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JP2009260391A - Iii族窒化物半導体層貼り合わせ基板および半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

Iii族窒化物半導体層貼り合わせ基板および半導体デバイスの製造方法 Download PDF

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JP2009260391A JP2009182430A JP2009182430A JP2009260391A JP 2009260391 A JP2009260391 A JP 2009260391A JP 2009182430 A JP2009182430 A JP 2009182430A JP 2009182430 A JP2009182430 A JP 2009182430A JP 2009260391 A JP2009260391 A JP 2009260391A
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Akihiro Yago
昭広 八郷
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】高特性の半導体デバイスを製造することができるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法、およびIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板を含む半導体デバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】本III族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法は、III族窒化物半導体層20と下地基板10とを、それぞれの貼り合わせ面12cを活性化させて接合することにより、貼り合わせる工程を含むIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1の製造方法であって、III族窒化物半導体層20の熱膨張係数と下地基板10の熱膨張係数との差が4.5×10-6-1以下であり、下地基板10の熱伝導率が50W・m-1・K-1以上であることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、III族窒化物半導体層と下地基板とが貼り合わされているIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法およびかかる貼り合わせ基板を含む半導体デバイスの製造方法に関する。
III族窒化物半導体を用いた半導体デバイスは種々の方法で形成されている。一つの方法は、III族窒化物半導体と化学組成が異なるが熱膨張係数の差が小さいSi、SiC、サファイアなどの異種基板上に、MOCVD(有機金属化学堆積)法、MBE(分子線エピタキシャル)法などにより、III族窒化物半導体エピタキシャル層を形成させる。また、他の方法は、III族窒化物半導体基板上に、MOCVD法、MBE法などにより、III族窒化物半導体エピタキシャル層を形成させる。
III族窒化物半導体エピタキシャル層の形成用基板として上記異種基板を用いると、異種基板とIII族窒化物半導体エピタキシャル層との間の熱膨張係数の差および格子不整合などにより基板に応力が発生し、基板および半導体デバイスの反りによるIII族窒化物半導体エピタキシャル層の転位密度の増加、剥離の発生、半導体デバイス特性の低下などの問題があった。また、III族窒化物半導体エピタキシャル層の形成用基板として上記III族窒化物半導体基板を用いると、III族窒化物半導体基板とIII族窒化物半導体エピタキシャル層との間の熱膨張係数の差がないかまたは小さくまた格子整合性が高いため、特性の高い半導体デバイスが得られるが、かかるIII族窒化物半導体基板は非常に高価であり得られる半導体デバイスも非常に高価なものとなる問題があった。
そこで、III族窒化物半導体エピタキシャル層の形成用基板として、特性の高い半導体デバイスを製造できる安価な基板が求められている。かかる基板として、GaNベースのIII族窒化物半導体の薄い層を、そのIII族窒化物半導体の薄層に近似またはそれより高い熱膨張係数を有する下地基板に貼り合わせた基板が提案されている(たとえば、特表2004−512688号公報(以下、特許文献1という)を参照)。
特表2004−512688号公報
ここで、特許文献1の貼り合わせ基板においては、III族窒化物半導体層と下地基板との間の熱膨張係数の差のみが議論されている。これは、半導体デバイスを製造において、III窒化物半導体層貼り合わせ基板上にMOCVD法またはMBE法により少なくとも1層のIII族窒化物半導体エピタキシャル層を成長させる場合には、600℃〜1100℃程度の高温プロセスが必要であることから、III族窒化物半導体層と下地基板との間の熱膨張係数の差が大きいと、下地基板に貼り合わされたIII族窒化物半導体層に、剥離および/またはクラックが発生する問題が生じるからである。
しかし、半導体デバイスに用いられるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板に求められる特性は、III族窒化物半導体層と下地基板との間の熱膨張係数の差が小さいことだけではない。特に、半導体デバイスの製造の際および使用の際のIII族窒化物半導体層における熱の蓄積を低減するために、熱伝導率の高い下地基板を用いる必要がある。この点に関して、特許文献1には何ら考慮されていない。
本発明は、III族窒化物半導体層と下地基板との間の熱膨張係数のみならず、下地基板の熱伝導率をも考慮して、高特性の半導体デバイスを製造することができるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法、およびIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板を含む半導体デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、III族窒化物半導体層と下地基板とを、それぞれの貼り合わせ面を活性化させて接合することにより、貼り合わせる工程を含むIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法であって、III族窒化物半導体層の熱膨張係数と下地基板の熱膨張係数との差が4.5×10-6-1以下であり、下地基板の熱伝導率が50W・m-1・K-1以上であることを特徴とするIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法である。
本発明にかかるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法において、III族窒化物半導体層をGaN層とすることができる。また、下地基板の抵抗率を10Ω・cm以下とすることができる。また、下地基板は、Mo、WおよびIrの少なくともいずれかを含む金属を主成分とすることができる。また、下地基板は、AlN、SiおよびSiCの少なくともいずれかを主成分とすることができる。ここで、主成分とは、下地基板中で50モル%以上含まれている成分をいう。また、下地基板の熱伝導率をIII族窒化物半導体層の熱伝導率以上とすることができる。また、下地基板は、Cu−Mo合金、Cu−W合金、Al−SiC複合材、ダイヤモンドおよびダイヤモンド−金属複合材からなる群から選ばれる1種類の材料を含むことができる。さらに、下地基板は、複数の層が積層されていることができる。
また、本発明は、上記の製造方法により得られたIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板上に少なくとも1層のIII族窒化物半導体エピタキシャル層を形成する工程を含む半導体デバイスの製造方法である。
本発明によれば、高特性の半導体デバイスを製造することができるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法、およびIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板を含む半導体デバイスの製造方法を提供することができる。
本発明により得られるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の一例を示す概略断面図である。 本発明にかかるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法を示す一実施形態を示す概略断面図である。ここで、(a)は貼り合わせ工程を示し、(b)は分離工程を示す。 本発明にかかるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法を示す他の実施形態を示す概略断面図である。ここで、(a)は水素イオン注入工程を示し、(b)は貼り合わせ工程を示し、(c)は分離工程を示す。 III族窒化物半導体エピタキシャル層付基板の一例を示す概略断面図である。 複数の層が積層されている下地基板の一例を示す概略断面図である。 本発明にかかるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法を示すさらに他の実施形態を示す概略断面図である。ここで、(a)は水素イオン注入工程を示し、(b)は貼り合わせ工程を示し、(c)は分離工程を示す。 本発明により得られる半導体デバイスの一例を示す概略断面図である。 典型的な半導体デバイスの一例を示す概略断面図である。ここで、(a)は中間品を示し、(b)は最終品を示す。 本発明により得られる半導体デバイスの他の例を示す概略断面図である。 典型的な半導体デバイスの他の例を示す概略断面図である。 本発明により得られる半導体デバイスのさらに他の例を示す概略断面図である。
(実施形態1)
本発明により得られるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の一例は、図1を参照して、III族窒化物半導体層20と下地基板10とが貼り合わされているIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1であって、III族窒化物半導体層20の熱膨張係数αLと下地基板10の熱膨張係数αSとの差|αL−αS|が4.5×10-6-1以下であり、下地基板10の熱伝導率λSが50W・m-1・K-1以上であることを特徴とする。
III族窒化物半導体層20の熱膨張係数αLと下地基板10の熱膨張係数αSとの差|αL−αS|が4.5×10-6-1より大きくなると、下地基板10に貼り合わされたIII族窒化物半導体層20に剥離および/またはクラックが発生する。かかる観点から、III族窒化物半導体層20の熱膨張係数αLと下地基板10の熱膨張係数αSとの差|αL−αS|は、3.5×10-6-1以下が好ましく、3.0×10-6-1以下がより好ましい。
また、下地基板10の熱伝導率λSが50W・m-1・K-1未満であると、半導体デバイスの製造の際および使用の際のIII族窒化物半導体層における熱の蓄積が増大して、半導体デバイスの特性が低下する。かかる観点から、下地基板の熱伝導率λSは、70W・m-1・K-1以上が好ましく、100W・m-1・K-1以上がより好ましい。
本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1におけるIII族窒化物半導体層20は、特に制限はなく、たとえば種々のAl1-x-yGaxInyN層(0≦x、0≦y、x+y≦1)が挙げられる。III族窒化物半導体層20は、各種半導体デバイスへの汎用性の高さから、特にGaN層が好ましい。
本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1における下地基板10は、III族窒化物半導体層20との間の熱膨張係数の差|αL−αS|が4.5×10-6-1以下であり、熱伝導率λSが50W・m-1・K-1以上のものであれば、特に制限はない。かかる下地基板10に用いられる材料としては、表1を参照して、SiC、AlN、Si、GaN、GaP、ZrB2、InPなどの単結晶、多結晶AlN(poly-AlN)、BeO(焼結)、SiC(焼結)などのセラミックス、W、Mo、Ir、Ta、Nbなどの金属、AlN(焼結)、Cu−Mo合金、Cu−W合金、Al−SiC複合材(焼結)、ダイヤモンド、ダイヤモンド−金属複合材(焼結)などのヒートシンク用材料が好ましく用いられる。ここで、表1は各種材料の熱膨張率、熱伝導率および抵抗率をまとめたものである。
Figure 2009260391
本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1における下地基板10の抵抗率は、両側の主表面に電極形成が可能な通電性の半導体デバイスを形成できる観点から、10Ω・cm以下であることが好ましく、1Ω・cm以下であることがより好ましい。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1における下地基板10は、Mo、WおよびIrの少なくともいずれかを含む金属を主成分とすることが好ましい。ここで、主成分とは、下地基板中で50モル%以上含まれている成分をいう。また、下地基板10には、Mo、WおよびIrの少なくともいずれかを含む金属が99モル%以上含まれていることがより好ましい。金属Mo、金属Wおよび金属Irは、いずれもIII族窒化物半導体、特にGaNとの間の熱膨張係数の差が小さく、熱伝導率が高く、抵抗率が低い特徴を有する。さらに、金属Moは入手および加工が容易であり、金属Wは加工が難しいが入手が容易であり、金属Irは入手が難しいが加工が容易である。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1における下地基板10は、AlN、SiおよびSiCの少なくともいずれかを主成分とすることが好ましい。すなわち、下地基板10には、AlN、SiおよびSiCの少なくともいずれかが50モル%以上含まれていることが好ましい。また、下地基板10には、AlN、SiおよびSiCの少なくともいずれかが99モル%以上含まれていることが好ましい。AlN、SiおよびSiCは、いずれもIII族窒化物半導体、特にGaNとの間の熱膨張係数の差が小さく、熱伝導率が高い特徴を有する。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1における下地基板10の熱伝導率は、III族窒化物半導体層20の熱伝導率以上であることが好ましい。下地基板10の熱伝導率λSがIII族窒化物半導体層20の熱伝導率λL以上(すなわち、λS≧λL)であると、下地基板10はIII族窒化物半導体層20のヒートシンクとしての機能を有し、半導体デバイスの製造または使用の際のIII族窒化物半導体層20への熱の蓄積が低減され、半導体デバイスの特性が高く維持され、寿命が長くなる。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1における下地基板10は、AlN(焼結)、Cu−Mo合金、Cu−W合金、Al−SiC複合材(焼結)、ダイヤモンド、ダイヤモンド−金属複合材からなる群から選ばれる1種類の材料を含むことが好ましい。かかる材料は、いずれもIII族窒化物半導体、特にGaNとの間の熱膨張係数の差が小さく、また、熱伝導率が特に高く、ヒートシンク材料として特に優れたものである。
また、図5を参照して、本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板における下地基板10は、複数の層、たとえば第1の層10aと第2の層10bが積層されていてもよい。複数の層により下地基板を構成することにより、下地基板の特性を変えることができる。たとえば、図5に示す下地基板10において、第1の層10aが低熱伝導率の基板であっても、第2の層10bとして高熱伝導率の薄膜を備えることにより、熱伝導率が高められた下地基板10が得られる。ここで、複数の層の積層方法には、特に制限はなく、スパッタ法、MOCVD法などが用いられる。
本発明にかかるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法は、特に制限はないが、たとえば、以下の2つの実施形態が好ましく用いられる。
本発明にかかるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法の一実施形態は、図2を参照して、図2(a)に示すように厚いIII族窒化物半導体層20の一方の主表面と下地基板10の一方の主表面とを貼り合わせる工程(貼り合わせ工程)と、図2(b)に示すようにIII族窒化物半導体層20と下地基板10の貼り合わせ面12cからIII族窒化物半導体層20側に距離Tに位置する貼り合わせ面に平行な面20cでIII族窒化物半導体層20を切断して分離する工程(分離工程)とを含む。かかる工程により、下地基板10上に厚さTのIII族窒化物半導体層20が貼り合わされた基板(III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1)が得られる。
ここで、厚いIII族窒化物半導体層20の一方の主表面と下地基板10の一方の主表面とを貼り合わせる方法には、特に制限はないが、貼り合わせる面の表面を洗浄して直接貼り合わせ、貼り合わせ後600℃〜1200℃に昇温して接合することによる直接接合法、プラズマやイオンなどで貼り合わせ面を活性化させ接合することによる表面活性化法などが好ましく用いられる。
ここで、貼り合わせ面12cからIII族窒化物半導体層20側に距離Tに位置する貼り合わせ面に平行な面20cでIII族窒化物半導体層20を切断する方法には、特に制限はなく、内周刃、外周刃、バンドソー、レーザ照射などにより機械的に切断することができる。このような機械的な切断方法は、下地基板10上のIII族窒化物半導体層20の厚さTを10μm以下にすることは困難であり、通常、III族窒化物半導体層20の厚さが10μmよりも大きいIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1を製造するのに適した方法である。
本発明にかかるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法の他の実施形態は、図3を参照して、図3(a)に示すように厚いIII族窒化物半導体層20の一方の主表面側から深さDの面20hに水素、ヘリウム、窒素、酸素などのイオンを注入する工程(イオン注入工程)と、図3(b)に示すようにイオンが注入されたIII族窒化物半導体層20の一方の主表面と下地基板10の一方の主表面とを貼り合わせる工程(貼り合わせ工程)と、図3(c)に示すように下地基板10およびIII族窒化物半導体層20に力を加えて、貼り合わせ面12cからIII族窒化物半導体層20の深さがDの面20hでIII族窒化物半導体層20を分離する工程(分離工程)とを含む。
上記の工程により、下地基板10上に厚さTDのIII族窒化物半導体層20が貼り合わされた基板(III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1)が得られる。ここで、III族窒化物半導体層20の厚さTDの大きさは上記イオンの注入深さDの大きさにほぼ等しい。また、上記イオン注入工程においては、基板へのダメージを小さくする観点から、半径の小さいイオンが好ましく、水素イオンが最も好ましい。また、分離工程において、下地基板10およびIII族窒化物半導体層20に加えられる力には、直接的な力の他、熱処理によって生じる応力などの間接的な力も含まれる。
かかる方法は、III族窒化物半導体層中のイオンが注入された部分が脆化することを利用したものであり、イオンの注入深さDは精度よく調節することができるため、厚さTDの小さい、たとえば、10nm〜10μm程度のIII族窒化物半導体層20を有するIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1を製造するのに適した方法である。
また、図5に示すように、下地基板10が複数の層、たとえば第1の層10aと第2の層10bとが積層されている場合であっても、図2または図3と同様にして本実施形態のIII族窒化物半導体貼り合わせ基板1を製造することができる。
(実施形態2)
本発明により得られる半導体デバイスの一例は、図7を参照して、実施形態1のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1上に形成されている少なくとも1層のIII族窒化物半導体エピタキシャル層40を有する。III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1の下地基板10上に貼り合わされているIII族窒化物半導体層20上に形成されているIII族窒化物半導体エピタキシャル層40は、結晶性が高いため、特性の高い半導体デバイスが得られる。
具体的には、本実施形態の半導体デバイスは、図7を参照して、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1のIII族窒化物半導体層20上に、1層以上のIII族窒化物半導体エピタキシャル層40として、n型GaN層43、n型Al0.05Ga0.95N層44、In0.2Ga0.8N層とAl0.01Ga0.99N層とで構成される多重量子井戸構造を有する発光層45、p型Al0.2Ga0.8N層46およびp型GaN層47が形成されている。III族窒化物半導体エピタキシャル層40の形成方法には、特に制限はないが、良好なエピタキシャル層が形成される観点から、MOCVD法、MBE法などが好ましく用いられる。
さらに、p型GaN層47上にはp側電極48が形成され、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1の下地基板10上にはn側電極49が形成されている。このように、本実施形態の半導体デバイスにおいては、p側電極48とn側電極49が、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1と1層以上のIII族窒化物半導体エピタキシャル層40を挟んでそれらの両側の主表面に形成されているため、下地基板10は、金属または半導体などの導電性基板であることが必要となる。
(実施形態3)
本発明により得られる半導体デバイスの他の例は、図9を参照して、実施形態1のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1上に形成されている少なくとも1層のIII族窒化物半導体エピタキシャル層40を有する。III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1の下地基板10上に貼り合わされているIII族窒化物半導体層20上に形成されているIII族窒化物半導体エピタキシャル層40は、結晶性が高いため、特性の高い半導体デバイスが得られる。
具体的には、本実施形態の半導体デバイスは、図9を参照して、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1のIII族窒化物半導体層20上に、1層以上のIII族窒化物半導体エピタキシャル層40として、n型GaN層43、n型Al0.05Ga0.95N層44、In0.2Ga0.8N層とAl0.01Ga0.99N層とで構成される多重量子井戸構造を有する発光層45、p型Al0.2Ga0.8N層46およびp型GaN層47が形成されている。III族窒化物半導体エピタキシャル層40の形成方法には、特に制限はないが、良好なエピタキシャル層が形成される観点から、MOCVD法、MBE法などが好ましく用いられる。
さらに、p型GaN層47上にはp側電極48が形成されている。また、ドライエッチングにより、p型GaN層47、p型Al0.2Ga0.8N層46、発光層45およびn型Al0.05Ga0.95N層44のそれぞれの一部領域が除去されることにより露出しているn型GaN層43上にn側電極49が形成されている。
(実施例1)
本実施例においては、種々の下地基板の主表面と種々のIII族窒化物半導体層の主表面(III族元素原子表面)との貼り合わせの可否を調べた。ここで、下地基板としては、Mo、W、Cu、Al、多結晶AlN、Si、SiCおよびガラスセラミックスを用いた。また、III族窒化物半導体層としては、5種類のAl1-xGaxN層(x=0、0.25、0.5、0.75および1)を用いた。
まず、以下の方法により、種々のIII族窒化物半導体層を形成した。直径2インチ(50.8mm)で厚さ400μmのSi基板上に、MOCVD法により、厚さ50nmのAlNバッファ層を形成した後、厚さ2μmの5種類のAl1-xGaxN層(x=0、0.25、0.5、0.75および1)をエピタキシャル成長させた。次いで、これら5種類のAl1-xGaxN層に水素イオンを注入した。水素イオンの加速電圧を50keVとし、水素イオンのドーズ量を7×1017cm-2として、Al1-xGaxN層の主表面(III族元素原子表面)から深さ約200nmの位置にドーズ量のピークが得られた。
水素イオンを注入した後、Al1-xGaxN層の主表面(III族元素原子表面)を洗浄し、ドライエッチング装置に入れて、その主表面(III族元素原子表面)をN2ガス中で放電させて生成したプラズマで清浄面とした。ここで、Al1-xGaxN層の主表面(III族元素原子表面)のN2ガスによるドライエッチング条件は、RFパワーが100W、N2ガス流量が50sccm(1sccmは、標準状態(1013hPa、273K)の気体が1分間に流れる体積が1cm3であることを示す単位である。)、N2ガス分圧が13.3Paであった。
一方、下地基板がMo、W、CuまたはAlの場合は、その主表面をArガス中で放電させて生成したプラズマで清浄面とした。ここで、下地基板の主表面のArガスによるドライエッチング条件は、RFパワーが100W、Arガス流量が50sccm、Arガス分圧が6.7Paであった。また、下地基板が多結晶AlN、Si、SiCまたはガラスセラミックスの場合は、その主表面をO2ガス中で放電させて生成したプラズマで清浄面とした。ここで、下地基板の主表面のO2ガスによるドライエッチング条件は、RFパワーが100W、O2ガス流量が50sccm、O2ガス分圧が6.7Paであった。
次に、上記ドライエッチングにより清浄されたAl1-xGaxN層の主表面(III族元素原子表面)と下地基板の主表面とを大気中で貼り合わせた。貼り合わせ後は接着強度が弱いため、大気中で室温(たとえば20℃〜30℃)から200℃〜300℃まで3時間かけてゆっくり加熱して、接着強度を増加させた。
次に、500℃に昇温し、この下地基板/Al1-xGaxN層/AlNバッファ層/Si基板の積層ウエハに斜め方向に荷重を加えることにより、水素イオンが注入されて脆化した部分を分離し、下地基板上に厚さ200nmのAl1-xGaxN層を形成させた。このとき、貼り合わせ基板が得られたものを可、加熱中にAl1-xGaxN層が下地基板から剥離したものおよびAl1-xGaxN層にクラックが発生したものを不可とした。結果を表2にまとめた。
Figure 2009260391
表2から明らかなように、5種類のAl1-xGaxN層(x=0、0.25、0.5、0.75および1)のいずれにおいても、下地基板がMo、W、多結晶AlN、SiおよびSiCの場合は貼り合わせができたが、下地基板がCu、Al、ガラスセラミックスの場合は貼り合わせができなかった。ここで、貼り合わせができた下地基板とIII族窒化物半導体層との間には、熱膨張係数の差が4.5×10-6-1以下、下地基板の熱伝導率が50W・m-1・K-1以上の関係が満たされていた。
(実施例2)
本実施例においては、種々の下地基板の主表面とGaN層(III族窒化物半導体層)の主表面(窒素原子表面)との貼り合わせの可否を調べた。ここで、下地基板としては、Mo、W、Cu、Al、多結晶AlN、Si、SiC、ガラスセラミックス、Cu−Mo合金、Cu−W合金、Al−SiC複合材(焼結)およびダイヤモンド−Cu複合材(焼結)を用いた。
下地基板として用いられるCu−Mo合金、Cu−W合金、Al−SiC複合材またはダイヤモンド−Cu複合材は、それぞれ各成分の含有量により熱膨張係数および熱伝導率が異なるが、本実施例においては、Cu−Mo合金は熱膨張係数が8×10-6-1で熱伝導率が180W・m-1・K-1のものを、Cu−W合金は熱膨張係数が8×10-6-1で熱伝導率が230W・m-1・K-1のものを、Al−SiC複合材は熱膨張係数が8×10-6-1で熱伝導率が150W・m-1・K-1のものを、ダイヤモンド−Cu複合材は熱膨張係数が6×10-6-1で熱伝導率が550W・m-1・K-1のものを用いた。
図3(a)を参照して、GaN層を形成するための材料として、酸素がドーピングされた直径2インチ(50.8mm)で厚さ500μmのウエハの両主表面が研磨により鏡面化されているGaNウエハ(III族窒化物半導体層20)を準備した。このGaNウエハは六方晶で(0001)面がウエハの主表面である。このGaNウエハは、その抵抗率が1Ω・cm以下で、そのキャリア濃度が1×1017cm-3以上であった。このGaNウエハ(III族窒化物半導体層20)に水素イオンを注入した。水素イオンの加速電圧を50keVとし、水素イオンのドーズ量を7×1017cm-2として、GaNウエハの主表面(N原子表面)から深さ約200nmの位置にドーズ量のピークが得られた。
水素イオンを注入した後、GaN層の主表面(N原子表面)を洗浄し、ドライエッチング装置に入れて、その主表面(N原子表面)をN2ガス中で放電させて生成したプラズマで清浄面とした。ここで、GaN層の主表面(N原子表面)のN2ガスによるドライエッチング条件は、RFパワーが100W、N2ガス流量が50sccm、N2ガス分圧が13.3Paであった。
一方、下地基板10がMo、W、Cu、Al、Cu−Mo合金、Cu−W合金、Al−SiC複合材またはダイヤモンド−Cu複合材の場合は、その主表面をArガス中で放電させて生成したプラズマで清浄面とした。ここで、下地基板10の主表面のArガスによるドライエッチング条件は、RFパワーが100W、Arガス流量が50sccm、Arガス分圧が6.7Paであった。また、下地基板10が多結晶AlN、Si、SiCまたはガラスセラミックスの場合は、その主表面をO2ガス中で放電させて生成したプラズマで清浄面とした。ここで、下地基板10の主表面のO2ガスによるドライエッチング条件は、RFパワーが100W、O2ガス流量が50sccm、O2ガス分圧が6.7Paであった。
次に、図3(b)を参照して、上記ドライエッチングにより清浄されたGaNウエハ(III族窒化物半導体層20)の主表面(N面)と下地基板10の主表面とを大気中で貼り合わせた。ここで、下地基板10がMo、W、Cu、Al、AlN、Si、SiCまたはガラスセラミックスの場合は、貼り合わせ時の圧力を7MPa(1400kgf/2インチウエハ)とした。また、下地基板10がCu−Mo合金、Cu−W合金、Al−SiC複合材またはダイヤモンド−Cu複合材の場合は、貼り合わせ時の圧力を15MPa(3000kgf/2インチウエハ)とした。下地基板とGaNウエハとの貼り合わせ後は接着強度が弱いため、大気中で室温(たとえば20℃〜30℃)から200℃〜300℃まで3時間かけてゆっくり加熱して、接着強度を増加させた。
次に、図3(c)を参照して、500℃に昇温し、この下地基板/GaN層の積層ウエハに斜め方向に荷重を加えることにより、水素イオンが注入されて脆化した部分を分離し、下地基板10上に厚さ200nmのGaN層(III族窒化物半導体層20)を形成させた。このとき、貼り合わせ基板が得られたものを可、加熱中にGaN層が下地基板から剥離したものおよびGaN層にクラックが発生したものを不可とした。結果を表3にまとめた。
Figure 2009260391
表3から明らかなように、下地基板がMo、W、多結晶AlN、Si、SiC、Cu−Mo合金、Cu−W合金、Al−SiC複合材、ダイヤモンド−Cu複合材の場合は貼り合わせができたが、下地基板がCu、Al、ガラスセラミックスの場合は貼り合わせができなかった。ここで、貼り合わせができた下地基板とIII族窒化物半導体層との間には、熱膨張係数との差が4.5×10-6-1以下、下地基板の熱伝導率が50W・m-1・K-1以上の関係が満たされていた。
(実施例3)
図4を参照して、サファイア基板(下地基板30)上にMOCVD法により厚さ50nmのAlNバッファ層(III族窒化物バッファ層31)および厚さ200nmのGaNエピタキシャル層(III族窒化物エピタキシャル層32)を形成させて、GaNエピタキシャル層付基板(III族窒化物エピタキシャル層付基板33)が得られた。また、実施例2で得られた、Mo基板(下地基板)と厚さ200nmのGaN層との貼り合わせ基板(GaN層/Mo貼り合わせ基板)、Si基板(下地基板)と厚さ200nmのGaN層との貼り合わせ基板(GaN層/Si貼り合わせ基板)を準備した。
上記のGaNエピタキシャル層付基板、GaN層/Mo貼り合わせ基板およびGaN層/Si貼り合わせ基板をそれぞれ液温180℃のNaOH水溶液に浸漬させて、GaN層またはGaNエピタキシャル層の転位密度に対応して発生するエッチピット密度を測定した。GaN層/Mo貼り合わせ基板およびGaN層/Si貼り合わせ基板のGaN層は、GaNエピタキシャル層付基板のGaNエピタキシャル層に比べて、それらのエッチピット密度が1/6以下であった。このことから、GaN層貼り合わせ基板のGaN層は、GaNエピタキシャル層付基板のGaNエピタキシャル層よりも転位密度が低いことがわかった。
(実施例4)
図7を参照して、実施例2で得られたMo基板(下地基板10)と厚さ200nmのGaN層(III族窒化物半導体層20)との貼り合わせ基板(GaN層/Mo貼り合わせ基板)のGaN層(III族窒化物半導体層20)上に、MOCVD法により、III族窒化物半導体エピタキシャル層40として、厚さ2μmのn型GaN層43、厚さ0.5μmのn型Al0.05Ga0.95N層44、6対のIn0.2Ga0.8N層とAl0.01Ga0.99N層とで構成される多重量子井戸構造を有する厚さ100nmの発光層45、厚さ20nmのp型Al0.2Ga0.8N層46および厚さ0.15μmのp型GaN層47を形成した。次いで、真空蒸着法または電子ビーム蒸着法により、p型GaN層47上にp側電極48を形成し、Mo基板(下地基板10)上にn側電極49を形成して、半導体デバイスであるLED−4Aを得た。
また、実施例2で得られたW基板(下地基板)と厚さ200nmのGaN層との貼り合わせ基板(GaN層/W貼り合わせ基板)を用いて、上記と同様にして、半導体デバイスであるLED−4Bを得た。
一方、上記半導体デバイスと比較するための典型的な半導体デバイスLED−R1を以下のようにして作製した。図8(a)を参照して、サファイア基板(下地基板30)上に、MOCVD法により、厚さ50nmのAlNバッファ層(III族窒化物バッファ層31)を形成し、さらにIII族窒化物半導体エピタキシャル層50として、厚さ2μmのn型GaN層53、厚さ0.5μmのn型Al0.05Ga0.95N層54、6対のIn0.2Ga0.8N層とAl0.01Ga0.99N層とで構成される多重量子井戸構造を有する厚さ100nmの発光層55、厚さ20nmのp型Al0.2Ga0.8N層56および厚さ0.15μmのp型GaN層57を形成した。
次に、p型GaN層57を仮基板としてSi基板に貼り付けた後(図示せず)、レーザリフトオフでサファイア基板(下地基板30)を除去して露出したn型GaN層53を実施例2と同様にしてMo基板(下地基板10)に貼り合わせた(図示せず)。その後、200℃まで加熱し、仮基板であるSi基板を除去した(図示せず)。
次に、図8(b)を参照して、真空蒸着法または電子ビーム蒸着法により、p型GaN層57上にp側電極58を形成し、Mo基板(下地基板10)上にn側電極59を形成して、半導体デバイスLED−R1を得た。
得られたLED−4A、LED−4BおよびLED−R1について、ピーク波長450nmにおける発光強度を測定したところ、LED−R1に対するLED−4AおよびLED−4Bの相対発光強度は、それぞれ1.3および1.4であった。すなわち、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板のIII族窒化物半導体層上に形成されたIII族窒化物半導体エピタキシャル層40は、サファイア基板上にバッファ層を介在させて形成されたIII族窒化物半導体エピタキシャル層50よりも結晶性が高く、高いデバイス特性を示すことがわかった。
(実施例5)
図9を参照して、実施例2で得られた多結晶AlN基板(下地基板10)と厚さ200nmのGaN層(III族窒化物半導体層20)との貼り合わせ基板(GaN層/多結晶AlN貼り合わせ基板)のGaN層(III族窒化物半導体層20)上に、MOCVD法により、III族窒化物半導体エピタキシャル層40として、厚さ2μmのn型GaN層43、厚さ0.5μmのn型Al0.05Ga0.95N層44、6対のIn0.2Ga0.8N層とAl0.01Ga0.99N層とで構成される多重量子井戸構造を有する厚さ100nmの発光層45、厚さ20nmのp型Al0.2Ga0.8N層46および厚さ0.15μmのp型GaN層47を形成した。
次に、メサエッチングにより、p型GaN層47、p型Al0.2Ga0.8N層46、発光層45およびn型Al0.05Ga0.95N層44のそれぞれの一部領域を除去して、n型GaN層43の一部領域を露出させた。次いで、真空蒸着法または電子ビーム蒸着法により、p型GaN層47上にp側電極48を形成し、露出しているn型GaN層43の一部領域上にn側電極49を形成して、半導体デバイスであるLED−5Aを得た。
また、実施例2で得られたSiC基板(下地基板)と厚さ200nmのGaN層との貼り合わせ基板(GaN層/SiC貼り合わせ基板)を用いて、上記と同様にして、半導体デバイスであるLED−5Bを得た。
一方、上記半導体デバイスと比較するため、典型的な半導体デバイスLED−R2を以下のようにして作製した。図10を参照して、まず、サファイア基板(下地基板30)上に、MOCVD法により、厚さ50nmのAlNバッファ層(III族窒化物バッファ層31)を形成し、さらにIII族窒化物半導体エピタキシャル層50として、厚さ2μmのn型GaN層53、厚さ0.5μmのn型Al0.05Ga0.95N層54、6対のIn0.2Ga0.8N層とAl0.01Ga0.99N層とで構成される多重量子井戸構造を有する厚さ100nmの発光層55、厚さ20nmのp型Al0.2Ga0.8N層56および厚さ0.15μmのp型GaN層57を形成した。
次に、メサエッチングにより、p型GaN層57、p型Al0.2Ga0.8N層56、発光層55およびn型Al0.05Ga0.95N層54のそれぞれの一部領域を除去して、n型GaN層53の一部領域を露出させた。次いで、真空蒸着法または電子ビーム蒸着法により、p型GaN層57上にp側電極58を形成し、露出しているn型GaN層43の一部領域上にn側電極59を形成して、半導体デバイスLED−R2を得た。
得られたLED−5A、LED−5BおよびLED−R2について、ピーク波長450nmにおける発光強度を測定したところ、LED−R2に対するLED−5AおよびLED−5Bの相対発光強度は、それぞれ1.22および1.27であった。すなわち、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板のIII族窒化物半導体層上に形成されたIII族窒化物半導体エピタキシャル層40は、サファイア基板(下地基板30)上にIII族窒化物バッファ層31を介在させて形成されたIII族窒化物半導体エピタキシャル層50よりも結晶性が高く、高いデバイス特性を示すことがわかった。
(実施例6)
図5を参照して、直径2インチ(50.8mm)で厚さ400μmのSi基板(第1の層10a)上に、熱フィラメントCVD法により、厚さ10μmの多結晶ダイヤモンド層(第2の層10b)を形成した。この多結晶ダイヤモンド層の形成条件は、H2ガス流量1000sccm(ここで、1sccmとは、1013hPaおよび0℃の標準状態の気体が1分間に1cm3流れる流量をいう。)、CH4ガス流量30sccm、フィラメント温度2000℃、圧力2.66kPa(20Torr)とした。次いで、多結晶ダイヤモンド層(第2の層10b)の表面をダイヤモンド砥粒を用いて機械研磨し鏡面を得た基板を下地基板10とした。
一方、図6(a)を参照して、実施例2に示したGaNウエハ(III族窒化物半導体層20)に実施例2と同様にして水素イオンを注入した。水素イオンのドーズ量は7×1017cm-2としてGaNウエハの主表面(N原子表面)から深さ約200nmの位置にドーズ量のピークが得られた。水素イオンを注入した後、GaNウエハの主表面(N原子表面)を洗浄し、ドライエッチング装置に入れて、その主表面(N原子表面)をN2ガス中で放電させて生成したプラズマで清浄面とした。ここで、GaNウエハの主表面(N原子表面)のN2ガスによるドライエッチング条件は、RFパワーが100W、N2ガス流量が50sccm、N2ガス分圧が13.3Paであった。
また、図5を参照して、Si基板(第1の層10a)上に多結晶ダイヤモンド層(第2の層10b)が形成されている下地基板10の多結晶ダイヤモンド層(第2の層10b)の主表面をArガス中で放電させて生成したプラズマで清浄面とした。ここで、下地基板10の多結晶ダイヤモンド層(第2の層10b)の主表面のArガスによるドライエッチング条件は、RFパワーが100W、Arガス流量が50sccm、Arガス分圧が6.7Paであった。
次に、図6(b)を参照して、上記ドライエッチングにより清浄されたGaNウエハ(III族窒化物半導体層20)の主表面(N原子表面)と下地基板10の多結晶ダイヤモンド層(第2の層10b)の主表面とを大気中で貼り合わせた。貼り合わせ時の圧力は15MPa(3000kgf/2インチウエハ)とした。下地基板10とGaNウエハ(III族窒化物半導体層20)との貼り合わせ後は接着強度が弱いため、大気中で室温(たとえば20℃〜30℃)から200℃〜300℃まで3時間かけてゆっくり加熱して、接着強度を増加させた。
次に、図6(c)を参照して、500℃に昇温し、この下地基板10とGaNウエハ(III族窒化物半導体層20)の積層ウエハに斜め方向に荷重を加えることにより、水素イオンが注入されて脆化した部分を分離し、下地基板10上に厚さ200nmのGaN層(III族窒化物半導体層20)が貼り合わされたIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1が得られた。
次に、図11を参照して、上記のようにして得られたIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1(GaN層/多結晶ダイヤモンド層/Si基板)のGaN層(III族窒化物半導体層20)上に、MOCVD法により、III族窒化物半導体エピタキシャル層40として、厚さ2μmのn型GaN層43、厚さ0.5μmのn型Al0.05Ga0.95N層44、6対のIn0.2Ga0.8N層とAl0.01Ga0.99N層とで構成される多重量子井戸構造を有する厚さ100nmの発光層45、厚さ20nmのp型Al0.2Ga0.8N層46および厚さ0.15μmのp型GaN層47を形成した。
次に、メサエッチングにより、p型GaN層47、p型Al0.2Ga0.8N層46、発光層45およびn型Al0.05Ga0.95N層44のそれぞれの一部領域を除去して、n型GaN層43の一部領域を露出させた。次いで、真空蒸着法または電子ビーム蒸着法により、p型GaN層47上にp側電極48を形成し、露出しているn型GaN層43の一部領域上にn側電極49を形成して、半導体デバイスであるLED−6Aを得た。
本実施例で得られたLED−6A、および実施例5において比較のために作製したLED−R2について、ピーク波長450nmにおける発光強度を測定したところ、LED−R2に対するLED−6Aの相対発光強度は、1.16であった。すなわち、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1のIII族窒化物半導体層20上に形成されたIII族窒化物半導体エピタキシャル層40は、サファイア基板(下地基板30)上にIII族窒化物バッファ層31を介在させて形成されたIII族窒化物半導体エピタキシャル層50よりも結晶性が高く、高いデバイス特性を示すことがわかった。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明でなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
1 III族窒化物半導体層貼り合わせ基板、10,30 下地基板、10a 第1の層、10b 第2の層、12c 貼り合わせ面、20 III族窒化物半導体層、20c 貼り合わせ面に平行な面、20h 深さがDの面、31 III族窒化物バッファ層、32 III族窒化物エピタキシャル層、33 III族窒化物エピタキシャル層付基板、40,50 III族窒化物半導体エピタキシャル層、43,53 n型GaN層、44,54 n型Al0.05Ga0.95N層、45,55 発光層、46,56 p型Al0.2Ga0.8N層、47,57 p型GaN層、48,58 p側電極、49,59 n側電極。

Claims (9)

  1. III族窒化物半導体層と下地基板とを、それぞれの貼り合わせ面を活性化させて接合することにより、貼り合わせる工程を含むIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法であって、
    前記III族窒化物半導体層の熱膨張係数と前記下地基板の熱膨張係数との差が4.5×10-6-1以下であり、
    前記下地基板の熱伝導率が50W・m-1・K-1以上であることを特徴とするIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法。
  2. 前記III族窒化物半導体層がGaN層であることを特徴とする請求項1に記載のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法。
  3. 前記下地基板の抵抗率が10Ω・cm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法。
  4. 前記下地基板は、Mo、WおよびIrの少なくともいずれかを含む金属を主成分とする請求項1または請求項2に記載のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法。
  5. 前記下地基板は、AlN、SiおよびSiCの少なくともいずれかを主成分とする請求項1または請求項2に記載のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法。
  6. 前記下地基板の熱伝導率が前記III族窒化物半導体層の熱伝導率以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法。
  7. 前記下地基板は、Cu−Mo合金、Cu−W合金、Al−SiC複合材、ダイヤモンドおよびダイヤモンド−金属複合材からなる群から選ばれる1種類の材料を含む請求項6に記載のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法。
  8. 前記下地基板は、複数の層が積層されている請求項1から請求項7までのいずれかに記載のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかの製造方法により得られた前記III族窒化物半導体層貼り合わせ基板上に少なくとも1層のIII族窒化物半導体エピタキシャル層を形成する工程を含む半導体デバイスの製造方法。
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