JP2013141984A - 蓋材 - Google Patents
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Abstract
【課題】喫食時に開封と再封を繰り返す用途の蓋材において、喫食時に行なう開封や再封の動作を行ない易くするために必要な蓋材のデッドホールド性が容易に発現できる蓋材の提供が課題である。
【解決手段】蓋材を構成する上シートは下シートとの間の界面で下シートから剥離可能に構成されており、上シートと下シートとの層間に、少なくともアルミニウム箔とその片側に延伸プラスチックフィルムを備え、蓋本体を構成する少なくとも一層において、開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が施されていることを特徴とする蓋材。
【選択図】図1
【解決手段】蓋材を構成する上シートは下シートとの間の界面で下シートから剥離可能に構成されており、上シートと下シートとの層間に、少なくともアルミニウム箔とその片側に延伸プラスチックフィルムを備え、蓋本体を構成する少なくとも一層において、開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が施されていることを特徴とする蓋材。
【選択図】図1
Description
本発明は、物品を密封する容器の蓋材に関し、特に、使用時に内部に入れた水や湯などにより調理する必要がある蓋材に関するものである。
従来から、フランジ付の容器にヒートシールして密封され、端部のプルタブからピール(剥離)することで開封する蓋はさまざまな内容物を対象とする商品で広く市販されている。
このような蓋には、商品の用途や消費者の使用方法によっては、使用時に蓋を完全にピールして除去するのではなく、ピール途中で一旦止めて開口部からお湯を入れて再封したり、飲食途中で再封する(いずれも密封ではない)商品に用いられているものがあり、具体的な例としては、前者はカップ入り即席めん、カップ入りスープ等、後者は一部のカップ入りスナック菓子などが挙げられる。
このような蓋には、商品の用途や消費者の使用方法によっては、使用時に蓋を完全にピールして除去するのではなく、ピール途中で一旦止めて開口部からお湯を入れて再封したり、飲食途中で再封する(いずれも密封ではない)商品に用いられているものがあり、具体的な例としては、前者はカップ入り即席めん、カップ入りスープ等、後者は一部のカップ入りスナック菓子などが挙げられる。
さらに使用時に内部に入れた水や湯などの液体のみを排出孔から外部に排出させる構造の容器として、例えば焼きそば、スパゲティ等の即席食品の容器が知られている。
これらの即席食品の喫食に際しては、注湯を行い、所定時間(即席食品を可食状態にするための時間)経過した後、速やかに容器内から排湯する必要がある。
これらの即席食品の喫食に際しては、注湯を行い、所定時間(即席食品を可食状態にするための時間)経過した後、速やかに容器内から排湯する必要がある。
このような即席食品の容器の一例として、特許文献1に記載されたものが知られている。この容器の本体は、発泡ポリスチレン樹脂(PS)成形容器、ポリプロピレン樹脂(PP)成形容器、あるいは、ポリスチレン樹脂(PS)シートとポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)シートとをラミネートした積層材料により成形されている。
この容器本体に、麺、具、ソースなどが収納され、プラスチックを有する積層シートからなる蓋をヒートシール等により接着して封止し、その全体がシュリンクフィルムでシュリンク包装され、この包装形態で保管される。
この容器本体に、麺、具、ソースなどが収納され、プラスチックを有する積層シートからなる蓋をヒートシール等により接着して封止し、その全体がシュリンクフィルムでシュリンク包装され、この包装形態で保管される。
上述した排湯可能な蓋は、密封したときに容器表面側に配置される上シートと、その下層をなす下シートとから成る。この下シートは、特許文献1では複合層からなる複合シートと呼ばれており、容器本体の開口部の周縁に剥離可能に密着させる。
上シートと下シートの間の一部の円弧状領域に易剥離剤を塗布して易剥離層が形成されている。このため、蓋材は、その平面視において、易剥離層が形成された部分の易剥離領域と、それ以外の接着(非剥離)領域とに分けられる。
上シートと下シートの間の一部の円弧状領域に易剥離剤を塗布して易剥離層が形成されている。このため、蓋材は、その平面視において、易剥離層が形成された部分の易剥離領域と、それ以外の接着(非剥離)領域とに分けられる。
上シートには、易剥離層の円弧状領域の直線部分に沿って直線状にミシン目が形成されている。下シートの易剥離領域には切り込みによる複数の湯切り孔がその表裏を貫通するように設けられている。また、上シートの円弧状領域の端の方の一部には、外側に突き出るように湯切り用プルタブが延設されている。一方、接着領域の一部には、容器本体から蓋材を剥がすために用いる開封用プルタブが外側に突き出るように延設されている。
このため、喫食時に、ユーザは、開封用プルタブを持ち上げて蓋を一部開放し、湯を容器本体に注入する。その後、その開封用プルタブを閉じて容器本体の縁に折り曲げるように係止し、湯戻し等の湯による加熱調理の間、待つ。その後、湯切り用プルタブを下シートから剥がすように引き上げつつ、下シートの易剥離領域を開放させ、引き上げた上シートの円弧状領域の部分をミシン目から切り取る。これにより、下シートの易剥離領域に複数の湯切り孔が出現する。そこで、容器を傾けて湯切り孔から加熱調理後の湯を排出する。湯切りが終わると、開封用プルタブを再び引き上げて、蓋を容器本体から分離させることで、喫食が可能になる。
さらに部分的に易剥離層を設ける煩雑さを解消するために特許文献2に記載の蓋材が提案されている。この蓋材は、一縁部に片寄った領域に湯切り孔が形成された基材と、この基材上を覆う表面材とが積層されていると共に、基材の湯切り孔上を覆う表面材の一縁部と表面材のその他の部分との間に切り離しラインが形成されており、この切り離しラインより湯切り孔側の表面材の縁部が外方に延出して剥離用タブを形成している即席食品用湯切り蓋材において、共押し出し積層された層間剥離可能な第1層と第2層とからなる易剥離性積層フィルムを介して基材と表面材が積層されており、基材と易剥離性積層フィルムを貫通して湯切り孔が形成されていることを特徴としており、本基材と表面材との接着強度が製品全域に渡り、剥離可能な強度で積層されていることから、積層後のハーフカット加工により配置される湯切り部の位置精度が問われず、表面材と基材を剥離することが可能である。
上記のように、喫食時に開封用プルタブを持ち上げて蓋を一部開放し、湯を容器本体に注入した後、開封用プルタブを閉じて容器本体に係止し、その後、湯切り用プルタブを下シートから引き上げつつ、易剥離領域を開放させ、上シートの円弧状領域の部分をミシン目から切り取り、湯切りが終わると、開封用プルタブを再び引き上げて、蓋を容器本体から分離させるというように開封と再封を繰り返す用途の蓋材においては、作業途中の変形がすぐには元に戻らない性質(デッドホールド性)が要求される。
この場合は蓋材の層構成に含まれるアルミニウム箔によって発現されるデッドホールド性が喫食時の食品の取り扱い易さを向上させている。
この場合は蓋材の層構成に含まれるアルミニウム箔によって発現されるデッドホールド性が喫食時の食品の取り扱い易さを向上させている。
フランジ付の容器にヒートシールして密封され、端部のプルタブからピール(剥離)することで開封する蓋は、一方で商品の取り扱いの状況によっては、外力で破壊されないように、蓋と容器のシール(ピール)強度を大きくする必要が生じる場合が見られる。
その際に、ピール強度が過剰に強くなると、蓋を開封するために容器のフランジからピールする際に、蓋自体が破れたり、蓋の意図しない層間で剥離してしまうケースが生じることがある。
特に、剥離することで湯切り穴が発現する機構を持ったカップ入り即席焼きそば等の容器の蓋は、上記の剥離した部分が薄くなるので破れ易い。たとえば湯上で湯切り孔部の表面材を部分的に剥離する際、湯の加温により易剥離性積層フィルムの樹脂が軟化した結果、剥離強度が低下し、湯切り孔が囲う基材層が表面材から落下する剥離エラーが生じることがある。
その際に、ピール強度が過剰に強くなると、蓋を開封するために容器のフランジからピールする際に、蓋自体が破れたり、蓋の意図しない層間で剥離してしまうケースが生じることがある。
特に、剥離することで湯切り穴が発現する機構を持ったカップ入り即席焼きそば等の容器の蓋は、上記の剥離した部分が薄くなるので破れ易い。たとえば湯上で湯切り孔部の表面材を部分的に剥離する際、湯の加温により易剥離性積層フィルムの樹脂が軟化した結果、剥離強度が低下し、湯切り孔が囲う基材層が表面材から落下する剥離エラーが生じることがある。
上記の問題に対する対策として、蓋材中のアルミニウム箔層の近傍に、破断強度の大きい延伸プラスチックフィルムを加えた構成が考えられる。延伸プラスチックフィルムの破断強度が大きいという特徴を用いて、蓋の破れや層間での剥離を防止する狙いである。
しかしながら上記のように延伸プラスチックフィルムを追加しただけの対策を実施すると、延伸プラスチックフィルムのこし(折れ曲がりにくさ)が影響し、蓋のデッドホールド性が低下してしまうので、開封再封性が不十分になってしまう問題があった。
しかしながら上記のように延伸プラスチックフィルムを追加しただけの対策を実施すると、延伸プラスチックフィルムのこし(折れ曲がりにくさ)が影響し、蓋のデッドホールド性が低下してしまうので、開封再封性が不十分になってしまう問題があった。
このために、喫食時に開封用プルタブを持ち上げて蓋を一部開放し、湯を容器本体に注入した後、開封用プルタブを閉じて容器本体に係止し、湯切りが終わると、開封用プルタブを再び引き上げて、蓋を容器本体から分離させるというように開封と再封を繰り返す用途の蓋材において、アルミニウム箔を含む構成に延伸プラスチックフィルムが組み合わされている蓋にデッドホールド性を与えることが課題となっていた。
本発明は、上記問題点を解決しようとするもので、その目的とするところは、喫食時に開封用プルタブを持ち上げて蓋を一部開放し、湯を容器本体に注入した後、開封用プルタブを閉じて容器本体に係止し、湯切りが終わると、開封用プルタブを再び引き上げて、蓋を容器本体から分離させるというように開封と再封を繰り返す用途の蓋材において、アルミニウム箔を含む構成に延伸プラスチックフィルムが組み合わされている蓋にデッドホールド性を与えることが課題である。
第1の発明は請求項1に記載の通り、
容器本体の開口部の周縁に沿って形成されたフランジに剥離可能に密着して被せる蓋材であって、フランジの外形と略同等の大きさを有し、開口部及びフランジを一体に覆うシート状の蓋本体と、フランジの外側に位置するように蓋本体に一体に延設され且つ蓋本体を開口部から分離するときに使用するプルタブを備え、
蓋本体とプルタブは、少なくとも、下面をフランジに剥離可能に密着させる下シートと、この下シートの上面に積層され且つ上面を蓋本体の表面とする紙層を含む上シートとを備えた積層体で構成されている蓋材において、
上シートは下シートとの間の界面で下シートから剥離可能に構成されており、上シートと下シートとの層間に、少なくともアルミニウム箔とその片側に延伸プラスチックフィルムを備え、蓋本体を構成する少なくとも一層において、開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が施されていることを特徴とする蓋材である。
容器本体の開口部の周縁に沿って形成されたフランジに剥離可能に密着して被せる蓋材であって、フランジの外形と略同等の大きさを有し、開口部及びフランジを一体に覆うシート状の蓋本体と、フランジの外側に位置するように蓋本体に一体に延設され且つ蓋本体を開口部から分離するときに使用するプルタブを備え、
蓋本体とプルタブは、少なくとも、下面をフランジに剥離可能に密着させる下シートと、この下シートの上面に積層され且つ上面を蓋本体の表面とする紙層を含む上シートとを備えた積層体で構成されている蓋材において、
上シートは下シートとの間の界面で下シートから剥離可能に構成されており、上シートと下シートとの層間に、少なくともアルミニウム箔とその片側に延伸プラスチックフィルムを備え、蓋本体を構成する少なくとも一層において、開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が施されていることを特徴とする蓋材である。
第2の発明は請求項2に記載の通り、
容器本体の開口部の周縁に沿って形成されたフランジに剥離可能に密着して被せる蓋材であって、フランジの外形と略同等の大きさを有し、開口部及びフランジを一体に覆うシート状の蓋本体と、フランジの外側に位置するように蓋本体に一体に延設され且つ蓋本体を開口部から分離するときに使用する第1のプルタブと、蓋本体に一体に延設され且つ容器本体から液体を排出させる湯切り孔を蓋本体に出現させるときに使用する第2のプルタブとを備え、
蓋本体、第1のプルタブ、及び第2のプルタブは、少なくとも、下面を前記フランジに剥離可能に密着させる下シートと、この下シートの上面に積層され且つ上面を蓋本体の表面とする上シートとを備えた積層体で構成され、第2のプルタブの根本部分を横断する両側のそれぞれに位置する下シートの外縁の2点を結ぶように下シートの下面から下シートを貫通する剥離開始用切れ目が形成され、
前記剥離開始用切れ目より第1のプルタブ側の周縁端部を基点として、上シートの上面から上シートを貫通する所定形状の閉じた湯切り部形成用ハーフカットが形成され、前記剥離開始用切れ目と前記所定形状の閉じた湯切り部形成用ハーフカットに囲まれた領域内に、所望形状を有しかつ所望の配列を有する複数の湯きり孔形成用ハーフカットが形成され、
第2のプルタブの引き剥がし動作により、湯切り孔形成用ハーフカットが付された下シートの部分を上シートの前記部分的な領域の部分に付着させた状態で、上シートの部分的な領域の部分を下シートから剥離可能に構成されている蓋材において、
上シートは下シートとの間の界面で下シートから剥離可能に構成されており、上シートと下シートとの層間に、少なくともアルミニウム箔とその片側に延伸プラスチックフィルムを備え、蓋本体を構成する少なくとも一層において、開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が施されていることを特徴とする蓋材である。
容器本体の開口部の周縁に沿って形成されたフランジに剥離可能に密着して被せる蓋材であって、フランジの外形と略同等の大きさを有し、開口部及びフランジを一体に覆うシート状の蓋本体と、フランジの外側に位置するように蓋本体に一体に延設され且つ蓋本体を開口部から分離するときに使用する第1のプルタブと、蓋本体に一体に延設され且つ容器本体から液体を排出させる湯切り孔を蓋本体に出現させるときに使用する第2のプルタブとを備え、
蓋本体、第1のプルタブ、及び第2のプルタブは、少なくとも、下面を前記フランジに剥離可能に密着させる下シートと、この下シートの上面に積層され且つ上面を蓋本体の表面とする上シートとを備えた積層体で構成され、第2のプルタブの根本部分を横断する両側のそれぞれに位置する下シートの外縁の2点を結ぶように下シートの下面から下シートを貫通する剥離開始用切れ目が形成され、
前記剥離開始用切れ目より第1のプルタブ側の周縁端部を基点として、上シートの上面から上シートを貫通する所定形状の閉じた湯切り部形成用ハーフカットが形成され、前記剥離開始用切れ目と前記所定形状の閉じた湯切り部形成用ハーフカットに囲まれた領域内に、所望形状を有しかつ所望の配列を有する複数の湯きり孔形成用ハーフカットが形成され、
第2のプルタブの引き剥がし動作により、湯切り孔形成用ハーフカットが付された下シートの部分を上シートの前記部分的な領域の部分に付着させた状態で、上シートの部分的な領域の部分を下シートから剥離可能に構成されている蓋材において、
上シートは下シートとの間の界面で下シートから剥離可能に構成されており、上シートと下シートとの層間に、少なくともアルミニウム箔とその片側に延伸プラスチックフィルムを備え、蓋本体を構成する少なくとも一層において、開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が施されていることを特徴とする蓋材である。
第3の発明は請求項3に記載の通り、開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が蓋本体の厚み方向で、紙層、紙層を含む上シート、延伸プラスチックフィルム、シーラント層を含む下シート、シーラント層のいずれかの途中までまたは全層を貫通する深さであることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋材である。
第4の発明は請求項4に記載の通り、開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が蓋本体の幅方向で、全幅もしくは部分的な幅で直線状に配置されている一定の角度を有するカットの集合体であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の蓋材である。
第1の発明の蓋材によれば
蓋本体とプルタブは、少なくとも、下面をフランジに剥離可能に密着させる下シートと、この下シートの上面に積層され且つ上面を蓋本体の表面とする紙層を含む上シートとを備えた積層体で構成されている蓋材において、上シートは下シートとの間の界面で下シートから剥離可能に構成されており、上シートと下シートとの層間に、少なくともアルミニウム箔とその片側に延伸プラスチックフィルムを備え、蓋本体を構成する少なくとも一層において開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が施されていることによって、喫食時に開封用プルタブを持ち上げて蓋を一部開放し、湯を容器本体に注入した後、開封用プルタブを閉じて容器本体に係止し、湯切りが終わると、開封用プルタブを再び引き上げて、蓋を容器本体から分離させるというように開封と再封を繰り返す用途の蓋材において、アルミニウム箔を含む構成に延伸プラスチックフィルムが組み合わされている蓋であっても、延伸プラスチックフィルムによる材料破壊の防止効果に加えて、延伸プラスチックフィルムにより阻害されたアルミニウム箔のデッドホールド性を補完する形状維持性を与えることが可能になった。
延伸プラスチックフィルムの材料破壊防止効果によって、蓋を開封するために容器のフランジからピールする際に、蓋自体が破れたり、蓋の意図しない層間で剥離してしまうことが防止できるようになった。
蓋本体とプルタブは、少なくとも、下面をフランジに剥離可能に密着させる下シートと、この下シートの上面に積層され且つ上面を蓋本体の表面とする紙層を含む上シートとを備えた積層体で構成されている蓋材において、上シートは下シートとの間の界面で下シートから剥離可能に構成されており、上シートと下シートとの層間に、少なくともアルミニウム箔とその片側に延伸プラスチックフィルムを備え、蓋本体を構成する少なくとも一層において開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が施されていることによって、喫食時に開封用プルタブを持ち上げて蓋を一部開放し、湯を容器本体に注入した後、開封用プルタブを閉じて容器本体に係止し、湯切りが終わると、開封用プルタブを再び引き上げて、蓋を容器本体から分離させるというように開封と再封を繰り返す用途の蓋材において、アルミニウム箔を含む構成に延伸プラスチックフィルムが組み合わされている蓋であっても、延伸プラスチックフィルムによる材料破壊の防止効果に加えて、延伸プラスチックフィルムにより阻害されたアルミニウム箔のデッドホールド性を補完する形状維持性を与えることが可能になった。
延伸プラスチックフィルムの材料破壊防止効果によって、蓋を開封するために容器のフランジからピールする際に、蓋自体が破れたり、蓋の意図しない層間で剥離してしまうことが防止できるようになった。
第2の発明の蓋材によれば、とくに剥離することで湯切り孔が発現する機構を持ったカップ入り即席焼きそば等の容器の蓋は、剥離した部分が薄くなるので破れ易いが、このような蓋の場合でも蓋の破れや意図しない層間剥離等の不都合を起こさずに蓋のデッドホールド性を確保してユーザーの作業性を簡便にすることが出来る。
第3の発明の蓋材によれば、開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が蓋本体の厚み方向で、紙層、紙層を含む上シート、延伸プラスチックフィルム、シーラント層を含む下シート、シーラント層のいずれかの途中までまたは全層を貫通する深さであることによって、開封前の保管中の内容物保存性を確保した状態で必要な蓋材のデッドホールド性を発現することが出来るようになった。
第4の発明の蓋材によれば、開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が蓋本体の幅方向で、全幅もしくは部分的な幅で直線状に配置されている一定の角度を有するカットの集合体であることによって、デッドホールド性を発現する上で必要なカット加工の長さや本数あるいは形状の許容範囲内で加工とデザインの自由度が増大している。
このように本発明の蓋材によれば、蓋本体に開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が施されていることで、喫食時に行なう開封や再封の動作を行ない易くするために必要な蓋材のデッドホールド性が容易に発現できる蓋材付きの容器とするこ
とが出来る。
とが出来る。
本発明に係る蓋材の実施形態の一例について図1と図2を援用して説明する。
図1は本発明の蓋材のカット加工の形状例の上面図である。図1(A)はカット加工の長さが蓋の周縁を除いた部分の幅で直線状のカットの例を、図1(B)はカット加工の長さが蓋の全幅で直線状のカットの例を、図1(C)はカット加工の長さが蓋の全幅で破線状のカットの例を、図1(D)はカット加工の長さが蓋の全幅でハの字ミシン目状のカットの例をそれぞれ示している。
図1は本発明の蓋材のカット加工の形状例の上面図である。図1(A)はカット加工の長さが蓋の周縁を除いた部分の幅で直線状のカットの例を、図1(B)はカット加工の長さが蓋の全幅で直線状のカットの例を、図1(C)はカット加工の長さが蓋の全幅で破線状のカットの例を、図1(D)はカット加工の長さが蓋の全幅でハの字ミシン目状のカットの例をそれぞれ示している。
図2は本発明の蓋材のカット加工の形状例の図1における開封方向(X−X’)の断面図である。図2(A)はカット加工の深さが蓋材の紙層の途中または全層の場合の例を、図2(B)はカット加工の深さが延伸プラスチックフィルム層の途中または全層の場合の例を、図2(C)はカット加工の深さがシーラント層の途中または全層の場合の例をそれぞれ示した。なお図2(A)では蓋材の容器との関係を表現するために容器の断面も表示してあるが、図2(B)と図2(C)では省略した。
本発明の蓋材は図1と図2に示すように、容器本体(40)の開口部の縁に沿って形成されたフランジ(42)に剥離可能に密着して被せる蓋材(41)であって、フランジ(42)の外径と略同等の大きさを有し、開口部及びフランジ(42)を一体に覆うシート状の蓋本体と、フランジ(42)の外側に位置するように蓋本体に一体に延設され且つ蓋本体を開口部から分離するときに使用するプルタブ(43)を備え、蓋本体とプルタブ(43)は、少なくとも、下面をフランジ(42)に剥離可能に密着させる下シート(52)と、この下シートの上面に積層され且つ上面を蓋本体の表面とする紙層を含む上シート(51)とを備えた積層体で構成されている蓋材(41)において、上シート(51)と下シート(52)との層間に、少なくともアルミニウム箔(62)とその片側に延伸プラスチックフィルム(61)、(63)を備え、蓋本体(41)に開封方向(X−X’)に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工(10)が施されている蓋材である。
この開封方向(X−X’)に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工(10)は蓋本体の厚み方向で、紙層(60)、紙層を含む上シート(51)、延伸プラスチックフィルム(61)、(63)、シーラント層を含む下シート(52)、シーラント層(64)のいずれかを貫通するまたは途中まで貫通する深さである。これらのカット加工の深さ方向の位置はデッドホールド性の発現に必要なアルミニウム箔を貫通しなければ必要な物性の範囲で適宜選択することが出来る。
開封方向(X−X’)に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工(10)は蓋本体の幅方向で、全幅もしくは部分的な幅で直線状に配置されている一定の角度を有するカットの集合体である。この個々のカットの形状は必要なデッドホールド性と加工の容易さおよび外観によって適宜選択される。
図1にはカット加工の長さが蓋の周縁を除いた部分の幅で直線状のカット、長さが蓋の
全幅で直線状のカット、長さが蓋の全幅で破線状のカット、長さが蓋の全幅でハの字ミシン目状のカットの例のみを示したが、本発明に用いることの出来るカット加工の形状はこれらに限定されるものではない。
図1にはカット加工の長さが蓋の周縁を除いた部分の幅で直線状のカット、長さが蓋の
全幅で直線状のカット、長さが蓋の全幅で破線状のカット、長さが蓋の全幅でハの字ミシン目状のカットの例のみを示したが、本発明に用いることの出来るカット加工の形状はこれらに限定されるものではない。
本発明の蓋材の単純な層構成としては、図2に示した上シートとして紙(60)/延伸プラスチックフィルム(61)、下シートとしてアルミニウム箔(62)/シーラント(64)がそれぞれ接着層(図示せず)を介して積層されている構成が挙げられる。延伸プラスチックフィルムはアルミニウム箔(62)とシーラント(64)の間に配置された構成(図2の延伸プラスチックフィルム(63))でもよい。
本発明の蓋材の上シートに用いる紙(60)としては、紙単体としては坪量75g/m2 〜150g/m2程度の片面アート紙や片面コート紙、上質紙等が使用される。紙単体もしくは紙とプラスチックフィルムとの積層体のいずれでもよく、層間に剥離機構を有していてもよい。また紙の表面には通常、最終商品として必要な印刷や、保護ニス等が施される。
下シートを構成するアルミニウム箔としては厚さ5μm以上15μm以下程度のアルミニウム箔を用いるとガスバリア性に加えて遮光性も十分に確保される。特に軟質のアルミニウム箔を用いた場合には、一旦開封して湯を注いだ時と、開封部分を再封止する時のデッドフォールド性が良好となる。アルミニウム箔の厚さとしては、5μm未満では取り扱いが困難であり、またデッドフォールド性が劣る。15μmを超える厚さであると、腰がありすぎて好ましくない上、経済的にも劣る。
延伸プラスチックフィルム(61)、(63)としては、延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)フィルム、延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、延伸ナイロンフィルム、延伸ポリエチレンフィルム(OPE)等が用いられる。これらのプラスチックフィルムはフィルム単体に限らず必要に応じて積層体として用いることも出来る。
下シート(52)の容器最内面を構成するシーラント層(64)としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・αオレフィン共重合体、エチレン−メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等が使用される。
図2に示した本発明の蓋材の使用方法は、容器(40)に内容物(図示せず)を入れて蓋材(41)で容器のフランジ(42)を覆い、フランジ上面と蓋材のシーラント(64)をヒートシールして密封した容器の開封用プルタブ(43)を蓋材のカット加工(10)の位置まで上方に引き上げて開口する。蓋材がデッドホールド性によって開口状態を保っている間にこの開口部から内部に熱湯を注ぎ蓋を閉めて開封用プルタブ(43)を容器(40)端面に引っ掛けて所定時間経過したら蓋材を容器から除去すると内容物が喫食出来る状態となる。
次に本発明に係る蓋材の実施形態の他の一例について図3と図4を援用して説明する。説明は重複を避けるため主に図3を用いて行う。
図3と図4は湯切り機構を備えた本発明の蓋材の一例である。図3(A)は層構成の断面を示し、図3(B)は形状上面を示している。図3(A)は図3(B)における開封方向(X−X’)の断面図である。図4(A)は層構成の断面を示し、図4(B)は形状上面を示している。図4(A)は図4(B)における開封方向(X−X’)の断面図である。
図3と図4は湯切り機構を備えた本発明の蓋材の一例である。図3(A)は層構成の断面を示し、図3(B)は形状上面を示している。図3(A)は図3(B)における開封方向(X−X’)の断面図である。図4(A)は層構成の断面を示し、図4(B)は形状上面を示している。図4(A)は図4(B)における開封方向(X−X’)の断面図である。
湯切り機構を備えた本発明の蓋材の実施形態の一例を図3に示した。
本発明の蓋材は、図2(A)に簡略化して示したように容器(40)本体の開口部の縁に沿って形成されたフランジ(42)に剥離可能に密着して被せる蓋材であって、フランジ(42)の外形と略同等の大きさを有し、開口部及びフランジ(42)を一体に覆うシート状の蓋本体と、フランジ(42)の外側に位置するように蓋本体に一体に延設され且つ蓋本体を開口部から分離するときに使用する開封用プルタブ(43)と、蓋本体に一体に延設され且つ容器(40)本体から液体を排出させる湯切り孔(47a)を蓋本体に出現させるときに使用する湯切り用プルタブ(45)とを備えている。
本発明の蓋材は、図2(A)に簡略化して示したように容器(40)本体の開口部の縁に沿って形成されたフランジ(42)に剥離可能に密着して被せる蓋材であって、フランジ(42)の外形と略同等の大きさを有し、開口部及びフランジ(42)を一体に覆うシート状の蓋本体と、フランジ(42)の外側に位置するように蓋本体に一体に延設され且つ蓋本体を開口部から分離するときに使用する開封用プルタブ(43)と、蓋本体に一体に延設され且つ容器(40)本体から液体を排出させる湯切り孔(47a)を蓋本体に出現させるときに使用する湯切り用プルタブ(45)とを備えている。
蓋本体、第1のプルタブ(開封用プルタブ)(43)、及び第2のプルタブ(湯切り用プルタブ)(45)は、少なくとも、下面を前記フランジ(42)に剥離可能に密着させる下シート(52)と、この下シート(52)の上面に積層され且つ上面を蓋本体の表面とする上シート(51)とを備えた積層体で構成され、第2のプルタブ(45)の根本部分を横断する両側のそれぞれに位置する下シートの外周縁の2点を結ぶように下シートの下面から下シートを貫通する剥離開始用切れ目(48a)が形成され、
前記剥離開始用切れ目(48a)より第1のプルタブ(43)側の周縁端部を基点として、上シート(51)の上面から上シート(51)を貫通する所定形状の閉じた湯切り部形成用ハーフカット(46a)が形成され、前記剥離開始用切れ目(48a)と前記所定形状の閉じた湯切り部形成用ハーフカット(46a)に囲まれた領域(湯切り領域A)内に、所望形状を有しかつ所望の配列を有する複数の湯切り孔形成用ハーフカット(47a)が形成され、
第2のプルタブ(45)の引き剥がし動作により、湯切り孔形成用ハーフカット(47a)が付された下シート(52)の部分を上シート(51)の部分的な領域(A)の部分に付着させた状態で、上シート(51)の部分的な領域(A)の部分を下シート(52)から剥離可能に構成されている蓋材において、
上シート(51)は下シート(52)との間の界面で下シート(52)から剥離可能に構成されており、上シート(51)と下シート(52)との層間に、少なくともアルミニウム箔とその片側に延伸プラスチックフィルムを備え、蓋本体を構成する少なくとも一層において、開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が施されている蓋材である。
前記剥離開始用切れ目(48a)より第1のプルタブ(43)側の周縁端部を基点として、上シート(51)の上面から上シート(51)を貫通する所定形状の閉じた湯切り部形成用ハーフカット(46a)が形成され、前記剥離開始用切れ目(48a)と前記所定形状の閉じた湯切り部形成用ハーフカット(46a)に囲まれた領域(湯切り領域A)内に、所望形状を有しかつ所望の配列を有する複数の湯切り孔形成用ハーフカット(47a)が形成され、
第2のプルタブ(45)の引き剥がし動作により、湯切り孔形成用ハーフカット(47a)が付された下シート(52)の部分を上シート(51)の部分的な領域(A)の部分に付着させた状態で、上シート(51)の部分的な領域(A)の部分を下シート(52)から剥離可能に構成されている蓋材において、
上シート(51)は下シート(52)との間の界面で下シート(52)から剥離可能に構成されており、上シート(51)と下シート(52)との層間に、少なくともアルミニウム箔とその片側に延伸プラスチックフィルムを備え、蓋本体を構成する少なくとも一層において、開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が施されている蓋材である。
この蓋材には蓋材本体の湯切り領域以外のその他の領域(B)の上シートの表面PETフィルムから紙層間までを貫通する、開封方向に直角な蓋端より10mm内側までの破線状のカット加工が5本施されている。
図3に示した湯切り用プルタブ(45)の近傍には、湯切り孔(47)を形成するための、下シート(52)を垂直方向に貫通する湯切り孔形成用ハーフカット(47a)が複数個配置されており、湯切り用プルタブ(45)と湯切り孔を含む湯切り領域(A)と、開封用プルタブ(43)を含むその他の領域(B)とを区分する位置に上シート(51)を垂直方向に貫通する第二のハーフカットである湯切り部形成用ハーフカット(46a)が配置されている。
湯切り領域(A)の上シート(51)と下シート(52)の界面に塗工される剥離ニス(65)は、たとえばニトロセルロース、ポリアミド、ウレタン樹脂のいずれかを含有しさらに剥離剤として、シリコン系ワックス、ポリエステル系ワックス、脂肪酸アマイド系ワックスから選ばれる一種以上のワックスが含有されている溶剤系コーティング剤をグラビア方式で塗工乾燥することで形成できる。
湯切り用プルタブ(45)を引っ張って、湯切り領域(A)の上シート(51)を剥離することにより、湯切り孔形成用ハーフカット(47a)の内側部分の下シート(52)を上シート(51)に随伴させて除去することで湯切り孔を露出させることができる。
このように図3に示した本発明の蓋材の例においては図2で説明した例の場合に加えて湯切り機構による調理後の湯の排出も簡単に行なえるという便利さも実現されている。
このように図3に示した本発明の蓋材の例においては図2で説明した例の場合に加えて湯切り機構による調理後の湯の排出も簡単に行なえるという便利さも実現されている。
本実施形態に係る蓋材(41)を使用した容器の使用方法について図1と図3を参考に説明する。
容器(40)に内容物を収納し、容器のフランジ(42)に蓋材(41)を熱シールする。喫食時には、まず開封用プルタブ(43)を少し開封し、所定量の湯を注ぐ。開封用プルタブ(43)は、フランジに引っ掛けて再封止するのが好ましい。規定時間経過後、湯切り用プルタブ(45)を引き上げて上シート(51)のみを除去する。この時、排出用プルタブ(45)の付け根部分に、下シートのみを貫通するハーフカットを設けておくと、円滑に上シートのみを剥離することができる。この操作によって湯切り孔が露出するので、容器を傾けて湯切り孔から湯を排出する。その後開封用プルタブ(43)を引き上げて蓋全体を容器から除去することによって喫食可能となる。
容器(40)に内容物を収納し、容器のフランジ(42)に蓋材(41)を熱シールする。喫食時には、まず開封用プルタブ(43)を少し開封し、所定量の湯を注ぐ。開封用プルタブ(43)は、フランジに引っ掛けて再封止するのが好ましい。規定時間経過後、湯切り用プルタブ(45)を引き上げて上シート(51)のみを除去する。この時、排出用プルタブ(45)の付け根部分に、下シートのみを貫通するハーフカットを設けておくと、円滑に上シートのみを剥離することができる。この操作によって湯切り孔が露出するので、容器を傾けて湯切り孔から湯を排出する。その後開封用プルタブ(43)を引き上げて蓋全体を容器から除去することによって喫食可能となる。
図4に示した本発明の蓋材の他の例においては、蓋材に用いる積層体の層構成が上シートから表層のポリエチレンテレフタレートフィルムとその下層の接着剤を除いたことと蓋の形状が丸型から角型に変わったこと、湯切り孔の形状と分布が変わったことを除けば図3に示した例と同様であるので詳細な説明は省略する。
以下、実施例に基づいて、本発明に係る蓋材の実施形態についてさらに具体的に説明する。
<実施例1>
図3の(A)に示すような積層体を以下のようにして作成した。厚さ12μmで両面コロナ処理を行なった二軸延伸PETフィルム(61)の片面に、厚さ12μmのアルミニウム箔(62)をドライラミネート接着剤(67)にて貼り合わせて下シート(52)に用いる積層体を作成した。一方、片面アート紙(グラビアアート坪量79,1g/m2)(60)の表面にグラビア印刷により絵柄印刷(70)を行い印刷面とPETフィルム(68)を接着剤(69)にて貼り付けた後、紙(60)の下面の湯切り領域(A)に剥離ニス(65)をグラビア印刷により塗布した後乾燥して上シート(51)を作成した。
図3の(A)に示すような積層体を以下のようにして作成した。厚さ12μmで両面コロナ処理を行なった二軸延伸PETフィルム(61)の片面に、厚さ12μmのアルミニウム箔(62)をドライラミネート接着剤(67)にて貼り合わせて下シート(52)に用いる積層体を作成した。一方、片面アート紙(グラビアアート坪量79,1g/m2)(60)の表面にグラビア印刷により絵柄印刷(70)を行い印刷面とPETフィルム(68)を接着剤(69)にて貼り付けた後、紙(60)の下面の湯切り領域(A)に剥離ニス(65)をグラビア印刷により塗布した後乾燥して上シート(51)を作成した。
次に、こうして得られた上シート(51)の剥離ニス(65)面と下シートに用いる積層体の二軸延伸PETフィルム(61)面とをLDPE(厚さ20μm)(66)の押出ラミネートによって積層して積層体を得た。その後、積層体のアルミニウム箔(62)面にシーラント層(64)として接着性樹脂EMAA(厚さ10μm)とイージーピールシーラント層(厚さ10μm)とを共押出ラミネート法によって積層し、上シート/下シート積層体を得た。
さらに、こうして得られた積層体のシーラント面の側から図3に示した形状の湯切り孔形成用ハーフカット(47a)を形成した。シーラント(64)層側から、紙(60)層間に到達する深さの切込み線として形成した。同時に、上シートを貫通する深さの湯切り部を形成する為の湯切り部形成用ハーフカット(46a)を所定の位置に形成した。
一方、紙面側からは、カット加工(10)として紙(60)層間に到達する深さの切込み線として形成した。切込み線の形状は破線で本数は5本、長さは蓋端部から10mm内側までとした。同時に寸法に合わせて切り抜き、蓋材を完成した。蓋形状は直径180mmの丸型で湯切り孔としては丸穴21個とした(図3参照)。この蓋材を用いて容器本体の
フランジにヒートシールして密封しテスト容器を作成した。
一方、紙面側からは、カット加工(10)として紙(60)層間に到達する深さの切込み線として形成した。切込み線の形状は破線で本数は5本、長さは蓋端部から10mm内側までとした。同時に寸法に合わせて切り抜き、蓋材を完成した。蓋形状は直径180mmの丸型で湯切り孔としては丸穴21個とした(図3参照)。この蓋材を用いて容器本体の
フランジにヒートシールして密封しテスト容器を作成した。
<実施例2>
図4の(A)に示すような積層体を以下のようにして作成した。厚さ12μmで両面コロナ処理を行なった二軸延伸PETフィルム(61)の片面に、厚さ9μmのアルミニウム箔(62)をドライラミネート接着剤(67)にて貼り合わせて下シート(52)に用いる積層体を作成した。一方、片面アート紙(グラビアアート坪量104.7g/m2)(60)の表面にグラビア印刷により絵柄印刷(70)を行い、紙(60)の下面の湯切り領域(A)に剥離ニス(65)をグラビア印刷により塗布した後乾燥して上シート(51)を作成した。
図4の(A)に示すような積層体を以下のようにして作成した。厚さ12μmで両面コロナ処理を行なった二軸延伸PETフィルム(61)の片面に、厚さ9μmのアルミニウム箔(62)をドライラミネート接着剤(67)にて貼り合わせて下シート(52)に用いる積層体を作成した。一方、片面アート紙(グラビアアート坪量104.7g/m2)(60)の表面にグラビア印刷により絵柄印刷(70)を行い、紙(60)の下面の湯切り領域(A)に剥離ニス(65)をグラビア印刷により塗布した後乾燥して上シート(51)を作成した。
次に、こうして得られた上シート(51)の剥離ニス(65)面と下シートに用いる積層体の二軸延伸PETフィルム(61)面とをLDPE(厚さ20μm)(66)の押出ラミネートによって積層して積層体を得た。その後、積層体のアルミニウム箔(62)面にシーラント層(64)として接着性樹脂EMAA(厚さ10μm)とイージーピールシーラント層(厚さ10μm)とを共押出ラミネート法によって積層し、上シート/下シート積層体を得た。
さらに、こうして得られた積層体のシーラント面の側から図4に示した形状の湯切り孔形成用ハーフカット(47a)を形成した。シーラント(64)層側から、紙(60)層間に到達する深さの切込み線として形成した。同時に、上シートを貫通する深さの湯切り部を形成する為の湯切り部形成ハーフカット(46a)を所定の位置に形成した。
一方、紙面側からは、カット加工(10)として紙(60)層間に到達する深さの切込み線として形成した。切込み線の形状は直線で本数は6本、長さは蓋端部から20mm内側までとした。同時に寸法に合わせて切り抜き、蓋材を完成した。蓋形状は一辺177mmの正方形で湯切り孔としてはトラック穴18個とした(図4参照)。この蓋材を用いて容器本体のフランジにヒートシールして密封しテスト容器を作成した。
<比較例1>
カット加工(10)の切込み線を設けなかった以外は実施例1と同様にして蓋材を作成し、それを用いてテスト容器を作成した。
カット加工(10)の切込み線を設けなかった以外は実施例1と同様にして蓋材を作成し、それを用いてテスト容器を作成した。
<比較例2>
カット加工(10)の切込み線を設けなかった以外は実施例2と同様にして蓋材を作成し、それを用いてテスト容器を作成した。
カット加工(10)の切込み線を設けなかった以外は実施例2と同様にして蓋材を作成し、それを用いてテスト容器を作成した。
以上の各条件の下で製造された蓋材を発泡ポリスチレン樹脂製のカップのフランジにヒートシールして容器として完成させた。この後、開封用プルタブを持ち上げ、容器の開口部を半分露出させた状態で放置して蓋材の形状保持性(デッドホールド性)を確認した。また容器の開口部から熱湯を注ぎ開封用プルタブをフランジに係止した状態で外れやすさを確認した。
また、開封時の蓋の使用感の評価として、開封時の材料の破損の有無および湯切り時の紙切れ、孔残り、孔落ち、異常剥離等の蓋材としての他の機能についても確認を行なった。
また、開封時の蓋の使用感の評価として、開封時の材料の破損の有無および湯切り時の紙切れ、孔残り、孔落ち、異常剥離等の蓋材としての他の機能についても確認を行なった。
以上の評価の結果、比較例1、比較例2の蓋材を用いた容器においてはデッドホールド性の不足による蓋材の形状戻りが見受けられたが、実施例1、実施例2の蓋材を用いた容器においてはデッドホールド性の不足は認められなかった。
開封時の蓋の使用感は、開封時の材料の破損の有無および湯切り時の紙切れ、孔残り、孔落ち、異常剥離等の蓋材としての他の機能については実施例1,2と比較例1,2ともに
とくに問題は見受けられなかった。
開封時の蓋の使用感は、開封時の材料の破損の有無および湯切り時の紙切れ、孔残り、孔落ち、異常剥離等の蓋材としての他の機能については実施例1,2と比較例1,2ともに
とくに問題は見受けられなかった。
また、本発明の蓋材によれば、下シートにアルミニウム箔を含むので、以下のような様々な利点もある。つまり、蓋材のガスバリア性及び遮光性が向上し、内容物の保存性が高まる。また、湯切り領域の上シートを部分的に剥離するときに、湯切り孔形成用ハーフカットの内部の下シートに上シートから分離される方向に発生する弾性反発力を低減できる。また、注湯口を開口する際に必要な開口保持性を付与できる。さらに、一旦開封して湯を注いだ後に、開封部分を再封止するときのデッドホールド性も良好である。
以上のように本発明の蓋材によれば、湯切り孔形成用ハーフカットが規定する排出孔の形状によらず、上シートの剥離時に、そのハーフカットの内側の下シート部分を確実に上シートに随伴させ、安定した剥離強度で剥離除去して湯切り孔を出現させることができる。この結果、湯切り孔の形状として、剥離しやすい丸型、横長トラック型等の形状を採用することが可能であり、それにより、排湯速度の改善、デザイン面における自由度の向上などの利点が得られる。
従って本発明により、生産上適度な剥離強度及び良好な剥離外観を有する、湯切付即席食品容器蓋材を得ることが出来、湯切付即席食品容器蓋材として、優れた実用上の効果を発揮する。
本発明によれば、紙カップやプラスチック製容器にヒートシールされる蓋であって、蓋材の層構成中に紙層とアルミニウム層を有する蓋に広く利用できる。
A…湯切り領域
B…その他の領域
10…カット加工
40…容器
41…蓋材
42…フランジ
43…開封用プルタブ(第1のプルタブ)
45…湯切り用プルタブ(第2のプルタブ)
46a…湯切り部形成用ハーフカット(第2のハーフカット)
47a…湯切り孔形成用ハーフカット
48a…剥離開始用切れ目(第1のハーフカット)
51…上シート
52…下シート
60…紙
61…延伸プラスチックフィルム
62…アルミニウム箔
63…延伸プラスチックフィルム
64…シーラント
65…剥離ニス
66…接着樹脂
67…接着剤
68…PET
69…接着剤
70…インキ
B…その他の領域
10…カット加工
40…容器
41…蓋材
42…フランジ
43…開封用プルタブ(第1のプルタブ)
45…湯切り用プルタブ(第2のプルタブ)
46a…湯切り部形成用ハーフカット(第2のハーフカット)
47a…湯切り孔形成用ハーフカット
48a…剥離開始用切れ目(第1のハーフカット)
51…上シート
52…下シート
60…紙
61…延伸プラスチックフィルム
62…アルミニウム箔
63…延伸プラスチックフィルム
64…シーラント
65…剥離ニス
66…接着樹脂
67…接着剤
68…PET
69…接着剤
70…インキ
Claims (4)
- 容器本体の開口部の周縁に沿って形成されたフランジに剥離可能に密着して被せる蓋材であって、フランジの外形と略同等の大きさを有し、開口部及びフランジを一体に覆うシート状の蓋本体と、フランジの外側に位置するように蓋本体に一体に延設され且つ蓋本体を開口部から分離するときに使用するプルタブを備え、蓋本体とプルタブは、少なくとも、下面をフランジに剥離可能に密着させる下シートと、この下シートの上面に積層され且つ上面を蓋本体の表面とする紙層を含む上シートとを備えた積層体で構成されている蓋材において、
上シートは下シートとの間の界面で下シートから剥離可能に構成されており、上シートと下シートとの層間に、少なくともアルミニウム箔とその片側に延伸プラスチックフィルムを備え、蓋本体を構成する少なくとも一層において、開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が施されていることを特徴とする蓋材。 - 容器本体の開口部の周縁に沿って形成されたフランジに剥離可能に密着して被せる蓋材であって、フランジの外形と略同等の大きさを有し、開口部及びフランジを一体に覆うシート状の蓋本体と、フランジの外側に位置するように蓋本体に一体に延設され且つ蓋本体を開口部から分離するときに使用する第1のプルタブと、蓋本体に一体に延設され且つ容器本体から液体を排出させる湯切り孔を蓋本体に出現させるときに使用する第2のプルタブとを備え、
蓋本体、第1のプルタブ、及び第2のプルタブは、少なくとも、下面を前記フランジに剥離可能に密着させる下シートと、この下シートの上面に積層され且つ上面を蓋本体の表面とする上シートとを備えた積層体で構成され、第2のプルタブの根本部分を横断する両側のそれぞれに位置する下シートの外縁の2点を結ぶように下シートの下面から下シートを貫通する剥離開始用切れ目が形成され、
前記剥離開始用切れ目より第1のプルタブ側の周縁端部を基点として、上シートの上面から上シートを貫通する所定形状の閉じた湯切り部形成用ハーフカットが形成され、前記剥離開始用切れ目と前記所定形状の閉じた湯切り部形成用ハーフカットに囲まれた領域内に、所望形状を有しかつ所望の配列を有する複数の湯きり孔形成用ハーフカットが形成され、
第2のプルタブの引き剥がし動作により、湯切り孔形成用ハーフカットが付された下シートの部分を上シートの前記部分的な領域の部分に付着させた状態で、上シートの部分的な領域の部分を下シートから剥離可能に構成されている蓋材において、
上シートは下シートとの間の界面で下シートから剥離可能に構成されており、上シートと下シートとの層間に、少なくともアルミニウム箔とその片側に延伸プラスチックフィルムを備え、蓋本体を構成する少なくとも一層において、開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が施されていることを特徴とする蓋材。 - 開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が蓋本体の厚み方向で、紙層、紙層を含む上シート、延伸プラスチックフィルム、シーラント層を含む下シート、シーラント層のいずれかの途中までまたは全層を貫通する深さであることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋材。
- 開封方向に対して垂直に交差する方向の一本以上のカット加工が蓋本体の幅方向で、全幅もしくは部分的な幅で直線状に配置されている一定の角度を有するカットの集合体であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の蓋材。
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|---|---|
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020121759A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | 凸版印刷株式会社 | 包装体 |
-
2012
- 2012-01-10 JP JP2012002165A patent/JP2013141984A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020121759A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | 凸版印刷株式会社 | 包装体 |
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