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JP2008186770A - 非水電解質電池、電池パック及び自動車 - Google Patents

非水電解質電池、電池パック及び自動車 Download PDF

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JP2008186770A
JP2008186770A JP2007021124A JP2007021124A JP2008186770A JP 2008186770 A JP2008186770 A JP 2008186770A JP 2007021124 A JP2007021124 A JP 2007021124A JP 2007021124 A JP2007021124 A JP 2007021124A JP 2008186770 A JP2008186770 A JP 2008186770A
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Japan
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lithium
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active material
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JP2007021124A
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English (en)
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Haruyoshi Ishii
張愛 石井
Ariyoshi Fujita
有美 藤田
Yasuhiro Harada
康宏 原田
Hidesato Saruwatari
秀郷 猿渡
Shinsuke Matsuno
真輔 松野
Tomokazu Morita
朋和 森田
Yoshinao Tatebayashi
義直 舘林
Hideaki Morishima
秀明 森島
Hirotaka Inagaki
浩貴 稲垣
Norio Takami
則雄 高見
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

【課題】過充電サイクル性能に優れた非水電解質電池、電池パック及び自動車を提供する。
【解決手段】正極3と、平均作動電位が金属リチウムの電位に対して0.6V以上となる負極活物質を含む負極4と、セリウムイオンと、PF6 -、BF4 -、ClO4 -、CF3SO3 -、N(CF3SO22 -、N(C25SO2-及び(N(CF3SC(C25SO23-よりなる群から選択される少なくとも1種類からなるアニオンとを含む非水電解質とを具備することを特徴とする非水電解質電池。
【選択図】 図1

Description

本発明は、非水電解質電池、この非水電解質電池を用いた電池パック及び自動車に関するものである。
近年、エレクトロニクス分野における急速な技術発展により、電子機器の小型・軽量化が進んでいる。その結果、電子機器のポータブル化、コードレス化が進行し、その駆動源となる二次電池にも小型、軽量、高エネルギー密度化が切望されている。このような要望に応えるべく、高エネルギー密度なリチウム二次電池が開発されている。
リチウム二次電池は想定以上の電池電圧がかかり過充電状態となった場合、セル内で非水電解質が分解し、ガス発生や分解物の電極の付着などによって電池機能の低下が起こりやすいことが知られている。また、さらに非水電解質に有機溶媒を用いるために、特に安全性が低下する傾向が見られる。
このような問題を回避する方法として、セル内部が所定温度以上となるとセパレータを構成する高分子化合物がガラス転移を起こすことでセパレータの空隙が塞がり、正極と負極間のイオン伝導をシャットダウンする方式や、セル内に温度感知素子を仕込む方式などが提案されている。しかしながら、電池が大型になると、セパレータシャットダウンの場合には発熱速度にガラス転移が間に合わないことがあり、また温度感知素子は電池のエネルギー密度やパワー密度を低下させる要因となる場合がある。さらには、これらの手段は電池が過充電にさらされた場合に電池機能を失うことで安全を確保する手段であり、最終手段という位置づけである。
電池は今後車両やロボットなど大型機器をコードレスに使うために、複数の電池を直列に接続した組電池を用いることにより高電圧を得ることが想定される。その際、温度などの影響によって組電池を構成する単位電池の充電状態がばらつくことが考えられるが、組電池としての機能に影響が出る上、最悪は前述した危険な状況に陥る可能性がある。
特許文献1には、負極にリチウムを主体とする金属材料またはリチウムをドープ・脱ドープ可能な炭素材料を用い、正極にリチウムと遷移金属の複合酸化物を用いる非水電解液二次電池の過充電を防止するために、非水電解液に、リチウムに対して3.8V〜4.8Vの酸化還元電位を示す金属イオンまたは金属錯体を含有させることが記載されている。金属錯体の一例として、Ce(NH42(NO35、Ce(NO33が挙げられている。
しかしながら、Ce(NH42(NO35、Ce(NO33は、二次電池内で酸化還元反応を生じた結果としてガス発生を招いたり、Ceの対イオンがアルミニウム製集電体を腐食する場合があるため、過放電サイクル性能に劣る。
一方、特許文献2には、リチウムイオン二次電池の繰り返し過充電に対する耐性を向上させるため、酸化還元の化学的シャトルを電解液に添加することが記載されている。酸化還元の化学的シャトルの具体例として、アニソール類、メトキシベンゼン類が挙げられている。
しかしながら、特許文献2に記載の酸化還元の化学的シャトルは、非水溶媒への溶解性に劣り、低温もしくは大電流での過充電サイクル性能に問題がある。
特開平6−338347 US2005/0221196A1
本発明の目的は、過充電サイクル性能に優れた非水電解質電池、電池パック及び自動車を提供することにある。
本発明に係る第1の非水電解質電池は、正極と、
平均作動電位が金属リチウムの電位に対して0.6V以上となる負極活物質を含む負極と、
セリウムイオンと、PF6 -、BF4 -、ClO4 -、CF3SO3 -、N(CF3SO22 -、N(C25SO2-及び(N(CF3SC(C25SO23-よりなる群から選択される少なくとも1種類からなるアニオンとを含む非水電解質と
を具備することを特徴とする。
また、本発明に係る第2の非水電解質電池は、正極と、
平均作動電位が金属リチウムの電位に対して0.4Vを超える負極活物質を含む負極と、
酸化還元電位(金属リチウムの電位に対する)が0.4V以上で、かつ前記負極の平均作動電位未満であるカルボニル化合物を含む非水電解質と
を具備することを特徴とする。
また、本発明に係る第3の非水電解質電池は、正極と、
チタン酸リチウムもしくは硫化鉄を含む負極と、
トランス−2−ブテナール、2−シクロヘキサン−1−オン、2−エトキシ−2−シクロヘキサン−1−オン、1−ホルミルシクロヘキセン、トランス−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヘプトン−3−オン、2−メトキシ−2−アセチルシクロヘキサノン、ベンゾフェノン、5,5−ジメトキシ−3−イソブトキシ−2−シクロヘキサン−1−オン及び1−アセチル−4−ターシャル−ブチルシクロヘキサンよりなる群から選択される少なくとも1種類のカルボニル化合物を含む非水電解質と
を具備することを特徴とする。
本発明に係る電池パックは、前述の第1〜第3のうちの少なくともいずれかの非水電解質電池を具備することを特徴とする。
本発明に係る自動車は、前述の第1〜第3のうちの少なくともいずれかの非水電解質電池を具備することを特徴とする。
本発明によれば、過充電サイクル性能に優れた非水電解質電池、電池パック及び自動車を提供することにある。
(第1の実施形態)
非水電解質電池では、充電時、正極からリチウムが脱離して電解質を経由して負極にリチウムが蓄積される。その際に通常以上の電圧で充電が進むと、正極では過度なリチウム欠乏状態になり結晶構造が不安定になる上、その過充電状態となった正極が非水電解質を分解するために発熱する。また負極では電位が卑に向かうためにリチウムの析出や負極の分解が起こり、また非水電解質の分解も生じ、発熱していく。この結果、電池は不安全状態となっていく。
本発明者らは、負極の平均作動電位が金属リチウムの電位に対して0.6V以上となる負極活物質を含む負極を備えた非水電解質電池において、非水電解質に、セリウムイオンと、PF6 -、BF4 -、ClO4 -、CF3SO3 -、N(CF3SO22 -、N(C25SO2-及び(N(CF3SC(C25SO23-よりなる群から選択される少なくとも1種類からなるアニオンとを含有させることによって、過充電時の発熱による発火を防止できると共に、過充電サイクル性能が向上されることを見出したのである。
図1に、カーボンを含む負極、チタン酸リチウムを含む負極、満充電時の正極それぞれの金属リチウムに対する酸化還元電位と、セリウムイオンの金属リチウム電位に対する酸化還元電位との関係を示す。過充電により正極の酸化還元電位が4.25Vを超え、4.64Vに達すると、セリウムイオンは、3価から4価に酸化される。これにより、正極からのリチウム脱離反応が抑えられるため、過充電時の発熱による発火を防止することができる。
4価のセリウムイオンは、負極で還元されて3価に戻る。負極平均作動電位が金属リチウムの電位に対して0.6V以上となる負極活物質を使用することによって、3価のセリウムイオンがセリウム金属に変化する反応電位の0.55Vに負極電位が到達し難くなり、セリウム金属の析出を回避することができる。セリウム金属は、非水電解液に溶解しないため、セリウム金属の析出を回避することで過放電サイクル性能を向上することができる。
つまり、電池が過充電された場合に正極で3価のセリウムイオンが酸化され、酸化されて4価となったセリウムイオンが負極に対流もしくは拡散し、還元されるという作用を電池内で達成することになり、充電に費やされるはずの電流を軽減することで過充電の可能性を低くすることができる。また、セリウムイオンの対イオンである、PF6 -、BF4 -、ClO4 -、CF3SO3 -、N(CF3SO22 -、N(C25SO2-及び(N(CF3SC(C25SO23-よりなる群から選択される少なくとも1種類は、電解質としても機能することができるため、ガス発生の恐れがない。よって、非水電解質中のアニオン成分を、PF6 -、BF4 -、ClO4 -、CF3SO3 -、N(CF3SO22 -、N(C25SO2-及び(N(CF3SC(C25SO23-よりなる群から選択される少なくとも1種類とすることで、過充電時の安全性のみならず、過放電サイクル性能を向上することができる。
セリウムイオンと前述の種類のアニオンは、例えば、Ce(PF63、Ce(BF43、Ce(ClO43、Ce(CF3SO33、Ce(N(CF3SO223,Ce(N(C25SO2))3,Ce(N(CF3SC(C25SO233などの化合物(以下、第1の過充電防止剤(酸化型過充電防止剤)と称す)から提供されることが望ましい。第1の過充電防止剤の種類は、1種類でも、2種類以上を混合して用いても良い。上記の化合物はセリウムイオンの電池内での酸化還元電位を正極充電の正常範囲の0.2Vほど上に設定する化合物であるために非常に効果的である。また、Ceの対イオンが2種類以上の化合物も第1の過充電防止剤として使用可能である。さらに、第1の過充電防止剤は、正極の充電電位より貴な電位に可逆な酸化還元電位をもつ化合物で、かつ正極と負極の充電電位の間に酸化還元電位を持たない化合物であるため、平常時には酸化還元が起こらず、自己放電の恐れがない。
第1の過充電防止剤の添加量は、0.001mol/L以上、4mol/L以下が好ましい。0.001mol/L未満では、第1の過充電防止剤に流れる電流が小さいために十分な過充電防止効果が望めない。一方、4mol/Lを超えると、あまりに溶質が多すぎて、非水電解液の粘度が向上するために電流が流れづらくなり、過充電を防止する効果が低くなる。さらに好ましくは0.1mol/L以上、3mol/L以下の範囲である。
第1の過充電防止剤は、充電時に正極上で最初に作用するため、負極電位が変化しやすい負極容量が正極容量よりも大きい場合に用いることが望ましい。それぞれの電極の容量はそれぞれの電極を取り出して使用方法で規定された電圧まで充電した際に充電終了時にどちらの電位が大きく変化したかで決まる。つまり変化の大きい方が容量が少ないほうである。十分な効果を得るために、正極容量に対する負極容量の比(負極/正極)で1.001以上、1.400以下にすることが望ましい。
第1の過充電防止剤の組成は、非水電解質電池を分解して得られる非水電解質を蒸発乾固させ、得られた析出物の組成分析を行うことにより確認することが可能である。
以下、第1の実施形態に係る非水電解質電池の正極、負極、セパレータ、非水電解質及び外装材について説明する。
1)正極
この正極は、正極集電体と、正極集電体の片面もしくは両面に担持され、活物質及び結着剤を含む正極層とを有する。
正極集電体は、たとえば、アルミニウムあるいはアルミニウム合金を挙げることができる。
正極活物質は、種々の酸化物、硫化物などが挙げられる。例えば、二酸化マンガン(MnO2)、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、リチウムマンガン複合酸化物(例えばLixMn24またはLixMnO2)、リチウムニッケル複合酸化物(例えばLixNiO2)、リチウムコバルト複合酸化物(LixCoO2)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(例えばLiNi1-yCoy2)、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えばLiMnyCo1-y2)、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物(LixMn2-yNiy4)、オリビン構造を有するリチウムリン酸化物(LixFePO4、LixFe1-yMnyPO4、LixCoPO4など)、硫酸鉄(Fe2(SO43)、バナジウム酸化物(例えばV25)などが挙げられる。なお、x,yは0〜1の範囲であることが好ましい。
また、ポリアニリンやポリピロールなどの導電性ポリマー材料、ジスルフィド系ポリマー材料、イオウ(S)、フッ化カーボンなどの有機材料および無機材料も挙げられる。より好ましい二次電池用の正極活物質としては、リチウムマンガン複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケルコバルト複合酸化物、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物、リチウムマンガンコバルト複合酸化物、リチウムリン酸鉄などが挙げられる。これら正極活物質によると、高い電池電圧が得られるからである。
正極活物質は、正極平均作動電位が、セリウムイオン(3価)の酸化電位(金属リチウム電位に対して4.64V)より低い化合物が望ましい。正極の平均作動電位が、セリウムイオンの酸化電位を超えていると、通常の充放電においてセリウムイオンの酸化反応を生じ、充放電性能が損なわれる可能性があるからである。この場合の正極の平均作動電位とは、電池の推奨作動電圧範囲で充放電した際の正極の充放電電位上限と下限で充放電した場合の充放電電力量を充放電電気量で除した値をいう。
さらに好ましい正極活物質は、正極作動電位上限が、セリウムイオン(3価)の酸化電位(金属リチウム電位に対して4.64V)より低い化合物である。正極の作動電位上限が、セリウムイオンの酸化電位を超えていると、通常の充放電においてセリウムイオンの酸化反応を生じ、充放電性能が損なわれる可能性があるからである。この場合の正極の作動電位上限とは、電池の推奨作動電圧範囲で充放電した際の正極の充放電電位上限をいう。
正極活物質として、コバルト、ニッケル及びマンガンの内少なくとも一種とリチウムを含む複合酸化物、もしくはリン酸鉄を用いる場合には、正極作動電位の上限は4.2〜4.4Vとなり、下限は3.7〜2Vとなる。また、平均作動電位は4.1〜3.2Vである。高電圧を得るためには、正極の平均作動電位を3V以上にすることが好ましい。このような正極活物質としては、例えば、コバルト酸リチウム(LixCoO2)、コバルト酸リチウムのコバルト成分の一部を他の遷移元素、Al、Sn、B、F、Mg、Si、S及びPよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素で置換した酸化物、ニッケル酸リチウム(LixNiO2)、ニッケル酸リチウムのニッケル成分の一部を他の遷移元素、Al、Sn、B、F、Mg、Si、S及びPよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素で置換した酸化物、マンガン酸リチウム(LixMn24またはLixMnO2)、マンガン酸リチウムのマンガン成分の一部を他の遷移元素、Al、Sn、B、F、Mg、Si、S及びPよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素で置換した酸化物、リン酸鉄リチウム(LixFePO4)及びリン酸鉄リチウムの鉄成分の一部を他の遷移元素、Al、Sn、B、F、Mg、Si、S及びPよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素で置換した酸化物等を挙げることができる。使用する正極活物質の種類は、1種類もしくは2種類以上にすることができる。
導電剤としては、例えばアセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができる。
結着剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴムなどが挙げられる。
正極活物質と導電剤と結着剤の配合比は、正極活物質80〜95重量%、導電剤3〜18重量%、結着剤2〜17重量%の範囲にすることが好ましい。
正極層の目付け量は、30g/m2以上、120g/m2以下が望ましい。正極層の目付け量が120g/m2を超えている場合、大電流での充電が難しいため、大電流充電の用途に不向きである。また、正極層の目付け量が30g/m2未満であると、電池の容量密度が低いため、使用用途が少ない。更に好ましい範囲は40g/m2以上、100g/m2以下である。
2)負極
負極集電体の片面もしくは両面に、負極の平均作動電位が0.6V以上となる負極活物質を含有する負極層が担持される。
負極集電体は、たとえば、アルミニウム、銅、ニッケル、アルミニウム合金、銅合金、ニッケル合金から形成することができる。
負極活物質としては、負極の平均作動電位が0.6V以上となる物質が用いられる。たとえば、硫化鉄、酸化鉄、酸化チタン、チタン酸リチウム、酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化タングステン、酸化モリブデン、硫化チタンなどを用いることができる。優れたサイクル性能を得られるチタン酸リチウムが望ましい。チタン酸リチウムには、スピネル型構造もしくはラムスデライト型構造を有するものを使用可能である。スピネル型構造を有するチタン酸リチウムとしては、例えば、Li4+xTi512(xは充放電反応により0≦x≦3の範囲で変化する)が挙げられる。一方、ラムスデライト型構造を有するチタン酸リチウムとしては、例えば、Li2+yTi37(yは充放電反応により0≦y≦3の範囲で変化する)が挙げられる。この場合の負極の平均作動電位とは、電池の推奨作動電圧範囲で充放電した際の負極の充放電電位上限と下限で充放電した場合の充放電電力量を充放電電気量で除した値をいう。
負極活物質がチタンを少なくとも含むリチウムとの複合酸化物(例えばチタン酸リチウム)の場合には、負極平均作動電位は1.5V〜1.6Vとなる。一方、負極活物質が硫化鉄の場合には、負極平均作動電位は1.75Vとなる。
さらに好ましい負極活物質は、負極作動電位下限が、セリウムイオン(3価)の還元電位(金属リチウム電位に対して0.6V)より高い化合物である。負極の作動電位下限が、セリウムイオンの還元電位を下回っていると、通常の充放電においてセリウムイオンの還元反応を生じ、充放電性能が損なわれる可能性があるからである。この場合の負極の作動電位下限とは、電池の推奨作動電圧範囲で充放電した際の負極の充放電電位下限をいう。
チタン酸リチウムの表面積は、1〜10m2/gであることが好ましい。表面積を1m2/g未満にすると、電極反応に寄与する有効面積が小さく、大電流放電特性が低下する恐れがある。また、表面積が10m2/gを超えると、非水電解質との反応量が増えるため、充放電効率の低下や、貯蔵時のガス発生を誘発する恐れがでてくる。
負極は、負極活物質に導電剤と結着剤を適当な溶媒に懸濁し、この懸濁物を集電体に塗布、乾燥、プレスして帯状電極にすることにより作製される。
導電剤としては、炭素質物が用いられる。
結着剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴムなどが挙げられる。
負極活物質、導電剤及び結着剤の配合比は、負極活物質70〜96重量%、導電剤2〜28重量%、結着剤2〜28重量%の範囲にすることが好ましい。導電剤量を2重量%以上にすることによって、十分な集電性能が得られるため、優れた大電流特性を得ることができる。また、結着剤量を2重量%以上にすることによって、負極層と集電体の結着強度が十分なものとなり、優れたサイクル性能が得られる。一方、高容量化の観点から、導電剤および結着剤量は各々28重量%以下であることが好ましい。
負極層の目付け量は、30g/m2以上、120g/m2以下が望ましい。負極層の目付け量が120g/m2を超えている場合、大電流での充電が難しいため、大電流充電の用途に不向きである。また、負極層の目付け量が30g/m2未満であると、電池の容量密度が低いため、使用用途が少ない。更に好ましい範囲は40g/m2以上、100g/m2以下である。
3)セパレータ
正極と負極の間には、セパレータを配置しても良い。セパレータには多孔質セパレータを用いる。
多孔質セパレータとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、またはポリフッ化ビニリデン(PVdF)を含む多孔質フィルム、合成樹脂製不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレンか、あるいはポリプロピレン、または両者からなる多孔質フィルムは、二次電池の安全性を向上できるため、好ましい。
4)非水電解質
第1の過充電防止剤が添加される非水電解質について説明する。非水電解質としては、液状の非水電解質(非水電解液)を使用することができる。非水電解液は、電解質を有機溶媒に溶解することにより調製される。
電解質としては、例えば、過塩素酸リチウム(LiClO4)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、六フッ化砒素リチウム(LiAsF6)、トリフルオロメタスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、ビストリフルオロメチルスルホニルイミトリチウム[LiN(CF3SO22]などのリチウム塩が挙げられる。
電解質は、有機溶媒に対して、0.5mol/L以上、2.0mol/L以下の範囲で溶解させることが好ましい。
有機溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ビニレンカーボネート(VC)などの環状カーボネート、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(MEC)、ジエチルカーボネート(DEC)などの鎖状カーボネート、テトラヒドロフラン(THF)、2メチルテトラヒドロフラン(2MeTHF)などの環状エーテル、ジメトキシエタン(DME)などの鎖状エーテル、γ−ブチロラクトン(GBL)、アセトニトリル(AN)、スルホラン(SL)等を挙げることができる。これらの有機溶媒は、単独または2種以上の混合物の形態で用いることができる。特に、EC、PC、GBL、DEC、DMC及びMECよりなる群から選択される2種類以上の混合溶媒を使用することが望ましい。
また、非水電解質として、リチウムイオンを含有した常温溶融塩を用いることができる。常温溶融塩とは、常温において少なくとも一部が液状を呈する塩をいい、常温とは電源が通常作動すると想定される温度範囲をいう。電源が通常作動すると想定される温度範囲とは、上限が120℃程度、場合によっては60℃程度であり、下限は−40℃程度、場合によっては−20℃程度である。
リチウムイオンが提供されるリチウム塩としては、非水電解質電池に一般的に利用されているような、広い電位窓を有するリチウム塩が用いられる。たとえば、LiBF4、LiPF6、LiClO4、LiCF3SO3、LiN(CF3SO22,LiN(C25SO2),LiN(CF3SC(C25SO23などを挙げられるが、これらの限定されるものではない。これらは、単独で用いても、2種類以上を混合して用いても良い。
リチウム塩の含有量は、0.1mol/L以上、3mol/L以下であること、特に、1mol/L以上、2mol/L以下であることが好ましい。リチウム塩の含有量が0.1mol/L未満であると、電解質の抵抗が大きく、大電流・低温放電特性が低下し、3.0mol/Lを超えると電解質の融点が上昇し、常温で液状を保つのが困難になるためである。
常温溶融塩は、たとえば、式(1)で示される骨格を有する4級アンモニウム有機物カチオンを有するもの、あるいは、式(2)で示される骨格を有するイミダゾリウムカチオンを有するものである。
Figure 2008186770
Figure 2008186770
式(2)におけるR1,R2は、Cn2n+1(n=1〜6)で、R3はHまたはCn2n+1(n=1〜6)である。
式(1)で示される骨格を有する4級アンモニウム有機物カチオンとしては、ジアルキルイミダゾリウム、トリアルキルイミダゾリウム、などのイミダゾリウムイオン、テトラアルキルアンモニウムイオン、アルキルピリジニウムイオン、ピラゾリウムイオン、ピロリジニウムイオン、ピペリジニウムイオンなどが挙げられる。特に、式(2)で示される骨格を有するイミダゾリウムカチオンが好ましい。
なお、テトラアルキルアンモニウムイオンとしては、トリメチルエチルアンモニウムイオン、トリメチルエチルアンモニウムイオン、トリメチルプロピルアンモニウムイオン、トリメチルヘキシルアンモニウムイオン、テトラペンチルアンモニウムイオン、などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、アルキルピリジウムイオンとしては、N−メチルピリジウムイオン、N−エチルピリジニウムイオン、N−プロピルピリジニウムイオン、N−ブチルピリジニウムイオン、1−エチルー2メチルピリジニウムイオン、1−ブチル−4−メチルピリジニウムイオン、1−ブチル−2,4ジメチルピリジニウムイオンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
なお、これらのカチオンを有する常温溶融塩は、単独で用いてもよく、または2種以上混合して用いても良い。
式(2)で示される骨格を有するイミダゾリウムカチオンとしては、ジアルキルイミダゾリウムイオンとしては、1,3−ジメチルイミダゾリウムイオン、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムイオン、1−メチル−3−エチルイミダゾリウムイオン、1−メチル−3−ブチルイミダゾリウムイオン、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムイオンなどが挙げられ、トリアルキルイミダゾリウムイオンとしては、1,2,3−トリメチルイミダゾリウムイオン、1,2−ジメチル−3−エチルイミダゾリウムイオン、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムイオン、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムイオンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
なお、これらのカチオンを有する常温溶融塩は、単独で用いてもよく、または2種以上を混合して用いても良い。
5)外装材
外装材としては、肉厚0.5mm以下の金属製容器や、肉厚0.2mm以下のラミネートフィルム製容器を用いることができる。金属製容器としてアルミニウム、アルミニウム合金、鉄、ステンレスなどからなる金属缶で角形、円筒形の形状のものが使用できる。ラミネートフィルムには、金属箔に樹脂フィルムで被覆された多層フィルムを使用することが好ましい。樹脂としてポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの高分子を用いることができる。より好ましくは肉厚0.2mm以下の金属容器またはラミネートフィルム製容器を用いることが好ましい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る非水電解質電池では、平均作動電位が金属リチウムの電位に対して0.4Vを超える負極活物質を含む負極と、酸化還元電位(金属リチウムの電位に対する)が0.4V以上で、かつ前記負極の平均作動電位未満であるカルボニル化合物(以下、第2の過充電防止剤(還元型過充電防止剤)と称す)を含む非水電解質とを用いる。使用するカルボニル化合物の種類は、1種類もしくは2種類以上にすることができる。
平均作動電位が金属リチウムの電位に対して0.4Vを超える負極活物質には、第1の実施形態において説明したのと同様なものを挙げることができる。
負極の平均作動電位は、電池の推奨作動電圧範囲で充放電した際の負極の充放電電位上限と下限で充放電した場合の充放電電力量を充放電電気量で除した値をいう。
さらに好ましい負極活物質は負極作動電位下限が、還元型過充電防止剤の還元電位(金属リチウム電位に対して0.43V〜1.39V)より高い化合物である。負極の作動電位下限が、還元型過充電防止剤の還元電位を下回っていると、通常の充放電において還元型過充電防止剤の還元反応を生じ、充放電性能が損なわれる可能性があるからである。この場合の負極の作動電位下限とは、電池の推奨作動電圧範囲で充放電した際の負極の充放電電位下限をいう。
チタン酸リチウム、硫化鉄(例えばFeS)を負極活物質として用いる負極の平均作動電位を下記表1に示す。いずれも金属リチウム電位に対する値である。
Figure 2008186770
負極活物質にスピネル型チタン酸リチウムを用いた負極の電位曲線を図19に示す。図19の横軸は、容量(mAh)で、容量が右矢印の方向に変化する際の電位変化が充電時の電位変化で、容量が左矢印の方向に変化する際の電位変化が放電時の電位変化である。また、縦軸は、負極電位(金属リチウム電位に対する)を示している。図19および前述した表1に示す通りに平均作動電位が1.55Vであるため、酸化還元電位が0.4V以上、1.55V未満となるカルボニル化合物が使用可能である。このようなカルボニル化合物としては、表2に示す種類のカルボニル化合物を挙げることができる。
Figure 2008186770
上記カルボニル化合物の中でも、ベンゾフェノン、トランス−2−ブテナール、2−エトキシ−2−シクロヘキサン−1−オン、1−ホルミルシクロヘキセン、2−シクロヘキサン−1−オン、トランス−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヘプトン−3−オン、1−アセチル−4−ターシャル−ブチルシクロヘキサンが好ましい。これらカルボニル化合物の酸化還元電位が1V以上1.4V以下と、チタン酸リチウム負極の平均作動電位の1.55Vに近い上、急激な電位降下を起こす1.4Vに近いため、過充電の際に第2の過充電防止剤が速やかに機能し、負極の作動電位の低下による負極劣化を抑制できる。特にトランス−2−ブテナール、2−エトキシ−2−シクロヘキサン−1−オン、1−ホルミルシクロヘキセン、2−シクロヘキサン−1−オンが正極との副反応を生じ難い点からさらに望ましい。
負極活物質にFeSのような硫化鉄を用いた負極の電位曲線を図20に示す。図20の横軸は、容量(mAh)で、容量が右矢印の方向に変化する際の電位変化が充電時の電位変化で、容量が左矢印の方向に変化する際の電位変化が放電時の電位変化である。また、縦軸は、負極電位(金属リチウム電位に対する)を示している。図20および前述した表1に示す通りに平均作動電位が1.75Vであるため、酸化還元電位が0.4V以上、1.75V未満となるカルボニル化合物が使用可能である。このようなカルボニル化合物としては、前述した表2に示す種類のカルボニル化合物を挙げることができる。特に、5,5−ジメトキシ−3−イソブトキシ−2−シクロヘキサン−1−オン、2−メトキシ−2−アセチルシクロヘキサノンが好ましい。図20に示す通りに、硫化鉄負極の充電電位曲線では、満充電となる1.4V付近から急激な電位降下を生じる。この急激な電位降下を生じている電位範囲でかつ平均作動電圧からある程度離れたところに、5,5−ジメトキシ−3−イソブトキシ−2−シクロヘキサン−1−オン、2−メトキシ−2−アセチルシクロヘキサノンの酸化還元電位があるため、通常使用の範囲での大電流を用いて充電した場合にインピーダンスの影響により負極電位がある程度低下した場合にも第2の過充電防止剤が反応することなく、高効率の充電が可能であり、さらに過充電の際には第2の過充電防止剤が速やかに機能し、鉄成分の遊離が起こる電位までの負極の作動電位の低下を抑制することができる。
図2に、カーボンを含む負極の酸化還元電位(0.01V)と、チタン酸リチウムを含む負極の酸化還元電位(平均作動電位;1.55V)と、正極の酸化還元電位(平均作動電圧3.2〜4.1V)と、カルボニル化合物の酸化還元電位との関係を示す。酸化還元電位は、いずれも金属リチウムに対する電位である。カルボニル化合物の酸化還元電位は、負極の平均作動電位よりも小さいため、過充電により負極電位が平均作動電位の1.55Vよりも卑になると、カルボニル化合物の還元反応を生じる。これにより、充電に費やされるはずの電流を軽減することで過充電の可能性を低くすることができる。また、カルボニル化合物の酸化還元電位が0.4V以上であるため、カルボニル化合物の還元反応時のリチウムの析出や負極活物質の分解が抑えられる。これらの結果、過充電時の発熱を抑制して発火を防止することができる。なお、酸化されたカルボニル化合物は、正極にて酸化されて元に戻る。
負極にカーボンを用いると、負極の平均作動電位が0.01Vであるのに対し、カルボニル化合物の酸化還元電位が0.4V以上であるため、平常時にカルボニル化合物の還元反応を生じ、自己放電を生じる。
つまり、第2の過充電防止剤は、負極より卑な電位に可逆な酸化還元電位をもつため、電池が過充電された場合に負極でこの物質が還元され、その物質が正極に対流もしくは拡散し、酸化されて元に戻るという作用を電池内で達成することになり、充電に費やされるはずの電流を軽減することで過充電の可能性を低くすることができる。
また、第2の過充電防止剤は、分子量の小さい液体であり、非水溶媒への溶解性に優れている。特に、第2の過充電防止剤は、EC、PC、GBL、DEC、DMC及びMECよりなる群から選択される2種類以上の混合溶媒との相溶性に優れている。これらの結果、第2の過充電防止剤によると、過充電時の発火を防止できるだけでなく、低温での過充電サイクル性能及びハイレートでの過充電サイクル性能を向上することができる。
第2の過充電防止剤の添加量は、0.001mol/L以上、10mol/L以下にすることが望ましい。添加量を0.001mol/L未満にすると、第2の過充電防止剤に流れる電流が小さいために十分な過充電防止効果を望めない。一方、添加量が10mol/Lを超えると、非水電解液の蒸気圧が大きくなるために、電池が高温にさらされた場合に電池内にガスが溜まる恐れがある。さらに好ましくは0.1mol/L以上、3mol/L以下の範囲である。
第2の過充電防止剤は、充電時に負極上で最初に作用するため、負極電位の変化しやすい負極容量が正極容量より小さい場合に用いることが望ましい。それぞれの電極の容量はそれぞれの電極を取り出して使用方法で規定された電圧まで充電した際に充電終了時にどちらの電位が大きく変化したかで決まる。つまり変化の大きい方が容量が少ないほうである。十分な効果を得るために、負極容量に対する正極容量の比(正極/負極)で1.001以上、1.400以下にすることが望ましい。
第1の過充電防止剤と第2の過充電防止剤はともに添加されていても問題ない。この場合、正極容量と負極容量は等しくても、どちらか一方が大きくても構わない。
本実施形態に係る非水電解質電池の充放電システムへの適用としては、電気自動車の駆動モータをドライブする制御システムの電源として使用することができる。
本発明の実施の形態に係る非水電解質電池の一例について、図3および図4を参照してその構造を説明する。図3に、本発明の実施の形態に係わる扁平型非水電解質二次電池の断面模式図を示す。図4は、図3のAで示した円で囲われた部分を詳細に表す部分断面模式図を示す。
図3に示すように、外装部材7には、扁平状の捲回電極群6が収納されている。捲回電極群6は、正極3と負極4をその間にセパレータ5を介在させて渦巻状に捲回された構造を有する。非水電解質は、捲回電極群6に保持されている。
図4に示すように、捲回電極群6の最外周には負極4が位置しており、この負極4の内周側にセパレータ5、正極3、セパレータ5、負極4、セパレータ5、正極3、セパレータ5というように正極3と負極4がセパレータ5を介して交互に積層されている。負極4は、負極集電体4aと、負極集電体4aに担持された負極活物質含有層4bとを備えるものである。負極4の最外周に位置する部分では、負極集電体4aの片面のみに負極活物質含有層4bが形成されている。正極3は、正極集電体3aと、正極集電体3aに担持された正極活物質含有層3bとを備えるものである。
図3に示すように、帯状の正極端子1は、捲回電極群6の外周端近傍の正極集電体3aに電気的に接続されている。一方、帯状の負極端子2は、捲回電極群6の外周端近傍の負極集電体4aに電気的に接続されている。正極端子1及び負極端子2の先端は、外装部材7の同じ辺から外部に引き出されている。
本発明の実施形態に係る非水電解質電池は、前述した図3及び図4に示す構成のものに限らず、例えば、図5及び図6に示す構成にすることができる。図5は本発明の実施形態に係る別の扁平型非水電解質二次電池を模式的に示す部分切欠斜視図で、図6は図5のB部の拡大断面図である。
図5に示すように、ラミネートフィルム製の外装部材8内には、積層型電極群9が収納されている。ラミネートフィルムは、例えば図6に示すように、樹脂層10と、熱可塑性樹脂層11と、樹脂層10及び熱可塑性樹脂層11の間に配置された金属層12とを具備する。外装部材8の内面に熱可塑性樹脂層11が位置する。ラミネートフィルム製外装部材8の一方の長辺と両方の短辺に、熱可塑性樹脂層11の熱融着によってヒートシール部8a、8b、8cが形成されている。このヒートシール部8a、8b、8cにより外装部材8が封止されている。
積層型電極群9は、複数の正極3、複数の負極4、各正極3と各負極4の間に配置されるセパレータ5を有する。積層型電極群9は、図6に示すように、正極3と負極4とをその間にセパレータ5を介在させながら交互に積層した構造を有する。各正極3は、正極集電体3aと、正極集電体3aの両面に担持された正極活物質含有層3bとを備える。各負極4は、負極集電体4aと、負極集電体4aの両面に担持された負極活物質含有層4bとを備える。負極4の負極集電体4aは、それぞれ、一方の短辺が正極3から突出している。正極3から突出した負極集電体4aは、帯状の負極端子2に電気的に接続されている。帯状の負極端子2の先端は、外装部材8のヒートシール部8cを通して外部に引き出されている。負極端子2は、両面が、ヒートシール部8cを構成する熱可塑性樹脂層11と対向している。ヒートシール部8cと負極端子2との接合強度を向上させるため、負極端子2のそれぞれの面と熱可塑性樹脂層11との間には、絶縁フィルム13が介在されている。絶縁フィルム13としては、例えば、ポリプロピレン及びポリエチレンのうち少なくとも一方を含有するポリオレフィンに酸無水物を添加した材料から形成されたフィルムを挙げることができる。
ここでは図示しないが、正極3の正極集電体3aは、それぞれ、一方の短辺が負極4から突出している。正極集電体3aの突出している方向は、負極集電体4aが突出している方向と反対向きである。負極4から突出した正極集電体3aは、帯状の正極端子1に電気的に接続されている。帯状の正極端子1の先端は、外装部材8のヒートシール部8bを通して外部に引き出されている。ヒートシール部8bと正極端子1との接合強度を向上させるため、正極端子1と熱可塑性樹脂層11との間に絶縁フィルム13が介在されている。正極端子1が外装部材8から引き出されている方向は、負極端子2が外装部材8から引き出されている方向と反対向きとなる。
長期間使用した際にも高い大電流性能を実現させるためには、正極と負極を含む電極群が積層構造であって、図7に示されるようにセパレータを九十九に折って使用することが好ましい。帯状のセパレータ5は、九十九に折り重ねられている。セパレータ5同士が重なった部分に上から順番に短冊状の正極31、短冊状の負極41、短冊状の正極32、短冊状の負極42が挿入されている。短冊状の正極31、32それぞれの短辺から正極端子14が引き出されている。このように九十九に折り重なったセパレータ5の間に正極3と負極4を交互に配置することによって、積層構造の電極群を得る。
本発明の実施形態に係る非水電解質電池は、前述した図3〜図6に例示するようなラミネートフィルム製容器を用いるものに限らず、例えば、図8に例示される金属製容器を用いる構成にすることができる。
外装部材は、アルミニウムもしくはアルミニウム合金製で有底角筒形をなす容器81と、容器81の開口部に配置される蓋体82と、蓋体82に絶縁材83を介して取り付けられる負極端子84とを備えるものである。なお、容器81は、正極端子を兼ねている。
電極群85は、容器81内に収納される。電極群85は、正極86と負極87がセパレータ88を介して扁平形状に捲回された構造を有する。この電極群85は、例えば、正極86とセパレータ88と負極87をこの順序で積層した帯状物を正極86が外側に位置するように板状もしくは円筒状の巻芯を用いて渦巻き状に捲回した後、得られた捲回物を径方向に加圧成型することにより得られる。
非水電解液(液状非水電解質)は、電極群85に保持されている。中心付近にリード取出穴89を有する例えば合成樹脂からなるスペーサ90は、容器81内の電極群85上に配置されている。
蓋体82の中心付近には、負極端子84の取出し穴91が開口されている。注液口92は、蓋体82の取出し穴91から離れた位置に設けられている。注液口92は、容器81に非水電解液を注入した後、封止栓93で密閉される。負極端子84は蓋体82の取出し穴91にガラス製または樹脂製の絶縁材83を介してハーメティクシールされている。
負極端子84の下端面には、負極リードタブ94が溶接されている。負極リードタブ94は、負極87と電気的に接続されている。正極リード95は、一端が正極86と電気的に接続され、かつ他端が蓋体82の下面に溶接されている。絶縁紙96は、蓋体82の外表面全体を被覆している。外装チューブ97は、容器81の側面全体を覆い、上下端部それぞれが電池本体の上下面に折り返されている。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係る電池パックは、第1,第2の実施の形態に係る非水電解質電池を単電池として複数有する。各々の単電池は電気的に直列もしくは並列に配置され、組電池を為している。
上述したように、第1,第2の実施の形態に係る単電池は過放電サイクル性能に優れている。この単電池から組電池を構成すると、温度などの使用条件でずれてしまった単位電池の充電状態を、満充電に当たる電圧で一定時間以上充電することで合わせることができるため、組電池の機能をながもちさせることが可能となる。単電池には、図3、図5または図8に示す扁平型非水電解質電池を使用することができる。
図9の電池パックにおける単電池21は、図3に示す扁平型非水電解質電池から構成されている。複数の単電池21は、電池厚さ方向に積層されており、また、正極端子1と負極端子2が突出している側面がプリント配線基板24とそれぞれ対向している。図10に示すように、単電池21は、直列に接続されて組電池22をなしている。組電池22は、図9に示すように、粘着テープ23によって一体化されている。
正極端子1および負極端子2が突出する側面に対しては、プリント配線基板24が配置されている。プリント配線基板24には、図10に示すように、サーミスタ25、保護回路26および外部機器への通電用の端子27が搭載されている。
図9及び図10に示すように、組電池22の正極側配線28は、プリント配線基板24の保護回路26の正極側コネクタ29に電気的に接続されている。組電池22の負極側配線30は、プリント配線基板24の保護回路26の負極側コネクタ31に電気的に接続されている。
サーミスタ25は、単電池21の温度を検知するためのもので、検知信号は保護回路26に送信される。保護回路26は、所定の条件で保護回路と外部機器への通電用端子との間のプラス側配線31a及びマイナス側配線31bを遮断できる。所定の条件とは、例えば、サーミスタの検出温度が所定温度以上になったとき、単電池21の過充電、過放電、過電流等を検知したとき等である。この検知方法は、個々の単電池21もしくは単電池21全体について行われる。個々の単電池21を検知する場合、電池電圧を検知してもよいし、正極電位もしくは負極電位を検知してもよい。後者の場合、個々の単電池21中に参照極として用いるリチウム電極が挿入される。図10の場合、単電池21それぞれに電圧検知のための配線32を接続し、これら配線32を通して検知信号が保護回路26に送信される。
組電池22について、正極端子1および負極端子2が突出する側面以外の三側面には、ゴムもしくは樹脂からなる保護シート33が配置される。正極端子1および負極端子2が突出する側面とプリント配線基板24との間には、ゴムもしくは樹脂からなるブロック状の保護ブロック34が配置される。
この組電池22は、各保護シート33、保護ブロック34およびプリント配線基板24と共に収納容器35に収納される。すなわち、収納容器35の長辺方向の両方の内側面と短辺方向の内側面それぞれに保護シート33が配置され、短辺方向の反対側の内側面にプリント配線基板24が配置される。組電池22は、保護シート33及びプリント配線基板24で囲まれた空間内に位置する。収納容器35の上面には、蓋36が取り付けられる。
なお、組電池22の固定には、粘着テープ23に代えて、熱収縮テープを用いても良い。この場合、組電池の両側面に保護シートを配置し、熱収縮チューブを周回させた後、該熱収縮チューブを熱収縮させて組電池を結束させる。
なお、図9,10に示した単電池21は直列に接続されているが、電池容量を増大させるためには並列に接続しても良い。無論、組み上がった電池パックを直列、並列に接続することもできる。
また、電池パックの態様は用途により適宜変更される。
第3の実施の形態の電池パックの用途としては、大電流でのサイクル性能が望まれるものが好ましい。具体的には、デジタルカメラの電源用や、二輪乃至四輪のハイブリッド電気自動車、二輪乃至四輪の電気自動車、アシスト自転車等の車載用が挙げられる。特に、車載用が好適である。
(第4の実施形態)
第4の実施形態に係る自動車は、第3の実施形態に係る電池パックを備える。一般に、車載用の電池パックには、10C程度以上の大電流が流れる。大電流が流れると、単電池間の温度やインピーダンスに大きな差が生じるため、一部の単電池が過放電状態に陥りやすい。しかしながら、第1,第2の実施形態の単電池は過放電サイクル性能に優れているため、これに起因して第3の実施形態の電池パックはサイクル性能に優れる。従って、第4の実施形態に係る自動車は、駆動源の特性維持に優れる。ここでいう自動車としては、二輪〜四輪のハイブリッド電気自動車、二輪〜四輪の電気自動車、アシスト自転車などが挙げられる。
図11〜13は、内燃機関と電池駆動の電動機とを組み合わせて走行動力源としたハイブリッドタイプの自動車を示している。自動車の駆動力には、その走行条件に応じ、広範囲な回転数及びトルクの動力源が必要となる。一般的に内燃機関は理想的なエネルギー効率を示すトルク・回転数が限られているため、それ以外の運転条件ではエネルギー効率が低下する。ハイブリッドタイプの自動車は、内燃機関を最適条件で稼動させて発電すると共に、車輪を高効率な電動機にて駆動することによって、あるいは内燃機関と電動機の動力を合わせて駆動したりすることによって、自動車全体のエネルギー効率を向上できるという特徴を有する。また、減速時に車両のもつ運動エネルギーを電力として回生することによって、通常の内燃機関単独走行の自動車に比較して、単位燃料当りの走行距離を飛躍的に増大させることができる。
ハイブリッド自動車は、内燃機関と電動機の組み合わせ方によって、大きく3つに分類することができる。
図11には、一般にシリーズハイブリッド自動車と呼ばれるハイブリッド自動車50が示されている。内燃機関51の動力を一旦すべて発電機52で電力に変換し、この電力をインバータ53を通じて電池パック54に蓄える。電池パック54には本発明の第2の実施形態に係る電池パックが使用される。電池パック54の電力はインバータ53を通じて電動機55に供給され、電動機55により車輪56が駆動する。電気自動車に発電機が複合されたようなシステムである。内燃機関は高効率な条件で運転でき、電力回生も可能である。その反面、車輪の駆動は電動機のみによって行われるため、高出力な電動機が必要となる。また、電池パックも比較的大容量のものが必要となる。電池パックの定格容量は、5〜50Ahの範囲にすることが望ましい。より好ましい範囲は10〜20Ahである。ここで、定格容量とは、0.2Cレートで放電した時の容量を意味する。
図12には、パラレルハイブリッド自動車と呼ばれるハイブリッド自動車57が示されている。付番58は、発電機を兼ねた電動機を示す。内燃機関51は主に車輪56を駆動し、場合によりその動力の一部を発電機58で電力に変換し、その電力で電池パック54が充電される。負荷が重くなる発進や加速時には電動機58により駆動力を補助する。通常の自動車がベースになっており、内燃機関51の負荷変動を少なくして高効率化を図り、電力回生なども合わせて行うシステムである。車輪56の駆動は主に内燃機関51によって行うため、電動機58の出力は必要な補助の割合によって任意に決定することができる。比較的小さな電動機58及び電池パック54を用いてもシステムを構成することができる。電池パックの定格容量は、1〜20Ahの範囲にすることができる。より好ましい範囲は3〜10Ahである。
図13には、シリーズ・パラレルハイブリッド車と呼ばれるハイブリッド自動車59が示されている。シリーズとパラレルの両方を組み合わせた方式である。動力分割機構60は、内燃機関51の出力を、発電用と車輪駆動用とに分割する。パラレル方式よりもきめ細かくエンジンの負荷制御を行い、エネルギー効率を高めることができる。
電池パックの定格容量は、1〜20Ahの範囲にすることが望ましい。より好ましい範囲は3〜10Ahである。
上述した図11〜図13に示すようなハイブリッド自動車に搭載される電池パックの公称電圧は、200〜600Vの範囲にすることが望ましい。
電池パック54は、一般に外気温度変化の影響を受けにくく、衝突時などに衝撃を受けにくい場所に配置されるのが好ましい。例えば図14に示すようなセダンタイプの自動車では、後部座席61後方のトランクルーム62内などに配置することができる。また、座席61の下や後ろに配置することができる。電池重量が大きい場合には、車両全体を低重心化するため、座席の下や床下などに配置するのが好ましい。
電気自動車(EV)は、自動車外部から電力を供給して充電された電池パックに蓄えられたエネルギーで走行する。よって、電気自動車は、他の発電設備などを用いて高効率に発電された電気エネルギーを利用することが可能である。また、減速時には自動車の運動エネルギーを電力として回生できるため、走行時のエネルギー効率を高くすることができる。電気自動車は二酸化炭素その他の排気ガスを全く排出しないため、クリーンな自動車である。その反面、走行時の動力はすべて電動機であるため、高出力の電動機が必要である。一般には一回の走行に必要なすべてのエネルギーを一度の充電で電池パックに蓄えて走行する必要があるため、非常に大きな容量の電池が必要である。電池パックの定格容量は、100〜500Ahの範囲にすることが望ましい。より好ましい範囲は200〜400Ahである。
また、車両の重量に占める電池重量の割合が大きいため、電池パックは床下に敷き詰めるなど、低い位置に、かつ車両の重心から大きく離れない位置に配置することが好ましい。1回の走行に相当する大きな電力量を短時間のうちに充電するためには、大容量の充電器と充電ケーブルが必要である。このため、電気自動車は、それらを接続する充電コネクタを備えることが望ましい。充電コネクタには、電気接点による通常のコネクタを用いることができるが、電磁結合による非接触式の充電コネクタを用いても良い。
図15には、ハイブリッドバイク63の一例を示す。二輪車の場合においても、ハイブリッド自動車と同様に、内燃機関64、電動機65、電池パック54を備えたエネルギー効率の高いハイブリッドバイクを構成することができる。内燃機関64は主に車輪66を駆動し、場合によりその動力の一部で電池パック54が充電される。負荷が重くなる発進や加速時には電動機65により駆動力を補助する。車輪66の駆動は主に内燃機関64によって行うため、電動機65の出力は必要な補助の割合によって任意に決定することができる。比較的小さな電動機65及び電池パック54を用いてもシステムを構成することができる。電池パックの定格容量は、1〜20Ahの範囲にすることができる。より好ましい範囲は3〜10Ahである。
図16には、電動バイク67の一例を示す。電動バイク67は、外部から電力を供給して充電された電池パック54に蓄えられたエネルギーで走行する。走行時の動力はすべて電動機65であるため、高出力の電動機65が必要である。一般には一回の走行に必要なすべてのエネルギーを一度の充電で電池パックに蓄えて走行する必要があるため、比較的大きな容量の電池が必要である。電池パックの定格容量は、10〜50Ahの範囲にすることが望ましい。より好ましい範囲は15〜30Ahである。
(第5の実施形態)
図17及び図18には、第5の実施形態に係る充電式掃除機の一例を示す。充電式掃除機は、運転モードを選ぶ操作部75、集塵するための吸引力を生み出すファンモータ等で構成された電動送風装置74および制御回路73を備える。これらを駆動する電源として第2の実施形態に係る電池パック72が掃除機の筐体70内に収容されている。このような可搬式装置に電池パックを収容する場合、振動による影響を避けるため緩衝材を介して電池パックを固定することが望ましい。また、電池パックを適正な温度に維持するために、周知の技術を適用することができる。置き台兼用の充電器71は、充電器機能の一部または全部が筐体70内に収容されていても構わない。
充電式掃除機の消費電力は大きいが、持ち運び容易性と運転時間を考慮すると、電池パックの定格容量は2〜10Ahの範囲にすることが望ましい。より好ましい範囲は2〜4Ahである。また、電池パックの公称電圧は、40〜80Vの範囲にすることが望ましい。
一般に、充電式掃除機用の電池パックには、3C〜5C程度の大電流が流れ、かつ満充電状態から完全放電状態までの使用が行われる。大電流が流れると単電池間の温度やインピーダンスに大きな差が生じ、また、完全放電状態では過放電状態が生じやすい。しかしながら、第1,第2の実施形態の単電池は過放電サイクル性能に優れているため、これに起因して第3の実施形態の電池パックはサイクル性能に優れる。従って、第5の実施形態に係る充電式掃除機は、繰り返し充放電に強い。
[実施例]
以下に例を挙げ、本発明をさらに詳しく説明するが、発明の主旨を超えない限り本発明は以下に掲載される実施例に限定されるものでない。
(実施例1)
図3に示した構造の電池を作製した。以下の実施例、比較例も電池自体の構造としては、図3に示したものを作製している。
<正極の作製>
まず、正極活物質としてリチウムコバルト酸化物(LiCoO2)粉末90重量%、アセチレンブラック3重量%、グラファイト3重量%及びポリフッ化ビニリデン(PVdF)4重量%をN−メチルピロリドン(NMP)に加えて混合してスラリーとし、このスラリーを15μmのアルミニウム箔からなる集電体の両面に塗布した後、乾燥し、プレスすることにより、正極層の目付け量が50g/m2で電極密度が3.0g/cm3の正極を作製した。
<負極の作製>
負極活物質としてスピネル型チタン酸リチウム(Li4Ti512)と、導電材として、平均粒径1.12μmで比表面積が82m2/gのコークスと、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを重量比90:5:5になるようにN−メチルピロリドン(NMP)溶液に加えて混合し、スラリーを調製した。得られたスラリーを厚さが15μmのアルミニウム箔に塗布し、乾燥した後、プレスすることにより、負極層の目付け量が50g/m2の負極を作製した。
<電極群の作製>
正極、厚さ25μmのポリエチレン製の多孔質フィルムからなるセパレータ、負極、セパレータの順番に積層した後、渦巻き状に捲回した。これを90℃で加熱プレスすることにより、幅が30mmで、厚さが3.0mmの偏平状電極群を作製した。得られた電極群を、厚さが40μmのアルミニウム箔と前記アルミニウム箔の両面に形成されたポリプロピレン層とから構成された厚さが0.1mmのラミネートフィルムからなるパックに収納し、80℃で24時間真空乾燥を施した。
<液状非水電解質の調製>
エチレンカーボネート(EC)、γ−ブチロラクトン(GBL)の混合溶媒(体積比率25:75)に電解質としての四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)を1.5mol/L溶解し、過充電防止剤として四フッ化ホウ酸セリウム(Ce(BF43)を1.0mol/L及びトランス−2−ブテナールを1.0mol/L溶解することにより液状非水電解質(非水電解液)を調製した。
前記電極群を収納したラミネートフィルムパック内に前記液状非水電解質を注入した後、前記パックをヒートシールにより完全密閉し、前述した図3に示す構造を有し、幅が35mmで、厚さが3.2mm、かつ高さが65mmの非水電解質二次電池を作製した。
(実施例2〜7)
負極活物質の種類、過充電防止剤の種類及び濃度を下記表3,表4に示すように変更すること以外は、実施例1で説明したのと同様な構成の非水電解質二次電池を作製した。
(実施例8〜16)
負極活物質の種類、過充電防止剤の種類及び濃度、容量比を下記表3、表4に示すように変更すること以外は、実施例1で説明したのと同様な構成の非水電解質二次電池を作製した。
(比較例1)
過充電防止剤を添加しないこと以外は、実施例1で説明したのと同様な構成の非水電解質二次電池を作製した。
(比較例2,3)
過充電防止剤の種類及び濃度を下記表3に示すように変更すること以外は、実施例1で説明したのと同様な構成の非水電解質二次電池を作製した。
12V、3C、4時間の過充電試験を行い、その際の発熱、発火状況を計測、記録した。また、満充電状態で85℃24時間貯蔵した際の電池膨れも観測した。この貯蔵試験の膨れ許容は10%膨れまでである。これらの試験結果を表4に示す。
また、電池の過充電サイクル試験を行った。過充電試験条件は充電を1Cレート、4.4Vの定電流定電圧で4時間行い、その後1Cレートで放電を規定電圧まで行う試験を500回行った。過充電試験前の満充電状態からの1Cレートと過充電サイクル最後の1Cレート放電容量の比をとることで維持率とし、表4に示した。
Figure 2008186770
Figure 2008186770
表3,表4から明らかな通りに、第1の過充電防止剤もしくは第2の過充電防止剤を用いる実施例1〜16,16−1,16−2の電池は、過充電試験で発火せず、高温貯蔵試験で膨れず、かつ過充電サイクル時の放電容量の劣化が少ない。
これに対し、過充電防止剤が使用されていない比較例1の電池では、過充電試験で発火し、高温貯蔵試験で200%も膨れ、さらには過充電サイクル時の放電容量の劣化が大きかった。また、前述した特許文献1に記載のCe(NH42(NO35もしくはCe(NO33を用いた比較例2,3では、過充電サイクルの際にガスが発生して200%も膨れ、過充電サイクル時の放電容量の劣化が大きかった。
また、実施例2〜7の結果から、第1の過充電防止剤の濃度を0.1mol/L以上、3mol/L以下にすることにより、第1の過充電防止剤の濃度が0.001mol/Lもしくは4mol/Lの実施例4,5に比して、過充電試験の最高温度が低くなり、過充電サイクルの容量維持率が高くなることがわかる。
実施例8〜14の比較から、第2の過充電防止剤の濃度を0.1mol/L以上、3mol/L以下にすることにより、第2の過充電防止剤の濃度が0.001mol/Lの実施例12に比して過充電サイクルの容量維持率が高くなり、第2の過充電防止剤の濃度が10mol/Lの実施例11に比して高温貯蔵時の膨れが小さくなることがわかる。
実施例15,16,16−1,16−2の結果に示す通りに、負極活物質として硫化鉄またはラムスデライト型のチタン酸リチウムを使用した際にも過充電試験で発火せず、高温貯蔵試験で膨れず、かつ過充電サイクル時の放電容量の劣化が少なくなる。
また、実施例1に示すように第1,第2の過充電防止剤を併用すると、過充電サイクル時の放電容量維持率が実施例2〜16,16−1,16−2に比して高くなった。
(実施例17〜29及び比較例4,5)
負極活物質の種類、非水溶媒の組成、過充電防止剤の種類及び濃度、容量比を下記表5,表6に示すように変更すること以外は、実施例1で説明したのと同様な構成の非水電解質二次電池を作製した。なお、非水溶媒の組成は、使用する溶媒の種類が2種類の場合、1:1の体積比で混合した組成とした。使用する溶媒の種類が3種類の場合、1:1:1の体積比で混合した溶媒を使用した。
得られた電池のハイレート過充電サイクル試験を以下に説明する条件で行った。20C電流で4Vまでの定電流定電圧充電を3時間行った後、20Cで1.5Vまで放電する充放電サイクルを50サイクル行った。過充電試験前に満充電状態から20Cレートで放電した際の放電容量を基準とし、ハイレート過充電サイクルの50サイクル目の放電容量の容量維持率を算出し、その結果を下記表6に示す。
また、低温でのハイレート過充電サイクル試験を以下に説明する条件で行った。−20℃下で5C電流で4Vまで定電流定電圧充電を3時間行った後、5Cで1.5Vまで放電する充放電サイクルを50サイクル行った。過充電試験前に満充電状態から5Cレートで放電した際の放電容量を基準とし、低温過充電サイクルの50サイクル目の放電容量の容量維持率を算出し、その結果を下記表6に示す。
Figure 2008186770
Figure 2008186770
表5,6に示す通りに、負極活物質としてチタン酸リチウムを使用する場合、第2の過充電防止剤としてベンゾフェノン、トランス−2−ブテナール、2−エトキシ−2−シクロヘキサン−1−オン、1−ホルミルシクロヘキセン、2−シクロヘキサン−1−オン、トランス−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヘプトン−3−オンまたは1−アセチル−4−ターシャル−ブチルシクロヘキサンを用いる実施例17〜24が、5,5−ジメトキシ−3−イソブトキシ−2−シクロヘキサン−1−オンまたは2−メトキシ−2−アセチルシクロヘキサノンを用いる実施例25,26に比して、ハイレート過充電サイクル性能及び低温過充電サイクル性能に優れていることがわかる。また、第2の過充電防止剤としてベンゾフェノン、トランス−2−ブテナール、2−エトキシ−2−シクロヘキサン−1−オン、1−ホルミルシクロヘキセンまたは2−シクロヘキサン−1−オンを用いる実施例17〜22において、特に優れたハイレート過充電サイクル性能及び低温過充電サイクル性能が得られた。
実施例28,29の結果から、負極活物質として硫化鉄を使用する場合には、第2の過充電防止剤として5,5−ジメトキシ−3−イソブトキシ−2−シクロヘキサン−1−オンまたは2−メトキシ−2−アセチルシクロヘキサノンを用いると、ハイレート過充電サイクル及び低温過充電サイクルの双方において高い容量維持率が得られることがわかる。
一方、比較例4は、前述した特許文献2に記載のメトキシベンゼン類を、EC及びGBLからなる非水溶媒に0.22M溶解させた例である。比較例4の結果に示す通りに、前述した特許文献2に記載の過充電防止剤では、ハイレート過充電サイクル及び低温過充電サイクルの双方において容量劣化が大きくなる。メトキシベンゼン類は、EC及びGBLからなる非水溶媒への溶解性が低いため、添加量を増加させても非水溶媒中の濃度はこれ以上高くできなかった。
上記実施例における正極の作動電位の測定方法を以下に説明する。
正極の作動電位の測定は、以下に説明する方法で行った。
正極を2cm×2cmの大きさに切り出し、作用極とした。作用極と2.2cm×2.2cmのリチウム金属箔からなる対極とをグラスフィルター(セパレータ)を介して対向させ、作用極と対極とに触れぬようにリチウム金属を参照極として挿入した。これら電極を3極式ガラスセルに入れ、作用極、対極、参照極の夫々をガラスセルの端子に接続し、電解液(エチレンカーボネートとγ-ブチロラクトンを1:2の体積比で混合した溶媒に1.5M/Lの四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF)を溶解させた電解液)を25mL注ぎ、セパレータと電極に充分に電解液が含浸された状態にし、ガラス容器を密閉した。作製したガラスセルを25℃の恒温槽内に配置した。まず、0.1mA/cm2の電流密度で4.4Vまで充電を行い、その後同電流密度で2Vまで放電を行い、このときの放電電力量から放電電気量を除した値を平均放電電位とした。
負極の作動電位の測定は以下に説明する方法で行った。
負極を2cm×2cmの大きさに切り出し、作用極とした。作用極と2.2cm×2.2cmのリチウム金属箔からなる対極とをグラスフィルター(セパレータ)を介して対向させ、作用極と対極とに触れぬようにリチウム金属を参照極として挿入した。これら電極を3極式ガラスセルに入れ、作用極、対極、参照極の夫々をガラスセルの端子に接続し、電解液(エチレンカーボネートとγ-ブチロラクトンを1:2の体積比で混合した溶媒に1.5M/Lの四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF)を溶解させた電解液)を25mL注ぎ、セパレータと電極に充分に電解液が含浸された状態にし、ガラス容器を密閉した。作製したガラスセルを25℃の恒温槽内に配置し、0.1mA/cm2の電流密度で充電を0.5Vまで行った際の放電電力量を放電電気量で除した値を平均作動電位とした。
また、正極容量と負極容量の容量比を求めるため、正極容量と負極容量を以下に説明する方法で測定した。
正極の容量は以下のように規定した。
正極を2cm×2cmの大きさに切り出し、作用極とした。作用極と2.2cm×2.2cmのリチウム金属箔からなる対極とをグラスフィルター(セパレータ)を介して対向させ、作用極と対極とに触れぬようにリチウム金属を参照極として挿入した。これら電極を3極式ガラスセルに入れ、作用極、対極、参照極の夫々をガラスセルの端子に接続し、電解液(電解液の組成エチレンカーボネートとγ-ブチロラクトンを1:2の体積比で混合した溶媒に1.5M/Lの四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF)を溶解させた電解液)を25mL注ぎ、セパレータと電極に充分に電解液が含浸された状態にし、ガラス容器を密閉した。作製したガラスセルを25℃の恒温槽内に配置し、0.1mA/cm2の電流密度で4.4V(対参照極)で充電し、その後、参照極に対して2.5Vまで0.1mA/cm2の電流密度で放電し、さらに0.1mA/cm2の電流密度で4.4V(対参照極)で充電した際の充電容量を測定し、この値を正極の容量とした。
負極の容量は正極で容量を測定したのと同様の構成のガラスセルを正極と負極を交換して作製し、作製したガラスセルを25℃の恒温槽内に配置し、0.1mA/cm2の電流密度で1.4V(対参照極)で充電し、その後、参照極に対して2Vまで0.1mA/cm2の電流密度で放電し、さらに0.1mA/cm2の電流密度で1.4V(対参照極)で充電した際の充電容量を測定し、この値を負極の容量とした。
負極活物質として硫化鉄を使用した場合、負極平均作動電位を1.75Vにしたこと以外は前述したのと同様にして負極容量を測定した。
また、負極活物質としてラムスデライト型のチタン酸リチウムを使用した場合、負極平均作動電位を1.5Vにしたこと以外は前述したのと同様にして負極容量を測定した。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
正極及び負極の酸化還元電位と第1の過充電防止剤の酸化還元電位との関係を示す特性図。 正極及び負極の酸化還元電位と第2の過充電防止剤の酸化還元電位との関係を示す特性図。 第1,第2の実施の形態に係わる扁平型非水電解質二次電池の断面模式図。 図3のAで示した円で囲われた部分を詳細に表す部分断面模式図。 第1,第2の実施形態に係わる別の非水電解質電池を示す部分切欠斜視図。 図5のBで示した円で囲われた部分を詳細に表す部分断面模式図。 第1,第2の実施形態に係わる非水電解質電池で使用される積層構造の電極群を模式的に示す斜視図。 第1,第2の実施形態に係わる角形非水電解質電池を示す部分切欠斜視図。 第3の実施形態に係る電池パックの分解斜視図。 図9の電池パックの電気回路を示すブロック図。 第4の実施形態に係るシリーズハイブリッド自動車を示す模式図。 第4の実施形態に係るパラレルハイブリッド自動車を示す模式図。 第4実施形態に係るシリーズ・パラレルハイブリッド自動車を示す模式図。 第4の実施形態に係る自動車を示す模式図。 第4実施形態に係るハイブリッドバイクを示す模式図。 第4の実施形態に係る電動バイクを示す模式図。 第5の実施形態に係る充電式掃除機を示す模式図。 図17の充電式掃除機の構成図。 負極活物質にスピネル型チタン酸リチウムを用いた負極の電位曲線を示す特性図。 負極活物質にFeSのような硫化鉄を用いた負極の電位曲線を示す特性図。
符号の説明
1,14…正極端子、2…負極端子、3,86…正極、3a…正極集電体、3b…正極活物質含有層、4,87…負極、4a…負極集電体、4b…負極活物質含有層、5,88…セパレータ、6,9,85…電極群、7,8…外装部材、8a〜8c…ヒートシール部、10…樹脂層、11…熱可塑性樹脂層、12…金属層、13…絶縁フィルム、21…単電池、22…組電池、23…粘着テープ、24…プリント配線基板、25…サーミスタ、26…保護回路、27…通電用端子、28…正極側配線、29…正極側コネクタ、30…負極側配線、31…負極側コネクタ、31a,31b,32…配線、33…保護ブロック、35…収納容器、36…蓋、50,57,59…ハイブリッド自動車、51,64…内燃機関、52…発電機、53…インバータ、54…電池パック、55,65…電動機、56,66…車輪、58…発電機を兼ねた電動機、60…動力分割機構、61…後部座席、62…トランクルーム、63…ハイブリッドバイク、67…電動バイク、70…筐体、71…置き台を兼ねた充電器、72…電池パック、73…制御回路、74…電動送風装置、75…操作部、81…容器、82…蓋体、83…絶縁材、84…負極端子、90…スペーサ、94…負極リードタブ、95…正極リード、96…絶縁紙、97…外装チューブ。

Claims (13)

  1. 正極と、
    平均作動電位が金属リチウムの電位に対して0.6V以上となる負極活物質を含む負極と、
    セリウムイオンと、PF6 -、BF4 -、ClO4 -、CF3SO3 -、N(CF3SO22 -、N(C25SO2-及び(N(CF3SC(C25SO23-よりなる群から選択される少なくとも1種類からなるアニオンとを含む非水電解質と
    を具備することを特徴とする非水電解質電池。
  2. 前記負極の容量は前記正極の容量に比して大きいことを特徴とする請求項1記載の非水電解質電池。
  3. 前記負極活物質は、硫化鉄、酸化鉄、酸化チタン、チタン酸リチウム、酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化タングステン、酸化モリブデン及び硫化チタンよりなる群から選択される少なくとも1種類からなることを特徴とする請求項1または2記載の非水電解質電池。
  4. 前記正極は、平均作動電位が前記セリウムイオンの酸化電位未満となる正極活物質を含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の非水電解質電池。
  5. 前記正極は、コバルト酸リチウム、前記コバルト酸リチウムのコバルト成分の一部を他の遷移元素、Al、Sn、B、F、Mg、Si、S及びPよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素で置換した酸化物、ニッケル酸リチウム、前記ニッケル酸リチウムのニッケル成分の一部を他の遷移元素、Al、Sn、B、F、Mg、Si、S及びPよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素で置換した酸化物、マンガン酸リチウム、前記マンガン酸リチウムのマンガン成分の一部を他の遷移元素、Al、Sn、B、F、Mg、Si、S及びPよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素で置換した酸化物、リン酸鉄リチウム及び前記リン酸鉄リチウムの鉄成分の一部を他の遷移元素、Al、Sn、B、F、Mg、Si、S及びPよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素で置換した酸化物よりなる群から選択される少なくとも1種類の正極活物質を含むことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の非水電解質電池。
  6. 正極と、
    平均作動電位が金属リチウムの電位に対して0.4Vを超える負極活物質を含む負極と、
    酸化還元電位(金属リチウムの電位に対する)が0.4V以上で、かつ前記負極の平均作動電位未満であるカルボニル化合物を含む非水電解質と
    を具備することを特徴とする非水電解質電池。
  7. 前記負極活物質はチタン酸リチウムで、前記カルボニル化合物はベンゾフェノン、トランス−2−ブテナール、2−エトキシ−2−シクロヘキサン−1−オン、1−ホルミルシクロヘキセン、2−シクロヘキサン−1−オン、トランス−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヘプトン−3−オン及び1−アセチル−4−ターシャル−ブチルシクロヘキサンよりなる群から選択される少なくとも1種類からなることを特徴とする請求項6記載の非水電解質電池。
  8. 前記負極活物質は硫化鉄で、前記カルボニル化合物は5,5−ジメトキシ−3−イソブトキシ−2−シクロヘキサン−1−オンおよび/または2−メトキシ−2−アセチルシクロヘキサノンであることを特徴とする請求項6記載の非水電解質電池。
  9. 正極と、
    チタン酸リチウムもしくは硫化鉄を含む負極と、
    トランス−2−ブテナール、2−シクロヘキサン−1−オン、2−エトキシ−2−シクロヘキサン−1−オン、1−ホルミルシクロヘキセン、トランス−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヘプトン−3−オン、2−メトキシ−2−アセチルシクロヘキサノン、ベンゾフェノン、5,5−ジメトキシ−3−イソブトキシ−2−シクロヘキサン−1−オン及び1−アセチル−4−ターシャル−ブチルシクロヘキサンよりなる群から選択される少なくとも1種類のカルボニル化合物を含む非水電解質と
    を具備することを特徴とする非水電解質電池。
  10. 前記正極の容量は前記負極の容量に比して大きいことを特徴とする請求項6または9記載の非水電解質電池。
  11. 前記非水電解質は、セリウムイオンと、PF6 -、BF4 -、ClO4 -、CF3SO3 -、N(CF3SO22 -、N(C25SO2-及び(N(CF3SC(C25SO23-よりなる群から選択される少なくとも1種類からなるアニオンとをさらに含有することを特徴とする請求項6または9記載の非水電解質電池。
  12. 請求項1〜11いずれか1項記載の非水電解質電池を具備することを特徴とする電池パック。
  13. 請求項1〜11いずれか1項記載の非水電解質電池を具備することを特徴とする自動車。
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