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JP2009071376A - 可変利得増幅回路および信号切替え用半導体集積回路 - Google Patents

可変利得増幅回路および信号切替え用半導体集積回路 Download PDF

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JP2009071376A
JP2009071376A JP2007234582A JP2007234582A JP2009071376A JP 2009071376 A JP2009071376 A JP 2009071376A JP 2007234582 A JP2007234582 A JP 2007234582A JP 2007234582 A JP2007234582 A JP 2007234582A JP 2009071376 A JP2009071376 A JP 2009071376A
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Akihiro Terada
明広 寺田
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】 増幅率を制御する制御コードを電圧に変換するDA変換部を有するVCA回路において、DA変換部のスイッチ素子としてバイポーラトランジスタを用いてもベース電流やリーク電流の影響による直線性誤差を小さくする。
【解決手段】 入力信号を増幅又は減衰する第1増幅/減衰回路(11)と、入力信号を増幅又は減衰する第2増幅/減衰回路(12)と、第1入力端子と第2入力端子とを有し、第1の増幅/減衰回路で増幅又は減衰した信号を第1入力端子に受け、第2増幅/減衰回路で増幅又は減衰した信号を第2入力端子に受け、nビットのディジタル入力に応じた電圧を生成する抵抗ラダー&スイッチ回路(13)と、該回路の出力を非反転入力端子に受け第2増幅/減衰回路の出力または入力信号を増幅又は減衰する第3増幅/減衰回路(15)の出力をフィードバック抵抗が接続されている反転入力端子に受ける差動増幅回路(14)とを備える構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電圧制御可変利得増幅回路およびこれを内蔵した信号切替え用半導体集積回路に関し、特に抵抗ラダーおよび切替えスイッチを備えたDA変換回路と差動増幅回路とを有する可変利得増幅回路に利用して有効な技術に関する。
従来、オーディオ信号や映像信号をディジタル信号処理するシステムでは、チューナで受信した信号を増幅して所望の振幅の信号としてAD変換回路に供給するため、VCA回路(電圧制御可変利得増幅回路)が用いられている。VCA回路は電圧で増幅率(利得)を制御するものが多いが、ディジタル信号処理システムでは、VCA回路の増幅率をCPU等からの制御コードで制御できると便利であるため、制御コードを電圧に変換するDA変換機能を取り込んだVCA回路が種々提案されている。
図8は、DA変換部を有するVCA回路の回路例を示す。このVCA回路は、フィードバック抵抗Rfを有する差動増幅回路AMPの反転入力端子と接地点との間に接続された直列ラダー抵抗R1〜Rnおよび各抵抗と並列に接続されたスイッチ素子SW1〜SWnからなるDA変換部により差動増幅回路AMPの増幅率(利得)を制御して、非反転入力端子に入力されているアナログ信号を増幅するものである。このVCA回路では、制御コードに応じてオンされるスイッチ素子SW1〜SWnの組合せ(数)が変わり、直列ラダー抵抗の合成抵抗が変化することで増幅率が変化する。
特開2000−341127号公報 特開2001−345702号公報
図8のVCA回路においては、スイッチ素子SW1〜SWnとしてバイポーラ・トランジスタまたはMOSFETが使用される。MOSFETを使用した場合、そのオン抵抗が比較的大きいため、直列ラダー抵抗回路における抵抗数すなわち増幅率の制御段数(可変範囲)をあまり多くすることができない。また、直列ラダー抵抗に流される電流は差動増幅回路の出力端子から供給されるため、低電源電圧の回路には適していない。従って、増幅率の制御段数を多くしたい場合は、スイッチ素子SW1〜SWnとしてバイポーラ・トランジスタを使用するのが望ましい。
しかしながら、バイポーラ・トランジスタを使用した場合には、バイポーラ・トランジスタに特有のベース電流やオフ時のリーク電流の影響によって、図9に示すように、出力信号の直線性誤差が劣化する。すなわち、VCA回路に図9に破線Aで示すような直線性が要求されている場合にも、実際の出力特性はベース電流やリーク電流の影響によって、図9に実線Bで示すようなずれの多い特性となってしまうという問題点がある。
さらに、直列ラダー抵抗回路の問題点として、抵抗の数を減らすため各抵抗に2のn乗の重みを持たせるようにすると、抵抗ばらつきに起因して生じる誤差がLSB側よりもMSB側の方が大きいため、回路全体としての誤差特性が悪化することが挙げられる。かかる誤差特性の悪化を防止するには、各抵抗の値を同じにして抵抗及びスイッチ素子の数を多くすることが考えられるが、そのようにすると制御コードのビット数すなわち増幅率の制御段数が多い場合には、回路規模が大幅に増加してしまうという問題点がある。
なお、本発明のVCA回路が用いているR−2Rラダー抵抗回路と同様な回路を使用しているDA変換回路として、特許文献1や2に記載されている発明があるが、これらの発明はDA変換回路に関するものであり、これらをそのまま図8の回路におけるDA変換部に使用できるものではないし、仮に利用できるように構成したとしても、スイッチ素子としてバイポーラ・トランジスタを使用した場合におけるベース電流やリーク電流の影響を排除するという本発明の有する効果が得られるものではない。
この発明の目的は、増幅率を制御する制御コードを電圧に変換するDA変換部を有するVCA回路において、DA変換部のスイッチ素子としてバイポーラ・トランジスタを用いてもベース電流やリーク電流の影響による直線性誤差を小さくすることができる回路構成技術を提供することにある。
この発明の目的は、増幅率を制御する制御コードを電圧に変換するDA変換部を有するVCA回路において、増幅率の制御段数を多くしても回路規模が大幅に増加することのない回路構成技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る可変利得増幅回路は、入力信号を増幅又は減衰する第1の増幅/減衰回路と、前記入力信号を増幅又は減衰する第2の増幅/減衰回路と、第1入力端子と第2入力端子とを有し、前記第1の増幅/減衰回路で増幅又は減衰した信号を前記第1入力端子に受け、前記第2の増幅/減衰回路で増幅又は減衰した信号を前記第2入力端子に受け、nビット(nは正の整数)のディジタル入力に応じた電圧を生成する抵抗ラダー&スイッチ回路と、前記抵抗ラダー&スイッチ回路の出力を非反転入力端子に受け、前記第2の増幅/減衰回路の出力または前記入力信号を増幅又は減衰する第3の増幅/減衰回路の出力をフィードバック抵抗が接続されている反転入力端子に受ける差動増幅回路と、を備える構成とした。
また、前記抵抗ラダー&スイッチ回路は、出力点と定電位点との間に直列に接続されたn個の第1抵抗と、前記n個の第1抵抗のそれぞれの接続点と前記第1入力端子および前記第2入力端子との間にそれぞれ設けられたn個の切替えスイッチと、前記切替えスイッチのコモン端子側と前記n個の第1抵抗のそれぞれの接続点との間に設けられたn個の第2抵抗とを有し、前記切替えスイッチが前記nビットのディジタル入力に応じて前記第1入力端子または前記第2入力端子の信号を前記コモン端子側へ伝達し、前記第1抵抗と第2抵抗からなるラダー抵抗回路で分圧、合成した電圧を生成して前記出力点より出力するように構成した。
上記した手段によれば、差動増幅回路から抵抗ラダー&スイッチ回路へ電流が流れ込まない可変利得増幅回路が構成されるため、抵抗ラダー&スイッチ回路内のスイッチ素子としてバイポーラ・トランジスタを使用してもベース電流やリーク電流の影響をなくし直線性誤差を小さくすることができる。
さらに、前記第2抵抗の抵抗値は前記第1抵抗の抵抗値の2倍となるように設定する。これにより、n個の第1抵抗とn個の第2抵抗は、R−2Rラダー抵抗回路として機能するため、増幅率の制御段数を1段多くした場合には、第1抵抗と第2抵抗をそれぞれ1個ずつ追加するとともに切替えスイッチを1つ追加すれば良いので、回路規模を大幅に増加させることがない。
また、望ましくは、前記フィードバック抵抗を可変抵抗により構成する。この可変抵抗の抵抗値をOTPなどの不揮発性記憶手段を用いて変えることにより、可変利得増幅回路のオフセットや可変幅など回路の特性を調整することが可能となる。
本発明に従うと、DA変換部のスイッチ素子としてバイポーラ・トランジスタを用いてもベース電流やリーク電流の影響による直線性誤差を小さくすることができる可変利得増幅回路を実現することができる。また、増幅率の制御段数を多くしても回路規模が大幅に増加することのない可変利得増幅回路を実現することができるという効果がある。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るDA変換部を有するVCA回路の一実施例を示す。この実施例のVCA回路は、入力信号Vinを増幅又は減衰する第1の増幅or減衰回路11と、入力信号Vinを増幅又は減衰した第2の増幅or減衰回路12と、第1の増幅or減衰回路11で増幅又は減衰する信号と第2の増幅or減衰回路12で増幅又は減衰した信号とを入力とする抵抗ラダー&スイッチ回路13と、該抵抗ラダー&スイッチ回路13の出力を非反転入力端子に受け第2の増幅or減衰回路12の出力を入力抵抗Riを介して反転入力端子に受ける差動増幅回路14と、差動増幅回路14の出力端子と反転入力端子との間に接続されたフィードバック抵抗Rfとから構成されている。
上記第1の増幅or減衰回路11と第2の増幅or減衰回路12において、両方とも増幅回路または両方とも減衰回路とする構成のほか、一方を増幅回路、他方を減衰回路とする構成も可能である。
図2には、上記抵抗ラダー&スイッチ回路13の具体的な回路例が示されている。この実施例の抵抗ラダー&スイッチ回路13は、上記第1の増幅or減衰回路11の出力を受ける第1の入力端子IN1と、第2の増幅or減衰回路12の出力を受ける第2の入力端子IN2と、接地点と出力端子OUTとの間に直列に接続されたn個(nは正の整数)の抵抗R1,R2,R3……Rnと、n個の切替えスイッチSW1,SW2,SW3……SWnと、これらの切替えスイッチの各コモン側端子と上記抵抗R1,R2,R3……Rnの各接続ノードN1,N2,N3……Nnとの間に接続されたn個の抵抗R11,R12,R13……R1nとを備えている。
そして、上記切替えスイッチSW1,SW2,SW3……SWnの2つの切替え側端子は、それぞれ上記第1の入力端子IN1と第2の入力端子IN2に選択的に接続可能にされており、これらの切替えスイッチはnビットの制御コードB1〜Bnによって制御され、各ビットの状態に応じて入力端子IN1またはIN2のいずれか一方の信号が対応する抵抗(R11,R12,R13……R1n)に入力される。これにより、抵抗ラダー&スイッチ回路13は、前記第1入力端子または前記第2入力端子の信号を、SW1〜SWnのコモン側端子へ伝達し、前記抵抗R1〜RnとR11〜R1nからなるラダー抵抗回路で制御コードに応じて分圧、合成した電圧を生成して前記出力端子OUTより出力する。
また、上記抵抗R2,R3……Rnの抵抗値をrとすると、抵抗R11,R12,……R1nの抵抗値は2倍の2rとされている。これにより、抵抗ラダー&スイッチ回路は、入力端子IN1とIN2に固定された電圧が印加されている場合、公知のDA変換回路におけるR−2R抵抗ラダー回路と同様の回路として機能し、増幅率を制御する制御コードR1〜Rnを電圧に変換するDA変換部として動作する。なお、切替えスイッチSW1,SW2,……SWnは、それぞれ相補的にオン、オフされる2つのスイッチ素子(トランジスタ)により構成される。
図3には増幅or減衰回路11,12に用いられる増幅回路の具体的な回路例が、また図4には減衰回路の具体的な回路例が示されている。このうち図3の増幅回路は差動増幅回路AMP1と、差動増幅回路AMP1の反転入力端子と接地点との間に接続された抵抗Ri1と、差動増幅回路AMP1の出力端子と反転入力端子との間に接続されたフィードバック抵抗Rf1とから構成されている。図4の減衰回路は、入力端子と出力端子との間に接続されたバッファBFF1および抵抗Rd1と、接地点GNDと出力端子との間に接続されたバッファBFF2および抵抗Rd2とから構成されている。バッファBFF2はインピーダンスを下げるためのもので、省略することも可能である。
図1のVCA回路は、第1増幅or減衰回路11の利得をAv1、第2増幅or減衰回路12の利得をAv2、増幅or減衰回路11,12及び抵抗ラダー&スイッチ回路13の利得をAv3とおくと、回路全体の利得Avは、次式
Av={Av2×−(Rf/Ri)}+{Av3 ×(Rf+Ri)/Ri}
で表わされる。なお、上記利得Av3はテブナンの定理を用いて求めることができる。
上記式より、本実施例のVCA回路の利得Avは、電流値に無関係であることが分かる。従って、抵抗ラダー&スイッチ回路13内の切替えスイッチSW1,SW2,……SWnとしてバイポーラ・トランジスタを使用したとしても、回路の利得Avはベース電流やリーク電流の影響を受けない。このことは、図1と図8とを比較すると、図8では抵抗ラダー回路の出力が差動増幅回路14のフィードバック抵抗を介して出力端子に接続されているのに対し、図1では、抵抗ラダー&スイッチ回路13の出力が、高入力インピーダンスである差動増幅回路14の非反転入力端子に、接続されていることからも明らかである。つまり、図8のVCA回路では差動増幅回路から抵抗ラダー回路に電流が流れ込むのに対し、図1のVCA回路では差動増幅回路から抵抗ラダー回路に電流が流れないためである。なお、回路上は、差動増幅回路14の出力端子から抵抗ラダー&スイッチ回路13の入力端子IN2への電流経路があるように見えるが、その電流は第2増幅or減衰回路12の電流供給能力が充分に大きければ「0」とみなせるほど小さなものとなる。
また、図8のVCA回路では、nが「1」増えると(2n+1−2n)個だけ抵抗とスイッチ素子を増加させる必要があるのに対し、図1のVCA回路では、nが「1」増えた場合でも抵抗値rの抵抗と抵抗値2rの抵抗を1つずつとスイッチを1つ(トランジスタは2個)増やせばよいので、回路規模の増大は図8の回路に比べてはるかに少なくて済む。
さらに、本実施例のVCA回路は、抵抗ラダー&スイッチ回路13内の切替えスイッチSW1,SW2,……SWnをMOSFETで構成する場合よりもバイポーラ・トランジスタで構成した場合の方が有利である。その理由は、バイポーラ・トランジスタの方がMOSFETよりもオン抵抗が小さいので、R−2R抵抗ラダー回路内のノードN1〜Nnの電位の精度が高くなるとともに、バイポーラ・トランジスタで構成した場合の方が、抵抗ラダー&スイッチ回路13に入力される信号のレベルが低くても動作するためである。また、差動増幅回路14や増幅or減衰回路11,12の増幅回路を構成する素子としてバイポーラ・トランジスタを用いた方が特性の良い回路が得られる場合、抵抗ラダー&スイッチ回路13内の切替えスイッチもバイポーラ・トランジスタで構成することにより、プロセスを簡略化して製造コストを下げることができるという利点がある。
なお、図1のVCA回路において、n=8すなわち制御コードが8ビットで、Av1=1,Av2=0.5、Ri=6kΩ,Rf=9kΩ,R1=R2=……=Rn=10kΩ,R11=R12=……=R1n=20kΩの場合を考えると、利得Av3はテブナンの定理から0.5〜1.0の範囲で256段階に可変できることが導かれる。従って、
回路全体の利得Avは、
Av=(0.5×−1.5)+(0.5〜1.0 ×2.5)=0.5〜1.75
より、0.5〜1.75の範囲で256段階に可変できることが分かる。
図5には、前記実施例に係るVCA回路の第1の変形例が示されている。 第1の変形例のVCA回路は、図1のVCA回路において差動増幅回路14に設けられている抵抗Ri,Rfを可変抵抗で構成するとともに、第1増幅or減衰回路11および第2増幅or減衰回路12に用いられる図3や図4に示されている増幅回路内の抵抗Ri1,Rf1および減衰回路内の抵抗Rd1,Rd2を可変抵抗で構成し、OTP(ヒューズ切断型リードオンリメモリ)を設けて、OTPに格納されている設定値で各抵抗の値を調整できるようにしたものである。
この第1の変形例のVCA回路においては、上記各抵抗の抵抗値をそれぞれ独自に決定することで、オフセットや可変幅など回路の特性を細かく調整することができるという利点がある。なお、OTPの代わりにフラッシュメモリやEEPROMのような不揮発性メモリを用いて設定値を格納するようにしても良い。OTPやEEPROMには、製造工程の最終段階でVCA回路の特性を測定して、所望の特性となるように補正する値を決定し工場出荷段階でその値を格納して出荷することとなる。
図6には、前記実施例に係るVCA回路の第2の変形例が示されている。図1の実施例では、第2増幅or減衰回路12の出力を抵抗ラダー&スイッチ回路13と差動増幅回路14の反転入力端子に分配して入力しているのに対し、図6の変形例では、抵抗ラダー&スイッチ回路13へ入力する信号を生成する第2増幅or減衰回路12とは別個に、差動増幅回路14の反転入力端子に入力する信号を生成する第3増幅or減衰回路15を設けている点が異なる。
この変形例の回路全体の利得Avは、第3増幅or減衰回路15の利得をAv4とおくと、次式
Av={Av4×−(Rf/Ri)}+{Av3 ×(Rf+Ri)/Ri}
で表わされる。この式より、この第2変形例のVCA回路においても、抵抗ラダー&スイッチ回路13内の切替えスイッチSW1,SW2,……SWnとしてバイポーラ・トランジスタを使用したとしても、回路の利得Avはベース電流やリーク電流の影響を受けないようにすることができることが分かる。
さらに、第2の変形例においては、利得Av4を適宜設定することで回路の特性であるオフセットを所望の値に、また利得Av3(Av1,Av2)を適宜設定することで可変幅を所望の範囲にすることができる。第1の変形例においては、Av2を調整してオフセットを所望の値にしようとするとAv3(Av1,Av2)も変化して可変幅も変わるため両方を同時に最適化するのが面倒であるが、第2の変形例においては、Av4を調整してもAv3(Av1,Av2)に影響を与えないためオフセットと可変幅をそれぞれ別々に最適化するのが容易であるという利点がある。しかも、この第2の変形例によれば、差動増幅回路14と抵抗ラダー&スイッチ回路13の出力端子はもちろん入力端子とも完全に遮断して、差動増幅回路14から抵抗ラダー&スイッチ回路13へ流れ込むの電流を「0」とすることができる。
なお、図には示されていないが、図6の第2変形例のVCA回路において、第1変形例のように、差動増幅回路14に設けられている抵抗Ri,Rfと、第1増幅or減衰回路11、第2増幅or減衰回路12および第3増幅or減衰回路15内の抵抗を可変抵抗で構成して特性を調整できるように構成することも考えられる。
図7には、図5の変形例のVCA回路の応用例が示されている。この応用例は、オーディオ信号や映像信号をディジタル信号処理するシステムにおいて、チューナで受信した放送信号を増幅して所望の振幅の信号を得るとともに、放送信号とビデオテープレコーダやDVDからの信号とを切り替えてAD変換回路に供給してディジタル信号に変換させるのに使用する信号切替え用半導体集積回路(以下、信号切替え用IC)に適用したものである。
この応用例の信号切替え用IC20は、アンテナに接続されるアンテナ端子T1からの受信信号を選局、検波するチューナ30から出力される信号を増幅して所望の振幅の信号として出力する前記実施例のVCA回路10と、VCA回路10で増幅された信号またはビデオテープレコーダからの信号が入力されるビデオ端子T2の信号、DVDからの信号が入力されるDVD端子T3の信号のうちいずれかを選択して後段(チップ外)のAD変換回路40に供給する信号切替えスイッチ25を備える。
また、信号切替え用IC20は、信号切替えスイッチ25により選択された信号を出力する端子26と、外部のマイクロプロセッサもしくはマイクロコンピュータのような制御手段(以下、CPUと記す)50から供給される信号切替えスイッチ25の制御信号を受ける端子27、VCA回路10内の抵抗の調整値を設定するOTP回路28などを備える。
なお、21〜23はそれぞれ機器の端子T1〜T3からの信号を受けるチップの外部端子である。抵抗値を調整する設定値を格納する手段として、OTP28の代わりにEEPROMやフラッシュメモリなどの書込み可能な不揮発性半導体メモリ29を使用する場合には、CPU50に接続された外付け素子として設けるようにしてもよい。
上記のような応用システムに使用されるチューナは、それぞれ製造段階で生じる特性ばらつきを有しており、安定した信号をAD変換回路へ供給することが困難である。そこで、使用するチューナの特性ばらつきを測定し、それに応じてVCA回路10内の抵抗の調整値を決定してチップ内部のOTP回路28もしくは不揮発性半導体メモリ29に設定することによって、チューナの特性ばらつきの影響を受けない安定した信号をAD変換回路へ供給することが可能となる。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば前記実施例では、抵抗ラダー&スイッチ回路13内の切替えスイッチSW1,SW2,……SWnとしてバイポーラ・トランジスタを使用するのが特に有効であると説明したが、切替えスイッチにMOSFETを用いることも可能であり、その場合、もともとバイポーラ・トランジスタに特有なベース電流やリーク電流の影響による直線性誤差の増大という問題がない上、回路規模を大幅に増加させることなく増幅率の制御段数を多くすることができるという効果が得られる。
また、前記実施例では、VCA回路10内の抵抗の調整値を格納する不揮発性記憶手段(OTP回路)としてヒューズ切断型リードオンリメモリを使用する例を説明したが、このOTP回路にはポリシリコンヒューズなどを利用するものの他、いわゆるROMの目に相当する部位の層間絶縁膜をレーザービームによって選択的に溶融させて上下の導電層を電気的に接続又は遮断してデータを格納するタイプのROM等、製造後にデータを格納可能な記憶手段であればどのようなものであってもよい。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である映像信号を増幅するVCA回路に適用した場合を説明したが、無線通信システムで受信した信号を増幅するVCA回路などにも利用することができる。
図1は、本発明に係るDA変換部を有するVCA回路の一実施例を示すブロック構成図である。 図2は、抵抗ラダー&スイッチ回路の具体例を示す回路図である。 図3は、増幅or減衰回路に用いられる増幅回路の具体例を示す回路図である。 図4は、増幅or減衰回路に用いられる減衰回路の具体例を示す回路図である。 図5は、前記実施例に係るVCA回路の第1の変形例を示すブロック構成図である。 図6は、前記実施例に係るVCA回路の第2の変形例を示すブロック構成図である。 図7は、図5の第1変形例のVCA回路の応用例を示すブロック構成図である。 図8は、DA変換部を有する従来のVCA回路の一例を示す回路図である。 図9は、図8のVCA回路の特性を示すグラフである。
符号の説明
11 第1の増幅or減衰回路
12 第2の増幅or減衰回路
13 抵抗ラダー&スイッチ回路
14 差動増幅回路
15 第3の増幅or減衰回路
20 信号切替え用IC
21〜23 外部端子
25 信号切替えスイッチ
26,27 外部端子
28 OTP(ヒューズ切断型リードオンリメモリ)
29 書込み可能な不揮発性メモリ
30 チューナ
40 AD変換回路
50 制御手段(マイクロコンピュータ,CPU)

Claims (10)

  1. 入力信号を増幅又は減衰する第1の増幅/減衰回路と、
    前記入力信号を増幅又は減衰する第2の増幅/減衰回路と、
    第1入力端子と第2入力端子とを有し、前記第1の増幅/減衰回路で増幅又は減衰した信号を前記第1入力端子に受け、前記第2の増幅/減衰回路で増幅又は減衰した信号を前記第2入力端子に受け、nビット(nは正の整数)のディジタル入力に応じた電圧を生成する抵抗ラダー&スイッチ回路と、
    前記抵抗ラダー&スイッチ回路の出力を非反転入力端子に受け、前記第2の増幅/減衰回路の出力、または前記入力信号を増幅又は減衰する第3の増幅/減衰回路の出力、をフィードバック抵抗が接続されている反転入力端子に入力抵抗を介して受ける差動増幅回路と、を備え、
    前記抵抗ラダー&スイッチ回路は、
    出力点と定電位点との間に直列に接続されたn個の第1抵抗と、
    前記n個の第1抵抗のそれぞれの接続点と前記第1入力端子および前記第2入力端子との間にそれぞれ設けられたn個の切替えスイッチと、
    前記切替えスイッチのコモン端子側と前記n個の第1抵抗のそれぞれの接続点との間に設けられたn個の第2抵抗とを有し、
    前記切替えスイッチが前記nビットのディジタル入力に応じて前記第1入力端子または前記第2入力端子の信号を前記コモン端子側へ伝達し、前記第1抵抗と第2抵抗からなるラダー抵抗回路で分圧、合成した電圧を生成して前記出力点より出力するように構成されていることを特徴とする可変利得増幅回路。
  2. 前記第2抵抗の抵抗値は前記第1抵抗の抵抗値の2倍に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の可変利得増幅回路。
  3. 前記切替えスイッチはそれぞれバイポーラ・トランジスタにより構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の可変利得増幅回路。
  4. 前記入力抵抗および前記フィードバック抵抗が可変抵抗により構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の可変利得増幅回路。
  5. 前記第1の増幅/減衰回路又は/および前記第2の増幅/減衰回路は、反転入力端子と定電位点との間に接続された抵抗および反転入力端子と出力端子との間に接続されたフィードバック抵抗とを有する差動増幅回路により構成され、該差動増幅回路の前記抵抗およびフィードバック抵抗が可変抵抗により構成されていることを特徴とする請求項4に記載の可変利得増幅回路。
  6. 前記第1の増幅/減衰回路又は/および前記第2の増幅/減衰回路は、入力端子と出力点との間に直列形態に接続されたバッファおよび抵抗と、前記出力点と接地点との間に接続された抵抗とを有する減衰回路により構成され、該減衰回路を構成する前記抵抗が可変抵抗により構成されていることを特徴とする請求項4に記載の可変利得増幅回路。
  7. 前記可変抵抗は不揮発性記憶手段に格納されている値に応じた抵抗値を有するように設定可能に構成されていることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の可変利得増幅回路。
  8. チューナからの信号が入力されるようにされた請求項4〜6のいずれかに記載の可変利得増幅回路と、該可変利得増幅回路の出力または複数の外部機器から供給される信号のいずれか1つを選択するための切替えスイッチとが1つの半導体チップ上に形成されていることを特徴とする信号切替え用半導体集積回路。
  9. 前記可変利得増幅回路内の可変抵抗の抵抗値を決定する値を格納可能な不揮発性記憶手段が上記半導体チップ上に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の信号切替え用半導体集積回路。
  10. 前記可変利得増幅回路内の可変抵抗の抵抗値を決定する値を外部から付与するための外部端子が上記半導体チップに設けられていることを特徴とする請求項8に記載の信号切替え用半導体集積回路。
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