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JP2011040261A - 色素増感型太陽電池用の電解液および色素増感型太陽電池 - Google Patents

色素増感型太陽電池用の電解液および色素増感型太陽電池 Download PDF

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JP2011040261A JP2009186032A JP2009186032A JP2011040261A JP 2011040261 A JP2011040261 A JP 2011040261A JP 2009186032 A JP2009186032 A JP 2009186032A JP 2009186032 A JP2009186032 A JP 2009186032A JP 2011040261 A JP2011040261 A JP 2011040261A
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Tomoyo Sanagi
知世 佐薙
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Abstract

【課題】イオン伝導度および耐久性が大幅に向上した色素増感型太陽電池用の電解液およびそれを用いた色素増感型太陽電池を提供する。
【解決手段】(I)(A)非イオン性含フッ素有機溶媒および(B)ヨウ素原子を含まないイオン性液体を含む電解質溶解用溶媒、および(II)ヨウ素および/またはヨウ素化合物を含む電解質を含む色素増感型太陽電池用電解液。
【選択図】なし

Description

本発明は、イオン伝導度および耐久性が大幅に向上した色素増感型太陽電池用の電解液およびそれを用いた色素増感型太陽電池に関する。
色素増感型太陽電池は、通常、電極間に光増感色素を担持した酸化チタン多孔質層とヨウ素を含む電解液を封入し、光の照射により励起した光増感色素から酸化チタン層を介して電子を取り出し、電子を失った光増感色素にヨウ化物イオンから電子が供給されることで、発電している。
この色素増感型太陽電池は、シリコン系半導体を用いる半導体型太陽電池とは異なり、光増感色素の種類を選択することで幅広い波長の光を有効利用できること、また、真空プロセスなどの高度かつ精密な製造設備が不要なことなどから、その将来が期待される。
色素増感型太陽電池に用いる電解液には、上記のように、電解質として電子の授受に必要なヨウ素またはヨウ素化合物が広く使用されている。
また、ヨウ素またはヨウ素化合物を溶解する溶媒として、特許文献1〜5には、水、各種の炭化水素系溶媒、イオン性液体などが記載されているが、実際に検討され使用されている溶媒としては、特許文献1ではメトキシプロピオニトリル、特許文献2および3では1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(フルオロスルホニル)イミド、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(フルオロスルホニル)イミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−チオシアネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−ジシアノアミドなどのイオン性液体とプロピレンカーボネート、メトキシプロピオニトリル、アセトニトリルとの組合せ、特許文献4ではメトキシアセトニトリル、特許文献5ではプロピレンカーボネートである。
特開2007−280906号公報 特開2007−317446号公報 特開2007−317447号公報 特開2009−081074号公報 特開2008−204956号公報
しかし、メトキシプロピオニトリル、メトキシアセトニトリル、アセトニトリル、プロピレンカーボネートなどの炭化水素系極性溶媒は、不燃性の点で不充分であり、また、電池の耐久性の観点からも不充分である。
一方、イオン性液体は不燃性の改善にはある程度効果はあるが、粘性が高く、たとえ極性溶媒で希釈したとしても、たとえばイオン伝導性、粘性、電極への浸み込み性などが不充分である。また、得られる電池の耐久性にも改善が必要である。
本発明は、イオン伝導度および耐久性が大幅に向上した色素増感型太陽電池用の電解液およびそれを用いた色素増感型太陽電池を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
(I)(A)非イオン性含フッ素有機溶媒および(B)ヨウ素原子を含まないイオン性液体を含む電解質溶解用溶媒、および
(II)ヨウ素および/またはヨウ素化合物を含む電解質
を含む色素増感型太陽電池用電解液に関する。
電解質溶解用溶媒(I)は、さらに(C)ニトリル系非フッ素有機溶媒、カーボネート系非フッ素有機溶媒およびエステル系非フッ素有機溶媒よりなる群から選ばれる少なくとも1種の非フッ素系有機溶媒を含んでいてもよい。
また非イオン性含フッ素有機溶媒(A)としては、
(A1)式(A1):
Rf1−O−Rf2 (A1)
(式中、Rf1はエーテル結合を含んでいてもよい炭素数1〜12の含フッ素アルキル基;Rf2はフッ素原子を含んでいてもよい炭素数1〜6のアルキル基)で示される含フッ素エーテル、
(A2)式(A2):
Rf3OCOORf4 (A2)
(式中、Rf3は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基;Rf4はフッ素原子を含んでいてもよい炭素数1〜4のアルキル基)で示される含フッ素鎖状カーボネート、
(A3)式(A3):
Figure 2011040261
(式中、X1、X2、X3およびX4は同じかまたは異なり、いずれも水素原子、フッ素原子または炭素数1〜4のフッ素原子を含んでいてもよいアルキル基)で示される含フッ素環状カーボネート、
(A4)式(A4):
Rf5COOR1 (A4)
(式中、Rf5は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基;R1はフッ素原子を含んでいてもよい炭素数1〜4のアルキル基)で示される含フッ素エステル、および
(A5)式(A5):
Rf6COON(R22 (A5)
(式中、Rf6は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基;R2は水素原子またはフッ素原子を含んでいてもよい炭素数1〜4のアルキル基)で示される含フッ素カルボン酸アミド
よりなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
また、非イオン性含フッ素有機溶媒(A)は、−CFH−結合を含んでいることが好ましい。
本発明はまた、本発明の電解液と光増感層を有する負極と正極とを備える色素増感型太陽電池にも関する。
本発明の電解液によれば、イオン伝導度が飛躍的に向上し、また不燃性も向上し、さらに色素増感型太陽電池の耐久性が大幅に向上する。
本発明の色素増感型太陽電池用電解液は、電解質溶解用溶媒(I)が非イオン性含フッ素有機溶媒(A)とヨウ素原子を含まないイオン性液体(B)を含むことを特徴とする。
(A)非イオン性含フッ素有機溶媒
非イオン性含フッ素有機溶媒(A)としては、電解質であるヨウ素および/またはヨウ素化合物を溶解するものであれば特に限定されないが、特に、たとえば(A1)含フッ素エーテル、(A2)含フッ素鎖状カーボネート、(A3)含フッ素環状カーボネート、(A4)含フッ素エステルおよび(A5)含フッ素カルボン酸アミドよりなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
より具体的にはつぎの溶媒があげられる。
(A1)含フッ素エーテル
含フッ素エーテル(A1)は、式(A1):
Rf1−O−Rf2 (A1)
(式中、Rf1はエーテル結合を含んでいてもよい炭素数1〜12の含フッ素アルキル基;Rf2はフッ素原子を含んでいてもよい炭素数1〜6のアルキル基)で示される含フッ素エーテルである。
Rf1はエーテル結合を含んでいてもよい炭素数1〜12の含フッ素アルキル基であり、炭素数は1〜6、さらには1〜3であることが、粘度が低い点から好ましい。また、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよいが、粘度が低い点から直鎖状が好ましい。
具体的にはCF3−、CF3CF2−、CF3(CF25−、CF3(CF26−、CF3(CF27−、(CF32CH−、HCF2−、H2CF−、HCF2CF2-、CF3CFHCF2−、HCF2CF2CH2−、CF3CF2CH2−、CF3CH2−、(CF32CH−、HCF2CF2CF2CF2CH2−、(CF32CF−などの含フッ素アルキル基;C37OCFCF3CH2−、CF3O−CF(CF3)CH2−、CH3O−CF(CF3)CH2−、CF3CH2OCF(CF3)CH2−などのエーテル結合を含む含フッ素アルキル基があげられる。これらのうち、耐酸化性、粘性が良好な点から、HCF2CF2−、CF3CFHCF2−、HCF2CF2CH2−、CF3CF2CH2−が好ましい。
Rf2は炭素数1〜6の含フッ素アルキル基または炭素数1〜6のアルキル基である。含フッ素アルキル基としては、Rf1で例示した基が好ましい例と共にあげられる。
アルキル基としては、炭素数1〜6、さらには炭素数1〜4であることが、粘度が低い点から好ましい。また、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよいが、粘度が低い点から直鎖状が好ましい。
具体的には−CH3、−CH2CH3、−(CH24CH3、−CH2CH(CH32などのアルキル基があげられる。これらのうち、粘度が低い点から、−CH3、−CH2CH3、−CH2CH(CH32が好ましい。
Rf2は、Rf1が含フッ素アルキル基の場合は、耐酸化性が良好な点から含フッ素アルキル基の方が好ましい。また、Rf1がエーテル結合を含む含フッ素アルキル基の場合は、Rf2は溶解性、イオン伝導性が良好な点からアルキル基の方が好ましい。
なかでも、電解質としてヨウ素アニオンと有機カチオンとの塩を用いる場合、−CFH−結合(−CF2Hも含む)を含むことが、ヨウ素アニオンと有機カチオンとの塩の溶解性が良好な点から好ましい。
含フッ素エーテル(A1)の具体例としては、たとえばHCF2CF2CH2OCF2CF2H、CF3CF2CH2OCF2CF2H、HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3、CF3CF2CH2OCF2CFHCF3、HCF2CF2CH2OCH2CFHCF3、CF3CF2CH2OCH2CFHCF3など含フッ素モノエーテル;CF3CH2O(CH22OCH3、CF3CH2O(CH23OCH3、CF3CF2CH2O(CH22OCH3、CF3CF2CH2O(CH23OCH3、CF3CH2O(CH22OC25、CF3CH2O(CH23OC25、CF3CF2CH2O(CH22OC25、CF3CF2CH2O(CH23OC25、CF3CH2O(CH22OCH2CF3、HCF2CF2CH2O(CH22OCH3、HCF2CF2CH2O(CH22OCH2CF3などの含フッ素ジエーテルの1種または2種以上が例示でき、なかでもHCF2CF2CH2OCF2CF2H、CF3CF2CH2OCF2CF2H、HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3、CF3CF2CH2OCF2CFHCF3、CF3CH2O(CH22OCH3、HCF2CF2CH2O(CH22OCH3が、他溶媒との相溶性が良好でレート特性も良好な点から特に好ましい。
また、含フッ素エーテル(A1)としては、たとえば特開平08−037024号公報、特開平09−097627号公報、特開平11−026015号公報、特開2000−294281号公報、特開2001−052737号公報、特開平11−307123号公報などに記載された化合物のうち、式(A1)を満たす化合物も例示できる。
配合割合は、電解質溶解用溶媒(I)全体の80体積%まで、好ましくは5〜50体積%である。
(A2)含フッ素鎖状カーボネート
含フッ素鎖状カーボネートは、式(A2):
Rf3OCOORf4 (A2)
(式中、Rf3は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基;Rf4はフッ素原子を含んでいてもよい炭素数1〜4のアルキル基)で示される含フッ素鎖状カーボネートが、難燃性が高く、かつレート特性が良好な点から好ましい。
Rf3としては、たとえばCF3−、C25−、(CF32CH−、CF3CH2−、C25CH2−、HCF2CF2CH2−、CF2CFHCF2CH2−などが例示でき、Rf4としては、たとえばCF3−、C25−、(CF32CH−、CF3CH2−、C25CH2−、HCF2CF2CH2−、CF2CFHCF2CH2−などの含フッ素アルキル基、−CH3、−C25、−C37、−CH(CH3)CH3などの非フッ素アルキル基が例示できる。なかでもRf3としてはCF3CH2−、C25CH2−が、Rf4としてはCF3CH2−、C25CH2−、−CH3、−C25が、粘性が適切で、他溶媒との相溶性およびレート特性が良好な点から特に好ましい。
含フッ素鎖状カーボネートの具体例としては、たとえばCF3CH2OCOOCH2CF3、CF3CF2CH2OCOOCH2CF2CF3、CF3CF2CH2OCOOCH3、CF3CH2OCOOCH3、CF3CH2OCOOCH3、CF3CH2OCOOCH2CH3、HCF2CF2CH2OCOOCH3、HCF2CF2CH2OCOOC25、HCF2CF2CH2OCOOCH2CF2CF2Hなどの含フッ素鎖状カーボネートの1種または2種以上が例示でき、なかでもCF3CH2OCOOCH2CF3、CF3CF2CH2OCOOCH2CF2CF3、CF3CH2OCOOCH3、CF3CH2OCOOCH2CH3、HCF2CF2CH2OCOOCH3が、粘性が適切で、難燃性、他溶媒との相溶性およびレート特性が良好な点から特に好ましい。また、たとえば特開平06−21992号公報、特開2000−327634号公報、特開2001−256983号公報などに記載された化合物も例示できる。
配合割合は、電解質溶解用溶媒(I)全体の40体積%まで、好ましくは1〜20体積%である。
(A3)含フッ素環状カーボネート
含フッ素環状カーボネートは、式(A3):
Figure 2011040261
(式中、X1、X2、X3およびX4は同じかまたは異なり、いずれも水素原子、フッ素原子または炭素数1〜4のフッ素原子を含んでいてもよいアルキル基)で示される含フッ素環状カーボネートである。
含フッ素環状カーボネート(A3)としては、たとえば4−フルオロ−1,3ジオキソラン−2オン、4,5−ジフルオロ−1,3ジオキソラン−2オン、4−トリフルオロメチル−1,3ジオキソラン−2オン、4−モノフルオロメチル−1,3ジオキソラン−2オン、4,5−ジメチル−4,5−ジフルオロ−1,3ジオキソラン−2オン、4,5−ジメチル−4−フルオロ−1,3ジオキソラン−2オンなどが例示でき、不燃性(安全性)の向上効果を与える点で有用である。なかでも、ヨウ素アニオンと有機カチオンとの塩の溶解性が良好な点から、4−フルオロ−1,3ジオキソラン−2オン、4−トリフルオロメチル−1,3ジオキソラン−2オン、4−モノフルオロメチル−1,3ジオキソラン−2オンが好ましい。
配合割合は、電解質溶解用溶媒(I)全体の30体積%まで、好ましくは0.1〜20体積%である。
(A4)含フッ素エステル
含フッ素エステルは、式(A4):
Rf5COOR1 (A4)
(式中、Rf5は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基;R1はフッ素原子を含んでいてもよい炭素数1〜4のアルキル基)で示される含フッ素エステルである。
Rf5としては炭素数1〜2の含フッ素アルキル基が好ましく、たとえばHCF2−、CF3−、CF3CF2−、HCF2CF2−、CH3CF2−、CF3CH2−などが例示でき、なかでもCF3−、HCF2−が、レート特性が良好な点から特に好ましい。
1としては、たとえば−CF3、−CF2CF3、−CH2CF3、−CH2CH2CF3、−CH(CF32、−CH2CF2CFHCF3、−CH225、−CH2CF2CF2H、−CH2CH225、−CH2CF2CF3、−CH2CF2CF2H、−CH2CF2CF2CF3などの含フッ素アルキル基;−CH3、−C25、−C37、−CH(CH3)CH3などの非フッ素アルキル基が例示でき、なかでも−CH2CF3、−CH225、−CH(CF32、−CH2CF2CF2H、−CH3、−C25が、他溶媒との相溶性が良好な点から特に好ましい。
含フッ素エステル(A4)の具体例としては、
両方が含フッ素アルキル基のもの:
CF3C(=O)OCH2CF3、CF3C(=O)OCH2CF2CF3、CF3C(=O)OCH2CF2CF2H、HCF2C(=O)OCH2CF3、HCF2C(=O)OCH2CF2CF3、HCF2C(=O)OCF2CF2
Rf5が含フッ素アルキル基であるもの:
CF3C(=O)OCH3、CF3C(=O)OCH2CH3、HCF2C(=O)OCH3、HCF2C(=O)OCH2CH3、CH3CF2C(=O)OCH3、CH3CF2C(=O)OCH2CH3、CF3CF2C(=O)OCH3、CF3CF2C(=O)OCH2CH3
1が含フッ素アルキル基であるもの:
CH3C(=O)OCH2CF3、CH3C(=O)OCH2CF2CF3、CH3C(=O)OCH2CF2CF2H、CH3CH2C(=O)OCH2CF3、CH3CH2C(=O)OCH2CF2CF3、CH3CH2C(=O)OCH2CF2CF2
などの1種または2種以上が例示でき、なかでも、前記Rf5が含フッ素アルキル基であるもの、およびR1が含フッ素アルキル基であるものが好ましく、なかでも、CF3C(=O)OCH3、CF3C(=O)OCH2CH3、HCF2C(=O)OCH3、HCF2C(=O)OCH2CH3、CH3C(=O)OCH2CF3、CH3C(=O)OCH2CF2CF3が、他溶媒との相溶性およびレート特性が良好な点から特に好ましい。
配合割合は、電解質溶解用溶媒(I)全体の10体積%まで、好ましくは0.1〜2体積%である。
(A5)式(A5):
Rf6COON(R22 (A5)
(式中、Rf6は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基;R2は水素原子またはフッ素原子を含んでいてもよい炭素数1〜4のアルキル基)で示される含フッ素カルボン酸アミド
Rf6としては炭素数1〜2の含フッ素アルキル基が好ましく、たとえばHCF2−、CF3−、CF3CF2−、HCF2CF2−、CH3CF2−、CF3CH2−などが例示でき、なかでもCF3−、HCF2−が、レート特性が良好な点から特に好ましい。
2としては、水素原子のほか、たとえば−CH3、−CH2CH3、−CH2CF3などがあげられる。
具体的には、CF3COON(CH32、CF3COON(C252、CF3COONH2、HCF2COONH2、HCF2COON(CH32などがあげられ、溶解性、イオン伝導性が良好な点から、CF3COON(CH32、CF3COONH2、HCF2COONH2、HCF2COON(CH32が好ましい。
配合割合は、電解質溶解用溶媒(I)全体の80体積%まで、好ましくは5〜75体積%である。
これらの非イオン性含フッ素有機溶媒(A1)〜(A5)は、単独でも組み合わせて配合してもよい。組み合わせて配合する場合は、合計配合量は電解質溶解用溶媒(I)全体の80体積%まで、好ましくは5〜75体積%である。
(B)ヨウ素原子を含まないイオン性液体
本発明の電解液は、非イオン性含フッ素有機溶媒(A)にヨウ素原子を含まないイオン性液体(B)を併用することにより、イオン伝導度が飛躍的に高くなり、変換効率も大幅に向上する。
ヨウ素アニオンを含まないイオン性液体(B)としては、有機カチオンとアニオンの組み合わせからなる。カチオンとしてはイミダゾリウムカチオン、ピリジニウムカチオンなどのアンモニウム系、ホスホニウム系イオンなどがあげられ、アニオンではBF4、PF6などの無機アニオン;N(SO2CF32、N(SO2252、N(SO2CF3)(SO2F)、N(SO2252、N(SO2F)2などの含フッ素スルホアミドなどの有機アニオンがあげられ、これらのカチオンとアニオンの組み合わせが好ましい。これらの塩は必ずしも常温で液体でないものもあるが、ここではそれらを総称してイオン性液体とする。なお、常温で液状のものが粘性を下げるため好ましい。
具体的には、たとえば1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(トリフルオロメチル)イミドなどのほか、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(フルオロスルホニル)イミド、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(フルオロスルホニル)イミドなどのアニオン性の含フッ素スルホン酸化合物があげられる。
配合割合は、種類にもよるが、電解質溶解用溶媒(I)全体の2M(モル/L)濃度まで、好ましくは0.1〜1.5M濃度である。
本発明の電解液において、電解質溶解用溶媒(I)は、さらにニトリル系非フッ素有機溶媒、カーボネート系非フッ素有機溶媒、およびエステル系非フッ素有機溶媒よりなる群から選ばれる少なくとも1種の非フッ素系有機溶媒(C)などを含んでいてもよい。
これらの非フッ素系有機溶媒(C)は、電解質(II)であるヨウ素またはヨウ素化合物を溶解する能力を有するものであり、従来から色素増感型太陽電池の電解液に使用されている化合物が使用できる。
具体的には、つぎのものがあげられる。
(C)非フッ素系有機溶媒
特に、ニトリル系非フッ素有機溶媒(C1)、カーボネート系非フッ素有機溶媒(C2)、およびエステル系非フッ素有機溶媒(C3)よりなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
非フッ素系有機溶媒(C)の配合割合は、種類にもよるが、電解質溶解用溶媒(I)全体の90体積%まで、好ましくは5〜85体積%である。
(C1)ニトリル系非フッ素有機溶媒
通常色素増感太陽電池電解液溶媒に用いられているものであり、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、ベンゾニトリルなどがあげられる。特性向上の観点から炭素数は短い方が好ましく、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリルが好ましい。
(C2)カーボネート系非フッ素有機溶媒
カーボネート系非フッ素有機溶媒としては、非フッ素環状カーボネートでも非フッ素鎖状カーボネートでもよい。非フッ素カーボネートを配合する場合、低温特性およびサイクル特性が良好となる。
非フッ素系環状カーボネートとしては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネート、ビニレンカーボネートなどの1種または2種以上があげられる。なかでも、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)は誘電率が高く、また電解質の溶解性に特に優れており、本発明の電解液に好ましい。
この非フッ素環状カーボネートは、電解質の溶解力に優れるほか、レート特性の向上、誘電率の向上といった特性をもつ。
非フッ素鎖状カーボネートとしては、たとえばCH3CH2OCOOCH2CH3(ジエチルカーボネート;DEC)、CH3CH2OCOOCH3(メチルエチルカーボネート;MEC)、CH3OCOOCH3(ジメチルカーボネート;DMC)、CH3OCOOCH2CH2CH3(メチルプロピルカーボネート)などの炭化水素系鎖状カーボネートの1種または2種以上があげられる。これらのうち粘性が低く、かつ低温特性が良好なことから、DEC、MEC、DMCが好ましい。
(C3)エステル系非フッ素有機溶媒
エステル系有機溶媒は粘性が低いため、イオン伝導度を高める、また電極へのしみこみ性を高めるのに効果がある。ただし加水分解性が高いという欠点がある。CH3COOC25、CH3COOC37、C25COOCH3、C25COOC25、C25COOC37、C37COOCH3、C37COOC25などが好ましい。また、ガンマブチロラクトン、バレロラクトンなどのラクトン系は耐酸化性が高いため好ましい。
(D)その他の有機溶媒
その他の有機溶媒としては、スルホラン、ジエーテルなどがあげられる。また、場合に応じてLi電池で用いられている各種溶媒を添加してもよい。
本発明の電解液は、これらの電解質溶解用溶媒(I)に、ヨウ素および/またはヨウ素化合物を含む電解質(II)を溶解させることにより得られる。
電解質(II)として用いるヨウ素化合物としては、金属ヨウ化物塩または有機ヨウ化物塩があげられ、金属ヨウ化物塩のカチオンとしてはリチウムカチオン、ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、セシウムカチオン、マグネシウムカチオン、カルシウムカチオンなどがあげられ、有機ヨウ化物塩のカチオンとしては4級アンモニウムカチオン、たとえばテトラアルキルアンモニウムカチオン、ピリジニウムカチオン、イミダゾリウムカチオンなどがあげられる。
好ましい電解質(II)としては、たとえばヨウ素(I2)とヨウ素化合物を併用したものがあげられ、ヨウ素の濃度は電解液の0.0005〜1M(モル/L)が好ましく、さらには0.005〜0.5Mが好ましい。ヨウ素化合物の濃度は電解液の0.05〜5Mが好ましく、さらには0.1〜3Mが好ましい。
本発明の電解液には、従来公知の種々の添加剤を配合してもよい。そうした添加剤としては、たとえば難燃剤、酸化防止剤、老化防止剤などがあげられる。
本発明はまた、本発明の電解液を用いた色素増感型太陽電池にも関する。
本発明の色素増感型太陽電池における光増感層を有する負極(作用極)と正極(対向電極)としては、従来公知の材料、構造がそのまま使用できる。たとえば、前記特許文献1〜5に記載されているものを使用できる。
色素増感型太陽電池において、光増感層を有する負極(作用極)は、たとえば透明基体とその上に形成された透明導電膜からなる電極基体の表面に、多孔質金属酸化物半導体層が形成され、さらに当該多孔質金属酸化物半導体の表面には増感色素が吸着されて形成されている。その多孔質金属酸化物半導体層に電解液を浸透させて光増感層を形成し、光増感層を介して対向電極を配置することにより、色素増感型太陽電池が作製される。電解液層には電解液だけが存在してもよいし、セパレータが配置されていてもよい。
各構成要素は、より具体的には、特開2007−317446号公報、特に段落[0022]〜[0041]および[0051]〜[0058]に記載されているように、以下の構成が好ましい。
負極(作用極)
負極は、透明基体と透明導電膜と多孔質金属酸化物半導体層とを有し、多孔質金属酸化物半導体層に電解液が含浸されて構成される。
[透明基体]
透明基体は、可視光を透過するものが使用でき、透明なガラスが好適に利用できる。また、ガラス表面を加工して入射光を散乱させるようにしたものも使用できる。また、ガラスに限らず、光を透過するものであればプラスチック板やプラスチックフィルム等も使用できる。
透明基体の厚さは、太陽電池の形状や使用条件により異なるため特に限定はされないが、たとえばガラスや樹脂シートなどを用いた場合では、実使用時の耐久性を考慮して1〜10mm程度が好ましく、フレキシブル性の要請によってプラスチックフィルムなどを使用する場合は、1μm〜1mm程度が好ましい。
[透明導電膜]
透明導電膜としては、可視光を透過して、かつ導電性を有するものが使用できる。そのような導電膜形成材料としては、特に限定はされないが、たとえばフッ素をドープした酸化スズ(FTO)や、酸化インジウム、酸化スズと酸化インジウムの混合体(ITO)、アンチモンをドープした酸化スズ、酸化亜鉛などの金属酸化物を好適に用いることができる。
また、分散させるなどの処理により可視光が透過すれば、不透明な導電性材料を用いることもできる。このような材料としては炭素材料や金属があげられる。炭素材料としては、特に限定はされないが、たとえば黒鉛(グラファイト)、カーボンブラック、グラッシーカーボン、カーボンナノチューブやフラーレンなどがあげられる。また、金属としては、特に限定はされないが、たとえば白金、金、銀、ルテニウム、銅、アルミニウム、ニッケル、コバルト、クロム、鉄、モリブデン、チタン、タンタル、およびそれらの合金などがあげられる。
透明基体上に透明導電膜を形成する方法として、金属酸化物を使用する場合は、ゾルゲル法などの液層法や、スパッタやCVDなどの気相法、分散ペーストのコーティングなどがある。また、不透明な導電性材料を使用する場合は、粉体などを、透明なバインダーなどとともに固着させる方法があげられる。
また、透明基体と透明導電膜を一体成形する場合は、透明基体の成形時に導電膜形成材料を導電性のフィラーとして混合する方法などがある。
透明導電膜の厚さは、用いる材料により導電性が異なるため特には限定されないが、一般的に使用されるFTO被膜付ガラスでは、0.01〜5μmであり、好ましくは0.1〜1μmである。また、必要とされる導電性は、使用する電極の面積により異なり、広い電極ほど低抵抗であることが求められるが、一般的に100Ω/□以下、好ましくは10Ω/□以下、より好ましくは5Ω/□以下である。
透明基体と透明導電膜の合計厚は、太陽電池の形状や使用条件により異なるため特に限定はされないが、一般的に1μm〜10mm程度である。
[多孔質金属酸化物半導体層]
多孔質金属酸化物半導体層を構成する多孔質金属酸化物半導体としては、特に限定はされないが、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズなどがあげられ、特に二酸化チタン、さらにはアナターゼ型二酸化チタンが好適である。
また、電気抵抗値を下げるため、金属酸化物の粒界は少ないことが望ましい。また、増感色素をより多く吸着させるために、半導体層は比表面積の大きなものが望ましく、具体的には10〜200m2/gが望ましい。また、増感色素の光吸収量を増加させるため、使用する酸化物の粒径に幅を持たせて光を散乱させることが望ましい。
このような多孔質金属酸化物半導体層は、特に限定されず従来公知の方法で透明導電膜上に設けることができる。たとえば、ゾルゲル法や分散体ペーストを塗布する方法、または電析法や電着法などがある。
半導体層の厚さは、用いる酸化物により最適値が異なるため特には限定されないが、0.1〜50μm、好ましくは3〜30μmである。
[増感色素]
増感色素としては、太陽光により励起されて多孔質金属酸化物半導体層に電子注入できるものであればよく、一般に色素増感太陽電池に用いられている色素を用いることができるが、変換効率を向上させるためには、その吸収スペクトルが太陽光スペクトルと広波長域で重なっていて、耐光性が高いことが望ましい。
増感色素としては、特に限定はされないが、ルテニウム錯体、特にルテニウムポリピリジン系錯体が好ましく、さらには式:
Ru(L)2(X)2
(式中、Lは、4,4’−ジカルボキシ−2,2’−ビピリジンもしくはその4級アンモニウム塩、またはカルボキシル基が導入されたポリピリジン系配位子;Xは、SCN、ClまたはCN)で表されるルテニウム錯体が好ましい。
具体的には、たとえばビス(4,4’−ジカルボキシ−2,2’−ビピリジン)ジイソチオシアネートルテニウム錯体などがあげられる。他の色素としては、ルテニウム以外の金属錯体色素、たとえば鉄錯体、銅錯体などのほか、シアン系色素、ポルフィリン系色素、ポリエン系色素、クマリン系色素、シアニン系色素、スクアリン酸系色素、スチリル系色素、エオシン系色素などの有機色素もあげられる。
これらの色素は、多孔質金属酸化物半導体層への電子注入効率を向上させるため、金属酸化物半導体と結合可能な結合基を有していることが望ましい。そうした結合基としては、特に限定はされないが、カルボキシル基、スルホン酸基、ヒドロキシル基などが望ましい。
対向電極(正極)
対向電極は、導電性の基材、または基材の表面に導電性層を形成した構造の電極である。
導電性層形成用の材料としては、たとえば導電性を有する金属や金属酸化物、炭素材料や導電性高分子などが好適に用いられる。金属としては、たとえば白金、金、銀、ルテニウム、銅、アルミニウム、ニッケル、コバルト、クロム、鉄、モリブデン、チタン、タンタル、およびそれらの合金などがあげられる。炭素材料としては、特に限定はされないが、たとえば黒鉛(グラファイト)、カーボンブラック、グラッシーカーボン、カーボンナノチューブ、フラーレンなどがあげられる。また、FTO、ITO、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化アンチモンなどの金属酸化物を用いた場合、透明または半透明であるため増感色素層への入射光量を増加させることができ、好ましい。
また、少なくとも基材の表面が導電性を有するように処理すれば、たとえばガラスやプラスチックなどの絶縁体を導電性材料で表面処理して導電性層を形成したものでもよい。
また、対向電極の形状は特には限定されず、板状、シート状、フィルム状でもよい。
より一般的には、対向電極としては、FTO被膜付ガラスやITO膜付PET、ITO膜付PENフィルムが用いられている。
導電層の厚さは用いる材料により導電性が異なるため特に限定されないが、たとえばFTO被膜付ガラスでは、0.01〜5μmであり、さらには0.1〜1μmが好ましい。また、必要とされる導電性は、使用する電極の面積により異なり、広い電極ほど低抵抗であることが求められるが、一般的に100Ω/□以下、好ましくは10Ω/□以下、より好ましくは5Ω/□以下である。
対向電極の厚さは、太陽電池の形状や使用条件により異なるため特に限定はされないが、一般的に1μm〜1cm程度である。
つぎに実施例をあげて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
HCF2CF2CH2OCF2CF2H(A1−1)に1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(トリフルオロメチル)イミド(B−1)を1M濃度となるように溶解して、電解質溶解用溶媒を調製した。この溶媒について、つぎの溶解性試験および不燃性試験を行うと共に、イオン伝導度を測定した。結果を表1に示す。
(溶解性試験)
溶媒に、DMPII(1,2−ジメチル‐3−プロピルイミダゾリウムアイオダイド)またはLiI(ヨウ化リチウム)を0.3M濃度になるように室温で溶解させ、目視にて沈殿物の有無を確認した。
評価基準
○: 透明(完全に溶解)
△: 白濁(一部不溶)
×: 沈殿(不溶)
(不燃性試験)
溶媒にDMPIIを0.3Mの濃度となるように溶解して電解液を調製し、得られた電解液について、つぎの方法で不燃性を調べた。
縦100mm、横20mmのセパレータ(セルガード(株)製の3501)に電解液を充分に浸み込ませたのち縦に吊り下げ、下端から10mmの箇所に炎の先端が当るようにオイルランプで10秒間炙り、燃焼の有無を観る。
10秒間不燃であったものは○
5秒間不燃であったものは△
5秒以内に着火したものは×とした。
(イオン伝導度測定)
溶媒にDMPIIを0.5Mの濃度となるように溶解して電解液を調製した。得られた電解液を容器に移し、電気伝導度計(東亜ディーケーケー(株)製CT−57101B)を用い、電解液の温度が25℃一定でイオン伝導度の測定を行なった。
さらに、つぎの要領で色素増感型太陽電池を作製し、変換効率を調べた。結果を表1に示す。
電極基体としてITOガラス(ジオマテック(株)製0003番)を用いた。縦横それぞれ25mmのITOガラスの表面に酸化チタンペースト(触媒化成工業(株)製)を縦横それぞれ約10mmの範囲に膜厚20μm程度となるように塗布した後、500℃で30分間大気中で焼成して、多孔質酸化チタン膜を形成した。つぎに、N719dye(Solaronix社製)を色素として用い、その濃度が0.4mmol/Lの無水エタノール溶液にこの焼成電極を浸して遮光下、1晩静置した。その後、無水エタノールにて余分な色素を洗浄してから乾燥した。これを作用極(負極)とした。
対向電極(正極)は、ITOガラス(ジオマテック(株)製0002番)を用い、ガラスに直径約1mmの孔をあけた。
横2mm、縦20mmに切ったTBF560(住友スリーエム(株)製)を対向電極の孔上に、外径20mmに置き、この上に作用極を置いた後、2kgの重りを載せ100℃で10分間保持して熱圧着した。
別途、表1に示す溶媒にDMPIIを0.5M濃度、LiIを0.1Mとなるように溶解して電解液を調製した。
ついで、ドライチャンバー中で、対向電極にあけた孔から電解液を注入し、室温下に真空に3分間引いて電解液を多孔質酸化チタン膜中に浸透させた後、孔の上に接着剤を一部塗布したガラス板を孔に接着剤が付かないように置いて接着して、色素増感型太陽電池を作製した。
作製した色素増感型太陽電池について、変換効率を調べた。結果を表1に示す。
(変換効率)
150Wのハロゲンランプから10cmの距離に色素増感型太陽電池を置き、照射時の変換効率を計ることにより行う。
評価は、色素増感型太陽電池作製直後の初期変換効率と、耐久試験(95℃で100時間保持)後の変換効率を測定することにより行う。
実施例2〜7
表1に示す溶媒を使用したほかは実施例1と同様にして電解液を調製して溶解性、不燃性およびイオン伝導度を調べ、また、実施例1と同様にして色素増感型太陽電池を作製して変換効率を調べた。結果を表1に示す。
比較例1〜7
実施例1〜7において、いずれも1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(トリフルオロメチル)イミド(B−1)を添加しなかったほかは同様にして比較用の電解液を調製し、溶解性、不燃性およびイオン伝導度を調べ、また、実施例1と同様にして色素増感型太陽電池を作製して変換効率を調べた。結果を表1に示す。
比較例8〜12
溶媒として、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(トリフルオロメチル)イミド(B−1。比較例8)、アセトニトリル(C1−1。比較例9)、プロピオニトオリル(C1−2。比較例10)、プロピレンカーボネート(C2−1。比較例11)またはγ−ブチロラクトン(C3−1。比較例12)を単独で用いたほかは、実施例1と同様にして比較用の電解液を調製し、溶解性、不燃性およびイオン伝導度を調べ、また、実施例1と同様にして色素増感型太陽電池を作製して変換効率を調べた。結果を表2に示す。
なお、表1および表2における溶媒は、以下のとおりである。
(A)非イオン性含フッ素有機溶媒
A1−1:HCF2CF2CH2OCF2CF2
A2−1:CF3CH2OCOOCH2CF3
A2−2:HCF2CF2CH2OCOOCH3
A3−1:4−フルオロ−1,3ジオキソラン−2−オン
(B)イオン性液体
B−1:1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(トリフルオロメチル)イミド
(C)非フッ素系有機溶媒
C1−1:アセトニトリル
C1−2:プロピオニトオリル
C2−1:プロピレンカーボネート
C3−1:γ−ブチロラクトン
Figure 2011040261
Figure 2011040261
表1および表2の結果から、つぎのことが分かる。
(1)非イオン性含フッ素有機溶媒単独または非イオン性含フッ素有機溶媒同士の混合溶媒では、イオン伝導度は必ずしも高くないが、ニトリル系溶媒(C1)との混合溶媒とすることで、相加的にイオン伝導度は高くなる。しかし、イオン性液体(B)を加えることで、イオン伝導度は飛躍的に高くなる。
(2)非イオン性含フッ素有機溶媒を含んでいることで、耐久試験後の変換効率の低下が小さく、耐久性があり、さらにイオン性液体(B)を含む溶媒では、変換効率も高い。
(3)さらには、非イオン性含フッ素有機溶媒を含んでいることで不燃性の効果が得られることがある。

Claims (10)

  1. (I)(A)非イオン性含フッ素有機溶媒および(B)ヨウ素原子を含まないイオン性液体を含む電解質溶解用溶媒、および
    (II)ヨウ素および/またはヨウ素化合物を含む電解質
    を含む色素増感型太陽電池用電解液。
  2. 非イオン性含フッ素有機溶媒(A)が、(A1)含フッ素エーテル、(A2)含フッ素鎖状カーボネート、(A3)含フッ素環状カーボネート、(A4)含フッ素エステルおよび(A5)含フッ素カルボン酸アミドよりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の電解液。
  3. 電解質溶解用溶媒(I)が、さらに(C)ニトリル系非フッ素有機溶媒、カーボネート系非フッ素有機溶媒、およびエステル系非フッ素有機溶媒よりなる群から選ばれる少なくとも1種の非フッ素系有機溶媒を含む請求項1または2記載の電解液。
  4. 含フッ素エーテル(A1)が、
    式(A1):
    Rf1−O−Rf2 (A1)
    (式中、Rf1はエーテル結合を含んでいてもよい炭素数1〜12の含フッ素アルキル基;Rf2はフッ素原子を含んでいてもよい炭素数1〜6のアルキル基)で示される含フッ素エーテルである請求項2または3記載の電解液。
  5. 含フッ素鎖状カーボネート(A2)が、
    式(A2):
    Rf3OCOORf4 (A2)
    (式中、Rf3は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基;Rf4はフッ素原子を含んでいてもよい炭素数1〜4のアルキル基)で示される含フッ素鎖状カーボネートである請求項2または3記載の電解液。
  6. 含フッ素環状カーボネート(A3)が、
    式(A3):
    Figure 2011040261
    (式中、X1、X2、X3およびX4は同じかまたは異なり、いずれも水素原子、フッ素原子または炭素数1〜4のフッ素原子を含んでいてもよいアルキル基)で示される含フッ素環状カーボネートである請求項2または3記載の電解液。
  7. 含フッ素エステル(A4)が、
    式(A4):
    Rf5COOR1 (A4)
    (式中、Rf5は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基;R1はフッ素原子を含んでいてもよい炭素数1〜4のアルキル基)で示される含フッ素エステルである請求項2または3記載の電解液。
  8. 含フッ素カルボン酸アミド(A5)が、
    式(A5):
    Rf6COON(R22 (A5)
    (式中、Rf6は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基;R2は水素原子またはフッ素原子を含んでいてもよい炭素数1〜4のアルキル基)で示される含フッ素カルボン酸アミドである請求項2または3記載の電解液。
  9. 非イオン性含フッ素有機溶媒(A)が、−CFH−結合を含む請求項1〜8のいずれかに記載の電解液。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の電解液と光増感層を有する負極と正極とを備える色素増感型太陽電池。
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