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JP2018160444A - 二次電池、電池パック、及び車両 - Google Patents

二次電池、電池パック、及び車両 Download PDF

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Tetsuya Sasagawa
哲也 笹川
康宏 原田
Yasuhiro Harada
康宏 原田
高見 則雄
Norio Takami
則雄 高見
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Abstract

【課題】自己放電が抑制された二次電池、自己放電が抑制された電池パック、及びこの電池パックを搭載した車両を提供することを目的とする。【解決手段】実施形態によると、負極活物質含有層と、正極活物質含有層と、絶縁層とを具備する二次電池が提供される。絶縁層は、負極活物質含有層と正極活物質含有層との間に設けられており、絶縁性粒子を含む。絶縁層における絶縁性粒子の粒度分布は、2つ以上のピークを含む。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、二次電池、電池パック、及び車両に関する。
リチウムイオン電池などの二次電池について、車載用途および定置用途への適用が進むにつれて、更なる高容量化、長寿命化、高出力化が求められている。リチウムチタン複合酸化物は、充放電に伴う体積変化が小さいためサイクル性能に優れている。また、リチウムチタン複合酸化物のリチウム吸蔵放出反応は、原理的にリチウム金属が析出し難いため、リチウムチタン複合酸化物を用いた電池は大電流での充放電を繰り返しても性能劣化が小さい。
特許第6070681号明細書
自己放電が抑制された二次電池、自己放電が抑制された電池パック、及びこの電池パックを搭載した車両を提供することを目的とする。
実施形態によると、負極活物質含有層と、正極活物質含有層と、絶縁層とを具備する二次電池が提供される。絶縁層は、負極活物質含有層と正極活物質含有層との間に設けられており、絶縁性粒子を含む。絶縁層における絶縁性粒子の粒度分布は、2つ以上のピークを含む。
他の実施形態によると、上記実施形態に係る二次電池を具備する電池パックが提供される。
さらに他の実施形態によると、上記実施形態に係る電池パックを搭載する車両が提供される。
実施形態に係る絶縁層の一例における絶縁性粒子の粒度分布を示すグラフ。 実施形態に係る二次電池の一例を概略的に示す断面図。 図2に示す二次電池のA部を拡大した断面図。 実施形態に係る他の例の二次電池が具備することができる一例の電極複合体の概略断面図。 実施形態に係る他の例の二次電池が具備することができる他の例の電極複合体の概略断面図。 実施形態に係る他の例の二次電池の概略断面図。 実施形態に係る組電池の一例を概略的に示す斜視図。 実施形態に係る電池パックの一例を概略的に示す分解斜視図。 図8に示す電池パックの電気回路の一例を示すブロック図。 実施形態に係る車両の一例を概略的に示す断面図。 実施形態に係る車両の他の例を概略的に示した図。
正極、負極間を電気的に絶縁するために、シート状のセパレータが一般的に用いられる。リチウムイオン電池などの二次電池のエネルギー密度を高める手段として、上記セパレータの代わりに、電極上に絶縁性粒子を薄く塗布する方法がある。しかしながら、凹凸のある電極表面に塗布する絶縁性粒子は粒子径が小さいと電極活物質の隙間に入り込みやすく、電極の一部が露出する恐れがある。一方で、粒子径が大きい絶縁性粒子を薄く塗布すると、ピンホールが生じやすく、二次電池の自己放電が大きくなる恐れがある。
以下に、実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態によると、負極活物質含有層と、正極活物質含有層と、絶縁層とを具備する二次電池が提供される。絶縁層は、負極活物質含有層と正極活物質含有層との間に設けられており、絶縁性粒子を含む。絶縁層における絶縁性粒子の粒度分布は、2つ以上のピークを含む。
実施形態に係る二次電池において、絶縁層は、例えば負極活物質含有層及び/又は正極活物質含有層の表面に形成される。
後述するとおり、負極活物質含有層は、負極に含まれ得る。負極は、負極活物質含有層に加え、集電体(負極集電体)を含み得る。また、正極活物質含有層は、正極に含まれ得る。正極は、正極活物質含有層に加え、集電体(正極集電体)を含み得る。負極活物質含有層を含む負極と、正極活物質含有層を含む正極活物質含有層と、絶縁層とは、電極群を構成し得る。電極群において、絶縁層は、負極及び/又は正極の片面に形成され得る。または、絶縁層は、負極及び/又は正極の両面に形成され得る。
または、負極活物質含有層が集電体の一方の面の表面に設けられ、正極活物質含有層が集電体のその裏側の表面に設けられて電極複合体を構成し得る。つまり、負極活物質含有層と正極活物質含有層とは、バイポーラ構造の電極を構成し得る。電極複合体において、絶縁層は、負極活物質含有層及び/又は正極活物質含有層の表面に形成される。つまり、絶縁層と集電体との間に負極活物質含有層及び/又は正極活物質含有層が位置する。
第1の実施形態に係る二次電池は、電解質を含むことができる。電解質は、上述した電極群、又は電極複合体に保持され得る。
第1の実施形態に係る二次電池は、負極活物質含有層と正極活物質含有層との間に配されたセパレータを更に具備することもできる。負極活物質含有層と正極活物質含有層との間に配されたセパレータは、負極活物質含有層及び/又は正極活物質含有層に形成された絶縁層と隣接し得る。
また、第1の実施形態に係る二次電池は、電極群又は電極複合体、及び電解質を収容する外装部材を更に具備することができる。外装部材は、複数の電極群を収容し得る。複数の電極群は、例えば電気的に直列に接続されて、外装部材の中に収容される。
さらに、第1の実施形態に係る二次電池は、集電体に電気的に接続された負極端子及び正極端子を更に具備することができる。負極端子及び正極端子は、集電体に設けられた電極集電タブを介して、集電体に電気的に接続し得る。
第1の実施形態に係る二次電池は、非水電解質を含んだ非水電解質二次電池を含む。
以下、絶縁層、負極活物質含有層、正極活物質含有層、集電体、電解質、セパレータ、外装部材、負極端子及び正極端子について詳細に説明する。
1)絶縁層
絶縁層は、粒度分布に少なくとも2つ以上のピークを含んだ絶縁性粒子を含む。
絶縁層における絶縁性粒子の粒度分布が2つ以上のピークを含むことは、絶縁層に含まれている絶縁性粒子を、大まかに2つ以上の粒子径のものに分類できることを意味し得る。粒子径の大きい絶縁性粒子が正極と負極との間を空間的に隔てる効果を持つ一方で、粒子径の小さい絶縁性粒子が粒子径の大きい絶縁性粒子間に充填されることでピンホールの形成を抑えることができる。
例えば、絶縁層に含ませる絶縁性粒子として、粒度分布に2つ以上のピークを含む絶縁性粒子を用いることで、電極上にピンホールを生じることなく絶縁層を形成でき、二次電池の自己放電を抑制することができる。
2つ以上のピークは、最もピーク強度が高い第1のピークと、該第1のピークの次にピーク強度が高い第2のピークとを含み得る。
第2のピークのピーク強度に対する第1のピークのピーク強度が1以上10以下であることが好ましい。この、ピーク強度比(第1のピーク強度/第2のピーク強度)が1.2以上5以下であることがさらに好ましい。
粒度分布において、第1のピークに対応する第1の粒子径と、第2のピークに対応する第2の粒子径との一方が、他方の2倍以上であることが好ましい。つまり、第1のピークに対応する第1の粒子径が、第2のピークに対応する第2の粒子径の2倍以上の値であるか、或いは第2の粒子径が第1の粒子径の2倍以上の値であることが好ましい。
また、粒度分布において、第1のピークが、第2のピークに対し低粒度側にあることが好ましい。換言すると、第1の粒子径が第2の粒子径よりも小さい値を有することが好ましい。
第1の粒子径が0.1μmを超え、且つ1μm以下であることが好ましい。第1の粒子径を0.1μmより大きくすることによって、絶縁層に一定の空隙を設けることができる。その結果、液状の電解質やゲル状の電解質を用いる場合は、当該電解質を一定量絶縁層に含浸および保持させることができ、高い出力性能を得ることができる。また、第1の粒子径を1μm以下とすることによって、正負極間の電気的な微小短絡を防止できる。また、第2の粒子径が0.3μm以上5μm以下であることが好ましい。
絶縁層内での絶縁性粒子の形態を上記の範囲とすることで、絶縁層において高いイオン伝導性を保つための空隙を確保し、かつ微小短絡を防ぐことができる。
図1に、好ましい形態を有する一例の絶縁層における絶縁性粒子の粒度分布を示すグラフを示す。図1では、絶縁性粒子の粒度分布を表すグラフとして、絶縁層における絶縁性粒子の粒径(横軸)に対する絶縁層内での頻度(縦軸)を示す曲線が図示されている。図1に示す曲線は、2つのピークを有しており、粒度分布において、絶縁性粒子の粒子径に対する頻度が極大値を2つ含むことがわかる。
絶縁性粒子としてはAl23、ZrO2、SiO2、MgO等の金属酸化物が挙げられる。また、絶縁性粒子として固体電解質を用いれば、二次電池の抵抗を低くすることができる。固体電解質の例としては、ガーネット型構造を有するLi7La3Zr212(LLZ)、NASICON型構造を有するLi1+xAlxTi2-x(PO4)3(LATP)(0≦x≦1)やLi1+xAlxGe2-x(PO4)3(LAGP)(0≦x≦1)、ペロブスカイト型構造を有するLa2/3-xLixTiO3(0.3≦x≦0.7)等が挙げられる。
絶縁層に用いる絶縁性粒子の種類は、1種類であってもよく、或いは2種類以上でもよい。例えば、異なる粒子径を含んでいるため、粒度分布に2つ以上のピークを含む単一材料の絶縁性粒子を用いてもよい。または、例えばそれぞれの粒子径が異なる2種類以上の材料の絶縁性粒子を用いることで、絶縁層における粒度分布が2つ以上のピークを有していてもよい。
具体的な例として、粒子径が比較的小さい固体電解質と、粒子径が比較的大きいアルミナ(Al23)などの金属酸化物とを併せて用いることができる。粒子径が小さい固体電解質では、固体内でのイオン伝導パスが短い。そのため、固体電解質が絶縁層内で担うイオン伝導の割合が大きくなり、絶縁層におけるイオン伝導性を確保できる。この場合、正負極間の絶縁性を確保するための粒子径の大きい絶縁性粒子として、アルミナなどの安価な材料の粒子を用いることで、絶縁層のイオン伝導性を低下させずに低コスト化することができる。
絶縁層は、絶縁性粒子に加え、結着剤をさらに含み得る。
絶縁層に含む結着剤の量は、絶縁層全体(100重量部)に対し、1重量部以上5重量部以下であることが好ましい。結着剤の含有量を1重量部以上とすることで、電極との十分な密着強度が得られる。結着剤の含有量を5重量部以下とすることで、絶縁層内の高いイオン伝導性を確保できる。
結着剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴム、スチレンブタジェンゴム、ポリアクリル酸化合物、イミド化合物、及びカルボキシルメチルセルロースなどを用いることができる。これらの1つを結着剤として用いてもよく、或いは、2つ以上を組み合わせて結着剤として用いてもよい。
絶縁層の空隙率は、20%以上80%以下であることが好ましい。空隙率を20%以上とすることで、液状の電解質を絶縁層内に十分に保持することができるため、高いイオン伝導性を確保できる。空隙率を80%以下とすることで、正負極間の微小短絡を防ぐことができる。
なお、負極層と正極層とを電気的に絶縁するための手段として、例えばシート状のセパレータが設けられているバイポーラ電極を含む電池では、確実に絶縁させるために負極層の面積及び/又は正極層の面積よりも大きい面積のシート状セパレータを用いる場合があった。しかし、液状の電解質を含むバイポーラ型の電池では、このようなセパレータを用いると、電解質の液絡が生じてしまう虞がある。液絡した電解質によって、バイポーラ電極の外部イオン伝導パスが形成される結果、バイポーラスタック(電極複合体)における電圧が低下し得る。実施形態に係る二次電池では、絶縁層の面積を、絶縁層を形成した電極の面積と同じにすることで、液状電解質の液絡を低減させることができる。絶縁層の面積は、電極の面積と同じにしてもよく、或いは電極の面積よりも大きくしてもよい。
絶縁層における絶縁性粒子の粒度分布は、例えばJIS Z 8827-1(2008年)の静的画像解析法によって測定することができる。
測定対象の絶縁層が二次電池に含まれている場合は、例えば、以下のようにして対象の絶縁層を採取し、得られた絶縁層に対し測定を行う。
先ず、二次電池を解体し、絶縁層が塗布された電極(正極及び/又は負極)を取り出す。次に、絶縁層が塗布された電極をメチルエチルカーボネートで十分洗浄し、真空乾燥させる。続いて、乾燥させた電極に塗布されている絶縁層部分の断面をアルゴンイオンミリングによって切り出す。切り出された断面部分を用いて上記画像解析法によって粒度分布を測定する。
このようにして、個数基準による粒度分布を測定し、粒子径に対して個数頻度が極大値を示した時の粒子径をピーク粒子径とする。なお、個数頻度の極大値は、該当するピーク粒子径についてのピーク強度に対応する。
また、画像解析法を適用する際得られた絶縁層部分の断面画像を用いて、絶縁層の厚さを確認することができる。断面画像をモノクロ256階調に変換し閾値を設けて二値化する。これによりSEM画像において、絶縁性粒子及び結着剤が白色、空隙が黒色と表示されるようにする。これを用いて絶縁性粒子の分布を確認することで、絶縁層の厚さを求めることができる。
また、二値化したSEM画像を用いて、絶縁層の空隙率を算出することができる。二値化した断面画像における全画素の面積に対する、空隙を示す黒色の画素の面積を空隙率として算出する。
2)負極活物質含有層
負極活物質含有層は、負極活物質と、任意に導電剤及び結着剤とを含むことができる。
負極活物質含有層は、集電体の片面又は両面に形成されて、負極を構成し得る。又は、集電体の片面に負極活物質含有層が形成される一方で、集電体の裏側の面に後述する正極活物質含有層が形成されて、バイポーラ電極を構成し得る。
負極活物質含有層は、1種又は2種以上の負極活物質を含む。負極活物質の例には、ラムスデライト構造を有するチタン酸リチウム(例えばLi2Ti37)、スピネル構造を有するチタン酸リチウム(例えばLi4Ti512)、単斜晶型二酸化チタン(TiO2)、アナターゼ型二酸化チタン、ルチル型二酸化チタン、ホランダイト型チタン複合酸化物、斜方晶型Na含有チタン複合酸化物(たとえばLi2Na2Ti614)、単斜晶型ニオブチタン複合酸化物(例えばNb2TiO7)などの一般式Ti1-xx+yNb2-y7-σで表されるニオブ−チタン複合酸化物(MはMg、Fe、Ni、Co、W、Ta及びMoからなる群より選択される少なくとも一種の元素;0≦x<1、0≦y<1、及び−0.3≦σ≦0.3)、及び一般式Li2+aM12-bTi6-cM2d14+δで表されるチタン含有複合酸化物(M1は、Sr,Ba,Ca,Mg,Na,Cs,Rb及びKからなる群より選択される少なくとも一種の元素、M2は、Zr,Sn,V,Nb,Ta,Mo,W,Y,Fe,Co,Cr,Mn,Ni,及びAlからなる群より選択される少なくとも一種の元素;0≦a≦6、0≦b<2、0≦c<6、0≦d<6、及び−0.5≦δ≦0.5)などのチタン含有酸化物が挙げられる。また、負極活物質として、上記チタン含有酸化物の他に、黒鉛(グラファイト)などを用いることもできる。
導電剤は、集電性能を高め、且つ、負極活物質と集電体との接触抵抗を抑えるために配合される。導電剤の例には、気相成長カーボン繊維(Vapor Grown Carbon Fiber;VGCF)、アセチレンブラック、カーボンブラック及び黒鉛のような炭素質物が含まれる。これらの1つを導電剤として用いてもよく、或いは、2つ以上を組み合わせて導電剤として用いてもよい。あるいは、導電剤を用いる代わりに、負極活物質粒子の表面に、炭素コートや、電子導電性無機材料コートを施してもよい。
結着剤は、分散された負極活物質の間隙を埋め、また、負極活物質と集電体とを結着させるために配合される。結着剤の例には、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoro ethylene;PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene fluoride;PVdF)、フッ素系ゴム、及びスチレンブタジェンゴム、ポリアクリル酸化合物、及びイミド化合物が含まれる。これらの1つを結着剤として用いてもよく、或いは、2つ以上を組み合わせて結着剤として用いてもよい。
負極活物質含有層中の活物質、導電剤及び結着剤は、それぞれ、70質量%以上96質量%以下、2質量%以上28質量%以下及び2質量%以上28質量%以下の割合で配合することが好ましい。導電剤の量を2質量%以上とすることにより、負極活物質含有層の集電性能を向上させることができる。また、結着剤の量を2質量%以上とすることにより、負極活物質含有層と集電体との結着性が十分となり、優れたサイクル性能を期待できる。一方、導電剤及び結着剤はそれぞれ28質量%以下にすることが高容量化を図る上で好ましい。
負極活物質含有層は、絶縁性粒子を更に含むことができる。負極活物質含有層に含ませる絶縁性粒子として、絶縁層が含むことのできる絶縁性粒子を用いることができる。絶縁性粒子を含ませることで、負極活物質含有層におけるリチウムイオン伝導率を向上させ、二次電池を高出力化することができる。
負極活物質含有層の密度(集電体を含まず)は、1.8g/cm3以上2.8g/cm3以下であることが好ましい。密度がこの範囲内にある負極活物質含有層は、エネルギー密度と電解質の保持性とに優れている。負極活物質含有層の密度は、2.1g/cm3以上2.6g/cm3以下であることがより好ましい。
負極活物質含有層を含む負極は、例えば次の方法により作製することができる。まず、負極活物質、導電剤及び結着剤を溶媒に懸濁してスラリーを調製する。このスラリーを、集電体の片面又は両面に塗布する。次いで、塗布したスラリーを乾燥させて、負極活物質含有層と集電体との積層体を得る。その後、この積層体にプレスを施す。このようにして、負極を作製する。或いは、負極は、次の方法により作製してもよい。まず、負極活物質、導電剤及び結着剤を混合して、混合物を得る。次いで、この混合物をペレット状に成形する。次いで、これらのペレットを集電体上に配置することにより、負極を得ることができる。
3)正極活物質含有層
正極活物質含有層は、集電体の片面又は両面に形成されて、正極を構成し得る。又は、集電体の片面に上述した負極活物質含有層が形成される一方で、集電体の裏側の面に正極活物質含有層が形成されて、バイポーラ電極を構成し得る。
正極活物質含有層は、正極活物質と、任意に導電剤及び結着剤を含むことができる。
正極活物質としては、例えば、酸化物、硫化物又は高分子材料を用いることができる。正極活物質含有層は、1種類の正極活物質を含んでいてもよく、或いは2種類以上の正極活物質を含んでいてもよい。酸化物及び硫化物の例には、Li又はLiイオンを挿入及び脱離させることができる化合物を挙げることができる。
このような化合物としては、例えば、二酸化マンガン(MnO2)、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、リチウムマンガン複合酸化物(例えばLixMn24又はLixMnO2;0<x≦1)、リチウムニッケル複合酸化物(例えばLixNiO2;0<x≦1)、リチウムコバルト複合酸化物(例えばLixCoO2;0<x≦1)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(例えばLixNi1-yCoy2;0<x≦1、0<y<1)、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えばLixMnyCo1-y2;0<x≦1、0<y<1)、スピネル構造を有するリチウムマンガンニッケル複合酸化物(例えばLixMn2-yNiy4;0<x≦1、0<y<2)、オリビン構造を有するリチウムリン酸化物(例えばLixFePO4;0<x≦1、LixFe1-yMnyPO4;0<x≦1、0<y<1、LixCoPO4;0<x≦1)、硫酸鉄(Fe2(SO4)3)、バナジウム酸化物(例えばV25)、及び、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(LiNi1-x-yCoxMny2;0<x<1、0<y<1、x+y<1)が含まれる。活物質として、これらの化合物を単独で用いてもよく、或いは、複数の化合物を組合せて用いてもよい。
高分子材料としては、例えば、ポリアニリンやポリピロール等の導電性ポリマー材料、ジスルフィド系ポリマー材料等が挙げられる。
上記の正極活物質の他に、イオウ(S)、フッ化カーボン等も使用できる。
より好ましい正極活物質の例には、スピネル構造を有するリチウムマンガン複合酸化物(例えばLixMn24;0<x≦1)、リチウムニッケル複合酸化物(例えばLixNiO2;0<x≦1)、リチウムコバルト複合酸化物(例えばLixCoO2;0<x≦1)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(例えばLiNi1-yCoy2;0<x≦1、0<y<1)、スピネル構造を有するリチウムマンガンニッケル複合酸化物(例えばLixMn2-yNiy4;0<x≦1、0<y<2)、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えばLixMnyCo1-y2;0<x≦1、0<y<1)、リチウムリン酸鉄(例えばLixFePO4;0<x≦1)、及び、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(LiNi1-x-yCoxMny2;0<x<1、0<y<1、x+y<1)が含まれる。これらの正極活物質を用いると、正極電位を高めることができる。
電池の電解質として常温溶融塩を用いる場合、リチウムリン酸鉄、LixVPO4F(0≦x≦1)、リチウムマンガン複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムニッケルコバルト複合酸化物、又はこれらの混合物を含む正極活物質を用いることが好ましい。これらの化合物は常温溶融塩との反応性が低いため、サイクル寿命を向上させることができる。常温溶融塩の詳細については、後述する。
正極活物質の一次粒径は、100nm以上1μm以下であることが好ましい。一次粒径が100nm以上の正極活物質は、工業生産上の取り扱いが容易である。一次粒径が1μm以下の正極活物質は、リチウムイオンの固体内拡散をスムーズに進行させることが可能である。
正極活物質の比表面積は、0.1m2/g以上10m2/g以下であることが好ましい。0.1m2/g以上の比表面積を有する正極活物質は、Liイオンの吸蔵・放出サイトを十分に確保できる。10m2/g以下の比表面積を有する正極活物質は、工業生産の上で取り扱い易く、かつ良好な充放電サイクル性能を確保できる。
結着剤は、分散された正極活物質の間隙を埋め、また、正極活物質と集電体とを結着させるために配合される。結着剤の例には、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoro ethylene;PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene fluoride;PVdF)、フッ素系ゴム、ポリアクリル酸化合物、及びイミド化合物が含まれる。これらの1つを結着剤として用いてもよく、或いは、2つ以上を組み合わせて結着剤として用いてもよい。
導電剤は、集電性能を高め、且つ、正極活物質と集電体との接触抵抗を抑えるために配合される。導電剤の例には、気相成長カーボン繊維(Vapor Grown Carbon Fiber;VGCF)、アセチレンブラック、カーボンブラック及び黒鉛のような炭素質物が含まれる。これらの1つを導電剤として用いてもよく、或いは、2つ以上を組み合わせて導電剤として用いてもよい。また、導電剤を省略することもできる。
正極活物質含有層において、正極活物質及び結着剤は、それぞれ、80質量%以上98質量%以下、及び2質量%以上20質量%以下の割合で配合することが好ましい。
結着剤の量を2質量%以上にすることにより、十分な電極強度が得られる。また、結着剤の量を20質量%以下にすると、電極に含まれる絶縁体の量が減るため、内部抵抗を減少できる。
導電剤を加える場合には、正極活物質、結着剤及び導電剤は、それぞれ、80質量%以上95質量%以下、2質量%以上17質量%以下、及び3質量%以上18質量%以下の割合で配合することが好ましい。
導電剤の量を3質量%以上にすることにより、上述した効果を発揮することができる。また、導電剤の量を18質量%以下にすることにより、電解質と接触する導電剤の割合を低くすることができる。この割合が低いと、高温保存下において、電解質の分解を低減することができる。
正極活物質含有層は、絶縁性粒子を更に含むことができる。正極活物質含有層に含ませる絶縁性粒子として、絶縁層が含むことのできる絶縁性粒子を用いることができる。絶縁性粒子を含ませることで、正極活物質含有層におけるリチウムイオン伝導率を向上させ、二次電池を高出力化することができる。
正極活物質含有層を含む正極は、例えば次の方法により作製することができる。まず、正極活物質、導電剤及び結着剤を溶媒に懸濁してスラリーを調製する。このスラリーを、集電体の片面又は両面に塗布する。次いで、塗布したスラリーを乾燥させて、正極活物質含有層と集電体との積層体を得る。その後、この積層体にプレスを施す。このようにして、正極を作製する。或いは、正極は、次の方法により作製してもよい。まず、正極活物質、導電剤及び結着剤を混合して、混合物を得る。次いで、この混合物をペレット状に成形する。次いで、これらのペレットを集電体上に配置することにより、正極を得ることができる。
4)集電体
集電体はアルミニウム、或いは、Mg、Ti、Zn、Ni、Cr、Mn、Fe、Cu、及びSiから選択される一以上の元素を含むアルミニウム合金から作られることが好ましい。例えば、集電体として、アルミニウム箔、又は、Mg、Ti、Zn、Ni、Cr、Mn、Fe、Cu及びSiから選択される一以上の元素を含むアルミニウム合金箔を用いることができる。
その上に負極活物質含有層が形成されて、負極において用いられる集電体、即ち負極集電体には、負極活物質のリチウムの挿入及び脱離電位(vs.Li/Li)において電気化学的に安定である材料を用いることができる。負極集電体には、上記アルミニウムやアルミニウム合金に加え、銅、ニッケル、及びステンレスを好適に用いることができる。
負極集電体の厚さは、5μm以上20μm以下であることが好ましい。このような厚さを有する負極集電体は、負極の強度と軽量化のバランスをとることができる。
その上に正極活物質含有層が形成されて、正極において用いられる集電体、即ち正極集電体は、アルミニウム箔、又は、Mg、Ti、Zn、Ni、Cr、Mn、Fe、Cu及びSiから選択される一以上の元素を含むアルミニウム合金箔であることが好ましい。
正極集電体としてのアルミニウム箔又はアルミニウム合金箔の厚さは、5μm以上20μm以下であることが好ましく、15μm以下であることがより好ましい。アルミニウム箔の純度は99質量%以上であることが好ましい。正極集電体としてのアルミニウム箔又はアルミニウム合金箔に含まれる鉄、銅、ニッケル、及びクロムなどの遷移金属の含有量は、1質量%以下であることが好ましい。
5)電解質
電解質としては、例えば液状非水電解質又はゲル状非水電解質を用いることができる。液状非水電解質は、溶質としての電解質塩を有機溶媒に溶解することにより調製される。電解質塩の濃度は、0.5 mol/L以上2.5 mol/L以下であることが好ましい。
電解質塩の例には、過塩素酸リチウム(LiClO4)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、六フッ化砒素リチウム(LiAsF6)、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、及びビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム(LiN(CF3SO2)2)のようなリチウム塩、及び、これらの混合物が含まれる。電解質塩は、高電位でも酸化し難いものであることが好ましく、LiPF6が最も好ましい。
有機溶媒の例には、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ビニレンカーボネート(VC)のような環状カーボネート;ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(MEC)のような鎖状カーボネート;テトラヒドロフラン(THF)、2メチルテトラヒドロフラン(2MeTHF)、ジオキソラン(DOX)のような環状エーテル;ジメトキシエタン(DME)、ジエトキシエタン(DEE)のような鎖状エーテル;γ-ブチロラクトン(GBL)、アセトニトリル(AN)、及びスルホラン(SL)が含まれる。これらの有機溶媒は、単独で、又は混合溶媒として用いることができる。
有機溶媒として、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)及びジエチルカーボネート(DEC)からなる群のうち、少なくとも2つ以上を混合した混合溶媒、並びにγ-ブチロラクトン(GBL)を含む混合溶媒が好ましい。これらの混合溶媒を用いることにより、高温性能に優れた二次電池を得ることができる。
ゲル状非水電解質は、液状非水電解質と高分子材料とを複合化することにより調製される。高分子材料の例には、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンオキサイド(PEO)、又はこれらの混合物が含まれる。
或いは、非水電解質としては、液状非水電解質及びゲル状非水電解質の他に、リチウムイオンを含有した常温溶融塩(イオン性融体)、高分子固体電解質、及び無機固体電解質等を用いてもよい。
常温溶融塩(イオン性融体)は、有機物カチオンとアニオンとの組合せからなる有機塩の内、常温(15℃以上25℃以下)で液体として存在し得る化合物を指す。常温溶融塩には、単体で液体として存在する常温溶融塩、電解質塩と混合させることで液体となる常温溶融塩、有機溶媒に溶解させることで液体となる常温溶融塩、又はこれらの混合物が含まれる。一般に、非水電解質二次電池に用いられる常温溶融塩の融点は、25℃以下である。また、有機物カチオンは、一般に4級アンモニウム骨格を有する。
高分子固体電解質は、電解質塩を高分子材料に溶解し、固体化することによって調製される。
無機固体電解質は、Liイオン伝導性を有する固体物質である。無機固体電解質は、例えば上記した絶縁性粒子として用いることのできる固体電解質を含む。
6)セパレータ
セパレータは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、若しくはポリフッ化ビニリデン(PVdF)を含む多孔質フィルム、又は合成樹脂製不織布から形成される。安全性の観点からは、ポリエチレン又はポリプロピレンから形成された多孔質フィルムを用いることが好ましい。これらの多孔質フィルムは、一定温度において溶融し、電流を遮断することが可能なためである。
7)外装部材
外装部材としては、例えば、ラミネートフィルムからなる容器、又は金属製容器を用いることができる。
ラミネートフィルムの厚さは、例えば、0.5mm以下であり、好ましくは、0.2mm以下である。
ラミネートフィルムとしては、複数の樹脂層とこれらの樹脂層間に介在した金属層とを含む多層フィルムが用いられる。樹脂層は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、及びポリエチレンテレフタレート(PET)等の高分子材料を含んでいる。金属層は、軽量化のためにアルミニウム箔又はアルミニウム合金箔からなることが好ましい。ラミネートフィルムは、熱融着によりシールを行うことにより、外装部材の形状に成形され得る。
金属製容器の壁の厚さは、例えば、1mm以下であり、より好ましくは0.5mm以下であり、更に好ましくは、0.2mm以下である。
金属製容器は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金等から作られる。アルミニウム合金は、マグネシウム、亜鉛、及びケイ素等の元素を含むことが好ましい。アルミニウム合金は、鉄、銅、ニッケル、及びクロム等の遷移金属を含む場合、その含有量は100ppm以下(質量比)であることが好ましい。
外装部材の形状は、特に限定されない。外装部材の形状は、例えば、扁平型(薄型)、角型、円筒型、コイン型、又はボタン型等であってもよい。外装部材は、電池寸法に応じて、例えば携帯用電子機器等に搭載される小型電池用外装部材、二輪乃至四輪の自動車および鉄道用車両等の車両に搭載される大型電池用外装部材であってもよい。
8)負極端子
負極端子は、上述の負極活物質のLi吸蔵放出電位において電気化学的に安定であり、かつ導電性を有する材料から形成されることができる。具体的には、負極端子の材料としては、銅、ニッケル、ステンレス若しくはアルミニウム、又は、Mg,Ti,Zn,Mn,Fe,Cu,及びSiからなる群より選択される少なくとも1種の元素を含むアルミニウム合金が挙げられる。負極端子の材料としては、アルミニウム又はアルミニウム合金を用いることが好ましい。負極端子は、負極集電体との接触抵抗を低減するために、負極集電体と同様の材料からなることが好ましい。
9)正極端子
正極端子は、リチウムの酸化還元電位に対し3V以上5V以下の電位範囲(vs.Li/Li)において電気的に安定であり、且つ導電性を有する材料から形成される。正極端子の材料としては、アルミニウム、或いは、Mg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu及びSiからなる群より選択される少なくとも1種の元素を含むアルミニウム合金が挙げられる。正極端子は、正極集電体との接触抵抗を低減するために、正極集電体と同様の材料から形成されることが好ましい。
次に、第1の実施形態に係る二次電池について、図面を参照しながらより具体的に説明する。
図2は、第1の実施形態に係る二次電池の一例を概略的に示す断面図である。図3は、図2に示す二次電池のA部を拡大した断面図である。
図2及び図3に示す二次電池100は、図2に示す袋状外装部材2と、図2及び図3に示す電極群1と、図示しない電解質とを具備する。電極群1及び電解質は、外装部材2内に収納されている。電解質(図示しない)は、電極群1に保持されている。
袋状外装部材2は、2つの樹脂層とこれらの間に介在した金属層とを含むラミネートフィルムからなる。
図2に示すように、電極群1は、扁平状の捲回電極群である。扁平状の捲回電極群1は、図3に示すように、負極3と、絶縁層4と、正極5とを含む。絶縁層4は、負極3と正極5との間に介在している。
負極3は、負極集電体3aと負極活物質含有層3bとを含む。負極3のうち、捲回電極群1の最外殻に位置する部分は、図3に示すように負極集電体3aの内面側のみに負極活物質含有層3bが形成されている。負極3におけるその他の部分では、負極集電体3aの両面に負極活物質含有層3bが形成されている。
正極5は、正極集電体5aと、その両面に形成された正極活物質含有層5bとを含んでいる。
図2に示すように、負極端子6及び正極端子7は、捲回電極群1の外周端近傍に位置している。この負極端子6は、最外殻に位置する負極3の負極集電体3aの一部に接続されている。また、正極端子7は、最外殻に位置する正極5の正極集電体5aに接続されている。これらの負極端子6及び正極端子7は、袋状外装部材2の開口部から外部に延出されている。袋状外装部材2は、その内面に配置された熱可塑性樹脂層により、熱融着されている。
第1の実施形態に係る二次電池は、図2及び図3に示す構成の二次電池に限らず、例えば図4−図6に示す構成の電池であってもよい。
まず、第1の実施形態に係る二次電池が具備することができる第1の例の電極複合体を、図4を参照しながら説明する。
図4は、第1の実施形態に係る二次電池が具備することができる第1の例の電極複合体の概略断面図である。
図4に示す電極複合体10Aは、正極活物質含有層5bと、絶縁層4と、負極活物質含有層3bと、2つの集電体8とを含む。図示するとおり、電極複合体10Aは、絶縁層4が、正極活物質含有層5bと、負極活物質含有層3bとの間に位置している。絶縁層4は、正極活物質含有層5bの一方の表面と、負極活物質含有層3bの一方の表面とに接している。正極活物質含有層5bの絶縁層4に接していない方の表面は、1つの集電体8に接している。同様に、負極活物質含有層3bの絶縁層4に接していない方の表面は、他方の集電体8に接している。かくして、電極複合体10Aは、1つの集電体8、負極活物質含有層3b、絶縁層4、正極活物質含有層5b及びもう1つの集電体8がこの順で積層された構造を有している。換言すると、図4に示した例の電極複合体10Aは、正極活物質含有層5bと、負極活物質含有層3bと、その間に位置した絶縁層4とを含んだ電極組12を1組含んだ電極体である。
電極複合体10Aのようなバイポーラ電極は、例えば次のようにして作製することができる。まず、負極活物質、導電剤及び結着剤を溶媒に懸濁してスラリーを調製する。このスラリーを、集電体の片面に塗布する。次いで、塗布したスラリーを乾燥させて、負極活物質含有層と集電体との積層体を得る。続いて、正極活物質、導電剤及び結着剤を溶媒に懸濁してスラリーを調製する。このスラリーを、集電体の他方の面に塗布する。次いで、塗布したスラリーを乾燥させて、負極活物質含有層と集電体と正極活物質含有層とを積層させた電極組を得る。その後、この電極組にプレスを施す。このようにして、バイポーラ電極を得ることができる。
次に、第1の実施形態に係る二次電池が具備することができる第2の例の電極複合体を、図5を参照しながら説明する。
図5は、第1の実施形態に係る二次電池が具備することができる第2の例の電極複合体の概略断面図である。
図5に示した電極複合体10Bは、バイポーラ構造を有する電極11を複数、例えば4つ含んでいる。各電極11は、図5に示すように、集電体8と、集電体8の一方の表面に形成された正極活物質含有層5bと、集電体8の他方の表面に形成された負極活物質含有層3bとを含んでいる。これらの電極11は、図5に示すように、1つの電極11の正極活物質含有層5bが、他の1つの電極11の負極活物質含有層3bに、絶縁層4を介して向き合うように配置されている。
電極複合体10Bは、他の2つの絶縁層4と、他の2つの集電体8と、他の1つの正極活物質含有層5bと、他の1つの負極活物質含有層3bとを更に含んでいる。図5に示すように、1つの正極活物質含有層5bは、電極11の積層体の最上段に位置する電極11の負極活物質含有層3bに、1つの絶縁層4を介して向き合っている。この正極活物質含有層5bの絶縁層4に接していない表面は、1つの集電体8に接している。また、1つの負極活物質含有層3bは、電極11の積層体の最下段に位置する電極11の正極活物質含有層5bに、1つの絶縁層4を介して向き合っている。この負極活物質含有層3bの絶縁層4に接していない表面は、1つの集電体8に接している。
第1の実施形態に係る二次電池が含むことができる電極複合体は、正極活物質含有層、絶縁層、負極活物質含有層をそれぞれ密着させて薄型にすることができる。そのため、第1の実施形態に係る二次電池では、正極活物質含有層と負極活物質含有層とこれらの間に位置した絶縁層との電極組を多数積層することができる。かくして、薄型で要するスペースが少なく、且つ大容量で自己放電が抑制された二次電池を提供できる。なお、図5に図示した例の電極複合体10Bは、正極活物質含有層5bと負極活物質含有層3bとこれらの間に位置した絶縁層4との電極組12を5組含んでいる。しかしながら、電極組12の数は、電池の形状及び大きさの設計に応じて適宜選択できる。
図6に、実施形態に係る一例の二次電池の概略断面図を示す。
図6に示すとおり、二次電池100は、外装部材2に収納されている電極複合体10Cを含む。図示する電極複合体10Cは、図5に示した電極複合体10Bと同様の構造を有する。電極複合体10Cの最上段に位置する集電体8の一方の端部には、正極集電タブ8Aが設けられている。一方、電極複合体10Cの最下段に位置する集電体8の一方の端部には、負極集電タブ8Bが設けられている。正極集電タブ8A及び負極集電タブ8Bには、図示しない負極端子及び正極端子がそれぞれ接続されており、これら負極端子と正極端子とは外装部材2の外部へ延出している。
図6では、図5の電極複合体10Bと同様に、正極活物質含有層5bと負極活物質含有層3bとこれらの間に位置した絶縁層4との電極組を5組含んだ電極複合体10Cを含んだ二次電池100を例として示した。しかしながら、第1の実施形態に係る二次電池は、5組以外の数の電極組、例えば、図4に示す電極複合体10Aと同様に1組の電極組を含んだ電極複合体を具備してもよいし、又は2組以上の電極組を含んだ電極複合体を具備してもよい。
第1の実施形態に係る二次電池は、負極活物質含有層と、正極活物質含有層と、絶縁層とを具備する。絶縁層は、負極活物質含有層と正極活物質含有層との間に設けられており、絶縁性粒子を含む。絶縁層における絶縁性粒子の粒度分布は、2つ以上のピークを含む。このような構成を有する二次電池では、自己放電が抑制されている。
(第2の実施形態)
第2の実施形態によると、組電池が提供される。第2の実施形態に係る組電池は、第1の実施形態に係る二次電池を複数個具備している。
第2の実施形態に係る組電池において、各単電池は、電気的に直列若しくは並列に接続して配置してもよく、又は直列接続及び並列接続を組み合わせて配置してもよい。
次に、第2の実施形態に係る組電池の一例について、図面を参照しながら説明する。
図7は、第2の実施形態に係る組電池の一例を概略的に示す斜視図である。図7に示す組電池200は、5つの単電池100と、4つのバスバー21と、正極側リード22と、負極側リード23とを具備している。5つの単電池100のそれぞれは、第2の実施形態に係る二次電池である。
バスバー21は、1つの単電池100の負極端子6と、隣に位置する単電池100の正極端子7とを接続している。このようにして、5つの単電池100は、4つのバスバー21により直列に接続されている。すなわち、図7の組電池200は、5直列の組電池である。
図7に示すように、5つの単電池100のうち、一方の列の左端に位置する単電池100の正極端子7は、外部接続用の正極側リード22に接続されている。また、5つの単電池100のうち、他方の列の右端に位置する単電池100の負極端子6は、外部接続用の負極側リード23に接続されている。
第2の実施形態に係る組電池は、第1の実施形態に係る二次電池を具備する。したがって、自己放電が抑制されている。
(第3の実施形態)
第3の実施形態によると、電池パックが提供される。この電池パックは、第2の実施形態に係る組電池を具備している。この電池パックは、第2の実施形態に係る組電池の代わりに、単一の第1の実施形態に係る二次電池を具備していてもよい。
第3の実施形態に係る電池パックは、保護回路を更に具備することができる。保護回路は、二次電池の充放電を制御する機能を有する。或いは、電池パックを電源として使用する装置(例えば、電子機器、自動車等)に含まれる回路を、電池パックの保護回路として使用してもよい。
また、第3の実施形態に係る電池パックは、通電用の外部端子を更に具備することもできる。通電用の外部端子は、外部に二次電池からの電流を出力するため、及び/又は二次電池に外部からの電流を入力するためのものである。言い換えれば、電池パックを電源として使用する際、電流が通電用の外部端子を通して外部に供給される。また、電池パックを充電する際、充電電流(自動車などの動力の回生エネルギーを含む)は通電用の外部端子を通して電池パックに供給される。
次に、第3の実施形態に係る電池パックの一例について、図面を参照しながら説明する。
図8は、第3の実施形態に係る電池パックの一例を概略的に示す分解斜視図である。図9は、図8に示す電池パックの電気回路の一例を示すブロック図である。
図8及び図9に示す電池パック300は、収容容器31と、蓋32と、保護シート33と、組電池200と、プリント配線基板34と、配線35と、図示しない絶縁板とを備えている。
収容容器31は、保護シート33と、組電池200と、プリント配線基板34と、配線35とを収容可能に構成されている。蓋32は、収容容器31を覆うことにより、上記組電池200等を収容する。収容容器31及び蓋32には、図示していないが、外部機器等へと接続するための開口部又は接続端子等が設けられている。
保護シート33は、収容容器31の長辺方向の両方の内側面と、組電池200を介してプリント配線基板34と向き合う短辺方向の内側面とに配置されている。保護シート33は、例えば、樹脂又はゴムからなる。
組電池200は、複数の単電池100と、正極側リード22と、負極側リード23と、粘着テープ24とを備えている。組電池200は、1つの単電池100を備えていてもよい。
単電池100は、例えば図2及び図3に示す構造を有している。或いは、単電池100は、図6に示す構造を有することもできる。複数の単電池100の少なくとも1つは、第1の実施形態に係る二次電池である。複数の単電池100は、外部に延出した負極端子6及び正極端子7が同じ向きになるように揃えて積層されている。複数の単電池100の各々は、図9に示すように電気的に直列に接続されている。複数の単電池100は、電気的に並列に接続されていてもよく、直列接続及び並列接続を組み合わせて接続されていてもよい。複数の単電池100を並列接続すると、直列接続した場合と比較して、電池容量が増大する。
粘着テープ24は、複数の単電池100を締結している。粘着テープ24の代わりに、熱収縮テープを用いて複数の単電池100を固定してもよい。この場合、組電池200の両側面に保護シート33を配置し、熱収縮テープを周回させた後、熱収縮テープを熱収縮させて複数の単電池100を結束させる。
正極側リード22の一端は、単電池100の積層体において、最下層に位置する単電池100の正極端子7に接続されている。負極側リード23の一端は、単電池100の積層体において、最上層に位置する単電池100の負極端子6に接続されている。
プリント配線基板34は、正極側コネクタ341と、負極側コネクタ342と、サーミスタ343と、保護回路344と、配線345及び346と、通電用の外部端子347と、プラス側配線348aと、マイナス側配線348bとを備えている。プリント配線基板34の一方の主面は、組電池200において負極端子6及び正極端子7が延びる面と向き合っている。プリント配線基板34と組電池200との間には、図示しない絶縁板が介在している。
正極側コネクタ341には、貫通孔が設けられている。この貫通孔に、正極側リード22の他端が挿入されることにより、正極側コネクタ341と正極側リード22とは電気的に接続される。負極側コネクタ342には、貫通孔が設けられている。この貫通孔に、負極側リード23の他端が挿入されることにより、負極側コネクタ342と負極側リード23とは電気的に接続される。
サーミスタ343は、プリント配線基板34の一方の主面に固定されている。サーミスタ343は、単電池100の各々の温度を検出し、その検出信号を保護回路344に送信する。
通電用の外部端子347は、プリント配線基板34の他方の主面に固定されている。通電用の外部端子347は、電池パック300の外部に存在する機器と電気的に接続されている。
保護回路344は、プリント配線基板34の他方の主面に固定されている。保護回路344は、プラス側配線348aを介して通電用の外部端子347と接続されている。保護回路344は、マイナス側配線348bを介して通電用の外部端子347と接続されている。また、保護回路344は、配線345を介して正極側コネクタ341に電気的に接続されている。保護回路344は、配線346を介して負極側コネクタ342に電気的に接続されている。更に、保護回路344は、複数の単電池100の各々と配線35を介して電気的に接続されている。
保護回路344は、複数の単電池100の充放電を制御する。また、保護回路344は、サーミスタ343から送信される検出信号、又は、個々の単電池100若しくは組電池200から送信される検出信号に基づいて、保護回路344と外部機器への通電用の外部端子347との電気的な接続を遮断する。
サーミスタ343から送信される検出信号としては、例えば、単電池100の温度が所定の温度以上であることを検出した信号を挙げることができる。個々の単電池100若しくは組電池200から送信される検出信号としては、例えば、単電池100の過充電、過放電及び過電流を検出した信号を挙げることができる。個々の単電池100について過充電等を検出する場合、電池電圧を検出してもよく、正極電位又は負極電位を検出してもよい。後者の場合、参照極として用いるリチウム電極を個々の単電池100に挿入する。
なお、保護回路344としては、電池パック300を電源として使用する装置(例えば、電子機器、自動車等)に含まれる回路を用いてもよい。
このような電池パック300は、例えば大電流を取り出したときにサイクル性能が優れていることが要求される用途に用いられる。この電池パック300は、具体的には、例えば、電子機器の電源、定置用電池、車両の車載用電池又は鉄道車両用電池として用いられる。電子機器としては、例えば、デジタルカメラを挙げることができる。この電池パック300は、車載用電池として特に好適に用いられる。
また、この電池パック300は、上述したように通電用の外部端子347を備えている。したがって、この電池パック300は、通電用の外部端子347を介して、組電池200からの電流を外部機器に出力するとともに、外部機器からの電流を、組電池200に入力することができる。言い換えると、電池パック300を電源として使用する際には、組電池200からの電流が、通電用の外部端子347を通して外部機器に供給される。また、電池パック300を充電する際には、外部機器からの充電電流が、通電用の外部端子347を通して電池パック300に供給される。この電池パック300を車載用電池として用いた場合、外部機器からの充電電流として、車両の動力の回生エネルギーを用いることができる。
なお、電池パック300は、複数の組電池200を備えていてもよい。この場合、複数の組電池200は、直列に接続されてもよく、並列に接続されてもよく、直列接続及び並列接続を組み合わせて接続されてもよい。また、プリント配線基板34及び配線35は省略してもよい。この場合、正極側リード22及び負極側リード23を通電用の外部端子として用いてもよい。
第3の実施形態に係る電池パックは、第1の実施形態に係る二次電池又は第2の実施形態に係る組電池を備えている。したがって、自己放電が抑制されている。
(第4の実施形態)
第4の実施形態によると、車両が提供される。この車両は、第3の実施形態に係る電池パックを搭載している。
第4の実施形態に係る車両において、電池パックは、例えば、車両の動力の回生エネルギーを回収するものである。
第4の実施形態に係る車両の例としては、例えば、二輪乃至四輪のハイブリッド電気自動車、二輪乃至四輪の電気自動車、及び、アシスト自転車及び鉄道用車両が挙げられる。
第4の実施形態に係る車両における電池パックの搭載位置は、特には限定されない。例えば、電池パックを自動車に搭載する場合、電池パックは、車両のエンジンルーム、車体後方又は座席の下に搭載することができる。
次に、第4の実施形態に係る車両の一例について、図面を参照しながら説明する。
図10は、第4の実施形態に係る車両の一例を概略的に示す断面図である。
図10に示す車両400は、車両本体40と、第3の実施形態に係る電池パック300とを含んでいる。
図10に示す車両400は、四輪の自動車である。車両400としては、例えば、二輪乃至四輪のハイブリッド電気自動車、二輪乃至四輪の電気自動車、及び、アシスト自転車及び鉄道用車両を用いることができる。
この車両400は、複数の電池パック300を搭載してもよい。この場合、電池パック300は、直列に接続されてもよく、並列に接続されてもよく、直列接続及び並列接続を組み合わせて接続されてもよい。
電池パック300は、車両本体40の前方に位置するエンジンルーム内に搭載されている。電池パック300の搭載位置は、特に限定されない。電池パック300は、車両本体40の後方又は座席の下に搭載してもよい。この電池パック300は、車両400の電源として用いることができる。また、この電池パック300は、車両400の動力の回生エネルギーを回収することができる。
次に、図11を参照しながら、第4の実施形態に係る車両の実施態様について説明する。
図11は、第4の実施形態に係る車両の他の例を概略的に示した図である。図11に示す車両400は、電気自動車である。
図11に示す車両400は、車両本体40と、車両用電源41と、車両用電源41の上位制御手段である車両ECU(ECU:Electric Control Unit;電気制御装置)42と、外部端子(外部電源に接続するための端子)43と、インバータ44と、駆動モータ45とを備えている。
車両400は、車両用電源41を、例えばエンジンルーム、自動車の車体後方又は座席の下に搭載している。なお、図11に示す車両400では、車両用電源41の搭載箇所については概略的に示している。
車両用電源41は、複数(例えば3つ)の電池パック300a、300b及び300cと、電池管理装置(BMU:Battery Management Unit)411と、通信バス412とを備えている。
3つの電池パック300a、300b及び300cは、電気的に直列に接続されている。電池パック300aは、組電池200aと組電池監視装置(VTM:Voltage Temperature Monitoring)301aとを備えている。電池パック300bは、組電池200bと組電池監視装置301bとを備えている。電池パック300cは、組電池200cと組電池監視装置301cとを備えている。電池パック300a、300b、及び300cは、それぞれ独立して取り外すことが可能であり、別の電池パック300と交換することができる。
組電池200a〜200cのそれぞれは、直列に接続された複数の単電池を備えている。複数の単電池の少なくとも1つは、第2の実施形態に係る二次電池である。組電池200a〜200cは、それぞれ、正極端子413及び負極端子414を通じて充放電を行う。
電池管理装置411は、車両用電源41の保全に関する情報を集めるために、組電池監視装置301a〜301cとの間で通信を行い、車両用電源41に含まれる組電池200a〜200cに含まれる単電池100の電圧、及び温度などに関する情報を収集する。
電池管理装置411と組電池監視装置301a〜301cとの間には、通信バス412が接続されている。通信バス412は、1組の通信線を複数のノード(電池管理装置と1つ以上の組電池監視装置と)で共有するように構成されている。通信バス412は、例えばCAN(Control Area Network)規格に基づいて構成された通信バスである。
組電池監視装置301a〜301cは、電池管理装置411からの通信による指令に基づいて、組電池200a〜200cを構成する個々の単電池の電圧及び温度を計測する。ただし、温度は1つの組電池につき数箇所だけで測定することができ、全ての単電池の温度を測定しなくてもよい。
車両用電源41は、正極端子413と負極端子414との接続を入り切りするための電磁接触器(例えば図11に示すスイッチ装置415)を有することもできる。スイッチ装置415は、組電池200a〜200cへの充電が行われるときにオンするプリチャージスイッチ(図示せず)、及び、電池出力が負荷へ供給されるときにオンするメインスイッチ(図示せず)を含んでいる。プリチャージスイッチおよびメインスイッチは、スイッチ素子の近傍に配置されたコイルに供給される信号によりオン又はオフされるリレー回路(図示せず)を備えている。
インバータ44は、入力された直流電圧を、モータ駆動用の3相の交流(AC)の高電圧に変換する。インバータ44の3相の出力端子は、駆動モータ45の各3相の入力端子に接続されている。インバータ44は、電池管理装置411、あるいは車両全体動作を制御するための車両ECU42からの制御信号に基づいて、出力電圧を制御する。
駆動モータ45は、インバータ44から供給される電力により回転する。この回転は、例えば差動ギアユニットを介して車軸および駆動輪Wに伝達される。
また、図示はしていないが、車両400は、回生ブレーキ機構を備えている。回生ブレーキ機構は、車両400を制動した際に駆動モータ45を回転させ、運動エネルギーを電気エネルギーとしての回生エネルギーに変換する。回生ブレーキ機構で回収した回生エネルギーは、インバータ44に入力され、直流電流に変換される。直流電流は、車両用電源41に入力される。
車両用電源41の負極端子414には、接続ラインL1の一方の端子が、電池管理装置411内の電流検出部(図示せず)を介して接続されている。接続ラインL1の他方の端子は、インバータ44の負極入力端子に接続されている。
車両用電源41の正極端子413には、接続ラインL2の一方の端子が、スイッチ装置415を介して接続されている。接続ラインL2の他方の端子は、インバータ44の正極入力端子に接続されている。
外部端子43は、電池管理装置411に接続されている。外部端子43は、例えば、外部電源に接続することができる。
車両ECU42は、運転者などの操作入力に応答して他の装置とともに電池管理装置411を協調制御して、車両全体の管理を行なう。電池管理装置411と車両ECU42との間では、通信線により、車両用電源41の残容量など、車両用電源41の保全に関するデータ転送が行われる。
第4の実施形態に係る車両は、第3の実施形態に係る電池パックを搭載している。したがって、電池パックの自己放電が抑制されているため、車両の信頼性が高い。
[実施例]
以下、実施例を詳細に説明する。
(実施例1)
<負極の作製>
負極活物質として、スピネル型構造を有するチタン酸リチウム(Li4Ti512)粉末90質量%を用いた。導電剤としてグラファイトを7質量%、結着剤としてPVdFを3質量%用いた。これらの成分と、N−メチルピロリドン(NMP)とを混合し、スラリーを調製した。このスラリーを、厚さ15μmのアルミニウム箔からなる集電体の両面に塗布し80℃で仮乾燥させた後、130℃で乾燥させることで、負極活物質と集電体との積層体を得た。この積層体をプレスすることにより、負極を得た。
<正極の作製>
正極活物質として、コバルト酸リチウム(LiCoO2)を用いた。コバルト酸リチウム90質量%に対して、導電剤としてアセチレンブラック3質量%及びグラファイト3質量%を用いた。結着剤として、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)4質量%を用いた。以上の成分をN−メチルピロリドン(NMP)に加えて混合し、スラリーを調製した。このスラリーを、厚さ15μmのアルミニウム箔からなる集電体の両面に塗布し、乾燥させることで、正極活物質と集電体との積層体を得た。この積層体をプレスすることにより、正極を得た。
<絶縁層の作製>
絶縁性粒子としてLi7La3Zr212粉末92質量%を用いた。用いた絶縁性粒子の粒度分布では、最もピーク強度が強いピーク(第1のピーク)に対応する粒子径(第1の粒子径)、及びその次にピーク強度が強いピーク(第2のピーク)に対応する粒子径(第2の粒子径)はそれぞれ、0.11μm、及び0.30μmだった。結着剤としてスチレンブタジェンゴム3質量%及びカルボキシルメチルセルロース3質量%を用いた。以上の成分を水に加えて混合し、スラリーを調製した。このスラリーを上述の負極の両面に厚さ10μmで塗布し、乾燥した。
<電極群の作製>
正極と、絶縁層を形成した負極とを積層し、積層体を得た。次いで、この積層体を渦巻き状に捲回した。捲回後の電極群を80℃で加熱プレスすることにより偏平状電極群を作製した。得られた電極群を、ナイロン層/アルミニウム層/ポリエチレン層の3層構造を有し、厚さが0.1mmであるラミネートフィルムからなるパックに収納し、80℃で16時間、真空中で乾燥した。
<液状非水電解質の調製>
プロピレンカーボネート(PC)及びジエチルカーボネート(DEC)の混合溶媒(体積比率1:2)に、電解質塩としてLiPF6を1mol/L溶解し、液状非水電解質を得た。
電極群を収納したラミネートフィルムパック内に液状非水電解質を注入した後、パックをヒートシールにより完全密閉した。これにより、二次電池が得られた。
(実施例2−9)
絶縁性粒子の粒度分布において、第1の粒子径と第2の粒子径とを表2に示す値にしたことを除き、実施例1と同様の方法で二次電池を作製した。
(実施例10−14)
絶縁性粒子として、表1に示す材料の絶縁性粒子を用い、その粒度分布において、第1の粒子径と第2の粒子径とを表2に示す値にしたことを除き、実施例1と同様の方法で二次電池を作製した。
(実施例15−17)
負極活物質として、表1に示す化合物を用いた。また、絶縁性粒子の粒度分布において、第1の粒子径と第2の粒子径とを表2に示す値にした。これらを除き、実施例1と同様の方法で二次電池を作製した。
(実施例18−19)
正極活物質として、表1に示す化合物を用いた。また、絶縁性粒子の粒度分布において、第1の粒子径と第2の粒子径とを表2に示す値にした。これらを除き、実施例1と同様の方法で二次電池を作製した。
(実施例20)
絶縁層を作製する際、絶縁層の材料のスラリーを負極の両面に塗布する代わりに、正極の両面に塗布したことを除き、実施例1と同様の方法で二次電池を作製した。
(実施例21)
絶縁層を作製する際、絶縁層の材料のスラリーを負極の両面に厚さ10μmで塗布する代わりに、負極の両面と正極の両面とのそれぞれに厚さ5μmで塗布したことを除き、実施例1と同様の方法で二次電池を作製した。
(実施例22)
絶縁性粒子として、0.50μmの平均粒子径を有するLi7La3Zr212粉末と1.0μmの平均粒子径を有するAl23粉末との混合粒子を用いたことを除き、実施例1と同様の方法で二次電池を作製した。
(比較例1−4)
絶縁性粒子として、表4に示す第1の粒子径に対応する単一のピークを有する粒度分布の絶縁性粒子を用いたことを除き、実施例1と同様の方法で二次電池を作製した。
(比較例5−16)
絶縁性粒子として、表4に示す第1の粒子径に対応する単一のピークを有する粒度分布の絶縁性粒子を用いたことを除き、実施例10−21とそれぞれ同様の方法で二次電池を作製した。
(比較例17)
絶縁層を作製せず、正極と、15μmの厚さを有するセルロースセパレータと、負極とを積層して得た積層体を用いて電極群を作製したことを除き、実施例1と同様の方法で二次電池を作製した。
(比較例18)
絶縁層を作製せず、正極と、6μmの厚さを有するセルロースセパレータと、負極とを積層して得た積層体を用いて電極群を作製したことを除き、実施例1と同様の方法で二次電池を作製した。
下記表1に、実施例1−22において、絶縁性粒子、負極活物質、及び正極活物質に用いた材料をまとめる。また、絶縁層を作製する際、絶縁層の材料を塗布した電極を併せて示す。
下記表2に、実施例1−22において用いた絶縁性粒子の粒度分布において最もピーク強度が強いピーク(第1のピーク)に対応する粒子径(第1の粒子径)、及びその次にピーク強度が強いピーク(第2のピーク)に対応する粒子径(第2の粒子径)をまとめる。
下記表3に、比較例1−18において、絶縁性粒子、負極活物質、及び正極活物質に用いた材料をまとめる。また、絶縁層を作製する際、絶縁層の材料を塗布した電極を併せて示す。
下記表4に、比較例1−16において用いた絶縁性粒子の粒度分布に対応する粒子径をまとめる。なお、比較例17及び18では、絶縁層の代わりにセルロースセパレータを用いたため、粒度分布がない。
実施例1−22で得られた二次電池、及び比較例1−18で得られた二次電池を、それぞれ2.5Vまで充電した後、60℃環境下に4週間放置し、残存容量を測定した。ここで、残存容量(%)を、「残存容量(%)=貯蔵後容量/貯蔵前容量×100」と定義した。また、上述した方法により、それぞれの二次電池における絶縁層の厚さを確認した。
実施例1−22での結果を表5にまとめる。また、それぞれの二次電池において確認した絶縁層の厚さを併せてまとめる。
比較例1−18での結果を表6にまとめる。また、それぞれの二次電池において確認した絶縁層の厚さを併せてまとめる。なお、比較例17及び18については、セルロースセパレータの厚さを示す。
表5及び表6に示す結果から、実施例1−22で作製した二次電池では、比較例1−16及び18で作製した二次電池と比較して残存容量が高いことがわかる。つまり、実施例1−22の二次電池では、比較例1−16及び18の二次電池と比較して自己放電量が少なかったことがわかる。
絶縁層における絶縁性粒子について、同様の粒度分布を有する実施例6、並びに実施例15−17の結果を比較すると、負極活物質として用いる化合物の違いによっても自己放電量が異なることがわかる。負極活物質としてグラファイトを用いた実施例17での残存容量は、他の実施例と比較すると低かったものの、同様にグラファイトを用いた比較例12での残存容量より高かった。また、実施例15及び16についても、同様の負極活物質を用いた比較例10及び11より残存容量が高かった。
実施例6の結果と実施例18及び19の結果との比較から、さまざまな正極活物質を用いた場合でも、粒度分布に2つ以上のピークを含む絶縁性粒子を絶縁層に用いることで、同程度の残存容量を得られることがわかる。
比較例17の二次電池は、実施例1−22の二次電池と同程度の残存容量を示した。しかし、比較例17では、実施例1−22と同程度の残存容量を達成するために、実施例1−22における絶縁層の厚さの3倍程度の厚さ(15μm)を有するセルロースセパレータを用いている。比較例17の二次電池は厚くなってしまい、高いエネルギー密度を得られない。
実施例1−22と比較例1−18との比較から、粒度分布に2つ以上のピークを含む絶縁性粒子を含む絶縁層を用いた二次電池では、負極層と正極層との間隔を薄くしながらも、自己放電を抑制することができたことがわかる。このことは、絶縁層において、粒度分布に2つ以上のピークを含む絶縁性粒子を用いることで、エネルギー密度を高くし、且つ自己放電を抑制できることを示す。
(実施例23−28)
絶縁性粒子の粒度分布において、第1の粒子径と第2の粒子径とを表8に示す値にしたことを除き、実施例1と同様の方法で二次電池を作製した。
第1の粒子径および第2の粒子径は、次のようにして制御した。各々の実施例について、表8に示す値の第1の粒子径に対応する単一のピークを含む粒度分布を有する第1の絶縁性粒子(LiLaZr12粉末)を準備した。また、表8に示す値の第2の粒子径に対応する単一のピークを含む粒度分布を有する第2の絶縁性粒子(LiLaZr12粉末)を準備した。第1の絶縁性粒子と第2の絶縁性粒子とを混合した。こうすることで、絶縁性粒子の粒度分布における最もピーク強度が強いピーク(第1のピーク)に対応する粒子径(第1の粒子径)、及びその次にピーク強度が強いピーク(第2のピーク)に対応する粒子径(第2の粒子径)を表8に示す値にした。
(実施例29−35)
絶縁性粒子の粒度分布において、第1の粒子径と第2の粒子径とを表8に示す値にした。また、絶縁性粒子の粒度分布における最もピーク強度が強いピーク(第1のピーク)のピーク強度とその次にピーク強度が強いピーク(第2のピーク)のピーク強度との比(第1のピーク強度/第2のピーク強度)を表8に示す値にした。これらを除き、実施例1と同様の方法で二次電池を作製した。
第1の粒子径および第2の粒子径は、実施例23−28と同様の方法により制御した。第1のピークと第2のピークとのピーク強度比は、第1の絶縁性粒子と第2の絶縁性粒子との混合割合を変更することで制御した。例えば、第1の絶縁性粒子の割合を多くすると、ピーク強度比の値が上昇する。
下記表7に、実施例23−35において、絶縁性粒子、負極活物質、及び正極活物質に用いた材料をまとめる。また、絶縁層を作製する際、絶縁層の材料を塗布した電極を併せて示す。
下記表8に、実施例23−35において用いた絶縁性粒子の粒度分布において最もピーク強度が強いピーク(第1のピーク)に対応する粒子径(第1の粒子径)、及びその次にピーク強度が強いピーク(第2のピーク)に対応する粒子径(第2の粒子径)をまとめる。また、第1のピークのピーク強度と第2のピークのピーク強度との比(第1のピーク強度/第2のピーク強度)を併せて示す。
(実施例36−47)
絶縁性粒子として表9に示す材料の絶縁性粒子を用い、その粒度分布において第1の粒子径と第2の粒子径とを表10に示す値にした。また、負極活物質および正極活物質として、表9に示す化合物を用いた。これらを除き、実施例1と同様の方法で二次電池を作製した。
(実施例48)
絶縁層を作製する際、絶縁層の材料のスラリーを負極の両面に塗布する代わりに、正極の両面に塗布したことを除き、実施例41と同様の方法で二次電池を作製した。
(実施例49)
絶縁層を作製する際、絶縁層の材料のスラリーを負極の両面に厚さ10μmで塗布する代わりに、負極の両面と正極の両面とのそれぞれに厚さ5μmで塗布したことを除き、実施例41と同様の方法で二次電池を作製した。
(実施例50−51)
正極活物質として、表9に示す化合物を用いたことを除き、実施例41と同様の方法で二次電池を作製した。
(実施例52−58)
絶縁性粒子の粒度分布における第1のピークのピーク強度と第2のピークのピーク強度との比(第1のピーク強度/第2のピーク強度)を表10に示す値にしたことを除き、実施例51と同様の方法で二次電池を作製した。
下記表9に、実施例36−58において、絶縁性粒子、負極活物質、及び正極活物質に用いた材料をまとめる。また、絶縁層を作製する際、絶縁層の材料を塗布した電極を併せて示す。
下記表10に、実施例36−58において用いた絶縁性粒子の粒度分布における第1の粒子径および第2の粒子径をまとめる。また、第1のピークのピーク強度と第2のピークのピーク強度との比(第1のピーク強度/第2のピーク強度)を併せて示す。
(比較例19−20)
絶縁性粒子として、表12に示す第1の粒子径に対応する単一のピークを有する粒度分布の絶縁性粒子を用いたことを除き、実施例1と同様の方法で二次電池を作製した。
(比較例21−24)
絶縁性粒子として、表12に示す第1の粒子径に対応する単一のピークを有する粒度分布の絶縁性粒子を用いたことを除き、実施例36と同様の方法で二次電池を作製した。
(比較例25−28)
絶縁性粒子として、表12に示す第1の粒子径に対応する単一のピークを有する粒度分布の絶縁性粒子を用いたことを除き、実施例48−51とそれぞれ同様の方法で二次電池を作製した。
下記表11に、比較例19−28において、絶縁性粒子、負極活物質、及び正極活物質に用いた材料をまとめる。また、絶縁層を作製する際、絶縁層の材料を塗布した電極を併せて示す。
下記表12に、比較例19−28において用いた絶縁性粒子の粒度分布に対応する粒子径をまとめる。
実施例23−58で得られた二次電池、及び比較例19−28で得られた二次電池を、それぞれ2.5Vまで充電した後、60℃環境下に4週間放置し、残存容量を測定した。ここで、残存容量(%)を、「残存容量(%)=貯蔵後容量/貯蔵前容量×100」と定義した。また、上述した方法により、それぞれの二次電池における絶縁層の厚さ及び空隙率を確認した。
実施例23−35での結果を表13にまとめる。また、それぞれの二次電池において確認した絶縁層の厚さ及び空隙率を併せてまとめる。
実施例36−58での結果を表14にまとめる。また、それぞれの二次電池において確認した絶縁層の厚さ及び空隙率を併せてまとめる。
比較例19−28での結果を表15にまとめる。また、それぞれの二次電池において確認した絶縁層の厚さ及び空隙率を併せてまとめる。
実施例23−35及び比較例19−20では、何れの二次電池についても絶縁性粒子としてLiLaZr12粉末、負極活物質としてスピネル型リチウムチタン酸化物LiTi12粉末、並びに正極活物質としてコバルト酸リチウムを用いた。表13及び表15に示す結果から、実施例23−35で作製した二次電池では、比較例19−20で作製した二次電池と比較して残存容量が高いことがわかる。つまり、実施例23−35では、比較例19−20の二次電池と比較して自己放電量が少なかったことがわかる。
実施例36−49及び比較例21−26では、何れの二次電池についても絶縁性粒子としてLi1.3Al0.3Ti1.7(PO粉末、負極活物質として単斜晶型ニオブチタン複合酸化物NbTiO粉末、並びに正極活物質としてリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物LiNi0.5Co0.2Mn0.3粉末を用いた。表14及び表15の結果から、実施例36−49で作製した二次電池では、比較例21−26で作製した二次電池と比較して残存容量が高いことがわかる。つまり、実施例36−49では、比較例21−26の二次電池と比較して自己放電量が少なかったことがわかる。
実施例50及び比較例27では、何れの二次電池についても絶縁性粒子としてLi1.3Al0.3Ti1.7(PO粉末、負極活物質として単斜晶型ニオブチタン複合酸化物NbTiO粉末、並びに正極活物質としてリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物LiNi0,6Co0.2Mn0.2粉末を用いた。表14及び表15の結果から、実施例50で作製した二次電池では、比較例27で作製した二次電池と比較して残存容量が高いことがわかる。つまり、実施例50では、比較例27の二次電池と比較して自己放電量が少なかったことがわかる。
実施例51−58及び比較例28では、何れの二次電池についても絶縁性粒子としてLi1.3Al0.3Ti1.7(PO粉末、負極活物質として単斜晶型ニオブチタン複合酸化物NbTiO粉末、並びに正極活物質としてリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物LiNi0,8Co0.1Mn0.1粉末を用いた。表14及び表15の結果から、実施例51−58で作製した二次電池では、比較例28で作製した二次電池と比較して残存容量が高いことがわかる。つまり、実施例51−58では、比較例28の二次電池と比較して自己放電量が少なかったことがわかる。
上記のとおり、粒度分布に2つ以上のピークを含む絶縁性粒子を含む絶縁層を用いた二次電池では、負極活物質含有層と正極活物質含有層との間隔を薄くしながらも自己放電を抑制できたことが実施例と比較例との比較からわかる。このことは、絶縁層において、粒度分布に2つ以上のピークを含む絶縁性粒子を用いることで、エネルギー密度を高くし、且つ自己放電を抑制できることを示す。
以上に説明した少なくとも一つの実施形態及び実施例に係る二次電池は、負極活物質含有層と、正極活物質含有層と、絶縁層とを具備する。絶縁層は、負極活物質含有層と正極活物質含有層との間に設けられており、絶縁性粒子を含む。絶縁層における絶縁性粒子の粒度分布は、2つ以上のピークを含む。このような構成を有する二次電池では、自己放電が抑制されている。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…捲回型電極群、2…外装部材、3…負極、3a…負極集電体、3b…負極活物質含有層、4…絶縁層、5…正極、5a…正極集電体、5b…正極活物質含有層、6…負極端子、7…正極端子、8…集電体、8A…正極集電タブ、8B…負極集電タブ、10A…電極複合体、10B…電極複合体、10C…電極複合体、11…バイポーラ構造の電極、12…電極組、21…バスバー、22…正極側リード、23…負極側リード、24…粘着テープ、31…収容容器、32…蓋、33…保護シート、34…プリント配線基板、35…配線、40…車両本体、41…車両用電源、42…電気制御装置、43…外部端子、44…インバータ、45…駆動モータ、100…二次電池、200…組電池、200a…組電池、200b…組電池、200c…組電池、300…電池パック、300a…電池パック、300b…電池パック、300c…電池パック、301a…組電池監視装置、301b…組電池監視装置、301c…組電池監視装置、341…正極側コネクタ、342…負極側コネクタ、343…サーミスタ、344…保護回路、345…配線、346…配線、347…通電用の外部端子、348a…プラス側配線、348b…マイナス側配線、400…車両、411…電池管理装置、412…通信バス、413…正極端子、414…負極端子、415…スイッチ装置、L1…接続ライン、L2…接続ライン、W…駆動輪。

Claims (17)

  1. 負極活物質含有層と、
    正極活物質含有層と、
    前記負極活物質含有層と前記正極活物質含有層との間に設けられており、絶縁性粒子を含む絶縁層と
    を具備し、
    前記絶縁層における前記絶縁性粒子の粒度分布が2つ以上のピークを含む二次電池。
  2. 前記2つ以上のピークは、最もピーク強度が高い第1のピークと、前記第1のピークの次にピーク強度が高い第2のピークとを含む請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記第1のピークに対応する第1の粒子径と、前記第2のピークに対応する第2の粒子径との一方が、他方の2倍以上である請求項2に記載の二次電池。
  4. 前記第1の粒子径は0.1μmを超え、且つ1μm以下であり、前記第2の粒子径は0.3μm以上5μm以下である請求項3に記載の二次電池。
  5. 前記粒度分布において、前記第1のピークが、前記第2のピークに対し低粒度側にある請求項2乃至4の何れか1項に記載の二次電池。
  6. 前記負極活物質含有層と前記正極活物質含有層との少なくとも一方が、前記絶縁性粒子を含む請求項1乃至5の何れか1項に記載の二次電池。
  7. 前記絶縁性粒子が金属酸化物および固体電解質の少なくとも一つを含む請求項1乃至6の何れか1項に記載の二次電池。
  8. 前記絶縁性粒子が前記固体電解質を含む請求項7に記載の二次電池。
  9. 非水電解質をさらに具備する請求項1乃至8の何れか1項に記載の二次電池。
  10. 前記非水電解質がゲル状非水電解質を含む請求項9に記載の二次電池。
  11. 前記負極活物質含有層は、スピネル型チタン酸リチウム、一般式Ti1-xx+yNb2-y7-σで表され、MはMg、Fe、Ni、Co、W、Ta及びMoからなる群より選択される少なくとも一種の元素であり、0≦x<1、0≦y<1、及び−0.3≦σ≦0.3であるニオブ−チタン複合酸化物、及び一般式Li2+aM12-bTi6-cM2d14+δで表され、M1は、Sr,Ba,Ca,Mg,Na,Cs,Rb及びKからなる群より選択される少なくとも一種の元素であり、M2は、Zr,Sn,V,Nb,Ta,Mo,W,Y,Fe,Co,Cr,Mn,Ni,及びAlからなる群より選択される少なくとも一種の元素であり、0≦a≦6、0≦b<2、0≦c<6、0≦d<6、及び−0.5≦δ≦0.5であるチタン含有複合酸化物からなる群より選択される少なくとも一つ以上のチタン含有酸化物を含む請求項1乃至10の何れか1項に記載の二次電池。
  12. 外装部材と、
    前記負極活物質含有層を含む負極と前記正極活物質含有層を含む正極と前記絶縁層とを各々が含む複数の電極群と
    を更に具備し、
    前記複数の電極群が電気的に直列に接続されて前記外装部材の中に収容されている請求項1乃至11の何れか1項に記載の二次電池。
  13. 請求項1乃至12の何れか1項に記載の二次電池を具備する電池パック。
  14. 通電用の外部端子と、
    保護回路と
    をさらに含む請求項13に記載の電池パック。
  15. 複数の前記二次電池を具備し、前記二次電池が直列、並列、又は直列及び並列を組み合わせて電気的に接続されている請求項13又は14に記載の電池パック。
  16. 請求項13乃至15の何れか1項に記載の電池パックを搭載した車両。
  17. 前記車両の運動エネルギーを回生エネルギーに変換する機構を含む、請求項16に記載の車両。
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