JP2010080225A - 電池パック - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力開放弁の開放後も放電を停止することなく所望時間の放電を継続できる電池パックを提供する。
【解決手段】圧力開放弁を有する金属製外装材を備える複数の扁平型非水電解質電池を配列した組電池と、組電池の扁平型非水電解質電池の充電と放電を制御する充放電制御回路と、充放電制御回路に接続された張力検出素子と、非水電解質電池の最も面積の大きい面の中央部を通り、かつ全ての非水電解質電池の圧力開放弁を横切るように配置され、一端が固定され、他端が記張力検出素子に接続される細線状の信号線とを備え、負極の活物質はリチウム金属の開回路電位に対して開回路電位で0.4V以上、3V以下で、充放電制御回路は放電時に圧力開放弁の開放に伴う信号線の張力変化を張力検出素子で検出してその検出信号が入力されたとき、非水電解質電池の放電を一定時間継続する制御を行なう電池パック。
【選択図】 図1
【解決手段】圧力開放弁を有する金属製外装材を備える複数の扁平型非水電解質電池を配列した組電池と、組電池の扁平型非水電解質電池の充電と放電を制御する充放電制御回路と、充放電制御回路に接続された張力検出素子と、非水電解質電池の最も面積の大きい面の中央部を通り、かつ全ての非水電解質電池の圧力開放弁を横切るように配置され、一端が固定され、他端が記張力検出素子に接続される細線状の信号線とを備え、負極の活物質はリチウム金属の開回路電位に対して開回路電位で0.4V以上、3V以下で、充放電制御回路は放電時に圧力開放弁の開放に伴う信号線の張力変化を張力検出素子で検出してその検出信号が入力されたとき、非水電解質電池の放電を一定時間継続する制御を行なう電池パック。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電池パックに関する。
近年、環境問題またはエネルギー資源問題の観点から、化石燃料をエネルギー源とする従来の自動車に代わり、電気自動車、ハイブリッド電気自動車など電気エネルギーを用いる自動車の研究が行われている。これらの自動車の電源は、リチウムイオン二次電池またはニッケル水素二次電池が検討されている。なかでもリチウムイオン二次電池は高エネルギー密度であり、電源の小型化・軽量化の観点から注目されている。
リチウムイオン二次電池の外装缶に収容される非水電解質は、可燃性であるため、安全性向上のために各種安全装置を備えている。二次電池には、例えば温度が上昇することによりイオン伝導を阻害するセパレータ、温度上昇により抵抗が上昇するPTC素子、電池内圧が上昇すると電流を遮断する電流遮断弁が備えられている。電池パックには、例えば充放電制御回路、電流ヒューズ、温度ヒューズが備えられている。
二次電池に発生する異常の中で、内圧の上昇と、それに引き続く圧力開放弁の開放は重大な障害およびその前兆であり、確実に検知する必要がある。例えば特許文献1には、複数の電池周囲に信号線を巡らせることにより外装缶の膨張を検知することが開示されている。しかしながら、前記信号線で検知できる現象は温度または張力であり、圧力開放弁の開放を検知することができない。
特許文献2には、圧力開放弁および外装缶の側面に各々センサを設置し、それらを直列に接続することにより回路の簡素化を図ることが開示されている。前記センサは、圧力開放弁の作動または外装缶の膨張により断線するものである。このため、センサが断線するまで外装缶の膨張を検知することができない。また、センサが断線した場合に圧力開放弁の作動または外装缶の膨張のいずれが要因であるかを区別することができない。さらに、全ての二次電池にセンサを配置する必要があり、回路が複雑化するとともにコストが上昇する。また、センサは張力が加わると、延伸してから切断されるため、外装缶の膨れの検出に時間遅れを生じ、迅速な検出が困難になる。
また、特許文献3には圧力開放弁の直上に導電性細線からなる信号線を配置し、圧力開放弁の開放に伴う信号線の断裂(破断)を検出する方法が開示されている。複数の電池の圧力開放弁の開放を一つのセンサで検知するものであり、回路の簡素化とコストの低減を可能とするものである。しかしながら、このセンサでは電池の膨れを検出することができず、圧力開放弁が作動するまでの予兆を検知することができない。
ところで、非水電解質電池において圧力開放弁の開放に伴って発熱する要因は、主に圧力開放弁から侵入した空気と、充電状態の電池活物質との化学反応である。例えば、負極材料として一般的に用いられる炭素材料は、充電状態で酸素と反応すると大きい発熱を生じる。特に、電池が過充電状態の場合、負極上に金属リチウムが析出するためにさらに発熱が大きくなる。したがって、非水電解質電池においては、圧力開放弁が作動した場合、速やかに電池の機能(充電および放電)を停止する必要がある。
しかしながら、電気自動車や電動バイク、電動自転車、電動フォークリフトのように二次電池が唯一のエネルギー源である輸送機器の場合、運転中に放電が突然に遮断されると、運転者の意図に係わらず車両が停止する。特に電気自動車や電動バイクのような人員を運搬する車両において、例えば自動車専用道路や高速道路、トンネル内を走行中に突然停止した場合は特に危険な状態となる。このような危険を回避するには、例えば電源を1系統から複数系統とし、さらに各系統を独立して作動・制御することにより前記課題を克服することが可能である。しかしながら、複数の電源系統を輸送機器に搭載した場合には充放電システムなど周辺機器も複数系統必要となるため重量が増加し、コストも上昇する。
特開2007−250545号公報
特開平11−162527号公報
特開2005−322471号公報
本発明は、複数の扁平型非水電解質電池の膨れと圧力開放弁の開放の2つの異常を1本の信号線により検出可能で、かつ圧力開放弁の開放後も放電を停止することなく所望時間の放電を継続する電池パックを提供することを目的とする。
本発明の態様によると、圧力開放弁を有する金属製外装材と、この外装材内に収納された正極、負極、セパレータおよび非水電解質とを備える複数の扁平型非水電解質電池を配列した組電池;
前記組電池の扁平型非水電解質電池の充電と放電を制御する充放電制御回路;
前記充放電制御回路に接続され、張力を検出する張力検出素子;および
少なくとも1つの前記非水電解質電池の最も面積の大きい面の中央部を通り、かつ全ての非水電解質電池の圧力開放弁を横切るように配置され、一端が固定され、他端が前記張力検出素子に接続される細線状の信号線;
を備え、
前記負極の活物質のリチウム吸蔵電位は、リチウム金属の開回路電位に対して開回路電位で0.4V以上、3V以下で、
前記充放電制御回路は、放電時および放電直前の開路時に前記非水電解質電池の膨れに伴う前記信号線の張力変化を前記張力検出素子で検出してその検出信号が入力されたとき、前記非水電解質電池の放電電流を低減する制御を行い、かつ前記非水電解質電池の圧力開放弁の開放に伴う前記信号線の張力変化を前記張力検出素子で検出してその検出信号が入力されたとき、これ以降の全ての非水電解質電池への充電を強制的に停止する制御と共に圧力開放弁が開放された非水電解質電池を含む複数の非水電解質電池の放電を一定時間継続する制御を行なうことを特徴とする電池パックが提供される。ただし、前記扁平型非水電解質電池の最も面積の大きい面の中央部とは、最も大きい面の対角線の交点を中心として、縦横の長さが電池長辺長および短辺長の1/2となる領域である。
前記組電池の扁平型非水電解質電池の充電と放電を制御する充放電制御回路;
前記充放電制御回路に接続され、張力を検出する張力検出素子;および
少なくとも1つの前記非水電解質電池の最も面積の大きい面の中央部を通り、かつ全ての非水電解質電池の圧力開放弁を横切るように配置され、一端が固定され、他端が前記張力検出素子に接続される細線状の信号線;
を備え、
前記負極の活物質のリチウム吸蔵電位は、リチウム金属の開回路電位に対して開回路電位で0.4V以上、3V以下で、
前記充放電制御回路は、放電時および放電直前の開路時に前記非水電解質電池の膨れに伴う前記信号線の張力変化を前記張力検出素子で検出してその検出信号が入力されたとき、前記非水電解質電池の放電電流を低減する制御を行い、かつ前記非水電解質電池の圧力開放弁の開放に伴う前記信号線の張力変化を前記張力検出素子で検出してその検出信号が入力されたとき、これ以降の全ての非水電解質電池への充電を強制的に停止する制御と共に圧力開放弁が開放された非水電解質電池を含む複数の非水電解質電池の放電を一定時間継続する制御を行なうことを特徴とする電池パックが提供される。ただし、前記扁平型非水電解質電池の最も面積の大きい面の中央部とは、最も大きい面の対角線の交点を中心として、縦横の長さが電池長辺長および短辺長の1/2となる領域である。
本発明の電池パックにおいて、前記充放電制御回路は充電時および充電直前の開路時に前記非水電解質電池の膨れに伴う前記信号線の張力変化を前記張力検出素子で検出してその検出信号が入力されたとき、前記非水電解質電池の充電電流を低減する制御を行い、かつ前記非水電解質電池の圧力開放弁の開放に伴う前記信号線の張力変化を前記張力検出素子で検出してその検出信号が入力されたとき、これ以降の全ての非水電解質電池への充電を強制的に停止する制御を行なう。
このような電池パックの充放電制御は、組電池の扁平型非水電解質電池の膨れおよび圧力開放弁の開放に伴う信号線の張力変化を張力検出素子で検出すること;
前記張力検出素子の検出信号を充放電制御回路に出力すること;
充電時および充電直前の開路時に前記張力検出素子から前記非水電解質電池の膨れに伴う前記信号線の張力変化の検出信号が前記充放電制御回路に入力されたとき、前記充放電制御回路により前記非水電解質電池の充電電流を低減する制御を行うこと;
充電時および充電直前の開路時に前記張力検出素子から前記非水電解質電池の圧力開放弁の開放に伴う前記信号線の張力変化の検出信号が前記充放電制御回路に入力されたとき、前記充放電制御回路により前記電池パックの全ての前記非水電解質電池への充電を強制的に停止すること;
放電時および放電直前の開路時に前記張力検出素子から前記非水電解質電池の膨れに伴う前記信号線の張力変化の検出信号が前記充放電制御回路に入力されたとき、前記充放電制御回路により前記非水電解質電池の放電電流を低減する制御を行うこと;および
放電時および放電直前の開路時に前記張力検出素子から前記非水電解質電池の圧力開放弁の開放に伴う前記信号線の張力変化の検出信号が前記充放電制御回路に入力されたとき、前記充放電制御回路により前記電池パックの全ての前記非水電解質電池への充電を強制的に停止すると共に、圧力開放弁が開放した扁平型非水電解質電池の放電を一定の時間継続させること;
を含む。
前記張力検出素子の検出信号を充放電制御回路に出力すること;
充電時および充電直前の開路時に前記張力検出素子から前記非水電解質電池の膨れに伴う前記信号線の張力変化の検出信号が前記充放電制御回路に入力されたとき、前記充放電制御回路により前記非水電解質電池の充電電流を低減する制御を行うこと;
充電時および充電直前の開路時に前記張力検出素子から前記非水電解質電池の圧力開放弁の開放に伴う前記信号線の張力変化の検出信号が前記充放電制御回路に入力されたとき、前記充放電制御回路により前記電池パックの全ての前記非水電解質電池への充電を強制的に停止すること;
放電時および放電直前の開路時に前記張力検出素子から前記非水電解質電池の膨れに伴う前記信号線の張力変化の検出信号が前記充放電制御回路に入力されたとき、前記充放電制御回路により前記非水電解質電池の放電電流を低減する制御を行うこと;および
放電時および放電直前の開路時に前記張力検出素子から前記非水電解質電池の圧力開放弁の開放に伴う前記信号線の張力変化の検出信号が前記充放電制御回路に入力されたとき、前記充放電制御回路により前記電池パックの全ての前記非水電解質電池への充電を強制的に停止すると共に、圧力開放弁が開放した扁平型非水電解質電池の放電を一定の時間継続させること;
を含む。
本発明によれば、複数の扁平型非水電解質電池の充放電時の安全性を確保でき、かつ例えば電気自動車のような輸送機器の駆動電源に適用した場合、開放弁の開放後も所望時間、放電を継続することを可能にし、輸送機器を突然停止せずに走行させて運転者の安全性を確保することが可能な電池パックを提供することができる。
以下に、本発明の実施形態に係る電池パックおよび電池パックの充放電制御方法を図面を参照して詳細に説明する。図1は、実施形態に係る電池パックの組電池を示す斜視図、図2は図1の組電池を示す側面図、図3は図1の組電池の扁平角型非水電解質電池の膨れ状態を示す側面図、図4は図1の組電池の扁平角型非水電解質電池に取付けられた圧力開閉弁の開放状態を示す側面図、図5は張力検出時間と張力値の関係を示す図、図6は実施形態に係る電池パックの回路図を示す。ただし、図面は模式的なものであり、寸法や比率が異なって示されている場合もある。
電池パックは、組電池1を備える。組電池1は、最も面積の大きい面(側面)が互いに対向するように同一の姿勢で配列された複数、例えば5個の扁平角型非水電解質二次電池21〜25を備えている。各二次電池21〜25は、図示しない接続リードによりシリーズに接続されている。各二次電池21〜25は、正極端子3、負極端子4および圧力開放弁5が上部に配置された金属製扁平角型外装材6を有する。細線状の信号線7は、一端が例えば二次電池25の外装材6の最も面積の大きい面に固定され、全ての二次電池21〜25の圧力開放弁5を横切り、さらに二次電池21の最も面積の大きい面の中央部を通過して全ての二次電池21〜25の底面に引き回して他端が張力検出素子8に接続されている。
このような信号線7が周囲に配置された組電池1および張力検出素子8は図示しない筐体内に収納されている。
前記細線状の信号線7は、二次電池の膨れおよび圧力開放弁の開放に伴う張力変化を張力検出素子8に伝達できるものであれば特に制限はない。信号線は、伸び難く、切れ難いことが好ましい。信号線は、例えば鋼線のような金属線、ナイロン、ポリイミド、アラミド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの高分子繊維を用いることができる。形状は、張力を伝達できるものであれば、ワイヤー状の他、リボン状であってもよい。信号線には通常時張力がかかっている必要はない。信号線は、電池膨れおよび圧力開放弁の開放を感度よく検出するために、通常時10〜100mN程度の張力が加えられることが好ましい。
前記張力検出素子8は、信号線から伝達された張力を検出し、充放電制御回路21に情報を伝達するものである。組電池に組み込まれる二次電池の寸法および数などの条件に応じて必要となる最大変移量が変化する。張力検出素子は、限定されない。ただし、回転式の張力検出部を有する張力検出素子は、電池パックに衝撃が加わった場合に検出部自身の振動の影響が抑制できるので好ましい。
次に、扁平角型非水電解質二次電池の構成部材について詳述する。
1)金属製扁平角型外装材
金属製扁平角型外装材は、肉厚0.5mm以下の金属製扁平角型外装缶とこの外装缶の開口部に接合された金属製蓋体とを備える。外装缶および蓋体は例えばアルミニウム、鉄、ステンレスにより作られる。外装缶は扁平角型のほかに、断面が楕円形状の扁平円筒型でもよい。
金属製扁平角型外装材は、肉厚0.5mm以下の金属製扁平角型外装缶とこの外装缶の開口部に接合された金属製蓋体とを備える。外装缶および蓋体は例えばアルミニウム、鉄、ステンレスにより作られる。外装缶は扁平角型のほかに、断面が楕円形状の扁平円筒型でもよい。
2)圧力開放弁
圧力開放弁は、開放した際に信号線へ張力が加わるものを用いることができる。開放弁は、蓋体の開口部の下面に接合したり、蓋体の開口部の上面に接合したり、して取り付けることができる。また、蓋体自体に直接刻印して開放弁を形成してもよい。
圧力開放弁は、開放した際に信号線へ張力が加わるものを用いることができる。開放弁は、蓋体の開口部の下面に接合したり、蓋体の開口部の上面に接合したり、して取り付けることができる。また、蓋体自体に直接刻印して開放弁を形成してもよい。
圧力開放弁は、開放時に確実に信号線と接触するように、予め開裂方向が規制されているものが好ましい。例えば、刻印、プレス、切削などにより切れ込み部を形成した圧力開放弁は、開裂方向が予測し易いので好ましい。
また、圧力開放弁は開放後に形状を維持するもの(塑性変形するもの)が好ましい。このため、圧力開放弁は例えばアルミニウム、鉄、ステンレスからなる厚さ25μm以上の金属板であることが好ましい。
圧力開放弁の作動圧は、0.3MPa以上0.9MPa以下であることが好ましい。作動圧が0.3MPaより小さいと、電池の落下など電池に加わる衝撃に追随して作動してしまう可能性がある。一方、作動圧が0.9MPaより大きいと内圧上昇の際に圧力開放弁ではなく電池外装缶が断裂し、信号線で検出できない可能性がある。
3)負極
負極は、集電体と、集電体の片面もしくは両面に形成され、活物質、導電剤および結着剤を含む負極層とを含む。
負極は、集電体と、集電体の片面もしくは両面に形成され、活物質、導電剤および結着剤を含む負極層とを含む。
前記集電体は、銅箔、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔などを用いることができる。特に、軽量であることからアルミニウム箔が好ましい。
活物質は、リチウム吸蔵電位がリチウム金属の開回路電位に対して開回路電位で0.4V以上3V以下の金属酸化物、金属硫化物、金属窒化物などの材料を用いることができる。このような材料の活物質を用いた場合、負極活物質である炭素材料と異なり過充電状態となっても直ちに金属リチウムが析出することはない。このため、圧力開放弁が開放して電池内部に大気が侵入しても負極が大きい発熱を放出することはない。すなわち、リチウム吸蔵電位がリチウム金属の開回路電位に対して開回路電位で0.4V以上、3V以下の範囲である負極活物質を用いることにより、圧力開放弁が開放しても、所望の時間安全に放電を継続することが可能になる。
0.4V以上、3V以下の範囲でリチウムを吸蔵することが可能な金属酸化物は、例えばTiO2などのチタン酸化物、Li4Ti5O12、Li2Ti3O7などのリチウムチタン酸化物、WO3などのタングステン酸化物、SnB0.4P0.6O3.1などのアモルファススズ酸化物、SnSiO3などのスズ珪素酸化物、SiOなどの酸化珪素を用いることができる。
0.4V以上、3V以下の範囲でリチウムを吸蔵することが可能な金属硫化物は、例えばTiS2などの硫化リチウム、例えばMoS2などの硫化モリブデン、例えばFeS、FeS2、LixFeS2などの硫化鉄を用いることができる。xは0<x≦1であることが好ましい。
0.4V以上、3V以下の範囲でリチウムを吸蔵することが可能な金属窒化物は、例えばLixCoyN(0<x≦4,0<y≦0.5)などのリチウムコバルト窒化物を用いることができる。
活物質は、サイクル特性や出力特性に優れ、かつ安全性に優れたリチウムチタン酸化物が好ましい。リチウムチタン酸化物は、充電電圧が炭素材料よりも高く、酸素と接触した場合の発熱が小さいので、好ましい。
導電剤は、活物質の電子伝導性を高めかつ集電体との接触抵抗を抑える。導電剤は、例えばアセチレンブラック、カーボンブラック、コークス、炭素繊維、黒鉛のような炭素材料を用いることができる。
活物質と導電剤を結着させるための結着剤は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴム、スチレンブタジェンゴムなどが挙げられる。中でもPVdFは、結着力が強くサイクル特性に優れた非水電解質電池が得られるために好ましい。
負極の活物質、導電剤および結着剤の配合割合は、活物質80重量%以上95重量%以下、導電剤3重量%以上18重量%以下、結着剤2重量%以上7重量%以下にすることが好ましい。導電剤の配合割合を3重量%以上にすることにより上述した効果を発揮することができる。導電剤の配合割合を18重量%以下にすることにより、高温保存下での導電剤表面での非水電解質の分解を低減することができる。結着剤の配合割合を2重量%以上であることにより十分な電極強度が得られる。結着剤の配合割合を7重量%以下にすることにより、電極の絶縁部を減少させることができる。
負極の密度は、1.5g/cm3以上、5g/cm3以下にすることが望ましい。これにより、高い電池容量を得ることができる。さらに好ましい負極の密度は、1.8g/cm3以上、4g/cm3以下である。なお、ここで「負極の密度」とは「負極集電体」を除いた単位体積当たりの重量である。
負極は、例えば活物質、導電剤及び結着剤を適当な溶媒に懸濁し、この懸濁物を集電体に塗布し、乾燥し、プレスを施すことにより作製される。
4)非水電解質
非水電解質は、電解質を有機溶媒あるいはイオン液体に溶解することにより調製される液状非水電解質、液状電解質と高分子材料を複合化したゲル状非水電解質、またはリチウム塩電解質と高分子材料を複合化した固体非水電解質が挙げられる。
非水電解質は、電解質を有機溶媒あるいはイオン液体に溶解することにより調製される液状非水電解質、液状電解質と高分子材料を複合化したゲル状非水電解質、またはリチウム塩電解質と高分子材料を複合化した固体非水電解質が挙げられる。
液状非水電解質は、電解質を0.2〜2.5mol/Lの濃度で有機溶媒あるいはイオン液体に溶解することにより、調製される。
電解質は、例えば、LiPF6,Li[PF3(C2F5)3]、Li[PF3(CF3)3]、LiBF4,Li[BF2(CF3)2]、Li[BF2(C2F5)2]、Li[BF3(CF3)]、Li[BF3(C2F5)]、LiBOB、LiTf、LiNf、LiTFSI、LiBETI、Li[(CF3SO2)(C4F9SO2)N]、Li[(CN)2N]、Li[(CF3SO2)3C]などが挙げられる。使用する電解質の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。
有機溶媒は、例えばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ビニレンカーボネート(VC)などの環状カーボネート、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(MEC)、ジエチルカーボネート(DEC)などの鎖状カーボネート、テトラヒドロフラン(THF)、2メチルテトラヒドロフラン(2MeTHF)などの環状エーテル、ジメトキシエタン(DME)などの鎖状エーテル、γ−ブチロラクトン(BL)アセトニトリル(AN)、スルホラン(SL)等を用いることができる。これらの有機溶媒は、単独または2種以上の混合物の形態で用いることができる。
イオン液体はカチオンとアニオンから構成される化合物であり、前記カチオンとしてN,N,N−トリメチルブチルアンモニウムイオン、N−エチル−N,N−ジメチルプロピルアンモニウムイオン、N−エチル−N,N−ジメチルブチルアンモニウムイオン、N−(2−メトキシエチル)−N,N−ジメチルエチルアンモニウムイオン、N−メチル−N−プロピルピロリジニウムイオン、N−ブチル−N−メチルピロリジニウムイオン、N−メチル−N−プロピルピペリジニウムイオン、N−ブチル−N−メチルピペリジニウムイオン、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムイオン、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムイオン、あるいは1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムイオンを挙げることができ、前記アニオンとしてPF6 −、[PF3(C2F5)3]−、[PF3(CF3)3]−、BF4 −、[BF2(CF3)2]−、[BF2(C2F5)2]−、[BF3(CF3)]−、[BF3(C2F5)]−、[B(COOCOO)2 −]、CF3SO3 −、C4F9SO3 −、[(CF3SO2)2N]−(TFSI−)、[(C2F5SO2)2N]−(BETI−)、[(CF3SO2)(C4F9SO2)N]−、[(CN)2N]−、[(CF3SO2)3C]−、[(CN)3C]−を挙げることができる。これらのイオン液体は、単独または2種以上の混合物の形態で用いることができる。
また、前記有機溶媒と前記イオン液体は、混合して用いることもできる。
高分子材料は、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンオキサイド(PEO)等を挙げることができる。
5)正極
正極は、集電体と、集電体の片面もしくは両面に形成され、活物質、導電剤および結着剤を含む正極層とを含む。
正極は、集電体と、集電体の片面もしくは両面に形成され、活物質、導電剤および結着剤を含む正極層とを含む。
集電体は、例えばアルミニウム箔あるいはアルミニウム合金箔を挙げることができる。
活物質は、酸化物、硫化物、高分子材料などが挙げられる。酸化物は、例えば二酸化マンガン(MnO2)、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、例えばLixMn2O4またはLixMnO2などのリチウムマンガン複合酸化物、例えばLixNiO2などのリチウムニッケル複合酸化物、例えばLixCoO2などのリチウムコバルト複合酸化物、例えばLiNi1-yCoyO2などのリチウムニッケルコバルト複合酸化物、例えばLiMnyCo1-yO2などのリチウムマンガンコバルト複合酸化物、例えばLixMn2-yNiyO4などのスピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物、例えばLixFePO4、LixFe1-yMnyPO4、LixCoPO4などのオリピン構造を有するリチウムリン酸化物、例えばFe2(SO4)3などの硫酸鉄、例えばV2O5などのバナジウム酸化物などが挙げられる。なお、x、yは0<x≦1、0≦y≦1であることが好ましい。
高分子材料は、ポリアニリンやポリピロールなどの導電性高分子材料、ジスルフィド系高分子材料などが挙げられる。活物質は、その他にイオウ(S)、フッ化カーボンなども使用できる。
好ましい活物質は、高い正極電圧が得られるLixMn2O4のようなリチウムマンガン複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケルコバルト複合酸化物、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物、リチウムマンガンコバルト複合酸化物、LixFePO4のようなリチウムリン酸鉄を用いることができる。
導電剤は、活物質の電子伝導性を高めかつ集電体との接触抵抗を抑える。導電剤は、例えばアセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができる。
活物質と導電剤を結着させるための結着剤は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴムなどが挙げられる。中でもPVdFは、結着力が強くサイクル特性に優れた非水電解質電池が得られるために好ましい。
活物質、導電剤および結着剤の配合割合は、活物質80重量%以上95重量%以下、導電剤3重量%以上18重量%以下、結着剤2重量%以上7重量%以下にすることが好ましい。導電剤の配合割合を3重量%以上にすることにより上述した効果を発揮することができる。導電剤の配合割合を18重量%以下にすることにより、高温保存下での導電剤表面での非水電解質の分解を低減することができる。結着剤の配合割合を2重量%以上にすることにより十分な電極強度が得られる。結着剤の配合割合を7重量%以下にすることにより、電極の絶縁部を減少させることができる。
正極は、例えば活物質、導電剤および結着剤を適当な溶媒に懸濁し、この懸濁物を集電体に塗布し、乾燥し、プレスを施すことにより作製される。
6)セパレータ
セパレータは、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン(PFA)、ポリヘキサフルオロプロピレン(HFP)、ポリテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン(FEP)、ポリエチレンーテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリイミド、セルロースポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリビニリデンフルオライド(PVdF)などの有機高分子を含む多孔質フィルムや、合成樹脂製不織布、あるいはガラス繊維製不織布などを用いることができる。
セパレータは、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン(PFA)、ポリヘキサフルオロプロピレン(HFP)、ポリテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン(FEP)、ポリエチレンーテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリイミド、セルロースポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリビニリデンフルオライド(PVdF)などの有機高分子を含む多孔質フィルムや、合成樹脂製不織布、あるいはガラス繊維製不織布などを用いることができる。
前述した信号線7が配設された組電池1において、図3に示すように組電池1の複数の扁平角型非水電解質二次電池21〜25のうち、例えば二次電池22の内圧が上昇すると、まず外装缶6の最も面積の大きい側面が膨らみ、複数の二次電池21〜25の外周に配置した信号線7に張力が加わる。二次電池の膨れは、外装缶6の最も面積の大きい側面が最も強度が低いためである。引続いて二次電池22の内圧がさらに上昇して図4に示すように圧力開放弁5が開放すると、さらに信号線7に張力が加わる。このような電池の膨れ、圧力開放弁5の開放に伴って信号線7に加わる張力は、張力検出素子8で検出される。張力検出素子8での検出時間と検出した張力値の関係を図5に示す。図5に示すように二次電池の膨れは、緩慢な張力値の変化(A点からB点)として現われ、二次電池の圧力開放弁の開放は急激な張力値の変化(B点からC点)として現われる。
次に、信号線7が配設された二次電池21〜25を備える電池パックの回路構成を図6を参照して説明する。
前述した5個の扁平角型非水電解質二次電池21〜25を例えばシリーズに接続した組電池1は、一対のスイッチ11a,11bに接続されている。スイッチ11a,11bは、可動接点をそれぞれ切り替えることができる3つの固定接点を有している。スイッチ11a,11bの第1の固定接点は負荷13(例えば電気自動車)に接続され、スイッチ11a,11bの可動接点が第1の固定接点に接続されると、組電池1からの電流が負荷13に切り替えられる。スイッチ11a,11bの第2の固定接点は充電電源12に接続され、スイッチ11a,11bの可動接点が第2の固定接点に接続されると、充電電源12からの電流が組電池1の二次電池21〜25に切り替えることができる。また、スイッチ11a,11bの第3の固定接点は、負荷13および充電電源12にも非接続され、スイッチ11a,11bの可動接点が第3の固定接点に接続されてもフローティング(開放)とされ、組電池1からの電流供給がなされない状態に維持される。
組電池1から負荷13に流れる放電電流を制御する放電電流制御部15は、一方のスイッチ11aと負荷13の間に介装されている。充電電源12から組電池1に流れる充電電流を制御する充電電流制御部14は、一方のスイッチ11aと充電電源12の間に介装されている。
充放電制御回路21は、演算部(CPU)22およびメモリ部23を有し、メモリ部23には、制御プログラムおよび制御のためのパラメータが格納されている。また、前述した張力検出素子8並びに電圧検出器31等からの検出信号が時系列で格納されている。従って、演算部(CPU)22は制御動作の開始に際してメモリ部23内の制御プログラムを参照して制御動作を開始し、メモリ部23内のパラメータおよび時系列の検出信号を参照し、制御信号を生成し、この制御信号を一対のスイッチ11a,11b,放電電流制御部15および充電電流制御部14に供給してこれらを制御する。
前述した組電池1の周囲に配置された信号線7の張力を検出する張力検出素子8は、CPU22に図示しないインタフェースを介して接続され、その張力検出信号が一定の時間間隔(例えばマイクロ秒)でCPU22に出力され、検出時間と共にメモリ部23に格納される。張力検出素子8での張力検出において、組電池1の二次電池21〜25の膨れは前述した図5に示すように緩慢な張力値の変化(A点からB点)として現われ、組電池1の二次電池21〜25の圧力開放弁の開放は図5に示すように急激な張力値の変化(B点からC点)として現われる。実施形態ではこのような張力値の変化から二次電池21〜25の膨れの有無および圧力開放弁の開放の有無を判定して後述する充電モード、放電モードの情報として利用する。
なお、張力検出素子8による信号線7の張力変化の検出は常時実施するものであり、放電時、充電時のみならず、開路時にも行う。ここで「開路時」とは、放電および充電いずれも実施していない時間帯を表すものである。
組電池1の個々の二次電池21〜25の電圧を検出する電圧検出器31は、CPU22に同様に図示しないインタフェースを介して接続され、その電圧検出信号が一定の時間間隔(例えばマイクロ秒)でCPU22に出力され、検出時間と共にメモリ部23に格納される。充電動作を開始させる充電スタート信号、または放電動作を開始させる放電スタート信号は図示しない入力装置によってCPU22に入力される。
このようなスイッチ11a,11b、充電電流制御部14、放電電流制御部15、充放電制御回路21および電圧検出器31は、前述した信号線7が配設された組電池1および張力検出素子8と共に図示しない筐体に取付けられ、電池パックを構成している。
上述したようにCPU22は張力検出素子8から入力された張力検出信号をメモリ部23に逐次出力し、メモリ部23に記憶する。また、CPU22は、入力された張力検出信号(張力検出値)とメモリ部23に記憶された数マイクロ秒前の張力値とを比較し、その張力変化値(差分)を演算してメモリ部23に出力してそこに格納される。
CPU22は、充電時において電圧検出器31から入力された電圧検出信号を予め設定した最高電圧値(満充電電圧)と比較し、その電圧比較結果がメモリ部23に出力される。CPU22は、放電時において電圧検出器31から入力された電圧検出信号を予め設定した最低電圧値と比較し、その電圧比較結果がメモリ部23に出力される。
CPU22は、充電開始のスタート信号が入力されると、制御プログラムに従ってスイッチ11a,11bを充電電源12に切り替えるための充電切り換え信号が出力される。同時に、CPU22はメモリ部23を参照して後述する充電モードのプログラムを実行する。
また、CPU22は放電開始のスタート信号が入力されると、制御プログラムに従ってスイッチ11a,11bを負荷13に切り替えるための放電切り換え信号が出力される。同時に、CPU22はメモリ部23を参照して後述する放電モードのプログラムを実行する。
メモリ部23には、以下に詳述する初期充電モードを実行する初期充電プログラム、正常充電モードを実行する正常充電プログラム、電池膨れ充電モードI、電池膨れ充電モードII並び電池膨れ充電モードIIIをそれぞれ実行するプログラムおよび圧力開放弁開放充電モードを実行する6つの充電モードのための制御プログラムが予め格納されている。
1−1)初期充電モード:
CPU22に充電開始のスタート信号が入力されると、CPU22はメモリ部23を参照して初期充電モードのプログラムを実行する。この初期充電モードにおいては、メモリ部23に圧力開放弁の開放履歴、電池膨れ発生履歴が記憶されている場合、それらの履歴がCPU22で参照される。圧力開放弁の開放履歴、電池膨れ発生履歴がメモリ部23に格納されていない場合には、CPU22は、スイッチ11a,11bに充電電源12に切り替える制御信号を出力し、かつ充電電流制御部14に制御信号を出力することなく充電電源12から定常の電流値Qの充電電流が組電池1に供給される。
CPU22に充電開始のスタート信号が入力されると、CPU22はメモリ部23を参照して初期充電モードのプログラムを実行する。この初期充電モードにおいては、メモリ部23に圧力開放弁の開放履歴、電池膨れ発生履歴が記憶されている場合、それらの履歴がCPU22で参照される。圧力開放弁の開放履歴、電池膨れ発生履歴がメモリ部23に格納されていない場合には、CPU22は、スイッチ11a,11bに充電電源12に切り替える制御信号を出力し、かつ充電電流制御部14に制御信号を出力することなく充電電源12から定常の電流値Qの充電電流が組電池1に供給される。
他方、圧力開放弁の開放履歴がメモリ部23に格納されている場合には、CPU22は組電池1のいずれかの二次電池の圧力開放弁が開放されていると判断し、後に説明するように組電池1への充電を強制的に停止する。
また、圧力開放弁の開放履歴がメモリ部23に格納されず、電池膨れ発生履歴がメモリ部23に格納されている場合には、CPU22は組電池1の二次電池の圧力開放弁が開放されているかを張力検出素子8からの張力検出信号で判断する。すなわち、CPU22は入力された張力検出信号が圧力開放弁の開放に相当する予め定められた張力変化しきい値以上である場合には、二次電池の圧力開放弁が開放されていると判断する。従って、後に説明するように組電池1への充電を強制的に停止する。また、電池膨れ発生履歴がメモリ部23に記録されているが、入力された張力検出信号が圧力開放弁の開放に相当する張力変化しきい値以上ではない場合には、CPU22はスイッチ11a,11bに充電電源12に切り替える切り換え信号を出力し、かつ後述する電池膨れ充電モードIと同様にCPU22から充電電流制御部14に定常時の電流値Qの例えば3/4の電流値に絞る制御信号を出力し、充電電源12から充電電流制御部14で制限された3/4Qの電流値を持つ充電電流が組電池1の各二次電池に供給される。
1−2)正常充電モード:
初期充電モードにおいて、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値未満であると、CPU部12は正常充電モードのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22は充電電流制御部14の動作を制御する制御信号が出力されず、充電電源12から定常電流値Qの充電電流が組電池1に供給される。
初期充電モードにおいて、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値未満であると、CPU部12は正常充電モードのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22は充電電流制御部14の動作を制御する制御信号が出力されず、充電電源12から定常電流値Qの充電電流が組電池1に供給される。
1−3)電池膨れ充電モードI:
正常充電モードにおいて、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値以上になると、CPU22は電池膨れ充電モードIのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22は充電電流制御部14に定常時の電流値Qの例えば3/4の電流値に制限する制御信号を出力し、充電電源12から充電電流制御部14で絞られた3/4Qの電流値を持つ充電電流が組電池1に供給される。
正常充電モードにおいて、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値以上になると、CPU22は電池膨れ充電モードIのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22は充電電流制御部14に定常時の電流値Qの例えば3/4の電流値に制限する制御信号を出力し、充電電源12から充電電流制御部14で絞られた3/4Qの電流値を持つ充電電流が組電池1に供給される。
1−4)電池膨れ充電モードII:
電池膨れ充電モードIの後、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値(充電モードIで設定された値より小さい張力変化しきい値)以上、つまり充電電流を制限した後も電池膨れが停止せず、ガスが発生して再び前記張力変化しきい値以上になると、CPU22は電池膨れ充電モードIIのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22は充電電流制御部14に電池膨れ充電モードIの時の電流値よりさらに低い、例えば定常時の放電電流値Qの1/2の電流値に絞る制御信号を出力して充電電源12から充電電流制御部14で制限された1/2Qの電流値を持つ充電電流が組電池1に供給される。
電池膨れ充電モードIの後、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値(充電モードIで設定された値より小さい張力変化しきい値)以上、つまり充電電流を制限した後も電池膨れが停止せず、ガスが発生して再び前記張力変化しきい値以上になると、CPU22は電池膨れ充電モードIIのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22は充電電流制御部14に電池膨れ充電モードIの時の電流値よりさらに低い、例えば定常時の放電電流値Qの1/2の電流値に絞る制御信号を出力して充電電源12から充電電流制御部14で制限された1/2Qの電流値を持つ充電電流が組電池1に供給される。
1−5)電池膨れ充電モードIII:
電池膨れ充電モードIIの後、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値(充電モードIIで設定された値よりさらに小さい張力変化しきい値)以上、つまり充電電流をさらに制限した後も電池膨れが停止せず、ガスが発生して再び前記張力変化しきい値以上になると、CPU22は電池膨れ充電モードIIIのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、充電電源12による組電池1の充電を強制的に停止する。
電池膨れ充電モードIIの後、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値(充電モードIIで設定された値よりさらに小さい張力変化しきい値)以上、つまり充電電流をさらに制限した後も電池膨れが停止せず、ガスが発生して再び前記張力変化しきい値以上になると、CPU22は電池膨れ充電モードIIIのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、充電電源12による組電池1の充電を強制的に停止する。
1−6)圧力開放弁開放充電モード:
外部からCPU22に入力された張力変化値が多量のガス発生による圧力開閉弁の開放を判定するメモリ部23に格納した張力変化しきい値以上になると、CPU22は圧力開放弁開放充電モードのプログラムを実行する。このモードにおいて、電池膨れ充電モードIIIと同様にCPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、充電電源12による組電池1の充電を強制的に停止する。
外部からCPU22に入力された張力変化値が多量のガス発生による圧力開閉弁の開放を判定するメモリ部23に格納した張力変化しきい値以上になると、CPU22は圧力開放弁開放充電モードのプログラムを実行する。このモードにおいて、電池膨れ充電モードIIIと同様にCPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、充電電源12による組電池1の充電を強制的に停止する。
また、正常充電モード、電池膨れ充電モードI〜IIIにおいてメモリ部23に入力される電圧比較結果が満充電電圧値未満であると、CPU22は充電を続行するプログラムを実行する。他方、電圧比較結果が満充電電圧値になると、CPU22は充電を停止するプログラムを実行し、充電電流制御部14に充電電流を遮断する制御信号を出力し、充電電流制御部14によって充電電源12から組電池1に充電電流が流れるのを停止する。すなわち、充電が終了する。
他方、メモリ部23には以下に詳述する初期放電モードを実行する初期放電プログラム、正常放電モードを実行する正常放電プログラムおよび電池が膨れた際の第1の電池膨れ放電モードI、第2の電池膨れ放電モードII並びに第3の電池膨れ放電モードIIIをそれぞれ実行するプログラムおよび圧力開放弁開放放電モードを実行するプログラムの6つの放電モードのための制御プログラムが予め格納されている。
2−1)初期放電モード:
CPU22に放電開始のスタート信号が入力されると、CPU22はメモリ部23を参照して初期放電モードのプログラムを実行する。この初期放電モードにおいては、メモリ部23に圧力開放弁の開放履歴、電池膨れ発生履歴が記憶されている場合、それらの履歴がCPU22で参照される。圧力開放弁の開放履歴、電池膨れ発生履歴がメモリ部23に格納されていない場合には、CPU22は、スイッチ11a,11bに負荷13に切り替える切り換え信号を出力し、かつ放電電流制御部15を作動させる制御信号を出力することなく組電池1から定常の電流値Q’の放電電流を負荷13に供給させる。
CPU22に放電開始のスタート信号が入力されると、CPU22はメモリ部23を参照して初期放電モードのプログラムを実行する。この初期放電モードにおいては、メモリ部23に圧力開放弁の開放履歴、電池膨れ発生履歴が記憶されている場合、それらの履歴がCPU22で参照される。圧力開放弁の開放履歴、電池膨れ発生履歴がメモリ部23に格納されていない場合には、CPU22は、スイッチ11a,11bに負荷13に切り替える切り換え信号を出力し、かつ放電電流制御部15を作動させる制御信号を出力することなく組電池1から定常の電流値Q’の放電電流を負荷13に供給させる。
他方、圧力開放弁の開放履歴がメモリ部23に格納されている場合には、CPU22は組電池1のいずれかの二次電池の圧力開放弁が開放されていると判断し、後に説明するようにタイマーを作動し、その後に組電池1からの電流供給(放電)を停止する。
また、圧力開放弁の開放履歴がメモリ部23に格納されず、電池膨れ発生履歴がメモリ部23に格納されている場合には、CPU22は組電池1の二次電池の圧力開放弁が開放されているかを張力検出素子8からの張力検出信号で判断する。すなわち、CPU22は入力された張力検出信号が圧力開放弁の開放に相当する予め定められた張力変化しきい値以上である場合には、二次電池の圧力開放弁が開放されていると判断する。従って、後に説明するようにタイマーを作動し、その後に組電池1からの電流供給を停止する。また、電池膨れ発生履歴がメモリ部23に記録されているが、入力された張力検出信号が圧力開放弁の開放に相当する張力変化しきい値以上ではない場合には、CPU22はスイッチ11a,11bに負荷13に切り替える切り換え信号を出力し、かつ後述する電池膨れ放電モードIと同様にCPU22から放電電流制御部15に定常時の電流値Q’の例えば3/4の電流値に絞る制御信号が出力され、組電池1から放電電流制御部15で制限された3/4Q’の電流値を持つ放電電流が負荷13に供給される。
2−2)正常放電モード:
初期放電モードにおいて、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値未満であると、CPU22は正常放電モードのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22は放電電流制御部15の動作を制御する制御信号が出力されず、組電池1から定常の電流値Q’の放電電流が負荷13に供給される。
初期放電モードにおいて、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値未満であると、CPU22は正常放電モードのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22は放電電流制御部15の動作を制御する制御信号が出力されず、組電池1から定常の電流値Q’の放電電流が負荷13に供給される。
2−3)電池膨れ放電モードI:
正常放電モードにおいて、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値以上になると、CPU22は電池膨れ放電モードIのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22は放電電流制御部15に定常時の電流値Q’の例えば3/4の電流値に絞る制御信号を出力し、組電池1から放電電流制御部15で絞られた3/4Q’の電流値を持つ放電電流が負荷13に供給される。
正常放電モードにおいて、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値以上になると、CPU22は電池膨れ放電モードIのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22は放電電流制御部15に定常時の電流値Q’の例えば3/4の電流値に絞る制御信号を出力し、組電池1から放電電流制御部15で絞られた3/4Q’の電流値を持つ放電電流が負荷13に供給される。
2−4)電池膨れ放電モードII:
電池膨れ放電モードIの後、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値(放電モードIで設定された値より小さい張力変化しきい値)以上、つまり放電電流を制限した後も電池膨れが停止せず、ガスが発生して再び前記張力変化しきい値以上になると、CPU22は電池膨れ放電モードIIのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22は放電電流制御部15に電池膨れ放電モードIの時の電流値よりさらに低い、例えば定常時の放電電流値Q’の1/2の電流値に絞る制御信号を出力し、組電池1から放電電流制御部15で絞られた1/2Q’の電流値を持つ放電電流が負荷13に供給される。
電池膨れ放電モードIの後、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値(放電モードIで設定された値より小さい張力変化しきい値)以上、つまり放電電流を制限した後も電池膨れが停止せず、ガスが発生して再び前記張力変化しきい値以上になると、CPU22は電池膨れ放電モードIIのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22は放電電流制御部15に電池膨れ放電モードIの時の電流値よりさらに低い、例えば定常時の放電電流値Q’の1/2の電流値に絞る制御信号を出力し、組電池1から放電電流制御部15で絞られた1/2Q’の電流値を持つ放電電流が負荷13に供給される。
2−5)電池膨れ放電モードIII:
電池膨れ放電モードIIの後、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値(放電モードIIで設定された値よりさらに小さい張力変化しきい値)以上、つまり放電電流をさらに制限した後も電池膨れが停止せず、ガスが発生して再び前記張力変化しきい値以上になると、CPU22は電池膨れ放電モードIIIのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22に内蔵したタイマー機構が働き、所望に時間後にCPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、組電池1から放電電流が負荷13に流れるのを阻止する。同時に、充電スタートの指令がCPU22に外部から入力されるのを禁止する。
電池膨れ放電モードIIの後、外部からCPU22に入力された張力変化値がガス発生による電池膨れを判定するメモリ部23に格納された張力変化しきい値(放電モードIIで設定された値よりさらに小さい張力変化しきい値)以上、つまり放電電流をさらに制限した後も電池膨れが停止せず、ガスが発生して再び前記張力変化しきい値以上になると、CPU22は電池膨れ放電モードIIIのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22に内蔵したタイマー機構が働き、所望に時間後にCPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、組電池1から放電電流が負荷13に流れるのを阻止する。同時に、充電スタートの指令がCPU22に外部から入力されるのを禁止する。
ここで「所望の時間」とは、例えば1分間から30分間である。人員を輸送する電動輸送機器の場合、自動車専用道路や高速道路、トンネル内を走行中に突然停止してしまうと、他の輸送機器と衝突するなどして、輸送中の人員を危険にさらすことになる。そのため、電池に異常が生じた場合でも輸送機器を安全な場所に安全な状態で停止させるために、一定時間作動させることが好ましい。最も短い時間は、例えば高速道路を走行中の場合、路肩に車両を寄せて停止させるまでに必要な時間である1分間、最も長い時間は例えばトンネルの続く道路を走行中の場合、トンネル地帯を抜けるまでに必要な時間である30分間、放電を継続することが好ましい。
2−6)圧力開放弁開放放電モード:
外部からCPU22に入力された張力変化値が多量のガス発生による二次電池の圧力開閉弁の開放を判定するメモリ部23に格納した張力変化しきい値以上になると、CPU22は圧力開放弁開放放電モードのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22は電池膨れ放電モードIIIと同様にCPU22に内蔵したタイマー機構が働き、例えば30分間後にCPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、組電池1から放電電流が負荷13に流れるのを阻止する。同時に、充電スタートの指令がCPU22に外部から入力されるのを禁止する。すなわち、このモードにおいては圧力開閉弁が開放しても直ぐに放電を停止せず、例えば30分間の時間に亘って組電池1から負荷13(例えば電気自動車)への放電が続行され、電気自動車が安全な場所に移動するまで、組電池1を駆動源として働かせる。このような圧力開放弁の開放後にも放電の続行(継続)を可能にしたのは、前述したリチウム吸蔵電位がリチウム金属の開回路電位に対して開回路電位で0.4V以上3V以下の負極活物質を有する負極を備えた扁平角型非水電解質二次電池21〜25を用いたためである。
外部からCPU22に入力された張力変化値が多量のガス発生による二次電池の圧力開閉弁の開放を判定するメモリ部23に格納した張力変化しきい値以上になると、CPU22は圧力開放弁開放放電モードのプログラムを実行する。このモードにおいて、CPU22は電池膨れ放電モードIIIと同様にCPU22に内蔵したタイマー機構が働き、例えば30分間後にCPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、組電池1から放電電流が負荷13に流れるのを阻止する。同時に、充電スタートの指令がCPU22に外部から入力されるのを禁止する。すなわち、このモードにおいては圧力開閉弁が開放しても直ぐに放電を停止せず、例えば30分間の時間に亘って組電池1から負荷13(例えば電気自動車)への放電が続行され、電気自動車が安全な場所に移動するまで、組電池1を駆動源として働かせる。このような圧力開放弁の開放後にも放電の続行(継続)を可能にしたのは、前述したリチウム吸蔵電位がリチウム金属の開回路電位に対して開回路電位で0.4V以上3V以下の負極活物質を有する負極を備えた扁平角型非水電解質二次電池21〜25を用いたためである。
なお、タイマー機構の作動後、スイッチ11a,11bによる放電停止までの時間(放電続行時間)は負荷13の機能に応じて決定される。
また、正常放電モード、電池膨れ放電モードI〜IIIにおいて外部からCPU22に入力された電圧比較結果がメモリ部23内の最低電圧値を超えると、CPU22は放電を続行するプログラムを実行する。他方、電圧比較結果がメモリ部23内の最低電圧値になると、CPU22は放電を停止するプログラムを実行し、CPU22から放電電流制御部15に放電電流を遮断する制御信号は出力され、放電電流制御部15によって組電池1から放電電流が負荷13に流れるのを停止する。すなわち、放電が終了する。
次に、実施形態に係る電池パックの充放電放電制御を図7〜図10を参照して説明する。
最初に、充電制御を図7、図8に示す充電フローチャートを参照して説明する。
図7に示すように充電スタートの指令がステップS1において外部から入力されると、圧力開放弁の開放履歴なしかがステップS2において判定される。このステップS2においてYES(圧力開放弁の開放履歴がない。)であれば、ステップS3に移行されて電池膨れなしかが判定される。
ステップS3においてYES(電池膨れ発生履歴がない。)であれば、初期充電モード(電池膨れ発生履歴なし。)が実行され、CPU22からの切り換え信号によりスイッチ11a,11bを充電電源12側に切り替えると共にステップS4に示すように充電電流制御部14での電流制御がなされずに充電電源12から定常の電流値Qの充電電流が組電池1に供給され、充電が開始される。充電が開始されると、張力検出素子8および電圧検出器31からCPU22に張力検出信号および電圧検出信号がそれぞれ出力される。組電池1の各二次電池21〜25の充電電圧が電圧最大値(満充電)未満かがステップS5において判定される。ステップS5でYES(充電される電圧値が電圧最大値未満。)の場合には、CPU22は充電電源12から組電池1への充電を続行させ、ステップS6に移行されて電池膨れなしかが判定される。
ステップS5でNO(充電される電圧値が電圧最大値以上。)の場合、CPU22は充電を停止するプログラムを実行する。すなわち、CPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、ステップS7に示されるようにエンド(充電完了)になる。
ステップS6においてYES(電池膨れなし。)の場合、CPU22は正常充電モードのプログラムを実行して、CPU22は充電電流制御部14に制御信号を出力せず、充電電源12から組電池1に定常の電流値Qの充電が続行される。また、ステップS6においてYES(電池膨れなし。)であれば、充電開始のステップS4に戻され、ステップS4〜S6が繰り返される。
ステップS2でNO(圧力開放弁の開放履歴がある。)の場合、CPU22は組電池1の二次電池21〜25のうち、いずれかの二次電池の圧力開放弁が開放されていると判断し、CPU22は圧力開放弁開放充電モードのプログラムを実行する。すなわち、図8に示すステップS8に示すようにCPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、充電電源12から組電池1への充電を強制的に停止する。
ステップS3でNO(電池膨れ発生の履歴がある。)の場合、圧力開放弁開放なしかがステップS9で判定される。ステップS9でYES(圧力開放弁開放なし。)の場合、CPU22は電池膨れ放電モードIのプログラムを実行して、充電電流制御部14に定常時の電流値Qの例えば3/4の電流値に制限する制御信号を出力し、ステップS10に示すように充電電源12から組電池1に充電電流制御部14で制限された3/4Qの電流値を持つ充電が開始される。
ステップS6においてNO(電池膨れあり。)の場合、前記ステップS9(圧力開放弁開放なしか)に移行され、同様に圧力開放弁開放なしかがステップS9で判定される。ステップS9でYES(圧力開放弁開放なし。)の場合、前記ステップS10と同様に充電電源12から組電池1に充電電流制御部14で制限された3/4Qの電流値を持つ充電が開始される。
ステップS10に続くステップS11において、組電池1の各二次電池21〜25の充電電圧が電圧最大値(満充電)未満かが判定される。ステップS11においてYES(充電される電圧値が電圧最大値未満。)の場合、CPU22は充電電源12による充電続行のプログラムを実行し、ステップS12において電池膨れ停止かを判定する。ステップS11でNO(充電される電圧値が電圧最大値以上。)の場合、CPU22は充電を停止するプログラムを実行する。すなわち、CPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、ステップS13に示すようにエンド(充電終了)になる。
ステップS12でYES(電池膨れ進行停止。)の場合、CPU22は電池膨れ充電モードIを継続し、充電電源12は組電池1に充電電流制御部14で制限された3/4Qの電流値を持つ充電を続行する。また、この充電モードが続行されるに伴い、再びステップS10で示される充電開始に戻され、ステップS10〜S12が繰り返される。
ステップS9でNO(圧力開放弁開放あり。)の場合、CPU22は圧力開放弁開放放電モードのプログラムを実行する。すなわち、前記ステップS8と同様にCPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、充電電源12から組電池1への充電を強制的に停止する。
ステップS12においてNO(電池膨れ停止しない:電池が再び膨れる。)の場合、図8に示すステップS14において、圧力開放弁開放なしが判定される。ステップS14でYES(圧力開放弁開放なし)の場合、CPU22は電池膨れ充電モードIIのプログラムを実行して充電電流制御部14に電池膨れ充電モードIの時の電流値よりさらに低い、例えば定常時の電流値Qの1/2の電流値に制限する制御信号を出力し、ステップS15に示すように充電電源12は組電池1に充電電流制御部14で制限された1/2Qの電流値を持つ充電を開始する。
ステップS15に続いてステップS16において、組電池1の各二次電池21〜25の充電電圧が電圧最大値(満充電)未満かが判定される。このステップS16でYES(充電される電圧値が電圧最大値未満。)の場合、CPU22は充電電源12による充電続行のプログラムを実行し、ステップS17において電池膨れ停止かを判定する。ステップS16でNO(充電される電圧値が電圧最大値以上。)の場合、CPU22は充電を停止するプログラムを実行してスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、ステップS19に示すようにエンド(充電完了)になる。
ステップS18でYES(電池膨れ停止。)の場合、CPU22は電池膨れ放電モードIIを継続し、充電電源12は組電池1に充電電流制御部14で制限された1/2Qの電流値を持つ充電を続行する。その後、ステップS19において、圧力開放弁開放なしかが判定される。
ステップS19でYES(圧力開放弁開放なし)の場合、CPU22は電池膨れ放電モードIIを継続し、充電電源12は組電池1に充電電流制御部14で制限された1/2Qの電流値を持つ充電を続行する。また、この充電モードの実行によりステップS15の充電開始に戻され、ステップS15〜S19が繰り返される。
ステップS17でNO(電池膨れ停止しない:電池が再び膨れる。)の場合、CPU22は電池膨れ充電モードIIIのプログラムを実行し、前記ステップS8と同様にCPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、充電電源12から組電池1への充電を強制的に停止する。
ステップS19でNO(圧力開放弁開放あり)が判定された場合、ステップS8と同様にCPU22は圧力開放弁開放放電モードのプログラムを実行し、前記ステップS8と同様にCPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、充電電源12から組電池1への充電を強制的に停止する。
次に、放電制御を図9、図10に示す放電フローチャートを参照して説明する。
図9に示すように放電スタートの指令がステップS21において外部から入力されると、圧力開放弁の開放履歴なしかがステップS22において判定される。このステップS22においてYES(圧力開放弁の開放履歴がない。)であれば、ステップS23に移行されて電池膨れなしかが判定される。
ステップS23においてYES(電池膨れ発生履歴がない。)であれば、初期放電モード(電池膨れ発生履歴なし)が実行され、CPU22からの切り換え信号によりスイッチ11a,11bを負荷13側に切り替えると共にステップS24に示すように放電電流制御部15での電流制御がなされずに組電池1から定常の電流値Q’の放電電流が負荷13に供給され、放電が開始される。放電が開始されると、張力検出素子8および電圧検出器31からCPU22に張力検出信号および電圧検出信号がそれぞれ出力される。組電池1から出力される電圧値が電圧最低値を超えているかがステップS25において判定される。ステップS25でYES(出力される電圧値が電圧最低値を超えている。)の場合には、CPU22は組電池1の放電を続行させ、ステップS26に移行されて電池膨れなしかが判定される。
ステップS25でNO(出力される電圧値が電圧最低値以下。)の場合、CPU22は放電を停止するプログラムを実行する。すなわち、CPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、ステップS27に示されるようにエンド(放電終了)になる。
ステップS26においてYES(電池膨れなし。)の場合、CPU22は正常放電モードのプログラムを実行して、CPU22は放電電流制御部15に制御信号を出力せず、組電池1から定常の電流値Q’の放電が続行される。また、ステップS26においてYES(電池膨れなし。)であれば、放電開始のステップS4に戻され、ステップ25〜26が繰返される。
ステップS22でNO(圧力開放弁の開放履歴がある。)の場合、CPU22は組電池1の各二次電池21〜25のうち、いずれかの二次電池の圧力開放弁が開放されていると判断し、CPU22は圧力開放弁開放放電モードのプログラムを実行する。すなわち、ステップS28に示すようにCPU22に内蔵したタイマー機構が働き、例えば30分間後にCPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、30分経過後に組電池1から放電電流が負荷13に流れるのを阻止する。同時に、充電スタートの指令がCPU22に外部から入力されるのを禁止する。このモードにおいては圧力開閉弁が開放しても直ぐに放電を停止せずに負荷13(例えば電気自動車)が安全な場所に移動するまで、組電池1の放電が続行される。
ステップS23でNO(電池膨れ発生の履歴がある。)の場合、圧力開放弁開放なしかがステップS29で判定される。ステップS29でYES(圧力開放弁開放なし。)の場合、CPU22は電池膨れ放電モードIのプログラムを実行して、放電電流制御部15に定常時の電流値Q’の例えば3/4の電流値に制限する制御信号を出力し、ステップS30に示すように組電池1から放電電流制御部15で制限された3/4Q’の電流値を持つ放電が開始される。
ステップS26においてNO(電池膨れあり。)の場合、前記ステップS29(圧力開放弁開放なしか)に移行され、同様に圧力開放弁開放なしかがステップS29で判定される。ステップS29でYES(圧力開放弁開放なし。)の場合、前記ステップS30と同様に組電池1から放電電流制御部15で制限された3/4Q’の電流値を持つ放電が開始される。
ステップS30に続くステップS31において、電圧最低値を超えているかが判定される。ステップS31においてYES(出力される電圧最低値を超えている。)の場合、CPU22は組電池1の放電続行のプログラムを実行し、ステップS32において電池膨れ停止かが判定される。ステップS31でNO(出力される電圧最低値以下。)の場合、CPU22は放電を停止するプログラムを実行し、CPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、ステップS33に示すようにエンド(放電終了)になる。
ステップS32でYES(電池膨れ停止。)の場合、CPU22は電池膨れ放電モードIを継続し、組電池1から放電電流制御部15で制限された3/4Q’の電流値を持つ放電が続行される。また、この放電モードが続行されるに伴い、再びステップS30で示される放電開始に戻され、ステップS30〜S32が繰り返される。
ステップS29でNO(圧力開放弁開放あり)の場合、CPU22は圧力開放弁開放放電モードのプログラムを実行する。すなわち、前記ステップS28と同様にCPU22に内蔵したタイマー機構が働き、例えば30分間後にCPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、30分経過後に組電池1から放電電流が負荷13に流れるのを阻止する。同時に、充電スタートの指令がCPU22に外部から入力されるのを禁止する。このモードにおいては圧力開閉弁が開放しても直ぐに放電を停止せずに負荷13(例えば電気自動車)が安全な場所に移動するまで、組電池1の放電が続行される。
ステップS32においてNO(電池膨れ停止しない:電池が再び膨れる。)の場合、ステップS34において、圧力開放弁開放なしが判定される。ステップS34でYES(圧力開放弁開放なし)の場合、CPU22は電池膨れ放電モードIIのプログラムを実行して放電電流制御部15に電池膨れ放電モードIの時の電流値よりさらに低い、例えば定常時の電流値Q’の1/2の電流値に制限する制御信号を出力し、ステップS35に示すように組電池1から放電電流制御部15で制限された1/2Q’の電流値を持つ放電が開始される。
ステップS35に続いてステップS36において、電圧最低値を超えているかが判定される。このステップS36でYES(出力される電圧最低値を超えている)の場合、CPU22は組電池1の放電続行のプログラムを実行してステップS37において、電池膨れ停止かを判定する。
ステップS36でNO(出力される電圧値が電圧最低値以下。)の場合、CPU22は放電を停止するプログラムを実行してスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号を出力し、ステップS38において、エンド(放電終了)になる。
ステップS37でYES(電池膨れ停止)の場合、CPU22は電池膨れ放電モードIIを継続し、組電池1から放電電流制御部15で制限された1/2Q’の電流値を持つ放電を続行させる。その後、ステップS39において、圧力開放弁開放なしかが判定される。
ステップS39でYES(圧力開放弁開放なし)の場合、CPU22は電池膨れ放電モードIIを継続し、組電池1から放電電流制御部15で制限された1/2Q’の電流値を持つ放電を続行させる。また、この放電モードの実行によりステップS35の放電開始に戻され、ステップS35〜S39が繰り返される。
ステップS37でNO(電池膨れ停止しない:電池が再び膨れる。)が判定された場合、CPU22は電池膨れ放電モードIIIのプログラムを実行し、前記ステップS38と同様にCPU22に内蔵したタイマー機構が働き、例えば30分間後にCPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、組電池1から放電電流が負荷13に流れるのを阻止する。同時に、充電スタートの指令がCPU22に外部から入力されるのを禁止する。このモードにおいては圧力開閉弁が開放しても直ぐに放電を停止せずに負荷13(例えば電気自動車)が安全な場所に移動するまで、組電池1の放電が続行される。
ステップS35でNO(圧力開放弁開放あり)が判定された場合、ステップS38と同様にCPU22は圧力開放弁開放放電モードのプログラムを実行し、CPU22に内蔵したタイマー機構が働き、例えば30分間後にCPU22からスイッチ11a,11bにフローティングに切り替える制御信号が出力され、組電池1から放電電流が負荷13に流れるのを阻止する。同時に、充電スタートの指令がCPU22に外部から入力されるのを禁止する。このモードにおいては圧力開閉弁が開放しても直ぐに放電を停止せずに負荷13(例えば電気自動車)が安全な場所に移動するまで、組電池1の放電が続行される。
以上、実施形態の電池パックによれば組電池1の複数の扁平型非水電解質二次電池21〜25の膨れと圧力開放弁の開放の2つの異常を前記組電池1に配設された細線状の信号線7およびこの信号線7の一端が取付けられる張力検出素子8で検出することができる。
また、実施形態の電池パックによれば制御プログラムおよび制御のためのパラメータが格納されたメモリ部23と張力検出素子8からの検出信号が入力され、メモリ部23の制御プログラムを実行する演算部(CPU)22とを有する充放電制御回路21を備え、放電時において組電池1の各扁平型非水電解質二次電池21〜25のうち、少なくとも1つの二次電池の膨れに伴う信号線7の張力変化を張力検出素子8で検出してその検出信号がCPU22に入力されたとき、非水電解質電池の放電電流を低減する制御を行なうため、組電池1の非水電解質二次電池に膨れが発生しても、その膨れを抑制できる。その結果、安全性の高い放電を行なうことが可能な電池パックを提供できる。
さらに、リチウム吸蔵電位がリチウム金属の開回路電位に対して開回路電位で0.4V以上3V以下の負極活物質を有する負極を備えた扁平角型非水電解質二次電池21〜25を用い、かつ前述した充放電制御回路21を備えることによって、複数の扁平型非水電解質電池21〜25の圧力開放弁5の開放に伴う信号線7の張力変化を張力検出素子8で検出してその検出信号がCPU22に入力されたとき、全ての非水電解質電池21〜25への充電を強制的に禁止すると共に、圧力開放弁が開放された非水電解質二次電池を含む複数の非水電解質二次電池21〜25の放電を一定時間(例えば30分間)継続する制御を行なうことできる。このため、電池パックが搭載される負荷13(例えば電気自動車)において、電気自動車が急停止することなく安全な場所に移動するまで電池パック(組電池1)を駆動源として働かせることができる。その結果、電気自動車の安全な走行および運転者の安全性の確保が可能になる。
さらに、前述した充放電制御回路21を備えることによって、充電時において組電池1の扁平角型非水電解質二次電池21〜25の膨れに伴う信号線7の張力変化を張力検出素子8で検出してその検出信号がCPU22に入力されたとき、非水電解質二次電池21〜25の充電電流を低減する制御を行なうため、組電池1の非水電解質二次電池21〜25に膨れが発生しても、その膨れを抑制できる。また、前述した充放電制御回路21を備えることによって、充電時において組電池1の非水電解質二次電池21〜25の圧力開放弁5の開放に伴う信号線7の張力変化を張力検出素子8で検出してその検出信号がCPU22に入力されたとき、全ての非水電解質電池への充電を強制的に停止する制御を行なうため、圧力開放弁5からのガスの著しい放出を未然に防止できる。その結果、安全性の高い充電を行なうことが可能な電池パックを提供できる。
なお、組電池周囲への細線状の信号線の配設は図1、図2に示す形態に限定されず、例えば図11または図12および図13に示す形態にしてもよい。
すなわち、図11に示すように複数、例えば5個の扁平角型非水電解質二次電池21〜25を枠状の固定治具9で固定して組電池1とする。細線状の信号線7は一端が固定治具9を固定され、他端が少なくとも1つの二次電池(例えば二次電池21)の最も面積の大きい面の中央部を通り、かつ全ての二次電池21〜25の圧力開放弁5を横切るように引き回して図示しない張力検出素子に接続されている。
図12に示すように複数、例えば4個の扁平角型非水電解質二次電池21〜24をそれらの間にスペーサ10を介在して枠状の固定治具9で固定して組電池1とする。スペーサ10は、図13に示すように扁平角型のスペーサ本体10aと、この本体10a上面に2つのバンド10b、10bでその上面に対してして一定の隙間をあけてその上面に沿って支持された円柱棒10cとから構成されている。細線状の信号線7は、一端が固定治具9を固定され、他端が少なくとも1つの二次池(例えば二次電池21)の最も面積の大きい面の中央部を通り、かつ全ての二次電池21〜24の圧力開放弁5を横切るとともに各スペーサ10の円柱棒10cの下を潜るように引き回して図示しない張力検出素子に接続されている。スペーサを挿入することにより、4個の二次電池21〜24の圧力弁開放を別々に検出することが可能となる。
実施形態では、充電電流を通常時の電流値Qの3/4の電流値の制御する電池膨れ充電モードI、充電電流を通常時の電流値Qの1/2の電流値の制御する電池膨れ充電モードIIを制御プログラムとして充放電制御回路のメモリ部に格納し、かつ放電電流を通常時の電流値Q’の3/4の電流値の制御する電池膨れ放電モードI、放電電流を通常時の電流値Q’の1/2の電流値の制御する電池膨れ放電モードIIを制御プログラムとして充放電制御回路のメモリ部に格納したが、充電電流、放電電流を3つ以上、例えば通常時の電流値の4/5,3/4,1/2の電流値の制御する電池膨れ充電モード、電池膨れ放電モードを制御プログラムとして充放電制御回路のメモリ部に格納してもよい。
実施形態では、充放電制御回路のメモリ部に格納された制御プログラムにおいて、充電(または放電)において電池膨れ発生履歴なしがNO、つまり電池膨れ発生履歴がある場合、圧力開放弁開放なしかの判定の結果がYESのときに電池膨れ発生履歴での電池膨れ充電モード(または電池膨れ放電モード)を考慮せずに、充電開始(または放電開始)を通常時の充電電流値(または放電電流値)の3/4に絞る電池膨れ充電モードI(または電池膨れ放電モードI)に移行させたが、次のような制御プログラムを充放電制御回路のメモリ部に格納してもよい。すなわち、電池膨れ充電モードI、II(または電池膨れ放電モードI、II)に応じて電池膨れ発生履歴をメモリ部に格納する。例えば充電において電池膨れ充電モードIに対応する電池膨れ発生履歴なしがNO、つまり電池膨れ発生履歴がある場合、圧力開放弁開放なしかの判定の結果がYESのときに充電開始を電池膨れ発生履歴に対応する電池膨れ充電モードIに移行させる。他方、充電において電池膨れ充電モードIIに対応する電池膨れ発生履歴なしがNO、つまり電池膨れ発生履歴がある場合、圧力開放弁開放なしかの判定の結果がYESのときに充電開始を電池膨れ発生履歴に対応する電池膨れ充電モードIIに移行させる。このような制御プログラムを実行することによって、より一層安全性の高い充電および放電を行なうことが可能な電池パックを提供できる。
1…組電池、21〜25…扁平角型非水電解質二次電池、5…圧力開放弁、6…扁平角型外装材、7…信号線、8…張力検出素子、11a,11b…スイッチ、12…充電電源、13…負荷、14…充電電流制御部、15…放電電流制御部、21…充放電制御回路、22…演算部(CPU)、23…メモリ部、31電圧検出器。
Claims (4)
- 圧力開放弁を有する金属製外装材と、この外装材内に収納された正極、負極、セパレータおよび非水電解質とを備える複数の扁平型非水電解質電池を配列した組電池;
前記組電池の扁平型非水電解質電池の充電と放電を制御する充放電制御回路;
前記充放電制御回路に接続され、張力を検出する張力検出素子;および
少なくとも1つの前記扁平型非水電解質電池の最も面積の大きい面の中央部を通り、かつ全ての非水電解質電池の圧力開放弁を横切るように配置され、一端が固定され、他端が前記張力検出素子に接続される細線状の信号線;
を備え、
前記負極の活物質のリチウム吸蔵電位は、リチウム金属の開回路電位に対して開回路電位で0.4V以上、3V以下で、
前記充放電制御回路は、放電時および放電直前の開路時に前記非水電解質電池の膨れに伴う前記信号線の張力変化を前記張力検出素子で検出してその検出信号が入力されたとき、前記非水電解質電池の放電電流を低減する制御を行い、かつ前記非水電解質電池の圧力開放弁の開放に伴う前記信号線の張力変化を前記張力検出素子で検出してその検出信号が入力されたとき、これ以降の全ての非水電解質電池への充電を強制的に停止する制御と共に圧力開放弁が開放された非水電解質電池を含む複数の非水電解質電池の放電を一定時間継続する制御を行なうことを特徴とする電池パック。
ただし、前記扁平型非水電解質電池の最も面積の大きい面の中央部とは、最も大きい面の対角線の交点を中心として、縦横の長さが電池長辺長および短辺長の1/2となる領域である。 - 前記充放電制御回路は、充電時および充電直前の開路時に前記非水電解質電池の膨れに伴う前記信号線の張力変化を前記張力検出素子で検出してその検出信号が入力されたとき、前記非水電解質電池の充電電流を低減する制御を行い、かつ前記非水電解質電池の圧力開放弁の開放に伴う前記信号線の張力変化を前記張力検出素子で検出してその検出信号が入力されたとき、これ以降の全ての非水電解質電池への充電を強制的に停止する制御を行なうことを特徴とする請求項1記載の電池パック。
- 前記負極活物質が、チタン酸リチウムであることを特徴とする請求項1または2記載の電池パック。
- 前記放電を継続する時間が1分間以上30分以下であることを特徴とする請求項1、乃至3のいずれか1項に記載の電池パック。
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