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JP2010049956A - 電気光学装置、電気光学装置の製造方法ならびに電子機器 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置の製造方法ならびに電子機器 Download PDF

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JP2010049956A
JP2010049956A JP2008213634A JP2008213634A JP2010049956A JP 2010049956 A JP2010049956 A JP 2010049956A JP 2008213634 A JP2008213634 A JP 2008213634A JP 2008213634 A JP2008213634 A JP 2008213634A JP 2010049956 A JP2010049956 A JP 2010049956A
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light
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Takashi Fukagawa
剛史 深川
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Abstract

【課題】光射出面と、ガラス板との間に位置する密着層を、光射出面の屈折率と、ガラス板の屈折率との間の屈折率を有する物質を用いることで、密着層の屈折率を1.7とした場合、反射損を6.7%程度から5.4%程度にできるが、この場合でも、密着層と光射出面との間での光反射損と、密着層とガラス板との間での光反射損を加えると、1.4%程度の光反射損が発生するという課題がある。
【解決手段】密着層18(屈折率1.5)とITO(屈折率2.1)を用いた対向電極12との間に保護層13を配置する。保護層13は、対向電極12と密接する領域では屈折率2.1の窒化珪素であり、密着層18と密接する領域では屈折率1.5の酸化珪素であり、中間の領域では窒素組成が連続量で表される勾配を持った分布を持たせることで、保護層13内部での反射が防止できる。また、窒化珪素はガスバリア性が強く、有機EL装置1の劣化を抑制することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気光学装置、電気光学装置の製造方法ならびに電子機器に関する。
近年、電気光学装置として、自発光素子である有機EL素子を画素として用いた有機EL装置の開発が進められている。有機EL装置は、高輝度、低消費電力で高速応答が可能である。また、カラーフィルタによるカラー化が容易であることから、フルカラーディスプレイ等への応用が期待され、盛んに研究開発が行われている。
有機EL素子は酸素や水分に弱いため、有機EL素子形成後、ガラス板等を用いて酸素や水分を含む大気の侵入を防ぐよう封止することが必要となる。そこで、有機EL素子とガラス板との間を密閉すべく、エポキシ樹脂等を用いた密着層が形成される。ここで、有機EL素子における光射出部を構成する物質としては、導電性と透光性を兼ね備えたITO(インジウム・錫・酸化物)等が通常用いられる。
封止に用いるガラス板の屈折率や、エポキシ樹脂等を用いた密着層の屈折率は1.5程度である。一方、ITOの屈折率は2.1程度であり、この屈折率差により、有機EL素子が射出した光が反射される。これは、有機EL装置の光射出効率を低下させる要因となっている。
そこで、光射出効率を上げるべく界面での光反射率を低減化するため、特許文献1に示すように、光射出面と、ガラス板との間に位置する密着層を、光射出面の屈折率と、ガラス板の屈折率との間の屈折率を有する物質により構成することで、光反射率を低減させる技術が知られている。この技術を用いた場合、例えば密着層の屈折率を1.7とした場合、光反射損を6.7%程度から5.4%程度に抑えることを可能としている。
特開2005−317302号公報
上記した技術を用いることで、光反射損を抑えることは可能となるが、密着層と光射出面との間での光反射損と、密着層とガラス板との間での光反射損を加えると、この場合でも1.4%程度の光反射損が発生する。そして、この光反射損により、有機EL装置の発光効率が低下してしまい、表示輝度が低減するという課題が生じている。
また、密着層は、有機EL素子への酸素や水分の透過を抑える機能(ガスバリア性)を兼ねたものが望ましいが、密着層は、光射出面と、ガラス板との間を密着させる必要があることから、光や熱で硬化する有機樹脂系の部材を用いることが必要となる。そのため、単体でのガスバリア性が無機物系の部材と比べ低いものとなる。そのため、ガスバリア性が不十分となり、有機EL素子中に酸素や水分が侵入し、劣化を引き起こすという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる電気光学装置は、光を射出する光射出素子と、前記光射出素子の光路中に配置される、屈折率Naを有する層Laと、前記光射出素子の光路中に配置され、前記光射出素子と協働して、前記層Laを挟む領域に位置する、屈折率Nbを有する層Lbと、前記光射出素子の光路中に配置され、前記層Laと前記層Lbとの間に位置する層Lcと、を含み、前記層Lcの屈折率は、光の進行方向に対して連続的に変化しており、かつ前記層Lcの屈折率は、前記層Laと密接する領域での屈折率NLaと、前記層Lbと密接する領域での屈折率NLbの値が、前記光射出素子が射出する光の少なくとも一部の波長に対して、(Na−Nb)2/(Na+Nb)2≧(Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×(Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2の式を満たすことを特徴とする。
これによれば、層Laと層Lbとを直接積層する場合と比べ、光反射損失を低減させることができる。また、層Lcの屈折率は光の進行方向に対して連続的に変化しているため、層Lcを挿入することで発生する層Lc内部での反射を抑制することが可能となる。なお、層Laは、外部回路から光射出素子に電気エネルギーを提供する透明電極層を含むものとする。
[適用例2]上記適用例にかかる電気光学装置であって、前記層Lcは、前記層Lcを構成する物質の組成が光の進行方向に対して連続的に変化していることを特徴とする。
上記した適用例によれば、層Lcの組成は連続的に変化しているため、その電気光学的な特性も、連続量で表される勾配を持った分布を層Lcに与えられる。そのため、光の進行方向に対して連続量で表される勾配を持った屈折率分布を持つ層Lcを構成することが可能となる。
[適用例3]上記適用例にかかる電気光学装置であって、前記層Lcは、前記層Laまたは前記層Lbの、少なくともいずれか片方と比べ、高いガスバリア性を有する物質で構成されることを特徴とする。
上記した適用例によれば、層Lcは、光反射による光の損失を低減すると同時に、酸素や水分のガスバリア層としても機能させることが可能となる。そのため、光反射による光の損失を低減すると同時に、酸素や水分の浸入を抑えることが可能となる。そのため、光射出素子の劣化を抑制でき、信頼性が高い電気光学装置を提供することが可能となる。
[適用例4]上記適用例にかかる電気光学装置であって、前記光射出素子は有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子であることを特徴とする。
上記した適用例によれば、光反射による光の損失を低減すると同時に、酸素や水分の浸入を抑えることを可能としている。有機EL素子は酸素や水分に弱い発光素子である。そのため、酸素や水分の侵入が抑えられることで生じる、有機EL素子の劣化を抑制することが可能となる。
[適用例5]上記適用例にかかる電気光学装置であって、前記層Lcを構成する物質に窒化珪素、酸化珪素、または窒化酸化珪素の少なくとも一つを用いており、前記層Lcの組成は、光の進行方向に対して窒素量が連続的に変化していることを特徴とする。
上記した適用例によれば、有機EL素子の構成材として好適に用いられる物質を用いて層Lcを構成できるため、新規物質を導入する場合と比べ、想定外の影響が発生するリスクを回避することが可能となる。また、窒化珪素や、酸化珪素、窒化酸化珪素は、有機EL素子を封入する際に用いられるエポキシ系樹脂に代表される有機物に比べガスバリア性が高いため、有機EL素子中への水分の侵入に起因する劣化を抑制することが可能となる。そのため、従来の技術を用いた場合と比べ、高い信頼性を有する電気光学装置を提供することが可能となる。
また、層Lcを構成する窒素量は連続量で表される勾配を持った分布を有している。従って、層Lcの屈折率は、酸化珪素の屈折率と、窒化珪素の屈折率との間の値を有する連続量で表される勾配を持った分布を有することとなる。そのため、光の進行方向に対して連続量で表される勾配を持った屈折率分布を持つ層Lcを構成することが可能となり、界面での反射を防ぐことが可能となる。
[適用例6]上記適用例にかかる電気光学装置であって、前記層Lcは、少なくとも片面が前記層Lcよりも低いヤング率を有する有機物層と密接していることを特徴とする。
上記した適用例によれば、層Lcが有する応力は、層Lcに比べ低いヤング率を有する有機物層により緩和される。そのため、応力に由来する層Lcにおける亀裂の発生を抑えることが可能となる。
[適用例7]本適用例にかかる電気光学装置は、光を射出する光射出素子と、前記光射出素子の光路中に配置される、屈折率Naを有する層Laと、前記光射出素子の光路中に配置され、前記光射出素子と協働して、前記層Laを挟む領域に位置する、屈折率Nbを有する層Lbと、前記光射出素子の光路中に配置され、前記層Laと前記層Lbとの間に位置する、構成材として窒化珪素または窒化酸化珪素の少なくともいずれかひとつを含む層Lcと、を有し、前記層Lcの屈折率と正の相関を持つ窒素含有量は、光の進行方向に対して連続的に変化しており、前記層Laと密接する領域の屈折率をNLa、前記層Lbと密接する領域の屈折率をNLb、前記層Lcの最大窒素濃度を有する領域の屈折率をNmaxとした場合、前記光射出素子が射出する光の少なくとも一部の波長に対して、(Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×((Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2)≧(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2+(1−(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2)×((Nb−Nmax)2/(Nb+Nmax)2)の式を満たすことを特徴とする。
これによれば、光反射による光の損失を低減すると同時に、水分の浸入を抑えることが可能となる。ここで、層Lcは窒化珪素、酸化珪素、窒化酸化珪素、により構成されており、層Lcの中に窒素濃度を高めた領域を配置することで、全て酸化珪素を用いる場合と比べ、ガスバリア性を高めることができる。
一方、窒素濃度を高めることで層Lcの屈折率が上昇する。そこで、層Lcの端部となる層La側に位置する領域の屈折率NLaを、上記した式を満たすよう、窒素濃度を下げることで低下させ、同様に層Lb側に位置する領域の屈折率NLbを上記した式を満たすよう、窒素濃度を下げていく。窒素濃度を下げることで、屈折率NLaと屈折率NLbを下げることが可能となり、屈折率が窒化珪素よりも酸化珪素に近い値を有する、汎用性が高い有機接着部材を用いることが可能となる。
そのため、層Lc全域の屈折率をNmaxにする場合と比べ、光反射を抑えることができる。また、層Lc中に含まれる窒素濃度を屈折率がNmaxに対応するようを増やすことで、層Lcのガスバリア性が向上し、光射出素子内への水分侵入による特性劣化を抑制することが可能となる。なお、層Laは、外部回路から光射出素子に電気エネルギーを提供する透明電極層を含むものとする。
[適用例8]本適用例にかかる電気光学装置の製造方法は、光を射出する光射出素子の光路中に配置される屈折率Naを有する層Laを製造する工程と、前記層Laと密接し、前記層La側では屈折率NLaを有し、前記層Laと対向する領域では屈折率NLbを有する層Lcを形成する工程と、前記層Laと、前記層Lcを挟んで対向する面で前記層Lcと密接する、屈折率Nbを有する層Lbを形成する工程と、を含み、前記層Lcの屈折率は、光の進行方向に対して連続的に変化しており、かつ前記層Lcの屈折率は、前記層Laと接する領域での屈折率NLaと、前記層Lbと接する領域での屈折率NLbに対して、前記光射出素子が射出する光の少なくとも一部の波長に対して、(Na−Nb)2/(Na+Nb)2≧(Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×(Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2の式を満たすことを特徴とする。
これによれば、直接層Laと層Lbとを重ねる場合と比べ、光反射損失を低減させる構造を形成する工程を提供することができる。また、層Lcの屈折率は光の進行方向に対して連続的に変化しているため、層Lcを挿入することで発生する層Lc内部での反射を抑制することを可能とする製造方法を提供することができる。なお、層Laは、外部回路から光射出素子に電気エネルギーを提供する透明電極層を含むものとする。
[適用例9]本適用例にかかる電気光学装置の製造方法は、光を射出する光射出素子の光路中に配置される屈折率Naを有する層Laを製造する工程と、前記層Laと密接し、前記層La側では屈折率NLaを有し、前記層Laと対向する領域では屈折率NLbを有する層Lcを形成する工程と、前記層Laと、前記層Lcを挟んで対向する面で前記層Lcと密接する、屈折率Nbを有する層Lbを形成する工程と、を含み、前記層Lcの窒素含有量は、光の進行方向に対して連続的に変化しており、前記層Laと密接する領域の屈折率をNLa、前記層Lbと密接する領域の屈折率をNLb、前記層Lcの最大窒素濃度を有する領域の屈折率をNmaxとした場合、前記光射出素子が射出する光の少なくとも一部の波長に対して、(Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×((Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2)≧(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2+(1−(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2)×((Nb−Nmax)2/(Nb+Nmax)2)の式を満たすことを特徴とする。
これによれば、光反射による光の損失を低減すると同時に、水分の浸入を抑えることを可能とする構造の製造方法を提供することができる。層Lcは窒化珪素、酸化珪素、または窒化酸化珪素の少なくともいずれか一つにより構成されており、層Lc中での窒素濃度を高めることでガスバリア性を高めることができる。
一方、窒素濃度を高めることで層Lcの屈折率が上昇する。屈折率が高い場合、層Lcと光学的な反射を抑えて密接可能な物質は限られる。そこで、層Lcの端部となる層La側に位置する領域の屈折率NLaを、上記した式を満たすよう、窒素濃度を下げることで低下させ、同様に層Lb側に位置する領域の屈折率NLbを上記した式を満たすよう、窒素濃度を下げて形成する。窒素濃度を下げて形成することで、屈折率NLaと屈折率NLbを下げることが可能となり、汎用性が高い有機接着部材を用いて封入することが可能となる。なお、層Laは、外部回路から光射出素子に電気エネルギーを提供する透明電極層を含むものとする。
[適用例10]上記適用例にかかる電気光学装置の製造方法であって、前記層Lcを構成する物質に窒化珪素、酸化珪素、または窒化酸化珪素の少なくとも一つを用いており、前記層Lcは、珪素をターゲットとしたスパッタ法を用い、雰囲気ガスとして酸素と窒素の混合ガス(片方が0の場合を含む)の酸素と窒素の分圧比を連続的に変えることで、窒化珪素、酸化珪素、または窒化酸化珪素の組成を連続的に変えていることを特徴とする。
上記した適用例によれば、層Lcの窒素含有量を、連続的に変えることが可能となる。スパッタ法はCVD法と比べ低温で層を形成することができるため、高温に弱いエポキシ樹脂やアクリル樹脂を層Laや層Lcとして用いることができる。エポキシ樹脂やアクリル樹脂は、窒化珪素、酸化珪素、または窒化酸化珪素と比べ、ヤング率が低いため、窒化珪素、酸化珪素、または窒化酸化珪素を形成する場合に生じる応力による窒化珪素、酸化珪素、または窒化酸化珪素の亀裂やピンホールの発生を抑制することが可能となる。ここで、樹脂としてはエポキシ樹脂以外の樹脂を用いても良く、ヤング率が窒化酸化珪素と比べ低いものを用いればエポキシ樹脂を用いた場合と同等の効果を発生させることができる。
[適用例11]本適用例にかかる電子機器は、上記した電気光学装置を備えたことを特徴とする。
これによれば、界面での反射損が抑えられることで高い輝度を有し、かつ水分の浸入が抑えられた電気光学装置を備えることで、高輝度、高信頼性を有する電子機器を提供することが可能となる。
以下、本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態において、「上」とは観察者側方向を示すものとする。
(第1の実施形態:陽極と接着層間での反射防止構造)
図1は、第1の実施形態における電気光学装置としての有機EL装置1の概略構成図である。有機EL装置1は、互いに対向する第1基板4a及び第2基板4bを備えている。そして、第1基板4a、第2基板4bとの間には、密着層18が形成されている。第1基板4aと第2基板4bとの間隔は、層Lbとしての密着層18によりパネル全体で均一に制御されている。
第1基板4aは、ガラスや石英、プラスチック等からなる基板本体10を基体としてなり、基板本体10の密着層18側に、薄膜トランジスタを含む回路素子部14、陽極である画素電極111、有機機能層110を含む発光層11、陰極である層Laとしての対向電極12、及び層Lcとしての保護層13を備えている。ここで発光部とは、発光層11の一部により構成され、画素電極111と対向電極12から電流が供給されることで、発光する部分のことを示している。
基板本体10上には、複数のドット領域Aがマトリクス状に配列されている。それぞれのドット領域Aには画素電極111が配置されており、その近傍には信号線102、共通給電線103、走査線101及び図示しない他の画素電極用の走査線が配置されている。ドット領域Aの平面形状は、図に示す矩形の他に、円形、角Rを有する長方形など任意の形状が適用可能である。
ドット領域Aには、走査線101を介して走査信号がゲート電極に供給される第1の薄膜トランジスタ122と、該第1の薄膜トランジスタ122を介して信号線102から供給される画像信号を保持する保持容量capと、該保持容量capによって保持された画像信号がゲート電極に供給される第2の薄膜トランジスタ123と、該第2の薄膜トランジスタ123を介して共通給電線103に電気的に接続した場合に共通給電線103から駆動電流が流れ込む画素電極111と、画素電極111と対向電極12との間に挟み込まれる発光層11とが設けられている。有機機能層110を備えた発光層11は、画素電極111上に積層され、画素電極111から注入された電流により発光する。
ドット領域Aでは、走査線101が駆動されて第1の薄膜トランジスタ122がオンなると、そのときの信号線102の電位が保持容量capに保持され、この保持容量capの状態に応じて、第2の薄膜トランジスタ123の導通状態が決まる。また、第2の薄膜トランジスタ123のチャネルを介して共通給電線103から画素電極111に電流が流れ、さらに発光層11を通じて対向電極12に電流が流れる。そして、このときの電流量に応じて、発光層11が発光する。
第1基板4aと第2基板4bとの間には、密着層18が配置されており、該密着層18を介して第1基板4aと第2基板4bとが配置されている。第2基板4bは、ガラスや石英、プラスチック等からなる基板本体15を基体としてなり、基板本体15の密着層18側に、カラーフィルタ16を備えている。カラーフィルタ16は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色を所定のパターン、例えば、ストライプ配列、デルタ配列、モザイク配列で配列することにより形成されている。後述する図2(a)に示すように、カラーフィルタ16の1つの色要素は、画像を形成するための最小単位であるドット領域Aの1つに対応して配置されている。
第1基板4a及び第2基板4bの間には、密着層18が配置されている。密着層18としては、熱硬化樹脂あるいは紫外線硬化樹脂等が用いられる。特に、熱硬化樹脂の1種であるエポキシ樹脂は、感光性樹脂と比べ、耐光性が強いため好適である。第2基板4bは、密着層18を介して第1基板4aに接着されている。第1基板4aの発光素子が形成された面は、保護層13によって封止されている。保護層13は窒化酸化珪素を含み、水や酸素の侵入を防いで対向電極12や発光層11の酸化を防止するようになっている。保護層13の構造については後述する。
図2は、図1における有機EL装置1の表示領域を拡大した拡大図である。同図には、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色に対応する3つのドット領域AR,AG,ABが示されている。同図において(a)は3つのドット領域AR,AG,ABの平面図であり、(b)は同ドット領域ARのE−E’線に沿う断面図、(c)は保護層13を含む領域の拡大断面図である。
図2(a)に示すように、画素電極111は、その周囲が隔壁112(図2(b)参照)により囲われ、他の画素電極と電気的に分離される。そして、隔壁112の開口部112Hは、カラーフィルタ16R,16G,16Bの配列に合わせて図示左右方向及び図示上下方向に多数配置されている。
次に、図2(b)を用いて有機EL装置1の断面構造について説明する。ドット領域AR,AG,ABとも基本的には同様の断面構造をもつため、以下ARの断面構造を代表として説明を行う。
第1基板4a(図1参照)は、基板本体10の上側に、回路素子部14、画素電極(陽極)111、発光層11及び対向電極12を順次備えている。回路素子部14には、層間絶縁層144bが設けられている。層間絶縁層144b上には、アルミニウムや銀等の光反射性の金属層を用いた反射層126が形成されている。また、層間絶縁層144b上には、反射層126を覆って層間絶縁層144cが形成されている。さらに、層間絶縁層144c上には、ITOを用いた透明な画素電極111が島状に形成されている。なお、図2(b)には図示していないが、画素電極111の下には、走査線、信号線、共通給電線、薄膜トランジスタ及び保持容量等からなる駆動回路や、該駆動回路と画素電極111とを電気的に接続するコンタクトホールが形成されている。
画素電極111上には、発光層11が形成されている。発光層11は、隔壁112により電気的に分離されている。発光層11は、一又は二以上の機能層を含む。発光層11としては、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な公知の発光材料が用いられる。具体的には、(ポリ)フルオレン誘導体(PF)、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレ誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)などのポリシラン系などが好適に用いられる。また、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素などの高分子系材料や、ルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等の低分子材料をドープして用いることもできる。またカルバゾール(CBP)などの低分子材料にこれらの低分子色素をドープして発光層とすることもできる。またトリス−8−キノリノラトアルミニウム錯体(Alq3)を電子輸送層として発光層の一部として加えることもできる。
発光層11は、赤色を発光可能な赤色発光材料、緑色を発光可能な緑色発光材料、及び青色を発光可能な青色発光材料の3種類の発光材料を含んでおり、これらの発光材料を混合することにより、白色を発光するように構成されている。発光層11は表示領域全体を覆うように形成されており、各ドット領域AR,AG,ABに共通の層となっている。発光層11から発光される白色光は、カラーフィルタ16を透過することによって着色され、カラー表示が行われるようになっている。そして、カラーフィルタ16は、各色に対応する領域の間を分離すべくブラックマトリクス16BLを含んでいる。
なお、発光層11には、発光層以外の層をさらに形成してもよい。例えば、画素電極111と発光層との間に配置されて、画素電極111から供給された正孔を発光層に注入/輸送する正孔注入層を形成しても良い。また、対向電極12と発光層との間に配置されて、対向電極12から供給された電子を発光層に注入/輸送する電子注入層を形成しても良い。
隔壁112としては、酸化シリコン等の無機絶縁材料やアクリル樹脂等の有機絶縁材料が用いられる。また、このような無機物或いは有機物以外にも、有機・無機ハイブリッド材料からなる絶縁材料を用いることもできる。隔壁112は、画素電極111の周縁部に乗り上げるように形成されている。そして、隔壁112の開口部の内側に発光層11が配置されている。隔壁112は、ドット領域AR,AG,AB間を絶縁し、有機EL素子の形成領域(ドット領域AR,AG,ABの境界部)を規定している。
発光層11上には、基板本体10の略全面を覆う対向電極12が形成されている。対向電極12は、仕事関数の小さいアルカリ金属や、アルカリ土類等の金属材料を含む電極本体部12aと、導電性に優れたAl、Au、Ag等の金属材料からなる補助電極12bとを備えている。電極本体部12aは、マグネシウム(Mg)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)等を含む材料によって形成されている。好ましくは、MgAg(MgとAgを重量比でMg:Ag=10:1に混合した材料)からなる薄層の透光性電極が、電子注入障壁が低く、かつ耐腐蝕性を持つことから好適に採用される。この他にも、MgAgAl電極、LiAl電極、LiFAl電極等を用いても同様の効果をもって対向電極12を形成することが可能となる。また、これらの金属薄層とITO等の透明導電材料を積層した層を対向電極12とすることもできる。
補助電極12bは、電極本体部12aの導電性を補助するものであり、開口率の低下を防止するため、ドット領域A(AR,AG,AB)の周囲(ドット間領域)に配置されている。なお、補助電極12bは、一方向にストライプ状に整列配置されていてもよく、二方向に格子状に整列配置されていてもよい。また、補助電極12bを遮光層として機能させることもできる。
対向電極12は、画素電極111と協働して発光層11に電流を供給する機能と、発光した光を透過させ、基板本体10の上側に光を射出する機能を有している。対向電極12の材質としては、仕事関数の小さい上記した金属と重ね、光透過率が高くかつ抵抗率が低いITOを配置したものが好適に用いられている。ITOは仕事関数の小さい金属と比べ耐酸化性が強く、上記した電極を保護する機能も有している。
層Lcとしての保護層13は、図2(c)に示すように、層Laとしての対向電極12と層Lbとしての密着層18とに挟まれる位置に配置される。対向電極12を構成するITOは、発光層11が射出する光の波長に対する屈折率がおよそ2.1程度の値を有している。一方、密着層18は、エポキシ樹脂等で構成されており、発光層11が射出する光の波長に対する屈折率は1.5程度の値を有している。保護層13は、窒素比率を変えた窒化珪素、酸化珪素、または窒化酸化珪素の少なくとも一つを用いて構成されている。窒化酸化珪素の窒素比率を高くすると、屈折率が高くなり、同時に酸素や水分等の物質の侵入を避ける性質(ガスバリア性)が向上する。図2(c)においては、窒素比率を点線で表し、酸素比率を実線で表している。
図2(c)に示すように、保護層13の窒素濃度を、対向電極12側では高くして(この場合には酸素を含まない窒化珪素となる:窒化珪素の屈折率は、2.1)構成することで、対向電極12と保護層13との界面で生じる反射を抑えることが可能となる。また、窒素濃度を高くすることで、ガスバリア性を向上させることが可能となり、酸素や水分に弱い有機EL装置1の寿命をのばすことが可能となる。
そして、保護層13の窒素濃度を密着層18側に向けて徐々に落として(連続的に変化させて)、密着層18との界面では酸化珪素(屈折率1.5)となるよう構成する(光の進行方向に対して連続量で表される屈折率分布を有するよう構成する)ことで、密着層18と保護層13との界面で生じる反射を抑えることが可能となる。より具体的には、層Laとしての対向電極12の屈折率をNaとし、層Lbとしての密着層18の屈折率をNbとし、層Lcとしての保護層13の層La側(対向電極12側)端面の屈折率をNLaとし、層Lb側(密着層18側)端面の屈折率をNLbとした場合、対向電極12と密着層18とを直接密接させた場合、光反射率は、(Na−Nb)2/(Na+Nb)2で示される値をとる。一方、保護層13を介在させることで光反射率は、(Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×(Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2で示される値をとる。従って、(Na−Nb)2/(Na+Nb)2≧(Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×(Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2の関係式を満たすように保護層13の屈折率分布を制御することで、界面反射を直接対向電極12と密着層18とを密接させる場合と比べ、減らすことが可能となる。
また、密着層18を構成する、エポキシ樹脂に代表される有機材料はガスバリア性が低い。そのため、保護層13を介在させることでガスバリア性を向上させることが可能となり、有機EL装置1の長寿命化が可能となる。また、エポキシ樹脂に代表される有機材質を密着層18に用いた場合、そのヤング率は凡そ3GPa程度の低い値を取る。一方、窒化酸化珪素のヤング率は、組成比により変化するが、100GPa〜300GPa程度の高い値を取る。保護層13を密着層18と重ねて配置することで、保護層13自体が有する応力は密着層18により緩和される。そのため、応力に起因する保護層13内での亀裂やピンホールの発生を防止することが可能となる。ここで、保護層13自体が有する応力による亀裂やピンホールの発生を防止できる層厚としては、おおよその値として400nm程度の厚さが好適となる。なお、図2(c)では窒素濃度が高い領域を厚くとるよう構成したが、これは、例えば三角波状に組成を変化させても良い。この場合、残留応力が小さい(窒化珪素のヤング率は酸化珪素と比べ、3倍程度高い)保護層13を構成することが可能となる。
(第2の実施形態:光反射損を抑えたガスバリア層構造)
以下、第2の実施形態について、図面を用いて説明する。図3は、本発明の発光装置の第2実施形態である電気光学装置としての有機EL装置1の概略構成図である。図4(a)は、3つのドット領域AR,AG,ABの平面図であり、(b)は同ドット領域ARのE−E’線に沿う断面図、(c)は緻密層17を含む領域の拡大断面図である。
図1および図3と、図2及び図4との相違点は、図2及び図4には、密着層18とカラーフィルタ16との間に、緻密層17が挿入されている点である。他の構成については相違点がないため、図3、及び図4(a)については以降の説明を省略する。
第1の実施形態での説明で用いた保護層13(図2(b)参照)の層厚を増やすことでガスバリア性を向上させようとすると、窒化珪素、酸化珪素、または窒化酸化珪素の少なくとも一つを用いた保護層13は保護層13自体が有する応力によって、亀裂やピンホールが発生し、ガスバリア性が低下してしまう。そこで、図4(b)に示すように保護層13に加え、緻密層17と比べヤング率が低いエポキシ樹脂等(3GPa程度)を用いた密着層18と、アクリル樹脂等(3GPa程度)を用いたカラーフィルタ16の間に、緻密層17(100GPa〜300GPa)を配置することで、緻密層17が有する応力を緩和することで緻密層17中での亀裂やピンホールの発生を防止し、より高いガスバリア性を確保することを可能としている。
次に、図4(c)を用いて光反射損を抑え、かつガスバリア性を向上せしめる緻密層17について説明する。図4(c)においては、窒素比率を点線で表し、酸素比率を実線で表している。層Lcとしての緻密層17は、層Laとしての密着層18と、層Lbとしてのカラーフィルタ16に挟持されるよう配置されている。層Laとしての密着層18や、層Lbとしてのカラーフィルタ16の屈折率は典型的な値として1.5程度の値を有しており、酸化珪素とほぼ同じ屈折率を有している。緻密層17は、密着層18と密接する領域では屈折率が1.5程度となる組成を有する酸化珪素で構成され、カラーフィルタ16と密接する領域でも同様に、屈折率が1.5程度となる組成を有する酸化珪素で構成されている。
そして、緻密層17の中心付近では、密着層18と密接する領域や、カラーフィルタ16と密接する領域と比べ窒素濃度が高い、典型的には窒化珪素で構成される。そして、密着層18と密接する領域や、カラーフィルタ16と密接する領域と中心付近との窒素濃度は連続量で表される勾配を持った分布を有している。窒化珪素はガスバリア性に優れているため、有機EL装置1の信頼性を向上させることができる。また、窒素濃度が連続量で表される勾配を持った分布を有していることから、高い窒素濃度(高屈折率)を持つ緻密層17による光反射損を抑えて挿入することができる。
ここで、窒素濃度をステップ状に変えた場合と、連続量で表される勾配を持って変えた場合の光反射損について考察する。層Laとしての密着層18の屈折率をNa、層Lbとしてのカラーフィルタ16の屈折率をNb、層Lcとしての緻密層17が密着層18と密接する領域での屈折率をNLa、カラーフィルタ16と密接する領域での屈折率をNLb、窒素濃度が最も高い領域での屈折率をNmaxとし、窒素濃度を連続量で表される勾配を持って変えた場合での層Laとしての密着層18、層Lcとしての緻密層17、層Lbとしてのカラーフィルタ16を通過することで発生する光反射損は、(Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×((Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2)で表せる。一方、窒素濃度をステップ状に変えた場合には、光反射損は、(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2+(1−(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2)×((Nb−Nmax)2/(Nb+Nmax)2)で表せる。そのため、(Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×((Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2)≧(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2+(1−(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2)×((Nb−Nmax)2/(Nb+Nmax)2)の式を満たす場合には、窒素濃度を連続量で表される勾配を持って変えることで、緻密層17の挿入による光反射損を、窒素濃度をステップ状に変える場合と比べ、小さく抑えることが可能となる。
(変形例)
上記した実施形態では、発光層11を白色発光させて、カラーフィルタ16によりRGB表示を行う例について説明したが、これは、RGB各色に対応する発光層を用いて構成しても良い。この場合、白色発光させてカラーフィルタ16で色分離する場合と比べエネルギー変換効率を向上させることが可能となる。また、上記した実施形態では、トップエミッション構造を用いた例について説明したが、これはボトムエミッション構造を用いた構造に容易に対応可能である。この場合、反射層126を対向電極12上に配置し、カラーフィルタ16を基板本体10の裏面側に配置する。そして、層間絶縁層144cに代えて保護層13を配置する。ここで、保護層13は、層間絶縁層144b側では窒素含有量が少ない窒化酸化珪素または窒化珪素を用い、対向電極12側では、窒素含有量が多い窒化酸化珪素または酸化珪素を用いることで、光の光反射損失を抑えた有機EL装置1を提供することが可能となる。
また、緻密層17の層数を1層にした例について説明したが、これは複数配置されても良く、より高いガスバリア性を得ることが可能となる。また、緻密層17、保護層13内での窒素組成の変化は連続量で表される勾配を持って変えられていれば良く、例えば窒素濃度を一旦低くして再び高い窒素濃度にしても差し支えない。また、緻密層17の素材として窒化酸化珪素を用い、緻密層17の中央付近では緻密性が高い層を配置し、両端部では緻密性が低い層を配置することで屈折率とガスバリア性を制御しても良い。この構造は、例えば、基板本体10の温度を変え、緻密層17の中央付近では高い温度を用い、両端部では低い温度を用いて層形成することで実現可能である。この場合、温度の上限は、例えば密着層18等、有機物層の耐熱温度により規定されることとなる。この場合、組成は緻密層17内では一定の値を有しているため、組成ずれが原理的に発生しない。そのため、再現性高く緻密層17を構成することが可能となる。
また、緻密層17の窒化酸化珪素の濃度勾配は、密着層18と密接する領域や、カラーフィルタ16と密接する領域と近傍で濃度勾配を大きく取り、窒素濃度が高い領域(窒化珪素を含む)の厚さを大きく取るようにしても良い。この場合には、より高いガスバリア性を確保することが可能となる。同様に、保護層13についても、窒素濃度が高い領域の層厚を大きく取り、層間絶縁層144b側で勾配を大きく取ることで、窒素濃度が高い領域の層厚が大きくなるため、よりガスバリア性が高い保護層13を得ることが可能となる。また、酸化珪素に組成が近い領域の長さを増やしても良く、この場合には、残留応力が小さい(窒化珪素のヤング率は酸化珪素と比べ、3倍程度高い)酸化珪素を主として用いることとなるため、残留応力による有機EL装置1の信頼性低下を抑えて有機EL装置1を構成することが可能となる。
また、上記した実施形態では、窒化酸化珪素系の物質を保護層13に用いた例について説明したが、これは、例えば酸化珪素中に重金属濃度を連続量で表される勾配を持って変えることで、屈折率を変えても良い。この場合、酸化珪素は重金属の添加により一般的にヤング率が低下するため、内部応力が緩和される。そのため、保護層13中での亀裂やピンホールの発生を抑制することが可能となる。
また、画素電極111を陽極、対向電極12を陰極にした例について説明したが、これは、積層順序を変えることで画素電極111を陰極、対向電極12を陽極に変えても差し支えない。
(第3の実施形態:反射防止構造およびガスバリア層の製造方法)
以下、第3の実施形態について図面を用いて説明する。図5(a)〜(c)、図6(a),(b)は、本実施形態にかかる製造工程を説明するための模式断面図である。なお、公知である部分の製造工程については、公知である旨を記載し、説明を省略する。図5(a)〜(c)、図6(a),(b)では、層間絶縁層144b(図5(a)参照)よりも基板本体10側(図1参照)にあるものは、公知技術を用いて形成されているので、図示を省略している。
まず、基板本体10(図1参照)上に、TFT等の半導体素子を公知技術により形成する。次に、層間絶縁層144bを形成し、その上に反射層126を形成する。次に、層間絶縁層144cを形成した後、画素電極111を形成し、隔壁112を形成する。
次に、発光層11を形成する。発光層11は、一又は二以上の機能層を含む。発光層11としては、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な公知の発光材料が用いられる。具体的には、(ポリ)フルオレン誘導体(PF)、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレ誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)などのポリシラン系などが好適に用いられる。また、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素などの高分子系材料や、ルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等の低分子材料をドープして用いることもできる。またカルバゾール(CBP)などの低分子材料にこれらの低分子色素をドープして発光層とすることもできる。またトリス−8−キノリノラトアルミニウム錯体(Alq3)を電子輸送層として発光層の一部として加えることもできる。
発光層11は、赤色を発光可能な赤色発光材料、緑色を発光可能な緑色発光材料、及び青色を発光可能な青色発光材料の3種類の発光材料を含んでおり、これらの発光材料を混合することにより、白色を発光するように構成されている。上記した物質を、蒸着法や液滴吐出法等を用いて積層することで発光層11を形成することが可能となる。なお、白色を発光させるよう混合させる手順に代えて、マスク蒸着や、液滴吐出法による塗り分けを行うことで、各領域に対応する色を発光する発光層11を形成しても良い。この場合には、発光効率を向上させることが可能となる。次に、対向電極12を形成する。まず導電性に優れたAl、Au、Ag等の金属材料からなる補助電極12bをマスク蒸着等の手段を用いて形成する。次に、対向電極12は仕事関数の小さいアルカリ金属や、アルカリ土類等の金属材料を含む電極本体部12aの薄層を形成する。そして、ITO層をイオンプレーティング法を用いて形成する。ここまでの工程を終えた状態での断面図を図5(a)に示す。なお、ここでは画素電極111の厚さは、各色毎に変えて形成されている。これは、各色毎の波長と光路長(反射層126と対向電極12との間の距離)とを揃えて共振させ、色純度を高め発光効率を向上させるため、このような構成を取っている。そのため、波長が長い赤(R)では厚く、以下緑(G)、青(B)の順で薄く形成されている。
次に、保護層13を形成する。保護層13は、対向電極12(ITO:屈折率2.1)と密接する領域では窒化珪素(屈折率2.1)により構成され、後述する密着層18(エポキシ樹脂:屈折率1.5程度)と密接する領域では、酸化珪素(屈折率1.5)により構成される。保護層13の製造方法としては、反応性スパッタリング法を用いて形成することができる。図7は、反応性スパッタリング装置の模式断面図である。以下、図7を用いて反応性スパッタリング装置200の構成について説明する。反応性スパッタリング装置200は、プラズマ生成室201、排気系202、磁場発生コイル203、マイクロ波導入窓204、プラズマ発生ガス供給部205、成長室206、珪素ターゲット207、RF−DC電源208、反応ガス供給部210、を含む。以下、反応性スパッタリング装置200を用いた層形成方法について説明する。
プラズマ生成室201内には、マイクロ波導入窓204からマイクロ波が導入される。そして、プラズマ発生ガス供給部205からはアルゴン等のプラズマ発生ガスが供給される。そしてプラズマ発生ガスは、マイクロ波からエネルギーを受け、磁場発生コイル203が発生する磁場と共鳴することでプラズマ化する。
発生したプラズマは、RF−DC電源208から珪素ターゲット207に与えられたバイアスや磁場発生コイル203が発生する磁場強度勾配により、成長室206にドリフトして流れ込む。そして、珪素ターゲット207と接触することで珪素がスパッタされ、同時にプラズマからエネルギーを受けてイオン化、ラジカル化する。このプラズマは、対向電極12が形成された基板本体10(図1参照)側にドリフトしていく。そして、プラズマが基板本体10に届く前に、反応ガス供給部210から、窒素や酸素が供給される。供給された窒素や酸素は、イオン化、ラジカル化し、珪素イオン、珪素ラジカルと反応して酸化珪素、窒化珪素、窒化酸化珪素となる。そして、基板本体10上に位置する構造体の露出した面上に保護層13が形成される。保護層13を形成した後、プラズマはエネルギーを失いガス化する。そして、排気系202により成長室206から排気される。
保護層13は、ITO(屈折率2.1)を用いた対向電極12(図5(a)参照)上に形成され、後述する、エポキシ樹脂等を用いた密着層18(屈折率1.5程度)と対向電極12に挟まれるように配置されている。保護層13を構成する、酸化珪素、窒化珪素、窒化酸化珪素の組成は、反応ガス供給部210から供給する窒素や酸素の分圧により制御することができる。対向電極12側では、ITO(屈折率2.1)に合わせた屈折率を有する層を形成する。具体的には、反応ガス供給部210から窒素のみを供給して、窒化珪素(屈折率2.1)を形成する。窒化珪素は、ガスバリア性が高いので、光反射損の発生を抑制すると共に、保護層13よりも基板本体10側に形成された構成要素への酸素や水分の侵入を抑えることができ、酸化による不良の発生を抑えることが可能となる。
そして、層の形成中に徐々に窒素分圧を下げ、酸素分圧を上げることで光反射損を抑えて屈折率を下げていくことが可能となる。そして、保護層13の密着層18側の端部では、酸化珪素(屈折率1.5)とすることで、保護層13と密着層18との界面での光反射損を抑えることが可能となる。この状態での断面図を図5(b)に示す。
次に、密着層18を形成する。密着層18としては、熱硬化性のエポキシ樹脂を用いるのが好適であり、感光基を有する樹脂を用いる場合と比べ、耐光性に優れた層を得ることが可能となる。なお、感光基を有する樹脂を用いた場合でも、樹脂が十分な耐光性を有している場合には適用可能である。ここまでの工程を終えた状態での断面図を図5(c)に示す。
ここで、保護層13が有する屈折率分布として好適な値について考察する。層Laとしての対向電極12の屈折率をNaとし、層Lbとしての密着層18の屈折率をNbとし、層Lcとしての保護層13の層La側(対向電極12側)端面の屈折率をNLaとし、層Lb側(密着層18側)端面の屈折率をNLbとした場合、対向電極12と密着層18とを直接密接させた場合、光反射率は、(Na−Nb)2/(Na+Nb)2で示される値をとる。一方、保護層13を介在させることで光反射率は、(Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×(Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2で示される値をとる。従って、(Na−Nb)2/(Na+Nb)2≧(Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×(Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2の関係式を満たすように保護層13の屈折率分布を制御することで、界面反射を抑えることが可能となる。
また、密着層18を構成する、エポキシ樹脂に代表される有機材料はガスバリア性が低い。そのため、保護層13を介在させることでガスバリア性を向上させることが可能となり、後述する有機EL装置1の長寿命化が可能となる。
次に、緻密層17を形成する。緻密層17は、熱硬化性のエポキシ樹脂等を用いた密着層18と、後述するカラーフィルタ16との間にある。密着層18とカラーフィルタ16の屈折率は共に1.5程度である。そのため、光反射損を抑えるためには、緻密層17と、密着層18が密接する領域と、緻密層17と、カラーフィルタ16が密接する領域では、屈折率が1.5程度の値を持つことが光反射損を抑えるために有効である。一方、屈折率が1.5程度の値を持つ物質としては酸化珪素を用いることが可能となるが、酸化珪素のガスバリア性は窒化珪素に比べて低い。そのため、緻密層17と、密着層18が密接する領域と、緻密層17と、カラーフィルタ16が密接する領域を酸化珪素で構成し、緻密層17の中央近傍では窒化珪素に近い組成に変えることで高いガスバリア性を有する緻密層17を形成することが可能である。なお、緻密層17を形成する工程では、保護層13の形成に用いた反応性スパッタリング法を用いて、酸素分圧と窒素分圧とを制御することで形成することができる。ここまでの工程を終えた状態での断面図を図6(a)に示す。
次に、カラーフィルタ16を貼り付ける。ここで、窒素濃度をステップ状に変えた場合と、連続量で表される勾配を持って変えた場合の光反射損について考察する。層Laとしての密着層18の屈折率をNa、層Lbとしてのカラーフィルタ16の屈折率をNb、層Lcとしての緻密層17が密着層18と密接する領域での屈折率をNLa、カラーフィルタ16と密接する領域での屈折率をNLb、窒素濃度が最も高い領域での屈折率をNmaxとし、窒素濃度を連続量で表される勾配を持って変えた場合での層Laとしての密着層18、層Lcとしての緻密層17、層Lbとしてのカラーフィルタ16を通過することで発生する光反射損は、(Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×((Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2)で表させる。一方、窒素濃度をステップ状に変えた場合には、光反射損は、(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2+(1−(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2)×((Nb−Nmax)2/(Nb+Nmax)2)で表せる。そのため、(Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×((Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2)≧(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2+(1−(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2)×((Nb−Nmax)2/(Nb+Nmax)2)の式を満たす場合には、窒素濃度を連続量で表される勾配を持って変えることで、緻密層17の挿入による光反射損を、窒素濃度をステップ的に変える場合と比べ、小さく抑えることが可能となる。そして、基板本体15を貼り付けることで、図6(b)に示す、3つのドット領域AR,AG,ABを含む有機EL装置1が形成される。ここで、カラーフィルタ16の貼り付け工程は、基板本体15にカラーフィルタ16を貼り付けた状態で行っても良い。この場合、機械的強度の弱いカラーフィルタ16を安定して貼り付けることが可能となる。また、カラーフィルタ16と緻密層17との間にエポキシ樹脂等を用いた接着層を介在させても良い。この場合、カラーフィルタ16と緻密層17との間の密着性を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態では、保護層13と緻密層17を備える例について説明したが、緻密層17は必ずしも必要ではなく、省略可能である。この場合、製造工程を短縮化することが可能となる。また、緻密層17とカラーフィルタ16との間に別の層、例えば段差を平坦化するための平坦化層等を挿入しても良く、この場合にはカラーフィルタ16と緻密層17との間の密着性を向上させることが可能となる。
(第4の実施形態:電子機器)
次に、上記した構成を用いた電気光学装置について説明する。図8(a)〜(c)は、上記した有機EL装置1を含む電気光学装置の斜視図であり、以下この図面を用いて説明する。図8(a)には、有機EL装置1を備えたモバイル型のパーソナルコンピュータ2000の構成を示す。パーソナルコンピュータ2000は、有機EL装置1と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。図8(b)には、有機EL装置1を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての有機EL装置1を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、有機EL装置1に表示される画面がスクロールされる。図8(c)に、有機EL装置1を備えた情報携帯端末PDA(Personal Digital Assisatnts)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての有機EL装置1を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が有機EL装置1に表示される。
なお、有機EL装置1が搭載される電子機器としては、図8(a)〜(c)に示すものの他、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した有機EL装置1が適用可能である。
第1の実施形態における電気光学装置としての有機EL装置の概略構成図。 (a)は第1の実施形態における赤(R)、緑(G)、青(B)の各色に対応する3つのドット領域を示す平面図、(b)は第1の実施形態におけるドット領域のE−E’線に沿う断面図、(c)は第1の実施形態における保護層を含む領域の拡大断面図。 第2の実施形態における電気光学装置としての有機EL装置の概略構成図。 (a)は第2の実施形態における赤(R)、緑(G)、青(B)の各色に対応する3つのドット領域を示す平面図、(b)は第2の実施形態におけるドット領域のE−E’線に沿う断面図、(c)は第2の実施形態における緻密層を含む領域の拡大断面図。 (a)〜(c)は、第3の実施形態にかかる製造工程を説明するための模式断面図。 (a),(b)は、第3の実施形態にかかる製造工程を説明するための模式断面図。 反応性スパッタリング装置の模式断面図。 (a)〜(c)は、有機EL装置を含む電気光学装置の斜視図。
符号の説明
A…ドット領域、1…有機EL装置、4a…第1基板、4b…第2基板、10…基板本体、11…発光層、12…対向電極、12a…電極本体部、12b…補助電極、13…保護層、14…回路素子部、15…基板本体、16…カラーフィルタ、17…緻密層、18…密着層、101…走査線、102…信号線、103…共通給電線、110…有機機能層、111…画素電極、112…隔壁、112H…開口部、122…第1の薄膜トランジスタ、123…第2の薄膜トランジスタ、126…反射層、144b…層間絶縁層、144c…層間絶縁層、200…反応性スパッタリング装置、201…プラズマ生成室、202…排気系、203…磁場発生コイル、204…マイクロ波導入窓、205…プラズマ発生ガス供給部、206…成長室、207…珪素ターゲット、208…RF−DC電源、210…反応ガス供給部、2000…パーソナルコンピュータ、2001…電源スイッチ、2002…キーボード、2010…本体部、3000…携帯電話機、3001…操作ボタン、3002…スクロールボタン、4000…情報携帯端末、4001…操作ボタン、4002…電源スイッチ。

Claims (11)

  1. 光を射出する光射出素子と、
    前記光射出素子の光路中に配置される、屈折率Naを有する層Laと、
    前記光射出素子の光路中に配置され、前記光射出素子と協働して、前記層Laを挟む領域に位置する、屈折率Nbを有する層Lbと、
    前記光射出素子の光路中に配置され、前記層Laと前記層Lbとの間に位置する層Lcと、を含み、
    前記層Lcの屈折率は、光の進行方向に対して連続的に変化しており、かつ前記層Lcの屈折率は、前記層Laと密接する領域での屈折率NLaと、前記層Lbと密接する領域での屈折率NLbの値が、前記光射出素子が射出する光の少なくとも一部の波長に対して、
    (Na−Nb)2/(Na+Nb)2≧(Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×(Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2
    の式を満たすことを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置であって、前記層Lcは、前記層Lcを構成する物質の組成が光の進行方向に対して連続的に変化していることを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項2に記載の電気光学装置であって、前記層Lcは、前記層Laまたは前記層Lbの、少なくともいずれか片方と比べ、高いガスバリア性を有する物質で構成されることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気光学装置であって、前記光射出素子は有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子であることを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項4に記載の電気光学装置であって、前記層Lcを構成する物質に窒化珪素、酸化珪素、または窒化酸化珪素の少なくとも一つを用いており、前記層Lcの組成は、光の進行方向に対して窒素量が連続的に変化していることを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項5に記載の電気光学装置であって、前記層Lcは、少なくとも片面が前記層Lcよりも低いヤング率を有する有機物層と密接していることを特徴とする電気光学装置。
  7. 光を射出する光射出素子と、
    前記光射出素子の光路中に配置される、屈折率Naを有する層Laと、
    前記光射出素子の光路中に配置され、前記光射出素子と協働して、前記層Laを挟む領域に位置する、屈折率Nbを有する層Lbと、
    前記光射出素子の光路中に配置され、前記層Laと前記層Lbとの間に位置する、構成材として窒化珪素または窒化酸化珪素の少なくともいずれかひとつを含む層Lcと、を有し、
    前記層Lcの屈折率と正の相関を持つ窒素含有量は、光の進行方向に対して連続的に変化しており、前記層Laと密接する領域の屈折率をNLa、前記層Lbと密接する領域の屈折率をNLb、前記層Lcの最大窒素濃度を有する領域の屈折率をNmaxとした場合、前記光射出素子が射出する光の少なくとも一部の波長に対して、
    (Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×((Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2)≧(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2+(1−(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2)×((Nb−Nmax)2/(Nb+Nmax)2
    の式を満たすことを特徴とする電気光学装置。
  8. 光を射出する光射出素子の光路中に配置される屈折率Naを有する層Laを製造する工程と、
    前記層Laと密接し、前記層La側では屈折率NLaを有し、前記層Laと対向する領域では屈折率NLbを有する層Lcを形成する工程と、
    前記層Laと、前記層Lcを挟んで対向する面で前記層Lcと密接する、屈折率Nbを有する層Lbを形成する工程と、を含み、
    前記層Lcの屈折率は、光の進行方向に対して連続的に変化しており、かつ前記層Lcの屈折率は、前記層Laと接する領域での屈折率NLaと、前記層Lbと接する領域での屈折率NLbに対して、前記光射出素子が射出する光の少なくとも一部の波長に対して、
    (Na−Nb)2/(Na+Nb)2≧(Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×(Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2
    の式を満たすことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  9. 光を射出する光射出素子の光路中に配置される屈折率Naを有する層Laを製造する工程と、
    前記層Laと密接し、前記層La側では屈折率NLaを有し、前記層Laと対向する領域では屈折率NLbを有する層Lcを形成する工程と、
    前記層Laと、前記層Lcを挟んで対向する面で前記層Lcと密接する、屈折率Nbを有する層Lbを形成する工程と、を含み、
    前記層Lcの窒素含有量は、光の進行方向に対して連続的に変化しており、前記層Laと密接する領域の屈折率をNLa、前記層Lbと密接する領域の屈折率をNLb、前記層Lcの最大窒素濃度を有する領域の屈折率をNmaxとした場合、前記光射出素子が射出する光の少なくとも一部の波長に対して、
    (Na−NLa)2/(Na+NLa)2+(1−(Na−NLa)2/(Na+NLa)2)×((Nb−NLb)2/(Nb+NLb)2)≧(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2+(1−(Na−Nmax)2/(Na+Nmax)2)×((Nb−Nmax)2/(Nb+Nmax)2
    の式を満たすことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  10. 請求項8または9に記載の電気光学装置の製造方法であって、前記層Lcを構成する物質に窒化珪素、酸化珪素、または窒化酸化珪素の少なくとも一つを用いており、前記層Lcは、珪素をターゲットとしたスパッタ法を用い、雰囲気ガスとして酸素と窒素の混合ガス(片方が0の場合を含む)の酸素と窒素の分圧比を連続的に変えることで、窒化珪素、酸化珪素、または窒化酸化珪素の組成を連続的に変えていることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  11. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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