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JP2018166044A - セラミックヒーター - Google Patents

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慎太郎 川島
Shintaro Kawashima
慎太郎 川島
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Abstract

【課題】長時間通電しても抵抗発熱体の抵抗の変化率を小さくする。【解決手段】セラミックヒーターは、セラミックからなる本体部10と、本体部10の内部に設けられた抵抗発熱体からなる発熱部20とを備える。抵抗発熱体は、Al2O3、CaO及びSiO2を構成成分とするガラスと、導電材料とを含み、ガラスにおけるSiO2に対するCaOの質量比(CaO/SiO2)が、0.34〜0.69である。【選択図】図1

Description

本発明は、セラミックヒーターに関する。
特許文献1には、セラミックスからなるヒーター基体と、導電材料及びセラミックス共材からなるヒーター電極とで構成されたセラミックヒーターが開示されている。ヒーター電極を構成するセラミックス共材の焼結活性を、ヒーター基体を構成するセラミックスの焼結活性より低くすることにより、ヒーター電極のヤング率を低下させている。そして、ヒーター電極のヤング率を低下させることにより、昇温と降温が繰り返されることによって生じる応力を低減して、ヒーター電極の抵抗の上昇を防止することが記載されている。また、ヒーター電極を構成するセラミックス共材と、ヒーター基体を構成するセラミックスとを同種の材料にすることが記載されている。
特開2006−202601号公報
ところで、特許文献1等に開示されるセラミックヒーターのヒーター電極等に用いられる抵抗発熱体には、長時間、連続通電しても抵抗の変化率が小さいことが求められている。連続通電時における抵抗発熱体の抵抗変化を小さくすることにより、ヒーター特性の劣化や断線を抑制することができる。本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、長時間、連続通電しても抵抗発熱体の抵抗の変化率が小さいセラミックヒーターを提供することにある。
上記課題を解決するための本発明のセラミックヒーターは、セラミックからなる本体部と、上記本体部の内部に設けられた抵抗発熱体からなる発熱部とを備えるセラミックヒーターであって、上記抵抗発熱体は、Al、CaO及びSiOを構成成分とするガラスと、導電材料とを含み、上記ガラスにおける上記SiOに対する上記CaOの質量比(CaO/SiO)が、0.34〜0.69であることを要旨とする。
連続通電時に、抵抗発熱体の抵抗を変化させる要因の一つとして、本体部内から抵抗発熱体内へ酸素イオンが移動するマイグレーションが挙げられる。上記構成によれば、抵抗発熱体に含まれるガラスの融点が高くなり、通電時の発熱等によるガラスの軟化が抑制される。これにより、ガラスが軟化した部分を通じた抵抗発熱体内への酸素イオンの移動が抑制される。その結果、マイグレーションが抑制され、長時間の連続通電時における抵抗発熱体の抵抗の変化率を小さくすることができる。
本発明のセラミックヒーターについて、上記質量比(CaO/SiO)が、0.34〜0.54であることが好ましい。この構成によれば、ガラスの融点を高くするにあたり質量比(CaO/SiO)がより好適なものとなる。さらに、焼成時に副生成物としてCaAl1219が生成しないため、抵抗発熱体の強度低下を抑えることができる。
本発明のセラミックヒーターについて、上記抵抗発熱体に含まれるガラスにおけるCaOの含有率が、上記本体部のCaOの含有率よりも高いことが好ましい。この構成によれば、CaOが、ガラスの融点を高めるために効率良く配合されたものとなる。
本発明のセラミックヒーターについて、上記ガラスの融点が、1300℃以上であることが好ましい。これにより、マイグレーションを好適に抑制して、抵抗発熱体の抵抗の変化率を小さくすることができる。
本発明のセラミックヒーターによれば、長時間、連続通電しても抵抗発熱体の抵抗の変化率を小さくすることができる。
セラミックヒーターの斜視図。 セラミックヒーターの横断面図(図1の2−2線断面図)。 発熱部及び給電部の周方向展開図。 配線パターン形成工程(第1印刷工程)を示す斜視図。 配線パターン形成工程(第2印刷工程)を示す斜視図。 シート材加工工程を示す斜視図。 巻き付け工程を示す斜視図。 巻き付け工程の途中の状態を示す斜視図。 巻き付け工程を経て成形された成形体を示す斜視図。 連続通電耐久試験における抵抗の変化率を示すグラフ。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
図1に示すように、セラミックヒーターは、セラミックからなる長尺状の本体部10を備えている。本体部10は、軸方向における一端側に配置されてより径の大きい大径部10Aと他端側に配置されてより径の小さい小径部10Bとを有している。本体部10を構成するセラミックは特に限定されるものではなく、公知のセラミックヒーターの製造に用いられるセラミック材料を用いることができ、例えば、酸化物セラミックが挙げられる。
酸化物セラミックとしては、例えば、アルミナ、ジルコニア、コージェライト、ムライトが挙げられる。
本体部10の外周形状は特に限定されるものではなく、セラミックヒーターの用途等に応じて、円柱状、円筒状、角柱状、角筒状等に適宜、設定することができる。なお、図1及び図2においては、本体部10を円柱状とした例について図示している。
図1及び図2に示すように、本体部10の大径部10Aの内部には、抵抗発熱体からなる発熱部20と、同じく抵抗発熱体からなる一対の給電部30の一部とが埋設されている。給電部30の一部は本体部の小径部10Bの側面に露出している。
発熱部20は、本体部10の一端側から他端側に向かって、本体部10の中心線Pに沿って延びるとともに、本体部10の横断面において、間隔をあけて円状に並ぶ複数の縦方向部分21と、縦方向部分21同士を連結する連結部分22とから構成されている。
図3の周方向展開図に示すように、発熱部20は、周方向に隣り合う縦方向部分21の端部同士が、連結部分22によって本体部10の一端側及び他端側にて交互に連結されており、発熱部20は、全体として所謂、櫛歯型の一つながりの導体パターンとなっている。
図3において、連結部分22によって連結された複数の縦方向部分21のうち、両末端に位置する二つの縦方向部分21は、発熱部20よりも本体部10の軸方向における他端側に設けられる一対の給電部30に接続されている。給電部30は、一端側が本体部10の大径部10Aの内部に埋設され、他端側が本体部10の小径部10Bの側面に露出している。
抵抗発熱体は、導電材料を含有する。導電材料としては特に限定されるものではなく、公知のセラミックヒーターに用いられる材料を用いることができる。上記材料としては、例えば、タングステン、モリブデン、タンタル、ニオブ、チタン、レニウム、ニッケル、クロム等の高融点金属が挙げられる。この中でも、タングステンとモリブデンを用いることが好ましい。これらの高融点金属は、単体の状態であってもよく、複数の高融点金属が固溶した状態であってもよい。
抵抗発熱体は、Al、CaO及びSiOを構成成分とするガラスを含有する。このガラスは、導電材料の隙間を充填した状態で、抵抗発熱体の内部に分散している。ガラスは、CaOの含有率が1.8〜2.7質量%であり、SiOに対するCaOの質量比(CaO/SiO)が、0.34〜0.69である。質量比が上記数値範囲であることにより、ガラスの融点を高くすることができる。ガラスの融点は1300℃以上であることが好ましい。SiOに対するCaOの質量比(CaO/SiO)は、0.34〜0.54であることが好ましい。また、抵抗発熱体のガラスにおけるCaOの含有率は、本体部のCaOの含有率よりも高くなるように構成されていることが好ましい。また、本体部のCaOの含有率が、抵抗発熱体のガラスにおけるCaOの含有率の下限よりも少ないことが好ましい。
抵抗発熱体には、セラミック粒子が含まれていてもよい。セラミック粒子としては、特に限定されず、公知のセラミック粒子を用いることができるが、本体部を構成するセラミックと熱膨張係数が近いものであることが好ましい。本体部を構成するセラミックと熱膨張係数が近いものであると、本体部と発熱部の熱膨張係数を近くすることができるため、通電時に本体部と発熱部の間に生じる熱応力を緩和することができる。セラミック粒子は、本体部を構成するセラミックと同種の材料であることが好ましい。
給電部を構成する材料は特に限定されるものではなく、発熱部と同じ材料で構成されていてもよい。
次に、図4〜図9に基づいて、セラミックヒーターの製造方法について説明する。セラミックヒーターは、以下に記載する配線パターン形成工程、シート材加工工程、巻き付け工程、焼成工程を順に経ることによって製造される。
(配線パターン形成工程)
配線パターン形成工程は、第1印刷工程、第1乾燥工程、第2印刷工程及び第2乾燥工程を有する。
[第1印刷工程]
図4に示すように、焼成することにより絶縁性のセラミックとなるセラミック材料からなるシート材(成形体)11は、長方形板状に形成されている。この場合、シート材11の長手方向が本体部10の軸方向となる第1方向となり、シート材11の短手方向が第1方向に直交する第2方向となる。シート材11の大きさは、1つのセラミックヒーターの製造に合わせた1単位サイズに設定されている。シート材11を構成するセラミック材料としては、上記のセラミック材料を用いることができる。また、シート材11を構成するセラミック材料には、バインダー等のその他成分が含まれていてもよい。
シート材11の表面に発熱部を構成する配線パターン40(以下、「第1配線パターン」ともいう。)を印刷して発熱部20を形成する。第1配線パターン40は、シート材11の第1方向においても第2方向においても一方側に偏った領域に印刷され、この領域が発熱領域11aとなる。シート材11の第1方向においても第2方向においても、第1配線パターン40が印刷されない領域が存在するようにしている。第1配線パターン40の印刷方法としては、とくに限定されないが、例えば、公知のスクリーン印刷を挙げることができる。
第1配線パターン40の印刷には、上記の導電材料の粒子を含有する導体ペーストが用いられる。導体ペーストには、ガラスの原料として、Al粉末、CaCO粉末が含有される。CaCO粉末は、後述の焼成工程を経てCaOになるため、CaCOの配合量を調整することにより、CaOの含有率を調整することができる。また、導体ペーストには、シート材を構成するセラミック材料と同種のセラミック粒子が含有されていてもよい。抵抗発熱体には、本体部からSiOを含む成分が溶出するが、上記質量比(CaO/SiO)を調整するために、導体ペースト中にSiO粉末を含有してもよい。さらに、導体ペーストには、有機バインダー、溶剤、分散剤等の材料が含まれていてもよい。有機バインダーとしては、ポリビニルブチラール(PVB)、アクリル樹脂などを用いることができる。
溶剤としては、テルピネオールなどを用いることができる。
分散剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどを用いることができる。
これらの材料を適宜混合することによって、導体ペーストを作製することができる。
[第1乾燥工程]
第1印刷工程でシート材11の表面に印刷された第1配線パターン40を乾燥させる。乾燥方法としては、とくに限定されないが、例えば、シート材11を電気乾燥機に入れて加熱する方法を挙げることができる。
[第2印刷工程]
図5に示すように、第1印刷工程で第1配線パターン40を形成したシート材11の表面に、給電部を構成する配線パターン41(以下、「第2配線パターン」ともいう。)を印刷して給電部30を形成する。第2配線パターン41は、シート材11の第1方向において第1配線パターン40が印刷された発熱領域に隣接した領域に印刷され、この領域が給電領域11bとなる。第2配線パターン41の印刷に用いられるのは、導電材料を含む第2導体ペーストである。
第2配線パターン41に用いる導体ペーストは、第1配線パターン40と同じ導体ペーストを用いても、異なる導体ペーストを用いても構わない。すなわち、給電部30に含まれるガラスの組成が、発熱部20を構成する抵抗発熱体に含まれるガラスと同じ組成であってもよく、異なる組成であってもよい。第2配線パターン41の印刷方法としては、とくに限定されないが、例えば、公知のスクリーン印刷を挙げることができる。
[第2乾燥工程]
第2印刷工程でシート材11の表面に印刷された第2配線パターン41を乾燥させる。乾燥方法としては、とくに限定されないが、例えば、シート材11を電気乾燥機に入れて加熱する方法を挙げることができる。
(シート材加工工程)
第1配線パターン40及び第2配線パターン41が形成されたシート材11が特定形状をなすように削除領域11dを削除する。図5に示すように、削除領域11dは、第1配線パターン40及び第2配線パターン41が印刷されていないシート材11の第2方向における非印刷領域11c、11dのうち、第1方向において他方側に偏った領域であり、このシート材11の非印刷領域11c、11dのうち、削除領域11dとして削除されなかった領域がブランク領域11cとなる。シート材11の第1方向において、発熱領域11aと給電領域11bとの境界K1は、ブランク領域11cと削除領域11dとの境界K2よりも内側(発熱領域側)に位置している。したがって、給電領域11bは、シート材11の第2方向において、ブランク領域11cと削除領域11dとの双方に隣接している。
図6に示すように、削除領域11dが削除されたシート材11では、発熱領域11aと給電領域11bとが第1方向に並設されるとともに、発熱領域11aとブランク領域11cとが第2方向に並設されて、給電領域11bの一部が第1方向に突出している。したがって、シート材加工工程を経たシート材11は、発熱領域11a、給電領域11b、及びブランク領域11cを有し、全体としてL字状の特定形状をなす。
(巻き付け工程)
シート材加工工程を経たシート材11は、芯材12に巻き付けられる。芯材12は、焼成することにより絶縁性のセラミックとなるセラミック材料からなる円柱状の棒材である。図7に示すように、シート材11を裏返し、シート材11の発熱領域11a及び給電領域11bのあるシート材11の端縁にシート材11の第1方向に沿うように芯材12を配置させる。
芯材12の長さは、図6に示すように、シート材11における発熱領域11a及び給電領域11bが位置する部分の第1方向の長さL1にほぼ等しく、シート材11におけるブランク領域11cの第1方向の長さL2よりも長くなっている。芯材12の円周は、シート材11における発熱領域11a及び給電領域11bが位置する部分の第2方向の長さL3にほぼ等しく、シート材11におけるブランク領域11cの第2方向の長さL4は、芯材12にシート材11を1周分、巻き付けた状態の円周よりも長くなっている。
芯材12の形状は特に限定されるものではなく、円柱状以外に、円筒状、角柱状、角筒状等を採用することができる。芯材12を構成するセラミック材料は特に限定されるものではなく、公知のセラミックヒーターの製造に用いられるセラミック材料を用いることができる。ただ、シート材11を構成するセラミック材料と熱膨張係数が近いものであることが好ましく、同セラミック材料と同じであることがより好ましい。また、芯材12を構成するセラミック材料には、バインダー等のその他成分が含まれていてもよい。
図8に示すように、発熱領域11a及び給電領域11bが外側となるように芯材12にシート材11を第2方向に沿って巻き付ける。芯材12の円周とシート材11の長さL3との関係は上述のとおりほぼ等しいため、芯材12にシート材11を1周分、巻き付けた状態では、第1配線パターン40及び第2配線パターン41が外周側に露出している。
図8に示すように、発熱領域11a及び給電領域11bが巻き付けられた芯材12は、さらに第2方向に沿ってブランク領域11cが巻き付けられる。ブランク領域11cの第2方向における長さは、芯材12に対してブランク領域11cによる層が3層となるように設定されている。したがって、発熱領域11a及び給電領域11bが巻き付けられた芯材12は、3周にわたってブランク領域11cを巻き付ける。
図9は、芯材12にシート材11が巻き付けられた後の成形体の全体構成を示している。シート材11は、削除領域11dが削除されて全体としてL字状をなすように形成され、このシート材11が巻き付け工程に供される。そのため、芯材12にシート材11を巻き付けた状態では、ブランク領域11cは、発熱領域11aの全体を被覆する。また、ブランク領域11cは、給電領域11bのうち、第1方向の内側(第1配線パターン側)部分を被覆するものの、第1方向の外側部分を被覆しない。したがって、給電領域11bのうち、第1方向の外側部分は、外部に露出している。
(焼成工程)
巻き付け工程を経た成形体を焼成する。焼成工程は、公知の単独炉、いわゆるバッチ炉や、連続炉を用いて行うことができる。焼成温度は特に限定されないが、1500〜1600℃が好ましく、1540〜1570℃であることがより好ましい。焼成時間は特に限定されないが、上記の焼成温度において1〜5時間保持することが好ましく、2〜4時間保持することがより好ましい。焼成雰囲気としては、水蒸気分圧が10〜50%であることが好ましい。焼成工程を経ることにより、抵抗発熱体の内部にガラスが形成される。また、焼成工程の前に、必要に応じて、脱脂工程、脱炭工程を行ってもよい。
図2では、芯材12とシート材11との間に界面が示されているが、芯材12とシート材11とが同じ絶縁性セラミックで構成されている場合、焼成工程後に芯材12とシート材11との界面は消失させることができる。
この焼成によって、成形体がセラミック化してセラミックヒーターが得られる。上記のように、巻き付け工程に供されるシート材11は、全体としてL字状をなしている。そのため、本体部10は、大径部10Aと小径部10Bとを有していて、給電部30は、一端側が大径部10Aの内部に埋設され、他端側が本体部10の小径部10Bの側面に露出している。
本実施形態の作用及び効果を説明する。
(1)抵抗発熱体は、Al、CaO及びSiOを構成成分とするガラスと、導電材料とを含み、ガラスにおけるSiOに対するCaOの質量比(CaO/SiO)が、0.34〜0.69である。これにより、抵抗発熱体に含まれるガラスの融点が高くなり、通電時の発熱等によるガラスの軟化が抑制されるため、ガラスが軟化した部分を通じた抵抗発熱体内への酸素イオンの移動が抑制される。したがって、マイグレーションが抑制され、長時間の連続通電時における抵抗発熱体の抵抗の変化率を小さくすることができる。
(2)質量比(CaO/SiO)が、0.34〜0.54である。したがって、ガラスの融点を高くするにあたり質量比(CaO/SiO)がより好適なものとなるため、マイグレーションを好適に抑制して、抵抗発熱体の抵抗の変化率を小さくすることができる。さらに、焼成時に副生成物としてCaAl1219が生成しないため、抵抗発熱体の強度低下を抑えることができる。
(3)抵抗発熱体に含まれるガラスにおけるCaOの含有率が、本体部のCaOの含有率よりも高い。したがって、CaOが、ガラスの融点を高めるために効率良く配合されたものとなる。
(4)ガラスの融点が、1300℃以上である。したがって、マイグレーションを好適に抑制して、抵抗発熱体の抵抗率の上昇を抑制することができる。
本実施形態は、次のように変更して実施することも可能である。また、上記実施形態の構成や以下の変更例に示す構成を適宜組み合わせて実施することも可能である。
・本実施形態では、ガラスのCaO含有率が、本体部のCaO含有率よりも高くなるように構成されていたが、この態様に限定されない。本体部を焼結することができる範囲において、抵抗発熱体と本体部のCaO含有率が同程度となるように構成されていてもよく、本体部の方が抵抗発熱体よりもCaO含有率が高くなるように構成されていてもよい。
以下、上記実施形態をさらに具体化した実施例について説明する。
(実施例1)
上記実施形態において説明した図4〜9に示す製造方法を用いて、図1に示す円柱状のセラミックヒーターを複数、製造した。製造方法における製造条件、及び得られたセラミックヒーターの構成は、以下のとおりである。
(製造条件)
セラミック材料の配合(Al:92質量%、Na:0.32質量%、MgO:0.5質量%、CaO:1.8質量%、SiO:5.1質量%)
導体ペーストの配合(W:24.3質量%、Mo:36.4質量%、Al:16.1質量%、CaCO:1.6質量%、有機バインダー(PVB):9.3質量%、溶剤(テルピネオール):11.6質量%、分散剤(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル):0.7質量%)
発熱部を構成する配線パターン及び給電部を構成する配線パターンは同じ導体ペーストを用いて形成した。
抵抗発熱体に含まれるタングステン(W)とモリブデン(Mo)の質量比(W:Mo=4:6)。
焼成条件:水蒸気分圧が10〜50%である雰囲気下、1550℃で4時間保持した。
(セラミックヒーターの構成)
寸法:直径3.2mm×長さ50mm(給電部が設けられている部分の直径2.7mm)
(実施例2)
導体ペーストの配合において、CaCOを3.3質量%、Alを14.4質量%にしたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックヒーターを作製し、これを実施例2のセラミックヒーターとした。
(実施例3)
導体ペーストの配合において、CaCOを6.6質量%、Alを11.1質量%にしたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックヒーターを作製し、これを実施例3のセラミックヒーターとした。
(比較例1)
導体ペーストの配合において、CaCOを0質量%、Alを17.7質量%にしたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックヒーターを作製し、これを比較例1のセラミックヒーターとした。
(評価試験)
実施例及び比較例のセラミックヒーターについて、抵抗発熱体に含まれるガラスの融点を測定した。また、CaO、SiOの含有率を測定した。また、作製したセラミックヒーターを用いて、1100℃で1000時間の連続通電耐久試験を行い、抵抗変化率を測定した。また、連続通電耐久試験の100時間経過後の抵抗発熱体について、マイグレーションの有無を確認した。
抵抗発熱体に含まれるガラスの融点は、リガク社製の示差走査熱量計(型式DSC8270)を用いて測定した。
抵抗発熱体に含まれるガラスにおける、CaO、SiOの含有率は、日本電子社製の電子プローブ微小分析器(EPMA)(型式JXA−8500F)を用いて測定した。この含有率の値を元に、SiOに対するCaOの質量比(CaO/SiO)を算出した。
マイグレーションの有無は、上記EPMAを用いて、抵抗発熱体の断面を測定し、Mg元素とNa元素の分布を観察して評価した。
表1に、実施例1〜3及び比較例1について行った測定結果を示す。
表1より、SiOに対するCaOの質量比が0.23である比較例1の抵抗発熱体では、ガラスの融点が1230℃と低かった。また、連続通電耐久試験100時間時点において、Mg元素とNa元素が抵抗発熱体の周囲に偏在している状態が観察され、マイグレーションが起こっていることが確認された。これに対し、SiOに対するCaOの質量比が、0.34、0.48、0.69である実施例1〜3の抵抗発熱体は、ガラスの融点が1300℃以上であった。また、Mg元素とNa元素の両方において、マイグレーションは確認されなかった。
図10に、実施例1〜3及び比較例1について行った連続通電耐久試験の結果を示す。
図10に示すように、比較例1では、連続通電耐久試験後の抵抗変化率が8%と高いことが確認された。これに対し、実施例1〜3では、抵抗変化率はいずれも4%以内であり、抵抗率の上昇が抑制されていることが確認された。
10…本体部、20…発熱部。

Claims (4)

  1. セラミックからなる本体部と、前記本体部の内部に設けられた抵抗発熱体からなる発熱部とを備えるセラミックヒーターであって、
    前記抵抗発熱体は、Al、CaO及びSiOを構成成分とするガラスと、導電材料とを含み、
    前記ガラスにおける前記SiOに対する前記CaOの質量比(CaO/SiO)が、0.34〜0.69であることを特徴とするセラミックヒーター。
  2. 前記質量比(CaO/SiO)が、0.34〜0.54である請求項1に記載のセラミックヒーター。
  3. 前記抵抗発熱体に含まれるガラスにおけるCaOの含有率が、前記本体部のCaOの含有率よりも高い請求項1又は2に記載のセラミックヒーター。
  4. 前記ガラスの融点が、1300℃以上である請求項1〜3のいずれか一項に記載のセラミックヒーター。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020050324A1 (ja) 2018-09-05 2020-03-12 株式会社小糸製作所 車両用表示システム、車両システム及び車両

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WO2020050324A1 (ja) 2018-09-05 2020-03-12 株式会社小糸製作所 車両用表示システム、車両システム及び車両

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