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JP2014062297A - 処理装置、処理液の製造方法、および電子デバイスの製造方法 - Google Patents

処理装置、処理液の製造方法、および電子デバイスの製造方法 Download PDF

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JP2014062297A JP2012207599A JP2012207599A JP2014062297A JP 2014062297 A JP2014062297 A JP 2014062297A JP 2012207599 A JP2012207599 A JP 2012207599A JP 2012207599 A JP2012207599 A JP 2012207599A JP 2014062297 A JP2014062297 A JP 2014062297A
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英明 平林
Yuji Nagashima
裕次 長嶋
Masaaki Hirakawa
雅章 平川
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Abstract

【課題】処理液の生産性を高めることができる処理装置、処理液の製造方法、および電子デバイスの製造方法を提供することである。
【解決手段】実施形態に係る処理装置は、陽極電極と、陰極電極と、が設けられ、金属を含まないアルカリと、塩酸と、水と、を含む溶液を電気分解する電解部と、前記電気分解がされた溶液に、前記金属を含まないアルカリをさらに添加するアルカリ添加部と、前記電気分解がされ、前記金属を含まないアルカリがさらに添加された溶液を用いて処理物の処理を行う処理部と、を備えている。
【選択図】図1

Description

後述する実施形態は、概ね、処理装置、処理液の製造方法、および電子デバイスの製造方法に関する。
TMAH(Tetra-methyl-ammonium-hydroxide、(CHNOH、水酸化テトラメチルアンモニウム)の水溶液に塩素ガスを供給し、TMAOCl(次亜塩素酸テトラメチルアンモニウム)を含む処理液を製造する技術がある。
しかしながら、塩素ガスを用いるものとすれば、塩素ガスの取り扱いに注意が必要となる。また、TMAHの水溶液に塩素ガスを供給して処理液を製造する方法では、製造プロセスにおける制御性が悪くなる。
そのため、処理液の生産性を高めることが望まれていた。
特開2008−156654号公報
本発明が解決しようとする課題は、処理液の生産性を高めることができる処理装置、処理液の製造方法、および電子デバイスの製造方法を提供することである。
実施形態に係る処理装置は、陽極電極と、陰極電極と、が設けられ、金属を含まないアルカリと、塩酸と、水と、を含む溶液を電気分解する電解部と、前記電気分解がされた溶液に、前記金属を含まないアルカリをさらに添加するアルカリ添加部と、前記電気分解がされ、前記金属を含まないアルカリがさらに添加された溶液を用いて処理物の処理を行う処理部と、を備えている。
第1の実施形態に係る処理装置1を例示するための模式図である。 処理液130の特性を例示するためのグラフ図である。 処理液130の水素イオン指数がpH10の場合における次亜塩素酸の濃度と放置時間との関係を例示するグラフ図である。 水素イオン指数がpH10の場合における処理液の処理能力を例示するためのグラフ図である。 (a)、(b)は、処理液がシリコンウェーハ表面に与える影響を例示するためのグラフ図である。 処理液がシリコンウェーハ表面の粗さに与える影響を例示するためのグラフ図である。 処理液の有機物除去能力を例示するためのグラフ図である。 処理液の有機物除去能力を例示するためのグラフ図である。 処理液の酸化シリコン除去能力を例示するためのグラフ図である。 電解部14における電解効率を例示するためのグラフ図である。 第2の実施形態に係る処理装置1aを例示するための模式図である。 アンモニアを添加した場合の処理能力を例示するためのグラフ図である。 アンモニア添加の影響を例示するためのグラフ図である。 (a)、(b)は、アルカリ添加の位置を例示するための模式図である。 第3の実施形態に係る処理液の製造方法について例示をするためのフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る処理装置1を例示するための模式図である。
図1に示すように、処理装置1には、タンク11、タンク12、タンク13、電解部14、塩素ガス回収部15、アルカリ添加部16、処理部17が設けられている。
タンク11は、溶液110を収納する。
溶液110は、処理液の製造に用いる原料液とすることができる。
ここで、処理装置1は、例えば、半導体装置やフラットパネルディスプレイなどの電子デバイスの製造工程において用いることができる。
電子デバイスの製造工程において用いる場合には、処理液にナトリウムなどの金属イオンが含まれていないようにする必要がある。
そのため、溶液110は、ナトリウムなどの金属イオンが含まれていないものとされる。溶液110は、例えば、金属を含まないアルカリと、塩酸と、水と、を含む溶液である。金属を含まないアルカリは、例えば、TMAHやコリン(CHOLINE)などの有機アルカリや、アンモニアなどである。
なお、溶液110には、金属を含まないアルカリが2種類以上含まれていてもよい。
タンク11には、配管19aの一端が接続されている。配管19aの他端には、弁20が接続されている。弁20には、配管19bの一端が接続されている。配管19bの他端は、タンク12に接続されている。弁20は、例えば、電磁弁などとすることができる。タンク11に収納されている溶液110は、配管19a、弁20、配管19bを介して、タンク12の内部に流入できるようになっている。そして、弁20により、溶液110の流入の開始や停止、あるいは、流入量の制御などが行えるようになっている。なお、ポンプなどの供給部を設けて、タンク11に収納されている溶液110をタンク12に供給することもできる。
タンク12には、当初はタンク11から供給された溶液110が収納される。後述するように、溶液110は、電解部14において電気分解されて溶液120となる。そして、溶液120は、タンク12と、電解部14との間を循環する。また、電解部14において溶液120が電気分解されることで、次亜塩素酸(HClO)が生成される。そのため、タンク12に収納されている溶液120は、当初は溶液110と同じ成分を有しているが、次亜塩素酸の濃度が徐々に高まることになる。
タンク12には、配管19cの一端が接続されている。配管19cの他端には、ポンプなどの供給部21が接続されている。供給部21には、配管19dの一端が接続されている。配管19dの他端は、電解部14に接続されている。
供給部21は、タンク12に収納されていた溶液120を電解部14に供給する。電解部14に供給された溶液120は、三方弁25を介してタンク12に戻る。そのため、供給部21は、タンク12と、電解部14との間において溶液120を循環させる。
また、次亜塩素酸の濃度が所定の範囲内となった溶液120は、三方弁25を介してタンク13に供給される。
この様に、供給部21は、タンク12と電解部14との間において溶液120を循環させたり、タンク13に溶液120を供給したりする。
電解部14は、溶液120を電気分解して次亜塩素酸を生成する。
電解部14には、陽極室18a、陰極室18b、陽極電極22a、陰極電極22b、直流電源23、隔膜24が設けられている。
陽極室18aと陰極室18bとは、隔膜24を挟んで対峙している。陽極室18aには陽極電極22aが設けられている。陽極電極22aは、陽極室18a内に露出し、溶液120に接している。陽極電極22aには、直流電源23の陽極側が接続されている。陰極室18bには、陰極電極22bが設けられている。陰極電極22bは、陰極室18b内に露出し、溶液120に接している。陰極電極22bには、直流電源23の陰極側が接続されている。陽極電極22aと陰極電極22bの材料は、例えば、グラッシーカーボンや、ホウ素、リン、窒素などをドーピングした導電性ダイヤモンドなどを含むものとすることができる。
なお、隔膜24は、必ずしも必要ではなく、陽極室18aと陰極室18bとが一体に設けられていてもよい。
電解部14には、配管28aの一端が接続されている。配管28aの他端は、塩素ガス回収部15に接続されている。塩素ガス回収部15には、配管28bの一端が接続されている。配管28bの他端は、タンク11に接続されている。
塩素ガス回収部15は、溶液120を電気分解した際に発生した塩素ガスを回収し、タンク11に収納されている溶液110に供給する。溶液110に供給された塩素ガスは塩酸となり、溶液110の一部となる。すなわち、塩素ガス回収部15は、電気分解の際に発生した塩素ガスの再利用を行うために設けられている。また、塩素ガス回収部15は、塩素ガスを供給する際に、塩素ガスの供給量を調整することができる。例えば、塩素ガス回収部15は、溶液110の水素イオン指数などを測定し、測定値に基づいて塩素ガスの供給量を調整することができる。
三方弁25は、溶液120が流れる流路の切り換えを行う。三方弁25は、第1ポート25a、第2ポート25b、第3ポート25cを有する。第1ポート25aには、配管19eの一端が接続されている。配管19eの他端は、電解部14に接続されている。第2ポート25bには、配管19fの一端が接続されている。配管19fの他端は、タンク12に接続されている。第3ポート25cには、配管19gの一端が接続されている。配管19gの他端は、タンク13に接続されている。
タンク13には、当初は溶液120が収納される。後述するように、溶液120は、金属を含まないアルカリがさらに添加されて処理液130となる。
処理液130は、次亜塩素酸の濃度が所定の範囲内となっている溶液120に、金属を含まないアルカリをさらに添加したものである。なお、次亜塩素酸の濃度が所定の範囲内となっている溶液120をタンク13に収納し、タンク13と処理部17との間、および、処理部17の少なくともいずれかにおいて、金属を含まないアルカリを添加して処理液130を生成することもできる。すなわち、アルカリの添加は、タンク13、タンク13と処理部17との間、および処理部17の少なくともいずれかにおいて行うようにすることができる。
タンク13には、配管19hの一端が接続されている。配管19hの他端は純水供給部26に接続されている。純水供給部26は、純水、例えば、超純水をタンク13に供給し、処理液130の濃度を調整する。純水供給部26は、必ずしも必要ではなく、必要に応じて設けるようにすればよい。
アルカリ添加部16は、金属を含まないアルカリを添加する。金属を含まないアルカリは、例えば、TMAHやコリンなどの有機アルカリや、アンモニアなどである。
アルカリ添加部16には、配管19iの一端が接続されている。配管19iの他端は、タンク13に接続されている。
溶液110に含まれるアルカリは、電気分解により次亜塩素酸を生成する際に、反応を促進させるために添加される。これに対して、アルカリ添加部16により添加されるアルカリは、次亜塩素酸の自己分解を抑制するためのものである。また、処理対象の材質に応じて、添加するアルカリの種類を選択すれば、処理能力をさらに向上させることができる。 なお、処理液130に関する詳細は後述する。
溶液110に含まれるアルカリと、アルカリ添加部16により添加されるアルカリとは、同じ種類であってもよいし、互いに異なる種類であってもよい。
なお、アルカリ添加部16によるアルカリ添加に関する詳細は後述する。
タンク13には、配管19jの一端が接続されている。配管19jの他端は、ポンプなどの供給部27に接続されている。供給部27には、配管19kの一端が接続されている。配管19kの他端は、処理部17に設けられたノズル17aに接続されている。
供給部27は、タンク13に収納されている処理液130を処理部17に向けて供給する。なお、アルカリの添加がタンク13以外において行われる場合には、供給部27は、タンク13に収納されている溶液120を処理部17に向けて供給する。
処理部17は、処理液130を用いて処理物Wの処理を行う。
処理物Wは、例えば、シリコンウェーハやガラス基板などである。
処理物Wの処理は、例えば、処理物Wの洗浄である。
そのため、ここでは、一例として、処理部17がシリコンウェーハの洗浄を行う洗浄装置の場合を例示する。
処理部17には、ノズル17a、載置部17b、カバー17cが設けられている。
ノズル17aは、処理物Wに対して処理液130を吐出するための吐出口を有する。その吐出口に対向させて、処理物Wを載置する載置部17bが設けられている。
載置部17bは、カバー17cの内部に設けられている。載置部17bは、処理物Wを保持することができる。
カバー17cは、載置部17bを囲むように設けられている。カバー17cは、ノズル17aから吐出された処理液130が飛散するのを抑制する。カバー17cは、使用済みの処理液130を集める。カバー17cの底部には、配管19mの一端が接続されている。配管19mの他端は、図示しない廃液処理部などに接続されている。
処理液130は、供給部27により、処理部17に設けられたノズル17aに供給される。
処理液130をノズル17aから処理物Wに向けて吐出することで、処理物W上の汚染物などを除去することができる。
処理物Wに向けて吐出された処理液130は、処理物Wの周縁から流出し、カバー17cの内部に集められる。集められた使用済みの処理液130は、配管19mを介して排出される。排出された使用済みの処理液130は、廃棄したり、再利用したりすることができる。
また、載置部17bを回転させる駆動部を設け、スピン式の洗浄装置とすることもできる。ノズル17aの位置を移動させる駆動部を設けることもできる。
また、図1において例示をした処理部17は、枚葉式の洗浄装置であるが、複数の処理物Wを一度に浸漬させるバッチ式の洗浄装置とすることもできる。
なお、処理部17は、洗浄装置に限定されるわけではなく適宜変更することができる。例えば、処理部17は、ウェットアッシング装置やウェットエッチング装置などとすることもできる。
また、処理物Wとしてウェーハ例示したが、これに限定されるわけではなく適宜変更することができる。例えば、処理物Wは、フラットパネルディスプレイのガラス基板など電子デバイスを構成する要素とすることができる。
次に、処理装置1の作用について例示する。
まず、タンク11に溶液110を収納する。溶液110は、例えば、金属を含まないアルカリと、塩酸と、水と、を含む溶液である。金属を含まないアルカリは、例えば、TMAHやコリンなどの有機アルカリや、アンモニアなどである。
次に、必要に応じて、タンク11に収納された溶液110の塩酸濃度を調整する。まず、タンク11に収納された溶液110の水素イオン指数を塩素ガス回収部15により測定する。そして、溶液110の水素イオン指数が規定の値よりも低い場合には、塩素ガス回収部15から塩素ガスを供給して溶液110の水素イオン指数が規定の値となるようにする。例えば、溶液110の水素イオン指数がph7であった場合には、塩素ガス回収部15から塩素ガスを供給して、溶液110の水素イオン指数がph6となるようにする。
次に、弁20を開いて、タンク11内の溶液110を配管19a、弁20及び配管19bを介して、タンク12に供給する。
次に、供給部21を作動させて、タンク12内の溶液110を配管19c、供給部21及び配管19dを介して、電解部14に供給する。
次に、直流電源23を作動させて、陽極電極22a、陰極電極22bに電圧を印加する。これにより、溶液110が電気分解され、次亜塩素酸の濃度が高められた溶液120が生成される。
電気分解の条件は、例えば、溶液110中におけるTMAHと塩酸の混合液の濃度を20wt%程度、電解時間を60分程度、印加電圧を15V程度、電流密度を0.32A/cm程度とすることができる。
電気分解においては、以下の(1)式に示す反応が起こる。

2Cl → Cl + 2e ・・・(1)

(1)式で生成された塩素分子(Cl)について、以下の(2)式に示す反応が起こる。

Cl + HO ⇔ HCl + HClO ・・・(2)

(2)式に示す反応により、次亜塩素酸が生成される。これにより、陽極室18aにおいて次亜塩素酸の濃度が高められた溶液120が生成される。
なお、溶液110に加えられた金属を含まないアルカリは、(2)式に示す反応を促進させるためのカウンターイオンを生成する。
すなわち、アルカリ性のもとでは、平衡が(2)式の右側に偏るので、次亜塩素酸の生成が促進される。
また、(1)式に示す反応により、塩素ガス(Cl)が生成される。生成された塩素ガスは、配管28aを介して塩素ガス回収部15に供給される。
電気分解がされた溶液120は、配管19e、三方弁25及び配管19fを介して、タンク12に供給される。
このように、溶液120を、配管19c、供給部21、配管19d、電解部14、配管19e、三方弁25及び配管19fを介して循環させる。そして、溶液120中の次亜塩素酸の濃度が所定の範囲内となるまでは、循環を繰り返す。
溶液120中の次亜塩素酸の濃度は、例えば、水素イオン指数により知ることができる。
そのため、溶液120中の次亜塩素酸の濃度は、水素イオン指数に基づいて制御することができる。
例えば、タンク11から供給された直後の溶液120の水素イオン指数がph6であった場合には、水素イオン指数がph2となるまで、循環を繰り返すようにする。
溶液120中の次亜塩素酸の濃度が所定の範囲内となった場合には、三方弁25により流路を切り替える。次亜塩素酸の濃度が所定の範囲内となった溶液120は、三方弁25および配管19gを介して、タンク13に供給される。
次に、アルカリ添加部16により、金属を含まないアルカリを添加することで処理液130を生成する。金属を含まないアルカリは、例えば、TMAHやコリンなどの有機アルカリや、アンモニアなどである。金属を含まないアルカリの添加量は、例えば、水素イオン指数により知ることができる。
例えば、アルカリ添加部16により処理液130の水素イオン指数を測定し、水素イオン指数が所定の値となるまでアルカリを供給することができる。
例えば、処理液130の水素イオン指数がph2の場合には、水素イオン指数がph10となるまでアルカリを供給する。
次に、供給部27を作動させて、処理液130を、配管19j、供給部27及び配管19kを介して、処理部17のノズル17aに供給する。ノズル17aに供給された処理液130は、処理物Wに向けて吐出される。ノズル17aから吐出された処理液130は、処理物Wの表面に接触し、処理が行われる。
処理液130は、次亜塩素酸を含んでいる。そのため、処理物Wの表面において、以下の(3)式に示す反応が起こる。

ClO + 2H 2e → Cl + HO ・・・(3)

次亜塩素酸は酸化作用が強く、処理物Wの表面にある金属や有機物などを除去することができる。
使用済みの処理液130は、カバー17cの内部に集められる。集められた使用済みの処理液130は、カバー17cから排出される。排出された使用済みの処理液130は、廃棄したり、再利用したりすることができる。
次に、処理液130についてさらに説明する。
図2は、処理液130の特性を例示するためのグラフ図である。
なお、縦軸は酸化還元電位を表し、横軸は水素イオン指数を表している。
また、図2中の溶液51、溶液52は、次亜塩素酸の濃度が所定の範囲内となった溶液120である。すなわち、溶液51、溶液52は、アルカリ添加部16によりアルカリが添加される前の溶液120である。この場合、溶液51は、TMAHと塩酸と水を含む溶液110を電気分解した場合である。溶液52は、コリンと塩酸と水を含む溶液110を電気分解した場合である。
図2中の溶液53、溶液54は、処理液130である。溶液53、溶液54は、次亜塩素酸の濃度が所定の範囲内となっている溶液120に、金属を含まないアルカリを添加したものである。すなわち、溶液53、溶液54は、アルカリ添加部16によりアルカリが添加された後の処理液130の場合である。この場合、溶液53は、TMAHと塩酸と水を含む溶液110を電気分解し、TMAHを添加した場合である。溶液52は、コリンと塩酸と水を含む溶液110を電気分解し、コリンを添加した場合である。
図2中の溶液55は、比較例に係る薬液A(コリンと過酸化水素と水との混合液)の場合である。
図2に示すように、アルカリが添加される前の溶液51、溶液52の酸化還元電位は、アルカリが添加された後の溶液53、溶液54の酸化還元電位よりも高い。すなわち、溶液120である溶液51と溶液52の酸化力は、処理液130である溶液53と溶液54の酸化力よりも強いことになる。
しかしながら、酸性のもとでは、次亜塩素酸が自己分解するため、時間とともに酸化力が低下するおそれがある。
一方、アルカリ性のもとでは、次亜塩素酸の自己分解を抑制することができるため、処理液130の品質を安定させることができる。また、処理液130の保存が可能となる。
この場合、溶液53は、溶液51よりも酸化還元電位が低いが、溶液55(薬液A)よりも酸化還元電位が高い。そのため、TMAHと塩酸と水を含む溶液110を電気分解し、TMAHを添加した溶液53とすれば、溶液55よりも処理能力を高くすることができ、かつ、品質を安定させることができる。
一方、溶液51、溶液52とすれば、処理能力をさらに高くすることができる。溶液51、溶液52の場合には、次亜塩素酸が自己分解するおそれがあるため、例えば、生成した溶液51、溶液52をそのまま処理に用いるような使い方をすることができる。
本発明者らの得た知見によれば、処理液130の水素イオン指数をpH4以上とすれば、次亜塩素酸の自己分解を抑制することができる。この場合、次亜塩素酸の自己分解を抑制する効果を高めるためには、処理液130の水素イオン指数をpH7以上とすることが好ましい。そして、処理液130の水素イオン指数が高くなるほど次亜塩素酸の自己分解を抑制する効果が高くなる。
図3は、処理液130の水素イオン指数がpH10の場合における次亜塩素酸の濃度と放置時間との関係を例示するグラフ図である。
縦軸は、次亜塩素酸の濃度を表し、横軸は室温における放置日数を表している。
図3中の溶液53a〜53cは、TMAHと塩酸と水を含む溶液110を電気分解し、TMAHを添加した場合である。溶液53aは、当初の次亜塩素酸の濃度が0.39mol/L程度の場合である。溶液53bは、当初の次亜塩素酸の濃度が0.32mol/L程度の場合である。溶液53cは、当初の次亜塩素酸の濃度が0.18mol/L程度の場合である。
図3に示すように、水素イオン指数がpH10というアルカリ性のもとでは、室温で19日間放置しても次亜塩素酸の濃度の低下を抑制することができる。また、当初の次亜塩素酸の濃度が高いほど次亜塩素酸の濃度の低下は小さくなる。例えば、19日間放置した場合における次亜塩素酸の濃度の低下は、溶液53aでは5.1%程度、溶液53bでは12.5%程度、溶液53cでは22%程度であった。
図4は、水素イオン指数がpH10の場合における処理液の処理能力を例示するためのグラフ図である。
なお、縦軸は酸化還元電位を表し、横軸は処理液の種類を表している。
また、図4中のSC−1(Standard Clean 1)溶液は、アンモニアと過酸化水素と水との混合液(アンモニア:過酸化水素:水=1:1:5)である。薬液Aは、コリンと過酸化水素と水との混合液(コリン:過酸化水素:水=1:1:5)である。また、処理液130は、TMAHと塩酸と水を含む溶液110を電気分解し、TMAHを添加した場合である。なお、SC−1溶液、薬液A、処理液130の水素イオン指数は、pH10としている。
図4から分かるように、処理液130とすれば、既存の処理液であるSC−1溶液、薬液Aと比べて格段に高い酸化還元電位を得ることができる。このことは、処理液130とすれば、既存の処理液であるSC−1溶液、薬液Aと比べて格段に高い処理能力が得られることを意味する。
図5(a)、(b)は、処理液がシリコンウェーハ表面に与える影響を例示するためのグラフ図である。
図5(a)は、処理後のシリコンウェーハ表面の状態を例示するためのグラフ図である。図5(a)は、X線光電子分光法(XPS;X-ray Photoelectron Spectroscopy)を用いて、処理後のシリコンウェーハ表面を測定した結果である。
縦軸は電子数を表し、横軸は結合エネルギーを表している。
図5(a)中の処理61aは、22℃の温度の処理液130で処理した場合である。また、処理液130は、TMAHと塩酸と水を含む溶液110を電気分解し、TMAHを添加した場合である。処理61bは、60℃の温度の処理液130で処理した場合である。処理62は、60℃の温度の薬液Aで処理した場合である。
図5(a)から分かるように、酸化シリコン(SiO)のピーク値は、処理61a、処理61bの場合と、処理62の場合とで大きな差はない。すなわち、シリコンウェーハ表面のシリコン(Si)が酸化されることに関しては、処理液130を用いた処理と、既存の薬液Aを用いた処理とは同等である。
図5(b)は、処理後のシリコンウェーハ表面におけるシリコンの割合を例示するためのグラフ図である。
縦軸は、シリコンおよび酸化シリコンの合計に対するシリコンの割合を表している。
図5(b)から分かるように、シリコンの割合は、処理61a、処理61bの場合と、処理62の場合とで大きな差はない。すなわち、シリコンウェーハ表面のシリコン(Si)が酸化されることに関しては、処理液130を用いた処理と、既存の薬液Aを用いた処理とは同等である。
図6は、処理液がシリコンウェーハ表面の粗さに与える影響を例示するためのグラフ図である。
縦軸は、処理後のシリコンウェーハ表面の中心線平均粗さ(Ra)を表している。
処理61bは、60℃の温度の処理液130で処理した場合である。また、処理液130は、TMAHと塩酸と水を含む溶液110を電気分解し、TMAHを添加した場合である。処理62は、60℃の温度の薬液Aで処理した場合である。処理63は、60℃の温度のSC−1溶液で処理した場合である。また、72は、処理前のシリコンウェーハ表面の中心線平均粗さである。
図6から分かるように、処理61bの場合のシリコンウェーハ表面の粗さは、処理62および処理63の場合のシリコンウェーハ表面の粗さと同等である。
すなわち、シリコンウェーハ表面の粗さに関しては、処理液130を用いた処理と、既存の薬液AまたはSC−1溶液を用いた処理とは同等である。
図5(a)、図5(b)、図6から分かるように、処理液130を用いた処理がシリコンウェーハ表面に与える影響は、既存の薬液AまたはSC−1溶液を用いた処理の場合と同等である。
図7は、処理液の有機物除去能力を例示するためのグラフ図である。
縦軸はI線レジストのエッチング量を表し、横軸は処理時間を表している。
図7中の処理61bは、60℃の温度の処理液130で処理した場合である。また、処理液130は、TMAHと塩酸と水を含む溶液110を電気分解し、TMAHを添加した場合である。処理62は、60℃の温度の薬液Aで処理した場合である。
エッチング量は段差計を用いて計測した。測定誤差は、処理61bについては、±30nm、処理62については±20nmである。
図7から分かるように、処理液130を用いた処理61bを行えば、既存の薬液Aを用いた処理62を行う場合よりも格段に多くのレジストを除去することができる。
このことは、処理液130は、高い有機物除去能力を有することを意味する。
図8は、処理液の有機物除去能力を例示するためのグラフ図である。
縦軸はI線レジストのエッチングレートを表している。
図8中の処理61bは、60℃の温度の処理液130で処理した場合である。また、処理液130は、TMAHと塩酸と水を含む溶液110を電気分解し、TMAHを添加した場合である。処理62は、60℃の温度の薬液Aで処理した場合である。処理63は、60℃の温度のSC−1溶液で処理した場合である。
図8から分かるように、処理61bのエッチングレートは、処理62または処理63のエッチングレートよりも2倍程度高い。そのため、処理液130を用いた処理61bの処理時間は、既存の薬液Aを用いた処理62やSC−1溶液を用いた処理63の処理時間の半分程度で済むことになる。
図9は、処理液の酸化シリコン除去能力を例示するためのグラフ図である。
縦軸は、酸化シリコン(熱酸化膜)のエッチングレートを表している。
図9中の処理61bは、60℃の温度の処理液130で処理した場合である。また、処理液130は、TMAHと塩酸と水を含む溶液110を電気分解し、TMAHを添加した場合である。処理62は、60℃の温度の薬液Aで処理した場合である。処理63は、60℃の温度のSC−1溶液で処理した場合である。
図9から分かるように、処理61bのエッチングレートは、処理62または処理63のエッチングレートと同等とすることができる。そのため、処理液130を用いた処理61bの処理時間は、既存の薬液Aを用いた処理62やSC−1溶液を用いた処理63の処理時間と同等とすることができる。
図7〜図9から分かるように、処理液130は、既存の薬液AまたはSC−1溶液と比べて高い除去能力を有している。
図10は、電解部14における電解効率を例示するためのグラフ図である。
縦軸は電解効率を表し、横軸は溶液120中におけるTMAHと塩酸の混合液の濃度を表している。
図10中の電解処理81aは印加電圧が15V、電解時間が30分の場合である。電解処理81bは印加電圧が15V、電解時間が60分の場合である。
図10から分かるように、溶液120中におけるTMAHと塩酸の混合液の濃度を20wt%以上とすれば、高い電解効率を得ることができる。
溶液120中におけるTMAHと塩酸の混合液の濃度を20wt%以上とすれば、効率よく次亜塩素酸を生成できる。
また、電解時間を30分とすれば、高い電解効率を得ることができる。電解時間を60分とすれば、電解効率を安定させることができる。
本実施の形態においては、電気分解を行うことで次亜塩素酸を含む溶液120を生成しているので、処理液130の生産性を高めることができる。
[第2の実施形態]
図11は、第2の実施形態に係る処理装置1aを例示するための模式図である。
図11に示すように、処理装置1aには、タンク11、タンク12、タンク13、電解部14、塩素ガス回収部15、アルカリ添加部16、処理部17が設けられている。
前述した処理装置1の場合は、アルカリ添加部16は配管19iを介してタンク13に接続されている。これに対して、本実施形態に係る処理装置1aの場合は、アルカリ添加部16は配管19iを介して処理部17のノズル17aに接続されている。
そのため、タンク13には溶液120が収納されることになる。この場合、処理液130は、ノズル17aの内部で生成されることになる。
すなわち、図11に例示をしたものの場合は、タンク12は溶液120の生成タンク、タンク13は溶液120のバッファタンクとなる。
また、処理装置1の場合は、使用済みの処理液130が配管19mを介して図示しない廃液処理部などに排出される。これに対して、処理装置1aの場合は、使用済みの処理液130が配管19mとフィルタ部30と配管19nを介してタンク11に供給される。
フィルタ部30は、使用済みの処理液130に含まれる除去された物(例えば、レジストなど)を濾過する。
配管19mの一端は、カバー17cに接続されている。配管19mの他端は、フィルタ部30に接続されている。
配管19nの一端は、フィルタ部30に接続されている。配管19nの他端は、タンク11に接続されている。
処理部17から排出された使用済みの処理液130は、フィルタ部30により濾過される。そして、濾過された処理液130は、タンク11に供給され、再利用される。
前述したように、次亜塩素酸の自己分解を抑制するために、アルカリ添加部16により金属を含まないアルカリが添加される。
この場合、処理対象の材質に応じて、添加するアルカリの種類を選択すれば、処理能力をさらに向上させることができる。
例えば、図7、図8に例示をしたように、TMAHを添加すれば、レジストなどの有機物に対する処理能力を向上させることができる。
また、アンモニアを添加すれば、銅(Cu)やニッケル(Ni)などの金属に対する処理能力を向上させることができる。
図12は、アンモニアを添加した場合の処理能力を例示するためのグラフ図である。
縦軸は、検出量を表している。
なお、検出は、全反射蛍光X線分析法(TXRF:Total reflection X-ray Fluorescence Spectrometer)を用いて行った。
図12中の初期状態は、直径寸法が200mmのシリコンウェーハの表面に、銅とニッケルを含む硝酸水溶液をスピン塗布したものである。
溶液120は、TMAHと塩酸と水を含む溶液110を電気分解したものである。すなわち、アルカリ添加部16によりアルカリが添加される前の溶液である。
処理液130aは、TMAHと塩酸と水を含む溶液110を電気分解し、アンモニア水を添加したものである。
図12から分かるように、次亜塩素酸を含む溶液110を用いるものとすれば、シリコンウェーハの表面に付着した銅とニッケルを除去することができる。
また、アンモニア水が添加された処理液130aを用いるものとすれば、シリコンウェーハの表面に付着した銅とニッケルをさらによく除去することができる。
ところが、アンモニアを添加すると酸化還元電位が低下することが判明した。
図13は、アンモニア添加の影響を例示するためのグラフ図である。
縦軸は酸化還元電位を表し、横軸は処理液130a中におけるアンモニアの濃度を表している。
図13から分かるように、アンモニアの濃度を高くしすぎると、酸化還元電位が低下する。これは、処理液130aの処理能力が低下することを意味する。
そのため、処理液130a中におけるアンモニアの濃度は、0.4wt%以下とすることが好ましい。
また、アンモニアを添加すると(4)式に示す反応が起こり窒素ガスが発生する。
2NH+ 3(CHClO → N + 3(CHCl+ 3HO ・・・(4)
窒素ガスが発生すると、処理液130aの流量制御が困難となるおそれがある。
本発明者らの得た知見によれば、処理物Wになるべく近い位置においてアンモニアを添加すれば、窒素ガスの影響を抑制することができる。
また、図13において説明した酸化還元電位の低下が進む前に処理液130aを処理物Wに供給することも可能となる。すなわち、処理物Wになるべく近い位置においてアンモニアを添加するようにすれば、アンモニアの濃度を0.4wt%よりも高くすることができる。
図11に例示をした処理装置1aの場合には、ノズル17aにアルカリを供給するようにしている。
そのため、酸化還元電位の低下が進む前に処理液130aを処理物Wに供給することができる。その結果、アンモニア添加の効果を充分に享受することができるので、金属の除去に優れた処理を行うことができる。また、処理液130aの供給の安定化を図ることができる。
なお、図3において例示をしたように、TMAHを添加する場合は、酸化還元電位の低下が少ないので、処理装置1の構成でも処理装置1aの構成でも充分な処理能力を発揮させることができる。
図14(a)、(b)は、アルカリ添加の位置を例示するための模式図である。
図14(a)は、ノズル17aの上流側の直前においてアルカリを添加する場合である。
図14(b)は、処理物Wの表面上においてアルカリを添加する場合である。
図14(a)に示すものの場合には、流量制御部31に前述した配管19kの一端が接続されている。流量制御部32には、前述した配管19iの一端が接続されている。配管19pの一端は2つに分岐され、流量制御部31および流量制御部32がそれぞれ接続されている。配管19pの他端はノズル17aに接続されている。溶液120は、配管19k、流量制御部31、配管19pを介してノズル17aに供給される。アルカリは、配管19i、流量制御部32、配管19pを介してノズル17aに供給される。そのため、ノズル17aの上流側の直前に設けられた配管19p内において処理液130、130aが生成される。この際、流量制御部31および流量制御部32により、溶液120およびアルカリの少なくともいずれかの供給量を制御することで、アルカリの濃度を調整することができる。
図14(b)に示すものの場合には、流量制御部31に前述した配管19kの一端が接続されている。配管19p1の一端は流量制御部31に接続されている。配管19p1の他端はノズル17a1に接続されている。流量制御部32には、前述した配管19iの一端が接続されている。配管19p2の一端は流量制御部32に接続されている。配管19p2の他端はノズル17a2に接続されている。溶液120は、配管19k、流量制御部31、配管19p1を介してノズル17a1に供給される。アルカリは、配管19i、流量制御部32、配管19p2を介してノズル17a2に供給される。そのため、処理物Wの表面上において、溶液120とアルカリとが混ざることで処理液130、130aが生成される。この際、流量制御部31および流量制御部32により、溶液120およびアルカリの少なくともいずれかの供給量を制御することで、アルカリの濃度を調整することができる。
なお、アルカリ添加の位置は例示をしたものに限定されるわけではない。
例えば、処理部17の内部、および、溶液120が処理部17に導入される部分、の少なくともいずれかにおいて、金属を含まないアルカリをさらに添加することができる。
処理部17の内部は、例えば、図14(a)、(b)において例示をした場合である。
溶液120が処理部17に導入される部分としては、配管19kが処理部17に接続された部分の近傍などを例示することができる。
本実施の形態においては、電気分解を行うことで次亜塩素酸を含む溶液120を生成しているので、処理液130aの生産性を高めることができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態に係る処理液の製造方法について例示をする。
図15は、第3の実施形態に係る処理液の製造方法について例示をするためのフローチャートである。
まず、金属を含まないアルカリと、塩酸と、水と、を含む溶液110を生成する(ステップS1)。
金属を含まないアルカリは、例えば、TMAHやコリンなどの有機アルカリや、アンモニアなどである。
また、必要に応じて、溶液110の塩酸濃度を調整する。
次に、溶液110を電気分解する(ステップS2)。
溶液110が電気分解されることで、次亜塩素酸の濃度が高められた溶液120が生成される。
電気分解の条件は、例えば、溶液110中におけるTMAHと塩酸の混合液の濃度を20wt%程度、電解時間を60分程度、印加電圧を15V程度、電流密度を0.32A/cm程度とすることができる。
また、電気分解を行う電解部14と、溶液を収納するタンク12との間において、溶液を循環させることができる。
また、電気分解を行った際に発生した塩素ガスを回収し、回収された塩素ガスを溶液に供給することもできる。
次に、電気分解がされた溶液120に、金属を含まないアルカリをさらに添加する(ステップS3)。
金属を含まないアルカリは、例えば、TMAHやコリンなどの有機アルカリや、アンモニアなどである。
この場合、処理対象の材質に応じて、添加するアルカリの種類を選択することができる。例えば、レジストなどの有機物の除去を行う場合には、TMAHを添加することができる。また、例えば、銅やニッケルなどの金属の除去を行う場合には、アンモニアを添加することができる。その様にすれば、処理能力をさらに向上させることができる。
また、処理物Wの処理を行う直前に、金属を含まないアルカリを添加するようにすることができる。
例えば、処理部17の内部、および、処理部17に導入する部分、の少なくともいずれかにおいて、金属を含まないアルカリをさらに添加することができる。
処理部17の内部としては、例えば、ノズル17aや処理物Wの処理面(例えば、シリコンウェーハの表面)などを例示することができる。
処理部17に導入する部分としては、配管19kが処理部17に接続される部分の近傍などを例示することができる。
この様にして、処理液130、130aの製造方法を行うことができる。
なお、各工程における内容は、前述したものと同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、電気分解を行うことで次亜塩素酸を含む溶液120を生成しているので、処理液130、130aの生産性を高めることができる。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態に係る電子デバイスの製造方法について例示をする。
電子デバイスの製造方法としては、例えば、半導体装置の製造方法やフラットパネルディスプレイの製造方法などを例示することができる。例えば、半導体装置の製造工程には、いわゆる前工程における成膜・レジスト塗布・露光・現像・エッチング・レジスト除去などによりシリコンウェーハの表面にパターンを形成する工程、検査工程、洗浄工程、熱処理工程、不純物導入工程、拡散工程、平坦化工程などがある。また、いわゆる後工程においては、ダイシング、マウンティング、ボンディング、封入などの組立工程、機能や信頼性の検査を行う検査工程などがある。
この場合、例えば、洗浄工程において、前述した処理液の製造方法により製造された処理液130、130aを用いることができる。
例えば、シリコンウェーハの表面に付着した有機物や金属などを処理液130、130aを用いて除去することができる。
また、例えば、処理液130、130aを用いて、シリコンウェーハの表面にある熱酸化膜などの除去を行うことができる。
なお、前述した処理液の製造方法以外のものは、各工程における既知の技術を適用できるので、それらの詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、処理能力の高い処理液130、130aを用いて処理を行うことができるので、電子デバイスの生産性を高めることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 処理装置、1a 処理装置、11 タンク、12 タンク、13 タンク、14 電解部、15 塩素ガス回収部、16 アルカリ添加部、17 処理部、17a ノズル、18a 陽極室、18b 陰極室、21 供給部、22a 陽極電極、22b 陰極電極、23 直流電源、27 供給部、110 溶液、120 溶液、130 処理液、130a 処理液

Claims (10)

  1. 陽極電極と、陰極電極と、が設けられ、金属を含まないアルカリと、塩酸と、水と、を含む溶液を電気分解する電解部と、
    前記電気分解がされた溶液に、前記金属を含まないアルカリをさらに添加するアルカリ添加部と、
    前記電気分解がされ、前記金属を含まないアルカリがさらに添加された溶液を用いて処理物の処理を行う処理部と、
    を備えた処理装置。
  2. 前記アルカリ添加部は、前記処理部の内部、および、前記電気分解がされた溶液が前記処理部に導入される部分、の少なくともいずれかにおいて、前記金属を含まないアルカリをさらに添加する請求項1記載の処理装置。
  3. 前記溶液を収納する第1のタンクと、
    前記電解部に前記溶液を供給する供給部と、
    をさらに備え、
    前記供給部は、前記電解部と、前記第1のタンクと、の間において、前記溶液を循環させる請求項1または2に記載の処理装置。
  4. 前記電解部において発生した塩素ガスを回収する塩素ガス回収部をさらに備えた請求項1〜3のいずれか1つに記載の処理装置。
  5. 前記第1のタンクに供給する前記溶液を収納する第2のタンクをさらに備え、
    前記塩素ガス回収部は、前記回収された塩素ガスを前記第2のタンクに供給する請求項1〜4のいずれか1つに記載の処理装置。
  6. 金属を含まないアルカリと、塩酸と、水と、を含む溶液を電気分解する工程と、
    前記電気分解がされた溶液に、前記金属を含まないアルカリをさらに添加する工程と、
    を備えた処理液の製造方法。
  7. 前記金属を含まないアルカリをさらに添加する工程において、
    処理物の処理を行う直前に、前記金属を含まないアルカリをさらに添加する請求項6記載の処理液の製造方法。
  8. 前記電気分解を行う電解部と、前記溶液を収納する第1のタンクと、の間において、前記溶液を循環させる工程をさらに備えた請求項6または7に記載の処理液の製造方法。
  9. 前記電気分解を行った際に発生した塩素ガスを回収し、前記回収された塩素ガスを前記溶液に供給する請求項6〜8のいずれか1つに記載の処理液の製造方法。
  10. 請求項6〜9のいずれか1つに記載の処理液の製造方法により製造された処理液を用いて処理物の処理を行う電子デバイスの製造方法。
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