JP2013193379A - インク供給装置、および印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メイン貯留部およびサブ貯留部の数よりも少ないエアポンプおよびセンサを用いて、サブ貯留部へのインクの供給とメイン貯留部のインクの残量検知とを共に効率よく実行することができるインク供給装置、および印刷装置を提供する。
【解決手段】複数のサブ貯留部8は、複数のメイン貯留部4の各々に接続される。切替部6は、複数のサブ貯留部8の各々とエアポンプ5との間の気体の流通の開放および遮断を切り替える。圧力センサ10は、エアポンプ5と切替部6の間の共通気体流路7に設けられる。印刷装置1のCPUは、エアポンプ5に対して開放されたサブ貯留部8内の気体をエアポンプ5によって吸引することで、メイン貯留部4のインクをサブ貯留部8に供給する。サブ貯留部8内の気体の吸引中に、圧力センサ10の検出結果に基づいて、メイン貯留部4のインクが空になったことを検知する。
【選択図】図1
【解決手段】複数のサブ貯留部8は、複数のメイン貯留部4の各々に接続される。切替部6は、複数のサブ貯留部8の各々とエアポンプ5との間の気体の流通の開放および遮断を切り替える。圧力センサ10は、エアポンプ5と切替部6の間の共通気体流路7に設けられる。印刷装置1のCPUは、エアポンプ5に対して開放されたサブ貯留部8内の気体をエアポンプ5によって吸引することで、メイン貯留部4のインクをサブ貯留部8に供給する。サブ貯留部8内の気体の吸引中に、圧力センサ10の検出結果に基づいて、メイン貯留部4のインクが空になったことを検知する。
【選択図】図1
Description
本発明は、インクヘッドに接続するサブ貯留部にメイン貯留部からインクを供給するインク供給装置、および前記インク供給装置を備えた印刷装置に関する。
従来、メイン貯留部に貯留されたインクを、サブ貯留部を介してインクヘッドへ供給するインク供給装置が知られている。例えば、特許文献1が開示するインク供給装置は、往復移動するキャリッジに、インクヘッドとサブ貯留部を共に搭載する。エアポンプによってメイン貯留部内に気体が送り込まれると、メイン貯留部内のインクがサブ貯留部に供給される。サブ貯留部のインクはインクヘッドに供給され、インクヘッドから記録媒体に吐出される。
メイン貯留部およびサブ貯留部をインク供給装置に複数搭載する場合、インクが減少する割合はサブ貯留部によって異なるため、サブ貯留部毎にインクを供給する必要がある。しかし、サブ貯留部と同数のエアポンプを搭載すると、装置の巨大化、コストの増加等が生じる。さらに、メイン貯留部を複数搭載する場合、複数のメイン貯留部の各々に重量センサ、光学式センサ等を配置して、各メイン貯留部のインクの残量を検知することが考えられる。しかし、複数のメイン貯留部の各々にセンサを配置することで、インク供給装置の製造時における作業負担の増加、コストの増加等が生じる。従って、メイン貯留部およびサブ貯留部の数よりも少ないエアポンプおよびセンサを用いて、サブ貯留部へのインクの供給とメイン貯留部のインクの残量検知とを共に効率よく実行することは、従来のインク供給装置では困難であった。
本発明は、メイン貯留部およびサブ貯留部の数よりも少ないエアポンプおよびセンサを用いて、サブ貯留部へのインクの供給とメイン貯留部のインクの残量検知とを共に効率よく実行することができるインク供給装置、および印刷装置を提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係るインク供給装置は、インクを貯留する複数のメイン貯留部の各々に対してインク流路によって接続されると共に、接続された前記メイン貯留部から供給されるインクを収容し、収容したインクを、供給流路を通じてインクヘッドに供給する複数のサブ貯留部と、気体を送るエアポンプと、前記複数のサブ貯留部の各々と前記エアポンプとの間の気体の流通の開放および遮断を切り替える切替手段と、前記エアポンプと前記切替手段との間の気体の流路に設けられ、前記気体の流路内の圧力を検出する圧力センサと、複数の前記供給流路の各々を開閉する複数の第一バルブと、前記切替手段によって前記エアポンプとの間の気体の流通が開放されている前記サブ貯留部である開放サブ貯留部内の気体を、前記開放サブ貯留部に接続した前記供給流路の前記第一バルブを閉鎖した状態で前記エアポンプに吸引させることで、前記開放サブ貯留部に接続された前記メイン貯留部から前記開放サブ貯留部にインクを供給する供給制御手段と、前記供給制御手段によって前記開放サブ貯留部内の気体が吸引されている間に前記圧力センサによって検出された圧力に基づいて、前記開放サブ貯留部に接続された前記メイン貯留部内のインクが空になったことを検知する空検知手段とを備える。
第一態様に係るインク供給装置では、複数のサブ貯留部の各々とエアポンプとの接続が、切替手段によって切り替えられる。インク供給装置は、インクを供給するサブ貯留部(開放サブ貯留部)にエアポンプが接続された状態で、開放サブ貯留部内の気体を吸引する。開放サブ貯留部に接続されたメイン貯留部(以下、「供給メイン貯留部」という。)にインクが存在する場合、エアポンプの駆動に伴ってインクが開放サブ貯留部内に引き込まれる。従って、インク供給装置は、サブ貯留部の数よりも少ない数のエアポンプを用いて、複数のサブ貯留部に選択的にインクを供給することができる。さらに、供給メイン貯留部が空になり、インク流路のインクが全て開放サブ貯留部に供給されると、気体の流路内の圧力が変化する。従って、メイン貯留部の数よりも少ない数の圧力センサを用いて、各メイン貯留部が空であるか否かを検知することができる。よって、本発明に係るインク供給装置は、メイン貯留部およびサブ貯留部の数よりも少ない数のエアポンプおよび圧力センサを用いて、サブ貯留部へのインクの供給とメイン貯留部のインクの残量検知とを共に効率よく実行することができる。
前記メイン貯留部内にはインクと気体とが存在してもよい。前記空検知手段は、前記供給制御手段によって前記開放サブ貯留部内の気体が吸引されている間に前記圧力センサによって検出された圧力の変化量の絶対値が第一閾値以下となり、且つ、圧力の値が所定範囲内となった場合に、前記開放サブ貯留部に接続された前記メイン貯留部内のインクが空になったことを検知してもよい。開放サブ貯留部内の気体の吸引中に、供給メイン貯留部のインクが空になると、供給メイン貯留部内の気体が開放サブ貯留部に進入する。その結果、開放サブ貯留部内の圧力は、所定範囲内まで上昇する。しかし、開放サブ貯留部内の気体の吸引が行われていなければ、供給メイン貯留部内にインクが残存していても、開放サブ貯留部内の圧力は所定範囲内となる場合がある。従って、吸引を開始して一定時間経過するまでは、供給メイン貯留部内にインクが残存していても、圧力の値が所定範囲内で下降する状態となり得る。インク供給装置は、圧力の変化量の絶対値と圧力の値を共に監視することで、供給メイン貯留部が空になった場合と、吸引を開始した場合とを区別して、供給メイン貯留部が空になったことをより正確に検知することができる。
前記メイン貯留部は、内部にインクを収容すると共に内部の気密性を保持できる変形可能な第一パックを備えてもよい。前記空検知手段は、前記供給制御手段によって前記開放サブ貯留部内の気体が吸引されている間に前記圧力センサによって検出された圧力が第二閾値以下となった場合に、前記開放サブ貯留部に接続された前記メイン貯留部内のインクが空になったことを検知してもよい。メイン貯留部内のインクがパックに充填されている場合、パック内のインクが空になった後も気体の吸引を継続すると、開放サブ貯留部の圧力は下降する。従って、インク供給装置は、圧力センサの圧力が第二閾値以下となるか否かを監視することで、供給メイン貯留部が空になったことを容易に検知することができる。
前記サブ貯留部は、剛性を有し且つ内部の気密性を保持できる筐体と、前記筐体の内部に設けられ、前記インク流路および前記供給流路に接続し、内部にインクを収容すると共に内部の気密性を保持できる変形可能な第二パックとを備えてもよい。前記筐体と前記第二パックとの間の密封空間に密封された気体が、前記エアポンプによって吸引されることで、前記メイン貯留部内のインクが前記第二パックに供給されてもよい。この場合、サブ貯留部のインクが空気に接触することを抑制して、インクヘッドから吐出されるインクに気泡が含まれる可能性を低下させることができる。
前記インク供給装置は、前記開放サブ貯留部に接続された前記メイン貯留部が空になったことが前記空検知手段によって検知された場合に、前記エアポンプから前記開放サブ貯留部の前記密封空間に気体を送出させることで、前記第二パックに進入した気体を前記メイン貯留部に退避させる退避制御手段をさらに備えてもよい。メイン貯留部から第二パック内に気体が進入すると、インクヘッドによるインクの吐出精度が気泡等の影響で悪化する可能性がある。インク供給装置は、第二パックに進入した気体をメイン貯留部に退避させることで、インク内の気泡等の影響でインクの吐出精度が悪化する可能性を低下させることができる。
前記インク供給装置は、複数の前記インク流路の各々を開閉する複数の第二バルブと、前記複数のインク流路の各々のうち、前記第二バルブよりも前記メイン貯留部側に設けられ、前記インク流路を流れるインクを脱気する脱気手段とをさらに備えてもよい。第二バルブを設けることで、メイン貯留部の水頭を考慮する必要が無くなる。よって、大容量のメイン貯留部を用いることもできる。サブ貯留部の第二パックには、脱気手段によって脱気されたインクが供給される。よって、インク内に気泡が発生する可能性を低下させることができる。さらに、脱気手段が第二バルブよりもメイン貯留部側に位置するため、脱気手段が駆動していない間に、脱気手段を介して第二パックに気体が進入することを防ぐことができる。
前記インク供給装置は、それぞれの前記サブ貯留部へのインクの供給が完了したことを検知する供給完了検知手段と、前記供給完了検知手段によってインクの供給の完了が検知された場合に、供給が完了した前記サブ貯留部に対する前記供給制御手段によるインクの供給を禁止する禁止手段とをさらに備えてもよい。この場合、インク供給装置は、サブ貯留部の破損等が生じることを防止し、適切な量のインクをサブ貯留部に供給することができる。
前記インク供給装置は、それぞれの前記サブ貯留部のインクの量が所定量よりも減少したか否かを検知する減少検知手段をさらに備えてもよい。前記供給制御手段は、前記減少検知手段によってインクの量が減少したことが検知された前記サブ貯留部と前記エアポンプとの間の気体の流通を前記切替手段によって開放し、前記メイン貯留部から前記サブ貯留部へのインクの供給を行ってもよい。この場合、インク供給装置は、サブ貯留部のインクの量が減少したことを検知し、適切なタイミングでメイン貯留部からサブ貯留部にインクを供給することができる。
前記インク供給装置は、前記開放サブ貯留部に接続された前記メイン貯留部が空になったことが前記空検知手段によって検知された場合に、前記供給制御手段による前記開放サブ貯留部からの気体の吸引を停止させる吸引停止手段をさらに備えてもよい。この場合、インク供給装置は、メイン貯留部が空になった後に無駄にエアポンプを駆動し続けることが無い。サブ貯留部内に気体が充満することも防止できる。
前記メイン貯留部に貯留されたインクは、光が照射されることで硬化する光硬化型のインクであってもよい。光硬化型のインクは、熱が加えられた場合にも硬化する。しかし、インク供給装置は、気体を送ることでインクを供給するため、ポンプ等の駆動手段にインクが直接触れることがない。よって、インク供給装置は、駆動手段の熱によってインクが硬化することを防止し、インクの流路における詰まり、印刷品質の低下等を生じ難くすることができる。
本発明の第二態様に係る印刷装置は、前記インク供給装置を備える。従って、第二態様に係る印刷装置は、第一態様に係るインク供給装置によって得られる効果と同様の効果を奏することができる。
以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、第一実施形態に係る印刷装置1、および、印刷装置1が備えるインク供給装置3の全体構成について説明する。印刷装置1は、主に樹脂、布、紙等の記録媒体に対する印刷を行うインクジェットプリンタである。印刷装置1は、記録媒体に対して複数のインクヘッド2を相対的に走査させながら、印刷データに従ってインクヘッド2からインクを吐出させることで、記録媒体に印刷を行うことができる。インクヘッド2の走査方法、インクの吐出方法等には、公知の方法を用いればよい。よって、走査方法、吐出方法の具体的な説明は省略する。以下では、3つのインクヘッド2(インクヘッド2A、インクヘッド2B、インクヘッド2C)を備えた印刷装置1を例示する。しかし、インクヘッド2の数が2つ以上の印刷装置であれば、本発明は適用できる。
印刷装置1が使用するインクは、光硬化型のインクである。本実施形態で用いられる光硬化型インクは、紫外線を照射すると重合反応を起こして硬化する。詳細には、光硬化型インクに含まれる液状のモノマーは、紫外線が照射されることで結合し、ポリマーに変化する。ポリマー樹脂の被膜は、記録媒体の表面に画像を形成する。印刷装置1は、インクヘッド2から記録媒体に吐出されたインクにLED38(図4参照)から紫外線を照射することで、インクを硬化させて印刷を完了させる。従って、印刷装置1は、インクを吸収しない非吸収性素材(例えば、プラスチック)に対する印刷を行うことができる。なお、本実施形態では光硬化型インクが用いられているが、光硬化型ではない通常のインクを使用してもよい。
印刷装置1は、インク供給装置3を内蔵する。インク供給装置3は、複数(本実施形態では3つ)のメイン貯留部4(メイン貯留部4A、メイン貯留部4B、メイン貯留部4C)を、交換可能に装着することができる。メイン貯留部4は、光硬化型インクが予め貯留されたタンクである。
インク供給装置3は、主に、エアポンプ5と、切替部6と、複数(本実施形態では3つ)のサブ貯留部(サブタンク)8とを備える。エアポンプ5と切替部6とは、共通気体流路7によって接続されている。エアポンプ5は、外部から共通気体流路7内へ気体(空気)を送る動作(送出)と、共通気体流路7内から外部へ気体を送る動作(吸引)とを行うことができる。共通気体流路7には、共通気体流路7内の気体の圧力(気圧)を検出する圧力センサ10が設けられている。
切替部6は、インク供給装置3が備える3つのサブ貯留部8の各々に、分岐気体流路11によって接続される。詳細には、分岐気体流路11Aは、サブ貯留部8Aを切替部6に接続する。分岐気体流路11Bは、サブ貯留部8Bを切替部6に接続する。分岐気体流路11Cは、サブ貯留部8Cを切替部6に接続する。
共通気体流路7および分岐気体流路11には、内部の圧力が変化しても膨張および収縮がし難い流路を用いることが望ましい。本実施形態では、膨張・収縮し難く、且つ可撓性を有する肉厚のゴムチューブが、共通気体流路7および分岐気体流路11に用いられる。ただし、合成樹脂製の流路、金属製の流路等を、共通気体流路7および分岐気体流路11に用いることも可能である。
詳細は後述するが、印刷装置1は、エアポンプ5を用いてメイン貯留部4からサブ貯留部8にインクを供給する。従って、印刷装置1は、切替部6、共通気体流路7、および分岐気体流路11にインクを触れさせることなく、サブ貯留部8にインクを供給することができる。光硬化型インクは、他のインク(例えば、紙に対する印刷に用いられるインク)に比べて、インクの流路等の汚損、劣化、詰まり等を生じさせ易い。インクの流路から不要な物質が析出され、析出された物質がインクに混ざって印刷品質が低下する場合もある。さらに、光硬化型インクは、熱を加えられると硬化する場合もある。従って、液体ポンプの動力を用いてサブ貯留部8に光硬化型インクを供給する場合、インクの流路の材質、液体ポンプから発生する熱等を考慮しなければならない。しかし、印刷装置1では、エアポンプ5によって気体を吸引することでインクが供給される。よって、共通気体流路7および分岐気体流路11の材質を多くの材質の中から選択することができる。切替部6におけるインクの詰まりを考慮する必要も無い。
3つのメイン貯留部4の各々は、インク流路12によって、3つのサブ貯留部8の各々に接続される。詳細には、メイン貯留部4Aは、インク流路12Aによってサブ貯留部8Aに接続される。メイン貯留部4Bは、インク流路12Bによってサブ貯留部8Bに接続される。メイン貯留部4Cは、インク流路12Cによってサブ貯留部8Cに接続される。インク流路12には、光硬化型インクに対する耐汚損性が高い合成樹脂製の流路が用いられている。また、インク流路12は、内部の紫外線硬化型インクが紫外線によって硬化しないように、紫外線を遮断する部材や材料によって形成される。しかし、インク流路12の材質を変更することも可能である。インク流路12のメイン貯留部4側の端部は、メイン貯留部4に貯留されたインクに浸かり、且つ、貯留部の底面近傍まで延びている。サブ貯留部8内の気体がエアポンプ5により吸引されて減圧されると、メイン貯留部4のインクは、インク流路12を通じてサブ貯留部8に引き込まれる。第一実施形態のメイン貯留部4は、内部の気密性を保持させることなくインク供給装置3に装着することができる。よって、ユーザは、メイン貯留部4を容易に交換することができる。
3つのインク流路12の各々には、流路の開閉を行うインク流路バルブ13(インク流路バルブ13A、インク流路バルブ13B、インク流路バルブ13C)が設けられている。インク流路バルブ13は、メイン貯留部4からサブ貯留部8へのインクの供給中以外は閉鎖される。従って、メイン貯留部4の水頭は、インクヘッド2からのインクの逆流および漏れには影響を与えない。よって、印刷装置1は、大容量のメイン貯留部4、縦長のメイン貯留部4等を用いることも可能である。
3つのインク流路12の各々のうち、インク流路バルブ13よりもメイン貯留部4側には、脱気モジュール14(脱気モジュール14A、脱気モジュール14B、脱気モジュール14C)が装着されている。脱気モジュール14は、脱気用減圧ポンプ31(図4参照)に接続されている。印刷装置1は、脱気用減圧ポンプ31によって脱気モジュール14の内部を減圧することで、インク流路12内のインクの溶存酸素量を低下させて、インク内に気泡が発生する可能性を低下させることができる。よって、気泡によってインクが吐出されない不具合、インクの液滴がばらつく不具合等が減少し、印刷品質が向上する。また、脱気モジュール14は、外部との間で気体を流通させるため、脱気用減圧ポンプ31を駆動しない場合、脱気モジュール14を介してインク内に気体が流入する可能性もある。しかし、脱気モジュール14は、インク流路バルブ13よりもメイン貯留部4側に位置する。脱気用減圧ポンプ31を駆動しない場合、インク流路バルブ13は閉鎖される。従って、印刷装置1は、脱気モジュール14を介してサブ貯留部8に気体が進入することを防ぐことができる。
3つのサブ貯留部8の各々は、3つのインクヘッド2の各々に、供給流路15を通じてインクを供給する。詳細には、供給流路15Aは、サブ貯留部8Aとインクヘッド2Aを接続する。供給流路15Bは、サブ貯留部8Bとインクヘッド2Bを接続する。供給流路15Cは、サブ貯留部8Cとインクヘッド2Cを接続する。
3つの供給流路15の各々には、流路の開閉を行う供給流路バルブ16(供給流路バルブ16A、供給流路バルブ16B、供給流路バルブ16C)が設けられている。供給流路バルブ16は、メイン貯留部4からサブ貯留部8へのインクの供給中に閉鎖される。従って、サブ貯留部8内の気体の圧力が減圧された場合、インクヘッド2のインクがサブ貯留部8に逆流することなく、メイン貯留部4のインクがサブ貯留部8に引き込まれる。よって、印刷装置1は、インクヘッド2のインクの逆流を防ぎつつ、確実にサブ貯留部8へインクを供給することができる。
図2を参照して、切替部6の構造について説明する。切替部6は、複数のサブ貯留部8の各々とエアポンプ5との間の気体の流通の開放および遮断を切り替える。切替部6の外形は略円板状である。切替部6は、合成樹脂によって形成されており、土台60と、回転部61と、固定部66とを主に備える。土台60は、切替部6の底部に位置する円板状の部材である。土台60は、回転部61を回転可能に支持し、且つ固定部66を固定する。
回転部61は、従動ギア62と、気体振り分け部63とを備える。従動ギア62は、回転軸に平行な歯すじを外周面に備えた円板状の平歯車である。従動ギア62は、駆動ギア65に噛み合う。駆動ギア65は、切替モータ37(図4参照)の動力で回転することで、回転部61を土台60に対して回転させる。気体振り分け部63は略円柱状の部材であり、従動ギア62の上面の中心に固定されている。気体振り分け部63の中心軸と、従動ギア62の中心軸とは一致する。気体振り分け部63の上部には、振り分け流路64が形成されている。振り分け流路64は、気体振り分け部63の上部の中心から、外周面に形成された4つのチャンネルに向かって放射状に延びる。
固定部66の外形は、土台60と略同一の径を有する略円柱状である。固定部66の下部の中心には、円柱状の凹部67が形成されている。凹部67の上部の中心には、共通気体流路7が接続する。また、固定部66には、凹部67の外周面から固定部66の外周面に貫通する3つの接続流路68(図2では2つの接続流路68のみを図示)が設けられている。接続流路68は、固定部66の外周面から外側に突出している。接続流路68の外側の端部には、3つの分岐気体流路11(図1参照)の各々の端部が接続される。固定部66の外周面には、複数の係止部69が設けられている。係止部69が土台60に係止されることで、固定部66が土台60に固定される。
固定部66は、回転部61の気体振り分け部63を上方から覆うように土台60に固定される。固定部66の凹部67の内径は、回転部61の気体振り分け部63の外径と同一である。従って、凹部67と気体振り分け部63の間には隙間が存在せず、気体が隙間から下方へ漏れることは無い。回転部61が回転し、振り分け流路64のチャンネルの位置と、接続流路68の位置とが一致した場合にのみ、接続流路68に接続された分岐気体流路11(図1参照)と共通気体流路7との間で気体が流通する。よって、インク供給装置3は、切替部6の回転部61を回転させることで、複数のサブ貯留部8の各々とエアポンプ5との間の気体の流通の開放および遮断を切り替えることができる。
図3を参照して、サブ貯留部8の構造について説明する。第一実施形態のサブ貯留部8は、筐体80と、サブパック83と、フロート85と、サブ貯留部センサ88とを主に備える。
筐体80は、外形が略直方体形状の箱状部材である。筐体80は、剛性を有する材質で形成される。本実施形態の筐体80は合成樹脂製であるが、金属等で筐体80を形成してもよい。筐体80の上部には、分岐気体流路11が接続される。筐体80は、分岐気体流路11以外には内部の気体が流出しないように気密性が保持された状態で、分岐気体流路11に接続される。よって、エアポンプ5(図1参照)が分岐気体流路11に気体を送出すると、筐体80内の気体は加圧される。エアポンプ5が気体を吸引すると、筐体80内の気体は減圧される。
サブパック83は変形可能であり、且つ内部の気密性を保持できる。メイン貯留部4(図1参照)から供給されたインクは、サブパック83の内部に収容される。筐体80内における下部の一部には、サブパック83の一部を支持するための段部81が形成されている。メイン貯留部4から延びるインク流路12は、段部81の上方でサブパック83の上端に接続する。インクヘッド2へ延びる供給流路15は、段部81の上面よりも下方(詳細には、筐体80内の底面)において、サブパック83の下端に接続する。従って、サブパック83に収容されたインクは、供給流路15に円滑に流れる。段部81は、サブパック83とインク流路12の接続部にサブパック83の重量の全てがかかることを防ぐため、サブパック83の劣化が生じ難い。また、サブパック83内に気体が進入すると、進入した気体はサブパック83の上端に位置する。よって、筐体80内の圧力が加圧されてサブパック83の形状が縮小されると、サブパック83内の気体がインクよりも先にインク流路12を逆流し、メイン貯留部4へ移動する。また、筐体80内の気体の圧力が減圧されると、サブパック83の形状が膨らみ、メイン貯留部4のインクがインク流路12を通じてサブパック83内に引き込まれる。
フロート85は扇形の部材である。フロート85の基端部は、揺動軸86によって筐体80の側壁に揺動可能に支持されている。フロート85の先端部下部の近傍は、サブパック83に接触する。従って、サブパック83の収容物が増加すると、フロート85は、サブパック83に押し上げられて、揺動軸86を中心として上方へ揺動する。サブパック83の収容物が減少すると、フロート85は下方へ揺動する。フロート85は、内部に磁石を備える。
サブ貯留部センサ88は、フロート85を支持する筐体80の側壁のうち、外側の面の上端部近傍に固定されている。サブ貯留部センサ88は、ホール効果を利用して磁界を検出するホール素子である。サブパック83の収容物が増加し、サブ貯留部センサ88の高さまでフロート85が上方へ揺動すると、サブ貯留部センサ88は、フロート85が備える磁石の磁界を検出する。その結果、サブ貯留部8へのインクの供給が完了したことが、サブ貯留部センサ88によって検知される。
図4を参照して、印刷装置1の電気的構成について説明する。印刷装置1は、印刷装置1およびインク供給装置3の制御を司るCPU20を備える。CPU20には、RAM21、ROM22、不揮発性メモリ23、ヘッド駆動部24、モータ駆動部25、発光制御部26、ディスプレイ27、操作パネル28、エアポンプ5、圧力センサ10、脱気用減圧ポンプ31、インク流路バルブ13、供給流路バルブ16、サブ貯留部センサ88、外部通信I/F33が、バスを介して接続されている。
RAM21には、印刷データ等の各種データが一時的に記憶される。ROM22には、印刷装置1およびインク供給装置3の動作を制御するための制御プログラム、初期値等が記憶されている。不揮発性メモリ23は、印刷装置1の電源が遮断されても記憶内容を保持することができ、且つデータの読み書きが可能な記憶素子(例えば、フラッシュROM)である。不揮発性メモリ23には、それぞれのサブ貯留部8のインク量等のデータが記憶される(詳細は後述する)。
ヘッド駆動部24は、インクヘッド2A,2B,2Cに接続しており、インクヘッド2A,2B,2Cの各吐出チャンネルに設けられた圧電素子を駆動する。モータ駆動部25は、主走査モータ35、副走査モータ36、および切替モータ37を駆動する。主走査モータ35は、インクヘッド2A,2B,2Cを記録媒体に対して主走査方向に相対移動させる。副走査モータ36は、インクヘッド2A,2B,2Cを記録媒体に対して副走査方向に移動させる。切替モータ37はステップモータであり、切替部6の回転部61(図2参照)を回転させる。発光制御部26は、紫外線照射用のLED38の発光を制御する。
ディスプレイ27には、メイン貯留部4の交換が必要であることを示す画像等の各種画像が表示される。操作パネル28は、ユーザが印刷装置1に指示を入力する際に、ユーザによって操作される。脱気用減圧ポンプ31は脱気モジュール14(図1参照)を駆動する。外部通信I/F33は、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という。)40等の外部機器に印刷装置1を接続する。
図5から図8を参照して、第一実施形態の印刷装置1(インク供給装置3)が実行するメイン処理について説明する。印刷装置1のCPU20は、電源がONとされると、ROM22に記憶されているプログラムに従って、図5に示すメイン処理を実行する。メイン処理が開始されると、まず、収容しているインクが所定量以下に減少したサブ貯留部8が少なくとも1つ存在するか否か(つまり、インクが減っているサブ貯留部8があるか否か)が判断される(S1)。詳細は後述するが、CPU20は、それぞれのサブ貯留部8のインクが減っているか否かを、インク減少フラグによってサブ貯留部8毎に管理している。少なくともいずれかのサブ貯留部8に対応するインク減少フラグが、インクが減少していることを示す「ON」となっていれば(S1:YES)、インク供給処理が行われて(S2)、処理はS3の判断へ移行する。インク供給処理の詳細については、図6から図8を参照して後述する。全てのインク減少フラグが「OFF」となっていれば(S1:NO)、処理はそのままS3の判断へ移行する。
全てのサブ貯留部8のインク量が所定量よりも多い状態で、印刷指示が行われたか否かが判断される(S3)。操作パネル28によって印刷指示が入力されていなければ(S3:NO)、メイン処理の終了指示(例えば、電源をOFFとする指示)が行われたか否かが判断される(S4)。終了指示が行われていなければ(S4:NO)、処理はS3の判断へ戻る。
ユーザによって操作パネル28が操作され、印刷指示が入力されると(S3:YES)、印刷データに従って印刷が実行される(S5)。つまり、主走査モータ35および副走査モータ36(図4参照)によってインクヘッド2が走査され、且つ、インクヘッド2からインクが吐出される。吐出されたインクに対し、LED38(図4参照)によって紫外線が照射される。
印刷の実行中には、各インクヘッド2から吐出したインクの量が計測される。計測されたインクの量が、インクを吐出したインクヘッド2に接続されているサブ貯留部8のインク量から減算される(S6)。なお、複数のサブ貯留部8の各々のインク量は、不揮発性メモリ23に記憶されている。また、インクヘッド2から吐出したインクの量は、液滴1個あたりのインク量に、吐出した液滴の数を掛けることで計測すればよい。次いで、インク量が所定量以下に減少したサブ貯留部8が存在するか否かが判断される(S7)。存在しなければ(S7:NO)、処理はそのままS9の判断へ移行する。インク量が所定量以下に減少したサブ貯留部8があれば(S7:YES)、インク量が減少したサブ貯留部8に対応するインク減少フラグが「ON」とされる(S8)。印刷が完了するまで(S9:NO)、S5〜S9の処理が繰り返される。印刷が完了すると(S9:YES)、処理はS1の判断へ戻る。なお、終了指示が行われると(S4:YES)、メイン処理は終了する。
図6を参照して、インク供給処理について説明する。インク供給処理では、インク量が減少したサブ貯留部8に対し、メイン貯留部4からインクが供給される。まず、インクが減っているサブ貯留部8が存在するか否かが、インク減少フラグによって判断される(S11)。対応するインク減少フラグが「ON」となっているサブ貯留部8があれば(S11:YES)、インクが減っている1または複数のサブ貯留部8のうちの1つに、エアポンプ5との間の気体の流通が開放される(S12)。つまり、CPU20は、切替モータ37(図4参照)を回転させて、切替部6(図1および図2参照)による気体の流通経路の切り替えを行うことで、複数のサブ貯留部8のいずれかとエアポンプ5との間の気体の流通を開放させる。以下では、複数のサブ貯留部8のうち、エアポンプ5との間の気体の流通が開放されたサブ貯留部8を、開放サブ貯留部8という。次いで、開放サブ貯留部8に接続する供給流路15(図1参照)の供給流路バルブ16が閉鎖される(S13)。開放サブ貯留部8に接続するインク流路12のインク流路バルブ13が開放される(S14)。
共通気体流路7内の気体が、エアポンプ5によって吸引されて、外部に排出される。これに伴い、開放サブ貯留部8(図3参照)における筐体80とサブパック83との間の密封空間に密封された気体が吸引され、開放サブ貯留部8内の気圧が減圧される(S15)。その結果、サブパック83が膨らむ。供給流路バルブ16が閉鎖されており、且つインク流路バルブ13が開放されているため、メイン貯留部4のインクがインク流路12を通じてサブパック83に引き込まれる。エアポンプ5が駆動して気圧が減圧されている間、脱気用減圧ポンプ31(図4参照)が駆動され、脱気モジュール14によるインクの脱気が行われる。次いで、共通気体流路7に設けられた圧力センサ10(図1参照)の検出結果が取得される(S16)。共通気体流路7は、開放サブ貯留部8に接続されている。従って、共通気体流路7内の気体の圧力を検出することで、開放サブ貯留部8内の気体の圧力を検出することができる。取得された圧力の検出結果に基づいて、開放サブ貯留部8に接続されたメイン貯留部4のインクが空になったか否かが判断される(S17,S18)。
図7を参照して、共通気体流路7および開放サブ貯留部8における気体の圧力と、メイン貯留部4に貯留されたインクの量との関係について説明する。まず、本実施形態では、メイン貯留部4内の気圧は大気圧に等しい。従って、エアポンプ5による吸引を行う前の状態では、開放サブ貯留部8内の圧力は大気圧と等しい。エアポンプ5の駆動を開始すると、圧力が徐々に下降して、開放サブ貯留部8へインクが供給される。圧力は、所定の値まで下降した後は略一定値で推移する。圧力が略一定値で推移している状態では、インクがインク流路12を流れる際に生じる抵抗力と、減圧によってインクを開放サブ貯留部8へ引き込む力とが、ほぼ等しくなっている。
本実施形態では、メイン貯留部4内にはインクと気体とが存在する。よって、メイン貯留部4およびインク流路12内のインクが空になると、インクがインク流路12を流れる際に生じる抵抗力が無くなり、メイン貯留部4から開放サブ貯留部8のサブパック83に気体が流入する。その結果、開放サブ貯留部8の筐体80内の気体の圧力は、大気圧に近い値まで急激に上昇する。エアポンプ5が継続して駆動されると、サブパック83が完全に膨らむまでは、圧力は大気圧に近いまま推移する。サブパック83が完全に膨らむと、圧力は再び下降する。
以上のように、メイン貯留部4内の圧力が大気圧に等しく、且つメイン貯留部4内にインクと気体とが存在する場合、メイン貯留部4のインクが空になると、圧力センサ10によって検出される気体の圧力は大気圧に近い値となる。従って、本実施形態の印刷装置1は、圧力センサ10によって検出される圧力と大気圧との差が所定の減少検知範囲内であることを条件として、メイン貯留部4のインクが空になったことを検知することができる。
ただし、エアポンプ5の駆動を開始した直後には、メイン貯留部4にインクが残存していても、圧力は減少検知範囲内で推移する。よって、インクが空になって圧力が減少検知範囲内となる場合と、エアポンプ5の駆動開始直後に圧力が減少検知範囲内で推移する場合とを区別する必要がある。インクが残存していれば圧力は下降するが、インクが空になった後の一定時間の間は、エアポンプ5を駆動しても圧力は略一定となる。従って、本実施形態の印刷装置1は、検出された圧力の値が減少検知範囲内であることに加え、圧力の変化量の絶対値が閾値(本発明の「第一閾値」)以下となった場合に、インクが空になったことを検知する。よって、インクが空になったことをより正確に検知することができる。なお、圧力の減少検知範囲、および圧力の変化量の閾値は、エアポンプ5の能力、開放サブ貯留部8の容積、インク流路12および分岐気体流路11の太さ、長さ等に応じて異なる。よって、減少検知範囲および閾値は、種々の条件に応じて適宜設定すればよい。本実施形態では、適切な減少検知範囲および閾値が予め実験によって求められており、ROM22に記憶されている。
図6の説明に戻る。取得された圧力センサ10の検出結果が所定の減少検知範囲内であるか否かが判断される(S17)。減少検知範囲内であれば(S17:NO)、処理はそのままS19へ移行する。圧力が減少検知範囲内であれば(S17:YES)、所定回数(例えば、3回)の圧力の検出結果から、圧力の変化量が算出される。算出された変化量の絶対値が閾値以下であるか否かが判断される(S18)。閾値よりも大きければ(S18:NO)、処理はS19へ移行する。
圧力の変化量の絶対値が閾値以下であれば(S18:YES)、開放サブ貯留部8に接続されたメイン貯留部4のインクが空になったと判断され、メイン貯留部4を交換すべき旨を報知する処理等が行われる(S26〜S29)。詳細には、まず、エアポンプ5による気体の吸引が停止される(S26)。メイン貯留部4の交換が必要である旨が、ユーザに報知される(S27)。本実施形態では、交換が必要なメイン貯留部4をディスプレイ27(図4参照)に表示させることで報知が行われる。しかし、報知の方法は適宜変更でき、音声、ランプの発光等を用いて報知を行ってもよい。メイン貯留部4の交換が完了したか否かが判断される(S28)。本実施形態では、ユーザがメイン貯留部4の交換を完了させると、交換を完了した旨を操作パネル28の操作によって入力する。しかし、印刷装置1は、スイッチ等を用いて交換の完了を検知してもよい。交換が完了していなければ(S28:NO)、交換が必要である旨の報知が継続される(S27)。
交換が完了すると(S28:YES)、気体退避処理が行われて(S29)、処理はS15へ戻る。気体退避処理は、開放サブ貯留部8のサブパック83内に進入した気体をメイン貯留部4へ退避させるための処理である。本実施形態では、メイン貯留部4の交換が完了した後で気体退避処理が行われる。従って、サブパック83内の気体を退避させた後でメイン貯留部4が交換される場合とは異なり、退避させた気体が交換中に再びサブパック83に進入することを防止することができる。ただし、サブパック83内の気体を退避させた後でメイン貯留部4の交換をユーザに促すことも可能である。
図8を参照して、気体退避処理の詳細について説明する。まず、エアポンプ5によって共通気体流路7内に気体が送出されることで、開放サブ貯留部8内の気体の圧力が加圧される(S31)。その結果、サブパック83の上部に存在する気体が、インク流路12を逆流してメイン貯留部4に退避される。
退避が完了したか否かが判断される(S32)。詳細には、本実施形態では、開放サブ貯留部8内の圧力が閾値以上となった時点から所定時間経過した時点が、退避の完了時点とされる。サブパック83内に気体が残存している場合、気体の送出中における開放サブ貯留部8の圧力の変化は僅かである。しかし、サブパック83内の気体が全てインク流路12に戻ると、圧力は急激に増加して閾値以上となる。印刷装置1は、圧力が閾値以上となった時点から、気体の送出を所定時間継続させることで、インク流路12内の気体の全てをメイン貯留部4内に退避させることができる。基準となる閾値、および、気体の送出を継続させる所定時間は、実験等に基づいて予め設定されている。なお、退避が完了したか否かを判断する方法は変更してもよい。例えば、気体の送出を開始してから所定時間経過した時点を、退避の完了時点としてもよい。退避が完了していなければ(S32:NO)、気体の送出が継続される(S31)。退避が完了すると(S32:YES)、エアポンプ5による気体の送出が停止されて(S33)、処理はインク供給処理へ戻り、開放サブ貯留部8に対するインクの供給が再開される(S15)。
図6の説明に戻る。メイン貯留部4が空になったことが検知されなければ(S17:NO、またはS18:NO)、サブ貯留部センサ88(図3および図4参照)による検出の結果が取得される(S19)。前述したように、サブ貯留部センサ88は、サブ貯留部8へのインクの供給が完了したか否かを検知する。供給が完了していなければ(S20:NO)、処理はS15へ戻り、開放サブ貯留部8へのインクの供給が継続して行われる。
開放サブ貯留部8へのインクの供給が完了すると(S20:YES)、エアポンプ5による気体の吸引が停止される(S21)。開放サブ貯留部8に接続する供給流路15の供給流路バルブ16が開放される(S22)。開放サブ貯留部8に接続するインク流路12のインク流路バルブ13が閉鎖される(S23)。不揮発性メモリ23に記憶されている複数のインク減少フラグのうち、インクの供給が完了したサブ貯留部8に対応するインク減少フラグが、インクが減少していないことを示す「OFF」とされる(S24)。以上で、1つのサブ貯留部8に対するインクの供給が全て完了する。処理はS11の判断へ戻る。インクが減っているサブ貯留部8が無くなると(S11:NO)、処理はメイン処理(図5参照)へ戻り、印刷処理(S3〜S9)へ移行する。
以上説明したように、第一実施形態に係る印刷装置1(インク供給装置3)は、複数のサブ貯留部8の各々とエアポンプ5との接続を、切替部6によって切り替える。印刷装置1は、インクを供給するサブ貯留部8(開放サブ貯留部8)にエアポンプ5が接続された状態で、開放サブ貯留部8内の気体を吸引する。開放サブ貯留部8に接続しているメイン貯留部4(供給メイン貯留部)にインクが存在する場合、エアポンプ5の駆動に伴ってインクが開放サブ貯留部8に引き込まれる。従って、印刷装置1は、サブ貯留部8の数(本実施形態では3つ)よりも少ない数のエアポンプ5(本実施形態では1つ)を用いて、複数のサブ貯留部8に選択的にインクを供給することができる。さらに、メイン貯留部4が空になり、インク流路12のインクが全てサブ貯留部8に供給されると、共通気体流路7内の圧力は変化する。従って、サブ貯留部8の数よりも少ない数の圧力センサ10(本実施形態では1つ)を用いて、各メイン貯留部4が空であるか否かを検知することができる。よって、印刷装置1は、メイン貯留部4およびサブ貯留部8の数よりも少ない数のエアポンプ5および圧力センサ10を用いて、サブ貯留部8へのインクの供給とメイン貯留部4の残量検知とを共に効率よく実行することができる。さらに、第一実施形態では、ユーザによって交換されるメイン貯留部4については、気密性が保持されている必要は無い。よって、ユーザは容易にメイン貯留部4を交換することができる。
インクは、エアポンプ5、圧力センサ10、および切替部6のいずれにも接触しない。従って、印刷装置1は、インクの接触によるポンプ等の汚損、劣化、故障、詰まり、不純物の析出等が生じることを防止することができる。特に、本実施形態では光硬化型インクが使用される。光硬化型インクは、熱が加えられた場合にも硬化する。しかし、本実施形態の印刷装置1では、熱を発生させる可能性があるポンプ等にインクが接触しない。よって、インクの詰まり等を生じ難くすることができる。また、切替部6は、気体の流通経路を切り替えるだけであり、複数のインクが切替部6を通過するわけではない。よって、複数のインクが切替部6で混ざることも無い。
第一実施形態では、メイン貯留部4内にインクと気体が存在する。この場合、開放サブ貯留部8内の気体の吸引中に、メイン貯留部4のインクが空になると、メイン貯留部4内の気体が開放サブ貯留部8に進入する。その結果、開放サブ貯留部8内の圧力は、大気圧に近い所定範囲内(減少検知範囲内)まで上昇する。しかし、開放サブ貯留部8内の気体の吸引が行われていなければ、メイン貯留部4内にインクが残存していても、開放サブ貯留部8の圧力は大気圧に近い所定範囲内となる場合がある。従って、吸引を開始して一定時間経過するまでは、メイン貯留部4内にインクが残存していても、圧力の値が所定範囲内で下降する状態となり得る。印刷装置1は、圧力の変化量の絶対値と圧力の値を共に監視することで、メイン貯留部4が空になった場合と、吸引を開始した直後とを区別して、メイン貯留部4が空になったことをより正確に検知することができる。
第一実施形態のサブ貯留部8は、筐体80とサブパック83を備える。筐体80は剛性を有し、且つ内部の気密性を保持できる。サブパック83は変形可能であり、筐体80の内部に設けられる。よって、印刷装置1は、サブ貯留部8のインクが空気に接触することを抑制して、インクヘッド2から吐出されるインクに気泡が含まれる可能性を低下させることができる。印刷装置1は、筐体80内の気体を吸引することで、メイン貯留部4のインクを容易にサブパック83内に引き込むことができる。
第一実施形態では、インク流路12のインクの全てがサブパック83に引き込まれて、気体がサブパック83に進入すると、開放サブ貯留部8の圧力が上昇する。印刷装置1は、開放サブ貯留部8内の圧力が上昇して所定範囲内となることを条件として、メイン貯留部4が空になったことを正確に検知する。しかし、サブパック83内に気体が進入したままでは、インク内の気泡等の影響で、インクヘッド2によるインクの吐出精度が悪化する可能性がある。印刷装置1は、サブパック83に進入した気体をメイン貯留部4に退避させることで、インクの吐出精度が悪化する可能性を低下させることができる。
気体がサブパック83に進入しても、気体を退避させることができるため、メイン貯留部4が完全に空になってサブパック83に気体が進入する前に、空になった旨を早めに検出する必要はない。よって、インク流路12等の配置を工夫することで、メイン貯留部4内のインクを容易に使いきることができ、無駄なインクが生じ難い。
インク流路バルブ13を設けることで、メイン貯留部4の水頭を考慮する必要が無くなる。従って、大容量のメイン貯留部4を用いることもできる。サブ貯留部8には、脱気モジュール14によって脱気されたインクが供給される。よって、インク内に気泡が発生する可能性を低下させることができる。さらに、脱気モジュール14がインク流路バルブ13よりもメイン貯留部4側に位置するため、脱気モジュール14が駆動していない間に、脱気モジュール14を介してサブ貯留部8に気体が進入することを防ぐことができる。
印刷装置1は、それぞれのサブ貯留部8へのインクの供給が完了したことを検知するサブ貯留部センサ88を備える。印刷装置1は、サブ貯留部8へのインクの供給が完了すると、インクの供給を禁止する。よって、印刷装置1は、サブ貯留部8からのインクの漏れ、サブパック83の破損等が生じることを防止し、適切な量のインクをサブ貯留部8に供給することができる。
印刷装置1は、それぞれのサブ貯留部8のインクの量が所定量以下である(インクが減った)こと検知する。インクが減ったサブ貯留部8とエアポンプ5との間の気体の流通を、切替部6によって開放する。メイン貯留部4から開放サブ貯留部8へのインクの供給を行う。従って、印刷装置1は、サブ貯留部8のインクの量が減少したことを検知し、適切なタイミングでメイン貯留部4からサブ貯留部8にインクを供給することができる。
印刷装置1は、メイン貯留部4が空になったことを検知した場合、エアポンプ5による気体の吸引を停止させる。従って、印刷装置1は、メイン貯留部4が空になった後に無駄にエアポンプ5を駆動し続けることが無い。サブ貯留部8内(本実施形態ではサブパック83)に気体が充満することも防止できる。
第一実施形態において、切替部6が本発明の「切替手段」に相当する。共通気体流路7が本発明の「気体の流路」に相当する。供給流路バルブ16が「第一バルブ」に相当する。図6のS12〜S15でサブ貯留部8に対するインクの供給の制御を行うCPU20が、本発明の「供給制御手段」として機能する。図6のS16〜S18でメイン貯留部4が空になったことを検知するCPU20が「空検知手段」として機能する。サブパック83が「第二パック」に相当する。図8に示す気体退避処理を行うCPU20が「退避制御手段」として機能する。インク流路バルブ13が「第二バルブ」に相当する。脱気モジュール14が「脱気手段」に相当する。サブ貯留部センサ88が「供給完了検知手段」に相当する。図6のS21,S24でインクの供給を禁止するCPU20が「禁止手段」として機能する。図5のS6,S7でサブ貯留部8のインクの量が所定量よりも減少したか否かを検知するCPU20が「減少検知手段」として機能する。図6のS21で吸引を停止させるCPU20が「吸引停止手段」として機能する。
図9および図10を参照して、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態の印刷装置1およびインク供給装置3は、メイン貯留部45の構造、メイン貯留部45が空になったことを検知する方法、および気体退避処理(図8参照)の実行の有無が、第一実施形態と異なるのみである。従って、以下の説明では、第一実施形態と同一の構成および処理については説明を省略または簡略化する。
図9を参照して、第二実施形態のメイン貯留部45の構造について説明する。第二実施形態のメイン貯留部45は、メインパック46と、接続口47とを備える。メインパック46は、内部の気密性を保持することができ、且つ変形可能である。メインパック46の内部には、インクのみが充填されており、気体は充填されていない。接続口47は、メインパック46の上端に設けられている。接続口47は、メインパック46の気密性を保持した状態で、インク流路12をメインパック46内に挿入する。ユーザは、インク流路12を接続口47に差し込むことで、メイン貯留部45を印刷装置1に装着する。
図10を参照して、第二実施形態の開放サブ貯留部8における気体の圧力と、メイン貯留部45のインク量との関係について説明する。エアポンプ5による気体の吸引を行う前の状態では、開放サブ貯留部8内の圧力は大気圧と等しい。エアポンプ5の駆動を開始すると、圧力が徐々に下降して、開放サブ貯留部8へインクが供給される。圧力は、所定の値まで下降した後は略一定値で推移する。ここまでの圧力の推移は、第一実施形態と同様である。
メイン貯留部45のメインパック46の内部は、気密性が保たれている。従って、メイン貯留部45のインクが空になると、開放サブ貯留部8内の気体の圧力は急激に下降する。エアポンプ5が継続して駆動されると、開放サブ貯留部8の内部は真空に近づいていく。
第二実施形態の印刷装置1は、図6に示すインク供給処理のS17およびS18の判断の代わりに、検出された圧力が所定の閾値(第二閾値)以下であるか否かを判断する。閾値は、エアポンプ5の性能等に応じて適宜設定すればよい。圧力が閾値以下であれば、メイン貯留部45のインクが空になったと判断し、エアポンプ5を停止させて(S26)、メイン貯留部45の交換が必要である旨を報知する(S27)。なお、第二実施形態では、メインパック46内に気体は含まれていないため、開放サブ貯留部8内に気体が進入することは無い。従って、第二実施形態では、気体退避処理(S29)は行われない。
以上説明したように、第二実施形態のメイン貯留部45では、内部の気密性が保持されたメインパック46にインクが充填されている。従って、メインパック46内のインクに気泡が生じる可能性が低下する。メインパック46からサブ貯留部8に気体が流入することが無いため、気体退避処理を行う必要も無い。さらに、印刷装置1は、圧力センサ10によって検出された圧力が閾値以下となるか否かを監視することで、メイン貯留部45が空になったことを容易に検知することができる。なお、メインパック46が本発明の「第一パック」に相当する。
図11を参照して、本発明の第三実施形態について説明する。第三実施形態の印刷装置1およびインク供給装置3は、サブ貯留部50の構造、脱気モジュール14の有無、および気体退避処理(図8参照)の実行の有無が、第一実施形態と異なるのみである。従って、以下の説明では、第一実施形態と同一の構成および処理については説明を省略または簡略化する。
図11に示すように、第三実施形態に係るサブ貯留部50は、ケース180、フロート185、およびサブ貯留部センサ188を主に備える。ケース180は、略直方体の箱型形状であり、剛性を有する。ケース180は、内部の中空部にインクを貯留する。ケース180は、分岐気体流路11、インク流路12、および供給流路15以外には内部の気体およびインクが流出しないように気密性が保持された状態で、各流路に接続される。インク流路12は、ケース180の側壁の下部に接続する。インクヘッド2(図1参照)に接続される供給流路15は、ケース180の内部の下端部近傍から上方へ延び、ケース180の外部のインクヘッド2に通じる。分岐気体流路11は、ケース180の上部に接続するため、インクに接触することは無い。ケース180内の気体が分岐気体流路11から吸引されると、インク流路12を通じてメイン貯留部4からケース180内へインクが引き込まれる。
フロート185は扇形の部材である。フロート185の基端部は、揺動軸186によってケース180の側壁に揺動可能に支持されている。フロート185の先端部下部の近傍は、インクの上面に接触する。フロート185の内部は中空に形成されているため、フロート185はインクに浮く。従って、インクが増加すると、フロート185は、揺動軸186を中心として上方へ移動する。インクが減少すると、フロート185は下方へ揺動する。フロート185の内部の中空部には、磁石(図示せず)が設けられている。
サブ貯留部センサ188は、第一実施形態と同様に、ケース180の側壁のうち、外側の面の上端部近傍に固定されている。フロート185がサブ貯留部センサ188の高さまで揺動すると、フロート185が備える磁石の磁界がサブ貯留部センサ188によって検出される。その結果、サブ貯留部50へのインクの供給が完了したことが検知される。
以上説明したように、第三実施形態のサブ貯留部50では、インクを収容するケース180が剛性を有する。従って、サブ貯留部50の寿命が長い。なお、第三実施形態では、サブ貯留部50内でインクが気体に触れるため、インク流路12に脱気モジュール14(図1参照)は設けられていない。その結果、印刷装置1の構造が簡素化され、製造コストも低下する。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、様々な変形が可能であることは言うまでも無い。例えば、上記実施形態の印刷装置1は、インク供給装置3を内蔵している。しかし、印刷装置1は、印刷を実行するための機構(例えば、主走査モータ35、副走査モータ36等)とインク供給装置3とを別体とすることも可能である。また、上記実施形態では、1つのCPU20が、印刷の制御とインク供給の制御とを兼ねる。しかし、印刷の制御を司るCPUと、インク供給の制御を司るCPUとを別に設けてもよい。
上記実施形態のメイン貯留部4,45は、印刷装置1(インク供給装置3)に交換可能に装着される。従って、印刷装置1は、メイン貯留部4,45のインクが空になると、メイン貯留部4,45の交換が必要である旨をユーザに報知する。しかし、本発明は、メイン貯留部4,45が交換できない印刷装置にも適用できる。この場合、印刷装置1は、メイン貯留部4,45のインクが空になると、メイン貯留部4,45に対するインクの補給が必要である旨をユーザに報知すればよい。
上記実施形態で使用されるインクは、チューブ等の汚損、詰まり等が生じ易い光硬化型インクである。切替部6等とインクを接触させずに、気体の圧力でインクをサブ貯留部8に供給することの効果は、光硬化型インクを用いる場合には特に顕著に現れる。しかし、本発明は、光硬化型インク以外のインクを使用する印刷装置にも適用できる。
第一実施形態の印刷装置1は、エアポンプ5による吸引中に圧力センサ10によって検出された圧力の値が減少検知範囲内であることに加え、圧力の変化量の絶対値が閾値以下となった場合に、メイン貯留部4のインクが空になったことを検知する。これにより、インクが空になったことを正確に検知することができる。しかし、メイン貯留部4のインクが空になったことを検知する方法は、変更してもよい。例えば、印刷装置1は、エアポンプ5による気体の吸引を開始してから所定の待機時間が経過した後の圧力センサ10の検出結果が、前述した減少検知範囲内であるか否かによって、メイン貯留部4が空になったか否かを検知してもよい。この場合、印刷装置1は、メイン貯留部4内にインクが存在している際の圧力の下降割合と減少検知範囲を考慮し、吸引を開始してから、圧力が減少検知範囲よりも低くなるまでの時間以上の時間を、待機時間に設定すればよい。これにより、インクが空になって圧力が減少検知範囲内となる場合と、エアポンプ5の駆動開始直後に圧力が減少検知範囲内を推移する場合とを区別し、メイン貯留部4が空になったことを正確に検知することができる。
上記実施形態の印刷装置1は、1つのエアポンプ5と3つのサブ貯留部8,50とを備える。しかし、エアポンプ5およびサブ貯留部8,50の数を変更できることは言うまでも無い。例えば、1つのエアポンプ5、1つの圧力センサ10、1つの切替部6、および複数のサブ貯留部8,50を含む構成を1つのユニットとし、このユニットを印刷装置1が複数備えてもよい。つまり、サブ貯留部8,50の数よりも少ない数のエアポンプ5等を用いて本発明を実現すれば、サブ貯留部8,50へのインクの供給と、メイン貯留部4,45のインクの残量検知とを効率よく実行できるため、エアポンプ5等の数は1つに限られない。
上記実施形態の印刷装置1は、サブ貯留部センサ88,188とフロート85,185とを用いて、サブ貯留部8,50へのインクの供給が完了したことを検知する。また、上記実施形態の印刷装置1は、インクヘッド2から吐出させた液滴の数に基づいて、サブ貯留部8,50のインクが減ったことを検知する。しかし、インクの供給完了およびインクの減少を検知する方法は、適宜変更できる。例えば、インクの供給完了およびインクの減少を、共にサブ貯留部センサ88,188とフロート85,185とを用いて検知してもよい。サブ貯留部センサ88,188およびフロート85,185の代わりに、フォトセンサ等を用いてもよい。サブ貯留部8,50へのインクの供給開始後の経過時間に基づいて、インクの供給完了を検知してもよい。
上記実施形態の切替部6は、複数のサブ貯留部8のうちのいずれか1つをエアポンプ5に接続する。しかし、切替部6は、複数のサブ貯留部8の2つ以上を同時にエアポンプ5に接続してもよい。この場合、印刷装置1は、複数のメイン貯留部4,45から同時に複数のサブ貯留部8へインクを供給することができる。また、印刷装置1は、圧力センサ10の検出結果を用いることで、インクの供給中である複数のメイン貯留部4,45の少なくともいずれかが空になったか否かを検知することができる。
上記実施形態の切替部6は、回転部61を回転させるだけで、容易に気体の流通の開放および遮断を切り替えることができる。しかし、切替部6の構造は適宜変更できる。例えば、1または複数のバルブを切替部として用いてもよい。望ましい脱気モジュール14の位置は前述した通りだが、脱気モジュール14の位置を変更することも可能である。脱気モジュール14を用いずに本発明を実現することも可能である。
1 印刷装置
2 インクヘッド
3 インク供給装置
4 メイン貯留部
5 エアポンプ
6 切替部
7 共通気体流路
8 サブ貯留部
10 圧力センサ
11 分岐気体流路
12 インク流路
13 インク流路バルブ
14 脱気モジュール
15 供給流路
16 供給流路バルブ
20 CPU
22 ROM
37 切替モータ
45 メイン貯留部
46 メインパック
50 サブ貯留部
80 筐体
83 サブパック
88 サブ貯留部センサ
180 ケース
188 サブ貯留部センサ
2 インクヘッド
3 インク供給装置
4 メイン貯留部
5 エアポンプ
6 切替部
7 共通気体流路
8 サブ貯留部
10 圧力センサ
11 分岐気体流路
12 インク流路
13 インク流路バルブ
14 脱気モジュール
15 供給流路
16 供給流路バルブ
20 CPU
22 ROM
37 切替モータ
45 メイン貯留部
46 メインパック
50 サブ貯留部
80 筐体
83 サブパック
88 サブ貯留部センサ
180 ケース
188 サブ貯留部センサ
Claims (11)
- インクを貯留する複数のメイン貯留部の各々に対してインク流路によって接続されると共に、接続された前記メイン貯留部から供給されるインクを収容し、収容したインクを、供給流路を通じてインクヘッドに供給する複数のサブ貯留部と、
気体を送るエアポンプと、
前記複数のサブ貯留部の各々と前記エアポンプとの間の気体の流通の開放および遮断を切り替える切替手段と、
前記エアポンプと前記切替手段との間の気体の流路に設けられ、前記気体の流路内の圧力を検出する圧力センサと、
複数の前記供給流路の各々を開閉する複数の第一バルブと、
前記切替手段によって前記エアポンプとの間の気体の流通が開放されている前記サブ貯留部である開放サブ貯留部内の気体を、前記開放サブ貯留部に接続した前記供給流路の前記第一バルブを閉鎖した状態で前記エアポンプに吸引させることで、前記開放サブ貯留部に接続された前記メイン貯留部から前記開放サブ貯留部にインクを供給する供給制御手段と、
前記供給制御手段によって前記開放サブ貯留部内の気体が吸引されている間に前記圧力センサによって検出された圧力に基づいて、前記開放サブ貯留部に接続された前記メイン貯留部内のインクが空になったことを検知する空検知手段と
を備えたことを特徴とするインク供給装置。 - 前記メイン貯留部内にはインクと気体とが存在し、
前記空検知手段は、前記供給制御手段によって前記開放サブ貯留部内の気体が吸引されている間に前記圧力センサによって検出された圧力の変化量の絶対値が第一閾値以下となり、且つ、圧力の値が所定範囲内となった場合に、前記開放サブ貯留部に接続された前記メイン貯留部内のインクが空になったことを検知することを特徴とする請求項1に記載のインク供給装置。 - 前記メイン貯留部は、内部にインクを収容すると共に内部の気密性を保持できる変形可能な第一パックを備えており、
前記空検知手段は、前記供給制御手段によって前記開放サブ貯留部内の気体が吸引されている間に前記圧力センサによって検出された圧力が第二閾値以下となった場合に、前記開放サブ貯留部に接続された前記メイン貯留部内のインクが空になったことを検知することを特徴とする請求項1に記載のインク供給装置。 - 前記サブ貯留部は、
剛性を有し、且つ内部の気密性を保持できる筐体と、
前記筐体の内部に設けられ、前記インク流路および前記供給流路に接続し、内部にインクを収容すると共に内部の気密性を保持できる変形可能な第二パックとを備え、
前記筐体と前記第二パックとの間の密封空間に密封された気体が、前記エアポンプによって吸引されることで、前記メイン貯留部内のインクが前記第二パックに供給されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインク供給装置。 - 前記開放サブ貯留部に接続された前記メイン貯留部が空になったことが前記空検知手段によって検知された場合に、前記エアポンプから前記開放サブ貯留部の前記密封空間に気体を送出させることで、前記第二パックに進入した気体を前記メイン貯留部に退避させる退避制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載のインク供給装置。
- 複数の前記インク流路の各々を開閉する複数の第二バルブと、
前記複数のインク流路の各々のうち、前記第二バルブよりも前記メイン貯留部側に設けられ、前記インク流路を流れるインクを脱気する脱気手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項4または5に記載のインク供給装置。 - それぞれの前記サブ貯留部へのインクの供給が完了したことを検知する供給完了検知手段と、
前記供給完了検知手段によってインクの供給の完了が検知された場合に、供給が完了した前記サブ貯留部に対する前記供給制御手段によるインクの供給を禁止する禁止手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のインク供給装置。 - それぞれの前記サブ貯留部のインクの量が所定量よりも減少したか否かを検知する減少検知手段をさらに備え、
前記供給制御手段は、前記減少検知手段によってインクの量が減少したことが検知された前記サブ貯留部と前記エアポンプとの間の気体の流通を前記切替手段によって開放し、前記メイン貯留部から前記サブ貯留部へのインクの供給を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のインク供給装置。 - 前記開放サブ貯留部に接続された前記メイン貯留部が空になったことが前記空検知手段によって検知された場合に、前記供給制御手段による前記開放サブ貯留部からの気体の吸引を停止させる吸引停止手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のインク供給装置。
- 前記メイン貯留部に貯留されたインクは、光が照射されることで硬化する光硬化型のインクであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のインク供給装置。
- 請求項1から10のいずれかに記載のインク供給装置を備えたことを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012064538A JP2013193379A (ja) | 2012-03-21 | 2012-03-21 | インク供給装置、および印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012064538A JP2013193379A (ja) | 2012-03-21 | 2012-03-21 | インク供給装置、および印刷装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2013193379A true JP2013193379A (ja) | 2013-09-30 |
Family
ID=49392912
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012064538A Pending JP2013193379A (ja) | 2012-03-21 | 2012-03-21 | インク供給装置、および印刷装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2013193379A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015178207A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット方法、インクジェット装置、及びインクジェット組成物収容体 |
| JP2018171815A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置およびそのインク充填方法 |
| JP2018171738A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | ブラザー工業株式会社 | インクジェット記録装置 |
| CN108790430A (zh) * | 2018-06-27 | 2018-11-13 | 阜阳市易邦办公设备销售有限公司 | 一种具有自动纸槽的打印机 |
-
2012
- 2012-03-21 JP JP2012064538A patent/JP2013193379A/ja active Pending
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