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JP2018145067A - 合わせガラス用中間膜、合わせガラス、及び、合わせガラスシステム - Google Patents

合わせガラス用中間膜、合わせガラス、及び、合わせガラスシステム Download PDF

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JP2018145067A JP2017044001A JP2017044001A JP2018145067A JP 2018145067 A JP2018145067 A JP 2018145067A JP 2017044001 A JP2017044001 A JP 2017044001A JP 2017044001 A JP2017044001 A JP 2017044001A JP 2018145067 A JP2018145067 A JP 2018145067A
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初 松扉
Hajime Shobi
初 松扉
聖樹 山本
Seiki Yamamoto
聖樹 山本
中島 大輔
Daisuke Nakajima
大輔 中島
敦 野原
Atsushi Nohara
敦 野原
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Abstract

【課題】ガラスに付着した霜や氷を溶かすことができる高い発熱性能と高透明性とを両立した合わせガラス用中間膜、該合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラス、及び、該合わせガラスシステムの提供。【解決手段】酸化亜鉛を含有する酸化亜鉛層21と、酸化亜鉛層21上に直接形成された銀、銀の合金又は銀の化合物を含有する銀層22との積層体からなる導電層2を有する合わせガラス用中間膜1。以上の構成により、ガラスに付着した霜や氷を溶かすことができる高い発熱性能を有する合わせガラス。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラスに付着した霜や氷を溶かすことができる高い発熱性能と高透明性とを両立した合わせガラス用中間膜、該合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラス、及び、該合わせガラスシステムに関する。
合わせガラスは、外部衝撃を受けて破損してもガラスの破片の飛散量が少なく、安全性に優れている。このため、自動車及び建築物等に広く使用されている。
近年、合わせガラスに求められる性能も多様化し、合わせガラス自体を加熱することにより、凍結した窓ガラスを暖め、霜や氷を溶かす技術が検討されている。
合わせガラス自体を加熱する方法の1つとして、合わせガラスのガラス面に導電膜を形成し、通電時の抵抗に由来する発熱によって合わせガラスを暖める方法が検討されている。このような導電膜を形成した合わせガラスは、例えば、特許文献1等に開示されている。
これに対して、合わせガラス自体を加熱する方法の1つとして、合わせガラス用中間膜に導電膜からなる発熱層を積層する方法も検討されている。このような合わせガラス用中間膜は、通常、発熱層上にポリビニルアセタール等の熱可塑性樹脂を含有する樹脂層を積層する方法により製造される。発熱機能を有する合わせガラス用中間膜は、製造性やコストの面でも優れることから、今後の主流となることが期待されている。
しかしながら、自動車及び建築物等のガラスとして広く使用するためには、合わせガラス用中間膜には優れた透明性が要求される。従来の発熱機能を有する合わせガラス用中間膜では、透明性の点で充分ではないという問題があった。
特開2008−222513号公報
これまでの研究により、本発明者らは、銀、銀の合金又は銀の化合物を含有する銀層を導電層として用いることにより、高い発熱機能を発揮しながら、透明性にも優れる合わせガラス用中間膜が得られることを見出した。しかしながら、このような銀層を有する合わせガラス用中間膜でも、透明性の点では設計通りの性能を発揮させることができず、更なる透明性の改善が求められていた。
本発明者は、ガラスに付着した霜や氷を溶かすことができる高い発熱性能と高透明性とを両立した合わせガラス用中間膜、該合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラス、及び、該合わせガラスシステムを提供することを目的とする。
本発明は、酸化亜鉛を含有する酸化亜鉛層と、前記酸化亜鉛層上に直接形成された銀、銀の合金又は銀の化合物を含有する銀層との積層体からなる導電層を有する合わせガラス用中間膜である。
以下に本発明を詳述する。
本発明者らは、銀、銀の合金又は銀の化合物を含有する銀層を導電層として有する合わせガラス用中間膜において、透明性が低下する原因について検討した。その結果、基材等の上にスパッタ法等の方法により銀層を形成する際に、銀層の表面に微細な凹凸が生じてしまい、該凹凸によって光が散乱されることが透明性を低下させていることを見出した。更に鋭意検討の結果、銀層の下地層として酸化亜鉛を含有する酸化亜鉛層を形成し、該酸化亜鉛層上に直接銀層を形成した場合には、凹凸の生成を抑えて、高い透明性を発揮させることができることを見出し、本発明を完成した。
本発明の合わせガラス用中間膜は、酸化亜鉛を含有する酸化亜鉛層と、該酸化亜鉛層上に直接形成された銀層との積層体からなる導電層を有する。
上記導電層は、電圧を印加することにより発熱して、凍結したガラスを暖め、霜や氷を溶かす役割を有する。
上記導電層は、表面抵抗率が10Ω/□以下であることが好ましい。表面抵抗率が10Ω/□以下である導電層は、電圧を印加することにより充分に発熱して、凍結したガラスを暖め、霜や氷を溶かすことができる。より好ましくは、2.5Ω/□以下であり、更に好ましくは2.0Ω/□以下である。
上記銀層は、銀、銀の合金又は銀の化合物を含有する。銀、銀の合金又は銀の化合物は、電気抵抗率が充分に低いことから、電圧を印加したときに充分な発熱を得ることができる。
上記銀の合金としては特に限定されず、例えば、銀にチタン、ニッケル、パラジウム、クロム等を混合した合金が挙げられる。なかでも、銀層が凝集することを抑制できることから、銀にパラジウム及びクロムを混合したAPC合金が好ましい。なお、銀層が凝集することを抑制でき、かつ、得られる銀層の発熱性を向上させることができることから、銀の合金において銀に混合させる金属の割合は、銀の合金100重量%中、2重量%以下であることが好ましい。
上記銀の化合物としては特に限定されず、電気抵抗率が低い銀の化合物であれば従来公知の銀の化合物を用いることができる。
上記銀層の厚さ(1つの銀層の厚さ)は特に限定されないが、好ましい下限は15nm、好ましい上限は40nmである。上記銀層の厚さをこの範囲内とすることにより、導電層に電圧を印加することにより充分に発熱して、凍結したガラスを暖め、霜や氷を溶かすことができるとともに、得られる合わせガラス用中間膜の透明性を高くすることができる。上記銀層の厚さのより好ましい下限は20nm、より好ましい上限は35nmであり、更に好ましい下限は25nm、更に好ましい上限は30nmである。
上記銀層が2層以上存在する場合には、全ての銀層の合計の厚さの好ましい下限は15nm、好ましい上限は80nmである。上記全ての銀層の合計の厚さをこの範囲内とすることにより、導電層に電圧を印加することにより更により一層充分に発熱して、凍結したガラスを暖め、霜や氷を溶かすことができるとともに、得られる合わせガラス用中間膜の透明性を更により一層高くすることができる。上記全ての銀層の合計の厚さのより好ましい下限は30nm、より好ましい上限は70nmである。
上記酸化亜鉛層は、上記銀層を形成するときの下地層として、上記銀層の表面に微細な凹凸が生じて透明性を低下させるのを防止する役割を有する。下地層である酸化亜鉛層上に銀層を形成した場合には、極めて平滑な界面となることから、銀層の表面に凹凸が生じにくいものと考えられる。従って、上記銀層が上記酸化亜鉛層上に直接形成されることにより、本発明の優れた効果を発揮することができる。
なお、上記導電層は、上記酸化亜鉛層及び銀層を各々1層ずつのみ有してもよく、各々複数層を有してもよい。この際、1つの銀層が2つの酸化亜鉛層により挟持されるようにすることにより、より高い透明性を発揮することができる。
上記酸化亜鉛層は、酸化亜鉛のみからなるものであってもよく、酸化亜鉛以外の金属やその化合物等を含有してもよい。
上記酸化亜鉛以外の金属やその化合物としては特に限定されないが、例えば、パラジウム、チタン、スズ、アルミニウム等の金属や、その酸化物、窒化物等が挙げられる。
なお、上記酸化亜鉛層が酸化亜鉛以外の金属やその化合物等を含有する場合、上記酸化亜鉛層中の酸化亜鉛の含有量の好ましい下限は80重量%、より好ましい下限は90重量%である。
上記酸化亜鉛層の厚さ(1つの酸化亜鉛層の厚さ)は特に限定されないが、好ましい下限は2nm、好ましい上限は150nmである。上記酸化亜鉛層の厚さをこの範囲内とすることにより、該酸化亜鉛層を下地層として銀層を形成したときに、確実に銀層の表面に微細な凹凸が生じて透明性を低下させるのを防止することができる。上記酸化亜鉛層の厚さのより好ましい下限は3nm、より好ましい上限は130nmであり、更に好ましい下限は5nm、更に好ましい上限は100nmである。
上記酸化亜鉛層が2層以上存在する場合には、全ての酸化亜鉛層の合計の厚さの好ましい下限は4nm、好ましい上限は300nmである。上記全ての酸化亜鉛層の合計の厚さをこの範囲内とすることにより、該酸化亜鉛層を下地層として銀層を形成したときに、より一層確実に銀層の表面に微細な凹凸が生じて透明性を低下させるのを防止することができる。上記全ての酸化亜鉛層の合計の厚さのより好ましい下限は6nm、より好ましい上限は250nm、更に好ましい下限は10nm、更に好ましい上限は200nmである。
上記導電層は、更に屈折率1.5以上の金属酸化物を含有する金属酸化層を有してもよい。金属酸化物層を有することにより、得られる合わせガラス用中間膜の透明性を高めることができる。
上記屈折率1.5以上の金属酸化物としては、酸化チタン(TiO)、酸化ニオブ(Nb)、酸化ケイ素(SiO)等が挙げられる。なかでも、特に高い透明性が得られることから、酸化チタンが好適である。
上記金属酸化物層の厚み(1つの金属酸化物層の厚さ)は特に限定されないが、好ましい下限は10nm、好ましい上限は150nmである。上記金属酸化物層の厚さをこの範囲内とすることにより、充分な発熱機能を発揮しながら、高い透明性を付与することができる。上記金属酸化物層の厚みのより好ましい下限は15nm、より好ましい上限は130nmであり、更に好ましい下限は30nm、更に好ましい上限は100nmである。
上記金属酸化物層が2層以上存在する場合には、全ての金属酸化物層の合計の厚さの好ましい下限は20nm、好ましい上限は300nmである。上記全ての金属酸化物層の合計の厚さをこの範囲内とすることにより、より一層充分な発熱機能を発揮しながら、高い透明性を付与することができる。上記全ての金属酸化物層の合計の厚さのより好ましい下限は25nm、より好ましい上限は250nm、更に好ましい下限は50nm、更に好ましい上限は200nmである。
上記導電層は、更に透明導電層を有してもよい。上記透明導電層としては、例えば、透明性と、電気抵抗率の低さから、スズドープ酸化インジウム(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)等からなるもの等が挙げられる。
上記導電層は、基材上に形成されていてもよい。基材上に上記導電層を形成する場合には、スパッタ法等により均一な導電層を形成することができる。
上記基材は、JIS C2151に準拠して測定される150℃、30分間熱処理後の熱収縮率がMD、TD方向共に1.0〜3.5%であることが好ましい。このような熱収縮率を有する基材を用いることにより、スパッタ法等により均一な導電層を形成できるとともに、合わせガラス製造時に熱収縮率の相違により導電層と該導電層の表面に形成される樹脂層の表面とにズレが生じるのを防止して、上記発熱層と樹脂層との接着性を向上させることができる。上記熱収縮率のより好ましい下限は1.5%、より好ましい上限は3.0%である。
なお、本明細書においてMD方向(Machine Direction)とは、基材をシート状に押出加工する際の押出方向をいい、TD方向(Transverse Direction)とはMD方向に対して垂直方向をいう。
上記基材は、ヤング率が1GPa以上であることが好ましい。ヤング率が1GPa以上の基材を用いることにより、上記導電層の表面に形成される樹脂層との接着性をより向上させることができる。上記基材のヤング率は、1.5GPa以上であることがより好ましく、2GPa以上であることが更に好ましい。上記基材のヤング率の好ましい上限は10GPaである。
なお、ヤング率は、JIS K7127に準拠した引っ張り試験によって、23℃で、歪み−応力曲線を得、該歪み−応力曲線の直線部分の傾きにより示される。
なお、後述する樹脂層のヤング率は、一般に1GPa未満であることが好ましい。
上記基材は、熱可塑性樹脂を含有することが好ましい。上記基材に含まれる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(4−メチルペンテン−1)、ポリアセタール等の鎖状ポリオレフィンや、ノルボルネン類の開環メタセシス重合体又は付加重合体、ノルボルネン類と他のオレフィン類との付加共重合体等の脂環族ポリオレフィンや、ポリ乳酸、ポリブチルサクシネート等の生分解性ポリマーや、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66等のポリアミドや、アラミドや、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン共重合ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステルや、ポリエーテルサルフォンや、ポリエーテルエーテルケトンや、変性ポリフェニレンエーテルや、ポリフェニレンサルファイドや、ポリエーテルイミドや、ポリイミドや、ポリアリレートや、4フッ化エチレン樹脂や、3フッ化エチレン樹脂や、3フッ化塩化エチレン樹脂や、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体や、ポリフッ化ビニリデン等が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂を単独、又は、2種以上を併用して、上記熱収縮率やヤング率が所期の範囲内となるように調整する。
上記基材は、必要に応じて、紫外線遮蔽剤や酸化防止剤等の従来公知の添加剤を含有してもよい。
上記紫外線遮蔽剤としては、例えば、金属を含む紫外線遮蔽剤、金属酸化物を含む紫外線遮蔽剤、ベンゾトリアゾール構造を有する紫外線遮蔽剤、ベンゾフェノン構造を有する紫外線遮蔽剤、トリアジン構造を有する紫外線遮蔽剤、マロン酸エステル構造を有する紫外線遮蔽剤、シュウ酸アニリド構造を有する紫外線遮蔽剤、ベンゾエート構造を有する紫外線遮蔽剤等の従来公知の紫外線遮蔽剤を用いることができる。
上記酸化防止剤としては、例えば、フェノール構造を有する酸化防止剤、硫黄を含む酸化防止剤、リンを含む酸化防止剤等の従来公知の酸化防止剤を用いることができる。
上記基材の厚みは特に限定されず、好ましい下限は10μm、好ましい上限は200μmである。上記基材の厚みがこの範囲内であると、スパッタ法等を用いて均一な導電層を形成することができ、かつ、合わせガラス製造時に導電層と該導電層の表面に形成される樹脂層の表面とにズレが生じるのを防止して、上記導電層と樹脂層との接着性をより向上させることができる。上記基材の厚みのより好ましい下限は20μm、より好ましい上限は150μmである。
上記基材上に導電層を形成する方法は特に限定されず、例えば、スパッタ法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法、蒸着法、塗布法、ディップ法等の従来公知の方法を用いることができる。なかでも、均一な導電層を形成できることから、スパッタ法が好適である。
より具体的には例えば、上記基材上にスパッタ法により上記酸化亜鉛層を形成する。次いで、該酸化亜鉛層上にスパッタ法により銀層を形成する。このような順で各層を形成することにより、銀層の表面に微細な凹凸が生じて透明性を低下させるのを防止することができる。
上記導電層が基材上に形成される場合、該基材が直接接する樹脂層のJIS C2151に準拠して測定される150℃、30分間熱処理後の熱収縮率と、上記基材のJIS C2151に準拠して測定される150℃、30分間熱処理後の熱収縮率との差の絶対値がMD、TD方向共に10%以下であることが好ましい。直接接する樹脂層と基材との熱収縮率の差の絶対値を10%以下とすることにより、合わせガラス製造時に樹脂層と導電層との間にズレが生じるのを防止し、上記導電層と樹脂層との接着性をより向上させることができる。上記樹脂層と上記基材との熱収縮率の差の絶対値は8%以下であることがより好ましい。
なお、後述する樹脂層の熱収縮率は、樹脂層を構成する熱可塑性樹脂の種類、可塑剤の種類や配合量のほか、アニール処理の条件によっても調整することができる。
本発明の合わせガラス用中間膜は、上記導電層の一方の面又は両方の面に樹脂層を有することが好ましい(以下、両方の面に樹脂層を有する場合の一方を「第1の樹脂層」、他方を「第2の樹脂層」ともいう。)。樹脂層を有することにより、ガラスとの接着性を向上させ、耐貫通性等の合わせガラス用中間膜に要求される基本的な性能を発揮することができる。
なお、上記第1の樹脂層と第2の樹脂層は同種であってもよいし、異なっていてもよい。
上記樹脂層は、熱可塑性樹脂を含有することが好ましい。上記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン−六フッ化プロピレン共重合体、ポリ三フッ化エチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアセタール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリオキシメチレン(又は、ポリアセタール)樹脂、アセトアセタール樹脂、ポリビニルベンジルアセタール樹脂、ポリビニルクミンアセタール樹脂等が挙げられる。なかでも、上記樹脂層はポリビニルアセタール、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体を含有することが好ましく、ポリビニルアセタールを含有することがより好ましい。
上記ポリビニルアセタールは、ポリビニルアルコールをアルデヒドでアセタール化して得られるポリビニルアセタールであれば特に限定されないが、ポリビニルブチラールが好適である。また、必要に応じて2種以上のポリビニルアセタールを併用してもよい。
上記ポリビニルアセタールのアセタール化度の好ましい下限は40モル%、好ましい上限は85モル%であり、より好ましい下限は60モル%、より好ましい上限は75モル%である。
上記ポリビニルアセタールは、水酸基量の好ましい下限が15モル%、好ましい上限が35モル%である。水酸基量が15モル%以上であると、合わせガラス用中間膜とガラスとの接着性が高くなる。水酸基量が35モル%以下であると、合わせガラス用中間膜の取り扱いが容易になる。
なお、上記アセタール化度及び水酸基量は、例えば、JIS K6728「ポリビニルブチラール試験方法」に準拠して測定できる。
上記ポリビニルアセタールは、ポリビニルアルコールをアルデヒドでアセタール化することにより調製することができる。
上記ポリビニルアルコールは、通常、ポリ酢酸ビニルを鹸化することにより得られ、鹸化度70〜99.8モル%のポリビニルアルコールが一般的に用いられる。上記ポリビニルアルコールの鹸化度は、80〜99.8モル%であることが好ましい。
上記ポリビニルアルコールの重合度の好ましい下限は500、好ましい上限は4000である。上記ポリビニルアルコールの重合度が500以上であると、得られる合わせガラスの耐貫通性が高くなる。上記ポリビニルアルコールの重合度が4000以下であると、合わせガラス用中間膜の成形が容易になる。上記ポリビニルアルコールの重合度のより好ましい下限は1000、より好ましい上限は3600である。
上記アルデヒドは特に限定されないが、一般には、炭素数が1〜10のアルデヒドが好適に用いられる。上記炭素数が1〜10のアルデヒドは特に限定されず、例えば、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、n−バレルアルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド、n−ヘキシルアルデヒド、n−オクチルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、n−デシルアルデヒド、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、ポリビニルベンジルアルデヒド、ポリビニルクミンアルデヒド等が挙げられる。なかでも、n−ブチルアルデヒド、n−ヘキシルアルデヒド、n−バレルアルデヒドが好ましく、n−ブチルアルデヒドがより好ましい。これらのアルデヒドは単独で用いられてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記樹脂層は、可塑剤を含有することが好ましい。上記可塑剤は特に限定されず、例えば、一塩基性有機酸エステル、多塩基性有機酸エステル等の有機エステル可塑剤、有機リン酸可塑剤、有機亜リン酸可塑剤等のリン酸可塑剤等が挙げられる。上記可塑剤は液状可塑剤であることが好ましい。
上記一塩基性有機酸エステルは特に限定されないが、例えば、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリプロピレングリコール等のグリコールと、酪酸、イソ酪酸、カプロン酸、2−エチル酪酸、ヘプチル酸、n−オクチル酸、2−エチルヘキシル酸、ペラルゴン酸(n−ノニル酸)、デシル酸等の一塩基性有機酸との反応によって得られたグリコールエステル等が挙げられる。なかでも、トリエチレングリコールジカプロン酸エステル、トリエチレングリコールジ−2−エチル酪酸エステル、トリエチレングリコールジ−n−オクチル酸エステル、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキシル酸エステル等が好適である。
上記多塩基性有機酸エステルは特に限定されないが、例えば、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸等の多塩基性有機酸と、炭素数4〜8の直鎖又は分岐構造を有するアルコールとのエステル化合物が挙げられる。なかでも、ジブチルセバシン酸エステル、ジオクチルアゼライン酸エステル、ジブチルカルビトールアジピン酸エステル等が好適である。
上記有機エステル可塑剤は特に限定されず、トリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート、トリエチレングリコールジカプリレート、トリエチレングリコールジ−n−オクタノエート、トリエチレングリコールジ−n−ヘプタノエート、テトラエチレングリコールジ−n−ヘプタノエート、テトラエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート、ジブチルセバケート、ジオクチルアゼレート、ジブチルカルビトールアジペート、エチレングリコールジ−2−エチルブチレート、1,3−プロピレングリコールジ−2−エチルブチレート、1,4−ブチレングリコールジ−2−エチルブチレート、ジエチレングリコールジ−2−エチルブチレート、ジエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート、ジプロピレングリコールジ−2−エチルブチレート、トリエチレングリコールジ−2−エチルペンタノエート、テトラエチレングリコールジ−2−エチルブチレート、ジエチレングリコールジカプリエート、アジピン酸ジヘキシル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ヘキシルシクロヘキシル、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ヘプチルノニル、セバシン酸ジブチル、油変性セバシン酸アルキド、リン酸エステルとアジピン酸エステルとの混合物、アジピン酸エステル、炭素数4〜9のアルキルアルコール及び炭素数4〜9の環状アルコールから作製された混合型アジピン酸エステル、アジピン酸ヘキシル等の炭素数6〜8のアジピン酸エステル等が挙げられる。
上記有機リン酸可塑剤は特に限定されず、例えば、トリブトキシエチルホスフェート、イソデシルフェニルホスフェート、トリイソプロピルホスフェート等が挙げられる。
更に、上記可塑剤として、加水分解を起こしにくいため、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)、トリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート(3GH)、テトラエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(4GO)、ジヘキシルアジペート(DHA)を含有することが好ましく、テトラエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(4GO)、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)を含有することがより好ましく、特にトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)を含有することがより好ましい。
上記樹脂層における上記可塑剤の含有量は特に限定されないが、上記ポリビニルアセタール100重量部に対する好ましい下限が30重量部、好ましい上限が90重量部である。上記可塑剤の含有量が30重量部以上であると、合わせガラス用中間膜の溶融粘度が低くなり、これを合わせガラス用中間膜として合わせガラスを製造する際の脱気性が高くなる。上記可塑剤の含有量が90重量部以下であると、合わせガラス用中間膜の透明性が高くなる。上記可塑剤の含有量のより好ましい下限は35重量部、より好ましい上限は70重量部、更に好ましい上限は63重量部である。
なお、上記可塑剤の含有量を55重量部以上にすると、該樹脂層に優れた遮音性を付与することができる。
上記可塑剤の含有量は、第1の樹脂層と第2の樹脂層で同じであってもよく、異なっていてもよい。
上記樹脂層は、接着力調整剤を含有することが好ましい。接着力調整剤を含有することにより、ガラスに対する接着力を調整して、耐貫通性に優れる合わせガラスを得ることができる。
上記接着力調整剤としては、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びマグネシウム塩からなる群より選択される少なくとも1種が好適に用いられる。上記接着力調整剤として、例えば、カリウム、ナトリウム、マグネシウム等の塩が挙げられる。
上記塩を構成する酸としては、例えば、オクチル酸、ヘキシル酸、2−エチル酪酸、酪酸、酢酸、蟻酸等のカルボン酸の有機酸、又は、塩酸、硝酸等の無機酸が挙げられる。
本発明の合わせガラス用中間膜に遮熱性が要求される場合には、上記樹脂層は、熱線吸収剤を含有してもよい。
上記熱線吸収剤は、赤外線を遮蔽する性能を有すれば特に限定されないが、セシウムドープ酸化タングステン(CWO)粒子、スズドープ酸化インジウム(ITO)粒子、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)粒子、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)粒子、インジウムドープ酸化亜鉛(IZO)粒子、スズドープ酸化亜鉛粒子、珪素ドープ酸化亜鉛粒子、6ホウ化ランタン粒子及び6ホウ化セリウム粒子からなる群より選択される少なくとも1種が好適である。
上記樹脂層は、必要に応じて、紫外線遮蔽剤、酸化防止剤、光安定剤、接着力調整剤として変性シリコーンオイル、難燃剤、帯電防止剤、耐湿剤、熱線反射剤、熱線吸収剤、アンチブロッキング剤、顔料又は染料からなる着色剤等の従来公知の添加剤を含有してもよい。
上記樹脂層の厚み(1つの樹脂層の厚み)は特に限定されないが、好ましい下限は100μm、好ましい上限は1000μmである。上記樹脂層の厚さがこの範囲内であると、充分な耐久性が得られ、また、得られる合わせガラスの透明性、対貫通性等の基本品質が満たされる。上記樹脂層の厚さのより好ましい下限は380μm、より好ましい上限は900μmである。
上記樹脂層が2層以上存在する場合には、全ての樹脂層の合計の厚さの好ましい下限は200μm、好ましい上限は2000μmである。上記全ての樹脂層の合計の厚さをこの範囲内とすることにより、充分な耐久性が得られ、また、得られる合わせガラスの透明性、対貫通性等の基本品質が満たされる。上記全ての樹脂層の合計の厚さのより好ましい下限は500μm、より好ましい上限は1800μm、更に好ましい下限は760μm、更に好ましい上限は1200μmである。
本発明の合わせガラス用中間膜は、上記構成の導電層を有することにより、ガラスに付着した霜や氷を溶かすことができる高い発熱性能と高透明性とを両立することができる。即ち、従来の発熱機能を有する合わせガラス用中間膜では困難であった、厚み2.5mmの一対のクリアガラスの間に合わせガラス用中間膜を積層した合わせガラスについてJIS R 3208に準拠した方法により測定した可視光線透過率が70%以上であることを達成することができる。
図1に、本発明の合わせガラス用中間膜の厚み方向の断面の一例を示す模式図を示した。
図1において、合わせガラス用中間膜1は、基材3上に形成された導電層2と、上記導電層2の一方の表面側に積層された第1の樹脂層4と、上記導電層2の他方の表面側に積層された第2の樹脂層5からなる。上記導電層2は、更に、酸化亜鉛層21と銀層22がこの順に積層された積層体からなる。
本発明の合わせガラス用中間膜は、断面形状が楔形であってもよい。合わせガラス用中間膜の断面形状が楔形であれば、合わせガラスの取り付け角度に応じて、楔形の楔角θを調整することにより、運転者が視線を下げることなく前方視野と計器表示とを同時に視認することができるヘッドアップディスプレイに用いたときに二重像やゴースト像の発生を防止することができる。二重像をより一層抑制する観点から、上記楔角θの好ましい下限は0.1mrad、より好ましい下限は0.2mrad、更に好ましい下限は0.3mradであり、好ましい上限は1mrad、より好ましい上限は0.9mradである。
なお、例えば押出機を用いて樹脂組成物を押出し成形する方法により断面形状が楔形の合わせガラス用中間膜を製造した場合、薄い側の一方の端部からわずかに内側の領域(具体的には、一端と他端との間の距離をXとしたときに、薄い側の一端から内側に向かって0X〜0.2Xの距離の領域)に最小厚みを有し、厚い側の一方の端部からわずかに内側の領域(具体的には、一端と他端との間の距離をXとしたときに、厚い側の一端から内側に向かって0X〜0.2Xの距離の領域)に最大厚みを有する形状となることがある。本明細書においては、このような形状も楔形に含まれる。なお、上記合わせガラス用中間膜の一端と他端との距離Xは、好ましくは3m以下、より好ましくは2m以下、特に好ましくは1.5m以下であり、好ましくは0.5m以上、より好ましくは0.8m以上、特に好ましくは1m以上である。
本発明の合わせガラス用中間膜の断面形状が楔形である場合、例えば、上記発熱層の厚みを一定範囲とする一方、上記第1の樹脂層及び/又は第2の樹脂層の形状を調整することにより、合わせガラス用中間膜全体としての断面形状が一定の楔角である楔形となるように調整することができる。
本発明の合わせガラス用中間膜を製造する方法は特に限定されないが、上記第1の樹脂層、上記導電層、及び、第2の樹脂層をこの順に積層した積層体を熱圧着する方法が好適である。なかでも、各々の層を巻回したロール状体から巻き出して積層し、得られた積層体を加熱されたプレスロール間を通して熱圧着して合わせガラス用中間膜を得た後、得られた合わせガラス用中間膜をロール状に巻き取る、いわゆるロールツーロール方式が好適である。
本発明の合わせガラス用中間膜が、一対のガラス板の間に積層されている合わせガラスもまた、本発明の1つである。
上記ガラス板は、一般に使用されている透明板ガラスを使用することができる。例えば、フロート板ガラス、磨き板ガラス、型板ガラス、網入りガラス、線入り板ガラス、着色された板ガラス、熱線吸収ガラス、熱線反射ガラス、グリーンガラス等の無機ガラスが挙げられる。また、ガラスの表面に紫外線遮蔽コート層を有する紫外線遮蔽ガラスも用いることができる。更に、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアクリレート等の有機プラスチックス板を用いることもできる。
上記ガラス板として、2種類以上のガラス板を用いてもよい。例えば、透明フロート板ガラスと、グリーンガラスのような着色されたガラス板との間に、本発明の合わせガラス用中間膜を積層した合わせガラスが挙げられる。また、上記ガラス板として、2種以上の厚さの異なるガラス板を用いてもよい。
本発明の合わせガラスの製造方法としては特に限定されず、従来公知の製造方法を用いることができる。
本発明の合わせガラスと、該合わせガラス中の合わせガラス用中間膜の導電層に電圧を印加するための電圧供給部とを備える合わせガラスシステムもまた、本発明の1つである。
本発明によれば、ガラスに付着した霜や氷を溶かすことができる高い発熱性能と高透明性とを両立した合わせガラス用中間膜、該合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラス、及び、該合わせガラスシステムを提供することができる。
本発明の合わせガラス用中間膜の厚み方向の断面の一例を示す模式図である。
以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
(実施例1)
(1)導電層の調製
基材としてポリエチレンテレフタレート(PET)からなる厚み50μmのフィルムを用いた。
上記基材上に、ターゲットを亜鉛とし、スパッタリングを行った。スパッタパワーは中波(MF)1500W、雰囲気ガスとしてアルゴンガスをガス流量225sccm及び酸素ガスをガス流量26sccm、スパッタ時圧力0.170Paの条件で行い、酸化亜鉛からなる厚み35nmの酸化亜鉛層を形成した。
次いで、上記酸化亜鉛層上に、ターゲットを銀とし、スパッタリングを行った。スパッタパワーは直流(DC)1150W、雰囲気ガスはアルゴンでガス流量は225sccm、スパッタ時圧力は0.28Paとし、銀からなる厚み15nmの銀層を形成した。
スパッタされる各層の厚みを変更したこと以外は、酸化亜鉛層及び銀層をスパッタする際の条件を、それぞれ上述の条件と同一にし、同様の方法を繰り返して、基材上に酸化亜鉛層(35nm)/銀層(15nm)/酸化亜鉛層(90nm)/銀層(15nm)/酸化亜鉛層(35nm)がこの順に積層した導電層を形成した。
得られた導電層の表面抵抗率は、2.0Ω/□であった。
(2)樹脂層の調製
ポリビニルブチラール(水酸基の含有率30モル%、アセチル化度1モル%、ブチラール化度69モル%、平均重合度1700)100重量部に対し、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)40重量部と、紫外線遮蔽剤として2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(BASF社製「Tinuvin326」)0.5重量部と、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)0.5重量部とを添加した。これをミキシングロールで充分に混練し、組成物を得た。得られた組成物を押出機により押出して、ポリビニルブチラール(PVB1)からなる厚み380μmの単層の樹脂膜を得た。
(3)合わせガラス用中間膜及び合わせガラスの製造
得られた樹脂層2枚の間に導電層を形成した基材を挟み込み、熱圧着することにより第1の樹脂層/導電層/基材/第2の樹脂層の積層構造の合わせガラス用中間膜を製造した。熱圧着は、熱圧着ラミネーター(エム・シー・ケー社製「MRK−650Y型」)を用いて、加熱温度75℃、圧着時の線圧1.0kN、搬送時の張力20Nの条件で、ロールツーロール方式により行った。熱圧着には上下のロールがともにゴムからなるラミネートロールを用いた。
得られた合わせガラス用中間膜を縦320mm×横300mmの大きさに切り出し、2枚の透明なクリアガラス(縦300mm×横300mm×厚さ2.5mm)で挟み込んで、積層体を得た。その際、合わせガラス用中間膜がフロートガラス端部より縦10mmずつはみ出るようにした。ガラスからはみ出た合わせガラス用中間膜の第1の樹脂層を切り取り、発熱層を露出させた。露出させた発熱層と銅箔テープの銅箔とが接するように、片面銅箔テープ(STS−CU42S(積水テクノ商事西日本社製))を電極として取り付け、耐熱テープ(ニフトロン973UL−S(日東電工製))を用いて仮止めした。230℃の加熱ロールを用いて、得られた積層体を仮圧着した。その後、加熱ロール法により、オートクレーブを用いて、135℃、圧力1.2MPaの条件で、仮圧着された積層体を20分間圧着し、合わせガラスを製造した。その後、耐熱テープを取り外し、片面銅箔テープの上からターンクリップを取り付けることで銅箔テープを固定した。
(実施例2〜5、比較例1〜3)
導電層の構成を表1に示したようにした以外は実施例1と同様にして合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを製造した。
なお、表1は、各層の積層順を示している。
表1中、「TiO」は、酸化チタンを意味し、ターゲットをチタンとし、スパッタパワーを中波(MF)1500W、雰囲気ガスとしてアルゴンガスをガス流量225sccm及び酸素ガスをガス流量58sccm、スパッタ時圧力を0.177Paとする条件でスパッタリングすることにより形成した。
また、表1中、「ZnO・Ti」は、酸化亜鉛に酸化チタン(TiO)を10重量%含有した混合物を意味し、ターゲットをZnO−Tiとし、スパッタパワーを中波(MF)1500W、雰囲気ガスとしてアルゴンガスをガス流量225sccm及び酸素ガスをガス流量18sccm、スパッタ時圧力を0.165Paとする条件でスパッタリングすることにより形成した。
更に、表1中、「Ag・Pd」は、パラジウムを1重量%含有する銀−パラジウム合金を意味し、ターゲットをAg−Pdとし、スパッタパワーを直流(DC)1100W、雰囲気ガスをアルゴン、ガス流量を225sccm、スパッタ時圧力を0.28Paとする条件でスパッタリングすることにより形成した。
(評価)
実施例及び比較例で得た合わせガラスについて、以下の方法により評価を行った。
結果を表1に示した。
(1)可視光線透過率の評価
得られた合わせガラスの可視光線透過率を、分光光度計(日立ハイテク社製「U−4100」)を用いて、JIS R 3208に準拠した方法により測定した。
(2)発熱性能の評価
ワニ口ケーブルと直流電源装置PWR800L(KIKUSUI社製)とを接続し、25℃の雰囲気下で14Vの電圧を7分間印加し、接触温度計を用いて、7分後の合わせガラス表面の中央部での発熱到達温度(表面温度)を測定し、以下の基準で発熱性能を評価した。
○:発熱到達温度が45℃以上
×:発熱到達温度が45℃未満
Figure 2018145067
本発明によれば、ガラスに付着した霜や氷を溶かすことができる高い発熱性能と高透明性とを両立した合わせガラス用中間膜、該合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラス、及び、該合わせガラスシステムを提供することができる。
1 合わせガラス用中間膜
2 導電層
21 酸化亜鉛層
22 銀層
3 基材
4 第1の樹脂層
5 第2の樹脂層

Claims (9)

  1. 酸化亜鉛を含有する酸化亜鉛層と、前記酸化亜鉛層上に直接形成された銀、銀の合金又は銀の化合物を含有する銀層との積層体からなる導電層を有することを特徴とする合わせガラス用中間膜。
  2. 1つの銀層が2つの酸化亜鉛層により挟持されていることを特徴とする請求項1記載の合わせガラス用中間膜。
  3. 酸化亜鉛層の厚みが2〜150nmであることを特徴とする請求項1又は2記載の合わせガラス用中間膜。
  4. 更に、屈折率1.5以上の金属酸化物を含有する金属酸化層を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の合わせガラス用中間膜。
  5. 屈折率1.5以上の金属酸化物は、酸化チタンであることを特徴とする請求項4記載の合わせガラス用中間膜。
  6. 導電層の一方の面又は両方の面に樹脂層を有することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の合わせガラス用中間膜。
  7. 厚み2.5mmの一対のクリアガラスの間に合わせガラス用中間膜を積層した合わせガラスについてJIS R 3208に準拠した方法により測定した可視光線透過率が70%以上であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の合わせガラス用中間膜。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の合わせガラス用中間膜が、一対のガラス板の間に積層されていることを特徴とする合わせガラス。
  9. 請求項8記載の合わせガラスと、前記合わせガラス中の合わせガラス用中間膜の導電層に電圧を印加するための電圧供給部とを備えることを特徴とする合わせガラスシステム。

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