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JP2018035719A - 流体圧ポンプ及び流体圧ポンプの製造方法 - Google Patents

流体圧ポンプ及び流体圧ポンプの製造方法 Download PDF

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JP2018035719A
JP2018035719A JP2016168137A JP2016168137A JP2018035719A JP 2018035719 A JP2018035719 A JP 2018035719A JP 2016168137 A JP2016168137 A JP 2016168137A JP 2016168137 A JP2016168137 A JP 2016168137A JP 2018035719 A JP2018035719 A JP 2018035719A
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誠一 ▲高▼橋
誠一 ▲高▼橋
Seiichi Takahashi
博臣 小川
Hiroomi Ogawa
博臣 小川
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Abstract

【課題】熱溶着によりハウジングが形成されるものにおいて効率の良い流体圧ポンプを構成する。
【解決手段】第1ハウジング1と第2ハウジング2との熱溶着により接合した溶着位置WPの内側にシール部Sを備えた。このシール部Sが、第1ハウジング1または第2ハウジング2の一方に形成したシール壁26と、第1ハウジング1または第2ハウジング2の他方に形成したシール体29とで構成され、シール体29がシール壁26に接触するように配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、樹脂製の第1ハウジングと樹脂製の第2ハウジングとを熱溶着により接合してハウジングを形成している流体圧ポンプにおいてポンプ効率を向上させる技術に関する。
流体圧ポンプとして特許文献1には、樹脂製のケーシングと樹脂製の分離板とに溶着突起を形成し、ケーシングと分離板とに対して溶着突起を基準として内側と外側とにバリ飛散防止壁を形成し、溶着突起同士をスピン溶着する技術が記載されている。
この特許文献1では、溶着突起同士をスピン溶着することにより、ケーシングと分離板との間にポンプ室を形成し、このポンプ室に羽根車を配置し、これを駆動する磁気駆動部を備えて流体圧ポンプが構成される。
また、流体圧ポンプとして特許文献2には、樹脂製の第1部材に第1圧着面を形成し、樹脂製の第2部材に第2圧着面を形成し、第1部材には第1圧着面を取り囲む領域に周壁を形成した技術が記載されている。
この特許文献2では、第1圧着面と第2圧着面とをスピン溶着することにより、ポンプ室を形成し、このポンプ室にインペラを収容し、これを駆動する電動モータ部を備えて流離圧ポンプが構成される。
特開2009‐221942号公報 特開2016‐22728号公報
特許文献1、2の構成と同様に、第1ハウジングと第2ハウジングとを熱溶着により接続してハウジングを構成し、ハウジングの内部にロータを備えて流体圧ポンプを構成するものでは、ポンプ室の内壁面で第1ハウジングと第2ハウジングとの境界部分に隙間が形成される。
尚、スピン溶着では第1ハウジングと第2ハウジングとを相対回転させ、各々に突出状態で形成された溶着部を圧接させるように圧力を作用させた状態で溶着部同士の摩擦熱により溶着部を溶かし、溶着を実現するものである。
また、このスピン溶着に限らず、熱溶着を行う際には、溶着が完了するまで溶着部同士に圧力を継続的に作用させる必要から、溶着部以外では第1ハウジングと第2ハウジングとが離間する位置関係に配置される。従って、熱溶着が完了した状態ではポンプ室の内面に第1ハウジングと第2ハウジングとの離間による隙間が形成される。
このように、ポンプ室の内面に隙間が形成される構成では、例えば、ロータの回転により作り出された高圧の流体の一部が、隙間を介してポンプ室の内面のうち低圧側の内面に流れ、その結果、ポンプの効率を低下させることもあった。特に、溶着位置の近傍には比較的大きい空間が形成されるため、この空間に流体が流れる場合には、ポンプの効率を大きく低下させる不都合を招くものであった。
このような理由から、熱溶着によりハウジングが形成されるものでも、効率の良い流体圧ポンプ及び流体圧ポンプの製造方法が求められる。
本発明の特徴は、樹脂製の第1ハウジングと樹脂製の第2ハウジングとが溶着位置で熱溶着により接合状態にあるハウジングを備え、このハウジングに収容されるポンプロータを備え、
前記溶着位置より内側に薄板状のシール体と、このシール体が接触するシール壁とで成るシール部を形成すると共に、前記シール体が、前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちの一方に形成され、前記シール壁が、前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちの他方に形成されている点にある。
この特徴構成によると、第1ハウジングと第2ハウジングとが熱溶着された状態では、溶着位置より内方に形成されるシール部において薄板状のシール体が柔軟に変形してシール壁に接触してシール状態を作り出すことが可能となる。このようにシール状態を作り出すことにより第1ハウジングと第2ハウジングとの隙間が溶着位置の近傍の空間に連通する不都合をシール部で抑制できる。特に、シール体が薄板状で柔軟に変形できるため、熱溶着時にシール体の一部がシール壁に接触しても熱溶着時の圧接を妨げることがない。
従って、第1ハウジングと第2ハウジングと隙間から外側に流れようとする流体をシール部で抑制し、ポンプの効率の低下を抑制して、高い効率で作動させることが可能な流体圧ポンプが構成された。
他の構成として、前記シール体が、前記熱溶着における前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの相対移動方向に沿う方向に延出して形成され、前記シール壁が、前記相対移動方向に対して傾斜する姿勢で形成されても良い。
これによると、熱溶着を行う際に、第1ハウジングと第2ハウジングとの相対的な移動量に多少の誤差があっても、シール体の先端をシール壁に対して確実に接触させることが可能となり、良好なシール性を作り出せる。
本発明の特徴は、樹脂製の第1ハウジングと樹脂製の第2ハウジングとが溶着位置で熱溶着により接合状態にあるハウジングを備え、このハウジングに収容されるポンプロータを備え、
前記熱溶着による溶着位置より内側に、前記熱溶着における前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの相対移動方向に対して傾斜する姿勢の第1ラビリンス壁と、これに近接配置される第2ラビリンス壁とで成るラビリンス部を形成すると共に、
前記第1ラビリンス壁が、前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちの一方に形成され、前記第2ラビリンス壁が、前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちの他方に形成されている点にある。
この特徴構成によると、第1ハウジングと第2ハウジングとが熱溶着された状態では、溶着位置より内側の第1ラビリンス壁と第2ラビリンス壁とで成るラビリンス部に於いて流体に抵抗を作用させ流体の流れを抑制する。このようにラビリンス部において流体の流れを抑制するため、第1ハウジングと第2ハウジングとの隙間から溶着位置の近傍の空間への流体の流入量を小さくすることが可能となる。特に、ラビリンス部が、互いに離間する位置関係のラビリンス壁と第2ラビリンス壁とで構成されるため、熱溶着時の圧接を妨げることがない。
従って、第1ハウジングと第2ハウジングと隙間から外側に流れようとする流体の流動をラビリンス部で制限し、ポンプの効率の低下を抑制し、高い効率で作動させることが可能な流体圧ポンプが構成された。
本発明の特徴は、樹脂製で溶着部を備えた第1ハウジングと、樹脂製で溶着部を備えた第2ハウジングとを備え、
前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちの一方で前記溶着部より内側に薄板状のシール体が形成され、前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちの他方で前記溶着部より内側にシール壁が形成され、
前記第1ハウジングの前記溶着部と前記第2ハウジングの前記溶着部とを圧接させた状態で熱を作用させることにより、溶着位置で熱溶着してハウジングを形成すると共に、前記溶着位置より内側において前記シール体を前記シール壁に接触させたシール部を形成した点にある。
この特徴構成によると、第1ハウジングと第2ハウジングとを、各々の溶着部において熱溶着を行うことにより、溶着位置を基準に内側にシール部を配置したハウジングを製造できる。また、シール部では、薄板状のシール体が柔軟に変形してシール壁に接触してシール状態を作り出すことにより、第1ハウジングと第2ハウジングとの隙間が溶着位置の近傍の空間に連通することがない。特に、シール体が薄板状で柔軟に変形できるため、熱溶着時にシール体の一部がシール壁に接触しても熱溶着時の圧接を妨げることがない。
従って、第1ハウジングと第2ハウジングと隙間から外側に流れようとする流体をシール部で抑制し、ポンプの効率の低下を抑制し、高い効率で作動させることが可能な流体圧ポンプの製造方法が得られた。
第1実施形態の流体圧ポンプの断面図である。 第1実施形態の流体圧ポンプの分解状態の断面図である。 シール部の断面図である。 溶着前のシール部の断面図である。 第2実施形態の流体圧ポンプの断面図である。 ラビリンス部の断面図である。 溶着前のラビリンス部の断面図である。 ラビリンス壁の関係を示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態の全体構成〕
図1、図2に示すように、ハウジングHの内部に形成されたポンプ室HpにポンプロータPrを配置してポンプ部Pを構成すると共に、このポンプロータPrを駆動回転する電動モータ部Mと、この電動モータ部Mを制御する制御部とCを備えて遠心型の流体圧ポンプ100が構成されている。
この流体圧ポンプ100は、自動車等の車両においてエンジンとラジエータとの間で冷却水(流体の一例)を循環させるウォータポンプとして用いられる。
ハウジングHは、電動モータ部Mを収容する樹脂製の第1ハウジング1と、この第1ハウジング1に溶着されることによりポンプ室Hpを形成する樹脂製の第2ハウジング2と、第1ハウジング1のうちポンプ室Hpと反対側に着脱自在に備えられる樹脂製の第3ハウジング3とを備えて構成されている。
ハウジングHを構成する樹脂としては熱可塑性樹脂が用いられる。また、第3ハウジング3は金属の成形物であっても良い。
この流体圧ポンプ100では、回転軸芯Xと同軸芯で配置されるシャフト5の一方の端部が第1ハウジング1にインサートされる状態で支持され、他方の端部が第2ハウジング2のガイド体18に保持される。尚、ガイド体18は、第2ハウジング2の内面のステー19を介して第2ハウジング2に支持される。また、シャフト5に対してブッシュ6を介して回転自在にロータRが支持される。この構成では、回転軸芯XがロータRの回転の中心であると同時に、スピン溶着(熱溶着の一例)を行う際の回転中心でもある。
ロータRのうち、第1ハウジング1の内端側(図1で下側)には永久磁石11を備えたモータロータMrが形成され、ロータRのうちポンプ室Hpに配置される端部側(図1で上側)にディスク状部15を有するポンプロータPrが一体形成される。
第1ハウジング1には、モータロータMrを取り囲む位置にステータがインサートされ、このステータとモータロータMrとで電動モータ部Mが構成される。ステータは、複数の磁性鋼板を積層したステータコア12と、このステータコア12に嵌め込まれるインシュレータ13と、インシュレータ13に巻回するコイル14とを備えている。
ポンプロータPrは、ロータRの端部に一体形成したディスク状部15と、ディスク状部15と一体回転するように備えられたシュラウド16とを備えると共に、これらの中間位置に配置される複数のインペラ17を備え構成されている。このポンプロータPrをポンプ室Hpに収容することによりポンプ部Pが構成される。
第2ハウジング2には、回転軸芯Xと同軸芯となる吸入筒部2aと、ポンプロータPrの外周から接線方向に延びる吐出筒部2bとが一体的に形成されている。前述したステー19は吐出筒部2bの内面に形成され、このステー19に対してガイド体18が備えられている。
第3ハウジング3の内部には、電動モータ部Mのコイル14に供給される駆動電力を制御する制御基板21を備え、第1ハウジング1において第3ハウジング3の近傍にはコネクタ部22を備えている。
このような構成から、制御基板21によって電動モータ部Mを制御することにより、ロータRと一体的にポンプロータPrを回転させ、吸入筒部2aから吸入した冷却水を吐出筒部2bから送り出す作動が可能となる。
〔スピン溶着を実現する構造〕
第1ハウジング1と第2ハウジング2との樹脂として熱可塑性の材料が用いられ、第1ハウジング1と第2ハウジング2とが溶着位置WPにおいてスピン溶着により接合されている。
スピン溶着では、図4に示すように第1ハウジング1と、第2ハウジング2とを配置し、これらを、回転軸芯Xを中心に高速で相対回転させ、第1ハウジング1の第1溶着部25と、第2ハウジング2の第2溶着部27とを圧接することにより、各々が接触する際の摩擦熱により、その接触位置を溶解させて第1溶着部25と第2溶着部27との溶着が行われる。
従って、この相対回転時には、高速回転を維持し、第1溶着部25と第2溶着部27との間に圧力を作用させるために、この接触位置以外の部位での接触が抑制され、ポンプ室Hpの内面には、第1ハウジング1と第2ハウジング2との境界位置に隙間Gが形成される。
また、隙間Gの間隔を小さくするように設計されるものの、必然的に隙間Gが形成されるため、ポンプロータPrの回転時に、冷却水の一部が隙間Gに流れ込み、ポンプ効率の低下に繋がることもあった。このような不都合を解消するため溶着位置WPより内側(回転軸芯Xに近い側)で、隙間Gに連なる領域にシール部Sを備えている。
つまり、図3、図4に示すように、第1ハウジング1のうち、第2ハウジング2に対向する位置には回転軸芯Xに対して直交する姿勢で平坦な第1ディスク状面1Dが形成され、これを基準に第3ハウジング3の方向に変位する位置には、回転軸芯Xに対して直交する姿勢で外方に張り出す第1フランジ部1Fが形成されている。
また、この第1フランジ部1Fには第1ディスク状面1Dと平行する姿勢の支持面1Eが形成されている。この支持面1Eに対して回転軸芯Xと同軸芯で環状となる第1溶着部25が形成され、この第1溶着部25より内側(回転軸芯Xに近い側)に回転軸芯に対して傾斜する姿勢のシール壁26が形成されている。
つまり、第1溶着部25は、第2ハウジング2の配置方向(図4では上側)に向けて突出しており、シール壁26は、第2ハウジング2に近接する位置ほど回転軸芯Xに接近する円錐面に形成される。
第1ハウジング1と同様に、第2ハウジング2のうち、第1ハウジング1の第1ディスク状面1Dと対向する位置には回転軸芯Xに直交する姿勢の第2ディスク状面2Dが形成され、この第2ディスク状面2Dから外方に張り出すように、回転軸芯Xに対して直交する姿勢の第2フランジ部2Fが形成されている。
また、第2フランジ部2Fには、回転軸芯Xと同軸芯で環状となる第2溶着部27が形成され、この第2溶着部より外側(回転軸芯より遠い側)に外側壁部28が形成され、第2溶着部27より内側に薄板状で突出端(図3、図4では下側)ほど薄くなるシール体29が形成されている。尚、第2溶着部27は、回転軸芯Xを基準にして第1溶着部25と略等しい半径の位置に配置されている。
更に、シール体29は、第1溶着部25と第2溶着部27との溶着した状態で、突出端がシール壁26に接触するように突出量が設定され、この接触状態で柔軟に変形し得る程度の厚みで形成されている。このようにシール体29とシール壁26とを備えることにより良好なシール性のシール部Sが構成される。
〔スピン溶着〕
スピン溶着の工程では、第1ハウジング1の内部にロータRを配置し、図2、図4に示す如く第1ハウジング1と第2ハウジング2と相対的な位置関係を維持し、第2ハウジング2を、回転軸芯Xを中心に高速で駆動回転させつつ、回転軸芯Xに沿う方向に互いに接近させるシフト作動が行われる。
この工程では、第1溶着部25と第2溶着部27との突出端同士が圧接し、摩擦熱により各々が溶融する状態に達し、この溶融状態において予め設定された圧力を作用させた状態でシフト作動が行われ、図3に示す位置関係に達した時点で圧力を加えたまま回転を停止させ、この停止状態を短時間だけ保持することによりスピン溶着が完了する。
そして、スピン溶着が完了した時点では、第1ハウジング1の第1ディスク状面1Dと、第2ハウジング2の第2ディスク状面2Dとが近接するように位置関係が設定されるものの、これらの境界に隙間Gが形成される。そして、溶着位置WPより内側には環状空間30が形成される。
また、スピン溶着の工程では、溶着位置WPにおいてバリが発生し遠心力により外方に張り出す姿勢で形成されるものの、外側壁部28により外方への張り出しを抑制することが可能となる。更に、スピン溶着の開始の時点では、シール体29がシール壁26に接触しない位置にあるものの、スピン溶着の工程が終了する直前にシール体29がシール壁26に接触することになるが、シール体29が柔軟に変形するため、強い摩擦力は作用せずこの接触部位が溶着状態に陥ることもない。
このようにシール部Sが形成されることにより、環状空間30と隙間Gとの間での冷却水の流れの遮断が可能となる。従って、流体圧ポンプ100の稼動時には、ポンプロータPrの回転に伴って流動する冷却水の一部が隙間Gから環状空間30に流れ込む不都合が抑制される。
比較のためにシール部Sを備えない構成を想定すると、例えば、ポンプロータPrの回転に伴い、ポンプ室Hpの高圧空間の冷却水が隙間Gを介して環状空間30に流れ、更に、環状空間30から隙間Gを介してポンプ室Hpの低圧空間に流れることにより、圧力損失を招き、ポンプ効率を低下させることになる。
これに対して、前述したように環状空間30と隙間Gとの間での冷却水の流れをシール部Sが遮断する構成では、ポンプロータPrの回転に伴って流動する冷却水の一部が隙間Gに流れるものの、環状空間30に流れ込む不都合が抑制される。その結果として、圧力を損失することがなくポンプ効率を高く維持する。更に、シール部Sを形成しているため、溶着時に発生したバリの小片がポンプ室Hpに侵入する不都合も解消する。
〔第2実施形態〕
第2実施形態は、第1実施形態と基本的に共通する構成を備えるものの、図5に示すように、溶着位置WPより内側(回転軸芯Xに近い側)にシール部Sに代えてラビリンス部Tを備えた点が第1実施形態と異なる。
つまり、図6、図7に示すように、スピン溶着(熱溶着の一例)を実現する構造として、第1実施形態と同様に、第1ハウジング1の第1フランジ部1Fに第1溶着部25を形成し、第2ハウジング2の第2フランジ部2Fには第2溶着部27を形成している。
また、第1ハウジング1に対して第1実施形態に示したシール壁26と同様の形状の第1ラビリンス壁31を形成し、第2ハウジング2に対して、第1ラビリンス壁31に平行姿勢で近接する第2ラビリンス壁32を形成している。
更に、スピン溶着の工程では、第1実施形態での説明と同様に、第1ハウジング1と第2ハウジング2と相対的な位置関係を維持し、第2ハウジング2を、回転軸芯Xを中心に高速で駆動回転させつつ、回転軸芯Xに沿う方向に互いに接近させるシフト作動が行われる。
また、この工程の初期には、第1ラビリンス壁31と第2ラビリンス壁32とが大きく離間する位置関係にあり、工程が終了する時点では図6に示すように、第1ラビリンス壁31と第2ラビリンス壁32とが極めて接近する位置関係で、比較的長い距離に亘って配置され、ラビリンス部Tが形成される。
このような構成から、流体圧ポンプ100の稼動時には、ポンプロータPrの回転に伴って流動する冷却水の一部が隙間Gから環状空間30に流れ込む状況にあっても、ラビリンス部Tにおいて冷却水に大きい抵抗を作用させて流れが抑制される。その結果、ポンプロータPrの回転に伴って流動する冷却水の一部が隙間Gから環状空間30に流れ込む不都合が抑制され、ポンプ効率を高く維持する。
特に、図8に示すように、ラビリンス部Tでは、第1ラビリンス壁31と第2ラビリンス壁32との互いの面に直交する方向での実間隔Daと、回転軸芯Xに方向での軸方向距離Dbとを比較すると、実間隔Daの値が軸方向距離Dbの値より小さい。また、軸方向距離Dbが第1ディスク状面1Dと第2ディスク状面2Dとの隙間Gの間隔に等しいため、実間隔Daを隙間Gの間隔より小さくして良好なラビリンス性能を現出できる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)熱溶着として、振動溶着(超音波溶着を含む概念)の技術を利用しても良い。このように振動を利用する溶着では、第1溶着部25と第2溶着部27とを回転軸芯Xに沿う方向(相対移動方向)に圧接させ、第1ハウジング1と第2ハウジング2とを相対的に振動させ、第1溶着部25と第2溶着部27との接触面に摩擦熱を発生させてる接合する形態となる。特に、振動溶着では、溶着時の振幅が小さいため、シール体29とシール壁26とを接触させることや、第1ラビリンス壁31と第2ラビリンス壁32とを接触させる不都合を招くこともない。
(b)熱溶着として、第1溶着部25と第2溶着部27とを、加熱プレート等を用いて予め加熱しておき、これら回転軸芯Xに沿う方向(相対移動方向)に圧接させて溶着を行う技術を利用しても良い。
(c)熱溶着として、第1溶着部25と第2溶着部27とを、回転軸芯Xに沿う方向(相対移動方向)に圧接させておき、外部からレーザビームにより加熱して溶着を行う技術を用いても良い。この技術では、第1ハウジング1と第2ハウジング2との少なくとも一方がレーザービームの透過を可能にする材料を用いることが必要となる。
(d)シール壁26を第1ハウジング1に備え、シール体29を第2ハウジング2に備える。つまり、第1実施形態と比較して、各々の位置関係を逆に構成する。また、複数のシール壁26と、複数のシール体29とを備えることによりシール部Sのシール性能を高めるように構成しても良い。
(e)第1ラビリンス壁31を第2ハウジング2に備え、第2ラビリンス壁32を第1ハウジング1に備える。つまり、第1実施形態と比較して、各々の位置関係を逆に構成する。また、第1ラビリンス壁31と第2ラビリンス壁32とを複数形成することにより、ラビリンス部Tの性能を高めるように構成しても良い。更に、第1ラビリンス壁31と第2ラビリンス壁32との形状は直線的に形成するものに限らず、波状や、鋸歯状に形成しても良い。
(f)流体圧ポンプ100として、タービン型ポンプ、カスケードポンプ等のハウジングHを構成するために、第1ハウジング1と第2ハウジング2とを熱溶着したものに対してシール部Sや、ラビリンス部Tを備えても良い。
本発明は、2つのハウジングを熱溶着により接合した流体圧ポンプに利用することができる。
1 第1ハウジング
2 第2ハウジング
28 外側壁部
26 シール壁
29 シール体
31 第1ラビリンス壁
32 第2ラビリンス壁
H ハウジング
Hp ポンプ室
Rp ポンプロータ
S シール部
T ラビリンス部
WP 溶着位置

Claims (4)

  1. 樹脂製の第1ハウジングと樹脂製の第2ハウジングとが溶着位置で熱溶着により接合状態にあるハウジングを備え、このハウジングに収容されるポンプロータを備え、
    前記溶着位置より内側に薄板状のシール体と、このシール体が接触するシール壁とで成るシール部を形成すると共に、前記シール体が、前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちの一方に形成され、前記シール壁が、前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちの他方に形成されている流体圧ポンプ。
  2. 前記シール体が、前記熱溶着における前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの相対移動方向に沿う方向に延出して形成され、前記シール壁が、前記相対移動方向に対して傾斜する姿勢で形成されている請求項1に記載の流体圧ポンプ。
  3. 樹脂製の第1ハウジングと樹脂製の第2ハウジングとが溶着位置で熱溶着により接合状態にあるハウジングを備え、このハウジングに収容されるポンプロータを備え、
    前記熱溶着による溶着位置より内側に、前記熱溶着における前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの相対移動方向に対して傾斜する姿勢の第1ラビリンス壁と、これに近接配置される第2ラビリンス壁とで成るラビリンス部を形成すると共に、
    前記第1ラビリンス壁が、前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちの一方に形成され、前記第2ラビリンス壁が、前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちの他方に形成されている流体圧ポンプ。
  4. 樹脂製で溶着部を備えた第1ハウジングと、樹脂製で溶着部を備えた第2ハウジングとを備え、
    前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちの一方で前記溶着部より内側に薄板状のシール体が形成され、前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちの他方で前記溶着部より内側にシール壁が形成され、
    前記第1ハウジングの前記溶着部と前記第2ハウジングの前記溶着部とを圧接させた状態で熱を作用させることにより、溶着位置で熱溶着してハウジングを形成すると共に、前記溶着位置より内側において前記シール体を前記シール壁に接触させたシール部を形成している流体圧ポンプの製造方法。
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Cited By (3)

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