JP2019062809A - 魚釣用リール - Google Patents
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Abstract
Description
ハンドルは、リール本体の左右方向に延びるドライブ軸に連結されている。ロータは、ドライブ軸に形成されたドライブギアに噛み合うピニオンギアを有し、ドライブ軸の回転に伴ってリール本体の前後方向に延びる軸線回りに回転可能とされている。スプールは、ドライブギアの回転に伴って前後方向に往復移動可能とされている。
この噛み合い調整としては、例えばドライブ軸のうちドライブギアを挟んでピニオンギアとは反対側に位置する部分と、リール本体と、の間に座金等の調整部材を取り付け、調整部材の数や種類等を調整することで、ピニオンギアに対するドライブギアの相対的な位置関係を調整することが知られている。
これら一対の可動部材は、開口部の内周面に対してねじ結合され、各軸受の外輪に対して左右方向の外側から接触している。なお各軸受は、内輪がドライブ軸のフランジ部に対して左右方向の外側から接触している。
例えば、ピニオンギアとドライブギアとの噛み合いが浅い場合には、リール本体側の一方の可動部材を緩み操作すると共に、この緩み操作に対応してリール蓋部側の他方の可動部材を締め付け操作する。これにより、リール本体側の一方の軸受をピニオンギア側から離間させつつ、リール蓋部側の他方の軸受をピニオンギア側に接近させることができるので、ピニオンギアにドライブギアを接近させるようにドライブ軸を軸方向に移動させることができる。その結果、ピニオンギアとドライブギアとの噛み合いを深くすることができ、ピニオンギアに対するドライブギアの噛み合いを調整することが可能となる。
特に、上述した座金等を利用する場合とは異なり、リール本体を分解することなく噛み合い調整を行うことが可能とされている。
特に、内輪における内周面の少なくとも一部が内側軸受面とされてドライブ軸に対して面接触していると共に、外輪における外周面の少なくとも一部が外側軸受面とされてリール本体に対して面接触している。そのため、ドライブ軸及びリール本体に対する軸受の径方向への寸法管理を行い易く、ドライブ軸とリール本体との間に高い寸法精度で軸受を配設することができる。そのため、回転精度に優れた軸受とすることができ、回転性能を低下させることなく、安定的にドライブ軸を回転支持することができる。その結果、ハンドルを抵抗少なくスムーズに回転操作することができ、釣糸の滑らかな巻き取りを行うことができ、高品質、高性能な魚釣用リールとすることができる。
以下、本発明に係る魚釣用リールの第1実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、魚釣用リールとしてスピニングリールを例に挙げて説明する。また、各図面において、各構成部材を視認可能な大きさとするために必要に応じて各構成部材の縮尺を適宜変更している場合がある。
リール本体2は、本体部10、蓋部11及びガード部材12を備えている。
本体部10は、例えばマグネシウム合金、アルミニウム合金等の軽合金製の成形部品とされ、その内部には各種のリール構成部材を収容する収容空間13が形成されている。本体部10の上部には、上方に向けて延びるように脚部14が一体に形成されている。脚部14の上端部には、釣竿Rに装着される装着片15が釣竿Rに沿って延びるように形成されている。
図3に示すように、ハンドル3は、ハンドルアーム30、ハンドルノブ31、ハンドル軸32及びハンドルつば33を備えている。
ハンドルアーム30は、第1軸線O1の径方向に延びるように形成され、その基端部30aは第2装着壁21よりも左側に配置されている。ハンドルノブ31は、ハンドルアーム30の先端部30bに、第1軸線O1に対して略平行な第3軸線O3回りに回転可能に取り付けられている。
これによりハンドル3は、先に述べたようにリール本体2に対して第1軸線O1回りに回転可能に取り付けられている。また、ハンドル3を第1軸線O1回りに回転操作することで、ハンドル軸32を介してドライブ軸60を第1軸線O1回りに回転させることが可能とされている。
図1及び図2に示すように、ロータ4は、リール本体2の前部側に第2軸線O2と同軸に配置され、前壁部40a及び周壁部40bを有する有頂筒状に形成された円筒体40と、周壁部40bに連結された第1アーム部41及び第2アーム部42と、を備えている。
これにより、ロータ4はリール本体2に対して第2軸線O2回りに回転可能に組み合わされている。
スプール5は、釣糸が巻かれる糸巻胴部50と、糸巻胴部50の後端部から後方に向けて延びるように形成され、ロータ4における円筒体40の周壁部40bを径方向の外側から囲む円筒状のスカート部51と、を備え、ロータ4よりも前方側に第2軸線O2と同軸に配置されている。
ロータ駆動機構65は、上述したドライブ軸60、ドライブギア61及びピニオンギア62によって主に構成されている。
ドライブギア61は、ドライブ軸60のうち、リール本体2の蓋部11に形成された支持筒24よりも右側に位置し、且つピニオンギア62よりも左側に位置する部分に形成されている。ドライブギア61の外周縁部側には、後方側を向いた複数の歯部61aが全周に亘って形成されている。
従って、ロータ駆動機構65は、ハンドル3の回転操作で発生した回転力をロータ4に伝達している。
図3及び図4に示すように、オシレーティング機構66は、ピニオンギア62に噛み合う中間ギア70と、スプール軸46に平行に配置された螺軸71と、螺軸71の回転に伴って螺軸71に沿って往復移動するスライダ72と、を備えている。
従って、オシレーティング機構66は、ハンドル3の回転操作で発生した回転力を直線の運動力に変換してスプール5に伝達している。
図2に示すように、逆転防止機構67は、釣糸の糸巻き取り方向へのロータ4の回転を許容し、且つその逆の糸繰り出し方向へのロータ4の回転(すなわち逆転)を防止する機構であって、例えばロータ4における円筒体40の内側に配設されたワンウェイクラッチ75を備えている。
ドライブ軸60の左側端部を第1軸線O1回りに支持する軸受63について、詳細に説明する。
図4に示すように、軸受63は、ドライブ軸60を第1軸線O1回りに支持することに加え、リール本体2に対してドライブ軸60を第1軸線O1方向(左右方向L1)に相対移動させて、ドライブ軸60及びドライブギア61の位置を第1軸線O1方向に調整する調整部材として機能する。
本実施形態では、内輪80側に形成した第1ねじ部83を調整部としている場合を例に挙げて説明すると共に、リール本体2及びドライブ軸60に対して内輪80を第1軸線O1回りに回転操作したときに、リール本体2に対してドライブ軸60を第1軸線O1方向に相対移動させる場合を例に挙げて説明する。
なお、外輪81は、左側端面が蓋部11の第2装着壁21における当接面25に対して右側から接触(当接)しており、これにより第1軸線O1方向に位置決めされている。
上記転動体82は、外側環状溝81bと内側環状溝85aとの間に、周方向に等間隔をあけた状態で転動可能に配置され、図示しないリテーナによって周方向に位置決めされている。
そして、カラー筒87のうち内側軸受面80aよりも右側に位置する部分の内周面には、調整部として機能する第1ねじ部83(例えば雄ねじ部)が形成されている。従って、第1ねじ部83は、内側軸受面80aに対して第1軸線O1方向に並ぶように形成されている。
次に、上述のように構成されたスピニングリール1を利用する場合について、簡単に説明する。
キャスティングを行う場合には、図1及び図2に示す状態からベールアーム49を糸開放姿勢に倒し、釣竿Rを前方に向けて振り出す。これにより、スプール5の糸巻胴部50に巻かれた釣糸を前方に向けて繰り出すことができる。
次に、軸受63を利用してリール本体2に対してドライブ軸60を第1軸線O1方向に相対移動させ、ドライブ軸60及びドライブギア61の位置を第1軸線O1方向に調整することで、ドライブギア61とピニオンギア62との噛み合い調整を行う場合について説明する。
なお、この噛み合い調整は、例えばスピニングリール1の組み立て時、製品出荷後におけるハンドル3の左右付け替え時、或いはメンテナンス時等で行われる。
なお、この段階では軸受63の外輪81と蓋部11の当接面25との間に、第1軸線O1方向に若干の隙間(ガタ)があいていても構わない。
具体的には、蓋部11に形成された第2取付孔23内にリール本体2の外部から図示しない工具を差し込み、カラー筒87に形成された操作溝90に工具を係合させる。そして、ドライブ軸60が第1軸線O1回りに回転することを規制した状態で、工具を利用してリール本体2及びドライブ軸60に対してカラー86を回転操作する。なお、例えばロータ4を押さえておくことで、ドライブ軸60が第1軸線O1回りに回転することを規制することができる。
また、これとは逆にカラー86を逆方向に回転操作することで、リール本体2に対する軸受63の位置を維持した状態で、リール本体2に対してドライブ軸60を第1軸線O1方向に沿って矢印P3に示す如く左側に相対移動させることができる。これにより、ピニオンギア62に対してドライブギア61を離間させることができる。
その結果、ハンドル3を抵抗少なくスムーズに回転操作することができると共に、釣糸の滑らかな巻き取りを行うことができ、高品質、高性能なスピニングリール1とすることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第1実施形態では、内側軸受面80a及び第1ねじ部83の両方がカラー86に形成されていたが、本実施形態では内側軸受面80aが内輪本体85に形成されている。
第2筒部102のうち第1筒部101側に位置する部分の外周面に第2ねじ部89が形成されている。ただし、第2筒部102の外周面の全面に亘って第2ねじ部89が形成されていても構わない。
なお、カラー筒103の右側端面と、第1筒部101と第2筒部102との間に形成されると共に左側を向いた段差面105と、の間は、第1軸線O1方向に一定の間隔が確保されている。
皿ばね106は、第1軸線O1方向に圧縮変形した状態で内輪本体85とドライブギア61との間に配置され、その内周縁部は内輪本体85に対して右側から接触し、且つその外周縁部はドライブギア61に対して左側から接触している。これにより皿ばね106は、自身の弾性復元力によって、内輪本体85を左側に向けて押圧するように常時付勢している。
次に、上述のように構成された本実施形態のスピニングリール100において、ドライブギア61とピニオンギア62との噛み合い調整を行う場合について説明する。
軸受63を装着する場合には、ドライブ軸60の第1筒部101に皿ばね106を左側から装着した後、ドライブ軸60の第2筒部102に形成された第2ねじ部89に対して、カラー86の第1ねじ部83を捩じ込むことで、ドライブ軸60の左側端部に軸受63の全体を装着することができる。このとき、皿ばね106は、第1ねじ部83の締め込みに伴って、内輪本体85とドライブギア61との間に徐々に挟み込まれ、圧縮変形する。
従って、図10に示すように、軸受63の外輪81を蓋部11の当接面25に対して右側から接触(当接)させることができ、軸受63の組み付け時に生じていた上記隙間(ガタ)をなくす、或いは最少ガタにコントロールすることができる。
このとき、ドライブ軸60は、その外周面が内輪本体85の内側軸受面80aに対して例えば摺接するように第1軸線O1方向に移動する。また、皿ばね106は、ドライブ軸60が第1軸線O1方向に沿って左側に移動した場合には圧縮変形が僅かに進んだ状態となり、ドライブ軸60が第1軸線O1方向に沿って右側に移動した場合には圧縮変形が僅かに緩んだ状態となる。
次に、本発明に係る第3実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第3実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第1実施形態では、第1ねじ部83が内輪80側に形成されていたが、本実施形態では第1ねじ部83が外輪81側に形成されている。
次に、上述のように構成された本実施形態のスピニングリール110において、ドライブギア61とピニオンギア62との噛み合い調整を行う場合について説明する。
具体的には、蓋部11に形成された第2取付孔23内に、リール本体2の外部から図示しない工具を差し込み、鍔部114に形成された操作溝115に工具を係合させる。そして、ドライブ軸60が第1軸線O1回りに回転することを規制した状態で、工具を利用してリール本体2及びドライブ軸60に対してカラー112を回転操作する。
次に、本発明に係る第4実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第4実施形態においては、第3実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第3実施形態では、外側軸受面81a及び第1ねじ部83の両方がカラー112に形成されていたが、本実施形態では外側軸受面81aが外輪本体111に形成されている。
カラー筒113の外周面に、全面に亘って第2ねじ部89に螺合する第1ねじ部83が形成されている。なお、カラー筒113の右側端面と第2支持筒122との間は、第1軸線O1方向に一定の間隔が確保されている。
皿ばね125は、ドライブ軸60を周方向の外側から囲む環状に形成され、外輪本体111とドライブギア61との間に第1軸線O1と同軸に配置されている。皿ばね125は、第1軸線O1方向に圧縮変形した状態で外輪本体111とドライブギア61との間に配置され、その外周縁部は外輪本体111に対して右側から接触し、且つその内周縁部はドライブギア61に対して左側から接触している。これにより皿ばね125は、自身の弾性復元力によって、外輪本体111を左側に向けて押圧するように常時付勢している。
次に、上述のように構成された本実施形態のスピニングリール120において、ドライブギア61とピニオンギア62との噛み合い調整を行う場合について説明する。
なお、皿ばね125は、蓋部11の組み付けに伴って、外輪本体111とドライブギア61との間に徐々に挟み込まれ、圧縮変形する。
具体的には、蓋部11に形成された第2取付孔23内に、リール本体2の外部から図示しない工具を差し込み、鍔部114に形成された操作溝115に工具を係合させる。そして、ドライブ軸60が第1軸線O1回りに回転することを規制した状態で、工具を利用してリール本体2及びドライブ軸60に対してカラー112を回転操作する。
これにより、軸受63の全体を、リール本体2に対して第1軸線O1方向に沿って移動させることができ、それに伴ってドライブ軸60を第1軸線O1方向に沿って移動させることができる。特に、外輪本体111は皿ばね125によって左側に付勢され、カラー112に対して押し付けられているので、カラー112の動きに外輪本体111を確実に追従させることができる。
さらに、本実施形態の場合には、内輪80との間に複数の転動体82を保持する外輪本体111自体が外側軸受面81aを有しているので、ドライブ軸60をさらに安定且つ精度良く回転支持することができる。
例えば、ドライブ軸60及びリール本体2に対して軸受63を第1軸線O1方向にスライド移動させたときに、摩擦抵抗を利用して、リール本体2に対してドライブ軸60を第1軸線O1方向に相対移動させる摩擦スライド式の調整部としても構わない。
O2…第2軸線
1、100、110、120…スピニングリール(魚釣用リール)
2…リール本体
3…ハンドル
60…ドライブ軸
61…ドライブギア
62…ピニオンギア
63…軸受
80…内輪
80a…内側軸受面
81…外輪
81a…外側軸受面
82…転動体
83…第1ねじ部(調整部)
85…内輪本体(第1内輪部)
86…カラー(第2内輪部)
89…第2ねじ部(被調整部)
106…皿ばね(内輪付勢部材)
111…外輪本体(第1外輪部)
112…カラー(第2外輪部)
125…皿ばね(外輪付勢部材)
Claims (12)
- ハンドルを有するリール本体と、
第1軸線回りに回転可能に前記リール本体に支持されると共に、前記ハンドルに連結されたドライブ軸と、
前記ドライブ軸に形成されたドライブギアと、
前記ドライブギアに噛み合うと共に、前記ドライブ軸の回転に伴って前記第1軸線に交差する第2軸線回りに回転するピニオンギアと、
前記ドライブ軸と前記リール本体との間に設けられ、前記ドライブ軸を前記第1軸線回りに回転可能に支持する軸受と、を備え、
前記軸受は、
内周面の少なくとも一部に前記ドライブ軸に対して接触する内側軸受面を有する内輪と、
外周面の少なくとも一部に前記リール本体に対して接触する外側軸受面を有する外輪と、を備え、
前記内周面及び前記外周面のうちの少なくともいずれか一方には、前記ドライブ軸及び前記リール本体に対して前記軸受を相対移動させたときに、前記リール本体に対して前記ドライブ軸を前記第1軸線方向に相対移動させる調整部が設けられている、魚釣用リール。 - 前記調整部は、前記内側軸受面及び前記外側軸受面のうちの少なくともいずれか一方の軸受面に対して、前記第1軸線方向に並んで形成されている、請求項1に記載の魚釣用リール。
- 前記ドライブ軸及び前記リール本体のうちの少なくともいずれか一方には、前記調整部と協働して前記ドライブ軸を前記リール本体に対して前記第1軸線方向に相対移動させる被調整部が設けられている、請求項1又は2に記載の魚釣用リール。
- 前記調整部は、第1ねじ部を備え、
前記被調整部は、前記第1ねじ部に螺合する第2ねじ部を備え、
前記調整部は、前記ドライブ軸及び前記リール本体に対して前記軸受を前記第1軸線回りに回転させたときに、前記リール本体に対して前記ドライブ軸を前記第1軸線方向に相対移動させる、請求項3に記載の魚釣用リール。 - 前記内輪は、
前記外輪との間に転動体を保持する第1内輪部と、
前記調整部を有する第2内輪部と、を備えている、請求項1から4のいずれか1項に記載の魚釣用リール。 - 前記第1内輪部は、前記内側軸受面を有している、請求項5に記載の魚釣用リール。
- 前記第2内輪部は、前記内側軸受面を有している、請求項5に記載の魚釣用リール。
- 前記軸受は、前記第1内輪部又は第2内輪部のいずれかの一方の内輪部を、他方の内輪部に対して押圧する内輪付勢部材を備えている、請求項5から7のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
- 前記外輪は、
前記内輪との間に転動体を保持する第1外輪部と、
前記調整部を有する第2外輪部と、を備えている、請求項1から8のいずれか1項に記載の魚釣用リール。 - 前記第1外輪部は、前記外側軸受面を有している、請求項9に記載の魚釣用リール。
- 前記第2外輪部は、前記外側軸受面を有している、請求項9に記載の魚釣用リール。
- 前記軸受は、前記第1外輪部又は第2外輪部のいずれか一方の外輪部を、他方の外輪部に対して押圧する外輪付勢部材を備えている、請求項9から11のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
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