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JP2009200315A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

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JP2009200315A JP2008041449A JP2008041449A JP2009200315A JP 2009200315 A JP2009200315 A JP 2009200315A JP 2008041449 A JP2008041449 A JP 2008041449A JP 2008041449 A JP2008041449 A JP 2008041449A JP 2009200315 A JP2009200315 A JP 2009200315A
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Abstract

【課題】薄膜トランジスタを印刷法を用いて作製する場合、第1の電極と第2の電極のあわせ精度が問題となる。ホトリソグラフィで作製すれば、各層のホトマスクが必要となりコストが増大する。
【解決手段】本願発明の骨子は、基板上に、ゲートパターン用ホトマスクでの露光により形成されたレジストパタンを用いてゲート形状の加工のみならず、ソース・ドレイン電極の加工を、リフトオフを用いて行う。こうして、ソース・ドレイン電極とゲート電極の位置合わせが施される。
【選択図】図1

Description

本願発明は、有機半導体材料や酸化物半導体材料を用いた薄膜トランジスタ(TFT)を含む半導体装置の製造方法に関し、特に、一つのホトマスクを使用することのみで、第1の電極と、一対の第2及び第3の電極とを位置あわせすることが可能な半導体装置の製造方法に関する。
従来、有機薄膜トランジスタ(有機TFT)を形成する際の膜の形成方法において、印刷製法にて作製する場合の各種パターンの合わせずれの問題を回避する手段として、ホトリソグラフィのメリットと印刷法のメリットとを組み合わせるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、有機半導体材料でTFTを作製する方法として、ゲートパターニングを行い、酸化するのみでゲート絶縁膜まで加工してしまうものがあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−269709号公報 特開2004−349292号公報
近年、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)装置を有する表示装置の様々な研究開発が行われている。このTFTは、低消費電力・省スペースであるため、携帯電話、ノートパソコン、PDAなどの携帯装置の表示装置駆動用トランジスタとして使用され始めている。このようなTFTは、結晶質シリコンや非晶質シリコンを代表とする無機半導体材料により大部分が作製されている。これは、従来の半導体装置の製造工程・製造技術を用いて作製できるためである。しかしながら、半導体製造工程を用いる場合、半導体膜形成時の処理温度が350℃以上になるため形成できる基板に制約がある。特に、プラスチックに代表されるフレキシブルな基板は、耐熱温度が200℃以下のものが多く通常の半導体製造工程を用いた無機半導体材料のTFT作製は困難である。
この問題に対して、最近、低温で作製可能な、有機半導体材料や酸化物半導体材料を用いたTFT装置(以下、有機TFT、酸化物TFTなどを含む総称とする)の研究開発が進められている。有機TFT、酸化物TFTは、有機半導体膜が低温形成可能であるため、プラスチックなどの耐熱性の低い基板上への形成も可能となる。そのため、従来に無いフレキシブルな新デバイスの作製が可能となる。
有機TFTを形成する際の膜の形成方法としては、材料に依って、インクジェットなどの塗布・印刷法、回転塗布法、スプレー法、転写法、蒸着法、ディッピング法、キャスト法等の中から最適な方法が用いられている。例えば有機半導体材料の場合は、ペンタセン誘導体等の低分子化合物は蒸着法等で成膜されており、ポリチオフェン誘導体等の高分子化合物は、溶液から成膜される。印刷製法にて作製する場合には、各種パターンの合わせずれの問題があり、印刷では精度が20μm程度である。この程度の合わせ精度では、電極間で寄生容量が起きてしまう。これを回避する手段として有機薄膜トランジスタを有する半導体装置の製造方法に関する例があり、例えば、上記特許文献1などをあげることが出来る。この例では、ホトリソグラフィのメリットと印刷法のメリットを組み合わせている。
最近では、インクジェット、マイクロディスペンス、転写法などに代表される塗布・印刷工程を用いることによって、無駄なく少量の有機半導体材料でTFTのチャネル部を作製することで、更なる低価格化を進める研究開発が行われている。加えて、電極や配線部も塗布・印刷により作製する研究開発も行われ始めている。更に、ゲート材料とゲート絶縁膜の組み合わせも種々報告されている。例えば、ゲートパターニングを行い、酸化するのみでゲート絶縁膜まで加工してしまう例として上記特許文献2なども報告されている。
上述の様に、塗布・印刷技術の欠点を補うために、いわゆる裏面露光を用いた方法もあるが、この方法では、透明基板と、透明なゲート絶縁膜が必要となってくる。これらの材料にはある制限が有る。例えば、前記各部材の透明性が市販されている感光性材料の感光波長と合わない場合もある。この場合、これらの透明性に併せた感光性材料の開発も必要となってくる。そのため、一般的には通常複数枚のホトマスクを用いてのホトリソグラフィとなる。従って、印刷での低コストといったメリットが生かせなくなり、コスト的に飛躍的に高くなってしまう。
マスク数を減らすために、前記特許文献2の場合ように、ゲート絶縁膜を酸化で作りこむ方法も開示されている。しかし、この方法でも、その他の部材全て、ホトリソグラフィ加工を行うため、各層毎にマスクが必要であり、せいぜい、ゲート絶縁膜加工の一枚のマスクを減らせるのみである。
このような諸問題に対して、本願発明の目的は、塗布・印刷法を用いて、基板上に、第1の電極と第2及び第3の電極の位置合わせがなされた、高性能TFTを製造する方法を提供する事にある。
本願発明は、ホトマスク1枚使用することで、第1の電極と、一対の第2及び第3の電極の、位置あわせを実現するものである。従って、本願発明は、薄膜半導体層を用いた電界効果型トランジスタの製造に極めて有用である。又、本願発明は、ホトリソグラフィ技術と塗布或いは印刷法を用いて、例えば、フレキシブル基板上に、高性能なTFTを作製する方法を提供することが出来る。
(1)本願発明の基本形態は次の通りである。即ち、
基板上に、第1の導電膜と第1の絶縁膜とが積層される工程と、
前記積層上に、ホトレジスト膜が形成される工程と、
第1の電極に対応して、前記ホトレジスト膜が加工される工程と、
加工された前記ホトレジスト膜を用いて、前記第1の導電膜と前記第1の絶縁膜の積層体が、第1の電極と第1の絶縁膜との積層体に加工される工程と、
前記第1の電極の一対の側壁に、第2の絶縁膜が形成される工程と、
前記一対の側壁に形成された第2の絶縁膜の側部及び前記第1の電極と第1の絶縁膜との積層体上に、第2及び第3の電極用の第2の導電膜(電極材料膜)が塗布(或いは印刷)によって形成される工程と、
前記第1の絶縁膜上のホトレジスト膜が除去されて、当該第1の絶縁膜上の第2及び第3の電極用の第2の導電膜が除去されて、前記第2及び第3の電極が形成される工程と、
前記第2及び第3の電極に接し且つ前記第1の絶縁膜上を覆って半導体材料が、塗布(印刷をも含む塗布)される工程と、を有する半導体装置の製造方法である。尚、本願明細書において、「塗布」なる用語は「印刷」をも含む包括的な意味として用いる。これらの具体的な方法は後述される。わけても、印刷によると、材料の使用量をパターンに対する必要量に抑えることが出来る。
本願発明の第2の形態は、即ち、電界効果型TFTが製造される形態である。即ち、前記第1の電極がゲート電極であり、前記第2及び第3の電極が各々ソース或いはドレイン電極であり、前記第1の絶縁膜がゲート絶縁膜であることを特徴とする前記第1形態の半導体装置の製造方法である。
本願発明の第3の形態は、前記第1の導電膜と絶縁膜とが積層される工程は、前記第1の導電膜が陽極酸化によって形成されることを特徴とする前記第1形態の半導体装置の製造方法である。
本願発明の第4の形態は、前記第1の電極の一対の側壁に第2の絶縁膜が形成される工程は、前記第1の電極の一対の側壁が陽極酸化によって形成されることを特徴とする前記第1形態の半導体装置の製造方法である。
尚、これらの第2、第3及び第4の形態を、適宜合わせ実施することは当然可能であり、極めて有用である。尚、ここで、酸化膜の形成に陽極酸化を用いる場合、この陽極酸化によって酸化されては困る箇所、例えば、コンタクト部などには、酸化防止の方法を処置しておくことが必要なことはいうまでもない。各種本願発明の諸形態においても事情は同様である。以下の実施例3において、その具体例が示される。
更に、本願発明は、半導体装置の回路構成によって、各種具体的形態に適用することが可能である。半導体装置がマトリクス状に配置された例、並びに2つの半導体装置が相互に接続された例を例示すれば、次の通りである。
即ち、前者は、前記第1の電極と、この上部の前記第1の絶縁膜と、前記第1の電極の一対の側面に形成された前記第2の絶縁膜と、この両側部に設けられた前記第2及び前記第3の電極と、前記第2及び前記第3の電極に接し且つ前記第1の絶縁膜上を覆って設けられた前記半導体膜との組で構成される半導体装置が、マトリクス条に複数個配置された形態を有する。
そして、この場合、マトリクス条に配置の行又は列の、各半導体装置の第1の電極が前記第1の導電膜になる配線で接続されており、且つ、前記の基本工程における、前記第2及び第3の電極が形成される工程の後に、前記マトリクス条に配置の列又は行の各半導体装置の、第2或いは第3の電極が第3の導電膜で接続される工程を用いることが有用である。この第3の導電膜は、前記第2の導電膜と同様の方法によって形成することが実際的である。
更に、後者は、前記第1の電極と、この上部の前記第1の絶縁膜と、前記第1の電極の一対の側面に形成された前記第2の絶縁膜と、この両側部に設けられた前記第2及び前記第3の電極と、前記第2及び前記第3の電極に接し且つ前記第1の絶縁膜上を覆って設けられた前記半導体膜との組で構成される半導体装置が、少なくとも2つ配置された形態を有する。
そして、この場合、前記の基本工程における、前記第1の電極と前記第1の絶縁膜との積層体に加工される工程の後に、前記2つの半導体装置の第1の半導体装置の前記積層体に接続する第4の導電膜を形成する工程、且つ、
前記第2及び第3の電極が形成される工程の後に、前記2つの半導体装置のうちの第1の半導体装置に接続する前記第4の導電膜と、前記2つの半導体装置のうちの第2の半導体装置の前記第2或いは第3の電極とを接続する第5の導電膜を形成する工程を用いることが有用である。前記第4の導電膜の形成は、前記第2の導電膜と同様の方法によって形成することが実際的である。
尚両者の具体例は後述される。
前記塗布(即ち、印刷をも含む塗布)がなされる半導体材料は、有機半導体材料が代表的なものである。より具体的な材料は後述される。更に、本願発明は、当該半導体材料として、酸化物半導体材料或いはシリコン含有半導体材料なども、用いることが出来る。
尚、前記塗布(即ち、印刷をも含む塗布)法は、インクジェット法、マイクロディスペンス法、転写法、スクリーン塗布・印刷法、スリットコート法、スプレーコート法、キャピラリコート法、ディップ法、回転塗布法のうち1種類、もしくは複数種類を使用することが出来る。
本願発明の、TFT製造の代表的な具体的形態のプロセスフローが、図1に例示される。その骨子は、基板上に陽極酸化可能な第1の導電膜(本例ではゲート膜)の材料を成膜し、表面を陽極酸化し、第1の絶縁膜を形成する。この上に、レジストを塗布し、その後ホトリソグラフィを用いてゲートパターン形状にレジストを加工する。そのパタンを用いて第1の絶縁膜(本例では陽極酸化膜)と第1の導電膜(本例ではゲート膜)の加工を行う。続いて、ソース・ドレイン材料を印刷により必要部分に塗布する。そして、残存するゲート・パターンレジストを用いて、リフトオフを行う。最後に、半導体材料をゲート直上に印刷する事によって、第1の電極(本例ではゲート電極)と一対の第2及び第3の電極(本例ではソース・ドレイン電極)とのあわせずれの無い高性能なTFTを製造することが出来る。より具体的には、以下の「発明を実施するための最良の形態」の欄にて詳述される。
本願発明によれば、ホトマスク1枚使用するだけで、第1の電極と、一対の第2及び第3の電極の、位置あわせの加工を実現することが出来る。
本願発明の諸形態を具体的に説明するに先立って、本願発明の主な形態並びに使用する具体的材料等につき更に詳細に説明する。
本願発明の骨子をTFTの具体例を用いて説明すれば、次の通りである。即ち、所定の基板上に、ゲートパターン用ホトマスクでの露光により形成されたレジストパターンを用いてゲート形状の加工のみならず、ソース・ドレイン電極の加工をリフトオフを用いて行う。こうして、ソース・ドレイン電極とゲート電極の合わせが施される。この場合、TFTではフレキシブル基板を用いることが有用であり、TFTのより広範な応用が可能となる。
TFTの製造工程の代表的なフローは、上述した図1の工程である。
・図1の(a)
(1)基板上に、第1の導電膜(ゲート電極の材料膜)と第1の絶縁膜(加工後、ゲート絶縁膜となる)とを積層する工程。この工程の第1の絶縁膜は前記第1の導電膜の表面を陽極酸化によって形成することが、実際的で好適である。
・図1の(b)
(2)その上にホトレジスト膜を形成し、所望形状(TFTの場合、ゲート電極の形状)に加工する工程。この加工は、通例、ホトマスクを用いての露光、そして現像でなされる。
TFTの高性能化の為、ゲート電極の加工は、ホトレジスト膜のパターニングによる加工が好ましい。即ち、本願発明における基本形状の高精度の加工が可能である。尚、上述のレジストパターンの為の、ホトレジストとしては、ポジ型、ネガ型の両者を原理的に用いることが出来る。一般的には、レジスト除去の容易さの観点からポジ型の方が、本願発明の目的には好ましい。
(3)この加工されたホトレジストパタンを用いて、前記第1の導電膜と第1の絶縁膜との積層体が、第1の電極(TFTの場合、ゲート電極に相当する)と第1の絶縁膜(TFTの場合、ゲート絶縁膜に相当する)の積層体に加工される。
・図1の(c)
(4)前記第1の電極の対向する一対の側壁に、第2の絶縁膜が形成される工程。
この第2の絶縁膜は、前記第1の電極と、後の工程で形成される第2及び第3の電極(TFTの場合、ソース電極及びドレイン電極に相当する)との絶縁を図るものである。
第1の電極の対向する一対の側壁への第2の絶縁膜の形成は、陽極酸化による酸化物膜の形成或いは絶縁物膜の塗布による形成などを用いることが出来る。第1の電極の対向する一対の側壁への第2の絶縁膜の形成が、前記第1の電極の陽極酸化によることが実用的に好ましい。陽極酸化の方法自体は通例の方法で十分である。即ち、陽極酸化用溶液に、陽極酸化したい金属部を対向電極(通例、Pt電極が用いられる)と対向し、電圧印加、更に電流を通電してなされる。
この陽極酸化の方法は基板等が加熱する必要がない。従って、比較的耐熱性の低い基板材料、例えば、プラスチック基板等、有機高分子材料のものをも用いることが出来る。従って、本願発明は、例えば、フレキシブル基板を用いることを可能とする。
・図1の(d)
(5)第2及び第3の電極領域と第1の電極パターン領域上に、当該第2及び第3の電極用材料を塗布(即ち、印刷をも含む塗布)にて、パターンが形成される工程。
・図1の(e)
(6)第1の電極上のホトレジストを除去して、当該第1の電極上の第2及び第3の電極用材料が除去される工程。この工程は、リフトオフと通称される。こうして、第2及び第3の電極(TFTではソース・ドレイン電極)が形成される。
・図1の(f)
(7)塗布(即ち、印刷をも含む塗布)可能な半導体材料層が、前記第2及び第3の電極間(ソース−ドレイン電極間)に塗布或いは印刷される工程。当然、各半導体材料によって定められた加熱処理がなされる。この半導体層が当該半導体装置の母材となる。
こうして、パターン形成用マスクが一枚のみで、第1の電極(TFTの場合、ゲート電極に相当)と第2及び第3の電極(TFTの場合、ソース・ドレイン電極に相当)の位置あわせが可能となる。
前記塗布法(即ち、印刷をも含む塗布)は、インクジェット法、マイクロディスペンス法、転写法、スクリーン塗布・印刷法、スリットコート法、スプレーコート法、キャピラリコート法、ディップ法、回転塗布法などが代表的な例である。本願発明の目的に、諸部分の形成に、これらの内の少なくとも一つを用いるのが、実際的である。
次に、本願発明に使用する具体的材料等につき説明する。
尚、前記フレキシブル基板の代表例は、金属薄膜シート、フレキシブルな樹脂製シートいわゆるプラスチックフィルムである。金属薄膜シートの場合は、デバイス作製に適用するためには表面が絶縁処理されている必要がある。プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルイミド、ポリエテールスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアクリレート、ポリイミド、ポリカーボネイト、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート等を例としてあげることが出来る。前述したように、プラスチックフィルムはフレキシブルに曲がる特徴を有する。装置のフレキシブルな特徴を要請される各種応用に有利である。また、これら基板表面に処理を施し、印刷パターンの形成を補助しても良い。金属基板を用いる場合は、当該金属の表面に絶縁物コートがなされる。例えば、アルミニウム板やステンレス板などの表面に絶縁物コートがなされる。
上記第1の電極材料(TFTでのゲート電極材料)としては、アルミニウム、タンタルなどに代表される陽極酸化が可能な金属を挙げることが出来る。
又、第2及び第3の電極材料(TFTでのソース・ドレイン電極材料)としては、金属ナノ微粒子溶液、導電性高分子溶液など導電材料溶液が挙げられる。金属ナノ微粒子材料としては、中心に金属核を持ち、それを覆うように有機化合物が結合している形態をとる。中心金属核の代表例としては、金、銀、銅、白金、ニッケル、パラジウムなどが上げられる。核としては、これらの金属の一種類、もしくは複数種類が混合していても良い。金属核と有機化合物の結合部は、窒素、硫黄、酸素原子が代表例となる。有機化合物の部分は、直鎖状の炭化水素もしくは環状炭化水素であり、置換基を有しても良い。これらの金属ナノ微粒子は溶媒中に分散して液体材料を形成でき、印刷可能なインクとなる。更には、導電性高分子溶液なども塗布或いは印刷用材料として用いることが出来る。最終的に、こうした金属微粒子溶液は、加熱されて金属化(メタル化)される。このメタル化は、酸化することや、ハロゲン・ガスに暴露することによってもなされ得る。
上記有機半導体材料としては、ペンタセン、ルブレンに代表されるポリアセン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリエチレンビニレン誘導体、ポリピロール誘導体、ポリイソチアナフテン誘導体、ポリアニリン誘導体、ポリアセチレン誘導体、ポリジアセチレン誘導体、ポリアズレン誘導体、ポリピレン誘導体、ポリカルバゾール誘導体、ポリセレノフェン誘導体、ポリベンゾフラン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリインドール誘導体、ポリピリダジン誘導体、ポルフィリン誘導体、金属フタロシアニン誘導体、フラーレン誘導体、又、これらの繰り返し単位を2種類以上混合したポリマーもしくはオリゴマーなど例としてあげることが出来る。又、必要に応じてこれらの有機半導体材料にドーピング処理を施しても良い。また、有機半導体トランジスタ性能を向上させるために、有機半導体を印刷する以前の工程により、有機半導体と基板の接着面に表面処理を施しても良い。又、必要ならこれらの有機半導体を積層しても良い。
又、酸化物半導体材料の例としては、ZnO、InGaZnO(インジウムガリウムジンクオキサイド)等をあげることが出来る。
次に、本願発明の幾つかの実施例について具体的に説明する。実施例において、使用したインクジェット印刷装置は、位置精度、描画線幅最小値共に20μmであったため、ゲート電極線幅は20μm以上とした。
<実施例1>
本例は有機半導体を用いた薄膜トランジスタ装置の例である。図2A、2Bから図9A、9Bまでは、この例を製造工程順に示した薄膜トランジスタ装置の断面図及び上面図である。本例は、ゲート・パターンマスク一枚を用いて、第1の電極(本例ではゲート電極に相当する)と第2及び第3の電極(本例ではソース・ドレイン電極に相当する)の位置合わせを行う例である。図番の末尾が「B」である各図は平面図、図番の末尾が「A」である各図は上記平面図のそれぞれにおける線A―A’での断面図である。以下、本願明細書における製造工程順に示した装置の平面図及び断面図では、図2A、2Bから図9A、9Bまで、および図17A、17Bから図25A、25Bまでは、図番の末尾が「A」である各図は断面図、図番の末尾が「B」である各図は平面図を示すものとし、図10A、10Bから図16A、16Bまでは、図番の末尾が「A」である各図は平面図、図番の末尾が「B」である各図は断面図を示すものとする。
(1)基板1上に、第1の導電膜(ゲート電極の材料膜)と絶縁膜(加工後、ゲート絶縁膜となる)とを積層し、その上にホトレジスト膜を形成する。
即ち、基板として有機化合物であるポリカーボネイトを用い、基板1上にスパッタにより、第1の電極となるアルミニウム2を100nmの厚みに成膜した。この後、陽極酸化法により、アルミニウムの表面の30nmを酸化し、第1の絶縁膜であるアルミナ膜3を形成した。このアルミナ膜3は第1の絶縁膜、即ち、当該TFTではゲート絶縁膜となる。その後、i線用レジスト4を1μm塗布し100℃で2分間焼成を行った(断面図:図2A、平面図:図2B)。
尚、勿論、第1の絶縁膜3を堆積法等によって形成しても良い。以下の各実施例においても、同様である。
(2)ホトレジスト膜を所望形状(TFTの場合、ゲート電極の形状)に加工する。
即ち、ホトマスク5(本例ではゲートパターン用)を用いて、ホトレジスト4を高圧水銀灯からのi線6で露光した(断面図:図3A、平面図:図3B)。基板を100℃で2分間加熱し、テトラメチルアンモニウム2.38w%水溶液で現像を行なう。更に、水洗を施し、第1の電極のパターン(ゲート電極のパターンに相当)加工されたレジストパターン4を得た(断面図:図4A、平面図:図4B)。
(3)この加工されたホトレジストパターンを用いて、前記第1の導電膜と前記第1の絶縁膜との積層体が、第1の電極2(TFTの場合、ゲート電極に相当する)と第1の絶縁膜3(TFTの場合、ゲート絶縁膜に相当する)の積層体に加工される。
即ち、テトラメチルアンモニウム2.38w%水溶液で、アルミナ層3とアルミニウム層2をウエットエッチングし、ゲートパターン形状を得た(断面図:図5A、平面図:図5B)。
(4)前記第1の電極2の対向する一対の側壁に、第2の絶縁膜21、22が形成される。
即ち、パターン加工された第1の電極(本例ではアルミニウム層)2の側壁を陽極酸化した。こうして形成した第2の絶縁膜(本例では当該陽極酸化膜)21、22と基板1とに囲まれた第1の電極(本例ではアルミニウム)2のゲートパターンを得た(断面図:図6A、平面図:図6B)。
(5)第2及び第3の電極領域と第1の電極パターン領域上に、当該第2及び第3の電極用材料(7、71、72)を塗布(即ち、印刷をも含む塗布)にて、パターンが形成される。
即ち、金属ナノ微粒子溶液を必要部にインクジェット法を用いて印刷を行い、120℃で20分間加熱した(断面図:図7A、平面図:図7B)。本例で用いた、金属ナノ微粒子は、ブタンチオレートで表面を保護した金ナノ微粒子をトルエン溶液に分散させたものを使用した。金属ナノ微粒子の金属核の粒径は平均4nmであった。
(6)第1の電極2の上部のホトレジスト4を除去して、当該第1の電極上の第2及び第3の電極用材料7が、リフトオフによって除去される。こうして、第2及び第3の電極71、72が形成される。
即ち、テトラヒドロフランを用いて、レジスト4剥離を行うと共に、第1の電極2(本例ではゲート電極)の直上の金属7の剥離を行った(断面図:図8A、平面図:図8B)。この時点での第2及び第3の電極(本例ではソース及びドレイン電極)71、72の高さは100nmであった。尚、図8Aに見られるように、第2の絶縁膜21、22は、第1の電極2と、一対の第2及び第3の電極71、72との絶縁を図っている。
(7)塗布或いは印刷可能な半導体材料層が、前記第2及び第3の電極71、72間(本例では、ソース−ドレイン電極間)に、当該両電極71、72が半導体材料層8に接して、塗布(即ち、印刷をも含む塗布)される。
即ち、第1の電極2直上の、一対の第2及び第3の電極71、72の間に、有機半導体(Poly(3−hexylthiophene−2、5−diyl)Regioregular)のクロロホルム5%溶液を用いインクジェット印刷法によりチャネル部となる半導体層8を印刷し、120℃5分間熱処理を行った(断面図:図9A、平面図:図9B)。チャネル部となる半導体層8の厚さは、5μmであった。
このトランジスタの移動度を求めたところ、0.085cm/Vsとなった。この値は、上下部両電極相互の位置ずれないと考えられる有機薄膜トランジスタの特性である。また、基板の反りや歪みも無く、パターン形成前とまったく同じ状態であった。
以下に、上記実施例の各部材を変更した例について説明する。
[ゲート電極材料について]
実施例1におけるアルミニウムを、タンタルにし、同様にトランジスタを作製したところ、移動度0.08cm/Vsとなり、なんら遜色の無いトランジスタを得ることが出来た。
[基板について]
実施例1における基板を珪素化合物であるガラス基板とする以外は、全て実施例1と同様に行い有機薄膜トランジスタを形成した。このトランジスタの移動度は、プラスチック基板と同等な0.105cm/Vsであった。
実施例1における基板を表面をポリイミドコーティングした紙を用いたとする以外は、全て実施例1と同様に行い有機薄膜トランジスタを形成した。このトランジスタの移動度は、プラスチック基板と同等な0.095cm/Vsであった。
前述した例えば、基板としてのプラスチックフィルムが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルイミド、ポリエテールスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアクリレート、ポリイミド、ポリカーボネイト、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート等の場合も同様の効果を得ることができる。
[導電性材料について]
実施例1における金ナノ微粒子を銀ナノ微粒子に代える以外はすべて実施例1と同様に行いトランジスタを形成した。このトランジスタの移動度は0.077cm/Vsであった。白金ナノ微粒子を用いた場合、移動度は0.1cm/Vs、銅ナノ微粒子の場合、移動度は0.08cm/Vsとなり、金ナノ微粒子使用時と同等の性能となった。前記各種材料において、例えば金と銀の仕事関数の差による特性上の差異はあるが、十分本願発明の目的を達成することが出来る。これらの材料中、金ナノ微粒子は、性能上、或いは合成の容易さ、更には保存安定性の諸側面から、最も有利な材料である。さらに、導電性高分子であるPEDOT/PSSの水溶液を用いたところ、移動度が0.115cm/Vsとなり、同等の性能を得た。
金属ナノ微粒子材料の中心金属核として、金、銀、銅、白金、ニッケル、或いはパラジウムなどを用いても、十分本願発明の目的を達することが出来る。核として、これらの金属の一種類、もしくは複数種類が混合していても良い。
[半導体材料について]
実施例1の(Poly(3−hexylthiophene−2、5−diyl)Regioregular)のクロロホルム溶液を、例えばエメラルディン塩をドープしたポリアニリン溶液に代える以外はすべて実施例1と同様に行い、トランジスタを形成した。このトランジスタの移動度は0.05cm/Vsであった。こうした例も、十分本願発明の目的を達することが出来た。
又、実施例1の有機半導体をPoly(styrenesulfonate)/poly(s,3−dihydrothieno−[3,4−b]−1,4−dioxin)の1.3wt%水溶液に変えてトランジスタを形成した。このトランジスタの移動度は0.078cm/Vsであった。この例はコスト的には若干有利である。
また、蒸着法を用いてペンタセンを使った場合は、移動度は0.15cm/Vsとなった。この場合印刷法ではないが、一部分の置き換えのため、コスト的には大差が無かった。
また、半導体材料として、有機物ではなく、スパッタ成膜したZnOを用いた場合、移動度4.0cm/Vsとなった。又、半導体材料として、InGaZnO(インジウムガリウムジンクオキサイド)を用いた場合も、良好なTFTを提供することが出来る。更に、シリコン含有半導体をも用いることが出来る。
更に、半導体材料として、上述したペンタセン、ルブレンに代表されるポリアセン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリエチレンビニレン誘導体、ポリピロール誘導体、ポリイソチアナフテン誘導体、ポリアニリン誘導体、ポリアセチレン誘導体、ポリジアセチレン誘導体、ポリアズレン誘導体、ポリピレン誘導体、ポリカルバゾール誘導体、ポリセレノフェン誘導体、ポリベンゾフラン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリインドール誘導体、ポリピリダジン誘導体、ポルフィリン誘導体、金属フタロシアニン誘導体、フラーレン誘導体、又、これらの繰り返し単位を2種類以上混合したポリマーもしくはオリゴマーなどの例を用いても良好なTFTを提供することが出来る。
[絶縁膜について]
実施例1の図2A、2Bでアルミニウム上に形成する絶縁膜をエポキシ化ポリブタジエンの0.5%キシレン溶液を用いた場合、移動度は0.09cm2/Vsであった。この値は、実施例1の値とほぼ同等である。本例は、コスト的には若干有利である。
又、絶縁膜をポリヒドロキシスチレンの2%メチルアミルケトン溶液を用いた場合の移動度は0.07cm2/Vsであり、本発明の目的を達することが出来る。本例のポリヒドロキシスチレンは安価であり、安全溶剤のメチルアミルケトンが使用できるメリットがある。また、ポリイミドの3%メチルアミルケトン溶液を用いた場合の移動度は0.07cm2/Vsであり、本発明の目的を達することが出来る。
<実施例2>
本例は、実施例1と同様の手順で3×4のマトリックスにトランジスタを形成した例である。図10A、10Bから図16A、16Bまでに図示した。図番の末尾が「A」である各図は平面図、図番の末尾が「B」である各図は上記平面図における線A―A’での断面図である。
本例は、多数のトランジスタを並置して形成する形態であるが、各トランジスタの形成方法は、複数のトランジスタが同一工程で形成され、且つそれらに必要な接続がなされる以外、実施例1と同様である。従って、ここでは、相違する点を中心に説明する。尚、本例において用いられる各部位の材料は実施例1と同様である。
(1)基板1上に、第1の導電膜(ゲート電極の材料膜)2と絶縁膜(加工後、ゲート絶縁膜となる)3とを積層し、その上にホトレジスト膜を形成する。ここで、前記絶縁膜3は前記第1の導電膜2の陽極酸化によった。図10A、10Bがこの状態で、実施例1の図2B、2Aの状態に相当する。
(2)ホトレジスト膜を所望形状(ゲート電極の形状)に加工する。
(3)この加工されたホトレジストパターン4を用いて、前記第1の導電膜と第1の絶縁膜との積層体が、第1の電極2(ゲート電極)と第1の絶縁膜(ゲート絶縁膜)3の積層体に加工される。
この例では、図11Aに見られるように、トランジスタの3×4のマトリックスに対応して、ホトレジスト膜4の形状は、4−a、4−b、4−cの行と、4−1、4−2、4−3、4−4の列に対応して形成されている。更に、4−dの列は、必要に応じて、各行毎の接続などを行う部位が設けられている。
(4)前記第1の電極2の対向する一対の側壁に、第2の絶縁膜21、22が形成される(図12A、12B)。本例においても、第2の絶縁膜21、22の形成は、第1の電極2の陽極酸化によった。
(5)第2及び第3の電極領域と第1の電極パターン領域上に、当該第2及び第3の電極用材料を塗布にて、半導体材料層7、71、72が形成される(図13A、13B)。尚、列4−dの箇所はトランジスタが形成される箇所でないので、当然、半導体材料層は形成されない。
(6)第1の電極2上部のホトレジスト4を除去して、当該第1の電極2上の第2及び第3の電極用材料7が、リフトオフによって除去される。こうして、第2及び第3の電極71、72が形成される(図14A、14B)。
(7)本例では、4本のゲート配線110と3本の第3の導電膜(ここでは、信号配線)111で12個のトランジスタを結線している。尚、ゲート配線110は、直接図示されないが、上面図のゲート絶縁膜3の下部に存在するゲート電極2から延在する第1の導電膜で構成されている。
実施例1と異なる点は、図15Aで示したゲート配線110同士を分離する部分120を設けることと、第3の導電膜(ここでは、信号配線)111を用いて結線している点である。ゲート配線を分離する手順は、本実施例では、レーザー光照射により直接アルミニウム2を剥離した。レジストを全面塗布し、剥離する部分のみレーザー照射によりレジストを剥離し、アルカリ水溶液にてウエットエッチングを行っても良い。信号配線を形成する手順は、ソース・ドレイン電極を形成したものと同じ金ナノ微粒子溶液にて、ソース・ドレイン電極形成と同じ手順で作製した。各トランジスタ部の断面構造は図15Bに示す通りで、実施例1のそれと、基本的に同様である。
(8)塗布或いは印刷可能な半導体材料層8が、前記第2及び第3の電極71、72間(ソース−ドレイン電極間)に塗布される(図16A、16B)。
これらのトランジスタ一つ一つの性能を測定したところ、移動度が5%程度のばらつきであった。
尚、実施例2においても、実施例1において説明した、各部材の各種材料の変更によっても、本願発明の目的を十分達することが出来る。
<実施例3>
本例は、実施例1と同様の方法により有機半導体トランジスタTr1、Tr2の2個を形成し、片方のトランジスタのゲート電極と他方のソース電極を結線した例である。図17A、17Bから図25A、25Bまでに製造方法を示した。図番の末尾が「B」である各図は平面図、図番の末尾が「A」である各図は上記平面図における線A―A’での断面図である。本例によらず、本願発明においては、回路構成によって、トランジスタ相互の結線など種々の具体的形態を取り得ることはいうまでもない。
(1)基板1上に、第1の導電膜(ゲート電極の材料膜)2と絶縁膜(加工後、ゲート絶縁膜となる)3とを積層し、その上にホトレジスト膜を形成しする(断面図:図17A、平面図:図17B)。この製法自体は実施例1と同様である。
(2)ホトレジスト膜を所望形状(ゲート電極の形状)に加工する。
即ち、ホトマスク5(本例ではゲートパターン用)を用いて、ホトレジスト4を高圧水銀灯からのi線6で露光した(断面図:図18A、平面図:図18B)。基板を加熱し、ホトレジストの現像を行なう。更に、水洗を施し、第1の電極のパターン(ゲート電極のパターン)加工されたレジストパターン4を得た(断面図:図19A、平面図:図19B)。
(3)この加工されたホトレジストパターン4を用いて、第1の導電膜2と絶縁膜3との積層体が、第1の電極(ゲート電極)と第1の絶縁膜(ゲート絶縁膜)の積層体に加工される(断面図:図20A、平面図:図20B)。
(4)トランジスタの結線の為の第2の導電膜を形成する。
即ち、本実施例では、2つのトランジスタTr1、Tr2を結線するために、図20Bに示すように金ナノ微粒子溶液にて、第4の導電膜(結線用補助パターン)9を形成している。金の場合、陽極酸化されないため、ゲート側壁の陽極酸化時(図21A、21B)に、その表面は金属のままである。従って、図24A、24Bに示す二つのトランジスタの結線を行うときにゲートからの引き出し電極として使用することができる。この第2の導電体層の形成方法は、前述の第1の導電体層の形成方法と同様で十分である。又、陽極酸化されない金属材料としては、Au、Ag、Cu、Pt、Ni、Pdなどをあげることができ、これら金属の微粒子溶液を、同じ目的に用いることが出来る。更には、前述したようにこれらの金属を含む導電性高分子溶液をも用いることが出来る。又、図では、第2の導電膜の形状が、上面が楕円形であるが、形状はこれに限定されるものでないことはいうまでもない。
(5)前記第1の電極2の対向する一対の側壁に、第2の絶縁膜21、22が形成される(図21A、21B)。本例においても、第1の電極2の陽極酸化によった。
(6)第2及び第3の電極領域と第1の電極パターン領域上に、当該第2及び第3の電極用材料7、71、72が塗布される(図22A、22B)。
(7)第1の電極2上部のホトレジスト4を除去して、当該第1の電極3上の第2及び第3の電極用材料4が、リフトオフによって除去される。こうして、第2及び第3の電極71、72が形成される(図23A、23B)。この工程で、同時に第2の導電膜9の一部が除去されるが、当然、残存する第2の導電膜9と第1の導電膜2とは接続されている。
(8)第2の導電膜(結線用補助パターン)9を一方のトランジスタTr1のゲート電極2から引き出し、他方のトランジスタTr2の第2(或いは第3)の電極71に、配線12を用いて接続した。(図24A、24B)
(9)塗布可能な半導体材料層8が、前記第2及び第3の電極間(ソース−ドレイン電極間)に塗布される(図25A、25B)。
本実施例で作成した2つのトランジスタは、移動度が同じものが作製できた。
尚、実施例3においても、実施例1において説明した、各部材の各種材料の変更によっても、本願発明の目的を十分達することが出来る。
以上、本願発明を詳細に説明したが、有機半導体製造工程において、(1)印刷法により必要面積に必要材料を描き、(2)第1の電極と第2及び第3の電極の位置合わせの必要な部位は、第1の電極と第2及び第3の電極を自己整合して位置合せして作成する。この為、印刷法を用いて、絶縁膜を介して前記3つの電極が正確に位置合せされた電極基板を形成できる。加えて、本願発明の印刷法を用いれば最小限の面積に必要材料を用いるだけですみ、加えてゲートパターン用フォトマスク一枚だけで作製が可能となる。従って、製造コストが大幅に削減できる。
本願発明においては、すべての工程が低温形成できるため、基板がプラスチックなどのフレキシブルで、熱によって変形しえる熱可塑性を有する材質で形成されている場合にも、上部配線/電極を他の電極に対して自己整合して形成できる。このような基板は、例えば、フレキシブルな電子ペーパーのようなディスプレイを作る基板に好適である。
以上、本発明の上記各実施例によれば、ホトマスク1枚使用するだけで、第1の電極と、一対の第2及び第3の電極の、位置あわせの加工を実現することが出来る。そして、薄膜を用いた電界効果型トランジスタのゲート電極とソース・ドレイン電極のあわせを可能とする。そのため、上記各実施例の方法を用いて、塗布或いは印刷が可能な半導体材料を利用した電界効果型の薄膜トランジスタを提供することが出来る。更に、塗布或いは印刷が可能な半導体材料を用いることが可能でるとの観点から、上記各実施例はフレキシブル基板を用いることを可能とする。
このように、本発明の上記各実施例は、有機薄膜トランジスタ、酸化物トランジスタ、ならびに塗布或いは印刷可能な半導体材料をチャネル部に有する半導体装置の製造に用いて有用である。
以下、本願発明の主な形態を列挙すれば次の通りである。
(1)基板上に、第1の導電膜と絶縁膜とが積層される工程と、
前記積層上に、第1の電極に対応する前記ホトレジスト膜が形成される工程と、
加工された前記ホトレジスト膜を用いて、前記第1の導電膜と前記絶縁膜の積層体が、第1の電極と第1の絶縁膜との積層体に加工される工程と、
前記第1の電極の一対の側壁に第2の絶縁膜が形成される工程と、
前記一対の側壁に形成された第2の絶縁膜の両側部及び前記第1の電極と前記第1の絶縁膜との積層体上に、第2及び第3の電極用の第2の導電膜(電極材料膜)を塗布或いは印刷によって形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上のホトレジスト膜が除去されて、当該第1の絶縁膜上の第2及び第3の電極用の第2の導電膜が除去され、前記第2及び第3の電極が形成される工程と、
前記第2及び第3の電極に接し且つ前記第1の絶縁膜上を覆って、塗布或いは印刷可能な半導体材料を、塗布或いは印刷によって半導体膜を形成する工程と、を有する半導体装置の製造方法。
(2)前記第1の電極がゲート電極であり、前記第2及び第3の電極がソース或いはドレイン電極であり、前記第1の絶縁膜がゲート絶縁膜であることを特徴とする前項(1)に記載の半導体装置の製造方法。
(3)前記第1の導電膜と絶縁膜とが積層される工程は、前記第1の導電膜が陽極酸化によって形成されることを特徴とする前項(1)〜(2)に記載の半導体装置の製造方法。
(4)前記第1の電極の一対の側壁に第2の絶縁膜が形成される工程は、前記第1の電極の一対の側壁が陽極酸化によって形成されることを特徴とする前項(1)〜(3)に記載の半導体装置の製造方法。
(5)前項(1)に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記積層上に、第1の電極に対応する前記ホトレジスト膜が形成される工程では、第1の電極に対応する前記ホトレジスト膜がマトリクス条に複数個配置されて形成され、
且つ前記マトリクス条に配置の行又は列の、各半導体装置の第1の電極が前記第1の導電膜で接続されており、
且つ前記第2及び第3の電極が形成される工程の後に、前記マトリクス条に配置の列又は行の各半導体装置の、第2或いは第3の電極が第3の導電膜で接続する工程を有し、
前記第1の電極と、この上部の前記第1の絶縁膜と、前記第1の電極の一対の側面に形成された前記第2の絶縁膜と、この両側部に設けられた前記第2及び前記第3の電極と、前記第2及び前記第3の電極に接し且つ前記第1の絶縁膜上を覆って設けられた前記半導体膜との組で構成される半導体装置が、マトリクス条に複数個配置された形態を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(6)前項(1)に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記積層上に、第1の電極に対応する前記ホトレジスト膜が形成される工程では、第1の電極に対応する前記ホトレジスト膜が少なくとも2つ配置されて形成され、
前記第1の電極と前記第1の絶縁膜との積層体に加工される工程の後に、前記2つの半導体装置の第1の半導体装置の前記積層体に接続する第4の導電膜を形成する工程、且つ、
前記第2及び第3の電極が形成される工程の後に、前記2つの半導体装置のうちの第1の半導体装置に接続する前記第4の導電膜と、前記2つの半導体装置のうちの第2の半導体装置の前記第2或いは第3の電極とを接続する第5の導電膜を形成する工程を有し、
前記第1の電極と、この上部の前記第1の絶縁膜と、前記第1の電極の一対の側面に形成された前記第2の絶縁膜と、この側部に設けられた前記第2及び前記第3の電極と、前記第2及び前記第3の電極に接し且つ前記第1の絶縁膜上を覆って設けられた前記半導体膜との組で構成される半導体装置が、少なくとも2つ配置された形態を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(7)前記第4の導電膜の形成は、塗布(印刷を含む塗布法)によって形成することを特徴とする前項(6)に記載の半導体装置の製造方法。当該第4の導電膜は陽極酸化されない材料であることが好ましい。
(8)前記塗布(印刷を含む塗布法)がなされる半導体材料が、有機半導体であることを特徴とする前項(1)〜(7)に記載の半導体装置の製造方法。
(9)前記塗布或いは印刷がなされる半導体材料が、酸化物半導体であることを特徴とする前項(1)〜(7)に記載の半導体装置の製造方法。
(10)前記塗布(印刷を含む塗布法)がなされる半導体材料が、シリコン含有半導体であることを特徴とする前項(1)〜(7)に記載の半導体装置の製造方法。
(11)前記塗布(印刷を含む塗布法)法が、インクジェット法、マイクロディスペンス法、転写法、スクリーン塗布・印刷法、スリットコート法、スプレーコート法、キャピラリコート法、ディップ法、回転塗布法のうち1種類、もしくは複数種類を使用することを特徴とする前項(1)〜(10)に記載の半導体装置の製造方法。
本発明によるトランジスタ形成プロセスフローを示す図である。 本発明の実施例1のトランジスタの製造工程順に示した図2Bの平面図の線A―A’での断面図である。 本発明の実施例1のトランジスタの製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例1のトランジスタの製造工程順に示した図3Bの平面図の線A―A’での断面図である。 本発明の実施例1のトランジスタの製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例1のトランジスタの製造工程順に示した図4Bの平面図の線A―A’での断面図である。 本発明の実施例1のトランジスタの製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例1のトランジスタの製造工程順に示した図5Bの平面図の線A―A’での断面図である。 本発明の実施例1のトランジスタの製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例1のトランジスタの製造工程順に示した図6Bの平面図の線A―A’での断面図である。 本発明の実施例1のトランジスタの製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例1のトランジスタの製造工程順に示した図7Bの平面図の線A―A’での断面図である。 本発明の実施例1のトランジスタの製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例1のトランジスタの製造工程順に示した図8Bの平面図の線A―A’での断面図である。 本発明の実施例1のトランジスタの製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例1のトランジスタを有する半導体装置の製造工程順に示した図9Bの平面図の線A―A’での断面図である。 本発明の実施例1のトランジスタを有する半導体装置の製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例2のトランジスタを有する半導体装置の製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例2のトランジスタを有する半導体装置の製造工程順に示した図10Aの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例2のトランジスタの製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例2のトランジスタの製造工程順に示した図11Aの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例2のトランジスタの製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例2のトランジスタの製造工程順に示した図12Aの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例2のトランジスタの製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例2のトランジスタの製造工程順に示した図13Aの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例2のトランジスタの製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例2のトランジスタの製造工程順に示した図14Aの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例2の配線基板の製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例2の配線基板の製造工程順に示した図15Aの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例2の配線基板の製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例2の配線基板の製造工程順に示した図16Aの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した図17Bの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した図18Bの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した図19Bの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した図20Bの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した図21Bの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した図22Bの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した図23Bの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した図24Bの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した平面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した図25Bの平面図の線A−A’での断面図である。 本発明の実施例3の配線基板の製造工程順に示した平面図である。
符号の説明
1:基板、2:第1の導電膜(加工後、例えば、第1の電極(ゲート電極))、3:第1の絶縁膜(例えば、ゲート絶縁膜)、4:レジスト、5:ゲートパターン形成用ホトマスク、6:露光光、7:第2の導電膜、8:半導体膜、9:第4の導電膜(例えば、配線用補助パターン)、12:第5の導電膜(例えば、配線)、21、22:第2の絶縁膜、71、72:第2及び第3の電極(例えば、ソース及びドレイン電極)、110:ゲート配線、111:第3の導電膜(例えば、信号配線)、120:分離部。

Claims (17)

  1. 基板上に、第1の導電膜と第1の絶縁膜とが積層される工程と、
    前記積層上に、第1の電極に対応する前記ホトレジスト膜が形成される工程と、
    加工された前記ホトレジスト膜を用いて、前記第1の導電膜と前記第1の絶縁膜の積層体が、第1の電極と第1の絶縁膜との積層体に加工される工程と、
    前記第1の電極の一対の側壁に第2の絶縁膜が形成される工程と、
    前記一対の側壁に形成された第2の絶縁膜の側部及び前記第1の電極と前記第1の絶縁膜との積層体上に、第2及び第3の電極用の第2の導電膜が塗布によって形成される工程と、
    前記第1の絶縁膜上のホトレジスト膜が除去されて、当該第1の絶縁膜上の第2及び第3の電極用の第2の導電膜が除去され、前記第2及び第3の電極が形成される工程と、
    前記第2及び第3の電極に接し且つ前記第1の絶縁膜上を覆って、半導体材料を、塗布によって半導体膜を形成する工程と
    を有する半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記第1の導電膜と前記第1の絶縁膜とが積層される工程は、前記第1の導電膜が陽極酸化によって形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1において、
    前記第1の電極の一対の側壁に第2の絶縁膜が形成される工程は、前記第1の電極の一対の側壁が陽極酸化によって形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1において、
    前記塗布がなされる半導体材料が、有機半導体であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1において、
    前記塗布がなされる半導体材料が、酸化物半導体であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1において、
    前記塗布がなされる半導体材料が、シリコン含有半導体であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1において、
    前記半導体材料を塗布する工程が、インクジェット法、マイクロディスペンス法、転写法、スクリーン塗布・印刷法、スリットコート法、スプレーコート法、キャピラリコート法、ディップ法、回転塗布法のうち1種類、もしくは複数種類を使用してなされることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1において、
    前記第1の電極がゲート電極であり、前記第2及び第3の電極が、各々ソース或いはドレイン電極であり、前記第1の絶縁膜がゲート絶縁膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項8において、
    前記第1の導電膜と前記第1の絶縁膜とが積層される工程は、前記第1の導電膜が陽極酸化によって形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 請求項8において、
    前記第1の電極の一対の側壁に第2の絶縁膜が形成される工程は、前記第1の電極の一対の側壁が陽極酸化によって形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 請求項8において、
    前記塗布がなされる半導体材料が、有機半導体であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 請求項8において、
    前記塗布がなされる半導体材料が、酸化物半導体であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 請求項8において、
    前記塗布がなされる半導体材料が、シリコン含有半導体であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 請求項8において、
    前記半導体材料を塗布する工程が、インクジェット法、マイクロディスペンス法、転写法、スクリーン塗布・印刷法、スリットコート法、スプレーコート法、キャピラリコート法、ディップ法、回転塗布法のうち1種類、もしくは複数種類を使用してなされることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 請求項1において、
    前記積層上に、第1の電極に対応する前記ホトレジスト膜が形成される工程では、第1の電極に対応する前記ホトレジスト膜がマトリクス条に複数個配置されて形成され、
    且つ前記マトリクス条に配置の行又は列の、各半導体装置の第1の電極が前記第1の導電膜で接続されており、
    且つ、前記第2及び第3の電極が形成される工程の後に、前記マトリクス条に配置の列又は行の各半導体装置の、第2或いは第3の電極が第3の導電膜で接続する工程を有し、
    前記第1の電極と、この上部の前記第1の絶縁膜と、前記第1の電極の一対の側面に形成された前記第2の絶縁膜と、この側部に設けられた前記第2及び前記第3の電極と、前記第2及び前記第3の電極に接し且つ前記第1の絶縁膜上を覆って設けられた前記半導体膜との組で構成される半導体装置が、マトリクス条に複数個配置された形態が形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 請求項1において、
    前記積層上に、第1の電極に対応する前記ホトレジスト膜が形成される工程では、第1の電極に対応する前記ホトレジスト膜が少なくとも2つ配置されて形成され、
    前記第1の電極と前記第1の絶縁膜との積層体に加工される工程の後に、前記2つの半導体装置の第1の半導体装置の前記積層体に接続する第4の導電膜を形成する工程を有し、
    前記第2及び第3の電極が形成される工程の後に、前記2つの半導体装置のうちの第1の半導体装置に接続する前記第4の導電膜と、前記2つの半導体装置のうちの第2の半導体装置の前記第2或いは第3の電極とを接続する第5の導電膜を形成する工程を有し、
    前記第1の電極と、この上部の前記第1の絶縁膜と、前記第1の電極の一対の側面に形成された前記第2の絶縁膜と、この側部に設けられた前記第2及び前記第3の電極と、前記第2及び前記第3の電極に接し且つ前記第1の絶縁膜上を覆って設けられた前記半導体膜との組で構成される半導体装置が、少なくとも2つ配置された形態が形成される
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 請求項16において、
    前記第4の導電膜の形成は、塗布によって形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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