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JP2018188769A - 伸縮性経編地 - Google Patents

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JP2018188769A JP2017092425A JP2017092425A JP2018188769A JP 2018188769 A JP2018188769 A JP 2018188769A JP 2017092425 A JP2017092425 A JP 2017092425A JP 2017092425 A JP2017092425 A JP 2017092425A JP 2018188769 A JP2018188769 A JP 2018188769A
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和也 矢田
Kazuya Yada
和也 矢田
前田 和也
Kazuya Maeda
和也 前田
治 川井
Osamu Kawai
治 川井
紫織 山本
Shiori Yamamoto
紫織 山本
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Asahi Kasei Corp
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ASAHI MAKAMU KK
Asahi Kasei Corp
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Abstract

【課題】高い通気性を有しながらも、平滑性に優れた肌触りの良好な伸縮性経編地の提供。【解決手段】通気量が130〜500cm3/cm2/sであり、編地タテ方向又は編地ヨコ方向における粗さの平均偏差(SMD)が10.0以下であり、かつ、80%繰り返し伸張時3回目の80%伸張時における、編地ヨコ方向の伸張応力をS1、編地タテ方向の伸張応力をS2としたとき、S2/S1が2.0超〜8.0であることを特徴とする伸縮性経編地。【選択図】図1

Description

本発明は、ガードル、ボディースーツ等の体型補整衣類及びインナー用途に好適な伸縮性経編地に関する。
近年、体型補整衣料においては、体型補整機能はもちろんのこと、快適性を高めるため、身体の運動に対する追従性、着脱の容易さ、肌触りの良さといった体型補整以外の機能との両立が求められている。また、快適性という観点では、体型補整衣料は、一般に体に密着した状態で着用されることから、季節を問わず「蒸れ」ということが不満に挙げられる。それゆえ、着用時の衣服内の蒸れ感に関する改善も強く望まれており、高い快適性を有するインナーウェアには、高い通気性を有する生地が望まれている。
他方、体型補整衣料は一般的に身体を締め付ける力が強いため、動き難いという不満も挙げられる。それゆえ、着用時の補整機能を有しつつ動作性への改善も求められている。このような補整性、着脱性、及び動作性に起因するパワー感は生地物性と密接に対応している。
従来、通気性を高めようとすると、メッシュ組織に代表されるように生地上の孔を大きくする方法が考えられてきた。孔を大きくすることで、通気性は向上するものの、生地表面に凹凸が生じることから、肌触りが非常に悪い生地となる。他方、動作性の改善を目的として、編地に優れた伸張性、回復性を与えようとすると、密な組織にすることが必要となり、これに伴い孔が小さくなり、高い通気性が得られ難い。
また、近年、低着圧であり、楽な着用感の商品が望まれる傾向である。他方、消費者においては、高い補整感を体型補整衣料に求める消費者もおり、消費者ニーズに合わせて、機能を選択し、商品を提供する必要がある。しかしながら、楽な着用感と補整感は、トレードオフの関係であり、両立することは非常に困難である。楽な着用感を求める商品においても、補整性は必須であり、補整感を求める商品においても、着用時の阻害感・ストレスを低減した商品が望まれており、楽な着用感と補整感を高程度に兼ね備えた商品が望まれているのが現状である。
以下の特許文献1には、通気量90cm/cm/s〜123.2 cm/cm/s、タテ・ヨコ方向の伸びの応力比率が0.8〜1.4の範囲である優れた通気性、伸長性、回復性を有する弾性経編地が得られることが開示されているが、通気量のみに注目すると130cm/cm/sに満たないことから、実際にインナーウェア等に使用した場合、十分に蒸れを改善するには至らない。
特許第2657200号公報
以上の従来技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、高い通気性を有しながらも、補整感を高程度に兼ね備え、さらに平滑性に優れた肌触りの良好な伸縮性経編地を提供することである。
加えて、本発明が解決しようとする課題は、ボトム製品として着用した際に、高い補整感を望む消費者に対し、高い体型補整効果・補整感を有しつつ、動作追随性を維持し、動作時の阻害感等を低減した快適性の高いボトムとなる伸縮性経編地を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究し実験を重ねた結果、高い通気性を有する編地でありながらも、生地表面のざらつき感を低減することで高い平滑性を有し、かつ、編地のタテ・ヨコ方向に適当な伸張特性を有することで高い補整性と動作快適性を有す編地を開発し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は以下の通りのものである。
[1]通気量が130〜500cm/cm/sであり、編地タテ方向又は編地ヨコ方向における粗さの平均偏差(SMD)が10.0以下であり、かつ、80%繰り返し伸張時3回目の80%伸張時における、編地ヨコ方向の伸張応力をS1、編地タテ方向の伸張応力をS2としたとき、S2/S1が2.0超〜8.0であることを特徴とする伸縮性経編地。
[2]80%繰り返し伸張時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2が450cN超〜1000cNである、前記[1]に記載の伸縮性経編地。
[3]編地タテ方向及び編地ヨコ方向における、意匠部表面における粗さ曲線から得られる十点平均粗さ(RzJIS)が500μm以下である、前記[1]又は[2]に記載の伸縮性経編地。
[4]非弾性糸による鎖編みが3〜7コースごとの奇数ごとにウェル間を移動し、パワーの強弱が異なる2種類の弾性糸が挿入され、パワーの強い方の弾性糸は、非弾性糸に同行し、かつ、パワーの弱い方の弾性糸は、該パワーの強い方の弾性糸が同行する非弾性糸による鎖編組織の列間を1〜3ウェル移動する組織を有する、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の伸縮性経編地。
[5]前記[1]〜[4]のいずれかに記載の伸縮性経編地を含む衣類。
本発明に係る伸縮性経編地を用いれば、着用時の蒸れの軽減と肌触りに優れることに加え、体型補整の効果を十分に得ながら、動作性が良い着用快適性に優れたボトム衣料を得ることができる。
実施例1〜6における編み組織図である。 比較例1における編み組織図である。 比較例2における編み組織図である。 着用試験用に作製したMサイズガードルのパターン簡略図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の伸縮性経編地は、高い通気量及び平滑性を有することで、蒸れの軽減及び肌触りに優れ、かつ、編地タテ方向の伸張応力が適当であることから優れた補整効果を得ながら、編地ヨコ方向の伸張特性が高いことで動作性が良いボトム衣料用の伸縮性経編地である。
本実施形態の伸縮性経編地の通気量は、130cm/cm/s〜500cm/cm/sの範囲であることが肝要であり、好ましくは200cm/cm/s〜500cm/cm/sである。通気量が130cm/cm/sであれば、ボトム等の製品として使用した際に、十分な通気性を得ることができ、着用中の蒸れ感等を低減できる。他方、通気量が500cm/cm/s以下であれば、生地中の孔が大きくなり過ぎず、生地の強度を維持することができる。尚、生地中の孔とは生地中の糸以外の部分のことである。
本実施形態の伸縮性経編地の編地タテ方向又は編地ヨコ方向における粗さの平均偏差(SMD)は10.0以下であることが肝要であり、好ましくは編地タテ・ヨコ両方向におけるSMDが10.0以下である。ここで、SMDとは生地の表面粗さの平均偏差であり、生地の物理的粗さと相関がある。SMDが大きい程、生地表面は凹凸している。SMDが10.0以下であれば、十分に平滑性が高く、着用時の凹凸を抑え、優れた肌触りを得ることができる。尚、上記編地タテ方向とは、経編機における編立方向を指し、編地ヨコ方向とは、編地のタテ方向に対して垂直方向を指している。
本実施形態の伸縮性経編地の生地応力においては、80%繰り返し伸張時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力をS2(cN)とし、編地ヨコ方向の伸張応力をS1(cN)とした場合、応力比S2/S1が2.0超〜8.0であること肝要であり、より好ましくは、S2/S1が2.0超〜6.0である。一般にガードル等のボトム衣料においては、編地ヨコ方向は、衣料製品のタテ方向(身長方向)に使用され、編地タテ方向は、衣料製品のヨコ方向に使用される。このため、体型の補整性は編地タテ方向の伸張特性と、動作性は編地ヨコ方向の伸張特性と対応しており、S2/S1が2.0超であれば、動作追随性を損なわずに、身体の周方向に十分な締め付け力が生じ、高い体型補整効果を得ることが可能となる。他方、S2/S1が8.0以下であれば、締め付けが過度になり過ぎないため、着用快適性を損なわない。
また、本実施形態の伸縮性経編地の生地応力においては前記80%繰り返し伸張時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2が450cN超〜1000cNであることが好ましく、より好ましくは450cN超〜700cNである。S2が450cN超であると身体の周方向に十分な締め付け力を生じ、高い体型補整効果を得ることが可能となる。他方、1000cN以下であると締め付けが過度になり過ぎないため、着用快適性を損なわない。また、S2が1000cNより大きいと、締め付けが強くなるため補整性が向上するものの、窮屈になるため着用快適性を損なう。
本実施形態の伸縮性経編地の回復率としては、80%繰り返し伸長時3回目の編立ヨコ方向において生地の伸張回復率が85%以上であることが好ましい。伸張回復率が85%以上であれば、動作時の身体の動きに追随することが可能となる。
本実施形態の伸縮性経編地の柄等の意匠部表面において、編地タテ方向及び編地ヨコ方向における意匠部表面の粗さ曲線から得られる十点平均粗さ(RzJIS)が500μm以下であることが好ましい。ここで、柄等の意匠部とは、生地表面の模様を指す。一般的にガードル等には、見た目の審美性を持たせるため、生地表面に柄糸等により柄が配置される。一般的に表面凹凸の高低差が粗さとして評価されており、この高低差が大きい程、粗いと言える。粗さ指標1つであるRzJIS、編地タテ方向及び編地ヨコ方向において、いずれも500μm以下であれば、意匠部表面の粗さが小さく、緻密で審美性の高い生地といえる。
本実施形態の伸縮性経編地の製造に使用する編み機としては、トリコット編み機やラッシェル編み機が好適に用いられる。中でも、特に編地タテ方向、つまり製品時のヨコ方向におけるパワーを高めるために、ラッシェル編みが好適に用いられる。使用する編ゲージとしては、20〜40ゲージが好ましい。また、中でも生地表面に柄を配置するには、ジャカード筬を有するラッシェル編み機が好適に用いられる。
本実施形態の伸縮性経編地において、生地の通気性を向上させる組織の一例を図1に示す。3コースごとにウェル間を移動する非弾性糸による鎖編(GB1)と該鎖編に同行する挿入第1弾性糸(GB3)を配する。ジャカード筬(JB2)の動きとしては、2本のタテ方向の鎖編間を往復する、毎コース振りの挿入組織を用いることで、高い強度を示しながらも、通気性を高める大穴メッシュ構造をベースとする生地の編成が可能となる。また、ジャカード糸の組織構造がループ形成の無い挿入組織であれば、生地を薄く仕上げることが可能となり、通気性向上が可能となる。このため、高い通気性を付与することが可能となる。また、非弾性糸による鎖編においては、コース間の移動距離を3、5、7コースなどの奇数コースごとに変化させることにより、メッシュ孔の大きさを適宜に変化させることも可能である。尚、コース間の移動距離は、好ましくは3又は5コースであるが、7コース以下であれば、強度を保ったまま、大きな孔径を保持することが可能となる。
図1に示すように、編地タテ・ヨコ2方向の伸縮性を向上する方法の一例として、地組織に非弾性糸を用い(GB1)、この非弾性糸に繊度と、組織の異なる2種類の弾性糸(第1弾性糸(GB3)と第2弾性糸(GB4))を挿入させて編成する。尚、第1弾性糸と第2弾性糸のパワー強弱は、第1弾性糸のパワーの方が第2弾性糸のパワーより大きいことが好ましい。第1弾性糸(GB3)が鎖編(被弾性糸(GB1))に同行する組織であるのに対し、第2弾性糸(GB4)は、第1弾性糸(GB3)が同行する非弾性糸(GB1)による鎖編組織に合わせて、その列間を移動する。この移動距離は、1〜3ウェルと適宜に選択することができるが、好ましくは1又は2ウェルである。パワーが異なる2種類の弾性糸(GB3とGB4)を使用し、異なる組織とすることで、編地タテの伸縮性と編地ヨコの伸縮性を別々に管理調整することが可能となる。尚、パワーの強弱とは、弾性糸1本を定速伸張した際の伸長率200%時における荷重の値の大きさによって決定する。
また、生地の表面の平滑性を向上する方法の一例として、ジャカード組織には、地糸に絡み押さえ込まれることとなる挿入組織を使用する。使用する糸はPU(ポリウレタン)を芯糸とし、被覆糸として非弾性糸を用いたカバーリング糸をジャガード筬(JB2)に使用することでソフトタッチであり表面が平滑な編地を得ることが可能となる。また、ジャカード組織にカバーリング糸を用いることで、ジャカードによる柄組織に伸びを付与することが可能となり、第2弾性糸(GB4)により生地に付与される編地ヨコ方向の伸びを阻害することなく組織形成が可能となる。また、ジャカード組織にカバーリング糸(GB2)を使用することで、生地がリラックスした際に、カバーリング糸(GB2)における非弾性糸が第2弾性糸(GB4)の収縮に伴い、パイル状に膨れることにより、生地上のカバーリング糸が浮き出ることによって、ジャカードによって形成された柄に鮮明さが付与されることとなる。
尚、カバーリング糸(JB2)に用いる非弾性糸の好ましい繊度としては、20〜200dtexで、弾性糸の繊度としては20〜700dtexで、弾性糸のドラフト率は1.0〜3.0であるあるものが好ましい。また、カバーリング糸の撚り数としては、300T/m〜1000T/mのものが好ましい。
非弾性糸(GB1)としては、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維(ポリトリメチレンテレフタレート等)、ポリプロピレン繊維、アクリル系繊維等の合成繊維、キュプラ、レーヨン、綿、竹繊維等のセルロース系繊維、羊毛等の獣毛繊維等、あらゆる繊維の使用が可能である。また、これらの素材で形成されたブライト糸、セミダル糸、フルダル糸等を任意に使用できる。非弾性繊維の断面形状としては丸型、楕円型、W型、繭型、中空糸等の任意の断面形状が可能である。また、非弾性糸の形態は特に限定されず、原糸及び仮撚等を施した捲縮加工糸が使用できる。更に長繊維、紡績糸、2種以上の繊維を撚糸、カバーリング、エアー混繊維等により混合した複合糸としての使用が可能である。尚、非弾性糸の好ましい繊度としては20〜200dtexである。
弾性糸(第1弾性糸(GB3)と第2弾性糸(GB4))としては、ポリウレタン弾性糸が好適に用いられる。ポリウレタン弾性糸としては、乾式紡糸又は溶融紡糸により得られるものが使用できる。ポリウレタン弾性糸の破断伸度は、ボトム衣料等に編みこんだ際に良好な伸縮性を有するために、400〜1000%であることが好ましい。
弾性糸に用いるポリマーは特に限定されないが、生地の良好な感触や伸縮性を得るためには、ポリアルキレンエーテルジオール成分に2,2‐ジメチルプロピレン基や3‐メチルテトラメチレン基の様な側鎖を持つ成分を含有したものが好ましく、より好ましくは2,2‐ジメチルプロピレン基成分の側鎖を含有したポリアルキレンエーテルジオールである。尚、弾性糸の好ましい繊度としては、生地の目的の伸張応力を得るために第1弾性糸(GB3)の繊度は、155dtex〜620dtexが好ましく、より好ましくは310dtex〜470dtexである。また、第2弾性糸(GB4)の繊度としては、20dtex〜155dtexが好ましく、より好ましくは20dtex〜78dtexである。
また、ポリウレタン弾性糸には、通常添加される化合物、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、耐ガス着色防止剤、耐塩素剤、着色剤、艶消し剤、滑剤、充填剤等が添加されていてもよい。
染色仕上げ方法としては、通常の染色仕上げの工程が使用でき、使用する繊維素材に応じた染色条件とし、使用する染色機も液流染色機、ビーム染色機、ウインス染色機、パドル染色機など任意に行うことができ、吸水性や柔軟性を向上させる加工剤を使用することもできる。
また、上記より得られた伸縮性編地を用いた衣料製品において、製品面積の50%以上を本伸縮性経編地が占めていれば、衣料製品として、高い通気性を有し、肌触りも良好であり、高い補整性と十分な動作性を得ることができる。更に好ましくは、衣料製品中の本伸縮性経編地が占める面積が70%以上である。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。無論、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、実施例及び比較例で得た伸縮性編地は、以下の方法で評価した。
(1)伸縮性編地の通気量
伸縮性編地の通気量は次の方法により測定した。
試料の大きさ:20cm×20cm
通気量試験機:フラジール形通気度試験機((株)大栄科学精器製作所 AP−360)
測定:試験機の円筒の一端に試験片を取り付けた後、加減抵抗器によって傾斜形気圧計が125Paの圧力を示すように吸込みファン及び空気孔を調整し、その時の垂直形気圧計の示す圧力を測った。測定した圧力と使用した空気孔の種類とから、試験機に附属の換算表によって試験片を通過する空気量(cm/cm/s)を求め、n=5の平均値をそれぞれの通気量とした。
(2)伸縮性編地の粗さの平均偏差
伸縮性編地の粗さの平均偏差は次の方法により測定した。
試料の大きさ:20cm×20cm
摩擦試験機:自動化摩擦試験機(カトーテック(株)KES−FB4A)
SENS(摩擦):STD
SENS(粗さ):STD
測定速度:0.1cm/s
摩擦静荷重:50g
粗さ加圧:10gf
初期張力:400g
測定:上記条件で測定を行い、得られた垂直変位Z(cm)及びその平均値:
ゼットバーを用いて、下記式:
Figure 2018188769
により、編地タテ・ヨコ方向におけるそれぞれの平均偏差SMDを求め、n=3の平均値を各々の平均偏差とした。尚、Lmaxは測定時の最大移動距離である。
(3)伸縮性編地の各部位の伸張応力及び伸張応力比
伸縮性編地の伸張応力は次の方法により測定した。
試料の大きさ:長さ100mm(把持部を除く)、幅25mm
引張り試験機:テンシロン引張り試験機((株)オリエンテック製 RTC−1210A)
初荷重:0.1N
引張り速度:300mm/min
引張り長及び測定:80%伸長まで伸張し、同じ速度で伸長後元の長さに戻し(回復させ)、この条件で伸張、回復を3回繰り返し、3回目の80%伸長時の伸張応力値を求めた。また、80%繰り返し伸張時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力をS2(cN)とし、編地ヨコ方向の伸張応力をS1(cN)としたとき、下記式:
伸張応力比(−) = S2/S1
により伸張応力比を求めた。
(4)伸縮性編地の伸張回復率
伸縮性編地の各部位の伸張応力試験法で得られた伸張回復曲線から3回目の残留伸び(%)を読み取り、下記式:
伸張回復率(%)=[(80−(残留伸び))÷80]×100
により求めた。尚、残留伸びとは、3回目の回復時において荷重が0cNになった際の伸張率のことである。
(5)弾性糸の原糸の伸張応力測定
2種の弾性糸のパワーの強弱を決定する際の原糸物性は以下の方法により測定した。
試料の大きさ:長さ100mm(把持部を除く)、幅は原糸の太さによって異なる。
引張り試験機:テンシロン引張り試験機((株)オリエンテック製 RTC−1210A)
初荷重:0.1N
引張り速度:300mm/min
引張り長及び測定:定速にて伸張し、弾性糸が破断するまでの伸張応力値を求め、200%伸長時における荷重を求めた。本荷重の大小を2種の弾性糸において、比較し、荷重の大きいものを第1弾性糸、荷重の小さいものを第2弾性糸とした。
(6)伸縮性編地における意匠部の10点平均粗さの(RzJIS
伸縮性編地における意匠部の粗さ曲線は次の方法により測定した。
試料の大きさ:10cm×10cm
粗さ測定器:ワンショット3Dマイクロスコープ(キーエンス(株) VR−3200)
倍率:12倍
評価長さ:編地ヨコ方向3cm、編地タテ方向4cm
測定:上記条件で編地タテ・ヨコ方向の測定をそれぞれ行い、得られた粗さ曲線で最高の山頂から高い順に5番目までの山高さ(Zpi)の平均と最深の谷底から深い順に5番目までの谷深さ(Zvi)の平均の和である十点平均粗さRzJISを下記式:
Figure 2018188769
により、編地タテ・ヨコ方向のそれぞれにて求めた。
(7)体型補整効果の評価
以下の実施例及び比較例で得られた編地を用いてガードルを作製し、パネラー5名にて着用試験を行った。未着用時において、各被験者のウエスト・ヒップ・太腿にマーキングをしておき、周囲長を測定後、各被験者にガードルを着用させ、着用後の各被験者のウエスト・ヒップ・太腿の周囲長を測定した。その後、各部の補整量の合計値を算出した。補整率を、以下の式により求めた:
補整率(%)={未着用時の周囲長(cm)−着用時の周囲長(cm)}/未着用時の周囲長(cm)×100
ウエスト、ヒップ、太腿の補整率を、それぞれ、算出し、その合計値を用いて、補整効果を以下の評価基準で評価した。点数が高いほど、補整効果が高いことを表している。パネラー5名より得られた点数の平均値を以下の表3に示す。
5(4.0%≦補整率の合計値):十分な補整効果あり
4(3.0%≦補整率の合計値<4.0%):補整効果あり
3(2.0%≦補整率の合計値<3.0%):やや補整効果が弱い
2(1.0%≦補整率の合計値<2.0%):補整効果が弱い
1(補整率の合計値<1.0%):補整効果が非常に弱い
(8)蒸れ感
以下の実施例及び比較例で得られた編地を用いてガードルを作製し、パネラー5名にて着用を行った。その後、トレッドミル上で速度4.0km/hの速度で3分間歩行及び、膝屈伸動作を伴う椅子からの立ち上がり、座りの動作を5回、立位の状態から膝を抱え込む状態までしゃがみ込んだ後立ち上がる動作を5回行った後、アンケート調査を行った。アンケートは、着用時の動作感のアンケート調査の結果を示したものであり、以下の評価基準で評価した。パネラー5名より得られた点数の平均値を以下の表3に示す。
5:全く蒸れ感が無い
4:蒸れ感が小さい
3:蒸れを感じる
2:やや蒸れを感じる
1:非常に蒸れを感じる
(9)肌触り
前記の蒸れ感の評価と同様の方法で試験した。アンケートは、着用時の動作感のアンケート調査の結果を示したものであり、以下の評価基準で評価した。パネラー5名より得られた点数の平均値を以下の表3に示す。
5:非常に肌触りが良い
4:肌触りが良い
3:肌触りが良くもなく、悪くもない
2:やや肌触りが悪い
1:肌触りが悪い
(10)動作感
前記の蒸れ感の評価と同様の方法で試験した。アンケートは、着用時の動作感のアンケート調査の結果を示したものであり、以下の評価基準で評価した。パネラー5名より得られた点数の平均値を以下の表3に示す。
5:非常に動きやすい
4:動きやすい
3:動きやすくもなく、動きづらくもない
2:やや動きにくい
1:動きづらい
(11)補整感
前記の蒸れ感の評価と同様の方法で試験した。アンケートは、着用時の補整感のアンケート調査の結果を示したものであり、以下の評価基準で評価した。パネラー5名より得られた点数の平均値を以下の表3に示す。
5:非常に補整力を感じる
4:やや補正力を感じる
3:補正力が十分ではないが、体感できる
2:少し補整力が不足している
1:補整力を感じない
(12)審美性
前記の蒸れ感の評価と同様の方法で試験した。アンケートは、手に取った時及び着用時のボトムの審美性のアンケート結果を示したものであり、以下の評価基準で評価した。パネラー5名より得られた点数の平均値を以下の表3に示す。
5:非常に綺麗に感じる
4:やや綺麗に感じる
3:どちらとも言えない
2:あまり綺麗には感じない
1:全く綺麗に感じない
(13)快適感
前記の蒸れ感の評価と同様の方法で試験した。アンケートは、着用時の快適感のアンケート調査の結果を示したものであり、以下の評価基準で評価した。パネラー5名より得られた点数の平均値を以下の表3に示す。
5:非常に快適である
4:快適である
3:快適でもないが、不快でもない
2:やや不快である
1:不快である
[実施例1]
28ゲージのジャカードラッシェル機を用いて、地糸(GB1)としてナイロン33dtex/26fを使用し、ジャカードに使用する糸(JB2)をPTMGを主鎖とするポリウレタン弾性糸22dtex/2fを芯糸とし、非弾性糸であるナイロン56dtex/40fを被覆糸としたカバーリング糸を使用した。2方向の伸縮性を向上するための弾性糸として、第1弾性糸(GB3)として、ポリウレタン弾性糸310dtex/36fを、第2弾性糸(GB4)として、ジオール成分として同一の炭素上に2つのメチル基を側鎖として有するポリアルキレンエーテルジオールを含有するポリウレタン弾性糸44dtex/4fを挿入糸として使用した。糸使いを以下の表1に示す。編み組織は、図1に示す組織にて編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット後最終的に54コース/inch、88ウェル/inchとなるよう編地を作製した。編地はヨコ方向に繰り返しパターンを有しており、ヨコ方向における繰り返しパターンの1つの幅が45cmにて作製した。
以下の表2に示すように、編地の通気量は261cm/cm/sであり、SMDは編地タテ方向にて、5.31、編地ヨコ方向にて6.25であった。また、80%繰り返し伸長時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2は554cNであり、ヨコ方向の伸張応力S1は221cNであった。このため、ヨコ方向の伸張応力に対するタテ方向の伸張応力の比であるS2/S1は2.5であった。尚、伸張回復率は編地タテ方向にて97%、編地ヨコ方向にて92%であった。意匠部表面の十点平均粗さRzJISにおいては、編地タテ方向にて362μm、編地ヨコ方向にて325μmであった。
また、同編地より、図4に示す一般的なMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。ガードルは一枚モノの生地にて作製を行い、腹部補強部(101)においては、同様の生地にて、同パターンを作製し、上端及び下端をガードル本体(100)と縫製することで、該当部を2枚で作製した。以下の表3に示すように、蒸れ感や肌触りに加え、補整性も高いボトムとなった。また、着用時の補整感・動作感及び審美性が高く、非常に快適感の高いボトム衣料が得られた。尚、ガードル作製時は、編地ヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
[実施例2]
実施例1の編地を編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット時に編地のタテ方向を実施例1より10%伸ばすように加工し、熱セット後最終的に50コース/inch、87ウェル/inchとなるように編地を作製した。糸使いを以下の表1に、編み組織を図1に示す。
以下の表2に示すように、作製した編地の通気量は312cm/cm/sであり、SMDは編地タテ方向にて、7.44、編地ヨコ方向にて17.81であった。また、80%繰り返し伸長時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2は661cNであり、ヨコ方向の伸張応力S1は197cNであった。このため、ヨコ方向の伸張応力に対するタテ方向の伸張応力の比であるS2/S1は3.4であった。尚、伸張回復率は編地タテ方向にて96%、編地ヨコ方向にて92%であった。意匠部表面の十点平均粗さRzJISにおいては、編地タテ方向にて411μm、編地ヨコ方向にて398μmであった。
また、同編地より、実施例1と同様に図4に示す一般的にMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。以下の表3に示すように、蒸れ感や肌触りに加え、補整性も高いボトムとなった。また、着用時の補正感・動作感及び審美性が高く、非常に快適感の高いボトム衣料が得られた。尚、ガードル作製時は、編地ヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
[実施例3]
28ゲージのジャカードラッシェル機を用いて、地糸(GB1)としてナイロン33dtex/26fを使用し、ジャカードに使用する糸(JB2)をポリウレタン弾性糸22dtex/2fを芯糸とし、非弾性糸であるナイロン56dtex/40fを被覆糸としたカバーリング糸を使用した。2方向の伸縮性を向上するための弾性糸として、第1弾性糸(GB3)として、ポリウレタン弾性糸470dtex/36fを、第2弾性糸(GB4)として、ポリウレタン弾性糸44dtex/4fを挿入糸として使用した。以下表1に示す糸使いと図1に示す編み組織より、編地を編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット後最終的に54コース/inch、88ウェル/inchとなるよう編地を作製した。編地はヨコ方向に繰り返しパターンを有しており、ヨコ方向における繰り返しパターンの1つの幅が45cmにて作製した。
以下の表2に示すように、作成した編地の通気量は246cm/cm/sであり、SMDは編地タテ方向にて、7.42、編地ヨコ方向にて8.76であった。また、80%繰り返し伸長時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2は896cNであり、ヨコ方向の伸張応力S1は238cNであった。このため、ヨコ方向の伸張応力に対するタテ方向の伸張応力の比であるS2/S1は3.8であった。また、伸張回復率は編地タテ方向にて97%、編地ヨコ方向にて92%であった。意匠部表面の十点平均粗さRzJISにおいては、編地タテ方向にて436μm、編地ヨコ方向にて405μmであった。
また、同編地より、実施例1と同様に図4に示す一般的なMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。以下の表3に示すように、蒸れ感や肌触りに加え、補整性も高いボトムとなった。また、着用時の補正感・動作感及び審美性が高く、非常に快適感の高いボトム衣料が得られた。尚、ガードル作製時は、編地ヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
[実施例4]
28ゲージのジャカードラッシェル機を用いて、地糸(GB1)としてナイロン33dtex/26fを使用し、ジャカードに使用する糸(JB2)をポリウレタン弾性糸22dtex/2fを芯糸とし、非弾性糸であるナイロン56dtex/40fを被覆糸としたカバーリング糸を使用した。2方向の伸縮性を向上するための弾性糸として、第1弾性糸(GB3)として、ポリウレタン弾性糸310dtex/36fを、第2弾性糸(GB4)として、ポリウレタン弾性糸78dtex/8fを挿入糸として使用した。以下の表1に示す糸使いと図1に示す編み組織より、編地を編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット後最終的に54コース/inch、88ウェル/inchとなるよう編地を作製した。編地はヨコ方向に繰り返しパターンを有しており、ヨコ方向における繰り返しパターンの1つの幅が45cmにて作製した。
以下の表2に示すように、作製した編地の通気量は195cm/cm/sであり、SMDは編地タテ方向にて、5.89、編地ヨコ方向にて6.14であった。また、80%繰り返し伸長時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2は682cNであり、ヨコ方向の伸張応力S1は483cNであった。このため、ヨコ方向の伸張応力に対するタテ方向の伸張応力の比であるS2/S1は1.4であった。また、伸張回復率は編地タテ方向にて96%、編地ヨコ方向にて93%であった。意匠部表面の十点平均粗さRzJISにおいては、編地タテ方向にて413μm、編地ヨコ方向にて321μmであった。
また、同編地より、実施例1と同様に図4に示す一般的なMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。得られた編地を用いて、ガードルを縫製し、着用テストを行った。以下の表3に示すように、蒸れ感や肌触りに加え、補整性も高いボトムとなった。また、着用時の補整感・動作感及び審美性が高く、非常に快適感の高いボトム衣料が得られた。尚、ガードル作製時は、編地ヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
[実施例5]
28ゲージのジャカードラッシェル機を用いて、地糸(GB1)としてナイロン33dtex/26fを使用し、ジャカードに使用する糸(JB2)をポリウレタン弾性糸22dtex/2fを芯糸とし、非弾性糸であるナイロン56dtex/40fを被覆糸としたカバーリング糸を使用した。2方向の伸縮性を向上するための弾性糸として、第1弾性糸(GB3)として、ポリウレタン弾性糸620dtex/72fを、第2弾性糸(GB4)として、ポリウレタン弾性糸44dtex/4fを挿入糸として使用した。以下の表1に示す糸使いと図1に示す編み組織より、編地を編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット後最終的に54コース/inch、88ウェル/inchとなるよう編地を作製した。編地はヨコ方向に繰り返しパターンを有しており、ヨコ方向における繰り返しパターンの1つの幅が45cmにて作製した。
以下の表2に示すように、作製した編地の通気量は291cm/cm/sであり、SMDは編地タテ方向にて、5.53、編地ヨコ方向にて6.32であった。また、80%繰り返し伸長時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2は1103cNであり、ヨコ方向の伸張応力S1は189cNであった。このため、ヨコ方向の伸張応力に対するタテ方向の伸張応力の比であるS2/S1は5.8であった。また、伸張回復率は編地タテ方向にて96%、編地ヨコ方向にて92%であった。意匠部表面の十点平均粗さRzJISにおいては、編地タテ方向にて373μm、編地ヨコ方向にて336μmであった。
また、同編地より、実施例1と同様に図4に示す一般的なMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。以下の表3に示すように、蒸れ感や肌触りに加え、補整性も高いボトムとなった。また、着用時の補整感・動作感及び審美性が高く、非常に快適感の高いボトム衣料が得られた。尚、ガードル作製時は、編地ヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
[実施例6]
28ゲージのジャカードラッシェル機を用いて、地糸(GB1)としてナイロン33dtex/26fを使用し、ジャカードに使用する糸(JB2)をポリウレタン弾性糸22dtex/2fを芯糸とし、非弾性糸であるナイロン56dtex/40fを被覆糸としたカバーリング糸を使用した。2方向の伸縮性を向上するための弾性糸として、第1弾性糸(GB3)として、ポリウレタン弾性糸235dtex/18fを、第2弾性糸(GB4)として、ポリウレタン弾性糸44dtex/4fを挿入糸として使用した。以下の表1に示す糸使いと図1に示す編み組織より、編地を編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット後最終的に63コース/inch、84ウェル/inchになるように編地を作製した。編地はヨコ方向に繰り返しパターンを有しており、ヨコ方向における繰り返しパターンの1つの幅が45cmにて作製した。
以下の表2に示すように、作製した編地の通気量は270cm/cm/sであり、SMDは編地タテ方向にて、5.23、編地ヨコ方向にて6.34であった。また、80%繰り返し伸長時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2は314cNであり、ヨコ方向の伸張応力S1は306cNであった。このため、ヨコ方向の伸張応力に対するタテ方向の伸張応力の比であるS2/S1は1.0であった。また、伸張回復率は編地タテ方向にて96%、編地ヨコ方向にて88%であった。意匠部表面の十点平均粗さRzJISにおいては、編地タテ方向にて351μm、編地ヨコ方向にて332μmであった。
また、同編地より、実施例1と同様に図4に示す一般的なMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。得られた編地を用いて、ガードルを縫製し、着用テストを行った。以下の表3に示すように、蒸れ感や肌触りに加え、動作性も高いボトムとなった。また、着用時の補整感・動作感及び審美性が高く、非常に快適感の高いボトム衣料が得られた。尚、ガードル作製時は、編地のヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
[比較例1]
20ゲージのラッシェル編機を用いて、地糸としてナイロン44dtex/34fを使用し、挿入糸として、非弾性糸であるナイロン56dtex/48fを使用し、弾性糸として60番手の錦糸とポリウレタンであるポリウレタン弾性糸235dtex/18fによるコアスパンヤーン糸を作製・使用し、図2に示す組織にて、編地を編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット後最終的に140コース/inch、23ウェル/inchになるように編地を作製した。糸使いを以下の表1に示す。
以下の表2に示すように、得られた編地の通気量は327cm/cm/sであり、SMDは編地タテ方向にて、11.07、編地ヨコ方向にて20.00であった。80%繰り返し伸長時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2は227cNであり、ヨコ方向の伸張応力S1は3686cNであった。このため、ヨコ方向の伸張応力に対する伸張応力の比であるS2/S1は0.1であった。また、伸張回復率は編地タテ方向にて87%、編地ヨコ方向にて44%であった。意匠部表面の十点平均粗さRzJISにおいては、柄がないため測定不可であった。
また、同編地より、実施例1と同様に図4に示す一般的なMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。以下の表3に示すように、蒸れ感に優れるものの、肌触りや動作感及び審美性が低く、快適感の低いボトム衣料が得られた。その原因としては、メッシュ孔が大きいため肌面にてざらつきを感じること、伸び比率が悪く、動作時に製品のタテ方向の伸長応力が高いため、皮膚伸展に追随できず、ツッパリ感等が生じたこと、審美性が低いことが考えられる。ガードル作製時は、編地ヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
[比較例2]
28ゲージのラッシェル編機を用いて、地糸としてナイロン56dtex/17fを使用し、挿入糸としてポリウレタン弾性糸235dtex/18fを第1弾性糸(GB3)、及びポリウレタン弾性糸44dtex/4fを第2弾性糸(GB4)として使用した。編み組織は、図3に示すように2つの非弾性糸(GB1)と(GB2)が1イン1アウトのハーフセットに糸通しされ、各々対称のラッピングを行って3ウェルの間にわたり編目を形成し、6コースで1リピートのメッシュ編地を編成し、第1弾性糸(GB3)は3コース、6コース毎に3ウェル間を横切り、部分緯糸として挿入され、第1弾性糸(GB3)よりも細い第2弾性糸(GB4)は同一ウェル上をジグザグ状に挿入されて編成した。尚、第1弾性糸(GB3)及び第2弾性糸(GB4)はフルセットに糸通しされ、編地を編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット後最終的に168コース/inch、50ウェル/inchの編地を作製することで、メッシュ調弾性経編地を得た。糸使いを以下の表1に示す。
以下の表2に示すように、得られた編地の通気量は124cm/cm/sであり、SMDは編地タテ方向にて、8.02、編地ヨコ方向にて14.27であった。80%繰り返し伸長時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2は619cNであり、ヨコ方向の伸張応力S1は679cNであった。このため、ヨコ方向の伸張応力に対する伸張応力の比であるS2/S1は0.9であった。また、伸張回復率は編地タテ方向にて93%、編地ヨコ方向にて89%であった。意匠部表面の十点平均粗さRzJISにおいては、編地タテ方向にて783μm、編地ヨコ方向にて769μmであった。
また、同編地より、実施例1と同様に図4に示す一般的なMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。以下の表3に示すように、快適感の低いボトム衣料が得られた。この原因としては、優れた伸張特性を得るため、組織が密になり、蒸れ感が悪いこと、メッシュ特有のざらつきを不快に感じたことが考えられる。ガードル作製時は、編地ヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
Figure 2018188769
Figure 2018188769
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本発明の伸縮性経編地を使用することで、着用時の蒸れの軽減と肌触りに優れることに加え、高い補整性(感)を有しながらも動作追随性を損なうことなく、着用快適性の高いボトム衣料を作製することができる。
また、本発明の伸縮性編地は、ガードル等の体型補整衣類に限らず、身体に密着する様なインナー用途に使用することで、着用時の蒸れの軽減と肌触りに優れることに加え、補整性(感)が良いことで着用快適性の高い衣類を作製することができる。

Claims (5)

  1. 通気量が130〜500cm/cm/sであり、編地タテ方向又は編地ヨコ方向における粗さの平均偏差(SMD)が10.0以下であり、かつ、80%繰り返し伸張時3回目の80%伸張時における、編地ヨコ方向の伸張応力をS1、編地タテ方向の伸張応力をS2としたとき、S2/S1が2.0超〜8.0であることを特徴とする伸縮性経編地。
  2. 80%繰り返し伸張時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2が450cN超〜1000cNである、請求項1に記載の伸縮性経編地。
  3. 編地タテ方向及び編地ヨコ方向における、意匠部表面における粗さ曲線から得られる十点平均粗さ(RzJIS)が500μm以下である、請求項1又は2に記載の伸縮性経編地。
  4. 非弾性糸による鎖編みが3〜7コースごとの奇数ごとにウェル間を移動し、パワーの強弱が異なる2種類の弾性糸が挿入され、パワーの強い方の弾性糸は、非弾性糸に同行し、かつ、パワーの弱い方の弾性糸は、該パワーの強い方の弾性糸が同行する非弾性糸による鎖編組織の列間を1〜3ウェル移動する組織を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の伸縮性経編地。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の伸縮性経編地を含む衣類。
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