JP2019069582A - 積層体、及び積層体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしこの塗装方法では、上塗り後の表面が平滑になり、適度は表面の凹凸に伴う良触感や高意匠性を得ることが難しく、滑り止め効果も十分とは言えない。
一方で、各々限定された平均粒子径サイズの非晶質シリカ粒子とポリウレタン粒子により主に構成された粒子状組成物を含有する塗料組成物が提案されている(例えば、特許文献2)。
しかしいずれも、良触感、高意匠性共に十分とは言えず、滑り止め効果としても決して満足できるものではない。
活性エネルギー線を照射する工程(III)とをこの順に有することを特徴とする積層体の製造方法に関する。
本発明の積層体における活性エネルギー線硬化性塗料の塗膜層を形成する工程に加えて、前記塗膜層上に更に、活性エネルギー線硬化印刷層で形成された複数の凸部位を有する事を必須とする。
前記柄の例としては、点描や線描(具体的には絵画や文字の輪郭、木目、ストライプ、ヘアライン模様等が挙げられる)で表現された描画や、ドットや幾何学模様、文字やマークそのものを浮き出したい場合にはその模様の面積が小さい物の方がより好ましい。勿論本発明においてはこの限りではなく、模様や文字等、模様状の全ての柄を表現することが可能である。その中でも、グラビア版を用いたグラビアオフセット印刷により活性エネルギー線硬化性インキの柄層を形成する手法が好ましく、前記グラビア版としては線数20〜200L/inch、深度20〜100μmのグラビア版を用いた場合、より好ましい。
尚、前記活性エネルギー線を照射する工程(III)とは、活性エネルギー線硬化性組成物(AA)の平滑塗膜層を形成する工程(I)でも行う事ができる。活性エネルギー線硬化性組成物(AA)の平滑塗膜層を形成する工程(I)として、例えば木質系基材の例を挙げれば、木質系基材の加工で一般的に行われる工程である、例えば下塗り層を塗布する下塗り工程の後に工程(III)を、次の中塗り層を塗布する中塗り工程の後に工程(III)を経て、柄層を形成する工程(II)の後に再び工程(III)を行ってもよい。
乾燥性に伴う作業効率と品質の均一性の点から、工程(I)の例えば下塗り工程、中塗り工程、上塗り工程の各工程の度ごとに活性エネルギー線を照射する工程(III)を行った後に、柄層を形成する工程(II)の後、再び活性エネルギー線を照射する工程(III)を行う方がより好ましい。
また、活性エネルギー線硬化性塗料の塗膜層と絵柄層の接着強度、皮膜の表面強度の点で前記工程(I)終了後、2〜3日後に工程(II)に進むオフライン作業よりも、工程(I)〜(III)を連続して進行させるオンライン作業の方がより好ましい。
また、塩化ビニルシートを例に挙げれば、塩化ビニル基材上に上塗り工程さえ設ければ
充分な接着性と塗膜の強度が得られる。
中でも硬化性および利便性の点から紫外線が好ましく、具体的なエネルギー源又は硬化装置としては、例えば、殺菌灯、紫外線用蛍光灯、紫外線発光ダイオード(UV−LED)、カーボンアーク、キセノンランプ、複写用高圧水銀灯、中圧又は高圧水銀灯、超高圧水銀灯、無電極ランプ、メタルハライドランプ、自然光等を光源とする紫外線が挙げられる。
硬化の際の紫外線照射量は、好ましくは30〜1000mJ/cm2である。照射量が30mJ/cm2未満では硬化が十分ではなく、1000mJ/cm2を超えると塗膜の黄変、熱による基材の損傷などが生じる傾向がある。
電子線で硬化させる場合、硬化の際の電子線照射量は、好ましくは10〜100kGyである。照射量が10kGy未満では硬化が十分ではなく、100kGyを超えると塗膜、基材の損傷などが生じる傾向がある。
前記モノマーとしては、(メタ)アクリルモノマーが好ましく、単官能(メタ)アクリレート、及び2官能以上の(メタ)アクリレートが挙げられる。
尚、適度な良触感や、光沢がもたらす高意匠性、滑り止め効果の観点から、シリカの平均粒子サイズとしては、2〜18μmが、タルクの平均粒子サイズとしては、2〜18μmが、アクリルビーズの平均粒子サイズとしては、2〜18μmが好ましい。
これら添加剤は単独で用いても良いし、複数組み合わせて使用してもよい。添加剤の添加量の総計は、活性エネルギー線硬化型組成物の全量の2〜20質量%が好ましく、より好ましくは5〜15質量%である。
。
尚、本発明におけるGPCによる重量平均分子量(ポリスチレン換算)の測定は東ソー(株)社製HLC8220システムを用い以下の条件で行った。
分離カラム:東ソー(株)製TSKgelGMHHR−Nを4本使用。カラム温度:40℃。移動層:和光純薬工業(株)製テトラヒドロフラン。流速:1.0ml/分。試料濃度:1.0重量%。試料注入量:100マイクロリットル。検出器:示差屈折計。
また、ガラス転移温度(Tg)の測定は、示差走査熱量計(株式会社TAインスツルメント製「DSC Q100」)を用い、窒素雰囲気下、冷却装置を用い温度範囲−80〜450℃、昇温温度10℃/分の条件で走査を行う事で行った。
また、シリカ、タルク、及び樹脂ビーズの平均粒子径は日機装株式会社製ナノ粒子粒度分布測定器Nanotrac UPA EX−150を使って測定した。
木質基材としてナラ材(厚み12mm)前記着色剤層上に、ユニディックV−4223(DIC(株)社製ウレタンアクリレート)100部、光重合開始剤ダロキュア1173(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン)5部からなる活性エネルギー線硬化性下塗り塗料を、塗工機(Sp−R−N)にて、塗工機温度60℃、塗料温度40℃で、塗工量2.5g/900cm2で塗工し、80mJ/cm2の紫外線を照射し、下塗り層を得た。
前記下塗り層上に、ユニディックV−5508(DIC(株)社製エポキシアクリレート)100部、WA−600(昭和電工製アルミナ系耐摩剤)20部、光重合開始剤ダロキュア1173(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン)5部からなる活性エネルギー線硬化性中塗り塗料を、塗工機(N−N)にて、塗工機温度60℃、塗料温度40℃で、塗工量2g/900cm2で塗工し、80mJ/cm2の紫外線を照射し、中塗り層を得た。
(紫外線硬化型柄層の調製・印刷・紫外線硬化)
前記中塗り層上に工程(I)として表1に示す組成物を、塗工機(N−N)にて、塗工機温度60℃、塗料温度40℃で、塗工量1g/900cm2で塗工し、150mJ/cm2の紫外線を照射し、上塗り1を得た。連続して工程(II)として表2に示す組成物をグラビアオフセット塗装機(グラビア版:線数50L/inch、深度50μm)にて塗工し80℃、5秒の熱風乾燥後、300mJ/cm2の紫外線を照射し、上塗り2を得た。
(紫外線硬化型柄層の調製・印刷・紫外線硬化)
前記中塗り層上に工程(I)として表1に示す組成物を、塗工機(N−N)にて、塗工機温度60℃、塗料温度40℃で、塗工量1g/900cm2で塗工し、150mJ/cm2の紫外線を照射し、上塗り1を得た。7日後、工程(II)として表2に示す組成物をグラビアオフセット塗装機(グラビア版:線数50L/inch、深度50μm)にて塗工し80℃、5秒の熱風乾燥後、300mJ/cm2の紫外線を照射し、上塗り2を得た。
基材としてナラ材のかわりに長尺塩化ビニル(PVC)シート材(東リ社製 厚み:2mm)を用い、ナラ材とは異なり下塗り、中塗りを省略し、PVC基材ダイレクトに実施例1の手順に従って上塗り1、上塗り2を得たものを実施例3とした。
基材としてナラ材の代わりに長尺塩化ビニル(PVC)シート材(東リ社製 厚み:2mm)を用い、ナラ材とは異なり下塗り、中塗りを省略し、PVC基材ダイレクトに実施例2の手順に従って上塗り1、上塗り2を得たものを実施例4とした。
(紫外線硬化型柄層なし)
ナラ材を基材とする前記中塗り層上に工程(I)として表1に示す組成物を、塗工機(N−N)にて、塗工機温度60℃、塗料温度40℃で、塗工量1g/900cm2で塗工し、300mJ/cm2の紫外線を照射し、上塗り1を得た。
(紫外線硬化型柄層なし)
ナラ材の代わりに塩化ビニル(PVCシート)基材上に工程(I)として表1に示す組成物を、塗工機(N−N)にて、塗工機温度60℃、塗料温度40℃で、塗工量1g/900cm2で塗工し、300mJ/cm2の紫外線を照射し、上塗り1を得た。
試験体への接地面積4cm2(2cm×2cmの正方形)の載荷板に#1000のスチールウールを取り付け1000gの加重を載せ試験片上を10往復し、目視により表面状態を観察し、次の4段階で評価する。
◎:擦り傷が全く見られない。
○:擦り傷がわずかに見られる。
△:摺り傷が部分的であるが、はっきり見られる。
×:全面に擦り傷が見られる。
鉛筆硬度試験機(東洋精機製)用いて、荷重750g、三菱鉛筆Hi−UNIを使用して評価を行ない、塗膜表面が裂けて白化した時の鉛筆の硬さを表記する。
日本電色製グロスメーターVG2000によるグロス(光沢)値を測定した。
光沢の測定条件は入射角60°反射角60°とした。グロス値が低い程良好である。
◎: 1G〜10G未満である。
○:10G以上〜20G未満である。
△:20G以上〜40G未満である。
×:40G以上である。
表面につけた2mm角100個碁盤目に爪・消しゴムでセロハンテープを十分密着させた後、30°方向にテープを引っ張り、剥離しない度合を面積比率で次の4段階にて目視評価した。
◎:剥離しない塗膜が面積比率で95%以上〜100%である
○:剥離しない塗膜が面積比率で70%以上〜 95%未満である
△:剥離しない塗膜が面積比率で40%以上〜 70%未満である
×:剥離しない塗膜が面積比率で 0%〜40%未満である
・MIRAMER M−220:MIWON社製トリプロピレングリコールジアクリレート、重量平均分子量330
・MIRAMER M−200:MIWON社製ヘキサンジオールジアクリレート、重量平均分子量226
・MIRAMER M−142:MIWON社製フェノールEO変性アクリレート、
重量平均分子量236
・GX−8631N:第一工業製薬社製3官能基性ウレタンアクリレート(重量平均分子量:1800)
・RUNTECURE1104:Runtecure Chemical Co.Ltd社製 1−ヒドロキシクロヘキシル−フェニル−ケトン
・ニップジェルAY−460:東ソーシリカ(株)社製シリカ (平均粒子径3μm)
・テクポリマーBM30X−8:積水化学工業(株)社製 架橋ポリメクリル酸ブチル樹脂ビーズ(平均粒子径8μm)
・ミクロンホワイト5000A:林化成(株)社製 シリカ58.8%と酸化マグネシウム33.2%の混合品(平均粒子径7.1μm)
・サイリシア350D:富士シリシア化学社製 シリカ(平均粒子径4μm)
H−BHT/BHT:本州化学工業(株)社製重合禁止剤 ジブチルヒドロキシトルエン
・BYK−410:BYK社製沈降防止剤。
・BYK A−501:BYK社製消泡剤。無溶剤型および溶剤型エポキシおよびポリウレタン樹脂用のシリコンフリーポリマー系脱泡剤
・ML2035:星光PMC(株)社製アクリルアクリレート(固形分35質量%、プロピレングリコール1−モノメチルエーテル2−アセタート希釈)
・サイシリア350D:富士シリシア化学社製シリカ(平均粒子径4μm)
・RUNTECURE1104:Runtecure Chemical Co.Ltd社製1−ヒドロキシクロヘキシル−フェニル−ケトン
・アートパールGR−800(トウメイ):根上工業(株)社製アクリルビーズ(平均粒子径6μm)
Claims (4)
- 基材上に、平滑な活性エネルギー線硬化塗膜層(A)と、複数の凸部位を有する活性エネルギー線硬化塗膜層(B)をこの順に有することを特徴とする積層体。
- 前記基材の材質が、木質またはポリ塩化ビニルである請求項1に記載の積層体。
- 前記活性エネルギー線硬化塗膜層(A)及び/又は活性エネルギー線硬化塗膜層(B)が、シリカ、タルク、または樹脂ビーズを含有する請求項1又は2に記載の積層体。
- 基材上に、活性エネルギー線硬化性組成物(AA)の平滑塗膜層を形成する工程(I)と、
前記活性エネルギー線硬化性組成物(AA)の塗膜層上に、線数20〜200L/inch、深度20〜100μmのグラビア版を用いたグラビアオフセット印刷による活性エネルギー線硬化性組成物(BB)の柄層を形成する工程(II)と、
活性エネルギー線を照射する工程(III)とをこの順に有することを特徴とする積層体の製造方法。
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