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JP2018017517A - 腐食度推定方法、腐食度推定装置およびプログラム - Google Patents

腐食度推定方法、腐食度推定装置およびプログラム Download PDF

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JP2018017517A JP2016145483A JP2016145483A JP2018017517A JP 2018017517 A JP2018017517 A JP 2018017517A JP 2016145483 A JP2016145483 A JP 2016145483A JP 2016145483 A JP2016145483 A JP 2016145483A JP 2018017517 A JP2018017517 A JP 2018017517A
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Abstract

【課題】鉄筋腐食の可能性を推定できる範囲を広げることにより、老朽化した構造物の整備優先順位の策定を容易にする腐食度推定方法、腐食度推定装置およびプログラムを提供する。【解決手段】コンクリート部材に埋設された鋼材と電位測定部の一方の端子とを電気的に接続し、照合電極と電位測定部の他方の端子とを電気的に接続した照合電極部をコンクリート部材の測定範囲における複数の測定点に押し当てて電位を測定する測定ステップS13と、測定範囲に含まれる複数の測定点で測定された電位のうちの最大電位と最小電位との差である変化量を算出し、算出した電位変化量および所定の電位変化量閾値に基づいて鋼材が腐食しているか否かを推定する電位変化量に基づく腐食度推定ステップS18,S19と、を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、コンクリート中の鋼材の腐食度の推定を行う腐食度推定方法、腐食度推定装置およびプログラムに関する。
老朽化した鉄筋コンクリート構造物においては、コンクリート中の鋼材(鉄筋とも表記する。)の定量的な腐食進行度合いを評価したいという要望が存在している。その一方で、コンクリート中の鉄筋が腐食することにより変化する鉄筋表面の電位を測定することにより、鉄筋腐食の可能性を評価する非破壊調査法の一つとして自然電位測定方法が知られている。自然電位測定方法は、鉄筋コンクリート構造物の躯体の鉄筋が腐食環境下にあるか否かを評価する方法として活用されている(例えば、特許文献1から3参照。)。
自然電位測定方法は、公益社団法人土木学会がJSCE-E601「コンクリート構造物における自然電位測定方法」として測定方法を規定している。また、自然電位測定方法の公的な評価基準としてASTMインターナショナル(旧称:米国材料試験協会)がASTM C876として規定した基準も知られている(図7参照。)。
特開2012−181130号公報 特開2000−044364号公報 特開平10−221292号公報
しかしながら、上述のASTM C876として規定した評価基準には、鉄筋腐食の可能性が不確定な領域も存在している。そのため、老朽化した鉄筋コンクリート構造物に対して、自然電位方法を用いて自然電位を測定しても、不確定の領域に含まれる測定点が数多く発生してしまうという問題があった。
さらに、このように鉄筋腐食の可能性が不確定な領域が存在すると、老朽化した鉄筋コンクリート構造物の整備を計画する際に整備の優先順位を策定することが困難になるという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、鉄筋腐食の可能性を推定できる範囲を広げることにより、老朽化した構造物の整備優先順位の策定を容易にすることができる腐食度推定方法、腐食度推定装置およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の第1の態様に係る腐食度推定方法は、コンクリート部材に埋設された鋼材と電位測定部の一方の端子とを電気的に接続し、照合電極と前記電位測定部の他方の端子とを電気的に接続した照合電極部を前記コンクリート部材の測定範囲における複数の測定点に押し当てて電位を測定する測定ステップと、前記測定範囲に含まれる複数の前記測定点で測定された電位のうちの最大電位と最小電位との差である電位変化量を算出し、算出した前記電位変化量および所定の電位変化量閾値に基づいて前記鋼材が腐食しているか否かを推定する電位変化量に基づく腐食度推定ステップと、を有することを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る腐食度推定装置は、電位測定部と、コンクリート部材に埋設された鋼材と前記電位測定部の一方の端子とを電気的に接続する接続部と、前記電位測定部の他方の端子と電気的に接続され、前記コンクリート部材の測定範囲における測定点に押し当てられる照合電極部と、前記測定範囲に含まれる複数の前記測定点で測定された電位のうちの最大電位と最小電位との差である電位変化量を算出し、算出した前記電位変化量および所定の電位変化量閾値に基づいて前記鋼材が腐食しているか否かを推定する演算部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明の第3の態様に係るプログラムは、一方の端子がコンクリート部材に埋設された鋼材と電気的に接続され、他方の端子が前記コンクリート部材の測定範囲における複数の測定点に押し付けられる照合電極部と電気的に接続される電位測定部により測定される電位に基づいて前記鋼材の腐食を推定するプログラムであって、コンピュータに前記電位測定部により測定された電位を取得させる取得機能と、前記測定範囲に含まれる複数の前記測定点で測定された電位のうちの最大電位と最小電位との差である電位変化量を算出し、算出した前記電位変化量および所定の電位変化量閾値に基づいて前記鋼材が腐食しているか否を推定する電位変化量に基づく腐食度推定機能と、を実現させることを特徴とする。
本発明の第1の態様に係る腐食度推定方法、第2の態様に係る腐食度推定装置、および、第3の態様に係るプログラムによれば、算出した電位変化量と所定の電位変化量閾値に基づいて鋼材が腐食しているか否か推定するため、測定した電位のみでは鋼材の腐食度が推定できない場合であっても、腐食度を推定可能となる。
上記発明の第1の態様においては、前記測定ステップと前記電位変化量に基づく腐食度推定ステップとの間に、前記測定された電位の値が第1閾値よりも大きい場合には、前記鋼材は所定の確率で腐食していないと推定し、前記測定された電位が前記第1閾値よりも値の小さな第2閾値と以下の場合には、前記鋼材は所定の確率で腐食していると推定する電位に基づく腐食度推定ステップを有し、前記測定された電位の値が第1閾値以下であり、且つ、前記測定された電位が前記第2閾値よりも大きい場合には、前記電位変化量に基づく推定ステップにおいて前記鋼材の腐食が推定されることが望ましい。
上記発明の第2の態様において前記演算部は、前記測定された電位の値が第1閾値よりも大きい場合には、前記鋼材は所定の確率で腐食していないと推定し、前記測定された電位が前記第1閾値よりも値の小さな第2閾値と以下の場合には、前記鋼材は所定の確率で腐食していると推定し、前記測定された電位の値が第1閾値以下であり、且つ、前記測定された電位が前記第2閾値よりも大きい場合には、算出した前記電位変化量および前記所定の電位変化量閾値に基づいて前記鋼材が腐食しているか否かを推定することが望ましい。
上記発明の第2の態様においては、前記取得機能と前記電位変化量に基づく腐食度推定機能との間に、前記測定された電位の値が第1閾値よりも大きい場合には、前記鋼材は所定の確率で腐食していないと推定し、前記測定された電位が前記第1閾値よりも値の小さな第2閾値と以下の場合には、前記鋼材は所定の確率で腐食していると推定する電位に基づく腐食度推定機能を有し、前記測定された電位の値が第1閾値以下であり、且つ、前記測定された電位が前記第2閾値よりも大きい場合には、前記電位変化量に基づく腐食度推定機能により前記鋼材が腐食しているか否かを推定することが望ましい。
このように測定した電位、第1閾値および第2閾値に基づいて鋼材の腐食度を推定できる範囲については、測定した電位を用いて鋼材の腐食度を推定し、測定した電位で鋼材の腐食度の推定が困難な範囲については、電位変化量を用いて鋼材の腐食度を推定することにより、さらに鋼材の腐食度を推定しやすくなる。
本発明の腐食度推定方法、腐食度推定装置およびプログラムによれば、算出した電位変化量と所定の電位変化量閾値に基づいて鋼材が腐食しているか否か推定するため、鉄筋腐食の可能性を推定できる範囲を広げることができ、老朽化した構造物の整備優先順位の策定を容易にできるという効果を奏する。
本発明による腐食度推定装置の一実施形態を説明する摸式図である。 図1の腐食度推定装置による鉄筋の腐食推定方法を説明するフローチャートである。 鉄筋コンクリート構造物の測定範囲における測定点の配置、および、測定により作成される電位分布図(等価電位図)の例を説明する模式図である。 腐食グレードと鉄筋の状況との対応を説明する表である。 図1の腐食度推定装置による測定結果、判定結果を説明するグラフである。 図1の腐食度推定装置の他の実施形態を説明する模式図である。 ASTM C876として規定された評価基準を説明する表である。
この発明の一実施形態に係る腐食度推定方法、腐食度推定装置およびプログラムについて、図1から図6を参照して説明する。本実施形態では本願発明の腐食度推定方法、腐食度推定装置およびプログラムを用いて鉄筋コンクリート構造物(コンクリート部材)50の躯体の鉄筋(鋼材)51が腐食しているか否かを推定、評価する場合に適用して説明する。ここで、鉄筋コンクリート構造物50としては、鉄筋コンクリートからなる建物や、橋梁などの構造物を例示することができる。
また、本実施形態では、JSCE-E601「コンクリート構造物における自然電位測定方法」として規定されている自然電位測定方法を用いて自然電位(電位)を測定する例に適用して説明を行う。
本実施形態の腐食度推定装置1は、図1に示すように、自然電位の測定に用いられる電位差計(電位測定部)10、接続部11、および、プローブ(照合電極部)12と、鉄筋51の腐食の推定を行う推定部(演算部)20と、が主に設けられている。
電位差計10、接続部11およびプローブ12としては、JSCE-E601「コンクリート構造物における自然電位測定方法」として規定されている自然電位測定方法が行えるものであればよく、公知の市販されている機器を用いることができる。本実施形態の説明では、プロセク社のcanin+を用いて測定した自然電位に基づいて説明を行う。
電位差計10は一方の端子に接続部11が接続され、他方の端子にプローブ12が接続されるものであり、鉄筋コンクリート構造物50に設定された測定範囲に位置する測定対象である鉄筋51の自然電位差の測定に用いられるものである。
接続部11は、鉄筋コンクリート構造物50における表面のコンクリートをはがし(はつり)、外部に露出させた鉄筋51と一方の端部が電気的に接続され、他方の端部が電位差計10の端子に接続されるものである。例えば、一方の端部が鉄筋51を挟むクリップ状の端部であり、他方の端部が電位差計10の端子と接続されるコネクタであり、両者の間を電気信号の導通が可能なリード線で接続される例を挙げることができる。
プローブ12は、内部に照合電極を有するものであり、鉄筋コンクリート構造物50に設定された測定範囲において、測定対象である鉄筋51が位置するコンクリート表面に押し付けられるものである。照合電極としてはJSCE-E601「コンクリート構造物における自然電位測定方法」に規定されている飽和硫酸銅電極、飽和カロメル電極、飽和塩化銀電極、および鉛電極のいずれを用いてもよい。
推定部20は、電位差計10により測定された自然電位を取得して、測定対象である鉄筋51の腐食を推定するものである。本実施形態では、推定部20がCPU(中央演算処理ユニット)、ROM、RAM、入出力インタフェース等を有するコンピュータである例に適用して説明する。上述のROM等の記憶装置に記憶されているプログラムは、CPUを演算部21として機能させ、入出力インタフェース等を取得部22として機能させるものである。
演算部21は、電位差計10により測定された自然電位に基づいて鉄筋51が腐食しているか否かを推定する、電位に基づく腐食度推定機能、および、電位変化量に基づく腐食度推定機能を実現するものである。電位に基づく腐食度推定機能、および、電位変化量に基づく腐食度推定機能による具体的な演算処理の内容については後述する。
取得部22は、測定された自然電位を電位差計10から取得させる取得機能を実現するものである。電位差計10から自然電位を取得する具体的な方法は、有線または無線による通信を介して取得する方や、持ち運び可能な記録媒体を介して取得する方法など、公知の情報取得方法などを用いることができ、特定の方法に限定するものではない。
また、本実施形態では、電位差計10および推定部20が別々の筺体に収められた例に適用して説明しているが、電位差計10および推定部20が一つの筺体に収められたものであってもよく、その形式を特に限定するものではない。
次に、上記の構成からなる腐食度推定装置1における鉄筋51の腐食の推定方法について図2および図3を参照しながら説明する。
まず、測定対象とする鉄筋51が互いに電気的導通があるか確認する作業が行われる(S10)。電気的導通の確認が取れると、鉄筋コンクリート構造物50に設定された測定範囲のコンクリート表面に散水する作業が行われる(S11)。散水作業は、自然電位の測定前に水を噴霧散水し、コンクリート表面が湿潤状態となるように作業される。但し、コンクリート表面に浮き水が発生しない状態ともなるように作業される。
その後、腐食度推定装置1の準備として電位差計10と接続部11との接続、および、電位差計10とプローブ12との接続が行われる(S12)。接続部11の端部は、図1に示すように測定対象の鉄筋51に電気的に接続される。このとき、鉄筋51の表面が錆などの絶縁物質で覆われている場合には、絶縁物質を除去した後に鉄筋51に接続部11が電気的に接続するように取り付けられる。
そして、電位差計10によって、鉄筋コンクリート構造物50に設定された測定範囲において自然電位を測定する作業が行われる(測定ステップ:S13)。自然電位は、例えば図3に示すように、測定範囲内に配置された鉄筋51に沿って、電位分布図(等価電位図)が描けるように複数の測定点55で測定される。鉄筋51の配置位置は、市販の鉄筋探査機を用いて予め把握していることが好ましい。
また、自然電位を測定する際には、プローブ12(照合電極)におけるコンクリート表面に押し付けられる端部に配置されたスポンジ等に水を含ませ、測定点55にプローブ12が押し付けられる。プロセク社のcanin+を用いて測定する場合、測定点55ごとにスティック状のプローブ12を押し当てて自然電位を測定してもよいし、測定点55が並ぶ線上にホイール状のプローブ12を回転させながら押し当てて自然電位を測定してもよい。
電位差計10により測定された自然電位は、取得部22により推定部20へ取得される。自然電位の取得は、測定点55において自然電位が測定されるごとに行われてもよいし、電位差計10に測定された自然電位の値が記憶され、複数の自然電位がまとめて推定部20に取得されてもよい。
測定された自然電位を取得した推定部20は、演算部21において測定された自然電位の値が第1閾値よりも大きいか否かを判定する処理を行う(電位に基づく腐食度推定ステップ:S14)。判定に用いられる自然電位の値は、測定範囲内の複数の測定点55で測定された自然電位のうち、測定範囲を代表するとして選択された自然電位の値が用いられる。代表する自然電位の選択方法としては、測定された自然電位のうちの過半を占める自然電位を用いるなど、種々の方法を用いることができその方法を特に限定するものではない。
また、本実施形態では、ASTM C 876の評価基準に従い第1閾値が−200mVである例に、後述する第2閾値が−350mVである例に適用して説明するが、他の機関が規定する評価基準に記載された値を用いてもよく、その値を限定するものではない。
S14の判定において測定された自然電位の値が第1閾値よりも大きいと判定された場合(YESの場合)には、演算部21は測定範囲内において90%以上の確率で鉄筋51に腐食はないと推定する(S15)。
S14の判定において測定された自然電位の値が第1閾値以下と判定された場合(NOの場合)には、演算部21は測定された自然電位の値が第2閾値以下か否かを判定する処理を行う(電位に基づく腐食度推定ステップ:S16)。測定された自然電位の値が第2閾値以下と判定された場合(YESの場合)には、演算部21は測定範囲内において90%以上の確率で鉄筋51に腐食ありと推定する(S17)。
S16の判定において測定された自然電位の値が第2閾値よりも大きいと判定された場合(NOの場合)には、演算部21は、測定範囲内において電位変化量を算出する処理を行う(電位変化量に基づく腐食度推定ステップ:S18)。具体的には、測定範囲内の測定点55において測定された全ての自然電位のうち、最も電位が高い自然電位の値から、最も電位が低い自然電位の値を引くことにより電位変化量が求められる。
電位変化量が求められると、演算部21は、電位変化量が所定の電位変化量閾値以下であるか否かを判定する処理を行う(電位変化量に基づく腐食度推定ステップ:S19)。本実施形態では所定の電位変化量閾値が100mVである例に適用して説明するが、所定の電位変化量閾値を100mVに限定するものではなく、その他の値を採用してもよい。
S19の判定において電位変化量が所定の電位変化量閾値以下であると判定された場合(YESの場合)には、演算部21は、測定範囲内において90%以上の確率で鉄筋51に腐食なしと推定する(S20)。その一方で、電位変化量が所定の電位変化量閾値未満と判定された場合(NOの場合)には、演算部21は、測定範囲内において90%以上の確率で鉄筋51に腐食ありと推定する(S21)。以上で、測定範囲における鉄筋51の腐食の推定が終了する。
なお、第1閾値の−200mV、第2閾値の−350mV、および、電位変化量閾値の100mVは、図4に示す表におけるグレードIおよびIIが鉄筋51に腐食なし(健全)と推定され、グレードIIIおよびIVが鉄筋51に腐食ありと推定される値として定めている。
次に、上記の構成からなる腐食度推定装置1における鉄筋51の腐食の推定した例について図5を参照しながら説明する。図5は、2つの異なる鉄筋コンクリート構造物50に対して行った鉄筋51の腐食の推定結果を示す図である。縦軸は、測定範囲の選択された代表の自然電位の値を示し、横軸は測定範囲内の自然電位の最大電位と最小電位の差である電位変化量を示している。
また、一方の鉄筋コンクリート構造物50における測定点55の測定結果を白抜きの図形で示し、他方の鉄筋コンクリート構造物50における測定点55の測定結果を黒塗りの図形で示している。鉄筋51の腐食の程度に応じて用いる図形の形状が3段階に分けられている。丸の図形は、腐食の程度が最も軽く、本実施形態の推定では腐食なし(健全)と判定される程度ものである。四角の図形は、腐食の程度が中程度である。三角の図形は、腐食の程度が最も重く、本実施形態では腐食ありと判断される程度のものである。
図5に示す、自然電位が−200mVよりも大きな領域Aは、S14の判定において測定された自然電位の値が第1閾値よりも大きいと判定される領域(健全領域)に相当するものである。その一方で、自然電位が−350mV以下の領域Cは、S14の判定において測定された自然電位の値が第1閾値以下と判定される領域(腐食領域)に相当するものである。
また、自然電位が−350mVよりも大きく、かつ、−200mV以下の領域は、電位変化量が100mV以下の領域BAと、100mVよりも大きな領域BCとに分けられる。領域BAは、鉄筋51に領域Aと同様に健全領域と判定される領域であり、領域BCは、鉄筋51に領域Cと同様に腐食領域と判定される領域である。
上記の構成によれば、測定した自然電位、第1閾値および第2閾値に基づいて鉄筋51の腐食度を推定できる範囲については、測定した自然電位を用いて鉄筋51が腐食しているか否か推定し、鉄筋51の腐食度の推定が困難な範囲については、算出した電位変化量と所定の電位変化量閾値に基づいて鉄筋51が腐食しているか否か推定している。そのため、測定した自然電位のみでは鉄筋51の腐食度が推定できない場合であっても、腐食度を推定可能となる。
言い換えると、鉄筋腐食の可能性を推定できる範囲を広げることが可能となり、老朽化した構造物の整備優先順位の策定を容易にすることができる。そのため、推定の結果を、鉄筋コンクリート構造物50の鉄筋腐食の定量的な劣化進行度として活用し、整備優先順位の策定の根拠、および建物を含めた鉄筋コンクリート構造物50の残存寿命の診断精度の向上を図ることができる。
また、鉄筋コンクリート構造物50の劣化度合いが定量化可能となることにより、当面改修が必要な鉄筋コンクリート構造物50の特定が可能となり、鉄筋コンクリート構造物50に対して必要な年度投資のコストダウンを図りやすくなる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記の実施形態ではコンクリートをはつり、外部に露出させた鉄筋51に接続部11を電気的に接続する例に適用して説明したが、接続部11を電気的に接続させる相手は、鉄筋51と電気的に導通している他の部材であってもよい。具体的には、図6に示すように、出入り口などの開口の周囲に設置される金属製部材であるサッシ枠56は、鉄筋51と電気的に導通されているものが多い。このサッシ枠56に接続部11を電気的に接続するようにしてもよい。
1…腐食度推定装置、10…電位差計(電位測定部)、11…接続部、12…プローブ(照合電極部)、20…推定部(演算部)、21…演算部、50…鉄筋コンクリート構造物(コンクリート部材)、51…鉄筋(鋼材)、S13…測定ステップ、S14…電位に基づく腐食度推定ステップ、S16…電位に基づく腐食度推定ステップ、S18…電位変化量に基づく腐食度推定ステップ、S19…電位変化量に基づく腐食度推定ステップ

Claims (7)

  1. コンクリート部材に埋設された鋼材と電位測定部の一方の端子とを電気的に接続し、照合電極と前記電位測定部の他方の端子とを電気的に接続した照合電極部を前記コンクリート部材の測定範囲における複数の測定点に押し当てて電位を測定する測定ステップと、
    前記測定範囲に含まれる複数の前記測定点で測定された電位のうちの最大電位と最小電位との差である電位変化量を算出し、算出した前記電位変化量および所定の電位変化量閾値に基づいて前記鋼材が腐食しているか否かを推定する電位変化量に基づく腐食度推定ステップと、
    を有することを特徴とする腐食度推定方法。
  2. 前記測定ステップと前記電位変化量に基づく腐食度推定ステップとの間に、
    前記測定された電位の値が第1閾値よりも大きい場合には、前記鋼材は所定の確率で腐食していないと推定し、前記測定された電位が前記第1閾値よりも値の小さな第2閾値と以下の場合には、前記鋼材は所定の確率で腐食していると推定する電位に基づく腐食度推定ステップを有し、
    前記測定された電位の値が第1閾値以下であり、且つ、前記測定された電位が前記第2閾値よりも大きい場合には、前記電位変化量に基づく推定ステップにおいて前記鋼材の腐食が推定されることを特徴とする請求項1記載の腐食度推定方法。
  3. 前記電位変化量に基づく腐食度推定ステップにおける前記所定の電位変化量推定値、並びに、前記電位に基づく腐食度推定ステップにおける前記第1閾値および前記第2閾値は、前記鋼材の全周または全長にわたって錆が生じている状態、および、前記鋼材に断面欠損が生じている状態を腐食していると推定し、前記鋼材に黒皮が形成されている状態、および、斑点状の錆が生じている状態を腐食していないと推定する値であることを特徴とする請求項2に記載の腐食度推定方法。
  4. 電位測定部と、
    コンクリート部材に埋設された鋼材と前記電位測定部の一方の端子とを電気的に接続する接続部と、
    前記電位測定部の他方の端子と電気的に接続され、前記コンクリート部材の測定範囲における測定点に押し当てられる照合電極部と、
    前記測定範囲に含まれる複数の前記測定点で測定された電位のうちの最大電位と最小電位との差である電位変化量を算出し、算出した前記電位変化量および所定の電位変化量閾値に基づいて前記鋼材が腐食しているか否かを推定する演算部と、
    が設けられていることを特徴とする腐食度推定装置。
  5. 前記演算部は、
    前記測定された電位の値が第1閾値よりも大きい場合には、前記鋼材は所定の確率で腐食していないと推定し、前記測定された電位が前記第1閾値よりも値の小さな第2閾値と以下の場合には、前記鋼材は所定の確率で腐食していると推定し、
    前記測定された電位の値が第1閾値以下であり、且つ、前記測定された電位が前記第2閾値よりも大きい場合には、算出した前記電位変化量および前記所定の電位変化量閾値に基づいて前記鋼材が腐食しているか否かを推定することを特徴とする請求項4記載の腐食度推定装置。
  6. 一方の端子がコンクリート部材に埋設された鋼材と電気的に接続され、他方の端子が前記コンクリート部材の測定範囲における複数の測定点に押し付けられる照合電極部と電気的に接続される電位測定部により測定される電位に基づいて前記鋼材の腐食を推定するプログラムであって、
    コンピュータに
    前記電位測定部により測定された電位を取得させる取得機能と、
    前記測定範囲に含まれる複数の前記測定点で測定された電位のうちの最大電位と最小電位との差である電位変化量を算出し、算出した前記電位変化量および所定の電位変化量閾値に基づいて前記鋼材が腐食しているか否を推定する電位変化量に基づく腐食度推定機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  7. 前記取得機能と前記電位変化量に基づく腐食度推定機能との間に、
    前記測定された電位の値が第1閾値よりも大きい場合には、前記鋼材は所定の確率で腐食していないと推定し、前記測定された電位が前記第1閾値よりも値の小さな第2閾値と以下の場合には、前記鋼材は所定の確率で腐食していると推定する電位に基づく腐食度推定機能を有し、
    前記測定された電位の値が第1閾値以下であり、且つ、前記測定された電位が前記第2閾値よりも大きい場合には、前記電位変化量に基づく腐食度推定機能により前記鋼材が腐食しているか否かを推定することを特徴とする請求項6記載のプログラム。
JP2016145483A 2016-07-25 2016-07-25 腐食度推定方法、腐食度推定装置およびプログラム Active JP6753717B2 (ja)

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