JP2019119064A - ラッピング化粧板及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は本発明の実施形態1に係るラッピング化粧板Aを示し、この化粧板Aは例えば床材等として使用される。
ラッピング化粧板Aは、板状の基材1と、この基材1の表面1a及び周囲側面1b,1b,1c,1cに接着剤を介して接着一体化されたシート20′からなる化粧シート層20とを備えている。
上記基材1は、合板に中密度繊維板(MDF)等を積層することによって構成されている。なお、基材1は、例えば、パーティクルボードやハードボード等のその他の木質材料、大建工業(株)製の商品名「ダイライト」等の無機質系板材等、通常に建材として用いられる板状の材料が用いられ、例えば厚み15mm、幅303mm、長さ1818mmの長方形状の板材からなる。
化粧シート層20は、基材1の表面1a(溝3を含む)、サイド側面1b,1b及びエンド側面1c,1c(面取り部2を含む)を一体的に覆うと共に接着剤によって接着されたシート20′によって形成されている。なお、接着剤としては、例えば、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤(PURホットメルト接着剤)が用いられている。このように、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤を用いることで、基材1に対しシート20′を容易にラッピングして接着することができる。なお、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤以外の接着剤を用いることもできる。
次に、上記ラッピング化粧板Aの製造方法について図4〜図8に基づき説明する。この製造方法は、(1)切削加工工程、(2)被膜層形成工程、(3)接着剤塗布工程、(4)シート表面接着工程、(5)第1シート接着工程、(6)第1シート切断工程、(7)第2シート切断工程、(8)第2シート接着工程、(9)第3シート接着工程、(10)余剰部クランプ工程、(11)余剰部切除工程、及び(12)角部成形工程を有する。なお、以下で説明する工程の順序は、一例にすぎず、本発明に係る製造方法はこれに限られない。
まず、基材1に切削加工が施される。切削加工は、実加工と面取り加工と溝加工とを有する。実加工と面取り加工とは同時に行ってもよく、順番に行ってもよい。
実加工工程では、基材1の周囲側面を切欠いて、サイド側面1b,1b及びエンド側面1c,1cに雌実4と雄実12とをそれぞれ加工する。
面取り加工工程では、基材1の表面1aとサイド側面1b,1b及びエンド側面1c,1cの各々との角部を斜め(又は円弧状)に切り欠いて面取り部2を形成する。
溝加工工程では、基材1の表面1aの幅方向の中央に長手方向の一端(一方のエンド側面1c)から他端(他方のエンド側面1c)に亘って延びる断面V字形状の溝3を形成する。
被膜層形成工程では、切削加工工程において形成された溝3の内面に塗料を塗布して溝3の内面に被膜層10(図4(a)のドット部分、図4(b)の黒塗り部分)を形成する。
接着剤塗布工程では、シート20′の裏面に接着剤(湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤)を塗布する。なお、接着剤は、シート20′の裏面に塗布するのに代えて、基材1の表面1a(溝3を含む)及び側面1b,1c(面取り部2を含む)に塗布してもよい。
シート表面接着工程では、図5(a)及び(b)に示すように、上記シート20′を基材1の表面1aに接着剤で接着する。このとき、シート20′と基材1とを幅方向に正確に位置合わせして接着する。この動作により、基材1の表面1a上に、化粧シート層20の表面部20aが構成される。
第1シート接着工程では、図6(a)及び(b)に示すように、上記シート20′の幅方向の両側の周縁部を折り曲げて基材1の面取り部2及びサイド側面1b,1bにおける雌実4の表側雌実凸部6の突出先端面及び雄実12の表側雄実凹部14の底面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する。
第1シート切断工程では、シート20′の周縁部のうち、基材1において互いに長さ方向に対向するエンド側面1c,1cの2辺に対応する部分を、該部分が基材1のエンド側面1c,1cに折り曲げられたときに面取り部2を経て雌実凹部5及び雄実凸部13に到達しないように延びる所定長さになるように切断する。この切断は、例えば基材1の先端をセンサーで検知し、連続搬送される基材1の全長に応じて上記所定長さで切断する。
第2シート切断工程(切り込み工程)では、図7(a)及び(b)に示すように、シート表面接着工程によって基材1の表面1aに接着しなかったシート20′の溝3の上方に位置する部分に、溝3の底部(最も窪んだ部分)の両端部に対応する位置からそれぞれシート20′の端縁まで延びる切り込みC1と、溝3の最低部(最も窪んだ部分)の一端から他端までに対応して延びる切り込みC2とを形成する。
第2シート接着工程(溝内面接着工程)では、図8(a)及び(b)に示すように、シート20′の溝3の上方に位置する部分を折り曲げて溝3の内面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する。
第3シート接着工程も、上記第1シート接着工程と基本的に同じで、シート切断工程で切断されたシート20′の長さ方向の両側の周縁部を接着することのみが異なる。すなわち、この工程では、図9(a)及び(b)に示すように、上記第2シート切断工程で切断されたシート20′の長さ方向の両側の周縁部を折り曲げて基材1の面取り部2及びエンド側面1c,1cにおける雌実4の表側雌実凸部6の突出先端面及び雄実12の表側雄実凹部14の底面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する。この動作により、基材1のエンド側面1c,1c及び面取り部2上に化粧シート層20のエンド側面部20c,20cが構成される。
余剰部クランプ工程では、図10(a)及び(b)に示すように、基材1の隣接する2辺の隅角部に形成された化粧シート層20の食み出し部21′(両余剰部分)をクランプして挟圧することで、その食み出し部21′を化粧シート層20の2辺のサイド側面部20bとエンド側面部20cが裏面同士を重ね合わせた状態となるように成形する。例えば、基材1の4つの隅角部において、各食み出し部21′が隣接する2辺に対して135°の角度をなす方向に向くように、各食み出し部21′を成形する。
余剰部切除工程では、図11(a)及び(b)に示すように、上記シート20′の各食み出し部21′を、基材1の間際部分で切除する。これにより、化粧シート層20のサイド側面部20bとエンド側面部20cの両余剰部分は、重なった状態で同時に切除され、切除部21が形成される。
角部成形工程では、上記各切除部21を加熱により軟化させて基材1外面に沿うように馴染ませる。この工程では、例えば、加熱プレートを切除部21に押し当てて加熱することで、切除部21を溶融状態として基材1外面に沿うように馴染ませる。なお、この角部成形工程では、各切除部21(化粧シート層20)が部分的に溶融してその切断面同士が熱融着する程度まで加熱してもよい。
上記実施形態1によれば、基材1の表面1a、周囲側面1b,1b,1c,1c及び溝3の内面がシート20′でラッピングされている。また、基材1において溝3の端部が設けられる2つのサイド側面1b,1bに接着される化粧シート層20の2つのエンド側面部(溝端側面部)20c,20cが、溝3の底部からシート20′の端縁まで延びる切り込みC1によって2つに分割されている。そのため、上記実施形態1では、基材1において溝3の両端が設けられるエンド側面1c,1cにシート20′の周縁部を接着する際には、溝3の底部からシート20′の端縁まで延びる切り込みC1が形成されたシート20′の周縁部を折り曲げて行うこととなる。シート20′の周縁部にこのような溝3の底部からシート20′の端縁まで延びる切り込みC1があることにより、基材1の溝3の内面にシート20′を接着した後、シート20′の周縁部を折り曲げる際に、溝3の内面に接着したシート20′の溝底部分に、該溝底部分を溝上方に持ち上げる力が作用しなくなる。よって、溝3の内面に接着された化粧シート層20の溝内面部20dを溝3の内面から浮き上がらせることなく、基材1の溝3の端部が設けられた2つのエンド側面1c,1cをシート20′で精度良くラッピングすることができる。従って、上記実施形態1によれば、基材1の表面1a、周囲側面1b,1b,1c,1c及び溝3の内面がシート20′で精度良くラッピングされた意匠性に優れたラッピング化粧板Aを提供することができる。
上記実施形態1では、第2シート切断工程において、切り込みC1,C2を形成することとしていた。しかしながら、本発明に係るラッピング化粧板A及びその製造方法は、切り込みC2を形成せず、切り込みC1のみを形成するものであってもよい。切り込みC1のみを有するものであっても、基材1の溝3の内面にシート20′を接着した後、シート20′の周縁部を折り曲げる際に、溝3の内面に接着したシート20′の溝底部分に、該溝底部分を溝上方に持ち上げる力が作用しなくなるため、溝3の内面に接着された化粧シート層20の溝内面部20dを溝3の内面から浮き上がらせることなく、基材1の溝3の端部が設けられた2つのエンド側面1c,1cをシート20′で精度良くラッピングすることができる。
1a 表面
1b サイド側面(側面、周囲側面)
1c エンド側面(側面、周囲側面)
2 面取り部
3 溝
10 被膜層
20 化粧シート層
20’ シート
20a 表面部
20b サイド側面部(周囲側面部、溝端側面部)
20c エンド側面部(周囲側面部)
20d 溝内面部
Claims (7)
- 板状の基材と、該基材の周囲側面に周縁部が位置するように該基材の表面及び周囲側面に接着一体化されたシートからなる化粧シート層とを備えたラッピング化粧板であって、
上記基材の表面には、該基材の互いに対向する2つの側面の一方から他方まで延びる溝が形成され、
上記化粧シート層は、上記基材の表面に接着された表面部と、該基材の周囲側面に接着された周囲側面部と、上記溝の内面に接着された溝内面部とを有し、
上記周囲側面部のうち上記基材の上記2つの側面に接着された2つの溝端側面部は、上記溝の底部に対応する位置から上記シートの端縁まで延びる切り込みによって2つに分割されている
ことを特徴とするラッピング化粧板。 - 請求項1において、
上記基材の表面と上記周囲側面との各間には、傾斜面からなる面取り部が形成されている
ことを特徴とするラッピング化粧板。 - 請求項1又は2において、
上記溝内面部は、上記溝の底部に沿って該溝の延伸方向に延びる切り込みによって2つに分割されている
ことを特徴とするラッピング化粧板。 - 請求項3において、
上記溝の内面は、塗料からなる被膜層で覆われ、
上記溝内面部は、上記被膜層の上に設けられている
ことを特徴とするラッピング化粧板。 - 一端から他端まで延びる溝が表面に形成された板状の基材と、該基材の表面、周囲側面及び溝の内面に接着一体化されたシートからなる化粧シート層とを備えたラッピング化粧板の製造方法であって、
上記シートを上記基材の表面に接着する表面接着工程と、
上記表面接着工程後に行われ、上記シートの周縁部を、上記基材において上記溝の端部が設けられて互いに対向する一方の2辺に対応する2つの側面に接着する第1側面接着工程と、
上記表面接着工程後に行われ、上記シートの周縁部を、上記基材において互いに対向する他方の2辺に対応する2つの側面に接着する第2側面接着工程と、
上記表面接着工程後に行われ、上記シートを上記溝の内面に接着する溝内面接着工程と、
上記表面接着工程後、上記第1側面接着工程を行う前に、上記基材の表面からはみ出した上記シートの周縁部であって上記溝の延伸方向の両側の部分に、該溝の底部に対応する位置から上記シートの端縁まで延びる切り込みを形成する切り込み工程とを備えている
ことを特徴とするラッピング化粧板の製造方法。 - 一端から他端まで延びる溝が表面に形成された板状の基材と、該基材の表面、周囲側面及び溝の内面に接着一体化されたシートからなる化粧シート層とを備えたラッピング化粧板の製造方法であって、
上記シートを上記基材の表面に接着する表面接着工程と、
上記表面接着工程後に行われ、上記シートの周縁部を、上記基材において上記溝の端部が設けられて互いに対向する一方の2辺に対応する2つの側面に接着する第1側面接着工程と、
上記表面接着工程後に行われ、上記シートの周縁部を、上記基材において互いに対向する他方の2辺に対応する2つの側面に接着する第2側面接着工程と、
上記表面接着工程後に行われ、上記シートを上記溝の内面に接着する溝内面接着工程と、
上記表面接着工程後、上記第1側面接着工程及び上記溝内面接着工程を行う前に、上記シートを上記溝の底部に平行に一端から他端まで切り込んで切断する切り込み工程とを備えている
ことを特徴とするラッピング化粧板の製造方法。 - 請求項6において、
上記表面接着工程の前に行われ、上記溝の内面に塗料を塗布して該内面を覆う被膜層を形成する被膜層形成工程をさらに備えている
ことを特徴とするラッピング化粧板の製造方法。
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