JP2018192211A - シートパッド - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車用シートにおいて、単に、放熱用の空洞を設けた場合、着座した乗員側に放熱されてしまい、乗員に熱が伝わり不快に感じられる。
【解決手段】シートパッド10を形成するシートパッド部材に比べて通気度が高い高通気部材12が、シートパッド裏面側12aにのみ露出させて埋設されており、高通気部材12のシートパッド裏面側12aの通気度が、シートパッド裏面側以外の部分の通気度に比べ大きい。
【選択図】図1
【解決手段】シートパッド10を形成するシートパッド部材に比べて通気度が高い高通気部材12が、シートパッド裏面側12aにのみ露出させて埋設されており、高通気部材12のシートパッド裏面側12aの通気度が、シートパッド裏面側以外の部分の通気度に比べ大きい。
【選択図】図1
Description
本発明は、シートパッドに関するものである。
従来、座席となるシートを形成する構造体であるシートパッドとして、例えば、自動車用シートに用いられるものが知られている。この自動車用シートに用いられるシートパッドは、着座した乗員の着座姿勢を安定して保持すると共に快適な座り心地を確保するために、適度な硬さと柔らかさを兼ね備える必要があることから、例えば、軟質ポリウレタンフォーム等の発泡体で構成されている。
ところで、乗員が着座する自動車用シートには、乗員の体温が伝わることになるので、シートパッドにおいて十分な放熱が成されなかった場合、伝わった体温によりシートパッドに熱がこもってしまうことが避けられなかった。また、自動車を炎天下等の外気温度が高いときに駐車した場合にも、車内の温度上昇に伴って自動車用シートも高温度となりシートパッドに熱がこもってしまうことが避けられなかった。
自動車用シートのシートパッドに熱がこもってしまうと、自動車用シートに着座し続ける乗員は、常時、シートパッドの熱を受けることになり、不快感が生じることになってしまう。これは、乗員の乗り心地の悪化をもたらすことになる。
このような発泡体に熱がこもってしまう状況への対策として、例えば、発泡体からなる枕に放熱用の空洞を設けたものが提案されている(特許文献1参照)。
このような発泡体に熱がこもってしまう状況への対策として、例えば、発泡体からなる枕に放熱用の空洞を設けたものが提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、自動車用シートにおいて、単に、放熱用の空洞を設けた場合、着座した乗員側に放熱されてしまい、乗員に熱が伝わり不快に感じられる。
そこで、この発明の目的は、シートパッドから効率良く放熱することができ、着座した乗員に熱が伝わり難いシートパッドを提供することである。
そこで、この発明の目的は、シートパッドから効率良く放熱することができ、着座した乗員に熱が伝わり難いシートパッドを提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係るシートパッドは、シートパッドを形成するシートパッド部材に比べて通気度が高い高通気部材が、シートパッド裏面側にのみ露出させて埋設されており、前記高通気部材の前記シートパッド裏面側の通気度が、前記シートパッド裏面側以外の部分の通気度に比べ大きい、ことを特徴とする。この発明に係るシートパッドによれば、シートパッドから効率良く放熱することができ、着座した乗員に熱が伝わり難い。
この発明のシートパッドでは、前記高通気部材の通気度が、シートパッド着座面側から前記シートパッド裏面側に向かうにつれて漸次大きくなっている、ことが好ましい。この構成によれば、より効率良くシートパッド内の熱をシートパッド裏面側に放出することができる。
この発明のシートパッドでは、前記高通気部材の通気度が、シートパッド着座面側から前記シートパッド裏面側に向かうにつれて漸次大きくなっている、ことが好ましい。この構成によれば、より効率良くシートパッド内の熱をシートパッド裏面側に放出することができる。
この発明のシートパッドでは、前記高通気部材は、通気度の異なる複数の層を積層した積層体である、ことが好ましい。この構成によれば、高通気部材を製造し易い。
この発明のシートパッドでは、前記高通気部材は、前記シートパッドに圧縮された状態で埋設されており、前記シートパッド裏面側の圧縮率の方が、前記シートパッド裏面側以外の部分の圧縮率より小さい、ことが好ましい。この構成によれば、高通気部材を単一種類の部材で製造することができる。
この発明のシートパッドでは、前記高通気部材は、密度が20〜40kg/m3、且つ、セル数が45個/25mm以下の、除膜処理されたウレタンフォームである、ことが好ましい。この構成によれば、シートパッドから更に効率良く放熱することができる。
この発明のシートパッドでは、前記高通気部材は、前記シートパッドに圧縮された状態で埋設されており、前記シートパッド裏面側の圧縮率の方が、前記シートパッド裏面側以外の部分の圧縮率より小さい、ことが好ましい。この構成によれば、高通気部材を単一種類の部材で製造することができる。
この発明のシートパッドでは、前記高通気部材は、密度が20〜40kg/m3、且つ、セル数が45個/25mm以下の、除膜処理されたウレタンフォームである、ことが好ましい。この構成によれば、シートパッドから更に効率良く放熱することができる。
この発明のシートパッドでは、前記高通気部材の前記シートパッド裏面側の通気度は、250〜1000cc/cm2/secである、ことが好ましい。この構成によれば、着座した乗員に更に熱が伝わり難い。
この発明のシートパッドでは、前記高通気部材は、乗員着座部となるクッションパッドの、乗員着座時の腿下部に配置されている、ことが好ましい。この構成によれば、高通気部材が圧縮開放し、シートパッド内部からより効率良く熱を放出することができる。
この発明のシートパッドでは、前記高通気部材は、乗員着座部となるクッションパッドの、乗員着座時の腿下部に配置されている、ことが好ましい。この構成によれば、高通気部材が圧縮開放し、シートパッド内部からより効率良く熱を放出することができる。
この発明によれば、シートパッドから効率良く放熱することができ、着座した乗員に熱が伝わり難いシートパッドを提供することができる。
以下、この発明を実施するための一形態について図面を参照して例示説明する。
図1に示すように、本実施形態において、シートパッド10は、着座時に腰を掛ける座部となるクッションパッド11、及び着座時に背を持たせ掛ける背もたれ部となるバックパッド(図示しない)を有している。このシートパッド10は、シートフレーム(図示しない)に取り付けられ、表皮材(図示しない)により表面が覆われて、例えば、乗員が腰掛ける着座用シートとして自動車等の車両に設置される。
本実施形態において、シートパッド10には、シートパッド10を構成するクッションパッド11の、着座時の尻下に配置される尻下部を除く部分(本例では、特に、腿下部)に、シートパッド10を形成するシートパッド部材に比べて通気性が高い高通気部材12が、シートパッド10の裏面側にのみ露出させて埋設されている。
図1に示すように、本実施形態において、シートパッド10は、着座時に腰を掛ける座部となるクッションパッド11、及び着座時に背を持たせ掛ける背もたれ部となるバックパッド(図示しない)を有している。このシートパッド10は、シートフレーム(図示しない)に取り付けられ、表皮材(図示しない)により表面が覆われて、例えば、乗員が腰掛ける着座用シートとして自動車等の車両に設置される。
本実施形態において、シートパッド10には、シートパッド10を構成するクッションパッド11の、着座時の尻下に配置される尻下部を除く部分(本例では、特に、腿下部)に、シートパッド10を形成するシートパッド部材に比べて通気性が高い高通気部材12が、シートパッド10の裏面側にのみ露出させて埋設されている。
本実施形態の高通気部材12は、クッションパッド11の平坦面部11aの、例えば、幅方向略全域に達する横長の直方体状に形成されており、高通気部材12に対応してクッションパッド11に設けた凹部状空間13に埋設されている。
なお、本実施形態においては、一例として、高通気部材12を、シートパッド10を構成するクッションパッド11に配置した場合について説明しているが、高通気部材12は、シートパッド10を構成するバックパッド(図示しない)の裏面側にのみ露出させて、或いはクッションパッド11及びバックパッドの裏面側にのみ露出させて、埋設されていても良い。また、本実施形態において、クッションパッド11を形成するクッションパッド部材とバックパッドを形成するバックパッド部材は、同一の材料からなる部材が用いられている。
なお、本実施形態においては、一例として、高通気部材12を、シートパッド10を構成するクッションパッド11に配置した場合について説明しているが、高通気部材12は、シートパッド10を構成するバックパッド(図示しない)の裏面側にのみ露出させて、或いはクッションパッド11及びバックパッドの裏面側にのみ露出させて、埋設されていても良い。また、本実施形態において、クッションパッド11を形成するクッションパッド部材とバックパッドを形成するバックパッド部材は、同一の材料からなる部材が用いられている。
ここで、クッションパッド11の尻下部とは、クッションパッド11への負荷荷重を支える部分であり、本実施形態のクッションパッド11が、例えば、乗員が腰掛ける着座用シートとして自動車に設置されたシートパッド10を構成している場合、クッションパッド11の、着座した乗員の坐骨結節が位置する部分の間を少なくとも含む、乗員の臀部が位置する部分である。シートパッド10に腰掛けた乗員は、座面となる、クッションパッド11の幅方向中央部分を占める平坦面部11aに位置する、坐骨結節によって体重が主として支えられる。
なお、幅方向とは、自動車に設置されたシートパッド10の自動車幅方向に沿う方向とし、前後方向とは、自動車に設置されたシートパッド10の自動車前後方向に沿う方向とし、上下方向とは、自動車の上下方向に沿う方向とする。
なお、幅方向とは、自動車に設置されたシートパッド10の自動車幅方向に沿う方向とし、前後方向とは、自動車に設置されたシートパッド10の自動車前後方向に沿う方向とし、上下方向とは、自動車の上下方向に沿う方向とする。
本実施形態のクッションパッド11を形成するクッションパッド部材は、ポリウレタンフォーム等の発泡合成樹脂、一例として、密度が45〜75kg/m3のポリウレタンフォームが用いられている。このポリウレタンフォームは、除膜処理がされておらず、例えば、25%硬度(JIS K 6400−2法に準拠)が200〜300N/200φ、通気度(JIS K 6400−7 B法に準拠)が100cc/cm2/sec以下である。
本実施形態の高通気部材12は、シートパッド10を形成するシートパッド部材に比べて通気性が高い、密度が20〜40kg/m3、より好ましくは20〜30kg/m3、セル数が45個/25mm以下、より好ましくは25個/25mm以下の、除膜処理されたポリウレタンフォームにより形成されている。
本実施形態の高通気部材12は、シートパッド10を形成するシートパッド部材に比べて通気性が高い、密度が20〜40kg/m3、より好ましくは20〜30kg/m3、セル数が45個/25mm以下、より好ましくは25個/25mm以下の、除膜処理されたポリウレタンフォームにより形成されている。
ポリウレタンフォームの密度が20〜40kg/m3であることで、座り心地・乗り心地を維持したまま、熱容量を下げることができ、セル数が45個/25mm以下であることで、十分な通気度を確保し、シートパッド10から更に効率良く放熱することができる。なお、ポリウレタンフォームの密度が20kg/m3未満であれば、座り心地・乗り心地への悪影響を及ぼすことになり、密度が40kg/m3を超えれば、従来のウレタンフォームを用いた場合に比べ熱容量が大きくなり、放熱しづらくなる。また、セル数が45個/25mmを越えることで、放熱するのに十分な通気度を確保しづらくなる。
このポリウレタンフォームは、例えば、25%硬度が50〜90N/200φ、通気度が150〜1000cc/cm2/secである。なお、これらの値は、高通気部材12がクッションパッド11に挿入されていない状態(即ち、後述の圧縮された状態ではない自然状態)でのものである。
また、本実施形態の高通気部材12として用いられる、上述したポリウレタンフォームは、発泡膜を除去する除膜処理がされた、即ち、骨格しかないポリウレタンフォームである。この除膜処理されたポリウレタンフォームにあっては、除膜処理されないポリウレタンフォームに比べ、自然通気状態においての空気の入れ換えが容易に行えるので効率良く通気することができ、シートパッド10の通常の使用環境で高い通気性を確保することができる。つまり、本実施形態の高通気部材12として用いられているポリウレタンフォームは、シートパッド10を形成するシートパッド部材として用いられているポリウレタンフォームに比べ、高い通気性を有している。
また、図1に示すように、本実施形態の高通気部材12の通気度は、高通気部材12のシートパッド裏面側12a、即ち、乗員が腰掛ける着座面の裏側の面側と、シートパッド裏面側以外の部分、即ち、シートパッド裏面側12aを除いたその他の部分と、で異なっており、シートパッド裏面側12aの通気度が、シートパッド裏面側以外の部分の通気度に比べ大きい。
ここで、本実施形態のシートパッド裏面側12aとは、少なくとも、高通気部材12の上下方向である厚さ方向において、シートパッド裏面を含むシートパッド裏面側12aの略10mmの厚さ部分を言い、シートパッド裏面側以外の部分とは、同様に、高通気部材12の上下面方向間における全厚さから、シートパッド裏面側12aの略10mmの厚さ部分を除いた、残りの厚さ部分の少なくとも一部或いは全部を言う。
ここで、本実施形態のシートパッド裏面側12aとは、少なくとも、高通気部材12の上下方向である厚さ方向において、シートパッド裏面を含むシートパッド裏面側12aの略10mmの厚さ部分を言い、シートパッド裏面側以外の部分とは、同様に、高通気部材12の上下面方向間における全厚さから、シートパッド裏面側12aの略10mmの厚さ部分を除いた、残りの厚さ部分の少なくとも一部或いは全部を言う。
なお、高通気部材12の上下方向の厚さは、本実施形態において、乗員がクッションパッド11に着座していない状態でのものである。
本実施形態では、高通気部材12の通気度は、高通気部材12の厚さ方向において、少なくとも厚さ方向で二分した際の一方側となるシートパッド裏面側以外の部分に比べ、他方側となるシートパッド裏面側12aの方を大きくしている。これにより、本実施形態のシートパッド10の、シートパッド10を構成するクッションパッド11に埋設された高通気部材12には、クッションパッド11の内部に発生する熱を、高通気部材12を介して、着座面側ではなくシートパッド裏面側12aへと流れるように導いて排出を促す、熱排出通路が形成されることになる。
本実施形態では、高通気部材12の通気度は、高通気部材12の厚さ方向において、少なくとも厚さ方向で二分した際の一方側となるシートパッド裏面側以外の部分に比べ、他方側となるシートパッド裏面側12aの方を大きくしている。これにより、本実施形態のシートパッド10の、シートパッド10を構成するクッションパッド11に埋設された高通気部材12には、クッションパッド11の内部に発生する熱を、高通気部材12を介して、着座面側ではなくシートパッド裏面側12aへと流れるように導いて排出を促す、熱排出通路が形成されることになる。
本実施形態の高通気部材12のシートパッド裏面側12aの通気度は、250〜1000cc/cm2 /secであることが好ましく、350〜1000cc/cm2 /secであることがより好ましく、350〜600cc/cm2 /secであることが更に好ましい。これにより、着座した乗員に更に熱が伝わり難くなる。
通気度が350cc/cm2 /sec以上であれば、より効率良く、シートパッド裏面側12aから熱を排出することができ、通気度が600cc/cm2 /sec以下であれば、シートパッド10として必要な他の物性との両立がより容易となる。
通気度が350cc/cm2 /sec以上であれば、より効率良く、シートパッド裏面側12aから熱を排出することができ、通気度が600cc/cm2 /sec以下であれば、シートパッド10として必要な他の物性との両立がより容易となる。
凹部状空間13は、本実施形態では、クッションパッド11の内部に、高通気部材12の形状に相当する横長の直方体状で、クッションパッド11の裏面側にのみ開口する凹部状の空間として形成されている。この凹部状空間13に、本実施形態の高通気部材12は、高通気部材12の平面視短手方向に圧縮された状態で、シートパッド10(本実施形態ではクッションパッド11)に挿入されている。従って、本実施形態の高通気部材12は、シートパッド10の裏面側にのみ露出させた状態でシートパッド10に埋設されることになる。
ここで、高通気部材12の平面視短手方向とは、高通気部材12の平面視における長手方向に直交する方向をいい、図1(b)においては、紙面に向かって左右方向となる。
ここで、高通気部材12の平面視短手方向とは、高通気部材12の平面視における長手方向に直交する方向をいい、図1(b)においては、紙面に向かって左右方向となる。
また、本実施形態の高通気部材12を圧縮する際の圧縮率は、一例として、高通気部材12の平面視短手方向全長の20%以下が好ましく、5〜10%がより好ましい。
本実施形態において、高通気部材12をシートパッド10(本実施形態ではクッションパッド11)の凹部状空間13に挿入する際、高通気部材12を、高通気部材12の平面視短手方向に圧縮することで、高通気部材12が変形しにくくなるとともに、シートパッド10の凹部状空間13から脱落しにくくなる。
この凹部状空間13は、本実施形態において、座面となる平坦面部11aの、着座した乗員の太腿が位置する部分(クッションパッド11の腿下部)の前端側、即ち、平坦面部11aの、乗員の尻下部を除く範囲における前端側に位置する部分、に位置している。
本実施形態において、高通気部材12をシートパッド10(本実施形態ではクッションパッド11)の凹部状空間13に挿入する際、高通気部材12を、高通気部材12の平面視短手方向に圧縮することで、高通気部材12が変形しにくくなるとともに、シートパッド10の凹部状空間13から脱落しにくくなる。
この凹部状空間13は、本実施形態において、座面となる平坦面部11aの、着座した乗員の太腿が位置する部分(クッションパッド11の腿下部)の前端側、即ち、平坦面部11aの、乗員の尻下部を除く範囲における前端側に位置する部分、に位置している。
このため、凹部状空間13に挿入されクッションパッド11に埋設された高通気部材12は、本実施形態において、乗員着座部となるクッションパッド11の、着座した乗員の腿下部、即ち、平坦面部11aの、乗員の尻下部を除く範囲における前端側に位置する部分、に位置することになる。つまり、尻下部、特に、着座した乗員の坐骨結節が位置する部分は、乗員の体重を支える部分であって、乗員の乗り心地に影響を与える領域であるので、平坦面部11aの、乗員の坐骨結節が位置する部分を除く範囲に、高通気部材12を位置させることで、乗員の乗り心地に与える影響を極力排除することができる。
より具体的に、高通気部材12の配設位置は、クッションパッド11の前端からクッションパッド11の前後方向の長さL(図1(b)参照)の40%の長さを占める領域内のみであることが好ましく、同様に35%の長さを占める領域内であることがより好ましい。乗員の乗り心地に影響を与える領域から外れており、着座する乗員の乗り心地を、更に悪化させることがないからである。
なお、高通気部材12は、1個に限らず、複数個により形成しても良い。
本実施形態において、高通気部材12の通気度が、シートパッド着座面側からシートパッド裏面側に向かうにつれて漸次大きくなることで、シートパッド裏面側12aの通気度が、シートパッド裏面側以外の部分の通気度に比べ大きく形成されている、高通気部材12とすることができる。これにより、より効率良くシートパッド10内の熱をシートパッド裏面側に放出することができる。
なお、高通気部材12は、1個に限らず、複数個により形成しても良い。
本実施形態において、高通気部材12の通気度が、シートパッド着座面側からシートパッド裏面側に向かうにつれて漸次大きくなることで、シートパッド裏面側12aの通気度が、シートパッド裏面側以外の部分の通気度に比べ大きく形成されている、高通気部材12とすることができる。これにより、より効率良くシートパッド10内の熱をシートパッド裏面側に放出することができる。
高通気部材12の通気度が漸次大きくなることには、連続的或いは不連続的に大きくなること、一定或いは一定でない増加率で大きくなること、途中に大きくならない部分を含んで大きくなること等が含まれる。但し、漸次大きくならなくてもよい。即ち、本発明では、要は、通気度が小さくなる部分が無いように大きくなること、例えば、シートパッド着座面側からシートパッド裏面側12aに向かう途中、通気度が逆転する箇所があったとしても、高通気部材12の全体として、クッションパッド11の内部に発生する熱をシートパッド裏面側12aへと排出する熱排出通路が形成されるように、通気度が、シートパッド着座面側からシートパッド裏面側12aに向かうにつれて大きくなっていればよい。
結果的に、高通気部材12として、シートパッド裏面側12aの通気度が、シートパッド裏面側以外の部分の通気度に比べ大きく形成されていればよい。
結果的に、高通気部材12として、シートパッド裏面側12aの通気度が、シートパッド裏面側以外の部分の通気度に比べ大きく形成されていればよい。
また、本実施形態において、高通気部材12が、通気度の異なる複数の層を積層した積層体であることで、シートパッド裏面側12aの通気度が、シートパッド裏面側以外の部分の通気度に比べ大きく形成されている、高通気部材12とすることができる。これにより、高通気部材12を製造し易い。この場合、積層体からなる高通気部材12の通気度は、シートパッド着座面側からシートパッド裏面側12aに向かうにつれて各積層体毎に大きくなることが望ましいが、必ずしもこれに限るものではなく、通気度が、シートパッド着座面側からシートパッド裏面側12aに向かうにつれて大きくなっていればよい。
また、本実施形態において、高通気部材12は、圧縮されない状態で通気度が一様な同一部材からなり、シートパッド10に圧縮された状態で埋設されており、シートパッド裏面側12aの圧縮率の方が、シートパッド裏面側以外の部分の圧縮率より小さいことにより、シートパッド裏面側12aの通気度が、シートパッド裏面側以外の部分の通気度に比べ大きく形成されている、高通気部材12とすることができる。これにより、高通気部材12を単一種類の部材で製造することができる。
高通気部材12は、圧縮する、即ち、圧縮率を高めることにより、例えば、密度を大きくすることができ、本実施形態の高通気部材12は、予め、シートパッド裏面側12aに比べ、シートパッド裏面側以外の部分の圧縮率を高めて準備してあるものにより形成してもよいし、或いはクッションパッド11の凹部状空間13に装着する際に、シートパッド裏面側12aに比べ、シートパッド裏面側以外の部分の圧縮率を高めて装着しても良い。
本実施形態の高通気部材12において、シートパッド裏面側12aに比べ、シートパッド裏面側以外の部分の圧縮率として、密度を高めて形成し或いは装着する具体的な方法には、例えば、シートパッド裏面側12a以外の部分を予め圧縮状態となるよう留め具等により固定し、その状態でシートパッド10へ設置する方法がある。
本実施形態の高通気部材12において、シートパッド裏面側12aに比べ、シートパッド裏面側以外の部分の圧縮率として、密度を高めて形成し或いは装着する具体的な方法には、例えば、シートパッド裏面側12a以外の部分を予め圧縮状態となるよう留め具等により固定し、その状態でシートパッド10へ設置する方法がある。
上述した各構成を有する高通気部材12により、本実施形態のシートパッド10においては、高通気部材12に、クッションパッド11の内部に発生する熱を、高通気部材12を介して、着座面側ではなく、シートパッド裏面側12aへと排出する、熱排出通路が形成されることになる。高通気部材12を介してシートパッド裏面側12aへと排出する熱排出通路が形成され、クッションパッド11の内部に発生する熱を、積極的にシートパッド裏面側12aに流す流れができることで、高温度に暖められた空気がシートパッド10の着座面に向かわないようにすることができるので、シートパッド10に着座する乗員に、クッションパッド11の内部に発生する熱を感じ難くすることができる。
このように、本実施形態のシートパッド10の高通気部材12により、シートパッド10に着座する乗員の体温が伝わることで、或いは自動車を炎天下等の外気温度が高いときに駐車し車内の温度上昇に伴って自動車用シートも高温度となることで、シートパッド10に熱がこもってしまった場合でも、クッションパッド11の裏面側から効率よく放熱することができる。つまり、本実施形態のシートパッド10にあっては、もともと温度が下がりにくく熱がこもり易い材料であるポリウレタンフォームからなるシートパッド10にこもった熱を、高通気部材12のシートパッド裏面側12aからシートパッド10の外へと、シートパッド10から効率よく放出する(放熱する)ことができ、着座した乗員に熱が伝わり難い。
また、本実施形態の高通気部材12は、座面となる平坦面部11aの、着座した乗員の太腿が位置する部分(腿下部)の前端側、より具体的には、クッションパッド11の前端からクッションパッド11の前後方向の長さの40%の長さを占める領域内、に位置しており、平坦面部11aの腿下部分は、例えば、自動車の走行時、尻下部に比べ動きが大きい。この結果、クッションパッド11、即ち、高通気部材に対し圧縮・解放が行われる頻度が高くポンピング効果が得られ易いので、高通気部材12を含むクッションパッド11内部の温まった空気を外部へ排出する効果が大きく、クッションパッド11内部(シートパッド10内部)からより効率良く熱を放出することができ、クッションパッド11を冷まし易い。
従って、本実施形態のシートパッド10は、クッションパッド11を冷まし易く、シートパッド10に熱がこもってしまうことが避けられるので、シートパッド10に熱がこもってしまって着座し続ける乗員に不快感が生じ、その結果、乗員の座り心地の悪化、ひいては乗員の乗り心地の悪化をもたらすということが無い。特に、エアコンディショナーにより車内を冷却する際に、効率よく冷却することができ、冷却効果を高めることができるので、自動車を炎天下等に駐車し自動車用シートも高温度となった場合に、より効果的である。
更に、本実施形態では、高通気部材12は、平坦面部11aの太腿が位置する部分(腿下部)の前端側でクッションパッド11に埋設されており、尻下部、特に着座した乗員の坐骨結節が位置する部分には、発泡体であるクッションパッド11の内部に空間ができないのに加え、座面となる、平坦面部11aの太腿が位置する部分(腿下部)及び尻下部には全て、ポリウレタンフォームが配置されている。従って、クッションパッド11の内部に空間を設けた場合に生じる、着座した乗員の着座姿勢を安定して保持すると共に快適な座り心地を確保することができにくくなる、ということは無く、乗員の座り心地、ひいては乗員の乗り心地を損なうことも無い。
10:シートパッド、 11:クッションパッド(シートパッド)、 11a:平坦面部、 12:高通気部材、 12a:シートパッド裏面側、 13:凹部状空間。
Claims (7)
- シートパッドを形成するシートパッド部材に比べて通気度が高い高通気部材が、シートパッド裏面側にのみ露出させて埋設されており、
前記高通気部材の前記シートパッド裏面側の通気度が、前記シートパッド裏面側以外の部分の通気度に比べ大きいことを特徴とする、シートパッド。 - 前記高通気部材の通気度が、シートパッド着座面側から前記シートパッド裏面側に向かうにつれて漸次大きくなっている、請求項1に記載のシートパッド。
- 前記高通気部材は、通気度の異なる複数の層を積層した積層体である、請求項1又2に記載のシートパッド。
- 前記高通気部材は、前記シートパッドに圧縮された状態で埋設されており、前記シートパッド裏面側の圧縮率の方が、前記シートパッド裏面側以外の部分の圧縮率より小さい、請求項1から3のいずれか一項に記載のシートパッド。
- 前記高通気部材は、密度が20〜40kg/m3、且つ、セル数が45個/25mm以下の、除膜処理されたウレタンフォームである、請求項1から4のいずれか一項に記載のシートパッド。
- 前記高通気部材の前記シートパッド裏面側の通気度は、250〜1000cc/cm2/secである、請求項1から5のいずれか一項に記載のシートパッド。
- 前記高通気部材は、乗員着座部となるクッションパッドの、乗員着座時の腿下部に配置されている、請求項1から6のいずれか一項に記載のシートパッド。
Priority Applications (1)
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| JP2017101162A JP2018192211A (ja) | 2017-05-22 | 2017-05-22 | シートパッド |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2017101162A JP2018192211A (ja) | 2017-05-22 | 2017-05-22 | シートパッド |
Publications (1)
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| JP2018192211A true JP2018192211A (ja) | 2018-12-06 |
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ID=64570823
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2017101162A Withdrawn JP2018192211A (ja) | 2017-05-22 | 2017-05-22 | シートパッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018192211A (ja) |
-
2017
- 2017-05-22 JP JP2017101162A patent/JP2018192211A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191219 |
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| A761 | Written withdrawal of application |
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