JP2010018378A - エレベータのロープ仮止め用締結装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】専用の工具を用いたり作業者の勘やスキルに頼ったりすることなく、ロープを常に所定の圧力で締め付けて安定して締結することができるエレベータのロープ仮止め用締結装置を提供する。
【解決手段】母材1と押圧部材3との間にロープ2を通し、このロープ2を押圧部材3で押圧して母材1に圧着させて仮止めするエレベータのロープ仮止め用締結装置において、母材1から押圧部材3に渡って棒材10が挿入され、この棒材の外周にコイルスプリング13が装着され、棒材10の端面にボルト15がねじ込まれ、このボルト15のねじ込みによりコイルスプリング13が弾性的に圧縮変形し、その圧縮変形によるばね力で押圧部材3が押圧されてロープ2が母材1に圧着し、ボルト15の頭部16が棒材10の端面に当接するまでねじ込んだときのコイルスプリング13の圧縮寸法Lによりロープ2に適正な加圧力が加わる構成となっている。
【選択図】 図2
【解決手段】母材1と押圧部材3との間にロープ2を通し、このロープ2を押圧部材3で押圧して母材1に圧着させて仮止めするエレベータのロープ仮止め用締結装置において、母材1から押圧部材3に渡って棒材10が挿入され、この棒材の外周にコイルスプリング13が装着され、棒材10の端面にボルト15がねじ込まれ、このボルト15のねじ込みによりコイルスプリング13が弾性的に圧縮変形し、その圧縮変形によるばね力で押圧部材3が押圧されてロープ2が母材1に圧着し、ボルト15の頭部16が棒材10の端面に当接するまでねじ込んだときのコイルスプリング13の圧縮寸法Lによりロープ2に適正な加圧力が加わる構成となっている。
【選択図】 図2
Description
この発明は、エレベータの据付け時や保守点検時などに、エレベータ用品としてのロープを仮止めのために締結保持するロープ仮止め用締結装置に関する。
エレベータには種々のロープが用いられている。エレベータの据付け時にはその各ロープを種々の位置に仮止めしながら引き回して所定の位置に張り渡すようにしている。また、保守点検時においても、各ロープを種々の位置に仮止めしながら保守点検の作業を実施している。
ロープの仮止めにあたっては、ロープを締結保持する締結装置が用いられる。この種の締結装置としては、例えば特開2003−12252公報や特開2006−264871公報などに開示されている。これらの締結装置は、ボルトの締め付けによる圧力でロープを圧着して締結保持する構造となっている。
特開2003−12252公報
特開2006−264871公報
上述のように従来の締結装置では、ボルトの締め付けによる圧力でロープを圧着して締結する構造となっており、このためボルトの締め付け力がロープに直接及び、その締め付け力が過剰となると、ロープの素線が損傷する恐れがある。したがって、ボルトの締め付け作業にトルクレンチなどの専用の工具を用いてボルトの締め付け力が所定値となるように管理している。
しかしながら、ロープの仮止めの都度、専用の工具を用意するのではその作業性が低下してしまう。通常の汎用工具を用いれば能率的に作業することができるが、この場合にはボルトの締め付け具合を作業者の勘やスキルに頼らなくてはならず、ボルトを締め付ける力が増せばロープの素線を破断してしまう恐れがある。
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、専用の工具を用いたり作業者の勘やスキルに頼ったりすることなく、ロープを常に所定の圧力で締め付けて安定して締結することができるエレベータのロープ仮止め用締結装置を提供することにある。
このような目的を達成するために、請求項1の発明は、所定位置に固定された母材、およびこの母材に対向して設けられた押圧部材とを備え、前記母材と押圧部材との間にロープを通し、このロープを前記押圧部材で押圧して前記母材に圧着させて仮止めするエレベータのロープ仮止め用締結装置において、弾性部材を備え、その弾性部材の弾性変形による反発力で前記押圧部材を加圧して前記ロープを前記母材に圧着させる加圧手段と、締め部材を備え、その締め部材の移動で前記弾性部材の弾性変形量を変化させることが可能な締め手段と、前記締め部材の移動の位置を、前記弾性部材の弾性変形に基づく反発力が、前記母材に対して前記ロープが所定の圧着力で圧着する大きさとなる所定の位置に規制する規制手段とを具備することを特徴としている。
請求項2の発明は、前記母材から前記押圧部材に渡って棒材が挿入され、この棒材の外周に弾性部材としてコイルスプリングが装着され、前記棒材の端面に締め部材としてボルトがねじ込まれ、前記ボルトのねじ込みにより前記コイルスプリングが弾性的に圧縮変形し、その圧縮変形による反発力で前記押圧部材が押圧されて前記ロープが前記母材に圧着し、前記ボルトのねじ込みによる移動の位置が、該ボルトの頭部が前記棒材の端面に当接することで所定の位置に規制されることを特徴としている。
請求項3の発明は、前記押圧部材から前記母材に渡って締め部材として段付きボルトが挿入され、この段付きボルトの先端部のねじ部が前記母材にねじ込まれ、この段付きボルトの外周に該段付きボルトの頭部と前記押圧部材との間において弾性部材としてコイルスプリングが装着され、前記段付きボルトのねじ込みにより前記コイルスプリングが弾性的に圧縮変形し、その圧縮変形による反発力で前記押圧部材が押圧されて前記ロープが前記母材に圧着し、前記段付きボルトのねじ込みによる移動の位置が、該段付きボルトの段部が前記母材に当接することで所定の位置に規制されることを特徴としている。
請求項4の発明は、前記母材から前記押圧部材に渡って段付きボルトが挿入され、この段付きボルトの先端部のねじ部に締め部材として蝶ナットが螺着され、前記段付きボルトの外周に前記ナットと前記押圧部材との間において弾性部材としてコイルスプリングが装着され、前記蝶ナットのねじ込みにより前記コイルスプリングが弾性的に圧縮変形し、その圧縮変形による反発力で前記押圧部材が押圧されて前記ロープが前記母材に圧着し、前記蝶ナットのねじ込みによる移動の位置が、前記段付きボルトの段部に前記蝶ナットが当接することで所定の位置に規制されることを特徴としている。
請求項5の発明は、前記押圧部材から前記母材に渡って一対の段付きのガイド棒が挿入され、これらガイド棒が前記押圧部材の外面側において押し板を介して互いに結合され、前記押圧部材の外面には頭なしボルトが取り付けられ、この頭なしボルトが前記押し板を貫通して該押し板の外面側に突出し、この突出部に締め部材としてナットが螺着され、前記押し部材と前記押し板との間において前記頭なしボルトの外周に弾性部材としてコイルスプリングが装着され、前記ナットのねじ込みにより前記押し板および前記一対のガイド棒が一体に移動すると共に前記コイルスプリングが弾性的に圧縮変形し、その圧縮変形による反発力で前記押圧部材が押圧されて前記ロープが前記母材に圧着し、前記ナットのねじ込みによる移動の位置が、前記一対のガイド棒の段部が前記母材に当接することで所定の位置に規制されることを特徴としている。
請求項6の発明は、前記母材から前記押圧部材に渡って、ねじ部に目盛として機能する縞模様が施された縞付きボルトが挿入され、この縞付きボルトの先端部のねじ部にナットが螺着され、前記縞付きボルトの外周に前記ナットと前記押圧部材との間において弾性部材としてコイルスプリングが装着され、前記ナットのねじ込みにより前記コイルスプリングが弾性的に圧縮変形し、その圧縮変形による反発力で前記押圧部材が押圧されて前記ロープが前記母材に圧着し、前記ナットのねじ込みによる移動の位置が、前記縞付きボルトのねじ部の縞模様に基づく視覚的な位置決めで所定の位置に規制されることを特徴としている。
請求項7の発明は、前記押圧部材から前記母材に渡って締め部材として段付きボルトが挿入され、この段付きボルトの先端部のねじ部が前記母材にねじ込まれ、この段付きボルトの外周に該段付きボルトの頭部と前記押圧部材との間において弾性部材として弾性材料からなるブロック材が装着され、前記段付きボルトのねじ込みにより前記ブロック材が弾性的に圧縮変形し、その圧縮変形による反発力で前記押圧部材が押圧されて前記ロープが前記母材に圧着し、前記段付きボルトのねじ込みによる移動の位置が、該段付きボルトの段部が前記母材に当接することで所定の位置に規制されることを特徴としている。
この発明によれば、専用の工具を用いたり作業者の勘やスキルに頼ったりすることなく、ロープを常に所定の圧力で締め付けて安定して締結することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1および図2には第1の実施形態を示してある。図1はロープ仮止め用締結装置の外観斜視図で、図2は平面図である。符号1はエレベータの昇降路内に設けられた母材で、この母材1に対してエレベータ用のロープ2が押圧部材3を介して仮止めされている。母材1は昇降路内に固定された梁材やその梁材に取り付けられた板材などならなる。
ロープ2は母材1と押圧部材3との間に挟まれており、その母材1および押圧部材3の内面にはそれぞれロープ2のほぼ半周面が嵌合する断面円弧状の嵌合溝4,5が形成されている。
母材1および押圧部材3には、ロープ2を境とする左右側にそれぞれ貫通孔8,9が形成され、これら貫通孔8,9に母材1の外面側からそれぞれ一定の長さの棒材10が遊挿されている。これら棒材10は一端側端部に頭部11を有する段付丸鋼材からなり、その頭部11が母材1の外面に当接し、先端側が押圧部材3の外面側に突出するように挿入されている。
押圧部材3の外面側に突出した各棒材10の先端側外周には弾性部材としてコイルスプリング13が装着されている。また各棒材10の先端側の端面にはそれぞれねじ孔14が形成され、これらねじ孔14にそれぞれ締め部材としてボルト15がねじ込まれている。
各コイルスプリング13の両端部は、押圧部材3の外面とボルト15の頭部16とに当接し、ボルト15のねじ込みにより弾性的に圧縮され、この圧縮によるばね力(反発力)で押圧部材3が母材1側に押圧され、この押圧力でロープ2が母材1に圧着し、母材1に対して固定されている。
コイルスプリング13の圧縮寸法はボルト15のねじ込み量により変化し、その圧縮寸法の大きさに応じてコイルスプリング13のばね力、つまりロープ2の母材1に対する圧着力が変化する。
ここで、この実施形態においては、ボルト15をねじ込んでその頭部16が棒材10の先端側端面に当接するときのコイルスプリング13の圧縮寸法Lに応じるばね力が、ロープ2を母材1に的確に固定し、かつロープ2を損傷しない圧着力となるようにコイルスプリング13のばね定数が定められている。
ロープ2を母材1に仮止めする手順について説明すると、まず各ボルト15を緩めた状態において、母材1と押圧部材3との間にロープ2を通し、この母材1と押圧部材3との嵌合溝4,5内に嵌合させる。そして、各ボルト15をねじ込み、各頭部16が棒材10の端面に当接するまで移動させる。
これにより、各コイルスプリング13が所定の寸法Lにまで圧縮され、その圧縮寸法Lに基づく各コイルスプリング13のばね力でロープ2に所定の圧着力が加わり、ロープ2が母材1に圧着固定される。
各コイルスプリング13の圧縮寸法Lは、各ボルト15の頭部16が棒材10の端面に当接することにより規定される。各ボルト15の頭部16が棒材10の端面に当接することで各ボルト15のねじ込みの位置が規制され、したがって各ボルト15をそれ以上ねじ込んで各コイルスプリング13を規定以上に圧縮するようなことが不能であり、このため各ボルト15をねじ込むときのトルクを専用の工具を用いたり、作業者の勘で調整するような必要がなく、作業者のスキルに関係なく、常に所定の適正な圧着力でロープ2を母材1に対して仮止めすることができる。
図3および図4には第2の実施形態を示してある。この実施形態においては、ロープ2を境とする母材1および押圧部材3の左右側に締め部材として段付きボルト20が設けられている。これら段付きボルト20は、図4に示すように、主部21の先端部に主部21の直径よりも小径のねじ部22が形成され、主部21とねじ部22との境目が段部23となっている。
母材1および押圧部材3には各段付きボルト20に対応するねじ孔24および貫通孔25が形成されている。各段付きボルト20は、押圧部材3の貫通孔25に遊挿され、先端部のねじ部22が母材1のねじ孔24にねじ込まれ、また各段付きボルト20の外周には弾性部材としてコイルスプリング27が装着されている。これらコイルスプリング27は押圧部材3の外面と各段付きボルト20の頭部28との間に配置され、これらコイルスプリング27のばね力(反発力)で押圧部材3が母材1側に押圧され、この押圧力でロープ2が母材1に圧着されている。
そして、母材1の各ねじ孔24に対する各段付きボルト20のねじ部22のねじ込み量に応じて各コイルスプリング27の圧縮寸法が変化し、各段付きボルト20の段部23が母材1の内面に当接するまでねじ込んだときのコイルスプリング13の圧縮寸法Lによりロープ2に適正な加圧力が加わるようになっている。
したがって、この実施形態においても、各段付きボルト20を段部23が母材1に当接するまでねじ込めばロープ2に過不足なく所定の加圧力を加えることができ、このため各段付きボルト20をねじ込むときのトルクを専用の工具を用いたり作業者の勘で調整するような必要がなく、作業者のスキルに関係なく、常に所定の適正な圧着力でロープ2を母材1に対して仮止めすることができる。
図5には第3の実施形態を示してある。この実施形態においては、ロープ2を境とする母材1および押圧部材3の左右側に段付きボルト30が設けられている。これら段付きボルト30は、母材1および押圧部材3に形成された貫通孔31,32に母材1の外面側から遊挿されている。
各段付きボルト30の頭部33は母材1の外面に当接し、各段付きボルト30の先端部には段部34を介して小径のねじ部35が形成され、これらねじ部35に締め部材として蝶ナット36が螺着され、これら蝶ナット36と押圧部材3との間において各段付きボルト30の外周に弾性部材としてコイルスプリング37が装着され、これらコイルスプリング37のばね力(反発力)で押圧部材3が母材1側に押圧され、この押圧力でロープ2が母材1に圧着されている。
そして、各段付きボルト30のねじ部35に対する各蝶ナット36のねじ込み量に応じて各コイルスプリング27の圧縮寸法が変化し、各蝶ナット36が各段付きボルト30の段部34に当接するまでねじ込んだときのコイルスプリング13の圧縮寸法Lによりロープ2に適正な加圧力が加わるようになっている。
したがって、この実施形態においても、各蝶ナット36を段部34に当接するまでねじ込めばロープ2に過不足なく所定の加圧力を加えることができ、このため各蝶ナット36をねじ込むときのトルクを作業者の勘で調整するような必要がなく、作業者のスキルに関係なく、常に所定の適正な圧着力でロープ2を母材1に対して仮止めすることができる。
図6ないし図8には第4の実施形態を示してある。この実施形態においては、ロープ2を境とする母材1および押圧部材3の左右側に段付きのガイド棒40が設けられている。これらガイド棒40は、大径部41と、この大径部41の一端部から突出した小径のねじ部42とを有し、大径部41とねじ部42との境目が段部43となっている。
大径部41は押圧部材3に形成された貫通孔45に、ねじ部42は母材1に形成された貫通孔46にそれぞれ遊挿され、母材1の外面側に突出したねじ部42の端部には抜け止め用のナット47が螺着されている。
一方のガイド棒40における押圧部材3の外面側に突出した大径部41の端部と、他方のガイド棒40における押圧部材3の外面側に突出した大径部41の端部との間には押し板48が設けられている。この押し板48は、両ガイド棒40の大径部41に溶接などの手段で固着され、これら押し板48と両ガイド棒40とにより一体的なガイド体49が構成されている。図7にはガイド体49の外観を示してある。
押圧部材3の外面側の中間部には、図8に示すように、頭なしボルト50が溶接などの手段で一体的に取り付けられている。この頭なしボルト50はガイド体49の押し板48に形成された貫通孔51に遊挿され、この頭なしボルト50の押し板48の外面側に突出した端部に締め部材としてナット52が螺着されている。
頭なしボルト50の外周には、押し板48と押圧部材3との間において弾性部材としてコイルスプリング53が装着され、このコイルスプリング53のばね力(反発力)で押圧部材3が母材1側に押圧され、この押圧力でロープ2が母材1に圧着されている。
そして、ナット52をねじ込むことで押し板48と一体的に各ガイド棒40が押圧部材3と摺動して移動するとともにコイルスプリング53が圧縮するようになっている。すなわち、ナット52のねじ込み量に応じてコイルスプリング53の圧縮寸法が変化し、各ガイド棒40の段部43が母材1の内面に当接するまでねじ込んだときのコイルスプリング53の圧縮寸法Lによりロープ2に適正な加圧力が加わるようになっている。
したがって、この実施形態においても、ナット52を各ガイド棒40の段部43が母材1の内面に当接するまでねじ込めばロープ2に過不足なく所定の加圧力を加えることができ、このためナット52をねじ込むときのトルクを専用の工具を用いたり作業者の勘で調整するような必要がなく、作業者のスキルに関係なく、常に所定の適正な圧着力でロープ2を母材1に対して仮止めすることができる。
図9には第5の実施形態を示してある。この実施形態においては、ロープ2を境とする母材1および押圧部材3の左右側に縞付きボルト58が設けられている。これら縞付きボルト58は、母材1および押圧部材3に形成された貫通孔59,60に母材1の外面側から遊挿され、各縞付きボルト58の頭部61が母材1の外面に当接し、ねじ部62が押圧部材3の外面側に突出し、この突出部分にナット63がそれぞれ螺着されている。
各縞付きボルト58は、ねじ部62に色分けされた縞模様65が施され、その縞模様65が目盛として機能してナット63の位置を視覚的に判定することができるようになっている。
各縞付きボルト58のねじ部62の外周には、押圧部材3とナット63との間において弾性部材としてコイルスプリング66がそれぞれ装着され、これらコイルスプリング66のばね力(反発力)で押圧部材3が母材1側に押圧され、この押圧力でロープ2が母材1に圧着されている。
そして、各ナット63のねじ込み量に応じて各コイルスプリング66の圧縮寸法が変化し、各ナット63が縞模様65で表示される所定の位置までねじ込んだときのコイルスプリング66の圧縮寸法Lによりロープ2に適正な加圧力が加わるようになっている。
したがって、この実施形態においても、各ナット63を縞模様65で表示される所定の位置までねじ込めばロープ2に過不足なく所定の加圧力を加えることができ、このため各ナット63をねじ込むときのトルクを専用の工具を用いたり作業者の勘で調整するような必要がなく、作業者のスキルに関係なく、常に所定の適正な圧着力でロープ2を母材1に対して仮止めすることができる。
図10には第6の実施形態を示してある。この実施形態においては、ロープ2を境とする母材1および押圧部材3の左右側に段付きボルト70が設けられている。これら段付きボルト70は、押圧部材3の内面に溶接などの手段により押圧部材3に一体的に取り付けられている。
各段付きボルト70は母材1に形成された貫通孔71に遊挿されている。各段付きボルト70の先端部には段部72を介して小径のねじ部73が形成され、これらねじ部73に締め部材としてナット74がそれぞれ螺着され、これらナット74と母材1との間において各段付きボルト70の外周に弾性部材としてコイルスプリング75が装着され、これらコイルスプリング75のばね力(反発力)で押圧部材3が母材1側に加圧され、この加圧力でロープ2が母材1に圧着されている。
そして、各段付きボルト70のねじ部73に対する各ナット74のねじ込み量に応じて各コイルスプリング75の圧縮寸法が変化し、各ナット74が各段付きボルト70の段部72に当接するまでねじ込んだときのコイルスプリング75の圧縮寸法Lによりロープ2に適正な加圧力が加わるようになっている。
したがって、この実施形態においても、各ナット74を段部72に当接するまでねじ込めばロープ2に過不足なく所定の加圧力を加えることができ、このため各ナット74をねじ込むときのトルクを専用の工具を用いたり作業者の勘で調整するような必要がなく、作業者のスキルに関係なく、常に所定の適正な圧着力でロープ2を母材1に対して仮止めすることができる。
図11には第7の実施形態を示してあり、この実施形態においては、ロープ2を境とする母材1および押圧部材3の左右側に段付きボルト78が設けられている。これら段付きボルト78は、主部79の先端部に主部79の直径よりも小径のねじ部80が形成され、主部79とねじ部80との境目が段部81となっている。
母材1および押圧部材3には各段付きボルト78に対応するねじ孔83および貫通孔84が形成されている。各段付きボルト78は、押圧部材3の貫通孔84に遊挿され、先端部のねじ部80が母材1のねじ孔83にねじ込まれている。
両段付きボルト78の端部間には押圧部材3と対向して押し板87が設けられ、この押し板87と押圧部材3との間に弾性部材として例えばゴムなどの弾性材料からなるブロック材88が設けられている。各段付きボルト78は、それぞれ押し板87およびブロック材88を貫通して押圧部材3の貫通孔84に挿入され、ねじ部80が母材1のねじ孔83にねじ込まれ、ブロック材88の圧縮による弾性的な反発力で押圧部材3が母材1側に押圧され、この押圧力でロープ2が母材1に圧着されている。
そして、各段付きボルト78のねじ込み量に応じてブロック材88の圧縮寸法が変化し、各段付きボルト78の段部81が母材1の内面に当接するまでねじ込んだときのブロック材88の圧縮寸法Lによりロープ2に適正な加圧力が加わるようになっている。
したがって、この実施形態においても、各段付きボルト78を段部81が母材1に当接するまでねじ込めばロープ2に過不足なく所定の加圧力を加えることができ、このため各段付きボルト78をねじ込むときのトルクを専用の工具を用いたり作業者の勘で調整するような必要がなく、作業者のスキルに関係なく、常に所定の適正な圧着力でロープ2を母材1に対して仮止めすることができる。
1…母材、2…ロープ、3…押圧部材、10…棒材、13…コイルスプリング、15…ボルト、20…段付きボルト、20…ボルト、21…主部、22…ねじ部、23…段部、24…ねじ孔、27…コイルスプリング、30…段付きボルト、34…段部、36…蝶ナット、37…コイルスプリング、40…ガイド棒、41…大径部、43…段部、47…ナット、50…ボルト、52…ナット、53…コイルスプリング、58…縞付きボルト、61…頭部、63…ナット、65…縞模様、66…コイルスプリング、70…段付きボルト、72…段部、74…ナット、75…コイルスプリング、78…段付きボルト、79…主部、81…段部、83…ねじ孔、88…ブロック材
Claims (7)
- 所定位置に固定された母材、およびこの母材に対向して設けられた押圧部材とを備え、前記母材と押圧部材との間にロープを通し、このロープを前記押圧部材で押圧して前記母材に圧着させて仮止めするエレベータのロープ仮止め用締結装置において、
弾性部材を備え、その弾性部材の弾性変形による反発力で前記押圧部材を加圧して前記ロープを前記母材に圧着させる加圧手段と、
締め部材を備え、その締め部材の移動で前記弾性部材の弾性変形量を変化させることが可能な締め手段と、
前記締め部材の移動の位置を、前記弾性部材の弾性変形に基づく反発力が、前記母材に対して前記ロープが所定の圧着力で圧着する大きさとなる所定の位置に規制する規制手段と、
を具備することを特徴とするエレベータのロープ仮止め用締結装置。 - 前記母材から前記押圧部材に渡って棒材が挿入され、この棒材の外周に弾性部材としてコイルスプリングが装着され、前記棒材の端面に締め部材としてボルトがねじ込まれ、前記ボルトのねじ込みにより前記コイルスプリングが弾性的に圧縮変形し、その圧縮変形による反発力で前記押圧部材が押圧されて前記ロープが前記母材に圧着し、前記ボルトのねじ込みによる移動の位置が、該ボルトの頭部が前記棒材の端面に当接することで所定の位置に規制されることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのロープ仮止め用締結装置。
- 前記押圧部材から前記母材に渡って締め部材として段付きボルトが挿入され、この段付きボルトの先端部のねじ部が前記母材にねじ込まれ、この段付きボルトの外周に該段付きボルトの頭部と前記押圧部材との間において弾性部材としてコイルスプリングが装着され、前記段付きボルトのねじ込みにより前記コイルスプリングが弾性的に圧縮変形し、その圧縮変形による反発力で前記押圧部材が押圧されて前記ロープが前記母材に圧着し、前記段付きボルトのねじ込みによる移動の位置が、該段付きボルトの段部が前記母材に当接することで所定の位置に規制されることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのロープ仮止め用締結装置。
- 前記母材から前記押圧部材に渡って段付きボルトが挿入され、この段付きボルトの先端部のねじ部に締め部材として蝶ナットが螺着され、前記段付きボルトの外周に前記ナットと前記押圧部材との間において弾性部材としてコイルスプリングが装着され、前記蝶ナットのねじ込みにより前記コイルスプリングが弾性的に圧縮変形し、その圧縮変形による反発力で前記押圧部材が押圧されて前記ロープが前記母材に圧着し、前記蝶ナットのねじ込みによる移動の位置が、前記段付きボルトの段部に前記蝶ナットが当接することで所定の位置に規制されることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのロープ仮止め用締結装置。
- 前記押圧部材から前記母材に渡って一対の段付きのガイド棒が挿入され、これらガイド棒が前記押圧部材の外面側において押し板を介して互いに結合され、前記押圧部材の外面には頭なしボルトが取り付けられ、この頭なしボルトが前記押し板を貫通して該押し板の外面側に突出し、この突出部に締め部材としてナットが螺着され、前記押し部材と前記押し板との間において前記頭なしボルトの外周に弾性部材としてコイルスプリングが装着され、前記ナットのねじ込みにより前記押し板および前記一対のガイド棒が一体に移動すると共に前記コイルスプリングが弾性的に圧縮変形し、その圧縮変形による反発力で前記押圧部材が押圧されて前記ロープが前記母材に圧着し、前記ナットのねじ込みによる移動の位置が、前記一対のガイド棒の段部が前記母材に当接することで所定の位置に規制されることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのロープ仮止め用締結装置。
- 前記母材から前記押圧部材に渡って、ねじ部に目盛として機能する縞模様が施された縞付きボルトが挿入され、この縞付きボルトの先端部のねじ部にナットが螺着され、前記縞付きボルトの外周に前記ナットと前記押圧部材との間において弾性部材としてコイルスプリングが装着され、前記ナットのねじ込みにより前記コイルスプリングが弾性的に圧縮変形し、その圧縮変形による反発力で前記押圧部材が押圧されて前記ロープが前記母材に圧着し、前記ナットのねじ込みによる移動の位置が、前記縞付きボルトのねじ部の縞模様に基づく視覚的な位置決めで所定の位置に規制されることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのロープ仮止め用締結装置。
- 前記押圧部材から前記母材に渡って締め部材として段付きボルトが挿入され、この段付きボルトの先端部のねじ部が前記母材にねじ込まれ、この段付きボルトの外周に該段付きボルトの頭部と前記押圧部材との間において弾性部材として弾性材料からなるブロック材が装着され、前記段付きボルトのねじ込みにより前記ブロック材が弾性的に圧縮変形し、その圧縮変形による反発力で前記押圧部材が押圧されて前記ロープが前記母材に圧着し、前記段付きボルトのねじ込みによる移動の位置が、該段付きボルトの段部が前記母材に当接することで所定の位置に規制されることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのロープ仮止め用締結装置。
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|---|---|---|---|
| JP2008179353A JP2010018378A (ja) | 2008-07-09 | 2008-07-09 | エレベータのロープ仮止め用締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2008179353A JP2010018378A (ja) | 2008-07-09 | 2008-07-09 | エレベータのロープ仮止め用締結装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010018378A true JP2010018378A (ja) | 2010-01-28 |
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ID=41703677
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|---|---|---|---|
| JP2008179353A Withdrawn JP2010018378A (ja) | 2008-07-09 | 2008-07-09 | エレベータのロープ仮止め用締結装置 |
Country Status (1)
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|---|---|
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Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013203329A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Hino Motors Ltd | 車両用タンクの固定構造 |
| JP2018158829A (ja) * | 2017-03-23 | 2018-10-11 | 中国電力株式会社 | ベルトコンベヤ装置 |
| CN113021218A (zh) * | 2021-03-22 | 2021-06-25 | 上海外高桥造船有限公司 | 一种舷梯平台支撑工装 |
| JP2023158434A (ja) * | 2022-04-18 | 2023-10-30 | 株式会社日立製作所 | ロープ把持装置 |
-
2008
- 2008-07-09 JP JP2008179353A patent/JP2010018378A/ja not_active Withdrawn
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