JP2020078163A - 回転電機用コア、回転電機および回転電機用コアの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁束の通過を抑制する機能が低下するのを防止しながら、薄肉部における応力集中を緩和することが可能な回転電機用コア、回転電機および回転電機用コアの製造方法を提供する。【解決手段】このロータコア10は、複数の電磁鋼板1が積層されて形成されている。この電磁鋼板1には、第1孔部11の外縁111と電磁鋼板1の外周10aとを接続する第1薄肉部21と、第2孔部12の外縁121と電磁鋼板1の外周10aとを接続する第2薄肉部22と、第1孔部11の外縁112と第3孔部13の外縁131とを接続する第3薄肉部23とが設けられている。電磁鋼板1の厚みt1よりも薄い厚みt2で形成された第1薄肉部21、第2薄肉部22、および、第3薄肉部23は、電磁鋼板1の厚み方向の両側から内側に向かって窪むように形成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、回転電機用コア、回転電機および回転電機用コアの製造方法に関する。
従来、複数の電磁鋼板が積層されている回転電機用コア、回転電機および回転電機用コアの製造方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、複数の電磁鋼板が積層されて構成された回転子コアが開示されている。この電磁鋼板は、打ち抜きにより形成された2つの磁石穴の間の部分であるセンターブリッジ部と、磁石穴と電磁鋼板の外周との間の部分であるアウターブリッジ部とが設けられている。そして、センターブリッジ部およびアウターブリッジ部には、それぞれ、磁束の通過を抑制するフラックスバリアとして作用する低透磁率部が設けられている。低透磁率部は、センターブリッジ部およびアウターブリッジ部にプレス加工が施されることによって、厚みが電磁鋼板の他の部分よりも減少されることにより形成されている。
上記特許文献1には明確には記載されていないものの、従来、一般的には、低透磁率部は、電磁鋼板の厚み方向の一方側のみから内側に向かって窪む形状(以下、「片面潰しの形状」という)を有するように形成される。このため、低透磁率部と電磁鋼板の他の部分との間に厚みが変化する部分(境界部分)が形成される。これにより、低透磁率部が延びる方向(低透磁率部の厚み方向に直交する方向でかつ境界部分が延びる方向に直交する方向)に引っ張り力が生じた場合、この境界部分では、応力集中が発生して、電磁鋼板の他の部分よりも応力が大きくなる。また、回転子コアでは、この低透磁率部(センターブリッジ部およびアウターブリッジ部)が、最も機械的強度が小さい部分となるため、応力集中を緩和させる必要がある。
ここで、応力集中を緩和させるために、低透磁率部の厚みの減少幅(窪み深さ)を小さくするか、機械的強度を大きくするために、センターブリッジ部およびアウターブリッジ部の幅(境界部分が延びる方向の長さ)を大きくすることが考えられる。しかしながら、この場合、センターブリッジ部およびアウターブリッジ部における磁束の経路の幅が大きくなる分、磁束の通過を抑制する機能が低下するという不都合がある。したがって、上記特許文献1の電磁鋼板では、磁束の通過を抑制する機能が低下するのを防止しながら、低透磁率部(薄肉部)における応力集中を緩和させるのが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、磁束の通過を抑制する機能が低下するのを防止しながら、薄肉部における応力集中を緩和することが可能な回転電機用コア、回転電機および回転電機用コアの製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における回転電機用コアは、複数の電磁鋼板が積層されている回転電機用コアであって、電磁鋼板には、コア孔部と、2つのコア孔部の外縁同士を接続するように形成されているか、または、1つのコア孔部の外縁と電磁鋼板の外周とを接続するように形成され、電磁鋼板の板厚より薄い板厚で形成された薄肉部とが設けられており、薄肉部は、電磁鋼板の厚み方向の両側から内側に向かって窪むように形成されている。
この発明の第1の局面における回転電機用コアでは、上記のように、薄肉部を、電磁鋼板の厚み方向の両側から内側に向かって窪むように形成する。これにより、薄肉部を、片面潰しの形状を有するように形成する場合と異なり、電磁鋼板の厚み方向の両側に応力を分散させることができる。詳細には、電磁鋼板において、薄肉部が延びる方向(電磁鋼板の厚み方向に直交する方向でかつ境界部分が延びる方向に直交する方向)に引っ張り力が生じた場合、片面潰しの形状を有する薄肉部では、厚み方向の中心位置(作用位置)が、電磁鋼板の他の部分の中心位置(作用位置)に対してずれるため、作用位置がずれることに起因する曲げ応力が生じると考えられる。このため、片面潰しの形状を有する薄肉部では、曲げ応力が生じる分、応力が比較的大きくなると考えられる。これに対して、本発明では、薄肉部を、電磁鋼板の厚み方向の両側から内側に向かって窪むように形成することにより、厚み方向に直交する方向に引っ張り力が生じた場合でも、薄肉部における厚み方向の中心位置(作用位置)と、電磁鋼板の他の部分の中心位置(作用位置)とを略同一の位置にすることができる。この結果、曲げ応力を低減することができると考えられるので、薄肉部における応力の最大値を、片面潰しの形状を有する薄肉部における応力の最大値に比べて、小さくすること(応力集中を緩和すること)ができると考えられる。なお、薄肉部が電磁鋼板の厚み方向の両側から内側に向かって窪むように形成されている場合に、薄肉部における応力の最大値を、片面潰しの形状を有する薄肉部における応力の最大値に比べて小さくすることができるという効果は、後述する本願発明者のシミュレーション結果(比較結果)により確認済みである。
また、本発明では、上記のように薄肉部を構成することにより、薄肉部における応力集中を緩和することができるので、薄肉部の厚みを、片面潰しの形状を有する薄肉部の厚みと同一にした場合でも、本発明による薄肉部の応力の最大値を、片面潰しの形状を有する応力の最大値に比べて、小さくすることができる。このため、薄肉部の機械的強度を増大させるために、薄肉部の厚みを増大させること、または、薄肉部の幅を増大させる必要がないので、磁束の通過を抑制する機能が低下するのを防止することができる。したがって、磁束の通過を抑制する機能が低下するのを防止しながら、薄肉部における応力の最大値を低下させること(応力集中を緩和させること)ができる。
この発明の第2の局面における回転電機は、ステータと、複数の電磁鋼板が積層され、ステータと径方向に対向して配置されているロータコアを含むロータとを備え、電磁鋼板には、コア孔部と、2つのコア孔部の外縁同士を接続するように形成されているか、または、1つのコア孔部の外縁と電磁鋼板の外周とを接続するように形成され、電磁鋼板の板厚より薄い板厚で形成された薄肉部とが設けられており、薄肉部は、電磁鋼板の厚み方向の両側から内側に向かって窪むように形成されている。
この発明の第2の局面における回転電機では、上記のように構成することにより、上記した第1の局面と同様に、磁束の通過を抑制する機能が低下するのを防止しながら、薄肉部における応力集中を緩和することが可能な回転電機を提供することができる。
この発明の第3の局面における回転電機用コアの製造方法は、電磁鋼板にコア孔部を形成する工程と、電磁鋼板の厚み方向の両側から内側に向かって窪むように、2つのコア孔部の外縁同士を接続するように電磁鋼板の板厚より薄い板厚で薄肉部を形成するか、または、1つのコア孔部の外縁と電磁鋼板の外周とを接続するように電磁鋼板の板厚より薄い板厚で薄肉部を形成する工程とを備える。
この発明の第3の局面における回転電機用コアの製造方法では、上記のように構成することにより、上記した第1の局面と同様に、磁束の通過を抑制する機能が低下するのを防止しながら、薄肉部における応力集中を緩和することが可能な回転電機用コアの製造方法を提供することができる。
本発明によれば、磁束の通過を抑制する機能が低下するのを防止しながら、薄肉部における応力集中を緩和することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[回転電機の構造]
図1〜図6を参照して、本実施形態による回転電機100(ロータコア10)の構造について説明する。なお、ロータコア10は、特許請求の範囲の「回転電機用コア」の一例である。
図1〜図6を参照して、本実施形態による回転電機100(ロータコア10)の構造について説明する。なお、ロータコア10は、特許請求の範囲の「回転電機用コア」の一例である。
図1に示すように、回転電機100は、ロータ101とステータ102とを備える。ロータ101は、円環状に形成されている。たとえば、ロータ101の径方向外側には、円環状のステータ102が配置されている。すなわち、回転電機100は、インナーロータ型の回転電機として構成されている。回転電機100は、たとえば、モータ、ジェネレータまたはモータ・ジェネレータとして構成されている。
ロータ101は、ロータコア10を含む。図2に示すように、ロータコア10は、複数の電磁鋼板1が積層されて形成されている。電磁鋼板1は、たとえば、珪素鋼板により構成されている。電磁鋼板1には、第1薄肉部21、第2薄肉部22および第3薄肉部23が設けられている。電磁鋼板1は、Z方向に厚みt1を有する。第1薄肉部21、第2薄肉部22および第3薄肉部23は、それぞれ、厚みt1から後述する窪み深さd1およびd2分小さい厚みt2(=t1−d1−d2)を有する。
ここで、本願明細書では、「積層方向」とは、電磁鋼板1の積層方向を意味し、Z方向を意味する。また、「軸方向」とは、ロータ101の回転軸線C(図1参照)に沿った方向を意味し、Z方向を意味する。また、「厚み方向」とは、電磁鋼板1の厚み方向を意味し、Z方向を意味する。また、「径方向」は、ロータ101の径方向(矢印R1方向または矢印R2方向)を意味し、「周方向」は、ロータ101の周方向(矢印A1方向または矢印A2方向)を意味する。
ロータコア10(電磁鋼板1)は、図3に示すように、永久磁石30が内部に配置される磁石用孔部として構成される複数の第1孔部11および複数の第2孔部12を有する。すなわち、回転電機100は、埋込永久磁石型モータ(IPMモータ:Interior Permanent Magnet Motor)として構成している。また、ロータコア10(電磁鋼板1)は、磁束漏れを抑制する機能を有する複数の第3孔部13を有する。また、第1孔部11と第3孔部13とは、周方向に隣り合って電磁鋼板1に形成されている。そして、ロータ101は、径方向内側の軸孔14(図1参照)に固定されたシャフト(図示せず)を介して、回転電機100の外部に回転力を伝達させるように構成されている。なお、第1孔部11、第2孔部12および第3孔部13は、特許請求の範囲の「コア孔部」の一例である。
詳細には、1つの磁極P(図1参照)毎に、2つの第1孔部11と1つの第2孔部12とが設けられている。そして、Z方向に見て、2つの第1孔部11は、径方向外側に広がるV字状(またはハの字状)に配置されている。また、第2孔部12は、V字状の第1孔部11の周方向の間でかつ径方向外側に配置されている。また、第3孔部13は、2つの第1孔部11の周方向の間に設けられている。
図3に示すように、永久磁石30は、第1孔部11のうちの径方向の略中央部で、かつ、第1孔部11の第1薄肉部21側の外縁111から離れた位置に配置されている。また、永久磁石30は、第2孔部12のうちの周方向の略中央部に設けられ、第2孔部12の第2薄肉部22側の外縁121から離れた位置に配置されている。
第1薄肉部21は、図4に示すように、第1孔部11の外縁111と電磁鋼板1の外周10aとを接続するように形成されている。言い換えると、第1薄肉部21は、第1孔部11および外周10aに隣接して形成されている。また、第1薄肉部21は、第1孔部11と外周10aとの径方向の間において、第1孔部11よりも周方向一方側と周方向他方側とを接続するブリッジ部(アウターブリッジ部)として構成されている。また、第1薄肉部21は、厚み方向から見て、略長方形形状を有する。また、第1薄肉部21は、周方向に長さL1を有し、径方向に幅W1を有する。たとえば、長さL1は、幅W1よりも大きい。
第2薄肉部22は、第2孔部12の外縁121と電磁鋼板1の外周10aとを接続するように形成されている。言い換えると、第2薄肉部22は、第2孔部12および外周10aに隣接して形成されている。また、第2薄肉部22は、第2孔部12と外周10aとの径方向の間において、第2孔部12よりも周方向一方側と周方向他方側とを接続するブリッジ部(アウターブリッジ部)として構成されている。また、第2薄肉部22は、厚み方向から見て、略長方形形状を有する。また、第2薄肉部22は、周方向に長さL2を有し、径方向に幅W2を有する。たとえば、長さL2は、幅W2よりも大きい。
第3薄肉部23は、図5に示すように、周方向に隣り合って形成され、永久磁石30が配置された第1孔部11の外縁112と第3孔部13の外縁131とを接続するように形成されている。そして、第3薄肉部23は、径方向に延びるように形成されている。第3薄肉部23は、第1孔部11と第3孔部13との周方向の間において、径方向一方側と径方向他方側とを接続するブリッジ部(センターブリッジ部)として構成されている。また、第3薄肉部23は、周方向に長さL3を有し、径方向に幅W3を有する。たとえば、長さL3は、幅W3よりも大きい。また、第3薄肉部23は、厚み方向から見て、略長方形形状を有する。
ここで、第1薄肉部21、第2薄肉部22および第3薄肉部23は、全域において圧縮応力を有する。これにより、第1薄肉部21、第2薄肉部22および第3薄肉部23は、電磁鋼板1の他の部分(厚みt1を有する部分)よりも磁気抵抗が大きく、磁極Pの内部における短絡磁束(漏れ磁束)を減少させるように構成されている。なお、以下の説明では、第1薄肉部21、第2薄肉部22および第3薄肉部23を特に区別しない場合には、「薄肉部50」として説明する。
薄肉部50は、本実施形態では、図6に示すように、電磁鋼板1の厚み方向の両側から内側に向かって窪むように形成されている。これにより、薄肉部50は、電磁鋼板1の厚みt1(板厚)よりも小さい厚みt2(薄い板厚)を有する。たとえば、第1薄肉部21、第2薄肉部22および第3薄肉部23の全ての薄肉部50は、電磁鋼板1の厚み方向の両側から内側に向かって窪むように形成されている。なお、図6では、電磁鋼板1および薄肉部50の厚みの差異を強調して記載しているが、この図示の例には限られない。たとえば、厚みt2は、厚みt1の0.4倍以上0.95倍以下である。
詳細には、薄肉部50は、Z2方向に窪む第1窪み部51と、Z1方向に窪む第2窪み部52とを含む。第1窪み部51は、電磁鋼板1の厚み方向の中心C1に対して、第2窪み部52と略線対称に形成されている。具体的には、第1窪み部51のうちの電磁鋼板1の第1窪み部51に隣接する部分1aとの境界部51aは、Z方向に見て、第2窪み部52のうちの電磁鋼板1の第2窪み部52に隣接する部分1bとの境界部52aとオーバーラップする位置に形成されている。
境界部51aは、第1窪み部51の底部51bと部分1aとを接続する部分である。そして、境界部51aは、電磁鋼板1の表面(部分1aの表面)に対して傾斜するとともに、底部51bとはなだらかに(弧状・R形状を有するように)接続されている。境界部52aは、境界部51aと同様に、第2窪み部52の底部52bと部分1bとを接続する部分である。そして、境界部52aは、電磁鋼板1の表面に対して傾斜するとともに、底部52bとはなだらかに接続されている。また、境界部51aおよび32aの電磁鋼板1の表面に対する傾斜角θは、たとえば、15度以上45度以下(好ましくは、30度)である。また、底部51bおよび52bは、たとえば、平坦面として形成されている。
第1窪み部51の窪み深さd1、および、第2窪み部52の窪み深さd2は、それぞれ、薄肉部50の厚みt2よりも小さい。また、第1窪み部51の窪み深さd1は、第2窪み部52の窪み深さd2の3分の1以上でかつ3倍以下の大きさである。すなわち、d1:d2は、25:75から75:25の範囲内である。好ましくは、第1窪み部51の窪み深さd1は、第2窪み部52の窪み深さd2と等しい大きさ(d1:d2が50:50)である。
[ロータコアを製造するための装置の構成]
次に、図7を参照して、本実施形態によるロータコア10を製造するためのプレス加工装置200(製造装置)の構成について説明する。
次に、図7を参照して、本実施形態によるロータコア10を製造するためのプレス加工装置200(製造装置)の構成について説明する。
プレス加工装置200は、図7に示すように、帯状の電磁鋼板300を順次移動させながらプレス加工する順送プレス加工装置として構成されている。具体的には、プレス加工装置200は、上ダイセット210と、下ダイセット220とを含む。プレス加工装置200は、上ダイセット210と下ダイセット220との間に、帯状の電磁鋼板300が配置された状態で、送り機構により電磁鋼板300を矢印X2方向に搬送するように構成されている。
上ダイセット210は、複数のパンチ211と、ストリッパ212と、ストリッパ付勢部材213とを含む。また、下ダイセット220は、複数のダイ221と、パッド222と、パッド付勢部材223と、規制部材224とが設けられている。そして、プレス加工装置200は、上ダイセット210を下ダイセット220(ダイ221)に対して上下方向(Z方向)に移動させることにより、パンチ211とダイ221との間に電磁鋼板300を挟んで、打ち抜き加工、押圧して薄肉部を形成する加工、凸部形成(ダボ成形)加工等を行うように構成されている。なお、図7では、薄肉部50を形成するためのパンチ211およびダイ221を図示しているが、プレス加工装置200には、薄肉部50を形成するためのパンチ211およびダイ221以外に、後述する工程(打ち抜き加工等)毎に、パンチ211およびダイ221が設けられているとともに、パンチ211およびダイ221の形状は、工程に対応させた形状を有するように構成されている。
詳細には、プレス加工装置200は、ストリッパ212とパッド222との間に、電磁鋼板300を挟んだ状態で、パンチ211が電磁鋼板300を押圧して、第1窪み部51を形成し、ダイ221が電磁鋼板300を押圧して、第2窪み部52を形成するように構成されている。たとえば、パンチ211およびダイ221は、電磁鋼板300を押圧してコイニング加工するように構成されている。
パッド付勢部材223は、ガススプリングまたはコイルスプリングにより構成されている。パッド付勢部材223の付勢力は、ストリッパ付勢部材213の付勢力よりも小さい。また、パッド222は、ダイ221に対して上下方向に移動可能に構成されている。また、規制部材224は、パッド222が所定位置(ダイ221が窪み深さd2分、電磁鋼板300に食い込む相対位置)よりも下側に移動するのを規制するように構成されている。
[ロータコアの製造方法]
次に、図3、および、図8〜図10を参照して、本実施形態におけるロータコア10の製造方法について説明する。図8に、ロータコア10の製造工程を示すフローチャートを示している。なお、以下の製造工程(ステップS1〜S5)は、プレス加工装置200(図7参照)により実施され、帯状の電磁鋼板300が一方向に送出され、電磁鋼板300がパンチ211およびダイ221により挟み込まれる(プレスされる)ことにより、加工される。
次に、図3、および、図8〜図10を参照して、本実施形態におけるロータコア10の製造方法について説明する。図8に、ロータコア10の製造工程を示すフローチャートを示している。なお、以下の製造工程(ステップS1〜S5)は、プレス加工装置200(図7参照)により実施され、帯状の電磁鋼板300が一方向に送出され、電磁鋼板300がパンチ211およびダイ221により挟み込まれる(プレスされる)ことにより、加工される。
(逃がし孔部形成工程)
ステップS1において、図9に示すように、電磁鋼板300に、外径側逃がし孔部40aと、第1逃がし孔部41と、第2逃がし孔部42と、第3逃がし孔部43と、第4逃がし孔部44とが形成される。たとえば、外径側逃がし孔部40aと、第1逃がし孔部41と、第2逃がし孔部42と、第3逃がし孔部43と、第4逃がし孔部44とは、同時(一回のプレス工程内)に打ち抜かれる。なお、図9では、ハッチング加工した部分を、この工程内で打ち抜かれる部分として示している。
ステップS1において、図9に示すように、電磁鋼板300に、外径側逃がし孔部40aと、第1逃がし孔部41と、第2逃がし孔部42と、第3逃がし孔部43と、第4逃がし孔部44とが形成される。たとえば、外径側逃がし孔部40aと、第1逃がし孔部41と、第2逃がし孔部42と、第3逃がし孔部43と、第4逃がし孔部44とは、同時(一回のプレス工程内)に打ち抜かれる。なお、図9では、ハッチング加工した部分を、この工程内で打ち抜かれる部分として示している。
外径側逃がし孔部40aは、第1薄肉部21となる部分である第1薄肉部形成予定部分321または第2薄肉部22となる部分である第2薄肉部形成予定部分322に径方向に隣接して形成され、ロータコア10の外周10aとなる部分である外周形成予定部分310aから径方向外側に向かって形成されている。第1逃がし孔部41は、電磁鋼板1のうちの第1孔部11が形成される部分である第1孔部予定部分311の一部に形成され、第1薄肉部形成予定部分321に径方向に隣接する部分に形成される。また、第2逃がし孔部42は、電磁鋼板1のうちの第2孔部12が形成される部分である第2孔部予定部分312の一部に形成され、第2薄肉部形成予定部分322に径方向に隣接する部分に形成される。また、第3逃がし孔部43は、第1孔部予定部分311の一部に形成され、第3薄肉部23となる部分である第3薄肉部形成予定部分323に周方向に隣接する部分に形成される。また、第4逃がし孔部44は、第3孔部13が形成される部分である第3孔部予定部分313の一部に形成され、第3薄肉部形成予定部分323に周方向に隣接する部分に形成される。
そして、外径側逃がし孔部40aおよび第1逃がし孔部41は、第1薄肉部21が形成される際の材料(肉)を逃がす機能を有する。また、外径側逃がし孔部40aおよび第2逃がし孔部42は、第2薄肉部22が形成される際に材料を逃がす機能を有する。第3逃がし孔部43および第4逃がし孔部44は、第3薄肉部23が形成される際の材料(肉)を逃がす機能を有する。なお、「材料」とは、電磁鋼板300を構成する材料を意味する。
(薄肉部形成工程)
次に、ステップS2において、図10に示すように、第1薄肉部21、第2薄肉部22、および、第3薄肉部23が形成される。具体的には、第1薄肉部形成予定部分321、第2薄肉部形成予定部分322、および、第3薄肉部形成予定部分323が、パンチ211とダイ221とによりコイニング加工(図8参照)されることにより、第1薄肉部21、第2薄肉部22、および、第3薄肉部23が形成される。以下、第1薄肉部形成予定部分321、第2薄肉部形成予定部分322、および、第3薄肉部形成予定部分323を区別しない場合には、これらを「薄肉部形成予定部分350」として記載し、第1薄肉部21、第2薄肉部22、および、第3薄肉部23を区別しない場合には、これらを「薄肉部50」として記載する。
次に、ステップS2において、図10に示すように、第1薄肉部21、第2薄肉部22、および、第3薄肉部23が形成される。具体的には、第1薄肉部形成予定部分321、第2薄肉部形成予定部分322、および、第3薄肉部形成予定部分323が、パンチ211とダイ221とによりコイニング加工(図8参照)されることにより、第1薄肉部21、第2薄肉部22、および、第3薄肉部23が形成される。以下、第1薄肉部形成予定部分321、第2薄肉部形成予定部分322、および、第3薄肉部形成予定部分323を区別しない場合には、これらを「薄肉部形成予定部分350」として記載し、第1薄肉部21、第2薄肉部22、および、第3薄肉部23を区別しない場合には、これらを「薄肉部50」として記載する。
本実施形態では、薄肉部50の第1窪み部51と第2窪み部52とが、プレス加工装置200内において、単一工程中に形成される。すなわち、第1窪み部51と第2窪み部52とは、プレス加工装置200内のうちの同一の順送方向の位置において形成される。
詳細には、図10(a)に示すように、電磁鋼板300の薄肉部形成予定部分350が、パンチ211とダイ221とによって、上下方向に挟まれた状態になるように配置される。そして、図10(b)に示すように、ダイ221の上下方向の位置が固定された状態で、パッド222とストリッパ212とパンチ211と電磁鋼板300とが下方向(Z2方向)に移動されることにより、ダイ221が薄肉部形成予定部分350の下方側から食い込み、窪み深さd2を有する第2窪み部52が形成される。
そして、図10(c)に示すように、規制部材224により、パッド222とストリッパ212と電磁鋼板300との上下方向の位置が規制された状態で、パンチ211がさらに下方向に移動することによって、パンチ211が薄肉部形成予定部分350の上方側から食い込み、窪み深さd1を有する第1窪み部51が形成される。これにより、電磁鋼板300の厚み方向の両側から内側に向かって窪む薄肉部50が形成される。
(第1孔部、第2孔部および第3孔部を打ち抜く工程)
次に、ステップS3において、図3および図9に示すように、第1孔部予定部分311、第2孔部予定部分312および第3孔部予定部分313が、プレス加工装置200内において打ち抜かれることにより、第1孔部11、第2孔部12および第3孔部13が形成される。第1孔部11、第2孔部12および第3孔部13に対する仕上げ加工が行われる。これにより、薄肉部50のうちの第3薄肉部23が、第1孔部11の外縁112と第3孔部13の外縁131とを接続するように形成される。
次に、ステップS3において、図3および図9に示すように、第1孔部予定部分311、第2孔部予定部分312および第3孔部予定部分313が、プレス加工装置200内において打ち抜かれることにより、第1孔部11、第2孔部12および第3孔部13が形成される。第1孔部11、第2孔部12および第3孔部13に対する仕上げ加工が行われる。これにより、薄肉部50のうちの第3薄肉部23が、第1孔部11の外縁112と第3孔部13の外縁131とを接続するように形成される。
(電磁鋼板の内径を打ち抜く工程)
次に、ステップS4において、電磁鋼板300の内径(軸孔14)(図1参照)が打ち抜かれる。
次に、ステップS4において、電磁鋼板300の内径(軸孔14)(図1参照)が打ち抜かれる。
(電磁鋼板の外径を打ち抜く工程)
次に、ステップS5において、電磁鋼板300から、図3および図9に示すように、外周形成予定部分310aが打ち抜かれる。すなわち、電磁鋼板300から電磁鋼板1(製品部分)の外径抜きが行われて、外周10aが形成される。これにより、薄肉部50のうちの第1薄肉部21が、第1孔部11の外縁111と外周10aとを接続するように形成される。また、第2薄肉部22が、第2孔部12の外縁121と外周10aとを接続するように形成される。
次に、ステップS5において、電磁鋼板300から、図3および図9に示すように、外周形成予定部分310aが打ち抜かれる。すなわち、電磁鋼板300から電磁鋼板1(製品部分)の外径抜きが行われて、外周10aが形成される。これにより、薄肉部50のうちの第1薄肉部21が、第1孔部11の外縁111と外周10aとを接続するように形成される。また、第2薄肉部22が、第2孔部12の外縁121と外周10aとを接続するように形成される。
そして、図2に示すように、電磁鋼板1は、プレス加工装置200内で積層される。これにより、図1に示すように、複数の電磁鋼板1が積層されたロータコア10が完成される。その後、永久磁石30が、第1孔部11、および、第2孔部12のそれぞれに挿入され、ロータ101が完成される。そして、ロータ101とステータ102とが組み合わされることにより、回転電機100が完成される。
[比較結果]
次に、図11および図12を参照して、本実施形態による電磁鋼板1の薄肉部50と、比較例による電磁鋼板の薄肉部(片面潰しの形状を有する薄肉部)との比較結果(シミュレーション結果)について説明する。比較例による薄肉部とは、電磁鋼板の厚み方向の一方側のみから窪む窪み部分を有している。また、薄肉部の厚みはt2(窪み深さd3)であり、本発明の薄肉部50の厚みt2と同一としている。また、窪み深さd3は、第1窪み部51の窪み深さd1と第2窪み部52の窪み深さd2との合計値である。
次に、図11および図12を参照して、本実施形態による電磁鋼板1の薄肉部50と、比較例による電磁鋼板の薄肉部(片面潰しの形状を有する薄肉部)との比較結果(シミュレーション結果)について説明する。比較例による薄肉部とは、電磁鋼板の厚み方向の一方側のみから窪む窪み部分を有している。また、薄肉部の厚みはt2(窪み深さd3)であり、本発明の薄肉部50の厚みt2と同一としている。また、窪み深さd3は、第1窪み部51の窪み深さd1と第2窪み部52の窪み深さd2との合計値である。
ここで、本実施形態による薄肉部50と、比較例による薄肉部とのそれぞれに、同一の引っ張り力Fを加え、境界部51a、底部51b、境界部52a、および、底部52bと、比較例による薄肉部の境界部Ca、底部Cb、および、底部Ccの応力を算出する計算(シミュレーション)を行った。
比較例による薄肉部の応力は、境界部Caでは、511MPaとなり、底部Cbでは、281MPaとなり、底部Ccでは、280MPaとなることが判明した。したがって、比較例による薄肉部の応力の最大値は、511MPaとなることが判明した。
また、本実施形態による薄肉部50の応力は、境界部51aでは、403MPaとなり、底部51bでは、280MPaとなり、境界部52aでは、420MPaとなり、底部52bでは、281MPaとなることが判明した。したがって、本実施形態による薄肉部50の応力の最大値は、420MPaとなることが判明した。この結果より、本実施形態による薄肉部50によると、比較例による薄肉部(片面潰しの形状を有する薄肉部)に比べて、応力の最大値を、21%低減することが可能であることが判明した。
[上記実施形態の構造の効果]
上記実施形態の構造では、以下のような効果を得ることができる。
上記実施形態の構造では、以下のような効果を得ることができる。
上記実施形態では、薄肉部(21、22、23、50)を、電磁鋼板(1)の厚み方向(Z)の両側から内側に向かって窪むように形成する。これにより、薄肉部を、片面潰しの形状を有するように形成する場合と異なり、電磁鋼板(1)の厚み方向(Z)の両側に応力を分散させることができる。なお、薄肉部(21、22、23、50)が電磁鋼板(1)の厚み方向(Z)の両側から内側に向かって窪むように形成されている場合に、薄肉部(21、22、23、50)における応力の最大値を、片面潰しの形状を有する薄肉部における応力の最大値に比べて小さくすること(応力集中を緩和すること)ができるという効果は、上記した本願発明者のシミュレーション結果(比較結果)により確認済みである。また、薄肉部(21、22、23、50)の機械的強度を増大させるために、薄肉部(21、22、23、50)の厚み(t2)を増大させること、または、薄肉部(21、22、23、50)の幅(W1、W2、W3)を増大させる必要がないので、磁束の通過を抑制する機能が低下するのを防止することができる。したがって、磁束の通過を抑制する機能が低下するのを防止しながら、薄肉部(21、22、23、50)における応力の最大値を低下させること(応力集中を緩和させること)ができる。
また、上記実施形態では、回転電機用コア(10)は、回転電機(100)のロータ(101)を構成するロータコア(10)であり、薄肉部(21、22、23、50)は、周方向に隣り合って形成された2つのコア孔部(11、13)の外縁(112、131)同士を接続するようにロータコア(10)の径方向に延びるように形成されているか、または、1つのコア孔部(11、12)の外縁(111、121)と電磁鋼板(1)の外周(10a)とを接続するようにロータコア(10)の周方向に延びるように形成されている。このように構成すれば、ロータ(101)が回転することによって特に遠心力が掛かりやすく、応力が生じやすい部分(ブリッジ部)において、応力集中を緩和させることができる。
また、上記実施形態では、薄肉部(21、22、23、50)は、電磁鋼板(1)の厚み方向(Z)の一方側から内側に窪む第1窪み部(51)と、電磁鋼板(1)の厚み方向(Z)の他方側から内側に窪む第2窪み部(52)とを含み、第1窪み部(51)のうちの電磁鋼板(1)の第1窪み部(51)に隣接する部分(1a)との境界部分(51a)は、電磁鋼板(1)の厚み方向(Z)に見て、第2窪み部(52)のうちの電磁鋼板(1)の第2窪み部(52)に隣接する部分(1b)との境界部分(52a)とオーバーラップする位置に形成されている。このように構成すれば、薄肉部(21、22、23、50)の全域に亘って、電磁鋼板(1)の厚み方向(Z)の両側から内側に向かって窪むように形成することができるので、より効果的に、磁束の通過を抑制する機能が低下するのを防止しながら、薄肉部(21、22、23、50)における応力集中を緩和させることができる。
また、上記実施形態では、第1窪み部(51)の窪み深さ(d1)、および、第2窪み部(52)の窪み深(d2)さは、それぞれ、薄肉部(21、22、23、50)の厚み(t2)よりも小さい。このように構成すれば、第1窪み部(51)の窪み深さ(d1)、および、第2窪み部(52)の窪み深さ(d2)が、比較的小さくなる分、第1窪み部(51)のうちの電磁鋼板(1)との境界部分(51a)、および、第2窪み部(52)のうちの電磁鋼板(1)との境界部分(52a)における応力集中を低減することができる。この結果、磁束の通過を抑制する機能が低下するのを防止しながら、薄肉部(21、22、23、50)における応力集中を、より緩和させることができる。
また、上記実施形態では、第1窪み部(51)の窪み深さ(d1)は、第2窪み部(52)の窪み深さ(d2)の3分の1以上でかつ3倍以下の大きさである。このように構成すれば、第1窪み部(51)の窪み深さ(d1)を、第2窪み部(52)の窪み深さ(d2)の3分の1未満、または、3倍よりも大きくする場合に比べて、厚み方向(Z)に直交する方向でかつ境界部分(51a、52a)が延びる方向に直交する方向に引っ張り力が生じた場合における、薄肉部(21、22、23、50)の作用位置と電磁鋼板(1)の他の部分の作用位置とずれを低減することができる。この結果、作用位置がずれることに起因する曲げ応力を低減することができるので、薄肉部(21、22、23、50)における応力集中を、さらに緩和させることができる。
また、上記実施形態では、第1窪み部(51)の窪み深さ(d1)は、第2窪み部(52)の窪み深さ(d2)と等しい大きさである。このように構成すれば、厚み方向(Z)に直交する方向でかつ境界部分(51a、52a)が延びる方向に直交する方向に引っ張り力が生じた場合における、薄肉部(21、22、23、50)の作用位置と電磁鋼板(1)の他の部分(1a、1b)の作用位置とが略同一の位置となるので、曲げ応力の発生を防止することができる。この結果、薄肉部(21、22、23、50)における応力集中を、より一層緩和させることができる。
また、上記実施形態では、2つのコア孔部(11、13)のうちの少なくとも一方(11)には、永久磁石(30)が配置されており、薄肉部(21、22、23、50)は、少なくとも一方に永久磁石(30)が配置された2つのコア孔部(11、13)の外縁(112、131)同士を接続するように形成されている。このように構成すれば、回転電機用コア(10)が回転することにより、永久磁石(30)に遠心力が生じることに起因して、薄肉部(21、22、23、50)を厚み方向(Z)に直交する方向でかつ境界部分(51a、52a)が延びる方向に直交する方向に引っ張る力が生じた場合でも、永久磁石(30)からの磁束の通過を抑制する機能が低下するのを防止しながら、薄肉部(21、22、23、50)における応力集中を、効果的に緩和させることができる。
[上記実施形態の製造方法の効果]
上記実施形態の製造方法では、以下のような効果を得ることができる。
上記実施形態の製造方法では、以下のような効果を得ることができる。
上記実施形態の製造方法は、電磁鋼板(300)にコア孔部(11、12、13)を形成する工程(S3)と、電磁鋼板(300)の厚み方向(Z)の両側から内側に向かって窪むように、2つのコア孔部(11、13)の外縁(112、131)同士を接続するように電磁鋼板(300)の板厚(t1)よりも薄い板厚(t2)で薄肉部(21、22、23、50)を形成するか、または、1つのコア孔部(11、12)の外縁(111、121)と電磁鋼板(300)の外周(10a)とを接続するように電磁鋼板(300)の板厚(t1)よりも薄い板厚(t2)で薄肉部(21、22、23、50)を形成する工程とを備える。これにより、磁束の通過を抑制する機能が低下するのを防止しながら、薄肉部(21、22、23、50)における応力集中を緩和させることが可能な回転電機用コア(10)の製造方法を提供することができる。
また、上記実施形態では、薄肉部(21、22、23、50)を形成する工程(S2)は、順送プレス加工装置(200)内において、単一工程中に行われる工程である。このように構成すれば、薄肉部(21、22、23、50)を形成する工程を、複数のプレス工程により行う場合に比べて、回転電機用コア(10)を製造するための工程数を削減することができる。ここで、順送プレス加工装置(200)内において、電磁鋼板(300)を、電磁鋼板(300)の厚み方向(Z)の一方側からプレスする工程(第1の工程)を実施した後に、電磁鋼板(300)の厚み方向(Z)の他方側からプレスする工程(第2の工程)を実施する場合には、第1の工程で用いられる押圧治具(パンチおよびダイ)と、第2の工程で用いられる押圧治具とを別構成にする必要があるため、第2の工程で用いられる押圧治具は、第1の工程における加工誤差(潰された部分の寸法誤差等)を考慮した設計にする必要がある。たとえば、第2の工程で用いられるダイの幅を第1の工程で用いられるダイの幅よりも小さくする必要がある。この場合、第1の工程と第2の工程とで用いられるダイの幅の差異に起因して、薄肉部(21、22、23、50)の形成の際の加工誤差(寸法誤差、加工位置の誤差)が大きくなると考えられる。これに対して、上記実施形態では、薄肉部(21、22、23、50)を形成する工程(S2)は、順送プレス加工装置(200)内において、単一工程中に行われる工程であるので、薄肉部(21、22、23、50)の形成の際の加工誤差が大きくなるのを防止することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、薄肉部の第1窪み部と第2窪み部とが、プレス加工装置内において、単一工程中に形成される例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第1窪み部と第2窪み部とを、それぞれ別個の工程中に形成してもよい。たとえば、図13および図14に示す変形例のロータコア10の製造方法のように、第2窪み部52は、プレス加工装置400における第1の位置P1において形成され、第1窪み部51は、プレス加工装置400における第1の位置P1よりも下流側の第2の位置P2において形成される。
図13および図14に示すように、プレス加工装置400は、上ダイセット410と下ダイセット420とを備える。上ダイセット410は、第1パンチ411と、ストリッパ412と、第2パンチ413とを含む。下ダイセット420は、第1ダイ421と、パッド422と、第2ダイ423と、付勢部材424と、規制部材425とを含む。第1パンチ411と第1ダイ421とパッド422と付勢部材424と規制部材425とは、プレス加工装置400における第1の位置P1に配置されている。また、第2パンチ413と第2ダイ423とは、プレス加工装置400における第2の位置P2に配置されている。
そして、第1ダイ421に対して、電磁鋼板300と第1パンチ411とストリッパ412とパッド422とが下方向に移動することにより、第1ダイ421が電磁鋼板300を押圧して、第2窪み部52が形成される。なお、パッド422の所定位置から下方向への移動は、規制部材425により規制されることにより、第2窪み部52の窪み深さd2が規定される。
その後、第2窪み部52が形成された薄肉部形成予定部分350は、プレス加工装置400における第2の位置P2に移動され、第2パンチ413が、ストリッパ412および第2ダイ423に対して下方向に移動することにより、第1窪み部51が電磁鋼板300に形成される。これにより、薄肉部50が形成される。
また、上記実施形態では、回転電機用コアの例として、ロータコアを挙げたが本発明はこれに限られない。すなわち、ステータコアにコア孔部および薄肉部が設けられる場合には、ステータコアに本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、ロータコアをステータコアの径方向内側に配置するいわゆるインナーロータとして構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、ロータコアをステータコアの径方向外側に配置して、ロータをアウターロータとして構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1薄肉部、第2薄肉部、および、第3薄肉部の全てに、第1窪み部および第2窪み部を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第1薄肉部、第2薄肉部、および、第3薄肉部のうちの一部に、第1窪み部および第2窪み部を設けてもよい。たとえば、径方向に延びる第3薄肉部のみに第1窪み部および第2窪み部を設けて、周方向に延びる第1薄肉部および第2薄肉部は、片面潰しの形状を有するように形成してもよい。
また、上記実施形態では、第1窪み部の窪み深さを、第2窪み部の窪み深さの3分の1以上でかつ3倍以下の大きさとする例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第1窪み部の窪み深さを、第2窪み部の窪み深さの99分の1以上でかつ99倍以下の大きさとしてもよい。
また、上記実施形態では、第1窪み部の境界部と第2窪み部の境界部とを、厚み方向に見て、オーバーラップする位置に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、薄肉部において片面潰しの形状となる部分が若干生じても問題がない場合には、厚み方向に見て、第1窪み部の境界部と第2窪み部の境界部とをずれた位置に形成してもよい。
また、上記実施形態では、第1窪み部の窪み深さ、および、第2窪み部の窪み深さを、それぞれ、薄肉部の厚みよりも小さくする例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、回転電機の特性等に応じて、薄肉部の厚みが小さい方が好ましい場合には、第1窪み部の窪み深さ、および、第2窪み部の窪み深さを、それぞれ、薄肉部の厚みよりも小さく構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1孔部および第2孔部に、永久磁石を配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第3孔部にも、永久磁石を配置してもよいし、ロータコアの外周に永久磁石が取り付けられていてもよいし、永久磁石がロータコアに配置されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、薄肉部形成工程(S2)の後に、第1孔部、第2孔部および第3孔部形成工程(S3)を実施する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第1孔部、第2孔部および第3孔部形成工程の後に、薄肉部形成工程を実施してもよい。
1、300 電磁鋼板 1a 部分(電磁鋼板の第1窪み部に隣接する部分)
1b 部分(電磁鋼板の前記第1窪み部に隣接する部分) 10 ロータコア
10a 外周 11 第1孔部(コア孔部)
12 第2孔部(コア孔部) 13 第3孔部(コア孔部)
21 第1薄肉部(薄肉部) 22 第2薄肉部(薄肉部)
23 第3薄肉部(薄肉部) 30 永久磁石
50 薄肉部 51 第1窪み部
51a 境界部(第1窪み部のうちの電磁鋼板の第1窪み部に隣接する部分との境界部分) 52 第2窪み部
52a 境界部(第2窪み部のうちの電磁鋼板の第2窪み部に隣接する部分との境界部分)
100 回転電機 101 ロータ
102 ステータ
111、112、121、131 外縁(コア孔部の外縁)
200、400 プレス加工装置(順送プレス加工装置)
1b 部分(電磁鋼板の前記第1窪み部に隣接する部分) 10 ロータコア
10a 外周 11 第1孔部(コア孔部)
12 第2孔部(コア孔部) 13 第3孔部(コア孔部)
21 第1薄肉部(薄肉部) 22 第2薄肉部(薄肉部)
23 第3薄肉部(薄肉部) 30 永久磁石
50 薄肉部 51 第1窪み部
51a 境界部(第1窪み部のうちの電磁鋼板の第1窪み部に隣接する部分との境界部分) 52 第2窪み部
52a 境界部(第2窪み部のうちの電磁鋼板の第2窪み部に隣接する部分との境界部分)
100 回転電機 101 ロータ
102 ステータ
111、112、121、131 外縁(コア孔部の外縁)
200、400 プレス加工装置(順送プレス加工装置)
Claims (10)
- 複数の電磁鋼板が積層されている回転電機用コアであって、
前記電磁鋼板には、コア孔部と、2つの前記コア孔部の外縁同士を接続するように形成されているか、または、1つの前記コア孔部の外縁と前記電磁鋼板の外周とを接続するように形成され、前記電磁鋼板の板厚より薄い板厚で形成された薄肉部とが設けられており、
前記薄肉部は、前記電磁鋼板の厚み方向の両側から内側に向かって窪むように形成されている、回転電機用コア。 - 前記回転電機用コアは、回転電機のロータを構成するロータコアであり、
前記薄肉部は、周方向に隣り合って形成された前記2つのコア孔部の外縁同士を接続するように前記ロータコアの径方向に延びるように形成されているか、または、前記1つのコア孔部の外縁と前記電磁鋼板の外周とを接続するように前記ロータコアの周方向に延びるように形成されている、請求項1に記載の回転電機用コア。 - 前記薄肉部は、前記電磁鋼板の厚み方向の一方側から内側に窪む第1窪み部と、前記電磁鋼板の厚み方向の他方側から内側に窪む第2窪み部とを含み、
前記第1窪み部のうちの前記電磁鋼板の前記第1窪み部に隣接する部分との境界部分は、前記電磁鋼板の厚み方向に見て、前記第2窪み部のうちの前記電磁鋼板の前記第2窪み部に隣接する部分との境界部分とオーバーラップする位置に形成されている、請求項1または2に記載の回転電機用コア。 - 前記第1窪み部の窪み深さ、および、前記第2窪み部の窪み深さは、それぞれ、前記薄肉部の厚みよりも小さい、請求項3に記載の回転電機用コア。
- 前記第1窪み部の窪み深さは、前記第2窪み部の窪み深さの3分の1以上でかつ3倍以下の大きさである、請求項3または4に記載の回転電機用コア。
- 前記第1窪み部の窪み深さは、前記第2窪み部の窪み深さと等しい大きさである、請求項5に記載の回転電機用コア。
- 前記2つのコア孔部のうちの少なくとも一方には、永久磁石が配置されており、
前記薄肉部は、前記少なくとも一方に前記永久磁石が配置された前記2つのコア孔部の外縁同士を接続するように形成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機用コア。 - ステータと、
複数の電磁鋼板が積層され、前記ステータと径方向に対向して配置されているロータコアを含むロータとを備え、
前記電磁鋼板には、コア孔部と、2つの前記コア孔部の外縁同士を接続するように形成されているか、または、1つの前記コア孔部の外縁と前記電磁鋼板の外周とを接続するように形成され、前記電磁鋼板の板厚より薄い板厚で形成された薄肉部とが設けられており、
前記薄肉部は、前記電磁鋼板の厚み方向の両側から内側に向かって窪むように形成されている、回転電機。 - 電磁鋼板にコア孔部を形成する工程と、
前記電磁鋼板の厚み方向の両側から内側に向かって窪むように、2つの前記コア孔部の外縁同士を接続するように前記電磁鋼板の板厚より薄い板厚で薄肉部を形成するか、または、1つの前記コア孔部の外縁と前記電磁鋼板の外周とを接続するように前記電磁鋼板の板厚より薄い板厚で薄肉部を形成する工程とを備える、回転電機用コアの製造方法。 - 前記薄肉部を形成する工程は、順送プレス加工装置内において、単一工程中に行われる工程である、請求項9に記載の回転電機用コアの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2018209726A JP2020078163A (ja) | 2018-11-07 | 2018-11-07 | 回転電機用コア、回転電機および回転電機用コアの製造方法 |
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| JP2018209726A JP2020078163A (ja) | 2018-11-07 | 2018-11-07 | 回転電機用コア、回転電機および回転電機用コアの製造方法 |
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| JP (1) | JP2020078163A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US12456889B2 (en) | 2022-01-13 | 2025-10-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Rotor and rotating electrical machine |
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2018
- 2018-11-07 JP JP2018209726A patent/JP2020078163A/ja active Pending
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