JP2019001932A - リキッドインキ組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、前記芳香族溶剤、ケトン系溶剤を使用しないインキの場合でも、大気中への揮発性有機化学物質(VOC)の放出は免れない。また、VOC放出量の低減のために、水を有機溶剤と併用する事などで対応しているが、この場合、インキの安定性や硬化剤併用時の2液安定性が悪化することが課題となっている。レトルト殺菌処理の施される食品用フードパッケージや耐薬品性が求められる耐薬品性の求められるパッケージにおいては、インキ皮膜の耐熱水性、耐内容物性を向上させる為に、硬化剤を併用する事が多く2液使用時の安定性の向上が求められている。
また、特許文献2(特開2011−122064)には、高分子ポリオール、ポリイソシアネート化合物及び鎖延長剤を反応させたポリウレタン樹脂であって、分子中に遊離カルボキシル基を有する特定のポリウレタン樹脂A、酸化チタン、有機溶剤を含む顔料分散体に、カルボジイミド基を有する特定のポリウレタン樹脂Bを其々特定量含有する溶剤型グラビアインキが例示されている。
しかし、高機能フィルムの種類は多種多様化する一方で、被印刷体への接着性、ラミネート強度、及び押出しラミネート強度は依然十分であるとは言えない。
また、固形分換算のアミン価は0.05〜3.0mgKOH/g以下が好ましい。遊離のカルボキシル基を有するポリウレタン樹脂(A)中に、アミノ基が存在するとフィルム基材への密着性が向上するようになる。アミン価が0.05mgKOH/gを下回ると基材密着性が劣るようになり、アミン価が3.0mgKOH/gを上回ると、硬化剤併用時の2液安定性が劣る傾向にある。
尚、前記ポリエーテル樹脂の数平均分子量が100〜3500ものであることが好ましい。詳細は後述するが、ポリエーテルポリオールとしては、酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロフランなどの重合体または共重合体のポリエーテルポリオール類が挙げられる。具体的には、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなど公知汎用のものでよい。ポリエーテル樹脂を上記の範囲で含有することにより、特に高機能バリアーフィルム上での密着性が大幅に向上し、結果として耐ブロッキング性、ラミネート強度が優れるようになる。
前記ポリエーテル樹脂の数平均分子量が100より小さいと、遊離のカルボキシル基を有するポリウレタン樹脂(A)の皮膜が硬くなる傾向にありポリエステルフィルムへの接着性が悪くなる。数平均分子量が3500より大きい場合、ポリウレタン樹脂の皮膜が脆弱になる傾向にありインキ皮膜の耐ブロッキング性が悪くなる。遊離のカルボキシル基を有するポリウレタン樹脂(A)100質量部に対してポリエーテルポリオールが1質量部未満であると、該ポリウレタン樹脂(A)のケトン、エステル、アルコール系溶剤への溶解性が低下する傾向となる。またインキ皮膜の該溶剤への再溶解性が低下し、印刷物の調子再現性が低下する傾向となる。また50質量部を超えると、インキ皮膜が過剰に柔らかくなり、耐ブロッキングが劣る傾向と成り易い。
また、反応停止を目的とした末端封鎖剤として、一価の活性水素化合物を用いることもできる。かかる化合物としてはたとえば、ジーnーブチルアミン等のジアルキルアミン類やエタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類があげられる。更に、特にポリウレタン樹脂中にカルボキシル基を導入したいときには、グリシン、L−アラニン等のアミノ酸を反応停止剤として用いることができる。これらの末端封鎖剤は単独で、または2種以上を混合して用いることができる。
本発明のリキッドインキ組成物で使用する遊離のカルボキシル基を有するポリウレタン樹脂(A)のインキにおける含有量は、インキの被印刷体への接着性を十分にする観点からインキの総質量に対して4質量%以上、適度なインキ粘度やインキ製造時・印刷時の作業効率の観点から25質量%以下が好ましく、更には6〜15質量%の範囲が好ましい。
ウレタン結合濃度={(W1×OH1+W2×OH2+・・・+Wi×OHi)×1000}/(56100×S) 式(1)
式(1)において、各々以下の通りである。
複数種ポリオールを使用する場合、各々ポリオール1、ポリオール2〜ポリオールiとして算出する。
W1:ポリオール1の質量
OH1:ポリオール1の水酸基価
W2:ポリオール2の質量
OH2:ポリオール2の水酸基価
Wi:ポリオールiの質量
OHi:ポリオールiの水酸基価
S:ウレタン樹脂固形分の質量
また、このような水の添加により、使用有機溶剤成分を低減させることも可能である。
水は有機溶剤に予め添加して含水の有機溶媒としてもよいし、別途特定量の水を添加してもよい。
着色剤はインキの濃度・着色力を確保するのに充分な量、すなわちインキの総質量に対して1〜50質量%の割合で含まれることが好ましい。また、着色剤は単独で、または2種以上を併用して用いることができる。
インキ中に気泡や予期せずに粗大粒子などが含まれる場合は、印刷物品質を低下させるため、濾過などにより取り除くことが好ましい。濾過器は従来公知のものを使用することができる。
インキの粘度は、使用される原材料の種類や量、例えばポリウレタン樹脂、着色剤、有機溶剤などを適宜選択することにより調整することができる。また、インキ中の顔料の粒度および粒度分布を調節することによりインキの粘度を調整することもできる。
なお、本発明におけるGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)による重量平均分子量(ポリスチレン換算)の測定は東ソー(株)社製HLC8220システムを用い以下の条件で行った。
分離カラム:東ソー(株)製TSKgelGMHHR−Nを4本使用。カラム温度:40℃。移動層:和光純薬工業(株)製テトラヒドロフラン。流速:1.0ml/分。試料濃度:1.0重量%。試料注入量:100マイクロリットル。検出器:示差屈折計。
粘度はトキメック社製B型粘度計で25℃において測定した。
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5ペンタンジオール、2メチル−1,3プロパンジオール、アジピン酸からなるポリエステルポリオール100.0部(水酸基価:33.0mgKOH/g)およびイソホロンジイソシアネート15.6部を仕込み、窒素気流下に90℃で10時間反応させ、イソシアネート基含有率2.97質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル62.2部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン7.72部、酢酸エチル110.4部およびイソプロピルアルコール115.1部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し45℃で5時間攪拌反応させた後、無水コハク酸0.55部を加えてさらに1時間反応させポリウレタン樹脂溶液A1を得た。
得られたカルボン酸変性ポリウレタン樹脂溶液(A1)は、樹脂固形分濃度30.3質量%、樹脂固形分のMwは58,200、固形分酸価2.5、溶液酸価0.75、固形分アミン価1.5、溶液アミン価0.45であり、ウレタン結合濃度は段落〔0032〕記載の式(1)に従う算出方法により0.48mmol/gであった。
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、ネオペンチルグリコール、1,2−プロパンジオール、アジピン酸からなるポリエステルポリオール50.0部(水酸基価:33.0mgKOH/g)、ネオペンチルグリコール、アジピン酸からなるポリエステルポリオール50.0部(水酸基価:100.0mgKOH/g)およびトリレンジイソシアネート15.1部を仕込み、窒素気流下に80℃で8時間反応させ、イソシアネート基含有率2.00質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル62.0部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン5.49部、酢酸エチル106.8部およびイソプロピルアルコール112.6部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し45℃で5時間攪拌反応させた後、無水コハク酸0.32部を加えてさらに1時間反応させポリウレタン樹脂溶液A2を得た。
得られたカルボン酸変性ポリウレタン樹脂溶液(A2)は、樹脂固形分濃度30.1質量%、樹脂固形分のMwは54,900、固形分酸価1.5、溶液酸価0.45、固形分アミン価3.0、溶液アミン価0.90であり、ウレタン結合濃度は段落〔0032〕記載の式(1)に従う算出方法により0.98mmol/gであった。
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、1,2−プロパンジオール、アジピン酸からなるポリエステルポリオール30.0部(水酸基価:55.0mgKOH/g)、ネオペンチルグリコールと2−メチル−1,3−プロパンジオール、アジピン酸からなるポリエステルポリオール70.0部(水酸基価:20.0mgKOH/g)およびヘキサメチレンジイソシアネート10.0部を仕込み、窒素気流下に90℃で8時間反応させ、イソシアネート基含有率2.47質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル58.2部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン5.75部、ジーnーブチルアミン0.3部、酢酸エチル104.3部およびイソプロピルアルコール108.4部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し45℃で5時間攪拌反応させた後、無水コハク酸0.37部を加えてさらに1時間反応させポリウレタン樹脂溶液A3を得た。
得られたカルボン酸変性ポリウレタン樹脂溶液(A3)は、樹脂固形分濃度30.3質量%、樹脂固形分のMwは68,300、固形分酸価1.8、溶液酸価0.54、固形分アミン価2.0、溶液アミン価0.21であり、ウレタン結合濃度は段落〔0032〕記載の式(1)に従う算出方法により0.47mmol/gであった。
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、ネオペンチルグリコール、アジピン酸からなるポリエステルポリオール100.0部(水酸基価:142.0mgKOH/g)およびイソホロンジイソシアネート24.5部、トリレンジイソシアネート8.3部を仕込み、窒素気流下に80℃で15時間反応させ、イソシアネート基含有率1.99質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル71.5部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン6.23部、酢酸エチル123.1部およびイソプロピルアルコール113.5部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し45℃で5時間攪拌反応させた後、無水コハク酸0.69部を加えてさらに1時間反応させポリウレタン樹脂溶液A4を得た。
得られたカルボン酸変性ポリウレタン樹脂溶液(A4)は、樹脂固形分濃度30.3質量%、樹脂固形分のMwは57,000、固形分酸価2.8、溶液酸価0.84、固形分アミン価1.33、溶液アミン価0.40であり、ウレタン結合濃度は段落〔0032〕記載の式(1)に従う算出方法により1.82mmol/gであった。
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、ジエチレングリコール、アジピン酸からなるポリエステルポリオール80.0部(水酸基価:70.6mgKOH/g)、ポリエチレングリコール20部(数平均分子量:401,水酸基価:280mgKOH/g)およびイソホロンジイソシアネート28.5部を仕込み、窒素気流下に90℃で16時間反応させ、イソシアネート基含有率1.84質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル69.2部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン5.28部、ジーnーブチルアミン0.2部、酢酸エチル118.4部およびイソプロピルアルコール125.1部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し45℃で5時間攪拌反応させた後、無水コハク酸0.24部を加えてさらに1時間反応させポリウレタン樹脂溶液A5を得た。
得られたカルボン酸変性ポリウレタン樹脂溶液(A5)は、樹脂固形分濃度30.5質量%、樹脂固形分のMwは67,200、固形分酸価1.0、溶液酸価0.30、固形分アミン価2.04、溶液アミン価0.61であり、ウレタン結合濃度は段落〔0032〕記載の式(1)に従う算出方法により1.50mmol/gであった。尚、ポリウレタン樹脂全量に対するポリエーテルは14.9質量%である。
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、2−メチル−1,3−プロパンジオール、アジピン酸からなるポリエステルポリオール60.0部(水酸基価:33.0mgKOH/g)、ポリエチレングリコール20部(数平均分子量:401,水酸基価:280mgKOH/g)およびトリレンジイソシアネート25.0部を仕込み、窒素気流下に80℃で10時間反応させ、イソシアネート基含有率1.75質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル67.3部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン5.43部、酢酸エチル115.3部、およびイソプロピルアルコール121.7部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し45℃で5時間攪拌反応させた後、無水コハク酸0.70部を加えてさらに1時間反応させポリウレタン樹脂溶液A6を得た。
得られたカルボン酸変性ポリウレタン樹脂溶液(A6)は、樹脂固形分濃度30.0質量%、樹脂固形分のMwは56,800、固形分酸価3.0、溶液酸価0.91、固形分アミン価2.0、溶液アミン価0.21であり、ウレタン結合濃度は段落〔0032〕記載の式(1)に従う算出方法により1.80mmol/gであった。尚、ポリウレタン樹脂全量に対するポリエーテルは30.7質量%である。
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、2−メチル−1,3−プロパンジオール、アジピン酸からなるポリエステルポリオール60.0部(水酸基価:33.0mgKOH/g)、ポリエチレングリコール20部(数平均分子量:401,水酸基価:280mgKOH/g)およびイソホロンジイソシアネート33.8部を仕込み、窒素気流下に90℃で15時間反応させ、イソシアネート基含有率2.19質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル72.0部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン6.70部、酢酸エチル124.7部、およびイソプロピルアルコール131.1部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し45℃で5時間攪拌反応させた後、無水コハク酸0.83部を加えてさらに1時間反応させポリウレタン樹脂溶液A6を得た。
得られたカルボン酸変性ポリウレタン樹脂溶液(A7)は、樹脂固形分濃度29.9質量%、樹脂固形分のMwは69,700、固形分酸価3.3、液体酸価0.99、固形分アミン価0.30、液体アミン価0.09であり、ウレタン結合濃度は段落〔0032〕記載の式(1)に従う算出方法により1.67mmol/gであった。尚、ポリウレタン樹脂全量に対するポリエーテルは28.5質量%である。
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、ネオペンチルグリコール、アジピン酸からなるポリエステルポリオール100.0部(水酸基価:100.0mgKOH/g)およびトリレンジイソシアネート19.9部を仕込み、窒素気流下に80℃で8時間反応させ、イソシアネート基含有率1.76質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル64.6部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン5.48部、酢酸エチル111.0部およびイソプロピルアルコール117.0部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し45℃で5時間攪拌反応させた後、無水コハク酸0.67部を加えてさらに1時間反応させポリウレタン樹脂溶液A2を得た。
得られたカルボン酸変性ポリウレタン樹脂溶液(A8)は、樹脂固形分濃度30.4質量%、樹脂固形分のMwは49,500、固形分酸価3.0、液体酸価0.90、固形分アミン価3.30、アミン価0.99であり、ウレタン結合濃度は段落〔0032〕記載の式(1)に従う算出方法により1.42mmol/gであった。
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、3−メチル−1,5ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、アジピン酸からなるポリエステルポリオール100.0部(水酸基価:33.0mgKOH/g)およびイソホロンジイソシアネート15.6部を仕込み、窒素気流下に90℃で10時間反応させ、イソシアネート基含有率2.97質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル62.2部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン6.77部、ジーnーブチルアミン0.72部、酢酸エチル110.1部およびイソプロピルアルコール114.9部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し45℃で5時間攪拌反応させポリウレタン樹脂溶液N1を得た。
得られたポリウレタン樹脂溶液(N1)は、樹脂固形分濃度30.1質量%、樹脂固形分のMwは57,900、酸価0.00、固形分アミン価1.5、液体アミン価0.45であり、ウレタン結合濃度は段落〔0032〕記載の式(1)に従う算出方法により0.48mmol/gであった。
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、ネオペンチルグリコール、アジピン酸からなるポリエステルポリオール100.0部(水酸基価:142.0mgKOH/g)およびイソホロンジイソシアネート24.5部、トリレンジイソシアネート8.3部を仕込み、窒素気流下に80℃で15時間反応させ、イソシアネート基含有率1.99質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル71.5部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン5.04部、ジーnーブチルアミン0.9部、酢酸エチル122.7部およびイソプロピルアルコール129.4部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し45℃で5時間攪拌反応させポリウレタン樹脂溶液N2を得た。
得られたカルボン酸変性ポリウレタン樹脂溶液(N2)は、樹脂固形分濃度30.0質量%、樹脂固形分のMwは58,000、酸価0.00、固形分アミン価1.31、液体アミン価0.39であり、ウレタン結合濃度は段落〔0032〕記載の式(1)に従う算出方法により1.82mmol/gであった。
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、2−メチル−1,3−プロパンジオール、アジピン酸からなるポリエステルポリオール60.0部(水酸基価:33.0mgKOH/g)、ポリエチレングリコール40部(数平均分子量:401,水酸基価:280mgKOH/g)およびトリレンジイソシアネート25.0部を仕込み、窒素気流下に80℃で10時間反応させ、イソシアネート基含有率1.75質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル67.3部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン4.23部、ジーnーブチルアミン0.91部、酢酸エチル114.9部、およびイソプロピルアルコール121.4部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し45℃で5時間攪拌反応させポリウレタン樹脂溶液N3を得た。
得られたカルボン酸変性ポリウレタン樹脂溶液(N3)は、樹脂固形分濃度30.0質量%、樹脂固形分のMwは56,200、酸価0.00、固形分アミン価2.0、液体アミン価0.60であり、ウレタン結合濃度は段落〔0032〕記載の式(1)に従う算出方法により1.80mmol/gであった。尚、ポリウレタン樹脂全量に対するポリエーテルは30.7質量%である。
表1に示すカルボン酸変性ポリウレタン樹脂溶液A1(固形分30%)を25部、水酸基を有する塩酢ビ樹脂溶液K(固形分15%)10部、酸化チタン顔料35部(石原産業(株)社製R780)、イソプロピルアルコール10部、酢酸エチル27部からなる水を除いた混合物をダイノーミル(ウィリー・エ・バッコーフェノン社製)を用いて混練し、得られた白色練肉ベースインキに更に水3部を添加し、本発明のリキッドインキを作成した。
実施例2〜9、比較例1〜14についても表1〜3に示す配合にて、実施例1と同様の手順にてリキッドインキを製造した。尚、比較例7、13については水を無添加とした。
得られたリキッドインキ100質量部に対し、CVLハードナーNO.10(DIC製イソシアネート硬化剤)を4質量部添加し、ザーンカップ#4(離合社製)を用いて25℃における添加直後と1時間後の粘度測定を行い、粘度変化を下記評価基準に従い評価した。粘度変化が少ないもの程良好である。
○:粘度変化が2秒未満
△:粘度変化が2秒以上10秒未満
×:粘度変化が10秒以上
得られたリキッドインキの粘度を酢酸エチルでザーンカップ#3(離合社製)で16秒(25℃)に調整し、版深35μmグラビア版を備えたグラビア校正機により、表1〜3に示す各種バリアフィルム(W、X、Y、Z)及び二軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下OPP)に印刷して40〜50℃で乾燥し、印刷物を得た。
上記PETフィルム印刷物にウレタン系のドライラミネート接着剤ディックドライLX−500/KW−75(DIC製)を塗膜量が3.5g/m2となるように塗布、乾燥後、ドライラミネート機(DICエンジニアリング製)によってアルミニウム箔(以下、AL:東洋アルミニウム工業(株)製 アルミ箔C、15μm)をラミネートし、2層のラミネート物1を得た。次にラミネート物1のAL上に接着剤を同様に塗布し、無延伸ポリプロピレンフィルム(以下、R−CPP:東レ合成フィルム社製 ZK−75 50μm)を積層し、40℃で5日間エージング施し、3層の複合ラミネート物2を得た。その後、得られたラミネート物2を120mm×120mmの大きさのパウチに製袋し、内容物として、食酢、サラダ油、ミートソースを重量比で1:1:1に配合した疑似食品70gを充填密封した。作成したパウチを135℃、30分間の蒸気レトルト殺菌処理をした後、剥離の程度を下記評価基準に従い評価した。
○:剥離がない。
△:小さなブリスター状の剥離がある。
×:大小問わず、全面に剥離がある。
得られたリキッドインキの粘度を酢酸エチル/イソプロピルアルコール=75/25の混合有機溶剤で希釈し、25℃にてザーンカップ#3(離合社製)で16秒になるように希釈した。それを版深度3μmを有するグラビア版を取り付けたグラビア印刷機(DICエンジニアリング株式会社製)を用いて、片面にコロナ処理を施した二軸延伸ポリエステルフィルム(東洋紡績株式会社製 E−5100 厚さ12μm)の処理面に印刷を行った。そして、印刷物の印刷部分へのインキの転移度(カスレ度)を次の3段階で目視評価した。カスレ試験は、グラビア版の円周600mmφで300m/分の印刷速度での評価を行った。
○:カスレが発生していない。
△:少しカスレが発生している。
×:カスレが多発している。
2)耐レトルト性の評価で作製した同様の印刷物を1日放置後、印刷面にセロハンテープ(ニチバン製12mm幅)を貼り付け、これを急速に剥がしたときの印刷皮膜の外観の状態を次の3段階で目視判定した。
○:印刷皮膜が全く剥がれなかった。
△:印刷皮膜の50〜80%がフィルムに残った。
×:印刷皮膜の50%以下がフィルムに残った。
2)耐レトルト性の評価で作製した同様の印刷物の印刷面と非印刷面が接触するようにフィルムを重ね合わせ、10kgf/cm2の加重をかけ、40℃の環境下に12時間経時させ、取り出し後、非印刷面へのインキの転移の状態を、次の3段階で目視評価した。
○:非印刷面へのインキの転移量0%で転移が見られない
△:20%未満の転移が見られる
×:転移量20%以上が転移している
フィルムの片面に溶融したポリエチレンを押出しコーティングするラミネート方式にて押出しラミネート強度を測定した。
2)耐レトルト性の評価で作製したOPP印刷物に、ポロエチレンイミン系のアンカーコート剤を0.1g/m2塗布した後、押出しラミネート機によって溶融ポリエチレンを厚さ40μmで積層し、ラミネート加工物を得た後に、ラミネートフィルムを15mm幅に切り出し、引っ張り速度50mm/分で90度剥離試験(押出しラミネート強度の測定)を行った。
評価対象のOPPフィルムは、東洋紡(株)製 P2161(厚み:20μm)を使用した。
評価対象のバリアフィルム
W:大日本印刷(株)製 アルミナ蒸着透明PETフィルム IB−PET−PUB(厚み:12μm)
X:三菱樹脂(株)製 シリカ蒸着透明PETフィルム テックバリア TX−R(厚み:12μm)
Y:尾池工業(株)製 シリカ蒸着透明PETフィルム MOS−TEB(厚み:12μm)
Z:凸版印刷(株)製 酸化アルミニウム蒸着透明PETフィルム GL−ARH(厚み:12μm)
評価対象のOPPフィルム
U:東洋紡(株)製 P2161(厚み:20μm)
Claims (10)
- 遊離のカルボキシル基を有するポリウレタン樹脂(A)、水酸基を有する塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂(B)、有機溶剤(C)、及び組成物全量の10質量%未満の水(D)を含有する事を特徴とするリキッドインキ組成物。
- 更に、着色剤(E)を含有する請求項1に記載のリキッドインキ組成物。
- 前記遊離のカルボキシル基を有するポリウレタン樹脂(A)の固形分換算の酸価が3.0mgKOH/g以下である請求項1又は2に記載のリキッドインキ組成物。
- 前記遊離のカルボキシル基を有するポリウレタン樹脂(A)がアミノ基を有する請求項1〜3のいずれか一つに記載のリキッドインキ組成物。
- 前記遊離のカルボキシル基を有するポリウレタン樹脂(A)の固形分換算のアミン価が3.0mgKOH/g以下である請求項1〜4のいずれか一つに記載のリキッドインキ組成物。
- 前記遊離のカルボキシル基を有するポリウレタン樹脂(A)がポリエーテル樹脂を反応原料とするものであり、ポリウレタン樹脂(A)全量に対するポリエーテル樹脂が1〜50質量%である請求項1〜5のいずれか一つに記載のリキッドインキ組成物。
- 前記遊離のカルボキシル基を有するポリウレタン樹脂(A)のウレタン結合濃度が0.4mmol/g以上2.5mmol/g以下である請求項1〜6のいずれか一つに記載のリキッドインキ組成物。
- 前記水酸基を有する塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂(B)の水酸基価が、50〜200mg当量KOH/gであり、かつ前記共重合体樹脂中の塩化ビニル成分の含有比率が80〜95質量部である請求項1〜7のいずれか一つに記載のリキッドインキ組成物。
- 前記有機溶剤(C)が芳香族有機溶剤及び/又はケトン系溶剤を含まない請求項1〜8のいずれか一つに記載のリキッドインキ組成物。
- 請求項1〜9のいずれかに記載のリキッドインキ組成物を印刷してなる印刷物及びラミネート積層体。
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