JP2010282993A - 接続方法,接続構造および電子機器 - Google Patents
接続方法,接続構造および電子機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010282993A JP2010282993A JP2009132754A JP2009132754A JP2010282993A JP 2010282993 A JP2010282993 A JP 2010282993A JP 2009132754 A JP2009132754 A JP 2009132754A JP 2009132754 A JP2009132754 A JP 2009132754A JP 2010282993 A JP2010282993 A JP 2010282993A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- connection
- organic film
- connection method
- conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- H10W72/074—
-
- H10W72/325—
-
- H10W72/352—
-
- H10W72/354—
-
- H10W74/15—
Landscapes
- Combinations Of Printed Boards (AREA)
Abstract
【解決手段】母基板20は、リジッド基板21と、リジッド基板21上に設けられた接着剤接続用電極22および半田接続用電極26とを有している。各電極22,26の表面は、いずれも、有機膜25によって被覆されている。半田層50によって半田接続構造Dを形成した後、酸性液またはその蒸気に有機膜25を接触させて、有機膜25を除去または薄くする。その後、接着剤30を用いて、電極12,22を接続し、接着剤接続構造Cを形成する。有機膜は、OSP処理によって形成された酸化防止膜であり、半田リフロー後に、有機膜を除去または薄くする処理を施しているので、半田接続構造と接着剤接続構造とを円滑に形成することができる。
【選択図】 図7
Description
接着剤としては、後述するように,いわゆる異方導電性接着剤(ACF)と、絶縁性接着剤(NCF)とがあるが、いずれの接着剤を用いてもよい。
上記有機膜を形成する処理は、一般的には、プリフラックス処理(OSP処理:Organic Solderability Preservation)と呼ばれている。
上記基材としては、プリント配線板の基材フィルム,電子部品の電極の下地部材などがある。被接続導体には、他のプリント配線板の電極,電子部品の電極,コネクタの電極などがある。
有機膜を除去または薄くする処理としては、酸性液やその蒸気に有機膜を接触させる処理などがある。
接着剤接続用電極には、従来、酸化防止用の金めっきが施されていた。それに対し、OSP処理によって有機膜を形成する工程は、金めっき層を形成する工程と比較して、製造工程が簡素化される。また、高価な金を使用しないので、材料コストも低減される。よって、本発明により、接着剤を用いた接続を行うための電極構造を安価に製造することが可能となる。
一方、OSP処理により形成された有機膜は、構成材料の種類やその後の環境により、硬さの幅がある。たとえば、半田リフローなどの高温処理を経たり、紫外線を浴びるなどにより架橋部分が増加すると、硬さがきわめて高くなることがある。その場合、絶縁性接着剤を用いた場合には、接続工程で、接着剤接続用電極と被接続導体との間で、各一部が有機膜を突き破って相接触することが困難になる。また、導電性粒子を含む異方導電性接着剤を用いた場合には、接続工程で、導電性粒子が有機膜を突き破って電極等に接触することが困難になる。その結果、接続工程で、接着剤接続用電極と被接続導体との間で導通不良が生じるおそれがある。
それに対し、本発明では、有機膜を除去または薄くする処理をしてから接続工程を行うので、いずれの場合にも、電極と被接続導体とが確実に直接または導電性粒子を介して互いに導通し合う。よって、基材上の接着剤接続用電極と,被接続部材上の被接続導体との間における導通不良の発生を抑制することができる。
また、最終的に有機膜は除去または薄くされるので、OSP処理時における有機膜の膜厚の如何に拘わらず、接着剤接続用電極と被接続導体との導通を確保することができる。
なお、有機膜を除去しても、接着剤による接続を行うまでの時間がそれほど長くなければ、電極や被接続導体の酸化を抑制することができる。
これらの液または蒸気に、有機膜を接触させる方法としては、これらの酸を含む溶液に有機膜を浸漬したり、これらの酸を含む液や蒸気を有機膜に吹き付けたり、これらの酸を含む液を含ませた布で有機膜を拭いたりすることで、有機膜が除去または薄くされることが確認されている。
その場合、導電性粒子のアスペクト比が5以上であることにより、導電性粒子同士の接触確率が高くなる。その結果、導電性粒子の配合量を増やすことなく、接着剤接続構造を円滑に形成することができる。
その場合、導電性粒子の長径方向を、フィルム形状を有する接着剤の厚み方向に配向させることがより好ましい。これにより、接着剤の面方向においては、隣り合う電極間や導体間の絶縁を維持して短絡を防止することができる。一方、接着剤の厚み方向においては、多数の電極−導体間を一度に、かつ各々を独立して導電接続して、低抵抗を得ることが可能となる。
そこで、有機膜が半田リフロー温度よりも高い熱分解温度を有していることにより、半田リフロー後にも,確実に有機膜が残存する。その後、有機膜を除去または薄くする処理を行うことにより、半田接続と接着剤接続とを円滑に行うことができる。
熱分解温度が高い有機膜としては、以下のものがある。有機膜が、接着剤接続用電極を構成する金属に配位結合可能な配位原子を有する有機化合物を含んでいることにより、接着剤接続用電極を構成する金属と錯体を形成し、熱分解温度を高めることができる。特に、1分子中に複数の配位原子を有する有機化合物は、架橋錯体を形成して熱分解温度を高くすることができるため好ましい。
具体的には、有機膜として、2−フェニル−4−メチル−5−ベンジルイミダゾール,2,4−ジフェニルイミダゾール,2,4−ジフェニル−5−メチルイミダゾール等の2−フェニルイミダゾール類や、5−メチルベンゾイミダゾール,2−アルキルベンゾイミダゾール,2−アリールベンゾイミダゾール,2−フェニルベンゾイミダゾール等のベンゾイミダゾール類から選ばれる少なくとも1つの有機化合物を含んでいるものを用いることが好ましい。
配線部材には、フレキシブルプリント配線板,リジッドプリント配線板などの配線板や、同軸ケーブル配線、フラットケーブル配線などのケーブル配線など、電極を有する多種の配線が含まれる。
特に、フレキシブルプリント配線板は、携帯電話,デジタルカメラ,ビデオカメラ等のカメラ、ポータブルオーディオプレーヤ、ポータブルDVDプレーヤ、ポータブルノートパソコンなど、多くの電子機器に内蔵されており、本発明に用いることで、格別の効果が得られる。
特に、第1部材上の第1導体と第2部材上の第2導体との間の接続構造として、以下の構造を採ることができる。すなわち、第1導体及び第2導体のうち少なくとも一方の導体の表面を、導通部分を除き、0.05μm以下の厚みを有する酸化防止膜で覆っておくか、あるいは、酸化防止膜で覆わずに接着剤に露出させる。
本発明の接続構造や電子機器により、製造工程の簡素化と金めっきの使用量の低減とを通じて、製造コストの削減を実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る電子機器である携帯端末100の構造を概略的に示す斜視図である。
携帯端末100は、各種情報を表示するための表示部103と、入力部104と、ヒンジ部105とを備えている。表示部103には、液晶表示パネルを用いた表示装置106やスピーカ等が設けられている。入力部104には、入力キーやマイクが設けられている。ヒンジ部105は、入力部104と表示部103とを回動自在に連結している。
表示部103には、表示部筐体131と、表示部基板135とが主要部材として設けられている。表示部基板135は、表示装置106に表示用信号を送るための回路等を備えている。表示部筐体131は、互いに連結された第1筐体131aと第2筐体131bとを有している。そして、第1筐体131aと第2筐体131bとの間に、貫通穴133が設けられている。
また、入力キー基板145には、電子部品を半田により接合した半田接合部Dが設けられている。図示されていないが、同様に、表示部基板135にも、電子部品を半田により接合した半田接合部Dが設けられている。
図3は、本実施の形態の接着剤接続構造Cを形成する前の配線体Aの端部を示す斜視図である。配線体Aは、FPC10(基材)と、その端部に設けられた電極構造Bとを有している。
FPC10は、回路層(破線参照)が形成されたベースフィルム11と、ベースフィルム11を被覆するカバーレイ13とを備える構造が一般的である。回路層の端部は、被接続導体との電気的接続を行うための接着剤接続用電極12となっている。
OSP処理を施す方法としては、例えば、スプレー法、シャワー法、浸漬法等が用いられ、その後、水洗、乾燥させればよい。その際の水溶性プリフラックスの温度は、25〜40℃が好ましく、水溶性プリフラックスと接着剤接続用電極12との接触時間は、30〜60秒が好ましい。
それに対し、本実施の形態では、接着剤接続用電極12が貴金属めっき層に代わるOSP膜である有機膜15によって覆われている。有機膜15の形成には、スプレー法、シャワー法、浸漬法等が用いられ、その後、水洗、乾燥させるのみにて形成される。そのため、金めっき層などの貴金属めっき層を形成する場合と比較して、酸化防止膜を形成する工程が簡素化される。また、金などの貴金属を用いる場合と比較して、材料コストも低減される。また、金めっき層を形成した場合と比較して、接着剤接続用電極12と被接続電極との間の接続強度(シェア強度)を向上させることができる。
ここで、本実施の形態では、接着剤接続用電極12上に形成された有機膜15が半田リフロー温度よりも高い熱分解温度を有している。そのため、接着剤接続用電極12が形成された基板が半田リフロー炉に通された場合でも、有機膜15が熱分解することなく、確実に残存する。
図4は、FPC10(フレキシブルプリント配線板)と、母基板20との間に形成される接着剤接続構造Cの例1を示す断面図である。この接着剤接続構造Cは、絶縁性接着剤(NCF)を用いて形成されるものである。
母基板20の接着剤接続用電極22は、リジッド基板21上に銅箔等の金属箔を積層し、金属箔を、常法により、露光、エッチングすることにより形成されている。
そして、NCFである接着剤30の締め付け力によって、両電極12,22が互いに強く接触しあって導通している。
ただし、いずれか一方の電極(たとえば接着剤接続用電極12)の表面に有機膜15を残しておいてもよい(図4の破線参照)。たとえば、FPC10が半田リフロー処理を経ないなど、有機膜15が硬質化していない場合には、除去する必要がないからである。
なお、有機膜を除去する代わりに、有機膜を、たとえば0.05μm程度またはそれ以下に薄くしてもよい。
これらの有機膜を除去または薄くするために、酸性液またはその蒸気に、有機膜を接触させる方法としては、これらの溶液に有機膜を浸漬したり、酸性液または蒸気を有機膜に吹き付けたり、これらの酸を含む液を含ませた布で有機膜を拭いたりする、などの方法がある。これらの処理により、有機膜が除去または薄くされることが確認されている。
そして、有機膜を除去してから3日程度の猶予時間が経過する前であれば、各電極12,22の表面に、ほとんど酸化膜を生じさせることなく、接着剤30による接続工程を行うことができる。有機膜を完全に除去せずに,少し残存させた場合には、上記猶予時間はさらに長くなる。低温、或いは低湿、或いは非酸化性雰囲気で保管した場合にも、猶予時間は長くなる。
各電極12,22が有機膜15,25で覆われている場合、少なくとも一方の電極の表面に突起部があれば、突起部が有機膜15,25を突き破るので、両電極12,22が確実に接触しうる。なお、両電極12,22間にバンプが配置されていてもよい。
たとえば、FPC10および母基板20の少なくとも一方が、半田リフロー工程を経たり、長期間放置されて紫外線を浴びることで、有機膜が硬質化する場合がある。その場合、各電極12,22間の導通が有機膜によって妨げられ、電気的に接続する接続抵抗が大きくなるおそれがある。特に、半田リフロー炉において加熱されると、有機膜が硬質化しやすい。
また、OSP処理により形成された有機膜は、構成材料の種類によっても硬さの幅があり、ときには、相当に硬いものを使用せざるを得ない場合もあり得る。
その結果、接着剤接続用電極12の突起部が、硬質化した有機膜を突き破りにくくなり、接続抵抗の増大を招くことになる。
それに対し、本実施の形態では、各電極12,22上の有機膜を除去または薄くしてから、接続工程を行うので、接着剤接続用電極12の突起部と接着剤接続用電極22とが容易に接触する。なお、一方の電極上の有機膜が半田リフロー工程を経ない場合には、接着剤接続用電極12の突起部が有機膜を突き破ることは容易であるので、有機膜を除去または薄くする必要はない。
よって、接着剤接続用電極12と,接着剤接続用電極22(被接続導体)との間における導通不良の発生(接続抵抗の増大など)を抑制することができる。
それに対し、本実施の形態では、有機膜が除去または薄くされるので、OSP処理時における有機膜の膜厚をたとえば0.5μm以上にしても不具合は生じない。
図5は、接着剤接続構造Cの例2を示す断面図である。この接着剤接続構造Cにおいては、異方導電性接着剤(ACF)である接着剤30を用いている。すなわち、本例の接着剤30は、熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂組成物31中に、導電性粒子36を含ませたものである。
そして、各電極12,22は、導電性粒子36を介して互いに導通している。導電性粒子36は、微細な金属粒子が多数直鎖状に繋がった形状、または針形状を有する金属粉末からなる。
なお、本例においても、例1のように電極12,22同士が直接接触している箇所が存在していてもよい。
FPC10が半田リフロー工程を経ない場合には、図中破線で示す有機膜15は除去または薄くする必要はない。
有機膜を除去または薄くする処理の具体的方法については、例1で説明した通りである。
この例では、当初から、樹脂組成物31中に微細な金属粒子が多数直鎖状に繋がった形状、または針形状を有する導電性粒子36を含ませている。
ただし、樹脂組成物31中に、微細な金属粒子からなる導電性粒子がランダムに分散したものを用いてもよい。その場合でも、加熱加圧処理を行うことにより、各電極12,22間では、微細な金属粒子が多数繋がった形状になるからである。
具体的には、異方導電性接着剤として、例えば、上述のエポキシ樹脂等の絶縁性の熱硬化性樹脂を主成分とし、当該樹脂中に、微細な金属粒子(例えば、球状の金属微粒子や金属でメッキされた球状の樹脂粒子からなる金属微粒子)が多数直鎖状に繋がった形状、または針形状を有する、所謂アスペクト比が大きい形状を有する金属粉末により形成された導電性粒子36が分散されたものを使用することができる。なお、ここで言うアスペクト比とは、図6に示す、導電性粒子36の短径(導電性粒子36の断面の長さ)Rと長径(導電性粒子36の長さ)Lの比のことをいう。
図7(a)〜(d)は、接着剤接続構造Cおよび半田接続構造Dを実現するための接続方法の手順を示す断面図である。
まず、図7(a)に示す工程で、接着剤接続領域Rcと、半田接続領域Rdとを有する母基板20(共通の基材)を準備する。母基板20において、接着剤接続領域Rcには接着剤接続用の接着剤接続用電極22が設けられており、半田接続領域Rdには半田接続用の半田接続用電極26が設けられている。
次に、各接着剤接続用電極22,26を覆う有機膜25を形成する。本実施の形態では、有機膜25の熱分解温度は、半田リフロー温度よりも高い。
これにより、半田接続領域Rdにおいて、半田接続構造Dが形成される。
また、図7(d)に示す工程の前に、FPC10上の接着剤接続用電極12を覆っていた有機膜15も除去または薄くする処理を行っておく。
ただし、FPC10が半田リフロー工程を経ない場合には、有機膜15を除去または薄くする処理を行う必要がない。
有機膜15を除去または薄くする処理も行うことで、OSP処理時における有機膜15の平均膜厚や、膜厚の小さい領域の面積率の管理をほとんど行う必要がなくなる利点もある。
なお、図7(a)に示す工程の際、有機膜25を覆う保護膜(粘着材など)を形成した場合には、接着剤30で接着する前に、保護膜を除去する。
これにより、接着剤接続領域Rcにおいて、接着剤接続構造Cが形成される。
ただし、FPC10を共通の基材として、FPC10に接着剤接続構造Cと、半田接続構造Dとを形成してもよい。その場合には、図7に示す母基板20をFPC10と置き換え、接着剤接続用電極12上に有機膜15を形成することになる。処理の手順は、上述の通りである。
なお、FPCには,片面回路型構造だけでなく両面回路型構造もある。両面回路型構造の場合には、半田リフロー炉に2回入れることになる。
通常、半田接続と接着剤接続とを同じ基板上で行う場合、半田接続用電極26と接着剤接続用電極22の双方の上に有機膜25を形成してから、半田接続を行い、その後、接着剤による接続を行うことになる。先に、接着剤接続を行うと、その後、半田リフロー処理の際に、接着剤の締め付けが緩んで、接続不良をおこす確率が高くなるからである。反面、半田リフロー処理の際に、有機膜が熱分解を生じるおそれもある。
本実施の形態の接続方法では、図7(a)に示す工程で、接着剤接続用電極22上に形成された有機膜25が半田リフロー温度よりも高い熱分解温度を有している。そのため、図7(b)に示す工程でも、有機膜25が熱分解することなく、確実に残存することになる。
なお、有機膜25の上に保護膜を形成すれば、より確実に、有機膜25を残存させることができる。よって、半田接続構造Dと接着剤接続構造Cとを、より確実に形成することができる。
なお、半田接続用電極26上を覆っていた有機膜25は、熱分解温度が半田リフロー温度よりも高くても、鉛フリー半田に含まれるフラックスなどと反応して、半田層50に溶け込む。したがって、半田接続構造Dの形成に支障が生じることはない。
本実施の形態では、母基板20のどの電極にも金めっきを施す必要がない。上述のように、有機膜25はフラックスと反応して半田層50に溶け込むので、半田接続用電極26の上にも、金めっきに代えてOSP処理による有機膜25を選択することができる。よって、上述の製造コストの低減効果を顕著に発揮することができる。
一方、半田リフロー工程を経た後に、接着剤接続構造Cを形成する場合には、半田リフロー炉を通さない場合と比較して、各電極12,22間の電気的に接続する接続抵抗が大きくなるおそれがある。これは、半田リフロー炉において加熱されることによって、有機膜25が硬質化する等、変質することで、導電性粒子36が、有機膜25を突き破りにくくなっていることによると考えられる。
そこで、接着剤による接続工程の前に、有機膜15,25を除去または薄くする処理を施すことで、半田リフロー処理によって硬化した有機膜15,25を導電性粒子が突き破ることが容易となる。よって、有機膜15,25が半田リフロー炉を通った後に、接着剤接続構造Cを形成しても、より確実に各電極12,22間の電気的な接続抵抗を小さく抑えることができる。
また、OSP処理時における有機膜25の平均膜厚や、膜厚が小さい領域の面積率を厳しく管理する必要がない。
(1)本実施形態の接着剤接続構造Cにおいては、母基板20の接着剤接続用電極22およびFPC10の接着剤接続用電極12のそれぞれの表面にOSP処理を施して、酸化防止膜である有機膜15,25をそれぞれ形成する構成としている。この構成によれば、各電極12,22が金めっき層で被覆される場合と比較して、酸化防止膜を形成する工程が簡素化される。また、金などの貴金属を用いる場合と比較して、材料コストも低減される。その結果、各電極12,22を互いに接続する際の製造コストを安価にすることが可能となる。
また、有機膜15,25の平均膜厚や、OSP処理時における膜厚が小さい領域の面積率を厳しく管理する必要がない。
・上記実施形態においては、母基板20として硬質プリント基板(PWB)を使用しているが、他の構成であっても良い。たとえば、母基板20としてフレキシブルプリント配線板(FPC)を使用してもよい。
(実施例1)
(接着剤の作成)
導電性粒子として、長径Lの分布が1μmから10μm、短径Rの分布が0.1μmから0.4μmである直鎖状ニッケル微粒子を用いた。また、絶縁性の熱硬化性樹脂としては、2種類のビスフェノールA型の固形エポキシ樹脂〔(1)ジャパンエポキシレジン(株)製、商品名エピコート1256、および(2)エピコート1004〕、ナフタレン型エポキシ樹脂〔(3)大日本インキ化学工業(株)製、商品名エピクロン4032D〕を使用した。また、熱可塑性であるポリビニルブチラール樹脂〔(4)積水化学工業(株)製、商品名エスレックBM−1〕を使用し、マイクロカプセル型潜在性硬化剤としては、(5)マイクロカプセル型イミダゾール系硬化剤〔旭化成エポキシ(株)製、商品名ノバキュアHX3941〕を使用し、これら(1)〜(5)を重量比で(1)35/(2)20/(3)25/(4)10/(5)30の割合で配合した。
幅150μm、長さ4mm、高さ18μmの銅電極である接着剤接続用電極が150μm間隔で30個配列されたフレキシブルプリント配線板を用意した。OSP処理により、接着剤接続用電極に、2−フェニル−4−メチル−5−ベンジルイミダゾールを含む酸化防止膜を形成した。その熱分解温度は、310℃、平均膜厚は0.10μm、厚さ0.1μm以下となる領域の面積率は60%であった。
上記フレキシブルプリント配線板に、窒素をフローすることで酸素濃度を1%以下としたリフロー槽内において、ピーク温度を260℃とした半田リフロー処理を施した。
その後、接着剤接続用電極を塩酸水溶液(30℃、pH=4)に1分間浸漬することで、酸化防止膜を除去した後、フレキシブルプリント配線板同士を、連続する30箇所の接続抵抗が測定可能なデイジーチェーンを形成するように対向させて配置するとともに、これらフレキシブルプリント配線板の間に作製した接着剤を挟み、190℃に加熱しながら、5MPaの圧力で15秒間加圧して接着させ、フレキシブルプリント配線板同士の接合体を得た。
次いで、この接合体において、接着剤接続用電極、接着剤、および接着剤接続用電極を介して接続された連続する30箇所の抵抗値を四端子法により求め、求めた値を30で除することにより、接続された1箇所あたりの接続抵抗を求めた。そして、この評価を10回繰り返し、接続抵抗の平均値を求めた。そして、接続抵抗が50mΩ以下の場合を、導電性を確保したものとして判断した。
上記のように作成した接続体を、85℃,85%RH高温高湿槽中に500hr静置した後、上記と同様に、接続抵抗を測定した。そして、接続抵抗の上昇率が50%以下の場合を、接続信頼性が良好と判断した。
酸化防止膜の平均膜厚を0.60μm、厚さ0.1μm以下となる領域の面積率を2%としたこと以外は、実施例1と同様にして、フレキシブルプリント配線板同士の接合体を得た。その後、実施例1と同一条件で、接続抵抗評価及び接続信頼性評価を行った。
半田リフロー処理後に塩酸水溶液中への浸漬処理を行わなかったこと以外は実施例2と同様にして、フレキシブルプリント配線板同士の接合体を得た。その後、上述の実施例1と同一条件で、接続抵抗評価及び接続信頼性評価を行った。
熱分解温度は、示差走査熱量測定(Differential Scanning Calorimetry, DSC)を用いて測定した。10℃/minの速度で昇温した際の発熱開始温度を熱分解温度とする。
(膜厚測定)
酸化防止膜が形成された接着剤接続用電極の断面を観察する。0.2μm間隔で膜厚を測定し、平均膜厚0.1μm以下の領域の面積率を算出する。
表1に示すように、実施例1、2のいずれの場合においても、初期接続抵抗が50mΩ以下であり、接続抵抗は十分小さく良好である。また、実施例1、2では、抵抗上昇率が50%以下であるので、接続信頼性も良好であることがわかる。
一方、比較例1では、初期接続抵抗が50mΩ以上と高かった。また、高温高湿槽中に500hr静置した後は接続オープンとなり、抵抗上昇率は∞(無限大)となった。この原因は、半田リフロー処理の際に比較例1の酸化防止膜が硬質化したにも拘わらず酸化防止膜を除去または薄くする処理を施さなかったことで、導電性粒子が酸化防止膜を確実に突き破ることができず、そのために導電性粒子と接着剤接続用電極との接触が不安定になったことによると考えられる。
さらに、実施例1、2を比較すると、初期接続抵抗,抵抗上昇率共に、ほぼ同等である。よって、実施例2のごとく、平均膜厚を0.5μm以上に、かつ、膜厚が0.1μm以下となる領域の面積率を小さくしても、酸化防止膜を除去または薄くする処理を施すことで、初期接続抵抗を低く、かつ、接続信頼性を高く維持しうることがわかる。
11 ベースフィルム
12 接着剤接続用電極
13 カバーレイ
15 有機膜
20 母基板
21 リジッド基板
22 接着剤接続用電極
25 有機膜
26 半田接続用電極
30 接着剤
31 樹脂組成物
36 導電性粒子
40 電子部品
41 チップ
42 チップ側電極(被接続導体)
50 半田層
Claims (12)
- 接着剤接続用電極が設けられた基材を準備する工程(a)と、
前記基材上の接着剤接続用電極を、酸化防止のための有機膜で被覆する工程(b)と、
前記有機膜を除去または薄くする工程(c)と、
前記工程(c)の後、熱硬化性樹脂を主成分とする接着剤を介して前記接着剤接続用電極と被接続導体とを互いに接着させることにより電気的に接続する工程(d)と、
を含む接続方法。 - 請求項1記載の接続方法において、
前記工程(c)では、酸性液またはその蒸気に、前記有機膜を接触させることにより行われる、接続方法。 - 請求項1または2記載の接続方法において、
前記工程(d)では、前記接着剤として、導電性粒子を含有した異方導電性接着剤を用いる、接続方法。 - 請求項3記載の接続方法において、
前記接着剤として、複数の金属粒子が鎖状に繋がった形状、または針形状を有する金属粉末からなる導電性粒子を含有したものを用いる、接続方法。 - 請求項4記載の接続方法において、
前記導電性粒子のアスペクト比が5以上である、接続方法。 - 請求項3〜5のうちいずれか1つに記載の接続方法において、
前記接着剤として、フィルム形状を有するものを用いる、接続方法。 - 請求項6記載の接続方法において、
前記接着剤として、前記導電性粒子の長径方向を、前記フィルム形状を有する接着剤の厚み方向に配向させたものを用いる、接続方法。 - 請求項1〜7のうちいずれか1つに記載の接続方法において、
前記工程(a)では、前記基材として、半田接続用導体が設けられた基材を準備し、
前記工程(b)の後,前記工程(c)の前に、非酸化性雰囲気中で半田リフロー処理することにより、前記半田接続用導体を被半田接続導体に接合する工程(e)をさらに含む接続方法。 - 請求項1〜8のうちいずれか1つに記載の接続方法において、
前記工程(a)では、前記基材として、フレキシブルプリント配線板を準備する、接続方法。 - 請求項1〜9のうちいずれか1つに記載の接続方法を用いて形成された接続構造。
- 熱硬化性樹脂を主成分とする接着剤を介して互いに接着させることにより電気的に接続される第1部材上の第1導体と第2部材上の第2導体との間の接続構造であって、
前記第1導体の一部と第2導体の一部とは互いに導通しており、
前記第1導体および第2導体のうち少なくとも一方の導体の表面は、前記一部を除いて、0.05μm以下の厚みを有する酸化防止のための有機膜に覆われている、あるいは、有機膜に覆われることなく前記接着剤に露出している、接続構造。 - 請求項1〜9のうちいずれか1つに記載の接続方法を用いて組み立てられた電子機器。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009132754A JP4751464B2 (ja) | 2009-06-02 | 2009-06-02 | 接続方法,接続構造および電子機器 |
| PCT/JP2010/058356 WO2010140469A1 (ja) | 2009-06-01 | 2010-05-18 | 接続方法,接続構造および電子機器 |
| US13/375,670 US20120067619A1 (en) | 2009-06-01 | 2010-05-18 | Connection method, connection structure, and electronic device |
| EP11192441A EP2453726A1 (en) | 2009-06-01 | 2010-05-18 | Connection method, connection structure, and electronic device |
| KR1020117028483A KR20120029406A (ko) | 2009-06-01 | 2010-05-18 | 접속 방법, 접속 구조 및 전자 기기 |
| EP10783253.7A EP2440024B1 (en) | 2009-06-01 | 2010-05-18 | Connection method |
| EP11192444.5A EP2445322B1 (en) | 2009-06-01 | 2010-05-18 | Connection method |
| CN2010800242250A CN102450112A (zh) | 2009-06-01 | 2010-05-18 | 连接方法、连接结构和电子装置 |
| TW099117400A TW201108340A (en) | 2009-06-01 | 2010-05-31 | Connecting method, connecting structure and electronic machine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009132754A JP4751464B2 (ja) | 2009-06-02 | 2009-06-02 | 接続方法,接続構造および電子機器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010282993A true JP2010282993A (ja) | 2010-12-16 |
| JP4751464B2 JP4751464B2 (ja) | 2011-08-17 |
Family
ID=43539526
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2009132754A Expired - Fee Related JP4751464B2 (ja) | 2009-06-01 | 2009-06-02 | 接続方法,接続構造および電子機器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4751464B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016174125A (ja) * | 2015-03-18 | 2016-09-29 | デクセリアルズ株式会社 | 皮膜処理方法、及び接続方法 |
Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09291372A (ja) * | 1996-02-26 | 1997-11-11 | Shikoku Chem Corp | 銅及び銅合金の表面処理剤 |
| JP2002105662A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-10 | Shikoku Chem Corp | 銅及び銅合金の表面処理剤及び表面処理方法 |
| JP2006024889A (ja) * | 2004-07-06 | 2006-01-26 | Samsung Electro Mech Co Ltd | Bgaパッケージおよびその製造方法 |
| JP2006041374A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Seiko Epson Corp | フレキシブルプリント基板の実装方法及び、電気光学装置の製造方法 |
| JP2006190960A (ja) * | 2004-12-30 | 2006-07-20 | Samsung Electro Mech Co Ltd | ハーフエッチングされたボンディングパッド及び切断されたメッキラインを具備するbgaパッケージ及びその製造方法 |
| JP2008097922A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 電極接続用接着剤 |
| JP2009088454A (ja) * | 2007-10-03 | 2009-04-23 | Denso Corp | プリント回路基板への電子部品の実装方法及びプリント回路基板 |
| JP2009099591A (ja) * | 2007-10-12 | 2009-05-07 | Toshiba Corp | 固体撮像素子及びその製造方法 |
-
2009
- 2009-06-02 JP JP2009132754A patent/JP4751464B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09291372A (ja) * | 1996-02-26 | 1997-11-11 | Shikoku Chem Corp | 銅及び銅合金の表面処理剤 |
| JP2002105662A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-10 | Shikoku Chem Corp | 銅及び銅合金の表面処理剤及び表面処理方法 |
| JP2006024889A (ja) * | 2004-07-06 | 2006-01-26 | Samsung Electro Mech Co Ltd | Bgaパッケージおよびその製造方法 |
| JP2006041374A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Seiko Epson Corp | フレキシブルプリント基板の実装方法及び、電気光学装置の製造方法 |
| JP2006190960A (ja) * | 2004-12-30 | 2006-07-20 | Samsung Electro Mech Co Ltd | ハーフエッチングされたボンディングパッド及び切断されたメッキラインを具備するbgaパッケージ及びその製造方法 |
| JP2008097922A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 電極接続用接着剤 |
| JP2009088454A (ja) * | 2007-10-03 | 2009-04-23 | Denso Corp | プリント回路基板への電子部品の実装方法及びプリント回路基板 |
| JP2009099591A (ja) * | 2007-10-12 | 2009-05-07 | Toshiba Corp | 固体撮像素子及びその製造方法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016174125A (ja) * | 2015-03-18 | 2016-09-29 | デクセリアルズ株式会社 | 皮膜処理方法、及び接続方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4751464B2 (ja) | 2011-08-17 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4934166B2 (ja) | 電極の接着剤接続構造、電子機器およびその組立方法 | |
| JP4998520B2 (ja) | 電極の接続方法、電極の接続構造及び電子機器 | |
| US8470438B2 (en) | Electrode-connecting structure, conductive adhesive used for the same, and electronic apparatus | |
| JP5324322B2 (ja) | 接続方法、接続構造および電子機器 | |
| EP2440024B1 (en) | Connection method | |
| JP4751464B2 (ja) | 接続方法,接続構造および電子機器 | |
| JP4755273B2 (ja) | 接続方法、接続構造および電子機器 | |
| JP5440478B2 (ja) | 異方導電性接着剤、電極の接続構造及び電子機器 | |
| JP5356111B2 (ja) | 接続方法,接続構造および電子機器 | |
| JP4746687B2 (ja) | 接続方法,接続構造および電子機器 | |
| JP5134111B2 (ja) | 接続方法、接続構造および電子機器 | |
| JP2010141265A (ja) | プリント配線板の接続構造および接続方法 | |
| JP2008124082A (ja) | 配線板の接続構造および接続方法 | |
| HK1155894A (en) | Electrode structure, wiring body, adhesive connection structure, electronic device, and method for fabricating same |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101029 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110512 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110520 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |