JP2018188769A - 伸縮性経編地 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]通気量が130〜500cm3/cm2/sであり、編地タテ方向又は編地ヨコ方向における粗さの平均偏差(SMD)が10.0以下であり、かつ、80%繰り返し伸張時3回目の80%伸張時における、編地ヨコ方向の伸張応力をS1、編地タテ方向の伸張応力をS2としたとき、S2/S1が2.0超〜8.0であることを特徴とする伸縮性経編地。
[2]80%繰り返し伸張時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2が450cN超〜1000cNである、前記[1]に記載の伸縮性経編地。
[3]編地タテ方向及び編地ヨコ方向における、意匠部表面における粗さ曲線から得られる十点平均粗さ(RzJIS)が500μm以下である、前記[1]又は[2]に記載の伸縮性経編地。
[4]非弾性糸による鎖編みが3〜7コースごとの奇数ごとにウェル間を移動し、パワーの強弱が異なる2種類の弾性糸が挿入され、パワーの強い方の弾性糸は、非弾性糸に同行し、かつ、パワーの弱い方の弾性糸は、該パワーの強い方の弾性糸が同行する非弾性糸による鎖編組織の列間を1〜3ウェル移動する組織を有する、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の伸縮性経編地。
[5]前記[1]〜[4]のいずれかに記載の伸縮性経編地を含む衣類。
本実施形態の伸縮性経編地は、高い通気量及び平滑性を有することで、蒸れの軽減及び肌触りに優れ、かつ、編地タテ方向の伸張応力が適当であることから優れた補整効果を得ながら、編地ヨコ方向の伸張特性が高いことで動作性が良いボトム衣料用の伸縮性経編地である。
尚、カバーリング糸(JB2)に用いる非弾性糸の好ましい繊度としては、20〜200dtexで、弾性糸の繊度としては20〜700dtexで、弾性糸のドラフト率は1.0〜3.0であるあるものが好ましい。また、カバーリング糸の撚り数としては、300T/m〜1000T/mのものが好ましい。
弾性糸に用いるポリマーは特に限定されないが、生地の良好な感触や伸縮性を得るためには、ポリアルキレンエーテルジオール成分に2,2‐ジメチルプロピレン基や3‐メチルテトラメチレン基の様な側鎖を持つ成分を含有したものが好ましく、より好ましくは2,2‐ジメチルプロピレン基成分の側鎖を含有したポリアルキレンエーテルジオールである。尚、弾性糸の好ましい繊度としては、生地の目的の伸張応力を得るために第1弾性糸(GB3)の繊度は、155dtex〜620dtexが好ましく、より好ましくは310dtex〜470dtexである。また、第2弾性糸(GB4)の繊度としては、20dtex〜155dtexが好ましく、より好ましくは20dtex〜78dtexである。
伸縮性編地の通気量は次の方法により測定した。
試料の大きさ:20cm×20cm
通気量試験機:フラジール形通気度試験機((株)大栄科学精器製作所 AP−360)
測定:試験機の円筒の一端に試験片を取り付けた後、加減抵抗器によって傾斜形気圧計が125Paの圧力を示すように吸込みファン及び空気孔を調整し、その時の垂直形気圧計の示す圧力を測った。測定した圧力と使用した空気孔の種類とから、試験機に附属の換算表によって試験片を通過する空気量(cm3/cm2/s)を求め、n=5の平均値をそれぞれの通気量とした。
伸縮性編地の粗さの平均偏差は次の方法により測定した。
試料の大きさ:20cm×20cm
摩擦試験機:自動化摩擦試験機(カトーテック(株)KES−FB4A)
SENS(摩擦):STD
SENS(粗さ):STD
測定速度:0.1cm/s
摩擦静荷重:50g
粗さ加圧:10gf
初期張力:400g
測定:上記条件で測定を行い、得られた垂直変位Z(cm)及びその平均値:
ゼットバーを用いて、下記式:
伸縮性編地の伸張応力は次の方法により測定した。
試料の大きさ:長さ100mm(把持部を除く)、幅25mm
引張り試験機:テンシロン引張り試験機((株)オリエンテック製 RTC−1210A)
初荷重:0.1N
引張り速度:300mm/min
引張り長及び測定:80%伸長まで伸張し、同じ速度で伸長後元の長さに戻し(回復させ)、この条件で伸張、回復を3回繰り返し、3回目の80%伸長時の伸張応力値を求めた。また、80%繰り返し伸張時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力をS2(cN)とし、編地ヨコ方向の伸張応力をS1(cN)としたとき、下記式:
伸張応力比(−) = S2/S1
により伸張応力比を求めた。
伸縮性編地の各部位の伸張応力試験法で得られた伸張回復曲線から3回目の残留伸び(%)を読み取り、下記式:
伸張回復率(%)=[(80−(残留伸び))÷80]×100
により求めた。尚、残留伸びとは、3回目の回復時において荷重が0cNになった際の伸張率のことである。
2種の弾性糸のパワーの強弱を決定する際の原糸物性は以下の方法により測定した。
試料の大きさ:長さ100mm(把持部を除く)、幅は原糸の太さによって異なる。
引張り試験機:テンシロン引張り試験機((株)オリエンテック製 RTC−1210A)
初荷重:0.1N
引張り速度:300mm/min
引張り長及び測定:定速にて伸張し、弾性糸が破断するまでの伸張応力値を求め、200%伸長時における荷重を求めた。本荷重の大小を2種の弾性糸において、比較し、荷重の大きいものを第1弾性糸、荷重の小さいものを第2弾性糸とした。
伸縮性編地における意匠部の粗さ曲線は次の方法により測定した。
試料の大きさ:10cm×10cm
粗さ測定器:ワンショット3Dマイクロスコープ(キーエンス(株) VR−3200)
倍率:12倍
評価長さ:編地ヨコ方向3cm、編地タテ方向4cm
測定:上記条件で編地タテ・ヨコ方向の測定をそれぞれ行い、得られた粗さ曲線で最高の山頂から高い順に5番目までの山高さ(Zpi)の平均と最深の谷底から深い順に5番目までの谷深さ(Zvi)の平均の和である十点平均粗さRzJISを下記式:
以下の実施例及び比較例で得られた編地を用いてガードルを作製し、パネラー5名にて着用試験を行った。未着用時において、各被験者のウエスト・ヒップ・太腿にマーキングをしておき、周囲長を測定後、各被験者にガードルを着用させ、着用後の各被験者のウエスト・ヒップ・太腿の周囲長を測定した。その後、各部の補整量の合計値を算出した。補整率を、以下の式により求めた:
補整率(%)={未着用時の周囲長(cm)−着用時の周囲長(cm)}/未着用時の周囲長(cm)×100
ウエスト、ヒップ、太腿の補整率を、それぞれ、算出し、その合計値を用いて、補整効果を以下の評価基準で評価した。点数が高いほど、補整効果が高いことを表している。パネラー5名より得られた点数の平均値を以下の表3に示す。
5(4.0%≦補整率の合計値):十分な補整効果あり
4(3.0%≦補整率の合計値<4.0%):補整効果あり
3(2.0%≦補整率の合計値<3.0%):やや補整効果が弱い
2(1.0%≦補整率の合計値<2.0%):補整効果が弱い
1(補整率の合計値<1.0%):補整効果が非常に弱い
以下の実施例及び比較例で得られた編地を用いてガードルを作製し、パネラー5名にて着用を行った。その後、トレッドミル上で速度4.0km/hの速度で3分間歩行及び、膝屈伸動作を伴う椅子からの立ち上がり、座りの動作を5回、立位の状態から膝を抱え込む状態までしゃがみ込んだ後立ち上がる動作を5回行った後、アンケート調査を行った。アンケートは、着用時の動作感のアンケート調査の結果を示したものであり、以下の評価基準で評価した。パネラー5名より得られた点数の平均値を以下の表3に示す。
5:全く蒸れ感が無い
4:蒸れ感が小さい
3:蒸れを感じる
2:やや蒸れを感じる
1:非常に蒸れを感じる
前記の蒸れ感の評価と同様の方法で試験した。アンケートは、着用時の動作感のアンケート調査の結果を示したものであり、以下の評価基準で評価した。パネラー5名より得られた点数の平均値を以下の表3に示す。
5:非常に肌触りが良い
4:肌触りが良い
3:肌触りが良くもなく、悪くもない
2:やや肌触りが悪い
1:肌触りが悪い
前記の蒸れ感の評価と同様の方法で試験した。アンケートは、着用時の動作感のアンケート調査の結果を示したものであり、以下の評価基準で評価した。パネラー5名より得られた点数の平均値を以下の表3に示す。
5:非常に動きやすい
4:動きやすい
3:動きやすくもなく、動きづらくもない
2:やや動きにくい
1:動きづらい
前記の蒸れ感の評価と同様の方法で試験した。アンケートは、着用時の補整感のアンケート調査の結果を示したものであり、以下の評価基準で評価した。パネラー5名より得られた点数の平均値を以下の表3に示す。
5:非常に補整力を感じる
4:やや補正力を感じる
3:補正力が十分ではないが、体感できる
2:少し補整力が不足している
1:補整力を感じない
前記の蒸れ感の評価と同様の方法で試験した。アンケートは、手に取った時及び着用時のボトムの審美性のアンケート結果を示したものであり、以下の評価基準で評価した。パネラー5名より得られた点数の平均値を以下の表3に示す。
5:非常に綺麗に感じる
4:やや綺麗に感じる
3:どちらとも言えない
2:あまり綺麗には感じない
1:全く綺麗に感じない
前記の蒸れ感の評価と同様の方法で試験した。アンケートは、着用時の快適感のアンケート調査の結果を示したものであり、以下の評価基準で評価した。パネラー5名より得られた点数の平均値を以下の表3に示す。
5:非常に快適である
4:快適である
3:快適でもないが、不快でもない
2:やや不快である
1:不快である
28ゲージのジャカードラッシェル機を用いて、地糸(GB1)としてナイロン33dtex/26fを使用し、ジャカードに使用する糸(JB2)をPTMGを主鎖とするポリウレタン弾性糸22dtex/2fを芯糸とし、非弾性糸であるナイロン56dtex/40fを被覆糸としたカバーリング糸を使用した。2方向の伸縮性を向上するための弾性糸として、第1弾性糸(GB3)として、ポリウレタン弾性糸310dtex/36fを、第2弾性糸(GB4)として、ジオール成分として同一の炭素上に2つのメチル基を側鎖として有するポリアルキレンエーテルジオールを含有するポリウレタン弾性糸44dtex/4fを挿入糸として使用した。糸使いを以下の表1に示す。編み組織は、図1に示す組織にて編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット後最終的に54コース/inch、88ウェル/inchとなるよう編地を作製した。編地はヨコ方向に繰り返しパターンを有しており、ヨコ方向における繰り返しパターンの1つの幅が45cmにて作製した。
実施例1の編地を編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット時に編地のタテ方向を実施例1より10%伸ばすように加工し、熱セット後最終的に50コース/inch、87ウェル/inchとなるように編地を作製した。糸使いを以下の表1に、編み組織を図1に示す。
以下の表2に示すように、作製した編地の通気量は312cm3/cm2/sであり、SMDは編地タテ方向にて、7.44、編地ヨコ方向にて17.81であった。また、80%繰り返し伸長時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2は661cNであり、ヨコ方向の伸張応力S1は197cNであった。このため、ヨコ方向の伸張応力に対するタテ方向の伸張応力の比であるS2/S1は3.4であった。尚、伸張回復率は編地タテ方向にて96%、編地ヨコ方向にて92%であった。意匠部表面の十点平均粗さRzJISにおいては、編地タテ方向にて411μm、編地ヨコ方向にて398μmであった。
また、同編地より、実施例1と同様に図4に示す一般的にMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。以下の表3に示すように、蒸れ感や肌触りに加え、補整性も高いボトムとなった。また、着用時の補正感・動作感及び審美性が高く、非常に快適感の高いボトム衣料が得られた。尚、ガードル作製時は、編地ヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
28ゲージのジャカードラッシェル機を用いて、地糸(GB1)としてナイロン33dtex/26fを使用し、ジャカードに使用する糸(JB2)をポリウレタン弾性糸22dtex/2fを芯糸とし、非弾性糸であるナイロン56dtex/40fを被覆糸としたカバーリング糸を使用した。2方向の伸縮性を向上するための弾性糸として、第1弾性糸(GB3)として、ポリウレタン弾性糸470dtex/36fを、第2弾性糸(GB4)として、ポリウレタン弾性糸44dtex/4fを挿入糸として使用した。以下表1に示す糸使いと図1に示す編み組織より、編地を編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット後最終的に54コース/inch、88ウェル/inchとなるよう編地を作製した。編地はヨコ方向に繰り返しパターンを有しており、ヨコ方向における繰り返しパターンの1つの幅が45cmにて作製した。
また、同編地より、実施例1と同様に図4に示す一般的なMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。以下の表3に示すように、蒸れ感や肌触りに加え、補整性も高いボトムとなった。また、着用時の補正感・動作感及び審美性が高く、非常に快適感の高いボトム衣料が得られた。尚、ガードル作製時は、編地ヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
28ゲージのジャカードラッシェル機を用いて、地糸(GB1)としてナイロン33dtex/26fを使用し、ジャカードに使用する糸(JB2)をポリウレタン弾性糸22dtex/2fを芯糸とし、非弾性糸であるナイロン56dtex/40fを被覆糸としたカバーリング糸を使用した。2方向の伸縮性を向上するための弾性糸として、第1弾性糸(GB3)として、ポリウレタン弾性糸310dtex/36fを、第2弾性糸(GB4)として、ポリウレタン弾性糸78dtex/8fを挿入糸として使用した。以下の表1に示す糸使いと図1に示す編み組織より、編地を編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット後最終的に54コース/inch、88ウェル/inchとなるよう編地を作製した。編地はヨコ方向に繰り返しパターンを有しており、ヨコ方向における繰り返しパターンの1つの幅が45cmにて作製した。
また、同編地より、実施例1と同様に図4に示す一般的なMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。得られた編地を用いて、ガードルを縫製し、着用テストを行った。以下の表3に示すように、蒸れ感や肌触りに加え、補整性も高いボトムとなった。また、着用時の補整感・動作感及び審美性が高く、非常に快適感の高いボトム衣料が得られた。尚、ガードル作製時は、編地ヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
28ゲージのジャカードラッシェル機を用いて、地糸(GB1)としてナイロン33dtex/26fを使用し、ジャカードに使用する糸(JB2)をポリウレタン弾性糸22dtex/2fを芯糸とし、非弾性糸であるナイロン56dtex/40fを被覆糸としたカバーリング糸を使用した。2方向の伸縮性を向上するための弾性糸として、第1弾性糸(GB3)として、ポリウレタン弾性糸620dtex/72fを、第2弾性糸(GB4)として、ポリウレタン弾性糸44dtex/4fを挿入糸として使用した。以下の表1に示す糸使いと図1に示す編み組織より、編地を編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット後最終的に54コース/inch、88ウェル/inchとなるよう編地を作製した。編地はヨコ方向に繰り返しパターンを有しており、ヨコ方向における繰り返しパターンの1つの幅が45cmにて作製した。
また、同編地より、実施例1と同様に図4に示す一般的なMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。以下の表3に示すように、蒸れ感や肌触りに加え、補整性も高いボトムとなった。また、着用時の補整感・動作感及び審美性が高く、非常に快適感の高いボトム衣料が得られた。尚、ガードル作製時は、編地ヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
28ゲージのジャカードラッシェル機を用いて、地糸(GB1)としてナイロン33dtex/26fを使用し、ジャカードに使用する糸(JB2)をポリウレタン弾性糸22dtex/2fを芯糸とし、非弾性糸であるナイロン56dtex/40fを被覆糸としたカバーリング糸を使用した。2方向の伸縮性を向上するための弾性糸として、第1弾性糸(GB3)として、ポリウレタン弾性糸235dtex/18fを、第2弾性糸(GB4)として、ポリウレタン弾性糸44dtex/4fを挿入糸として使用した。以下の表1に示す糸使いと図1に示す編み組織より、編地を編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット後最終的に63コース/inch、84ウェル/inchになるように編地を作製した。編地はヨコ方向に繰り返しパターンを有しており、ヨコ方向における繰り返しパターンの1つの幅が45cmにて作製した。
また、同編地より、実施例1と同様に図4に示す一般的なMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。得られた編地を用いて、ガードルを縫製し、着用テストを行った。以下の表3に示すように、蒸れ感や肌触りに加え、動作性も高いボトムとなった。また、着用時の補整感・動作感及び審美性が高く、非常に快適感の高いボトム衣料が得られた。尚、ガードル作製時は、編地のヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
20ゲージのラッシェル編機を用いて、地糸としてナイロン44dtex/34fを使用し、挿入糸として、非弾性糸であるナイロン56dtex/48fを使用し、弾性糸として60番手の錦糸とポリウレタンであるポリウレタン弾性糸235dtex/18fによるコアスパンヤーン糸を作製・使用し、図2に示す組織にて、編地を編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット後最終的に140コース/inch、23ウェル/inchになるように編地を作製した。糸使いを以下の表1に示す。
また、同編地より、実施例1と同様に図4に示す一般的なMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。以下の表3に示すように、蒸れ感に優れるものの、肌触りや動作感及び審美性が低く、快適感の低いボトム衣料が得られた。その原因としては、メッシュ孔が大きいため肌面にてざらつきを感じること、伸び比率が悪く、動作時に製品のタテ方向の伸長応力が高いため、皮膚伸展に追随できず、ツッパリ感等が生じたこと、審美性が低いことが考えられる。ガードル作製時は、編地ヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
28ゲージのラッシェル編機を用いて、地糸としてナイロン56dtex/17fを使用し、挿入糸としてポリウレタン弾性糸235dtex/18fを第1弾性糸(GB3)、及びポリウレタン弾性糸44dtex/4fを第2弾性糸(GB4)として使用した。編み組織は、図3に示すように2つの非弾性糸(GB1)と(GB2)が1イン1アウトのハーフセットに糸通しされ、各々対称のラッピングを行って3ウェルの間にわたり編目を形成し、6コースで1リピートのメッシュ編地を編成し、第1弾性糸(GB3)は3コース、6コース毎に3ウェル間を横切り、部分緯糸として挿入され、第1弾性糸(GB3)よりも細い第2弾性糸(GB4)は同一ウェル上をジグザグ状に挿入されて編成した。尚、第1弾性糸(GB3)及び第2弾性糸(GB4)はフルセットに糸通しされ、編地を編成し、リラックス、プレセット、染色を経て、仕上げの熱セット後最終的に168コース/inch、50ウェル/inchの編地を作製することで、メッシュ調弾性経編地を得た。糸使いを以下の表1に示す。
以下の表2に示すように、得られた編地の通気量は124cm3/cm2/sであり、SMDは編地タテ方向にて、8.02、編地ヨコ方向にて14.27であった。80%繰り返し伸長時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2は619cNであり、ヨコ方向の伸張応力S1は679cNであった。このため、ヨコ方向の伸張応力に対する伸張応力の比であるS2/S1は0.9であった。また、伸張回復率は編地タテ方向にて93%、編地ヨコ方向にて89%であった。意匠部表面の十点平均粗さRzJISにおいては、編地タテ方向にて783μm、編地ヨコ方向にて769μmであった。
また、同編地より、実施例1と同様に図4に示す一般的なMサイズのガードルに対応する型紙を用いてガードルを作製し、着用試験を実施した。以下の表3に示すように、快適感の低いボトム衣料が得られた。この原因としては、優れた伸張特性を得るため、組織が密になり、蒸れ感が悪いこと、メッシュ特有のざらつきを不快に感じたことが考えられる。ガードル作製時は、編地ヨコ方向を衣料製品のタテ方向(身長方向)に用いた。
また、本発明の伸縮性編地は、ガードル等の体型補整衣類に限らず、身体に密着する様なインナー用途に使用することで、着用時の蒸れの軽減と肌触りに優れることに加え、補整性(感)が良いことで着用快適性の高い衣類を作製することができる。
Claims (5)
- 通気量が130〜500cm3/cm2/sであり、編地タテ方向又は編地ヨコ方向における粗さの平均偏差(SMD)が10.0以下であり、かつ、80%繰り返し伸張時3回目の80%伸張時における、編地ヨコ方向の伸張応力をS1、編地タテ方向の伸張応力をS2としたとき、S2/S1が2.0超〜8.0であることを特徴とする伸縮性経編地。
- 80%繰り返し伸張時3回目の80%における編地タテ方向の伸張応力S2が450cN超〜1000cNである、請求項1に記載の伸縮性経編地。
- 編地タテ方向及び編地ヨコ方向における、意匠部表面における粗さ曲線から得られる十点平均粗さ(RzJIS)が500μm以下である、請求項1又は2に記載の伸縮性経編地。
- 非弾性糸による鎖編みが3〜7コースごとの奇数ごとにウェル間を移動し、パワーの強弱が異なる2種類の弾性糸が挿入され、パワーの強い方の弾性糸は、非弾性糸に同行し、かつ、パワーの弱い方の弾性糸は、該パワーの強い方の弾性糸が同行する非弾性糸による鎖編組織の列間を1〜3ウェル移動する組織を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の伸縮性経編地。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の伸縮性経編地を含む衣類。
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