JP2019034763A - 通蒸型平パウチ - Google Patents
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Abstract
【課題】水蒸気の排出時に内容物が漏れにくい通蒸型平パウチを提供する。【解決手段】通蒸型平パウチ10は収容空間10Cが形成されるように重ね合わせられたシート20をシールするシール部30と、内方部23においてシートの一部を接合する通蒸シール部60と、通蒸シール部60が剥離していない状態において収容空間10Cと外部とを連通しないように、通蒸シール部60が剥離した状態において収容空間10Cと外部とを連通するように通蒸シール部60に形成された蒸気排出部70とを備える。通蒸シール部60は収容空間10Cの圧力の上昇にともない通蒸シール部60において最初に剥離する部分を含む先行剥離部61、および、通蒸シール部60において最後に剥離する部分を含む後行剥離部62を含む。後行剥離部62は先行剥離部61よりもシート20が弱く接合した部分であり、蒸気排出部70の少なくとも一部は後行剥離部62に設けられている。【選択図】図2
Description
本発明は通蒸型平パウチに関する。
加熱により内容物から発生した水蒸気を外部に排出する通蒸型平パウチが知られている。特許文献1は従来の通蒸型平パウチの一例を開示している。図10に示されるように、特許文献1の通蒸型平パウチ(100)は内容物が収容される収容空間(110)を形成する積層体(150)、および、収容空間(110)を閉じるように積層体(150)を接合した熱溶着部(120)を備えている。熱溶着部(120)は通蒸型平パウチ(100)の外郭形状に対応した外周部(121)と、外周部(121)から収容空間(110)側に向けて張り出すように形成された張出部(130)とに区分される。外周部(121)と張出部(130)とに囲まれた部分には、熱溶着部(120)により収容空間(110)が閉じられた状態において通蒸型平パウチ(100)の外部と連通した切欠(140)が形成されている。張出部(130)が積層体(150)を接合した状態では、収容空間(110)と切欠(140)との間が張出部(130)により閉じられているため、収容空間(110)の内容物が切欠(140)に移動しない。
通蒸型平パウチ(100)が電子レンジ等の加熱手段により加熱された場合、内容物から発生した水蒸気により収容空間(110)の圧力が上昇し、張出部(130)を剥離させるように作用する力が張出部(130)にかかる。収容空間(110)の圧力がある程度の圧力まで上昇することにより、図11に示されるように張出部(130)の一部が剥離し、張出部(130)の剥離が熱溶着部(120)の外周部(121)に向けて進行する。図12に示されるように、張出部(130)の剥離が切欠(140)に到達した場合、切欠(140)を介して収容空間(110)と通蒸型平パウチ(100)の外部とが連通し、収容空間(110)の水蒸気が切欠(140)を介して外部に排出される。
上記通蒸型平パウチ(100)によれば、切欠(140)を介して収容空間(110)と通蒸型平パウチ(100)の外部とが連通した状態において、積層体(150)のうちの切欠(140)が形成された部分の一部である熱溶着部(120)において、上側の積層体(151)と下側の積層体(152)とが繋がっている。このため、切欠(140)と内容物との距離が近く、切欠(140)から水蒸気が排出されているときに水蒸気とともに内容物が切欠(140)から漏れ出すおそれがある。
(1)本発明に関する通蒸型平パウチは内容物を収容する収容空間が形成されるように重ね合わせられたシートをシールするシール部と、前記シートのうちの前記シール部よりも内側の部分である内方部において前記シートの一部を接合する通蒸シール部と、前記通蒸シール部が剥離していない状態において前記収容空間と外部とを連通しないように、前記通蒸シール部が剥離した状態において前記収容空間と外部とを連通するように前記通蒸シール部に形成された蒸気排出部とを備え、前記通蒸シール部は前記収容空間の圧力の上昇にともない前記通蒸シール部において最初に剥離する部分を含む先行剥離部、および、前記通蒸シール部において最後に剥離する部分を含む後行剥離部を含み、前記後行剥離部は前記先行剥離部よりも前記シートが弱く接合した部分であり、前記蒸気排出部の少なくとも一部は前記後行剥離部に設けられている。
収容空間がシール部により閉じられた通蒸型平パウチが加熱手段により加熱される場合、一例では、重ね合わせられたシートの一方が下方に位置し、重ね合わせられたシートの他方であり、蒸気排出部が形成されたシートが上方に位置するようにセットされる。その状態で通蒸型平パウチが加熱された場合、内容物から発生した水蒸気により収容空間の圧力が上昇し、通蒸シール部を剥離させるように作用する力が通蒸シール部にかかる。収容空間の圧力がある程度の圧力まで上昇することにより先行剥離部から通蒸シール部の剥離が開始し、通蒸シール部の剥離が後行剥離部に向けて進行する。通蒸シール部の剥離が蒸気排出部に到達した場合、蒸気排出部により収容空間と外部とが連通するため、収容空間の水蒸気が蒸気排出部を介して外部に排出される。このため、収容空間の圧力の上昇が抑えられ、通蒸シール部を剥離させるように作用する力が低下する。ただし、後行剥離部は先行剥離部よりもシートが弱く接合した部分であるため、後行剥離部の端部よりも手前で通蒸シール部の剥離が止まる状況が生じにくい。通蒸シール部の剥離が後行剥離部の端部まで到達した場合、上方側のシートのうちの通蒸シール部により接合されていた部分が下方のシートおよび内容物から離れるように上方側に移動する。上記通蒸型平パウチでは、通蒸シール部が内方部に形成され、その通蒸シール部内に蒸気排出部が形成されているため、上方のシートが上方側に移動することにともない蒸気排出部も下方のシートおよび内容物から離れるように上方側に移動する。このため、水蒸気の排出時に内容物が漏れにくい。
収容空間がシール部により閉じられた通蒸型平パウチが加熱手段により加熱される場合、一例では、重ね合わせられたシートの一方が下方に位置し、重ね合わせられたシートの他方であり、蒸気排出部が形成されたシートが上方に位置するようにセットされる。その状態で通蒸型平パウチが加熱された場合、内容物から発生した水蒸気により収容空間の圧力が上昇し、通蒸シール部を剥離させるように作用する力が通蒸シール部にかかる。収容空間の圧力がある程度の圧力まで上昇することにより先行剥離部から通蒸シール部の剥離が開始し、通蒸シール部の剥離が後行剥離部に向けて進行する。通蒸シール部の剥離が蒸気排出部に到達した場合、蒸気排出部により収容空間と外部とが連通するため、収容空間の水蒸気が蒸気排出部を介して外部に排出される。このため、収容空間の圧力の上昇が抑えられ、通蒸シール部を剥離させるように作用する力が低下する。ただし、後行剥離部は先行剥離部よりもシートが弱く接合した部分であるため、後行剥離部の端部よりも手前で通蒸シール部の剥離が止まる状況が生じにくい。通蒸シール部の剥離が後行剥離部の端部まで到達した場合、上方側のシートのうちの通蒸シール部により接合されていた部分が下方のシートおよび内容物から離れるように上方側に移動する。上記通蒸型平パウチでは、通蒸シール部が内方部に形成され、その通蒸シール部内に蒸気排出部が形成されているため、上方のシートが上方側に移動することにともない蒸気排出部も下方のシートおよび内容物から離れるように上方側に移動する。このため、水蒸気の排出時に内容物が漏れにくい。
(2)好ましい例では(1)に記載の通蒸型平パウチにおいて、前記蒸気排出部は前記重ね合わせられたシートの一方を貫通する切り込みまたは孔を含み、前記剥離の進行方向に延びるように形成されている。
通蒸シール部の剥離が蒸気排出部の孔または切り込みに到達していない状態では、孔または切り込みは収容空間と外部とを連通していない。通蒸シール部の剥離が孔または切り込みに到達した状態では孔または切り込みが収容空間と外部とを連通し、剥離が進行するほど孔または切り込みにおいて収容空間と直接的に連通する部分の面積(以下「連通面積」)が広がる。上記通蒸型平パウチは孔または切り込みが剥離の進行方向に延びるように形成されているため、剥離の進行に合わせて連通面積が徐々に増加する。このため、収容空間から外部に排出される水蒸気の流量が急激に増加することが抑制され、通蒸シール部の剥離が後行剥離部の端部まで到達しやすい。
通蒸シール部の剥離が蒸気排出部の孔または切り込みに到達していない状態では、孔または切り込みは収容空間と外部とを連通していない。通蒸シール部の剥離が孔または切り込みに到達した状態では孔または切り込みが収容空間と外部とを連通し、剥離が進行するほど孔または切り込みにおいて収容空間と直接的に連通する部分の面積(以下「連通面積」)が広がる。上記通蒸型平パウチは孔または切り込みが剥離の進行方向に延びるように形成されているため、剥離の進行に合わせて連通面積が徐々に増加する。このため、収容空間から外部に排出される水蒸気の流量が急激に増加することが抑制され、通蒸シール部の剥離が後行剥離部の端部まで到達しやすい。
(3)好ましい例では(1)または(2)に記載の通蒸型平パウチにおいて、前記シール部により閉鎖された前記収容空間を開放するために前記シートおよび前記シール部の一部を分離するためのガイドを構成するガイド部をさらに備え、前記通蒸シール部は前記シートのうちの前記ガイド部により分離される部分に設けられている。
このため、シートのうちのガイド部により分離される部分(以下「分離部」)が分離された場合、シートのうちの内容物を収容している部分に蒸気排出部が残らず、内容物が収容空間から取り出される場合に内容物が蒸気排出部から漏れることがない。
このため、シートのうちのガイド部により分離される部分(以下「分離部」)が分離された場合、シートのうちの内容物を収容している部分に蒸気排出部が残らず、内容物が収容空間から取り出される場合に内容物が蒸気排出部から漏れることがない。
(4)好ましい例では(1)〜(3)のいずれか一項に記載の通蒸型平パウチにおいて、前記通蒸シール部は前記シートがシールされることにより接合された部分であり、前記先行剥離部のシール強度に対する前記後行剥離部のシール強度の割合は25%以上である。
先行剥離部のシール強度に対する後行剥離部のシール強度の割合が上記範囲に含まれる場合、通蒸型平パウチの搬送過程において後行剥離部に力が加わっても後行剥離部が剥離しにくい。
先行剥離部のシール強度に対する後行剥離部のシール強度の割合が上記範囲に含まれる場合、通蒸型平パウチの搬送過程において後行剥離部に力が加わっても後行剥離部が剥離しにくい。
(5)好ましい例では(1)〜(4)のいずれか一項に記載の通蒸型平パウチにおいて、前記通蒸シール部は前記シートがシールされることにより接合された部分であり、前記先行剥離部のシール強度に対する前記後行剥離部のシール強度の割合は75%以下である。
先行剥離部のシール強度に対する前記後行剥離部のシール強度の割合が上記範囲に含まれる場合、収容空間の圧力が上昇した場合に先行剥離部の剥離に続いて後行剥離部の剥離が進行しやすい。
先行剥離部のシール強度に対する前記後行剥離部のシール強度の割合が上記範囲に含まれる場合、収容空間の圧力が上昇した場合に先行剥離部の剥離に続いて後行剥離部の剥離が進行しやすい。
(6)好ましい例では(1)〜(5)のいずれか一項に記載の通蒸型平パウチにおいて、前記収容空間に収容された前記内容物をさらに備える。
本発明に関する通蒸型平パウチによれば、水蒸気の排出時に内容物が漏れにくい。
(実施形態)
図1は加熱に適した内容物Cの収容、および、内容物Cから発生した水蒸気の排出が可能な通蒸型平パウチ10の一例を示している。内容物Cは加熱されることにより水蒸気を発生する。内容物Cの一例は食品である。食品の一例は加熱調理される食品である。その一例は牛丼の素、ハンバーグ、および、シチューである。通蒸型平パウチ10は内容物Cの品質を保ちながら長期間保存できるように構成されている。
図1は加熱に適した内容物Cの収容、および、内容物Cから発生した水蒸気の排出が可能な通蒸型平パウチ10の一例を示している。内容物Cは加熱されることにより水蒸気を発生する。内容物Cの一例は食品である。食品の一例は加熱調理される食品である。その一例は牛丼の素、ハンバーグ、および、シチューである。通蒸型平パウチ10は内容物Cの品質を保ちながら長期間保存できるように構成されている。
通蒸型平パウチ10はシート20、シール部30、開口部40(図3参照)、ガイド部50、通蒸シール部60、および、蒸気排出部70を備える。図1等のドットはシール部30および通蒸シール部60を表している。シート20は第1シート21および第2シート22を含む。第1シート21および第2シート22は内容物Cを収容する収容空間10Cが各シート21、22の間に形成されるように対向している。シート20の構成は任意に選択できる。第1例では、各シート21、22は個別に形成された2枚のシートである。第2例では、1枚のシートが折り曲げられることにより、対向する各シート21、22が形成される。
シート20は複数の層が積層された層構造を備えている。シート20の層構造は任意に選択できる。第1例では、各シート21、22は同じ層構造を備える。第2例では、第1シート21と第2シート22とは異なる層構造を備える。図1では第1例の層構造を備えるシート20により構成される通蒸型平パウチ10を示している。
各シート21、22は最外層、中間層、および、最内層を含む。各シート21、22の製造方法の一例はドライラミネートである。最外層は主に光沢、印刷適正、および、耐レトルト性に優れる。最外層を構成する材料の一例は透明な材料である。透明な材料の一例はポリエチレンテレフタレートである。中間層は主に耐レトルト性、防湿性、および、ガス遮断性に優れる。中間層は印刷層、第1接着層、延伸ナイロン層、および、第2接着層を含む。印刷層は最外層の内側に設けられる。一例では印刷層の外面に絵柄および商品説明のテキスト等が印刷される。第1接着層は印刷層の内側に設けられる。延伸ナイロン層は第1接着層の内側に設けられる。第2接着層は延伸ナイロン層の内側に設けられる。各接着層を構成する材料の一例はドライラミネート接着剤である。最内層は耐レトルト性、ヒートシール性、および、耐衝撃性に優れる。最内層は第2接着層の内側に設けられる。最内層を構成する材料の一例は無延伸ポリプロピレンである。
シール部30は各シート21、22が分離しないように各シート21、22を接合している。一例では、シール部30は第1シート21の最内層と第2シート22の最内層とを接合している。シール部30を形成する方法の一例はヒートシールである。正面視における通蒸型平パウチ10の外郭形状は任意に選択できる。図1に示される例では、通蒸型平パウチ10の外郭形状は長方形である。シート20はシール部30に囲まれた部分(以下「内方部23」)とシール部30とに区分できる。収容空間10Cは第1シート21の内方部23と第2シート22の内方部23とに囲まれた空間であり、通蒸型平パウチ10の外部と連通しないようにシール部30により閉じられている。
シール部30は収容空間10Cが閉じられるように第1シート21と第2シート22とを接合している。シール部30は第1シール部31〜第4シール部34に区分される。第1シール部31はシート20の第1辺20Aに沿うように形成されている。第2シール部32はシート20の第2辺20Bに沿うように形成されている。第3シール部33はシート20の第3辺20Cに沿うように形成されている。第4シール部34はシート20の第4辺20Dに沿うように形成されている。第1シール部31、第3シール部33、および、第4シール部34は内容物を収容空間10Cに収容するために第2シール部32よりも先に形成される。第1シール部31、第3シール部33、および、第4シール部34が形成され、第2シール部32が形成されていない状態では、内容物を収容空間10Cに投入するための開口部40(図3参照)が通蒸型平パウチ10に形成されている。内容物が収容空間10Cに投入された後に第2シール部32が形成され、開口部40が第2シール部32により閉じられる。以下では、通蒸型平パウチ10の正面視において第1辺20Aおよび第2辺20Bに沿う方向を第1方向と称し、第3辺20Cおよび第4辺20Dに沿う方向を第2方向と称する。
第1シール部31における内方部23側の縁である内縁31A、第2シール部32における内方部23側の縁である内縁32A、第3シール部33における内方部23側の縁である内縁33A、および、第4シール部34における内方部23側の縁である内縁34Aは内方部23の外郭を規定している。第1シール部31における内縁31Aとは反対側の縁である外縁31B、第2シール部32における内縁32Aとは反対側の縁である外縁32B、第3シール部33における内縁33Aとは反対側の縁である外縁33B、および、第4シール部34における内縁34Aとは反対側の縁である外縁34Bは通蒸型平パウチ10の外郭を規定している。
各シール部31〜34の幅は任意に選択できる。各シール部31〜34の幅は各シール部31〜34の中心線の法線における内縁31A〜34Aと外縁31B〜34Bとの間の長さである。各シール部31〜34の中心線は内縁31A〜34Aと外縁31B〜34Bとの間を通過する仮想の線分である。各シール部31〜34の幅が部位毎に異なる場合、例えば最大の幅、または、各シール部31〜34のそれぞれにおける複数の部位の幅の平均がそのシール部の幅を代表する。
通蒸型平パウチ10の第1方向の寸法および第2方向の寸法は例えば、収容される内容物Cの量、および、通蒸型平パウチ10の持ち運びやすさとの関係から決められることが好ましい。通蒸型平パウチ10の第1方向の寸法は第2方向に直交する線分における第3シール部33の外縁33Bと第4シール部34の外縁34Bとの間の長さである。通蒸型平パウチ10の第1方向の寸法が部位毎に異なる場合、例えば最大の寸法、または、複数の部位の寸法の平均が通蒸型平パウチ10の第1方向の寸法を代表する。一例によれば、通蒸型平パウチ10の第1方向の寸法は130mmである。通蒸型平パウチ10の第2方向の寸法は第1方向に直交する線分における第1シール部31の外縁31Bと第2シール部32の外縁32Bとの間の長さである。通蒸型平パウチ10の第2方向の寸法が部位毎に異なる場合、例えば最大の寸法、または、複数の部位の寸法の平均が通蒸型平パウチ10の第2方向の寸法を代表する。一例によれば、通蒸型平パウチ10の第2方向の寸法は135mmである。
開口部40(図3参照)は内容物Cを収容空間10Cに充填することができるように第1シート21の下部21Aと第2シート22の下部22Aとの間に形成されている。図1に示される通蒸型平パウチ10では、開口部40が第2シール部32により閉鎖されている。開口部40が閉鎖された通蒸型平パウチ10(以下「閉鎖後の通蒸型平パウチ10」)はパウチ本体10Aおよび分離部10Bを含む。パウチ本体10Aおよび分離部10Bはガイド部50を構成する切取線51により区分される。パウチ本体10Aは内容物Cを収容する部分である。分離部10Bは第1シール部31を含む各シート21、22の一部であり、内容物Cを収容空間10Cから取り出すためにユーザーがパウチ本体10Aから分離する部分である。
ガイド部50は分離部10Bをパウチ本体10Aから分離する場合に各シート21、22が容易に切断されるようにパウチ本体10Aと分離部10Bとの間に形成されている。ガイド部50は切取線51およびノッチ52を備える。切取線51は各シール部33、34および各シート21、22の内方部23に形成されたミシン目の集合であり、直線状に形成されている。ノッチ52は、ノッチ52の先端部が切取線51を延長した仮想線上に位置するように第3シール部33および第4シール部34の少なくとも一方に形成される。図1では、第3シール部33および第4シール部34のそれぞれにノッチ52が形成された例を示している。
通蒸型平パウチ10は内容物Cを加熱するために加熱手段により加熱される。加熱手段の一例は電子レンジである。通蒸型平パウチ10が加熱されることにともない内容物Cから水蒸気が発生する。閉鎖後の通蒸型平パウチ10は収容空間10Cがシール部30により閉じられているため、水蒸気の発生にともない収容空間10Cの圧力が上昇する。
通蒸シール部60は内方部23における第1シート21の最内層と第2シート22の最内層とが接合された部分であり、収容空間10Cの圧力の上昇にともない剥離するように構成されている。好ましい例では、通蒸シール部60は収容空間10Cの圧力が所定の圧力範囲内の圧力まで上昇した場合に剥離するように構成される。蒸気排出部70は通蒸シール部60が剥離した場合に収容空間10Cと通蒸型平パウチ10の外部とを連通し、内容物Cから発生した水蒸気を通蒸型平パウチ10の外部に排出する。蒸気排出部70から水蒸気が排出されることにより、収容空間10Cの圧力の上昇が抑えられ、通蒸型平パウチ10の破裂が回避される。蒸気排出部70は通蒸シール部60の外郭の内側に設けられる。
通蒸シール部60はシール部30と繋がるように設けられている。通蒸シール部60がシール部30と繋がっているため、シート20における蒸気排出部70の形成位置をシール部30に近づけることができる。通蒸シール部60がシール部30と離れているため、シート20においてシール部30から離れた位置に蒸気排出部70を形成できる。内方部23に設けられる通蒸シール部60の個数は1または複数である。通蒸シール部60は内方部23における任意の箇所に設けられる。好ましい例では、通蒸シール部60は収容空間10Cの圧力が上昇した場合に強い応力集中が生じる場所に設けられる。第1例では、通蒸シール部60は分離部10Bにおいて第1シール部31の長手方向の中央と対向する位置に設けられる。第1例では、分離部10Bがパウチ本体10Aから分離された場合、パウチ本体10Aに通蒸シール部60が残らず、内容物Cが収容空間10Cから取り出される場合に内容物Cが蒸気排出部70から漏れることがない。第2例では、通蒸シール部60はパウチ本体10Aに設けられる。
図2は通蒸シール部60およびその周辺の拡大図である。通蒸シール部60の外郭形状は種々の形状を取り得る。その一例は三角形、三角形に類似する形状、台形、台形に類似する形状、および、凸形状である。図示される例では、通蒸シール部60の外郭形状は二等辺三角形である。この二等辺三角形を構成する辺は、等辺である第1辺60Aおよび第2辺60B、ならびに、底辺である第3辺60Cである。通蒸シール部60のシール幅XAは第1方向における第1辺60Aと第2辺60Bとの距離である。
通蒸型平パウチ10の加熱により収容空間10Cの圧力が上昇した場合に通蒸シール部60が剥離し、圧力の上昇にともない通蒸シール部60の剥離が進行する。通蒸シール部60の剥離が蒸気排出部70に到達した場合、収容空間10Cと通蒸型平パウチ10の外部とが蒸気排出部70を介して連通する。蒸気排出部70において収容空間10Cと直接的に連通する部分の面積である蒸気排出部70の連通面積は通蒸シール部60の剥離が進行するほど広くなる。収容空間10Cの圧力が一定である状態を仮定した場合、蒸気排出部70の連通面積が広くなるほど蒸気排出部70を介して通蒸型平パウチ10の外部に排出される水蒸気の流量が多くなる。通蒸シール部60が剥離していない状態、および、通蒸シール部60の剥離が蒸気排出部70に到達していない状態では、連通面積は0である。通蒸シール部60のうちの蒸気排出部70の周囲の部分の全部が剥離した場合、連通面積が最も広くなる。
通蒸シール部60には、通蒸シール部60において最初に剥離する部分を含む先行剥離部61、および、通蒸シール部60において最後に剥離する部分を含む後行剥離部62が含まれる。図示される例では、通蒸シール部60において最初に剥離する部分は頂点60Dである。通蒸シール部60において最後に剥離する部分は第3辺60Cの一部または全部である。通蒸シール部60の剥離の進行方向に対する後行剥離部62のシール幅XAは通蒸シール部60の剥離の進行方向における先行剥離部61のシール幅XAよりも広い。
先行剥離部61は例えば通蒸シール部60における次の部分を含む。第1例では、先行剥離部61は通蒸シール部60の頂点60Dから蒸気排出部70までの部分を含む。先行剥離部61の範囲が第1例である場合、通蒸シール部60の剥離が後行剥離部62に到達するまでは蒸気排出部70が収容空間10Cと連通しない。通蒸シール部60の剥離が蒸気排出部70に到達した直後の状態では連通面積が比較的狭いため、通蒸シール部60を剥離させるように作用する力が高く、先行剥離部61の剥離に引き続き後行剥離部62における剥離がスムーズに進行する。第2例では、先行剥離部61は頂点60Dから蒸気排出部70における収容空間10C側の端部(以下「蒸気排出部70の内側端部」)までの部分を含む。先行剥離部61の範囲が第2例である場合、先行剥離部61の全体が剥離した状態において蒸気排出部70の内側端部が収容空間10Cと直接的に連通するが、蒸気排出部70の連通面積が比較的狭いため、収容空間10Cの圧力が比較的高い状態が維持される。このため、通蒸シール部60を剥離させるように作用する力が高く、先行剥離部61の剥離に引き続き後行剥離部62における剥離がスムーズに進行する。
先行剥離部61のシール強度(以下「シール強度NA」)は収容空間10Cの圧力が上昇したときの先行剥離部61の剥離のしやすさ、および、通蒸型平パウチ10の搬送中に先行剥離部61に力が加わったときの先行剥離部61の剥離のしにくさとの関係から決められることが好ましい。シール強度NAの最大値に関する好ましい一例は45N/15mmである。シール強度NAの最大値に関するより好ましい一例は40N/15mmである。シール強度NAの最小値に関する好ましい一例は30N/15mmである。シール強度NAの最小値に関するより好ましい一例は35N/15mmである。シール強度NAに関する好ましい範囲の一例は30N/15mm〜45N/15mmである。シール強度NAに関するより好ましい範囲の一例は35N/15mm〜40N/15mmである。好ましいシール強度NAの一例は37.5N/15mmである。シール強度NAが45N/15mm以下の範囲に含まれる場合、収容空間10Cの圧力が上昇した場合に先行剥離部61が剥離しやすい。シール強度NAが30N/15mm以上の範囲に含まれる場合、通蒸型平パウチ10の搬送中に先行剥離部61に力が加わった場合に先行剥離部61が剥離しにくい。
後行剥離部62のシール強度(以下「シール強度NB」)は収容空間10Cの圧力が上昇したときの後行剥離部62の剥離のしやすさ、および、通蒸型平パウチ10の搬送中に後行剥離部62に力が加わったときの後行剥離部62の剥離のしにくさとの関係から決められることが好ましい。シール強度NBの最大値に関する好ましい一例は31.5N/15mmである。シール強度NBの最大値に関するより好ましい一例は28N/15mmである。シール強度NBの最小値に関する好ましい一例は7.5N/15mmである。シール強度NBの最小値に関するより好ましい一例は8.75N/15mmである。シール強度NBに関する好ましい範囲の一例は7.5N/15mm〜31.5N/15mmである。シール強度NBに関するより好ましい範囲の一例は8.75N/15mm〜28N/15mmである。好ましいシール強度NBの一例は18.4N/15mmである。シール強度NBが31.5N/15mm以下の範囲に含まれる場合、収容空間10Cの圧力が上昇した場合に後行剥離部62が剥離しやすい。シール強度NBが7.5N/15mm以上の範囲に含まれる場合、通蒸型平パウチ10の搬送中に後行剥離部62に力が加わった場合に後行剥離部62が剥離しにくい。
シール強度NAに対するシール強度NBの割合(以下「シール強度割合RX」)は収容空間10Cの圧力が上昇したときの後行剥離部62の剥離のしやすさ、および、通蒸型平パウチ10の搬送中に後行剥離部62に力が加わったときの後行剥離部62の剥離のしにくさとの関係から決められることが好ましい。シール強度割合RXを求める式は「RX=(NB/NA)×100」である。シール強度割合RXの最大値に関する好ましい一例は75%である。シール強度割合RXの最大値に関するより好ましい一例は70%である。シール強度割合RXの最小値に関する好ましい一例は25%である。シール強度割合RXに関する好ましい範囲の一例は25%〜75%である。シール強度割合RXに関するより好ましい範囲の一例は25%〜70%である。好ましいシール強度割合RXの一例は47.5%である。シール強度割合RXが75%以下の範囲に含まれる場合、収容空間10Cの圧力が上昇した場合に後行剥離部62が剥離しやすい。シール強度割合RXが25%以上の範囲に含まれる場合、通蒸型平パウチ10の搬送中に後行剥離部62に力が加わった場合に後行剥離部62が剥離しにくい。
蒸気排出部70は種々の構成を取り得る。第1例によれば蒸気排出部70は第1シート21を貫通する切り込み、または、孔である。第2例によれば、蒸気排出部70は第1シート21を貫通しない切り込み、または、穴である。第2例における切り込みの深さ、または、穴の深さは通蒸シール部60が剥離した場合に第1シート21のうちの蒸気排出部70に対応する箇所が破断する程度の深さであることが好ましい。蒸気排出部70は種々の外郭形状を取り得る。第1例によれば、蒸気排出部70の外郭形状は第1方向または第2方向に延びる長方形である。第2例によれば、蒸気排出部70の外郭形状は正三角形、二等辺三角形、正方形、または、五角形以上の多角形である。通蒸シール部60の剥離が蒸気排出部70の孔または切り込みに到達していない状態では、孔または切り込みは収容空間10Cと外部とを連通していない。通蒸シール部60の剥離が孔または切り込みに到達した状態では孔または切り込みが収容空間10Cと外部とを連通し、剥離が進行するほど孔または切り込みにおける収容空間10Cと外部とを連通する部分の面積である連通面積が広がる。
第1例または第2例において、蒸気排出部70の外郭形状が通蒸シール部60の剥離の進行方向(以下「剥離進行方向」)に延びるように形成されている場合、剥離の進行に合わせて連通面積が徐々に増加する。このため、収容空間10Cから外部に排出される水蒸気の流量が急激に増加することが抑制され、通蒸シール部60の剥離が後行剥離部62の端部である頂点60Dまで到達しやすい。
剥離進行方向における通蒸シール部60の寸法HAに対する剥離進行方向における蒸気排出部70の寸法HBの割合(以下「排出部割合RA」)は水蒸気の排出のされやすさ、および、蒸気排出部70への異物の入り込みにくさとの関係から決められることが好ましい。排出部割合RAを求める式は「RA=(HB/HA)×100」である。寸法HAは例えば通蒸シール部60の外郭形状が三角形である場合の通蒸シール部60の高さである。寸法HBは例えば蒸気排出部70の外郭形状が長方形である場合の蒸気排出部70の長辺の長さである。排出部割合RAの最大値に関する好ましい一例は、62.5%である。排出部割合RAの最大値に関するより好ましい一例は、25%である。排出部割合RAが62.5%以下である場合、蒸気排出部70に異物が入り込みにくい。排出部割合RAが25%以下である場合、蒸気排出部70に異物がさらに入り込みにくい。排出部割合RAの最小値に関する好ましい一例は12.5%である。排出部割合RAの最小値に関するより好ましい一例は、25%である。排出部割合RAが12.5%以上である場合、通蒸シール部60が剥離した場合に蒸気排出部70から水蒸気が適切に排出される。排出部割合RAが25%以上である場合、通蒸シール部60が剥離した場合に蒸気排出部70から水蒸気がさらに適切に排出される。
図3は開口部40が閉じられる前の通蒸型平パウチ10(以下「閉鎖前の通蒸型平パウチ10」)である。閉鎖前の通蒸型平パウチ10の開口部40から収容空間10Cに内容物C(図1参照)が投入される。内容物Cが投入された後に第2シール部32の形成が予定されたシール予定部80にヒートシールが施されることにより、第2シール部32が形成され、図1に示される閉鎖後の通蒸型平パウチ10が得られる。
図1を参照して、通蒸型平パウチ10の使用方法の一例について説明する。
第2シート22が第1シート21よりも下側となるように閉鎖状態の通蒸型平パウチ10が電子レンジ等の加熱手段(図示略)に配置され、加熱手段により加熱される。加熱が終了した後、ノッチ52の先端部から各シート21、22が引き裂かれ、各シート21、22の引き裂きが切取線51に沿って進行するように各シート21、22に力がかけられる。分離部10Bがパウチ本体10Aから分離されることにより収容空間10Cから内容物Cが通蒸型平パウチ10の外部に取り出される。
第2シート22が第1シート21よりも下側となるように閉鎖状態の通蒸型平パウチ10が電子レンジ等の加熱手段(図示略)に配置され、加熱手段により加熱される。加熱が終了した後、ノッチ52の先端部から各シート21、22が引き裂かれ、各シート21、22の引き裂きが切取線51に沿って進行するように各シート21、22に力がかけられる。分離部10Bがパウチ本体10Aから分離されることにより収容空間10Cから内容物Cが通蒸型平パウチ10の外部に取り出される。
図4〜図6を参照して、通蒸型平パウチ10の作用について説明する。
閉鎖状態の通蒸型平パウチ10が加熱手段により加熱される場合、一例では、第2シート22が下方に位置し、蒸気排出部70が形成された第1シート21が上方に位置するようにセットされる。その状態で閉鎖状態の通蒸型平パウチ10が加熱された場合、内容物Cから発生した水蒸気により収容空間10Cの圧力が上昇し、通蒸シール部60を剥離させるように作用する力が通蒸シール部60にかかる。収容空間10Cの圧力がある程度の圧力まで上昇することにより先行剥離部61から通蒸シール部60の剥離が開始し、通蒸シール部60の剥離が後行剥離部62に向けて進行する。図4に示されるように、通蒸シール部60の剥離が蒸気排出部70に到達した場合、蒸気排出部70により収容空間10Cと外部とが連通するため、収容空間10Cの水蒸気が蒸気排出部70を介して外部に排出される。このため、収容空間10Cの圧力の上昇が抑えられ、通蒸シール部60を剥離させるように作用する力が低下する。ただし、後行剥離部62のシール強度NBが先行剥離部61のシール強度NAよりも低いため、後行剥離部62の端部よりも手前で通蒸シール部60の剥離が止まる状況が生じにくい。図5に示されるように、通蒸シール部60の剥離が後行剥離部62の端部まで到達した場合、図6に示されるように、第1シート21のうちの通蒸シール部60により接合されていた部分が第2シート22および内容物Cから離れるように上方側に移動する。通蒸型平パウチ10では、通蒸シール部60が内方部23に形成され、その通蒸シール部60内に蒸気排出部70が形成されているため、第1シート21が上方側に移動することにともない蒸気排出部70も第2シート22および内容物Cから離れるように上方側に移動する。このため、水蒸気の排出時に内容物Cが漏れにくい。
閉鎖状態の通蒸型平パウチ10が加熱手段により加熱される場合、一例では、第2シート22が下方に位置し、蒸気排出部70が形成された第1シート21が上方に位置するようにセットされる。その状態で閉鎖状態の通蒸型平パウチ10が加熱された場合、内容物Cから発生した水蒸気により収容空間10Cの圧力が上昇し、通蒸シール部60を剥離させるように作用する力が通蒸シール部60にかかる。収容空間10Cの圧力がある程度の圧力まで上昇することにより先行剥離部61から通蒸シール部60の剥離が開始し、通蒸シール部60の剥離が後行剥離部62に向けて進行する。図4に示されるように、通蒸シール部60の剥離が蒸気排出部70に到達した場合、蒸気排出部70により収容空間10Cと外部とが連通するため、収容空間10Cの水蒸気が蒸気排出部70を介して外部に排出される。このため、収容空間10Cの圧力の上昇が抑えられ、通蒸シール部60を剥離させるように作用する力が低下する。ただし、後行剥離部62のシール強度NBが先行剥離部61のシール強度NAよりも低いため、後行剥離部62の端部よりも手前で通蒸シール部60の剥離が止まる状況が生じにくい。図5に示されるように、通蒸シール部60の剥離が後行剥離部62の端部まで到達した場合、図6に示されるように、第1シート21のうちの通蒸シール部60により接合されていた部分が第2シート22および内容物Cから離れるように上方側に移動する。通蒸型平パウチ10では、通蒸シール部60が内方部23に形成され、その通蒸シール部60内に蒸気排出部70が形成されているため、第1シート21が上方側に移動することにともない蒸気排出部70も第2シート22および内容物Cから離れるように上方側に移動する。このため、水蒸気の排出時に内容物Cが漏れにくい。
(実施例)
本願発明者は実施例および比較例の試料を用いて、通蒸シール部60の構成と通蒸性能との関係を確認する試験を行った。図7は試験に関する比較例および実施例の試験条件である。図8は試験の結果である。以下の説明では、説明の便宜上、比較例の試料における実施例の試料と共通する部分について同一の符号を付している。実施例の試料は実施形態に関する通蒸型平パウチ10である。比較例の試料は実施例の通蒸型平パウチ10とは異なる構成を備える通蒸型平パウチ10である。各比較例の通蒸型平パウチ10は後行剥離部62のシール強度NBが先行剥離部61のシール強度NA以上である点において実施例の通蒸型平パウチ10と相違し、その他の点において、実施例の通蒸型平パウチ10と同じ構成を備える。
本願発明者は実施例および比較例の試料を用いて、通蒸シール部60の構成と通蒸性能との関係を確認する試験を行った。図7は試験に関する比較例および実施例の試験条件である。図8は試験の結果である。以下の説明では、説明の便宜上、比較例の試料における実施例の試料と共通する部分について同一の符号を付している。実施例の試料は実施形態に関する通蒸型平パウチ10である。比較例の試料は実施例の通蒸型平パウチ10とは異なる構成を備える通蒸型平パウチ10である。各比較例の通蒸型平パウチ10は後行剥離部62のシール強度NBが先行剥離部61のシール強度NA以上である点において実施例の通蒸型平パウチ10と相違し、その他の点において、実施例の通蒸型平パウチ10と同じ構成を備える。
各実施例および各比較例の試料に関する諸元は次のとおりである。各シート21、22の最外層を構成する材料はポリエチレンテレフタレートである。最外層の厚さは12μmである。各シート21、22の中間層を構成する材料はナイロンである。中間層の厚さは15μmである。各シート21、22の最内層を構成する材料は無延伸プロピレンである。最内層の厚さは60μmである。通蒸型平パウチ10の第1方向の寸法は130mmである。通蒸型平パウチ10の第2方向の寸法は135mmである。内方部23に設けられる通蒸シール部60の数は1である。通蒸シール部60が設けられる位置は分離部10Bにおいて、第1シール部31の長手方向の中央と対向する位置である。通蒸シール部60の外郭形状は内方部23から第1シール部31に向けてシール幅XAが広くなる二等辺三角形である。蒸気排出部70の外郭形状は第2方向に延びる長方形である。蒸気排出部70の短辺の寸法は1mmであり、長辺の寸法は3mmである。
実施例1、実施例2、比較例1、および、比較例2の試料の先行剥離部61のシール強度は30N/15mmである。実施例1の試料の後行剥離部62のシール強度は10N/15mmである。実施例2の試料の後行剥離部62のシール強度は20N/15mmである。比較例1の試料の後行剥離部62のシール強度は30N/15mmである。比較例2の試料の後行剥離部62のシール強度は40N/15mmである。
通蒸性能の評価のため、閉鎖後の通蒸型平パウチ10を加熱手段により加熱した場合に通蒸シール部60の全体が剥離したか否かを目視により確認した。通蒸シール部60の全体が剥離した状態とは第1シート21および第2シート22のうちの内方部23を構成する部分が接合されていない状態である。通蒸シール部60の全体が剥離した場合にシール通蒸性能が良好であると評価し、通蒸シール部60の少なくとも一部が剥離していない場合に通蒸性能が良好ではないと評価した。試験の試行回数は5回である。内容物Cは牛丼の素である。牛丼の素は、牛肉、野菜、および、出汁つゆを含む。内容物Cの重量は80gである。電子レンジの出力は600Wである。電子レンジの加熱時間は1分20秒である。
図8の通蒸性能の項目における「○」は通蒸シール部60の全体が剥離した場合を示し、「×」は通蒸シール部60の少なくとも一部が剥離していない場合を示している。実施例の通蒸型平パウチ10によれば閉鎖後の通蒸型平パウチ10を加熱手段により加熱した場合に通蒸シール部60の全体が剥離しやすいことが確認された。また、通蒸シール部60の全体が剥離した場合、蒸気排出部70から内容物Cが漏れ出していないことが確認された。蒸気排出部70から内容物Cが漏れ出していない状態とは第1シート21の表面および通蒸型平パウチ10の周囲に内容物Cが付着していない状態である。
(変形例)
上記実施形態に関する説明は本発明に関する通蒸型平パウチが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に関する通蒸型平パウチは例えば以下に示される上記実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
上記実施形態に関する説明は本発明に関する通蒸型平パウチが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に関する通蒸型平パウチは例えば以下に示される上記実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・図9は通蒸シール部60の変形例の一例である。通蒸シール部60は蒸気排出部70の回りを囲むように設けられた未シール部71を含む。未シール部71は通蒸シール部60の外郭の内側の第1シート21と第2シート22とが接合されていない部分であり、先行剥離部61および後行剥離部62に跨り設けられている。第1シート21に蒸気排出部70が形成された後、未シール部71が形成されるように第1シート21と第2シート22とが接合されて通蒸シール部60が形成される場合、第1シート21のうちの蒸気排出部70の周囲の熱収縮が抑制される。このため、蒸気排出部70が規定の寸法に維持されやすい。
10 :通蒸型平パウチ
10C:収容空間
20 :シート
23 :内方部
30 :シール部
50 :ガイド部
60 :通蒸シール部
61 :先行剥離部
62 :後行剥離部
70 :蒸気排出部
C :内容物
10C:収容空間
20 :シート
23 :内方部
30 :シール部
50 :ガイド部
60 :通蒸シール部
61 :先行剥離部
62 :後行剥離部
70 :蒸気排出部
C :内容物
Claims (6)
- 内容物を収容する収容空間が形成されるように重ね合わせられたシートをシールするシール部と、
前記シートのうちの前記シール部よりも内側の部分である内方部において前記シートの一部を接合する通蒸シール部と、
前記通蒸シール部が剥離していない状態において前記収容空間と外部とを連通しないように、前記通蒸シール部が剥離した状態において前記収容空間と外部とを連通するように前記通蒸シール部に形成された蒸気排出部とを備え、
前記通蒸シール部は前記収容空間の圧力の上昇にともない前記通蒸シール部において最初に剥離する部分を含む先行剥離部、および、前記通蒸シール部において最後に剥離する部分を含む後行剥離部を含み、
前記後行剥離部は前記先行剥離部よりも前記シートが弱く接合した部分であり、
前記蒸気排出部の少なくとも一部は前記後行剥離部に設けられている
通蒸型平パウチ。 - 前記蒸気排出部は前記重ね合わせられたシートの一方を貫通する切り込みまたは孔を含み、前記剥離の進行方向に延びるように形成されている
請求項1に記載の通蒸型平パウチ。 - 前記シール部により閉鎖された前記収容空間を開放するために前記シートおよび前記シール部の一部を分離するためのガイドを構成するガイド部をさらに備え、
前記通蒸シール部は前記シートのうちの前記ガイド部により分離される部分に設けられている
請求項1または2に記載の通蒸型平パウチ。 - 前記通蒸シール部は前記シートがシールされることにより接合された部分であり、
前記先行剥離部のシール強度に対する前記後行剥離部のシール強度の割合は25%以上である
請求項1〜3のいずれか一項に記載の通蒸型平パウチ。 - 前記通蒸シール部は前記シートがシールされることにより接合された部分であり、
前記先行剥離部のシール強度に対する前記後行剥離部のシール強度の割合は75%以下である
請求項1〜4のいずれか一項に記載の通蒸型平パウチ。 - 前記収容空間に収容された前記内容物をさらに備える
請求項1〜5のいずれか一項に記載の通蒸型平パウチ。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2017
- 2017-08-16 JP JP2017157177A patent/JP2019034763A/ja active Pending
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