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JP2009244291A - 光学フィルター - Google Patents

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JP2009244291A
JP2009244291A JP2008087131A JP2008087131A JP2009244291A JP 2009244291 A JP2009244291 A JP 2009244291A JP 2008087131 A JP2008087131 A JP 2008087131A JP 2008087131 A JP2008087131 A JP 2008087131A JP 2009244291 A JP2009244291 A JP 2009244291A
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optical filter
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adhesive layer
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JP2008087131A
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English (en)
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Yuka Hiwatari
渡 由 夏 樋
Takehiro Yamashita
下 雄 大 山
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】PDPの表示画面が白化せず、かつ表示を高コントラストで視認できるPDP用光学フィルターを提供する。
【解決手段】少なくとも2種以上の光学機能層が粘着剤層を介して積層された光学フィルターであって、前記光学機能層が、ポリエステル系樹脂からなる基材、又は該基材とその表面上に設けられた被膜とからなり、前記基材、前記被膜、または前記粘着剤層の少なくとも1つに、光学機能を発現する材料が含有されてなり、前記粘着剤層がポリエステル系樹脂からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学フィルターに関し、更に詳細には、反射防止、防眩、紫外線吸収、近赤外線吸収、ネオン光吸収、電磁波遮蔽、及び色調補正のいずれか一種以上の機能を備えたプラズマディスプレイパネル用光学フィルターに関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと略す場合がある)は、PDP内に充填されたキセノンやネオンが放電によって励起されて発生した紫外領域ないし近赤外領域の線スペクトルのうち、紫外線が蛍光体にあたることにより可視光が発生して画像表示が行われる。
このように、PDPからは、可視領域以外にも波長800〜1000nmの近赤外線が放射されるため、表示装置やビデオ装置等の赤外線リモートコントローラーの誤作動の原因となる場合がある。
また、PDPからは、周波数が30〜130MHzの電磁波が発生するため、周囲にあるコンピュータやコンピュータ利用機器等に影響を与えたり、人体や動物に対して悪影響を与えることがあると言われており、PDPから発生する電磁波をできるだけ外部に漏洩させないことが望まれている。
さらに、PDP内に充填されたネオンからオレンジ色の発光が放射されるため、表示画像の色調が狂う場合もある。
また、PDPの前面に外光(例えば蛍光灯)が差し込んだ場合に、前面からの反射光によって画像のコントラストが低下して画像が見えにくくなる場合がある。
上記のような問題を解消するため、PDPにおいては、ガラスやプラスチック等の透明基材に、電磁波遮蔽層、近赤外線吸収層、反射防止層、色調補正層、ネオン光吸収層等の各種機能を付与した光学フィルターを、PDPの前面に配置することにより、電磁波や近赤外線の漏洩防止、外光の反射防止、色調補正等が行われている(例えば、特開2001−210988号公報:特許文献1)。
このようなプラズマディスプレイ用光学フィルターは、例えば導電体メッシュ層を設けた透明プラスチック基材や、近赤外線吸収剤を含有させた透明プラスチック基材や、反射防止膜を表面に設けたプラスチック基材等のそれぞれを粘着剤層を介して互いに積層させて一体化することにより、薄型化及び軽量化が図られている(例えば、特開平11−126024号公報:特許文献2)。
光学フィルターに使用される基材としては、光透過性、強度、経済性等の観点から、通常、ポリエステル系樹脂が好適に使用されている。また、粘着剤層にも近赤外線吸収剤やネオン光吸収剤等を添加する場合もあり、その場合には、高温環境下においても吸収剤が劣化しないように、(メタ)アクリル系樹脂からなる粘着剤が、通常使用される(例えば、特開2003−82302号公報)。
特開2001−210988号公報 特開平11−126024号公報 特開2003−82302号公報
しかしながら、ポリエステル系樹脂からなる基材同士を、(メタ)アクリル系樹脂からなる粘着剤層を介して積層すると、ポリエステル系樹脂の屈折率が概ね1.65程度であり、(メタ)アクリル系樹脂の屈折率が概ね1.49程度であるため、各層の界面で外光が反射するため、表示画面が白化したり、画像のコントラストが低下する場合があった。
したがって、本発明の目的は、PDP用光学フィルターにおいて、PDPの表示画面が白化せず、かつ表示を高コントラストで視認できるPDP用光学フィルターを提供することにある。
また、本発明の別の目的は、上記のような光学フィルターを備えたプラズマディスプレイパネルを提供することにある。
本発明者らは、上記のような問題点を解決すべく、光学フィルターを構成する各機能層を接着するための粘着剤層について、各層界面での光反射を低減するため、各機能層と粘着剤層の屈折率差に着目し、粘着剤層の材料を鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。
そして、本発明による光学フィルターは、少なくとも2種以上の光学機能層が粘着剤層を介して積層された光学フィルターであって、
前記光学機能層が、ポリエステル系樹脂からなる基材、又は該基材とその表面上に設けられた被膜とからなり、
前記基材、前記被膜、または前記粘着剤層の少なくとも1つに、光学機能を発現する材料が含有されてなり、
前記粘着剤層がポリエステル系樹脂からなることを特徴とするものである。
また、本発明の好ましい態様においては、前記光学機能が、反射防止、防眩、紫外線吸収、近赤外線吸収、ネオン光吸収、電磁波遮蔽、及び色調補正からなる群から選択される1種以上である。
本発明の好ましい態様においては、前記光学機能層と前記粘着剤層との屈折率差が0.1以下である。
また、本発明の態様においては、前記粘着剤層に、近赤外線吸収剤が含まれてなることが好ましい。
また、本発明の態様においては、前記近赤外線吸収剤は、後記する四種類のフタロシアニン化合物(A)〜(D)の内の少なくとも1種以上を含んでなることが好ましい。
さらに、本発明の態様においては、光学フィルターは可視光線の透過率が少なくとも30%以上であることが好ましい。
また、本発明の好ましい態様として、前記光学フィルターは、プラズマディスプレイパネル用に供される。
本発明においては、上記の光学フィルターを備えたプラズマディスプレイパネルも提供される。
本発明においては、光学フィルターを構成する少なくとも2種以上の光学機能層と、該光学機能層どうしを接着する粘着剤層とが、同様のポリエステル系樹脂からなるものであるため、各層の屈折率差が小さく、そのため、外光が光学フィルターに入射した場合であっても、界面での入射光の反射が低減されるため、PDP表示画面の白化の問題が大幅に改善され、画像コントラストが向上する。
また、本発明においては、近赤外線吸収剤として、上記した特定のフタロシアニン化合物を、ポリエステル系粘着剤に添加することにより、近赤外線吸収剤の耐久性(色差)を向上させることができる。
本発明による光学フィルターは、少なくとも2種以上の光学機能層が粘着剤層を介して積層された構造を有し、前記光学機能層が、ポリエステル系樹脂からなる基材、又は該基材とその表面上に設けられた被膜とからなり、前記基材、前記被膜、または前記粘着剤層の少なくとも1つに、光学機能を発現する材料が含有されてなり、前記粘着剤層がポリエステル系樹脂からなるものである。以下、本発明について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明による光学フィルターの一実施形態を示した断面図である。
本発明による光学フィルター1は、ポリエステル基材から構成される光学機能層2と、ポリエステル基材から構成される別の光学機能層2’とが、粘着剤層3を介して積層された構造を有するものであり、該粘着剤層3がポリエステル系樹脂からなる。このように、光学フィルターを構成する各層がポリエステル系の樹脂から構成されることにより、光が光学フィルターに入射した場合の界面A、Bでの反射が大幅に低減される。その結果、プラズマディスプレイパネル等の表示素子に適用した場合に、表示画面の白化が低減され、画像コントラストが向上する。
図2は、本発明の他の実施形態を示した、光学フィルターの断面図を示すものである。本発明においては、基材5上に反射防止膜または防眩層を被膜6として設けた光学機能層2’を粘着剤層3と積層することもできる。また、被膜とせずに、反射防止機能および/または防眩機能を付与した基材としてもよい(図示せず)。光学機能層としては、反射防止膜や防眩層のみならず、紫外線吸収層、近赤外線吸収層、ネオン光吸収層、電磁波遮蔽層、及び色調補正層から選択される少なくとも1種以上の層を併用することができる。
光学フィルターは、通常、プラズマディスプレイパネルの前面に配置されるため、プラズマディスプレイパネル及び光学フィルターを保護するために、最前面にハードコート層等の保護膜(図示せず)を設けてもよい。また、粘着剤層中に近赤外線吸収剤、ネオンカット色素、色補正色素、その他の添加剤を添加してもよい。
本発明においては、光学フィルターの光学機能層として電磁波遮蔽層を設けることもできる。図3に示すように、粘着剤層3を電磁波遮蔽層8に貼合して設けることができる。
また、図3に示すように、光学機能層2’の基材5中に、紫外線吸収剤、ネオン光収拾剤、色調剤等の機能性添加剤5を添加することにより、光学機能層に種々の機能を付与することもできる。なお、これら機能性添加剤を基材中に添加する以外にも、ポリエステル樹脂組成物に添加剤を加えた塗工液を用いて、基材表面に塗工膜(被膜)を形成することにより光学機能層とできることは言うまでもない。また、被膜を形成する場合、基材表面に設けてもよい。本発明においては、基本的に、ポリエステル基材とポリエステル系樹脂からなる粘着剤層とが直接接触しているような位置関係が、少なくとも1箇所以上存在していることが必要である。しかしながら、光学機能層等の第三の層の屈折率が、ポリエステル樹脂の屈折率に近い場合(すなわち、屈折率差が0.14程度、好ましくは0.1以下)、第三の層を、ポリエステル基材とポリエステル系樹脂からなる粘着剤層との界面側に設けてもよい。
以下、光学フィルターを構成する各層について説明する。
<基材>
本発明による光学フィルターに使用される基材は、ポリエステル系樹脂からなるものである。ポリエステル樹脂は、透明性、耐熱性、取扱い性、低コストなどの観点から、従来の光学フィルム用基材に使用されているものであり、1,65程度の屈折率を有する。
ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリグリコール酸、ポリ(L−乳酸)、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)、ポリ(3−ヒドロキスブチレート/ヒドロキシバリレート)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンサクシネート/乳酸共重合体、ポリブチレンサクシネート/カーボネート共重合体、ポリブチレンサクシネート/テレフタレート共重合体、ポリブチレンアジペート/テレフタレート共重合体、ポリテトラメチレンアジペート/テレフタレート共重合体、ポリブチレンサクシネート/アジペート/テレフタレート等が挙げられ、これらの中でも耐熱性と強靱性に優れるポリエチレンテレフタレートが好ましい。
ポリエステル樹脂からなる基材は、必ずしも無色透明である必要はなく、光透過率が極端に低下しなければ着色された透明基材であってもよい。
また、基材として用いるポリエステル樹脂は、通常、機械的強度等の観点から、延伸されたシートまたはフィルムが好適に使用されるが、未延伸シートないしフィルムを用いることもできる。機械的強度の観点からは、一軸延伸または二軸延伸したシートないしフィルムを用いることが好ましい。
基材の厚みは、加工性の観点から、通常、10〜300μm程度であることが好ましい。
本発明においては、図3に示したように、上記したポリエステル系樹脂からなる基材中に後記するような紫外線吸収剤や近赤外線吸収剤等を添加して光学機能層とすることができる。
また、基材は必ずしも単層である必要がなく、例えば図2に示すような表面層(被膜)のみが紫外線吸収剤を含むような多層の基材からなる光学機能層としてもよい。
基材には、光学機能性添加剤の他にも、充填剤、可塑剤、帯電防止剤等の添加剤を所望により添加することができる。
また、基材には、適宜、その表面に、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理等の公知の易接着処理を行うことができる。
<粘着剤層>
本発明による光学フィルターを構成する粘着剤層は、光学機能層どうしを接着するための層であり、光学機能層の基材と同様に、ポリエステル系樹脂からなる粘着剤を用いるものである。
従来のプラズマディスプレイ用光学フィルターに使用されていた粘着剤は、アクリル酸エステル系の粘着剤、ウレタンアクリレート系粘着剤、エポキシアクリレート系粘着剤等が好ましく用いられていたが、これらアクリル系粘着剤は、屈折率が1.49程度であるため、屈折率が1.65程度であるポリエステル樹脂フィルムを基材として用いた場合に、その界面において屈折率差を生じていた。
本発明においては、基材と同等の屈折率を有するポリエステル系粘着剤を用いることにより、基材(光学機能層)と粘着剤層との屈折率差を低減し、それによって、界面で生じる反射を抑制するものである。
このようなポリエステル系粘着剤としては、酸成分とポリオール成分とを重縮合させた共重合ポリエステルをその主成分としたものが用いられる。重縮合反応は、直接エステル化法やエステル交換法等の一般的なポリエステル化反応によって行われる。
酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、α-ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸またはこれらのエステル類、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデシレン酸、ドデカンジカルボン酸またはこれらのエステル類等の脂肪族ジカルボン酸や1,4−シクロヘキサヒドロ無水フタル酸等の脂環式ジカルボン酸が用いられる。
また、これらの酸成分と反応するポリオール成分としては、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチルペンタンジオール、2,2,3−トリメチルペンタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等の脂肪族グリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂環式グリコール、ビスフェノールAなどの芳香族グリコールが用いられる。
ポリエステル系粘着剤は、上記のような化学組成からなるため、屈折率は、概ね1.55〜1.7であり、基材として用いるポリエステル系樹脂とほぼ同等である。
上記した基材と粘着剤との組合せにおいては、両者の屈折率差が0.1以下となるように、適宜、両者を選択することが好ましい。
本発明において用いられるポリエステル系粘着剤は、一般に固形分濃度が約10〜60重量%の有機溶媒溶液として用いられる。有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等のアルコール、酢酸エチル、酢酸ブチル等の脂肪酸エステル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等が用いられ、これら以外にも脂肪族または脂環式の炭化水素なども用いられる。また、水溶液または水性有機溶媒溶液などとしても用いられる。
また、水(性)溶液や有機溶媒溶液で調製されて市販されているポリエステル系粘着剤、例えばポリエスター(日本合成化学製)等を適当な濃度に希釈して用いることもできる。
粘着剤層は、上記したポリエステル系粘着剤を、転写印刷、ナイフコーター、ロールコーター、コンマコーター、グラビアコーター等の通常使用されている塗布方法により、光学機能層に塗布し、赤外線、熱風、蒸気等により加熱乾燥することにより形成できる。
また、図2に示すように、粘着剤層を形成する前に、ポリエステル系粘着剤に後記するような光学機能性剤を添加したものを、塗布・乾燥させることにより、光学機能を備えた粘着剤層とすることができる。
また、粘着剤層として、ポリエステル系粘着剤を塗工した接着シートを用いてもよい。
<反射防止層及び防眩層>
反射防止層は、高屈折率層と低屈折率層が順に積層されたものが一般的であるが、これ以外の積層構造を持つものもある。高屈折率層は、例えば、ZnOやTiOの素材の薄膜、もしくはこれらの素材の微粒子が分散した透明樹脂膜である。また、低屈折率層は、SiOからなる薄膜、もしくはSiOゲル膜、または、フッ素含有の、もしくはフッ素およびケイ素含有の透明樹脂膜である。反射防止層が積層されたことにより、積層された側の外光等の不要な光の反射を低下させ、適用されるディスプレイの画像もしくは映像のコントラストを高めることができる。
反射防止膜は、低屈折率成分と高屈折成分とをそれぞれ交互に、蒸着やスパッタ等の乾式法、あるいは塗工等の湿式法により、基材上に積層することにより形成できる。また、シートないしフィルムに反射防止膜を形成したものを基材上に設けてもよい。
光学機能層のうち防眩層は、該層が持つ光拡性により、ディスプレイ前面に配置した際に、ディスプレイの特定の位置、方向に生じるシンチレーションの防止を行なうためのものである。防眩層は、基材中に、シリカなどの無機フィラーを添加したり、直径数μm程度のポリスチレン樹脂やアクリル樹脂等のビーズを分散させることにより、外光を乱反射する微細凹凸を基材表面に形成したものである。基材にフィラー等を直接添加する以外にも、透明樹脂バインダーに無機フィラー等を添加して塗膜形成したものを基材上に設けてもよい。この場合、使用する透明樹脂バインダーは、電子放射線硬化性樹脂等を好適に使用できるが、基材との屈折率差のないポリエステル系の樹脂を選択すべきである。
<電磁波遮蔽層>
電磁波遮蔽層は、電気的もしくは電子的な装置、とりわけ、プラズマディスプレイから発生した電磁波を遮蔽するものである。電磁波遮蔽層には金属メッシュ層と透明導電性薄膜層が利用されるが、電磁波遮蔽性の高い金属メッシュが好ましい。金属メッシュ層は、透明基材上に金属箔を積層し、エッチングによってメッシュ状とするので、図3に示すように、基材と金属メッシュとの間には、粘着剤層が介在することが普通である。
金属メッシュ層は、電磁波遮蔽能を有するものであれば、その金属の種類は特に限定されるものではなく、例えば、銅、鉄、ニッケル、クロム、アルミニウム、金、銀、ステンレス、タングステン、クロム、チタン等を用いることができ、中でも銅が好ましく、銅箔の種類としては、圧延銅箔、電解銅箔等が挙げられるが、特に電解銅箔であることが好ましい。電解銅箔を選択することにより、厚さが10μm以下の均一性のよいものとすることができ、また黒化処理された際に、酸化クロム等との密着性を良好なものとすることができるからである。
ここで、本発明においては、上記金属メッシュは、その一方の面または両面が黒化処理されていることが好ましい。黒化処理とは、酸化クロム等により金属メッシュの表面を黒化する処理であり、近赤外線吸収膜もしくはその積層体に付与される際は、この酸化処理面は、観察者側の面となるように配置される。この黒化処理により金属メッシュ層表面に形成された酸化クロム等により、金属メッシュ層表面の外光が吸収されることから、金属メッシュ層表面で光が散乱することを防止することができるのである。
金属メッシュ層の開口率は、電磁波遮蔽能の観点からは、低いほどよいが、開口率が低くなると光線透過率が低下するので、開口率としては50%以上であることが好ましい。
また、金属メッシュ層は開口部と非開口部とが凹凸をなしているので、金属メッシュ層上に、透明樹脂が金属メッシュ層の厚み以上の厚みに形成された平坦化層が積層されていてもよい。
<近赤外線吸収層>
本発明において用いられる近赤外線吸収剤としては、従来公知のものを使用することができ、特に制限されるものではない。近赤外線吸収剤として、例えば、酸化鉄、酸化セリウム、酸化スズ、酸化アンチモン等の金属酸化物、インジウム−スズ酸化物、六塩化タングステン、塩化スズ、硫化第二銅、クロム−コバルト錯塩、チオール−ニッケル錯体、アルミニウム化合物、ジイモニウ化合物、フタロシアニン化合物等の赤外線吸収剤を好適に使用することができる。
また、本発明においては、上記したように粘着剤層中に光学機能を発現する材料が含有されていてもよいが、粘着剤層中に近赤外線吸収剤を含有する場合は、以下説明する特定のフタロシアニン化合物を用いることがより好ましい。ポリエステル系粘着剤と下記の特定のフタロシアニン化合物とを組み合わせることにより、より耐久性(色差)が向上する。
ポリエステル系粘着剤と組み合わせて好適に用いられるフタロシアニン化合物は、下記の四種類のフタロシアニン化合物(A)〜(D)の内の少なくとも1種以上を含むものである。
フタロシアニン化合物(A):
下記の式〔I〕で表される化合物(但し、A〜A16の内の少なくとも4つは硫黄原子を介する置換基であり、かつ、少なくとも3つは塩素原子を有する。Mは酸化バナジウムである。)
フタロシアニン化合物(B):
下記の式〔I〕で表される化合物(但し、A〜A16の内の少なくとも4つは硫黄原子を介する置換基であり、かつ、実質的に塩素原子を有さない。Mは酸化バナジウムである。)
フタロシアニン化合物(C):
下記の式〔I〕で表される化合物(但し、A〜A16の内の少なくとも4つは窒素原子を介する置換基であり、かつ、硫黄原子を介する置換基を実質的に含まない。Mは酸化バナジウムである。)
フタロシアニン化合物(D):
下記の式〔I〕で表される化合物(但し、A〜A16の内の少なくとも4つは窒素原子を介する置換基であり、かつ硫黄原子を介する置換基を実質的に含まない。Mは銅である。)
Figure 2009244291
式中、A〜A16は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ヒドロキシスルホニル基、アミノスルホニル基、あるいは窒素原子、硫黄原子、酸素原子またはハロゲン原子を含んでも良い炭素数1〜20の置換基を表し、かつ、隣り合う2個の置換基が連結基を介して繋がっていてもよい。また、Mは、酸化バナジウムまたは銅を表す。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられる。この中では、特にフッ素原子および塩素原子が好ましい。
窒素原子、硫黄原子、酸素原子、ハロゲン原子を含んでもよい炭素数1〜20の置換基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、等の直鎖、分岐又は環状のアルキル基、メトキシメチル基、フェノキシメチル基、ジエチルアミノメチル基、フェニルチオメチル基、ベンジル基、p−クロロベンジル基、p−メトキシベンジル基、等のヘテロ原子や芳香環を含むアルキル基、フェニル基、p−メトキシフェニル基、p−t−ブチルフェニル基、p−クロロフェニル基等のアリール基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、iso−プロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、iso−ブチルオキシ基、sec−ブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、n−ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基等のアルコキシ基、メトキシエトキシ基、フェノキシエトキシ基等のアルコキシアルコキシ基、ヒドロキシエトキシ基等のヒドロキシアルコキシ基、ベンジルオキシ基、p−クロロベンジルオキシ基、p−メトキシベンジルオキシ基等のアラルキルオキシ基、フェノキシ基、p−メトキシフェノキシ基、p−t−ブチルフェノキシ基、p−クロロフェノキシ基、o−アミノフェノキシ基、p−ジエチルアミノフェノキシ基等のアリールオキシ基、アセチルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基、iso−プロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ基、iso−ブチルカルボニルオキシ基、sec−ブチルカルボニルオキシ基、t−ブチルカルボニルオキシ基、n−ペンチルカルボニルオキシ基、n−ヘキシルカルボニルオキシ基、シクロヘキシルカルボニルオキシ基、n−ヘプチルカルボニルオキシ基、3−ヘプチルカルボニルオキシ基、n−オクチルカルボニルオキシ基等のアルキルカルボニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、p−クロロベンゾイルオキシ基、p−メトキシベンゾイルオキシ基、p−エトキシベンゾイルオキシ基、p−t−ブチルベンゾイルオキシ基、p−トリフロルオメチルベンゾイルオキシ基、m−トリフルオロメチルベンゾイルオキシ基、o−アミノベンゾイルオキシ基、p−ジエチルアミノベンゾイルオキシ基等のアリールカルボニルオキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、iso−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、iso−ブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基、n−ペンチルチオ基、n−ヘキシルチオ基、シクロヘキシルチオ基、n−ヘプチルチオ基、n−オクチルチオ基、2−エチルヘキシルチオ基等のアルキルチオ基、ベンジルチオ基、p−クロロベンジルチオ基、p−メトキシベンジルチオ基等のアラルキルチオ基、フェニルチオ基、p−メトキシフェニルチオ基、p−t−ブチルフェニルチオ基、p−クロロフェニルチオ基、o−アミノフェニルチオ基、o−(n−オクチルアミノ)フェニルチオ基、o−(ベンジルアミノ)フェニルチオ基、o−(メチルアミノ)フェニルチオ基、p−ジエチルアミノフェニルチオ基、ナフチルチオ基等のアリールチオ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、sec−ブチルアミノ基、n−ペンチルアミノ基、n−ヘキシルアミノ基、n−ヘプチルアミノ基、n−オクチルアミノ基、2−エチルヘキシルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、ジ−sec−ブチルアミノ基、ジ−n−ペンチルアミノ基、ジ−n−ヘキシルアミノ基、ジ−n−ヘプチルアミノ基、ジ−n−オクチルアミノ基等のアルキルアミノ基、フェニルアミノ基、p−メチルフェニルアミノ基、p−t−ブチルフェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基、ジ−p−メチルフェニルアミノ基、ジ−p−t−ブチルフェニルアミノ基等のアリールアミノ基、アセチルアミノ基、エチルカルボニルアミノ基、n−プロピルカルボニルアミノ基、iso−プロピルカルボニルアミノ基、n−ブチルカルボニルアミノ基、iso−ブチルカルボニルアミノ基、sec−ブチルカルボニルアミノ基、t−ブチルカルボニルアミノ基、n−ペンチルカルボニルアミノ基、n−ヘキシルカルボニルアミノ基、シクロヘキシルカルボニルアミノ基、n−ヘプチルカルボニルアミノ基、3−ヘプチルカルボニルアミノ基、n−オクチルカルボニルアミノ基等のアルキルカルボニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、p−クロロベンゾイルアミノ基、p−メトキシベンゾイルアミノ基、p−メトキシベンゾイルアミノ基、p−t−ブチルベンゾイルアミノ基、p−クロロベンゾイルアミノ基、p−トリフルオロメチルベンゾイルアミノ基、m−トリフルオロメチルベンゾイルアミノ基等のアリールカルボニルアミノ基、
ヒドロキシカルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロピルオキシカルボニル基、iso−プロピルオキシカルボニル基、n−ブチルオキシカルボニル基、iso−ブチルオキシカルボニル基、sec−ブチルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基、n−ヘプチルオキシカルボニル基、n−オクチルオキシカルボニル基、2−エチルヘキシルオキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、メトキシエトキシカルボニル基、フェノキシエトキシカルボニル基、ヒドロキシエトキシカルボニル基等のアルコキシアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、p−メトキシフェノキシカルボニル基、p−t−ブチルフェノキシカルボニル基、p−クロロフェノキシカルボニル基、o−アミノフェノキシカルボニル基、p−ジエチルアミノフェノキシカルボニル基等のアリールオキシカルボニル基、アミノカルボニル基、メチルアミノカルボニル基、エチルアミノカルボニル基、n−プロピルアミノカルボニル基、n−ブチルアミノカルボニル基、sec−ブチルアミノカルボニル基、n−ペンチルアミノカルボニル基、n−ヘキシルアミノカルボニル基、n−ヘプチルアミノカルボニル基、n−オクチルアミノカルボニル基、2−エチルヘキシルアミノカルボニル基、ジメチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカルボニル基、ジ−n−プロピルアミノカルボニル基、ジ−n−ブチルアミノカルボニル基、ジ−sec−ブチルアミノカルボニル基、ジ−n−ペンチルアミノカルボニル基、ジ−n−ヘキシルアミノカルボニル基、ジ−n−ヘプチルアミノカルボニル基、ジ−n−オクチルアミノカルボニル基等のアルキルアミノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル基、p−メチルフェニルアミノカルボニル基、p−t−ブチルフェニルアミノカルボニル基、ジフェニルアミノカルボニル基、ジ−p−メチルフェニルアミノカルボニル基、ジ−p−t−ブチルフェニルアミノカルボニル基等のアリールアミノカルボニル基、メチルアミノスルホニル基、エチルアミノスルホニル基、n−プロピルアミノスルホニル基、n−ブチルアミノスルホニル基、sec−ブチルアミノスルホニル基、n−ペンチルアミノスルホニル基、n−ヘキシルアミノスルホニル基、n−ヘプチルアミノスルホニル基、n−オクチルアミノスルホニル基、2−エチルヘキシルアミノスルホニル基、ジメチルアミノスルホニル基、ジエチルアミノスルホニル基、ジ−n−プロピルアミノスルホニル基、ジ−n−ブチルアミノスルホニル基、ジ−sec−ブチルアミノスルホニル基、ジ−n−ペンチルアミノスルホニル基、ジ−n−ヘキシルアミノスルホニル基、ジ−n−ヘプチルアミノスルホニル基、ジ−n−オクチルアミノスルホニル基等のアルキルアミノスルホニル基、フェニルアミノスルホニル基、p−メチルフェニルアミノスルホニル基、p−t−ブチルフェニルアミノスルホニル基、ジフェニルアミノスルホニル基、ジ−p−メチルフェニルアミノスルホニル基、ジ−p−t−ブチルフェニルアミノスルホニル基等のアリールアミノスルホニル基等が挙げられる。
隣り合う2個の置換基が連結基を介して繋がっていてもよい置換基としては、下記式等で表されるようなヘテロ原子を介して5員環あるいは6員環を形成する置換基が挙げられる。
Figure 2009244291
フタロシアニン化合物(A)および(B)における「硫黄原子を介する置換基」、あるいはフタロシアニン化合物(C)および(D)における「窒素原子を介する置換基」としては、アミノ基、アミノスルホニル基、上記のアルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基等が挙げられる。フタロシアニンの吸収波長は通常600〜750nm程度であるが、硫黄原子あるいは窒素原子を介する置換基が導入されることにより、吸収が長波長化され、800nm以上に吸収を有するようになる。そのためには、A〜A16の内の少なくとも4つは硫黄原子を介する置換基および/または窒素原子を介する置換基であり、より好ましくは8つ以上が硫黄原子を介する置換基および/または窒素原子を介する置換基である。
本発明において、ポリエステル系粘着剤層が近赤外線吸収剤を含む場合、フタロシアニン化合物として、上記の四種類のフタロシアニン化合物(A)〜(D)の内の少なくとも1種以上を含むことが好ましい。1種以上のフタロシアニン化合物の選択方法ないしフタロシアニン化合物の組み合わせ、ならびに各フタロシアニン化合物の混合比率等は任意である。なお、本発明は、同種類のフタロシアニン化合物として分類された化合物を二種以上併用することを排除しない。即ち、例えばフタロシアニン化合物(A)として分類された化合物群に属する二種以上のフタロシアニン化合物(A)を併用する場合を排除しない。フタロシアニン化合物(B)〜(D)についても同様である。
本発明においては、フタロシアニン化合物中の置換基A〜A16の具体的内容、それによるフタロシアニン化合物の具体的特定、特に赤外線吸収特性、等を考慮して、フタロシアニン化合物の組み合わせ、各フタロシアニン化合物の混合比率ならびに全フタロシアニン化合物の総配合量等を定めることができる。
上記した4種のフタロシアニン化合物として、市販のものを使用することもでき、例えば、IR−12、IR−14、IR−17、IR−10、IR−910(いずれも、日本触媒製)等が挙げられる。
また、本発明においては、近赤外線吸収剤として、上記したフタロシアニン化合物以外にも、ジイモニウム系色素等の従来公知の近赤外線吸収剤を併用することもできる。
本発明においては、近赤外線吸収剤の具体的種類およびその組み合わせ、配合量ないしそれらの配合比率等を適当に変更することによって、光学フィルターの光学的特性(例えば、吸収波長領域や光透過率等)を任意に制御することが可能であって、近赤外線吸収機能の具体的用途、目的等に応じた最も好ましい光学フィルターを提供することができる。
<紫外線吸収層>
有機化合物からなる光学機能性材料、とりわけ、金属錯体等の近赤外線吸収剤は、紫外線や熱によって分解し、光学機能層の耐久性を低下させる場合がる。本発明においては、耐久性を向上させるために、紫外線吸収層を設けて、近赤外線吸収剤等の耐久性を向上させることができる。
紫外線吸収剤としては、従来公知のものを使用することができ、特に制限されるものではない。例えば、紫外線吸収剤として、スチルベン系化合物、ベンゾイミダゾール系化合物、ベンゾオキサゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾエート系化合物、ベンゾオキサジノン系化合物、トリアジン系化合物、ヒドロキシフェニルトリアジン系化合物等を好適に使用することができる。また、ヒンダードアミン化合物等の光安定剤を用いてもよい。
紫外線吸収層は、他の光学機能層と同様に、紫外線吸収剤を基材中に添加することにより形成してもよく、また、透明樹脂バインダー中に紫外線吸収剤を添加したものを基材上に塗布・乾燥して被膜としたものでもよい。
<ネオン光吸収層及び色調補正層>
近赤外線吸収層自体に、あるいは光学フィルターを構成する積層体に付加し得るネオン光遮蔽層はPDPにおける、主にネオンガスの励起によって放出される595nm付近の不要な発光をカットするためのもので、この波長付近に吸収極大を持つネオン光遮蔽色素およびバインダー樹脂、並びにその他の必要に応じて添加する添加剤等を用いて、前記した近赤外線吸収層の形成と同様にして行なえばよい。
ネオン光遮蔽色素としては、シアニン系、オキソノール系、メチン系、サブフタロシアニン系、ポルフィリン系、もしくはテトラアザポルフィリン系の化合物を好ましく用いることができ、ポルフィリン系の化合物が耐久性の面で特に好ましい。
また、ネオン光吸収層及び/又は色調補正層中に、公知の光安定剤や酸化防止剤等を添加してもよい。
<プラズマディスプレイパネル>
本発明によるプラズマディスプレイパネルは、上記の光学フィルター1がディスプレイパネル10の前面側(観測面側)に配置されていること、に特徴とするものである。
上記の本発明による光学フィルターがPDP用として用いられる際は、図4に示されるように、粘着剤9を介して、ディスプレイパネル10の前面に設置される。このため、可視光線の透過率が低いと、画像の鮮明さが低下することから、フィルターの可視光線の透過率は高い程良く、少なくとも30%以上、好ましくは35%以上必要である。
以下、本発明について、実施例によりさらに詳細に説明するが、これら実施例により本発明の範囲が限定されるものではない。
実施例1
厚さ100μmの2枚のポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(PETA4100、東洋紡製)を準備した。次いで、その一方のフィルムの表面に、ポリエステル系粘着剤(ポリエスターXI-1001、日本合成化学製)と硬化剤(L-55E、日本合成化学製)とを重量比で100:1となるように混合した粘着剤を、アプリケーターを用いて膜厚が25μmになるように塗工し、70℃のオーブンで2分間乾燥させた。続いて、乾燥後、膜上に、他方のポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムをラミネートすることにより、PETフィルム層/粘着剤層/PETフィルム層の層構成を有する光学フィルター1を作製した。
得られた光学フィルター1について、以下のようにして反射性能の評価を行った。
得られた光学フィルターを黒色のアクリル樹脂板の上に載置し、アクリル樹脂板の法線に対し45度の斜め上方から、照度2500ルクスにて人工太陽灯を光学フィルターに照射し、反射光を、法線に対し30度の角度から目視にて観察した。
後記する比較例3の光学フィルター6を基準とし、目視による反射光の光沢が、光学フィルター6よりも少ないものを○とし、光学フィルター6と同等またはそれ以上であるものを×とした。
評価結果は、下記表1に示さる通りであった。
また、得られた光学フィルターの耐久性(色差)についても評価を行った。色差は、分光光度計(UV-3100PC、島津製作所製)を用いて、色度(x、y)を測定し、以下の基準により耐久性の評価を行った。
○:Δx,y<0.01
△:0.01≦Δx,y<0.02
×:Δx,y≧0.02
評価結果は、下記表1に示さる通りであった。
実施例2
実施例1で用いたポリエステル系粘着剤にフタロシアニン系色素を添加して攪拌したものを用いた以外は、実施例1と同様にして、近赤外線吸収能を有する光学フィルム2を作製した。フタロシアニン系色素として、IR12、IR14、及びIR910(いずれも日本触媒製)の3種を用いた。また、粘着剤への添加量として、粘着剤固形分100重量%に対し、IR12を0.27重量%、IR14を0.5重量%、IR910を0.67重量%とした。
上記のようにして得られた光学フィルター2について、実施例1と同様にして、反射性能及び耐久性の評価を行った。
評価結果は下記表1に示される通りであった。
実施例3
実施例2において使用した近赤外線吸収剤に代えて、IR12を0,85重量%、IR14を0.45重量%、ジイモニウム系色素であるIRG068(日本化薬製)を1.5重量%を用いた以外は、実施例2と同様にして近赤外線吸収能を有する光学フィルター3を作製した。
上記のようにして得られた光学フィルター3について、実施例1と同様にして、反射性能及び耐久性の評価を行った。
評価結果は下記表1に示される通りであった。
比較例1
実施例2において使用したポリエステル系粘着剤に代えて、アクリル系粘着剤(SK2094、綜研化学製)を用い、エポキシ系硬化剤(E-5XM、綜研化学製)を用いた以外は、実施例2と同様にして、光学フィルター4を作製した。
上記のようにして得られた光学フィルター4について、実施例1と同様にして、反射性能及び耐久性の評価を行った。
評価結果は下記表1に示される通りであった。
比較例2
実施例3において使用したポリエステル系粘着剤に代えて、アクリル系粘着剤(SK2094、綜研化学製)を用い、エポキシ系硬化剤(E-5XM、綜研化学製)を用いた以外は、実施例3と同様にして、光学フィルター5を作製した。
上記のようにして得られた光学フィルター5について、実施例1と同様にして、反射性能及び耐久性の評価を行った。
比較例3
実施例1において使用したポリエステル系粘着剤に代えて、アクリル系粘着剤(SK2094、綜研化学製)を用い、エポキシ系硬化剤(E-5XM、綜研化学製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、光学フィルター6を作製した。
上記のようにして得られた光学フィルター6について、実施例1と同様にして、反射性能及び耐久性の評価を行った。
評価結果は下記表1に示される通りであった。
Figure 2009244291
本発明の光学フィルターの一実施形態を示した断面図である。 本発明の光学フィルターの他の実施形態を示した断面図である。 本発明の光学フィルターの他の実施形態を示した断面図である。 本発明の光学フィルターを備えたプラズマディスプレイパネルの一実施形態を示した断面図である。
符号の説明
1 光学フィルター
2、2’ 光学機能層
3 粘着剤層
A、B 界面
4 機能性添加剤(近赤外線吸収剤)
5 基材
6 被膜(反射防止膜または防眩層)
7 機能性添加剤(紫外線吸収剤)
8 電磁波遮蔽層
9 粘着剤
10 プラズマディスプレイパネル

Claims (9)

  1. 少なくとも2種以上の光学機能層が粘着剤層を介して積層されたプラズマディスプレイパネル用光学フィルターであって、
    前記光学機能層が、ポリエステル系樹脂からなる基材、又は該基材とその表面上に設けられた被膜とからなり、
    前記基材、前記被膜、または前記粘着剤層の少なくとも1つに、光学機能を発現する材料が含有されてなり、
    前記接着層がポリエステル系樹脂からなることを特徴とする、光学フィルター。
  2. 前記光学機能が、反射防止、防眩、紫外線吸収、近赤外線吸収、ネオン光吸収、電磁波遮蔽、及び色調補正からなる群から選択される1種以上である、請求項1に記載の光学フィルター。
  3. 前記光学機能層と前記粘着剤層との屈折率差が0.1以下である、請求項1または2に記載の光学フィルター。
  4. 前記粘着剤層に、近赤外線吸収剤が含まれてなる、請求項2または3に記載の光学フィルター。
  5. 前記近赤外線吸収剤が、下記の四種類のフタロシアニン化合物(A)〜(D)の内の少なくとも一種以上を含んでなる、請求項4に記載の光学フィルター。
    フタロシアニン化合物(A):
    下記の式〔I〕で表される化合物(但し、A〜A16の内の少なくとも4つは硫黄原子を介する置換基であり、かつ、少なくとも3つは塩素原子を有する。Mは酸化バナジウムである。)
    フタロシアニン化合物(B):
    下記の式〔I〕で表される化合物(但し、A〜A16の内の少なくとも4つは硫黄原子を介する置換基であり、かつ、実質的に塩素原子を有さない。Mは酸化バナジウムである。)
    フタロシアニン化合物(C):
    下記の式〔I〕で表される化合物(但し、A〜A16の内の少なくとも4つは窒素原子を介する置換基であり、かつ、硫黄原子を介する置換基を実質的に含まない。Mは酸化バナジウムである。)
    フタロシアニン化合物(D):
    下記の式〔I〕で表される化合物(但し、A〜A16の内の少なくとも4つは窒素原子を介する置換基であり、かつ硫黄原子を介する置換基を実質的に含まない。Mは銅である。)
    Figure 2009244291
    (式中、A〜A16は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ヒドロキシスルホニル基、アミノスルホニル基、あるいは窒素原子、硫黄原子、酸素原子またはハロゲン原子を含んでも良い炭素数1〜20の置換基を表し、かつ、隣り合う2個の置換基が連結基を介して繋がっていてもよい。Mは、酸化バナジウムまたは銅を表す。)
  6. 可視光線の透過率が少なくとも30%以上である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学フィルター。
  7. プラズマディスプレイパネルに用いられる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学フィルター。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学フィルターを備えたプラズマディスプレイパネル。
  9. 前記光学フィルターがパネルの全面に設けられてなる、請求項8に記載のプラズマディスプレイパネル。
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