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JP2010091600A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2010091600A
JP2010091600A JP2008258310A JP2008258310A JP2010091600A JP 2010091600 A JP2010091600 A JP 2010091600A JP 2008258310 A JP2008258310 A JP 2008258310A JP 2008258310 A JP2008258310 A JP 2008258310A JP 2010091600 A JP2010091600 A JP 2010091600A
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Yasunari Obara
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Abstract

【課題】転写材上の画像パターンがセンサ検知エリア内に到着する時間のバラツキに影響されることなく、高精度に画像パターンを検出可能にする画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像濃度制御に用いられる画像パターンを転写材上に形成し定着する画像パターン形成手段と、前記転写材上に形成し定着された画像パターンを検出する画像パターン検出手段と、前記画像パターン検出手段で複数回にわたって検出した画像パターンの出力値を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像パターンの出力値の変化にもとづいて、それぞれの画像パターンに対応する代表出力値を決定する出力値決定手段と、
前記画像パターン検出手段、前記記憶手段および前記出力値決定手段の動作を制御するとともに、前記出力値決定手段で決定した代表出力値(S106)にもとづいて出力画像の濃度制御を行う制御手段と、を備えた画像形成装置。により前記課題を解決する。
【選択図】図6

Description

本発明は、カラープリンタ、カラー複写機等の画像形成装置に関し、特にその画像濃度制御に用いられる画像パターン(トナーパッチ)の検出に関するものである。
近年、カラープリンタ、カラー複写機等のカラー画像形成装置には、出力画像の高画質化が求められている。特に、濃度の階調とその安定性は、画像の良し悪しに大きな影響を与える。
ところが、一般的に電子写真方式の画像形成装置は、環境の変化や長時間の使用による装置各部の変動があると、得られる画像の濃度が変動してしまう。特に電子写真方式のカラー画像形成装置の場合、僅かな濃度の変動でもカラーバランスが崩れてしまう虞があるので、常に一定の濃度特性を保つための手段を持つ必要がある。
そこで、装置各部の変動が起こっても一定の濃度階調特性が得られるように、各色のトナーで濃度検知用トナーパッチを、中間転写体や感光体或いは転写材担持体上に作成し、その未定着トナーパッチの濃度を濃度検知センサで検知し、その検知結果より露光量、現像バイアスなどのプロセス条件にフィードバックをかけて濃度制御を行うことで、画像を安定させる手法が広く用いられている。
しかし、前記濃度センサを用いた濃度制御は未定着トナーパッチを中間転写体や感光体或いは転写材担持体上に形成し検知するもので、転写材への転写性や定着性の変化に関しては対応できない。
そこで転写材への転写性や定着性の変化にも対応できるように、転写材上に転写・定着されたパッチ画像の濃度を、外部のフラットベットスキャナや複写機などの原稿読取装置或いは、前記濃度センサとは別に設けられた転写材上トナーパッチの濃度や色度を検出するセンサ(以降、カラーセンサと呼ぶ)で検知して濃度制御を行う方式がある。
このような画像濃度制御方式は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2003−287934号公報
しかしながら、前記転写材上のトナーパッチを検知して画像濃度制御を行う手法では、以下のような問題があった。
カラーセンサによるトナーパッチの測定を高精度で行うには測定対象となる転写材上のトナーパッチを正確なタイミングで検知する必要がある。
ところが、以下2つの理由により転写材上のトナーパッチがセンサ検知エリア内に到着する時間にバラツキが生じてしまう。
第一に、先頭のトナーパッチがセンサ検知エリア内に到達するタイミングを見積もることが難しいことが挙げられる。
一般に、画像形成装置の定着部直後にはジャムを検知するためのセンサ(定着排紙センサ)が用意されている。よって、このセンサ直後にカラーセンサを設ければ転写材の到達タイミングを正確に見積もることができる。しかし、カラーセンサは、レンズ等の光学素子やセンサを保持する樹脂部材から構成されるため、定着部等の熱源からは十分離れた位置に配置する必要があり、別途、カラーセンサの直前にセンサを設ける必要があった。
第二に、転写材が定着器を通過する際に発生する転写材寸法の収縮の影響がある。
転写材の収縮率は、定着部温度、転写材の種類や転写材に含まれる水分量により異なるため予測が困難であり、例えば、大サイズ紙(例えばA3サイズ)では、数mm単位の変動が生じてしまう。
したがって、トナーパッチの検出を所定の基準位置(例えば、位置検出用基準パッチ)から固定のタイミングで行うと、検出位置とトナーパッチとの間でズレが生じ、検知精度が低下するという問題があった。
前記問題に対し、トナーパッチの搬送方向のサイズを大きくすることで検知タイミングのマージンを広げる手法(例えば図16)や、所定間隔毎に位置検出用基準パッチを挿入し、定期的に基準位置を検出して検出タイミングを補正する手法(例えば図15のBk)があるものの、無駄なトナーが増加し、経済性が低下する、という問題が起こる。
さらに、1枚の転写材に形成可能なパッチの数も減少するため、各種の画像形成プロセス条件へフィードバックをかけるために、パッチを形成する転写材の枚数が増加する、という問題もあった。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、転写材上の画像パターンがセンサ検知エリア内に到着する時間のバラツキに影響されることなく、高精度に画像パターンを検出可能にする画像形成装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明では、画像形成装置を次の(1)のとおりに構成する。
(1)画像濃度制御に用いられる画像パターンを転写材上に形成し定着する画像パターン形成手段と、
前記転写材上に形成し定着された画像パターンを検出する画像パターン検出手段と、
前記画像パターン検出手段で複数回にわたって検出した画像パターンの出力値を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された画像パターンの出力値の変化にもとづいて、それぞれの画像パターンに対応する代表出力値を決定する出力値決定手段と、
前記画像パターン検出手段、前記記憶手段および前記出力値決定手段の動作を制御するとともに、前記出力値決定手段で決定した代表出力値にもとづいて出力画像の濃度制御を行う制御手段と、
を備えた画像形成装置
本発明では、画像パターンがセンサ検知エリア内に到着する時間のバラツキに影響されることなく、高精度に画像パターンを検出することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態をカラー画像形成装置の実施例により詳しく説明する。
実施例1である“カラー画像形成装置”について説明する。本実施例では、カラーセンサにより画像階調制御を実施する場合について説明する。
図1は、本実施例のカラー画像形成装置の全体構成を示す断面図である。この装置は、図示のように、電子写真方式のカラー画像形成装置の一例であり、中間転写体27を採用したタンデム方式のカラー画像形成装置である。本カラー画像形成装置は、制御部10と画像形成部20から構成される。なお、本画像形成装置のプロセススピードは100mm/sである。
まず図1を用いて、電子写真方式のカラー画像形成装置における、画像形成部の動作を説明する。
画像形成部20は、画像情報にもとづいて点灯させる露光光により静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して単色トナー像を形成し、この単色トナー像を重ね合わせて多色トナー像を形成する。そして、この多色トナー像を転写材11へ転写し、その転写材11上の多色トナー像を定着させる。この画像形成部は、給紙部21、現像色の数だけ並置したステーション毎の感光ドラム22Y、22M、22C、22K、一次帯電手段としての帯電器23Y、23M、23C、23K、トナーカートリッジ25Y、25M、25C、25K、現像器26Y、26M、26C、26K、中間転写体27、転写ローラ28、クリーナ容器29、定着部30、カラーセンサ42(請求項でいう、画像パターン検出手段に相当)によって構成されている。
感光ドラム(感光体)22Y、22M、22C、22Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成し、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転するものである。そして、駆動モータは感光ドラム22Y、22M、22C、22Kを画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させる。
一次帯電手段は、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の感光体を帯電させるための4個の帯電器23Y、23M、23C、23Kを備える構成である。そして、各帯電器にはスリーブ23YS、23MS、23CS、23KSが備えられている。
感光ドラム22Y、22M、22C、22Kへの露光光はスキャナ部24Y、24M、24C、24Kから送られ、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの表面を選択的に露光することにより、静電潜像が形成されるように構成されている。
現像手段として、前記静電潜像を可視化するために、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器26Y、26M、26C、26Kを備える構成である。各現像器には、スリーブ26YS、26MS、26CS、26KSが設けられている。また、各々の現像器は脱着可能に取り付けられている。
中間転写体27は、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに接触しており、カラー画像形成時に時計周り方向に回転し、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの回転に伴って回転し、単色トナー像が転写される。その後、中間転写体27に後述する転写ローラ28が接触して転写材11を狭持搬送し、転写材11に中間転写体27上の多色トナー像を転写する。
転写ローラ28は、転写材11上に多色トナー像を転写している間、28aの位置で転写材11に当接し、印字処理後は28bの位置に離間する。
定着部30は、転写材11を搬送させながら、転写された多色トナー像を溶融定着させるものであり、図1に示すように転写材11を加熱する定着ローラ31と転写材11を定着ローラ31に圧接させるための加圧ローラ32を備えている。定着ローラ31と加圧ローラ32は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ33、34が内蔵されている。すなわち、多色トナー像を保持した転写材11は、定着ローラ31と加圧ローラ32により搬送されるとともに、熱および圧力を加えられ、トナーが表面に定着される。
トナー像定着後の転写材11は、その後図示しない排出ローラによって図示しない排紙トレイに排出して画像形成動作を終了する。
クリーニング手段29aは、中間転写体27上に残ったトナーをクリーニングするものであり、中間転写体27上に形成された4色の多色トナー像を転写材11に転写した後、廃トナーはクリーナ容器29bに蓄えられる。
制御部10は、CPU、MPUなどの演算ユニット12、演算ユニットのプログラムが格納されたROM13、制御実行時に使用される作業領域や各種テーブルが定義されたRAM14からなる。そして、各センサからの出力値にもとづいてルックアップテーブルなどの階調補正部にフィードバックをかけて転写材上に所望の色味を出すように制御を行っている。前記制御部10は、請求項でいう、出力画像の濃度制御を行う制御手段に相当する。
カラーセンサ42は、定着部30より下流に転写材11の画像形成面へ向けてスキャナのスキャン方向中心位置に配置されており、転写材11上に形成された定着後のトナーパッチに対するRGB出力値を制御部10へ出力する。
図2(a)は、カラーセンサ42の構成を示す図である。ここで、カラーセンサ42は、白色LED43とRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ44により構成される。白色LED43を定着後のパッチが形成された転写材11に対して斜め45度より入射させ、0度方向への乱反射光強度をRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ44により検知する。RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ44の受光部は、図2(b)のようにRGBが独立した画素となっている。
カラーセンサ42の検出出力値は、トナーの無い状態(白色転写材の下地)では、RGBともに最大であり、転写材上の色トナー(C,M,Yトナー)が増加するに従って、補色関係にある受光部の出力値が減少する。例えば、Cトナーが多く乗れば補色のR出力が減少する。また同様に、Mトナーに対してはG出力、Yトナーに対してはB出力が対応する。すなわち、RGBの出力値を検出することで、C,M,Yの色(請求項でいう、複数色に相当)トナーのトナー量を検出できる。なお、Kトナーの場合は、RGBすべての出力値が減少するので、どの受光出力値を使用しても構わない。本画像形成装置では、G出力からKのトナー量を算出している。
図3は、実施例1における色度調整用トナーパッチパターンを示す図であり、同じ色の画像パターンを徐々に画像印字率を変え、濃度を変化させてある(請求項でいう、「同一色相毎に、印字率が順次変化するように配列」に相当)。具体的には、各パッチと印字率(階調度)との対応は、Y1,M1,C1,K1=12.5%、Y2,M2,C2,K2=25%、Y3,M3,C3,K3=37.5%、Y4,M4,C4,K4=50%、Y5,M5,C5,K5=62.5%、Y6,M6,C6,K6=75%、Y7,M7,C7,K7=87.5%、Y8,M8,C8,K8=100%に設定されている。トナーパッチパターンの1個の大きさは、転写材搬送方向と垂直な方向が10mm、転写材搬送方向が6.5mmであり、トナーパッチ間には白部がある。前記の色度調整用トナーパッチパターンは、請求項でいう画像濃度制御に用いられる画像パターンに相当する。
次に、本実施例の特徴である、転写材上のトナーパッチパターンの検知処理について、図を用いて説明する。本実施例は、カラーセンサ出力をモニターし、出力の変化量が所定範囲内に収まったら、RAM14へ出力を行なって、トナーパッチの出力値を求める手法である。
図4は、トナーパッチパターンが定着された転写材がカラーセンサ位置まで搬送され、白色LEDによって照射されながら搬送される状態を示している。Sは、白色LEDのスポット部(直径=3mm)であり、転写材上を走査する。なお、パッチパターン間の白部の長さLwはスポット径よりも大きい。
図5は、トナーパッチ先頭のY1をカラーセンサが走査したときにRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ44によって出力されたB出力値(Yの補色であって、出力値が大きい)の時間変化を示している。なお、縦軸はAD値を反転出力した値であり、縦軸の上側ほど濃度が濃いことを示している。
図5は、10ms毎のB出力値を結んだ線である。カラーセンサのスポット内にトナーパッチの先端部が到達すると(図4、図5のB)、徐々に出力が上昇し、スポット部が完全にトナーパッチで覆われるまでの間、出力波形に立ち上がり部が存在する。その後、カラーセンサの出力は安定し、スポット部がトナーパッチ後端を通過すると出力は低下する。
次に、カラーセンサの出力波形からY1の出力値を決定するまでのフローについて図6のフローチャートを用いて説明する。このフローの処理はCPU12により行われる。
まず、トナーパッチのパターンが転写材上に転写・定着された(請求項でいう、画像パターン形成手段に相当)後、転写材先端がカラーセンサ位置に到達する。ステップS101において、B出力が閾値Th(請求項でいう、第一の所定値に相当)を超えたか判断し、超えていればサンプリングを開始する(ステップS102)。B出力が閾値Thを超えていなければ、サンプリングは行わない。ここで、閾値Thは、トナーパッチY1において想定される最低出力値であり、画像形成装置における環境変動と耐久変動によって予想される最低値である。
サンプリングを開始した場合には、ステップS103で、制御部内に保存された前のB出力値との差分(AD値の差)(請求項でいう、「今回の検出出力と前回の検出出力の差」に相当)をとって、出力変化率dを求める。出力変化率dは、変化の度合いを判断するための値であり、称呼として変化値などを用いることもできる。
次に、ステップS104で出力変化率dが所定値(本実施例では3)よりも小さいかを判断する。なお、ステップS104においては、出力変化率dの文言を用いて説明を行ってあるが、これに限定されるものではない。このステップS104においては、検出結果の変化が少なくなったことを判断すべく、少なくとも今回の検出出力と前回の検出出力とに基づく変化値が、所定値よりも小さいか否かを判断すれば良い。当該判断の際に、CPU12が参照する変化値としては、前回と今回の検出結果の単純差分値でも良いし、今回の検出結果と、過去の複数回の検出結果と、に基づき算出された変化値(変化量の平均)等でも良い。
ステップS104で小さいと判断した場合にはB出力が安定領域に入ったと判断し、バッチ処理を開始する(ステップS105)。バッチ処理とは、複数回にわたってカラーセンサ42により検出した画像パターンの出力値を記憶手段であるRAM14内へ保存する処理である。言い換えれば、記憶手段であるRAM14内へ複数のサンプリングデータを一括して保存する処理である。なお、誤検知を防止するために、ステップS104の判断を3回ほど確認した後に、ステップS105へ移行したほうが好ましい。
逆に、出力変化率dが3よりも大きければ、立ち上がり部の途中と判断し、出力変化率dの演算を継続する。
バッチ処理されたデータは、ステップS106において、制御部10内で平均値(代表出力値)を算出した後、Y1のB出力値として保存され(請求項でいう、出力値決定手段に相当)バッチ処理を終了する(ステップS107)。
その後、ステップS108において、B出力が閾値Thよりも小さくなった(請求項でいう、第一の所定値未満に相当)か判断しながら、小さくなった時点でサンプリングを終了する(ステップS109)。
以上の処理を、Y2以降の他トナーパッチの出力値が得られるまで実施する(ステップS110)。
なお、M1〜M8ではG出力、C1〜C8ではR出力、K1〜K8ではG出力のサンプリングおよびバッチ処理を行う。
次に、本実施例におけるトナーパッチの大きさを、従来例と比較しながら説明する。
図16は、従来の位置検出用のトナーパッチパターンを示した図であり、先端部に位置検出用のトナーパッチを設け、その後、所定の固定タイミングでセンサ出力を読み込むため、トナーパッチは位置変動分を考慮して大きめに作られている。
比較は、A3サイズ(転写材搬送方向長さ=420mm)の紙に32個のパッチを一定の大きさで形成するという条件で行った。また、サンプリング周期は5ms(長さ0.5mm)毎に行い、転写材の収縮率[(定着前の長さ−定着後の長さ)/定着前の長さ]×100)は、1%で見積もった。
従来例の場合、スポット径の大きさ3mm、サンプリング数5ポイント(トナーパッチの長さは4.0mm)、マージン1.5mm、転写材後端における位置変動分が約4mmであるので、合計12.5mmの転写材搬送方向の長さが必要である。また、転写材先端の位置検出用にトナーパッチ5mmも必要となる。ここでマージン1.5mmとは、スポット部がトナーパッチからはみ出さないことを保証するための長さである。
一方、本実施例の場合、スポット径の大きさ3mm、サンプリング数5ポイント(トナーパッチの長さは4mm)、マージン1.5mmが必要であり、トナーパッチの長さとしては合計8.5mmあればよい。このサンプリング数5ポイントは、請求項でいう、「前記画像パターン検出手段は、それぞれの画像パターンが前記画像パターン検出手段を通過する時間よりも短い時間毎に出力値をサンプリングする」の1例である。よって、転写材の収縮率を見込まない分、本実施例のほうがトナーパッチの大きさを小さくできるため、使用するトナー量を少なくすることができる。さらに、前記従来例ではA3サイズの紙内にすべてのトナーパッチを形成することができなかったが、本実施例ではA3サイズの紙1枚のみでよく、使用する転写材量も減らすことができる。
なお、従来のトナーパッチパターンとしては、図15のようにトナーパッチ間に所定間隔で黒色のトナーパッチを挿入して検出位置を補正する手法もあるが、この場合でも使用するトナーや転写材の量は増えてしまう。
以上説明したように、本実施例では、従来のように所定タイミング毎にカラーセンサの出力値を読むのではなく、カラーセンサの出力変化を基に、トナーパッチの出力値を決定している。よって、転写材の収縮などによるトナーパッチの位置変動とは無関係に最適なトナーパッチ出力を求めることができる。したがって、従来のようにトナーパッチの大きさを大きくしたり、所定間隔で基準位置となるトナーパッチを挿入する必要がなくなるため、トナーや転写材の消費量を抑えることができる。
実施例2である“カラー画像形成装置”について説明する。本実施例は、カラーセンサのRGB出力が所定の値以上になった場合に、すべてバッチ処理を行い、後で各トナーパッチに最適なデータを抽出する例である。
なお、本実施例のカラー画像形成装置の全体構成およびカラーセンサの構成については、実施例1で説明したカラー画像形成装置と同様であり、説明を省略する。
また、本実施例における転写材上の色度調整用トナーパッチパターンは、実施例1と同じであり、説明を省略する。
図7は、トナーパッチY1〜Y8をカラーセンサが走査したときにRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ44によって出力されたB出力値の時間変化を示している。なお、縦軸はAD値を反転出力した値であり、縦軸の上側ほど濃度が濃いことを示している。
本実施例においてカラーセンサの出力波形から出力値を抽出するフローについて図8を用いて説明する。
まず、色度調整用トナーパッチのパターンが転写材上に転写・定着された後、転写材先端がカラーセンサ位置に到達する。
ステップS201では、B出力が閾値Th(請求項でいう、第二の所定値に相当)を超えたか判断し、超えていればバッチ処理を開始する(ステップS202)。ここで、閾値Thは、最も画像印字率(階調度)が低いトナーパッチにおいて想定される最低出力値である。
ステップS203において、B出力が閾値Thを下回る(請求項でいう、第二の所定値未満に相当)か判断し、下回ればバッチ処理を終了する(ステップS204)。
以上の動作を、転写材上に形成されたトナーパッチ数に相当する回数だけ行う(ステップS205)。
その後、トナーパッチY1から順に出力値テーブルへ格納されたB出力データの中から各トナーパッチの出力値を求める(ステップS206)。なお、本実施例では、各トナーパッチの中央3点から平均値を求めた値を代表出力値としている。
図9は、トナーパッチY1から順に出力値テーブルへ格納されたRGB出力結果と抽出領域を示したテーブルである。本実施例では、各トナーパッチにおけるサンプリングデータ(Y1であればデータ領域1〜100)の中央3点の平均値を出力値として算出している。
同様にM1〜M8ではG出力を、C1〜C8ではR出力を、K1〜K8ではG出力のバッチ処理および出力演算を行う。
このように、本実施例では実施例1に比べてトナーパッチの中央の出力値を抽出できるのでエッジ部の濃度変動等の影響を避けることができる。
なお、本実施例では閾値Thを超えた出力値の中央値を求めた例を示したが、トナーパッチ先頭から末端までの全データをサンプリングおよびバッチ処理して記憶手段へ記憶し、後で出力の変化率を算出し、上昇変化点と下降変化点を求めて、その中央値を抽出するようにしてもよい。
実施例3である“カラー画像形成装置”について説明する。本実施例は、転写材上に形成するトナーパッチの順序を、隣接するトナーパッチのコントラストが大きくなるように形成し、転写材1枚に形成するトナーパッチ数を増やした場合においても、適性に出力値を検出できるようにした例である。
なお、本実施例のカラー画像形成装置の全体構成およびカラーセンサの構成については、実施例1で説明したカラー画像形成装置と同様であり、説明を省略する。
図10は、本実施例における色度調整用トナーパッチパターンを示す図であり、画像印字率を変え、色度を変化させてある。各パッチと印字率(階調度)との対応は、実施例1のトナーパッチパターンと同じであるが、配列順序が異なっている。
イエローのトナーパッチを例に説明すると、転写材先頭から、Y1,Y5,Y2,Y6,Y3,Y7,Y4,Y8の順で配列(請求項でいう、「同一色相毎に、印字率が大小交互に変化する」に相当)される。各パッチと印字率(階調度)との対応は、Y1=12.5%、Y2=25%、Y3=37.5%、Y4=50%、Y5=62.5%、Y6=75%、Y7=87.5%、Y8=100%に設定されている。なお、他のトナー色についても同様の配列となっている。
すなわち、トナーパッチを連続形成(白部を設けない)し、カラーセンサによる出力において強弱が得られるように転写材上に画像を形成していることを特徴としている。
図11は、イエロー色Yのトナーパッチをカラーセンサ42が走査したときにRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ44によって出力されたB出力値(AD値)の時間変化を示している。縦軸はAD値を反転出力した値である。
次に、カラーセンサ42の出力波形から各トナーパッチの出力値を抽出する手法について図12のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS301において、B出力が閾値Th(請求項でいう、第三の所定値に相当)を超えたか判断し、超えていればサンプリングを開始する(ステップS302)。B出力が閾値Thを超えていなければ、サンプリングは行わない。ここで、閾値Thは、トナーパッチY1において想定される最低出力値である。
サンプリングを開始した場合には、ステップS303で、制御部内に保存された前のB出力値との差分(AD値の差)をとって、出力変化率dを求める。
次に、ステップS304で出力変化率dの絶対値が所定値(本実施例では3)よりも小さいかを判断する。なお、ステップS304においては、出力変化率dの文言を用いて説明を行ってあるが、これに限定されるものではない。このステップS304においては、検出結果の変化が少なくなったことを判断すべく、少なくとも今回の検出出力と前回の検出出力とに基づく変化値が、所定値よりも小さいか否かを判断すれば良い。当該判断の際に、CPU12が参照する変化値としては、前回と今回の検出結果の単純差分値でも良いし、今回の検出結果と、過去の複数回の検出結果と、に基づき算出された変化値(変化量の平均)等でも良い。
ステップS304で小さいと判断した場合にはB出力が安定領域に入ったと判断し、バッチ処理を開始する(ステップS305)。逆に、出力変化率dの絶対値が所定値(本実施例では3)よりも大きければ、立ち上がり部(もしくは立ち下り部)の途中と判断し、出力変化率dの演算を継続する。
バッチ処理されたデータは、ステップS306において、制御部10において平均値(代表出力値)を算出した後、Y1のB出力値として保存され、バッチ処理を終了する(ステップS307)。
さらに、ステップS308において、所定トナーパッチ数のバッチ処理を行ったか判断し、すべてのトナーパッチの出力値が求まったらサンプリングを終了する(ステップS309)。
以上を、他色のトナーパッチについても実施する。なお、M1〜M8ではG出力を、C1〜C8ではR出力を、K1〜K8ではG出力のサンプリングおよびバッチ処理を行う。
以上説明したように、本実施例では、隣接するセンサ出力値の差(コントラスト)が大きくなるように転写材上に色度検出用のトナーパッチを形成している。このため、カラー画像形成装置の色安定制御のためにより細かな色度情報を求める場合、例えば、ベタ部やハイライト部のように印字率に対する濃度変化が小さく、出力を検出し難い場合でも、精度よく出力値を検出できるメリットがある。
実施例4である“カラー画像形成装置”について説明する。実施例3では、転写材上に連続形成するトナーパッチとして、同じ色相の画像を順次濃度を変えた場合の説明を行ったが、本実施例では、色相が異なるトナーパッチを連続形成する例について説明する。
なお、本実施例のカラー画像形成装置の全体構成およびカラーセンサの構成については、実施例1で説明したカラー画像形成装置と同様であり、説明を省略する。
図13は、本実施例における色度調整用トナーパッチパターンを示す図であり、色相がY,M、Cの順となっている。また、印字率は徐々に大きくしてある。各パッチと印字率との対応は、実施例1のトナーパッチパターンと同じであるので説明は省略する。
図14は、本実施例における色度調整用トナーパッチパターンをカラーセンサ42が走査したときにRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ44によって出力されたBGR出力値(AD値を反転出力)の時間変化を示している。
前述のように、色相が異なるトナーパッチを連続形成し配置しているため、カラーセンサからの出力値は、同じ色相のトナーパッチが到達するまでB出力、G出力、R出力とも間隔が開いた波形となる。
本実施例では、Y色パターンがカラーセンサ42を通過するときにはB出力、M色パターンが通過するときにはG出力、C色パターンが通過するときにはR出力の出力信号を読み取って、各トナーパッチの出力値を決定するものである。出力値を決定する手法は、実施例1と同様である。
すなわち、まず、トナーパッチのパターンが転写材上に転写・定着された後、転写材先端がカラーセンサ位置に到達する。カラーセンサ出力が閾値Th(請求項でいう、第四の所定値に相当)を超えたか判断し、超えていればサンプリングを開始する。カラーセンサ出力が閾値Thを超えていなければ、サンプリングは行わない。ここで、閾値Thは、トナーパッチY1において想定される最低出力値であり、画像形成装置における環境変動と耐久変動によって予想される最低値である。
サンプリングを開始した場合には、制御部内に保存された前の出力値との差分(AD値の差)をとって、出力変化率dを求める。
次に、出力変化率dが所定値よりも小さいかを判断する。なお、ここでは、出力変化率dの文言を用いて説明を行ってあるが、これに限定されるものではない。ここでは、検出結果の変化が少なくなったことを判断すべく、少なくとも今回の検出出力と前回の検出出力とに基づく変化値が、所定値よりも小さいか否かを判断すれば良い。当該判断の際に、CPU12が参照する変化値としては、前回と今回の検出結果の単純差分値でも良いし、今回の検出結果と、過去の複数回の検出結果と、に基づき算出された変化値(変化量の平均)等でも良い。小さい場合には出力が安定領域に入ったと判断し、バッチ処理を開始する。バッチ処理とは、記憶手段であるRAM14内へ複数のサンプリングデータを一括して保存する処理である。逆に、出力変化率dが所定値よりも大きければ、立ち上がり部の途中と判断し、出力変化率dの演算を継続する。
バッチ処理されたデータは、制御部10内で平均値(代表出力値)を算出した後、Y1のB出力値として保存されバッチ処理を終了する。
その後、カラーセンサの出力が閾値Thよりも小さくなった(請求項でいう、第四の所定値未満に相当)か判断しながら、小さくなった時点でサンプリングを終了する。
以上の処理を、M1以降の他トナーパッチの出力値が得られるまで実施する。
以上説明したように本実施例では、色相が異なるトナーパッチを連続形成し配置している。よって、センサ出力値の間隔が広がるため、同じ色相の画像を徐々に濃度を変えて連続形成し配置した場合に比べ、出力変化が大きくなり、検知精度が向上するというメリットがある。
また、転写材上に連続形成し配置するトナーパッチとしては、その他、印字率に対する濃度変化が小さいハイライト部やベタ部だけ、色相が異なるトナーパッチを形成し配置するようにしてもよい。このことは、請求項でいう、「配列順序は、少なくとも一部の画像パターンについて異なる色相のパターンが隣接するように配列している」に相当する。
実施例1であるカラー画像形成装置の全体構成を示す断面図 カラーセンサ42の構成を示す図 実施例1における色度調整用トナーパッチパターンを示す図 トナーパッチパターンが定着された転写材がカラーセンサ位置まで搬送され、白色LEDによって照射されながら搬送される状態を示す図 RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサによって出力されたB出力値の時間変化を示す図 カラーセンサの出力波形から出力値を決定するまでのフローを示すフローチャート トナーパッチY1〜Y8をカラーセンサが走査したときのB出力値の時間変化を示す図 実施例2におけるカラーセンサの出力波形から出力値を抽出するフローを示すフローチャート トナーパッチY1から順に出力値テーブルへ格納されたRGB出力結果と抽出領域を示したテーブル 実施例3における色度調整用トナーパッチパターンを示す図 イエロー色Yのトナーパッチをカラーセンサが走査したときのB出力値の時間変化を示す図 カラーセンサの出力波形から各トナーパッチの出力値を抽出するフローを示すフローチャート 実施例4における色度調整用トナーパッチパターンを示す図 色度調整用トナーパッチパターンをカラーセンサが走査したときのBGR出力値の時間変化を示す図 従来の、所定間隔毎に位置検出用基準パッチを挿入し、定期的に基準位置を検出して検出タイミングを補正する手法で用いるトナーパッチパターンを示す図 従来の、トナーパッチの搬送方向のサイズを大きくすることで検知タイミングのマージンを大きくする手法で用いるトナーパッチパターンを示す図
符号の説明
12 CPU
22 感光体
30 定着部
42 カラーセンサ

Claims (10)

  1. 画像濃度制御に用いられる画像パターンを転写材上に形成し定着する画像パターン形成手段と、
    前記転写材上に形成し定着された画像パターンを検出する画像パターン検出手段と、
    前記画像パターン検出手段で複数回にわたって検出した画像パターンの出力値を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された画像パターンの出力値の変化にもとづいて、それぞれの画像パターンに対応する代表出力値を決定する出力値決定手段と、
    前記画像パターン検出手段、前記記憶手段および前記出力値決定手段の動作を制御するとともに、前記出力値決定手段で決定した代表出力値にもとづいて出力画像の濃度制御を行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記画像パターンは、複数色について印字率を変えたパターンを転写材搬送方向に配列したものであり、その配列順序は、同一色相毎に、印字率が順次変化するように配列していることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記画像パターン検出手段の検出出力が、第一の所定値を超え、少なくとも今回の検出出力と前回の検出出力とに基づく変化値が、所定値よりも小さくなった場合に、前記記憶手段に画像パターンの出力値を記憶し、前記画像パターン検出手段の検出出力が、前記第一の所定値未満になったとき、出力値の記憶を終了することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記画像パターン検出手段の検出出力が、第二の所定値を超えた場合に、前記記憶手段に画像パターンの出力値を記憶し、前記第二の所定値未満になったとき画像パターンの出力値の記憶を終了することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記画像パターンは、複数色について印字率を変えたパターンを転写材搬送方向に配列したものであり、その配列順序は、同一色相毎に、印字率が大小交互に変化するように配列していることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記画像パターン検出手段の検出出力が、第三の所定値を超え、少なくとも前記画像パターン検出手段の今回の検出出力と前回の検出出力とに基づく変化値が、所定値よりも小さくなった場合に、前記記憶手段に画像パターンの出力値を記憶することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記画像パターンは、複数色について印字率を変えたパターンを転写材搬送方向に配列したものであり、その配列順序は、少なくとも一部の画像パターンについて異なる色相のパターンが隣接するように配列していることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記画像パターン検出手段の検出出力が、第四の所定値を超え、少なくとも今回の検出出力と前回の検出出力とに基づく変化値が、所定値よりも小さくなった場合に、前記記憶手段に画像パターンの出力値を記憶し、前記第四の所定値未満になったとき画像パターンの記憶を終了することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記画像パターン検出手段は、それぞれの画像パターンが前記画像パターン検出手段を通過する時間よりも短い時間毎に出力値をサンプリングすることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記画像パターン検出手段は、前記転写材上に形成された画像パターンの色と補色関係にある色を検出するセンサを有することを特徴とする画像形成装置。
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