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JP2014128147A - モータ制御装置 - Google Patents

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JP2014128147A
JP2014128147A JP2012284330A JP2012284330A JP2014128147A JP 2014128147 A JP2014128147 A JP 2014128147A JP 2012284330 A JP2012284330 A JP 2012284330A JP 2012284330 A JP2012284330 A JP 2012284330A JP 2014128147 A JP2014128147 A JP 2014128147A
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Toshiaki Sato
俊彰 佐藤
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

【課題】選択されている制御定数とモータとの不一致を防止して、モータに合った適切な制御定数でモータをモータ制御装置に制御させる。
【解決手段】制御定数格納部61は、複数種類のモータにそれぞれ対応する複数種類の制御定数を格納している。モータ電圧検出器55及び電流検出器52は、ファンモータ22に直流電力が供給されている状態でモータ電流Im及びモータ印加電圧Vmotを検出可能に構成されている。モータ種類判別部62は、制御定数格納部61に格納されている複数の制御定数からファンモータ22に合う制御定数を選択させるため、電圧検出器55及び電流検出器52での検出結果に基づいてファンモータ22の種類を判別する。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータを制御するモータ制御装置、特に、複数種類のモータに対応可能なモータ制御装置に関する。
空気調和装置や給湯器などのモータを内蔵する電動機器では、空気調和装置や給湯器などの電動機器の出力に応じてモータの種類を変更することがある。出力などの一部の仕様は異なっているが、他の多くの機能が共通化されている電動機器の間では、多くの部品を共通化して同一シリーズとして製造することが度々行なわれる。そして、このような同一シリーズの電動機器では、モータを制御するためのモータ制御装置も共通化することが求められている。
例えば、特許文献1(特開2006−343034号公報)に記載されているように、一つのモータ制御装置であるインバータ駆動装置が複数種類のモータに対応できるようにするために、モータの種類ごとに異なる制御定数(モータ定数)をモータ制御装置に組み込むことが行なわれている。
ところが、特許文献1に記載されているモータ制御装置では、インバータ制御の対象となるモータが決まった段階で、組み込まれている複数の制御定数の中から手動で、そのモータの制御定数が選択される。そのため、電動機器に設置されたモータと手動で選択された制御定数とが一致しない誤った接続が発生する可能性がある。あるいは、製造時の誤組立によって、同様の誤った接続が発生する可能性がある。この時には、実際のモータと制御定数が適合しないために、モータに過電流が流れる、あるいは脱調してモータが停止してしまうなどの不具合が発生してしまう恐れがある。
モータの制御定数を自動的に測定(すなわちオートチューニング)できれば、このような問題が解消される。しかし、モータの制御定数を自動測定するためには、モータの起動前にオートチューニングを行なうステップが必要になる。このような制御定数のオートチューニングを行なうと、起動に時間が掛かり、またオートチューニングのための制御部が必要になるためモータ制御装置が高価なものとなる。
本発明の課題は、選択されている制御定数とモータとの不一致を防止して、モータに合った適切な制御定数でモータをモータ制御装置に制御させることである。
本発明の第1観点に係るモータ制御装置は、複数種類のモータにそれぞれ対応する複数種類の制御定数を格納している制御定数格納部と、制御するべき判別対象モータが含まれる電気回路に接続され、判別対象モータに直流電力が供給されている状態で判別対象モータの所定部分の直流電流及び直流電圧のうちの少なくとも一方を検出可能に構成されている検出器と、制御定数格納部に格納されている複数の制御定数から判別対象モータに合う制御定数を選択させるため、検出器での検出結果に基づいて判別対象モータの種類を判別するモータ種類判別部と、を備える、ものである。
第1観点のモータ制御装置においては、制御定数格納部の制御定数と検出部の検出結果とを用いてモータ種類判別部が判別対象モータの種類を判別することにより、判別対象モータの種類が判別されるので、判別対象モータの種類と制御定数との不一致を防ぐことができる。
本発明の第2観点に係るモータ制御装置は、第1観点に係るモータ制御装置において、制御定数格納部は、モータの種類と巻線抵抗との関係を示す情報を格納しており、検出器は、判別対象モータの巻線の直流電流及び直流電圧のうちの少なくとも一方を検出可能に構成され、モータ種類判別部は、検出器での検出結果に基づいて判別対象モータの巻線抵抗を推定し、巻線抵抗に基づいて判別対象モータの種類を判別する、ものである。
第2観点のモータ制御装置においては、判別対象モータの巻線抵抗の抵抗値が種類ごとに大きく変わる場合に、モータ種類判別部における判別対象モータの巻線抵抗の推定を容易に行なうことができる。
本発明の第3観点に係るモータ制御装置は、第1観点又は第2観点に係るモータ制御装置において、検出器は、所定の直流電圧の印加によって判別対象モータの特定相に直流通電されるときに流れる直流電流を検出し、モータ種類判別部は、検出器で検出される直流電流から判別対象モータの種類を判別する、ものである。
第3観点のモータ制御装置においては、モータに流れる直流電流は検出し易いので、簡単な構成の検出器でモータ種類の判別を実現できる。
本発明の第4観点に係るモータ制御装置は、第1観点又は第2観点に係るモータ制御装置において、検出器は、所定の直流電流を判別対象モータの特定相に供給することによって巻線に印加される直流電圧を検出し、モータ種類判別部は、検出器で検出される直流電圧から判別対象モータの種類を判別する、ものである。
第4観点のモータ制御装置においては、モータに発生する直流電圧は検出し易いので、簡単な構成の検出器でモータ種類の判別を実現できる。
本発明の第5観点に係るモータ制御装置は、第1観点から第4観点のいずれかに係るモータ制御装置において、検出器は、判別対象モータに係る欠相故障の検出時に判別対象モータに直流電力が供給されている状態で判別対象モータの所定部分の直流電流又は直流電圧を検出するように構成されている、ものである。
第5観点のモータ制御装置においては、モータ種類判別部の判別を故障検出時に行うことで、判別のための時間を別途設ける必要がなくなる。
本発明の第6観点に係るモータ制御装置は、第1観点から第4観点のいずれかに係るモータ制御装置において、検出器は、判別対象モータの起動に係る位置決め時に判別対象モータに直流電力が供給されている状態で、判別対象モータの所定部分の直流電流又は直流電圧を検出するように構成されている、ものである。
第6観点のモータ制御装置においては、モータ種類判別部の判別を位置決め時に行うことで、判別のための時間を別途設ける必要がなくなる。
本発明の第7観点に係るモータ制御装置は、第1観点から第6観点のいずれかに係るモータ制御装置において、モータ種類判別部は、判別された判別対象モータの種類に合う種類の制御定数を制御定数格納部から出力させる、ものである。
第7観点のモータ制御装置は、モータ種類判別部が判別対象モータに合った種類の制御定数を制御定数格納部から出力させ、判別した判別対象モータの種類に合わせて制御定数を設定させることができる。
本発明の第8観点に係るモータ制御装置は、第1観点から第7観点のいずれかに係るモータ制御装置において、設置されるべき設置予定モータの種類に係る情報を取得する情報取得部をさらに備え、モータ種類判別部は、判別された判別対象モータの種類と情報取得部で取得された設置予定モータの種類とを比較して、比較結果に応じて報知信号を出力する、ものである。
第8観点のモータ制御装置は、モータ種類判別部が出力する報知信号によって、モータ制御装置の上位に置かれている電動機器全体の制御装置やモータの使用者に対して、設置されているモータの種類に誤りが有るか否かを報知することができる。
本発明の第1観点に係るモータ制御装置では、判別対象モータの種類と制御定数との不一致を防ぎ、判別対象モータに合った適切な制御定数を用いて判別対象モータを制御することができる。
本発明の第2観点に係るモータ制御装置では、モータ種類判別部における判別対象モータの種類の判別が容易に行なえるようになる。
本発明の第3観点に係るモータ制御装置では、直流電流を検出する検出器を簡単な構成で実現でき、構成が簡素化される。
本発明の第4観点に係るモータ制御装置では、直流電圧を検出する検出器を簡単な構成で実現でき、構成が簡素化される。
本発明の第5観点又は第6観点に係るモータ制御装置では、判別対象モータの種類の判別によりモータの起動が遅れるのを防止することができる。
本発明の第7観点に係るモータ制御装置では、判別対象モータに合った適切な制御定数を用いて判別対象モータを制御するように、自動的に設定することができる。
本発明の第8観点に係るモータ制御装置では、判別対象モータの種類に不適合な制御定数を使って制御が継続されるのを止めさせることができる。
本発明に係るモータ制御装置が適用される空気調和装置の一例を示す冷凍回路図。 本発明のモータ制御回路及びそれが適用される室外ファンの構成を説明するための回路図。 一実施形態に係るスイッチング態様を説明するためのテーブル。 (a)シャント抵抗に流れる電流の一例を示すタイミングチャート、(b)スイッチング態様の切り換えを説明するためのタイミングチャート。 故障検出を説明するためのフローチャート。 制御定数格納部に格納されている情報を説明するためのテーブル。 モータ種類とモータ電流との関係を示す電流波形図。 モータ電流と故障検出との関係を説明するための電流波形図。 欠相故障箇所と電流検出の関係を説明するためのテーブル。 (a)ゲート制御電圧Guのタイミングチャート、(b)ゲート制御電圧Gvのタイミングチャート、(c)ゲート制御電圧Gwのタイミングチャート、(d)ゲート制御電圧Gxのタイミングチャート、(e)ゲート制御電圧Gyのタイミングチャート、(f)ゲート制御電圧Gzのタイミングチャート。 変形例に係るスイッチング態様を説明するためのテーブル。 (a)変形例に係るモータ電流の一例を示すタイミングチャート、(b)スイッチング態様の切り換えを説明するためのタイミングチャート。 変形例のモータ電流を説明するための電流波形図。 変形例の欠相故障箇所と電流検出の関係を説明するためのテーブル。 モータ制御回路及びそれが適用される室外ファンの変形例1Fを説明するための回路図。 モータ制御回路及びそれが適用される室外ファンの変形例1Gを説明するための回路図。
(1)全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係るモータ制御装置が適用される空気調和装置の構成の概略を示す図である。図1の空気調和装置10は、室外機101と室内機102とを備えて構成されている。室外機101には、圧縮機103、四路切換弁104、室外熱交換器105、電動弁106、アキュムレータ107及び室外ファン20等が設けられており、室内機102には、室内熱交換器109及び室内ファン110などが設けられている。ここでは、室外機101及び室内機102のいずれか一方が熱源ユニットに相当し、熱源ユニットは、他ユニットとの間で熱の遣り取りを行って熱の利用を行うものである。
空気調和装置10において、室外機101と室内機102とが配管111で接続されることにより、冷媒の循環する冷媒回路が構成されている。冷媒回路を構成するため、室外熱交換器105は、一方の出入口が四路切換弁104に接続され、四路切換弁104と接続されていない他方の出入口が電動弁106に接続されている。電動弁106は、室外熱交換器105と接続されていない方の出入口が室内熱交換器109に接続されている。そして、圧縮機103の吐出側には四路切換弁104が設けられている。圧縮機103から吐出された冷媒は、四路切換弁104の第1ポートから入り、四路切換弁104の第3ポートからアキュムレータ107を介して圧縮機103に冷媒が戻される。
四路切換弁104は、冷房時には実線で示した接続になり、暖房時には破線で示した接続になることによって、冷房時と暖房時の冷媒の流れる方向を切り換える。つまり、冷房時には、室外熱交換器105に接続されている四路切換弁104の第2ポートと第1ポートの間が開通し、室内熱交換器109に接続されている四路切換弁104の第4ポートと第3ポートとの間が開通する。一方、暖房時には、室内熱交換器109に接続されている四路切換弁104の第4ポートと第1ポートとの間が開通し、室外熱交換器105に接続されている第2ポートと第3ポートとの間が開通する。
冷媒は、圧縮機103と室外熱交換器105と電動弁106とアキュムレータ107と室内熱交換器109とからなる冷凍回路を循環する。暖房時には、室外機101の室外熱交換器105で室外の熱を取り込んだ冷媒が室内機102の室内熱交換器109に流れ、冷媒は室内機102の室内熱交換器109で室内空気に熱を放出する。そして、熱を放出して冷えた冷媒が室内熱交換器109から室外熱交換器105に戻る。冷房時には、暖房の時とは逆に、室外機101の室外熱交換器105で室外へ熱を放出して冷えた冷媒は、室内機102の室内熱交換器109に流れ、室内熱交換器109で熱を取り込むことによって室内空気から熱を奪う。室内熱交換器109で熱を奪って温度が上昇した冷媒が再び室外熱交換器105において熱を放出する。
冷媒との間で熱交換する室外空気や室内空気の気流は、室外熱交換器105や室内熱交換器109に設けられている室外ファン20や室内ファン110が発生させる。室外ファン20や室内ファン110が発生すべき空気流は、空調能力に応じて変更される。そのため、空気調和装置10の室外機101や室内機102のケーシングが同じでも、室外ファン20や室内ファン110の出力が異なるタイプの空気調和装置10がシリーズ化されている。そして、ファンモータ22,110aには幾つかの種類が準備されている。そのため、後述するモータ制御装置は、複数種類のファンモータ22,110aに適用可能に構成されている。
これら室外ファン20や室内ファン110を駆動するファンモータ22,110aの駆動装置において欠相異常が発生すると、ファンモータ22,110aの回転数が低下したり、騒音を発生したり、ファンモータ22,110aが停止したりする不具合を生じる。ファンモータ22,110aの回転数が低下したり停止したりすると、空気の流れが減少あるいは停止して冷媒と室内空気や室外空気との間での熱交換の効率が悪くなるので、空気調和装置10は、外部に対して異常を報知して空気調和装置10の運転を停止するなどの処置を採る。そのために、空気調和装置10は、全体の制御を行なう主制御装置120を備えている。主制御装置120は、圧縮機103と室外熱交換器105と電動弁106と室外ファン20と室内熱交換器109と室内ファン110とに接続されている。それは、主制御装置120がこれらの機器の内部及びその周辺の種々の検出器から制御に必要な情報を得るためであり、またこれらの機器のうちの特定の機器、例えばファンモータ22,110aの回転や圧縮機103のモータ103aの運転周波数を制御するためである。
(2)室外ファン
本発明のモータ制御装置は、圧縮機103、室外ファン20及び室内ファン110のいずれのモータ103a及びファンモータ22,110aにも適用可能であるが、ここでは、室外ファン20のファンモータ22に適用される場合を説明する。図2に示されているように、室外ファン20は、回転羽根21とファンモータ22とインバータ回路30と整流回路40とモータ制御装置50とを備えている。回転羽根21は、ファンモータ22によって駆動されて回転する。ファンモータ22は、インバータ回路30から駆動電圧SU,SV,SWを供給される。インバータ回路30には、整流回路40で整流される直流電圧が印加される。また、インバータ回路30は、モータ制御装置50によって制御されている。モータ制御装置50は、インバータ回路30を制御することによってファンモータ22の回転数などを制御している。
(2−1)整流回路
(2−1−1)整流部
整流部41を構成する4つのダイオードD1a,D1b,D2a,D2bは、ブリッジ状に結線されブリッジ回路を形成している。ブリッジ回路を形成するため、2つのダイオードD1a,D1bが直列に接続され、同様に2つのダイオードD2a,D2bが直列に接続されている。ダイオードD1a,D2aのカソード端子は共に平滑コンデンサ42のプラス側端子に接続されており、整流部41のプラス側の出力端子として機能する。ダイオードD1b,D2bのアノード端子は共に平滑コンデンサ42のマイナス側端子に接続されており、整流部41のマイナス側の出力端子として機能する。ダイオードD1aのアノード端子とダイオードD1bのカソード端子の接続点及びダイオードD2aのアノード端子とダイオードD2bのカソード端子の接続点は、商用電源91の2つの出力端子にそれぞれ接続されている。このような構成を有する整流部41は、商用電源91から入力される交流電圧Vacを整流して平滑コンデンサ42に供給する。
(2−1−2)平滑コンデンサ42
平滑コンデンサ42は、整流部41によって整流された電圧を平滑する。平滑コンデンサ42によって平滑化された電圧は、リップルの低い直流電圧Vdcであり、平滑コンデンサ42の後段、即ち出力側に接続されたインバータ回路30に印加される。この平滑コンデンサ42のマイナス側端子の接続されているラインの電位が基準電位(以下GNDという)となる。
(2−2)インバータ回路
インバータ回路30は、平滑コンデンサ42の出力側に接続される。図2に示されているように、インバータ回路30は、複数の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、単にトランジスタという)Q3a,Q3b,Q4a,Q4b,Q5a,Q5b及び複数の還流用ダイオードD3a,D3b,D4a,D4b,D5a,D5bを含む。また、インバータ回路30は、ブートストラップキャパシタC3,C4,C5並びにそれらに直列に接続されている抵抗R3,R4,R5及びダイオードD3c,D4c,D5cを含む。ブートストラップキャパシタC3,C4,C5には、トランジスタQ3a,Q4a,Q5aを駆動できるだけの直流電圧VDが抵抗R3,R4,R5及びダイオードD3c,D4c,D5cを介して接続され、トランジスタQ3b,Q4b,Q5bがオンすることで、ブートストラップキャパシタC3,C4,C5がそれぞれNU,NV,NWを基準とした電圧に充電される。また、ここでは図示しないが、ブートストラップキャパシタC3,C4,C5は、ダイオードD3c,D4c,D5c側がそれぞれトランジスタQ3a,Q4a,Q5aの駆動回路に接続されて、トランジスタQ3a,Q4a,Q5a駆動用の電源となる。ダイオードD3c,D4c,D5cは、インバータ動作によってブートストラップキャパシタC3,C4,C5の電位が変動して直流電圧VDより高い電位となった場合に、直流電圧VD側への放電が行なわれないために設けられている。
トランジスタQ3aとQ3b、Q4aとQ4b、Q5aとQ5bは、それぞれ互いに直列に接続されており、各ダイオードD3a〜D5bは、各トランジスタQ3a〜Q5bに、トランジスタのコレクタ端子とダイオードのカソード端子が、また、トランジスタのエミッタ端子とダイオードのアノード端子が接続されるよう、逆並列接続されている。
インバータ回路30は、平滑コンデンサ42から直流電圧Vdcが印加され、かつモータ制御装置50により指示されたタイミングで各トランジスタQ3a〜Q5bがオン及びオフを行うことによって、ファンモータ22を駆動する駆動電圧SU,SV,SWを生成する。この駆動電圧SU,SV,SWは、各トランジスタQ3aとQ3b、Q4aとQ4b、Q5aとQ5bの各接続点NU,NV,NWからファンモータ22に出力される。
(2−3)ファンモータ22
ファンモータ22は、3相のブラシレスDCモータにて構成されており、ステータ22aとロータ22bとを有している。
ステータ22aは、スター結線されたU相、V相及びW相の駆動コイルLu,Lv,Lwを含む。各駆動コイルLu,Lv,Lwの一方端は、それぞれインバータ回路30(後述)から延びるU相、V相及びW相の各配線の駆動コイル端子TU,TV,TWに接続されている。各駆動コイルLu,Lv,Lwの他方端は、互いに端子TNとして接続されている。これら3相の駆動コイルLu,Lv,Lwは、ロータ22bが回転することにより、その回転速度とロータ22bの位置に応じた誘起電圧を発生させる。
ロータ22bは、N極及びS極からなる複数極の永久磁石を含み、ステータ22aに対し回転軸を中心として回転する。ロータ22bの回転トルクは、この回転軸と同一軸心上にある出力軸を介して回転羽根21に伝達される。
(2−4)モータ制御装置50
モータ制御装置50は、上述したように、インバータ回路30を制御することによってファンモータ22の制御を行なっている。ファンモータ22の制御を行なうために、ファンモータ22及びインバータ回路30に係る電流や電圧を検出しており、直流電圧検出部51、電流検出部52、及びモータ電圧検出部55を備えている。また、インバータ回路30に対してトランジスタQ3a,Q3b,Q4a,Q4b,Q5a,Q5bのゲート電位を変化させるゲート制御電圧Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを生成するため、ゲート駆動回路53、センサレス制御回路54及びマイクロコンピュータ60を備えている。
(2−4−1)直流電圧検出部51
直流電圧検出部51は、平滑コンデンサ42の出力側に接続されており、平滑コンデンサ42の両端電圧、即ち直流電圧Vdcの大きさを検出するためのものである。直流電圧検出部51は、例えば、直列に接続された2つの抵抗が平滑コンデンサ42に並列接続され、直流電圧Vdcが分圧されるように構成される。それら2つの抵抗同士の接続点の電圧がセンサレス制御回路54に入力される。
(2−4−2)電流検出部52
電流検出部52は、平滑コンデンサ42及びインバータ回路30の間であって、かつ平滑コンデンサ42のマイナス側端子に接続されている。電流検出部52は、ファンモータ22の起動後、ファンモータ22に流れるモータ電流Imを検出する。電流検出部52は、例えば、シャント抵抗及び該抵抗の両端の電圧を増幅させるオペアンプを用いた増幅回路で構成されてもよい。電流検出部52において、例えば、シャント抵抗が直流電圧Vdcをインバータ回路30に供給するGND側のラインに直列に挿入され、増幅回路で増幅されることによって検出されるモータ電流Imに応じた電圧がセンサレス制御回路54に入力される。
(2−4−3)モータ電圧検出部55
モータ電圧検出部55は、コイル端子TU,TV,TWに接続されており、電位の高い端子と、電位の低い端子の間の電圧を検出し、マイクロコンピュータ60に入力する。言い換えれば、駆動電圧SU,SV,SWのうちの、一番高い電圧と一番低い電圧間の電圧差を検出してマイクロコンピュータ60に入力している。モータ印加電圧Vmotが、そのままマイクロコンピュータ60に入力するのに大きすぎる電圧の場合には、検出回路は例えば、SU,SV,SWがそれぞれ、直列に接続された2つの抵抗によって駆動電圧が分圧されるように構成され、それら2つの抵抗同士の接続点の電圧がVmotとしてマイクロコンピュータ60に入力される。なお、モータ印加電圧Vmotは、モータ電圧検出部内で電圧差を求めてVmotとした後でマイクロコンピュータ60に入力するのでもよいし、あるいは、マイクロコンピュータ60にSU,SV,SWそれぞれに対応する検出電圧全てを入力し、マイクロコンピュータ60内で電圧差を演算してもよい。
(2−4−4)ゲート駆動回路53
ゲート駆動回路53は、センサレス制御回路54からの起動指令に基づき、インバータ回路30の各トランジスタQ3a〜Q5bのオン及びオフの状態を変化させる。具体的には、ゲート駆動回路53は、センサレス制御回路54によって決定されたデューティを有する駆動電圧SU,SV,SWがインバータ回路30からファンモータ22に出力されるように、各トランジスタQ3a〜Q5bのゲートに印加するゲート制御電圧Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを生成する。生成されたゲート制御電圧Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzは、トランジスタQ3a〜Q5bのそれぞれのゲート端子に印加される。
このファンモータ22は、センサレス制御されているので、起動直後にはゲート駆動回路53のゲート制御電圧Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzにより直流励磁される。特に、このモータ制御装置50は、直流励磁のときにモータ種類の判別、欠相故障及び短絡故障を行なうために、直流励磁において2通りのスイッチング態様によって直流電流を流してロータ固定を行なっている。ロータ固定時のゲート駆動回路53の動作については後ほど詳細に説明する。
(2−4−5)センサレス制御回路54
センサレス制御回路54は、直流電圧検出部51、電流検出部52、ゲート駆動回路53、及びマイクロコンピュータ60に接続されている。センサレス制御回路54は、ファンモータ22をセンサレス方式、より具体的にはロータ位置センサレス方式にて駆動制御するための機能を有している。
ファンモータ22は、まずは、直流励磁方式にて起動する。直流励磁方式とは、起動直後のファンモータ22に対して所定の電圧を印加する直流通電を行うことで、ファンモータ22におけるロータ22bの位置を所定位置に一旦固定させ、ロータ22bが固定した状態からファンモータ22の回転を開始させる方式である。
このファンモータ22を制御するロータ位置センサレス方式においては、ロータ22bを固定した後から回転位相が検出できる回転数に達するまで、回転位相と非同期の状態で所定の交流波形を持つ駆動電圧を印加して強制的にロータ22bの回転数を漸次増加させる強制駆動が行なわれる。
センサレス制御回路54は、ロータ固定後に回転を始めたファンモータ22のロータ22bの位置を推定すると共に、推定したロータ22bの位置に基づいてファンモータ22の回転数を推定する。推定されたファンモータ22の回転数は、回転数信号FGとして、マイクロコンピュータ60に入力される。マイクロコンピュータ60から回転数指令Vfgを含む運転指令がセンサレス制御回路54に送られてくると、センサレス制御回路54は、この運転指令、推定したロータ22bの位置、推定した回転数、直流電圧検出部51の検出結果及び電流検出部52の検出結果を用いてロータ位置センサレス方式により各制御タイミングにおける駆動電圧SU,SV,SWのデューティを決定し、電圧指令値Vpwmによってゲート駆動回路53に指示する。
ここで説明しているロータ位置センサレス方式では、ファンモータ22の特性を示す各種パラメータ、直流電圧Vdc(即ち、直流電圧検出部51の検出結果)、モータ電流Im(即ち、電流検出部52の検出結果)、及びファンモータ22の制御に関する所定の数式モデル等を用いて、ロータ22bの位置の推定、回転数の推定、回転数に対するPI制御、及びモータ電流Imに対するPI制御等が行なわれる。ファンモータ22の特性を示す各種パラメータとしては、使用されるファンモータ22の巻線抵抗、インダクタンス成分、誘起電圧、極数などが挙げられる。
(2−4−6)マイクロコンピュータ60
マイクロコンピュータ60は、センサレス制御回路54、電流検出部52、モータ電圧検出部55及び主制御装置120に接続されている。マイクロコンピュータ60は、主制御装置120からの指令に沿ってファンモータ22を制御する。また、ファンモータ22やインバータ回路30に欠相故障や短絡故障が生じた場合には、マイクロコンピュータ60から主制御装置120に故障の発生を示す報知信号が送信される。
マイクロコンピュータ60は、ファンモータ22の起動時のロータ固定のときに、欠相故障及び短絡故障の検出を行なう。そのために、マイクロコンピュータ60は、直流励磁のときに電流検出部52で検出される電流に係る信号を電流検出部52から受信する。
マイクロコンピュータ60は、ロータ固定時に欠相故障及び短絡故障の検出を行なうために故障検出機能を有している。マイクロコンピュータ60は、ロータ固定時の2通りの通電パターンのときに電流検出部52で検出される電流に基づいて欠相故障及び短絡故障を検出する。このマイクロコンピュータ60で行われる故障検出については後ほど詳しく説明する。
また、マイクロコンピュータ60は、直流励磁されるときにファンモータ22の駆動コイルLu,Lv,Lwの抵抗値を推定する。これら駆動コイルLu,Lv,Lwの抵抗値は相互に等しい。そのため、モータ電圧検出部55で検出される直流のモータ印加電圧Vmotと電流検出部52で検出される直流のモータ電流Imとを使い、1相分の巻線抵抗値は、2/3×Vmot/Imという式を用いて算出される。
(3)起動動作の概要
ファンモータ22が停止又は気流などによってわずかに回転している状態から、インバータ回路30によってファンモータ22に三相交流が供給され、ファンモータ22が主制御装置120から指示されている回転数に達するまでを簡単に説明する。主制御装置120は、設定されている空気調和を実現し得る冷媒回路の状態に近づける制御において、ファンモータ22の回転数をモータ制御装置50に指示する。
モータ制御装置50は、ファンモータ22の起動直後にロータ位置固定を行なうために直流励磁を行なう。この直流励磁では、インバータ回路30は、2通りの通電パターンで通電するための2通りのスイッチング態様を採る。この2通りのスイッチング態様のときに、モータ制御装置50は、ファンモータ22の種類を検出し、故障検出を行なうと共に、モータ種類の判別を行なう。
モータ種類の不一致や故障が検出されなければ、モータ制御装置50は、次いで強制駆動を行ない、更には通常の起動のための三相交流をインバータ回路30に出力させるようにゲート制御電圧Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを生成する。モータ種類の不一致や故障が発見されれば、モータ制御装置50は、主制御装置120にモータ種類の不一致、欠相故障及び短絡故障のうちの少なくとも一つが発生していることを通知する。主制御装置120は、モータ制御装置50からの不具合発生の通知を受けて、空気調和装置10の表示部(図示せず)にモータ種類の不一致や故障の発生を表示する。また、主制御装置120は、モータ制御装置50からのモータ種類の不一致や故障発生の通知を受けて、ファンモータ22の起動動作を中止させる。
モータ種類の不一致や故障が検出されなければ、モータ制御装置50は、検出したファンモータ22の種類に応じた制御定数を用いてファンモータ22の起動を継続する。
(4)故障検出及びモータ種類の判別に係わる動作
(4−1)動作の概要
直流励磁の際のスイッチング態様を説明する前に、図3を用いて、スイッチング態様S1〜S6とU相、V相及びW相に流れる電流の関係を説明する。図3において、○は電流が流れることを示し、×は電流が流れないことを示している。例えば、インバータ回路30がスイッチング態様S1を採るとき、ファンモータ22及びインバータ回路30に故障がなければ、ハイアーム側のU相及びV相には電流が流れず、ハイアーム側のW相に電流が流れる。つまり、スイッチング態様S1では、トランジスタQ3a,Q4aがオフし、トランジスタQ5aがオンする。一方、スイッチング態様S1においてローアーム側では、U相及びV相に電流が流れ、W相に電流が流れないように、トランジスタQ3b,Q4bがオンし、トランジスタQ5bがオフする。
スイッチング態様S2〜S6についても、図3に示されているように、ハイアーム側又はローアーム側のいずれか一方の一つの相に電流が流れかつ二つの相に電流が流れない状態と他方の二つの相に電流が流れかつ一つの相に電流が流れない状態が生じる構成になっている。
また、スイッチング態様S1〜S6以外にスイッチング態様S0がある。スイッチング態様S0は、インバータ回路30のハイアーム側のトランジスタQ3a,Q4aをオフとし、ローアーム側のトランジスタQ3b,Q4b,Q5bのみをオンする態様である。このスイッチング態様S0は、ブートストラップキャパシタC3,C4,C5の充電を行うために設けられているものであり、また、直流励磁を行なっていない時にモータとインバータ回路との間で電流を還流させる働きをする。このスイッチング態様S0の時には、直流励磁は行なわれていないことになる。この還流動作が行なわれている間は、ローアーム側のU相、V相、W相には電流が流れているが直流電圧Vdc側からは電流が供給されず、また、ブートストラップキャパシタが充電されている状態であれば、トランジスタQ3b,Q4b,Q5bおよび電流検出部52を通って流れる充電電流は、直流励磁によって検出される電流に比べて無視できる程度に小さいため、図3ではスイッチング態様S0の時の電流は×としている。
直流励磁のときの2通りの通電パターンは、インバータ回路30の6つのトランジスタQ3a〜Q5bが1回はオンするような組合せになっている。例えば、一方にスイッチング態様S1が選ばれた場合には、他方にスイッチング態様S6が選択される。つまり、ハイアーム側のトランジスタQ3a,Q4aはスイッチング態様S6のときにオンし、トランジスタQ5aはスイッチング態様S1のときにオンする。ローアーム側について見れば、トランジスタQ3b,Q4bはスイッチング態様S1のときにオンし、トランジスタQ5bはスイッチング態様S6のときにオンする。
具体的には、例えば図4(b)に示されている直流励磁の期間Tdcのようなスイッチング態様の切り換えが行われる。まず、スイッチング態様S0でブートストラップキャパシタC3〜C5の充電が行なわれ、スイッチング態様S6でトランジスタQ3a,Q4a,Q5bのいずれかに故障が生じていないかが検査される。次に、再び、スイッチング態様S0でブートストラップキャパシタC3〜C5の充電を行なうと共に、還流動作によってモータに流れている電流を減衰させる。そしてさらに、スイッチング態様S1でトランジスタQ3b,Q4b,Q5aのいずれかに故障が生じていないかが検査される。
さらに、故障が生じていないことが確認されると、マイクロコンピュータ60は、制御定数格納部61及びモータ種類判別部62により、モータ電圧検出部55で検出されるモータ印加電圧Vmotと、電流検出部52で検出されるモータ電流Imとを用いてファンモータ22の種類の判別を行なう。
次に、図5のフローチャートに沿ってモータ種類の判別及び故障検出の手順について説明する。直流励磁において、マイクロコンピュータ60は、ブートストラップキャパシタC3〜C5を充電された後、第1スイッチング態様、例えば図4(b)に示されている場合にはスイッチング態様S6での通電を行なわせる(ステップST1)。この通電によってロータ22bは、固定位置に移動するための回転動作を始める。このとき、電流検出部52ではシャント抵抗に流れるモータ電流Imを検出し、センサレス制御回路54を介してマイクロコンピュータ60に対して検出結果を出力する。また、マイクロコンピュータ60は、モータ電圧検出部55で検出されるモータ印加電圧Vmotの値を取得する。このように、モータ電圧検出部55及び電流検出部52での検出結果から、マイクロコンピュータ60は第1スイッチング態様(スイッチング態様S6)のモータ印加電圧Vmotとモータ電流Imとを記憶する(ステップST2)。また、ステップST2では、マイクロコンピュータ60は、モータ電流Imを用いて短絡故障の検出を行なう。そして、マイクロコンピュータ60は、短絡故障が検出された場合には、ステップST12に進み、短絡故障が検出されなかったときは次のステップST4に進む(ステップST3)。モータ電流Imを用いた短絡故障の検出については後述する。
次に、ステップST4において、マイクロコンピュータ60は、ブートストラップキャパシタC3〜C5を充電させた後、第2スイッチング態様、例えば図4(b)に示されている場合にはスイッチング態様S1での通電を行なわせる。この通電により、所定の位置にファンモータ22のロータ22bが固定される。このとき、ステップST2と同様に、マイクロコンピュータ60は、モータ電圧検出部55で検出されるモータ印加電圧Vmotの値と電流検出部52で検出されるモータ電流Imの値を取得して記憶する(ステップST5)。またこのとき、ステップST2と同様に、マイクロコンピュータ60は、モータ電流Imを用いて短絡故障の検出を行なう。そして、マイクロコンピュータ60は、短絡故障が検出された場合には、ステップST12に進み、短絡故障が検出されなかったときは次のステップST7に進む(ステップST6)。
次に、マイクロコンピュータ60は、モータ種類判別部62において、ステップST2、ST5で2回にわたって取得したモータ印加電圧Vmotとモータ電流Imを用いてモータの種類の判別を行なう(ステップST7)。モータ印加電圧Vmotとモータ電流Imを用いたモータの種類の判別については後ほど詳しく説明する。
もし、マイクロコンピュータ60でファンモータ22の種類が、設置されるべき種類と異なる場合には、ステップST8からステップST12に進み、室外ファン20のファンモータの種類の不一致がマイクロコンピュータ60から主制御装置120に通知されるとともにマイクロコンピュータ60によってファンモータ22の回転が停止される。
ステップST8で、モータ種類判別部62においてファンモータ22の種類が適切と判断されれば、ステップST8からステップST9に進み、マイクロコンピュータ60は欠相故障の検出が行われる。欠相故障の検出も、モータの種類に応じて準備されている閾値を用いて行なわれる。
もし、ステップST3、ST6、ST10で、マイクロコンピュータ60が故障の発生を検出すれば、室外ファン20に異常があることがマイクロコンピュータ60から主制御装置120に通知されるとともにマイクロコンピュータ60によってファンモータ22の回転が停止される(ステップST12)。ステップST10でマイクロコンピュータ60が故障の発生を検出しなければ、強制通電によりロータを回転させる(ステップST11)。
(4−2)モータ種類の判別
ここで、モータ制御装置50は対応可能なモータ種類は、図6に示されているように、α1〜α5の5種類であるとする。モータ制御装置50のマイクロコンピュータ60は、制御定数格納部61に、これら5種類のモータに適した制御定数〔φ1〕〜〔φ5〕を格納している。これら制御定数は、幾つかのパラメータの集合である。通常、巻線抵抗の抵抗値も制御定数に含められることが多いが、以下においては、説明のために制御定数と巻線抵抗とを区別して取り扱っている。
例えば、モータ種類がα1では、巻線抵抗の値は、rw11〜rw12までの範囲を持っている。従って、モータ種類α1の判定も、モータ電流Imが計算で求められる範囲Vmot/(3/2×rw11)〜Vmot/(3/2×rw12)に入っているか否かによって行なわれる。ここで、Vmot/(3/2×rw11)=I1,Vmot/(3/2×rw12)=I2であるとすると、図7に示されているように、モータ種類判別部62で求められるImがI1〜I2の間に入っている電流波形IW11のような場合には、モータ種類判別部62は、ファンモータ22の種類をα1と判別する。
このようなモータ種類の判別は、第1スイッチング態様と第2スイッチング態様の通電(ステップST1,ST4)で得られる2回の巻線抵抗の推定値に対して行なわれる。巻線抵抗の推定値は、図7に示されている過渡状態の期間T1を除いて、定常状態になった期間T2の計算結果を用いて行なわれる。例えば、Vmot/(3/2×rw21)=I3,Vmot/(3/2×rw22)=I4であるとすると、図7に示されている電流波形IW12が発生する場合には、モータ電流ImがI3〜I4の範囲に入るため、モータ種類判別部62は、ファンモータ22の種類をα2と判別する。ところが、欠相故障が生じている場合にもモータ電流Imが小さくなる場合があり、モータ種類がα1であるところを欠相故障が原因でモータ種類の判別を誤ってα2と判断してしまう可能性がある。そこで、前述のように、巻線抵抗の推定値が同一の範囲に入っていることを2つのスイッチング態様で確認することで、欠相故障によりモータ電流Imが小さくなっていることに起因してモータの種類の判別を誤る場合を排除できる。
そして、モータ種類判別部62は、判別されたファンモータ22の種類と情報取得部63で取得された設置予定モータの種類とを比較して、比較結果に応じて報知信号を主制御装置120に出力する。そのために、マイクロコンピュータ60の情報取得部63は、設置されるべき設置予定モータの種類に係る情報をマイクロコンピュータ60や主制御装置120から取得する。
(4−3)短絡故障、欠相故障の検出
ステップST2,ST5,ST9で行なわれるトランジスタQ3a〜Q5bの欠相故障の検出は、図4(a)に示されている、電流検出部52のシャント抵抗に流れる電流の大小を判断することによって行なわれる。モータの種類によってモータ電流Imが異なることから、モータ種類の判別(ステップST7)が終わった段階で、欠相故障を判別するための閾値も選択される。モータ種類がα1と判別されれば、マイクロコンピュータ60は、制御定数格納部61から閾値をIth1に決定する。図4(a)に示されているのは、欠相故障が生じていないときの電流波形であり、スイッチング態様S1,S6のときに流れる電流の電流値がいずれも閾値Ith1を超えている。
図8には、図4(a)に示されているシャント抵抗に流れる電流の電流波形IW1が拡大して示されている。また、図8には、欠相故障が生じているときにシャント抵抗に流れる電流の電流波形IW2,IW3が示されている。さらに、図8には、ファンモータ22又はインバータ回路30に短絡故障が発生しているときの電流波形IW4が示されている。電流波形IW1は上述のように欠相故障が発生していないときの電流波形であるから、定常状態になった期間T2では閾値Ith1を超えている。ただし、電流波形IW1でも過渡状態の期間T1では閾値Ith1を超えない期間が存在するので、欠相故障の検査は、定常状態で電流値が比較的安定している期間T2に行なわれる。
電流波形IW2は、二つの相で通電されるべき側のアームのうちの一方の相に欠相故障が発生している場合の電流波形の例である。電流波形IW2を見ると分かるように、一方の相に欠相故障が発生している場合は、直列に接続されている2つのトランジスタを通じて電流が流れるものの、3つのトランジスタを通じて電流が流れている場合に比べてシャント抵抗に繋がる電流経路の抵抗値が高くなるためシャント抵抗に流れる電流が減少する。
電流波形IW3は、一つの相で通電されるべき側のアームで欠相故障が発生している場合の電流波形又は二つの相で通電されるべき側のアームの両方の相に欠相故障が発生している場合の電流波形の例である。この場合には、シャント抵抗に繋がる電流経路がなくなるため、シャント抵抗には電流が流れない。
電流波形IW4は、ファンモータ22又はインバータ回路30で短絡故障が発生している場合の電流波形の例である。この場合、平滑コンデンサ42のプラス側端子からファンモータ22又はインバータ回路30、そして電流検出部52を経由して平滑コンデンサ42のマイナス側端子に繋がる極めて抵抗値の低いショートサーキットができるため、シャント抵抗に極めて大きな電流が流れる。従って、故障が発生していないときの電流波形IW1の最も大きな電流値に比べて十分に大きな閾値Ith20を設定することで、電流検出部52で検出される電流値を用いて短絡故障を検出することができる。なお、短絡故障の検出では、大きな電流を長期間流すことは好ましくないので、マイクロコンピュータ60は、過渡期間T1においても閾値Ith20を超えたときには短絡故障の判断によってファンモータ22の通電を停止させる。
上述の欠相故障の箇所と各スイッチング態様との関係をまとめると図9のようになる。図9の上段には、アームの種類と欠相故障との対応関係が示されている。図9の上段において○が欠相故障の発生がないことを示し、×が欠相故障の発生していることを示している。例えば、図9の上段の1行目は、U相のハイアーム側つまりトランジスタQ3aに欠相故障が生じているかどうかが記載されている。図9の下段には、スイッチング態様と電流検出との対応関係が示されている。図9の下段における○は、電流検出部52で検出される電流値が閾値Ith1を超えていたことを示している。図9の下段における×は電流値が0であったことを示している。そして、図9の下段における△は電流値が0ではなかったが、閾値Ith1よりも小さかったことを示している。つまり、○は欠相故障の発生が無い状態(電流波形IW1の状態)ことを示し、×が欠相故障によって電流経路が完全にオープン状態(電流波形IW3の状態)になっていることを示し、△が欠相故障によって電流値が減少している状態(電流波形IW2の状態)であることを示している。通常、トランジスタが同時に2つ以上故障する確率は小さいので、図9の下段の×のところについては、一つの相しか通電に関与していないトランジスタが故障した可能性が高いことが推測できる。
次に、図9の全体の見方を説明する。図9の上段の1列目に×が無くて○だけが記されている。つまり、図9の1列目は、インバータ回路30及びファンモータ22に欠相故障が発生していないことを示している。従って図9の下段の1列目も全て○になっている。図9の上段の2列目については、U相のハイアーム側にのみ×が記されており、U相のハイアーム側で欠相故障が発生している場合であることが示されている。このような場合に、インバータ回路30がスイッチング態様S4になっていれば、電流波形IW3の電流が生じるため欠相故障が発生しており、その箇所がU相のハイアーム側である可能性が高いことが特定される。このような場合に、インバータ回路30がスイッチング態様S5になっていれば、電流波形IW2の電流が生じるためハイアーム側で欠相故障が発生していることは特定できるが、オープン状態になっているのがU相であるのかW相であるのかの特定はできない。同様に、このような場合に、インバータ回路30がスイッチング態様S6になっていれば、電流波形IW2の電流が生じるためハイアーム側で欠相故障が発生していることは特定できるが、オープン状態になっているのがU相であるのかV相であるのかの特定はできない。
例えば、既に説明した直流励磁のときにスイッチング態様S1とスイッチング態様S6とを用いる場合についていえば、欠相故障が検出されたとき、W相のハイアーム側とローアーム側で欠相故障が生じている可能性が高いことは推定できるが、U相とV相のどちらで欠相故障が生じているかを特定することはできないということである。
(5)特徴
(5−1)
以上説明したように、ファンモータ22(判別対象モータの一例)の起動直後の直流励磁(位置決め時の一例、故障検出時の一例)のときに、例えばスイッチング態様S6にされているインバータ回路30から電流検出部52(検出器の一例)で検出されるモータ電流Im(判別対象モータの所定部分の直流電流の一例)及びモータ電圧検出部55(検出器の一例)で検出されるモータ印加電圧Vmot(判別対象モータの所定部分の直流電圧の一例)と、例えばスイッチング態様S1のインバータ回路30から電流検出部52で検出されるモータ電流Im及びモータ電圧検出部55で検出されるモータ印加電圧Vmotとがマイクロコンピュータ60に記憶される。モータ種類判別部62は、モータ電流Imとモータ印加電圧Vmotを用いて巻線抵抗の値を推定し、モータの種別を判別する(ステップST7)。その際、モータ種類判別部62は、例えば図7に示されているような、制御定数格納部61に格納されているモータの種類と巻線抵抗の関係を示す情報を使って判別する。
その結果、ファンモータ22の種類α1〜α5と制御定数〔φ1〕〜〔φ5〕との不一致を防ぐことができ、モータ制御装置50は、ファンモータ22に合った適切な制御定数を用いてファンモータ22を制御することができる。特に、ファンモータ22の巻線抵抗の抵抗値が種類ごとに大きく変わるので、モータ種類判別部62におけるファンモータ22の巻線抵抗の推定は容易に行なえる。
(5−2)
モータ種類判別部62は、判別されたファンモータ22の種類に合う種類の制御定数を制御定数格納部61から出力させる。ファンモータ22の種類α1〜α5に合った適切な制御定数〔φ1〕〜〔φ5〕を用いてファンモータ22の制御するように、自動的に設定することができる。
(5−3)
モータ種類判別部62は、判別されたファンモータ22の種類と情報取得部63で取得された設置予定モータの種類とを比較して、比較結果に応じた報知信号を主制御装置120に出力する。それにより、モータ種類判別部62が出力する報知信号によって、モータ制御装置50の上位に置かれている主制御装置120やモータの使用者に対して、設置されているモータの種類に誤りが有るか否かを報知することができる。その報知によって、モータの種類に不適合な制御定数を使って制御が継続されるのを主制御装置120が自動的に又は使用者が手動で止めさせることができる。
(6)変形例
(6−1)変形例1A
上記実施形態では、ブラシレスDCモータであるファンモータ22がセンサレス制御によって駆動されるときの直流励磁の際に故障検出が行われる場合を例に上げて説明したが、直流励磁のときに故障検出が行われないファンモータにも適用できる。また、直流電流や直流電圧の検出は、起動直後の直流励磁以外のタイミングで行なわれもよく、本願発明が適用できるものは、モータ制御装置50によるモータ種類の判別が直流励磁のときに行われるものには限られない。
(6−2)変形例1B
上記実施形態では、ブートストラップキャパシタを用いて構成されているインバータ回路30を例に上げて説明したが、ブートストラップキャパシタを用いないインバータ回路にも本願発明を適用することができる。その場合には、スイッチング態様S0を省いて動作させることができる。あるいは、直流励磁を行なわない時にトランジスタを全てオフするスイッチング態様として動作させることができる。
(6−3)変形例1C
上記実施形態では、図4に示されているように直流励磁においてブートストラップキャパシタC3〜C5の充電後、一つの態様、例えばスイッチング態様S1でオンし続ける例が示されているが、直流励磁はこのようなやり方には限られない。例えば、図10に示されているように、スイッチング態様S0とスイッチング態様S1とを交互に6回繰り返すなど、直流電圧をチョッピングして印加するようにしてもかまわない。
この場合、1相分の巻線抵抗値を求めるには、モータに対して電圧を印加するスイッチング態様(ここではS1)の期間のみでImとVmotを検出して巻線抵抗値を求めるか、あるいは、ImとVmotを平均値として検出し、その平均値で巻線抵抗値を求めるようにすればよい。このとき、算出式は上述のものと同じ式を用いることができる。なお、平均値を検出するには、検出部に平均値回路を追加して平均値を直接取得することや、前述の検出部で検出した瞬時的な電圧・電流を、マイクロコンピュータ内で平均値演算することにより、得ることができる。
(6−4)変形例1D
上記実施形態に係るモータ制御装置は、直流励磁のときにインバータ回路30の第1スイッチング態様と第2スイッチング態様の2つの通電パターンを用いて故障検出を行なっている。それに対して、モータ制御装置が、以下に説明するように直流励磁のときに3つの通電パターンを用いて故障検出を行なうように構成してもよい。そして、この3つの通電パターンを用いて、巻線抵抗の抵抗値を推定することができる。この場合には、1相分の巻線抵抗は、Vmot/(2×Im)で求められる。 ここで、3つの通電パターンを行なうためのスイッチング態様について図11及び図12を用いて説明する。まず、図11に示されているスイッチング態様S1a〜S6aとU相、V相及びW相に流れる電流の関係を説明する。図11において、○は電流が流れることを示し、×は電流が流れないことを示している。例えば、インバータ回路30がスイッチング態様S1aを採るとき、ファンモータ22及びインバータ回路30に故障がなければ、ハイアーム側のU相及びV相には電流が流れず、ハイアーム側のW相に電流が流れる。つまり、スイッチング態様S1aでは、トランジスタQ3a,Q4aがオフし、トランジスタQ5aがオンする。一方、スイッチング態様S1aにおいてローアーム側では、U相に電流が流れ、V相及びW相に電流が流れないように、トランジスタQ3bがオンし、トランジスタQ4b,Q5bがオフする。
スイッチング態様S2a〜S6aについても、図11に示されているように、ハイアーム側及びローアーム側の両方において、一つの相に電流が流れかつ二つの相に電流が流れない状態が生じる構成になっている。
直流励磁のときの3通りの通電パターンは、これら3つの通電パターンによってインバータ回路30の6つのトランジスタQ3a〜Q5bが1回はオンするような組合せになっている。例えば、一方にスイッチング態様S3aが選ばれた場合には、他にスイッチング態様S5a,S6aが選択される。つまり、ハイアーム側のトランジスタQ3aはスイッチング態様S6aのときにオンし、トランジスタQ4aはスイッチング態様S3aのときにオンし、トランジスタQ5aはスイッチング態様S5aのときにオンする。ローアーム側について見れば、トランジスタQ3bはスイッチング態様S3aのときにオンし、トランジスタQ4bはスイッチング態様S5aのときにオンし、トランジスタQ5bはスイッチング態様S6aのときにオンする。
具体的には、例えば図12(b)に示されている直流励磁の期間Tdcのようなスイッチング態様の切り換えが行われる。まず、スイッチング態様S0でブートストラップキャパシタC3〜C5の充電が行なわれ、スイッチング態様S6aでトランジスタQ3a,Q5bを通して駆動コイルLu,Lwに流れるモータ電流Imとそのときのモータ印加電圧Vmotが検出される。次に、再び、スイッチング態様S0でブートストラップキャパシタC3〜C5の充電を行なうと共に、還流動作によってモータに流れている電流を減衰させる。そして、スイッチング態様S3aでトランジスタQ4a,Q3bを通して駆動コイルLv,Luに流れるモータ電流Imとそのときのモータ印加電圧Vmotが検出される。再び、スイッチング態様S0でブートストラップキャパシタC3〜C5の充電を行なうと共に、還流動作によってモータに流れている電流を減衰させる。そしてさらに、スイッチング態様S5aでトランジスタQ5a,Q4bを通して駆動コイルLw,Lvに流れるモータ電流Imとそのときのモータ印加電圧Vmotが検出される。
モータ種類判別部62は、図13に示されている電流波形IW5を用いて、ファンモータ22の駆動コイルLu,Lv,Lwの抵抗値の推定を行なう。上記実施形態では、モータ印加電圧Vmotを抵抗値で割った値とモータ電流Imを比較したが、モータ電流Imとモータ印加電圧Vmotから抵抗値を求めて、それが制御定数格納部61に格納されている抵抗値の範囲に入っているか否かで判断してもよい。この場合には、第1スイッチング態様と第2スイッチング態様と第3スイッチング態様で検出されるモータ電流Imとモータ印加電圧Vmotから求められる3つの抵抗値がいずれも制御定数格納部61に格納されている抵抗値の範囲に入っているか否かが判断される。このように、第1スイッチング態様と第2スイッチング態様と第3スイッチング態様によって、駆動コイルLu,Lvと駆動コイルLu,Lwと駆動コイルLv,Lwの2つの駆動コイルの直列接続の抵抗値の推定ができる。
起動の手順については、図5のフローチャートに沿って説明した手順に第3スイッチング態様で通電したときのステップが加わるだけである。つまり、図5のステップST6の次に、ステップST4〜ST6と同様のステップが第3スイッチング態様について繰り返される。
次に、図13を用いて故障検出について説明する。図13には、欠相故障が生じているときにシャント抵抗に流れる電流の電流波形IW3が示されている。この場合にも、モータ種類に合った閾値が制御定数格納部61から選択される。さらに、図13には、ファンモータ22又はインバータ回路30に短絡故障が発生しているときの電流波形IW4が示されている。図8と比較して分かるように、図8には記載されていた電流波形IW2が図13には記載されていない。これは、スイッチング態様S3a,S5a,S6aのいずれにおいても例えばトランジスタがオープン状態になって導通しなければ、電流経路が遮断されて電流が流れなくなるためである。従って、モータ制御装置50においては、欠相故障の有無を判断するための閾値Ith30を欠相故障の無いときの電流波形IW5と欠相故障の有るときの電流波形IW3と間に設定すればよく、シャント抵抗に流れる電流の有無を電流検出部52に検出させることによって欠相故障の有無を判断することもできる。
なお、この場合には、上述の実施形態の場合と異なり、欠相故障が発生することに起因して巻線抵抗の抵抗値が小さいと判断されることはないため、第1スイッチング態様のみで巻線抵抗の抵抗値を判断して(ステップST7,ST8をステップST1の直後に行なって)、その後、第1スイッチング態様、第2スイッチング態様及び第3スイッチング態様の後でそれぞれ欠相故障の検出を行わせるように構成してもよい。
上述の欠相故障の箇所と各スイッチング態様との関係をまとめると図14のようになる。図14の上段には、アームの種類と欠相故障との対応関係が示されている。図14の上段において○が欠相故障の発生がないことを示し、×が欠相故障の発生していることを示している。例えば、図14の上段の1行目は、U相のハイアーム側つまりトランジスタQ3aに欠相故障が生じているかどうかが記載されている。図14の下段には、スイッチング態様と電流検出との対応関係が示されている。図14の下段における○は、電流検出部52で検出される電流値が閾値Ith30を超えていたことを示している。図14の下段における×は電流値が0であったことを示している。つまり、○は欠相故障の発生が無い状態(電流波形IW5の状態)ことを示し、×が欠相故障によって電流経路が完全にオープン状態(電流波形IW3の状態)になっていることを示している。
次に、図14の全体の見方を説明する。図14の上段の1列目に×が無くて○だけが記されている。つまり、図14の1列目は、インバータ回路30及びファンモータ22に欠相故障が発生していないことを示している。従って図14の下段の1列目も全て○になっている。図14の上段の2列目については、U相のハイアーム側にのみ×が記されており、U相のハイアーム側で欠相故障が発生している場合であることが示されている。このような場合に、インバータ回路30がスイッチング態様S6aになっていれば、電流波形IW3の電流が生じるため欠相故障が発生しており、その箇所がU相のハイアーム側又はW相のローアーム側であることが特定される。
この変形例のようにすれば、欠相故障している時には電流が流れない通電パターンが存在するため、欠相による巻線抵抗の誤判定が生じず、上述の実施形態よりも正確にモータ種類判別を行なうことが可能となる。
(6−5)変形例1E
上記実施形態では、巻線抵抗の値を推定するため、一定の直流電圧Vmotを印加して直流電流を検出する場合について説明しているが、一定の直流電流を供給してその時のモータ印加電圧を検出するように構成してもよい。
(6−6)変形例1F
上記実施形態では、モータ印加電圧を検出するためにモータ電圧検出回路55を設けていたが、マイクロコンピュータ内で、電圧指令値Vpwmと直流電圧値Vdcからモータ印加電圧を推定し、その推定した値をモータ印加電圧として用いてもよい。この時の回路ブロック例を図15に示す。このときは、図15の直流電圧検出部51と電流検出部52とセンサレス制御回路54が検出器の一例に含まれる。
(6−7)変形例1G
上記実施形態では、モータ印加電圧を検出するためにモータ電圧検出回路55を設けていたが、センサレス制御回路などでは一般的にモータ印加電圧指令値が演算され、それに基づいて制御を行なっているため、そのモータ印加電圧指令値Vmot2を用いてもよい。この時の回路ブロック例を図16に示す。この場合には、図16の電流検出部52とセンサレス制御回路54が検出器の一例に含まれる。
(6−8)変形例1H
異常検出が行なわれる場合に、異常検出の電圧印加パターン毎に全て検出値を取得してモータ種類の判別を行なうのではなく、1回のパターンのみの検出値でモータ種類の判別を行なってもよい。この場合、例えば図5のST5でモータ種類判別用のデータを検出・取得する処理が不要となるため、上述の場合よりも全体の異常検出時間を短縮することが可能となる。
(6−9)変形例1I
モータ印加電圧検出回路は、上述の形態に限定されるものではなく、モータ種類の判別を行なう電圧印加パターンが限定されているのであれば、端子電圧の検出は2相分で構わない。
また、基準電位GNDからの端子電圧SU,SV,SVを検出するのではなく、TNとTU,TV,TW端子間の電圧を検出しても構わない。この場合には各コイルの電圧を検出することになるために、巻線抵抗値を検出する式が前述の式とは異なり、Vmot/Imとなる。
20 室外ファン
22 ファンモータ
30 インバータ回路
50 モータ制御装置
51 直流電圧検出部
52 電流検出部
55 モータ電圧検出部
53 ゲート駆動回路
60 マイクロコンピュータ
61 制御定数格納部
62 モータ種類判別部
63 情報取得部
Q3a,Q3b,Q4a,Q4b,Q5a,Q5b トランジスタ
特開2006−343034号公報

Claims (8)

  1. 複数種類のモータにそれぞれ対応する複数種類の制御定数を格納している制御定数格納部(61)と、
    制御するべき判別対象モータが含まれる電気回路に接続され、前記判別対象モータに直流電力が供給されている状態で前記判別対象モータの所定部分の直流電流及び直流電圧のうちの少なくとも一方を検出可能に構成されている検出器(51,52,54,55)と、
    前記制御定数格納部に格納されている複数の前記制御定数から前記判別対象モータに合う前記制御定数を選択させるため、前記検出器での検出結果に基づいて前記判別対象モータの種類を判別するモータ種類判別部(62)と、
    を備える、モータ制御装置
  2. 前記制御定数格納部は、モータの種類と巻線抵抗との関係を示す情報を格納しており、
    前記検出器は、前記判別対象モータの巻線の直流電流及び直流電圧のうちの少なくとも一方を検出可能に構成され、
    前記モータ種類判別部は、前記検出器での検出結果に基づいて前記判別対象モータの前記巻線抵抗を推定し、前記巻線抵抗に基づいて前記判別対象モータの種類を判別する、
    請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記検出器は、所定の直流電圧の印加によって前記判別対象モータの特定相に直流通電されるときに流れる直流電流を検出し、
    前記モータ種類判別部は、前記検出器で検出される直流電流から前記判別対象モータの種類を判別する、
    請求項1又は請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記検出器は、所定の直流電流を前記判別対象モータの特定相に供給することによって巻線に印加される直流電圧を検出し、
    前記モータ種類判別部は、前記検出器で検出される直流電圧から前記判別対象モータの種類を判別する、
    請求項1又は請求項2に記載のモータ制御装置。
  5. 前記検出器は、前記判別対象モータに係る欠相故障の検出時に前記判別対象モータに直流電力が供給されている状態で前記判別対象モータの前記所定部分の直流電流又は直流電圧を検出するように構成されている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記検出器は、前記判別対象モータの起動に係る位置決め時に前記判別対象モータに直流電力が供給されている状態で、前記判別対象モータの前記所定部分の直流電流又は直流電圧を検出するように構成されている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記モータ種類判別部は、判別された前記判別対象モータの種類に合う種類の前記制御定数を前記制御定数格納部から出力させる、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  8. 設置されるべき設置予定モータの種類に係る情報を取得する情報取得部(63)をさらに備え、
    前記モータ種類判別部は、判別された前記判別対象モータの種類と前記情報取得部で取得された前記設置予定モータの種類とを比較して、比較結果に応じて報知信号を出力する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
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