JP2018003980A - 管継手 - Google Patents
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Abstract
Description
前記筒体の前記リング状穴に前記パイプを挿入することによって、前記パイプの内周が前記シール部材に当接しやや抵抗を受けながら進む。この際、前記パイプの外周が前記ストッパの金属片の凹凸形状部に当り、前記ストッパを内部側に向かって移動させ、そのテーパ面を前記ナット状部材のテーパ面から離れる向きに移動させようとする。しかし前記ストッパはスプリングにより反対方向に押圧されているため、結果として前記ストッパは移動せず、前記ナット状部材の前記テーパ面と前記ストッパの前記テーパ面が一定の押圧力で当接した状態に保持される。
パイプなどの管体が挿入不足の場合には、管体の先端位置が本来目的とする挿入位置まで届いていないため、経年変化に伴ってシール部材の劣化や管体の表面に対するストッパの食い付き力の低下が僅かに進行しただけでも、管体の抜け強度が著しく低下しまう。この状況で管体内を通る流体圧力(内圧)の上昇や地震などの振動が生じると、管体の抜け事故や流体漏れの発生原因となり、長期に亘って管体の接続状態を確実に保持できないという問題があった。
このような問題を解決するために特許文献1では、筒体のリング状穴の奥底部の近傍にパイプの挿入端を検知するための覗き孔が貫通形成され、覗き孔によりパイプの挿入位置を目視で検知可能にしている。
しかし、作業者による管体の挿入作業は、管体をある程度まで挿入した後に引き抜いても抜けなければ、それ以降の管挿入は止めてしまうことが多く、覗き孔からの目視確認も行われないおそれもあり、管体の挿入不足を確実に防止することはできなかった。
そこで、管体の挿入作業後に、エアーなどの流体による漏れ試験(リークテスト)を必ず行うように義務付けることが考えられる。しかし、管体の挿入作業を行う初期段階では、シール部材の劣化やストッパの食い付き力の低下が進行していないため、管体が挿入不足であっても、漏れ試験をパスする可能性がある。
このような状況下で、作業者による管体の挿入作業中において管体の挿入不足を生じた場合には、作業者自身が管体の挿入不足状態を感じ取れる構造の管継手が要望されている。
本発明の実施形態に係る管継手Aは、図1〜図5に示すように、ニップル1と締め付け部材2との間に形成される挿入空間Sに対して、管体Bを挿入することにより、管体Bがニップル1とスリーブ3の間に挟み込まれ、そのまま引き抜き不能に接続保持されるものである。
詳しく説明すると、本発明の実施形態に係る管継手Aは、管体Bの内表面B1と径方向へ対向して設けられるニップル1と、ニップル1の外側に管体B(挿入空間S)を挟んで径方向に対向するように設けられる締め付け部材2と、締め付け部材2に沿って管体Bの挿入方向及び逆向きの管体Bの抜け方向へ往復動自在に設けられる抜け止め用のスリーブ3と、スリーブ3よりも管体Bの挿入方向奥側に管体Bの挿入方向及び管体Bの抜け方向へ往復動自在に設けられる従動リング4と、従動リング4よりも管体Bの挿入方向奥側に設けられる弾性部材5と、を主要な構成要素として備えている。
さらに、スリーブ3と当接してスリーブ3を管体Bの挿入方向へ移動規制する位置決め手段6を備えることが好ましい。
なお、管体Bの挿入方向を以下「管挿入方向N」といい、管挿入方向Nと逆向きの管体Bの抜け方向を以下「管抜け方向U」という。
ニップル1と締め付け部材2との間に形成される挿入空間Sに対しては、管体Bの先端面B2から所定長さの接続端部Baを挿入している。
管体Bの具体例として図示される例では、単層構造のホースが用いられている。
また、その他の例として図示しないが、その透明又は不透明な外層と内層との間に中間層として、複数本か又は単数本の合成樹脂製ブレード(補強糸)が螺旋状に埋設される積層ホース(ブレードホース)や、中間層として合成樹脂製又は金属製の断面矩形などの帯状補強材と断面円形などの線状補強材を螺旋状に巻き付けて一体化した螺旋補強ホース(フォーランホース)や、金属製線材や硬質合成樹脂製線材を螺旋状に埋設した螺旋補強ホースなどを用いることも可能である。
ニップル1は、後述する従動リング4の係止部41と径方向に対向する被係止部1bを有することが好ましい。
被係止部1bは、ニップル1の外周面1aに形成され、被係止部1bの具体例として図1〜図5に示される例では、周方向へ連続した環状に突出形成している。
さらに図示例では、ニップル1の外周面1aにおいて被係止部1bを挟んで管抜け方向U側及び管挿入方向N側の部位をそれぞれ凹状に形成し、挿入空間Sに挿入された管体Bの接続端部Baの内表面B1との間に隙間1sを形成している。これにより、ニップル1の外周面1aに対する管体Bの内表面B1の接触面積が減少して両者間の摩擦抵抗が小さくなる。このため、ニップル1の外周面1aに沿って管体Bがスムーズに移動可能となる。
また、その他の例として図示しないが、被係止部1bの形状を環状に代えて周方向へ不連続な突起などを形成したり、ニップル1の外周面1aにおいて被係止部1bよりも管抜け方向U側の部位のみを凹状に形成したり変更することも可能である。
シール部材1dは、その外周端をニップル1の外周面1aから若干突出させて、挿入空間Sに挿入された管体Bの接続端部Baの内表面B1と圧接させている。ニップル1の外周面1aには、シール部材1dの外周端へ向かって徐々に突出するリブ部1eを、周方向へ複数それぞれ分散して設けることが好ましい。これにより、挿入空間Sに挿入された管体Bの内表面B1において複数のリブ部1eと当接する部位が、それぞれ部分的に拡径変形してからシール部材1dの外周端に接近する。このため、管体Bの先端面B2がシール部材1dの外周端に突き当たらずにスムーズな乗り越えが可能になって、環状凹部1cからのシール部材1dのはみ出しやめくれを防止できる。
図示される例では、ニップル1の外周面1aにおいて、管挿入方向Nへ第一の環状凹部1c,第一のシール部材1d及び第一のリブ部1eと、第二の環状凹部1c,第二のシール部材1d及び第二のリブ部1eが二組それぞれ所定間隔を空けて配置されている。
また、その他の例として図示しないが、環状凹部1c,シール部材1d及びリブ部1eを一組又は三組以上配置したり、リブ部1eを無くしたり、環状凹部1cの配設位置と関係なく、管挿入方向Nへ環状突起と環状溝がそれぞれ交互に複数ずつ形成された竹の子状に形成することも可能である。
図示される例では、ニップル1の管挿入方向N奥側に、ニップル1と別個に形成された筒状の継手本体11を着脱自在に取り付けている。継手本体11には、他の機器や他の管体などの管接続口(図示しない)に接続するための接続部11aと、例えばスパナやレンチなどの工具(図示しない)が係合する工具係合部11bと、がそれぞれ一体形成されている。接続部11aは、斯かる管継手Aに接続する他の機器や他の管体などにおける管接続口の内周面に内ネジが刻設される場合には、これと対応する外ネジを刻設し、また管接続口の外周面に外ネジが刻設される場合には、これと対応する内ネジを刻設している。図示例では、接続部11aとして外ネジが刻設されている。工具係合部11bとしては、六角ナットが形成されている。
また、その他の例として図示しないが、ニップル1と継継手本体11を一体形成することも可能である。
締め付け部材2の内周面は、挿入空間Sに挿入された管体Bの接続端部Baをニップル1の外周面1aへ向け径方向に押圧するためのテーパー面2aを有している。
テーパー面2aは、後述するスリーブ3の締め付け手段であり、締め付け部材2の内周面が管挿入方向Nに向けて徐々に大径となるとともに、管抜け方向Uへ向けて徐々に小径となるように傾斜するように形成されている。
締め付け部材2の内周面において管抜け方向Uの基端側には、後述するスリーブ3と対向する段部2bが形成される。段部2bは、スリーブ3を管抜け方向Uへ移動した際にスリーブ3と突き当たることにより、スリーブ3のそれ以上の管抜け方向Uへの移動を防止することが好ましい。
締め付け部材2の具体例として図示される例では、締め付け部材2の内周面において管挿入方向Nの先端に形成される内ネジ部2cを、継手本体11の外ネジ部11cに対し螺合させて締め付けることにより、一体的に取り付けている。締め付け部材2と継手本体11との間には、廻り止めリング7が挟み込まれ、廻り止めリング7の廻り止め部7aを継手本体11の被廻り止め部11dと凹凸嵌合させている。継手本体11の外ネジ部11cに対する締め付け部材2の内ネジ部2cの締め込み後に、締め付け部材2及び廻り止めリング7を溶着などで一体化することにより、継手本体11に対し締め付け部材2が回転不能になって分解できないように構成している。
また、その他の例として図示しないが、ニップル1又は継手本体11に対して締め付け部材2を螺合せずに溶着などで一体的に固定したり、廻り止めリング7が挟まれることなくニップル1又は継手本体11に対して締め付け部材2を一体的に固定したり、ニップル1又は継手本体11に対して締め付け部材2を着脱自在に連結するなど変更するとも可能である。
スリーブ3の具体例として図1〜図5に示される例では、その軸方向一部に直線状のすり割りや凹みなどを周方向へ複数切欠形成することで、径方向へ弾性変形し易く構成されている。
また、その他の例として図示しないが、スリーブ3の軸方向全長に亘って一つのすり割りや凹みなどを切欠形成したり、スリーブ3の軸方向両端部から軸方向へ延びるすり割りや凹みなどを周方向へ複数切欠形成したり、曲線などの非直線状に延びるすり割りや凹みなどを形成することも可能である。
さらに、スリーブ3は、後述する従動リング4の被係合部42と着脱自在に係合する係合部31と、係合部31の係合解除に伴い従動リング4と当接する被連係部32と、締め付け部材2の内周面に沿って管挿入方向N及び管抜け方向Uへ往復動自在に移動する摺動部33と、挿入空間Sに挿入された管体Bの接続端部Baの外表面B3と径方向へ対向するストッパ部34と、を有している。
係合部31及び被係合部42の具体例として図1〜図5に示される例では、スリーブ3の係合部31が径方向へ凸状に形成され、従動リング4の被係合部42が径方向に凹状に形成され、係合部31及び被係合部42を凹凸嵌合させている。また、それ以外の例として図示しないが、係合部31及び被係合部42を凹凸嵌合以外の構造で着脱自在に係合させるように変更可能である。
被連係部32は、スリーブ3において管挿入方向Nの先端に形成され、後述する従動リング4の被係合部42に対する係合部31の係合解除により後述する従動リング4の連係部43と管抜け方向Uへ当接するように設定されている。
摺動部33は、スリーブ3の外周面に締め付け部材2のテーパー面2aと径方向へ対向して形成され、被連係部32及び後述する従動リング4の連係部43の当接により締め付け部材2のテーパー面2aに沿って管抜け方向Uへ移動可能となるように設定されている。
ストッパ部34は、スリーブ3の外周面に径方向へ突出して形成され、締め付け部材2のテーパー面2aに沿った摺動部32の管抜け方向Uへの移動により管体Bの外表面B3向けてその内端を管体Bの外径よりも小さく縮径変形させるように設定されている。ストッパ部34の形状は、その内端を管体Bの外表面B3に向け鋭角に尖らせることが好ましい。ストッパ部34の個数は、管挿入方向Nへ複数配置することが好ましい。
ストッパ部34の具体例として図1〜図5に示される例では、ニップル1の外周面1aに設けられる第一のシール部材1d及び第二のシール部材1dと同じ間隔で同数のストッパ部34を配置している。図1(a)(b)に示される初期状態では、ストッパ部34がシール部材1dよりも管挿入方向Nに配置される。図4(a)(b)に示されるスリーブ3の縮径変形状態では、ストッパ部34とシール部材1dとが管体Bの接続端部Baを挟んで径方向に対向するように配置される。
従動リング4は、ニップル1の外周面1aの被係止部1bに対して管抜け方向Uへ移動不能に係止される係止部41と、スリーブ3の係合部31と着脱自在に係合する被係合部42と、被係合部42の係合解除に伴いスリーブ3の被連係部32と管抜け方向Uに当接する連係部43と、後述する弾性部材5の受け部44と、を有している。
被係合部42は、従動リング4において管抜け方向Uの基端側に形成される。被係合部42は、図1(a)(b)に示される初期状態で管挿入方向Nへ移動したスリーブ3の係合部31と径方向へ対向し係合するように設定されている。被係合部42は、図2(a)(b)に示される従動リング4の押動開始状態でスリーブ3の係合部31に対する被係合部42の係合を解除するように設定されている。
連係部43は、従動リング4において管抜け方向Uの基端に形成される。連係部43は、図3(a)(b)に示される従動リング4の押動終了状態でスリーブ3の被連係部32と管抜け方向Uへ当接するように設定されている。
受け部44は、従動リング4の外周面に、後述する弾性部材5において管抜け方向Uの基端側と管抜け方向Uへ対向して形成され、弾性部材5と接触して弾性部材5の付勢力を従動リング4に常時作用させるように構成されている。
拡縮変形可能な従動リング4は、スリーブ3と同様に弾性変形可能な材料ですり割りや凹みなどを切欠形成することにより、径方向へ拡径及び縮径変形可能に形成されている。従動リング4において係止部41を除いた内径は、縮径時には管体Bの接続端部Baの外径よりも小さくなって、連係部43に対し管体Bの先端面B2を当接させるように設定されいる。拡径時には管体Bの接続端部Baの外径よりも大きくなって、管体Bの先端面B2を従動リング4の内側に進入させ、係止部41に対し当接させるように設定されている。
ガイド部45は、従動リング4において管抜け方向Uの基端面に環状に形成され、管挿入空間Sに挿入された管体Bの先端面B2との当接に伴い径方向に摺接して従動リング4を拡径変形させるガイド面45aを有している。
ガイド面45aは、従動リング4の径方向内側から外側に向かって徐々に管抜け方向Uへ突出する傾斜状に形成され、管体Bの先端面B2に沿ってガイド面45aを拡径方向へ摺動させることにより、従動リング4が全体的に拡径変形するように構成している。
図示される例では、ニップル1の外周面1aにおいて管挿入方向Nの奥側に突出形成される凸部1fと、従動リング4の受け部44との間に、弾性部材5としてコイルバネを介装している。これにより、コイルバネの押圧力が従動リング4に対し周方向へ均一に作用するようにしている。
また、その他の例として図示しないが、弾性部材5としてコイルバネとは異なる弾性体を用いたり、ニップル1の凸部1fに代えて継手本体11と従動リング4の間に弾性部材5を介装したり変更することも可能である。
位置決め手段6の具体例として図1〜図5に示される例では、締め付け部材2と別個に形成された筒体6aを、ニップル1の凸部1fとスリーブ3の外周段部35と間に介装し、筒体6aの内側には、従動リング4及び弾性部材5が配置されている。
また、その他の例として図示しないが、スリーブ3の位置決め手段6として筒体6aに代えて他の形状に変更することも可能である。
先ず図1(a)(b)に示される初期状態では、縮径変形した従動リング4が弾性部材5の付勢力で管抜け方向Uに押圧され、従動リング4の係止部41をニップル1の外周面1aの被係止部1bに係止して、管抜け方向Uへ移動不能に仮止めされる。これと同時に、従動リング4の被係合部42とスリーブ3の係合部31を係合(凹凸嵌合)させることで、スリーブ3が管抜け方向Uへ移動せず、拡径変形したまま保持される。
この初期状態において管挿入空間Sに挿入した管体Bの先端面B2が従動リング4の連係部43に突き当たっても、弾性部材5の付勢力に抗して従動リング4を管体Bで管挿入方向Nへ十分に押動しない挿入不足となる場合がある。管体Bが挿入不足の場合には、スリーブ3のストッパ部34がニップル1の外周面1aのシール部材1dよりも管挿入方向Nに移動したまま仮止めされる。このため、管体Bの接続端部Baはストッパ部34とシール部材1dで径方向に挟み込まれず、簡単に引き抜き可能な状態となる。
従動リング4の押動によりニップル1の外周面1aの被係止部1bから従動リング4の係止部41が離れるとともに、スリーブ3の係合部31に対する被係合部42の係合が解除される。
この際、スリーブ3は位置決め手段6で管挿入方向Nへ移動阻止されるため、管体Bの先端面B2に沿って従動リング4のガイド部45のガイド面45aが拡径方向へ摺動して、従動リング4が全体的に拡径変形し始める。
従動リング4の拡径保持によりニップル1の被係止部1bに対する係止部41の係止が解除される。
係止部41の係止解除により弾性部材5の付勢力で従動リング4を管抜け方向Uに押動して、従動リング4の連係部43がスリーブ3の被連係部32と管抜け方向Uに当接する。この際、管体Bの先端面B2と従動リング4の係止部41との当接により弾性部材5の付勢力が管体Bにも伝達される。
摺動部32の移動により、スリーブ3が縮径変形して管体Bをニップル1の外周面1aに向け締め付けるとともに、管体Bも管抜け方向Uへ押し戻される。
最終的には、スリーブ3のストッパ部34とニップル1の外周面1aのシール部材1dとが管体Bの接続端部Baを挟んで径方向に対向する。このため、スリーブ3のストッパ部34が管体Bの外表面B3に食い込むと同時に、管体Bの内表面B1がニップル1の外周面1aのシール部材1dに密着する。
これにより、スリーブ3が縮径変形せず拡径状態を保持しているため、管体Bが抜け止めされず簡単に引き抜き可能な状態となる。この状況下で漏れ試験(リークテスト)を行うと、流体漏れが感知され、誰でも管体Bの挿入不足を容易に理解できる。
また、作業者が管体Bで弾性部材5の付勢力に抗して従動リング4を管挿入方向Nへ十分に押動させると、図2(a)(b)に示されるように、ニップル1の外周面1a(被係止部1b)から従動リング4の係止部41が離れ、スリーブ3の係合部31と従動リング4の被係合部42との係合が解除される。これに続いて図3(a)(b)に示されるように、弾性部材5の付勢力で従動リング4を管抜け方向Uに押動して連係部43がスリーブ3の被連係部32と管抜け方向Uに当接する。このため、図4(a)(b)に示されるように、弾性部材5の付勢力で従動リング4を介してスリーブ3の摺動部32が締め付け部材2(テーパー面2a)に沿って管抜け方向Uへ移動可能となる。これにより、スリーブ3が縮径変形して管体Bをニップル1の外周面1aに向け締め付け、管体Bの内表面B1がニップル1の外周面1aに密着する。管体Bが可撓性を有する軟質のホースなどである場合には、管体B自体の反発力と、弾性部材5の付勢によるスリーブ3の締め付け力とのバランスにより、管体Bの内表面B1をニップル1の外周面1aに密着させて長期に亘り気密性を発揮する。
したがって、作業者自身が管体Bの挿入不足状態を感じ取って確認することができる。
その結果、パイプ挿入に抵抗感があるためパイプの挿入作業を途中で止めるおそれがある従来のものに比べ、作業者の経験などに関係なく誰が管体Bの挿入作業を行っても規定位置まで挿入されていることが確実に把握可能となり、管体Bの挿入不足を容易で確実に防止することができる。このため、作業者や現場管理責任者が管体Bの配管作業を安心して行える。
また、経年変化に伴ってシール部材1dの劣化や管体Bの外表面B3に対するスリーブ3(ストッパ部34)の食い付き力の低下が進行しても、管体Bが所定位置まで挿入されるため、管体Bの抜け強度が著しく低下しない。この状況で管体B内を通る流体圧力(内圧)の上昇や地震などの振動が生じても、弾性部材5の付勢力で管体Bの外れ事故や流体漏れを防止でき、長期に亘って管体Bの接続状態を確実に保持することができる。
これにより、半永久的に管体Bの抜けが発生せず、且つ半永久的に管体Bとのシール性能を維持できて、安全性に優れる。
この場合には、作業者が管体Bの先端面B2を縮径状態の従動リング4のガイド部45に突き当てながら弾性部材5の付勢力に抗して従動リング4を管挿入方向Nへ十分に押動させると、図2(a)(b)に示されるように、管体Bの先端面B2に沿ってガイド面45aが拡径方向へ摺動して、従動リング4が全体的に拡径変形する。
これにより、図3(a)(b)に示されるように、従動リング4の内側に管体Bの先端面B2が進入して従動リング4の拡径状態を保持するとともに、ニップル1の外周面1a(被係止部1b)に対する係止部41の係止が解除される。これに伴い弾性部材5の付勢力で従動リング4を管抜け方向Uに押動して連係部43がスリーブ3の被連係部32と管抜け方向Uに当接する。
このため、図4(a)(b)に示されるように、弾性部材5の付勢力で従動リング4を介してスリーブ3が締め付け部材2に沿って管抜け方向Uへ移動する。
したがって、従動リング4の拡縮変形によりスリーブ3をスムーズに縮径変形させることができる。
その結果、管体Bの抜け止めをスムーズで確実に行え、作動性に優れる。
この場合には、管体Bの挿入時は、図1(a)(b)に示されるように、スリーブ3が係合部31により従動リング4と係合して管抜け方向Uへ移動不能に支持されている。
この初期状態において管体Bで弾性部材5の付勢力に抗して従動リング4を管挿入方向Nへ押動させると、図2(a)(b)に示されるように、位置決め手段6でスリーブ3が管挿入方向Nへ移動不能となっている。このため、従動リング4のみが移動して係合部31によるスリーブ3との係合が解除される。
これにより、図3(a)(b)及び図4(a)(b)に示されるように、弾性部材5の付勢力で従動リング4を介してスリーブ3が締め付け部材2に沿って管抜け方向Uへ移動する。
したがって、従動リング4に対するスリーブ3の係合をスムーズに解除することができる。
その結果、管体Bの抜け止めをスムーズで更に確実に行え、作動性に優れる。
2 締め付け部材 2a テーパー面
3 スリーブ 31 係合部
32 被連係部 33 摺動部
4 従動リング 41 係止部
43 連係部 45 ガイド部
45a ガイド面 5 弾性部材
6 位置決め手段 B 管体
B1 内表面 B2 先端面
B3 外表面 N 管挿入方向
U 管抜け方向
2 締め付け部材 2a テーパー面
3 スリーブ 31 係合部
32 被連係部 33 摺動部
4 従動リング 41 係止部
43 連係部 45 ガイド部
45a ガイド面 5 弾性部材
6 位置決め手段 B 管体
B1 内表面 B2 先端面
B3 外表面 N 管体の挿入方向(管挿入方向)
U 管抜け方向
Claims (3)
- 管体の内表面と径方向へ対向して設けられるニップルと、
前記ニップルの外側に前記管体を挟むように設けられて前記管体の前記内表面を前記ニップルの外周面へ向け径方向に押圧する締め付け部材と、
前記締め付け部材に沿って前記管挿入方向及び逆向きの管抜け方向へ往復動自在に配置され、前記管抜け方向への移動に伴い縮径変形するように設けられる抜け止め用のスリーブと、
前記スリーブの前記管挿入方向奥側に前記管体と対向して前記管挿入方向及び前記管抜け方向へ往復動自在に設けられる従動リングと、
前記従動リングを前記管抜け方向へ付勢するように設けられる弾性部材と、を備え、
前記従動リングは、前記ニップルに対して前記管抜け方向へ移動不能に係止され、且つ前記管体による前記管挿入方向への押動で前記ニップルに対する係止が解除される係止部と、前記スリーブと着脱自在に当接する連係部と、を有し、
前記スリーブは、前記従動リングと係合して前記管抜け方向へ移動不能に支持され、且つ前記従動リングの押動に伴い前記従動リングとの係合が解除される係合部と、前記係合部との係合解除に伴い前記従動リングの前記連係部と当接して前記弾性部材により前記管抜け方向へ移動可能となる被連係部と、前記被連係部及び前記従動リングの前記連係部の当接に伴い前記弾性部材で前記従動リングを介して前記締め付け部材に沿って前記管抜け方向へ移動可能となる摺動部と、有することを特徴とする管継手。 - 前記従動リングは、径方向へ拡径及び縮径変形可能に形成され、前記管体の先端面と前記管挿入方向に対向して形成されるガイド部を有し、前記ガイド部は、前記管体の前記先端面との当接に伴い径方向に摺接する拡径変形用のガイド面を有することを特徴とする請求項1記載の管継手。
- 前記スリーブと当接する前記管挿入方向へ移動規制用の位置決め手段を備え、前記位置決め手段が前記従動リング及び前記弾性部材の動きと不干渉位置に配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の管継手。
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Cited By (3)
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