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JP2009035662A - 摩擦材用フェノール樹脂組成物 - Google Patents

摩擦材用フェノール樹脂組成物 Download PDF

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JP2009035662A
JP2009035662A JP2007202530A JP2007202530A JP2009035662A JP 2009035662 A JP2009035662 A JP 2009035662A JP 2007202530 A JP2007202530 A JP 2007202530A JP 2007202530 A JP2007202530 A JP 2007202530A JP 2009035662 A JP2009035662 A JP 2009035662A
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phenol resin
oil
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weight
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Toshifumi Saito
俊史 齋藤
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

【課題】
成形時にガス抜きを必要とせず、成形品にボイド、亀裂を生じることなく、かつ、柔軟性に優れ、耐熱性の良好な摩擦材用フェノール樹脂組成物およびその製造方法を提供するものである。
【解決手段】不飽和油変性ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂、熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂及び硬化触媒を必須成分とする摩擦材用フェノール樹脂組成物であって、カシュー油、トール油、アマニ油及び桐油からなる群より選ばれた1種または2種以上であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、摩擦材用フェノール樹脂組成物に関する。
フェノール樹脂は優れた機械特性、電気特性及び接着性などを有する材料である反面、フェノール樹脂を使用した成形物は堅くて脆いという欠点を持つ。フェノール樹脂の脆さを改良し強靱化する方法としてゴムなどのエラストマーによる変性法が有効とされ、多くの検討が行われている。例としてアクリル酸エステル含有エラストマー等によって変性されたエラストマー変性フェノール樹脂がある(例えば特許文献1参照)。しかし、エラストマーで変性することによりフェノール樹脂の耐熱性が損なわれるという欠点がある。
一方、従来の摩擦材用フェノール樹脂組成物は、ノボラック型フェノール樹脂をベースに硬化剤としてヘキサメチレンテトラミンを用いたもの、あるいはレゾール型フェノール樹脂を単独もしくはノボラック型フェノール樹脂と併用したものが一般的であった。このようなフェノール樹脂組成物を用いる場合、成形時、即ち樹脂の硬化反応において、縮合水、ヘキサメチレンテトラミンの分解で生じるアンモニアガスが発生する。これらの縮合水に起因する水蒸気、アンモニアガスは、均一な樹脂の硬化を阻害し、成形品中にボイド、亀裂等を生じさせるため成形品の外観が悪くなる、機械的強度が低下する等の問題があり、これを避けるため、成形時にガス抜き作業をする必要があり、工程が複雑かつ長時間になり効率や作業性が悪いという問題があった。このような問題を解決するため、ノボラック型フェノール樹脂、エポキシ樹脂、硬化触媒を均一に溶融混合することにより、成形時における硬化反応に起因するガスを実質的に発生させないフェノール樹脂組成物が発明され一部実用に供されている(例えば特許文献2参照)。しかし、このような摩擦材用フェノール樹脂組成物は、高い温度に曝されているときに強度が低下するという問題があった。
特開平10-007815号公報 特開2001−213941号公報
本発明は、成形時にガス抜きを必要とせず、成形品にボイド、亀裂を生じることなく、かつ、柔軟性に優れ、耐熱性の良好な摩擦材用フェノール樹脂組成物を提供するものである。
このような目的は、下記の本発明[1]〜[3]により達成される。
[1]不飽和油変性ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂、エポキシ樹脂及び硬化触媒を含有してなることを特徴とする摩擦材用フェノール樹脂組成物。
[2]前記不飽和油変性ノボラック型フェノール樹脂が、カシュー油、トール油、アマニ油および桐油からなる群より選ばれた1種または2種以上である請求項1に記載の摩擦材用フェノール樹脂組成物。
[3]ノボラック型フェノール樹脂が、不飽和油の変性率5〜50重量%のものである請求項1記載の摩擦材用フェノール樹脂組成物。
[4]前記不飽和油がカシュー油である請求項1または3に記載の摩擦材用フェノール樹脂組成物。
本発明によれば、成形時にガス抜きを必要とせず、成形品にボイド、亀裂を生じることなく、かつ、柔軟性に優れ、耐熱性の良好な摩擦材用フェノール樹脂組成物を提供することができる。
以下、本発明のフェノール樹脂組成物について説明する。
本発明の摩擦材用フェノール樹脂組成物は、不飽和油変性ノボラック型フェノール樹脂、エポキシ樹脂、レゾール型フェノール樹脂及び硬化触媒を必須成分とする。
本発明の摩擦材用フェノール樹脂組成物で用いられる不飽和油変性ノボラック型フェノール樹脂は、通常、フェノール類とアルデヒド類とを、酸性物質を触媒として、フェノール類(P)とアルデヒド類(F)を反応させた後、不飽和油で変性したものが好ましく用いられる。上記フェノール類と、アルデヒド類とを反応させる際の反応モル比[F/P]としては特に限定されないが、0.5〜1.0であることが好ましく、更に好ましくは0.6〜0.9である。モル比が前記下限値 未満では、樹脂の分子量が低く、固形化した樹脂を得ることができない。また、モル比が前記上限値を超えると樹脂化反応の際、樹脂の高分子化による増粘、あるいはゲル化のため、反応を適切に終結させることが不可能となる。
不飽和油変性ノボラック型フェノール樹脂の触媒となる酸性物質としては、例えば、シュウ酸などの有機酸や塩酸、硫酸、燐酸などの鉱物酸、パラトルエンスルホン酸、パラフェノールスルホン酸などを使用することができる。またこれらを単独または2種類以上組み合わせて使用することができる。
不飽和油変性ノボラック型フェノール樹脂の合成に用いられる不飽和油としては特に限定されないが、例えば、カシュー油、トール油、アマニ油および桐油などを用いることができる。これらを単独または2種類以上組み合わせて使用することができる。
不飽和油による変性は、フェノール類(P)とアルデヒド類(F)を反応させた後、不飽和油を加え、シュウ酸などを触媒として反応させることにより得ることができる。
不飽和油変性ノボラック型フェノール樹脂の変性量は5〜50重量%であることが好ましく、更に好ましくは10〜35重量%である。変性量が前記下限値未満であると、得られた樹脂が柔軟性に欠けるという問題を生じ、また変性量が前記上限値を超えると硬化性が損なわれるという問題を生じるため好ましくない。
本発明の摩擦材用フェノール樹脂組成物で用いられるレゾール型フェノール樹脂は、通常、フェノール類とアルデヒド類とを、塩基性物質を触媒として、フェノール類(P)とアルデヒド類(F)を反応させたものが好ましく用いられる。上記フェノール類と、アルデヒド類とを反応させる際の反応モル比[F/P]としては特に限定されないが、0.7〜3.0であることが好ましく、更に好ましくは0.9〜1.8である。
レゾール型フェノール樹脂の触媒となる塩基性物質としては、例えば、アルカリ金属の水酸化物、第3級アミン、アルカリ土類金属の酸化物及び水酸化物、アルカリ性物質などを使用することができる。またこれらを単独または2種類以上組み合わせて使用することができる。
不飽和油変性ノボラック型フェノール樹脂又はレゾール型フェノール樹脂の原料となるフェノール類としては特に限定しないが、例えば、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール等のクレゾール、2,3−キシレノール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノール、2,6−キシレノール、3,4−キシレノール、3,5−キシレノール等のキシレノール、o−エチルフェノール、m−エチルフェノール、p−エチルフェノール等のエチルフェノール、イソプロピルフェノール、ブチルフェノール、p−tert−ブチルフェノール等のブチルフェノール、p−tert−アミルフェノール、p−オクチルフェノール、p−ノニルフェノール、p−クミルフェノール等のアルキルフェノール、フルオロフェノール、クロロフェノール、ブロモフェノール、ヨードフェノール等のハロゲン化フェノール、p−フェニルフェノール、アミノフェノール、ニトロフェノール、ジニトロフェノール、トリニトロフェノール等の1価フェノール置換体、および1−ナフトール、2−ナフトール等の1価のフェノール類、レゾルシン、アルキルレゾルシン、ピロガロール、カテコール、アルキルカテコール、ハイドロキノン、アルキルハイドロキノン、フロログルシン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ジヒドロキシナフタリン等の多価フェノール類などが挙げられる。これらを単独または2種類以上組み合わせて使用することができるが、通常、フェノール、クレゾールが多く用いられる。
次に、ノボラック型フェノール樹脂又はレゾール型フェノール樹脂の原料となるアルデヒド類としては特に限定しないが、例えば、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、トリオキサン、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ポリオキシメチレン、クロラール、ヘキサメチレンテトラミン、フルフラール、グリオキザール、n−ブチルアルデヒド、カプロアルデヒド、アリルアルデヒド、ベンズアルデヒド、クロトンアルデヒド、アクロレイン、テトラオキシメチレン、フェニルアセトアルデヒド、o−トルアルデヒド、サリチルアルデヒド等が挙げられる。これらを単独または2種類以上組み合わせて使用することができるが、通常、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒドなどのホルムアルデヒド類が多く用いられる。
本発明の摩擦材用フェノール樹脂組成物に用いられる不飽和油変性ノボラック型フェノール樹脂又はレゾール型フェノール樹脂の未反応フェノール類の含有量は、ノボラック型フェノール樹脂全体に対して5.0重量%以下であることが好ましく、更に好ましくは1.0重量%以下である。こうすることで、未反応フェノールに起因する樹脂加工時の臭気を低減でき、作業環境を良好なものにすることができると共に緒物性を良好に維持することができる。
本発明の摩擦材用フェノール樹脂組成物に用いられるエポキシ樹脂としては特に限定されないが、1分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有するもので、室温で固形のものであればよく、例えばビスフェノールA型、ビスフェノールS型、フェノールノボラック型、クレゾールノボラック型、ビフェニル型、ナフタレン型、芳香族アミン型などが挙げられる。また、これらは単独または複数を組み合わせて使用することができる。本発明の組成物におけるエポキシ樹脂の配合量としては特に限定されないが、前記ノボラック型フェノール樹脂が有するフェノール性水酸基1.0当量に対し、エポキシ樹脂の有するエポキシ基が0.1〜2.5当量であることが好ましく、更に好ましくは0.2〜1.4当量である。フェノール性水酸基に対するエポキシ基の当量数が前記下限値未満であるか、前記上限値を越えると、樹脂成分の硬化が不充分となることがあり、これにより、硬化物が十分な機械的強度を得られなくなることがある。
本発明の摩擦材用フェノール樹脂組成物において用いられる硬化触媒としては特に限定されないが、例えばトリエチルアミン、ベンジルジメチルアミン、α−メチルベンジルジメチルアミンなどの3級アミン化合物、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィンなどの有機ホスフィン化合物、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾールなどのイミダゾール化合物などが挙げられる。また、これらは単独または複数を組み合わせて使用することができる。硬化触媒の添加量としては特に限定されないが、エポキシ樹脂100重量部に対し、0.03〜2.5重量部であることが好ましく、更に好ましくは0.05〜2.0重量部である。硬化触媒の添加量が前記下限値未満では樹脂の硬化が不充分になることがあり、一方、前記上限値を超えると、樹脂の硬化が速くなり流動性が低下するようになるため、機械的強度の低下をもたらすことがある。
本発明のフェノール樹脂組成物は、通常のノボラック型フェノール樹脂を用いて調製した摩擦材用フェノール樹脂組成物に対して柔軟性に優れ、樹脂成分として熱可塑性樹脂で変性したノボラック型フェノール樹脂だけを用いた組成物に対して成形時に多くのガス抜きを必要とせず、成形品にボイド、亀裂を生じることなく、かつ、エポキシ樹脂硬化型の摩擦材用フェノール樹脂組成物に対して耐熱性の良好な摩擦材用フェノール樹脂組成物を提供することができる。
以下、本発明の組成物を摩擦材に用いた実施例により詳細に説明する。
実施例における各組成物の調製及び摩擦材(ブレーキ材)の製造で用いた原料等は以下のとおりである。
(1)ノボラック型フェノール樹脂:住友ベークライト株式会社製 PR−50731
(2)レゾール型フェノール樹脂:住友ベークライト株式会社製 PR−11078
(3)エポキシ樹脂:旭チバ株式会社製 アラルダイトECN1299
(4)硫酸バリウム(平均粒子径 20μm):堺化学株式会社製 BF−1H
(5)炭酸カルシウム(平均粒子径 20μm):白石工業株式会社製 Vigot15
(6)ヘキサメチレンテトラミン:Caldic Europoprt B.V.
(7)カシューダスト(平均粒子径 250μm):東北化工株式会社製 FF−1081
(8)アラミド繊維(繊維長 2mm):東レ・デュポン株式会社製 ドライパルプ
(実施例1)
攪拌装置を備えたフラスコに、フェノール1000重量部、蓚酸10重量部を仕込んだ。これに604重量部の37%ホルムアルデヒド水溶液を1時間半かけて加え(F/P比=0.7)、更に1時間還流させ、反応によって生じる水の常圧除去、遊離フェノールが1%未満になるまで真空除去を行ない、380重量部のカシュー油を添加しカシュー油変性ノボラック型フェノール樹脂(1)を得た。
このカシュー油変性ノボラック型フェノール樹脂(1)を600重量部、固形レゾール型フェノール樹脂200重量部、エポキシ樹脂200重量部、トリフェニルホスフィン1重量部を混練機により加圧力、剪断力を加え軟化混合し固形の摩擦材用フェノール樹脂組成物950重量部を得た。更にこれを粉砕機で粉砕し、粉末状の摩擦材用フェノール樹脂組成物(1)を900重量部得た。
得られた摩擦材用フェノール樹脂組成物(1)80重量部、硫酸バリウム400重量部、炭酸カルシウム420重量部、カシューダスト50重量部、アラミド繊維50重量部を用い、アイリッヒミキサーで混合して混合物とした。
これを、温度150℃、圧力30MPaで9分間成形し、85×60×18mmの成形品を得た。得られた成形品をさらに200℃で5時間焼成して摩擦材(ブレーキ材)を得た。
(比較例1)
実施例1と同様にしてカシュー油変性ノボラック型フェノール樹脂(1)を得た。
このカシュー油変性ノボラック型フェノール樹脂(1)600重量部、エポキシ樹脂400重量部、トリフェニルホスフィン2重量部を混練機により加圧力、剪断力を加え軟化混合し固形の摩擦材用フェノール樹脂組成物950重量部を得た。更にこれを粉砕機で粉砕し、粉末状の摩擦材用フェノール樹脂組成物900重量部を得た。
得られた摩擦材用フェノール樹脂組成物を用いて、表2に示す配合割合にて、実施例1と同様の操作を行い、摩擦材を得た。
(比較例2)
ノボラック型フェノール樹脂600重量部、レゾール型フェノール樹脂200重量部、エポキシ樹脂200重量部、トリフェニルホスフィン1重量部を混練機により加圧力、剪断力を加え軟化混合し固形の摩擦材用フェノール樹脂組成物950重量部を得た。更にこれを粉砕機で粉砕し、粉末状の摩擦材用フェノール樹脂組成物900重量部を得た。
得られた摩擦材用フェノール樹脂組成物を用いて、表2に示す配合割合にて、実施例1と同様の操作を行い、摩擦材を得た。
(比較例3)
実施例1と同様にしてカシュー油変性ノボラック型フェノール樹脂(1)を得た。
このカシュー油変性ノボラック型フェノール樹脂(1)600重量部、ノボラック型フェノール樹脂400重量部、ヘキサメチレンテトラミン100重量部を混練機により加圧力、剪断力を加え軟化混合し固形の摩擦材用フェノール樹脂組成物1050重量部を得た。更にこれを粉砕機で粉砕し、粉末状の摩擦材用フェノール樹脂組成物1000重量部を得た。
得られた摩擦材用フェノール樹脂組成物を用いて、表2に示す配合割合にて、実施例1と同様の操作を行い、摩擦材を得た。
表1に、摩擦材(ブレーキ材)の調製に用いた摩擦材用フェノール樹脂組成物の配合を示す。また表2に摩擦材の調製に於ける各材料の配合を示す。単位は全て重量部を表す。
Figure 2009035662
Figure 2009035662
上記実施例及び比較例により作製したブレーキ材を評価用試料として以下の評価を行った。結果を表3に示す。
Figure 2009035662
評価方法
(1)ガス発生量:180℃に設定したオイルバス中にガラス製テストチューブを浸漬し、温度が安定するまで放置した。その後、精秤した約3gの組成物を円筒形にしたアルミホイルに入れ、チューブ内に挿入した。発生するガスを簡易型ガスボリューム計にて控除された体積分だけ液面を下げながら、常に圧力を一定に保ち、10分間に発生するガスの体積を測定した。
(2)成形性:表1に示す配合割合で仕込み混合して得られる摩擦材用混合物160gを圧力30MPaで成形を行った際、成形に必要な時間を測定した。成形温度は175℃、225℃について評価を行った。
(2)ロックウェル硬度:JIS K 7202「プラスチックのロックウェル硬さ試験方法」に準拠して測定した。
(3)曲げ強度:JIS K 7203「硬質プラスチックの曲げ試験方法」に準拠して測定した。状態曲げ強度は室温で、熱処理後の曲げ強度は350℃で4時間熱処理をしてから室温で測定した。熱間の曲げ強度は200℃で1時間保持した試験片を300℃にて曲げ強度測定を行なった。
(4)動的粘弾性試験:動的粘弾性測定装置を用い、窒素気流下(300mL/min)、昇温速度3℃/minにて測定した。
実施例1は、カシュー油変性ノボラック型フェノール樹脂を用いて、レゾール型フェノール樹脂、エポキシ樹脂と共に粉砕して得られた摩擦材用フェノール樹脂組成物である。
比較例1は実施例1に対してレゾール型フェノール樹脂を含まない分エポキシ樹脂の割合が高く、常態に対する熱時の機械的特性の減少が大きい。
比較例2はカシュー油変性ノボラック型フェノール樹脂を含まない摩擦材用フェノール樹脂組成物であるが、他の例に比べて柔軟性に乏しいデータが得られた。
また比較例3はレゾール型フェノール樹脂とエポキシ樹脂を用いず、ヘキサメチレンテトラミンを用いて硬化する、摩擦材用フェノール樹脂組成物であるが、ガス発生量が多く、225℃では膨れや亀裂を生じ、成形不能であった。

Claims (4)

  1. 不飽和油変性ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂、エポキシ樹脂及び硬化触媒を含有してなることを特徴とする摩擦材用フェノール樹脂組成物。
  2. 前記不飽和油変性ノボラック型フェノール樹脂に用いる不飽和油が、カシュー油、トール油、アマニ油および桐油からなる群より選ばれた1種または2種以上である請求項1に記載の摩擦材用フェノール樹脂組成物。
  3. 不飽和油変性ノボラック型フェノール樹脂が、不飽和油の変性率5〜50重量%のものである請求項1記載の摩擦材用フェノール樹脂組成物。
  4. 前記不飽和油がカシュー油である請求項1または3に記載の摩擦材用フェノール樹脂組成物。
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