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JP2010539962A - メチオニン収量の増加 - Google Patents

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JP2010539962A JP2010527412A JP2010527412A JP2010539962A JP 2010539962 A JP2010539962 A JP 2010539962A JP 2010527412 A JP2010527412 A JP 2010527412A JP 2010527412 A JP2010527412 A JP 2010527412A JP 2010539962 A JP2010539962 A JP 2010539962A
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Abstract

炭素源と硫黄源とを含んでなる適当な培養培地において微生物を培養することによる、メチオニンまたはその誘導体の生産方法。この微生物および/または培養培地は、メチオニン/炭素源収量が増大するように改変されている。発酵培地からのメチオニンまたはその誘導体の単離も記載される。

Description

発明の詳細な説明
発明の分野
本発明は、炭素源と硫黄源とを含んでなる適当な培養培地で微生物を培養することによってメチオニンまたはその誘導体を生産するための方法に関する。該微生物および/または培養培地はメチオニン/炭素源収量が増加されるように改変されたものである。また、発酵培地からのメチオニンまたはその誘導体の単離についても請求される。
先行技術
システイン、ホモシステイン、メチオニンまたはS−アデノシルメチオニンなどの硫黄含有化合物は、細胞代謝にとって重要であり、食品または飼料添加物および医薬品として使用されるべく工業的に製造される。特に、動物が合成することのできない必須アミノ酸であるメチオニンは、多くの身体機能において重要な役割を果たす。タンパク質生合成におけるその役割とは別に、メチオニンは、メチル基転移ならびにセレニウムおよび亜鉛のバイオアベイラビリティに関与している。メチオニンはまた、アレルギーやリウマチ熱のような疾患のための治療薬として直接用いられる。しかしながら、生産されるメチオニンの大部分は動物飼料に添加されている。
BSEおよび鳥インフルエンザの結果としての動物由来タンパク質の使用が減少するに伴い、純粋なメチオニンに対する需要が高まっている。化学的には、D,L−メチオニンは、通常、アクロレイン、メチルメルカプタンおよびシアン化水素から製造される。しかしながら、ラセミ混合物は、例えば鶏飼料用添加物において、純粋なL−メチオニンほど良好には機能しない(Saunderson, C.L., (1985) British Journal of Nutrition 54, 621-633)。純粋なL−メチオニンは、ラセミ型メチオニンから、例えばN−アセチル−D,L−メチオニンのアシラーゼ処理によって製造することができるが、製造コストは大幅に増加する。環境問題に関連して純粋なL−メチオニンに対する需要が高まりつつあることから、メチオニンの微生物生産は魅力的である。
微生物は、細胞成分の生合成を微調整する極めて複雑な調節機構を発達させ、これにより最大の増殖率が得られる。結果として、必要量のアミノ酸などの代謝産物しか合成されず、通常、野生型株の培養上清においては検出できない。細菌は、主に酵素のフィードバッグ阻害や遺伝子転写の抑制または活性化によりアミノ酸生合成を制御する。これらの調節経路に対するエフェクターは、ほとんどの場合、関連経路の最終産物である。結果として、微生物においてアミノ酸を過剰生産させる戦略には、これら制御機構の調節を解除することが必要となる。
L−メチオニン合成経路は、多くの微生物においてよく知られている(図1)。メチオニンは、アミノ酸であるアスパラギン酸に由来するが、その合成には、システイン生合成およびC1代謝というさらなる2つの経路の収束が必要である。
アスパラギン酸はオキサロ酢酸から合成される。大腸菌(E.coli)では、クエン酸回路の適切な機能のために安定なオキサロ酢酸プールが必要とされる。よって、オキサロ酢酸からアスパラギン酸への変換には、このプールからのオキサロ酢酸の抜き取りを補う反応が必要である。補充反応と呼ばれるいくつかの経路は大腸菌においてこれらの機能を果たす(Sauer & Eikmanns (2005) FEMS Microbiol Reviews 29 p765-94)。対数増殖条件およびグルコース過剰下で、PEPカルボキシラーゼはPEPのカルボキシル化を触媒してオキサロ酢酸を生じさせる。カルボキシル化効率はとりわけ細胞内PEP濃度に依存する。PEPは多数の反応を遂行する中枢的代謝産物である。それらの1つである、PEPからピルビン酸への解糖的変換は大腸菌にとって必須ではなく、これはPTS系を介したグルコースの取り込みは、グルコースから生じた2つのPEP分子のうち1つをピルビン酸へ変換するためである。解糖では、酵素ピルビン酸キナーゼ(大腸菌では、遺伝子pykAおよびpykFによりコードされている2つのイソ酵素によりコードされている)はPEPからピルビン酸へ変換を触媒する。
アスパラギン酸は、一連の3つの反応によってホモセリンに変換される。次に、ホモセリンはトレオニン/イソロイシンまたはメチオニン生合成経路へ入り得る。大腸菌では、メチオニン経路へ入るにはホモセリンのスクシニル−ホモセリンへのアシル化が必要である。この活性化段階は、次のシステインとの縮合を可能とし、チオエーテル含有シスタチオニンをもたらし、これが加水分解されてホモシステインとなる。メチオニンに至る最終的なメチル転移はBi依存的またはBi依存的メチルトランスフェラーゼのいずれかによって行われる。
大腸菌におけるメチオニン生合成は、MetJおよびMetRタンパク質のそれぞれを介してメチオニン生合成遺伝子を抑制および活性化することによって調節される(Figge RM (2006), Wendisch VF編, Microbiol Monogr (5) Amino acid biosynthesis p164-185に総説)。MetJは、そのコリプレッサーであるS−アデノシルメチオニンとともに、遺伝子metA、metB、metC、metEおよびmetFを調節することが知られている。glyA、metE、metHおよびmetFなどの、メチオニン生産に関与する酵素をコードする他の遺伝子は、そのコアクチベーターであるホモシステインの存在下でMetRによって活性化されるが、ホモシステインの不在下ではmetAだけが活性化される。これらの酵素は総て、C1単位の生産およびセリンからメチオニンへのC1単位の転移に関与している。セリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼをコードするGlyAは、セリンのグリシンへの変換および補酵素テトラヒドロ葉酸(THF)上へのC1単位の同時転移を触媒する。次に、グリシンがCO、NHに変換されるとともに、別のC1単位がTHFに変換される。この反応は、遺伝子gcvTHPおよびlpdによりコードされているグリシン切断複合体によって触媒される。
この2つの反応によってメチレン−THF形態で生産されるC1単位は次に、メチル−THFへと還元されるか、またはホルミル−THFへとさらに酸化させるかのどちらかである。メチオニン生合成にはメチル−THFへの還元が必要である。よって、この酸化反応はC1単位をめぐってメチオニン生合成と競合する。ホルミル−THFまたはギ酸は、プリンおよびヒスチジンの生合成に必要である。大腸菌において、ホルミル−THFは、purU遺伝子によりコードされているホルミル−THFデホルミラーゼにより触媒される反応においてTHFおよび遊離ギ酸へと変換され得る(Nagy et al. (1995) J. Bacteriol 177 (5) p. 1292-98)。
メチレン−THFのメチル−THFへの還元は、MetFタンパク質によって触媒される。ホモシステインへのメチル基の転移は、ビタミンB12を介してMetHにより触媒されるか、またはMetEによって直接触媒される。MetH酵素は、MetE酵素よりも数百倍高い触媒反応速度を有することが知られている。ビタミンB12および従って活性MetHの不存在下では、MetEは、全細胞タンパク質の最大5%を構成し得る。活性MetHの存在は、おそらく、通常はMetRを介してmetEの転写を活性化するホモシステインの量を低減することによりMetE活性を低下させる。従って、MetHを介したメチオニンの生産は、MetEを大量に発現させないので、細胞にとって重要な資源を節約する。ホモシステインの蓄積は大腸菌にとって有毒であり(Tuite et al., 2005 J. Bacteriol, 187, 13, 4362-4371)、同時に、MetRを介したmetA発現に対する負の調節効果を有する。よって、効果的なメチオニン生産には、酵素MetHおよび/またはMetEの強い発現が明らかに必要である。
大腸菌において、還元された硫黄は、システインに組み込まれ、次いでメチオニン前駆体であるO−スクシニル−ホモセリン上へ転移されるが、このプロセスは硫黄基転移(transulfuration)と呼ばれる(Neidhardt, F.C. (Ed. in Chief), R. Curtiss III, J.L. Ingraham, E.C.C. Lin, K.B. Low, B. Magasanik, W.S. Reznikoff, M. Riley, M. Schaechter, and H.E. Umbarger (編). 1996. Escherichia coli and Salmonella: Cellular and Molecular Biology. American Society for Microbiologyに総説)。システインは、O−アセチルセリンおよびHSから硫黄基転移により生産される。本プロセスは、生成物であるシステインが、CysEによりコードされているセリントランスアセチラーゼに作用することによって負のフィードバック調節を受ける。O−アセチル−セリンから同時に生産されるN−アセチル−セリンは、転写因子CysBとともに、硫黄化合物の輸送、それらのHSへの還元および有機硫黄化合物であるシステイン(メチオニンと同様に必須アミノ酸である)内へのそれらの組み込みに関与する酵素をコードする遺伝子を活性化させる。
システインの不存在下では、MetBは、メチオニン前駆体O−スクシニルホモセリンの、アンモニア、α−ケトブチラートおよびスクシネートへの変換を触媒し、この反応はγ脱離と呼ばれる(Aitken & Kirsch, 2005, Arch Biochem Biophys 433, 166-75)。次いで、α−ケトブチラートはイソロイシンへと変換され得る。この副反応は、メチオニンの工業的製造には望ましくなく、これはこれら2つのアミノ酸を分離するのが困難であるからである。よって、低いγ脱離活性またはイソロイシン生産を低く維持する他の手段が、メチオニンの工業的製造にとって重要な態様である。米国仮特許出願US60/650,124には、酵素MetBを最適化することによってどのようにγ脱離を低減され得るかが記載されている。システイン生合成を最適化することによってもγ脱離を低下させ、従って副産物であるイソロイシンの生産を低減することができ、これは本発明の一実施態様をなす。
発明の一般的開示
発酵プロセスにおいてメチオニン、その誘導体または前駆体を生産するための方法であって、下記工程:
炭素源と硫黄源とを含んでなる適当な培養培地中で改変微生物を培養する工程;および
該培養培地からメチオニンを回収する工程
を含んでなり、
該微生物または方法が、非改変微生物または方法に比べ、以下の改変:
1−微生物におけるホルミル−THFの脱ホルミル化の低減;
2−微生物におけるホスホエノールピルビン酸(PEP)の消費の低減;
3−培養培地中の1種または数種の無機基質に対して微生物を制限するまたは飢餓状態にすることによる微生物の増殖の制限
の少なくとも1つおよびその組合せによって、増強されたメチオニン/炭素源収量をもたらすように改変されている方法に関する。
本発明の記載において、遺伝子およびタンパク質は大腸菌における対応する遺伝子の名称を用いて識別される。しかしながら、特に断りのない限り、これらの名称の使用は本発明に従うより一般的な意味を有し、他の生物、より詳しくは微生物における対応する遺伝子およびタンパク質の総てを包含する。他の生物に由来する遺伝子およびタンパク質も、付加的情報として、特にコリネバクテリウム・グルタミクム(Corynebacterium glutamicum)に関して明示することができる。この付加的情報の目的は遺伝子またはタンパク質の一般定義を限定するものではない。
本発明の特定の実施形態では、メチオニン/炭素源収量はホルミル−THFの脱ホルミル化の低減によって増加し、これはpurU遺伝子(C.グルタミクムのYP_001137322)の発現を減衰させることにより達成することができる。PurU酵素はホルミル−THFデホルミラーゼ反応を触媒する。デホルミラーゼ活性の減衰は、ホモシステインのメチル化に必要なメチル−THFの生産を増加させる。脱ホルミル化によるC1代謝産物の欠如により、メチオニンへ変換できないホモシステインの生産が増加される。そして、ホモシステインは、ホモランチオニンの生産をもたらすO−スクシニルホモセリンとホモシステインの間の反応を触媒する酵素シスタチオニンγシンターゼ(MetB)の基質となる。
本発明の別の特定の実施形態では、メチオニン/炭素源収量はホスホエノールピルビン酸(PEP)の消費の低減によって増加し、これは遺伝子pykAおよびpykFをコードするピルビン酸キナーゼの少なくとも一方または双方の減衰によって達成することができる。PEPのアベラビリティの増加は、アスパラギン酸の重要な前駆体であるオキサロ酢酸(これは次にメチオニンの前駆体となる)の生産を増加させることができる。C.グルタミクムは、YP_226326に相当するただ1つのピルビン酸キナーゼ遺伝子を担持する。
本発明の別の実施形態では、メチオニン/炭素源収量は、微生物の増殖を制限するまたは無機基質に対して微生物を飢餓状態にすることにより増加する。これは培養培地中の利用可能なリン酸塩(phosphate)および/またはカリウムの量を制限することにより達成することができる。炭素はバイオマスの生産および/またはバイオマスの維持には用いられないが、メチオニンの生産には用いられるので、このような細胞増殖の制限によってメチオニン/炭素源収量を向上させることができる。特に、培養培地におけるリン酸塩の濃度はOD600 200未満、好適には150、より好適には100までの増殖を可能にする。OD600 100は、大腸菌ではバイオマス30〜35g/l、酵母では40〜50g/lに相当する。他の微生物については、当業者であれば変換倍率が分かるであろう。大腸菌では、バイオマス1gを生産するのに必要なリン酸塩の量は10〜20mgの間、好適には約18mgである。バイオマス1gを生産するのに必要なカリウムの量は10〜20mgの間、好適には約18mgである。コリネバクテリウム・グルタミクムでは、バイオマス1gを生産するのに必要なリン酸塩の量は14〜21mgの間、好適には約17mgである。バイオマス1gを生産するのに必要なカリウムの量は23〜33gの間、好適には約28mgである。他の微生物については、当業者であれば変換倍率が分かるであろう。
微生物は富化または最少培地で、好適には最少培地で増殖させる。好適な最少培地は以下に記載されている。
メチオニン/炭素源収量を調整するためのこれら3つの手段は単独で使用することもできるし、あるいは1つまたは2つの他の手段と組み合わせて使用することもできる。
よって、purU遺伝子の発現を減衰することによるホルミル−THFの脱ホルミル化の低減は、遺伝子pykA、pykFまたは双方の発現の減衰、ならびに培養培地におけるリン酸塩および/またはカリウムの制限または飢餓と行うことができる。
同様に、purU遺伝子の発現の減衰によるホルミル−THFの脱ホルミル化の低減は、遺伝子pykA、pykFまたは双方の発現の減衰によるPEP消費の低減と行うことができる。
同様に、purU遺伝子の発現の減衰によるホルミル−THFの脱ホルミル化の低減は、培養培地におけるリン酸塩および/またはカリウムの制限または飢餓と行うことができる。
同様に、遺伝子pykA、pykFまたは双方の発現の減衰によるPEP消費の低減は、培養培地におけるリン酸塩および/またはカリウムの制限または飢餓と行うことができる。
本明細書において、特許請求の範囲および明細書の解釈のために以下の用語を用いることができる。
本発明によれば、「培養」、「発酵」または「発酵プロセス」とは、単純炭素源を含有する適当な増殖培地での細菌の増殖を表すために互換的に用いられる。
総メチオニン/炭素源収量は、発酵実施中に消費されたグルコース(g)当たりのメチオニン+NAMの量(NAM量はメチオニン当量)(g)%として定義される。
メチオニンの誘導体はメチオニン変換および/または分解経路から生じる。特に、これらの生成物はS−アデノシル−メチオニン(SAM)チオ−メチル−リボースおよびN−アセチルメチオニン(NAM)である。特にNAMは、単離および脱アシル化によるメチオニンへの変換が可能な、容易に回収できるメチオニン誘導体である。「培養培地からメチオニンを回収する」とは、メチオニン、SAMおよびNAMならびに有用であり得る他のあらゆる誘導体を回収する行為を表す。
メチオニンの前駆体は、メチオニン特異的代謝経路の一部であるか、またはこれらの代謝産物に由来し得る代謝産物として定義される。特に、前駆体はO−スクシニル−ホモセリン(OSH)、γ−シスタチオニン、ホモシステインおよびホモランチオニンである。このメチオニン特異的経路は、酵素ホモセリンスクシニルトランスフェラーゼ(MetA)によるホモセリンのスクシニルホモセリンへの変換で始まる。
「微生物」とは、細菌、酵母または真菌を表す。好適には、微生物は腸内細菌科(Enterobacteriaceae)、バチルス科(Bacillaceae)、ストレプトミセス科(Streptomycetaceae)およびコリネバクテリウム科(Corynebacteriaceae)の中から選択される。より好適には、微生物は、エシェリキア属(Escherichia)、クレブシェラ属(Klebsiella)、パンテア属(Pantoea)、サルモネラ菌属(Salmonella)またはコリネバクテリウム属(Corynebacterium)の種である。いっそうより好適には、微生物は、大腸菌(Escherichia coli)またはコリネバクテリウム・グルタミクム種のいずれかである。
「改変微生物」とは、メチオニン/炭素源収量を増大させる目的で遺伝的に改変された微生物を表す。当業者ならば、どのようにして特定の遺伝子の発現を調整すればよいか分かる。通常の改変としては、遺伝子置換、プロモーターの改変および異種遺伝子の発現のためのベクターの導入を含む、遺伝エレメントで微生物を形質転換することを含む。
「メチオニン/炭素源収量」とは、発酵中に得られたメチオニンの量を消費された炭素源の量で割ったものを表す。それはメチオニンg/炭素源g%またはメチオニンmol/炭素源mol%で表すことができる。これに関して「増強された」とは、特定の非改変の微生物および/または非改変の培養培地と比べた場合の測定可能な増加を示す。好ましい実施形態において、増加は少なくとも2%g/g、好ましくは少なくとも4%g/g、より好ましくは少なくとも7%g/gである。総メチオニン/炭素源収量は好適には少なくとも7%g/g、好適には少なくとも12%g/g、好適には少なくとも15%g/g、最も好適には少なくとも19%g/gである。
この増加を評価するためには、消費されたグルコースおよび生産されたメチオニンの量を測定しなければならない。消費された炭素源の量は、屈折率測定検出を用いるか、または流加溶液に関してはBrixの方法に従い、HPLCにより増殖培地のグルコース濃度を測定することにより計算される。バッチ培養では、消費されたグルコースは、実験開始時の残留グルコース量から実験終了時の残留グルコース量を差し引いたものに相当する。流加発酵では(詳細な説明の例を参照)、消費されたグルコースの量は、バッチ培養におけるグルコースと植菌物中の添加グルコースと流加段階に注入したグルコースの量の合計から実験終了時の残留グルコース量を差し引いたものに相当する。
「得られたメチオニン」には、L−メチオニンと容易に回収できるメチオニン誘導体NAMが含まれる。培地における得られたメチオニンの量は、標品としてL−メチオニン(Fluka、Ref64319)を用いた蛍光測定検出による、OPA/Fmoc誘導体化後のHPLCによって測定される。NAMの量は、標品としてNAM(Sigma、Ref01310)を用いた屈折率測定HPLCを用いて決定される。
本発明による「炭素源」とは、微生物の正常な増殖を支持するために当業者が使用可能ないずれの炭素源も表し、ヘキソース(グルコース、ガラクトースまたはラクトースなど)、五炭糖、単糖類、二糖類、オリゴ糖(スクロース、セロビオースまたはマルトースなど)、糖蜜、デンプンまたはその誘導体、ヘミセルロース、グリセロールおよびそれらの組合せであり得る。特に好ましい単純炭素源はグルコースである。別の好ましい単純炭素源はスクロースである。
本発明による「遺伝子の発現の減衰」とは、遺伝子の発現の部分的または完全な抑制(この場合、減衰されると言われる)を表す。この発現の制は遺伝子発現の阻害、遺伝子発現に必要なプロモーター領域の全部または一部の欠損、遺伝子のコード領域の欠損、または野生型プロモーターのより弱い天然もしくは合成プロモーターとの交換のいずれかであり得る。好適には、遺伝子の減衰は本質的にその遺伝子の完全な欠損であり、これは本発明による株の同定、単離および精製を助ける選択マーカー遺伝子により置換することができる。遺伝子は好適には相同組換えの技術によって不活性化される(Datsenko, K.A. & Wanner, B.L. (2000) "One-step inactivation of chromosomal genes in Escherichia coli K-12 using PCR products". Proc. Natl. Acad. Sci. USA 97: 6640-6645)。
本願明細書において「増強される」または「過剰発現される」とは、例えば、より強いプロモーターを使用するか、または活性が増強された対立遺伝子を使用し、また、おそらくはこれらの手段を組み合わせて、遺伝子のコピー数を増やすことにより、対応するDNAによってコードされる酵素活性の細胞内活性を高めることを表す。
「増加された発現」、「増強された発現」または「過剰発現」は本明細書において互換的に用いられ、同様の意味を有する。
遺伝子の発現を増大させるため、染色体内にコードされていても、あるいは染色体外にコードされていてもよい。染色体内では、当業者に公知の組換え方法により導入可能な1種類または数種類のコピーがゲノム上に存在し得る。染色体外では、遺伝子は、それらの複製起点、よって細胞内でのそれらのコピー数が異なる、様々なタイプのプラスミドにより担持されてもよい。それらは1〜5コピー、約20または最大500として存在してもよく、これらは厳密な複製を有する低コピー数のプラスミド(pSC101、RK2)、低コピー数のプラスミド(pACYC、pRSF1010)または高コピー数のプラスミド(pSK bluescript II)に相当する。
本発明の好ましい実施形態では、この遺伝子は誘導可能な、強度の異なるプロモーターを用いて発現させることができる。これらのプロモーターは同種であっても異種であってもよい。当業者ならば、どのプロモーターが最も便宜か分かり、例えば、プロモーターPtrc、Ptac、PlacまたはλプロモーターcIが広く用いられる。
酵素の発現は対応するメッセンジャーRNA(Carrier and Keasling (1998) Biotechnol. Prog. 15, 58-64)またはタンパク質(例えば、GSTタグ、Amersham Biosciences)を安定化または脱安定化するエレメントにより促進または低減することができる。
本発明はまた、本発明に従って増強される遺伝子の1つまたはいくつかの対立遺伝子を含む微生物に関する。
本発明の記載において、遺伝子およびタンパク質は大腸菌における対応する遺伝子の名称を用いて識別される。しかしながら、特に断りのない限り、これらの名称の使用は本発明に従うより一般的な意味を有し、他の生物、より詳しくは微生物における対応する遺伝子およびタンパク質の総てを包含する。
PFAM(アラインメントのタンパク質ファミリーデータベースおよび隠れマルコフモデル;http://www.sanger.ac.uk/Software/Pfam/)は、タンパク質配列アラインメントを多数集めたものである。各PFAMにより、多重アラインメントを視覚化し、タンパク質ドメインを調べ、生物間の分布を評価し、他のデータベースへのアクセスを確保し、既知のタンパク質構造を視覚化することができる。
30個の主要な系統発生系を示す66個の完全に配列決定されたゲノムからのタンパク質配列を比較することにより、COG(タンパク質のオーソロガス群のクラスター;http://www.ncbi.nlm.nih.gov/COG/)が得られる。各COGは、少なくとも3つの系から定義されるので、前に保存されたドメインを同定することができる。
相同配列およびそれらの相同性%を同定する手段は当業者によく知られており、特にBLASTプログラムが挙げられ、このプログラムは、ウェブサイトhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/BLAST/から、このウェブサイト上に示されているデフォルトパラメーターとともに利用することができる。次いで、例えばプログラムCLUSTALW(http://www.ebi.ac.uk/clustalw/)またはMULTALIN(http://prodes.toulouse.inra.fr/multalin/cgi-bin/multalin.pl)を、これらのウェブサイト上に示されているデフォルトパラメーターとともに用いて、得られた配列を活用する(例えば、整列させる)ことができる。
当業者ならば、GenBank上で得られる既知の遺伝子に関する参考番号を用いて他の生物、細菌株、酵母、真菌、哺乳類、植物などにおける同等の遺伝子を決定することができる。この常法は、有利には、他の微生物由来の遺伝子との配列アラインメントを行い、縮重プローブを設計して、他の生物における対応する遺伝子をクローニングすることにより決定することができるコンセンサス配列を使用して行われる。これらの分子生物学の常法は当業者によく知られており、例えば、Sambrook et al. (1989 Molecular Cloning: a Laboratory Manual. 2nd ed. Cold Spring Harbor Lab., Cold Spring Harbor, New York)に記載されている。
「生物が無機基質の制限を受ける」とは、その微生物の増殖が、なお弱い増殖を許容しつつ、供給された非有機化学物質の量により支配される条件を定義する。これらの物質の例は、リン酸塩、カリウム、マグネシウムまたはこれらの組合せである。
ある無機基質に対して微生物を飢餓状態にするとは、その無機基質が存在しないために微生物の増殖が完全に停止する条件を定義する。これらの基質の例は、リン酸塩、カリウム、マグネシウムまたはこれらの組合せである。
本発明において、本発明者らは、生産株の代謝操作によってメチオニン/炭素源収量を増加させることを目的とした。本発明の特定の実施形態では、メチオニン/グルコースおよび/またはメチオニン/スクロース収量(g/g)は少なくとも10%g/g、好適には少なくとも15%g/g、より好適には19%g/gである。
本発明の特定の実施形態では、硫黄の同化、セリンの生産、そのグリシンへの変換またはグリシンの切断に関与する少なくとも1つの遺伝子の発現が増加される。メチオニンは硫黄を含有するアミノ酸(C5H11NO2S)であるので、微生物の硫黄同化を増加させることが有利である。さらに、アミノ酸セリンおよびグリシンの生産ならびにグリシンの切断(すなわち、異化)を増加させることも有利である。グリシンの切断とセリンのグリシンへの変換はメチレン−THFを生産する2つの主要な反応であり、このメチレン−THFはメチル−THFへと還元されることができ、これはその後のホモシステインからメチオニンへのメチル化に必要である。セリンの生産は酵素3−ホスホグリセリン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホセリンホスファターゼおよびホスホセリンアミノトランスフェラーゼによって触媒される。グリシンの切断はグリシン切断複合体によって触媒される。
大腸菌およびコリネバクテリウム・グルタミクムでは、それらの活性を増加させることができ、かつ、従前に記載されている活性に関与する酵素は以下の遺伝子によってコードされている(受託番号および対応するポリペプチドの機能が続く):
Figure 2010539962
本発明の特定の実施形態では、硫酸/チオ硫酸インポーターとチオ硫酸塩特異的システインシンターゼをコードするオペロンcysPUWAM、および/または亜硫酸レダクターゼとPAPSレダクターゼをコードするオペロンcysJIHの発現が増加される。コリネバクテリウムでは、cysA、cysT、cyIおよびcysJの発現が増加されるのが好ましい。
本発明の別の特定の実施形態では、オペロンgcvTHPの発現および/またはグリシン切断複合体をコードする遺伝子lpdが増加される。グリシン切断複合体は、おそらくは合成遺伝子としてのコリネバクテリウム・ジェケイウム(Corynebacterium jekeium)由来の遺伝子gcvTHPを導入することにより、コリネバクテリウム・グルタミクムに導入し、過剰発現させることができる。
本発明の別の特定の実施形態では、serA、serB、serCまたはglyAなど、グリシンの生産に関与する少なくとも1つの遺伝子が過剰発現される。
本発明の別の実施形態では、メチオニン生産を促進するために、メチオニン生合成の代謝経路に関与する酵素を過剰発現させるか、またはそれらの活性を増加させることができる。特に、このような酵素をコードする以下の遺伝子の少なくとも1つを過剰発現させることができる。
・metF 1790377 Cgl2171 5,10−メチレンテトラヒドロ葉酸レダクターゼ
・WO2005/10856に記載されているようにS−アデノシルメチオニンおよび/またはメチオニンに対するフィードバック感受性が低減されているホモセリンスクシニルトランスフェラーゼをコードするmet A(1790443)対立遺伝子、またはコリネバクテリウム・グルタミクムの場合には遺伝子metX Cgl0652
・トレオニンに対するフィードバック阻害が低減されたアスパルトキナーゼ/ホモセリンデヒドロゲナーゼをコードするthrAまたはthrA(1786183)対立遺伝子
・コリネバクテリウム・グルタミクムの場合には、WO2007/012078に記載のように潜在的にフィードバック耐性であるaspおよびhomが過剰発現され得る
・metH 1790450 Cgl1507 B12依存性ホモシステイン−N5−メチルテトラヒドロ葉酸トランスメチラーゼ
・CysE 1790035 Cgl2563 セリンアセチルトランスフェラーゼ
C.グルタミクムにおけるmetY(Cgl0653)の過剰発現は、遺伝子aecD/metB(Cgl2309/Cgl2446)とともに、または伴わずに意図することができる。
metFおよびmetHの過剰発現は、引用することにより本願の一部とされるWO2007/077041およびWO2007/012078に示唆されている。この文献において発明者らは、metFのメッセンジャーRNAを安定化するエレメントを用いたmetFのいっそうさらなる過剰発現がメチオニン生産をさらに増加させたことを証明している。これらの安定化エレメントは通常、RNA分解ヌクレアーゼによる作用を軽減するループ構造である(Carrier and Keasling (1998) Biotechnol. Prog. 15, 58-64)。
その阻害剤SAMおよびメチオニンに対するフィードバック感受性が低減されているホモセリンスクシニルトランスフェラーゼ対立遺伝子の過剰発現は、引用することにより本願の一部とされる特許出願WO2005/111202に記載されている。
cysEの過剰発現は、引用することにより本願の一部とされるWO2007/077041に示唆されている。
メチオニンの生産は、引用することにより本願の一部とされる特許出願WO2004/076659に記載されているように、優先的にまたは排他的にHSを用い、従って、O−スクシニル−ホモセリンからホモシステインを生産する変更されたmetB対立遺伝子を使用することによってさらに増加させることができる。
大腸菌におけるL−メチオニン、その前駆体またはそれに由来する化合物の生産のさらなる増加は、特許出願JP2000/157267に示唆されているようにメチオニンレギュロンのダウンレギュレーションを担うリプレッサータンパク質MetJ(GenBank 1790373)の遺伝子を減衰または欠失させることによって達成される。コリネバクテリウムでは、WO2007/012078に示されているように、マスター硫黄レギュレーターMcbR(AAP45010)を欠失させるべきである。
本発明の別の特定の実施形態では、副産物であるイソロイシンの生産が低減される。イソロイシンは、純粋なメチオニンの生産コストを大幅に増大させる大きな問題を伴って初めて分離可能なアミノ酸である。さらに、イソロイシンの生産では、メチオニンの生産に使用できた炭素を消費する。従って、イソロイシンの生産をできる限り低く維持するのが望ましい。
イソロイシンは、トレオニン生合成経路を介するか、またはシステインの不在下でのO−スクシニルホモセリンのγ−脱離活性の反応を介して生産される。γ−脱離活性を低減する手段は、引用することにより本願の一部とされる特許出願WO2006/082254およびWO2007/077041に記載されている。
大腸菌などの非改変微生物では、イソロイシンの生産は検出レベル(HPLC)に満たない。改変微生物では、その生産量は2%イソロイシンg/グルコースに達し得る。培地において回収されるイソロイシンの量は40mMを超え得る。
本発明者らは、セリン生合成に関与する以下の遺伝子のうち少なくとも1つの過剰発現がまたイソロイシンの生産も低減することを示した。
Figure 2010539962
本発明のさらに特定の実施形態では、本発明者らは、増強されたserA、serBおよび/またはserCの発現が副産物イソロイシンの生産を低減することを証明した。
本発明の別の特定の実施形態では、副産物ホモランチオニンの生産が低減される。ホモランチオニンは、活性化されたホモセリンとホモシステインから生産されるアミノ酸である(Kromer et al (2006) J Bacteriol 188, 609-18;およびBASFによる特許出願WO2007/051725)。ホモランチオニンは、純粋なメチオニンの生産コストを大幅に増大させる大きな問題を伴って初めて分離可能なアミノ酸である。さらにホモランチオニンは2つのアスパラギン酸に由来するホモセリン分子と還元型硫黄分子を含んでなり、これらは総て、メチオニンへ変換されれば、メチオニン/炭素源収量を増大させることができる。よって、ホモランチオニンの生産はできる限り低く維持され、使用される前駆体がメチオニンへ変換されることが望ましい。PCT出願WO2007/051725は、ホモランチオニンの生産を低減するためのいくつかの手段を提案している。発明者らは、ホモランチオニンの生産を低減すると同時に、基質であるホモシステインをメチオニンへ変換することができる他の手段を見出した。ホモシステインをメチオニンへ特異的に変換する手段としては、purU遺伝子によりコードされているホルミル−THFデホルミラーゼ活性の減衰、metF遺伝子によりコードされているメチレン−THFレダクターゼ活性の過剰発現、pykAおよび/またはpykF遺伝子の発現の減衰、serA、serBもしくはserCの過剰発現、またはlpd遺伝子の過剰発現である。
L−メチオニン、その前駆体またはそれに由来する化合物の発酵生産に用いる硫黄源は下記のいずれであってもよい:硫酸塩、チオ硫酸塩、硫化水素、ジチオン酸塩、亜ジチオン酸塩、亜硫酸塩またはそれらの組合せ。本発明の好ましい実施形態では、硫黄源は硫酸塩および/またはチオ硫酸塩である。
好ましい炭素源として、本発明者らはグルコースまたはスクロースを推奨する。
本発明はまた、L−メチオニン、その前駆体またはそれに由来する化合物を生産するための方法であって、上記のメチオニン生産微生物の発酵、メチオニン、その前駆体または誘導体の濃縮、および発酵液の目的生成物の単離を含む方法に関する。
当業者ならば、本発明による微生物のための培養条件を定義することができる。特に、細菌は、C.グルタミクムでは20℃〜55℃の間、好適には25℃〜40℃の間、より具体的には約30℃、大腸菌では約37℃の温度で発酵される。
発酵は一般に、用いる細菌に適合された既知の定義組成の無機培養培地(少なくとも1種類の単純炭素源と、所望により代謝産物の生産に必要な補助基質を含有)を用いた発酵槽で行う。
特に、大腸菌用の無機培養培地はM9培地(Anderson, 1946, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 32:120-128)、M63培地(Miller, 1992; A Short Course in Bacterial Genetics: A Laboratory Manual and Handbook for Escherichia coli and Related Bacteria, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, New YorkまたはSchaefer et al. (1999, Anal. Biochem. 270: 88-96)により定義されているような培地と同一または類似の組成であり得る。
同様に、C.グルタミクム用の無機培養培地はBMCG培地(Liebl et al., 1989, Appl. Microbiol. Biotechnol. 32: 205-210)またはRiedel et al. (2001, J. MoI. Microbiol. Biotechnol. 3: 573-583)により記載されているような培地と同一または類似の組成であり得る。培地には突然変異によって導入された栄養要求性を補償するための添加を行うことができる。
発酵後、L−メチオニン、その前駆体またはそれに由来する化合物を回収し、必要であれば精製する。培養培地におけるメチオニンおよびN−アセチル−メチオニンなどの生産された化合物の回収および精製のための方法は当業者によく知られている。
所望により、発酵産物の精製の際には、0〜100%、好適には少なくとも90%、より好適には95%、いっそうより好適には少なくとも99%のバイオマスが保持され得る。所望により、メチオニン誘導体であるN−アセチル−メチオニンは、メチオニンを回収する前に脱アシル化によりメチオニンへ変換する。
本発明はまた、メチオニンの発酵生産のために至適化され(すなわち、非改変微生物に比べて改良されたメチオニン/炭素源収量を有する)、かつ、上記の遺伝的改変を含む微生物に関する。
大腸菌におけるメチオニンの生合成。略号:P リン酸、GA3P グリセルアルデヒド−3−リン酸、PGA ホスホグリセリン酸、PEP ホスホエノールピルビン酸、Pyr ピルビン酸、Asp アスパラギン酸、Asp−P アスパルチルリン酸、Asp−SA アスパラギン酸セミアルデヒド、homoser ホモセリン、OSH O−スクシニルホモセリン、γ−cys γ−シスタチオニン、homocys ホモシステイン、homolan ホモランチオニン、THF テトラヒドロ葉酸、Ser セリン、Cyst システイン、Gly グリシン、PPP 五炭糖リン酸シャント。 3つの異なる培養条件:リン酸過剰での増殖(黒い記号)、100UDO600nmのリン酸飢餓下での増殖(白い記号)およびリン酸制限下での増殖(グレーの記号)下で増殖させた株1 PtrcF−cysPUWAM PtrcF−cysJIH ΔpykFΔpykA Ptrc09−gcvTHPに関するDO600nmおよびYmet+NAMの評価
発明の詳細な説明
metJ遺伝子によりコードされているメチオニンリプレッサーがクロラムフェニコールカセット(ΔmetJ::Cm)で置換され、かつ、メチオニンおよびSAMに対するフィードバック感受性が低減されているmetA対立遺伝子(metA11)を担持する大腸菌株は、2004年5月12日に出願されたPCT WO2005108561に記載されている。染色体中の構造遺伝子の上流に組み込まれた人工プロモーターからの遺伝子metFおよびmetH(Ptrc−metF、Ptrc−metH)の過剰発現が特許出願WO2007/077041に記載されている。この文献にはまた、トレオニンに対するフィードバック阻害が低減されているアスパルトキナーゼ/ホモセリンデヒドロゲナーゼ(thrA)の過剰発現ならびにプラスミドpME101からのセリンアセチル−トランスフェラーゼ(cysE)およびmetA11の過剰発現も記載されている。上記の特許出願に記載されている総ての改変を有する株(本願では株1と呼ぶ)は、遺伝子型ΔmetJ metA11 Ptrc−metH Ptrc−metF(pME101−thrA1−cysE−PgapA−metA11)を有する。下記の後続構築物は総て、これらの構築物に基づくものである。
オペロンcysPUWAM、cysJIH、gcvTHPと遺伝子metF、serA、serC、serB、glyAおよびlpdを過剰発現する株ならびに遺伝子pykA、pykFおよびpurUの欠失を有する株の構築
metFを除く総ての構築物は、まず大腸菌株MG1655にて作製した後、形質導入により最終的な株に導入した。
MG1655 Ptrc−cysPUWAMの構築
オペロンcysPUWAMを異種Ptrcプロモーターの制御下に置くために、Datsenko & Wanner (2000)により記載されている相同組換え戦略を用いた。この戦略により、着目する遺伝子の上流にクロラムフェニコールまたはカナマイシン耐性カセットを異種プロモーターとともに挿入することができる。この目的で、以下のオリゴヌクレオチドを用いた。
Ptrc−cysPUWAM F(配列番号1)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子cysPの配列(2541512〜2541578)に相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・クロラムフェニコール耐性カセットの増幅のための領域(太字の大文字)(Datsenko, K.A. & Wanner, B.L., 2000, PNAS, 97:6640-6645の参照配列)
・−35〜−10のボックス(下線)を有するtrcプロモーター配列の領域(斜体の大文字)
Ptrc−cysPUWAM R(配列番号2)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子cysPの上流領域の配列(2541644〜2541578)に相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・クロラムフェニコール耐性カセットの増幅のための領域(太字の大文字)(Datsenko, K.A. & Wanner, B.L., 2000, PNAS, 97:6640-6645の参照配列)
・バクテリオファージT7ターミネーター配列(Genbank V01146)の領域(斜体下線の大文字)
オリゴヌクレオチドPtrc−cysPUWAM FおよびPtrc−cysPUWAM Rを用いて、プラスミドpKD3からクロラムフェニコール耐性カセットを増幅した。次に、得られたPCR産物を、エレクトロポレーションによって株MG1655(pKD46)に導入した。この株では、Redレコンビナーゼ酵素を発現させ、相同組換えを可能とした。次に、クロラムフェニコール耐性形質転換体を選択し、以下に示されるオリゴヌクレオチドPtrc−cysPUWAMRvおよびPtrc−cysPUWAMFvを用いたPCR分析によって、耐性カセットの挿入を確認した。得られた株をMG1655 Ptrc−cysPUWAM:Cmと呼称した。
Ptrc−cysPUWAMRv(配列番号3):GCAGGATTTGTACGTCGGTCACC(2541260〜2541282の配列と相同)
Ptrc−cysPUWAMFv(配列番号4):cgtcttgaactaagttcaccaggc(2541812〜2541789の配列と相同)
MG1655 Ptrc−cysJIHの構築
オペロンcysJIHを異種Ptrcプロモーターの制御下に置くために、Datsenko & Wanner (2000)により記載されている相同組換え戦略を用いた。この戦略により、着目する遺伝子の上流にクロラムフェニコールまたはカナマイシン耐性カセットを異種プロモーターとともに挿入することができる。この目的で、以下のオリゴヌクレオチドを用いた。
PtrcF−cysJIH R(配列番号5)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子cysJの配列(2889935〜2889987)に相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・カナマイシン耐性カセットの増幅のための領域(太字の大文字)(Datsenko, K.A. & Wanner, B.L., 2000, PNAS, 97:6640-6645の参照配列)
・−35〜−10のボックス(下線)を有するtrcプロモーター配列の領域(斜体の大文字)
PtrcF−cysJIH F(配列番号6)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子cysJの上流領域の配列(2890047〜2889988)に相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・カナマイシン耐性カセットの増幅のための領域(太字の大文字)(Datsenko, K.A. & Wanner, B.L., 2000, PNAS, 97:6640-6645の参照配列)
・バクテリオファージT7ターミネーター配列(Genbank V01146)の領域(斜体下線の大文字)
オリゴヌクレオチドPtrcF−cysJIH FおよびPtrcF−cysJIH Rを用いて、プラスミドpKD4からカナマイシン耐性カセットを増幅した。次に、得られたPCR産物を、エレクトロポレーションによって株MG1655(pKD46)に導入した。この株では、Redレコンビナーゼ酵素を発現させ、相同組換えを可能とした。次に、カナマイシン耐性形質転換体を選択し、以下に示されるオリゴヌクレオチドPtrc−cysJIHFvおよびPtrc−cysJIHRvを用いたPCR分析によって、耐性カセットの挿入を確認した。得られた株をMG1655 Ptrc−cysJIH:Kmと呼称した。
Ptrc−cysJIHFv(配列番号7):GCAGTTCGACAAGTTCTTTCACC(2889042〜2889064の配列と相同)
Ptrc−cysJIHRv(配列番号8):CCAGAACACAACACCCTAACATAGCG(2890663〜2890638の配列と相同)
MG1655 Ptrc09−gcvTHPの構築
オペロンgcvTHPを異種Ptrcプロモーターの制御下に置くために、Datsenko & Wanner (2000)により記載されている相同組換え戦略を用いた。この戦略により、着目する遺伝子の上流にクロラムフェニコールまたはカナマイシン耐性カセットを異種プロモーターとともに挿入することができる。この目的で、以下のオリゴヌクレオチドを用いた。
Ptrc−gcvTHP F(配列番号9)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子gcvTの配列(3048630〜3048687)に相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・カナマイシン耐性カセットの増幅のための領域(太字の大文字)(Datsenko, K.A. & Wanner, B.L., 2000, PNAS, 97:6640-6645の参照配列)
・−35〜−10のボックス(下線)を有するtrcプロモーター配列の領域(斜体の大文字)
Ptrc−gcvTHP R(配列番号10)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子gcvTの上流領域の配列(3048887〜3048830)に相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・カナマイシン耐性カセットの増幅のための領域(太字の大文字)(Datsenko, K.A. & Wanner, B.L., 2000, PNAS, 97:6640-6645の参照配列)
オリゴヌクレオチドPtrc−gcvTHP FおよびPtrc−gcvTHP Rを用いて、プラスミドpKD4からカナマイシン耐性カセットを増幅した。次に、得られたPCR産物を、エレクトロポレーションによって株MG1655(pKD46)に導入した。この株では、Redレコンビナーゼ酵素を発現させ、相同組換えを可能とした。次に、カナマイシン耐性形質転換体を選択し、以下に示されるオリゴヌクレオチドPtrc−gcvTHP F2およびPtrc−gcvTHP R2を用いたPCR分析によって、耐性カセットの挿入を確認した。得られた株をMG1655 Ptrc−gcvTHP:Kmと呼称した。
Ptrc−gcvTHP F2(配列番号11):CTATCACACCGCCAGAGGCATTC(3048399〜3048421の配列と相同)
Ptrc−gcvTHP R2(配列番号12):CCCATCACACTTTCATCTCCCG(3049106〜3049085の配列と相同)
MG1655 ΔpykAの構築
pykA遺伝子を欠失させるため、Datsenko & Wanner (2000)により記載されている相同組換え戦略を用いた。この戦略により、着目する遺伝子へクロラムフェニコールまたはカナマイシン耐性カセットを挿入することができる。この目的で、以下のオリゴヌクレオチドを用いた。
DpykA F(配列番号13)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・pykA領域の配列(1935756〜1935838)に相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・クロラムフェニコール耐性カセットの増幅のための領域(太字の大文字)(Datsenko, K.A. & Wanner, B.L., 2000, PNAS, 97:6640-6645の参照配列)
DpykA R(配列番号14)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・pykA領域の配列(1937135〜1937055)に相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・クロラムフェニコール耐性カセットの増幅のための領域(太字の大文字)(Datsenko, K.A. & Wanner, B.L., 2000, PNAS, 97:6640-6645の参照配列)
オリゴヌクレオチドDpykA FおよびDpykA Rを用いて、プラスミドpKD3からクロラムフェニコール耐性カセットを増幅した。次に、得られたPCR産物を、エレクトロポレーションによって株MG1655(pKD46)に導入した。この株では、Redレコンビナーゼ酵素を発現させ、相同組換えを可能とした。次に、クロラムフェニコール耐性形質転換体を選択し、以下に示されるオリゴヌクレオチドpykA FおよびpykA Rを用いたPCR分析によって、耐性カセットの挿入を確認した。得られた株をMG1655 ΔpykA::Cmと呼称した。
PykA F(配列番号15):ggcaattaccctcgacgtaccgg(1935338〜1935360の配列と相同)
PyKA R(配列番号16):ccgcctctaacagatcatccatcgg(1935401〜1937425の配列と相同)
MG1655 ΔpykFの構築
pykF遺伝子を欠失させるため、Datsenko & Wanner (2000)により記載されている相同組換え戦略を用いた。この戦略により、着目する遺伝子へクロラムフェニコールまたはカナマイシン耐性カセットを挿入することができる。この目的で、以下のオリゴヌクレオチドを用いた。
DpykF F(配列番号17)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・pykF領域の配列(1753689〜1753767)に相同な領域(小文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・カナマイシン耐性カセットの増幅のための領域(太字の大文字)(Datsenko, K.A. & Wanner, B.L., 2000, PNAS, 97:6640-6645の参照配列)
DpykF R(配列番号18)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・pykF領域の配列(1755129〜1755051)に相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・カナマイシン耐性カセットの増幅のための領域(太字の大文字)(Datsenko, K.A. & Wanner, B.L., 2000, PNAS, 97:6640-6645の参照配列)
オリゴヌクレオチドDpykF FおよびDpykF Rを用いて、プラスミドpKD4からカナマイシン耐性カセットを増幅した。次に、得られたPCR産物を、エレクトロポレーションによって株MG1655(pKD46)に導入した。この株では、Redレコンビナーゼ酵素を発現させ、相同組換えを可能とした。次に、カナマイシン耐性形質転換体を選択し、以下に示されるオリゴヌクレオチドpykF FおよびpykF Rを用いたPCR分析によって、耐性カセットの挿入を確認した。得られた株をMG1655 DpykF::kmと呼称した。
PykF F(配列番号19):gcgtaaccttttccctggaacg(1753371〜1753392の配列と相同)
PykF R(配列番号20):gcgttgctggagcaacctgccagc(1755518〜1755495の配列と相同)
MG1655 ΔpurUの構築
purU遺伝子を欠失させるため、Datsenko & Wanner (2000)により記載されている相同組換え戦略を用いた。この戦略により、着目する遺伝子へクロラムフェニコールまたはカナマイシン耐性カセットを挿入することができる。この目的で、以下のオリゴヌクレオチドを用いた。
DpurU F(配列番号21)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・purU領域の配列(1287929〜1287849)に相同な領域(小文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・カナマイシン耐性カセットの増幅のための領域(太字の大文字)(Datsenko, K.A. & Wanner, B.L., 2000, PNAS, 97:6640-6645の参照配列)
DpurU R(配列番号22)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・purU領域の配列(1286948〜1287028)に相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・カナマイシン耐性カセットの増幅のための領域(太字の大文字)(Datsenko, K.A. & Wanner, B.L., 2000, PNAS, 97:6640-6645の参照配列)
オリゴヌクレオチドDpurU FおよびDpurU Rを用いて、プラスミドpKD4からカナマイシン耐性カセットを増幅した。次に、得られたPCR産物を、エレクトロポレーションによって株MG1655(pKD46)に導入した。この株では、Redレコンビナーゼ酵素を発現させ、相同組換えを可能とした。次に、カナマイシン耐性形質転換体を選択し、以下に示されるオリゴヌクレオチドpurU FおよびpurU Rを用いたPCR分析によって、耐性カセットの挿入を確認した。得られた株をMG1655 DpurU::Kmと呼称した。
PurU F(配列番号23):ggaatgcaatcgtagccacatcgc(1288424〜1288447の配列と相同)
PurU R(配列番号24):gcggattcgttgggaagttcaggg(1286129〜1286452の配列と相同)
pCC1BAC−serA−serCの構築
serAおよびserC遺伝子の発現を増大させるために、それらの適切なプロモーターを用い、コピー制御ベクターpCC1BAC(Epicentre)から酵素を発現させることにより、メチオニン生産細胞においてこれら2つの遺伝子の遺伝子量を増大させた。この目的で、まず、オリゴヌクレオチド−serC F(XbaI)およびserC R(HindIII)を用い、大腸菌ゲノムからserC遺伝子を増幅した。このPCR産物を、酵素XbaIおよびHindIIIを用いて制限処理し、同じ制限酵素で制限処理したベクターpUC18(Stratagene)にクローニングした。得られたベクターをpUC18−serCと呼称した。
serC F(XbaI)(配列番号25)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子serCの配列(956619〜956644)と相同な領域(小文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・XbaI部位を担持する領域(太字の大文字)
serC R(HindIII)(配列番号26)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子serCの配列(958028〜958004)と相同な領域(大文字)
・HindIII部位を担持する領域(太字の大文字)
次に、オリゴヌクレオチドserA F(XbaI)およびserA R(SmaI−HindIII)を用い、serA遺伝子を大腸菌ゲノムから増幅した。このPCR産物を、酵素XbaIおよびSmaIを用いて制限処理し、同じ制限酵素で制限処理したベクターpUC18−serCにクローニングした。得られたベクターを配列決定により確認し、pUC18−serA−serCと呼称した。
serA F(XbaI)(配列番号27)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子serAの配列(3055198〜3055218)と相同な領域(小文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・XbaI部位を担持する領域(大文字)
serA R(SmaI−HindIII)(配列番号28)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子serAの配列(3056878〜3056859)と相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・SmaIおよびHindIII部位を担持する領域(太字)
遺伝子serAおよびserCをコピー制御ベクターpCC1BACに導入するために、ベクターpUC18−serA−serCを酵素HindIIIで制限処理し、HindIIIクローニングレディpCC1BAC(Epicentre)にクローニングした。得られた構築物を確認し、pCC1BAC−serA−serCと呼称した。
ベクターpCC1BAC−serB−serA−serCの構築
serA、serBおよびserC遺伝子の発現を増大させるために、それらの適切なプロモーターを用い、コピー制御ベクターpCC1BAC(Epicentre)から酵素を発現させることにより、メチオニン生産細胞においてこれら3つの遺伝子の遺伝子量を増大させた。この目的で、オリゴヌクレオチドserB(SphI)およびserB(SmaI)を用い、大腸菌ゲノムからserB遺伝子を増幅した。このPCR産物を、酵素SphIおよびSmaIを用いて制限処理し、同じ制限酵素で制限処理したベクターpUC18−serA−serCにクローニングした。得られたベクターをpUC18−serB−serA−serCと呼称した。
serB(SphI))(配列番号29)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子serBの配列(4622362〜4622383)と相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・SphI部位を担持する領域(下線の大文字)
serB(SmaI)(配列番号30)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子serBの配列(4623433〜4623412)と相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・SmaI部位を担持する領域(下線の大文字)
・バクテリオファージT7ターミネーター配列(Genbank V01146)の領域(斜体の大文字)
遺伝子serA、serBおよびserCをコピー制御ベクターpCC1BACに導入するために、ベクターpUC18−serB−serA−serCを酵素HindIIIで制限処理し、HindIIIクローニングレディpCC1BAC(Epicentre)にクローニングした。得られた構築物を確認し、pCC1BAC−serB−serA−serCと呼称した。
ベクターpCC1BAC−serB−glyA−serA−serCの構築
serA、serB、serCおよびglyA遺伝子の発現を増大させるために、それらの適切なプロモーターを用い、コピー制御ベクターpCC1BAC(Epicentre)から酵素を発現させることにより、メチオニン生産細胞においてこれら3つの遺伝子の遺伝子量を増大させた。この目的で、オリゴヌクレオチドPglyA F(HindIII)およびglyA R(EcoRI−HindIII)を用い、大腸菌ゲノムからglyA遺伝子を増幅した。このPCR産物を、酵素HindIIIを用いて制限処理し、クレノウ断片で平滑末端化し、制限酵素SmaIで制限処理したベクターpUC18−serB−serA−serCにクローニングした。得られたベクターをpUC18−serB−glyA−serA−serCと呼称した。
PglyA F(HindIII)(配列番号31)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・glyA領域の配列(2683760〜2683742)と相同な領域(太字の大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・HindIII部位を担持する領域(下線の大文字)
glyA R(EcoRI−HindIII)(配列番号32)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・glyA領域の配列(2682084〜2682061)と相同な領域(斜体の大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・HindIIIおよびEcoRI部位を担持する領域(下線の大文字)
遺伝子serA、serB、serCおよびglyAをコピー制御ベクターpCC1BACに導入するために、ベクターpUC18−serB−glyA−serA−serCを酵素HindIIIで制限処理し、HindIIIクローニングレディpCC1BAC(Epicentre)にクローニングした。得られた構築物を確認し、pCC1BAC−serB−glyA−serA−serCと呼称した。
ベクターpJB137−lpdの構築
lpd遺伝子を、オリゴヌクレオチドlpd F(HindIII)およびlpd R(EcoRI)を用い、大腸菌ゲノムから増幅した。このPCR産物を、酵素EcoRIおよびHindIIIを用いて制限処理し、同じ制限酵素により制限処理したベクターpJB137にクローニングした。得られたベクターをpJB137−lpdと呼称した。
lpd F(HindIII)(配列番号33)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子lpdの配列(127644〜127668)と相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・HindIII部位を担持する領域(太字の大文字)
lpd R(EcoRI)(配列番号34)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子lpdの配列(129404〜129380)と相同な領域(大文字)(ウェブサイトhttp://www.ecogene.org/の参照配列)
・EcoRI部位を担持する領域(太字の大文字)
得られた構築物を確認し、pJB137−lpdと呼称した。
個々の突然変異の株1への組込み
次に、P1ファージの形質導入および必要であれば耐性カセットの除去によりΔmetJ met A11 Ptrc−metH Ptrc−metF株から以下の株を誘導した。構築された株は次の通りである。
Figure 2010539962
P1の形質導入および抗生物質耐性カセットの除去を介した導入は、ΔmetJ metA11 Ptrc−metH Ptrc−metF PtrcF−cysPUWAM::Cm PtrcF−cysJIH.:Km株により例示される。Ptrc36−ARNmst17−metF(下記参照)を含有する株を除く他の総ての構築物も同様にして構築した。
プロモーター構築物PtrcF−cysPUWAM::CmをMG1655 ΔmetJ metA11 Ptrc−metH Ptrc−metF株に導入するために、ファージP1形質導入法を用いた。以下に示されるプロトコールを、MG1655 PtrcF−cysPUWAM::Cm株のファージ溶解液の調製とその後のMG1655 ΔmetJ metA11 Ptrc−metH Ptrc−metFへの形質導入を含む二段階で行った。
ファージ溶解液P1の調整:
・10mlのLB+Km50μg/ml+グルコース0.2%+CaCl 5mMのMG1655 PtrcF−cysPUWAM::Cmの一晩培養物100μlを植菌する。
・振盪しながら37℃で30分間インキュベートする。
・MG1655株で調製されたファージ溶解液P1 100μlを添加する(約1.10ファージ/ml)
・総ての細胞が溶解するまで37℃で3時間振盪する。
・200μlのクロロホルムを加え、ボルテックスにかける。
・4500gで10分間遠心分離して細胞残渣を除去する。
・上清を滅菌試験管に移し、200μlのクロロホルムを加える。
・溶解液を4℃で保存する。
形質導入
・LB培地中のMG1655 ΔmetJ metA11 Ptrc−metH Ptrc−metFの一晩培養物5mlを1500gで10分間遠心分離する。
・2.5mlの10mM MgSO、5mM CaClに細胞ペレットを懸濁させる。
・対照試験管:100μlの細胞
100μlのファージP1 MG1655 PtrcF−cysPUWAM::Cm
・供試試験管:100μlの細胞+100μlのファージP1 MG1655 PtrcF−cysPUWAM::Cm
・振盪せずに30℃で30分間インキュベートする。
・各試験管に100μlの1Mクエン酸ナトリウムを加え、ボルテックスにかける。
・1mlのLBを加える。
・振盪しながら37℃で1時間インキュベートする。
・試験管を7000rpmで3分間遠心分離した後、LB+Cm 50μg/mlのディッシュに拡げる。
・37℃で一晩インキュベートする。
株の確認
クロラムフェニコール耐性形質転換体を選択し、プロモーター構築物MG1655 PtrcF−cysPUWAM::Cmの存在を、MG1655 PtrcF−cysPUWAM::Cm株の確認に関して上記されているオリゴヌクレオチドを用いたPCR分析により確認した。得られた株をΔmetJ metA11 Ptrc−metH Ptrc−metF PtrcF−cysPUWAM::Cmと呼称した。次に、PtrcF−cysJIH対立遺伝子を、上記のようなP1形質導入手順を用いて導入した。得られた株をΔmetJ metA11 Ptrc−metH Ptrc−metF PtrcF−cysPUWAM::Cm PtrcF−cysJIH::Kmと呼称した。
pykAおよびpykFの欠失を導入するため、DmetJ metA11 Ptrc−metH Ptrc−metF PtrcF−cysPUWAM::Cm PtrcF−cysJIH::Km株から耐性カセットを除去した。
この目的で、耐性カセットのFRT部位に作用するFLPリコンビナーゼを有するプラスミドpCP20をエレクトロポレーションによって組換え株に導入した。42℃で一連の培養を行った後、これら2つのカセットの欠損をPCR分析により確認した。得られた株をΔmetJ metA11 Ptrc−metH Ptrc−metF PtrcF−cysPUWAM PtrcF−cysJIHと呼称した。次いで、pykAおよびpykF対立遺伝子の欠失をP1形質導入により導入することができる。同様に、purU遺伝子およびグリシン切断複合体過剰発現構築物Ptrc09−gcvTHPの欠失も、対応するカセットの除去の後に導入した。
近接しているため、構築物Ptrc36−ARNmst17−metFはP1形質導入によって導入することができず、PCRによる導入によって構築した。
この目的で、Datsenko & Wanner (2000)により記載されている相同組換え戦略を用いた。この戦略により、着目する遺伝子の近傍にクロラムフェニコールまたはカナマイシン耐性カセットを導入することができる。この目的で以下のオリゴヌクレオチドを用いた。
Ptrc36−ARNmst−metF(配列番号35)
Figure 2010539962
太字の大文字:リボソーム結合部位および−10領域
小文字:RNA安定化配列
斜体の大文字:Ptrcプロモーターの部分
Ptrc−metF F(配列番号36)
Figure 2010539962
このオリゴヌクレオチドは、以下の領域を有する。
・遺伝子metF領域の配列(4130114〜4130195)と相同な領域(小文字)(ウェブサイトhttp://genolist.pasteur.fr/Colibri/の参照配列)
・バクテリオファージT7末端の配列(Genbank V01146)と相同な領域(斜体の小文字)
・カナマイシン耐性カセットの増幅のための領域(大文字)(Datsenko, K.A. & Wanner, B.L., 2000, PNAS, 97:6640-6645の参照配列)
PCRについては、特許出願WO2007077041に記載されているMG1655 metA11 DmetJ::Cm Ptrc−metF::Kmから単離されたDNAを基質として用いた。
オリゴヌクレオチドPtrc−metF FおよびPtrc36−ARNmst−metFを用いてプラスミドpKD4からカナマイシン耐性カセットを増幅した。次に、得られたPCR産物をエレクトロポレーションによって、ΔmetJ metA11 Ptrc−metH Ptrc−metF PtrcF−cysPUWAM PtrcF−cysJIH ΔpykF ΔpykA Ptrc09−gcvTHP ΔpurU(pKD46)株に導入した(ここで、発現されるRedレコンビナーゼ酵素により相同組換えが可能である)。カナマイシン耐性形質転換体を選択し、耐性カセットの挿入を、以下に定義されるオリゴヌクレオチドPtrc−metFv FおよびPtrc−metFv Rを用いたPCR分析により確認した。
Ptrc−metFv F(配列番号37):GCCCGGTACTCATGTTTTCGGGTTTATGG(4129866〜4129894の配列と相同)
Ptrc−metFv R(配列番号38):CCGTTATTCCAGTAGTCGCGTGCAATGG(4130524〜4130497の配列と相同)
得られた株をΔmetJ metA11 Ptrc−metH Ptrc−metF PtrcF−cysPUWAM PtrcF−cysJIH ΔpykF ΔpykA Ptrc09−gcvTHP ΔpurU Ptrc36−AKNmst17−metF:Kmと呼称した。
次いで、プラスミド(pME101−thrA1−cysE−PgapA−metA11)を上記の株に導入し、次の株を得た。
Figure 2010539962
特定の株にプラスミドpJB137−lpd、pCC1BAC−serA−serC、pCC1BAC−serB−serA−serCまたはpCC1BAC−serB−glyA−serA−serCを導入し、次のものを得た。
Figure 2010539962
メチオニン生産株の評価
生産株をまず、小エルレンマイヤーフラスコで評価した。5.5mLの前培養物を混合培地(2.5g/Lグルコースおよび90%最少培地PC21を含む10%LB培地(Sigma 25%))中で増殖させ、これを用いて、培地PC1においてOD600が0.2となるように50mL培養物で植菌を行った。必要に応じて、カナマイシンおよびスペクチノマイシンを50mg/L、クロラムフェニコールを30mg/Lの濃度で加えた。培養物のOD600が6〜7に達した際に、細胞外アミノ酸を、OPA/Fmoc誘導体化後のHPLCにより定量し、他の関連の代謝産物は、屈折率測定検出を用いたHPLC(有機酸およびグルコース)およびシリル化後のGC−MSを用いて分析した。
表1:最少培地の組成(PC1)
Figure 2010539962
表2で分かるように、メチオニン/グルコース収量(Ymet)はcysJIHおよびcysPUWAMの過剰発現時に増加する。対立遺伝子pykAおよびpykFをコードするピルビン酸キナーゼの欠失はメチオニン/グルコース収量をさらに増加させることができる。purU遺伝子によりコードされているホルミル−THFデホルミラーゼの欠失はメチオニン/グルコース収量をさらに促進する。構築物Ptrc36−ARNmst17−metFによるmetF遺伝子の付加的なさらなる発現は、より高いメチオニン/グルコース収量を与える。serA、serCおよびserBの過剰発現はメチオニン/グルコース収量をいっそうさらに増加させ、glyAの付加的発現もメチオニン/グルコース収量をさらに増加させる。
表2.上記の株によりバッチ培養で生産されたメチオニン収量(Ymet)(メチオニンg/グルコースgの%)、n.d.は、測定されず。メチオニン/グルコース収量の厳密な定義については下記参照。SDはYmetの標準偏差を示す。最終培養物中5g/lグルコースで行った試験。
Figure 2010539962
CysM、cysJI、PykA/F、GcvTHPおよびLpd、serA、serB、serCおよびglyAの酵素活性の変化の測定
CysM、CysJI、PykA/F、GcvTHP、SerA、SerB、SerC、GlyAおよびLpdの発現の変化を評価するために、組成物抽出液において対応する酵素の活性を測定した。
in vitroにおいて酵素活性を決定するため、大腸菌株を上記のような最少培地で培養し、対数増殖中期で採取した。細胞を冷リン酸カリウムバッファーに懸濁し、氷上で音波処理を施した(Branson sonifier、70W)。2つの場合(表3のグレーで示されている場合)では、precellys extraction system (Bertin technologies, France)を用いてタンパク質を抽出した。細胞を冷リン酸カリウムバッファーに懸濁し、0.1mmのガラスビーズと混合し、30秒1回の抽出を行った。遠心分離後、上清中に含まれるタンパク質を定量した(Bradford, 1976)。
スルホシステインシンターゼ活性(CysM)は、生産されたスルホシステインのLC−MS定量により評価した。試験のため、25μg/mLのタンパク質を、25mMのO−アセチルセリンと25mMのチオ硫酸を含有するリン酸カリウムバッファー(0.5M、pH6.5)中に置いた。反応は30℃で10分間行い、LC−MS定量のためにさらなる処理を行った。
亜硫酸レダクターゼ活性(CysJI)は、NADPHの消失によってアッセイした。反応混合物はTris−HCl(0.5M、pH7.5)中、10mM亜硫酸水素ナトリウムおよび10mM NADPHからなった。30μLのタンパク質抽出物を加えることで反応を開始し、温度制御付き分光光度計において30℃で340nmにて30分間追跡した。ピルビン酸キナーゼ活性(PykA/F)の測定のため、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)結合アッセイを行った。10μLのタンパク質抽出液を、10mM DTT、100mM MgCl、100mM KCl、10mM PEP、50mM AMP、10mMフルクトース1,6ビスホスフェート、10mM NADHおよび10単位のLDHを含有するTris−HCl緩衝溶液(0.5M、pH7.5)に加えた。この反応を温度制御付き分光光度計において30℃で340nmにて30分間追跡した。
グリシン切断複合体の成分であるGcvTHPの活性は、グリシン脱炭酸反応の際に起こるCOの生成を測定することによって評価した。反応は、0.5Mリン酸カリウムバッファーpH7、2mMリン酸ピリドキサール、200mMリポアミドおよび1−14C−グリシン 1M(50μCi/mL)の入った枝付きWarburgフラスコで行った。フラスコの中央のウェルに400μLのハイアミンを入れ、反応系全体を37℃で5分間プレインキュベートした。酵素反応は、2mgのタンパク質を加えることで開始させ、37℃で行った。この反応を、枝のセプタムから500μLの6N HSOを加えることにより停止させ、37℃でさらに1時間インキュベートすることでハイアミンにより14C−COを捕捉した。その後、この中央のウェルの液体を除去し、3mLのシンチレーション液に加えた後、シンチレーションカウンターにてCPMを測定した。
メチレンテトラヒドロ葉酸レダクターゼ活性(MTHFR、MetF)を、放射性脱メチル化メチル担体の誘導体化によって測定した。反応混合物はリン酸カリウム(50mM、pH6.7)、0.02%BSA(30mM EDTA中、2%BSAの溶液)、37.5μM FAD、140μMメタジオンおよび300μM 5−14C−メチル−THF(925dpm/nmol)を含んだ。37℃で5分間プレインキュベートした後、100μLのタンパク質抽出液(タンパク質1μg/μL)を加えた。反応を37℃で15分間行い、酢酸ナトリウム(1M、pH4.7)中3mg/mLのジメドン溶液300μLを加えることにより停止させた。次に、この反応溶液を100℃で2分間インキュベートし、氷上で5分間冷却した。その後、3mLのトルエンを加え、反応溶液を室温にて1500gで5分間遠心分離した。1.5mLの水相を取り、3mLのシンチレーション液に加えた。CPMをシンチレーションカウンターで測定し、活性を計算した。
Lpdのリポアミドデヒドロゲナーゼ活性は、電子供与体としてNADHを用いるリポアミドの還元に基づいて測定した。EDTA 10mM、NADH 1mMおよびNAD 25mMおよび1μgのタンパク質抽出物をTris−HCl(0.5M、pH8.0)緩衝溶液に加えた。反応を200mMのリポアミドを加えることにより開始させ、NADHの消失を温度制御付き分光光度計において30℃で340nmにて30分間追跡した。
SerAのホスホグリセリン酸デヒドロゲナーゼ活性を、NADHの消失を追跡することによりモニタリングした。30μLのタンパク質抽出液を、360μM 3−P−ヒドロキシピルビン酸を含有するTris−HCl(10mM、pH8.8)溶液に入れた。200μMのNADHを加えて反応を開始させ、NADHの消失を温度制御付き分光光度計において30℃で340nmにて30分間追跡した。
SerBタンパク質が持っているホスホセリンホスファターゼ活性を、生成したセリンをGC−MSにより測定することで決定した。反応混合物は、TEA−HCL(10mM、pH7.5)、1mM MgC12、1mM O−ホスホ−L−セリンおよび15μgのタンパク質を含んだ。この反応物を37℃でインキュベートし、10分および30分の時点で、アセトンを加えることにより停止させ、GC−MS定量のためのさらなる処理を行った。
SerCのホスホホセリン(Phosphophoserine)−アミノ−トランスフェラーゼ活性は、このアッセイをグルタミン酸デヒドロゲナーゼと組み合わせることにより測定した。反応混合物はTris−HCl(50mM、pH8.2)で緩衝させ、32mM酢酸アンモニウム、2mMグルタミン酸、2単位のグルタミン酸デヒドロゲナーゼ、200μM NADHを含んだ。反応を30μLのタンパク質抽出液を加えることで開始させ、NADHの消失を温度制御付き分光光度計において30℃で340nmにて30分間追跡した。
セリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼ活性は、生成したグリシンをGC−MSによりモニタリングすることにより測定した。30μgのタンパク質を、リン酸カリウム(50mM、pH7.3)、400μMのグルタミン酸テトラヒドプテロイル(tetrahydopteroyl glutamate)、10mM L−セリンおよび500μM DTTを含有する溶液に加えた。反応を37℃で10分間行い、10分後にアセトンを加えることにより停止させ、GC−MS定量のためのさらなる処理を行った。
表3 メチオニン生産株におけるシステインシンターゼB(CysM)、亜硫酸レダクターゼ(CysJI)、ピルビン酸キナーゼ(PykA/F)、メチレン−テトラヒドロ葉酸レダクターゼ(MetF)、リポアミドデヒドロゲナーゼ(Lpd)、3−ホスホグリセリン酸デヒドロゲナーゼ(SerA)、ホスホセリンホスファターゼ(phosphoserine phosphatise)(SerB)、ホスホセリン−アミノ−トランスフェラーゼ(SerC)、セリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼ(GlyA)の活性(mUI/タンパク質mg)を示す。GcvTHPのグリシンデカルボキシラーゼ活性はμU/タンパク質mgである。灰色で印された活性はプリセリーズ系で抽出された培養物から得られた。
LQQ:定量限界;ND:不決定
Figure 2010539962
表3から分かるように、構築物PtrcF−cysPUWAM、PtrcF−cysJIH Ptrc09−gcvTHPおよびPtrc39−ARNmst17−metF、pJB137−lpd、pCC1BAC−serB−serA−serCおよびpCC1BAC−serB−glyA−serA−serCは総て、対応する対立遺伝子に関して改変されていない株に比べて、対応する酵素の活性を増加させる。pykAおよびpykFの欠失はピルビン酸キナーゼ活性の完全な欠損をもたらす。
発酵条件下でのメチオニン生産の確認
実質量の目的代謝産物を生産した株を、次いで、リン酸飢餓を伴う流加戦略を用い、2.5L発酵槽(Pierre Guerin)での生産条件下で試験した。
前培養培地B1は、バッチ培地に植菌物とともにリン酸を追加しなくてもいいように50mMのリン酸のみを含んだ。細胞濃度30g/Lで増殖を停止させるため、無機培地B2にリン酸を28.7mMまで加えた。流加培地(F1およびF2)はリン酸不含とした。
要するに、2.5g/Lのグルコースを含む10mL LB培地で8時間増殖させた培養物を用いて、最少培地(チオ硫酸アンモニウムを含まず、MOPS 5g/Lを含むB1)中12時間前培養物に植菌した。これらのインキュベーションは、37℃、ロータリーシェーカー(200RPM)にて、50mLの最少培地(B1)の入った500mLのバッフル付きフラスコ内で行った。
3回目の前培養工程は、バイオマス濃度が0.05g/Lになるように1.5mLの濃縮前培養物(5g/L)を植菌した200mLの最少培地(B1)を充填したバイオリアクター(Sixfors)にて行った。前培養温度は37℃で一定に維持し、pHは、10%NHOH溶液を用い、6.8の値に自動的に維持した。溶存酸素濃度は、空気供給および/または攪拌により、空気分圧飽和の30%に絶えず調整した。バッチ培地からグルコースが消費された後、流加を初期流速0.7mL/hで開始し、約24g/Lの最終細胞濃度を得るために、0.18/hの増加率で24時間、指数関数的に増加させた。
表4 前培養バッチ無機培地組成(B1)
Figure 2010539962
表5 前培養流加無機培地組成(F1)
Figure 2010539962
表6 培養バッチ無機培地組成(B2およびB3)
Figure 2010539962
表7 培養流加培地組成(F2)
Figure 2010539962
次に、2.5Lの発酵槽(Pierre Guerin)に600mLの最少培地(B2)を充填し、45〜60mLの範囲の前培養容量でバイオマス濃度が2.1g/Lとなるように植菌した。
培養温度を37℃で一定に維持し、pHは、NHOH溶液(NHOHは10%で10時間、培養終了まで24%)の自動添加により実施値(6.8)に維持した。バッチ段階での最初の攪拌速度は200rpmに設定し、流加段階で最大1000rpmに引き上げた。バッチ段階での最初の通気速度は40NL/hに設定し、流加段階の初めに100NL/hに引き上げた。溶存酸素濃度は攪拌を高めることで20〜40%飽和の間の値、好適には30%飽和に維持した。
細胞塊が5g/L付近の濃度に達した際に、流加を初期流速5mL/hで開始した。供給溶液は流速を増しながら(21時間後には21mL/hに達した)S字状に注入した。厳密な供給条件は式:
Figure 2010539962
[式中、Q(t)はバッチ容量600mLに対する供給流速(mL/h)であり、p1=1.15、p2=18.32、p3=0.270、p4=5である]
により計算した。
流加21時間後、細胞濃度は30g/Lに達し、リン酸は培地から枯渇し、細胞はリン酸飢餓状態に入った。この時点で、供給溶液の注入を4時間、37mL/hの一定値まで高めた。その後、一定流速を10mL/hに引き下げ、この流速値を流加の終了時まで維持した(50時間)。
表8 上記株の流加発酵で得られた最大メチオニン/グルコース収量(NAMはメチオニン(%g/g)として計上、下記参照)。メチオニン/グルコース収量の厳密な定義については下記参照。
Figure 2010539962
表8から分かるように、purU遺伝子の欠失はメチオニン/グルコース収量を有意に増加させる。イソロイシン生産は、pCC1BAC−serA−serCからserA serCを過剰発現させることにより有意に低減される。さらにserB遺伝子を付加的に発現させると、イソロイシン生産はさらに低下し、メチオニン/グルコース収量が増加する。
メチオニン/グルコース収量(Ymet)の決定
細胞外のメチオニン濃度はOPA/FMOC誘導体化後にHPLCにより定量した。NAM濃度および残留グルコース濃度は、屈折率測定検出とともにHPLCを用いて分析した。メチオニン収量は次のように表した。
Figure 2010539962
バッチ培養:
初期培養容量と最終培養容量を測定するために、エルレンマイヤーフラスコを、空で、また培地を含んだ状態で、また培養の終了時で秤量した。メチオニン収量は次のように表した。
Figure 2010539962
メチオニンおよびメチオニンはそれぞれ初期および最終メチオニン濃度であり、グルコースおよびグルコースはそれぞれ初期および最終グルコース濃度であり、VおよびVは初期および最終容量である。
流加培養:
発酵槽容量は、初期容量にpHを調節するため、また、培養物に供給するために加えた溶液の量を加え、サンプリングに用い容量および蒸発による損失を差し引くことによって算出した。
流加容量は供給ストックを秤量することにより絶えず追跡した。次に、注入されたグルコースの量を注入重量と溶液密度とBrix([グルコース])の方法によって測定されたグルコース濃度に基づいて計算した。メチオニン収量は次のように表した。
Figure 2010539962
メチオニンおよびメチオニンはそれぞれ初期および最終メチオニン濃度であり、VおよびVは初期および最終t容量である。
消費グルコースは次のように計算した。
Figure 2010539962
注入グルコース=流加容量*[グルコース]
消費グルコース=[グルコース]*V+注入グルコース−[グルコース]残留*V
[グルコース]、[グルコース]、[グルコース]残留はそれぞれ初期、流加および残留グルコース濃度である。
リン酸制限または飢餓はメチオニン/グルコース収量を増大させる
リン酸制限およびまたリン酸飢餓がメチオニン/グルコース収量を増加させることを証明するため、上記のように流加発酵を行った。リン酸塩飢餓または制限無しの培養には無機培地B3を用い、流加培地はNa2SO4(8.95/L)および(NH4)2SO4(8.32g/L)で補完したF2であった。リン酸制限下で増殖させた培養物については、次の改変を行った。使用バッチ無機培地はB2とし、流加培地は60mMのリン酸で補完したF2とした。リン酸制限はOD600nm 100で起こった。
図2から分かるように、リン酸過剰下で、培養中にOD600nmは一貫して高まり、実験の終了時には160UDOに達した。リン酸制限および飢餓の場合、細胞増殖速度はOD600nm 100(20時間)から始まって低下し、最終OD600nmは120付近であった。残留リン酸濃度は、イオン交換クロマトグラフィーにより確認したところ0付近であった。リン酸飢餓および制限の結果として、メチオニン収量が増加し、リン酸過剰下の0.124g/gに比べて、それぞれ最大値0.147および0.139g/gに達した。

Claims (20)

  1. 発酵プロセスにおいてメチオニン、その誘導体または前駆体を生産するための方法であって、下記工程:
    炭素源と硫黄源とを含んでなる適当な培養培地中で改変微生物を培養する工程;および
    該培養培地からメチオニンを回収する工程
    を含んでなり、
    該微生物および/または方法が、非改変微生物および/または方法と比較して、以下の改変:
    微生物におけるホルミル−THFの脱ホルミル化を低減すること、
    微生物におけるPEPの消費を低減すること、
    培養培地中の1種または数種の無機基質に対して微生物を制限するまたは飢餓状態にすることにより改変微生物の増殖およびバイオマス生産を制限すること
    の少なくとも1つおよびその組合せによって、増強されたメチオニン/炭素源収量をもたらすように改変されている、方法。
  2. ホルミル−THFの脱ホルミル化が、遺伝子purUの発現の減衰により低減される、請求項1に記載の方法。
  3. PEPの消費が、以下の遺伝子:
    ・pykA
    ・pykF
    の少なくとも1つの発現の減衰により低減される、請求項1に記載の方法。
  4. 微生物が、リン酸塩および/またはカリウムに対して制限されるまたは飢餓状態にされる、請求項1に記載の方法。
  5. ホルミル−THFの脱ホルミル化が遺伝子purUの発現の減衰により低減され、PEPの消費がpykAもしくはpykF遺伝子または双方の発現の減衰により低減され、かつ、微生物がリン酸塩および/またはカリウムに対して制限されるまたは飢餓状態にされる、請求項1に記載の方法。
  6. ホルミル−THFの脱ホルミル化が遺伝子purUの発現の減衰により低減され、かつ、PEPの消費がpykAもしくはpykF遺伝子または双方の発現の減衰により低減される、請求項1に記載の方法。
  7. ホルミル−THFの脱ホルミル化が遺伝子purUの発現の減衰により低減され、かつ、微生物がリン酸塩および/またはカリウムに対して制限されるまたは飢餓状態にされる、請求項1に記載の方法。
  8. PEPの消費がpykAもしくはpykF遺伝子または双方の発現の減衰により低減され、かつ、微生物がリン酸塩および/またはカリウムに対して制限されるまたは飢餓状態にされる、請求項1に記載の方法。
  9. 微生物において以下の遺伝子:cysP、cysU、cysW、cysA、cysM、cysJ、cysI、cysH、cysE、gcvT、gcvH、gcvP、lpd、sera、serB、serC、glyAの少なくとも1つの発現が増加される、請求項1〜8に記載の方法。
  10. 微生物においてオペロンcysPUWAMおよび/またはcysJIHの発現が増加される、請求項9に記載の方法。
  11. 微生物において遺伝子gcvTHPおよび/またはlpdによりコードされるグリシン切断複合体の発現が増加される、請求項9に記載の方法。
  12. serA、serB、serCまたはglyAなどのグリシン生合成経路に関与する少なくとも1つの遺伝子が過剰発現される、請求項9に記載の方法。
  13. 微生物において以下の遺伝子:metF、S−アデノシルメチオニンおよび/またはメチオニンに対するフィードバック感受性が低減されている酵素をコードするmetA対立遺伝子、トレオニンに対するフィードバック阻害が低減されているthrAまたはthrA対立遺伝子、cysE、metHの少なくとも1つが過剰発現される、請求項1〜12に記載の方法。
  14. 微生物においてmetJ遺伝子によりコードされているメチオニンリプレッサーの発現が減衰される、請求項1〜13に記載の方法。
  15. 培養培地の硫黄源が、硫酸塩、チオ硫酸塩、硫化水素、ジチオン酸塩、亜ジチオン酸塩、亜硫酸塩またはこれらの異なる供給源の組合せである、請求項1〜14に記載の方法。
  16. 培養培地の硫黄源が、硫酸塩もしくはチオ硫酸塩、またはこの2つの混合物である、請求項15に記載の方法。
  17. 炭素源が、グルコースまたはスクロースである、請求項1〜16に記載の方法。
  18. 所望により最終産物の一部または全量(0〜100%)に留まっている発酵液および/またはバイオマスの目的アミノ酸/成分を単離する工程を含んでなる、請求項1〜17に記載の方法。
  19. メチオニンが回収される前にメチオニン誘導体であるN−アセチル−メチオニンが脱アシル化によりメチオニンへ変換される、請求項18に記載の方法。
  20. 請求項1〜3および5〜14に記載の改変を含んでなる微生物。
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