JP2019110091A - リチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示のリチウムイオン二次電池は、本開示に係る正極活物質を含む正極、およびセパレータを備えていれば特に制限はなく、その他の構成、構造については従来公知の構成、構造が採用できる。従来公知の構成とは、たとえば正極と、負極と、正極と負極との間に配置されたセパレータとを有する電極群とを備え、この電極群がリチウムイオン伝導性を有する電解質と共に外装材に配置される構成などをいう。
正極10はシート状である。正極10は、たとえば正極集電体11および正極合材層12を含む。正極集電体11は、たとえばAl箔等であってもよい。正極集電体11は、たとえば10μm以上50μm以下の厚さを有してもよい。
図3(B)は、本実施形態に係る正極およびセパレータの詳細な構成を表す斜視模式図であり、図4は、本実施形態に係る正極およびセパレータの詳細な構成を表す断面模式図である。図4に示されるように、正極合材層12には、セパレータ30の凸部に起因する凹部が形成されている。
正極活物質は、特に限定されるべきではない。正極活物質は、たとえば、LiCoO2、LiNiO2、LiMnO2、LiNiaCobMcO2(ただし式中、MはMnおよびAlの少なくとも一方であり、a、b、cは0<a<1、0<b<1、0<c<1、a+b+c=1を満たす)、LiMn2O4、LiFePO4等であってもよい。一般式:LiNiaCobMcO2により表される正極活物質としては、たとえば、LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2(NCM)、LiNi0.82Co0.15Al0.03O2(NCA)等が挙げられる。1種の正極活物質が単独で使用されてもよいし、2種以上の正極活物質が組み合わされて使用されてもよい。
導電材も特に限定されるべきではない。導電材は、カーボンブラック、アセチレンブラック(AB)、鱗片状黒鉛、気相成長炭素繊維等であってもよい。1種の導電材が単独で使用されてもよいし、2種以上の導電材が組み合わされて使用されてもよい。
バインダも特に限定されるべきではない。バインダは、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(PVdF−HFP)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等が挙げられる。1種のバインダが単独で使用されてもよいし、2種以上のバインダが使用されてもよい。
図3(A)は、本実施形態に係る正極およびセパレータの詳細な構成を表す上面模式図である。電池100は、セパレータ30を含む。すなわち本実施形態の電池は、セパレータ30を少なくとも含む。セパレータ30は、電気絶縁性の多孔質膜である。セパレータ30は、正極10と負極20とを電気的に隔離する。セパレータ30は、たとえば、5〜30μmの厚さを有してもよい。
本開示のセパレータ30において、正極10と接しない面に形成されている隣接する凹部間の平均距離(l)と、正極10と接する面に形成されている隣接する凸部間の平均距離(l)(以下、「凸部平均距離」とも記される)とは、実質的に同一の値であると考えられる。したがって、本明細書において「凸部平均距離」とは、セパレータ30に形成されている複数の凹部における、隣接する凹部の最下端間の距離の平均値を意味する。本開示において、凸部平均距離は、3μm以上30μm以下である。すなわち、凸部は、隣接する凸部間の平均距離が3μm以上30μm以下である。凸部平均距離が3μm未満の場合、隣接する凸部間の距離が短いため、セパレータ30の作製が困難となる可能性がある。凸部平均距離が30μmを超える場合、セパレータ30と正極10表面との接触面積が不十分となり、正極において発生した熱がセパレータを介して効率的に放熱されない可能性がある。
図4に示されるように、正極10は、複数の凹部を有している。本開示のセパレータ30において正極10と接する面に形成されている凸部と、正極10に形成されている凹部との一致率(凸部一致率)は、80%以上100%以下であることが望ましい。ここで、本明細書において「凸部一致率」とは、正極10をセパレータ30の凸部上端が通る断面で断面出しをし、セパレータ30の凸部上端の位置と、正極10に形成されている凹部との位置が一致する比率を意味する。たとえば、幅200μmにおいて5か所測定を行い、凸部一致率を算出してもよい。凸部一致率が80%未満の場合、セパレータ30と正極10の表面との接触面積が不十分となり、正極において発生した熱がセパレータを介して効率的に放熱されない可能性がある。
たとえば後述するようにエンボスロールを用いて、正極10と接しない面に形成されている凹部を形成することにより正極10と接する面に凸部を形成する場合、エンボスロールの速度を増加させれば凸部一致率は減少し、エンボスロールの速度を減少させれば凸部一致率は増加する傾向にある。
図3および図4においては、セパレータ30において正極10と接する面に形成されている凸部の形状は略半球形であるが、該凸部の形状は、セパレータ30と正極10の表面との接触面積を増加させることができる限り、特に限定されない。該凸部の形状は、たとえば略半球形であってもよいし、多角形であってもよいし、流線形であってもよいし、あるいは格子状であってもよい。
本開示のセパレータ30において、正極10と接しない面に形成されている凹部の深さ(d)と、正極10と接する面に形成されている凸部の高さ(d)(以下、「凸部高さ」とも記される)とは、実質的に同一の値であると考えられる。したがって、本明細書において「凸部高さ」とは、セパレータ30に形成されている複数の凹部における、セパレータ30の表面から、セパレータ30の凹部の下端までの深さの平均値を意味する。凸部高さは、0.5μm以上5.5μm以下であることが望ましい。凸部高さが0.5μm未満の場合、凸部高さが不十分であり、セパレータ30と正極10の表面との接触面積が不十分となり、正極において発生した熱がセパレータを介して効率的に放熱されない可能性がある。凸部高さが5.5μmを超える場合、凸部を形成する際にセパレータ30が破断する可能性がある。
本開示のセパレータ30において、正極10と接しない面に形成されている凹部の幅(φ)と、正極10と接する面に形成されている凸部の幅(φ)(以下、「凸部幅」とも記される)とは、実質的に同一の値であると考えられる。したがって、本明細書において「凸部幅」とは、セパレータ30に形成されている複数の凹部における、直径の平均値を意味する。凸部幅は、1μm以上15μm以下であることが望ましい。凸部幅が1μm未満の場合、凸部を形成する際にセパレータ30が破断する可能性がある。凸部幅が15μmを超える場合、セパレータ30と正極10の表面との接触面積が不十分となり、正極において発生した熱がセパレータを介して効率的に放熱されない可能性がある。
(A1)正極活物質と導電材とバインダとを溶媒中で混合し、ペースト状の正極合材(以下、「正極合材ペースト」と記載する)を調製する。
(A2)正極集電体の少なくとも片方に、正極合材ペーストを塗布し、乾燥することにより、正極合材層12を形成し、正極10を得る。
(A3)PE膜からなるセパレータ30と、上記正極10とを積層する。
(A4)正極10上に積層されたセパレータ30にエンボス加工を施し、セパレータ30において正極10と接しない面に凹部を形成することにより、正極10と接する面に凸部を形成する。
負極20はシート状である。負極20は、たとえば負極合材層22および負極集電体21を含む。負極集電体21は、たとえばCu箔等であってもよい。負極集電体21は、たとえば5μm以上20μm以下の厚さを有してもよい。
負極合材層22は負極集電体21の表面に形成されている。負極合材層22は負極集電体21の表裏両面に形成されていてもよい。負極合材層22は、たとえば、50μm以上150μm以下の厚さを有してもよい。負極合材層22は、たとえば95質量%以上99質量%以下の負極活物質、および1質量%以上5質量%以下のバインダを含んでもよい。
負極活物質粒子は特に限定されるべきではない。負極活物質粒子は、たとえば、黒鉛、易黒鉛化性炭素、難黒鉛化性炭素、珪素、酸化珪素、錫、酸化錫等であってもよい。バインダも特に限定されるべきではない。バインダは、たとえば、カルボキシメチルセルロース(CMC)、スチレンブタジエンゴム(SBR)等であってもよい。
電解液は、溶媒および支持電解質塩を備える。溶媒は非プロトン性である。溶媒は、たとえば、環状カーボネートおよび鎖状カーボネートの混合物でよい。混合比は、たとえば、環状カーボネート:鎖状カーボネート=1:9〜5:5(体積比)でよい。環状カーボネートとしては、たとえば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)およびブチレンカーボネート(BC)が挙げられる。鎖状カーボネートとしては、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)等が挙げられる。環状カーボネートおよび鎖状カーボネートは、1種単独で使用されてもよいし、2種以上が組み合わされて使用されてもよい。支持電解質塩は、たとえば、LiPF6、LiBF4、Li[N(FSO2)2]等でよい。電解液60において、支持電解質塩は、たとえば、0.5〜2.0mоl/lの濃度を有してもよい。支持電解質塩は、1種単独で使用されてもよいし、2種以上が組み合わされて使用されてもよい。
溶媒およびリチウム塩以外に、その他の成分がさらに含まれていてもよい。その他の成分としては、たとえば、被膜形成剤等の添加剤が考えられる。被膜形成剤としては、たとえば、ビニレンカーボネート(VC)、ビニルエチレンカーボネート(VEC)、Li[B(C2O4)2](通称「LiBOB」)、LiPO2F2、プロパンサルトン(PS)、エチレンサルファイト(ES)等が挙げられる。電解液は、たとえば、0.1〜5質量%のその他の成分を含んでもよい。
本開示において示される電池は、たとえばハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)等の動力電源として用いられる。ただし、本開示において示される電池の用途は、こうした車載用途に限定されるべきではない。本開示において示される電池は、あらゆる用途に適用可能である。
《実施例1》
1.正極の製造
以下の材料が準備された
正極活物質:NCM(メジアン径d50:6μm〜9.4μm)
導電材:アセチレンブラック(AB)
バインダ:PVdF
溶媒:N−メチル−2−ピロリドン(NMP)
集電箔:アルミニウム(Al)箔(厚さ=15μm)
以下の材料が準備された。
負極活物質:天然黒鉛(メジアン径d50:14.6μm)
導電助材:AB
バインダ:SBR
溶媒:水
負極集電箔:Cu箔(厚さ12μm)
以下の材料が準備された。
セパレータ基材:PE製のセパレータ、(厚さ15μm)
正極:上記正極
負極20、セパレータ30および正極10がこの順序で積層された。複数の負極20の各々と複数の正極10の各々とが、積層方向の両方の外縁に負極が位置するように、セパレータ30を挟んで交互に積層され、積層型電極群40が作製された。
溶媒:[EC:DMC:EMC=3:4:3(体積比)]
ガス発生剤:CHB4質量%およびBP1質量%
表1に示すように、凸部平均距離が変更されることを除いては、実施例1と同様に電池100が製造された。
表1に示すように、凸部幅が変更されることを除いては、実施例1と同様に電池100が製造された。
表1に示すように、凸部高さが変更されることを除いては、実施例1と同様に電池100が製造された。
表1に示すように、凸部一致率が変更されることを除いては、実施例1と同様に電池100が製造された。
表1に示すように、セパレータ表面に凸部が形成されないことを除いては、実施例1と同様に電池100が製造された。
表1に示すように、凸部平均距離が変更されることを除いては、実施例1と同様に電池100が製造された。
《電池特性(ハイレート充放電後の電池温度)の評価》
電池特性の評価として、ハイレート充放電後の電池温度の評価を行った。
未使用の各実施例、および比較例に係る電池100の表面に熱電対が張り付けられた。60℃に設定された恒温槽内に各電池が配置された。SOC10%〜90%において、5Cの電流レートにて30回連続で充放電が繰り返された。その後、各電池表面の温度が測定された。結果は下記表1の「セル温度」の欄に示されている。なお「1C」は、満充電容量を1時間で放電する電流を示す。
1.電池の活性化および初期容量の測定
25℃において、以下の定電流−定電圧方式充電(CCCV充電)により、各実施例、および比較例に係る電池100が満充電にされた。次いで以下の定電流方式放電(CC放電)により、各実施例、および比較例に係る電池100が放電された。このときの放電容量が初期容量とされた。
CC放電 :電流=1/5C、終止電圧=2.5V
更なる電池特性の評価として、サイクル耐久性の評価を行った。当該評価は各実施例、および比較例に係る電池100に対して行われた。60℃に設定された恒温槽内に各実施例、および比較例に係る電池100が配置された。充電と放電との一巡が1サイクルとされ、SOC10%〜90%において、5Cの電流レートにて充放電が500サイクル実施された。
比較例1は、セル温度が高かった。セパレータ30の正極10と接する面に凸部が形成されていないため、正極10の表面とセパレータ30との接触面積が少なく、正極10において発生した熱をセパレータ30を介して効率的に放熱できなかったものと考えられる。また、容量維持率についても改善の余地があった。
Claims (1)
- 正極と、
前記正極に接するセパレータとを少なくとも含み、
前記正極は、正極活物質を少なくとも含み、
前記セパレータは、前記正極と接する面に複数の凸部を有し、
前記凸部は、隣接する前記凸部間の平均距離が3μm以上30μm以下である、
リチウムイオン二次電池。
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| WO2025047688A1 (ja) * | 2023-08-31 | 2025-03-06 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | リチウム二次電池 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013108511A1 (ja) * | 2012-01-19 | 2013-07-25 | ソニー株式会社 | セパレータ、非水電解質電池、電池パック、電子機器、電動車両、蓄電装置および電力システム |
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