JP3629481B2 - 超音波振動子およびそれを用いた超音波流量計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波により気体や液体の流量や流速の計測を行う超音波振動子および超音波流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の超音波流量計測装置に用いる超音波振動子には、例えば特開平11−325992号公報が知られており、ケースの天部の内面に圧電体を備え、天部に音響整合層を設けたものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−325992号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構成では、単に音響整合層を設けただけであり、適切な音響整合層、圧電体、ケースに関する考察はなされていないのが実情である。
【0005】
特に、送受信の感度の点から音響整合層、圧電体、ケースの最適な組み合わせを考慮したものはなく、効率、信頼性の観点から述べられたものではない。
【0006】
そして、近年のガス流量計においては、その使用ガスの種類や計測精度(例えば都市ガスの流量計測装置に要求される精度は0.5nsec以上であり、超音波振動子にはこれ以上の精度が要求される)の点から超音波振動子の機能向上が望まれており、このような産業上のニーズからも超音波振動子の機能向上が望まれている。
【0007】
特に、超音波振動子は、ある超音波振動子から発信した超音波信号をもう一方の超音波振動子にて受信をすることにより、その機能を果たすが、その際に、発信、受信の感度が問題となる。感度が向上すると計測精度が向上し、また圧電体に必要以上の電力を供給する必要もなく経済的である。
【0008】
本発明の目的は、上記課題を解決するもので、超音波振動子の感度を向上させ、それを用いた超音波流量計の計測特性を向上させる超音波振動子およびそれを用いた超音波流量計を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
【0010】
本発明の第1態様によれば、板状部材と、上記板状部材の一方の面に接着層を介して設置した音響整合層と、上記板状部材の上記音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層を介して設置した圧電体とを備え、上記音響整合層の設置面積は、上記圧電体が上記板状部材と接合される接合面積以上、あるいは上記圧電体が上記板状部材を介して上記音響整合層に対向する面積以上である超音波振動子を提供する。
【0011】
また、本発明の第2態様によれば、板状部材と、上記板状部材の一方の面に接着層を介して設置した音響整合層と、上記板状部材の上記音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層を介して設置した圧電体とを備え、上記板状部材の上記音響整合層に対する対向面積は、上記板状部材と上記音響整合層とが上記接着層を介して接合される接合面積以上、あるいは上記音響整合層が上記板状部材に対向する対向面積以上である超音波振動子を提供する。
【0012】
また、本発明の第3態様によれば、板状部材と、上記板状部材の一方の面に接着層を介して設置した音響整合層と、上記板状部材の上記音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層を介して設置した圧電体とを備え、上記板状部材の上記圧電体に対する対向面積は、上記接着層を介して上記板状部材と上記圧電体が接合されるの接合面積以上、あるいは上記板状部材と上記圧電体が対向する対向面積以上である超音波振動子を提供する。
【0013】
また、本発明の第4態様によれば、板状部材と、上記板状部材の一方の面に接着層を介して設置した音響整合層と、上記板状部材の上記音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層を介して設置した圧電体とを備え、上記音響整合層の対向面積は上記圧電体が上記板状部材と接合される面の接合面積以上、あるいは上記圧電体が上記板状部材を介して上記音響整合層に対向する対向面積以上、かつ上記板状部材の対向面積は上記板状部材と上記音響整合層が上記接着層を介して接合される接合面積以上、あるいは上記音響整合層が上記板状部材に対向する対向面積以上である超音波振動子を提供する。
【0014】
また、本発明の第5態様によれば、板状部材と、上記板状部材の一方の面に接着層を介して設置した音響整合層と、上記板状部材の上記音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層を介して設置した圧電体とを備え、上記接着層の対向面積は上記圧電体が上記板状部材と接合される接合面の接合面積以上、あるいは上記圧電体が上記接着層に対向する対向面積以上である超音波振動子を提供する。
【0015】
また、本発明の第6態様によれば、板状部材と、上記板状部材の一方の面に接着層を介して設置した音響整合層と、上記板状部材の上記音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層を介して設置した圧電体とを備え、上記接着層の対向面積は上記音響整合層が上記板状部材と接合するの接合面積以上、あるいは上記音響整合層が上記接着層に対向する対向面積以上である超音波振動子を提供する。
【0016】
本発明の第7態様によれば、上記音響整合層の面積は、上記板状部材の面積の100〜110%である第1〜6のいずれか1つの態様に記載の超音波振動子を提供する。
【0017】
本発明の第8態様によれば、被測定流体が流れる流量測定部と、この流量測定部に設けられて超音波を送受信する一対の第1〜7のいずれか1項の態様に記載の超音波振動子と、上記超音波振動子間の伝搬時間を計測する計測回路と、上記計測回路からの信号に基づいて流量を算出する流量演算手段とを備えた超音波流量計を提供する。
【0018】
本発明の第9態様によれば、上記一対の超音波振動子は大略同一形状であり、インピーダンスの周波数が200KHz〜750KHzの使用範囲において、上記一対の超音波振動子のインピーダンスの周波数特性相関係数は0.80以上である第8の態様に記載の超音波流量計を提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】
まず、本発明の種々の実施形態にかかる超音波振動子およびそれを用いた超音波流量計を詳細に説明する前に、本発明の種々の形態について説明する。
【0021】
本発明の第1形態によれば、板状部材と、上記板状部材の一方の面に接着層を介して設置した音響整合層と、上記板状部材の音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層を介して設置した圧電体とを備え、上記音響整合層の設置面積は、上記圧電体が上記板状部材と接合される接合面積以上、あるいは上記圧電体が上記板状部材を介して上記音響整合層に対向する面積以上である超音波振動子である。この構成により送受信感度の点から説明すると、送受信を兼ねる超音波振動子の場合、音響整合層が駆動源である圧電体より大きいときには、圧電体から発生した超音波信号(または音圧)が板状部材を介して音響整合層に伝搬され、伝搬された超音波信号(または音圧)は殆ど低下しない。
【0022】
一方、音響整合層の対向面積が圧電体と板状部材の接合面積より小さい場合には、圧電体で発生した超音波信号(または音圧)の一部しか音響整合層に伝搬できないため、送信感度は低下する。また、受信感度については、音響整合層が圧電体より大きい場合にはあまり問題にはならないが、音響整合層が圧電体より小さい場合には、圧電体に伝搬する超音波信号(または音圧)のエネルギー密度が低くなり受信感度が低下する。
【0023】
また、本発明の第2形態によれば、板状部材と、上記板状部材の一方の面に接着層を介して設置した音響整合層と、上記板状部材の音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層を介して設置した圧電体とを備え、上記板状部材の音響整合層に対する対向面積は、上記板状部材と上記音響整合層とが接着層を介して接合される接合面積以上、あるいは音響整合層が板状部材に対向する対向面積以上である超音波振動子であり、伝搬される超音波信号の低下を抑制できる。
【0024】
一方、音響整合層が板状部材よりも大きい場合には、接合面積以外の領域は剛性が不十分となる。従って、機械的強度も低くなることから信頼性に欠ける。また、音響的な観点においては、接合面積以外の領域は不要な振動を引き起こし、接合面積で伝搬されるの主たる振動モードと異なる振動モードを発生させやすい。そのため、超音波信号の指向性や感度に悪影響を与える。
【0025】
また、本発明の第3形態によれば、板状部材と、上記板状部材の一方の面に接着層を介して設置した音響整合層と、上記板状部材の音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層を介して設置した圧電体とを備え、上記板状部材の上記圧電体に対する対向面積は、接着層を介して上記板状部材と上記圧電体が接合されるの接合面積以上、あるいは上記板状部材と上記圧電体が対向する対向面積以上である超音波振動子であり、伝搬される超音波信号の低下を抑制できる。
【0026】
一方、板状部材が圧電体より小さな場合は、明らかに板状部材としての効果は低下、あるいは殆ど効力を果たさない。
【0027】
また、本発明の第4形態によれば、板状部材と、上記板状部材の一方の面に接着層を介して設置した音響整合層と、上記板状部材の音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層を介して設置した圧電体とを備え、上記音響整合層の対向面積は圧電体が板状部材と接合される面の接合面積以上、あるいは圧電体が板状部材を介して音響整合層に対向する対向面積以上、かつ板状部材の対向面積は板状部材と音響整合層が接着層を介して接合される接合面積以上、あるいは音響整合層が板状部材に対向する対向面積以上である超音波振動子であり、伝搬される超音波信号の低下を殆ど抑制できる。
【0028】
また、本発明の第5形態によれば、板状部材と、上記板状部材の一方の面に接着層を介して設置した音響整合層と、上記板状部材の音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層を介して設置した圧電体とを備え、上記接着層の対向面積は上記圧電体が上記板状部材と接合される接合面の接合面積以上、あるいは上記圧電体が上記接着層に対向する対向面積以上である超音波振動子であり、伝搬される超音波信号の低下を殆ど抑制できる。
【0029】
音響整合層と板状部材を音響的に結合、物理的に接合する接着層について述べる。上記接着層が板状部材と音響整合層の接合面積あるいは対向面積より小さい場合には、圧電体から板状部材に伝搬された超音波信号は接着層を介して音響整合層に伝搬されるため伝搬効率が低下し、送信感度が低下する。一方、受信感度においても、音響整合層に伝搬された超音波信号は接着層を介して板状部材に伝搬される。従って、接着層が音響整合層よりも小さい場合には、音響整合層で受けた超音波信号が面積の減少に応じて減少するために低下する。ここで対向面積とは、板状部材、音響整合層の各々がお互いに対向して重なる面積を示す。信頼性の一つの指標として音響整合層と板状部材の接着強度があげられるが、この接着強度は接着層の膜厚が一定の場合、その面積に依存する傾向がある。従って、接着層は板状部材と音響整合層の接合面積以上にすることで接着強度を高め信頼性を向上できる。
【0030】
また、本発明の第6形態によれば、板状部材と、上記板状部材の一方の面に接着層を介して設置した音響整合層と、上記板状部材の上記音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層を介して設置した圧電体とを備え、上記接着層の対向面積は上記音響整合層が上記板状部材と接合するの接合面積以上、あるいは上記音響整合層が上記接着層に対向する対向面積以上である超音波振動子であり、伝搬される超音波信号の低下を殆ど抑制できる。
【0031】
一方、圧電体と板状部材を音響的に結合、物理的に接合する接着層について述べる。接着層が圧電体と板状部材の対向面積あるいは接合面積より小さい場合には、圧電体から板状部材に伝搬される超音波信号は接着層を介して板状部材に伝搬されるため、接着層の面積が減少するにつれ伝搬効率が低下し、送信感度が低下する。一方、受信感度においても、音響整合層に伝搬され、接着層を介して板状部材に伝搬された超音波信号は接着層を介して圧電体に伝搬される。従って、接着層が圧電体よりも小さい場合には、圧電体で受けた超音波信号が面積の減少に依存して低下する。
【0032】
また、本発明の第7形態によれば、被測定流体が流れる流量測定部と、この流量測定部に設けら超音波を送受信する一対の上記第1〜6形態のいずれか1つの超音波振動子と、上記超音波振動子間の伝搬時間を計測する計測回路と、上記計測回路からの信号に基づいて流量を算出する流量演算手段とを備えた超音波流量計であり、被測定流体の流量を精度良く(例えば、都市ガスでは少なくとも3リットル/h以上の精度で)測定することができる。
【0033】
尚、本願明細書において、対向面積とは、圧電体、板状部材、音響整合層の各々が直接的に又は間接的に対向して重なる面積を示す。
【0034】
以下、本発明の種々の実施形態にかかる超音波振動子およびそれを用いた超音波流量計について図1から図16を用いて説明する。
【0035】
(第1実施形態)
図1に本発明の第1実施形態における超音波振動子の外観図、図2に同実施形態の断面図、図3、図4に同実施形態における超音波流量計の断面図を示す。
【0036】
図1において、1は超音波振動子であり、6は駆動源となる圧電体、4は気体又は液体などの伝達媒体に超音波を伝えるための音響整合層、3は、片面(外壁面)3aに音響整合層4を、反対側(内壁面)3bに圧電体6をそれぞれ設けた板状部材であり、具体的には接着層30、接着層(接合層の一例)31を介して音響整合層4、圧電体6を設ける。また、板状部材3は、圧電体6の振動を音響整合層4に伝達する振動伝搬部材であり、圧電体6と音響整合層4を音響的に接続している。
【0037】
2は板状部材3を支える支持体であり、具体的には、板状部材3の外周部を筒状の内周部に係合し接合させている。尚、第1実施形態では、板状部材3と支持体2とで天部32aと側壁部32bと開口部32cを有する有底状ケース32を構成している。5は後述するように超音波流量計の流路に対して連結される超音波振動子1の取付穴を形成する側壁部と超音波振動子1とを接合するためのフランジ部である。
【0038】
図2において、6は板状部材3の内壁面に配置された圧電体であり、7はフランジ部5に固定された端子板、8a、8bは端子板7に設けられた端子、9は端子8a、8bを絶縁する絶縁物、10は圧電体6と端子8aとを電気的に接続するための導電性ゴムである。圧電体6は有底状ケース32と端子板7により塞がれ不活性ガスで密閉されている。
【0039】
図3に超音波振動子1を備えた超音波流量計100の断面図を示す。
【0040】
超音波流量計100の概略構成を示すと、ガスなどの被測定流体が供給される供給管と連結した入口路100aから流入された被測定流体の流量を測定する流量測定部11と、流量測定部11と連通し、被測定流体を外部へ導く出口路100bと、この流量測定部11に設けられて超音波を送受信する一対の超音波振動子17、18(それぞれは超音波振動子1に対応する。)と、超音波振動子17、18間の伝搬時間を計測する計測回路101と、計測回路101からの信号に基づいて流量を算出する流量演算手段102とを備えている。よって、一方の超音波振動子17から他方の超音波振動子18に向けて超音波を送信し、ガスなどの被測定流体を通過した超音波が上記他方の超音波振動子18で受信されることにより、計測回路101で超音波振動子17、18間の伝搬時間を計測する。次いで、逆に、上記他方の超音波振動子17から上記一方の超音波振動子18に向けて超音波を送信し、ガスなどの被測定流体を通過した超音波が上記一方の超音波振動子18で受信されることにより、計測回路101で超音波振動子17、18間の伝搬時間を計測する。このように所定回数だけ、上記一対の超音波振動子17、18間で超音波の伝搬時間を計測し、流量演算手段102でその平均値を基に、ガスなどの被測定流体の流量を算出するようにしている。よって、各超音波振動子17,18は送受信を行えるようにしている。ここで、上記計測回路101と流量演算手段102とより流量算出システムを構成している。
【0041】
実例として、流量測定部11では、材料としてLPガスや天然ガスの流量計測する家庭用ガスメータを想定しアルミニウム合金ダイカストとする。そして図4に示すようにガスの流路を構成する側壁部12、13の端面に例えばコルク材からなるシール材14を介して上板部15をネジ止めして、流路断面16が矩形のものを構成する。また、図3に示すように、超音波振動子17、18は、超音波を発信・受信する送受波面が相対するように側壁部12、13に斜めに設ける。具体的には側壁部12、13に設けた超音波振動子17、18の取付穴19、20に例えばOリングからなるシール材21、22を介して固定する。これは1つの実例であり、本発明はこれに限られるものではない。
【0042】
一方、板状部材3は、音響整合層4と圧電体6に挟まれて位置し、物理的な観点からは音響整合層4及び圧電体6の接合部または固定部の役割を果たす。また、音響的な観点からは、音響整合層4から圧電体6に圧電体6から音響整合層4へ超音波信号(または音圧)を伝搬するためのコネクターであり、板状部材3の役割を果たす。そのため、音響整合層4、板状部材3、圧電体6の物理的な接合面積は非常に重要である。
【0043】
次に、超音波振動子1の動作について説明するとともに発信の伝搬効率を考察する。
【0044】
圧電体6から発信された超音波信号は、接着層31、板状部材(振動伝搬部材)3、接着層30を介して音響整合層4に伝搬される。
【0045】
(圧電体と板状部材との間の発信の伝搬効率の考察)
圧電体6から発信した超音波信号が板状部材3に伝搬されるとき、圧電体6から板状部材3への伝搬効率は、駆動源である圧電体6が板状部材3と音響的に結合される結合面積の大きさに依存する。この結合面積は、接着層31を用いて板状部材3に圧電体6を接合される場合の板状部材3、圧電体6、接着層31が重なる接合面積とほぼ一致する。従って、圧電体6から板状部材3に効率よく超音波信号を伝搬するためには、板状部材3は、板状部材3と圧電体6との接合面積以上(板状部材3と圧電体6とが対向する対向面積以上)が望ましい。
【0046】
さらに、板状部材3に伝搬された超音波信号は、板状部材3と音響整合層4を接合する接着層30を介して音響整合層4に伝搬される。
【0047】
(板状部材と音響整合層との間の発信の伝搬効率の考察)
板状部材3と音響整合層4の音響的な結合面積は、板状部材3と音響整合層4、接着層30が重なる面積と一致する。従って、板状部材3から音響整合層4に効率よく超音波信号を伝搬するためには、板状部材3は、板状部材3と音響整合層4との接合面積以上(音響整合層4が板状部材3と対向する対向面積以上)が望ましい。
【0048】
以上から、圧電体6、板状部材3、音響整合層4の音響的な結合面積が重なる面積が、有効結合面積であり、各々を接合する接合面積にほぼ一致する。よって、音響整合層4は、圧電体6と板状部材3の接合面積以上、あるいは圧電体6が音響整合層4に対向する対向面積以上を必要とし、その面積が上記条件より小さい場合には圧電体6で発生された超音波信号が結合面積の割合しか伝搬されないため、伝搬効率が低下して超音波の送信感度も低下する。従って、圧電体4、板状部材3、音響整合層6の結合面積が重なる面積が、音響的な有効結合面積であり、物理的な有効接合面積である。
【0049】
次に、超音波信号を受信する場合について考える。
【0050】
受信の場合は送信の場合と反対の伝搬工程になる。すなわち、音響整合層4から受信された超音波信号は、接着層30、板状部材3、接着層31を介して圧電体6に伝搬される。
【0051】
(板状部材と音響整合層との間の受信の伝搬効率の考察)
音響整合層4で受信した超音波信号は、音響整合層4と板状部材3とを接合する接着層30を介して板状部材3に伝搬されるため、送信の場合と同様、板状部材3と音響整合層4の接合面積は、板状部材3と音響整合層4、接着層30とが重なる面積と一致する。従って、音響整合層4から板状部材3に効率よく超音波信号を伝搬するためには、板状部材3は板状部材3と音響整合層4の接合面積以上(音響整合層4が板状部材3に対向する対向面積以上)が望ましい。
【0052】
さらに板状部材3に伝搬された超音波信号は、板状部材3と圧電体6を接合する接着層31を介して圧電体6に伝搬される。
【0053】
(板状部材と圧電体との間の受信の伝搬効率の考察)
板状部材3と圧電体6との接合面積は、板状部材3と圧電体6、接着層31が重なる面積と一致する。従って、板状部材3から圧電体6に効率よく超音波信号を伝搬するためには、板状部材3は、板状部材3と圧電体6の接合面積以上(板状部材3と圧電体6が対向する対向面積以上)が望ましい。
【0054】
以上から、送信時と同様に、圧電体6、板状部材3、音響整合層4の接合面積が重なる面積が、音響的な有効結合面積あるいは物理的な有効接合面積である。
【0055】
従って、受信時においても送信時同様、音響整合層4は圧電体6と板状部材3の接合面積以上、あるいは圧電体6が音響整合層4に対向する対向面積以上を必要とし、その面積が上記条件より小さい場合には圧電体6で発生された超音波信号が接合面積の割合しか伝搬されないため、伝搬効率が低下して超音波の受信感度も低下する。
【0056】
次に、接着層31に関して考察する。
【0057】
圧電体6と板状部材3を接合する接着層31は、圧電体6と板状部材3を物理的に接合するだけでなく音響的にも結合させるという役割を持つ。接着剤31は、例えばエポキシ系の熱硬化性接着剤であり、圧電体6と板状部材3とを粘性状態で仮接合し、熱などにより硬化して本接合される。そして、接着層31は接合のための硬化後、圧電体6および板状部材3と対向する対向面積が圧電体6よりも小さい場合、圧電体6から発生した超音波信号を板状部材3に伝搬する際に圧電体6と板状部材3との接合面積が小さくなってしまい、伝搬効率が低下する。そのため、超音波の送信感度が低下する。
【0058】
尚、接着層31の接着剤としてはウレタン系、シアノ系、シリコーン系の樹脂接着剤がある。
【0059】
一方、音響整合層4から伝搬された超音波信号が板状部材3に伝搬され、接着層31を介して圧電体6に伝搬される受信では、板状部材3と対向する対向面積が圧電体6よりも小さい場合、板状部材3に伝搬された超音波信号を圧電体6に伝搬する際に圧電体6と板状部材3との接合面積が小さくなってしまい、伝搬効率が低下するため、超音波の受信感度が低下する。
【0060】
よって、板状部材3と圧電体6を接合する接着層31は、接着層31の硬化後の面積は圧電体6と板状部材3との接合面積以上(圧電体6が接着層31に対向する対向面積以上)であることで、伝搬効率の低下を最小限に止めることが可能になる。
【0061】
また、物理的な接合、すなわち接着強度面から説明すると、接着層31の硬化後の面積は、圧電体6が板状部材3と対向する対向面積以上必要とされる。接着層31の硬化後の面積が圧電体6の板状部材3に対する対向面積より小さい場合には、接着層31が圧電体6に対して外側に包み込むように回りこまないため、実質的な接合面積が小さくなり、アンカー効果が殆ど期待できないため接着強度が低下する。従って、物理的な接合からも接着層31の硬化後の面積は圧電体6と板状部材3の接合面積以上、あるいは圧電体6が接着層31に対向する対向面積以上であることが必要であり、接着強度を向上させ、信頼性の向上を確保できる。
【0062】
また、音響整合層4と板状部材3を接合する接着層30も同様に熱硬化性接着剤であり、音響整合層4と板状部材3を物理的に接合するだけでなく音響的にも結合させるという役割を持つ。従って、硬化後の接着層30は、硬化後、音響整合層4および板状部材3と対向する対向面積が音響整合層4よりも小さい場合、圧電体6から発生した超音波信号を板状部材3、板状部材3から音響整合層4に伝搬する際に板状部材3と音響整合層4の接合面積が小さくなってしまい、伝搬効率が低下し、超音波の送信感度が低下する。
【0063】
一方、超音波信号を音響整合層4で受けた後、音響整合層4から板状部材3に伝搬される場合、接着層30を介して板状部材3に伝搬される受信では、接着層30は硬化後、板状部材3および音響整合層4と対向する対向面積が音響整合層4よりも小さい場合、音響整合層4に伝搬された超音波信号を板状部材3に伝搬する際に音響整合層4と板状部材3との接合面積が小さくなってしまい、伝搬効率が低下するため、超音波の受信感度が低下する。
【0064】
よって、音響整合層4と板状部材3を接合する接着層30の硬化後の面積は音響整合層4の接合面積以上、あるいは音響整合層4が接着層30に対向する対向面積以上であることで、伝搬効率の低下を最小限に止めることが可能になる。また、物理的な接合、すなわち接着強度面から説明すると、接着層30の硬化後の面積は、音響整合層4が板状部材3と対向する対向面積以上必要とされる。接着層30の硬化後の面積が音響整合層4の板状部材3に対する対向面積より小さい場合には、接着層30が音響整合層4に対して外側に包み込むように回りこまないため、実質的な接合面積が小さくなり、アンカー効果が殆ど期待できないため接着強度が低下する。従って、物理的な接合からも、接着層30の硬化後の面積は、音響整合層4の接合面積以上、あるいは音響整合層4が接着層30に対向する対向面積以上であることが必要であり、接着強度を向上させ、信頼性の向上を確保できる。
【0065】
なお、以上、第1実施形態で述べてきた関係は、音響整合層4、板状部材3、圧電体6の形状、大きさに関わらず、常に成り立つ。
【0066】
また、図8、図9に示すように、板状部材3と支持体2とを別々に構成するものではなく、図8に示すように板状部材と支持体とを一体形成して設けた有底状ケース33を用いた第2実施形態や、図9に示すように接着層が存在しない第3実施形態でも同様の効果が得られる。
【0067】
【実施例】
以下、具体的な実施例により、上記第1実施形態の実験的考察を行う。
【0068】
(実施例1)
圧電体6に対する音響整合層4の有効面積を確認するために、有限要素法(FEM)による3次元シュミレーションを用いて圧電体6から発生された音圧が音響整合層4に対してどのように影響を及ぼしているかを調べた。
【0069】
構造は図2に示すようなものであり、圧電体/接着剤/ケース/接着剤/音響整合層とし、圧電体については圧電定数d31=−185.9×10−12m/V、d31=366.5×10−12m/V、d15=578.5×10−12m/V、弾性定数s11=15.8×10−12m2/N、s33=17.6×10−12m2/Nを用い、s12、s13は周波数定数と電気機械結合係数より演算した(周波数定数n1=1960Hz・m、n2=1430Hz・m、n3=1410Hz・m、n4=1980Hz・m、n2=856Hz・m、電気機械結合係数kr=0.65、k31=0.38、k33=0.71、kt=0.50、k15=0.70)。また、ポアソン比:0.3、誘電率:ε33=1950×0.9、ε=2130×0.9、密度:7.70g/cm3、機械Q:70(減衰比0.0007114)、支持体と板状部材からなるケースの板状部材はヤング率:0.178(1012N/m2)、ポアソン比:0.29、密度7.93g/cm3、接着剤はヤング率:0.003、ポアソン比:0.3、密度1.4g/cm3、減衰比:0.01、音響整合層はヤング率:0.001906N/m2、ポアソン比:0.3718、横弾性係数:G=0.0006946N/m2、横波速度(2MHz):1167m/s(実測値)、縦波速度:2494m/s(横波の実測値より演算)、機械Q:50(減衰比0.001)として計算を行った。
【0070】
その結果を図5〜図7で示す。図5(A)、(B)はインピーダンスと位相の周波数特性を実測したものと、シュミレーション解析したものである。左は超音波振動子に交流電圧を供給し、その周波数を変化させて出力インピーダンスを測定した実測値であり、右は解析値である。実測値と解析値が非常によく適合していることがわかる。特にA〜Dの共振周波数を比較すると、ほぼ同じ周波数でそれぞれの共振が見られる。それぞれの共振モードを解析すると、A:主共振(縦波)でf=475KHz、B:主共振(横波)でf=190KHz、C:2次共振で590KHz、D:スプリット共振でf=430KHz、E:反共振でf=650KHzである。この中で超音波信号の発生に大きく寄与する共振モードはA:主共振(縦波)とC:2次共振である。この2つの共振モードで超音波信号が発生する。それぞれの共振周波数におけるモード解析結果を図示する。
【0071】
図6(A)はA:主共振(縦波)でf=475KHzの時の圧電体、板状部材、音響整合層それぞれの変位を濃度分布で示した図である。変位としては、音響整合層の中心部を中心にほぼ圧電体と板状部材との接合面、または圧電体の板状部材に対する接合面で特に大きく変位していることがわかる。
【0072】
また、図6(B)はC:2次共振で590KHzの時の圧電体、板状部材、音響整合層それぞれの変位を濃度分布で示した図である。変位は、音響整合層の外周付近を中心に、Aの主共振と同様にほぼ圧電体と板状部材との接合面、または圧電体の板状部材に対する接合面で特に大きく変位していることがわかる。
【0073】
そして、この主共振と2次共振とが音響整合層の振動に影響を与え、その合成成分は図6(A)、(B)との合成となり、結果として音響整合層に関し、ほぼ圧電体と板状部材との接合面、または圧電体の板状部材に対する接合面で特に大きく変位している。
【0074】
図7(A)、(B)は図6(A)、(B)の変位を音響整合層の真上側から示した図である。
【0075】
図7(A)はA:主共振(縦波)でf=475KHzの時の圧電体、板状部材、音響整合層それぞれの変位を濃度分布で示した。また、図7(B)はC:2次共振で590KHzの時の圧電体、板状部材、音響整合層それぞれの変位を濃度分布で示した。このモデルでは圧電素子は板状部材との対向面側がスリット状に加工されていて4分割されている。またケースは筒状の支持体と板状部材から構成(ここでは板状部材と支持体が同じ材質で連続的につながっていると仮定)され、音響整合層は板状部材に比べて少し小さめの円形状とした。主共振では主にその4分割された中央の2本を中心に大きな変位が見られる。変位面積は、ほぼ圧電体が板状部材と接着される接合面積より少し大きい。
【0076】
一方、図7(B)の2次共振は、圧電体の外側の2本と中央付近で大きな変位が見られ、圧電体と板状部材の接合面積あるいは結合面積が主な駆動範囲であり、主な変位を検出可能な範囲である。板状部材は円形状であるため支持体の筒部分との境界は剛性が非常に高いと仮定した。従って主に振動する部分は天面部分の形状(ここでは板状部材)に変位分布が見られる。
【0077】
以上の点から、音響整合層は圧電体と板状部材の接合面積以上、あるいは圧電体が音響整合層に対向する対向面積以上必要であることは明らかである。
【0078】
(実施例2)
実施例1の3次元シュミレーション解析の結果を確認するために以下の検討を行った。圧電体の大きさは縦・横・高さが7.4mm×7.4mm×2.65mmの直方体とした。3次元解析と同様に圧電体の板状部材との対向面側にスリット構造を設けている。音響整合層は形状を主に2種類用いた。1つは3次元解析と同様な円形のものであり、もう1つは平面的に圧電体の形状に近い正方形のものである。円形のものは圧電体を包み込める最小大きさ、すなわち対角線の長さ(10.46mm)を直径とした円形状を、正方形のものは圧電体と同じ大きさ(7.4mm×7.4mm)を基準として、それぞれの音響整合層の面積を相似的に50%縮小したものから150%まで拡大したものを作製し、それぞれの形状で超音波振動子の送受信感度を測定した。その結果を表1に示す。
【0079】
測定は、超音波振動子の間隔を70mmとし、測定電圧30V、測定周波数500KHzにて条件で行った。
【0080】
【表1】
【0081】
以上の結果より、音響整合層の設置面積(対向面積)は、圧電体が板状部材と接合する接合面積(縮小拡大率100%以上)あるいは圧電体が板状部材と対向する対向面積より小さい場合、送信感度、受信感度が極端に低下していき、逆に圧電体が板状部材と接合する接合面積(縮小拡大率100%以上)あるいは圧電体が板状部材と対向する対向面積以上にすることで、送信感度、受信感度の変化はほとんどなく感度変化の差は小さく、伝搬効率の低下を抑制でき、送受信感度の低下を防止することが可能となる。
【0082】
(実施例3)
次に板状部材と圧電体について検討した。圧電体の大きさは縦・横・高さが7.4mm×7.4mm×2.65mmの直方体とした。3次元解析と同様に圧電体の板状部材との対向面側にスリット構造を設けている。板状部材は円形と正方形とし、板状部材の面積を変化させて超音波振動子を作製した。圧電体を包み込める最小大きさすなわち対角線の長さ(10.46mm)を直径とした円の面積と圧電体の接合面積7.4mm×7.4mmをそれぞれの基準として、面積を相似的に50%縮小したものから150%まで拡大したものを作製し、それぞれの板状部材の形状で超音波振動子の送受信感度を測定した。表2にその結果を示す。測定条件は実施例2と同様である。
【0083】
【表2】
【0084】
表2に示される結果から、円形および正方形の板状部材の両方において、板状部材が圧電体に対して縮小された(天部の面積比が100%以下)場合、送信感度、受信感度が極端に低下していき、逆に板状部材が圧電体に対して増加する場合は、送信感度、受信感度の変化はほとんどなく感度変化の差は小さい。
【0085】
このように圧電体が板状部材を介して音響整合層と音響的に結合あるいは物理的に接合される面積が縮小されるため送受信感度は低下する。しかし、圧電体に比べて板状部材の面積が大きくなる場合には、板状部材が大きくなっても音響的に結合する有効面積は殆ど変化しないため、送受信感度へも殆ど影響を与えない。
【0086】
以上の結果から、板状部材は、板状部材と圧電体との接合面積以上、あるいは板状部材と圧電体が対向する対向面積以上が望ましい。
【0087】
(実施例4)
次に板状部材と音響整合層について検討した。圧電体の大きさは縦・横・高さが7.4mm×7.4mm×2.65mmの直方体とした。3次元解析と同様に圧電体の板状部材との接合面側にスリット構造を設けている。板状部材は円形と正方形とし、音響整合層の面積を変化させて超音波振動子を作製した。圧電体を包み込める最小大きさ、すなわち対角線の長さ(10.46mm)を直径とした円形および圧電体の接合面積と同面積を基準として、それぞれの面積を相似的に50%縮小したものから150%まで拡大したものを作製し、それぞれの形状で超音波振動子の送受信感度を測定した。表3にその結果を示す。測定条件は実施例2と同様である。
【0088】
【表3】
【0089】
以上の結果から音響整合層の面積が板状部材の面積に対して増加する場合には、音響的に結合する面積に変化はないものの、板状部材と接合面積が増加しないために、自由に振動する面積が増加し、主共振、2次共振とは異なるモードが発生する。そのため送受信感度が低下する現象が見られた。また、ノイズレベルも増加した。一方、音響整合層の面積が減少する場合には、板状部材の面積よりも圧電体の面積が大きく影響し、圧電体と音響整合層の関係、すなわち実施例2で検討した結果(表1)と同様の傾向が見られた。従って、板状部材は板状部材と音響整合層の接合面積以上、あるいは音響整合層が板状部材に対向する対向面積以上必要であり、更に音響整合層は圧電体と板状部材の接合面積以上、あるいは圧電体が音響整合層に対向する対向面積以上必要である。
【0090】
(実施例5)
次に圧電体と、圧電体と板状部材を接合する接着層31について検討した。圧電体の大きさは縦・横・高さが7.4mm×7.4mm×2.65mmの直方体とした。3次元解析と同様に圧電体の板状部材との接合面側にスリット構造を設けている。音響整合層は圧電体をカバーできる最小面積(直径は10.46mm)とした。また、板状部材は円形とし、接着層31の面積を変化させて超音波振動子を作製した。圧電体の最大接合面積(7.4mm×7.4mm)を基準とし、接着層31の面積を相似的に50%縮小したものから150%まで拡大したものを作製し、超音波振動子の送受信感度を測定した。さらに、−40℃〜80℃のヒートサイクルによる信頼性試験の結果を表4に示す。測定条件は実施例2と同様である。
【0091】
【表4】
〇:感度変化なし、△:感度低下率10%以下、×:感度低下率50%以上
【0092】
表4の結果から接着層31の面積が減少すると、送受信感度の低下見られた。また、信頼性試験の結果からも面積比が70%以下になると感度低下率が50%以上となり、超音波振動子としての信頼性が低下する。よって、接着層31の硬化後の面積は圧電体の接合面積以上、あるいは圧電体が接着層31に対向する対向面積以上必要である。
【0093】
(実施例6)
次に音響整合層と、音響整合層と板状部材を接合する接着層30について検討した。圧電体の大きさは縦・横・高さが7.4mm×7.4mm×2.65mmの直方体とした。3次元解析と同様に圧電体の板状部材との接合面側にスリット構造を設けている。音響整合層は圧電体をカバーできる最小面積(直径は10.46mm)とした。また、板状部材は円形、面積は128.84mm2として、接着層30の面積を変化させて超音波振動子を作製した。音響整合層の最大接合面積(85.89mm2)を基準とし、接着層30の面積を相似的に50%縮小したものから150%まで拡大したものを作製し、超音波振動子の送受信感度を測定した。さらに、−40℃〜80℃のヒートサイクルによる信頼性試験の結果を表5に示す。
【0094】
【表5】
〇:感度変化なし、△:感度低下率10%以下、×:感度低下率50%以上
【0095】
表5の結果から接着層30の面積が減少すると、送受信感度の低下見られた。これは板状部材との接合面積が減少し、音響的な結合面積が減少するために伝搬効率が低下する要因と、接合されていない部分が主共振モードとは異なるモードの振動を生じさせる要因から感度が低下する。
【0096】
また、信頼性試験の結果からも面積比が70%以下になると感度低下率が50%以上となり、超音波振動子としての信頼性が低下する。よって、接着層30の硬化後の面積は音響整合層の接合面積以上、あるいは音響整合層が接着層30に対向する対向面積以上にする必要がある。
【0097】
上記各実施例は板状部材との関係にて述べたものであるが、板状部材が図8、図9に示す一体型の有底型のケースであっても同様の効果を示す。但し、実施例3、4に関しては圧電体とケースとの収納関係により、実験結果が異なるために、以下、実施例7、実施例8は図8、図9に示す一体型の有底型のケースに関する第2及び第3実施形態を用いて説明する。
【0098】
(実施例7)
ケースと圧電体について検討した。圧電体の大きさは縦・横・高さが7.4mm×7.4mm×2.65mmの直方体とした。3次元解析と同様にケースとの圧電体の接合面側にスリット構造を設けている。ケースは有底筒状形状と有底箱形とし、ケース天面の面積を変化させて超音波振動子を作製した。圧電体を包み込める最小大きさすなわち対角線の長さ(10.46mm)を直径とした円形状を基準として、それぞれの面積を相似的に50%縮小したものから150%まで拡大したものを作製し、それぞれの形状で超音波振動子の送受信感度を測定した。表6にその結果を示す。
【0099】
【表6】
【0100】
表6示される結果から、有天面筒状および箱形のケース両方とも、ケースが縮小されたとき圧電体がケース内に入らないため超音波振動子ーとして作製することが不可能である。しかし、圧電体に比べてケースが大きい場合には、送受信感度の感度低下は見られない。一方、圧電体と対向するケース面積が大きくなる場合には、ケースが大きくなっても音響的に結合する有効面積は殆ど変化しないため、感度へも殆ど影響を与えない。以上の結果から、ケースはケースと圧電体の接合面積以上、あるいはケースと圧電体が対向する対向面積以上が望ましい。
【0101】
(実施例8)
ケースと音響整合層について検討した。圧電体の大きさは縦・横・高さが7.4mm×7.4mm×2.65mmの直方体とした。3次元解析と同様に圧電体はケースとの接合面側にスリット構造を設けている。ケースは有天面筒状形状と有底箱型とし、音響整合層の面積を変化させて超音波振動子を作製した。圧電体を包み込める最小大きさすなわち対角線の長さ(10.46mm)を直径とした円形状を基準として、それぞれの面積を相似的に50%縮小したものから150%まで拡大したものを作製し、それぞれの形状で超音波振動子の超音波送受信感度を測定した。表7にその結果を示す。
【0102】
【表7】
【0103】
以上の結果から音響整合層の面積がケースの天面の面積に対して増加する場合には、音響的に結合する面積に変化はないものの、ケースと接合面積が増加しないために、自由に振動する面積が増加し、主共振、2次共振とは異なるモードが発生する。そのため、超音波の送受信感度が低下する現象が見られた。また、ノイズレベルも増加した。一方、音響整合層の面積が減少する場合には、ケースの面積よりも圧電体の面積が大きく影響し、圧電体と音響整合層の関係、すなわち実施例2で検討した結果(表1)と同様の傾向が見られた。従って、ケースはケースと音響整合層の接合面積以上、あるいは音響整合層がケースに対向する対向面積以上必要であり、更に、音響整合層は圧電体とケースの接合面積以上、あるいは圧電体が音響整合層に対向する対向面積以上必要である。
【0104】
次に、1つの超音波振動子1,17,18における、ケース(板状部材)3と音響整合層4との関係について説明する。ここでは、圧電体を基準に、圧電体と音響整合層の面積比を100%としたときについて説明する。
【0105】
ケース(板状部材)3と音響整合層4との面積比率の範囲は、異常共振モードが発生しない範囲として、音響整合層4の面積は、ケース(板状部材)3の面積の15%〜150%が好ましい。ケース(板状部材)3の面積の150%とはケース天面と同面積であることを意味する。音響整合層4の面積がケース(板状部材)3の面積の150%より大きい場合には、インピーダンスの周波数特性に異常な共振モードが発生するため使用不可能となる。また、音響整合層4の面積が15%未満になると、音響整合層自身の厚さ方向の形状異方性が強くなり、異なる共振モードが発生するため、使用不可能となる。
【0106】
一方、音響整合層4の面積と感度低下率(送信時)のグラフより、感度低下率が25%以下の範囲とするためには、圧電体6と音響整合層4の形状が同一のときは音響整合層4の面積が圧電体6の面積の35%〜150%、圧電体6と音響整合層4の形状が異なるときは音響整合層4の面積が圧電体6の面積の45%〜150%とすることが好ましい(:図10、図11参照)。この理由は、音響整合層4の面積が圧電体6の面積の(35%〜45%)未満では、上記流量算出システム上、検出限界に近くなって計測性能(精度)が低下してしまう一方、150%を超えると、異常共振が発生してしまうからである。すなわち、図10によれば、送信時の感度低下率が25%以下の範囲は、ケース(板状部材)3の面積が128.84mm2のとき、正方形の音響整合層4の面積が30mm2以上、円形の音響整合層4の面積が38mm2以上とすればよい。図11によれば、送受信時の感度低下率が25%以下の範囲は、ケース(板状部材)3の面積が128.84mm2のとき、正方形の音響整合層4の面積が38mm2以上、円形の音響整合層4の面積が45mm2以上とすればよい。感度低下率が25%を超えると、上記流量算出システム上、検出限界に近くなって計測性能(精度)が低下することから、感度低下率が25%以下の範囲とすることが好ましい。
【0107】
また、超音波振動子の指向性及び感度から考慮すると、音響整合層4の面積は大きいほうがよいので、音響整合層4の面積は、ケース(板状部材)3の面積の100%〜150%の範囲が好ましい。これは、感度低下は20%までは許されるが、感度低下25%は限界値であるため上記流量算出システム上の不安定な領域に近く、保証範囲の余裕が無いことから、100%以上とする一方、150%を超えると、異常共振が発生してしまうので、150%以下とする。また、100%〜150%の範囲ならば、超音波振動子の指向性を良くすることによって、余計な信号を検出しないため、外乱に強くなる。従って、計測精度を向上させることができる。ただし、音響整合層4が接着層30より大きい場合には指向性は狭くなり、逆に、音響整合層4が接着層30より小さい場合には指向性は広くなる。また、圧電体6が接着層31より大きい場合には感度は高くなり、逆に、圧電体6が接着層31より小さい場合には感度は低くなる。
【0108】
以上から総合的に判断して、音響整合層4の面積は、ケース(板状部材)3の面積の100〜150%が望ましい。ただし、指向性、感度、異常共振を考慮して、超音波振動子を使用する場合にどの特性を重要視するかで、上記100〜150%の範囲内で面積範囲を適宜選択することが望ましい。すなわち、上記100〜150%の範囲内で面積範囲を適宜選択すれば、指向性が良くなり、感度低下率を25%以下の範囲とすることができ、さらに、異常共振モードの発生を防止することができる。
【0109】
(実施例9)
次に、圧電体と音響整合層について検討した。圧電体の大きさは縦・横・高さが7.4mm×7.4mm×2.65mmの直方体とした。3次元解析と同様にケースとの圧電体の接合面側にスリット構造を設けている。ケースは有底筒状形状と有底箱型とし、有底形状のケース天面と同じ形状の音響整合層の面積を変化させて超音波振動子を作製した。有底筒状ケースの天面はφ11mm、有底箱形ケースの天面は8mm×8mmである。圧電体を覆うことが可能な最小の面積を基準として、相対的に50%縮小したものからケース天面の面積まで拡大したものまで変化させて感度低下率を調べた。その結果を表8に示す。
【0110】
【表8】
【0111】
以上の結果、音響整合層を圧電体の面積に対して相対的に小さくすると感度が低下し、逆にケース天面の大きさを最大として大きくすると殆ど感度は変化しないことがわかった。よって、音響整合層は圧電体の面積以上、ケースの天面以下必要である。
【0112】
次に、超音波振動子の指向性と感度について考察する。
【0113】
(I)送信の場合:
超音波振動子に指向性が生じる理由は、以下の理由からである。すなわち、遠距離であっても超音波の送信方向が超音波振動子の板状部材3の中心軸からずれると、
【0114】
【数1】
【0115】
の積分において位相差が大きくなって、積分された速度ポテンシャルは超音波振動子の板状部材3の中心軸方向より小さくなる。ここで、図12(A),(B)に示すように、超音波振動子の板状部材3が円形ピストンの場合、中心軸からγの方向で中心からの距離がr0である点P点とを含む平面と、振動面上の(x,y)にあるdsからP点までの距離は、図12のように
【0116】
【数2】
r=r0−ysinγ
であるから、
【0117】
【数3】
となる。ただし、分母ではr≒r0として距離を無視しているが、これはΦの絶対値に影響するだけであるから、r≫aならば差し支えない。この積分の結果は、
【0118】
【数4】
となる。ただし、aは板状部材3の半径である。
また、Zは
Z=k×a×sinγ=(πd/λ)×sinγ=(πdf/c)×sinγ
である。ただし、aは板状部材3の半径、cは超音波の伝搬速度、kは超音波の波長定数、dは板状部材3の直径、J1(Z)はベッセル関数である。
【0119】
以上より、超音波振動子において、周波数が一定の場合は、板状部材3の直径が大きいほど指向性が鋭いことになる。板状部材3の直径が一定の場合には、周波数が高いほど指向性が鋭いことになる。
【0120】
(II)受信の場合:
送音の指向性利得は、同じ音響出力を出しても指向性送音器はその軸方向には無指向性送音器に比べて指向性利得倍の強度を与える。しかし、受波においては指向性利得は全く別の意味を持つ。一つの方向から来る平面波を受けるのに、指向性受音器の軸を向ければ無指向性受音器より感度が良いという傾向があるが、その程度は指向性利得と直接の関係はない。周波数を一定とすれば、指向性受音器の方が受音面積が大きいから感度の良い受音器を作れる。あるいは、両受音器の能率を等しいとすれば、入力パワーが受音面積に比例するから電気出力もそれだけ多くとれる。同じ大きさの受音器を高周波で使えば低周波の場合より指向性利得は大きいが、音圧を一定としたとき高周波の方が指向性利得も比して電気出力が大きくなることはあり得ない。従って、受音の場合は、目的の信号は一つの方向から来る平面波であり、妨害する雑音は全立体角から均等に来ると仮定すると、無指向性受話器を使った場合に比べてSN比が指向性利得だけ改善される。
【0121】
以上より判断して、音響整合層4の大きさはできるだけケース(振動板)3の大きさと等しいほうが望ましい。
【0122】
一方、超音波流量計として一対の超音波振動子17,18を用いた場合の特徴は以下のとおりである。
【0123】
まず、一対の超音波振動子17,18の相関係数は、インピーダンスの周波数が200KHz〜750KHz(より好ましくは、350KHz〜750KHz)のとき、0.80以上、好ましくは0.960以上とするのが好ましい。ここで、相関係数とは、各超音波振動子17,18のインピーダンスの周波数特性(図13及び図14)を測定した後、それぞれの周波数に対するインピーダンスがどの程度一致しているかを求めたものである。周波数範囲は使用周波数域の200KHz〜750KHzの各測定点で計算する。
【0124】
電流型回路を用いた場合、超音波振動子17,18のインピーダンスとしてはできるだけ似ている必要がある。理由としては、図15及び図16に示すように理想的な電流型回路の場合には、2次側短絡であれば流路、超音波振動子のインピーダンスに関係なく、出力電流は受信、送信を入れ替えても同じである。しかし、出力電流を測定するためには2次側を完全に短絡状態にすることは不可能で、ある程度の抵抗が必要となる。このとき、理想的な電流型回路にならないため、超音波振動子17,18に対してできるだけ似たインピーダンスが要求される。超音波振動子17,18の相関係数の値が0.80以上、好ましくは0.960以上であれば、計測回路側でその相関係数を補正することにより、被測定流体の流量を精度良く(例えば、都市ガスでは少なくとも3リットル/h以上の精度で)測定することができる超音波流量計として、それらの超音波振動子17,18が使用可能となる。
【0125】
また、超音波流量計として使用するときの一対の対向するそれぞれの超音波振動子17,18は大略同一形状であり、かつ、それぞれの中心はできるだけ合わせた方がよいとともに、上記一対の対向する超音波振動子17,18の対向面(対向する音響整合層の対向面)間の平行度は、できるだけ合わせるほうが望ましい。
【0126】
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
【0127】
【発明の効果】
この発明によれば、音響整合層、板状部材、圧電体、接着層の大きさを適正化することで、効率性と信頼性を兼ね備えた超音波振動子および超音波流量計を実現する。
【0128】
また、音響整合層の面積を板状部材の面積の100〜110%とする場合には、指向性が良くなり、感度低下率を25%以下の範囲とすることができ、さらに、異常共振モードの発生を防止することができる。
【0129】
さらに、一対の超音波振動子を備える超音波流量計において、上記一対の超音波振動子は大略同一形状であり、インピーダンスの周波数が200KHz〜750KHzのとき、上記一対の超音波振動子の相関係数は0.80以上であるようにすれば、被測定流体の流量を精度良く(例えば、都市ガスでは少なくとも3リットル/h以上の精度で)測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における超音波振動子の外観図である。
【図2】上記第1実施形態における超音波振動子の断面図である。
【図3】上記第1実施形態における超音波流量計の断面図である。
【図4】上記第1実施形態における超音波流量計の断面図である。
【図5】(A)上記第1実施形態の超音波振動子におけるインピーダンスの周波数特性の実測値を示す図、(B)上記第1実施形態の超音波振動子におけるインピーダンスの周波数特性の解析値を示す図である。
【図6】(A)上記第1実施形態における超音波振動子の主共振の解析結果を示す図、(B)上記第1実施形態における超音波振動子の2次共振の解析結果を示す図である。
【図7】(A)上記第1実施形態における超音波振動子の主共振の解析結果を示す図、(B)上記第1実施形態における超音波振動子の2次共振の解析結果を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態における超音波振動子の断面図である。
【図9】本発明の第3実施形態における超音波振動子の断面図である。
【図10】整合層の面積と感度低下率(送信)の関係を示すグラフである。
【図11】整合層の面積と感度低下率(送受信)の関係を示すグラフである。
【図12】(A),(B)は板状部材が円形ピストンの場合の超音波振動子の指向性と感度について説明するための超音波振動子の模式例の正面図及び断面側面図である。
【図13】超音波振動子のインピーダンスと周波数との関係を示すグラフである。
【図14】超音波振動子の位相と周波数との関係を示すグラフである。
【図15】理想的な電流型回路を示す説明図である。
【図16】理想的な電流型回路を示す説明図である。
【符号の説明】
1…超音波振動子、2…支持体、3…板状部材、4…音響整合層、5…フランジ部、6…圧電体、7…端子板、8a,8b…端子、9…絶縁物、10…導電性ゴム、11…流量測定部、12…側壁部、13…側壁部、14…シール材、15…上板部、16…流路断面、17…超音波振動子、18…超音波振動子、19…振動子取り付け穴、20…振動子取り付け穴、21…シール材、22…シール材、30…接着層、31…接着層、32…有底状ケース、100…超音波流量計、100a…入口路、100b…出口路、101…計測回路、102…流量演算手段。
Claims (9)
- 被測定流体が流れる流量測定部と、この流量測定部に設けられて超音波を送受信する一対の超音波振動子と、前記一方の超音波振動子を主共振モードと2次共振モードによる駆動を行う手段と、上記超音波振動子間の伝搬時間を計測する計測回路と、上記計測回路からの信号に基づいて流量を算出する流量演算手段とを備えた超音波流量計であって、
前記超音波振動子は、板状部材(3)と、上記板状部材の一方の面に接着層(30)を介して設置した音響整合層(4)と、上記板状部材の上記音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層(31)を介して設置した圧電体(6)とを備え、上記音響整合層の設置面積は、上記圧電体が上記板状部材と接合される接合面積以上、あるいは上記圧電体が上記板状部材を介して上記音響整合層に対向する面積以上である超音波流量計。 - 被測定流体が流れる流量測定部と、この流量測定部に設けられて超音波を送受信する一対の超音波振動子と、前記一方の超音波振動子を主共振モードと2次共振モードによる駆動を行う手段と、上記超音波振動子間の伝搬時間を計測する計測回路と、上記計測回路からの信号に基づいて流量を算出する流量演算手段とを備えた超音波流量計であって、
前記超音波振動子は、板状部材(3)と、上記板状部材の一方の面に接着層(30)を介して設置した音響整合層(4)と、上記板状部材の上記音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層(31)を介して設置した圧電体(6)とを備え、上記板状部材の上記音響整合層に対する対向面積は、上記板状部材と上記音響整合層とが上記接着層を介して接合される接合面積以上、あるいは上記音響整合層が上記板状部材に対向する対向面積以上である超音波流量計。 - 被測定流体が流れる流量測定部と、この流量測定部に設けられて超音波を送受信する一対の超音波振動子と、前記一方の超音波振動子を主共振モードと2次共振モードによる駆動を行う手段と、上記超音波振動子間の伝搬時間を計測する計測回路と、上記計測回路からの信号に基づいて流量を算出する流量演算手段とを備えた超音波流量計であって、
前記超音波振動子は、板状部材(3)と、上記板状部材の一方の面に接着層(30)を介して設置した音響整合層(4)と、上記板状部材の上記音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層(31)を介して設置した圧電体(6)とを備え、上記板状部材の上記圧電体に対する対向面積は、上記接着層を介して上記板状部材と上記圧電体が接合される接合面積以上、あるいは上記板状部材と上記圧電体が対向する対向面積以上である超音波流量計。 - 被測定流体が流れる流量測定部と、この流量測定部に設けられて超音波を送受信する一対の超音波振動子と、前記一方の超音波振動子を主共振モードと2次共振モードによる駆動を行う手段と、上記超音波振動子間の伝搬時間を計測する計測回路と、上記計測回路からの信号に基づいて流量を算出する流量演算手段とを備えた超音波流量計であって、
前記超音波振動子は、板状部材(3)と、上記板状部材の一方の面に接着層(30)を介して設置した音響整合層(4)と、上記板状部材の上記音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層(31)を介して設置した圧電体(6)とを備え、上記音響整合層の対向面積は上記圧電体が上記板状部材と接合される面の接合面積以上、あるいは上記圧電体が上記板状部材を介して上記音響整合層に対向する対向面積以上、かつ上記板状部材の対向面積は上記板状部材と上記音響整合層が上記接着層を介して接合される接合面積以上、あるいは上記音響整合層が上記板状部材に対向する対向面積以上である超音波流量計。 - 被測定流体が流れる流量測定部と、この流量測定部に設けられて超音波を送受信する一対の超音波振動子と、前記一方の超音波振動子を主共振モードと2次共振モードによる駆動を行う手段と、上記超音波振動子間の伝搬時間を計測する計測回路と、上記計測回路からの信号に基づいて流量を算出する流量演算手段とを備えた超音波流量計であって、
前記超音波振動子は、板状部材(3)と、上記板状部材の一方の面に接着層(30)を介して設置した音響整合層(4)と、上記板状部材の上記音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層(31)を介して設置した圧電体(6)とを備え、上記接着層の対向面積は上記圧電体が上記板状部材と接合される接合面の接合面積以上、あるいは上記圧電体が上記接着層に対向する対向面積以上である超音波流量計。 - 被測定流体が流れる流量測定部と、この流量測定部に設けられて超音波を送受信する一対の超音波振動子と、前記一方の超音波振動子を主共振モードと2次共振モードによる駆動を行う手段と、上記超音波振動子間の伝搬時間を計測する計測回路と、上記計測回路からの信号に基づいて流量を算出する流量演算手段とを備えた超音波流量計であって、
前記超音波振動子は、板状部材(3)と、上記板状部材の一方の面に接着層(30)を介して設置した音響整合層(4)と、上記板状部材の上記音響整合層が設けられた面と反対側の面に接合層(31)を介して設置した圧電体(6)とを備え、上記接着層の対向面積は上記音響整合層が上記板状部材と接合する接合面積以上、あるいは上記音響整合層が上記接着層に対向する対向面積以上である超音波流量計。 - 上記音響整合層の面積は、上記板状部材の面積の100〜110%である請求項1〜6のいずれか1つに記載の超音波流量計。
- 上記一対の超音波振動子(17,18)は大略同一形状であり、インピーダンスの周波数が200KHz〜750KHzの使用範囲である請求項1〜7のいずれか1つに記載の超音波流量計。
- 上記一対の超音波振動子(17,18)は大略同一形状であり、インピーダンスの周波数が200KHz〜750KHzの使用範囲において、上記一対の超音波振動子のインピーダンスの周波数特性相関係数は0.80以上である請求項8に記載の超音波流量計。
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