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JP2014050962A - カートリッジ及びカートリッジの製造方法 - Google Patents

カートリッジ及びカートリッジの製造方法 Download PDF

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JP2014050962A
JP2014050962A JP2012191454A JP2012191454A JP2014050962A JP 2014050962 A JP2014050962 A JP 2014050962A JP 2012191454 A JP2012191454 A JP 2012191454A JP 2012191454 A JP2012191454 A JP 2012191454A JP 2014050962 A JP2014050962 A JP 2014050962A
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JP2012191454A
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English (en)
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Tadahiro Mizutani
忠弘 水谷
Atsushi Kobayashi
淳 小林
Izumi Nozawa
泉 野澤
Hidetoshi Kodama
秀俊 児玉
Hiroyuki Nakamura
浩之 中村
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】従来のカートリッジでは、液体の品質を維持することが困難である。
【解決手段】複数の外壁を備えたケースと、前記ケースの内部に設けられた液体収容部と、前記液体収容部に収容された液体を印刷装置に供給する液体供給口と、前記複数の外壁のうち少なくとも一の外壁に対応する蓋部材50に設けられ、前記ケースの内部と外部とを連通させる大気連通孔90と、蓋部材50に設けられ、包装袋に前記ケースを収容して前記包装袋内の空間を減圧する際に前記大気連通孔が前記包装袋によって閉塞されることを防止する閉塞防止構造としての溝201と、を含み、溝201は、大気連通孔90から蓋部材50の外縁203に至り、外縁203において開口する、ことを特徴とするカートリッジ。
【選択図】図5

Description

本発明は、カートリッジ及びカートリッジの製造方法等に関する。
流動性を有する液状の物質である液体を収容するカートリッジにおいて、例えば、液体の一例であるインクをインクジェットプリンターに供給するためのインクカートリッジが知られている。また、このようなカートリッジとして、カートリッジの内部と大気とを連通させるための大気連通孔を有するカートリッジが知られている。
このような大気連通孔を有するインクカートリッジでは、使用時には大気連通孔を開いてカートリッジ内部を大気と連通させる必要がある。一方、使用される前の輸送時や販売時などには、インクの変質などを避けるため、大気連通孔を塞ぐとともに、包装袋を用いてカートリッジを減圧または真空パックすることが好ましい。大気連通孔を塞ぐ方法としては、シールやキャップなどの別部品を用いる方法もあるが、別部品を用いることなく、減圧または真空パックを行うための包装袋によって塞ぐ方法も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−212883号公報
上記特許文献1には、大気連通孔を有するカートリッジを真空パックで包装する方法として、以下の方法が記載されている。
まず、開口を有する袋内に、このカートリッジを収納する。次いで、カートリッジのインク供給口を袋の内面で封止する。次いで、袋の開口部を気密空間の中に入れ、且つ袋内のカートリッジを気密空間の外に出した状態で、気密空間内の気体を真空ポンプで吸気することによって、袋内を減圧する。最後に、袋の開口を封止する。この方法により、カートリッジを真空パックで包装することができる。
しかしながら、上記の包装方法では、袋内を減圧している途中段階で、袋がカートリッジに密着してしまい、大気連通孔が袋によって塞がれてしまうことがある。大気連通孔が塞がれた状態で、袋内をさらに減圧しても、袋とカートリッジの外部との間の空間が減圧されるだけで、カートリッジ内部を減圧することは困難となる。よって、上記の包装方法では、カートリッジの内部を充分に減圧することができず、インクの品質を高く維持することが困難になる。
つまり、従来のカートリッジでは、液体の品質を維持することが困難であるという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]複数の外壁を備えたケースと、前記ケースの内部に設けられた液体収容部と、前記液体収容部に収容された液体を印刷装置に供給する液体供給口と、前記複数の外壁のうち少なくとも一の外壁に設けられ、前記ケースの内部と外部とを連通させる大気連通孔と、前記一の外壁に設けられ、包装袋に前記ケースを収容して前記包装袋内の空間を減圧する際に前記大気連通孔が前記包装袋によって閉塞されることを防止する閉塞防止構造と、を含む、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例のカートリッジでは、包装袋にケースを収容して包装袋内の空間を減圧する際に、閉塞防止構造によって、大気連通孔が包装袋によって閉塞されることを防止することができる。よって、カートリッジの内部を充分に減圧することが可能となる。この結果、ケース内の気体の量を低減し、液体の品質を高く維持することができる。
[適用例2]上記のカートリッジであって、前記閉塞防止構造は、前記一の外壁に設けられ、前記大気連通孔から前記一の外壁の外縁に至り、前記外縁において開口する溝を含む、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、大気連通孔から一の外壁の外縁に至り、外縁において開口する溝によって、外縁の開口から溝を介して大気連通孔に至る通路が形成される。このため、このカートリッジを包装袋の中に入れて減圧している途中段階で、袋がカートリッジの外壁の表面に密着してしまったとしても、外縁に形成された開口と溝は塞がれにくい。つまり、包装袋が外壁に密着した状態でも、外縁に形成された開口、溝、及び大気連通孔を介してケースの内部と外部との間が連通した状態を保持し易い。よって、カートリッジの内部を充分に減圧することが可能となる。
[適用例3]上記のカートリッジであって、前記一の外壁の前記外縁において前記一の外壁に交差する第二の外壁を有し、前記溝は、前記一の外壁と前記第二の外壁との間の前記外縁において開口しており、一端側に封止部が設けられ前記封止部とは反対側の他端側に開口部を有する前記包装袋内に前記液体供給口を塞がれた前記カートリッジが収容され、前記包装袋内の空間を減圧するために前記包装袋内の気体を吸引する状態において、前記第二の外壁は、前記気体が吸引される方向、及び前記封止部が延在する方向のそれぞれに対して傾いている、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、溝が開口する外縁において一の外壁に交差する第二の外壁が、気体が吸引される方向、及び封止部が延在する方向のそれぞれに対して傾いているので、包装袋内の気体が吸引されるときに、包装袋の封止部と第二の外壁との間に空間が保持されやすい。このため、包装袋の封止部と第二の外壁との間が塞がれにくいので、カートリッジの内部を充分に減圧することが可能となる。
[適用例4]上記のカートリッジであって、前記溝の少なくとも一部の領域において、前記溝に沿って前記一の外壁から突出した土手が設けられている、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、溝に沿って一の外壁から突出した土手が設けられているので、土手によって溝を深くすることができる。このため、さらに溝が塞がれにくくすることができる。
[適用例5]上記のカートリッジであって、前記溝の少なくとも一部の領域は、前記一の外壁に、前記一の外壁から突出して設けられた土手によって構成されている、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、一の外壁から突出して設けられた土手によって溝を構成することができる。
[適用例6]上記のカートリッジであって、前記溝から分岐して、前記一の外壁の外縁の他の部位に至る溝を有する、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、溝から分岐して、一の外壁の外縁の他の部位に至る溝を有するので、大気連通孔から一の外壁の外縁に通じる複数の経路を構成することができる。このため、複数の経路のうちの1つが塞がれても、他の経路を介してケースの内部と外部との間の連通を維持しやすい。
[適用例7]上記のカートリッジであって、前記溝が、前記大気連通孔を囲んでいる、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、溝が大気連通孔を囲んでいるので、大気連通孔から外縁に至る途中で溝が塞がれても、他の経路で大気連通孔から外縁に通じることができる。このため、ケースの内部と外部との間の連通を維持しやすい。
[適用例8]上記のカートリッジであって、前記溝によって囲まれた領域内に、前記溝に通じる複数の溝が設けられている、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、溝によって囲まれた領域内に、この溝に通じる複数の溝が設けられているので、大気連通孔を囲む溝の一部が塞がれても、溝によって囲まれた領域内に設けられた複数の溝のうちの少なくとも一部の溝によって、迂回路を形成することができる。このため、ケースの内部と外部との間の連通を一層維持しやすい。
[適用例9]上記のカートリッジであって、前記溝の少なくとも一部が、一端側に封止部が設けられ前記封止部と反対側の端部に開口部を有する包装袋内に前記液体供給口を塞がれた前記カートリッジが収容され、前記開口部から前記包装袋内の気体が吸引される際の、前記気体が吸引される方向に沿って形成されている、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、溝の少なくとも一部の延在方向を気体が吸引される方向にすることができるので、包装袋内の気体が吸引されるときに、吸引が遮断されることを避けやすくすることができる。
[適用例10]上記のカートリッジであって、前記カートリッジが前記包装袋内に減圧状態で収容されたときに、前記包装袋内において、前記液体収容部の圧力は、前記液体収容部の外側の圧力よりも小さい、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、カートリッジが包装袋内に減圧状態で収容されたときに、包装袋内において、液体収容部の圧力が液体収容部の外側の圧力よりも小さいので、液体収容部から包装袋内に液体が漏れることを防ぐことができる。
[適用例11]包装されたカートリッジの製造方法であって、上記のカートリッジの前記液体供給口を塞ぎ、一端側に封止部が設けられ、前記封止部と反対側の端部に開口部を有する包装袋内に、前記液体供給口を塞いだ前記カートリッジを収容し、前記開口部から前記包装袋内の気体を吸引することにより前記包装袋内を減圧し、かつ、前記閉塞防止構造と前記大気連通孔とを介して前記ケースの内部の空間を減圧した後、前記開口部を溶着によって封止する、ことを特徴とする包装されたカートリッジの製造方法。
この適用例の製造方法によれば、包装袋にケースを収容して包装袋内の空間を減圧する際に、閉塞防止構造によって、大気連通孔が包装袋によって閉塞されることを防止することができる。これにより、閉塞防止構造と大気連通孔とを介してケースの内部の空間を充分に減圧することが可能となる。そして、この製造方法では、ケースの内部の空間を減圧した後、開口部を溶着によって封止するので、包装袋内の減圧状態を維持しやすい。よって、ケース内の気体の量を低減し、液体の品質を高く維持することができるカートリッジを製造することができる。
[適用例12]複数の外壁を備えたケースと、前記ケースの内部に設けられた液体収容部と、前記液体収容部に収容された液体を印刷装置に供給する液体供給口と、前記複数の外壁のうち少なくとも一の外壁に設けられ、前記ケースの内部と外部とを連通させる大気連通孔と、前記一の外壁に設けられ、前記大気連通孔から前記一の外壁の外縁に至り、前記外縁において開口する溝と、を含む、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例のカートリッジでは、大気連通孔から一の外壁の外縁に至る溝が設けられている。すなわち、溝によってこの外壁の外縁に開口が形成され、外縁の開口から溝を介して大気連通孔に至る通路が形成される。このため、このカートリッジを包装袋の中に入れて減圧している途中段階で、袋がカートリッジの外壁の表面に密着してしまったとしても、外縁に形成された開口と溝は塞がれにくい。つまり、包装袋が外壁に密着した状態でも、外縁に形成された開口、溝、及び大気連通孔を介してケースの内部と外部との間が連通した状態を保持し易い。よって、カートリッジの内部を充分に減圧することが可能となる。この結果、ケース内の気体の量を低減し、液体の品質を高く維持することができる。
[適用例13]上記のカートリッジであって、前記一の外壁の前記外縁において前記一の外壁に交差する第二の外壁を有し、前記溝は、前記一の外壁と前記第二の外壁との間の前記外縁において開口しており、一端側に封止部が設けられ前記封止部とは反対側の他端側に開口部を有する包装袋内に前記液体供給口を塞がれた前記カートリッジが収容され、前記包装袋内の空間を減圧するために前記包装袋内の気体を吸引する状態において、前記第二の外壁は、前記気体が吸引される方向、及び前記封止部が延在する方向のそれぞれに対して傾いている、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、溝が開口する外縁において一の外壁に交差する第二の外壁が、気体が吸引される方向、及び封止部が延在する方向のそれぞれに対して傾いているので、包装袋内の気体が吸引されるときに、包装袋の封止部と第二の外壁との間に空間が保持されやすい。このため、包装袋の封止部と第二の外壁との間が塞がれにくいので、カートリッジの内部を充分に減圧することが可能となる。
[適用例14]上記のカートリッジであって、前記溝の少なくとも一部の領域において、前記溝に沿って前記一の外壁から突出した土手が設けられている、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、溝に沿って一の外壁から突出した土手が設けられているので、土手によって溝を深くすることができる。このため、さらに溝が塞がれにくくすることができる。
[適用例15]上記のカートリッジであって、前記溝の少なくとも一部の領域は、前記一の外壁に、前記一の外壁から突出して設けられた土手によって構成されている、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、一の外壁から突出して設けられた土手によって溝を構成することができる。
[適用例16]上記のカートリッジであって、前記溝から分岐して、前記一の外壁の外縁の他の部位に至る溝を有する、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、溝から分岐して、一の外壁の外縁の他の部位に至る溝を有するので、大気連通孔から一の外壁の外縁に通じる複数の経路を構成することができる。このため、複数の経路のうちの1つが塞がれても、他の経路を介してケースの内部と外部との間の連通を維持しやすい。
[適用例17]上記のカートリッジであって、前記溝が、前記大気連通孔を囲んでいる、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、溝が大気連通孔を囲んでいるので、大気連通孔から外縁に至る途中で溝が塞がれても、他の経路で大気連通孔から外縁に通じることができる。このため、ケースの内部と外部との間の連通を維持しやすい。
[適用例18]上記のカートリッジであって、前記溝によって囲まれた領域内に、前記溝に通じる複数の溝が設けられている、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、溝によって囲まれた領域内に、この溝に通じる複数の溝が設けられているので、大気連通孔を囲む溝の一部が塞がれても、溝によって囲まれた領域内に設けられた複数の溝のうちの少なくとも一部の溝によって、迂回路を形成することができる。このため、ケースの内部と外部との間の連通を一層維持しやすい。
[適用例19]上記のカートリッジであって、前記溝の少なくとも一部が、一端側に封止部が設けられ前記封止部と反対側の端部に開口部を有する包装袋内に前記液体供給口を塞がれた前記カートリッジが収容され、前記開口部から前記包装袋内の気体が吸引される際の、前記気体が吸引される方向に沿って形成されている、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、溝の少なくとも一部の延在方向を気体が吸引される方向にすることができるので、包装袋内の気体が吸引されるときに、吸引が遮断されることを避けやすくすることができる。
[適用例20]上記のカートリッジであって、前記カートリッジが前記包装袋内に減圧状態で収容されたときに、前記包装袋内において、前記液体収容部の圧力は、前記液体収容部の外側の圧力よりも小さい、ことを特徴とするカートリッジ。
この適用例では、カートリッジが包装袋内に減圧状態で収容されたときに、包装袋内において、液体収容部の圧力が液体収容部の外側の圧力よりも小さいので、液体収容部から包装袋内に液体が漏れることを防ぐことができる。
本実施形態における液体噴射システムの構成を示す斜視図。 本実施形態におけるインクカートリッジの構成を示す外観斜視図。 本実施形態におけるインクカートリッジの構成を示す分解斜視図。 本実施形態におけるインクカートリッジの構成を示す断面図。 本実施形態における蓋部材を示す平面図。 図5中のA−A線における断面図。 図5中のB−B線における断面図。 本実施形態におけるインクカートリッジの包装方法を説明する図。 図8中のC部の拡大断面図。 本実施形態における溝の他の例を示す断面図。 本実施形態における溝の他の例を示す断面図。 本実施形態における溝の他の例を示す平面図。 本実施形態における大気連通孔の他の例を示す平面図。 本実施形態における大気連通孔の他の例を示す平面図。
液体噴射システムを例に、実施形態について説明する。なお、以下の各図においては、各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各部材の尺度を実際とは異ならせて示している場合がある。
[液体噴射システムの構成]
まず、液体噴射システムの構成について説明する。図1は、液体噴射システムの構成を示す斜視図である。なお、図1には、理解を容易にするため、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を示している。これ以降に示す図についても必要に応じて互いに直交するXYZ軸を付している。
液体噴射システム5は、印刷装置1と当該印刷装置1に供給する液体としてのインクを収容するカートリッジとしてのインクカートリッジ(図示せず)とを備えている。この印刷装置1は、個人向けのインクジェットプリンターであり、副走査送り機構と、主走査送り機構と、ヘッド駆動機構を有している。副走査送り機構は、図示しない紙送りモーターを動力とする紙送りローラー112を用いて印刷用紙Pを副走査方向に搬送する。主走査送り機構は、キャリッジモーター114の動力を用いて、駆動ベルト116に接続されたキャリッジ130を主走査方向に往復動させる。印刷装置1の主走査方向はY軸方向であり、副走査方向はX軸方向である。ヘッド駆動機構は、キャリッジ130に備えられた印刷ヘッド132を駆動して液体としてのインクの吐出及びドット形成を実行する。印刷装置1は、さらに、上述した各機構を制御するための制御部140を備えている。制御部140は、フレキシブルケーブル142を介してキャリッジ130と接続されている。
キャリッジ130は、ホルダー120と、印刷ヘッド132とを備えている。ホルダー120は、複数のインクカートリッジを装着可能に構成されており、印刷ヘッド132の上側に配置されている。以下では、ホルダー120を「カートリッジ装着部120」とも呼ぶ。図1に示す例では、ホルダー120には、4つのインクカートリッジが独立に装着可能であり、例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4種類のインクカートリッジが1つずつ装着される。なお、ホルダー120としては、これ以外の任意の複数種類のインクカートリッジを装着できるものを利用可能である。印刷ヘッド132の上部には、インクカートリッジから印刷ヘッド132にインクを供給するための液体供給管124が配置されている。印刷ヘッド132は、インクを吐出することによりインクを噴射する液体噴射部として機能する。この印刷装置1のように、利用者により交換されるインクカートリッジが、印刷ヘッド132のキャリッジ130上のカートリッジ装着部(ホルダー)120に装着される印刷装置1のタイプを、「オンキャリッジタイプ」と呼ぶ。
[インクカートリッジの外観構成]
次に、インクカートリッジの外観構成について説明する。図2は、インクカートリッジの構成を示す外観斜視図である。インクカートリッジ10(以下、「カートリッジ10」とも呼ぶ。)が印刷装置1に装着された装着状態では、Z軸負方向が鉛直下方向となる。
なお、装着状態では、印刷装置1は、X軸とY軸に平行な平面に設置されているものとする。カートリッジ10は、外形が略直方体形状である。カートリッジ10は、第1壁12と、第2壁13と、第3壁14と、第4壁15と、第5壁16と、第6壁17とを有する。各壁12〜17の表面は、カートリッジ10の外壁を構成する。また、各壁12〜17の裏面は、カートリッジ10の内壁を構成する。第1壁12と第2壁13とは互いに対向する。第3壁14と第4壁15とは互いに対向する。第5壁16と第6壁17とは互いに対向する。これらの外壁のうち、第5壁16と第6壁17の表面は、面積が最も大きい最大外壁である。本実施形態では、最大外壁である第5壁16または第6壁17に対して垂直な方向を、Y軸方向としている。
第5壁16には、外部とカートリッジ10内部とが連通され、カートリッジ10の外側からカートリッジ10の内部へ空気を取り込むための大気連通孔90が形成されている。また、第2壁13にはカートリッジ10内部の液体収容部に収容されたインクを印刷装置1へ供給する液体供給口18が設けられている。カートリッジ10が印刷装置1に装着される際には、液体供給口18が液体供給管124(図1)に接続される。
[インクカートリッジの詳細構成]
次に、カートリッジ10の詳細構成について説明する。図3は、インクカートリッジ10の構成を示す分解斜視図であり、図4は、インクカートリッジ10の断面図である。図3に示すように、カートリッジ10は、本体部材51と、蓋部材50とを備える。本体部材51と蓋部材50とによりカートリッジ10の外壁が形成される。また、カートリッジ10は、弁体40と、コイルばね19と、受圧板70と、シート部材(フィルム部材)60と、を備える。
本体部材51及び蓋部材50は、ポリプロピレン等の合成樹脂により形成されている。また、シート部材60は、合成樹脂(例えば、ナイロンとポロプロピレンを含む材料)により形成され、可撓性を有する。
本体部材51は、内壁55を備えており、当該内壁55によって凹形状が形成される。また、本体部材51の一側面は開口している。本体部材51の一側面の開口を覆うようにシート部材60が本体部材51に接合されている。これにより、インクを収容するための液体収容部101が形成される。すなわち、液体収容部101は、カートリッジ10の内部空間を区画する内壁55と可撓性のシート部材60とで形成されている。そして、これにより、液体収容部101の容積を変化させることができる。シート部材60は、液体収容部101の容積の変化に追従し易いよう、あらかじめ内壁55の凹形状に沿って押し伸ばされた状態で本体部材51に接合されている。シート部材60には、通気孔92が形成されている。
カートリッジ10の状態において、通気孔92は、弁体40によって塞がれている。蓋部材50に、大気連通孔90が設けられているので、シート部材60と蓋部材50との間の空間は、カートリッジ10の外側と連通している。このため、シート部材60と蓋部材50との間の空間には、大気が介在している。そして、液体収容部101内のインクが減少すると、弁体40が開状態となり、通気孔92が開放される。このため、カートリッジ10の外側の大気が大気連通孔90及び通気孔92を通って液体収容部101に流通し得る。
そして、大気が液体収容部101に流入することによって、液体収容部101の圧力低下が軽減されると、弁体40が閉状態となる。これにより、通気孔92が弁体40によって塞がれる。このような動作により、液体収容部101の圧力が、印刷ヘッド132にインクを供給するのに適した適切な圧力範囲に維持される。
受圧板70は、ポリプロピレン等の合成樹脂や、ステンレスなどの金属により形成される。受圧板70は、液体収容部101内に配置される。受圧板70のシート部材60側の面は、シート部材60に接している。
また、図3に簡略化して示すように、円錐台形状に巻かれたコイルばね19が、液体収容部101内に配置されている。コイルばね19は、本体部材51の内壁55のうちカートリッジ10の第6壁17の裏面によって形成された内壁58と、受圧板70との間に設けられる。コイルばね19の下底部分は、第6壁17の裏面によって形成された内壁58と当接する。コイルばね19の上底部分は、受圧板70のシート部材60側の面とは反対側の面に当接する。また、コイルばね19の上底部分は、受圧板70の略中央部分に当接する。
コイルばね19は、受圧板70をシート部材60側に向かって付勢する。言い換えると、コイルばね19は、−Y軸方向に受圧板70を付勢する。すなわち、コイルばね19は、液体収容部101の容積を拡大する方向に受圧板70を付勢する。コイルばね19は、Y軸方向に沿った方向である方向Ad(図3)に沿って伸縮(移動)する。ここで、図4に示すように、Y軸方向に見た場合、コイルばね19の中心軸Scと、受圧板70の重心Gaとが重なるようにコイルばね19は、受圧板70に当接している。すなわち、カートリッジ10をコイルばね19の伸縮方向(Y軸方向)に垂直な面(X軸とZ軸に平行な面)に垂直投影したときに、中心軸Scと重心Gaとは重なるように配置されている。
蓋部材50は、シート部材60の受圧板70側とは反対側に設けられている。蓋部材50は、シート部材60を覆うように本体部材51に取り付けられている。これにより、シート部材60が外部から保護される。
図3及び図4に示すように、液体供給口18内の液体収容部101から外部に向けてインクが流通する流路内には、フォームやフィルターなどのメニスカス形成部材18aが配置されている。メニスカス形成部材18aは、例えば、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂により形成されている。メニスカス形成部材18aは、カートリッジ10の印刷装置1への装着状態では、液体供給管124に接触し、インクを印刷装置1側へ流通させる。
図3及び図4に示すように、カートリッジ10は、プリズム34を備える。プリズム34は、液体収容部101内に突出しており、光学的にインクが存在するか否かを検出するための液体検出部として機能する。プリズム34は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂により形成された光透過性を有する部材である。プリズム34を構成する部材は、適度な光透過性を持っていれば、透明でなくても良い。液体収容部101内にインクが存在するか否かは、例えば次のように検出される。印刷装置1に、発光素子と受光素子を備えた光学センサーが設けられている。発光素子から、プリズム34に向けて光が射出される。インクがプリズム34の周辺に存在する場合は、光はプリズム34を透過して、液体収容部101内へ向う。一方、インクがプリズム34の周辺に存在しない場合は、発光素子から射出された光はプリズム34の2つの反射面によって反射され、受光素子に到達する。受光素子に光が到達したかどうかに基づいて、液体収容部101内にインクが存在するか否かを印刷装置1が検出する。
本実施形態において、図5により詳細に示すように、第5壁16を構成する蓋部材50の表面には、溝201が設けられている。溝201は、第5壁16の表面からカートリッジ10の内側、すなわち第5壁16の裏面に向かって凹となる向きに設けられている。溝201は、大気連通孔90に通じている。大気連通孔90を溝201の起点とした場合に、溝201は、大気連通孔90から蓋部材50の外縁203に至っている。
本実施形態では、溝201は、大気連通孔90の外側で大気連通孔90を環状に囲んでいる。溝201のうち大気連通孔90を囲む環状の部位と大気連通孔90とは、互いに溝201aで通じている。以下において、溝201のうち大気連通孔90を囲む環状の部位は、溝201bと表記される。
大気連通孔90を溝201の起点として、溝201aは、大気連通孔90からX軸方向に沿って延びてから、環状の溝201bに通じる。つまり、溝201aは、環状の溝201bによって囲まれた領域Ae内に設けられている。なお、大気連通孔90も同様に、環状の溝201bによって囲まれた領域Ae内に設けられている。
本実施形態では、環状の溝201bから、溝201cと溝201dとが、環状の溝201bの外側に向かって分岐している。溝201cと溝201dとは、それぞれ、蓋部材50の外縁203のうちZ軸方向に沿った2つの外縁203a及び外縁203bのそれぞれに至っている。
溝201cは、外縁203aと環状の溝201bとの間に設けられている。環状の溝201bから分岐した溝201cは、X軸方向に沿って延びてから、外縁203aに至っている。また、溝201dは、外縁203bと環状の溝201bとの間に設けられている。環状の溝201bから分岐した溝201dは、X軸方向に沿って延びてから、外縁203bに至っている。
溝201cは、図5中のA−A線における断面図である図6に示すように、外縁203aにおいてX軸方向に向かって開口している。同様に、溝201dは、外縁203bにおいてX軸方向に向かって開口している。つまり、蓋部材50の外縁203aをX軸方向に見たときに、溝201cは、外縁203aにおいて開口している。また、蓋部材50の外縁203bをX軸方向に見たときに、溝201dは、外縁203bにおいて開口している。
本実施形態では、図5に示すように、蓋部材50に複数の第2溝205が設けられている。複数の第2溝205は、領域Ae内に設けられている。つまり、環状の溝201bは、複数の第2溝205を囲んでいる。複数の第2溝205は、それぞれ、X軸方向に沿って延在している。複数の第2溝205は、Z軸方向に並んでいる。複数の第2溝205は、それぞれ、領域Aeを貫通している。つまり、複数の第2溝205は、それぞれ、一端側が環状の溝201bに通じ、領域Aeを挟んで(貫通して)反対側で他端側が環状の溝201bに通じている。
複数の第2溝205は、図5中のB−B線における断面図である図7に示すように、それぞれ、第5壁16に設けられている。複数の第2溝205は、それぞれ、第5壁16から第5壁16の裏面側に向かって凹となる向きに設けられている。なお、第2溝205の第5壁16からの深さD2は、溝201の第5壁16からの深さD1よりも浅い。
[インクカートリッジの包装方法]
カートリッジ10の包装方法について説明する。図8は、インクカートリッジ10の包装方法を説明する図である。
カートリッジ10の包装方法では、まず、図8(a)に示すように、液体供給口18に、液体供給口18を塞ぐキャップ251を取り付ける。このキャップ251により、液体供給口18が塞がれるので、液体収容部101内が大気から遮断される。
次いで、図8(b)に示すように、カートリッジ10を包装袋253内に収容する。包装袋253は、ガスバリア性が高いフィルム材で構成されている。包装袋253は、一端側に封止部254が設けられている。封止部254は、溶着によって形成されている。包装袋253は、封止部254側とは反対側の端部に開口部255を有している。カートリッジ10は、開口部255から包装袋253内に収容される。
次いで、図8(c)に示すように、開口部255から包装袋253内の気体(大気)を吸引ポンプ261で吸引する。これにより、包装袋253内が減圧される。吸引ポンプ261による吸引方向は概ねX軸方向であり、溝201のうち、大気連通孔90との接続部分を構成する溝201a、外縁に形成された開口との接続部分を構成する溝201c,201d、複数の第2溝205が延びる方向と、概ね一致している。
包装袋253内を一定の圧力となるまで減圧したら、その状態を維持しつつ、開口部255とカートリッジ10との間で溶着ヘッド263で包装袋253を溶着によって封止する。これにより、カートリッジ10を減圧包装することができる。ここで、先に図4を参照して説明したとおり、液体収容部101は、通気孔92が弁体40によって塞がれることで密閉状態となっており、コイルばね19が−Y軸方向に受圧板70を付勢している。よって、カートリッジ10が減圧状態で収容されたときに、包装袋253内において、液体収容部101内の圧力は、液体収容部101の外側の圧力よりも小さい。
本実施形態によれば、蓋部材50に溝201が設けられているので、図8(c)中のC部の拡大断面図である図9に示すように、包装袋253内を減圧している途中段階で、包装袋253が第5壁16に密着しても、第5壁16の外縁203の開口271は包装袋253によって塞がれないまま維持される。これにより、開口271から溝201を介して大気連通孔90に至る通路が確保される。つまり、包装袋253が第5壁16の表面に密着した状態でも、外縁203に形成された開口271、溝201、及び大気連通孔90を介してカートリッジ10の内部と外部との間が連通した状態を保持しやすい。これにより、包装袋253内を減圧したときに、カートリッジ10の内部を充分に減圧することができる。この結果、本実施形態におけるカートリッジ10によれば、カートリッジ10内の大気の量を低減することができるので、インクの品質を高く維持することができる。
また、本実施形態では、溝201が、第5壁16の外縁203の複数の部位に分岐している。つまり、溝201から分岐した溝201cが外縁203aに至り、溝201から分岐した溝201dが外縁203bに至っている。これにより、大気連通孔90から第5壁16の外縁203に通じる複数の経路を構成することができる。このため、例えば、分岐した複数の溝201のうちの1つが塞がれても、他の溝201による経路を介して大気連通孔90から外縁203に通じることができる。これにより、カートリッジ10の内部と外部との間の連通を一層維持しやすい。
また、本実施形態では、環状の溝201bが大気連通孔90を囲んでいるので、大気連通孔90から外縁203に至る途中で溝201bが塞がれても、他の経路で大気連通孔90から外縁203に通じることができる。このため、カートリッジ10の内部と外部との間の連通を一層維持しやすい。
また、本実施形態では、蓋部材50に複数の第2溝205が設けられているので、包装袋253内を減圧したときに、包装袋253が第5壁16に密着しても、包装袋253と蓋部材50との間に隙間が確保されやすい。このため、包装袋253と蓋部材50との間に残留する大気を吸引しやすくすることができる。
また、本実施形態では、複数の第2溝205が環状の溝201bに通じているので、大気連通孔90を囲む溝201bの一部が塞がれても、領域Ae内に設けられた複数の第2溝205のうちの少なくとも一部の第2溝205によって、迂回路を形成することができる。このため、カートリッジ10の内部と外部との間の連通を一層維持しやすい。
また、本実施形態では、第2溝205の深さD2が溝201の深さD1よりも浅い。このため、蓋部材50の強度低下を軽減することができる。
また、本実施形態では、溝201a、溝201c及び溝201dが、それぞれX軸方向に沿って延在している。カートリッジ10を包装袋253に収容すると、図8(b)に示すように、開口部255と、溝201a、溝201c及び溝201dとが、X軸方向に沿って並ぶ。そして、開口部255から包装袋253内の気体(大気)を吸引ポンプ261で吸引するときの吸引の方向が、図8(c)に示すように、X軸方向に沿っている。上記により、本実施形態では、包装袋253内の大気を吸引するときの吸引方向と、溝201a、溝201c及び溝201dの延在方向とを同じにすることができる。
ここで、包装袋253内の大気を吸引するときに、包装袋253が開口部255側からカートリッジ10に密着する傾向がある。このとき、吸引方向と溝の延在方向とが互いに交差していると、吸引を遮断してしまうことが考えられる。
これに対して、本実施形態では、吸引方向と、溝201a、溝201c及び溝201dの延在方向とを同じにすることができる。これにより、吸引方向と溝の延在方向とが互いに交差する場合に比較して、カートリッジ10の内部を効率よく減圧することができる。さらに、複数の第2溝205もX軸方向に沿って延在しているので、カートリッジ10の内部を一層効率よく減圧することができる。
また、本実施形態では、カートリッジ10が減圧包装された状態において、液体収容部101内の圧力が液体収容部101の外側の圧力よりも小さいので、液体収容部101から包装袋253内に液体が漏れることを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、蓋部材50の第5壁16側に、第5壁16側からカートリッジ10の内部に向かって凹となる溝201を形成する方法が採用されている。溝201の形成方法は、これに限定されず、例えば、図10に示すように、蓋部材50の第5壁16側に、第5壁16側からカートリッジ10の外側に向かって凸となる土手273を形成することによって溝201を形成する方法も採用され得る。この方法によっても上記と同様の効果が得られる。
また、溝201の構成は、上記の構成(図7や図10に示す構成)に限定されない。溝201の構成としては、例えば、図11に示すように、蓋部材50の第5壁16側に、第5壁16側からカートリッジ10の内部に向かって凹となる溝201に、第5壁16側からカートリッジ10の外側に向かって凸となる土手273を付加した構成も採用され得る。この構成によれば、蓋部材50の厚みを維持したままで溝201の深さD3を深さD1よりも深くすることができる。これにより、蓋部材50の厚みが増大することを避けやすくすることができる。
また、本実施形態では、溝201は、環状の溝201bを経由してから外縁203a及び外縁203bに至っている。しかしながら、溝201の構成は、これに限定されない。溝201の構成としては、例えば、図12に示すように、大気連通孔90から直接に外縁203aに至る構成も採用され得る。図12に示す形態では、大気連通孔90から直接に外縁203aに至る溝201aは、環状の溝201bに通じていない。この構成によれば、大気連通孔90から外縁203に至るまでの距離を短縮することができる。これにより、大気連通孔90から外縁203の開口271に至る大気の流通経路を短くできるので、包装袋253内を減圧するときの圧力損失を軽減することができる。このため、カートリッジ10の内部を一層減圧しやすくすることができる。
なお、図12に示す形態では、溝201を大気連通孔90からX軸方向に沿って外縁203aに向けて形成することによって、大気連通孔90と外縁203との間が最短距離で結ばれている。このため、包装袋253内を減圧するときの圧力損失を最少にすることができる。
また、本実施形態では、大気連通孔90が、外縁203b側よりも外縁203a側に近い位置に設けられている。しかしながら、大気連通孔90の位置は、これに限定されない。大気連通孔90の位置としては、環状の溝201bによって囲まれた領域Ae内であれば、任意の位置が採用され得る。大気連通孔90の位置としては、例えば、図13に示すように、外縁203a側よりも外縁203b側に近い位置も採用され得る。この場合、溝201aは、大気連通孔90からX軸方向に沿って外縁203bに向けて形成されている。この構成(図13に示す構成)においても、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
また、大気連通孔90の個数は、1つに限定されず、2つ以上の個数も採用され得る。
また、環状の溝201bから外縁203に向かって分岐する溝201は、溝201bと溝201dとの2つに限定されない。環状の溝201bから外縁203に向かって分岐する溝201としては、例えば、図14に示すように、溝201bと溝201dとに加えて溝201eを付加した構成も採用され得る。溝201eは、溝201aと溝201cとの間に設けられている。環状の溝201bから分岐した溝201eは、X軸方向及びZ軸方向の双方に交差する方向に沿って延びてから、外縁203cに至っている。外縁203cは、第5壁16と第7壁20とが交わる縁である。第7壁20は、第2壁13と第4壁15との間に設けられている。第7壁20は、第2壁13に対して傾斜している。また、第7壁20は、第4壁15に対しても傾斜している。
図8(b)に示すように、カートリッジ10を包装袋253内に収容するときに、カートリッジ10は、溝201d側から包装袋253内に収容される。つまり、このとき、カートリッジ10は、第4壁15が包装袋253の封止部254側に向けられる。上述した図13に示す蓋部材50を有するカートリッジ10では、包装袋253内において、大気連通孔90は、開口部255よりも封止部254に近い。この場合、図5に示す蓋部材50を有するカートリッジ10に比較して、大気連通孔90が吸引ポンプ261から遠ざかる。そして、図13に示す蓋部材50を有するカートリッジ10では、包装袋253内の気体を吸引ポンプ261で吸引すると、カートリッジ10内の大気は、主に次のような経路で包装袋253の外に排出される。カートリッジ10内の大気は、大気連通孔90から溝201a、溝201b、溝201dをこの順に経て、包装袋253の封止部254と第4壁15との間の空間を通ってから開口部255の外に排出される。
しかし、このとき、包装袋253の封止部254と第4壁15との間の空間が、吸引(減圧)の途中段階で塞がってしまい、カートリッジ10内の大気を充分に排出しきれない可能性がある。この要因の1つとして、第4壁15が封止部254に近いことが挙げられる。また、他の要因として、第4壁15が封止部254の延在方向にほぼ沿っており、且つ吸引ポンプ261による吸引の吸引方向と第4壁15とがほぼ直交していることも挙げられる。
これに対して、図14に示すカートリッジ10では、第2壁13及び第4壁15の双方に対して傾斜している第7壁20に沿った外縁203cに至る溝201eが設けられている。第7壁20は、第4壁15よりも開口部255側に位置する。つまり、第7壁20は、第4壁15よりも封止部254から遠い。また、第7壁20は、封止部254の延在方向及び吸引方向の双方に対して傾斜している。つまり、第7壁20は、封止部254の延在方向とは平行ではなく、且つ吸引方向とは直交していない。よって、第7壁20の付近は、吸引の途中段階でも空間が確保されやすい。換言すれば、第7壁20の付近は、吸引の途中段階でも塞がりにくい。このため、仮に、包装袋253の封止部254とカートリッジ10の第4壁15との間の空間が吸引の途中段階で塞がったとしても、溝201eを介してカートリッジ10内の大気を充分に排出することが可能となる。なお、図14に示すカートリッジ10において、第7壁20が第二の外壁に対応している。
本発明は、インクジェットプリンター及びそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の印刷装置及びそのカートリッジにも適用することができる。例えば、以下のような各種の印刷装置及びそのカートリッジに適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置。(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射する印刷装置。(3)有機E(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材を噴射する印刷装置。(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する印刷装置。(5)精密ピペットとしての試料印刷装置。(6)潤滑油の印刷装置。(7)樹脂液の印刷装置。(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する印刷装置。(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する印刷装置。(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する印刷装置。(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える印刷装置。
なお、「液滴」とは、印刷装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、「液体」とは、印刷装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。上記のような「液体」を、「液状体」とも表現することができる。液体や液状体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
1…印刷装置、5…液体噴射システム、10…カートリッジ、12…第1壁、13…第2壁、14…第3壁、15…第4壁、16…第5壁、17…第6壁、18…液体供給口、18a…メニスカス形成部材、19…コイルばね、20…第7壁、34…プリズム、40…弁体、50…蓋部材、51…本体部材、55…内壁、58…内壁、60…シート部材、70…受圧板、90…大気連通孔、92…通気孔、101…液体室、112…紙送りローラー、114…キャリッジモーター、116…駆動ベルト、120…ホルダー、124…液体供給管、130…キャリッジ、132…印刷ヘッド、140…制御部、142…フレキシブルケーブル、201,201a,201b,201c,201d,201e…溝、203,203a,203b,203c…外縁、205…第2溝、251…キャップ、253…包装袋、254…封止部、255…開口部、261…吸引ポンプ、263…溶着ヘッド、271…開口、273…土手、Ae…領域、D1,D2,D3…深さ。

Claims (20)

  1. 複数の外壁を備えたケースと、
    前記ケースの内部に設けられた液体収容部と、
    前記液体収容部に収容された液体を印刷装置に供給する液体供給口と、
    前記複数の外壁のうち少なくとも一の外壁に設けられ、前記ケースの内部と外部とを連通させる大気連通孔と、
    前記一の外壁に設けられ、包装袋に前記ケースを収容して前記包装袋内の空間を減圧する際に前記大気連通孔が前記包装袋によって閉塞されることを防止する閉塞防止構造と、を含む、
    ことを特徴とするカートリッジ。
  2. 前記閉塞防止構造は、前記一の外壁に設けられ、前記大気連通孔から前記一の外壁の外縁に至り、前記外縁において開口する溝を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
  3. 前記一の外壁の前記外縁において前記一の外壁に交差する第二の外壁を有し、
    前記溝は、前記一の外壁と前記第二の外壁との間の前記外縁において開口しており、
    一端側に封止部が設けられ前記封止部とは反対側の他端側に開口部を有する前記包装袋内に前記液体供給口を塞がれた前記カートリッジが収容され、前記包装袋内の空間を減圧するために前記包装袋内の気体を吸引する状態において、前記第二の外壁は、前記気体が吸引される方向、及び前記封止部が延在する方向のそれぞれに対して傾いている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のカートリッジ。
  4. 前記溝の少なくとも一部の領域において、前記溝に沿って前記一の外壁から突出した土手が設けられている、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のカートリッジ。
  5. 前記溝の少なくとも一部の領域は、前記一の外壁に、前記一の外壁から突出して設けられた土手によって構成されている、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のカートリッジ。
  6. 前記溝から分岐して、前記一の外壁の外縁の他の部位に至る溝を有する、
    ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載のカートリッジ。
  7. 前記溝が、前記大気連通孔を囲んでいる、
    ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載のカートリッジ。
  8. 前記溝によって囲まれた領域内に、前記溝に通じる複数の溝が設けられている、
    ことを特徴とする請求項7に記載のカートリッジ。
  9. 前記溝の少なくとも一部が、一端側に封止部が設けられ前記封止部と反対側の端部に開口部を有する包装袋内に前記液体供給口を塞がれた前記カートリッジが収容され、前記開口部から前記包装袋内の気体が吸引される際の、前記気体が吸引される方向に沿って形成されている、
    ことを特徴とする請求項2乃至8のいずれか一項に記載のカートリッジ。
  10. 前記カートリッジが前記包装袋内に減圧状態で収容されたときに、
    前記包装袋内において、前記液体収容部の圧力は、前記液体収容部の外側の圧力よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のカートリッジ。
  11. 包装されたカートリッジの製造方法であって、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載のカートリッジの前記液体供給口を塞ぎ、
    一端側に封止部が設けられ、前記封止部と反対側の端部に開口部を有する包装袋内に、前記液体供給口を塞いだ前記カートリッジを収容し、
    前記開口部から前記包装袋内の気体を吸引することにより前記包装袋内を減圧し、かつ、前記閉塞防止構造と前記大気連通孔とを介して前記ケースの内部の空間を減圧した後、前記開口部を溶着によって封止する、
    ことを特徴とする包装されたカートリッジの製造方法。
  12. 複数の外壁を備えたケースと、
    前記ケースの内部に設けられた液体収容部と、
    前記液体収容部に収容された液体を印刷装置に供給する液体供給口と、
    前記複数の外壁のうち少なくとも一の外壁に設けられ、前記ケースの内部と外部とを連通させる大気連通孔と、
    前記一の外壁に設けられ、前記大気連通孔から前記一の外壁の外縁に至り、前記外縁において開口する溝と、を含む、
    ことを特徴とするカートリッジ。
  13. 前記一の外壁の前記外縁において前記一の外壁に交差する第二の外壁を有し、
    前記溝は、前記一の外壁と前記第二の外壁との間の前記外縁において開口しており、
    一端側に封止部が設けられ前記封止部とは反対側の他端側に開口部を有する包装袋内に前記液体供給口を塞がれた前記カートリッジが収容され、前記包装袋内の空間を減圧するために前記包装袋内の気体を吸引する状態において、前記第二の外壁は、前記気体が吸引される方向、及び前記封止部が延在する方向のそれぞれに対して傾いている、
    ことを特徴とする請求項12に記載のカートリッジ。
  14. 前記溝の少なくとも一部の領域において、前記溝に沿って前記一の外壁から突出した土手が設けられている、
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載のカートリッジ。
  15. 前記溝の少なくとも一部の領域は、前記一の外壁に、前記一の外壁から突出して設けられた土手によって構成されている、
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載のカートリッジ。
  16. 前記溝から分岐して、前記一の外壁の外縁の他の部位に至る溝を有する、
    ことを特徴とする請求項12乃至15のいずれか一項に記載のカートリッジ。
  17. 前記溝が、前記大気連通孔を囲んでいる、
    ことを特徴とする請求項12乃至16のいずれか一項に記載のカートリッジ。
  18. 前記溝によって囲まれた領域内に、前記溝に通じる複数の溝が設けられている、
    ことを特徴とする請求項17に記載のカートリッジ。
  19. 前記溝の少なくとも一部が、一端側に封止部が設けられ前記封止部と反対側の端部に開口部を有する包装袋内に前記液体供給口を塞がれた前記カートリッジが収容され、前記開口部から前記包装袋内の気体が吸引される際の、前記気体が吸引される方向に沿って形成されている、
    ことを特徴とする請求項12乃至18のいずれか一項に記載のカートリッジ。
  20. 前記カートリッジが前記包装袋内に減圧状態で収容されたときに、
    前記包装袋内において、前記液体収容部の圧力は、前記液体収容部の外側の圧力よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項12乃至19のいずれか一項に記載のカートリッジ。
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