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JP2009018424A - 液体収容容器並びにそれを用いた液体充填方法及び液体再充填方法 - Google Patents

液体収容容器並びにそれを用いた液体充填方法及び液体再充填方法 Download PDF

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JP2009018424A
JP2009018424A JP2007180528A JP2007180528A JP2009018424A JP 2009018424 A JP2009018424 A JP 2009018424A JP 2007180528 A JP2007180528 A JP 2007180528A JP 2007180528 A JP2007180528 A JP 2007180528A JP 2009018424 A JP2009018424 A JP 2009018424A
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Abstract

【課題】 品質不良または動作不良の原因となる液体を導出させないようにした液体収容
容器並びにそれを用いた液体充填方法及び液体再充填方法を提供すること。
【解決手段】 液体収容容器100は、可撓性フィルムにて形成され、液体が収容される
液体収容体107bと、液体収容体に連結された液体導出部材107aと、液体導出部材
に連結されて液体収容体内に配置されたスペーサ部材200とを有する。液体収容体10
7bは、液体導出部材を介して内部の液体が導出されるに伴い、液体の残量減少時に可撓
性フィルム107b1,107b2の対向する内壁面同士が密着する方向に変形される。
スペーサ部材は、液体の残量減少時に可撓性フィルムの対向する内壁面同士の一部の密着
を規制して、液体を残留させる液体残留空間140を形成する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、例えば顔料などの粒子からなる分散質が溶媒等の分散媒中で沈降しやすい液
体を利用する場合等に好適な液体収容容器並びにそれを用いた液体充填方法及び液体再充
填方法に関する。
従来、液体をターゲットに対して噴射させる液体噴射装置として、インクジェットプリ
ンタが広く用いられている。詳しくは、このインクジェットプリンタは、キャリッジと、
同キャリッジに搭載された記録ヘッドと、液体としてのインクを貯留するインク容器とを
備えている。キャリッジを記録媒体に対して相対移動させながら、インク容器のインクパ
ックから記録ヘッドへとインクを供給し、記録ヘッドのノズルからインクを吐出(噴射)
することによって、記録媒体に対して印刷が行われる。
昨今においては印刷の多様化に伴い、顔料分散系のインクやさまざまな粉体を溶媒中に
分散させたインク(以下、顔料インクという)が用いられる趨勢にある。この顔料インク
は、色素として顔料が用いられ、この顔料をインク溶媒(分散媒)に分散させたものであ
る。この顔料インクは、これを用いた印刷物が優れた耐光性、耐水性を有するものの、顔
料自体が粒子としてインク溶媒中に分散しているため、これを長期間放置した場合には顔
料が溶媒中で沈降するという問題が発生する。
また、このためにプリンタの休止期間が比較的長期にわたった場合、または新品のイン
クカートリッジを使用する場合には、顔料の沈降に伴ってインクパックの上部側で顔料濃
度が薄く、下部側では顔料濃度が濃くなるという濃度むらが発生する。このために、印刷
に濃度むらが起こるという問題が生ずる。極端な場合には、凝縮した顔料が記録ヘッドに
至るフィルタ部材を詰まらせ、または記録ヘッドに形成された複雑なインク流路に入り、
当該部分を詰まらせるという問題が発生し、記録ヘッドからのインク滴の吐出を不能にさ
せるという問題に発展することがある。
例えば特許文献1では、例えば顔料インクを利用するプリンタ及びインクカートリッジ
において、ピエゾ素子により発生する振動をインクカートリッジに伝達させて、インクカ
ートリッジ内に貯留されたインクに振動を与えて攪拌させることができるとしている。
特許文献2では、インクパックに液体導出部材が突設される側とは反対側となるインク
パック端部に、駆動部によって揺動される攪拌体の被操作部を延出形成し、インクパック
内のインクの濃度むらを防止している。
特許文献3は、インクパックに突設された液体導出部材に連結されてインクパック内に
配置された、気体透過性材料にて形成された気体吸収装置を開示している。ただし、特許
文献3では、濃度むらの防止については未開示である。
特開2002−192742号公報(図4〜図7) 特開2005−66520号公報(図2) 特開2005−169851号公報(図2〜図11)
特許文献1は、インクの外側から振動を与えるものなので、振動効果が十分でないとい
う問題があった。例えばタンクの部材に振動が吸収されて減衰し、あるいはタンクの壁面
近傍にしか振動が伝わらず、十分な攪拌が望めない場合があった。また、振動であると、
起振源の近傍は攪拌されてもインク全体的に十分攪拌されにくかった。
インクパックは、インクが導出されるに伴い変形し、残存するインク量に応じた容積に
変化する。特許文献2のように液体収容体の内部にてインクを攪拌するという手法では、
インク残量が少なくなった時にインクパックの内壁に邪魔されて攪拌体の変位量が小さく
なる。よって、特に、インク残量が少なくなった時のインク攪拌効果が小さい。
本発明の幾つかの態様は、特許文献1,2のように液体収容体の内部又は外部にて振動
を付与して液体を攪拌するという手法を採用せずに、品質不良または動作不良の原因とな
る液体を導出させないようにした液体収容容器並びにそれを用いた液体充填方法及び液体
再充填方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る液体収容容器は、
可撓性フィルムにて形成され、液体が収容される液体収容体と、
前記液体収容体に連結された液体導出部材と、
前記液体導出部材に連結されて、前記液体収容体内に配置されたスペーサ部材と、
を有し、
前記液体収容体は、前記液体導出部材を介して内部の液体が導出されるのに伴い、前記
液体の残量減少時に前記可撓性フィルムの互いに対向する内壁面同士が密着する方向に変
形し、
前記スペーサ部材は、前記液体の残量減少時に前記可撓性フィルムの対向する内壁面同
士の一部の密着を制限して、前記液体を残留させる液体残留空間を形成することを特徴と
する。
本発明の一態様では、液体の残量減少時には、スペーサ部材が、可撓性フィルムの対向
する内壁面間に、液体を残留させる液体残留空間を形成することができる。よって、液体
残留空間に残留した液体を導出しないようにすれば、液体収容体内に最後まで残った液体
を導出することで生ずる障害を防止できる。しかも、スペーサ部材は液体導出部材と連結
されるので、スペーサ部材を液体収容体内の一定位置に保持することができる。
本発明の一態様では、前記液体導出部材は、前記液体収容体内と連通する第1の流路を
含み、前記スペーサ部材は、前記液体導出部材と連結される基端と、前記液体収容体内に
配置される自由端とを有し、前記スペーサ部材の前記基端は、前記液体残留空間内の液体
を前記第1の流路に導く第2の流路を含むことができる。
こうすると、液体導出部材を介して導出される液体は、スペーサ部材を通過することに
なるので、導出させずに残量として残す液体を、スペーサ部材内の液体残量空間により確
実に導くことができる。
本発明の一態様では、前記スペーサ部材は、前記第1,第2の流路を結ぶ直線上に、前
記基端及び前記自由端を位置させることができる。液体導出部材を介して導出される液体
が、スペーサ部材を通過することになれば、自由端の位置は、導出させたくない液体が停
留する位置、例えば液体収容体の重力方向下方に位置させる必要は必ずしもない。
あるいは、前記自由端が前記第1,第2の流路を結ぶ直線上から外れて前記液体収容体
内の偏った位置に配置されてもよい。特に、前記自由端を、前記第1,第2の流路を結ぶ
直線よりも、前記液体収容体内にて重力方向下方に配置させて、導出させたくない液体例
えば沈降した液体が停留し易い位置に自由端を配置することができる。これに代えて、前
記自由端を、前記第1,第2の流路を結ぶ直線よりも、前記液体収容体内にて重力方向上
方に配置させてもよい。例えば、顔料入りインクは、沈降して濃度の濃いインクが導出さ
れる前に、顔料が少なく濃度が薄いインクが導出されることもある。濃度が薄いインクは
液体収容体内の重力方向上方に滞留するので、自由端をその位置に配置すると良い。
本発明の一態様では、前記スペーサ部材は、前記液体の残量減少時に前記可撓性フィル
ムの対向する内壁面同士の一部と接触して、前記可撓性フィルムの対向する内壁面間の一
部が密着することを規制する密着規制部材を含むことができる。つまり、スペーサ部材と
しては、可撓性フィルムの対向する内壁面間の一部が密着することを規制する構造であれ
ば、その形状は問わない。
本発明の一態様では、前記密着規制部材は、前記液体残留空間の内外にて、前記液体の
流通を可能とする形状に形成することができる。こうすると、液体の残量減少時にも液体
残留空間への液体の自由な流入出を確保できる。従って、特に液体の残量減少時にも液体
収容体内の例えば下部領域に沈降していた液体をも、スペーサ部材内の液体残留空間に自
由に進入させることができる。
本発明の一態様では、前記密着規制部材は、前記液体残留空間を複数の部屋に区画する
区画形成部材を含み、前記区画形成部材は、前記複数の部屋のうち相隣接する部屋間で前
記液体の流通を可能とする形状に形成することができる。区画形成部材を設けると、可撓
性フィルムの対向する内壁面が撓みにくくなり、設計通りの容積の液体残留空間を確保で
きる。また、液体残留空間を複数の部屋に区画しても、部屋間を液体が相互に出入りでき
るので、液体残留空間での液体の流れを阻害することがない。
本発明の一態様では、前記密着規制部材は、前記対向する内壁面同士と交差する方向で
所定高さを有し、前記液体残留空間を区画する外殻部材を含むことができる。外殻部材を
有すると、スペーサ部材の外表面が滑らかになって、液体収容容器の組み立て時に液体収
容体にスペーサ部材を挿入しやすくなる。
本発明の一態様では、前記外殻部材は、前記液体導出部材と連結される基端と、前記液
体収容体内に配置される自由端とを有し、前記外殻部材は、前記自由端に向かうに従い前
記高さが低くなるテーパ先端を含むことができる。この場合も、液体収容容器の組み立て
時に液体収容体にスペーサ部材を挿入しやすくなる。また、自由端のテーパ角度を急にす
ると、対向する可撓性フィルムの内壁面が自由に追従変形しにくくなるので、自由端にて
、スペーサ部材の内外に液体を流入出させる開口を確保できる。
本発明の液体収容容器に収容される液体は、残量として液体を導出させたくない全ての
液体に適用できるが、例えば、液体は複数種の成分を含み、少なくとも1種の成分が他の
1種の成分よりも比重が重いものを挙げることができる。この例として、溶媒よりも重い
溶剤例えば顔料を含んだインクを挙げることができ、この種のインクは顔料が液体収容体
の下部領域に沈降しやすい。
本発明の一態様では、前記密着規制部材は、前記液体導出時にて前記可撓性フィルムの
対向する内壁面同士を密着させる方向に変形させる圧力を第1の圧力とし、前記第1の圧
力を超える第2の圧力が作用すると、前記液体残留空間を縮小する方向に弾性変形するも
のであってもよい。こうすると、液体充填時には液体残留空間を縮小させて空気を混入し
にくくし、液体導出時には液体残留空間を拡大させて、所定量の液体残量を停留させるこ
とができる。
本発明の他の態様は、上述した液体収容容器に液体を充填する液体充填方法であって、
前記可撓性フィルムの対向する内壁面同士を密着する方向に変形させて前記液体収容体内
を排気すると共に、排気時に前記可撓性フィルムの対向する内壁面同士の一部の密着を前
記スペーサ部材により規制して空間を形成する工程と、
前記液体導出部材を重力方向上方に向けた状態で、前記スペーサ内に形成された空間を
含む液体収容体内に液体を一旦充満させてから再度排気する工程と、
前記排気工程後に、前記液体収容体内に液体を充填する工程と、
を有することを特徴とする。
この液体充填方法では、最初に排気した時にスペーサ部材によって形成された空間に空
気が残留するので、排気後に上記空間に液体を導入し、軽い空気を重力方向上方に押し上
げて再度排気を行なうことで、液体収容容器内の空気を排出するようにしている。
本発明のさらに他の態様は、弾性変形するスペーサ部材を備えた液体収容容器に前記液
体を充填する液体充填方法であって、
前記第2の圧力下にて前記密着規制部材を弾性変形させて、前記液体収容体内を排気す
る工程と、
その後、前記液体収容体内に前記液体を充填する工程と、
を有することを特徴とする。
この場合には、第2の圧力下にて密着規制部材を弾性変形させて、液体収容体内を排気
することで、スペーサ部材内の空気も排出できる。
本発明のさらに他の態様は、上述した液体収容容器の前記液体が導出された後に市場か
ら回収され、前記液体収容体に前記液体を再充填する液体再充填方法であって、
前記液体残留空間内に残留した液体を排出する工程と、
前記液体導出部材を重力方向上方に向けた状態で、前記スペーサ部材内に形成された空
間を含む液体収容体内に液体を一旦充満させてから再度排気する工程と、
前記排気工程後に、前記液体収容体内に液体を再充填する工程と、
を有することを特徴とする。
市場より回収された液体収容容器のスペーサ部材には液体が残留しているので、例えば
重力などを用いてまず残留液体を排液する。次いで、スペーサ部材内の空間に液体を導入
し、軽い空気を重力方向上方に押し上げて排気を行なうことで、液体収容容器内の空気を
排出するようにしている。こうして、液体の再充填が可能となる。
本発明のさらに他の態様は、弾性変形可能なスペーサ部材を有する液体収容容器の前記
液体が導出された後に市場から回収され、前記液体収容体に前記液体を再充填する液体再
充填方法であって、
前記液体残留空間内の残留液体を排出し、かつ、前記第2の圧力下にて前記密着規制部
材を弾性変形させて、前記液体収容体内を排気する工程と、
その後、前記液体収容体内に前記液体を再充填する工程と、
を有することを特徴とする。
この場合も、市場より回収された液体収容容器のスペーサ部材には液体が残留している
ので、例えば重力などを用いてまず残留液体を排液する。次いで、第2の圧力下にて密着
規制部材を弾性変形させて、液体収容体内を排気することで、スペーサ部材内を含む液体
収容体内の空気も排出できる。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施
形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施
形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.第1実施形態
1.1.液体噴出装置の概要
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ11は、フレーム12
によって覆われている。そして、フレーム12内に、図2に示すように、ガイド軸14、
キャリッジ15、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド20、バルブユニット21、液体収
容体としてのインクカートリッジ23(図1参照)、加圧ポンプ25(図1参照)を備え
る。
図1に示すように、フレーム12は、略直方体形状の箱体であり、その前面には、カー
トリッジホルダ12aが形成されている。
図2に示すように、ガイド軸14は棒状に形成され、フレーム12内に架設されている
。なお、本実施形態においては、ガイド軸14の架設されている方向を主走査方向という
ものとする。キャリッジ15は、前記ガイド軸14に対して相対移動可能に貫挿されてお
り、主走査方向に往復移動可能となっている。そして、キャリッジ15は、タイミングベ
ルト(図示しない)を介してキャリッジモータ(図示しない)に接続されている。キャリ
ッジモータはフレーム12に支持されており、キャリッジモータが駆動されることにより
、タイミングベルトを介してキャリッジ15が駆動され、キャリッジ15がガイド軸14
に沿って、すなわち、主走査方向に往復移動される。
キャリッジ15の下面に設けられた記録ヘッド20は、液体としてのインクを噴射させ
るための複数のノズル(図示しない)を備えており、記録紙等の印刷媒体にインク滴を吐
出すことにより画像や文字等の印刷データの記録を行う。バルブユニット21は、キャリ
ッジ15上に搭載されており、一時貯留したインクを、圧力を調整した状態で前記記録ヘ
ッド20へと供給するようになっている。
なお、本実施形態においては、バルブユニット21は、1つあたり2種類のインクを、
圧力を調整した状態で個別に記録ヘッド20へと供給できるようになっている。そして、
本実施形態においては、バルブユニット21は、計3つ設けられており、6つのインクの
色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、ライトマゼンタ、ライトシアン)に対応し
ている。
なお、記録ヘッド20の下方には、プラテン(図示しない)が設けられており、このプ
ラテンは、紙送り手段(図示しない)によって、主走査方向と直交する副走査方向に紙送
りされるターゲットとしての記録媒体を支持するためのものとなっている。
1.2.液体収容容器
図1に示すように、液体収容容器であるインクカートリッジ23は、カートリッジホル
ダ12aに対して着脱可能に収容されており、前記インクの色に対応して6個具備されて
いる。このインクカートリッジ23の構造について、図3〜図5に従って説明する。
図3に示すように、インクカートリッジ23は、本体ケース31a及び上ケース31b
と液体収容袋としてのインクパック32とを備えている。そして、本体ケース31aと上
ケース31bとでケースとしてのインクケース31を構成し、そのケース内にインクパッ
ク32を収納する。なお、図3には、6個のインクカートリッジ23のうちの1つのみを
図示しており、残りの5つのインクカートリッジ23については、同じ構造を有するため
その図示を省略する。
図3に示すように、インクパック32は、可撓性部であるインク袋32aと、液体導出
部としてのインク導出部材32bとシール部材33とを備える。インク袋32aは可撓性
とガスバリア製を有する素材で形成されており、例えば、外側をナイロン封止フィルム、
内側を例えばポリプロピレンまたはポリエチレン等の封止フィルムにより挟み込んだ構成
のアルミニウムラミネート封止フィルムを2枚重ね合わせて、その周囲を熱溶着等の方法
により接合することで形成される。
インク導出部材32bは、例えばポリプロピレンにより形成されており、熱溶着等の方
法によってインク袋32aに取り付けられている。詳しくは、インク袋32aを形成する
際に、重ね合わせた2枚のアルミラミネート封止フィルムの3辺を熱溶着にて接合した後
、残りの1辺を、その中央部にインク導出部材32bを配置した状態で熱溶着することで
インクパック32が形成されている。インク袋32a内のインクは、脱気された状態で収
容されている。インク導出部材32bは、略円筒形状をなし、その内部は液体通路である
インク導出口32cを形成している。このインク導出口32cを介して、インク袋32a
内に収容されたインクが取り出される。
また、インク導出口32cには、インク供給時にのみ開弁される弁機構が設けられてお
り、インク袋32a内のインクが漏出しないようになっている。インク導出口32cの弁
機構は、より詳細には、インク導出部材32bのインク導出口32c内であって、シール
部材33よりも内側には、弁機構が配置される。この弁機構は、シール部材33と当接可
能に配置された可動の弁体34と、この弁体34をシール部材33に圧接するように付勢
する付勢部材としてのコイルばね35とを有する。コイルばね35は、弁体34をシール
部材33側へ付勢している。これにより、図4に示すように弁体34はシール部材33の
供給口33aを閉塞している。さらに、供給口33aは、封止フィルムF2によって覆わ
れている。この封止フィルムF2については後述する。
カートリッジホルダ12aにインクカートリッジ23が配設されると、液体噴射装置に
形成された液体導出針としてのインク供給針40が、封止フィルムF2を突き破ってイン
ク導出部材32b内へ挿入される。さらに、インク供給針40は、コイルばね35の弾性
力に抗して弁体34をインク袋32a側に押圧する(図5参照)。弁体34がシール部材
33から離間すると、シール部材33と弁体34との間の隙間から、インク袋32aのイ
ンクがインク供給針40の先端に設けた複数の孔40aを介して外部へ流出する。
すなわち、シール部材33は、インク供給針40が挿通される以前は、弁体34が圧接
されてインク導出口32cを遮断する弁座部材として機能する。そして、インク供給針4
0が挿通されたときに、インク供給針40によりコイルばね35の付勢力に抗して弁体3
5がシール部材33より離間されて、インク導出口32cを開放する。
図3に示すように、本体ケース31aは、外ケース31cと内ケース31dからなり、
それぞれ例えばポリプロピレンまたはポリエチレン等により形成されている。外ケース3
1cは、略直方形状で、上側が開口した箱体となっている。内ケース31dは、外ケース
31cより1回り小さく、インクパック32と似た形状になっており、インクケース31
の動きに応じてインクパック32が動くのを規制している。上ケース31bは、本体ケー
ス31aの上面に被せられる略四角形の板状体からなり、例えばポリプロピレンにより形
成されている。上ケース31bは、所定の箇所に係止片K1が設けられていて、本体ケー
ス31aの上面に被せられる時、外ケース31cと内ケース31dとの間に形成された係
合部材K2と係合するようになっている。
本体ケース31aの前面31eの中央には、正方形状の供給口取付け部31fが形成さ
れている。供給口取付け部31fには、前記内ケース31dと連通する開口部31gが設
けられている。そして、その開口部31gの開口縁には同開口縁に沿ってインクケース3
1の外側方向に向かって環状突起部R2が突出形成されている。また、供給口取付け部3
1fの四隅には、インクケース31の外側方向に向かって円柱状の独立突起部R3が、前
記環状突起部R2と同じ突出量で突出形成されている。
前記供給口取付け部31fの一側には、加圧口Hが形成されている。加圧口Hは、本体
ケース31aの外部と内ケース31d内とを連通している。
インクパック32は前記インクケース31内に収納するとき、インクパック32のイン
ク導出部材32bを、前記開口部31gの内側から外側に露出させるように、内ケース3
1dに収容する。このとき、図5に示すように、開口部31gから露出するインク導出部
材32bは、先端部R1が前記環状突起部R2と同じ突出位置になるように、収納される
内ケース31d内にインクパック32が収納されると、その内ケース31dに例えばポ
リプロピレンまたはポリエチレン等よりなる封止フィルムF1(図3参照)が熱溶着され
るようになっている。
1.3.シール構造体
インク導出部材32bのインク導出口32cの内部に配置されたシール部材33は、熱
可塑性エラストマー等の弾性材料から形成されている。シール部材33は、略円筒形状で
上下が開口した弾性リングである。図4及び図5に示すように、シール部材33の内部は
漏斗状の供給口33aを形成しており、液体供給針40の外周を弾性的にシールする。そ
して、供給口33aに挿入されたインク供給針40の液体導入口がインク導出部材32b
の流路32d内に位置することにより、インク袋32a内に収容されたインクが液体噴射
装置に供給される。
インク導出部材32bの導出口32cを形成する内壁の側面32gには、凹部32eが
形成される。シール部材33の外周面33eには、凹部32eと当接する突部33bが形
成される。本実施形態において、シール部材33の位置は、シール部材33の外面33e
,33dと、インク導出部材32bのインク導出口32cを形成する内壁面32g,32
fとが当接することによって決められている。すなわち、シール部材33の位置は、イン
ク供給針40の挿入方向については、シール部材33のフィルムF2と当接する面33c
とは反対側の面33dと、インク導出部材32の導出口32cを形成する内壁の底面32
fとが当接することによって、決められる。一方、インク供給針40の挿入方向と直交す
る面方向については、シール部材33の外周面33eに形成された凸部33bと、インク
導出口32cの内壁の側面32gに形成された凹部32eとが当接することによって、決
められる。
本実施形態では、インクケース31の供給口取付け部31f側に、封止フィルムF2が
熱溶着されるようになっている。詳述すると、封止フィルムF2は、供給口取付け部31
fから外に向かって突出している開口部31gの開口端面に形成した環状突起部R2と、
インク導出部材32bの先端部R1と、シール部材33の開口端面とに対して、熱溶着さ
れるとともに、各独立突起部R3(図3参照)に対し熱溶着される。
ここで、従来のシール部材の材質であるブチルゴムは、インクケース31及びインク導
出部材32bと材料の共通性がないため、封止フィルムF2の材質をいかに選択しても、
シール部材をインクケース31及びインク導出部材32bと共に封止フィルムF2に溶着
することは不可能であった。
上述した溶着は、シール部材33の材料を選択することにより可能となった。シール部
材33の材質である熱可塑性エラストマーとして、例えば株式会社ブリジストン製の商品
名ムンクス(特開2002−225303)を挙げることができる。この材質で形成され
たシール部材33は、ポリオレフィン系であるポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(
PE)、エリスロポイエチン(EPO)等と良好に熱溶着されることが、本発明者等の実
験により判明した。
本実施形態では、インク導出部材32bがインク袋32aと熱溶着されることから、イ
ンク導出部材32aの材質はインク袋32aの材質と同じであることが好ましい。その意
味で、本実施形態では、インク袋32a、インク導出部材32b、インクケース31は、
ポリプロピレンまたはポリエチレン等で材質を統一している。封止フィルムF2の材質も
ポリプロピレンまたはポリエチレン等とすれば、上述の溶着を実現することができる。
従って、封止フィルムF2が、環状突起部R2、インク導出部材32bの先端部R1及
びシール部材33に対して熱溶着されると、同封止フィルムF2により、開口部31gと
インク導出部材32bとの間の隙間D1と、インク導出部材32bとシール部材33との
間の隙間D2とが封止される。
隙間D2が封止フィルムF2によりシールされる結果、インク導出部材32bの凹部3
2dと、シール部材33の突部33bとは、シール部材33の位置決めのためだけに機能
し、液密シール性は必ずしも要求されなくて済む。なお、このことから、シール部材33
の突部33bやインク導出部材32bの凹部32dの構成は必須では無いことが理解でき
る。つまり、インク導出部材32bの導出口32cを形成する内壁の側面32g、シール
部材33の外周面33eのうち、片方もしくは両方をフラットにしても良い。
隙間D2を封止フィルムF2によってシールすることで、以下のような格別の効果を奏
することができる。例えばインク導出部材32bの真円度の精度が悪化して、凹部32d
と突部33bとのシール性が不完全であったとしても、隙間D2を介してインク漏れが生
ずることはない。また、インク袋32aからインクを加圧して供給することで、凹部32
dと突部33bとのシールが破られても、封止フィルムF2によってインク漏れを防止で
きる。さらには、インクカートリッジ23の落下や、インクカートリッジ23に振動が加
わった場合にも、封止フィルムF2によってインク漏れを防止できる。
一方、封止フィルムF2によって隙間D1を同時にシールすることで、次のような効果
を奏することができる。
インクパック32を収納する内ケース31dと封止フィルムF1とで形成される空間S
(図3参照)は、前記加圧口Hを除いて密閉された状態となる。従って、加圧口Hから内
ケース31d内に前記フレーム12に支持された加圧ポンプ25(図1参照)から供給され
る空気は、内ケース31dが気密に保持されていることから、空間Sに収納されたインク
パック32を加圧することになる。
また、封止フィルムF2がインク導出部材32bの先端部Rに対して熱溶着されるため
、インク導出部材32bのインク導出口32cも密封され、インクパック内部が外部から
遮断される。そして、封止フィルムF2は、環状突起部R2と熱溶着されることによりイ
ンク導出部材32bのインク導出口32cが封止されるので、外部からインク供給針40
を挿入されて弁体34が開放され、インクパック32内に気泡を取り込むような問題もな
い。さらに、封止フィルムF2は環状突起部R2を囲む四方の独立突起部R3と熱溶着さ
れているため、封止フィルムF2が何らかの力が働いて環状突起部R2から剥がれるのを
防止できる。
更に、本体ケース31aには、インク導出部材固定リブ31jがインク導出部材32b
を挟むように2つ形成されており、インク導出部材固定リブ31jの端部31j1がイン
ク導出部材32bの外周に円盤状に形成された環状突起部32b1に当接して本体ケース
31aに固定されている。これにより、熱溶着時においてインク導出部材32bが本体ケ
ース31a内部に移動することを規制している。
なお、回転防止部材31kは、インク導出部材32bの環状突起部32b1に形成され
た凹部(図示せず)と係合する突起であり、インクパック32の回転方向の動きを規制し
てインクパック32を所定の位置に位置決めしている。
1.4.インク導出部材の他の例
図6は、第1実施形態とは異なるインク導出部材50の分解斜視図である。図6に示す
インク導出部材50は、第1実施形態のインク導出部材32bとは外形の形状が異なって
いる。さらに、本実施形態において、封止フィルムF2は、インクケースとは溶着されず
、インク導出口51及びシール部材60にのみ溶着されている。本実施形態はこれらの点
においてのみ第1実施形態と異なっており、その他の点については第1実施形態と同様で
ある。
図7は、インク導出口51にシール部材60を挿入した状態であって、封止フィルムF
2を熱溶着する前の状態の部分断面図である。
インク導出部材50は、開口端面53よりも高さHだけ突出している環状の第1溶着代
54を有する。同様に、シール部材60は、インク導出口51に挿入された状態で、イン
ク導出部材50の開口端面53に対して高さLだけ突出する環状の第2溶着代62を有す
る。つまり、第1,第2溶着代54,62は面一となる。
図7に示す状態に設定した後に、封止フィルムF2を第1,第2溶着代54,62の上
に載置し、熱と圧力により封止フィルムF2を溶着する。この際、第1,第2溶着代54
,62が溶融し、同時に溶融された封止フィルムF2と一体化されて溶着される。溶着後
は、第1,第2溶着代54,62は溶融されているので、封止フィルムF2は開口端面5
3と面一になる面に支持される。
このように、第1,第2溶着代54,62を環状に突出形成しておくことで、溶融箇所
が限定されて、比較的少ない圧力と時間で溶着を完了できる。また、第1,第2溶着代5
4,62がなくなるまで溶着することで、目視で溶着完了を確認でき、溶着不良の発生を
低減できる。
本実施形態においても、図4に示す隙間D2に相当する箇所をシールでき、インク漏れ
を防止できる点は第1実施形態と同じである。よって、本実施形態によれば、隙間D1を
シールすることによる効果は得られないものの、それ以外の第1実施形態の効果をすべて
得ることが可能である。また、第1の実施形態で述べた変更については、隙間D1を塞い
だり覆ったりする必要がないことを除き、本実施形態にも適用することが可能である。な
お、図7に示す第1,第2溶着代54,62は、第1実施形態にも適用することができる
1.5.インクカートリッジの他の例
図8は、図6及び図7に示すインク導出部材と同じ構造のインク導出部材107aを用
いた、図3とは異なるタイプのインクカートリッジ100を示している。このインクカー
トリッジ100も、上述した実施形態で説明したのと同等の流体噴出装置に装着すること
が可能である。よって、流体噴出装置に関する詳細な説明は省略する。
図8に示すインクカートリッジ100は、商業用のインクジェット式記録装置のカート
リッジ装着部に着脱可能に装着されて、記録装置に装備された記録ヘッド(液体噴射ヘッ
ド)にインクを供給する。
このインクカートリッジ100は、加圧手段によって加圧される袋体収容部103を区
画形成した容器本体105と、インクを貯留して袋体収容部103内に収容されて袋体収
容部103の加圧により貯留しているインクをインク導出部材(流体導出部)107aか
ら排出する流体収容部としてのインクパック107と、外部の液体消費装置である記録ヘ
ッドにインクを供給するための液体導出部材109を有して容器本体105に着脱可能に
装着される液体残量検出ユニット111と、を備えている。
容器本体105は、樹脂成形によって形成された筐体である。容器本体105には、上
部を開放した略箱形の袋体収容部103と、この袋体収容部103の前面側に位置して液
体残量検出ユニット111を収容する検出ユニット収容部113とが区画形成されている
袋体収容部103の開放面は、インクパック107の収容後に封止フィルム115によ
って封止される。これにより、袋体収容部103が密封室になる。
袋体収容部103と検出ユニット収容部113との間を区画している隔壁105aには
、封止フィルム115により密封室に形成された袋体収容部103内に加圧空気を送給す
るための連通路である加圧口117が装備されている。インクカートリッジ100をイン
クジェット式記録装置のカートリッジ装着部に装着すると、加圧口117にカートリッジ
装着部側の加圧空気供給手段が接続され、袋体収容部103内に供給される加圧空気よっ
てインクパック107を加圧することが可能になる。
インクパック107は、複層封止フィルムにより形成した可撓性袋体107bの一端側
に、液体残量検出ユニット111の接続針(図示せず)が挿入接続される筒状のインク導
出部材107aを接合したものである。
インクパック107のインク導出部材107aは、隔壁105aに形成した接続口挿通
用の開口118を気密に挿通して、先端が検出ユニット収容部113内に突出するように
なっている。このインク導出部材107aにも封止フィルム108が溶着される。
なお、袋体収容部103にインクパック107を装着したときには、可撓性袋体107
bの前後の傾斜部107c,107dの上に、樹脂製部材119が装着される。樹脂製部
材119は、袋体収容部103の上面が封止フィルム115によって覆われて、袋体収容
部103が密封室となる時に、該密封室内でインクパック107がガタつくことを防止す
ると同時に、密封室内の余分な空き空間を埋めて、袋体収容部103内を加圧空気により
加圧する際の加圧効率を高める。
1.6.スペーサ部材
1.6.1.スペーサ部材の構造
図9は、図8に示すインク導出部材107aに連結されて、インクパック107内に配
置されるスペーサ部材200を示している。図9では、図8に示す可撓性袋体107bを
構成する可撓性フィルムのうち、表面側の可撓性フィルム107b1が除去され、裏面側
の可撓性フィルム107b2の内壁面が露出した状態で図示されている。なお、スペーサ
部材200を図2に示すインク導出部材32bに連結して、可撓性袋体32a内に配置し
ても良い。
図10は、スペーサ部材200を、逆止弁蓋部材120を介してインク導出部材107
aに連結して組み立てる分解組立斜視図である。図10において、インク導出部材107
aの流路の一端には、弁機構を構成する弁座34及びバネ部材35(共に図5参照)と、
シール部材60とが挿入され、その開口端は封止フィルム108により封止される。イン
ク導出部材107aの流路の他端には逆止弁130が挿入される。この逆止弁130がイ
ンク導出部材107aより離脱することを防止するために、インク導出部材107aの流
路の他端には逆止弁蓋部材120が連結される。この逆止弁130は、インク流路内にて
移動可能であって、インクパック107側にインクが戻る方向の時に、そのインクの逆流
を防止するものである。ただし、逆止弁130は、インクの戻り流路(あるいはインクの
充填流路)を完全に閉鎖するものではない。
インク導出部材107aの他端には例えば2本のボス107a1が形成され、逆止弁蓋
部材120に形成された2つの孔122に挿通される。孔122より突出したボス107
a1の先端が熱で加締められることで、インク導出部材107aと逆止弁蓋部材120と
が一体化される。なお、逆止弁蓋部材120には、インク導出部材107aの流路に連通
する例えば3つの孔124が形成されている。
なお、逆止弁蓋部材120をスペーサ部材200と一体的に形成しても良い。また、逆
止弁130が不要なタイプや、逆止弁130をインク導出部材107aの一端側より挿入
する場合には、逆止弁蓋部材120は不要であるので、スペーサ部材200をインク導出
部材107aに直接連接しても良い。
次に、スペーサ部材200について、図11(A)〜図11(D)を参照して説明する
。図11(A)は、インク導出部材107aを介してインクパック107内部のインクが
導出されるに伴い、インクの残量減少時に、インクパック107の矢印A方向にて対向す
る2枚の可撓性フィルム107b,107b2の内壁面同士が密着する方向に変形した状
態を示している。スペーサ部材200は、インクの残量減少時に対向する2枚の可撓性フ
ィルム107b1,107b2の内壁面同士の一部の密着を規制して、液体を残留させる
インク残留空間140を形成するものである。図11(B)は、インク導出部材107a
、逆止弁蓋部材120及びスペーサ部材200の連結状態を示す正面図であり、図11(
C)はその右側面図、図11(D)は図11(B)のB−B断面図である。
スペーサ部材200は、逆止弁蓋部材120を介してインク導出部材107aと連結さ
れる基端210と、基端210より自由端212に向けて延びる密着規制部材220とを
含む。密着規制部材220は、対向する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2の
内壁面同士の一部と接触して、その内壁面間の一部が密着することを規制するものである
スペーサ部材200の基端210には、インク導出部材107aの流路(第1の流路)
と、逆止弁蓋部材120の孔124を介して連通する第2の流路214を有する(図10
参照)。また、基端210には例えば2つの係止孔216が形成され、逆止弁蓋部材12
0に形成された被係止部材である爪部材126が係止孔216に係止される。これにより
、スペーサ部材200は逆止弁蓋部材120を介してインク導出部材107aに連結され
る。なお、逆止弁蓋部材120にはストッパ128が形成され、このストッパ128が基
端210に当接することで、逆止弁蓋部材128と基端210との間には隙間が設定され
る。
図9〜図11に示す実施形態では、スペーサ部材200は、インク導出部材107aの
第1の流路と基端210の第2の流路214を結ぶ直線上に、基端210及び自由端21
2が位置しているが、後述する通りこれに限定されない。
本実施形態では、密着規制部材220は、スペーサ部材200の厚さ方向にて2段に配
置された第1,第2の密着規制部材220A,220Bを有し、この2段の第1,第2の
密着規制部材220A,220Bが、スペーサ部材200の幅方向でずれて配置されてい
る(図11(B)〜図11(D)参照)。
第1,第2の密着規制部材220A,220Bの各々は、対向する2枚の可撓性フィル
ム107b1,107b2の内壁面同士と交差する方向で所定高さを有し、インク残留空
間140を区画するリング状の外殻部材222を有する。第1,第2の密着規制部材22
0A,220Bの各々はさらに、外殻部材222内のインク残留空間140を複数の部屋
140Aに区画する例えば格子状の区画形成部材224を有する。
ここで、スペーサ部材200は、インクの残量減少時であっても、インク残留空間14
0の内外にて、インクの流通を可能とする形状に形成されている。外殻部材222は、相
対向する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2の内壁面同士と交差する方向(図
11(A)の矢印A方向)で所定高さを有し、外殻部材220と可撓性フィルム107b
1,107b2によってインク残留空間140が形成される。ただし、図11(B)(C
)に示すように、スペーサ部材200の幅方向にて第1,第2の密着規制部材220A,
220Bが重ならない領域の開口226は、可撓性フィルム107b1,107b2によ
って塞がれることがない。従って、この開口226を介して、図10の矢印230,23
2に示すように、インク残留空間140の内外にてインクの流通が可能である。
また、区画形成部材224は、複数の部屋140Aのうち相隣接する部屋間でインクの
流通を可能とする形状に形成されている。つまり、図11(B)(C)に示すように、ス
ペーサ部材200の幅及び長さ方向にて第1,第2の密着規制部材220A,220Bの
各々の区画形成部材224が厚さ方向にて重ならない領域の開口228は、可撓性フィル
ム107b1,107b2によって塞がれることがない。従って、この開口228を介し
て、図10の矢印234,236で示すように、インク残留空間140の相隣接する部屋
140A間にてインクの流通が可能である。
なお、第1,第2の密着規制部材220A,220Bは、必ずしも外殻部材222を必
要としない。格子状の区画形成部材224のみ(例えば魚の骨状の部材)によっても、相
対向する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2間にインク残留空間140を形成
できるからである。ただし、外殻部材222があると、区間形成部材224の幅方向の両
端が露出しないので、インクパック107にスペーサ部材200を挿入しやすくなるとい
う利点がある。さらに、外殻部材222は、図11(A)に示すように、自由端212に
向かうに従いA方向の高さが低くなるテーパ先端を含むと、インクパック107にスペー
サ部材200を挿入しやすくなる。逆に、密着規制部材220は外殻部材222だけで形
成しても良い。ただし、外殻形成部材222の内側に位置する可撓性フィルム107b1
,107b2が撓んで、設計通りのインク残留空間140の容積が得られない場合がある
。よって、区画形成部材224を併せて形成するのが良い。
1.6.2.スペーサ部材の作用
上述した通り、インクカートリッジ100(23)がプリンタ側に装着されると、イン
クパック107(32)は、加圧ポンプから供給される加圧空気によって加圧変形されて
、インクパック107(32)内のインクがインク導出部材107a(32b)を介して
導出される。
図9はプリンタに取り付けられたインクカートリッジ100の状態であり、図9に示す
インクパック107内のインクは、上部領域、中部領域、下部領域の順で導出される傾向
にある。重力方向の下方であるインクパック下部領域のインクは最後に導出される傾向と
なるからである。
一方、例えば色素として用いられる顔料がインク溶媒中に分散された顔料インクは、顔
料の比重がインク溶媒よりも重いために、顔料がインクパック107の下部領域に沈降す
る傾向にある。
従って、インクパック107より最後に導出される顔料インクは、沈降した顔料の分だ
け顔料濃度が濃いインクとなる。このインクを導出させることは、印刷時の濃度むらや機
器の故障に通じる。この濃度の濃いインクは、インクパック107に収容されるインク全
体の数%程度である。
そこで、本実施形態では、最後までインクパック107内に残ったインクを、図11(
A)に示すように、対向する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2間にてスペー
サ部材200によって形成されたインク残留空間140に収容している。このインク残留
空間140を除いて、対向する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2同士が密着
すると、加圧ポンプから加圧空気をインクパック107の周囲に圧送しても、インクパッ
ク107はそれ以上変形しない。よって、インク残留空間140内のインクを導出するこ
とができなくなる。あるいは、このインク残留空間140にインクが残留しているタイミ
ングで、例えば残量センサによりインクエンドを検出して、インク残留空間140内のイ
ンクを導出しないようにしてもよい。
ここで、対向する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2がスペーサ部材200
に密着を開始する前は、スペーサ部材200の存在にかかわらず、加圧ポンプからの加圧
力に従ってインクがインクパック107外に導出される。スペーサ部材200には、対向
する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2が密着されていないので、スペーサ部
材200内外へのインクの出入りは全く自由であるからである。
対向する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2がスペーサ部材200に密着さ
れた後であっても、インク残留空間140への内外と、インク残留空間140が区画形成
部材224にて区画された複数の部屋140Aの内外へは、インクの出入りは自由である
。従って、特にインクエンド近傍にて、インクパック107内の下部領域に沈降していた
濃度の濃いインクも、スペーサ部材200に自由に進入させることができる。
インクパック107の下部領域に沈降していた体積数%のインクは、上述の通り、イン
ク残量センサにてインクエンドが検出される前のインクエンド近傍に、スペーサ部材20
0内のインク残量空間140に導入され、インクエンド検出時にインク残量空間140に
停留している。
事実、本発明者等の実験によれば、インクエンド検出時にインク残量空間140に停留
していたインクを導出しないことで、印字品質は一定に維持され、機器の故障も生じなか
った。
1.6.3.インクパックの製造方法(インク充填方法含む)
図8に示す可撓性袋107bは、図9に示す前縁の中心幅Lのよりも狭い範囲にわたっ
て開口され、他の辺は可撓性フィルムが溶着されて袋状の形で納品される。図11(B)
に示すように、インク導出部材107a、逆止弁部材120及びスペーサ部材200が連
結され、図9に示す幅Lの開口から可撓性袋107bに挿入される。
その後、幅Lの開口のうち、図6に示すインク導出部材107aのバイパス通路56を
含まない図示矢印A1の領域が可撓性フィルム107b1,107b2と溶着されて、イ
ンク導出部材107aが可撓性袋107bに仮止めされる。
次に、図12(A)に示すように、可撓性袋107b内を気体吸引して排気する。この
ために、図5に示すようにして、コイルスプリング35の付勢力に抗して弁体34を押し
下げて弁を開放させる。この排気は、インク導出部材107a、逆止弁部材120及びス
ペーサ部材200の各流路の他、開口されているバイパス通路56を経由して行なわれる
。このとき、対向する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2は図11(A)に示
すようにスペーサ部材200と密着する。よって、スペーサ部材200外の領域では対向
する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2同士が直に密着し、エアが残存しなく
なる。この排気により、対向する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2内壁面同
士の一部の密着はスペーサ部材200により規制され、スペーサ部材200内には空間1
40(インクでなくエアが残留)が形成される。
次に、図12(B)に示すように、インク導出部材107aが重力方向の上方を向く状
態にして、空間140を含むインクパック107内にインクを充填すると共に再度気体吸
引して排気する。このインク充填は、インク導出部材107a、逆止弁部材120及びス
ペーサ部材200の各流路(逆止弁130の不完全閉鎖を利用)の他、開口されているバ
イパス通路56を経由して行なわれる。インクの充填によって、空間140内のエアは上
方に押し上げられ、ついには空間140から外部に排出される。これにより、可撓性袋1
07b内の空気は全て排出される。
インクカートリッジ100内のインクにN2やO2を多く溶存している状態で印刷を実
行すると、インク吐出時の圧力変化等によってインク中に気泡が発生することがある。こ
のようにインク中に気泡が発生すると、気泡によるインク流路の閉塞等によって吐出不良
が生じ、印刷品質の劣化が引き起こされる可能性がある。本実施形態では、そのような不
良を低減できる。
次に、図12(C)に示すように、可撓性袋107b内に所定量のインクを充満させて
、インクの充填が終了する。
最後に、図6に示すインク導出部材107aのインク導入口56を含む図示矢印A2の
領域が可撓性フィルム107b1,107b2と溶着されて、インク導出部材107aが
可撓性袋107bに本止めされる。
1.6.4.インクの再充填方法
次に、インクカートリッジ100(23)内のインクが導出された後に市場から回収さ
れ、インクカートリッジ100(23)にインクを再充填する液体再充填方法について説
明する。図8に示すインクカートリッジ100の場合には、インク残量検出ユニット11
1を取り外して再充填することが好ましい。
まず、図13に示すように、例えばインク導出部材107aを重力方向下方に向けて、
インク導出部材107a内の弁機構34,35を開放させて、インク残留空間140内に
残留したインクを排出する。これにより、インクパック107は図12(A)の気体吸引
による排気工程前の状態と同じとなる。よって、その後は、インクパック107内を排気
する工程(図12(A)参照)と、インク導出部材107aを重力方向上方に向けた状態
で、スペーサ部材200内に形成された空間140を含むインクパック107内にインク
を充満させると共に再度排気することで、スペーサ部材200内の空間140より排気す
る工程(図12(B)参照)と、その後に、インクパック107内にインクを再充填する
工程(図12(C)参照)を実施すれば良い。
2.第2実施形態
2.1.スペーサ部材の構造
本実施形態は、上述した第1実施形態において、図9〜図11に示すスペーサ部材20
0を、図14〜図16に示すスペーサ部材300に置き換えたものである。なお、図14
〜図16において、図9〜図11に示す部材と同一機能を有する部材については、同一符
号を付してその説明を省略する。
スペーサ部材300は、逆止弁蓋部材120を介してインク導出部材107aに連結さ
れる基端310と、基端310よりL字状に延びる密着規制部材320とを有し、密着規
制部材320の先端が自由端312となっている。図9〜図11に示すスペーサ部材20
0では、インク導出部材107aの第1の流路と基端210の第2の流路214を結ぶ直
線上に、基端210及び自由端212が位置しているが、図14〜図16に示すスペーサ
部材300は、自由端312が第1,第2の流路を結ぶ直線上から外れて、インクパック
107内の偏った位置に配置されている。図14がインクカートリッジをプリンタに装着
した状態を示し、自由端312がインクパック107内にて重力方向下方に偏った位置に
配置されている。
密着規制部材320は、対向する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2の内壁
面同士と交差する方向で所定高さを有し、インク残留空間140を区画するリング状の外
殻部材322を有する。密着規制部材320はさらに、外殻部材322内のインク残留空
間140を複数の部屋140Aに区画する例えば格子状の区画形成部材324を有する。
ここで、スペーサ部材300は、インクの残量減少時であっても、インク残留空間14
0の内外にて、インクの流通を可能とする形状に形成されている。外殻部材322は、相
対向する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2の内壁面同士と交差する方向(図
16(A)の矢印A方向)で所定高さを有し、外殻部材320と可撓性フィルム107b
1,107b2によってインク残留空間140が形成される。ただし、図16(B)(C
)に示すように、スペーサ部材200の自由端312に形成された比較的急なテーパ部分
は、周囲の加圧だけでは可撓性フィルム107b1,107b2の密着追従性が悪い。従
って、自由端312側の開口を介して、図16(D)の矢印330に示すように、インク
残留空間140の内外にてインクの流通が可能である。
また、区画形成部材324は、複数の部屋140Aのうち相隣接する部屋間でインクの
流通を可能とする形状に形成されている。つまり、図15と、図16(B)のC−C断面
である図16(D)とに示すように、区画形成部材324は中心領域324Aの高さが両
端領域324Bよりも低い。従って、図16(B)に示すように、高さの低い区画形成部
材324Aで区画された2つの部屋140A同士は、可撓性フィルム107b1,107
b2によって完全に塞がれることがない。従って、図16(B)の矢印332,334で
示すように、インク残留空間140の相隣接する部屋140A間にてインクの流通が可能
である。
なお、密着規制部材320が必ずしも外殻部材322を必要としないことは、第1実施
形態と同様である。
2.2.スペーサ部材の作用
図14はプリンタに取り付けられたインクカートリッジの状態であり、図14に示すイ
ンクパック107内のインクは、上部領域、中部領域、下部領域の順で導出される傾向に
ある点も、第1実施形態と同様である。重力方向の下方であるインクパック下部領域のイ
ンクは最後に導出され、顔料がインクパック107の下部領域に沈降する傾向にあること
は、第1実施形態と同様である。
本実施形態では、最後までインクパック107内に残ったインクを、図16(A)に示
すように、対向する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2間にてスペーサ部材3
00によって形成されたインク残留空間140に収容している。このインク残留空間14
0にインクが残留しているタイミングで、例えば残量センサによりインクエンドを検出し
て、インク残留空間140内のインクを導出しないようにしている。
ここで、対向する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2がスペーサ部材300
に密着された後であっても、図16(D)の自由端312に確保されたインク流入出経路
330により、残留空間140の内部とインクパック107の下部領域とを連通できる。
よって、インクパック107の下部領域に沈降していた体積数%のインクは、上述の通り
、インク残量センサにてインクエンドが検出される前のインクエンド近傍に、スペーサ部
材300内のインク残量空間140に導入され、インクエンド検出時にインク残量空間1
40に停留している。
事実、本発明者等の実験によれば、インクエンド検出時にスペーサ部材300のインク
残量空間140に停留していたインクを導出しないことで、印字品質は一定に維持され、
機器の故障も生じなかった。
3.変形例
また、本発明の液体収容容器の用途は、インクジェット記録装置のインクカートリッジ
に限らない。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体消費装置に
流用可能である。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効
果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるも
のである。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例え
ば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に
記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換
えることができる。
スペーサ部材としては、液体の残量減少時に、対向する2枚の可撓性フィルム107b
1,107b2の内壁面同士の一部の密着を規制して、液体を残留させる液体残留空間を
形成するものであれば、如何なる形状であっても良い。例えば、図9または図14に示す
密着規制部材220,320を、周面及び/または自由端に孔が形成された筒体とするこ
とができる。あるいは、密着規制部材220,320を、線状部材をスパイラル状に巻い
たコイル形状であって、ターン間に隙間を形成したものであってもよい。
例えば後者の場合、図17(A)に示すコイル形状のスペーサ部材(密着規制部材)4
00は、過剰な圧力によって弾性変形させることができる。インク等の液体導出時にて対
向する2枚の可撓性フィルム107b1,107b2の内壁面同士を密着させる方向に変
形させる圧力を第1の圧力とする。ここで、図12(A)に示す排気の際に、この第1の
圧力を超える過剰の第2の圧力を、押圧部材500,510間で例えば機械的に作用させ
る(図17(B)参照)。こうすると、図17(B)に示すようにインク残留空間140
を縮小する方向にコイル形状のスペーサ部材400を弾性変形させることができる。よっ
て、図12(B)に示すインク残留空間140内の排気工程を削除できるか、あるいは、
インク充填量を少なくしてインク残留空間140内の排気工程を短縮化できる。
また、図17(A)に示すスペーサ部材400を有するインクカートリッジ内のインク
が導出された後に市場から回収され、そのインクパック107にインクを再充填する再充
填方法では、図17(B)に示すようにしてスペーサ部材400を弾性変形させて、イン
クパック107内の残留インクを排出し、かつ、インクパック107内を気体吸引して排
気する。その後、インクパック107内にインクを再充填すれば、インクパック107内
に空気が混入することを防止できる。
液体消費装置または液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ等のカラ
ーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレイ、面発
光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド
を備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密
ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置、捺染装置やマイクロデスペンサ等が挙げ
られる。
上記実施形態において、液体噴射装置を、記録用紙(図示略)の搬送方向(前後方向)
と交差する方向において記録ヘッド19が記録用紙(図示略)の幅方向(左右方向)の長
さに対応した全体形状をなす、いわゆるフルラインタイプ(ラインヘッド方式)のプリン
タに具体化してもよい。
上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンタ11に具体化したが、こ
の限りではなく、インク以外の他の液体(機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてな
る液状体、ゲルのような流状体を含む)を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具体
化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)デ
ィスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)な
どの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチッ
プ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試
料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機
械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球
レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴
射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液
を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装
置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用す
ることができる。なお、本明細書において「液体」とは、気体のみからなる液体を含まな
い概念であり、液体には、例えば無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属
融液)等のほかに、液状体、流状体などが含まれる。
本発明の第1実施形態におけるプリンタの斜視図である。 図1に示すプリンタの分解斜視図である。 図1に示すインクカートリッジの分解斜視図である。 インクカートリッジの部分断面図である。 インク導出針を差し込んだ状態におけるインクカートリッジの部分断面図である。 シール構造体の他の例を示す分解斜視図である。 図6のシール構造体において封止フィルムを溶着する前の状態を示す断面図である。 図6のシール構造体を有するインクカートリッジの他の例を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るスペーサ部材を有するインクパックを示す図である。 図9に示すインク導出部材、逆止弁蓋部材及びスペーサ部材の分解組立斜視図である。 図11(A)は2枚の可撓性フィルムの内壁面間に密着されたスペーサ部材を示す図、図11(B)はスペーサ部材の正面図、図11(C)はスペーサ部材の右側面図、図11(D)は図11(B)のB−B断面図である。 図12(A)はインクパック内の排気工程を示し、図12(B)はスペーサ部材内の排気工程を示し、図12(C)はインクパック内へのインク充填工程を示す図である。 インク再充填前にスペーサ部材内の残留インクを排液する工程を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るスペーサ部材を有するインクパックを示す図である。 図14に示すインク導出部材、逆止弁蓋部材及びスペーサ部材の分解組立斜視図である。 図16(A)は2枚の可撓性フィルムの内壁面間に密着されたL字スペーサ部材を示す図、図16(B)はりL字スペーサ部材の正面図、図16(C)はL字スペーサ部材の右側面図、図16(D)は図16(B)のC−C断面図である。 図17(A)は弾性変形可能なスペーサ部材を有するインクパックの断面図、図17(B)はインクパック内にてスペーサ部材を弾性変形させた状態を示す断面図である。
符号の説明
23,100 インクカートリッジ、32,107 インクパック、32a,107b
液体収容体、107b1,107b2 可撓性フィルム、32b,107a 液体導出
部材、33 シール部材、34,35 弁機構、F2,108 封止フィルム、120
逆止弁蓋部材、130 逆止弁、140 液体残留空間、140A 部屋、200,30
0,400 スペーサ部材、210,310 基端、212,312 自由端、220,
320 密着規制部材、222,322 外殻部材、224,324 区画形成部材

Claims (16)

  1. 可撓性フィルムにて形成され、液体が収容される液体収容体と、
    前記液体収容体に連結された液体導出部材と、
    前記液体導出部材に連結されて、前記液体収容体内に配置されたスペーサ部材と、
    を有し、
    前記液体収容体は、前記液体導出部材を介して内部の液体が導出されるのに伴い、前記
    液体の残量減少時に前記可撓性フィルムの互いに対向する内壁面同士が密着する方向に変
    形し、
    前記スペーサ部材は、前記液体の残量減少時に前記可撓性フィルムの対向する内壁面同
    士の一部の密着を制限して、前記液体を残留させる液体残留空間を形成することを特徴と
    する液体収容容器。
  2. 請求項1において、
    前記液体導出部材は、前記液体収容体内と連通する第1の流路を含み、
    前記スペーサ部材は、前記液体導出部材と連結される基端と、前記液体収容体内に配置
    される自由端とを有し、前記スペーサ部材の前記基端は、前記液体残留空間内の液体を前
    記第1の流路に導く第2の流路を含むことを特徴とする液体収容容器。
  3. 請求項2において、
    前記スペーサ部材は、前記第1,第2の流路を結ぶ直線上に、前記基端及び前記自由端
    が位置していることを特徴とする液体収容容器。
  4. 請求項2において、
    前記スペーサ部材は、前記基端が前記第1,第2の流路を結ぶ直線上に位置し、前記自
    由端が前記第1,第2の流路を結ぶ直線上から外れて前記液体収容体内の偏った位置に配
    置されていることを特徴とする液体収容容器。
  5. 請求項4において、
    前記スペーサ部材は、前記自由端が、前記第1,第2の流路を結ぶ直線よりも、前記液
    体収容体内にて重力方向下方に配置されることを特徴とする液体収容容器。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記スペーサ部材は、前記液体の残量減少時に前記可撓性フィルムの対向する内壁面同
    士の一部と接触して、前記可撓性フィルムの対向する内壁面間の一部が密着することを規
    制する密着規制部材を含むことを特徴とする液体収容容器。
  7. 請求項6において、
    前記密着規制部材は、前記液体残留空間の内外にて、前記液体の流通を可能とする形状
    に形成されていることを特徴とする液体収容容器。
  8. 請求項7において、
    前記密着規制部材は、前記液体残留空間を複数の部屋に区画する区画形成部材を含み、
    前記区画形成部材は、前記複数の部屋のうち相隣接する部屋間で前記液体の流通を可能
    とする形状に形成されていることを特徴とする液体収容容器。
  9. 請求項6乃至8のいずれかにおいて、
    前記密着規制部材は、前記対向する内壁面同士と交差する方向で所定高さを有し、前記
    液体残留空間を区画する外殻部材を含むことを特徴とする液体収容容器。
  10. 請求項9において、
    前記外殻部材は、前記液体導出部材と連結される基端と、前記液体収容体内に配置され
    る自由端とを有し、
    前記外殻部材は、前記自由端に向かうに従い前記高さが低くなるテーパ先端を含むこと
    を特徴とする液体収容容器。
  11. 請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    前記液体は複数種の成分を含み、少なくとも1種の成分が他の1種の成分よりも比重が
    重いことを特徴とする液体収容容器。
  12. 請求項6乃至11のいずれかにおいて、
    前記密着規制部材は、前記液体導出時にて前記可撓性フィルムの対向する内壁面同士を
    密着させる方向に変形させる圧力を第1の圧力とし、前記第1の圧力を超える第2の圧力
    が作用すると、前記液体残留空間を縮小する方向に弾性変形することを特徴とする液体収
    容容器。
  13. 請求項1乃至11のいずれかに記載の液体収容容器に液体を充填する液体充填方法であ
    って、
    前記可撓性フィルムの対向する内壁面同士を密着する方向に変形させて前記液体収容体
    内を排気すると共に、排気時に前記可撓性フィルムの対向する内壁面同士の一部の密着を
    前記スペーサ部材により規制して空間を形成する工程と、
    前記液体導出部材を重力方向上方に向けた状態で、前記スペーサ内に形成された空間を
    含む液体収容体内に液体を一旦充満させてから再度排気する工程と、
    前記排気工程後に、前記液体収容体内に液体を充填する工程と、
    を有することを特徴とする液体充填方法。
  14. 請求項12に記載の液体収容容器に前記液体を充填する液体充填方法であって、
    前記第2の圧力下にて前記密着規制部材を弾性変形させて、前記液体収容体内を排気す
    る工程と、
    その後、前記液体収容体内に前記液体を充填する工程と、
    を有することを特徴とする液体充填方法。
  15. 請求項1乃至11のいずれかに記載の液体収容容器の前記液体が導出された後に市場か
    ら回収され、前記液体収容体に前記液体を再充填する液体再充填方法であって、
    前記液体残留空間内に残留した液体を排出する工程と、
    前記液体導出部材を重力方向上方に向けた状態で、前記スペーサ部材内に形成された空
    間を含む液体収容体内に液体を一旦充満させてから排気する工程と、
    前記排気工程後に、前記液体収容体内に液体を再充填する工程と、
    を有することを特徴とする液体再充填方法。
  16. 請求項12に記載の液体収容容器の前記液体が導出された後に市場から回収され、前記
    液体収容体に前記液体を再充填する液体再充填方法であって、
    前記液体残留空間内の残留液体を排出し、かつ、前記第2の圧力下にて前記密着規制部
    材を弾性変形させて、前記液体収容体内を排気する工程と、
    その後、前記液体収容体内に前記液体を再充填する工程と、
    を有することを特徴とする液体再充填方法。
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