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JP2018010764A - 電池、電池パック、電子機器、電動車両、蓄電装置および電力システム - Google Patents

電池、電池パック、電子機器、電動車両、蓄電装置および電力システム Download PDF

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JP2018010764A JP2016137960A JP2016137960A JP2018010764A JP 2018010764 A JP2018010764 A JP 2018010764A JP 2016137960 A JP2016137960 A JP 2016137960A JP 2016137960 A JP2016137960 A JP 2016137960A JP 2018010764 A JP2018010764 A JP 2018010764A
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Abstract

【課題】正極の内周側端部および外周側端部に非露出構造を有する電池において、正極の切れを抑制できる電池を提供する。【解決手段】電池は、巻回された正極および負極を備え、正極は、正極集電体と、正極集電体の内側面に設けられた第1正極活物質層と、正極集電体の外側面に設けられた第2正極活物質層とを備える。正極集電体の内周側端部および外周側端部は、第1正極活物質層により覆われており、第1正極活物質層は、正極の内周側端部に対向する部分に低面積密度部を有する。【選択図】図2

Description

本技術は、巻回された正極および負極を備える電池、それを備える電池パック、電子機器、電動車両、蓄電装置および電力システムに関する。
長尺状の正極および負極を巻回した構造の電池は広く用いられている。この巻回構造の電池では、安全性の向上のために、正極の内周側および外周側の両端部において正極集電体の両面が露出しないように、正極活物質層により覆った構造(以下「集電体非露出構造」という。)のものがある。
特許文献1では、正極板および負極板の少なくともいずれか一方の電極群の内周側の活物質密度を外周側の活物質密度より部分的に小さくすることで、電極板の柔軟性を向上し、電極板をシート形状で加工する際および電極板を巻回する際の電極板の切れを抑制することが記載されている。また、活物質密度の小さい箇所は、電極群の長手方向に対して最内周の塗工端部から一巻き分までの範囲で形成されることが記載されている。
特開2009−181833号公報
集電体非露出構造の電池の場合、電池素子を形成するために正極および負極を巻回した際に、巻始め端部から1周外側の位置を起点として正極に切れが発生することがある。これは内周側の正極端部の厚み(=「正極集電体の厚み」+「正極集電体の両面の正極活物質層の厚みの総和」)による段差で巻始め端部から1周外側の正極が折れるためである。上記の特許文献1では、巻始め端部から1周外側の位置を起点として発生する正極の切れを抑制する技術については記載されていない。
なお、正極の内周側端部にて正極集電体の片面または両面が露出している構造の場合、段差は集電体非露出構造の場合に比べて小さくなるため、正極の切れは発生しにくい。したがって、巻始め端部から1周外側の位置を起点として発生する正極の切れは、集電体非露出構造の電池において特に発生しやすい現象といえる。
本技術の目的は、正極の内周側端部および外周側端部に集電体非露出構造を有する電池において、正極の切れを抑制できる電池、それを備える電池パック、電子機器、電動車両、蓄電装置および電力システムを提供することにある。
上述の課題を解決するために、本技術の電池は、巻回された正極および負極を備え、正極は、正極集電体と、正極集電体の内側面に設けられた第1正極活物質層と、正極集電体の外側面に設けられた第2正極活物質層とを備え、正極集電体の内周側端部および外周側端部は、第1正極活物質層により覆われており、第1正極活物質層は、正極の内周側端部に対向する部分に低面積密度部を有する。
また、本技術の電池は、巻回された電極を備え、電極は、集電体と、集電体の内側面に設けられた第1活物質層と、集電体の外側面に設けられた第2活物質層とを備え、集電体の内周側端部および外周側端部は、第1活物質層および第2活物質層により覆われており、第1活物質層は、電極の内周側端部に対向する部分に低面積密度部を有する。
本技術の電池パック、電子機器、電動車両、蓄電装置および電力システムは、上述の電池を備えるものである。
以上説明したように、本技術によれば、正極の内周側端部および外周側端部に非露出構造を有する電池において、正極の切れを抑制できる。
図1は、本技術の第1の実施形態に係る非水電解質二次電池の一構成例を示す断面図である。 図2Aは、巻き解かれた状態の巻回電極体の一構成例を示す断面図である。図2Bは、正極の巻回構造の一例を示す断面図である。 図3Aは、巻き解かれた状態の巻回電極体の一構成例を示す断面図である。図3Bは、正極の巻回構造の一例を示す断面図である。 図4Aは、巻き解かれた状態の巻回電極体の一構成例を示す断面図である。図4Bは、正極の巻回構造の一例を示す断面図である。 図5Aは、巻き解かれた状態の巻回電極体の一構成例を示す断面図である。図5Bは、正極の巻回構造の一例を示す断面図である。 図6は、本技術の第2の実施形態に係る電子機器の一構成例を示すブロック図である。 図7は、本技術の第3の実施形態に係る蓄電システムの一構成例を示す概略図である。 図8は、本技術の第4の実施形態に係る電動車両の一構成例を示す概略図である。 図9Aは、巻き解かれた状態の巻回電極体の構成を示す断面図である。図9Bは、正極の巻回構造を示す断面図である。 図10Aは、巻き解かれた状態の巻回電極体の構成を示す断面図である。図10Bは、正極の巻回構造を示す断面図である。
本技術の実施形態について以下の順序で説明する。
1 第1の実施形態(円筒型電池の例)
2 第2の実施形態(電池パックおよび電子機器の例)
3 第3の実施形態(蓄電システムの例)
4 第4の実施形態(電動車両の例)
<1 第1の実施形態>
[電池の構成]
以下、図1を参照しながら、本技術の第1の実施形態に係る非水電解質二次電池(以下単に「電池」という。)の一構成例について説明する。この電池は、例えば、負極の容量が、電極反応物質であるリチウム(Li)の吸蔵および放出による容量成分により表されるいわゆるリチウムイオン二次電池である。この非水電解質二次電池はいわゆる円筒型といわれるものであり、一端が開放され、他端が閉鎖された円筒状の電池缶11の内部に、一対の帯状の正極21と帯状の負極22とが帯状のセパレータ23を介して積層され、巻回された巻回電極体20を有している。正極21、負極22およびセパレータ23は、それらの長手方向の一端が巻回電極体20の内周側となり、それらの長手方向の他端が巻回電極体20の外周側となるように巻回されている。電池缶11は、ニッケル(Ni)のめっきがされた鉄(Fe)により構成されており、一端部が閉鎖され他端部が開放されている。電池缶11の内部には、液状の電解質としての電解液が注入され、正極21、負極22およびセパレータ23に含浸されている。また、巻回電極体20を挟むように巻回周面に対して垂直に一対の絶縁板12、13がそれぞれ配置されている。
電池缶11の開放端部には、電池蓋14と、この電池蓋14の内側に設けられた安全弁機構15および熱感抵抗素子(Positive Temperature Coefficient;PTC素子)16とが、封口ガスケット17を介してかしめられることにより取り付けられている。これにより、電池缶11の内部は密閉されている。電池蓋14は、例えば、電池缶11と同様の材料により構成されている。安全弁機構15は、電池蓋14と電気的に接続されており、内部短絡あるいは外部からの加熱などにより電池の内圧が一定以上となった場合に、ディスク板15Aが反転して電池蓋14と巻回電極体20との電気的接続を切断するようになっている。封口ガスケット17は、例えば、絶縁材料により構成されており、表面にはアスファルトが塗布されている。
巻回電極体20の中心には、貫通孔20Aを有し、この貫通孔20Aにセンターピン24が挿入されている。巻回電極体20の正極21にはアルミニウム(Al)などよりなる正極リード25が接続されており、負極22にはニッケルなどよりなる負極リード26が接続されている。正極リード25は安全弁機構15に溶接されることにより電池蓋14と電気的に接続されており、負極リード26は電池缶11に溶接され電気的に接続されている。
第1の実施形態に係る電池では、一対の正極21および負極22当たりの完全充電状態における開回路電圧(すなわち電池電圧)は、4.2V以下でもよいが、4.2Vよりも高く、好ましくは4.25V以上6.00V以下、より好ましくは4.3V以上5.0V以下、さらにより好ましくは4.35V以上4.60V以下の範囲内になるように設計されていてもよい。正極活物質として例えば層状岩塩型リチウム複合酸化物などを用いた場合において、完全充電時における開回路電圧が4.25V以上とされると、4.20Vの電池と比較して、同じ正極活物質であっても単位質量当たりのリチウムの放出量が多くなるので、高いエネルギー密度が得られる。
以下、電池を構成する正極21、負極22、セパレータ23、および電解液について順次説明する。
(正極)
正極21は、図2Aに示すように、正極集電体21Aと、正極集電体21Aの内側面に設けられた第1正極活物質層21Bと、正極集電体21Aの外側面に設けられた第2正極活物質層21Cとを備える。ここで、内側、外側とは、巻回された状態にある正極集電体21Aにおいて内側、外側であることを意味している。正極21は、その中周部に正極集電体21Aの両面が第1、第2正極活物質層21B、21Cに覆われずに露出した正極集電体露出部を有している。この正極集電体露出部に正極リード25が接続されている。
正極21の内周側端部および外周側端部において、正極集電体21Aの両面は第1、第2正極活物質層21B、21Cにより覆われている。すなわち、正極21は、正極21の内周側端部および外周側端部において、正極集電体21Aが露出しない構造を有している。
第1正極活物質層21Bは、図2A、図2Bに示すように、正極21の内周側端部(先端部)に対向する部分に局所的に低面積密度部21Dを有する。なお、図2Bでは、正極21の内周側端部と低面積密度部21Dとの位置関係の理解を容易とするために、負極22の図示を省略している。第1正極活物質層21Bが低面積密度部21Dを有することで、正極21の巻回時に、正極21の内周側端部に対向する部分にて正極21に切れが発生することを抑制できる。
ここで、低面積密度部21Dは、第1正極活物質層21Bの平均面積密度に比べて低い面積密度を有する。正極21が低面積密度部21Dを有しているか否かは以下のようにして確認することができる。すなわち、正極21の内周側端部に対向する部分の第1正極活物質層21Bと、それ以外の部分の第1正極活物質層21Bとの断面TEM(Transmission Electron Microscope)像を取得して、それらの断面TEM像を比較することで、正極21が低面積密度部21Dを有しているか否かを確認することができる。
なお、図2A、図2Bでは、低面積密度部21Dの表面がそれ以外の部分の表面に対して凹状を有している構成を示しているが、低面積密度部21Dの表面が凹状を有しておらず、低面積密度部21Dの厚みがそれ以外の部分と同一またはほぼ同一の厚みとなっていてもよい。
低面積密度部21Dによる正極21の切れの発生を抑制する効果は、貫通孔20Aの孔径(直径)が3.0mm以下である場合に、より顕著に発現する。ここで、貫通孔20Aの孔径とは、円柱状の巻回電極体1の中心軸に対して垂直な方向における貫通孔20Aの幅を意味する。貫通孔20Aの孔径が方向によって異なる場合、貫通孔20Aの孔径のうち最大の値を有するものを貫通孔20Aの孔径と定義する。
第1正極活物質層21Bの低面積密度部21Dの面積密度DAと第1正極活物質層21Bの平均面積密度DBとの面積密度比DA/DBが、好ましくはDA/DB≦0.98、より好ましくは0.1≦DA/DB≦0.98の関係を満たしている。面積密度比DA/DBが0.98<DA/DBであると、低面積密度部21Dの面積密度が高すぎて、低面積密度部21Dにおける正極21の柔軟性が低下する虞がある。一方、面積密度比DA/DBがDA/DB<0.1であると、低面積密度部21Dの面積密度が低すぎて、正極21の巻回時に低面積密度部21Dにて正極集電体21Aが露出する虞がある。
第1正極活物質層21Bの低面積密度部21Dの面積密度DAは、以下のようにして求められる。まず、電池を完全放電させてから解体して正極21を取り出し、溶剤(例えばDMC(ジメチルカーボネート)など)で洗浄した後、充分に乾燥させる。次に、溶剤(例えばNMP(N−メチル−2−ピロリドン)など)を浸み込ませた不織布などで第2正極活物質層21Cを除去する。次に、第2正極活物質層21Cが除去された正極21の底面積密度部21Dの位置を断面TEM像などにより特定し、底面積密度21Dに相当する部分を切り出して測定サンプル(以下「測定サンプルA」という。)を作製した後、この測定サンプルAの質量(以下「質量MA1」という。)を測定する。
次に、溶剤を浸み込ませた不織布などで測定サンプルAの第1正極活物質層21Bを除去し、質量(以下「質量MA2」という。)および面積S(=(切り出し長さL)×(切り出し幅W))を測定する。上記の測定作業を100個の電池について行い、切り出した電池100個分の質量MA1、質量MA2、面積Sをそれぞれ単純に平均(算術平均)して、質量MA1の平均値、質量MA2の平均値、面積Sの平均値を求める。次に、下記の式から第1正極活物質層21Bの低面積密度部21Dの(平均)面積密度DAを求める。
面積密度DA[mg/cm2]=((質量MA1の平均値)−(質量MA2の平均値))/(測定サンプルAの面積Sの平均値)
第1正極活物質層21Bの平均面積密度DBは、以下のようにして求められる。まず、上記の面積密度DAの求め方と同様にして、第2正極活物質層21Cが除去された正極21を作製して、これを測定サンプル(以下「測定サンプルB」という。)とし、この測定サンプルBの質量(以下「質量MB1」という。)を測定する。次に、溶剤を浸み込ませた不織布などで測定サンプルBの第1正極活物質層21Bを除去し、質量(以下「質量MB2」という。)を測定する。次に、下記の式から第1正極活物質層21Bの平均面積密度DBを求める。
平均面積密度DB[mg/cm2]=(質量MB1−質量MB2)/(正極集電体露出部を除く測定サンプルBの面積S)
正極集電体21Aは、例えば、アルミニウム箔、ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。第1、第2正極活物質層21B、21Cは、例えば、電極反応物質であるリチウムを吸蔵および放出することが可能な正極活物質を含んでいる。第1、第2正極活物質層21B、21Cは、必要に応じて添加剤をさらに含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、導電剤および結着剤のうちの少なくとも1種を用いることができる。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料としては、例えば、リチウム酸化物、リチウムリン酸化物、リチウム硫化物あるいはリチウムを含む層間化合物などのリチウム含有化合物が適当であり、これらの2種以上を混合して用いてもよい。エネルギー密度を高くするには、リチウムと遷移金属元素と酸素(O)とを含むリチウム含有化合物が好ましい。このようなリチウム含有化合物としては、例えば、式(A)に示した層状岩塩型の構造を有するリチウム複合酸化物、式(B)に示したオリビン型の構造を有するリチウム複合リン酸塩などが挙げられる。リチウム含有化合物としては、遷移金属元素として、コバルト(Co)、ニッケル、マンガン(Mn)および鉄からなる群のうちの少なくとも1種を含むものであればより好ましい。Niを含むリチウム複合酸化物としては、例えば、リチウムとニッケルとコバルトとマンガンと酸素とを含むリチウム複合酸化物(NCM)、リチウムとニッケルとコバルトとアルミニウムと酸素とを含むリチウム複合酸化物(NCA)などを用いることできる。
上述のようなリチウム含有化合物としては、例えば、式(C)、式(D)もしくは式(E)に示した層状岩塩型の構造を有するリチウム複合酸化物、式(F)に示したスピネル型の構造を有するリチウム複合酸化物、または式(G)に示したオリビン型の構造を有するリチウム複合リン酸塩などが挙げられ、具体的には、LiNi0.50Co0.20Mn0.302、LiaCoO2(a≒1)、LibNiO2(b≒1)、Lic1Nic2Co1-c22(c1≒1,0<c2<1)、LidMn24(d≒1)あるいはLieFePO4(e≒1)などがある。
LipNi(1-q-r)MnqM1r(2-y)z ・・・(A)
(但し、式(A)中、M1は、ニッケル、マンガンを除く2族〜15族から選ばれる元素のうち少なくとも一種を示す。Xは、酸素以外の16族元素および17族元素のうち少なくとも1種を示す。p、q、y、zは、0≦p≦1.5、0≦q≦1.0、0≦r≦1.0、−0.10≦y≦0.20、0≦z≦0.2の範囲内の値である。)
LiaM2bPO4 ・・・(B)
(但し、式(B)中、M2は、2族〜15族から選ばれる元素のうち少なくとも一種を示す。a、bは、0≦a≦2.0、0.5≦b≦2.0の範囲内の値である。)
LifMn(1-g-h)NigM3h(2-j)k ・・・(C)
(但し、式(C)中、M3は、コバルト、マグネシウム(Mg)、アルミニウム、ホウ素(B)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、鉄、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)、モリブデン(Mo)、スズ(Sn)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)およびタングステン(W)からなる群のうちの少なくとも1種を表す。f、g、h、jおよびkは、0.8≦f≦1.2、0<g<0.5、0≦h≦0.5、g+h<1、−0.1≦j≦0.2、0≦k≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、fの値は完全放電状態における値を表している。)
LimNi(1-n)M4n(2-p)q ・・・(D)
(但し、式(D)中、M4は、コバルト、マンガン、マグネシウム、アルミニウム、ホウ素、チタン、バナジウム、クロム、鉄、銅、亜鉛、モリブデン、スズ、カルシウム、ストロンチウムおよびタングステンからなる群のうちの少なくとも1種を表す。m、n、pおよびqは、0.8≦m≦1.2、0.005≦n≦0.5、−0.1≦p≦0.2、0≦q≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、mの値は完全放電状態における値を表している。)
LirCo(1-s)M5s(2-t)u ・・・(E)
(但し、式(E)中、M5は、ニッケル、マンガン、マグネシウム、アルミニウム、ホウ素、チタン、バナジウム、クロム、鉄、銅、亜鉛、モリブデン、スズ、カルシウム、ストロンチウムおよびタングステンからなる群のうちの少なくとも1種を表す。r、s、tおよびuは、0.8≦r≦1.2、0≦s<0.5、−0.1≦t≦0.2、0≦u≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、rの値は完全放電状態における値を表している。)
LivMn2-wM6wxy ・・・(F)
(但し、式(F)中、M6は、コバルト、ニッケル、マグネシウム、アルミニウム、ホウ素、チタン、バナジウム、クロム、鉄、銅、亜鉛、モリブデン、スズ、カルシウム、ストロンチウムおよびタングステンからなる群のうちの少なくとも1種を表す。v、w、xおよびyは、0.9≦v≦1.1、0≦w≦0.6、3.7≦x≦4.1、0≦y≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、vの値は完全放電状態における値を表している。)
LizM7PO4 ・・・(G)
(但し、式(G)中、M7は、コバルト、マンガン、鉄、ニッケル、マグネシウム、アルミニウム、ホウ素、チタン、バナジウム、ニオブ(Nb)、銅、亜鉛、モリブデン、カルシウム、ストロンチウム、タングステンおよびジルコニウムからなる群のうちの少なくとも1種を表す。zは、0.9≦z≦1.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、zの値は完全放電状態における値を表している。)
リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料としては、これらの他にも、MnO2、V25、V613、NiS、MoSなどのリチウムを含まない無機化合物も挙げられる。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料は、上記以外のものであってもよい。また、上記で例示した正極材料は、任意の組み合わせで2種以上混合されてもよい。
結着材としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアクリロニトリル(PAN)、スチレンブタジエンゴム(SBR)およびカルボキシメチルセルロース(CMC)などの樹脂材料、ならびにこれら樹脂材料を主体とする共重合体などから選択される少なくとも1種が用いられる。
導電剤としては、例えば、黒鉛、カーボンブラックあるいはケッチェンブラックなどの炭素材料が挙げられ、それらのうちの1種または2種以上が混合して用いられる。また、炭素材料の他にも、導電性を有する材料であれば金属材料あるいは導電性高分子材料などを用いるようにしてもよい。
(負極)
負極22は、図2Aに示すように、負極集電体22Aと、負極集電体22Aの内側面に設けられた第1負極活物質層22Bと、負極集電体22Aの外側面に設けられた第2負極活物質層22Cとを備える。ここで、内側、外側とは、巻回された状態にある負極集電体22Aにおいて内側、外側であることを意味している。
負極22は、その内周側および外周側の両端部に負極集電体22Aが第1、第2負極活物質層22B、22Cに覆われずに露出した負極集電体露出部を有している。この負極集電体露出部に負極リード26が接続されている。負極集電体22Aは、例えば、銅箔、ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。
第1、第2負極活物質層22B、22Cは、リチウムを吸蔵および放出することが可能な1種または2種以上の負極活物質を含んでいる。第1、第2負極活物質層22B、22Cは、必要に応じて結着剤や導電剤などの添加剤をさらに含んでいてもよい。
なお、この非水電解質電池では、負極54または負極活物質の電気化学当量が、正極21の電気化学当量よりも大きくなっており、理論上、充電の途中において負極22にリチウム金属が析出しないようになっていることが好ましい。
負極活物質としては、例えば、難黒鉛化性炭素、易黒鉛化性炭素、黒鉛、熱分解炭素類、コークス類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体、炭素繊維あるいは活性炭などの炭素材料が挙げられる。このうち、コークス類には、ピッチコークス、ニードルコークスあるいは石油コークスなどがある。有機高分子化合物焼成体というのは、フェノール樹脂やフラン樹脂などの高分子材料を適当な温度で焼成して炭素化したものをいい、一部には難黒鉛化性炭素または易黒鉛化性炭素に分類されるものもある。これら炭素材料は、充放電時に生じる結晶構造の変化が非常に少なく、高い充放電容量を得ることができると共に、良好なサイクル特性を得ることができるので好ましい。特に黒鉛は、電気化学当量が大きく、高いエネルギー密度を得ることができ好ましい。また、難黒鉛化性炭素は、優れたサイクル特性が得られるので好ましい。更にまた、充放電電位が低いもの、具体的には充放電電位がリチウム金属に近いものが、電池の高エネルギー密度化を容易に実現することができるので好ましい。
また、高容量化が可能な他の負極活物質としては、金属元素および半金属元素のうちの少なくとも1種を構成元素(例えば、合金、化合物または混合物)として含む材料も挙げられる。このような材料を用いれば、高いエネルギー密度を得ることができるからである。特に、炭素材料と共に用いるようにすれば、高エネルギー密度を得ることができると共に、優れたサイクル特性を得ることができるのでより好ましい。なお、本技術において、合金には2種以上の金属元素からなるものに加えて、1種以上の金属元素と1種以上の半金属元素とを含むものも含める。また、非金属元素を含んでいてもよい。その組織には固溶体、共晶(共融混合物)、金属間化合物あるいはそれらのうちの2種以上が共存するものがある。
このような負極活物質としては、例えば、リチウムと合金を形成することが可能な金属元素または半金属元素が挙げられる。具体的には、マグネシウム、ホウ素、アルミニウム、チタン、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ、鉛(Pb)、ビスマス(Bi)、カドミウム(Cd)、銀(Ag)、亜鉛、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム、イットリウム(Y)、パラジウム(Pd)あるいは白金(Pt)が挙げられる。これらは結晶質のものでもアモルファスのものでもよい。
負極活物質としては、短周期型周期表における4B族の金属元素あるいは半金属元素を構成元素として含むものが好ましく、より好ましいのはケイ素およびスズの少なくとも一方を構成元素として含むものである。ケイ素およびスズは、リチウムを吸蔵および放出する能力が大きく、高いエネルギー密度を得ることができるからである。このような負極活物質としては、例えば、ケイ素の単体、合金または化合物や、スズの単体、合金または化合物や、それらの1種または2種以上の相を少なくとも一部に有する材料が挙げられる。
ケイ素の合金としては、例えば、ケイ素以外の第2の構成元素として、スズ、ニッケル、銅、鉄、コバルト、マンガン、亜鉛、インジウム、銀、チタン、ゲルマニウム、ビスマス、アンチモン(Sb)およびクロムからなる群のうちの少なくとも1種を含むものが挙げられる。スズの合金としては、例えば、スズ以外の第2の構成元素として、ケイ素、ニッケル、銅、鉄、コバルト、マンガン、亜鉛、インジウム、銀、チタン、ゲルマニウム、ビスマス、アンチモンおよびクロムからなる群のうちの少なくとも1種を含むものが挙げられる。
スズの化合物あるいはケイ素の化合物としては、例えば、酸素あるいは炭素を含むものが挙げられ、スズまたはケイ素に加えて、上述した第2の構成元素を含んでいてもよい。
中でも、Sn系の負極活物質としては、コバルトと、スズと、炭素とを構成元素として含み、炭素の含有量が9.9質量%以上29.7質量%以下であり、かつスズとコバルトとの合計に対するコバルトの割合が30質量%以上70質量%以下であるSnCoC含有材料が好ましい。このような組成範囲において高いエネルギー密度を得ることができると共に、優れたサイクル特性を得ることができるからである。
このSnCoC含有材料は、必要に応じて更に他の構成元素を含んでいてもよい。他の構成元素としては、例えば、ケイ素、鉄、ニッケル、クロム、インジウム、ニオブ、ゲルマニウム、チタン、モリブデン、アルミニウム、リン(P)、ガリウムまたはビスマスが好ましく、2種以上を含んでいてもよい。容量またはサイクル特性を更に向上させることができるからである。
なお、このSnCoC含有材料は、スズと、コバルトと、炭素とを含む相を有しており、この相は結晶性の低いまたは非晶質な構造を有していることが好ましい。また、このSnCoC含有材料では、構成元素である炭素の少なくとも一部が、他の構成元素である金属元素または半金属元素と結合していることが好ましい。サイクル特性の低下はスズなどが凝集あるいは結晶化することによるものであると考えられるが、炭素が他の元素と結合することにより、そのような凝集あるいは結晶化を抑制することができるからである。
元素の結合状態を調べる測定方法としては、例えばX線光電子分光法(XPS)が挙げられる。XPSでは、炭素の1s軌道(C1s)のピークは、グラファイトであれば、金原子の4f軌道(Au4f)のピークが84.0eVに得られるようにエネルギー較正された装置において、284.5eVに現れる。また、表面汚染炭素であれば、284.8eVに現れる。これに対して、炭素元素の電荷密度が高くなる場合、例えば炭素が金属元素または半金属元素と結合している場合には、C1sのピークは、284.5eVよりも低い領域に現れる。すなわち、SnCoC含有材料について得られるC1sの合成波のピークが284.5eVよりも低い領域に現れる場合には、SnCoC含有材料に含まれる炭素の少なくとも一部が他の構成元素である金属元素または半金属元素と結合している。
なお、XPS測定では、スペクトルのエネルギー軸の補正に、例えばC1sのピークを用いる。通常、表面には表面汚染炭素が存在しているので、表面汚染炭素のC1sのピークを284.8eVとし、これをエネルギー基準とする。XPS測定では、C1sのピークの波形は、表面汚染炭素のピークとSnCoC含有材料中の炭素のピークとを含んだ形として得られるので、例えば市販のソフトウエアを用いて解析することにより、表面汚染炭素のピークと、SnCoC含有材料中の炭素のピークとを分離する。波形の解析では、最低束縛エネルギー側に存在する主ピークの位置をエネルギー基準(284.8eV)とする。
その他の負極活物質としては、例えば、リチウムを吸蔵および放出することが可能な金属酸化物または高分子化合物なども挙げられる。金属酸化物としては、例えば、チタン酸リチウム(Li4Ti512)などのチタンとリチウムとを含むリチウムチタン酸化物、酸化鉄、酸化ルテニウムまたは酸化モリブデンなどが挙げられる。高分子化合物としては、例えば、ポリアセチレン、ポリアニリンまたはポリピロールなどが挙げられる。
結着剤としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアクリロニトリル、スチレンブタジエンゴムおよびカルボキシメチルセルロースなどの樹脂材料、ならびにこれら樹脂材料を主体とする共重合体などから選択される少なくとも1種が用いられる。導電剤としては、第1、第2正極活物質層21B、21Cと同様の炭素材料などを用いることができる。
(セパレータ)
セパレータ23の内周側端部は、正極21の内周側端部よりも長く巻回されている。一方、セパレータ23の外周側端部は、正極21の外周側端部よりも長く巻回されている。セパレータ23は、正極21と負極22とを隔離し、両極の接触による電流の短絡を防止しつつ、リチウムイオンを通過させるものである。
セパレータ23は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレンあるいはポリエチレンなどの樹脂製の多孔質膜によって構成されており、これらの2種以上の多孔質膜を積層した構造とされていてもよい。中でも、ポリオレフィン製の多孔質膜は短絡防止効果に優れ、かつシャットダウン効果による電池の安全性向上を図ることができるので好ましい。特にポリエチレンは、100℃以上160℃以下の範囲内においてシャットダウン効果を得ることができ、かつ電気化学的安定性にも優れているので、セパレータ23を構成する材料として好ましい。他にも、化学的安定性を備えた樹脂を、ポリエチレンあるいはポリプロピレンと共重合またはブレンド化した材料を用いることができる。あるいは、多孔質膜は、ポリプロピレン層と、ポリエチレン層と、ポリプロピレン層とを順次に積層した3層以上の構造を有していてもよい。
また、セパレータ23は、基材である多孔質膜の片面または両面に樹脂層が設けられていてもよい。樹脂層は、無機物が担持された多孔性のマトリックス樹脂層である。これにより、耐酸化性を得ることができ、セパレータ23の劣化を抑制できる。マトリックス樹脂としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、ポリテトラフルオロエチレンなどを用いることができ、また、これらの共重合体を用いることも可能である。
無機物としては、金属、半導体、またはこれらの酸化物、窒化物を挙げることができる。例えば、金属としては、アルミニウム、チタンなど、半導体としては、ケイ素、ホウ素などを挙げることができる。また、無機物としては、実質的に導電性がなく、熱容量の大きいものが好ましい。熱容量が大きいと、電流発熱時のヒートシンクとして有用であり、電池の熱暴走をより抑制することが可能になるからである。このような無機物としては、アルミナ(Al23)、ベーマイト(アルミナの一水和物)、タルク、窒化ホウ素(BN)、窒化アルミニウム(AlN)、二酸化チタン(TiO2)、酸化ケイ素(SiOx)などの酸化物または窒化物が挙げられる。
無機物の粒径としては、1nm〜10μmの範囲内が好ましい。1nmより小さいと、入手が困難であり、また入手できたとしてもコスト的に見合わない。10μmより大きいと電極間距離が大きくなり、限られたスペースで活物質充填量が十分得られず電池容量が低くなるからである。
樹脂層の形成方法としては、例えば、マトリックス樹脂、溶媒および無機物からなるスラリーを基材(多孔質膜)上に塗布し、マトリックス樹脂の貧溶媒且つ上記溶媒の親溶媒浴中を通過させて相分離させ、その後、乾燥させることで形成できる。
また、セパレータ23の突き刺し強度としては、100gf〜1000gfの範囲内であることが好ましい。さらに好ましくは、100gf〜480gfである。突き刺し強度が低いとショートが発生することがあり、高いとイオン伝導性が低下してしまうからである。
また、セパレータ23の透気度としては、30sec/100cc〜1000sec/100ccの範囲内であることが好ましい。さらに好ましくは、30sec/100cc〜680sec/100ccである。透気度が低いとショートが発生することがあり、高いとイオン伝導性が低下してしまうからである。
なお、上述した無機物は、基材としての多孔質膜に含有されていてもよい。
(電解液)
第1、第2正極活物質層21B、21C、第1、第2負極活物質層22B、22Cおよびセパレータ23に含浸される電解液は、溶媒と、この溶媒に溶解された電解質塩とを含んでいる。電解液が、電池特性を向上するために、公知の添加剤を含んでいてもよい。
溶媒としては、炭酸エチレンまたは炭酸プロピレンなどの環状の炭酸エステルを用いることができ、炭酸エチレンおよび炭酸プロピレンのうちの一方、特に両方を混合して用いることが好ましい。サイクル特性を向上させることができるからである。
溶媒としては、また、これらの環状の炭酸エステルに加えて、炭酸ジエチル、炭酸ジメチル、炭酸エチルメチルまたは炭酸メチルプロピルなどの鎖状の炭酸エステルを混合して用いることが好ましい。高いイオン伝導性を得ることができるからである。
溶媒としては、さらにまた、2,4−ジフルオロアニソールまたは炭酸ビニレンを含むこと好ましい。2,4−ジフルオロアニソールは放電容量を向上させることができ、また、炭酸ビニレンはサイクル特性を向上させることができるからである。よって、これらを混合して用いれば、放電容量およびサイクル特性を向上させることができるので好ましい。
これらの他にも、溶媒としては、炭酸ブチレン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、アセトニトリル、グルタロニトリル、アジポニトリル、メトキシアセトニトリル、3−メトキシプロピロニトリル、N,N−ジメチルフォルムアミド、N−メチルピロリジノン、N−メチルオキサゾリジノン、N,N−ジメチルイミダゾリジノン、ニトロメタン、ニトロエタン、スルホラン、ジメチルスルフォキシドまたはリン酸トリメチルなどが挙げられる。
なお、これらの非水溶媒の少なくとも一部の水素をフッ素で置換した化合物は、組み合わせる電極の種類によっては、電極反応の可逆性を向上させることができる場合があるので、好ましい場合もある。
電解質塩としては、例えばリチウム塩が挙げられ、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。リチウム塩としては、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiClO4、LiB(C654、LiCH3SO3、LiCF3SO3、LiN(SO2CF32、LiC(SO2CF33、LiAlCl4、LiSiF6、LiCl、ジフルオロ[オキソラト−O,O']ホウ酸リチウム、リチウムビスオキサレートボレート、またはLiBrなどが挙げられる。中でも、LiPF6は高いイオン伝導性を得ることができるとともに、サイクル特性を向上させることができるので好ましい。
[電池の動作]
上述の構成を有する電池では、充電を行うと、例えば、第1、第2正極活物質層21B、21Cからリチウムイオンが放出され、セパレータ23に含浸された電解液を介して第1、第2負極活物質層22B、22Cに吸蔵される。また、放電を行うと、例えば、第1、第2負極活物質層22B、22Cからリチウムイオンが放出され、セパレータ23に含浸された電解液とを介して第1、第2正極活物質層21B、21Cに吸蔵される。
[電池の製造方法]
次に、本技術の第1の実施形態に係る電池の製造方法の一例について説明する。
まず、例えば、正極活物質と、導電剤と、結着剤とを混合して正極合剤を調製し、この正極合剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)などの溶剤に分散させてペースト状の正極合剤スラリーを作製する。次に、この正極合剤スラリーを正極集電体21Aの両面に塗布し溶剤を乾燥させ、ロールプレス機などにより圧縮成型することにより第1、第2正極活物質層21B、21Cを形成し、正極21を作製する。この際、正極21の巻回時に正極21の巻始め端部から1周外側の位置に低面積密度部21Dがくるように、第1正極活物質層21Bに低面積密度部21Dを形成する。
また、例えば、負極活物質と、結着剤とを混合して負極合剤を調製し、この負極合剤をN−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤に分散させてペースト状の負極合剤スラリーを作製する。次に、この負極合剤スラリーを負極集電体22Aの両面に塗布し溶剤を乾燥させ、ロールプレス機などにより圧縮成型することにより第1、第2負極活物質層22B、22Cを形成し、負極22を作製する。
次に、正極集電体21Aに正極リード25を溶接などにより取り付けるとともに、負極集電体22Aに負極リード26を溶接などにより取り付ける。次に、正極21と負極22とをセパレータ23を介して巻回する。次に、正極リード25の先端部を安全弁機構15に溶接するとともに、負極リード26の先端部を電池缶11に溶接して、巻回した正極21および負極22を一対の絶縁板12、13で挟み電池缶11の内部に収納する。次に、正極21および負極22を電池缶11の内部に収納したのち、電解液を電池缶11の内部に注入し、セパレータ23に含浸させる。次に、電池缶11の開口端部に電池蓋14、安全弁機構15および熱感抵抗素子16を封口ガスケット17を介してかしめることにより固定する。これにより、図1に示した電池が得られる。
[効果]
第1の実施形態に係る電池では、正極21が、正極21の内周側の一端(先端)から1周外側の箇所に局所的に設けられた低面積密度部21Dを有している。これにより、高容量化のために第1、第2正極活物質層21B、21Cを高面密度化しても、正極21の内周側の一端から1周外側の箇所にて正極21の柔軟性を確保できる。したがって、巻回電極体20の作製時に、正極21の内周側の一端から1周外側の箇所にて正極21の切れが発生することを抑制できる。
[変形例1]
図3A、図3Bに示すように、低面積密度部21Dが、正極21の内周側端部(先端)から1周を超える範囲に渡って連続的に設けられていてもよい。この場合、正極21の内周側端部における段差が低減されるため、落下などにより電池に衝撃が加えられた場合に、正極21の内周側端部によりセパレータ23に与えられるダメージを抑制することができる。したがって、上記の正極21の切れを抑制する効果に加えて、巻回電極体20の内周部におけるショート発生を抑制する効果も得ることができる。
第1正極活物質層21Bの低面積密度部21Dの面積密度DAと第1正極活物質層21Bの平均面積密度DBとの面積密度比DA/DBが、好ましくはDA/DB≦0.98、より好ましくは0.1≦DA/DB≦0.98の関係を満たしている。面積密度比DA/DBが0.98<DA/DBであると、低面積密度部21Dの面積密度が高すぎて、低面積密度部21Dにおける正極21の柔軟性が低下する虞がある。また、低面積密度部21Dの面積密度が高すぎて、正極21の内周側端部における段差の低減が不十分になる虞がある。したがって、落下などにより電池に衝撃が加えられた場合に、正極21の内周側端部によりセパレータ23に与えられるダメージを十分に抑制できなくなる虞がある。一方、面積密度比DA/DBがDA/DB<0.1であると、低面積密度部21Dの面積密度が低すぎて、正極21の巻回時に低面積密度部21Dにて正極集電体21Aが露出する虞がある。
正極21の内周側端部と正極21の内周側の一端(先端)から1周外側の箇所との2箇所にそれぞれ局所的に低面積密度部21Dを設けるようにしてもよい。この場合にも、上記と同様の効果を得ることができる。
[変形例2]
図4A、図4Bに示すように、第1正極活物質層21Bは、正極21の外周側端部に低面積密度部21Dをさらに有するようにしてもよい。この場合、正極21の外周側端部における段差が低減されるため、落下などにより電池に衝撃が加えられた場合に、正極21の外周側端部によりセパレータ23に与えられるダメージを抑制することができる。したがって、巻回電極体20の外周部におけるショート発生を抑制できる。
第1正極活物質層21Bの外周側端部における低面積密度部21Dの面積密度DCと第1正極活物質層21Bの平均面積密度DBとの面積密度比DC/DBが、好ましくはDC/DB≦0.98、より好ましくは0.1≦DC/DB≦0.98の関係を満たしている。面積密度比DC/DBが0.98<DC/DBであると、低面積密度部21Dの面積密度が高すぎて、正極21の外周側端部における段差の低減が不十分になる虞がある。したがって、落下などにより電池に衝撃が加えられた場合に、正極21の外周側端部によりセパレータ23に与えられるダメージを十分に抑制できなくなる虞がある。一方、面積密度比DC/DBがDC/DB<0.1であると、低面積密度部21Dの面積密度が低すぎて、正極21の巻回時に低面積密度部21Dにて正極集電体21Aが露出する虞がある。
第1正極活物質層21Bの外周側端部における低面積密度部21Dの面積密度DCは、以下のようにして求められる。まず、面積密度DAの求め方と同様にして第2正極活物質層21Cが除去された正極21を作製する。次に、第2正極活物質層21Cが除去された正極21の底面積密度部21Dの位置を断面TEM像などにより特定し、底面積密度21Dに相当する部分を外周側(巻き終わり側)端部から切り出して測定サンプル(以下「測定サンプルC」という。)を作製した後、この測定サンプルCの質量(以下「質量MC1」という。)を測定する。
次に、溶剤を浸み込ませた不織布などで測定サンプルCの第1正極活物質層21Bを除去し、質量(以下「質量MC2」という。)および面積S(=(切り出し長さL)×(切り出し幅W))を測定する。上記の測定作業を100個の電池について行い、切り出した電池100個分の質量MC1、質量MC2、面積Sをそれぞれ単純に平均(算術平均)して、質量MC1の平均値、質量MC2の平均値、面積Sの平均値を求める。次に、下記の式から第1正極活物質層21Bの外周側端部の(平均)面積密度DCを求める。
面積密度DC[mg/cm2]=((質量MC1の平均値)−(質量MC2の平均値))/(測定サンプルCの面積Sの平均値)
図4A、図4Bでは、第1正極活物質層21Bが正極21の内周側および外周側の両端部に低面積密度部21Dを有する構成が示されているが、第1正極活物質層21Bが正極21の外周側端部にのみ低面積密度部21Dを有する構成を採用するようにしてもよい。
[変形例3]
図5A、図5Bに示すように、第2正極活物質層21Cが正極21の内周側および外周側の両端部に低面積密度部21Eをさらに有するようにしてもよい。この場合、正極21の内周側および外周側の両端部における段差が更に低減されるため、落下などにより電池に衝撃が加えられた場合に、正極21の内周側および外周側の両端部によりセパレータ23に与えられるダメージを更に抑制することができる。したがって、巻回電極体20の内周部および外周部におけるショート発生を更に抑制できる。
ここで、低面積密度部21Eは、第2正極活物質層21Cの平均面積密度に比べて低い面積密度を有する。なお、落下などにより電池に衝撃が加えられた場合におけるセパレータ23のダメージを抑制する観点からすると、低面積密度部21Dが凹状となっていることが好ましい。
第2正極活物質層21Cの内周側端部における低面積密度部21Eの面積密度DDと第2正極活物質層21Cの平均面積密度DEとの面積密度比DD/DEが、好ましくはDD/DE≦0.98、より好ましくは0.1≦DD/DE≦0.98の関係を満たしている。
第2正極活物質層21Cの外周側端部における低面積密度部21Eの面積密度DFと第2正極活物質層21Cの平均面積密度DEとの面積密度比DF/DEが、好ましくはDF/DE≦0.98、より好ましくは0.1≦DF/DE≦0.98の関係を満たしている。
面積密度DDは、第1正極活物質層21Bを除去した正極21の内周側端部から底面積密度21Eに相当する部分を切り出して測定サンプルを作製する以外は、面積密度DCの求め方と同様にして求められる。平均面積密度DEは、第1正極活物質層21Bが除去された正極21を作製して、これを測定サンプルとする以外は、平均面積密度DBの求め方と同様にして求められる。面積密度DFは、第1正極活物質層21Bを除去した正極21の外周側端部から底面積密度21Eに相当する部分を切り出して測定サンプルを作製する以外は、面積密度DCの求め方と同様にして求められる。
図5A、図5Bでは、正極21の内周側および外周側の両端部の両方に低面積密度部21Eを有する構成が示されているが、正極21の内周側および外周側の両端部のうちの一方に低面積密度部21Eを有するようにしてもよい。但し、巻回電極体20の内周部および外周部の両方のショート発生を抑制する観点からすると、正極21の内周側および外周側の両端部に低面積密度部21Eを有する構成を採用することが好ましい。
図5A、図5Bでは、正極21が内周部に低面積密度部21D、21Eの両方を有する構成が示されているが、正極21が内周部に低面積密度部21D、21Eのうちの一方を有するように構成を採用してもよい。但し、巻回電極体20の内周部のショート発生を抑制する観点からすると、正極21が内周部に低面積密度部21D、21Eの両方を有する構成を採用することが好ましい。
図5A、図5Bでは、正極21が外周部に低面積密度部21D、21Eの両方を有する構成が示されているが、正極21が外周部に低面積密度部21D、21Eのうちの一方を有するように構成を採用してもよい。但し、巻回電極体20の外周部のショート発生を抑制する観点からすると、正極21が外周部に低面積密度部21D、21Eの両方を有する構成を採用することが好ましい。
[その他の変形例]
上述の第1の実施形態では、正極に本技術を適用した例について説明したが、負極に本技術を適用してもよいし、正極および負極の両方に本技術を適用してもよい。
上述の第1の実施形態では、リチウムイオン二次電池に対して本技術を適用した例について説明したが、本技術はリチウムイオン二次電池以外の二次電池、および一次電池に対しても適用可能である。但し、本技術はリチウムイオン二次電池に適用することが特に有効である。
上述の第1の実施形態では、円筒型の電池に本技術を適用した例について説明したが、角型または扁平型の電池に本技術を適用してもよい。
上述の第1の実施形態では、巻回電極体を収容する外装材が電池缶である場合を例として説明したが、外装材はラミネートフィルムなどのフレキシブルな外装材であってもよい。
上述の第1の実施形態では、電解質が電解液である場合を例として説明したが、電解質は、電解液により高分子化合物を膨潤させたもの(例えばゲル状の電解質)であってもよいし、固体電解質であってもよいし、それらが組み合わされたものであってもよい。
<2.第2の実施形態>
第2の実施形態では、第1の実施形態またはその変形例に係る電池を備える電池パックおよび電子機器について説明する。
[電池パックおよび電子機器の構成]
以下、図6を参照して、本技術の第2の実施形態に係る電池パック300および電子機器400の一構成例について説明する。電子機器400は、電子機器本体の電子回路401と、電池パック300とを備える。電池パック300は、正極端子331aおよび負極端子331bを介して電子回路401に対して電気的に接続されている。電子機器400は、例えば、ユーザにより電池パック300を着脱自在な構成を有している。なお、電子機器400の構成はこれに限定されるものではなく、ユーザにより電池パック300を電子機器400から取り外しできないように、電池パック300が電子機器400内に内蔵されている構成を有していてもよい。
電池パック300の充電時には、電池パック300の正極端子331a、負極端子331bがそれぞれ、充電器(図示せず)の正極端子、負極端子に接続される。一方、電池パック300の放電時(電子機器400の使用時)には、電池パック300の正極端子331a、負極端子331bがそれぞれ、電子回路401の正極端子、負極端子に接続される。
電子機器400としては、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、携帯電話(例えばスマートフォンなど)、携帯情報端末(Personal Digital Assistants:PDA)、表示装置(LCD、ELディスプレイ、電子ペーパなど)、撮像装置(例えばデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラなど)、オーディオ機器(例えばポータブルオーディオプレイヤー)、ゲーム機器、コードレスフォン子機、電子書籍、電子辞書、ラジオ、ヘッドホン、ナビゲーションシステム、メモリーカード、ペースメーカー、補聴器、電動工具、電気シェーバー、冷蔵庫、エアコン、テレビ、ステレオ、温水器、電子レンジ、食器洗い器、洗濯機、乾燥器、照明機器、玩具、医療機器、ロボット、ロードコンディショナー、信号機などが挙げられるが、これに限定されるものでなない。
(電子回路)
電子回路401は、例えば、CPU、周辺ロジック部、インターフェース部および記憶部などを備え、電子機器400の全体を制御する。
(電池パック)
電池パック300は、組電池301と、充放電回路302とを備える。組電池301は、複数の二次電池301aを直列および/または並列に接続して構成されている。複数の二次電池301aは、例えばn並列m直列(n、mは正の整数)に接続される。なお、図6では、6つの二次電池301aが2並列3直列(2P3S)に接続された例が示されている。二次電池301aとしては、第1の実施形態またはその変形例に係る電池が用いられる。
充放電回路302は、組電池301の充放電を制御する制御部である。具体的には、充電時には、充放電回路302は、組電池301に対する充電を制御する。一方、放電時(すなわち電子機器400の使用時)には、充放電回路302は、電子機器400に対する放電を制御する。
[変形例]
上述の第2の実施形態では、電池パック300が、複数の二次電池301aにより構成される組電池301を備える場合を例として説明したが、電池パック300が、組電池301に代えて1つの二次電池301aを備える構成を採用してもよい。
<3.第3の実施形態>
第3の実施形態では、第1の実施形態またはその変形例に係る電池を蓄電装置に備える蓄電システムについて説明する。この蓄電システムは、およそ電力を使用するものである限り、どのようなものであってもよく、単なる電力装置も含む。この電力システムは、例えば、スマートグリッド、家庭用エネルギー管理システム(HEMS)、車両など含み、蓄電も可能である。
[蓄電システムの構成]
以下、図7を参照して、第3の実施形態に係る蓄電システム(電力システム)100の構成例について説明する。この蓄電システム100は、住宅用の蓄電システムであり、火力発電102a、原子力発電102b、水力発電102cなどの集中型電力系統102から電力網109、情報網112、スマートメータ107、パワーハブ108などを介し、電力が蓄電装置103に供給される。これと共に、家庭内発電装置104などの独立電源から電力が蓄電装置103に供給される。蓄電装置103に供給された電力が蓄電される。蓄電装置103を使用して、住宅101で使用する電力が給電される。住宅101に限らずビルに関しても同様の蓄電システムを使用できる。
住宅101には、家庭内発電装置104、電力消費装置105、蓄電装置103、各装置を制御する制御装置110、スマートメータ107、パワーハブ108、各種情報を取得するセンサ111が設けられている。各装置は、電力網109および情報網112によって接続されている。家庭内発電装置104として、太陽電池、燃料電池などが利用され、発電した電力が電力消費装置105および/または蓄電装置103に供給される。電力消費装置105は、冷蔵庫105a、空調装置105b、テレビジョン受信機105c、風呂105dなどである。さらに、電力消費装置105には、電動車両106が含まれる。電動車両106は、電気自動車106a、ハイブリッドカー106b、電気バイク106cなどである。
蓄電装置103は、第1の実施形態またはその変形例に係る電池を備えている。スマートメータ107は、商用電力の使用量を測定し、測定された使用量を、電力会社に送信する機能を備えている。電力網109は、直流給電、交流給電、非接触給電の何れか一つまたは複数の組み合わせであってもよい。
各種のセンサ111は、例えば人感センサ、照度センサ、物体検知センサ、消費電力センサ、振動センサ、接触センサ、温度センサ、赤外線センサなどである。各種のセンサ111により取得された情報は、制御装置110に送信される。センサ111からの情報によって、気象の状態、人の状態などが把握されて電力消費装置105を自動的に制御してエネルギー消費を最小とすることができる。さらに、制御装置110は、住宅101に関する情報を、インターネットを介して外部の電力会社などに送信することができる。
パワーハブ108によって、電力線の分岐、直流交流変換などの処理がなされる。制御装置110と接続される情報網112の通信方式としては、UART(Universal Asynchronous Receiver-Transceiver:非同期シリアル通信用送受信回路)などの通信インターフェースを使う方法、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、Wi−Fiなどの無線通信規格によるセンサーネットワークを利用する方法がある。Bluetooth(登録商標)方式は、マルチメディア通信に適用され、一対多接続の通信を行うことができる。ZigBeeは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.15.4の物理層を使用するものである。IEEE802.15.4は、PAN(Personal Area Network) またはW(Wireless)PANと呼ばれる短距離無線ネットワーク規格の名称である。
制御装置110は、外部のサーバ113と接続されている。このサーバ113は、住宅101、電力会社、およびサービスプロバイダーのいずれかによって管理されていてもよい。サーバ113が送受信する情報は、たとえば、消費電力情報、生活パターン情報、電力料金、天気情報、天災情報、電力取引に関する情報である。これらの情報は、家庭内の電力消費装置(たとえばテレビジョン受信機)から送受信してもよいが、家庭外の装置(たとえば、携帯電話機など)から送受信してもよい。これらの情報は、表示機能を持つ機器、たとえば、テレビジョン受信機、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)などに、表示されてもよい。
各部を制御する制御装置110は、CPU(Central Processing Unit )、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などで構成され、この例では、蓄電装置103に格納されている。制御装置110は、蓄電装置103、家庭内発電装置104、電力消費装置105、各種のセンサ111、サーバ113と情報網112により接続され、例えば、商用電力の使用量と、発電量とを調整する機能を有している。なお、その他にも、電力市場で電力取引を行う機能などを備えていてもよい。
以上のように、電力が火力発電102a、原子力発電102b、水力発電102cなどの集中型電力系統102のみならず、家庭内発電装置104(太陽光発電、風力発電)の発電電力を蓄電装置103に蓄えることができる。したがって、家庭内発電装置104の発電電力が変動しても、外部に送出する電力量を一定にしたり、または、必要なだけ放電するといった制御を行うことができる。例えば、太陽光発電で得られた電力を蓄電装置103に蓄えると共に、夜間は料金が安い深夜電力を蓄電装置103に蓄え、昼間の料金が高い時間帯に蓄電装置103によって蓄電した電力を放電して利用するといった使い方もできる。
なお、この例では、制御装置110が蓄電装置103内に格納される例を説明したが、スマートメータ107内に格納されてもよいし、単独で構成されていてもよい。さらに、蓄電システム100は、集合住宅における複数の家庭を対象として用いられてもよいし、複数の戸建て住宅を対象として用いられてもよい。
<4.第4の実施形態>
第4の実施形態では、第1の実施形態またはその変形例に係る電池を備える電動車両について説明する。
[電動車両の構成]
図8を参照して、本技術の第4の実施形態に係る電動車両の一構成について説明する。このハイブリッド車両200は、シリーズハイブリッドシステムを採用するハイブリッド車両である。シリーズハイブリッドシステムは、エンジンで動かす発電機で発電された電力、あるいはそれをバッテリーに一旦貯めておいた電力を用いて、電力駆動力変換装置203で走行する車である。
このハイブリッド車両200には、エンジン201、発電機202、電力駆動力変換装置203、駆動輪204a、駆動輪204b、車輪205a、車輪205b、バッテリー208、車両制御装置209、各種センサ210、充電口211が搭載されている。バッテリー208としては、第1の実施形態またはその変形例に係る電池が用いられる。
ハイブリッド車両200は、電力駆動力変換装置203を動力源として走行する。電力駆動力変換装置203の一例は、モータである。バッテリー208の電力によって電力駆動力変換装置203が作動し、この電力駆動力変換装置203の回転力が駆動輪204a、204bに伝達される。なお、必要な個所に直流−交流(DC−AC)あるいは逆変換(AC−DC変換)を用いることによって、電力駆動力変換装置203が交流モータでも直流モータでも適用可能である。各種センサ210は、車両制御装置209を介してエンジン回転数を制御したり、図示しないスロットルバルブの開度(スロットル開度)を制御したりする。各種センサ210には、速度センサ、加速度センサ、エンジン回転数センサなどが含まれる。
エンジン201の回転力は発電機202に伝えられ、その回転力によって発電機202により生成された電力をバッテリー208に蓄積することが可能である。
図示しない制動機構によりハイブリッド車両200が減速すると、その減速時の抵抗力が電力駆動力変換装置203に回転力として加わり、この回転力によって電力駆動力変換装置203により生成された回生電力がバッテリー208に蓄積される。
バッテリー208は、充電口211を介してハイブリッド車両200の外部の電源に接続されることで、その外部電源から充電口211を入力口として電力供給を受け、受けた電力を蓄積することも可能である。
図示しないが、電池に関する情報に基づいて車両制御に関する情報処理を行なう情報処理装置を備えていてもよい。このような情報処理装置としては、例えば、電池の残量に関する情報に基づき、電池残量表示を行う情報処理装置などがある。
なお、以上は、エンジンで動かす発電機で発電された電力、またはそれをバッテリーに一旦貯めておいた電力を用いて、モータで走行するシリーズハイブリッド車を例として説明した。しかしながら、エンジンとモータの出力をいずれも駆動源とし、エンジンのみで走行、モータのみで走行、エンジンとモータ走行という3つの方式を適宜切り替えて使用するパラレルハイブリッド車に対しても本技術は有効に適用可能である。さらに、エンジンを用いず駆動モータのみによる駆動で走行する所謂、電動車両に対しても本技術は有効に適用可能である。
以下、実施例により本技術を具体的に説明するが、本技術はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、以下の実施例においては、上述の実施形態と対応する部分には同一の符号を付す。また、以下の実施例における面積密度DA、DC、DD、DFおよび平均面積密度DB、DEは、第1の実施形態およびその変形例にて説明した方法により求められたものである。
[実施例1]
(正極の作製工程)
正極21を次にようにして作製した。まず、正極活物質としてNCM(ニッケル−コバルト−マンガン)94質量部と、導電剤としてDB(デンカブラック)3質量部と、結着剤としてPVDF(ポリフッ化ビニリデン)3質量部とを混合して正極合剤としたのち、溶剤としてN−メチル−2−ピロリドンに分散させることにより、ペースト状の正極合剤スラリーとした。次に、帯状のアルミニウム箔(15μm厚)からなる正極集電体21Aの両面に正極合剤スラリーを塗布して乾燥させたのち、ロールプレス機で圧縮成型することにより、第1、第2正極活物質層21B、21Cを形成した。この際、図2A、図2Bに示すように、正極21の巻回時に正極21の巻始め端部から1周外側の位置に低面積密度部21Dがくるように、第1正極活物質層21Bに低面積密度部21Dを形成した。これにより、電極幅58mmの正極21を得た。次に、正極集電体21Aの中周部にアルミニウム製の正極リード25を溶接して取り付けた。
なお、上述のようにして得られた第1、第2正極活物質層21B、21Cそれぞれの体積密度は3.7g/cm3、第1、第2正極活物質層21B、21Cそれぞれの平均面積密度は28mg/cm2、第1正極活物質層21Bの低面積密度部21Dの面積密度DAは20mg/cm2であった。
(負極の作製工程)
負極22を次のようにして作製した。まず、負極活物質として天然黒鉛96質量部と、導電剤としてDB(デンカブラック)2質量部と、結着剤としてSBR(スチレンブタジエンゴム)2質量部とを混合して負極合剤としたのち、N−メチル−2−ピロリドンに分散させることにより、ペースト状の負極合剤スラリーとした。次に、帯状の銅箔(12μm厚)からなる負極集電体22Aの両面に負極合剤スラリーを塗布して乾燥させたのち、ロールプレス機で圧縮成型することにより、第1、第2負極活物質層22B、22Cを形成した。次に、負極集電体22Aの一端に、ニッケル製の負極リード26を取り付けた。
なお、上述のようにして得られた第1、第2負極活物質層22B、22Cそれぞれの体積密度は1.5g/cm3、第1、第2正極活物質層21B、21Cそれぞれの平均面積密度は13mg/cm2であった。
(電解液の調整工程)
電解液を次のようにして調製した。溶媒としてエチレンカーボネート(EC)およびジメチルカーボネート(DMC)と電解質塩としてLiPF6とをEC:DMC:LiPF6=25:55:20の質量比で混合して非水電解液を調製した。
(電池の組み立て工程)
電池を次のようにして組み立てた。まず、上述のようにして作製した正極21と負極22とを厚み16μmの微多孔性ポリエチレン延伸フィルムよりなるセパレータ23を介して、負極22、セパレータ23、正極21、セパレータ23の順に積層し、Φ(直径)3.0mmの巻芯にそれらを巻き付けて多数回巻回することによりジェリーロール型の巻回電極体20を得た。
次に、巻回電極体20を一対の絶縁板12、13で挟み、負極リード26を電池缶11に溶接すると共に、正極リード25を安全弁機構15に溶接して、巻回電極体20を円筒状の電池缶11の内部に収納した。最後に、巻回電極体20が収容された電池缶11内に、上述のようにして調製した電解液を注入した後、絶縁封口ガスケット17を介して電池缶11をかしめることにより、安全弁機構15、PTC素子16および電池蓋14を固定し、外径(直径)18.20mm、高さ65mmの円筒型の電池を作製した。
[実施例2]
図3A、図3Bに示すように、第1正極活物質層21Bの内周側端部(先端)から1周を超える範囲に渡って連続的に低面積密度部21Dを形成すること以外は実施例1と同様にして電池を得た。なお、第1正極活物質層21Bの低面積密度部21Dの面積密度DAは20mg/cm2であった。
[実施例3]
図4A、図4Bに示すように、第1正極活物質層21Bの外周側端部に低面積密度部21Dをさらに形成すること以外は実施例2と同様にして電池を得た。なお、第1正極活物質層21Bの内周側端部および外周側端部の低面積密度部21DA、DCの面積密度はいずれも20mg/cm2であった。
[実施例4]
図5A、図5Bに示すように、第2正極活物質層21Cの内周側および外周側の両端部に低面積密度部21Eをさらに形成すること以外は実施例3と同様にして電池を得た。なお、第2正極活物質層21Cの内周側端部および外周側端部の低面積密度部21Eの面積密度DE、DFはいずれも20mg/cm2であった。
[比較例1]
図9A、図9Bに示すように、第1正極活物質層21Bに低面積密度部21Dを形成しないこと以外は実施例1と同様にして電池を得た。
[比較例2]
図10A、図10Bに示すように、第1正極活物質層21Bの内周側端部(先端)から1周未満の範囲に渡って連続的に低面積密度部21Dを形成すること以外は実施例1と同様にして電池を得た。なお、第1正極活物質層21Bの低面積密度部21Dの面積密度DAは20mg/cm2であった。
[評価]
上述のようにして得られた電池について以下の評価を行った。
(巻回時における正極の巻き切れ発生の有無)
巻回時における正極21の巻き切れ発生の有無を以下のようにして確認した。まず、上述の実施例1〜4、比較例1、2の電池の作製に用いたのと同様の正極21、負極22およびセパレータ23を準備した。次に、負極22、セパレータ23、正極21、セパレータ23の順に積層し、Φ3.0mmの巻芯に巻き付けて巻回電極体20を形成したときに、正極21に巻き切れが発生するか否かを確認した。なお、上述の実施例1〜4、比較例1、2では、実施例1〜4、比較例1、2のいずれの巻回電極体20においても正極21に巻き切れが発生する確率が低いΦ(直径)3.5mmの巻芯を用いた。
(低温サイクル試験前後の落下試験によるショート発生確率)
(低温サイクル試験前)
落下試験により外部から電池に衝撃が加える過酷試験を行い、ショートが発生した電池の個数を求めた。次に、以下の式からショート発生確率を求めた。
(ショート発生確率)[%]=((ショートが発生した電池の個数)/(落下試験を行った電池の個数))×100
(低温サイクル試験後)
まず、負極22でのLi析出により巻回電極体20が膨張し、内圧が上昇する低温(0℃)にてサイクル試験を行い、正極21の端部の段差でセパレータ23にダメージを与えた。その後、低温サイクル試験前の落下試験と同様にしてショート発生確率を求めた。
以下に、サイクル試験および落下試験の詳細を示す。
<サイクル試験>
環境温度:0℃
充電:CC/CV、4.25V/1C、100mAcut
放電:2C、2Vcut(放電後セル温度が0℃になったら充電再開)
初期の放電容量に対する維持率[%]が30%以下になったら放電レートを1Cに下げ、同じく30%以下になったら0.5Cに下げて30%以下まで試験した。
<落下試験>
落下試験としては、「リチウム二次電池安全性評価基準ガイドライン」(SBA G1101)に規定されたものに一部改変を加えたものを採用した。具体的には、SBA G1101に規定された落下試験は、1.9mからコンクリートに10回落下させる試験であるが、本評価の落下試験ではこの落下回数nを20回にして限界試験を行い、n=10でのショート発生確率を調査した。
[結果]
表1は、実施例1〜4、比較例1、2の電池の構成および評価結果を示す。
Figure 2018010764
上記評価から以下のことがわかる。
正極集電体21Aの内側面に設けられた第1正極活物質層21Bが、正極21の内周側端部に対向する部分に低面積密度部21Dを有することで、正極21の巻始め端部から1周外側の位置において正極21の柔軟性を確保できるため、巻回時に正極21に切れが発生することを抑制できる(実施例1〜4)。一方、第1正極活物質層21Bが正極21の内周側端部に対向する部分に低面積密度部21Dを有していない場合には、正極21の巻始め端部から1周外側の位置において正極21の柔軟性を確保できないため、巻回時に正極21に切れが発生してしまう(比較例1)。また、第1正極活物質層21Bが内周側端部(先端)から1周未満の範囲に渡って連続的に低面積密度部21Dを有する場合にも、正極21の巻始め端部から1周外側の位置において正極21の柔軟性を確保できないため、巻回時に正極21に切れが発生してしまう(比較例2)。
第1正極活物質層21Bが内周側端部(先端)から1周を超える範囲に渡って連続的に低面積密度部21Dを有することで、落下試験によるショート発生確率を抑制することができる(実施例2)。これは、低面積密度部21Dにより正極21の内周側端部における段差が低減され、正極21の内周側端部によりセパレータ23に与えられるダメージが抑制されたからである。
第1正極活物質層21Bが内周側端部および外周側端部の両方に低面積密度部21Dを有することで、落下試験によるショート発生確率をさらに抑制することができる(実施例3)。これは、低面積密度部21Dにより正極21の内周側および外周側の両端部における段差が低減され、正極21の内周側端部および外周側端部によりセパレータ23に与えられるダメージが抑制されたからである。
第1正極活物質層21Bが内周側端部および外周側端部の両方に低面積密度部21Dを有し、かつ、第2正極活物質層21Cが内周側端部および外周側端部の両方に低面積密度部21Eを有することで、落下試験によるショート発生確率を最も抑制することができる(実施例4)。これは、低面積密度部21D、21Eにより正極21の内周側および外周側の両端部における段差が著しく低減され、正極21の内周側端部および外周側端部によりセパレータ23に与えられるダメージが著しく抑制されたからである。
以上、本技術の実施形態およびその変形例、ならびに実施例について具体的に説明したが、本技術は、上述の実施形態およびその変形例、ならびに実施例に限定されるものではなく、本技術の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施形態およびその変形例、ならびに実施例において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値などを用いてもよい。
また、上述の実施形態およびその変形例、ならびに実施例の構成、方法、工程、形状、材料および数値などは、本技術の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
また、本技術は以下の構成を採用することもできる。
(1)
巻回された正極および負極を備え、
前記正極は、正極集電体と、前記正極集電体の内側面に設けられた第1正極活物質層と、前記正極集電体の外側面に設けられた第2正極活物質層とを備え、
前記正極集電体の内周側端部および外周側端部は、前記第1正極活物質層および前記第2正極活物質層により覆われており、
前記第1正極活物質層は、前記正極の内周側端部に対向する部分に低面積密度部を有する電池。
(2)
前記低面積密度部は、前記第1正極活物質層の平均面積密度に比べて低い面積密度を有する(1)に記載の電池。
(3)
前記低面積密度部の面積密度DAと前記第1正極活物質層の平均面積密度DBとの面積密度比DA/DBが、DA/DB≦0.98の関係を満たす(1)または(2)に記載の電池。
(4)
前記低面積密度部は、前記正極の内周側の端部から1周を超える範囲に設けられている(1)から(3)のいずれかに記載の電池。
(5)
前記第1正極活物質層は、前記正極の外周側端部に低面積密度部をさらに有する(1)から(4)のいずれかに記載の電池。
(6)
前記第2正極活物質層は、前記正極の内周側端部および外周側端部のうちの少なくとも一方に低面積密度部をさらに有する(1)から(5)のいずれかに記載の電池。
(7)
前記正極および前記負極と共に巻回されたセパレータをさらに備え、
前記セパレータの内周側端部は、前記正極の内周側端部よりも長く巻回されている(4)または(6)に記載の電池。
(8)
前記正極および前記負極と共に巻回されたセパレータをさらに備え、
前記セパレータの外周側端部は、前記正極の外周側端部よりも長く巻回されている(5)または(6)に記載の電池。
(9)
前記正極の内周側端部に対向する部分に設けられた前記低面積密度部は、前記正極の内周側端部に対向する部分に局所的に設けられている(1)から(8)のいずれかに記載の電池。
(10)
前記正極を収容する円筒状の電池缶をさらに備える(1)から(8)のいずれかに記載の電池。
(11)
巻回された電極を備え、
前記電極は、集電体と、前記集電体の内側面に設けられた第1活物質層と、前記集電体の外側面に設けられた第2活物質層とを備え、
前記集電体の内周側端部および外周側端部は、前記第1活物質層および前記第2活物質層により覆われており、
前記第1活物質層は、前記電極の内周側端部に対向する部分に低面積密度部を有する電池。
(12)
(1)から(11)のいずれかに記載の電池と、
前記電池を制御する制御部と、
を備える電池パック。
(13)
(1)から(11)のいずれかに記載の電池を備え、
前記電池から電力の供給を受ける電子機器。
(14)
(1)から(11)のいずれかに記載の電池と、
前記電池から電力の供給を受けて車両の駆動力に変換する変換装置と、
前記電池に関する情報に基づいて車両制御に関する情報処理を行う制御装置と
を備える電動車両。
(15)
(1)から(11)のいずれかに記載の電池を備え、
前記電池に接続される電子機器に電力を供給する蓄電装置。
(16)
(1)から(11)のいずれかに記載の電池を備え、
前記電池から電力の供給を受ける電力システム。
11 電池缶
12、13 絶縁板
14 電池蓋
15 安全弁機構
15A ディスク板
16 熱感抵抗素子
17 ガスケット
20 巻回電極体
20A 貫通孔
21 正極
21A 正極集電体
21B 第1正極活物質層
21C 第1正極活物質層
21D 低面積密度部
22 負極
22A 負極集電体
22B 第1負極活物質層
22C 第2負極活物質層
22D 低面積密度部
23 セパレータ
24 センターピン
25 正極リード
26 負極リード

Claims (16)

  1. 巻回された正極および負極を備え、
    前記正極は、正極集電体と、前記正極集電体の内側面に設けられた第1正極活物質層と、前記正極集電体の外側面に設けられた第2正極活物質層とを備え、
    前記正極集電体の内周側端部および外周側端部は、前記第1正極活物質層および前記第2正極活物質層により覆われており、
    前記第1正極活物質層は、前記正極の内周側端部に対向する部分に低面積密度部を有する電池。
  2. 前記低面積密度部は、前記第1正極活物質層の平均面積密度に比べて低い面積密度を有する請求項1に記載の電池。
  3. 前記低面積密度部の面積密度DAと前記第1正極活物質層の平均面積密度DBとの面積密度比DA/DBが、DA/DB≦0.98の関係を満たす請求項1に記載の電池。
  4. 前記低面積密度部は、前記正極の内周側の端部から1周を超える範囲に設けられている請求項1に記載の電池。
  5. 前記第1正極活物質層は、前記正極の外周側端部に低面積密度部をさらに有する請求項1に記載の電池。
  6. 前記第2正極活物質層は、前記正極の内周側端部および外周側端部のうちの少なくとも一方に低面積密度部をさらに有する請求項1に記載の電池。
  7. 前記正極および前記負極と共に巻回されたセパレータをさらに備え、
    前記セパレータの内周側端部は、前記正極の内周側端部よりも長く巻回されている請求項4に記載の電池。
  8. 前記正極および前記負極と共に巻回されたセパレータをさらに備え、
    前記セパレータの外周側端部は、前記正極の外周側端部よりも長く巻回されている請求項5に記載の電池。
  9. 前記低面積密度部は、前記正極の内周側端部に対向する部分に局所的に設けられている請求項1に記載の電池。
  10. 前記正極を収容する円筒状の電池缶をさらに備える請求項1に記載の電池。
  11. 巻回された電極を備え、
    前記電極は、集電体と、前記集電体の内側面に設けられた第1活物質層と、前記集電体の外側面に設けられた第2活物質層とを備え、
    前記集電体の内周側端部および外周側端部は、前記第1活物質層および前記第2活物質層により覆われており、
    前記第1活物質層は、前記電極の内周側端部に対向する部分に低面積密度部を有する電池。
  12. 請求項1に記載の電池と、
    前記電池を制御する制御部と、
    を備える電池パック。
  13. 請求項1に記載の電池を備え、
    前記電池から電力の供給を受ける電子機器。
  14. 請求項1に記載の電池と、
    前記電池から電力の供給を受けて車両の駆動力に変換する変換装置と、
    前記電池に関する情報に基づいて車両制御に関する情報処理を行う制御装置と
    を備える電動車両。
  15. 請求項1に記載の電池を備え、
    前記電池に接続される電子機器に電力を供給する蓄電装置。
  16. 請求項1に記載の電池を備え、
    前記電池から電力の供給を受ける電力システム。
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