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JP2014076854A - 薬剤包装用シート、および薬剤包装体 - Google Patents

薬剤包装用シート、および薬剤包装体 Download PDF

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JP2014076854A JP2013021151A JP2013021151A JP2014076854A JP 2014076854 A JP2014076854 A JP 2014076854A JP 2013021151 A JP2013021151 A JP 2013021151A JP 2013021151 A JP2013021151 A JP 2013021151A JP 2014076854 A JP2014076854 A JP 2014076854A
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Abstract

【課題】本発明の目的は、酸素吸収樹脂を含む酸素吸収層を有する薬剤包装用シートであって、包材とは別に脱酸素剤を封入する必要が無く、透明性、酸素吸収性、酸素バリア性に優れた薬剤包装用シート及び薬剤包装体を提供することにある。
【解決手段】本発明の薬剤包装用シートは、バリア層と酸素吸収層を有する薬剤包装用シートであって、前記酸素吸収層は、ベース樹脂と、酸素吸収性樹脂Aと、反応促進剤とを含む樹脂組成物により構成され、前記薬剤包装用シートの酸素透過度は200ml/(m2・24h・atm)以下であり、全光線透過率は80%以上であることを特徴とする薬剤包装用シートである。また、本発明の薬剤包装体は、本発明の薬剤包装用シートを構成部材とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、薬剤包装用シート、および薬剤包装体に関する。特に医薬品、化粧品および食品などに用いられる薬剤包装用シートおよび薬剤包装体に関するものであり、より詳細には水蒸気、酸素及び光を遮断可能で酸素吸収性能を持つ薬剤包装用シート、および薬剤包装体に関する。
ここで、薬剤の種類としては、例えば、液材(内用液、外用液)、エキス剤、流エキス剤、懸濁剤、乳剤、ゼリー状剤、貼付剤、プラスター(硬膏)剤、パッチ剤、外用剤、パップ剤、ハップ剤、テープ剤、経皮吸収(型)剤、シロップ剤、浸剤、煎剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏剤、芳香水剤、エリキシル剤、エアゾール剤、スプレー剤、酒精剤、ローション剤、リニメント剤、リモターゼ剤、注射剤、眼軟膏剤、点眼剤、チンキ剤、これらに付随する薬効成分を含有するものなどを含むものとする。また、包装体としては、形状を特に問わないが、ピロー包装、SP(ストリップ)包装、分包包装、スティック包装、パウチ包装、スタンディングパウチ包装、一包化用包装などを含む。
従来から医薬品、化粧品および食品などを保存する包装体としてプラスチック包装体やアルミ箔をフィルムにラミネートしたプラスチック包装体が用いられている。
このような包装体で医薬品、化粧品および食品などを包装するとき、包装体の内部に残存した酸素や外部から侵入してきた酸素により医薬品などの有効成分が酸化されて変質するものがある。また、外部から侵入してきた水蒸気により有効成分が加水分解するものもある。
このような問題に対して、包装体の中に酸素吸収剤を封入し、包装体内部の酸素を低減させるものがあるが(例えば特許文献1)、酸素吸収剤を封入する手間や袋内のかさばり、廃棄時の問題、場合によっては誤飲・誤食などの問題も抱えている。
また、特許文献2には、酸素吸収剤を含む酸素吸収層を備え、ガスバリア性材料からなるガスバリア層およびヒートシール層をもつ包装体が開示されている。
しかし、酸素吸収剤として鉄粉系脱酸素組成物が用いられており、熱可塑性樹脂を混錬する時に、多量に鉄粉系脱酸素組成物を添加すると熱可塑性樹脂の分解を促進し、臭気の問題や機械的強度が低下するという問題がある。さらに、酸素吸収剤の粒子径によっては機械的強度が低下するという問題もある。また、このような酸素吸収剤が酸素吸収性能を発揮するためには、トリガーとして、ある程度の水分が必要であり、包装体内部の水分量によっては、酸素吸収性を十分に発揮できない場合もある。
特開2007−254423号公報 特開2001−120642号公報
本発明の目的は、酸素吸収性樹脂を含む酸素吸収層を有する薬剤包装用シートであって、包材とは別に脱酸素剤を封入する必要が無く、透明性、酸素吸収性、酸素バリア性に優れた薬剤包装用シート及び薬剤包装体を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(7)の本発明により達成される。
(1)バリア層と酸素吸収層を有する薬剤包装用シートであって、前記酸素吸収層は、ベース樹脂と、酸素吸収性樹脂Aと、反応促進剤とを含む樹脂組成物により構成され、前記バリア層の酸素透過度は200ml/(m2・24h・atm)以下であり、前記薬剤包装用シートの全光線透過率は80%以上であることを特徴とする薬剤包装用シート。
(2)前記バリア層が、酸化アルミニウム、酸化ケイ素のいずれか1つ以上を含むものである上記(1)に記載の薬剤包装用シート。
(3)前記バリア層が、さらに酸素吸収性樹脂Bを有する上記(1)または(2)に記載の薬剤包装用シート。
(4)前記樹脂組成物において、前記酸素吸収性樹脂Aが、樹脂組成物全体に対して、1重量%以上、80重量%以下含まれる上記(1)ないし(3)いずれかに記載の薬剤包装用シート。
(5)前記樹脂組成物における前記反応促進剤の含有量が、前記樹脂組成物に対して、100ppm以上、10000ppm以下である上記(1)ないし(4)いずれかに記載の薬剤包装用シート。
(6)前記薬剤包装用シートが、さらにシール層を有する上記(1)ないし(5)いずれかに記載の薬剤包装用シート。
(7)上記(1)ないし(6)いずれかに記載の薬剤包装用シートを構成部材とする薬剤包装体。
本発明に係る薬剤包装用シートにより、透明性、酸素吸収性、酸素バリア性に優れた薬剤包装用シートおよび薬剤包装体を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る薬剤包装用シートの断面図である。 本発明の一実施形態に係る薬剤包装用シートの断面図である。 本発明の一実施形態に係る薬剤包装用シートの断面図である。 本発明に係る薬剤包装用シートの酸素吸収量の測定法を説明するための図である。
本発明の薬剤包装用シートの一例を、図を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の説明では、図1から図4中の上側を「上」、下側を「下」という。
図1に示す薬剤包装用シート100は、バリア層120と、酸素吸収層140とを有し、さらに外層110、接着層130、シール層150を備えるものであり、その全光線透過率は80%以上である。
薬剤包装用シート100の全光線透過率が80%以上であることにより、薬剤包装体に透明性を付与させることとなり、包装体の内部視認性が向上する。
薬剤包装用シート100の全光線透過率は、80%以上であれば特に限定されないが、85%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。薬剤包装用シート100の全光線透過率が前記下限値以上であることにより、薬剤包装体の透明性がより高いものとなり、包装体の内部視認性がより一層向上する。
以下、薬剤包装用シート100の各部の構成について順次説明する。
(バリア層120)
バリア層120は、主に薬剤包装用シート100に酸素バリア性を付与するものであり、薬剤包装用シート100を構成部材とする薬剤包装体においては、包装体内部への酸素の侵入を防止するものである。
ここで、バリア層120の酸素透過度は200ml/(m2・24h・atm)以下である。バリア層120の酸素透過度が200ml/(m2・24h・atm)以下であることにより、外部から侵入する酸素量が低減され、酸素吸収層140が吸収すべき酸素吸収量を低減させることができ、酸素吸収層140は、酸素吸収性を長期間維持することができる。
バリア層120の酸素透過度は、200ml/(m2・24h・atm)以下であれば特に限定されないが、10ml/(m2・24h・atm)以下であることが好ましく1ml/(m2・24h・atm)以下であることがより好ましい。バリア層120の酸素透過度が前記上限値以下であることにより、酸素吸収層140が吸収すべき酸素吸収量がより低減され、酸素吸収層140は、酸素吸収性をさらに長期間維持することができる。酸素透過度は、JIS K 7126Bに準拠した方法で測定される。
バリア層120としては、酸素バリア性、透明性を有するものでれば、特に限定されないが、例えば、酸素バリア性を有するバリア性樹脂をフィルム状にして用いても良く、また、バリア性樹脂をコーティングしたフィルムを用いても良い。
前記バリア性樹脂としては、酸素バリア性、透明性を有する樹脂であれば、特に限定されないが、例えば、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、MXD6等のナイロン(登録商標)のようなジアミン成分に芳香環を有するポリアミド樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデンなどを含む樹脂が挙げられる
バリア層120は、上記の酸素バリア性を有する公知の材料に酸素吸収性樹脂Bを配合させ、更なる酸素ハイバリア材としたものを用いても良い。このような材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、酸素吸収性樹脂Bを含むエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、酸素吸収性樹脂Bを含むポリアミド樹脂、酸素吸収性樹脂Bを含むポリエステル樹脂などを用いることができる。
前記酸素吸収性樹脂Bとしては、特に限定されないが、例えば不飽和ポリオレフィン系酸素吸収性樹脂などが用いられる。より具体的には、例えば、エチレン系不飽和炭化水素ポリマー、主鎖エチレン系不飽和炭化水素ポリマー、ポリエーテルユニットポリマー、エチレンと歪んだ環状アルキレンとのコポリマー、ポリアミド樹脂、酸変性ポリブタジエン、ヒドロキシアルデヒドポリマー、ポリイソプレン、スチレン・ブタジエン共重合体、スチレン・イソプレン共重合体等が、単体で、または複数種併用して用いることができる。
前記バリア性樹脂は、酸素バリア性、透明性が損なわれない限り必要に応じて延伸したり、他の樹脂との積層やバリア性を付与する為にフィラー添加などにより複合化してもよい。フィラーなどとしては、モンモリロナイトなどの無機層状化合物などを配合したコンポジット材も好適に使用できる。
また、バリア性樹脂をコーティングしたフィルムとしては、ポリビニルアルコール樹脂などのポリビニルアルコール系樹脂コーティングフィルム、ポリアクリル酸系樹脂コーティングフィルム、ポリ塩化ビニリデンなどのポリ塩化系樹脂コーティングフィルムなどが挙げられる。コーティングされる基材フィルムとしてはポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂などを延伸または未延伸のフィルムを用いることができる。
また、バリア層120は、ガスバリア性を有するバリア材を含有することが好ましく、これにより、バリア層120に防湿性、およびさらなる酸素バリア性を付与し、バリア層120の酸素透過度を前記上限値以下に設定することをより容易にすることができる。
前記バリア材としては、特に限定されないが、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ケイ素のいずれか1つ以上であることがより好ましい。
これにより、バリア層120の酸素バリア性が一層向上しバリア層120の酸素透過度を前記上限値以下に設定することをより一層容易にすることができる。
また、バリア層120に防湿性が付与されることにより、薬剤包装用シート100を構成部材とする薬剤包装体においては、酸素や水蒸気などのガスによる内容物の変質・劣化を防止することができる。
バリア層120が前記バリア材を含有する場合、バリア層120の形態としては、バリア層120に前記バリア材が含まれていれば、特に限定されないが、例えば、無機物蒸着フィルム、又はバリア材をコーティングしたフィルム等が挙げられ、特に、無機物蒸着フィルムが内容物保護の観点から好ましい。
バリア層120を構成する無機物蒸着フィルムとしては特に限定されないが、例えば、前記バリア材が基材フィルムに蒸着に代表される方法で付着されていることが好ましく、前記好ましいバリア材が、基材フィルムに蒸着に代表される方法で付着されていることがより好ましい。
この時の基材フィルムとしては、特に限定されるものではないが、ポリエチレンテレフタレート(PET)のようなポリエステル樹脂、ナイロン(登録商標)などのポリアミド樹脂、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂などが、延伸または未延伸フィルムで用いることができる。
一般的に、ポリエチレンテレフタレートは、弾性率(腰)、耐熱性を持たせたいとき、ナイロン(登録商標)(特に延伸ナイロン(登録商標))は、突刺強度、耐ピンホール性などを持たせたいとき、ポリビニルアルコール樹脂はハイバリア基材として好ましく使用することができる。
これにより、薬剤包装用シート100を構成部材とする薬剤包装体においては、包装体内部の湿度上昇を抑制することができる。
バリア層120の厚さは、特に限定されないが、例えば5μm以上、200μm以下であることが好ましく、7μm以上、50μm以下であることがより好ましい。バリア層120の厚さが、前記下限値未満では、求められる酸素バリア性を得られないことや耐ピンホール性に課題が生じる場合があり、バリア層120の厚さが前記上限値より大きい場合には、シール性が不十分となる場合がある。
(酸素吸収層140)
酸素吸収層140は、薬剤包装用シート100を構成部材とする薬剤包装体においては、主に包装体内の酸素を吸収するものであり、バリア層120の酸素バリア性との組合せにより、内容物の酸化による変質・劣化を防止するものである。
薬剤包装用シート100において、酸素吸収層140はベース樹脂と、酸素吸収性樹脂Aと、反応促進剤とを含む樹脂組成物により構成される。
酸素吸収層140がベース樹脂を含むことにより、薬剤包装用シート100および薬剤包装用シート100を構成部材とする薬剤包装体の強度が高まり、薬剤包装体の製造時や輸送時等に発生する、意図しない破断等の不具合を防止することができる。
また、酸素吸収層140が酸素吸収性樹脂Aを含むことにより、効率よく短時間で包装体内部の酸素を除去することができ、さらに、酸素吸収層140が反応促進剤を含むことにより、十分な酸素吸収性能を実現することができる。
酸素吸収層140を構成する樹脂組成物において、前記酸素吸収性樹脂Aの含有量は、特に限定されないが、前記樹脂組成物全体に対して、1重量%以上、80重量%以下含まれることが好ましく、5重量%以上、60重量%以下含まれることがより好ましい。
前記樹脂組成物において、前記酸素吸収性樹脂Aの含有量が、前記下限値未満では、十分な酸素吸収性能が得られない場合があり、前記樹脂組成物において、前記酸素吸収性樹脂Aの含有量が、前記上限値より大きい場合には、製造上でのハンドリングの問題が生じたり、包装体の強度の低下が生じる場合がある。
前記酸素吸収性樹脂Aとしては、特に限定されないが、例えば不飽和ポリオレフィン系酸素吸収樹脂などが用いられる。より具体的には、例えば、エチレン系不飽和炭化水素ポリマー、主鎖エチレン系不飽和炭化水素ポリマー、ポリエーテルユニットポリマー、エチレンと歪んだ環状アルキレンとのコポリマー、ポリアミド樹脂、酸変性ポリブタジエン、ヒドロキシアルデヒドポリマー、ポリイソプレン、スチレン・ブタジエン共重合体、スチレン・イソプレン共重合体等が、単体で、または複数種併用して用いることができる。
前記反応促進剤としては、特に限定されないが、例えば、ラジカル発生剤、光触媒や遷移金属化合物が挙げられ、これらを2種以上併用してもよい。なかでも遷移金属化合物が好ましく、遷移金属化合物を含むことで酸素と前記不飽和結合を有するポリマーとの反応性をより高めることができる。このようにして反応性を高めることで、効率よく短時間で酸素を除去することができ、包装体としたときの内容物の保存性をより向上させるという効果がある。前記遷移金属化合物としては、特に限定されないが、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸コバルト、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛、アセチルアセトナート亜鉛、アセチルアセトナートコバルトまたはアセチルアセトナート銅などが好ましい。
前記反応促進剤の含有量は、特に限定されないが、前記樹脂組成物全体に対して重量比率で100ppm以上10000ppm以下が好ましく、300ppm以上5000ppm以下であることがより好ましく、500ppm以上5000ppm以下であることがより好ましく、より好ましくは700ppm以上5000ppm以下であり、1000ppm以上5000ppm以下であることがさらに好ましい。
前記反応促進剤の含有量が、前記下限値以上であることで、十分な酸素吸収性を実現することができ、前記上限値以下であることにより、反応促進剤による着色を抑制することができる。
前記ベース樹脂としては、特に限定されないが、例えばポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂およびポリエステル系樹脂が挙げられ、これらを2種以上併用してもよい。このような樹脂を含むことにより、薬剤包装用シート100の強度を高めることができる。
前記ベース樹脂の含有量は、特に限定されないが、前記樹脂組成物全体に対して重量比率で20重量%以上、99重量%以下含まれることが好ましく、40重量%以上、95重量%以下含まれることが、より好ましい。前記ベース樹脂の含有量が、前記下限値以上であることにより、酸素吸収性樹脂Aおよび反応促進剤の分散性が向上し、前記上限値以下であることにより、十分な酸素吸収性を得ることができる。
酸素吸収層140は、酸化防止剤を含有していてもよい。酸素吸収層140が酸化防止剤を含有する場合、酸化防止剤としては、公知の酸化防止剤、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤などが、単体でまたは2種類以上混合して用いられる。酸素吸収層140における酸化防止剤の含有量は、前記樹脂組成物全体に対して重量比率で170ppm以下であることが好ましく、5ppm以上120ppm以下であることがより好ましく、35ppm以上60ppm以下であることがさらに好ましい。酸化防止剤の含有量が前記範囲であることにより、十分な酸素吸収性を実現することができる。
また、酸素吸収層140は、物性を損なわない範囲で、添加剤、相溶化剤等を含むことができる。このような添加剤を含むことで 酸素吸収反応を促進するという効果がある。
酸素吸収層140の厚みは、特に限定されないが、3μm以上、100μm以下が好ましく、5μm以上、50μm以下がより好ましい。酸素吸収層140の厚みが、前記下限値以上であることにより、十分な酸素吸収性、薬剤包装体としたときの、薬剤包装体内部の酸素濃度の低下を実現することができ、酸素吸収層140の厚みが、前記上限値以下であることにより、薬剤包装用シート100の成形性を向上させることができる。
(シール層150)
薬剤包装用シート100は、下面の最外層にシール層150を含んでもよい。
薬剤包装用シート100がシール層150を有することにより、薬剤包装用シート100相互間で、または他の部材とのシール(ヒートシール、超音波シール、高周波シール、インパルスシール等)が可能となり薬剤包装体を形成することができる。
シール層150の材料としては、シール機能を有し、薬剤包装体の内容物に悪影響(非吸着性など)を及ぼさないものであれば、特に限定されないが、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)樹脂、中密度ポリエチレン(MDPE)樹脂、高密度ポリエチレン(HDPE)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)樹脂、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)樹脂、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸共重合体(E−EA−MAH)樹脂、エチレン−アクリレート共重合体(EAA)樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)樹脂、アイオノマー(ION)樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂(以下、「EVOH樹脂」という。)、ポリ塩化ビニリデン樹脂、または、ジアミン成分に芳香環を有するポリアミド樹脂、ポリアクリロニトリル、環状オレフィンコポリマー、環状ポリオレフィンスルホン系樹脂などが、単体でまたは2種類以上混合して用いられる。
シール層150は、酸化防止剤を含有してもよい。シール層150が酸化防止剤を含有する場合、酸化防止剤としては、公知の酸化防止剤、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤などが、単体でまたは2種類以上混合して用いられる。
シール層150は、消臭剤を含んでもよい。消臭剤は、化学的な消臭剤であっても、物理的な消臭剤であってもよく、化学的な消臭剤としては、特に限定されないが、例えば、臭気原因物質を化学的に吸着する公知の物質が用いられ、ターゲットとする臭気原因物質に応じて適宜選択される。具体的には、ターゲットとする臭気原因物質がアルデヒド類の場合、アミン系化合物担持二酸化珪素、アミン系有機化合物とケイ酸塩系無機化合物との複合物、層間にアミノ基を保持した層状リン酸塩などが用いられる。また、ターゲットとする臭気原因物質が酸類の場合、水酸基担持ジルコニウム、アルミノケイ酸、水酸基担持酸化亜鉛などが用いられる。
物理的な消臭剤としては、特に限定されないが、例えば、活性炭、活性白土、シクロデキストリン、アルミノケイ酸などが用いられる。
消臭剤は、例えば、溶融押出し時に、通常のマスターバッチ方式のブレンド法などにより、公知のバインダー樹脂へ添加される。
シール層150の厚さは、特に限定されないが、3μm以上、200μm以下が好ましく、5μm以上、30μm以下がより好ましい。シール層150の厚さが、前記下限値以上であることにより、十分なシール性を確保することができ、シール層150の厚さが前記上限値以下であることにより、シール層の染み出し等の不具合を防止することができる。
(外層110)
薬剤包装用シート100は、上面の最外層に外層110を含んでもよい。薬剤包装用シート100が外層110を有することにより、薬剤包装用シート100に耐熱性、耐傷性、耐突刺し性、光沢、印刷性を付与することができる。
外層110の材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン及びポリプロピレン樹脂などのオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル樹脂、セロハン、紙などが好ましく用いられる。
特に、一軸や二軸方向に延伸されたオレフィン系樹脂、ナイロン(登録商標)系樹脂、ポリエステル系樹脂等のフィルムがより好ましく用いられる。
外層110の厚さは、特に限定されないが、5μm以上、300μm以下が好ましく、10μm以上、100μm以下がより好ましい。外層110の厚さが、前記下限値以上であることにより、目的の性能を所有することができ、外層110の厚さが前記上限値以下であることにより、良好な作業性を得ることができる。
(接着層130)
薬剤包装用シート100は、図1〜図3に示すように、薬剤包装用シートを構成する樹脂層の間に、樹脂層間の接着力を高めるために、接着層130を有していても良い。接着層130を構成する樹脂としては、特に限定されないが、例えば、接着性ポリプロピレン系樹脂、接着性ポリエチレン系樹脂等が用いられる。これにより、樹脂層間の接着力が高まり、層間剥離を防止することができる。
また、目的に応じてアンカーコート剤などを使用してもよい。
(消臭層160)
また、薬剤包装用シート100は、図2、図3に示す薬剤包装用シート100Aおよび薬剤包装用シート100Bのように、上記の消臭剤を含んだ消臭層160をシール層150とは別の層としてさらに含んでもよい。消臭層160は、上記の化学的な消臭剤を溶融押出し時に、公知のバインダー樹脂にして製造することができる。
薬剤包装用シート100全体の厚さは、特に限定されないが、例えば30μm以上、500μm以下であることが好ましく、50μm以上、200μm以下であることがより好ましい。薬剤包装用シート100全体の厚さが、前記下限値未満では、目的の性能が発揮できなくなる場合があり、薬剤包装用シート100全体の厚さが前記上限値より大きい場合には、作業性が悪化する場合がある。
薬剤包装用シート100は、基本的な性能を損なわない範囲で結晶核剤、石油樹脂、帯電防止剤、滑剤、酸化防止剤、アンチブロッキング剤、界面活性剤、染料、顔料、難燃剤、可塑剤等の添加剤を薬剤包装用シート100に含まれる1つ以上の層に添加したものでもよい。このような層を含むことで、薬剤包装用シート100および薬剤包装体に、帯電防止機能等を含むことができ、薬剤包装体の内容物の保存性をより向上させることができる。
薬剤包装用シート100の製造方法は、特に限定されないが、数台の押出機により、原料となる樹脂等を溶融押出するフィードブロック法やマルチマニホールド法などの共押出Tダイ法、空冷式または水冷式共押出インフレーション法が挙げられ、なかでも、共押出Tダイ法で製膜する方法が各層の厚さ制御に優れる点で特に好ましい。その後工程として各層を形成する単層及び多層シートまたはフィルムを適当な接着剤を用いて貼り合わせるドライラミネート法、押出ラミネート法、ホットメルトラミネート法、ウエットラミネート方法、サーマル(熱)ラミネート法、サンドイッチラミネーション法などおよびそれらの方法を組み合わせて用いられる。また、コーティングによる方法や押出コート法で積層しても良いが特に限定されるものでもない。例えば、EVOH層/ 酸素吸収層から成る2層共押出フィルムの酸素吸収層側と片面に酸化処理を施したエチレン系フィルムを熱ラミネーションにより積層する方法等が挙げられる。特に好ましい方法として、EVOHあるいは無機薄膜蒸着フィルムを有するバリア基材とコロナ処理済みLDPEフィルムをバリア層面と処理面が対抗するように配置し、その間に酸素吸収性ポリエステルを連続層として有する酸素吸収層を押し出してサンドラミネーションにより積層する方法、およびタンデム型押出ラミネーターを用い、EVOH、あるいは無機薄膜蒸着フィルムを有するバリア基材に、第一の層として酸素吸収層を押し出し、続いて第二の層としてLDPEを押し出して積層する方法挙げられる。特に好ましい方法として、ドライラミネートにより積層した2軸延伸PETフィルム/無機薄膜蒸着フィルムの2層フィルムに酸素吸収層/シール層、酸素吸収層/消臭剤を含む熱可塑性樹脂の2層をアンカー剤を介して又は介さないで押出コートする、酸素吸収層/消臭剤を含む熱可塑性樹脂/シール層、酸素吸収層/消臭剤を含む熱可塑性樹脂/非吸着層、酸素吸収層/熱可塑性樹脂/非吸着層の3層をアンカー剤を介して又は介さないで押出コートする、熱可塑性樹脂層/ 酸素吸収層/ 熱可塑性樹脂層又は熱可塑性樹脂層/酸素吸収層/消臭剤を含む熱可塑性樹脂から成る3層共押出フィルムに2軸延伸PETフィルム/アルミ箔を含む多層フィルムと透明無機薄膜蒸着フィルムをドライラミネーションにより積層する、熱可塑性樹脂層/酸素吸収層/消臭剤を含む熱可塑性樹脂/シール層、熱可塑性樹脂層/酸素吸収層/消臭剤を含む熱可塑性樹脂/非吸着層、熱可塑性樹脂層/酸素吸収層/熱可塑性樹脂/非吸着層から成る4層共押出フィルムに2軸延伸PETフィルム/透明無機薄膜蒸着フィルムドライラミネーションにより積層するが、これらに限定されるものではない。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
尚、以下の実施例及び比較例で得られた薬剤包装用シートの評価は次に方法により行った。
<全光線透過率の測定>
得られた薬剤包装用シートの全光線透過率をJIS K7361に基づいて測定した。
<内部視認性評価>
得られた薬剤包装用シートをフォント10.5の文字で印刷された紙の上に置き、文字が読み取れるかどうかを確認した。はっきり読み取れる場合は◎、読み取れる場合は○、読み取りにくいもしくは読み取れない場合は×とした。
<酸素透過度の測定>
バリア層の酸素透過度は、JIS K7126B(25℃、65%RH)に基づいて測定した。バリア層の酸素透過度は、バリア層を構成する樹脂をバリア層の厚み分単層押出しもしくその後蒸着したシートを作製し測定した。
<酸素吸収性能の確認>
図4に示されるように、100cm2にカットしたサンプル630を酸素濃度測定用PSt3タイプ(PreSens社製、検出限界:0.01%)のセンサーチップ610とともに200mlのサンプル瓶620に投入し、酸素吸収性能の確認をした。
<酸素吸収量の測定>
非接触酸素濃度計600(PreSens社製、品番:Fibox 3 LCD)と、センサーチップ610を用いて25℃での酸素濃度測定を実施した。
酸素吸収能力を単位面積当たりの酸素吸収量で示した単位である酸素吸収容量ml/cm2で判断した。測定開始10日後の酸素吸収容量が0.20ml/cm2以上である時は◎、0.20ml/cm2未満0.15ml/cm2以上である時は○、0.15ml/cm2未満0.10ml/cm2以上であるときを△、0.10ml/cm2未満である時を×とした。
(実施例1)
<シートの作製>
バリア材を含有するバリア層としてシリカ蒸着PET層を有するシリカ蒸着フィルム55μm(PET層15μm/PE層15μm/シリカ蒸着PET層15μm/PE層10μm)を準備した。
酸素吸収層を構成する樹脂として、ベース樹脂としてメタロセンLLDPE樹脂(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番:145EC)を70重量%、LDPE(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番:L719)を30重量%、不飽和ポリオレフィン系酸素吸収性樹脂を20重量%の割合で混合した樹脂組成物を準備した。シール層を構成する樹脂として、メタロセンLLDPE樹脂(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番:145EC)を70重量%、LDPE(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番:L719)30重量%を準備した。
さらに、酸素吸収層を構成する樹脂として、ベース樹脂および不飽和ポリオレフィン系酸素吸収性樹脂の混合した樹脂組成物には、含有率が樹脂組成物に対して重量比率で1000ppmとなるように、反応促進剤であるステアリン酸コバルトを添加した。
バリア層を有するシリカ蒸着フィルム(PET層15μm/PE層15μm/シリカ蒸着PET層15μm/PE層10μm)のPE層側に、酸素吸収層/シーラント層を240℃の条件で溶融押出してラミネートし、PET層15μm/PE層15μm/シリカ蒸着PET層15μm/PE層10μm/酸素吸収層30μm/シーラント層20μmを作製した。シートの総厚みは105μmであった。
得られた薬剤包装用シートの全光線透過率は、90%であった。また、視認性は◎であった。
薬剤包装用シートのバリア層の酸素透過度は、5ml/(m2・24h・atm)であっ
た。
10日後の酸素濃度は13.3%であり、酸素吸収容量は0.18ml/cm2であるので○とした。
(実施例2)
<シートの作製>
バリア材を含有するバリア層としてアルミナ蒸着PET層を有するアルミナ蒸着フィルム52μm(ONY層20μm/アルミナ蒸着PET層12μm/PE層20μm)を準備した。
酸素吸収層を構成する樹脂として、ベース樹脂としてLDPE樹脂((宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番:L719)を20重量%、不飽和ポリオレフィン系酸素吸収性樹脂を80重量%の割合で混合した樹脂組成物を準備した。シール層を構成する樹脂としてLDPE樹脂((宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番:L719)を準備した。
さらに、酸素吸収層を構成する樹脂として、ベース樹脂および不飽和ポリオレフィン系酸素吸収性樹脂の混合した樹脂組成物には、含有率が樹脂組成物に対して重量比率で10000ppmとなるように、反応促進剤であるステアリン酸コバルトを添加した。
アルミナ蒸着フィルム52μm(ONY層20μm/アルミナ蒸着PET層12μm/PE層20μm)のPE層側に、酸素吸収層/シーラント層を240℃の条件で溶融押出してラミネートし、ONY層20μm/アルミナ蒸着PET層12μm/PE層20μm/酸素吸収層15μm/シーラント層10μmを作製した。シートの総厚みは77μmであった。
得られた薬剤包装用シートの全光線透過率は、88%であった。また、視認性は◎であった。
薬剤包装用シートのバリア層の酸素透過度は、6ml/(m2・24h・atm)であった。
10日後の酸素濃度は2.3%であり、酸素吸収容量は0.38ml/cm2であるので◎とした。
(実施例3)
<シートの作製>
外層を構成する樹脂として、ポリプロピレン樹脂(株式会社プライムポリマー社製、品番:E122V)を準備した。第1接着層を構成する樹脂として、接着性ポリオレフィン系樹脂(日本ポリオレフィン株式会社製、品番:ER313E−1)を準備した。酸素バリア層を構成する樹脂として、酸素吸収樹脂を含むEVOH樹脂(株式会社クラレ製、品番:AP461B)を準備した。第2接着層を構成する樹脂として、接着性ポリオレフィン系樹脂(三井化学株式会社製、品番:LF308)を準備した。酸素吸収層を構成する樹脂として、ベース樹脂としてメタロセンLLDPE樹脂(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番:125FN)を50重量%、不飽和ポリオレフィン系酸素吸収性樹脂を50重量%の割合で混合した樹脂組成物を準備した。シール層を構成する樹脂として、メタロセンPP樹脂(日本ポリプロ株式会社社製、品番:WFX4)を準備した。
さらに、酸素吸収層を構成する樹脂として、ベース樹脂および不飽和ポリオレフィン系酸素吸収性樹脂の混合した樹脂組成物には、含有率が樹脂組成物に対して重量比率で500ppmとなるように、反応促進剤であるステアリン酸コバルトを添加した。
シール層を構成するメタロセンPP樹脂と、酸素吸収層を構成する樹脂組成物と、第2接着層を構成する接着性ポリオレフィン系樹脂と、酸素バリア層を構成する酸素吸収樹脂を含むEVOH樹脂と、第1接着層を構成する接着性ポリオレフィン系樹脂と、防湿層を構成するポリプロピレン樹脂とをこの順で共押出しし、薬剤包装用シートを作製した。得られた薬剤包装用シートにおいて、外層20μm/第1接着層5μm/酸素バリア層40μm/第2接着層5μm/酸素吸収層30μm/シーラント層10μmを作製した。シートの層厚みは110μmであった。
得られた薬剤包装用シートの全光線透過率は、87%であった。また、視認性は○であった。
薬剤包装用シートのバリア層の酸素透過度は、1ml/(m2・24h・atm)以下であった。
10日後の酸素濃度は12.6%であり、酸素吸収容量は0.19ml/cm2であるので○とした。
(実施例4)
<シートの作製>
下記以外は実施例1と同様にして薬剤包装用シートの材料を準備した。
酸素吸収層を構成する樹脂として、ベース樹脂としてメタロセンLLDPE樹脂(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番:145EC)を40重量%、LDPE(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番:L719)を30重量%、不飽和ポリオレフィン系酸素吸収性樹脂を40重量%の割合で混合した樹脂組成物を準備した。
消臭層を構成する樹脂として、LDPE(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番:L719)を85重量%、化学的な消臭剤であるアミン系化合物担持二酸化ケイ素(東亜合成株式会社製、品番:ケスモンNS−241)を15重量部の割合で混合したものを準備した。シール層を構成する樹脂として、LDPE(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番:L719)を準備した。
さらに、酸素吸収層を構成する樹脂として、ベース樹脂および不飽和ポリオレフィン系酸素吸収性樹脂の混合した樹脂組成物には、含有率が樹脂組成物に対して重量比率で1200ppmとなるように、反応促進剤であるステアリン酸コバルトを添加した。
バリア層を有するシリカ蒸着フィルム(PET層15μm/PE層15μm/シリカ蒸着PET層15μm/PE層10μm)のPE層側に、酸素吸収層/消臭層/シーラント層を240℃の条件で溶融押出してラミネートし、PET層15μm/PE層15μm/シリカ蒸着PET層15μm/PE層10μm/酸素吸収層20μm/消臭層5μm/シーラント層5μmを作製した。シートの総厚みは85μmであった。
得られた薬剤包装用シートの全光線透過率は、89%であった。また、視認性は◎であった。
薬剤包装用シートのバリア層の酸素透過度は、4.5ml/(m2・24h・atm)であった。
10日後の酸素濃度は7.3%であり、酸素吸収容量は0.29ml/cm2であるので◎とした。
(比較例1)
酸素吸収性樹脂を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして薬剤包装用シートを得た。
得られた薬剤包装用シートの全光線透過率は、91%であった。また、視認性は◎であった。
薬剤包装用シートのバリア層の酸素透過度は、5ml/(m2・24h・atm)であった。
10日後の酸素濃度は20.5%であり、酸素吸収容量は0.01ml/cm2であるので×とした。
(比較例2)
反応促進剤を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして薬剤包装用シートを得た。
得られた薬剤包装用シートの全光線透過率は、90%であった。また、視認性は◎であった。
薬剤包装用シートのバリア層の酸素透過度は、5ml/(m2・24h・atm)であった。
10日後の酸素濃度は20.1%であり、酸素吸収容量は0.02ml/cm2であるので×とした。
(比較例3)
<シートの作製>
バリア層を構成する樹脂として、LDPE樹脂(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番F222NH)を準備した。酸素吸収層を構成する樹脂として、ベース樹脂としてメタロセンLLDPE樹脂(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番:125FN)を80重量%、不飽和ポリオレフィン系酸素吸収性樹脂を20重量%の割合で混合した樹脂組成物を準備した。シール層を構成する樹脂として、LDPE樹脂(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番F222NH)を準備した。
さらに、酸素吸収層を構成する樹脂として、ベース樹脂および不飽和ポリオレフィン系酸素吸収性樹脂の混合した樹脂組成物には、含有率が樹脂組成物に対して重量比率で1000ppmとなるように、反応促進剤であるステアリン酸コバルトを添加した。
シール層を構成するLDPE樹脂と、酸素吸収層を構成する樹脂組成物と、バリア層を構成するLDPE樹脂とをこの順で共押出しし、薬剤包装用シートを作製した。得られた薬剤包装用シートにおいて、バリア層20μm/酸素吸収層50μm/シーラント層20μmを作製した。シートの層厚みは90μmであった。
得られた薬剤包装用シートの全光線透過率は、90%であった。また、視認性は◎であった。
薬剤包装用シートのバリア層の酸素透過度は、300ml/(m2・24h・atm)であった。
10日後の酸素濃度は14.9%であり、酸素吸収容量は0.14ml/cm2であるので△とした。
(比較例4)
<シートの作製>
バリア材を含有するバリア層としてアルミ蒸着(VM)−PET層を有するアルミ蒸着フィルム52μm(OPP層20μm/VM−PET層12μm/PE層20μm)を準備した。
酸素吸収層を構成する樹脂として、ベース樹脂としてメタロセンLLDPE樹脂(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番:145EC)を50重量%、LDPE(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番C410)を30重量%、不飽和ポリオレフィン系酸素吸収性樹脂を20重量%の割合で混合した樹脂組成物を準備した。シール層を構成する樹脂として、メタロセンLLDPE樹脂(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番:145EC)を70重量%、LDPE(宇部丸善ポリエチレン株式会社製、品番C410)を30重量%準備した。
さらに、酸素吸収層を構成する樹脂として、ベース樹脂および不飽和ポリオレフィン系酸素吸収性樹脂の混合した樹脂組成物には、含有率が樹脂組成物に対して重量比率で1000ppmとなるように、反応促進剤であるステアリン酸コバルトを添加した。
バリア層を有するアルミ蒸着フィルム(OPP層20μm/VM−PET層12μm/PE層20μm)のPE層側に、酸素吸収層/消臭層/シーラント層を240℃の条件で溶融押出してラミネートし、OPP層20μm/VM−PET層12μm/PE層20μm/酸素吸収層30μm/シーラント層20μmを作製した。シートの総厚みは102μmであった。
得られた薬剤包装用シートの全光線透過率は、<1%であった。また、視認性は◎であった。
薬剤包装用シートのバリア層の酸素透過度は、10ml/(m2・24h・atm)であった。
10日後の酸素濃度は13.8%であり、酸素吸収容量は0.16ml/cm2であるので○とした。
100、100A、100B 薬剤包装用シート
110 外層
120 バリア層
130 接着層
140 酸素吸収層
150 シール層
160 消臭層
600 非接触酸素濃度計
610 酸素濃度測定用センサーチップ
620 サンプル瓶
630 カットサンプル

Claims (7)

  1. バリア層と酸素吸収層を有する薬剤包装用シートであって、
    前記酸素吸収層は、ベース樹脂と、酸素吸収性樹脂Aと、反応促進剤とを含む樹脂組成物により構成され、
    前記バリア層の酸素透過度は200ml/(m2・24h・atm)以下であり、
    前記薬剤包装用シートの全光線透過率は80%以上であることを特徴とする薬剤包装用シート。
  2. 前記バリア層が、酸化アルミニウム、酸化ケイ素のいずれか1つ以上を含むものである請求項1に記載の薬剤包装用シート。
  3. 前記バリア層が、さらに酸素吸収性樹脂Bを有する請求項1または2に記載の薬剤包装用シート。
  4. 前記樹脂組成物において、前記酸素吸収性樹脂Aが、樹脂組成物全体に対して、1重量%以上、80重量%以下含まれる請求項1ないし3いずれか1項に記載の薬剤包装用シート。
  5. 前記樹脂組成物における前記反応促進剤の含有量が、前記樹脂組成物に対して、100ppm以上、10000ppm以下である請求項1ないし4いずれか1項に記載の薬剤包装用シート。
  6. 前記薬剤包装用シートが、さらにシール層を有する請求項1ないし5いずれか1項に記載の薬剤包装用シート。
  7. 請求項1ないし6いずれか1項に記載の薬剤包装用シートを構成部材とする薬剤包装体。
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