JP2018067411A - 発光素子、表示装置、および表示装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】色純度に優れた発光素子を有し、色再現性の高い表示装置を提供する。【解決手段】基板と、基板上の第1の発光素子と、基板上に位置し、第1の発光素子に隣接する第2の発光素子を有する表示装置が提供される。第1の発光素子と第2の発光素子は、第1の電極と、第1の電極上のEL層と、EL層上の第2の電極と、第2の電極上の光学調整層を有する。第1の発光素子上の光学調整層の屈折率は、第2の発光素子上の光学調整層の屈折率と異なる。第1の材料は、光照射前後で組成が同一であり、化学構造が異なってもよい。あるいは、第1の材料は、光照射前後で組成が同一であり、層構造が異なってもよい。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態の一つは、発光素子、発光素子を含む表示装置、および表示装置の製造方法に関する。
表示装置の一例として、有機EL(Electroluminescence)表示装置が挙げられる。有機EL表示装置は、基板上に形成された複数の画素内の各々に有機発光素子(以下、発光素子)を有している。発光素子は一対の電極(陰極、陽極)間に有機化合物を含む層(以下、有機層、あるいはEL層と記す)を有しており、一対の電極間に電流を供給することで駆動される。表示素子が与える色はEL層内の発光材料によって主に決定され、発光材料を適宜選択することによって種々の色の発光を得ることができる。異なる発光色を与える発光素子を基板上に複数配置することで、フルカラーの映像を再現することが可能となる。
発光素子の発光色は、発光素子内における光の干渉効果を利用して調整することもできる。例えば特許文献1や2では、発光素子の一方の電極に光学調整層を設け、これによって発光素子内からの発光の共振を制御し、発光強度や発光色の調整を行うことが開示されている。
本発明は、色純度に優れた発光素子を有し、色再現性の高い表示装置を提供することを一つの目的とする。あるいは、これらの表示装置を低コストで製造可能な方法を提供することを一つの目的とする。
本発明の実施形態の一つは、基板と、基板上の第1の発光素子と、基板上に位置し、第1の発光素子に隣接する第2の発光素子を有する表示装置である。第1の発光素子と第2の発光素子は、第1の電極と、第1の電極上のEL層と、EL層上の第2の電極と、第2の電極上の光学調整層を有する。第1の発光素子上の光学調整層と第2の発光素子上の光学調整層とは、連続して一体に配置されており、第1の発光素子上の光学調整層の屈折率は、第2の発光素子上の光学調整層の屈折率と異なる。
本発明の実施形態の一つは、表示装置の製造方法である。この製造方法は、第1の画素と、第1の画素に隣接する第2の画素内にそれぞれ第1の電極を形成すること、第1の画素の第1の電極上と第2の画素の第1の電極上とにEL層を形成すること、EL層上に第2の電極を形成すること、第2の電極上に、第1の画素と第2の画素に共有される光学調整層を形成することを含む。光学調整層は、第1の画素と第2の画素間で屈折率が異なる。
以下、本発明の各実施形態について、図面等を参照しつつ説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
本発明において、ある一つの膜に対してエッチングや光照射を行って複数の膜を形成した場合、これら複数の膜は異なる機能、役割を有することがある。しかしながら、これら複数の膜は同一の工程で同一層として形成された膜に由来し、同一の層構造、同一の材料を有する。したがって、これら複数の膜は同一層に存在しているものと定義する。
本明細書および特許請求の範囲において、ある構造体の上に他の構造体を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある構造体に接するように、直上に他の構造体を配置する場合と、ある構造体の上方に、さらに別の構造体を介して他の構造体を配置する場合との両方を含むものとする。
(第1実施形態)
[1.発光素子の構造]
図1(A)は、第1実施形態の発光素子100の模式的な断面図である。発光素子100は基板102と対向基板104の間に配置され、封止剤106によって封止される。図1(A)では基板102と対向基板104間には一つの発光素子100のみが描かれているが、複数の発光素子100を基板102と対向基板104の間に設けることができる。
[1.発光素子の構造]
図1(A)は、第1実施形態の発光素子100の模式的な断面図である。発光素子100は基板102と対向基板104の間に配置され、封止剤106によって封止される。図1(A)では基板102と対向基板104間には一つの発光素子100のみが描かれているが、複数の発光素子100を基板102と対向基板104の間に設けることができる。
発光素子100は一対の電極(第1の電極110、第2の電極112)とこれらに挟持されるEL層120を有する。図1(A)では、第1の電極110と基板102が接しているが、第1の電極110と基板102間には種々の絶縁膜、あるいは第1の電極110や第2の電極112に電源を供給するための配線などが形成されていてもよい。
第1の電極110、第2の電極112は、一方が可視光を透過するように、他方は可視光を反射するように構成される。また、第1の電極110、第2の電極112のうちいずれかは陽極として機能し、他方は陰極として機能する。本実施形態では、第1の電極110は可視光を反射する陽極として、第2の電極112は可視光を透過する陰極として機能する例を用いて説明を行う。この場合、第1の電極110は、銀やアルミニウムなどの反射率の高い金属やその合金を用いて形成することができる。あるいはこれらの金属や合金を含む膜上に、透光性を有する導電性酸化物の膜を形成してもよい。導電性酸化物としてはインジウム―スズ酸化物(ITO)やインジウム―亜鉛(IZO)などが挙げられる。第2の電極112としては、アルミニウムやマグネシウム、銀などの金属やこれらの合金を含み、可視光が透過する程度の厚さを有する金属薄膜を用いることができる。あるいは、ITOやIZOなどの透光性を有する導電性酸化物を用いてもよい。上述した金属薄膜を第2の電極112として用いる場合、金属薄膜上に透光性を有する導電性酸化物を積層してもよい。
EL層120の構成は任意であり、異なる機能を有する複数の層で構成することができる。図1(A)に示した発光素子100では、EL層120は、正孔注入層122、正孔輸送層124、発光層126、電子輸送層128、電子注入層130を有している。各層は単層構造を有してもよく、あるいは異なる材料の積層によって形成されていてもよい。あるいは、EL層120はこれらの層の全てを有する必要はない。また、他の機能を有する層をさらに有していてもよく、例えば正孔阻止層、電子阻止層、励起子阻止層などを含んでもよい。逆に、一つの層が二つの層の機能を兼ねていてもよい。
第1の電極110と第2の電極112間に電位差を与えることにより、前者からは正孔が、後者からは電子がEL層120へ注入される。正孔は正孔注入層122、正孔輸送層124を経由して発光層126へ輸送される。一方、電子は電子注入層130、電子輸送層128を経由して発光層126へ輸送される。発光層126内で正孔と電子が再結合し、発光層126内に含まれる発光材料の励起状態が形成される。この励起状態が基底状態に緩和する際、励起状態と基底状態のエネルギー差に相当する波長の光が放出され、発光素子100からの発光として観測することができる。
正孔注入層122にはホールが注入しやすい、すなわち酸化されやすい(電子供与性の)化合物を用いることができる。換言すると最高占有分子軌道(HOMO)準位の浅い化合物を用いることができる。例えばベンジジン誘導体やトリアリールアミンなどの芳香族アミン、カルバゾール誘導体、チオフェン誘導体、銅フタロシアニンなどのフタロシアニン誘導体などを用いることができる。あるいは、ポリチオフェンやポリアニリン誘導体などの高分子材料を用いることができ、一例としてポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸)などが挙げられる。あるいは、上述した芳香族アミンやカルバゾール誘導体、あるいは芳香族炭化水素などの電子供与性化合物と電子受容体との混合物を用いてもよい。電子受容体としては、例えば酸化バナジウムや酸化モリブデンなどの遷移金属酸化物や、含窒素ヘテロ芳香族化合物、シアノ基などの強い電子吸引機を有する芳香族化合物などが挙げられる。
正孔輸送層124は正孔注入層122に注入された正孔を発光層126へ輸送する機能を有し、正孔注入層122で使用可能な材料と同様あるいは類似する材料を用いることができる。例えば、正孔注入層122と比較して、HOMO順位が深いが、その差が約0.5eVあるいはそれ以下の材料を用いることができる。典型的には、ベンジジン誘導体などの芳香族アミンを用いることができる。
発光層126は、単一の化合物で形成されていてもよく、あるいはいわゆるホスト―ドープ型の構成を有していもよい。ホスト―ドープ型の場合、ホスト材料としては、例えばスチルベン誘導体、アントラセン誘導体などの縮合芳香族化合物、カルバゾール誘導体、ベンゾキノリノールを基本骨格として有する配位子を含む金属錯体、芳香族アミン、フェナントロリン誘導体などの含窒素ヘテロ芳香族化合物などを用いることができる。ドーパントとしては、クマリン誘導体、ピラン誘導体、キノクリドン誘導体、テトラセン誘導体、ピレン誘導体、アントラセン誘導体などの蛍光材料、あるいはイリジウム系オルトメタル錯体などの燐光材料を用いることができる。発光層126を単一の化合物で構成する場合、上述したホスト材料を用いることができる。
電子輸送層128は、第2の電極112から電子注入層130を介して注入される電子を発光層126へ輸送する機能を有する。電子輸送層128には、還元されやすい(電子受容性の)化合物を用いることができる。換言すると、最低非占有分子軌道(LUMO)準位の浅い化合物を用いることができる。例えばトリス(8−キノリノラト)アルミニウム、トリス(4−メチル−8−キノリノラト)アルミニウムなどのベンゾキノリノールを基本骨格として有する配位子を含有する金属錯体、オキサジアゾールやチアゾールを基本骨格として有する配位子を含有する金属錯体などが挙げられる。これらの金属錯体以外にも、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体など、電子欠如型ヘテロ芳香環を有する化合物を用いることができる。
電子注入層130には、第2の電極112から電子輸送層128への電子注入を促進する化合物を用いることができる。例えば電子輸送層128に用いることが可能な化合物と、リチウムやマグネシウムなどの電子供与体との混合物を用いることができる。あるいは、フッ化リチウムやフッ化カルシウムなどの無機化合物を用いてもよい。
EL層120に含まれる各層は、インクジェット法やスピンコート法、印刷法、ディップコーティング法などの湿式成膜法、あるいは蒸着法などの乾式成膜法を適用して形成することができる。
発光素子100はさらに、第2の電極112上に光学調整層140を有する。光学調整層140は第2の電極112と接してもよい。光学調整層140は、光照射によって屈折率が変化する材料を一種類、あるいは複数種類含むことができる。本明細書では、このような光照射によって屈折率が変化する材料をフォトリフラクティブ材料とも呼ぶ。一般にフォトリフラクティブ材料とは、狭義には光吸収によって材料内部に電界が発生し、この電界によって電気光学効果が生じて屈折率が変化する材料を意味し、広義には、光を吸収して屈折率が変化する材料を意味する。本明細書と請求項では、後者の定義を採用する。
フォトリフラクティブ材料は、光照射により、すなわち、光を吸収することによって相変化(結晶状態の変化)を行う、結晶状態が変化する、組成変化を伴う化学変化を行う、あるいは組成変化を伴わない化学構造の変化(異性化)を行う材料から選択される。フォトリフラクティブ材料は、これら複数のメカニズムが協奏的に作用することによって屈折率が変化してもよい。これらの変化は可逆であっても不可逆であってもよい。フォトリフラクティブ材料の屈折率は、光照射によって増大してもよく、減少してもよい。屈折率の変化は、他の特性(吸収特性、発光特性など)の変化を伴ってもよい。
光照射によってフォトリフラクティブ材料の屈折率変化が起こり、それに伴って光学調整層140の屈折率も変化するが、光学調整層140の膜厚は実質的に変化しない。したがって、光照射によって光学調整層140の光学膜厚(厚さと屈折率の積)を変化させることができる。
相変化によって屈折率が変化する材料としては、テルルなどのカルコゲン、あるいはアンチモンなどの窒素族元素を含有する化合物が挙げられる。例えばGe−Te系二元化合物、Ge−Te−Sb系三元化合物、Ge−Sb−Te系三元化合物、Ag−In−Sb−Te系四元化合物などが挙げられる。あるいは酸化コバルトや酸化鉄などの遷移金属酸化物を用いてもよい。これらの材料は、レーザなどの光を照射することで結晶相とアモルファス相間での相変化が進行し、これに伴って屈折率が変化する。
あるいは、エポキシ樹脂やアクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボナート樹脂などの高分子材料を用いてもよい。これらは、光照射によって局所的に溶融し、引き続く急冷過程における再結晶が進行することで、光照射前後で結晶状態が変化する。
組成変化を伴う化学変化によって屈折率が変化する材料としては、例えばシアニン系色素、フタロシアニン系色素、アゾ系色素などの有機化合物が挙げられる。これらは光エネルギーによって化学的に反応し、それに伴って組成や分子構造が変化する。あるいは、組成は変化しないものの不可逆的な化学変化が生じる。
異性化によって屈折率が変化する材料としては、いわゆるフォトクロミック材料が挙げられ、例えばカルコン(ベンジリデンアセトフェノン)誘導体、けい皮酸エステル誘導体、ノルボルナジエン誘導体、アゾベンゼン誘導体、ジアリールエテン、スピロピラン誘導体、フルギド誘導体、スチルベン誘導体、アリールアリールエテン、アリールベンゾチエニルエテン、ビオロゲン誘導体、二つのイミダゾール骨格がシクロファンでリンクされたパラシクロファン誘導体などが挙げられる。これらの化合物は単独で用いてもよく、あるいはアクリル樹脂、ポリカーボナート系樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などの高分子材料内に分散して用いてもよい。
発光素子100は、基板102、対向基板104、および封止剤106によって囲まれる空間に光学調整層140の上面が直接露出されるように構成することができる。この場合、この空間には窒素やアルゴンなどの不活性ガスを封じ込めることができるため、光学調整層140は不活性ガスの層と接することになる。不活性ガスの層の屈折率は実質的に1である。一方、光学調整層140の屈折率は、フォトリフラクティブ材料の種類にも依存するが、不活性ガスの層の屈折率よりも大きく、例えば2.0から2.5程度である。
あるいは図1(B)に示すように、発光素子100は光学調整層140上にパッシベーション膜150を有してもよい。パッシベーション膜150は、水や酸素などの不純物が発光素子100へ侵入することを防ぎ、同時に、光学調整層140との界面において発光層126からの光を反射させる機能を有する。したがって、ガス透過性が低く、かつ、光学調整層140内のフォトリフラクティブ材料と屈折率の差が大きい材料を含むことがこのましい。このような材料としては、例えばケイ素を含有する無機化合物が挙げられ、典型的には窒化ケイ素や酸化窒化ケイ素などである。この場合、ケイ素を含有する無機化合物の屈折率は、成膜条件にも左右されるが、1.8前後である。
いずれの場合においても、光学調整層140とその上に存在する層(上記空間やパッシベーション膜150)との屈折率の差は、0.2から0.7程度とすることが好ましい。しかし、光学調整層140やその上に存在する層の最適な屈折率は、当該層を通過する光の波長や当該層の膜厚に応じて変化するので、上述の数値に限定されるわけではない。
[2.共振構造]
上述したように、発光素子100の第1の電極110は可視光を反射可能なように構成され、第2の電極112は可視光を透過するように構成される。また、光学調整層140を設けることで、光学調整層140とその上に存在する層との屈折率に大きな差を生み出すことができる。このため、発光層126から出射する光は、第1の電極110の上面(第1の電極110と正孔注入層122との界面)と光学調整層140の上面(光学調整層140と空間の界面、あるいは光学調整層140とパッシベーション膜150との界面)で反射し、共振することができる。この共振による干渉効果は、第1の電極110の上面と光学調整層140の上面間の光学距離Lと発光層126からの発光のスペクトルによって決まる。ここで光学距離Lは、第1の電極110の上面と光学調整層140の上面間に設けられる各層の屈折率と厚さの積の和である。
上述したように、発光素子100の第1の電極110は可視光を反射可能なように構成され、第2の電極112は可視光を透過するように構成される。また、光学調整層140を設けることで、光学調整層140とその上に存在する層との屈折率に大きな差を生み出すことができる。このため、発光層126から出射する光は、第1の電極110の上面(第1の電極110と正孔注入層122との界面)と光学調整層140の上面(光学調整層140と空間の界面、あるいは光学調整層140とパッシベーション膜150との界面)で反射し、共振することができる。この共振による干渉効果は、第1の電極110の上面と光学調整層140の上面間の光学距離Lと発光層126からの発光のスペクトルによって決まる。ここで光学距離Lは、第1の電極110の上面と光学調整層140の上面間に設けられる各層の屈折率と厚さの積の和である。
したがって、発光が強め合うように、すなわち、光学距離Lが目的とする発光の半波長の整数倍となるように調整することで、発光強度を増大させ、また、発光スペクトルの狭線化を実現することができる。例えば発光素子100が青色発光する発光層126を有し、青色の光として例えば450nmの光を増幅する場合、光学距離Lが225nmの整数倍になるように発光素子100を構成すればよい。発光素子100が緑色発光する発光層126を有し、緑色の光として例えば530nmの光を増幅する場合、光学距離Lが265nmの整数倍になるように発光素子100を構成すればよい。同様に、発光素子100が赤色発光する発光層126を有し、赤色の光として例えば750nmの光を増幅する場合、光学距離Lが375nmの整数倍になるように発光素子100を構成すればよい。
EL層120を構成する各層の材料や膜厚は、必ずしも自由に選択、設計できるとは限られない。例えば各層のキャリア移動度を考慮して発光素子100内での発光位置を設定したり、適切なキャリアバランスを維持する必要があり、また、駆動電圧を考慮すると各層の膜厚にも限界がある。したがって、EL層120の設計だけでは適切な共振構造を得ることは必ずしも容易ではない。
しかしながら発光素子100は光学調整層140を有しており、光学調整層140の屈折率は光照射によって変化させることができる。このため、光照射の有無、あるいは照射する光の波長や照射時間を適宜調整することにより、光学調整層140の屈折率を制御することができる。したがって、発光素子100のEL層120の光学距離Lが不適切でって目的とする波長の光の増幅が不十分な場合でも、光学調整層140の屈折率変化を制御することにより、光学距離Lを最適化することができる。その結果、発光素子100の正面方向における発光強度の増大やスペクトルの狭線化を達成することができる。
さらに、発光層126が白色の発光を与える場合、発光素子100ごとに光学調整層140の屈折率を制御することで、異なる発光素子100から異なる発光色を取り出すことが可能となる。このため、光学調整層140はカラーフィルタとしても機能する。通常、白色発光する発光素子100を複数設け、カラーフィルタを用いて様々な色を取り出す場合、カラーフィルタは対向基板104近傍に設けられる。このため、カラーフィルタは発光素子100間の距離が大きくなり、視野角が大きい場合には発光層126からの発光の一部が隣接する発光素子100上のカラーフィルタを介して観測される。その結果、いわゆる色ずれと呼ばれる現象が生じ、表示品質の低下を招く。
しかしながら上述したように、光学調整層140は第2の電極112と接するように設けることができる。このため、本実施形態を適用することで、発光領域と光学調整層140間の距離が小さく、色ずれの発生を効果的に抑制することが可能である。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態で述べた発光素子100を複数有する表示装置200に関して説明する。第1実施形態と同様の構成については説明を割愛することがある。
本実施形態では、第1実施形態で述べた発光素子100を複数有する表示装置200に関して説明する。第1実施形態と同様の構成については説明を割愛することがある。
[1.構造]
図2(A)は、表示装置200の模式的な断面図である。表示装置200は複数の画素202を有しており、この断面図では、そのうちの三つの画素202a、202b、202cが示されている。画素202bは画素202aと画素202cに隣接する。なお図2(A)では、画素202を支持する基板102や、画素202を駆動するための各種回路は省略されている。
図2(A)は、表示装置200の模式的な断面図である。表示装置200は複数の画素202を有しており、この断面図では、そのうちの三つの画素202a、202b、202cが示されている。画素202bは画素202aと画素202cに隣接する。なお図2(A)では、画素202を支持する基板102や、画素202を駆動するための各種回路は省略されている。
画素202は、第1の電極110、および第2の電極112を有している。第1の電極110は画素202a、202b、202cごとに設けられており、互いに隔壁114によって電気的に分断されている。隔壁114は第1の電極110の端部を覆い、第1の電極110の厚さに起因する凹凸を緩和する役割を有している。第2の電極112は、複数の画素202a、202b、202cにわたって設けられている。したがって、第2の電極112は複数の画素202a、202b、202cによって共有される。各画素202a、202b、202cには、第1の電極110と第2の電極112の間にEL層120が設けられる。EL層120の構成は第1実施形態で述べたものと同様である。
図2(A)では、EL層120のうち、発光層126を除く正孔注入層122、正孔輸送層124、電子輸送層128、電子注入層130は画素202a、202b、202cにわたって形成されており、これらは画素202a、202b、202cによって共有される。一方、発光層126は各画素202a、202b、202cごとに設けられている。このような構造を採用することで、画素202a、202b、202cは互いに異なる発光材料を含有する発光層(126a、126b、126c)を有することができ、これによって、互いに異なる発光色を生成することができる。例えば発光層126a、126b、126cにそれぞれ青色、緑色、赤色の発光を与える発光材料を含有させることにより、画素202a、202b、202cから三原色を取り出してフルカラー表示を行うことができる。図2(A)に示した例では、発光層126a、126b、126cは互いに接しておらず、正孔輸送層124と電子輸送層128が隔壁114上で接しているが、発光層126a、126b、126cは隔壁114上で互いに重なるように形成されていてもよい。
図2(A)に示す表示装置200では、発光層126を除く層は、画素202a、202b、202cにおいて同一の構造を有しているが、これらの層は画素ごとに異なる材料や構造、厚さを有していてもよい。例えば図2(B)に示すように、画素202a、202b、202c間で互いに正孔輸送層124の厚さが異なるように表示装置200を構成してもよい。あるいは図示しないが、正孔注入層122や電子輸送層128の厚さや積層構造が画素ごとに異なってもよい。このように表示装置200を構成することにより、発光素子100の光学距離Lを画素ごとに変化させることができる。その結果、各画素202においてより適切な共振構造を構築することができる。
表示装置200は、第2の電極112上に光学調整層140を有する(図2(A)、(B))。光学調整層140の構成は第1実施形態で述べたものと同様である。光学調整層140は、複数の画素202a、202b、202cにわたって形成することができ、この場合、複数の画素202a、202b、202cによって共有される。
各画素202a、202b、202cにおいて光学調整層140は同一のフォトリフラクティブ材料を含んでもよい。しかしながらフォトリフラクティブ材料は、異なる画素間において、組成は同一であるが化学構造が異なってもよい。あるいは、異なる画素間において、組成は同一であるが相構造(あるいは結晶状態)が異なってもよい。フォトリフラクティブ材料が一つの層内で複数の相構造をとる場合、相構造が異なるとは、複数の相構造の割合が異なることを含む。あるいは、フォトリフラクティブ材料異なる画素間において組成が異なっていてもよい。このため、異なる画素間において、光学調整層140は屈折率が異なることができる。例えば、隣接する画素202aと202bにおいて、光学調整層140の屈折率が異なることができる。連続する画素202a、202b、202cにおいて、光学調整層140の屈折率はすべて互いに異なっていてもよい。
表示装置200の光学調整層140の数は任意であり、例えば図3に示すように、複数の層を含む積層構造を有していてもよい。図3では、三つの光学調整層(第1の光学調整層142、第2の光学調整層144、第3の光学調整層146)が設けられた構造が示されている。この場合、第1の光学調整層142、第2の光学調整層144、第3の光学調整層146の各々おいて、画素に依存することなく同一のフォトリフラクティブ材料を含むことができるが、第1の光学調整層142、第2の光学調整層144、第3の光学調整層146は互いに異なるフォトリフラクティブ材料を含有することができる。
光学調整層140が積層構造を有する場合、各光学調整層142、144、146の屈折率は、画素ごとに任意に調整することができる。図3に示す例では、第1の光学調整層142では、画素202aにおけるフォトリフラクティブ材料の屈折率は画素202bと102cにおけるそれと異なる。第2の光学調整層144では、画素202bにおけるフォトリフラクティブ材料の屈折率は画素202aと102cにおけるそれと異なる。第3の光学調整層146では、画素202cにおけるフォトリフラクティブ材料の屈折率は画素202aと102cにおけるそれと異なる。このように光学調整層140を調整することにより、発光素子100の共振構造をそれぞれの画素202の発光色に対して最適になるよう、調整することができる。
図示していないが、光学調整層140が単層構造を有し、複数の異なるフォトリフラクティブ材料が含まれていてもよい。この場合には、屈折率の変化挙動が互いに異なるようにフォトリフラクティブ材料が選択される。例えば吸収特性や屈折率が異なるように、フォトリフラクティブ材料を選択することができる。
第1実施形態で述べたように、表示装置200は光学調整層140上にパッシベーション膜150を有することができる(図4参照)。パッシベーション膜150は外部から水や酸素などの不純物が発光素子100へ侵入することを防ぐ機能を有しており、これにより、発光素子100の信頼性を向上させることができる。パッシベーション膜150の構造は任意であり、例えば図4に示すような三層構造を有することができる。この場合、パッシベーション膜150は第1の層152、第2の層154、第3の層156を有することができる。例えば第1の層152と第3の層156は無機化合物を含むことができ、第2の層154は有機化合物を含むことができる。第2の層154は、隔壁114などに起因する凹凸を吸収し、平坦な表面を与えるような厚さで形成することが可能である。第3の層156は、光学調整層140と屈折率の差が大きい材料を含むことが好ましく、これにより、光学調整層140上面での反射率を大きくすることができる。
対向基板104は、フィル材160を介してパッシベーション膜150上に設けることができる。したがってフィル材160は接着剤としても機能する。対向基板104により、発光素子100をはじめ、表示装置200が物理的に保護される。
[2.光学調整層による共振制御]
図5、6を用い、図2(A)に示す表示装置200の光学調整層140を用いる共振制御について説明する。ここでは、画素202a、202b、202cにはそれぞれ、青色、緑色、赤色の発光を与える発光層126a、126b、126cが設けられるとして説明を行う。
図5、6を用い、図2(A)に示す表示装置200の光学調整層140を用いる共振制御について説明する。ここでは、画素202a、202b、202cにはそれぞれ、青色、緑色、赤色の発光を与える発光層126a、126b、126cが設けられるとして説明を行う。
図5に、画素202a、202b、202cに設けられる発光素子100a、100b、100cの模式的構造を示す。発光素子100a、100b、100cは互いに発光層126a、126b、126cの構造が異なる。すなわち、発光層126a、126b、126cでは、含まれる材料の少なくとも一つが異なる。また、画素202a、202b、202cに設けられる光学調整層140も互いに屈折率が異なる。それぞれの屈折率をna、nb、ncとする。図6(A)に示すように、画素202a、202b、202cの発光層126a、126b、126cから、青色領域(例えば450nm付近)、緑色領域(例えば550nm付近)、赤色領域(例えば700nm付近)にピークを有する光がそれぞれ得られる。
ここで、光学調整層140の屈折率は、na<nb<ncとなるように調整する。例えば、フォトリフラクティブ材料が光照射によって屈折率が増大する場合、画素202a、202b、202cに対する光照射時間ta、tb、tcがta<tb<tcとなるように光学調整層140に光照射を行えばよい。逆に、フォトリフラクティブ材料が光照射によって屈折率が減少する場合、画素202a、202b、202cに対する光照射時間ta、tb、tcがta>tb>tcとなるように光学調整層140に光照射を行えばよい。EL層120や第2の電極112の光学距離は、これらの膜厚が極端に異ならない限り互いにほぼ同一であるが、上述したように光照射時間を制御することで、発光素子100a、100b、100cの光学距離La、Lb、Lcを、La<Lb<Lcとなるように制御することができる。このため、画素202aでは短波長の光の増幅に最も適した共振構造が得られ、画素202cでは長波長の光の増幅に最も適した共振構造が得られる。一方画素202bでは中間波長の光の増幅に最も適した共振構造が得られる。すなわち、画素202a、202b、202cの共振構造は、それぞれ青色、緑色、赤色の発光に最適化することができ、図6(B)で示すように、表示装置200の正面から観測されるスペクトルの幅が小さくなる。その結果、各画素202a、202b、202cの色純度が改善され、色再現性に優れた表示装置200を得ることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第2実施形態で述べた表示装置200と異なる構造を有する表示装置210について説明する。第1、第2実施形態と同様の構造に関しては説明を省略することがある。
本実施形態では、第2実施形態で述べた表示装置200と異なる構造を有する表示装置210について説明する。第1、第2実施形態と同様の構造に関しては説明を省略することがある。
[1.構造]
表示装置210は、複数の画素202に含まれるEL層120のうち、発光層126の構造が画素間で同一であり、かつ、白色の発光を与えるようにEL層120が構成される点で表示装置200と異なる。より具体的には、図7に示すように、画素202a、202b、202cにおいて発光層126は同一の構造を有する。この場合、発光層126は画素202a、202b、202cにわたって形成することができ、画素202a、202b、202cによって共有される。発光層126は、例えば青色、緑色、赤色をそれぞれ与える三つの発光層が積層された構造を有してもよい。あるいは、青色を与える発光層と黄色を与える発光層が積層された構造を有してもよい。あるいは、青緑色を与える発光層と赤色を与える発光層が積層された構造を有してもよい。なお、発光層126以外の層は、隣接する画素202間で異なる構造を有していてもよい。
表示装置210は、複数の画素202に含まれるEL層120のうち、発光層126の構造が画素間で同一であり、かつ、白色の発光を与えるようにEL層120が構成される点で表示装置200と異なる。より具体的には、図7に示すように、画素202a、202b、202cにおいて発光層126は同一の構造を有する。この場合、発光層126は画素202a、202b、202cにわたって形成することができ、画素202a、202b、202cによって共有される。発光層126は、例えば青色、緑色、赤色をそれぞれ与える三つの発光層が積層された構造を有してもよい。あるいは、青色を与える発光層と黄色を与える発光層が積層された構造を有してもよい。あるいは、青緑色を与える発光層と赤色を与える発光層が積層された構造を有してもよい。なお、発光層126以外の層は、隣接する画素202間で異なる構造を有していてもよい。
光学調整層140は、第2実施形態で述べたように単一の層で構成されてもよく、複数の光学調整層(例えば第1の光学調整層142、第2の光学調整層144、第3の光学調整層146)を含んでもよい。
[2.光学調整層による共振制御]
表示装置210の光学調整層140による共振制御について、図8を用いて説明する。ここでは、画素202a、202b、202cからそれぞれ、青色、緑色、赤色の発光を取り出すとして説明を行う。また、表示装置200と同様、表示装置210では、画素202a、202b、202cにおける光学調整層140の屈折率はna<nb<ncであり、したがって光学距離La、Lb、LcはLa<Lb<Lcとなる。
表示装置210の光学調整層140による共振制御について、図8を用いて説明する。ここでは、画素202a、202b、202cからそれぞれ、青色、緑色、赤色の発光を取り出すとして説明を行う。また、表示装置200と同様、表示装置210では、画素202a、202b、202cにおける光学調整層140の屈折率はna<nb<ncであり、したがって光学距離La、Lb、LcはLa<Lb<Lcとなる。
図8(A)には、左から順に、画素202a、202b、202cに含まれる発光層126が与える発光スペクトルを示す。上述したように、発光層126は画素202a、202b、202cで同一の構造を有しており、白色の発光を与える。したがって、これらのスペクトルの形状は同一であり、幅は広く、可視光領域のほぼ全体をカバーする。
画素202aは、短波長の光の増幅に最も適した共振構造を有する。したがって、青色領域(例えば450nm付近)の光を増幅し、この領域から離れた波長の光は減衰する。このため、図8(B)の左側の図に示すように、青色領域以外の発光スペクトルは減衰し、画素202aからは主に青色の発光を得ることができる。
逆に、画素202cは、長波長の光の増幅に最も適した共振構造を有する。したがって、赤色領域(例えば750nm付近)の光を増幅し、この領域から離れた波長の光は減衰する。このため、図8(B)の右側の図に示すように、赤色領域以外の発光スペクトルは減衰し、画素202cからは主に赤色の発光を得ることができる。
一方、画素202bは、中間波長の光の増幅に最も適した共振構造を有する。したがって、緑色領域(例えば530nm付近)の光を増幅し、この領域から離れた波長の光は減衰する。このため、図8(B)の真中の図に示すように、緑色領域以外の発光スペクトルは減衰し、画素202bからは主に緑色の発光を得ることができる。
このように、カラーフィルタを設置しなくても、光照射によって屈折率が変化する、あるいは制御可能な材料を含む光学調整層140を設けることにより、白色発光の発光素子を有する画素202から任意の色を取り出すことが可能となる。
(第4実施形態)
本実施形態では、本発明の表示装置200の製造方法に関して説明する。第1乃至第3実施形態と同様の構成については、説明を割愛することがある。
本実施形態では、本発明の表示装置200の製造方法に関して説明する。第1乃至第3実施形態と同様の構成については、説明を割愛することがある。
図9は、表示装置200の模式的な斜視図である。表示装置200は行方向と列方向に配置される複数の画素202とそれによって構成される表示領域204、走査線駆動回路206、データ線駆動回路208を基板102の一方の面(上面)に有している。対向基板104は表示領域204を覆う。外部回路(図示せず)からの各種信号は、基板102上に設けられた端子212に接続されるフレキシブルプリント回路(FPC)などのコネクタを経由して走査線駆動回路206やデータ線駆動回路208に入力され、これらの信号に基づいて各画素202が制御される。
なお、走査線駆動回路206、データ線駆動回路208のいずれか、あるいは両方は、基板102の上に直接形成される必要はなく、基板102とは異なる基板(半導体基板など)上に形成された駆動回路を基板102やコネクタ上に設け、これらの駆動回路によって各画素202を制御してもよい。図9では、基板102上に形成された走査線駆動回路206が対向基板104に覆われ、一方、データ線駆動回路208は別基板に形成された後に基板102上に搭載される例が示されている。
基板102と対向基板104とはガラス基板などの可撓性を持たない基板でもよく、あるいは、可撓性を有する基板でもよい。対向基板104の替わりに、樹脂フィルム、円偏光板などの光学フィルムを貼り合せる構造を用いてもよい。画素202はマトリクス状に設けられるが、配列には特に制限はなく、ストライプ配列、デルタ配列などを採用することができる。
図10に、連続して設けられる三つの画素202a、202b、202cを含む、表示装置200の断面模式図を示す。複数の画素202a、202b、202cを含む画素202の各々は、下地膜214を介して基板102上にトランジスタ220、トランジスタ220と電気的に接続される発光素子100、補助容量250などの素子を有する。図10では、各画素202に一つのトランジスタ220と一つの補助容量250が設けられる例が示されているが、各画素202は複数のトランジスタや複数の容量素子を有してもよい。発光素子100の構造は、第1実施形態で述べたものと同様である。以下、表示装置200の断面模式図を参照し、表示装置200の製造方法を述べる。
[1.トランジスタ]
図11(A)に示すように、まず基板102上に下地膜214を形成する。基板102は、トランジスタ220など、表示領域204に含まれる半導体素子や発光素子100などを支持する機能を有する。したがって基板102には、この上に形成される各種素子のプロセスの温度に対する耐熱性とプロセスで使用される薬品に対する化学的安定性を有する材料を使用すればよい。具体的には、基板102はガラスや石英、プラスチック、金属、セラミックなどを含むことができる。
図11(A)に示すように、まず基板102上に下地膜214を形成する。基板102は、トランジスタ220など、表示領域204に含まれる半導体素子や発光素子100などを支持する機能を有する。したがって基板102には、この上に形成される各種素子のプロセスの温度に対する耐熱性とプロセスで使用される薬品に対する化学的安定性を有する材料を使用すればよい。具体的には、基板102はガラスや石英、プラスチック、金属、セラミックなどを含むことができる。
表示装置200に可撓性を付与する場合、基板102上に基材を形成する。この場合、基板102は支持基板とも呼ばれる。基材は可撓性を有する絶縁膜であり、例えばポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボナートに例示される高分子材料から選択される材料を含むことができる。基材は、例えば印刷法やインクジェット法、スピンコート法、ディップコーティング法などの湿式成膜法、あるいはラミネート法などを適用して形成することができる。
下地膜214は基板102(および基材)からアルカリ金属などの不純物がトランジスタ220などへ拡散することを防ぐ機能を有する膜であり、窒化ケイ素や酸化ケイ素、窒化酸化ケイ素、酸化窒化ケイ素などの無機絶縁体を含むことができる。下地膜214は化学気相成長法(CVD法)やスパッタリング法などを適用して単層、あるいは積層構造を有するように形成することができる。下地膜214中の不純物濃度が小さい場合、下地膜214は設けない、あるいは基板102の一部だけを覆うように形成してもよい。
次に半導体膜222を形成する(図11(A))。半導体膜222は例えばケイ素などの14族元素を含むことができる。あるいは半導体膜222は酸化物半導体を含んでもよい。酸化物半導体としては、インジウムやガリウムなどの第13族元素を含むことができ、例えばインジウムとガリウムの混合酸化物(IGO)が挙げられる。酸化物半導体を用いる場合、半導体膜222はさらに12族元素を含んでもよく、一例としてインジウム、ガリウム、および亜鉛を含む混合酸化物(IGZO)が挙げられる。半導体膜222の結晶性に限定はなく、半導体膜222は単結晶、多結晶、微結晶、あるいはアモルファスのいずれの結晶状態を含んでもよい。
半導体膜222がケイ素を含む場合、半導体膜222は、シランガスなどを原料として用い、CVD法によって形成すればよい。得られるアモルファスシリコンに対して加熱処理、あるいはレーザなどの光を照射することで結晶化を行ってもよい。半導体膜222が酸化物半導体を含む場合、スパッタリング法などを利用して形成することができる。
次に半導体膜222を覆うようにゲート絶縁膜224を形成する(図11(A))。ゲート絶縁膜224も、ケイ素を含有する無機化合物、例えば酸化ケイ素や窒化ケイ素などを用い、下地膜214と同様の手法で形成することができる。ゲート絶縁膜224は単層構造、積層構造のいずれの構造を有していてもい。
引き続き、ゲート絶縁膜224上にゲート電極226をスパッタリング法やCVD法を用いて形成する(図11(B))。ゲート電極226はチタンやアルミニウム、銅、モリブデン、タングステン、タンタルなどの金属やその合金などを用い、単層、あるいは積層構造を有するように形成することができる。例えばチタンやタングステン、モリブデンなどの比較的高い融点を有する金属でアルミニウムや銅などの導電性の高い金属を挟持する構造を採用することができる。
次にゲート電極226上に層間膜228を形成する(図11(B))。層間膜228は単層構造、積層構造のいずれの構造を有していてもよく、窒化ケイ素や酸化ケイ素、窒化酸化ケイ素、酸化窒化ケイ素などの無機絶縁体を含むことができ、下地膜214と同様の手法で形成することができる。積層構造を有する場合、例えば有機化合物を含む層を形成したのち、無機化合物を含む層を積層してもよい。こののち、半導体膜222に対してドーピングを行い、ソース/ドレイン領域を形成してもよい。
次に、層間膜228とゲート絶縁膜224に対してエッチングを行い、半導体膜222に達する開口230を形成する(図11(C))。開口230は、例えばフッ素含有炭化水素を含むガス中でプラズマエッチングを行うことで形成することができる。
次に開口230を覆うように金属膜を形成し、エッチングを行って成形することで、ソース/ドレイン電極232を形成する(図12(A))。金属膜はゲート電極226と同様、種々の金属を含むことができ、単層構造、積層構造のいずれの構造を有することができる。金属膜は、ゲート電極226の形成と同様の手法を用いて形成することができる。以上の工程により、トランジスタ220が形成される。本実施形態では、トランジスタ220はトップゲート型のトランジスタとして図示されているが、トランジスタ220の構造に限定はなく、トランジスタ220はボトムゲート型トランジスタ、ゲート電極226を複数有するマルチゲート型トランジスタ、半導体膜222の上下を二つのゲート電極226で挟持する構造を有するデュアルゲート型トランジスタでもよい。また、ソース/ドレイン電極232と半導体膜222との上下関係にも制約はない。
[2.補助容量、発光素子]
次に平坦化膜240を、トランジスタ220を覆うように形成する(図12(A))。平坦化膜240は、トランジスタ220などに起因する凹凸や傾斜を吸収し、平坦な面を与える機能を有する。平坦化膜240は有機絶縁体で形成することができる。有機絶縁体としてエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボナート、ポリシロキサンなどの高分子材料が挙げられる。平坦化膜240は、上述した湿式成膜法などによって形成することができる。
次に平坦化膜240を、トランジスタ220を覆うように形成する(図12(A))。平坦化膜240は、トランジスタ220などに起因する凹凸や傾斜を吸収し、平坦な面を与える機能を有する。平坦化膜240は有機絶縁体で形成することができる。有機絶縁体としてエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボナート、ポリシロキサンなどの高分子材料が挙げられる。平坦化膜240は、上述した湿式成膜法などによって形成することができる。
その後平坦化膜240に対してエッチングを行い、トランジスタ220のソース/ドレイン電極232の一方を露出する開口242が設けられる(図12(B))。そしてこの開口242を覆い、トランジスタ220のソース/ドレイン電極232の一方と接するように接続電極244を形成する(図12(C))。接続電極244には、ITOやIZOなどの導電性酸化物を用い、スパッタリング法などを用いて形成することができる。なお、接続電極244の形成は任意であるが、接続電極244を設けることにより、引き続くプロセスにおいてソース/ドレイン電極232表面の劣化を防ぎ、ソース/ドレイン電極232と第1の電極110間の電気的接続においてコンタクト抵抗の発生を抑制することができる。
引き続き、平坦化膜240上に金属膜を形成し、エッチングを行って金属膜を成形し、補助容量250の一方の電極252を形成する(図13(A)))。ここで用いる導電層は、ソース/ドレイン電極232の形成に用いる導電層と同様、単層構造、積層構造、いずれの構造を有してもよく、例えばモリブデン/アルミニウム/モリブデンの三層構造を採用することができる。
引き続き、平坦化膜240、および電極252上には絶縁膜254が形成される(図13(A))。絶縁膜254はトランジスタ220に対する保護膜として機能するだけでなく、補助容量250における誘電体としても機能する。したがって、誘電率の比較的高い材料を用いることが好ましい。例えば窒化ケイ素や窒化酸化ケイ素、酸化窒化ケイ素などを用い、CVD法やスパッタリング法を適用して絶縁膜254を形成することができる。絶縁膜254には開口256、258が設けられる(図13(A))。前者は、のちに形成される第1の電極110と接続電極244との電気的接続ために設けられる。後者は、隔壁114形成後の熱処理等を通じて、平坦化膜240から脱離する水やガスを、隔壁114を通じて引き抜くための開口である。
次に図13(B)に示すように、開口256を覆うように第1の電極110を形成する。第1の電極110と絶縁膜254、電極252によって補助容量250が形成される。補助容量250を設けることで、トランジスタ220のゲート電極226の電位をより長期間保持することができる。
第1の電極の構成は第1実施形態で述べたものと同様であり、スパッタリング法やCVD法などを用いて形成することができる。
次に、第1の電極110の端部を覆うように、隔壁114を形成する(図13(B))。隔壁114により、第1の電極110などに起因する段差を吸収し、かつ、隣接する画素202の第1の電極110を互いに電気的に絶縁することができる。隔壁114はエポキシ樹脂やアクリル樹脂などを用い、湿式成膜法で形成することができる。
次に発光素子100のEL層120、および第2の電極112を、第1の電極110と隔壁114を覆うように形成する。これらの構成は第1実施形態で述べたものと同様である。具体的には、まず、正孔注入層122を第1の電極110と隔壁114を覆うように形成し、その後正孔注入層122上に、正孔輸送層124を形成する(図14(A))。上述したように、正孔注入層122、正孔輸送層124はいずれも単層構造を有してもよく、積層構造を有してもよい。例えば図2(A)で示したように、画素202ごとに正孔輸送層124の厚さを変化させる場合、厚さの大きい正孔輸送層124を有する画素202cでは、複数の化合物が積層された積層された正孔輸送層124を設け、厚さの小さい正孔輸送層124を有する画素202aでは、正孔輸送層124が単層構造を有するようにしてもよい。
引き続き、正孔輸送層124上に発光層126を形成する(図14(B))。本実施形態では、連続する画素202a、202b、202c間で異なる構造、あるいは異なる材料を含む発光層126a、126b、126cが形成される。この場合、メタルマスクを用い、対応する画素202a、202b、202cにそれぞれの発光層126a、126b、126cに含まれる材料を蒸着によって堆積させればよい。あるいはインクジェット法を用いて発光層126a、126b、126cを形成してもよい。
発光層126上には電子輸送層128、電子注入層130が順次形成され、その後、電子注入層130上に第2の電極112が形成される(図15(A))。EL層120を構成する各層は、湿式成膜法、あるいは蒸着法などの乾式成膜法を適用して形成すればよい。第2の電極も、スパッタリング法や蒸着法などを用いて形成される。以上の工程により、補助容量250と発光素子100が形成される。
[3.光学調整層]
次に、第2の電極112上に光学調整層140を形成する(図15(B))。光学調整層140は湿式成膜法、あるいは乾式成膜法によって形成することができる。あるいは、エピタキシャル成長法や、原子層堆積(ALD)法を用いてもよい。この時、光学調整層140は、複数の画素202にわたって形成することができる。換言すると、光学調整層140を画素202ごとに個別に形成せず、複数の画素202に共有されるように形成することができる。このため、複数の画素202にわたり、光学調整層140の厚さは同一、あるいは実質的に同一にすることができる。必要に応じ、複数の光学調整層140を積層してもよい。
次に、第2の電極112上に光学調整層140を形成する(図15(B))。光学調整層140は湿式成膜法、あるいは乾式成膜法によって形成することができる。あるいは、エピタキシャル成長法や、原子層堆積(ALD)法を用いてもよい。この時、光学調整層140は、複数の画素202にわたって形成することができる。換言すると、光学調整層140を画素202ごとに個別に形成せず、複数の画素202に共有されるように形成することができる。このため、複数の画素202にわたり、光学調整層140の厚さは同一、あるいは実質的に同一にすることができる。必要に応じ、複数の光学調整層140を積層してもよい。
その後、フォトマスク260を光学調整層140上に配置する。フォトマスク260は、光照射を行う画素に対応する位置に透光部を有し、それ以外の領域は非透光性を有する。図15(B)に示す例では、画素202cにおいて光学調整層140の屈折率を最も大きく変化させる。したがって、画素202cと透光部が重なるよう、フォトマスク260を配置する。その後、光学調整層140中に含まれるフォトリフラクティブ材料の吸収波長に相当する波長の光を照射する(一回目の光照射)。これにより、光照射された領域、すなわち、画素202c内におけるフォトリフラクティブ材料、および光学調整層140は、他の領域のそれらと異なる屈折率を有することができる(図16)。
次に、図16に示すように、光照射を行う画素(図16では画素202cと202b)に対応する位置に透光部を有するフォトマスク260を配置する。その後、二回目の光照射を行う。これにより、画素202c内の光学調整層140は、二回の光照射が行われるのに対し、画素202bでは一回の光照射が行われる。したがって、画素202bと202c間で、光学調整層140の屈折率を互いに異なるようにすることができる(図17)。
引き続き、三回目の光照射を行う(図17)。ここでは、画素202a、202b、202c内の光学調整層140に対して光照射を行う。したがって、フォトマスク260は設置しなくてもよい。これにより、画素202c内の光学調整層140は三回の、画素202bでは二回の、画素202aでは一回の光照射が行われる。いずれの光照射でも同一の光エネルギーが与えられるとすると、画素202c内の光学調整層140において最も大きく屈折率が変化し、一方、画素202a内の光学調整層140では、屈折率の変化が最も小さい(図18)。このように、フォトマスク260を用いる光照射を行うことで、各画素202において光学調整層140の堆積を個別に行うことなく、屈折率を制御することが可能である。なお、光照射の回数は任意に選択することができる。
[4.パッシベーション膜、およびその他の構成]
光学調整層140を形成したのち、パッシベーション膜150を形成する。具体的には図19に示すように、まず第1の層152を光学調整層140上に形成する。第1の層152は、例えば窒化ケイ素や酸化ケイ素、窒化酸化ケイ素、酸化窒化ケイ素などの無機材料を含むことができ、下地膜214と同様の手法で形成することができる。
光学調整層140を形成したのち、パッシベーション膜150を形成する。具体的には図19に示すように、まず第1の層152を光学調整層140上に形成する。第1の層152は、例えば窒化ケイ素や酸化ケイ素、窒化酸化ケイ素、酸化窒化ケイ素などの無機材料を含むことができ、下地膜214と同様の手法で形成することができる。
引き続き第2の層154を形成する。第2の層154は、アクリル樹脂やポリシロキサン、ポリイミド、ポリエステルなどを含む有機樹脂を含有することができる。また、図19に示すように、隔壁114に起因する凹凸を吸収するよう、また、平坦な面を与えるような厚さで形成してもよい。第2の層154は、インクジェット法などの湿式成膜法によって形成することができる。あるいは、上記高分子材料の原料となるオリゴマーを減圧下で霧状あるいはガス状にし、これを第1の層152に吹き付けて、その後オリゴマーを重合することによって第2の層154を形成してもよい。
その後、第3の層156を形成する。第3の層156は、第1の層152と同様の構造を有し、同様の方法で形成することができる。以上のプロセスにより、パッシベーション膜150が形成される。
その後、フィル材160を介して対向基板104を固定する(図10)。フィル材160はポリエステル、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などの高分子材料を含むことができ、印刷法やラミネート法などを適用して形成することができる。フィル材160に乾燥剤が含まれていてもよい。対向基板104は基板102と同様の材料を含むことができる。表示装置200に可撓性を付与する場合には、対向基板104には、上述した高分子材料に加え、ポリオレフィン、ポリイミドなどの高分子材料を適用することも可能である。この場合、上述したように、基板102上に基材を形成し、その上にトランジスタ220や発光素子100などの素子が形成される。その後、基板102と基材の界面にレーザなどの光を照射して基板102と基材間の接着性を低下させ、引き続き物理的に基板102を剥離することで可撓性の表示装置200を得ることができる。
図示しないが、上述したように、対向基板104を用いず、偏光板(円偏光板)を形成してもよい。あるいは、対向基板104の上、あるいは下に偏光板を設けてもよい。
なお、パッシベーション膜150を形成せず、封止剤106を用いて対向基板104を基板102上に固定してもよい(図1参照)。この時、基板102、対向基板104、封止剤106で形成される空間には窒素やアルゴンなどの不活性ガスを充填してもよい。また、この空間に乾燥剤を添加してもよい。これにより、光学調整層140は不活性ガスの層と接触することが可能となる。
上述したように、光学調整層140は、複数の画素202にわたって形成することができ、各画素202における光学調整層140の屈折率の制御は、フォトマスクを用いる光照射によって行うことができる。通常、発光素子の共振構造を調整するために電極に光学調整層を設ける場合、画素ごとに共振構造が異なるため、光学調整層は画素ごとに異なるプロセスを用いて設置する必要がある。このため、プロセスの負担が増大する。特に表示装置の解像度が高く、画素のサイズが小さくなると、画画素ごとに異なる膜厚の光学調整層を形成することは必ずしも容易ではない。
しかしながら本発明の実施形態の一つでは、フォトマスクを用いる光照射によって画素ごとに光学調整層140の光学膜厚を制御する。フォトマスクを用いる光照射は高い位置精度で光照射が可能であり、このため、各画素202に対応する位置において、精確に光学調整層140に光照射を行うことできる。したがって、高解像度の表示装置であっても、光学調整層140の屈折率を画素ごとに精密に制御することができ、高品質の画像を再現可能な表示装置を低コストで提供することができる。
本発明の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態の表示装置を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
本明細書においては、開示例として主にEL表示装置の場合を例示したが、他の適用例として、その他の自発光型表示装置、液晶表示装置、あるいは電気泳動素子などを有する電子ペーパ型表示装置など、あらゆるフラットパネル型の表示装置が挙げられる。また、中小型から大型まで、特に限定することなく適用が可能である。
上述した各実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、または、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
100:発光素子、100a:発光素子、100b:発光素子、100c:発光素子、102:基板、104:対向基板、106:封止剤、110:第1の電極、112:第2の電極、114:隔壁、120:EL層、122:正孔注入層、124:正孔輸送層、126:発光層、126a:発光層、126b:発光層、126c:発光層、128:電子輸送層、130:電子注入層、140:光学調整層、142:第1の光学調整層、144:第2の光学調整層、146:第3の光学調整層、150:パッシベーション膜、152:第1の層、154:第2の層、156:第3の層、160:フィル材、200:表示装置、202:画素、202a:画素、202b:画素、202c:画素、204:表示領域、206:走査線駆動回路、208:データ線駆動回路、210:表示装置、212:端子、214:下地膜、220:トランジスタ、222:半導体膜、224:ゲート絶縁膜、226:ゲート電極、228:層間膜、230:開口、232:ドレイン電極、240:平坦化膜、242:開口、244:接続電極、250:補助容量、252:電極、254:絶縁膜、256:開口、258:開口、260:フォトマスク
Claims (17)
- 基板と、
前記基板上の第1の発光素子と、
前記基板上に位置し、前記第1の発光素子に隣接する第2の発光素子を有し、
前記第1の発光素子と前記第2の発光素子は、
第1の電極と、
前記第1の電極上のEL層と、
前記EL層上の第2の電極と、
前記第2の電極上の光学調整層を有し、
前記第1の発光素子上の前記光学調整層と前記第2の発光素子上の前記光学調整層とは、連続して一体に配置されており、
前記第1の発光素子上の前記光学調整層の屈折率は、前記第2の発光素子上の前記光学調整層の屈折率と異なる表示装置。 - 前記光学調整層は、光照射によって屈折率が変化する第1の材料を含む、請求項1に記載の表示装置。
- 前記第1の材料は、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子間で前記屈折率が異なる、請求項2に記載の表示装置。
- 前記第1の材料は、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子間で組成が同一であり、化学構造が異なる、請求項2に記載の表示装置。
- 前記第1の材料は、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子間で組成が同一であり、相構造が異なる、請求項2に記載の表示装置。
- 前記第1の材料の前記屈折率の変化は可逆的である、請求項2に記載の表示装置。
- 前記第1の材料の前記屈折率の変化は非可逆的である、請求項2に記載の表示装置。
- 前記光学調整層は、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子間で厚さが同一である、請求項1に記載の表示装置。
- 前記光学調整層上に第2の基板をさらに有し、
前記光学調整層は、前記光学調整層と前記第2の基板の間の空間に露出する、請求項1に記載の表示装置。 - 前記光学調整層上に、前記光学調整層と接し、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子を覆うパッシベーション膜をさらに有する、請求項1に記載の表示装置。
- 前記光学調整層上に、第2の光学調整層をさらに有し、
前記第2の光学調整層は、光照射によって屈折率が変化する第2の材料を含む、請求項1に記載の表示装置。 - 前記第2の材料は、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子間で屈折率が異なる、請求項11に記載の表示装置。
- 第1の画素と、前記第1の画素に隣接する第2の画素内にそれぞれ第1の電極を形成し、
前記第1の画素の前記第1の電極上と前記第2の画素の前記第1の電極上とにEL層を形成し、
前記EL層上に第2の電極を形成し、
前記第2の電極上に、前記第1の画素と前記第2の画素に共有される光学調整層を形成することを含み、
前記光学調整層は、前記第1の画素と前記第2の画素間で屈折率が異なる、発光装置の製造方法。 - 前記光学調整層は、光照射によって屈折率が変化する第1の材料を含む、請求項13に記載の製造方法。
- 前記第1の画素と前記第2の画素の一方を光照射することをさらに含む、請求項14に記載の製造方法。
- 前記第1の画素と前記第2の画素の他方を光照射することをさらに含む、請求項15に記載の製造方法。
- 前記第1の画素と前記第2の画素の両方を光照射することをさらに含む、請求項15に記載の製造方法。
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