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JP2000044364A - コンクリート構造物の要補修部分を検出する方法およびその補修方法 - Google Patents

コンクリート構造物の要補修部分を検出する方法およびその補修方法

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Publication number
JP2000044364A
JP2000044364A JP10221132A JP22113298A JP2000044364A JP 2000044364 A JP2000044364 A JP 2000044364A JP 10221132 A JP10221132 A JP 10221132A JP 22113298 A JP22113298 A JP 22113298A JP 2000044364 A JP2000044364 A JP 2000044364A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
concrete structure
repair
difference
steel material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10221132A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ishibashi
孝一 石橋
Yoshito Hara
与司人 原
Kazuhiro Aigo
一博 藍郷
Junichi Tanaka
淳一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
East Japan Railway Co
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
East Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK, East Japan Railway Co filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP10221132A priority Critical patent/JP2000044364A/ja
Publication of JP2000044364A publication Critical patent/JP2000044364A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート中の鋼材をハツリ出す必要が無
く精度良くコンクリート構造物の要補修部分を検出する
方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも2個以上の電位測定検出端を
コンクリート構造物の表面に接触させ、2箇所以上のコ
ンクリート構造物中の鋼材の自然電位の差を測定し、該
自然電位の差の値から鋼材の腐食状態を診断し、コンク
リート構造物の要補修部分を検出する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート中に
鋼材を有するコンクリート構造物の要補修部分を検出す
る方法およびその補修方法に関し、特にコンクリート構
造物中の鋼材腐食をもたらす劣化に関する要補修部分の
位置決め方法およびその要補修部分の補修方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンクリート中に鋼材を有するコンクリ
ート構造物において、コンクリートは、一般には、種々
の環境に対する抵抗力が強く、また、強アルカリ性であ
るので、その内部にある鋼材は、鋼材表面に不動態被膜
を形成して腐食から保護され、そのために、コンクリー
ト構造物は耐久性のある永久構造物であると考えられて
きた。
【0003】しかしながら、この永久構造物と考えられ
てきたコンクリート構造物も、中性化や塩害などの原因
により鋼材が腐食し、その機能を失うことで構造物とし
ての寿命に疑問がなげかけられる様になってきた。
【0004】この様なコンクリート構造物はコンクリー
ト内部の鋼材の発錆、コンクリートのひび割れ、さらに
はコンクリートの欠落という現象を引き起こし構造的に
も、また外観的にも大きな問題となっている。
【0005】この様に劣化したコンクリート構造物の補
修方法としては、コンクリートのひび割れや欠落部分に
ついてはその部分のコンクリートをハツリ取った後に新
しいコンクリートやモルタルを充填する「断面修復法」
が主体であった。
【0006】しかしながら、この断面修復法では鋼材の
錆により生じる錆汁やコンクリートのひび割れ、欠落と
いう外観的に確認できる部分にのみ適用可能であった。
また、外観的には劣化が現れていなくても潜在的にコン
クリートの劣化が進行している部分の補修方法として電
気化学的な手法を用いた補修工法が提案されている(特
開平1−176287号公報、特開平2−302384
号公報)。
【0007】しかし、これらの補修方法を適用するにあ
たってその補修部分を決める際には断面補修工法の場合
は、外観上変状の認められる部分についてしか補修部分
を特定できず、また潜在的な劣化部分を特定する際に
も、コンクリートの一部を破壊して内部の鋼材を露出さ
せ、その部分に導線を接続してコンクリート表面からコ
ンクリート内部の鋼材の自然電位を測定し、その自然電
位の値から鋼材の腐食程度を推定し補修部分の位置決め
を行う必要があった。
【0008】しかしながらこれらの方法では、外観上か
らのみ判断する場合には潜在的に劣化の進行している部
分の特定ができず、また自然電位測定による判断では測
定の際にコンクリートの一部をハツリ出す必要があるた
めに場合によっては健全な部分のコンクリート構造物を
痛めてしまい劣化を促進させる原因ともなりコンクリー
ト構造物を維持する観点からは好ましくない。
【0009】また、コンクリートの一部を破壊するため
には専用の道具を用いる必要があり、鋼材のかぶり深さ
が深い場合や、対象とするコンクリートの面積が広い場
合はより多くの部位の鋼材を露出させる必要があり非常
に多くの労力を要すると言う課題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記課
題を解決すべく種々検討した結果、コンクリート鋼材へ
の導線の接続が不要であるため、コンクリート中の鋼材
をハツリ出す必要が無く精度良くコンクリート中の鋼材
の腐食状態と腐食部分を評価できる方法を見い出し、ま
たその腐食部分の補修を行なうことにより、前記課題を
解決し得ることを知見し、本発明を完成するに至った。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、少なく
とも2個以上の電位測定検出端をコンクリート構造物の
表面に接触させ、2箇所以上のコンクリート構造物中の
鋼材の自然電位の差を測定し、該自然電位の差の値から
鋼材の腐食状態を診断してコンクリート構造物の要補修
部分を検出する方法である。
【0012】また、本発明は、少なくとも2個以上の電
位測定検出端をコンクリート構造物の表面に接触させ、
2箇所以上のコンクリート構造物中の鋼材の自然電位の
差を測定し、該自然電位の差の値から鋼材の腐食状態を
診断してコンクリート構造物の要補修部分を検出し、該
要補修部分を補修することを特徴とするコンクリート構
造物の補修方法である。
【0013】本発明において、コンクリート構造物の要
補修部分は、同種類の電位測定検出端により測定された
自然電位の差の絶対値が100mV以上の部分を要補修
部分とするか、または同種類の電位測定検出端により各
測定された自然電位の差の測定データ(x)と、該測定
データ(x)の値の大きい方から5〜20%の平均値の
基準値(xg)との差の絶対値(xs)=|xg−x|
が150mV以上の部分を要補修部分とするのが好まし
い。
【0014】また、コンクリート構造物の補修方法は、
断面修復工法、表面被覆法または電気化学的補修工法で
行なうのが好ましい。また、コンクリート構造物の補修
方法において、補修を行った後に、少なくとも2個以上
の電位測定検出端をコンクリート構造物の非補修表面と
補修表面に接触させ、2箇所以上のコンクリート構造物
中の鋼材の自然電位の差を測定し、該自然電位の差の値
からコンクリート構造物の補修を確認するのが好まし
い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のコンクリート構造物の要補修部分を検出する方
法は、コンクリート構造物中の鋼材の自然電位の測定を
行える電位測定検出端(以下、本検出端という)を少な
くとも2個用い、コンクリート構造物の表面に接触さ
せ、2箇所以上のコンクリート中の鋼材の自然電位の差
を測定することによりコンクリート構造物中の鋼材の腐
食を診断し、コンクリート構造物の要補修部分を検出す
ることを特徴とする。
【0016】本発明では、コンクリート中に鋼材を有す
るコンクリート構造物を対象とするものである。測定前
には、コンクリート表面に散水し、コンクリートを湿潤
状態にする。コンクリート内部の鋼材の電気的な連続性
を確認したいコンクリート中の任意の鋼材近傍上のコン
クリート表面に本検出端を少なくとも2個同時に接触さ
せ、一方を特定の部位に固定し、もう一方を一定間隔で
移動させ自然電位差の測定を行い、対象とする構造物の
2次元的な電位差の分布状態の測定を行う。この測定の
際に、固定する本検出端の設置位置は特に限定されない
が構造物の外観検査から判断して最も劣化が進んでいる
と判断される点、又は最も劣化していないと判断される
点に設置することが好ましい。
【0017】本発明を利用したコンクリート中鋼材の要
補修部分を検出する方法の例を図1に示す。図1は、本
発明で用いられる鋼材腐食測定装置の一例を示す説明図
である。同図において、本発明の検出方法は、コンクリ
ート1中に鋼材2を有するコンクリート構造物3のコン
クリート1の表面に、電極を備えた2個以上の本検出端
4a,4bを一定の間隔で接触させ、電位測定装置5に
より、2箇所以上のコンクリート1a,1b中の鋼材2
a,2bの自然電位の差を測定することにより、コンク
リート中の鋼材の腐食状況を診断し、コンクリート構造
物の要補修部分を検出する方法である。
【0018】本発明のコンクリート中の鋼材としては、
鉄筋コンクリート用棒鋼、PC棒鋼、PC鋼線、一般構
造用圧延鋼材、一般構造用溶接軽量H形鋼、一般構造用
角型鋼管、軟鋼線材、硬鋼線材、ピアノ線、ワイヤーロ
ープ、及び溶接金鋼等が挙げられる。
【0019】本発明で使用する本検出端には、通常、銀
/塩化銀電極、カロメル電極、銅/硫酸銅電極、などの
照合電極を備えたものを用いるが、白金や酸化ジルコニ
ウム、酸化ルテニウムを始めとする腐食されない貴金属
類あるいは貴金属メッキされた金属などの電位測定可能
な金属を備えたものでも可能である。
【0020】本検出端の一方の電極は電位測定装置のプ
ラス側に、もう一方の電極はマイナス側に接続される。
プラス側、またはマイナス側に本検出端を複数個接続す
る場合は常にプラス側、マイナス側の各々1個づつ、2
極間の電位が測定できるように検出端の接続が切り替え
られる切替装置を備える。
【0021】測定にあたっては、複数の本検出端の内、
1方の本検出端をコンクリート面に接触させ、他方の検
出端を順次コンクリート面に接触させてゆき、本検出端
間での自然電位差を測定しその測定値を記録する。
【0022】次に、測定装置について説明する。まず、
本検出端について説明する。本発明で使用する本検出端
としては、脱脂綿やスポンジ等の保水材に塩化カリウム
や水酸化カルシウム等の電解質溶液を含浸させたもの、
あるいは、保水材の乾燥を防ぐために容器内に電解質溶
液を蓄え、保水材へ常に電解質溶液を供給できるものの
中に前記照合電極を備えたものを使用する。コンクリー
ト表面への電気的な接触が必要である為、湿潤部分であ
る保水材をコンクリート面に接触できる様にしておく必
要がある。
【0023】本検出端の形状や大きさは、コンクリート
表面との接触面積が0.5cm2 以上確保できれば特に
限定されるものではない。本検出端の例としては、特開
昭59−217147号公報の可搬式電極部や特開昭6
3−163266号公報の腐食本検出端等の電極がある
が、本発明においては、電位測定のできるものであれば
いかような検出端でも使用可能である。
【0024】少なくとも2個の本検出端を用いて、本検
出端どうしが互いに接触しないようにコンクリート表面
に接触させ、順次測定点を移動させていく。測定の際に
本検出端が相互に接触した場合は、両方の本検出端で同
一部分を測定してしまうため異なる部分の自然電位差は
測定できなくなり測定値の変動はなくなり安定した数値
を示す。
【0025】次に、電位測定装置について説明する。本
検出端は導線により、電位測定装置に接続される。電位
測定装置は、センサーに照合電極を用いて一方をコンク
リート中の鋼材に接続し、コンクリート中鋼材の自然電
位測定に用いるハイテスタや電気化学的測定に用いられ
るポテンショスタット、ガルバノスタットなど信号の入
力抵抗が高い装置を用いることができる。
【0026】ここで用いる電位測定装置であるハイテス
タは電気回路の電圧測定にも用いられ、またポテンショ
スタット、ガルバノスタットはそれぞれ単独に用いら
れ、ポテンショスタットは、電圧制御による電流測定を
行う装置、ガルバノスタットは電流制御による電圧測定
を行う装置として一般に用いられている装置でもある。
通常現場での測定には、コンパクトで持ち運びの容易な
ハイテスタが使用される。
【0027】次に、測定方法について説明する。測定に
際しては、コンクリートと本検出端との電気的な接触を
良好とする為、測定の前にコンクリート面を水道水や水
酸化カルシウムなどの電解質溶液で湿潤状態にしておく
ことが好ましい。
【0028】この状態で全ての装置の接続を行い、本検
出端をコンクリート表面に接触させるとコンクリート中
の鋼材が電気的に導通している場合にはコンクリートを
介し本検出端とコンクリート中の鋼材とで安定な電気的
回路を形成し、各々の本検出端を接触させた部位のコン
クリート中の鋼材の自然電位が検出され、電位測定装置
にその測定部位での自然電位差が表示され、一定間隔で
測定を繰り返すことにより対象とする範囲の自然電位差
の分布を得ることができる。
【0029】次に、要補修部分の検出について説明す
る。コンクリート中の鋼材の自然電位は腐食の程度によ
り変化することが知られている。例えば、海洋構造物に
見受けられる塩害劣化を受けた構造物では、参照電極に
銅/硫酸銅電極(CSE)を用いた場合はASTM C
−876では以下の表1に示すような判定基準が定めら
れている。
【0030】
【表1】ASTM C−876による判定
【0031】本測定法においても数種類の供試体につい
て自然電位差の測定結果と外観調査、及び鋼材をはつり
だし目視調査を行った。その結果、外観検査より鋼材の
腐食が進行し、コンクリート表面ににひび割れが生じて
いない部分を基準点とした場合は、基準点より自然電位
差が−100mVより高い部分では測定範囲の90%以
上に鋼材の腐食によるひび割れは認められなかった。
【0032】また、−100〜−150mVの範囲では
約10%の範囲にひび割れが認められ、約55%の範囲
には表面にひび割れは認められなかったがコンクリート
をはつり出して鋼材の目視観察を行った結果、鋼材の断
面欠損をともなう錆びや鋼材表面への錆びが認められ
た。
【0033】さらに、自然電位差が−150mVより低
い部分では約25%のコンクリート表面部分にひび割れ
が認められ、鋼材をはつりだした結果では約92%の範
囲に鋼材表面への錆が認められた。本結果より判断して
構造物の崩壊をもたらすと考えられる要補修部分は自然
電位差により判断することができる。
【0034】本法を実構造物へ適用をする場合は、まず
調査範囲の中から任意の部位を基準点として基準側の電
極を設置する。次に、調査範囲の全範囲について任意の
間隔で測定を行う。この場合、測定する間隔としては構
造物の鋼材間隔がわかっている場合は、その間隔以下と
することが望ましく通常20cm〜50cmの間隔で行
うが、測定範囲が広い場合は、100cm程度の間隔で
格子状に測定を行う。
【0035】次に、測定データの値(x)の大きい方か
ら5〜20%程度の平均値を、調査範囲の良好部位の基
準値(xg)とする。良好部位の対象とするデータ数は
測定データ数により判断し決める。この際に明らかに異
常値と考えられる部分は除いて計算する。さらに、良好
部位の基準値(xg)と測定データ(x)との差の絶対
値(xs)= |xg−x|を計算し劣化程度の判断の
数値、即ち判断値(xs)とする。
【0036】この判断値(xs)に、構造物の置かれて
いる環境や補修を行う際の経済性を考慮して補修対象の
範囲を決定する。
【0037】補修対象範囲を決める際には、将来の劣化
を考慮した予防保全の点から考えると判断値(xs)と
しては100mV程度が好ましいが、補修費用が限られ
ており劣化の激しい部分のみの補修を行う場合には、1
50mV程度あるいはそれ以上の値を判断値(xs)と
することも可能である。
【0038】次に、補修効果の確認を行う方法について
述べる。鋼材に腐食をもたらす劣化には塩害劣化や中性
化劣化等が挙げられるが、それらの補修工法としては、
断面修復工法、表面被覆法や脱塩工法、再アルカリ化工
法などの電気化学的補修工法が適用される。
【0039】要補修と判断された範囲に補修を行った後
に健全部分を基準点として補修部分の位置決めを行った
方法と同様の方法で表面電位の測定を行い、その自然電
位差の絶対値が100mVより低い値、好ましくは50
mVより低い値であれば良好な補修が行われたと判断す
ることができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例に基づいて説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0041】実施例1 セメント280kg/m3 、水168kg/m3 、細骨
材860kg/m3 、、粗骨材1002kg/m3 、A
E減水剤0.7kg/m3 、および塩分量を塩化物イオ
ン量で0kg/m3 、8kg/m3 となるように練混ぜ
水に添加した配合にて縦60cm、横120cm、厚さ
10cmのコンクリート供試体において、横方向の両端
35cm部は塩分量0kg/m3 のコンクリートを、ま
た中央の50cm部分には塩分量を8kg/m3 含んだ
コンクリート表面からかぶり厚さ部分までを打設して部
分的な鋼材腐食を生じたコンクリート供試体(A)を作
製した。
【0042】尚、このコンクリート試験体の断面の深さ
5cmの所に公称径13mmの丸鋼鋼材を縦方向、横方
向共に鋼材間隔20cmとなるように埋設した。
【0043】試験用供試体は打設後28日間の湿空養生
を行った後、塩分を含む部分の鋼材の腐食を促進させる
ために1回/日の散水を繰り返しながら1ヶ月間室内に
放置した。供試体の概要を図2に示す。図2は、本発明
の実施例1で測定に用いたコンクリート供試体の一例を
示す平面図である。図3は、図2のAA線端面図であ
る。
【0044】照合電極に鉛電極を用いて、供試体(A)
の(a)点を基準点として縦筋、横筋の重ならない部分
の中央での電位差測定を行った。供試体に対応させた測
定結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】塩分を含むコンクリート部分では−150
mVより低い自然電位差であったのに対し塩分を含まな
い部分のコンクリート部分では最高で+24mVの自然
電位差であった。
【0047】自然電位差が−150mV程度の部分のコ
ンクリートをはつり取って内部の鋼材の錆の状態を観察
した結果、鋼材には部分的な膨張性の赤錆が認められた
が、45mV程度の部分では鋼材に錆は認められなかっ
た。
【0048】 <使用材料> セメント :普通ポルトランドセメント、電気化学工業社製 水 :水道水 細骨材 :姫川産川砂 粗骨材 :姫川産砕石(Gmax=20mm) 精製塩 :99%塩化ナトリウム AE減水剤 :ポゾリスNo.70、エム・エム・ビー社製 鋼材 :公称径13mmの丸鋼鋼材
【0049】 <測定機器> 検出端 :鉛電極PM−4、日本防食工業社製 電圧測定装置 :デジタルC・PチェッカーMT−400、日本防食工業社製
【0050】実施例2 試験用供試体にコンクリート全体に塩分を含まない配合
としたこと以外は実施例1と同様に行った。供試体に対
応させた測定結果を表3に示す。
【0051】
【表3】 コンクリート供試体全体での自然電位差は最高で−23
mVであった。
【0052】実施例3 実施例1で測定したコンクリート供試体の−150mV
より低い部分より10cm幅広い部分のコンクリートを
鋼材の裏側まではつり取り、その部分に塩分を含まない
コンクリートを打設した。
【0053】屋外暴露を1年間行った後に実施例1と同
様に自然電位差の測定を行った。測定結果を表4に示
す。
【0054】
【表4】 自然電位差は最高−39mVであり、その部分の鋼材を
はつり出し錆の状態を観察した結果膨張性の錆は認めら
れなかった。
【0055】実施例4 実施例1で測定したコンクリート供試体の自然電位差の
低い部分を残すように、両端からそれぞれ45cmを残
し、中心部分で幅30cmはつり取り、その部分に塩分
を含まないコンクリートを打設した。
【0056】屋外暴露を1年間行った後に実施例2と同
様に自然電位差の測定を行った。その測定結果を表5に
示す。
【0057】
【表5】
【0058】補修を行なわなかった部分では、自然電位
差が小さくなった部分が認められた。例えば(横/縦)
=(4/1)では、−148mVが−178mVに変化
した。また、補修を行った部分では自然電位差が大きく
なった部分が認められ(横/縦)=(6/5)では、−
163mVが−89mVとなった。
【0059】実施例5 塩害地帯にある、築後30年を経過した橋の梁下部の横
方向1.2m、縦方向7mの範囲を0.3m間隔で測定
した。測定点数は横方向4点、縦方向21点で合計81
点であった。測定点の最高値から10点を良好部位の基
準点(xg)として補修部位の範囲を決める判断値(x
s)を計算した場合、判断値が150mVの範囲が全量
域の約18%あり、コンクリート表面にひび割れも認め
られ、コンクリートをはつり内部鋼材を確認したところ
断面欠損を伴う腐食が認められた。また、100〜15
0mVの範囲は24%あり、コンクリート表面にひび割
れは認められなかったが3箇所について内部鋼材をはつ
りだしたところ、いずれの部位でも鋼材表面に腐食が発
生していることが確認された。
【0060】さらに、100mV以下は58%であり、
3箇所の部分について鋼材をはつりだしたと、いずれも
内部鋼材には腐食は認められなかった。本調査結果よ
り、本構造物の補修方法は構造物の置かれている環境を
考慮して、電気化学的補修法である脱塩工法を適用する
事とし、判断値が100mV以上である全量域の約42
%の部分を補修対象範囲とした。
【0061】電気化学的補修法である脱塩工法による補
修を行った3ケ月後に測定を行った際の自然電位差は、
全て100mV以下となっており、良好な補修が行われ
た事が確認できた。
【0062】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、コ
ンクリート中の鋼材をはつり出すことなく鋼材腐食に基
づく劣化部分で補修が必要とされる部分を検出するする
ことができ、従来の方法の様な鋼材露出の為のはつり作
業やコアリング作業を必要とせず、完全に非破壊でコン
クリート中鋼材の腐食に基づく要補修部分を検出するこ
とができる。
【0063】また、要補修部分を補修し、補修後の補修
効果を確認することができる。この為、労力の軽減効果
があり、また、コンクリート構造物の破壊行為を必要と
しない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる鋼材腐食測定装置の一例を
示す説明図である。
【図2】本発明の実施例で測定に用いたコンクリート供
試体の一例を示す平面図である。
【図3】図2のAA線端面図である。
【符号の説明】
1、1a、1b コンクリート 2、2a、2b 鋼材 3 コンクリート構造物 4a,4b 本検出端 5 電位測定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 与司人 東京都千代田区有楽町1丁目4番1号 電 気化学工業株式会社本社内 (72)発明者 藍郷 一博 東京都渋谷区代々木2丁目2番2号 東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 田中 淳一 東京都渋谷区代々木2丁目2番2号 東日 本旅客鉄道株式会社内 Fターム(参考) 2E176 AA01 BB38 4G028 AA00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2個以上の電位測定検出端を
    コンクリート構造物の表面に接触させ、2箇所以上のコ
    ンクリート構造物中の鋼材の自然電位の差を測定し、該
    自然電位の差の値から鋼材の腐食状態を診断してコンク
    リート構造物の要補修部分を検出する方法。
  2. 【請求項2】 測定された自然電位の差の絶対値が10
    0mV以上の部分を要補修部分とする請求項1記載のコ
    ンクリート構造物の要補修部分を検出する方法。
  3. 【請求項3】 各測定された自然電位の差の測定データ
    (x)と、該測定データ(x)の値の大きい方から5〜
    20%の平均値の基準値(xg)との差の絶対値(x
    s)=|xg−x|が150mV以上の部分を要補修部
    分とする請求項1記載のコンクリート構造物の要補修部
    分を検出する方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも2個以上の電位測定検出端を
    コンクリート構造物の表面に接触させ、2箇所以上のコ
    ンクリート構造物中の鋼材の自然電位の差を測定し、該
    自然電位の差の値から鋼材の腐食状態を診断してコンク
    リート構造物の要補修部分を検出し、該要補修部分を補
    修することを特徴とするコンクリート構造物の補修方
    法。
  5. 【請求項5】 補修を断面修復工法、表面被覆法または
    電気化学的補修工法で行なう請求項4記載のコンクリー
    ト構造物の補修方法。
  6. 【請求項6】 補修を行った後に、少なくとも2個以上
    の電位測定検出端をコンクリート構造物の非補修表面と
    補修表面に接触させ、2箇所以上のコンクリート構造物
    中の鋼材の自然電位の差を測定し、該自然電位の差の値
    からコンクリート構造物の補修を確認する請求項4記載
    のコンクリート構造物の補修方法。
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