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JP2009038520A - 撮像装置 - Google Patents

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JP2009038520A JP2007199890A JP2007199890A JP2009038520A JP 2009038520 A JP2009038520 A JP 2009038520A JP 2007199890 A JP2007199890 A JP 2007199890A JP 2007199890 A JP2007199890 A JP 2007199890A JP 2009038520 A JP2009038520 A JP 2009038520A
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勇人 中島
Tatsu Shimizu
竜 清水
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】データの読出しを正確に行うことが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】このCMOSイメージセンサ(撮像装置)は、電子を蓄積する電界を発生させる転送ゲート電極8と、電子を衝突電離により増加させる電界を発生させる増倍ゲート電極10と、フォトダイオード部4に隣接するように設けられた電子を転送するための転送ゲート電極7と、フローティングディフュージョン領域5に隣接するように設けられた電子を転送するための読出ゲート電極11と、電極の下方に設けられ、電子の転送動作および増加動作が行われる転送チャネル3とを備え、電子の転送動作の際および増加動作の際に、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11にそれぞれ対応する転送チャネル3の電位の少なくとも一方の電位が最も低くなるように制御されるように構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に、信号電荷を増加するための領域を備えた撮像装置に関する。
従来、電子(信号電荷)を増倍(増加)させるための領域(転送チャネル)を備えたCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ(撮像装置)が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
図24は、上記特許文献1に開示された従来のCCDイメージセンサの構造を示した断面図である。まず、図24を参照して、上記特許文献1に開示された従来のCCDイメージセンサの構造について説明する。
上記特許文献1に開示された従来のCCDイメージセンサでは、図24に示すように、シリコン基板101の表面上にゲート酸化物102が形成されている。また、ゲート酸化物102の上面上の所定領域には、所定の間隔を隔てて4つのゲート電極103〜106が形成されている。このゲート電極103〜106には、4相のクロック信号Φ11〜Φ14が供給されるように構成されている。
また、ゲート電極103〜106下の転送チャネル107には、それぞれ、画素分離障壁、一時的蓄積井戸、電荷転送障壁および電荷集積井戸が形成されている。この画素分離障壁は、一時的蓄積井戸と隣接する画素の電荷集積井戸とを区分するとともに、隣接する電荷集積井戸の電子を一時的蓄積井戸に転送する機能を有している。また、一時的蓄積井戸は、電子(信号電荷)が転送される際に、電子を一時的に蓄積する機能を有している。また、電荷転送障壁は、一時的蓄積井戸と電荷集積井戸とを区分するとともに、一時的蓄積井戸に蓄積された電子を電荷集積井戸に転送する機能を有している。
また、電荷集積井戸は、一時的蓄積井戸から転送された電子を蓄積する機能を有するとともに、電界による衝突電離により電子を増倍するための増倍部としての機能も有している。すなわち、電荷転送障壁と電荷集積井戸との界面には、高い電位に調整された高電界領域108が形成されていることによって、高電界領域108に転送された電子が高電界領域108からエネルギを得る。そして、エネルギを得た電子は、高電界領域108を移動中にシリコン基板101の格子原子と衝突し、その衝突により、電子および正孔が生成される。生成された電子および正孔のうち、高電界領域108中の電界によって電子のみが電荷集積井戸に集められる。これにより、電子の増倍が行われる。なお、この電子の増倍は、受光領域のフォトダイオードにより生成された電子を転送する過程において行われている。
次に、図24を参照して、従来のCCDイメージセンサの増倍動作について説明する。
まず、ゲート電極103にクロック信号Φ11を供給してゲート電極103をオン状態にするとともに、ゲート電極103にクロック信号Φ11を供給した時から所定時間経過後に、隣接する画素のゲート電極106をオフ状態にする。これにより、隣接する画素の電荷集積井戸に蓄積された電子(信号電荷)が画素分離障壁に転送される。
そして、ゲート電極104にクロック信号Φ12を供給してゲート電極104をオン状態にするとともに、ゲート電極103をオフ状態にする。これにより、画素分離障壁に転送された電子が一時的蓄積井戸に転送される。
次に、ゲート電極106にクロック信号Φ14を供給してゲート電極106をオン状態にする。これにより、ゲート電極106に高電圧が印加されて、電荷転送障壁と電荷集積井戸との界面に高電界領域108が形成される。その後、ゲート電極106をオン状態にしたまま、ゲート電極104をオフ状態にすることによって、一時的蓄積井戸に蓄積された電子が電荷転送障壁を越えて電荷集積井戸に転送される。これにより、転送された電子が高電界による衝突電離によって増倍されるとともに、増倍された電子が電荷集積井戸に蓄積される。なお、ゲート電極105には、クロック信号Φ13は常に供給されず、ゲート電極105はオフ状態のまま一定である。
図25は、図24に示した従来のCCDイメージセンサの構造をCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ(撮像装置)に適用した場合に考えられる仮想上の構造を示した断面図である。図25を参照して、従来のCCDイメージセンサの構造を適用した場合に考えられる仮想上のCMOSイメージセンサの構造について説明する。
このCMOSイメージセンサでは、図25に示すように、シリコン基板201の表面近傍の所定領域に電子の転送領域であるn型不純物領域(転送チャネル)201aが形成されるとともに、シリコン基板201の表面上のn型不純物領域201aに対応する領域にゲート酸化物202が形成されている。また、ゲート酸化物202の上面上の所定領域には、従来のCCDイメージセンサと同様の機能を有する4つのゲート電極203〜206に加えて、さらに、フローティングディフュージョン領域208に電子を転送してデータを読み出すためのゲート電極207が設けられている。また、このCMOSイメージセンサは、従来のCCDイメージセンサと同様に、フォトダイオード209により生成された電子をn型不純物領域201a内の電荷集積井戸と一時的蓄積井戸との間を交互に転送させることにより増倍させる。そして、増倍させた電子を電荷集積井戸に蓄積するとともに、蓄積された電子をフローティングディフュージョン領域208に転送するように構成されている。
特許第3483261号公報
しかしながら、図25に示した従来のCCDイメージセンサの構造を適用した場合に考えられる仮想上のCMOSイメージセンサでは、電子の増倍動作および転送動作を行う際に行われるゲート電極206に対してのオンオフ制御により、ゲート電極206に対応するn型不純物領域201a(チャネル領域)の電位が大きく変動する。このとき、ゲート電極206をオフからオンに制御した場合に、ゲート電極206に対応するn型不純物領域201aの電位が大きくなる変動に起因して、ゲート電極206に隣接するゲート電極207に対応するn型不純物領域201aの電位も大きくなるように変動する。このとき、ゲート電極207に対応するn型不純物領域201aの電位が大きくなるように変動することによって、電子の移動に対する障壁性も低下するので、電子が電子障壁を越えて漏れる場合があるという不都合がある。その結果、n型不純物領域201aからフローティングディフュージョン領域208に転送される電子の数にばらつきが発生するので、データの読出しを正確に行うのが困難になるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、データの読出しを正確に行うことが可能な撮像装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における撮像装置は、信号電荷を蓄積する電界を発生させるための第1電極と、信号電荷を衝突電離により増加させる電界を発生させるための第2電極と、信号電荷を生成する光電変換部と、光電変換部に隣接するように設けられ、信号電荷を転送するための第3電極と、信号電荷を電圧に変換するための電圧変換部と、電圧変換部に隣接するように設けられ、信号電荷を電圧変換部に転送するための第4電極と、第1電極、第2電極、第3電極および第4電極の下方に設けられ、信号電荷の転送動作および増加動作が行われる転送チャネルとを備え、信号電荷の転送動作の際および増加動作の際に、第3電極に対応する転送チャネルの電位および第4電極に対応する転送チャネルの電位の少なくとも一方の電位が第1電極および第2電極に対応する転送チャネルの電位よりも低くなるように制御されるように構成されている。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるCMOSイメージセンサの全体構成を示した平面図であり、図2は、本発明の第1実施形態によるCMOSイメージセンサにおけるポテンシャル図である。また、図3は、図1に示した第1実施形態によるCMOSイメージセンサの構造を示した断面図である。また、図4は、図1に示した第1実施形態によるCMOSイメージセンサの画素を示した平面図であり、図5は、図1に示した第1実施形態によるCMOSイメージセンサの回路構成を示した回路図である。まず、図1〜図5を参照して、第1実施形態によるCMOSイメージセンサの構造について説明する。なお、第1実施形態では、撮像装置の一例であるパッシブ(Passive)型のCMOSイメージセンサに本発明を適用した場合について説明する。
第1実施形態によるCMOSイメージセンサは、図1に示すように、マトリクス状(行列状)に配置された複数の画素50を含む撮像部51と、行選択レジスタ52と、列選択レジスタ53とを備えている。
第1実施形態によるCMOSイメージセンサの画素50の断面構造としては、図2および図3に示すように、p型シリコン基板1の表面に、各画素50をそれぞれ分離するための素子分離領域2が形成されている。また、素子分離領域2によって囲まれる各画素50のp型シリコン基板1の表面には、n型不純物領域からなる転送チャネル3を挟むように所定の間隔を隔てて、フォトダイオード部(PD)4およびn型不純物領域からなるフローティングディフュージョン領域5が形成されている。なお、フォトダイオード部4は、本発明の「光電変換部」の一例であり、フローティングディフュージョン領域5は、本発明の「電圧変換部」の一例である。
フォトダイオード部4は、入射光量に応じて電子を生成するとともに、その生成された電子を蓄積する機能を有する。また、フォトダイオード部4は、素子分離領域2に隣接するとともに、転送チャネル3に隣接するように形成されている。フローティングディフュージョン領域5は、転送チャネル3の不純物濃度(n)よりも高い不純物濃度(n)を有する。また、フローティングディフュージョン領域5は、転送された電子による電荷信号を保持するとともに、この電荷信号を電圧に変換する機能を有する。また、フローティングディフュージョン領域5は、素子分離領域2に隣接するとともに、転送チャネル3に隣接するように形成されている。これにより、フローティングディフュージョン領域5は、転送チャネル3を介してフォトダイオード部4と対向するように形成されている。
ここで、第1実施形態では、転送チャネル3の上面上に、ゲート絶縁膜6が形成されている。また、ゲート絶縁膜6の上面上の所定領域には、所定の間隔を隔てて、転送ゲート電極7と、転送ゲート電極8と、転送ゲート電極9と、増倍ゲート電極10と、読出ゲート電極11とが、フォトダイオード部4側からフローティングディフュージョン領域5側に向かってこの順番に形成されている。すなわち、転送ゲート電極7は、フォトダイオード部4と隣接するように形成されている。また、転送ゲート電極7は、フォトダイオード部4と転送ゲート電極8との間に形成されている。また、転送ゲート電極9は、転送ゲート電極8と増倍ゲート電極10との間に形成されている。また、読出ゲート電極11は、増倍ゲート電極10とフローティングディフュージョン領域5との間に形成されている。また、読出ゲート電極11は、フローティングディフュージョン領域5と隣接するように形成されている。なお、転送ゲート電極7、8および9は、それぞれ、本発明の「第3電極」、「第1電極」および「第5電極」の一例である。また、増倍ゲート電極10は、本発明の「第2電極」の一例であり、読出ゲート電極11は、本発明の「第4電極」の一例である。
また、図4に示すように、転送ゲート電極7、転送ゲート電極8、転送ゲート電極9、増倍ゲート電極10および読出ゲート電極11には、それぞれ、コンタクト部7a、8a、9a、10aおよび11aを介して、電圧制御のためのクロック信号Φ1、Φ2、Φ3、Φ4およびΦ5を供給する配線層20、21、22、23および24が電気的に接続されている。なお、この配線層20、21、22、23および24は、行毎に形成されているとともに、各行の複数の画素50の転送ゲート電極7、転送ゲート電極8、転送ゲート電極9、増倍ゲート電極10および読出ゲート電極11にそれぞれ電気的に接続されている。また、フローティングディフュージョン領域5には、コンタクト部5aを介して信号を取り出すための信号線25が電気的に接続されている。なお、この信号線25は、列毎に形成されているとともに、各列の複数の画素50のフローティングディフュージョン領域5に電気的に接続されている。
また、図3に示すように、転送ゲート電極7、8、9および読出ゲート電極11に、それぞれ、配線層20、21、22および24を介してクロック信号Φ1、Φ2、Φ3およびΦ5のオン信号(Hレベルの信号)が供給されている場合には、転送ゲート電極7、8、9および読出ゲート電極11に約2.9Vの電圧が印加されるように構成されている。これにより、転送ゲート電極7、8、9および読出ゲート電極11にクロック信号Φ1、Φ2、Φ3およびΦ5のオン信号(Hレベルの信号)が供給されている場合には、転送ゲート電極7、8、9および読出ゲート電極11下の転送チャネル3が約4Vの電位に調整された状態になるように構成されている。
ここで、本実施形態では、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11にクロック信号Φ1およびΦ5のオフ信号(Lレベルの信号)が供給されている場合には、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11に約−2Vの電圧が印加されるように構成されている。これにより、転送ゲート電極7下および読出ゲート電極11下の転送チャネル3が、約0.5Vの電位に調整された状態となるように構成されている。また、転送ゲート電極8、転送ゲート電極9および増倍ゲート電極10にクロック信号Φ2、Φ3およびΦ4のオフ信号(Lレベルの信号)が供給されている場合には、転送ゲート電極8、転送ゲート電極9および増倍ゲート電極10に約0Vの電圧が印加されるように構成されている。これにより転送ゲート電極8下、転送ゲート電極9下および増倍ゲート電極10下の転送チャネル3が約1Vの電位に調整された状態となるように構成されている。
また、増倍ゲート電極10に配線層23からクロック信号Φ4のオン信号(Hレベルの信号)が供給されている場合には、増倍ゲート電極10に約24Vの電圧が印加されるように構成されている。これにより、増倍ゲート電極10にクロック信号Φ4のオン信号(Hレベルの信号)が供給されている場合には、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3が約25Vの高い電位に調整された状態になるように構成されている。なお、フォトダイオード部4およびフローティングディフュージョン領域5は、それぞれ、約3Vおよび約5Vの電位に調整された状態となるように構成されている。
これにより、図2に示すように、転送ゲート電極8下の転送チャネル3(電子蓄積部3a)は、転送ゲート電極8にオン信号(Hレベルの信号)が供給されている場合に、転送ゲート電極8下の転送チャネル3(電子蓄積部(一時的蓄積井戸)3a)に電子を一時的に蓄積する電界が形成されるように構成されている。
また、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部(電荷集積井戸)3b)は、増倍ゲート電極10にオン信号(Hレベルの信号)が供給されている場合に、約25Vの電位に調整されることによって、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部(電荷集積井戸)3b)に電子を衝突電離させて増倍(増加)する高電界が形成されるように構成されている。また、電子の衝突電離は、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)と転送ゲート電極9下の転送チャネル3との境界部で発生するように構成されている。
ここで、本実施形態では、転送ゲート電極7下の転送チャネル3は、転送ゲート電極7にオン信号(Hレベルの信号)が供給されている場合に、フォトダイオード部4に蓄積された電子を転送チャネル3(電子蓄積部3a)に転送する機能を有するとともに、転送ゲート電極7にオフ信号(Lレベルの信号)が供給されている場合に、フォトダイオード部4と転送チャネル3(電子蓄積部3a)とを区分するフォトダイオード分離障壁として機能する。
また、転送ゲート電極9下の転送チャネル3は、転送ゲート電極9にオン信号(Hレベルの信号)が供給されている場合に、電子蓄積部3aに蓄積された電子を電子増倍部3bに転送するとともに、電子増倍部3bに蓄積された電子を電子蓄積部3aに転送する機能を有する。また、転送ゲート電極9下の転送チャネル3は、転送ゲート電極9にオフ信号(Lレベルの信号)が供給されている場合に、電子蓄積部3aと電子増倍部3bとを区分する電荷転送障壁として機能する。すなわち、転送ゲート電極9は、オン信号(Hレベルの信号)が供給されることにより、電子蓄積部3aに蓄積された電子を電子増倍部3bに転送するとともに、電子増倍部3bに蓄積された電子を電子蓄積部3aに転送することが可能なように構成されている。
また、本実施形態では、読出ゲート電極11下の転送チャネル3は、読出ゲート電極11にオン信号(Hレベルの信号)が供給されている場合に、転送チャネル3(電子増倍部3b)に蓄積された電子をフローティングディフュージョン領域5に転送する機能を有するとともに、読出ゲート電極11にオフ信号(Lレベルの信号)が供給されている場合に、転送チャネル3(電子増倍部3b)とフローティングディフュージョン領域5とを区分する機能を有する。すなわち、読出ゲート電極11は、オン信号(Hレベルの信号)が供給されることにより、転送チャネル3(電子増倍部3b)に蓄積された電子をフローティングディフュージョン領域5に転送することが可能なように構成されている。すなわち、第1実施形態では、転送ゲート電極7、8、9、増倍ゲート電極10および読出ゲート電極11に、それぞれ、オフ信号(Lレベルの信号)が供給された場合、転送チャネル3においては、転送ゲート電極7下および読出ゲート電極11下における転送チャネル3の電位が最も低くなるように構成されている。
また、図5に示すように、各列の信号線25の一方端には、それぞれ、リセットゲートトランジスタ26のソースが接続されている。このリセットゲートトランジスタ26のゲートには、リセット信号が供給されるとともに、ドレインには、リセット電圧VRD(約5V)が印加されている。これにより、リセットゲートトランジスタ26は、画素50のデータの読出し後に、信号線25の電圧をリセット電圧VRD(約5V)にリセットするとともに、画素50のデータの読出し時に、フローティングディフュージョン領域5を電気的に浮いた状態(フローティング状態)に保持する機能を有する。
また、各列の信号線25の他方端は、それぞれ、電圧変換トランジスタ27のゲートに接続されている。この電圧変換トランジスタ27のソースは、選択トランジスタ28のドレインに接続されているとともに、ドレインには、電源電圧VDDが供給されている。選択トランジスタ28のゲートには、列選択線が接続されているとともに、ソースには、出力線30が接続されている。出力線30には、1つのトランジスタ29のドレインが接続されている。トランジスタ29のソースは、接地されているとともに、ゲートには、トランジスタ29を定電流源として機能させるための所定の電圧が印加されている。また、各列の電圧変換トランジスタ27と、トランジスタ29とによって、ソースフォロワ回路が構成されている。
次に、図5を参照して、第1実施形態によるCMOSイメージセンサの読出動作について説明する。
まず、所定の行の配線層22に、Hレベルの信号を供給することにより、撮像部51の1行分の各画素50の転送ゲート電極9をオン状態にするとともに、所定の行の配線層21に、Lレベルの信号を供給することにより、撮像部51の1行分の各画素50の転送ゲート電極8をオフ状態にする。これにより、転送ゲート電極8下の転送チャネル3(電子蓄積部3a)に蓄積された電子が転送ゲート電極9下の転送チャネル3に転送される。次に、所定の行の配線層23に、Hレベルの信号を供給することにより、撮像部51の1行分の各画素50の増倍ゲート電極10をオン状態にするとともに、所定の行の配線層22に、Lレベルの信号を供給することにより、撮像部51の1行分の各画素50の転送ゲート電極9をオフ状態にする。これにより、転送ゲート9下の転送チャネル3に転送されていた電子は、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)に転送される。そして、所定の行の配線層24に、Hレベルの信号を供給することにより、撮像部51の1行分の各画素50の読出ゲート電極11をオン状態にするとともに、所定の行の配線層23に、Lレベルの信号を供給することにより、撮像部51の1行分の各画素50の増倍ゲート電極10をオフ状態にする。これにより、1行分の各画素50における転送チャネル3(電子増倍部3b)に蓄積された電子が各画素50のフローティングディフュージョン領域5に読み出される。したがって、各列の信号線25には、所定の行の各画素50の信号に応じた電位が現れる。なお、この状態では、選択トランジスタ28がオフ状態であるため、電圧変換トランジスタ27およびトランジスタ29からなるソースフォロワ回路には電流は流れない。
次に、列選択線に順次Hレベルの信号を供給することによって、選択トランジスタ28を順次オン状態にする。これにより、各列の電圧変換トランジスタ27および選択トランジスタ28と、トランジスタ29とを介して、順次電流が流れるので、各電圧変換トランジスタ27のオン状態(各電圧変換トランジスタ27のゲート電位(信号線25の電位))に応じて各画素50毎の信号が出力される。そして、全ての出力が終了した後、リセットゲートトランジスタ26のゲートにHレベルのリセット信号を供給することにより、リセットゲートトランジスタ26をオン状態にすることによって、信号線25の電位を約5Vにリセットする。上記の動作を繰り返すことによって、第1実施形態によるCMOSイメージセンサの読出動作が行われる。
図6は、本発明の第1実施形態によるCMOSイメージセンサの電子の転送動作を説明するための信号波形図である。図7は、本発明の第1実施形態によるCMOSイメージセンサの電子の転送動作を説明するためのポテンシャル図である。次に、図6および図7を参照して、第1実施形態によるCMOSイメージセンサの電子の転送動作について説明する。
まず、図6の期間Aにおいて、図7に示すように、転送ゲート電極7をオン状態にすることにより、転送ゲート電極7下の転送チャネル3が約4Vの電位に調整された状態になる。このとき、フォトダイオード部4が約3Vの電位に調整されているので、フォトダイオード部4により生成されるとともに、蓄積された電子がフォトダイオード部4から転送ゲート電極7下の転送チャネル3に転送される。次に、転送ゲート電極8をオン状態にした後に、転送ゲート電極7をオフ状態にすることにより、転送ゲート電極8下の転送チャネル3が約4Vの電位に調整された後に、転送ゲート電極7下の転送チャネル3が約0.5Vの電位に調整される。これにより、転送ゲート電極7下の転送チャネル3に転送されていた電子が転送ゲート電極8下の転送チャネル3(電子蓄積部3a)に転送される。このとき、転送ゲート電極7をオフにすることにより、転送ゲート電極7下の転送チャネル3が約0.5Vの低い電位に調整される。以上のように期間Aにおいて、フォトダイオード部4から転送された電子が一時的に転送ゲート電極8下の転送チャネル3(電子蓄積部3a)に蓄積される。その後、後述する電子の増倍動作が複数回(たとえば、約400回)繰り返し行われる。その結果、フォトダイオード部4から転送された電子が約2000倍に増倍される。
次に、図6の期間Bにおいて、図7に示すように、転送ゲート電極9をオン状態にした後に、転送ゲート電極8をオフ状態にすることにより、転送ゲート電極9下の転送チャネル3が約4Vの電位に調整された後に、転送ゲート電極8下の転送チャネル3が約1Vの電位に調整された状態になる。このため、転送ゲート電極8下の転送チャネル3に蓄積された電子は、転送ゲート電極8下の転送チャネル3の電位(約1V)よりも高い電位(約4V)に調整されている転送ゲート電極9下の転送チャネル3へと転送される。
次に、図6の期間Cにおいて、図7に示すように、増倍ゲート電極10をオン状態にした後に、転送ゲート電極9をオフ状態にすることにより、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)が約25Vの高い電位に調整された後に、転送ゲート電極9下の転送チャネル3が約1Vの電位に調整された状態になる。このため、転送ゲート電極9下の転送チャネル3に転送されていた電子は、転送ゲート電極9下の転送チャネル3の電位(約1V)よりも高い電位(約25V)に調整されている増倍ゲート電極10下の転送チャネル3へと転送される。ここで、第1実施形態では、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3に電子が転送された時点においては、増倍ゲート電極10に隣接する読出ゲート電極11はオフ状態である。これにより、読出ゲート電極11下の転送チャネル3は約0.5Vの低い電位に調整された状態を維持しているので、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(約25V)との電位差は約24.5Vとなり、転送チャネル3内において、最も電位差が大きい状態となる。
次に、図6の期間Dにおいて、図7に示すように、電子が増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)に蓄積された状態で、読出ゲート電極11をオン状態にした後に、増倍ゲート電極10をオフ状態にすることにより、読出ゲート電極11下の転送チャネル3が約4Vの電位に調整された後に、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3が約1Vの電位に調整された状態となる。このため、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3に蓄積された電子は、約4Vの電位に調整された読出ゲート電極11下の転送チャネル3を介して、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3の電位(約1V)よりも高い電位(約5V)に調整されているフローティングディフュージョン領域5へと転送される。
図8および図10は、本発明の第1実施形態によるCMOSイメージセンサにおける電子の増倍動作を説明するための信号波形図である。図9および図11は、本発明の第1実施形態によるCMOSイメージセンサにおける電子の増倍動作を説明するためのポテンシャル図である。次に、図7〜図11を参照して、第1実施形態によるCMOSイメージセンサの電子の増倍動作について説明する。
まず、図7の期間Aにおける転送ゲート電極8下の転送チャネル3に電子を転送させる動作の後、図8の期間Eにおいて、図9に示すように、転送ゲート電極8下の転送チャネル3に電子を保持した状態で、増倍ゲート電極10をオン状態にする。
次に、図8の期間Fにおいて、図9に示すように、転送ゲート電極9をオン状態にした後に、転送ゲート電極8をオフ状態にすることにより、転送ゲート電極8下の転送チャネル3が約1Vの電位に調整された状態になるとともに、転送ゲート電極9下の転送チャネル3が約4Vの電位に調整された状態となる。このため、転送ゲート電極8下の転送チャネル3(電子蓄積部3a)に蓄積された電子は、転送ゲート電極9下の転送チャネル3(約4V)を介して高い電位(約25V)に調整されている転送ゲート電極9下の転送チャネル3(電子増倍部3b)へと転送される。そして、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)に転送された電子が増倍ゲート電極10下の転送チャネル3と転送ゲート電極9下の転送チャネル3との境界部を移動中に高電界からエネルギを得る。そして、高いエネルギを有する電子は、シリコン原子と衝突して電子と正孔とを生成する。その後、衝突電離により生成された電子は、電界により増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)に蓄積される。
次に、図8の期間Gにおいて、図9に示すように、転送ゲート電極9をオフ状態にすることにより、転送ゲート電極9下の転送チャネル3が約1Vの電位に調整された状態になる。
次に、図10の期間Hにおいて、図11に示すように、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)に電子が保持された状態から、期間I(図10参照)において、転送ゲート電極9をオン状態にした後に転送ゲート電極8をオン状態にする。これにより、転送ゲート電極9下および転送ゲート電極8下のそれぞれの転送チャネル3の電位が順次約4Vの電位に調整された状態になる。そして、この状態から、増倍ゲート電極10をオフ状態にすることにより、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3の電位が約1Vの電位に調整される。これにより、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)に蓄積されていた電子が転送ゲート電極8下および転送ゲート電極9下の転送チャネル3(約4V)に転送される。
そして、図10の期間Jにおいて、図11に示すように、転送ゲート電極9をオフ状態にすることにより、転送ゲート電極9下の転送チャネル3の電位が約1Vの状態に調整された状態になる。これにより、転送ゲート電極8下の転送チャネル3(電子蓄積部3a)に電子が転送された状態となる。その後、上記した期間E〜Jの増倍動作を複数回(たとえば、約400回)繰り返し行うことにより、フォトダイオード部4から転送された電子が約2000倍に増倍される。
第1実施形態では、上記のように、電子の転送動作時および増倍動作時に、転送ゲート電極7下の転送チャネル3の電位および読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位が、転送ゲート電極8下、転送ゲート電極9下および増倍ゲート電極10下におけるそれぞれの転送チャネル3の電位よりも低い電位(約0.5V)になるように制御されることによって、転送ゲート電極7下および読出ゲート電極11下の転送チャネル3におけるポテンシャルが転送ゲート電極8下、転送ゲート電極9下および増倍ゲート電極10下におけるそれぞれの転送チャネル3のポテンシャルよりも高くなる。したがって、電子の転送動作時および増倍動作時に、転送ゲート電極7下および読出ゲート電極11下の転送チャネル3に発生する高いポテンシャルによる障壁(電荷障壁)を越えて、電子がフォトダイオード部4側およびフローティングディフュージョン領域5側に漏れるのを抑制することができる。これにより、確実に、転送される電子の数にばらつきが発生するのを抑制することができる。その結果、データの読出しを正確に行うことができる。また、高い障壁(ポテンシャル)に挟まれた領域において、電子の転送動作および増倍動作が行われるので、より確実に、フォトダイオード部4側およびフローティングディフュージョン領域5側に電子が漏れるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、転送ゲート電極8と増倍ゲート電極10との間に電子を転送するための転送ゲート電極9を設け、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)を約25Vの高電位に調整した状態で、転送ゲート電極8下の転送チャネル3(電子蓄積部3a)に蓄積された電子を増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)に転送するように転送ゲート電極8および9を制御して電子の増倍動作を行うことによって、容易に電子蓄積部3aに蓄積された電子を電子増倍部3bに転送して増倍させることができる。また、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)により増倍された電子を転送ゲート電極8下の転送チャネル3(電子蓄積部3a)に転送するように転送ゲート電極8および9を制御して電子の転送動作を行うことによって、容易に電子増倍部3bにより増倍された電子を電子蓄積部3aに転送して蓄積することができる。また、これらの電子の増倍動作および転送動作を交互に繰り返し行うことによって、電子の増倍動作を複数回(たとえば、約400回)行うことができるので、電子の増倍率を向上させることができる。これにより、フォトダイオード部4から転送された電子の数を約2000倍に増加させることができる。
(第2実施形態)
図12は、本発明の第2実施形態によるCMOSイメージセンサの構造を示した断面図である。また、図13は、本発明の第2実施形態によるCMOSイメージセンサにおけるポテンシャル図である。この第2実施形態では、上記した第1実施形態とは異なり、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11にクロック信号Φ1およびΦ5のオフ信号(Lレベルの信号)が供給される際に、転送ゲート電極7下および読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位が、それぞれ、異なる電位で、かつ、転送ゲート電極8下、転送ゲート電極9下および増倍ゲート電極10下の転送チャネル3の電位よりも低い電位になるように調整される例について説明する。
第2実施形態では、図12および図13に示すように、転送ゲート電極8、転送ゲート電極9および増倍ゲート電極10に、それぞれ、配線層21、22および23を介してクロック信号Φ2、Φ3およびΦ4のオフ信号(Lレベルの信号)が供給されている場合には、転送ゲート電極8、転送ゲート電極9および増倍ゲート電極10に約0Vの電圧が印加される。このとき、転送ゲート電極8、転送ゲート電極9および増倍ゲート電極10下の転送チャネル3は、約1Vの電位に調整された状態となる。また、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11に、それぞれ、配線層20および24を介してクロック信号Φ1およびΦ5のオフ信号(Lレベルの信号)が供給されている場合には、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11に、それぞれ、約−1Vおよび約−2Vの電圧が印加される。このとき、転送ゲート電極7下の転送チャネル3および読出ゲート電極11下の転送チャネル3は、それぞれ、約0.8Vおよび約0.5Vの電位に調整された状態となる。なお、第2実施形態のその他の構成および動作は、第1実施形態の構成および動作と同様である。
第2実施形態では、上記のように、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)から転送ゲート電極8下の転送チャネル3(電子蓄積部3a)への電子の転送動作時、および、転送ゲート電極8下の転送チャネル3(電子蓄積部3a)から増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)への電子の増倍動作時に、転送ゲート電極7下および読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位を転送ゲート電極8下、転送ゲート電極9下および増倍ゲート電極10下の転送チャネル3の電位よりも低くなるように制御するとともに、読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位を転送ゲート電極7下の転送チャネル3の電位よりも低くなるように制御するように構成する。これにより、電位の変動の大きい増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)の位置とフローティングディフュージョン領域5との間に転送チャネル3のポテンシャルの高い(電荷障壁が高い)読出ゲート電極11が配置されるので、電子の転送動作時、および、電子の増倍動作時において、電子が読出ゲート電極11下の転送チャネル3に発生する電荷障壁を越えてフローティングディフュージョン領域5側に漏れるのを抑制することができる。また、転送ゲート電極7下の転送チャネル3の電位も転送ゲート電極8下、転送ゲート電極9下および増倍ゲート電極10下の転送チャネル3の電位より低いので、電子が転送ゲート電極7下の転送チャネル3に発生する電荷障壁を越えてフォトダイオード部4側に漏れるのを抑制することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図14は、本発明の第3実施形態によるCMOSイメージセンサの構造を示した断面図である。また、図15は、本発明の第3実施形態によるCMOSイメージセンサにおけるポテンシャル図である。この第3実施形態では、上記した第1実施形態の構成において、さらに、読出ゲート電極11のゲート長を、他のゲート電極のゲート長に比べて大きく形成した例について説明する。
第3実施形態では、図14および図15に示すように、読出ゲート電極11のゲート長(図14のL1)は、読出ゲート電極11以外のゲート電極のゲート長(図14のL2)よりも大きくなるように構成されている。また、第3実施形態では、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11に、それぞれ、配線層20および24を介してクロック信号Φ1およびΦ5のオフ信号(Lレベルの信号)が供給されている場合には、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11に、それぞれ、約−2Vおよび約−1.5Vの電圧が印加される。このとき、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11下の転送チャネル3は、約0.5Vの電位に調整された状態となる。なお、第3実施形態のその他の構成および動作は、第1実施形態の構成および動作と同様である。
第3実施形態では、上記のように、読出ゲート電極11のゲート長(図14のL1)を、読出ゲート電極11以外のゲート電極のゲート長(図14のL2)よりも大きくなるように構成することによって、読出ゲート電極11のゲート長の大きさに比例して、読出ゲート電極11下の転送チャネル3のポテンシャルにより発生する障壁(電荷障壁)の長さ(図14の矢印X方向の長さ)も大きくなる。したがって、電子の増倍動作時、および、電子の転送動作時において、電子が読出ゲート電極11下の転送チャネル3に発生する障壁(電荷障壁)を越えてフローティングディフュージョン領域5に漏れるのを、上記した第1実施形態に比べて、より確実に抑制することができる。これにより、確実に、電子蓄積部3aからフローティングディフュージョン領域5に転送される電子の数にばらつきが発生するのを抑制することができる。その結果、データの読出しを正確に行うことができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図16は、本発明の第4実施形態によるCMOSイメージセンサの構造を示した断面図である。また、図17は、本発明の第4実施形態によるCMOSイメージセンサにおけるポテンシャル図である。この第4実施形態では、上記した第1実施形態における転送ゲート電極8の位置と増倍ゲート電極10の位置とを入れ替えて配置させた例について説明する。
第4実施形態では、図16および図17に示すように、転送ゲート電極9と読出ゲート電極11との間に転送ゲート電極8を設けるとともに、転送ゲート9に対して転送ゲート電極8および読出ゲート電極11の反対側に増倍ゲート電極10を設けている。また、これに伴い、転送チャネル3内の電子蓄積部3aの位置および電子増倍部3bの位置も反対になる。
第4実施形態では、上記のように、転送ゲート電極9と読出ゲート電極11との間に転送ゲート電極8を設けるとともに、転送ゲート9に対して転送ゲート電極8および読出ゲート電極11の反対側に増倍ゲート電極10を設けることによって、データの読出しを行う際に、電子が衝突電離する電界を発生させるための増倍ゲート電極10に印加される高電圧(約24V)を変化させてフローティングディフュージョン領域5に電子を転送させることなく、転送ゲート電極8に印加される比較的低電圧(約2.9V)を変化させてフローティングディフュージョン領域5に電子を転送させることができる。このため、データの読出しを行う際に、増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)における高い電位(約25V)が変化することに起因して読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位が変動するのを抑制することができるので、フローティングディフュージョン領域5に転送される電子の数にばらつきが発生するのをより効果的に抑制することができる。その結果、データの読出しを正確に行うことができる。
なお、第4実施形態のその他の構成および動作は、上記第1実施形態と同様である。
(第5実施形態)
図18は、本発明の第5実施形態によるCMOSイメージセンサの構造を示した断面図である。また、図19は、本発明の第5実施形態によるCMOSイメージセンサにおけるポテンシャル図である。第5実施形態では、上記した第4実施形態の構成において、さらに、第2実施形態と同様の構成を加えた例について説明する。
第5実施形態では、図18および図19に示すように、第4実施形態と同様に、転送ゲート電極9と読出ゲート電極11との間に転送ゲート電極8が設けられているとともに、転送ゲート9に対して転送ゲート電極8および読出ゲート電極11の反対側に増倍ゲート電極10が設けられている。また、第5実施形態では、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11にクロック信号Φ1およびΦ5のオフ信号(Lレベルの信号)が供給される際に、転送ゲート電極7下および読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位が、それぞれ、異なる電位で、かつ、転送ゲート電極8、転送ゲート電極9および増倍ゲート電極10の電位よりも低い電位(高いポテンシャル)になるように調整される。第5実施形態では、増倍ゲート電極10に隣接するとともに、増倍ゲート電極10とフォトダイオード部4との間に設けられた転送ゲート電極7下の転送チャネル3の電位が読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位よりも低くなるように調整される。
第5実施形態では、上記のように、電子の増倍動作時および転送動作時に、転送ゲート電極7下および読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位を転送ゲート電極8下、転送ゲート電極9下および増倍ゲート電極10下の転送チャネル3の電位よりも低くなるように制御するとともに、増倍ゲート電極10に隣接する転送ゲート電極7下の転送チャネル3の電位を読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位よりも低くなるように制御するように構成する。これにより、電位の変動の大きい増倍ゲート電極10下の転送チャネル3(電子増倍部3b)の位置とフォトダイオード部4との間に、転送チャネル3のポテンシャルが高い(電荷障壁が高い)転送ゲート電極7が配置されるので、電子の転送動作時、および、電子の増倍動作時において、電子が転送ゲート電極7下の転送チャネル3に発生する電荷障壁を越えてフォトダイオード部4側に漏れるのを抑制することができる。また、読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位も転送ゲート電極8下、転送ゲート電極9下および増倍ゲート電極10下の転送チャネル3の電位より低いので、電子が読出ゲート電極11下の転送チャネル3に発生する電荷障壁を越えてフローティングディフュージョン領域5側に漏れるのを抑制することができる。
なお、第5実施形態のその他の構成および動作は第4実施形態と同様である。
(第6実施形態)
図20は、本発明の第6実施形態によるCMOSイメージセンサの構造を示した断面図である。また、図21は、本発明の第6実施形態によるCMOSイメージセンサにおけるポテンシャル図である。第6実施形態では、上記した第4実施形態の構成において、さらに、第3実施形態と同様の構成を加えた例について説明する。
第6実施形態では、図20および図21に示すように、第4実施形態と同様に、転送ゲート電極9と読出ゲート電極11との間に転送ゲート電極8が設けられているとともに、転送ゲート電極9に対して転送ゲート電極8および読出ゲート電極11の反対側に増倍ゲート電極10が設けられている。また、第6実施形態では、フォトダイオード部4と増倍ゲート電極10との間に設けられた転送ゲート電極7のゲート長(図20のL1)が、転送ゲート電極7以外のゲート電極のゲート長(図20のL2)よりも大きくなるように構成されている。また、第6実施形態では、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11に、それぞれ、クロック信号Φ1およびΦ5のオフ信号(Lレベルの信号)が供給されている場合には、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11に、それぞれ、約−1.5Vおよび約−2Vの電圧が印加される。このとき、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11下の転送チャネル3は、約0.5Vの電位に調整された状態となる。
第6実施形態では、上記のように、電圧の変動の大きい増倍ゲート電極10に隣接する転送ゲート電極7のゲート長(図20のL1)を、転送ゲート電極7以外のゲート電極のゲート長(図20のL2)よりも大きくなるように構成することによって、転送ゲート電極7のゲート長の大きさに比例して、転送ゲート電極7下の転送チャネル3のポテンシャルにより発生する障壁の長さ(図20の矢印X方向の長さ)も大きくなる。したがって、電子の増倍動作時および転送動作時において、電子が転送ゲート電極7下の転送チャネル3に発生する障壁を越えてフォトダイオード部4側に漏れるのを、より確実に抑制することができる。
なお、第6実施形態のその他の構成および動作は第4実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第6実施形態では、撮像装置の一例として各画素50において電荷信号を増幅しないパッシブ(Passive)型のCMOSイメージセンサを示したが、本発明はこれに限らず、各画素において電荷信号を増幅するアクティブ(Active)型のCMOSイメージセンサにも適用可能である。
また、上記第1〜第6実施形態では、各列の複数の画素50毎に1つのリセットゲートトランジスタ26を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、1つの画素毎に1つのリセットゲートトランジスタを形成するようにしてもよい。
また、上記第1〜第6実施形態では、転送ゲート電極7、8、9および読出ゲート電極11がオン状態の場合に、転送ゲート電極7、8、9および読出ゲート電極11下の転送チャネル3が約4Vの電位に調整された状態になる例を示したが、本発明はこれに限らず、転送ゲート電極7、8、9および読出ゲート電極11がオン状態の場合に、転送ゲート電極7、8、9および読出ゲート電極11下の転送チャネル3がそれぞれ異なる電位に調整された状態になるようにしてもよい。
また、上記第1〜第6実施形態では、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11をオフ状態にした際に、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11にそれぞれ対応する両方の転送チャネル3の電位を、転送ゲート電極8、転送ゲート電極9および増倍ゲート電極10にそれぞれ対応するいずれの転送チャネル3の電位よりも低くする例を示したが、本発明はこれに限らず、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11をオフ状態にした際に、転送ゲート電極7と読出ゲート電極11とのいずれか一方の電極下の転送チャネル3の電位を、転送ゲート電極8、転送ゲート電極9および増倍ゲート電極10にそれぞれ対応する転送チャネル3の電位より低くしてもよい。この場合、転送ゲート電極7下および読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位のうち、増倍ゲート電極10に隣接する電極下の転送チャネル3の電位を低くする方がより効果的である。
また、上記第1〜第6実施形態では、p型シリコン基板1の表面に転送チャネル3、フォトダイオード部4およびフローティングディフュージョン領域5を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、n型シリコン基板の表面にp型ウェル領域を形成するとともに、そのp型ウェル領域の表面に転送チャネル、フォトダイオード部およびフローティングディフュージョン領域を形成するようにしてもよい。
また、上記第1〜第6実施形態では、信号電荷として電子を用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、基板不純物の電導型および印加する電圧の極性を全て反対にすることにより、信号電荷として正孔を用いるようにしてもよい。
また、上記第2実施形態では、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11をオフ状態にした際に、読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位の方が、転送ゲート電極7下の転送チャネル3の電位よりも低くなるように制御される例を示したが、本発明はこれに限らず、読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位よりも、転送ゲート電極7下の転送チャネル3の電位の方が低くなるように制御してもよい。
また、上記第3実施形態では、読出ゲート電極11のゲート長が、読出ゲート電極11以外のゲート電極のゲート長よりも大きくなるように構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、図22および図23に示す第3実施形態の変形例のように、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11の両方のゲート長(図22のL1)が転送ゲート電極7および読出ゲート電極11以外のゲート電極のゲート長(図22のL2)よりも大きくなるように構成してもよい。なお、この場合、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11に、それぞれクロック信号Φ1およびΦ5のオフ信号(Lレベルの信号)が供給されている場合には、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11に、それぞれ、約−1.5Vの電圧が印加される。このとき、転送ゲート電極7下および読出ゲート電極11下の転送チャネル3は、ともに約0.5Vの電位に調整される。また、図21に示した転送ゲート電極7のゲート長が、転送ゲート電極7以外のゲート電極のゲート長よりも大きい第6実施形態の変形例として、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11の両方のゲート長が転送ゲート電極7および読出ゲート電極11以外の電極のゲート長よりも大きくなるように構成してもよい。
また、上記第4実施形態では、転送ゲート電極7および読出ゲート電極11をオフ状態にした際に、転送ゲート電極7下の転送チャネル3の電位の方が、読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位よりも低くなるように制御される例を示したが、本発明はこれに限らず、転送ゲート電極7下の転送チャネル3の電位よりも、読出ゲート電極11下の転送チャネル3の電位の方が低くなるように制御してもよい。
本発明の第1実施形態によるCMOSイメージセンサの全体構成を示した平面図である。 図1に示した本発明の第1実施形態によるCMOSイメージセンサにおけるポテンシャル図である。 図1に示した第1実施形態によるCMOSイメージセンサの構造を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態によるCMOSイメージセンサの画素を示した平面図である。 図1に示した第1実施形態によるCMOSイメージセンサの回路構成を示した回路図である。 本発明の第1実施形態によるCMOSイメージセンサの電子の転送動作を説明するための信号波形図である。 本発明の第1実施形態によるCMOSイメージセンサの電子の転送動作を説明するためのポテンシャル図である。 本発明の第1実施形態によるCMOSイメージセンサにおける電子の増倍動作を説明するための信号波形図である。 本発明の第1実施形態によるCMOSイメージセンサにおける電子の増倍動作を説明するためのポテンシャル図である。 本発明の第1実施形態によるCMOSイメージセンサにおける電子の増倍動作を説明するための信号波形図である。 本発明の第1実施形態によるCMOSイメージセンサにおける電子の増倍動作を説明するためのポテンシャル図である。 本発明の第2実施形態によるCMOSイメージセンサの構造を示した断面図である。 本発明の第2実施形態によるCMOSイメージセンサにおけるポテンシャル図である。 本発明の第3実施形態によるCMOSイメージセンサの構造を示した断面図である。 本発明の第3実施形態によるCMOSイメージセンサにおけるポテンシャル図である。 本発明の第4実施形態によるCMOSイメージセンサの構造を示した断面図である。 本発明の第4実施形態によるCMOSイメージセンサにおけるポテンシャル図である。 本発明の第5実施形態によるCMOSイメージセンサの構造を示した断面図である。 本発明の第5実施形態によるCMOSイメージセンサにおけるポテンシャル図である。 本発明の第6実施形態によるCMOSイメージセンサの構造を示した断面図である。 本発明の第6実施形態によるCMOSイメージセンサにおけるポテンシャル図である。 本発明の第3実施形態によるCMOSイメージセンサの変形例を説明するための図である。 本発明の第3実施形態によるCMOSイメージセンサの変形例を説明するための図である。 従来のCCDイメージセンサの構造を示した断面図である。 図24に示した従来のCCDイメージセンサの構造をCMOSイメージセンサに適用した場合に考えられる仮想上の構造を示した断面図である。
符号の説明
3 転送チャネル
4 フォトダイオード部(光電変換部)
5 フローティングディフュージョン領域(電圧変換部)
7 転送ゲート電極(第3電極)
8 転送ゲート電極(第1電極)
9 転送ゲート電極(第5電極)
10 増倍ゲート電極(第2電極)
11 読出ゲート電極(第4電極)

Claims (6)

  1. 信号電荷を蓄積する電界を発生させるための第1電極と、
    信号電荷を衝突電離により増加させる電界を発生させるための第2電極と、
    信号電荷を生成する光電変換部と、
    前記光電変換部に隣接するように設けられ、信号電荷を転送するための第3電極と、
    信号電荷を電圧に変換するための電圧変換部と、
    前記電圧変換部に隣接するように設けられ、信号電荷を前記電圧変換部に転送するための第4電極と、
    前記第1電極、前記第2電極、前記第3電極および前記第4電極の下方に設けられ、信号電荷の転送動作および増加動作が行われる転送チャネルとを備え、
    信号電荷の転送動作の際および増加動作の際に、前記第3電極に対応する転送チャネルの電位および前記第4電極に対応する転送チャネルの電位の少なくとも一方の電位が前記第1電極および前記第2電極に対応する前記転送チャネルの電位よりも低くなるように制御されるように構成されている、撮像装置。
  2. 信号電荷の転送動作の際および増加動作の際に、前記第3電極に対応する転送チャネルの電位、および、前記第4電極に対応する転送チャネルの両方の電位が前記第1電極および前記第2電極に対応する前記転送チャネルの電位よりも低くなるように制御されるように構成されている、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 信号電荷の転送動作の際および増加動作の際に、前記第3電極に対応する転送チャネルの電位および前記第4電極に対応する転送チャネルの電位が、前記第1電極および前記第2電極にそれぞれ対応する前記転送チャネルの電位よりも低く、かつ、前記第3電極に対応する転送チャネルの電位と前記第4電極に対応する転送チャネルの電位とは異なる電位になるように制御されるように構成されている、請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記第2電極は、前記第3電極と前記第4電極とのいずれか一方の電極に隣接するように配置されており、
    前記第3電極および前記第4電極の前記第2電極に隣接して配置される一方の電極に対応する前記転送チャネルの電位が、前記第3電極および前記第4電極の他方の電極に対応する前記転送チャネルの電位よりも低くなるように制御されるように構成されている、請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記第3電極および前記第4電極の少なくとも一方の電極の信号電荷の転送方向に沿った方向の長さは、前記第3電極および前記第4電極以外のいずれの電極の信号電荷の転送方向に沿った方向の長さよりも大きい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、信号電荷を転送するための第5電極をさらに備え、
    前記第2電極により信号電荷が衝突電離する電界を発生させた状態で、前記第1電極に対応する転送チャネルに蓄積された信号電荷を前記第2電極に対応する転送チャネルに転送するように、前記第1電極および前記第5電極を制御する信号電荷の増加動作と、前記第2電極による電界により増加された信号電荷を前記第1電極に対応する転送チャネルに転送するように前記第1電極、前記第5電極および前記第2電極を制御する信号電荷の転送動作とを交互に行うように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
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