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JP2022111761A - 外用剤及び内用剤 - Google Patents

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JP2022111761A JP2021007400A JP2021007400A JP2022111761A JP 2022111761 A JP2022111761 A JP 2022111761A JP 2021007400 A JP2021007400 A JP 2021007400A JP 2021007400 A JP2021007400 A JP 2021007400A JP 2022111761 A JP2022111761 A JP 2022111761A
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Abstract

【課題】マンネンタケの栽培において、マンネンタケの収穫量やマンネンタケに含有する有効成分を増加させることのできる栽培方法を提供するとともに、抗酸化作用、メラニン生成抑制作用、細胞増殖促進作用、MMP産生抑制作用及びヒアルロン酸産生促進作用が優れた素材を提供することを課題とする。
【解決手段】マンネンタケを、バガスが特定量含有する培地で栽培することにより、従来の培地と比較して、マンネンタケの収穫量やマンネンタケに含有するガノデリン酸含量を増加させることができ、更に得られたマンネンタケの抽出物が、優れた抗酸化作用、メラニン生成抑制作用、細胞増殖促進作用、MMP産生抑制作用及びヒアルロン酸産生促進作用を有する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、マンネンタケの栽培方法と、その栽培方法によって得られたマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とする、外用剤及び内用剤に関する。
マンネンタケは、生薬「霊芝」に用いられる担子菌であり、幅広い生理活性を有し、漢方としても汎用されている。マンネンタケには、β-グルカン等の多糖類や、ガノデリン酸等のトリテルペン類といった有効成分が含有されていることが知られている。β-グルカンは、抗癌作用や免疫賦活作用等を有することが知られている。また、ガノデリン酸は、抗癌作用、血圧降下作用、コレステロール低下作用等、多くの効果が報告されている。トリテルペン類を多く含むマンネンタケを栽培する方法としては、赤色光を照射する方法が報告されている(特許文献1)。
現在、流通するマンネンタケはほとんどが人工栽培であり、その栽培方法としては、主に原木栽培と菌床栽培の二つの方法が用いられている。これらの方法を用いて、収穫量の増加を目的として、様々な栽培方法が検討されている。例えば、クロレラ熱水抽出残渣やコッコミクサ乾燥粉末を培地成分として使用する方法が知られている(特許文献2)。マンネンタケの栽培品として、子実体発生前の菌糸体が利用されているが、子実体と菌糸体とでは成分や生理活性等が全く異なり、これらは本質的に異なるものである。
バガスとは、サトウキビを用いた製糖過程における、必要な糖汁を搾汁した後の残渣のことであり、その年間排出量は、世界中で1億トン以上にのぼる。バガスの利用方法としては、燃料、土壌改良材、家畜飼料、紙の原料及び建築資材等に用いられている。
皮膚は生体の最外層に位置し、紫外線等の影響により活性酸素が発生しやすい臓器であり、絶えずその酸化ストレスに曝されている。一方、皮膚細胞内には活性酸素消去酵素が存在しており、その能力を超える活性酸素が発生しないかぎり活性酸素の傷害から皮膚細胞を防衛している。ところが、皮膚細胞内の活性酸素消去酵素の活性は加齢とともに低下することが知られており、活性酸素による傷害がその防御反応を凌駕したとき、皮膚は酸化され、細胞機能が劣化して老化してゆくと考えられる。また、皮膚以外の臓器においても、その活性酸素消去能を越える活性酸素に曝されたとき、機能低下が起こり老化したり、ガンや心筋梗塞等様々な生活習慣病が発症したりすると考えられる。そこで、活性酸素による傷害からの防御を目的として活性酸素消去剤や抗酸化剤が検討され、SODやカタラーゼ等の活性酸素消去酵素、SOD様活性物質等の活性酸素消去剤や抗酸化剤を含有した食品、化粧品、医薬部外品及び医薬品等が開発されている(特許文献3,4参照)。
一般にシミ、ソバカス、日焼け等に見られる皮膚の色素沈着は、ホルモンの異常や紫外線の刺激により、皮膚内に存在するメラニン色素生成細胞がメラニン色素を過剰に生成し、これが皮膚内に沈着することが原因と考えられている。このような色素沈着を防ぐ方法の一つに、メラニンの過剰な生成を抑制する方法が知られている。従来、色素沈着の治療にはハイドロキノンやアスコルビン酸(ビタミンC)等を外用する処置が行われてきた。
加齢と共に表皮細胞の増殖・分裂能は低下し、表皮層自体は薄くなる(非特許文献1)。生体因子であるEpidermal Growth Factor(EGF/上皮細胞成長因子)や女性ホルモン(エストロゲン)は皮膚の表皮細胞増殖に働きかけるが、加齢と共にその分泌は低下する。このような加齢による表皮細胞代謝機能の低下は、皮膚のターンオーバー速度を遅らせ、肌荒れや皮膚の老化の原因となる。また、角層表面から剥がれ落ちる角層細胞が滞留することで、表皮内メラニンの排泄がスムーズに行われなくなり、色素沈着や肌のくすみの原因となる。さらに表皮の創傷治癒が遅くなること等も知られている。これらの現象の進行を防止あるいは改善するために、表皮細胞の増殖を促進させる成分の探索や、多くの皮膚外用剤の提案がなされてきた。
皮膚の老化に伴う変化を誘導する因子として、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs;Matrix Metalloproteinases)の関与が指摘されている。このMMPsの中でも、マトリックスメタロプロテアーゼ-1(MMP-1)は、皮膚の真皮細胞外マトリックスの主要構成成分であるコラーゲンを分解する酵素として知られているが、その発現は紫外線の照射により大きく増加し、コラーゲンの減少・変性の一因となり、皮膚のしわの形成、弾力性の低下等の大きな要因となると考えられている。このようなMMP-1活性阻害作用を有するものとしては、例えば、マツ科マツ属二葉松類の樹皮の抽出物等が知られている(特許文献5)。
ゼラチナーゼ群に属する酵素であるマトリックスメタロプロテアーゼ-2(MMP-2)は、基底膜の主要構成成分であるIV型コラーゲンやラミニン5を分解する酵素として知られているが、その発現及び活性は紫外線の照射により大きく増加し、紫外線による基底膜成分の減少、基底膜の構造変化の原因となり、皮膚におけるシワやたるみの形成等の大きな要因となることが明らかとなっている(非特許文献2)。
さらに、MMP-2は、血管内皮細胞下に存在する基底膜を構成するIV型コラーゲン等を分解し、分解された血管内皮細胞は間質へ遊走していき、間質中で増殖し、管腔を形成し、新生血管を構築していく。そして、この新生された血管が腫瘍細胞に到達して、栄養源と酸素とを腫瘍細胞に供給し、腫瘍が大きくなっていくことが知られている(非特許文献3)。また、MMP-2のノックアウトマウスにおいて、血管新生の未発達やガンの増殖抑制が認められる等、MMP-2は、ガンの増殖や血管新生において重要な役割を果たしている(非特許文献4)。従って、ゼラチナーゼに対して阻害活性を有する物質は、癌組織における血管新生や癌の転移を抑制する効果が期待され、癌疾患の予防、治療に有用であると考えられる。さらに、MMPの阻害は癌疾患のみならず、潰瘍形成、慢性関節リウマチ、骨粗鬆症、歯周炎症等のMMP産生の亢進が原因で起こる各種疾患の予防、治療及び改善に有用である。
線維芽細胞はコラーゲン等のタンパク質及びヒアルロン酸等のグリコサミノグリカンを産生して真皮結合組織を形成し、皮膚のハリを保っている。この結合組織が収縮力を失い、さらに弾力性を失う結果として皮膚のシワやたるみが発生すると考えられている。
特にヒアルロン酸は結合組織に広く分布する高分子多糖体として知られており、真皮中でゲル状の形態を呈し、肌の弾力を維持している。従って、ヒアルロン酸の変質や減少が皮膚老化において重要であると考えられている。また、ヒアルロン酸は高分子であるため、それを含有した化粧料を皮膚に直接塗布しても吸収されにくいという問題があった。そこで、これまで、線維芽細胞を活性化することで、細胞自らのコラーゲンやヒアルロン酸の産生を促進させることができる皮膚外用剤が模索されてきた(特許文献6)。また、ヒアルロン酸は、関節にも存在しており、関節の荷重の衝撃を和らげたり、関節の動きを滑らかにしたりする機能を果たしていることが知られている。変形性関節炎、慢性関節リウマチ、化膿性関節炎、痛風性関節炎、外傷性関節炎及び骨関節炎等の関節疾患の場合は、関節液中のヒアルロン酸量が加齢によって低下したりすることが知られている。このような関節疾患において、潤滑機能の改善、関節軟骨の被覆や保護、痛みの抑制及び病的関節液の改善もしくは正常化のために、関節液中のヒアルロン酸量を増加させることが有効であると考えられる。例えば、慢性関節リウマチ、外傷性関節炎、骨関節炎及び変形性関節炎の患者にヒアルロン酸ナトリウムの関節注入法を行うと上記症状の改善が認められることが知られている。しかし、これらの治療は長期にわたる。従って、日常生活の中で手軽に予防や治療等ができるように、ヒアルロン酸産生促進剤を含有させた食品や医薬品が望まれている。
飛蚊症とは、視界内に糸くずや蚊のように見える薄い影が現れる症状で、目の内部を満たす硝子体内の混濁が網膜上に影を落とすことで発生する。飛蚊症は大きく二種類に分けることができ、加齢や紫外線、活性酸素等の影響で発症する生理的飛蚊症と網膜剥離、網膜裂孔、硝子体出血、ぶどう膜炎等の疾患の一症状として現れる病的飛蚊症がある。生理的飛蚊症は、硝子体の主要成分であるヒアルロン酸の減少による液状化と、それに伴うコラーゲン線維の崩壊で硝子体内が混濁することで生じる。治療法として、硝子体切除手術やレーザー治療があるが、これらの施術は安全性の観点から日本ではあまり行われていないという実情があり、外国で治療を行うには多額の費用が必要となる。そのため、生理的飛蚊症を予防改善するためには日常的に利用可能なヒアルロン酸産生促進剤を含有させた食品や医薬品が望まれている。
特開2006-25765号公報 特開2014-158441号公報 特開平9-118630号公報 特開平9-208484号公報 特開2003-277223号公報 特開2007-1924号公報
Varani J et al., J Invest Dermatol, Vol.3, pp 57-60, 1998 Gary J.Fisher et al.,Nature,1996年,第379巻,第25号,p.335 血管新生とマトリックスメタロプロテアーゼ,「第120回日本医学会シンポジウム記録集 血管新生の基礎と臨床」,2001年12月13日,p.43-49 Itoh T et al.,Cancer Res,1998,58,1048-1051
マンネンタケの栽培において、マンネンタケの収穫量やマンネンタケに含有する有効成分を増加する栽培方法が望まれている。また、抗酸化作用、メラニン生成抑制作用、細胞増殖促進作用、MMP産生抑制作用及びヒアルロン酸産生促進作用に優れた素材が望まれているが、未だ十分満足し得る栽培方法や素材が提供されていないのが現状である。
本発明者らは、この問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、マンネンタケを、バガスを特定量含有する培地で栽培することにより、バガスを含有しない培地と比較して、マンネンタケの収穫量やマンネンタケに含有するガノデリン酸含量を増加させることができ、更に得られたマンネンタケの抽出物が、優れた抗酸化作用、メラニン生成抑制作用、細胞増殖促進作用、MMP産生抑制作用及びヒアルロン酸産生促進作用を有することを発見し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は以下の発明を包含する。
(1)バガスが乾燥重量で10~80重量%含有する培地で栽培したマンネンタケであって、バガスを含有しない培地で栽培したマンネンタケと比較して、抗酸化効果、メラニン生成抑制効果、細胞増殖促進効果、MMP産生抑制効果及び/又はヒアルロン酸産生促進効果を高めたことを特徴とするマンネンタケ。
(2)(1)記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
(3)(1)記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とする医薬品。
(4)(1)記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とする食品。
(5)(1)記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤。
(6)(1)記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とするメラニン生成抑制剤。
(7)(1)記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とする細胞増殖促進剤。
(8)(1)記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とするMMP産生抑制剤。
(9)(1)記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とするヒアルロン酸産生促進剤。
(10)バガスが乾燥重量で10~80重量%含有する培地で栽培することを特徴とするマンネンタケの栽培方法。
本発明のマンネンタケの栽培方法によれば、従来のマンネンタケの栽培方法と比較して、マンネンタケの収穫量及びガノデリン酸含量を増加させ、また得られたマンネンタケ抽出物の抗酸化効果、メラニン生成抑制効果、細胞増殖促進効果、MMP産生抑制効果及び/又はヒアルロン酸産生促進効果を高めることができる。また、本発明の抗酸化剤は、酸化ストレスに起因する疾病及び皮膚老化の治療、改善及び予防に、メラニン生成抑制剤は、色素沈着の治療、改善及び予防に、細胞増殖促進剤は皮膚のターンオーバー速度の遅延による肌荒れ、皮膚の老化、色素沈着、肌のくすみ及び表皮の創傷治癒の治療、改善及び予防に、MMP産生抑制剤は、皮膚のしわの形成、弾力性の低下及びたるみの形成並びにMMP産生の亢進が原因で起こる各種疾患の治療、改善及び予防に、ヒアルロン酸産生促進剤は、皮膚のシワやたるみ、ヒアルロン酸量の低下が原因で起こる各種疾患の治療、改善及び予防に、それぞれ有効である。
マンネンタケのエタノール抽出物(製造例1C)のHPLCクロマトグラムを示すグラフである。
以下に、本発明について詳細に述べる。
本発明に用いられるマンネンタケの菌株は、生薬「霊芝」に用いられる担子菌であり、マンネンタケ科(Ganodermataceae)、マンネンタケ属(Ganoderma)に属する。マンネンタケ属のキノコについては、中国の薬学古書である「本草綱目」や「神農本草経」に赤霊芝(霊芝)、黒霊芝(黒芝)、紫霊芝(紫芝)、青霊芝(青芝)、黄霊芝(黄芝)及び白霊芝(白芝)が存在すると記載されている。赤霊芝の学名は(Ganoderma lucidum)であり、黒霊芝の学名は(Ganoderma sinense、Ganoderma japonicum、Ganoderma atrum)である。これらの菌株は、中国や日本市場等で流通しているものを用いることができるし、マンネンタケの組織等から分離培養して作製されたものであっても良い。
本発明のマンネンタケの栽培方法は、培地成分の一つとしてバガスを用いること以外は、一般的に利用される栽培方法を用いることができる。その一例を以下に示す。
本発明のマンネンタケの栽培方法は、例えば菌床栽培にて行うことができ、マンネンタケの菌株を菌床に植菌後、菌を活着させて全体に繁殖させる培養工程と、マンネンタケ子実体を得る発生工程とを有する。
培養工程の菌床に用いられる培地は、バガス以外に、マンネンタケの菌糸が生育し得るのに必要な炭素源、窒素源、無機物、及びその他必要な栄養素を適宜含有する培地であれば良い。例えば、バガスと、公知の培地基材、栄養材、又はそれらの混合物が用いられ、さらに添加材を添加することもできる。
本発明に用いられるバガスは、製糖過程において、搾汁したサトウキビの残渣をそのまま用いることができ、また、洗浄、乾燥及び粉砕等により処理されたものであっても良い。バガスの形状は、特に限定されないが、繊維構造を形成するバガスを所定の大きさ(幅、長さ)に粉砕又は解繊して用いることが好ましい。中でも、幅が5mm以下に解繊されたもの又は長さが50mm以下のものがより好ましく、幅が5mm以下に解繊され、且つ長さが50mm以下のものが特に好ましい。さらに、その長さは10~50mmが最も好ましい。培地中のバガスの含有量は、乾燥重量で10~80重量%が好ましく、15~60重量%がさらに好ましく、20~30重量%が最も好ましい。
培地基材としては、例えば、おが粉(例えば、クヌギ、コナラ、ブナ等の広葉樹、又はマツ、モミ、ツガ等の針葉樹から作られる)、コーンコブ、モミガラ、ビート、コットンハル、そば殻等が用いられ、好適にはおが粉及び/又はコーンコブが用いられる。培地基材の大きさは特に限定されないが、10mmメッシュパス品(目開き10mmのメッシュを通過したもの)を用いることが好ましい。培地中の培地基材の含有量は、その他の培地組成にもよるが、例えば、乾燥重量で10~90重量%が好ましく、30~80重量%がさらに好ましく、40~70重量%が特に好ましく、50~65重量%が最も好ましい。
栄養材としては、小麦フスマ、米糠、コーンブラン、オカラ、豆皮、マイロ等が用いられ、好適には小麦フスマ、米糠又はコーンブランから選択して用いられる。大きさは特に限定されないが、5mmメッシュパス品を用いることが好ましい。培地中の栄養材の含有量は、その他の培地組成にもよるが、乾燥重量で1~30重量%が好ましく、5~10重量%がさらに好ましい。
以上のことを総じていえば、バガスが乾燥重量で20~30重量%、おが粉が乾燥重量で50~65重量%、小麦フスマが乾燥重量で5~10重量%含有する培地が最も好ましい。
添加材は、pH調整や成長促進等の目的で必要に応じて添加することができ、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カルシウム、リン酸水素二カルシウム等を用いることができる。
培地中の水分含量は特に限定されないが、培地全量に対して例えば40~80重量%が好ましく、50~75重量%がより好ましく、60~70重量%がさらに好ましい。ただし、培地中のマンネンタケの菌糸の生育が可能な程度の空隙と水分であり、かつ培地が乾燥しない水分含量に適宜調整することが好ましい。
上記の培地を、菌床栽培用の市販のポリ袋やポリポット等の容器に入れ、公知の方法により殺菌や滅菌等の処理を施すことができる。培地を入れる容器、殺菌及び滅菌等の方法については、本発明の効果を奏する方法であれば、適宜選択して良い。このようにして菌床が得られる。
マンネンタケの菌株を菌床に植菌する。植菌方法は、公知の方法を用いればよい。
培養工程は、暗所にて行うことが好ましいが、暗所に限らない。温度は、例えば、15~35℃が好ましく、20~30℃がさらに好ましい。湿度は、特に限定されないが、培地が乾燥しない程度であれば良い。例えば、相対湿度は、40~80%が好ましく、50~65%がさらに好ましい。培養工程の期間は、例えば、30~80日が好ましい。菌糸の生育が進むと二酸化炭素濃度が上昇し、生育不良を起こすことがあるので、必要に応じて換気を行う。二酸化炭素濃度は、1000ppm未満が好ましい。上記の条件で培養し、培地の全体が菌糸により白く覆われた時点で培養工程を完了させれば良いが、培地の一部が菌糸により覆われていなくても良く、また、白く覆われた後に培養を続けても良い。栽培条件は、上記の範囲に限らず、本発明の効果を奏する範囲であれば、培養工程における温度、相対湿度及び期間等を適宜選択して良い。
発生工程は、例えば、温度は15~35℃が好ましく、25~30℃がさらに好ましい。相対湿度は高ければ高いほど良く、70%以上が好ましく、90%以上がさらに好ましい。照度は、50~3000ルクスが好ましく、100~2000ルクスがさらに好ましく、300~1000ルクスが最も好ましい。発生を促すため、菌かきや電気等による刺激を与えても良い。発生工程における栽培条件は、上記の範囲に限らず、本発明の効果を奏する栽培条件であれば、温度、相対湿度及び照度を適宜選択して良い。このように栽培を行うことにより、本発明のマンネンタケが得られる。
本発明に用いられるマンネンタケは、子実体のことであり、子実体発生前の菌糸体とは、外観や含有成分等によって明確に区別されるものである。
本発明のマンネンタケは、例えば、収穫後生のまま用いることもできるし、洗浄、乾燥、粉砕及び抽出等により加工することもできる。
抽出溶媒としては、例えば、水、低級アルコール類(メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール等)、液状多価アルコール類(1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル等)が挙げられる。好ましくは、水、低級アルコール及び液状多価アルコール等の極性溶媒が良く、特に好ましくは、水、エタノール、1,3-ブチレングリコール及びプロピレングリコールが良い。これらの溶媒は一種でも二種以上を混合して用いても良く、例えば30~70重量%のエタノール水溶液を使用することもできる。また、上記抽出溶媒に酸やアルカリを添加して、pH調整した溶媒を使用することもできる。
その抽出方法は特に限定されず、加熱抽出、常温抽出、冷却抽出、撹拌抽出、加圧抽出及びカラム抽出等の方法により行うことができる。また、その抽出物とマンネンタケ自体を併用することもできる。
上記抽出物は、抽出した溶液のまま用いても良いが、必要に応じて、本発明の効果を奏する範囲で、濃縮、希釈、濾過、脱色、脱臭、乾燥、エタノール沈殿等の処理を行ってから用いても良い。更には、カラム精製等を行って有効成分を濃縮や単離して用いても良い。
本発明の抽出物は、上記抽出物をそのまま使用しても良く、抽出物の効果を損なわない範囲内で、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、キレート剤、乳糖、微結晶セルロース等の希釈剤、潤滑剤、崩壊剤等の成分を含有することもできる。
本発明の抽出物は、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品のいずれにも用いることができ、その剤型としては、例えば、化粧水、クリーム、マッサージクリーム、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、エッセンス、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデーション、打粉、口紅、軟膏、パップ剤、ペースト剤、プラスター剤、散剤、丸剤、錠剤、注射剤、坐剤、乳剤、カプセル剤、顆粒剤、液剤(チンキ剤、流エキス剤、酒精剤、懸濁剤、リモナーデ剤等を含む)、錠菓、シロップ剤、飲料等が挙げられる。
本発明に用いる上記抽出物の含有量は、外用の場合、全量に対し、固形物に換算して0.0001重量%以上、好ましくは0.001~10重量%が良く、さらに、0.01~5重量%が最も好ましい。0.0001重量%未満では十分な効果は望みにくい。10重量%を越えて含有した場合、効果の増強は認められにくく不経済である。一方、内用の場合、摂取量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人1人当たりの1日の量としては、抽出物固形分として、5mg以上が好ましく、10mg~5gがより好ましい。さらに、100mg~1gが最も好ましい。
次に本発明を詳細に説明するため、実施例として本発明に用いるマンネンタケの栽培方法や、マンネンタケ抽出物の製造例、実験例及び処方例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、特に指定のない場合は、実施例に示す%とは重量%を示す。
(1)マンネンタケの栽培
バガスは幅5mm以下に解繊したもの(長さ10~50mm)を、おが粉はコナラ属の木を粉砕して10mmメッシュをパスしたものを、小麦フスマは5mmメッシュをパスしたものを、培地を入れる容器は通気性及び保湿性を有する雑菌混入防止用のフィルターを付属したポリプロピレン製の袋(市販品)を用いた。上記のポリプロピレン製の袋に、バガス125g(培地の乾燥重量の25重量%)、おが粉325g(培地の乾燥重量の65重量%)、小麦フスマ50g(培地の乾燥重量の10重量%)及び水1000gを混合した培地を入れた。蒸気による加熱殺菌を行い、清浄空間にて常温まで放冷した。その後、市販の赤霊芝の種菌60gを接種した。接種後、袋の口を留め、温度21~27℃(平均温度25℃)、相対湿度40~75%(平均相対湿度51%)にて暗所で培養した。該培養工程を、該培地の全体が菌糸により白く覆われるまで行い、培養工程を終了した。培養工程の期間は、60日間であった。
その後、発生工程へと移行し、温度18~35℃(平均温度27℃)、相対湿度68~100%(平均相対湿度97%)、照度3000ルクス以下で発生させた。該発生工程を、マンネンタケの子実体が形成するまで行い、発生工程を終了した。発生工程の期間は、30日間であった。なお、培養工程及び発生工程では、二酸化炭素濃度が1000ppm未満になるように、必要に応じて換気を行った。
上記のマンネンタケの栽培方法を栽培例1とした。また、栽培例1のバガス(長さ10~50mm)に替えて、長さ10mm未満のバガスを使用して栽培したマンネンタケの栽培方法を栽培例2とした。さらに、表1に示すように、培地の固形分中の組成を替えて栽培したマンネンタケの栽培方法を、それぞれ、栽培例3~6、比較栽培例1~3とし、それぞれのマンネンタケの収穫量を比較栽培例1と比較した。なお、マンネンタケの収穫量は乾燥重量を測定した。
Figure 2022111761000001
表1より、マンネンタケの収穫量は、特定量のバガスが含有する培地で栽培したもの(栽培例1~6)は、従来の栽培方法であるバガスが含有しない培地で栽培したもの(比較栽培例1及び2)及びバガスのみの培地で栽培したもの(比較栽培例3)と比較して、増加することが認められた。その中でも、バガスの含有量が25及び50%の培地による収穫量(栽培例1~3)は顕著に多く、特に、バガスの含有量が25%の培地による収穫量(栽培例1及び2)は、バガスが含有しない培地による収穫量(比較栽培例1及び2)と比較して、約2~3倍も多くの収穫量が得られた。さらに、栽培例2に示した、長さ10mm未満のバガスを用いて栽培したマンネンタケと比較して、栽培例1に示した、長さ10~50mmのバガスを用いて栽培したマンネンタケの方が収穫量は顕著に増加することが認められた。なお、バガスのみを用いて栽培したマンネンタケ(比較栽培例3)は収穫量が顕著に低かった。
(2)抽出
製造例1A 熱水抽出物
栽培例1で得られたマンネンタケの乾燥物10gに精製水200mLを加え、95~100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して熱水抽出物を得た(表2)。
製造例1B 50%エタノール抽出物
栽培例1で得られたマンネンタケの乾燥物10gに50%エタノール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、50%エタノール抽出物を得た(表2)。
製造例1C エタノール抽出物
栽培例1で得られたマンネンタケの乾燥物10gにエタノール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、エタノール抽出物を得た(表2)。
栽培例2~6、比較栽培例1~2のマンネンタケを用いて、上記の製造例1A~1Cと同様に抽出し、製造例2A~6C、比較製造例1A~2Cとした(表2)。
Figure 2022111761000002
実験例1 DPPHラジカル消去試験(抗酸化試験)
活性酸素種として、安定なフリーラジカルであるα,α-ジフェニル-β-ピクリルヒドラジル(以下DPPHとする)を用い、試料と一定の割合で一定時間反応させ、減少するDPPHの量を、分光光度計を用いて517nmにおける吸光度の減少量から測定した。
DPPHラジカル消去効果の測定方法
各試料(終濃度は0.1mg/mL)を添加した0.1M酢酸緩衝液(pH5.5)0.4mLに無水エタノール0.4mL及び0.5mM DPPH無水エタノール溶液0.2mLを加えて反応液とした。また、油溶性の試料の場合は無水エタノール0.4mLに試料を加えて反応液とした。その後、37℃で30分間反応させ、水を対照として517nmの吸光度(A)を測定した。また、コントロールとして試料の代わりに精製水を用いて吸光度(B)を測定した。DPPHラジカル消去率は、以下に示す式より算出した。
DPPHラジカル消去率(%)=(1-A/B)×100
これらの試験結果を表3に示した。本発明の抽出物は、いずれにおいても優れたDPPHラジカル消去作用を有していることが認められた。その中でも、栽培例1~3のマンネンタケ(製造例1A、2A、3A、1C、2C及び3C)の効果が高く、特に、栽培例1及び2のマンネンタケ(製造例1A、2A、1C及び2C)の効果が高く、さらに栽培例1のマンネンタケ(製造例1A及び1C)が最も効果が高かった。
Figure 2022111761000003
実験例2 ガノデリン酸含量の測定
本発明のマンネンタケ抽出物の各試料について、HPLCを用いて、ガノデリン酸含量を測定した。HPLC条件を以下に示す。
カラム:Develosil ODS-HG-5
カラムサイズ:内径4.6mmΦ×250mm
カラム温度:40℃
試料濃度:1.0mg/mLエタノール溶液
注入量:10μL
検出:PDA 254nm
溶離液(グラジエント):
移動相 A)10mM リン酸ナトリウム緩衝液(pH6.9)
移動相 B)アセトニトリル
移動相B)を60分間で10→94%(直線的に変化)
内標準溶液:ピレンのエタノール溶液(1mg/mL)
流速:ピレンの保持時間が52分になるように調整(例:1.0mL/min)
マンネンタケのエタノール抽出物(製造例1C)のHPLCクロマトグラムを図1に示した。図1に示すように、保持時間が15~25分の間に254nm付近に極大吸収を示す、ガノデリン酸類に由来する多数のピークが確認された。表4は、各試料の比較製造例1Cに対する、ガノデリン酸類に由来するピーク面積(総和)の相対値を示している。表4から明らかなように、本発明のマンネンタケの抽出物(製造例1C、製造例2C)は、従来のマンネンタケの抽出物(比較製造例1C、比較製造例2C)と比較して、ガノデリン酸含量の増加が認められた。特に、長さ10~50mmのバガスを用いて栽培したマンネンタケ抽出物(製造例1C)は、最も多くのガノデリン酸含量を有していた。
Figure 2022111761000004
実験例3 メラニン生成抑制試験
B16マウスメラノーマ細胞を60mm dishに3×10個播種し、各試料を最終濃度10μg/mLとなるように添加した10%FBSを含むMEM培養液にて、37℃、5体積%CO条件下で5日間培養した。培養後、細胞の剥離を行い、遠心操作をして得られたペレットを超音波破砕操作によりPBS(-)に溶解させた。タンパク質定量は、Lowry法(J.Biol.Chem.,193,265-275,1951)を用いて行った。また、メラニン量を測定する場合、タンパク質定量用に取った残りの細胞破砕溶液に4N NaOHを加え、60℃にて2時間加温した後、分光光度計(島津製作所)を用いて475nmにおける吸光度を測定し、検量線からメラニン量を求め、1mgタンパク質量あたりのメラニン量を算出した。メラニン生成抑制率は、コントロール(試料未添加)群に対する試料添加群のメラニン量の減少量の割合から算出した。
これらの結果を表5に示した。本発明のマンネンタケの抽出物は、従来のマンネンタケの抽出物では発現されなかったメラニン生成抑制効果を新たに発現することが認められた。
Figure 2022111761000005
実験例4 細胞増殖促進試験
ヒト由来ケラチノサイトを、0.2%FBSを含むDMEM培養液にて、96wellプレートに1wellあたり1×10個播種し、各試料を終濃度が0.1又は1μg/mLになるように添加した後、37℃、5体積%CO条件下にて5日間培養した。細胞数の測定は、染色法により行った。すなわち、培養終了後、培養液を除き、メタノールを用いて細胞を固定した。続いて、0.1%メチレンブルーを加え、1時間細胞の染色を行った。乾燥させた後、0.1N HClを各wellに100μLずつ加えてよく撹拌させ、マイクロプレートリーダーを用いて650nmにおける吸光度を測定した。細胞増殖率は、コントロール(試料未添加)群の細胞量に対する試料添加群の細胞量の比率として算出した。
これらの結果を表6に示した。本発明のマンネンタケの抽出物は、従来のマンネンタケの抽出物と比較して、高い細胞増殖促進効果を有することが認められた。
Figure 2022111761000006
実験例5 MMP産生抑制及びヒアルロン酸産生促進試験
MMP-1、MMP-2及びHAS2 mRNA発現量の測定を行った。ヒト皮膚線維芽細胞を60mm dishに1×10個播種し、10%FBSを含むDMEM培養液にて、37℃、5体積%CO条件下で培養した。コンフルエントな状態になったところで、各試料を、最終濃度が1又は10μg/mLとなるように添加したDMEM(-)培養液にて24時間培養した後、総RNAの抽出を行った。細胞からの総RNAの抽出はRNAiso Plus(タカラバイオ)を用いて行い、総RNA量は分光光度計(NanoDrop)を用いて260nmにおける吸光度により求めた。mRNA発現量の測定は、細胞から抽出した総RNAを基にしてリアルタイムRT-PCR法により行った。リアルタイムRT-PCR法には、High Capacity RNA-to-cDNA Kit(Applied Biosystems)及びSYBR Select Master Mix(Applied Biosystems)を用いた。即ち、500ngの総RNAを逆転写反応後、PCR反応(95℃:15秒間、60℃:60秒間、40cycles)を行った。その他の操作は定められた方法に従い、MMP-1、MMP-2及びHAS2 mRNAの発現量を、内部標準であるβ-actin mRNAの発現量に対する割合として求めた。MMP-1及びMMP-2発現抑制率は、コントロール(試料未添加)群のMMP-1及びMMP-2 mRNAの発現量に対する試料添加群のMMP-1及びMMP-2 mRNAの発現量の減少量の比率として算出した。また、ヒアルロン酸産生促進率は、コントロール(試料未添加)群のHAS2 mRNAの発現量に対する試料添加群のHAS2 mRNAの発現量の増加量の比率として算出した。尚、各遺伝子の発現量の測定に使用したプライマーは次の通りである。
MMP-1用のプライマーセット
GGGAGATCATCGGGACAACTC(配列番号1)
TGAGCATCCCCTCCAATACC(配列番号2)
MMP-2用のプライマーセット
CCGTCGCCCATCATCAA(配列番号3)
CTTCTGCATCTTCTTTAGTGTGTCCTT(配列番号4)
HAS2用のプライマーセット
TGGATGACCTACGAAGCGATTA(配列番号5)
GCTGGATTACTGTGGCAATGAG(配列番号6)
β-Actin用のプライマーセット
CACTCTTCCAGCCTTCCTTCC(配列番号7)
GTGTTGGCGTACAGGTCTTTG(配列番号8)
これらの結果を表7~9に示した。本発明のマンネンタケの抽出物は、従来のマンネンタケの抽出物と比較して、MMP産生抑制効果及びヒアルロン酸産生促進効果が優れていることが認められた。
Figure 2022111761000007
Figure 2022111761000008
Figure 2022111761000009
次に、本発明のマンネンタケ及び/又はその抽出物を用いて調製した処方例を示す。なお、混合抽出物とは、各抽出物を等量混合したものを示す。
処方例1 化粧水
処方 含有量(%)
1.製造例1Aの抽出物 1.0
2.1,3-ブチレングリコール 8.0
3.グリセリン 2.0
4.キサンタンガム 0.02
5.クエン酸 0.01
6.クエン酸ナトリウム 0.1
7.エタノール 5.0
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1~6及び11と、成分7~10をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
処方例1において、製造例1Aの抽出物を製造例2Aの抽出物、製造例3Aの抽出物、製造例4Aの抽出物、製造例5Aの抽出物及び製造例6Aの抽出物に置き換えたものを、それぞれ、処方例2、3、4、5及び6とした。
処方例7 クリーム
処方 含有量(%)
1.製造例1A、2A、3A、4A、5A及び6Aの混合抽出物 0.5
2.スクワラン 5.5
3.オリーブ油 3.0
4.ステアリン酸 2.0
5.ミツロウ 2.0
6.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ベヘニルアルコール 1.5
9.モノステアリン酸グリセリン 2.5
10.香料 0.1
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.25
12.1,3-ブチレングリコール 8.5
13.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2~9を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び11~13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分10を加え、さらに30℃まで冷却して製品とする。
処方例7において、製造例1A、2A、3A、4A、5A及び6Aの混合抽出物を製造例1B、2B、3B、4B、5B及び6Bの混合抽出物に置き換えたものを処方例8とした。
処方例9 乳液
処方 含有量(%)
1.製造例1Cの抽出物 1.0
2.スクワラン 5.0
3.オリーブ油 5.0
4.ホホバ油 5.0
5.セタノール 1.5
6.モノステアリン酸グリセリン 2.0
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(20E.O.) 2.0
9.香料 0.1
10.プロピレングリコール 1.0
11.グリセリン 2.0
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1~8を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分10~13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分9を加え、さらに30℃まで冷却して製品とする。
処方例9において、製造例1Cの抽出物を、製造例2Cの抽出物、製造例3Cの抽出物、製造例4Cの抽出物及び製造例5Cの抽出物に置き換えたものを、それぞれ、処方例10、11、12及び13とした。
処方例14 ゲル剤
処方 含有量(%)
1.製造例1C及び2Cの混合抽出物 0.01
2.エタノール 5.0
3.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
4.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
5.香料 適量
6.1,3-ブチレングリコール 5.0
7.グリセリン 5.0
8.キサンタンガム 0.1
9.カルボキシビニルポリマー 0.2
10.水酸化カリウム 0.2
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1~5と、成分6~11をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合して製品とする。
処方例15 パック
処方 含有量(%)
1.製造例1Aの抽出物 0.1
2.製造例1C及び2Cの混合抽出物 0.1
3.ポリビニルアルコール 12.0
4.エタノール 5.0
5.1,3-ブチレングリコール 8.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
7.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5
8.クエン酸 0.1
9.クエン酸ナトリウム 0.3
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1~11を均一に溶解し製品とする。
処方例16 ファンデーション
処方 含有量(%)
1.製造例1B、2B、3B、4B、5B及び6Bの混合抽出物 1.0
2.ステアリン酸 2.4
3.ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.0
4.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0
5.セタノール 1.0
6.液状ラノリン 2.0
7.流動パラフィン 3.0
8.ミリスチン酸イソプロピル 6.5
9.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
10.ベントナイト 0.5
11.プロピレングリコール 4.0
12.トリエタノールアミン 1.1
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.二酸化チタン 8.0
15.タルク 4.0
16.ベンガラ 1.0
17.黄酸化鉄 2.0
18.香料 適量
19.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2~8を加熱溶解し、80℃に保ち油相とする。成分19に成分9をよく膨潤させ、続いて、成分1及び10~13を加えて均一に混合する。これに粉砕機で粉砕混合した成分14~17を加え、ホモミキサーで撹拌し75℃に保ち水相とする。この油相に水相をかき混ぜながら加え、乳化する。その後冷却し、45℃で成分18を加え、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
処方例17 浴用剤
処方 含有量(%)
1.栽培例1で栽培したマンネンタケの粉砕物 5.0
2.製造例2Aの抽出物 1.0
3.炭酸水素ナトリウム 50.0
4.黄色202号(1) 適量
5.香料 適量
6.硫酸ナトリウムにて全量を100とする
[製造方法]成分1~6を均一に混合し製品とする。
処方例18 軟膏
処方 含有量(%)
1.製造例1A、2A、3A、4A、5A及び6Aの混合抽出物 0.5
2.ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0
3.モノステアリン酸グリセリン 10.0
4.流動パラフィン 5.0
5.セタノール 6.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
7.プロピレングリコール 10.0
8.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2~5を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び6~8を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
処方例19 散剤
処方 含有量(%)
1.製造例1B、2B、3B、4B、5B及び6Bの混合抽出物 20.0
2.乾燥コーンスターチ 30.0
3.微結晶セルロース 50.0
[製造方法]成分1~3を混合し、散剤とする。
処方例20 錠剤
処方 含有量(%)
1.製造例1C、2C、3C、4C、5C及び6Cの混合抽出物 3.0
2.栽培例1で栽培したマンネンタケの粉砕物 0.1
3.乾燥コーンスターチ 26.9
4.カルボキシメチルセルロースカルシウム 20.0
5.微結晶セルロース 40.0
6.ポリビニルピロリドン 7.0
7.タルク 3.0
[製造方法]成分1~5を混合し、次いで成分6の水溶液を結合剤として加えて顆粒成形する。成形した顆粒に成分7を加えて打錠する。1錠0.52gとする。
処方例21 錠菓
処方 含有量(%)
1.製造例1A、2A、3A、4A、5A及び6Aの混合抽出物 0.5
2.乾燥コーンスターチ 50.0
3.エリスリトール 40.0
4.クエン酸 5.0
5.ショ糖脂肪酸エステル 3.0
6.香料 適量
7.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1~4及び7を混合し、顆粒成形する。成形した顆粒に成分5及び6を加えて打錠する。1粒1.0gとする。
処方例22 飲料
処方 含有量(%)
1.製造例1A、2A、3A、4A、5A及び6Aの混合抽出物 2.0
2.果糖ブドウ糖液糖 12.5
3.クエン酸 0.1
4.香料 0.05
5.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1~5を混合し、飲料とする。
処方例23 粉末飲料
処方 含有量(%)
1.製造例1A、2A、3A、4A、5A及び6Aの混合抽出物 10.0
2.粉糖 65.0
3.粉末ピーチ果汁 15.0
4.L-アスコルビン酸 8.0
5.結晶クエン酸 1.2
6.クエン酸ナトリウム 0.75
7.アスパルテーム 0.02
8.粉末ピーチ香料 0.03
[製造方法]成分1~8を混合し、粉末飲料とする。
以上のことから、本発明のマンネンタケは、従来の方法により栽培したマンネンタケと比較して、収穫量やガノデリン酸含量が高く、その抽出物は優れた抗酸化作用、メラニン生成抑制作用、細胞増殖促進作用、MMP産生抑制作用及びヒアルロン酸産生促進作用を示した。よって、本発明の栽培方法により、十分にかつ安定してマンネンタケを生育させることができる。また、そのマンネンタケ抽出物は、抗酸化効果、メラニン生成抑制効果、細胞増殖促進効果、MMP産生抑制効果及びヒアルロン酸産生促進効果が大変優れていることから、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品の分野への応用が期待される。

Claims (10)

  1. バガスが乾燥重量で10~80重量%含有する培地で栽培したマンネンタケであって、バガスを含有しない培地で栽培したマンネンタケと比較して、抗酸化効果、メラニン生成抑制効果、細胞増殖促進効果、MMP産生抑制効果及び/又はヒアルロン酸産生促進効果を高めたことを特徴とするマンネンタケ。
  2. 請求項1記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  3. 請求項1記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とする医薬品。
  4. 請求項1記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とする食品。
  5. 請求項1記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤。
  6. 請求項1記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とするメラニン生成抑制剤。
  7. 請求項1記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とする細胞増殖促進剤。
  8. 請求項1記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とするMMP産生抑制剤。
  9. 請求項1記載のマンネンタケ及び/又はその抽出物を含有することを特徴とするヒアルロン酸産生促進剤。
  10. バガスが乾燥重量で10~80重量%含有する培地で栽培することを特徴とするマンネンタケの栽培方法。

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