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JP2009049243A - 画像表示装置およびその製造方法 - Google Patents

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JP2009049243A JP2007214989A JP2007214989A JP2009049243A JP 2009049243 A JP2009049243 A JP 2009049243A JP 2007214989 A JP2007214989 A JP 2007214989A JP 2007214989 A JP2007214989 A JP 2007214989A JP 2009049243 A JP2009049243 A JP 2009049243A
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Takashi Noda
剛史 野田
Naohiro Kamo
尚広 賀茂
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Abstract

【課題】表示領域の外側に駆動回路をTFTによって形成する表示装置において、駆動回路を高性能にかつ歩留り良く形成する。
【解決手段】駆動部DRVにおいては、TFT基板101上に熱放散のための金属下地膜113を形成しておく。その後窒化シリコン膜102および酸化シリコン膜103等のアンダーコートをし、a−Si膜をCVD法によって形成し、該a−Si膜をレーザーアニールによってポリシリコン膜に変換する。さらに、その後条件の異なるレーザーアニールによってSELAX(Selectively Enlarging Laser Crystallization)膜111に変換する。アンダーコート膜の下に金属下地膜113が形成されているために、レーザーアニールの際、アンダーコート膜が過度に熱せられて発生するガスに起因するSELAX膜111の欠陥を防止することが出来る。これによって、高性能な駆動回路を歩留まりよく形成することが出来る。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶表示装置、有機EL表示装置等の、フラットディスプレイ画像装置に関連し、特に、ガラス基板上の表示領域および駆動回路部に薄膜トランジスタ(TFT)を形成したアクティブマトリクスタイプの画像表示装置に関係する。
マトリクス配列された画素の駆動素子として薄膜トランジスタ(以後TFTという)を用いるアクティブマトリクス方式の画像装置が広く使用されている。このアクティブマトリククス方式は、従来は、各画素のスイッチングとして用いられるTFTには、比較的製造の容易な非晶質シリコンによって形成され、駆動回路は、IC等を外付けしてモジュールを形成していた。一方、スペースファクタ等の要請から、画素が形成されるガラス基板の周辺にTFTによって駆動回路を形成する方式が比較的小型のディスプレイで採用されている。
駆動回路を形成するTFTを非晶質シリコンで形成すると電子の移動度が不足する等から十分な特性が得られない。この場合、非晶質シリコンに替えて、多結晶シリコンを用いてTFTを形成する。このための多結晶シリコンの形成は、先にCVD法、スパッタリング、また蒸着等によって非晶質シリコン膜を形成したあと、エキシマレーザ等を照射することにより、多結晶シリコン膜を形成する方法がとられる。
駆動回路のみでなく、画素部のTFTもポリシリコンで形成する場合、画素部と駆動回路部とで異なる特性を持つTFTを形成する場合もある。例えば駆動回路部ではTFTにおけるキャリアの移動を重視し、画素部ではキャリアの移動度よりもTFTのOFF特性を重視する場合等である。このような場合の1例として「特許文献1」があげられる。「特許文献1」においては画素部におけるTFTの下地膜として形成されたSiOの膜厚を画素部において駆動回路部よりも厚くすることによって画素部でのポリシリコン形成時の放熱を大きくして結晶粒を小さくし、画素部TFTのOFF電流を小さくする技術が記載されている。
「特許文献2」には、TFTにおけるポリシリコン層の下に高融点金属膜を形成することによってシリコンが溶融、再結晶化するときの温度を均一にして結晶粒界を少なくする技術が記載されている。また、「特許文献3」には、駆動回路部の下層に金属膜を形成することによって駆動時における駆動回路から発生する熱を放散する技術が記載されている。また、この技術によって、ポリシリコン層の膜厚方向の粒径を均一に出来るという技術も記載されている。
しかし、一般にはこのような方法で得られたポリシリコン膜は結晶粒が500nm以下であって、駆動用トランジスタとしては十分な電子移動度が得られない場合がある。すなわち、結晶粒界において電子の移動が阻害されるからである。そこで、レーザービームのパルス形状とパルス幅を工夫することによって、特定方向に結晶を成長させた、擬似単結晶を形成する技術(Selectively Enlarging Laser Crystallization 以下SELAXという)が提案されている。
この技術は、特定方向とTFTのチャンネル方向を一致させることにより、単結晶の場合のトランジスタに近いTFT特性を得ようとするものである。この技術によれば、TFTにおけるキャリアの移動度を向上することができるので、性能のよい駆動回路を形成することが出来る。このような技術を記載したものとして「特許文献4」および「特許文献5」が上げられる。
特開平11−95259号公報 特開平6−34997号公報 特開平7−181512号公報 特開2002―222959号公報 特開2003―124136号公報
SELAXでは通常のポリシリコンの形成の場合よりも、長時間レーザーを照射するために、膜に欠陥が生じやすい。すなわち、SELAXによって得られる擬似単結晶シリコン膜(以下SELAX膜という)には、酸素の析出物や結晶欠陥が多く見られる。これらの欠陥が多く見られるポリシリコン膜でTFTを製作すると、移動度、S値の特性が悪くなる。ここで、S値とはTFTのスイッチングON時の電流の立ち上がり特性で、例えば、電流値が特定値から10倍になる場合のゲート電圧の変化をいう。すなわち、S値が小さいほうが電流の立ち上がり特性は良い。
結晶粒界が多いエキシマレーザーアニールで得られる結晶ではこの問題は顕著とならないが、粒界が少ないSELAX結晶では顕著な問題となる。酸素の析出物や結晶欠陥の発生はシリコン膜のアンダーコート膜から入り込むHO、OH基に起因すると考えられる。一般的にはアンダーコート膜としてはSiO膜および、SiN膜の積層膜が用いられるが、これらの膜を昇温するとHO、OH基等を含むガスが発生する。
SELAXプロセス中では、アンダーコート膜もシリコン溶融温度である1000℃以上に昇温されるため、HO、OH基等を含むガスが発生する。HO、OH基等を含むガスは酸素の析出物としてポリシリコン膜中に残る。そして、ポリシリコン膜中の酸素は結晶欠陥の発生を引き起こす。すなわちこのプロセスではポリシリコン膜中の酸素は温度と時間の増加で大きくなる。したがって、シリコンの溶融時間が数nsと短いエキシマレーザーアニール(ELA)では問題とならず、溶融時間が数msと長いSELAXで顕著となる。 シリコン膜中の酸素の析出物や結晶欠陥を減らすには結晶化プロセスの温度を下げ、時間を短くする必要がある。SELAXプロセスからのアプローチとしては、(1)レーザーパワーの低減すなわち、シリコン溶融温度の低下、(2)レーザー走査速度の高速化すなわち、シリコン昇温時間の短縮が上げられる。しかし、このアプローチはプロセスの裕度を減少させるものである。
本発明は、以上のような問題点を解決するために、アンダーコートの下に熱伝導の良い下地膜を形成し、アンダーコートが過度に過熱されるのを防ぎ、これによってアンダーコートからのガスの発生を抑制し、ポリシリコン膜中に酸素の析出物あるいは膜欠陥の発生を抑制するものである。具体的な手段のうちの主なものは次のとおりである。
本発明の第1の手段は、基板には画素電極と画素部TFTを含む画素が多数形成された表示領域と前記表示領域の外側には駆動部TFTを含む走査信号駆動回路またはデータ信号駆動回路が形成された表示装置であって、前記画素部TFTの半導体膜はポリシリコン膜によって形成され、前記駆動部TFTの半導体膜はSELAX膜によって形成され、前記駆動部TFTの下側には絶縁膜が形成され、前記絶縁膜の下側には前記金属下地膜が形成されていることを特徴とする表示装置である。
本発明の第2の手段は、前記絶縁膜は窒化シリコン膜と酸化シリコン膜の2層膜によって形成されていることを特徴とする表示装置である。
本発明の第3の手段は、第1の手段に加え、前記金属膜の幅は前記SELAX膜の幅よりも大きいことを特徴とする表示装置である。
本発明の第4の手段は前記金属膜の幅は前記SELAX膜の幅よりも20μm以上大きいことを特徴とする第1の手段に記載の表示装置である。
本発明の第5の手段は、第1の手段に加え、前記金属膜の膜厚は50nm以上で500nm以下であることを特徴とする表示装置である。
本発明の第6の手段は、第1の手段に加え、前記金属膜はMo、W、Ti、またはMo−W合金またはこれらの金属の合金で形成されていることを特徴とする表示装置である。
本発明の第7の手段は、第1の手段に加え、前記駆動部TFTは前記走査信号駆動回路にのみ形成され、前記データ信号駆動回路はICチップによって形成されていることを特徴とする表示装置である。
本発明の第8の手段は、画素電極および画素部TFTからなる画素がマトリクス状に形成された表示領域と、前記表示領域の外側に駆動部TFTを含む走査信号駆動回路またはデータ信号駆動回路が形成されたTFT基板と、前記TFT基板の前記画素に対応してカラーフィルタが形成されたカラーフィルタ基板と、前記TFT基板と前記カラーフィルタ基板との間に液晶を挟持した液晶表示装置であって、前記画素部TFTの半導体膜はポリシリコン膜によって形成され、前記駆動部TFTの半導体膜はSELAX膜によって形成され、前記駆動部TFTの下側には絶縁膜が形成され、前記絶縁膜の下側には前記金属下地膜が形成されていることを特徴とする表示装置である。
本発明の第9の手段は、有機EL発光層を含む発光部と前記発光部への電流の供給を制御する画素部TFTと、前記表示領域の外側に駆動部TFTを含む走査信号駆動回路またはデータ信号駆動回路が形成された基板を有する有機EL表示装置であって、前記画素部TFTの半導体膜はポリシリコン膜によって形成され、前記駆動部TFTの半導体膜はSELAX膜によって形成され、前記駆動部TFTの下側には絶縁膜が形成され、前記絶縁膜の下側には前記金属下地膜が形成されていることを特徴とする表示装置である。
本発明の上記手段によれば、駆動部TFTを欠陥の少ないSELAX膜によって形成できるために、駆動部TFTにおけるキャリアの移動度を大きくすることが出来るので、性能の良い駆動回路を形成することが出来る。また、上記手段によれば、欠陥の少ない駆動部TFTを形成することができるために、駆動部のTFT間のバラつきが小さくなり、駆動回路の性能を上げることが出来る。したがって、上記手段によれば、回路規模の大きいデータ信号駆動回路もTFTによって形成した表示装置を実現することが出来る。
また、上記手段によれば、液晶表示装置に対して、走査信号駆動回路、データ信号駆動回路をTFT基板上に形成することが出来、スペースファクタの良い液晶表示装置を製造することが出来る。
また、上記手段によれば、有機EL表示装置について、走査信号駆動回路、データ信号駆動回路を基板上に形成することが出来、より小さな、より薄い有機EL表示装置を実現することが出来る。
実施例を用いて本発明を説明する。本発明は液晶表示装置、有機EL表示装置のいずれにも適用することが出来る。
図1は本発明を適用した表示装置の平面図である。図1において、ガラス基板上に液晶表示装置が形成されている。液晶表示装置の大部分は表示領域10で占められている。表示領域10には多くの画素がマトリクス状に形成されている。各画素にはスイッチングのためのTFTがポリシリコンを用いて形成されている。表示領域10の周辺横方向には走査信号駆動回路11が形成されている。走査駆回路はSELAXを用いたTFTによる駆動回路が形成されている。表示領域10の周辺下側にはデータ信号駆動回路12が形成されている。データ信号駆動回路12はSELAXを用いたTFTによる駆動回路が形成されている。なお、回路規模が大きなデータ信号駆動回路12はICチップを使用し、比較的回路規模が小さい走査信号駆動回路11はSELAXで形成しても良い。
図1において、ガラス基板に形成されたアンダーコート上に、a−Siによる半導体層がCVD等によってガラス基板全面に形成される。その後、a−Si膜をレーザー照射によってアニールし、ポリシリコン膜を形成する。表示領域10におけるTFTはこのポリシリコン膜によって形成されている。一方、表示領域周辺の走査信号駆動回路11およびデータ信号駆動回路12の形成される部分はポリシリコン膜をさらにレーザーアニールすることによってSELAX膜を形成する。そして、走査信号駆動回路11および、データ信号駆動回路12はSELAX膜によるTFTを用いて形成される。SELAX膜はキャリアの移動度が大きいために、高速な駆動回路を形成することが出来る。
図2は画素部PIXにおけるTFTと駆動回路部DRVにおけるTFTの断面構造を対比して記載したものである。図2の駆動回路部DRVにおいて、ガラス基板上には金属下地膜113が形成されている。金属下地膜113はガラス基板101の全面にスパッタリング等によって被着され、その後、フォトプロセスによって駆動回路部のみに形成される。図2においては、画素部に形成されたTFTと周辺部に形成されたTFTの断面構造を対比しやすくするために、金属下地膜113は半導体層111よりもやや大きい程度に描かれているが、実際は駆動回路領域全面に形成される。
金属下地膜113を覆って窒化シリコン膜102が形成される。窒化シリコン膜102の役割はガラス基板101からの不純物が半導体層111に侵入するのを防止することである。窒素シリコン膜102を覆って酸化シリコン膜103が形成される。窒化シリコン膜とポリシリコン膜が直接接するとポリシリコン膜に欠陥が多く発生するために、窒化シリコン膜とポリシリコン膜の間に酸化シリコン膜103が形成されている。酸化シリコン膜103上にはSELAX膜111が形成される。SELAX膜111は上述のように、ポリシリコン膜112をレーザーアニールすることによってTFTのチャンネル方向に結晶粒を成長させたものである。
SELAX層を覆ってゲート絶縁膜104が形成される。ゲート絶縁膜104はTEOS(Tetraethoxysilane)によるSiO2膜によって形成される。ゲート絶縁膜104上にゲート電極105が例えばMo/W合金によって形成される。ゲート電極105は走査信号駆動回路11から延在するゲート線と同層である。ゲート電極105を覆って、ゲート線とデータ信号線を絶縁する層間絶縁膜106が酸化シリコン膜または窒化シリコン膜によって形成される。
層間絶縁膜106とゲート絶縁膜104にはソース電極またはドレイン電極とソース配線またはドレイン配線(S/D配線108)と接続するためのスルーホールが形成される。その後、S/D配線108をスパッタリング等によって形成する。S/D配線108はAl−Si合金およびMo−W合金等の積層膜が使用される。
S/D配線108を覆って半導体層を保護するための窒化シリコン膜による無機パッシベーション膜107が被着される。無機パッシベーション膜107を覆って表面を平坦化するための有機パッシベーション膜109を被着する。駆動回路部には画素電極110となるITO膜は形成されない。
図2の画素部PIXの断面図において、ガラス基板101の上にはアンダーコート膜である窒化シリコン膜102が形成される。画素部においては金属下地膜113が形成されない。窒化シリコン膜102を覆って酸化シリコン膜103が形成されることは駆動回路部と同様である。
酸化シリコン膜103上にはポリシリコンによる半導体層112が形成される。画素部におけるTFTではキャリアの大きな移動度は必要とせず、むしろ、TFTのOFF時の抵抗が高いことが必要とされる。したがって、表示領域10においてはポリシリコン膜112に対してはSELAX工程を加えずに半導体層はポリシリコン膜112のままとしておく。
その後、ゲート絶縁膜104、ゲート電極105、層間絶縁膜106、スルーホール、S/D配線108、無機パッシベーション膜107、平坦化のための有機パッシベーション膜109を形成することは駆動回路部と同様である。画素領域においては画素電極110を形成する必要がある。このため、有機パッシベーション膜109および無機パッシベーション膜107にスルーホールを形成する。このスルーホールを覆って平坦化膜109上に画素電極110が形成される。ITO膜にはスルーホールをとおしてS/D配線108および半導体層のS/D部と接続することによってデータ信号が伝えられる。図示しない配向膜が画素電極110であるITO膜の上に形成され、画素電極110に加えられる電圧によって液晶分子が動くことによってバックライトからの光が制御され、あるいは外光の反射が制御されて画像が形成される。
図3は金属下地膜113とSELAX膜111との大きさの関係を示す断面図である。金属下地膜113は高融点金属であることが望ましく、例えば、Mo、W、Ta、Mo−W合金等が使用される。金属下地膜113の厚さは250nmである。金属下地膜113の膜厚は50nm以上で500nm以下であることが望ましい。金属下地膜113の膜厚はレーザーパワーと熱伝導との関係で決められる。金属下地膜113の厚さが薄すぎるとアンダーコートの昇温を抑制する効果が小さくなり、厚すぎるとレーザーのパワーを大きくする必要があるからである。
図3において、アンダーコート膜である窒化シリコン膜102および酸化シリコン膜103の上には半導体層が被着されている。金属下地膜113よりもやや小さい範囲にSELAX膜111が形成されている。SELAX膜111以外の部分はポリシリコンである。SELAX膜111内には多数のTFTが形成されている。
SELAX膜111の形成された範囲は金属下地膜113が形成された範囲よりも小さくなっている。SELAX膜111の領域に金属下地膜113の端部があると、この端部に対応してSELAX膜111に段差が生ずる。金属下地膜113をSELAX膜111よりも広く形成することによってSELAX膜111に段差が生ずるのを防止する。SELAX膜111中に段差が生ずるとSELAX工程中に溶融したシリコンが段差の上段から下段に流れるために膜剥がれを生ずるからである。
SELAX工程においては、レーザーの出力を大きく取れないために、SELAX結晶化領域を大きくとれないという課題がある。このために、SELAX膜111を形成する領域を限定している。このSELAX膜111を形成する領域の位置のバラつきは10μm程度は存在する。したがって、SELAX膜111に対して金属下地膜113による段差が生ずるのを防止するためには、金属下地膜113の大きさはSELAX膜111の大きさよりも、図3のdで示すように片側で10μm、両側の合計で20μm以上大きくする必要がある。
図4はSELAX膜111の製造方法の一例である。まず、図4(A)に示すように、ガラス基板101上に金属下地膜113をスパッタリングあるいはCVD法によって製膜する。金属下地膜113は後のSELAX工程で1000℃以上の高温になるので、Mo、W、Ta、Mo−W合金等の高融点金属が適している。次に図4(B)に示すように、メタル膜を周辺回路部などの必要領域のみを残すように形成する。次に図4(C)に示すように、CVDで窒化シリコン膜102、酸化シリコン膜103、アモルファスシリコン膜を製膜し、結晶化時の水素の突沸を防ぐ脱水素処理を行う。
次に、図4(D)に示すように、基板全面、すなわち、周辺回路部と画素部をエキシマレーザによる結晶化を行う。その後、図4(E)に示すように、一方向にラテラル成長した短冊状の結晶であるSELAX膜111を作る。この時、金属下地膜113とSELAX膜111の領域の関係は図4(E)に示したとおりであり、図3で説明したように、金属下地膜113の大きさはSELAX膜111よりも20μm以上大きい。
図5および図6は本発明を用いたnチャンネル型(N−MOS)TFTおよびpチャンネル型(P−MOS)TFTを用いたCMOS形成の製造プロセスを対比したフローである。図5および図6において、(A1)から(A9)はN−MOSTFTの製造フローを示し、(B1)から(B9)は対応したP−MOSTFTの製造フローを示す。
図5(A1)はN−MOS製造工程において、金属下地膜113をスパッタリングで、窒化シリコン膜102、酸化シリコン膜103、およびa−Si膜114をCVD法によって順次形成している。図5(B1)におけるP−MOSの製造工程もN−MOSの場合と同様である。そしてこのa−Si膜114をELAによってポリシリコン膜112に変換する。その後、さらに、レーザー照射によるSELAX工程によってポリシリコン膜112をSELAX膜111に変換する。このSELAX膜111では、図5(A2)および図5(B2)において、左右方向に長い結晶粒が形成される。これはN−MOSの場合、P−MOSの場合とも同様である。次に図5(A3)および図5(B3)において、SELAX膜をフォトエッチングによって島状に加工する場合もある。
更に、図5(A3)および図5(B3)において、ゲート絶縁膜104をTEOSによって形成する。この工程もN−MOSの場合、P−MOSの場合とも同様である。その後、ゲート絶縁膜104上にゲート電極105となるMo−W膜等を被着する。その後、N−MOSにおいては、図5(A4)に示すように、ゲート電極105をフォトエッチングによって島状に加工する。このとき、レジスト1051をフォト工程によってパターニングし、レジスト1051に対してゲート電極105を1μm程度サイドエッチングする。この状態で図5(A4)に示すように、Nインプラを実施するとSELAX膜111にソースドレイン層115が形成される。一方、P―MOSのほうは、図5(B4)に示すように、レジスト1051が全面に塗付されているために、SELAX膜111にはイオンは打ち込まれない。
その後、図5(A5)に示すように、レジスト1051を除去して、イオン密度の少ないNMインプラを実施する。そうするとTFTのチャンネル部とS/D層115との間にS/D層115よりも不純物濃度の少ないLDD領域116(Light Doped Drain)領域が形成される。一方P−MOSのほうは図5(B5)に示すように、SELAX膜111はゲート電極105によって覆われているために、NMインプラによってもSELAX膜111に不純物イオンが打ち込まれることは無い。
図5の工程に続く工程を図6に示す。P−MOSTFT形成のために図6(A6)に示すように、N―MOS側ではゲート電極105を覆ってレジスト1051を被着する。一方P−MOS側は図6(B6)に示すように、ゲート電極105上に形成したレジスト1051をパターニングして、フォトエッチングによって島状のゲート電極105を製膜する。その後Pインプラを行う。
図6(A6)に示すように、N−MOS側ではレジスト1051で覆われているために、PインプラのイオンはSELAX膜111に打ち込まれることは無い。一方、図6(B6)に示すように、P−MOS側ではレジスト1051がパターニングされているために、ゲート電極105に覆われている部分以外のSELAX膜111にイオンが打ち込まれてP型TFTのS/D層115が形成される。
その後、レジスト1051を除去するとN−MOSTFT、P−MOSTFTが同時に形成される。次に図6(A8)およいび図6(B8)に示すように、層間絶縁膜106を窒化シリコン膜あるいは酸化シリコン膜によって形成する。そして、図6(A9)および図6(B9)に示すように、ゲート絶縁膜104、および層間絶縁膜106にスルーホールを形成する。S/D配線108をこのスルーホールを覆って形成することによってS/D層115とS/D配線108の導通を取る。この工程はN−MOSの場合、P−MOSの場合ともおなじである。その後の工程は図2等で説明したとおりであるので省略する。
図5および図6においては、N−MOSに対してLDD領域116を形成し、P−MOSに対してはLDD領域116を形成せず、シングルドレインとしている。しかしながら、図5および図6に示すプロセスの変形によってP−MOSに対しても容易にLDD領域116を形成することは出来る。すなわち、図6(B6)において、レジスト1051をパターニングした後、ゲート電極105をエッチングする際、1μm程度サイドエッチングをする。その後、図5(A4)および、(A5)に示すような工程を加えることによってP−MOSにもLDD領域116を形成することが出来る。ただし、この場合は図5(A4)および(A5)と異なり、イオンインプラはNインプラあるいはNMインプラではなく、Pインプラ、PMインプラになる。
さらに、図5および図6とは逆に、N−MOSに対してシングルドレインとし、P−MOSに対してLDD領域116を形成することも図5および図6のプロセスの変形で容易に行うことが出来る。すなわち、N−MOS工程を示す図5(A4)において、ゲート電極105に対してサイドエッチングを行わなければ、LDD領域116が形成されることは無い。一方P−MOS工程を示す図6(B6)において、ゲート電極105にサイドエッチをおこない、Pインプラの後、レジスト1051除去後にPMインプラを行うことによってLDD領域116を有するP−MOSを形成することが出来る。このようにして形成されたシングルドレインのN−MOSの断面図を図7(A)に、LDD領域116を有するP−MOSの断面図を図7(B)に示す。
図5および図6のプロセスにおいて、TFT基板101上に金属下地膜113が形成されているためにSELAX膜111のアンダーコート膜である酸化シリコン膜103および窒化シリコン膜102がSELAXプロセスにおいて過大に加熱されることを防止できるために、SELAX膜111に欠陥が発生することを抑止することが出来る。
以上は画素部分および駆動回路部分のTFTの構成を主として説明した。図8は本実施例で使用される液晶表示装置を示す概略断面図である。図8において、バックライト400からの光が液晶表示パネルに入射し、バックライト400からの光を液晶表示パネルによって制御することによって画像が形成される。液晶表示パネルではカラーフィルタ基板201の上側に上偏光板301が貼り付けられ、TFT基板101の下側に下偏光板302が貼り付けられる。TFT基板101とカラーフィルタ基板201との間に液晶122が挟持され、シール材123によって封止される。TFT基板101上にはTFTが形成され、TFTによって液晶122に印加される電圧を制御する。この部分のTFTの半導体層はポリシリコン膜112によって形成されている。
TFT基板101には透明電極ITOからなる画素電極110が形成され、カラーフィルタ基板201に形成された透明電極ITOからなる対向電極204との間の液晶122に電圧を印加することによって画像が形成される。TFT基板101およびカラーフィルタ基板202の液晶122と接する面には液晶122を配向させるための配向膜121が形成されている。表示領域10の外側に形成される図示しない駆動回路部のTFTはSELAX膜111によって形成されている。
カラーフィルタ基板201と対向電極204の間にカラーフィルタ202が形成される。通常の液晶表示装置では、各画素電極110ごとに赤、緑、青等の異なったフィルタが形成される。各フィルタ間にはBM203が形成される。BM203は画像形成に寄与しない光を阻止することにより、画像のコントラストを上げる。
実施例1では液晶表示装置に本発明を適用した場合について説明した。本発明は液晶表示装置のみでなく、有機EL表示装置についても適用することが出来る。
図9は実施例2の有機EL表示装置におけるTFT基板101の表示素子、駆動回路、電源供給領域等の配置を示す平面模式図である。図9において基板の中央の大部分には表示領域10が形成されている。この表示領域10の両側に走査信号駆動回路11が配置されている。各走査信号駆動回路11からはゲート信号線23が延在している。左側の走査信号駆動回路11からのゲート信号線23と右側の走査信号駆動回路11からのゲート信号線23とは交互に配置されている。
表示領域10の下側にはデータ信号駆動回路12が配置され、このデータ信号駆動回路12からは表示領域10側にデータ信号線25が延在している。表示領域10の上側には電流供給母線26が配置され、この電流供給母線26からは表示領域10側に電流供給線27が延在している。データ信号線25と電流供給線27は交互に配置され、これにより、これらデータ信号線25、電流供給線27、および2本のゲート信号線23で囲まれた各領域において一つの画素PXの領域を構成する。
表示領域10の上側にはコンタクトホール群28が形成されている。コンタクトホール群28は表示領域全域に形成される有機EL層の上部電極を、絶縁膜の下に形成されていて端子29まで延在する電流供給配線と電気的に接続する役割をもつ。表示領域10の下側には端子29が形成され、これらの端子29から走査信号、データ信号、有機EL層に対する陽極電位、陰極電位等が供給される。
表示領域10、走査信号駆動回路11、データ信号駆動回路12、電流供給母線26を囲むようにして封着材3が形成され、TFT基板101に対向する図示しない封止基板が封止される。TFT基板101の封着材の外側には端子部29が形成され、この端子部29から、走査信号駆動回路11、データ信号駆動回路12、電流供給母線26、コンタクトホール群28等に信号または電流が供給される。
画素部および駆動回路部におけるTFTの構成は実施例1における図2と同様である。ただし、有機EL表示装置においては、図2における画素電極110は有機EL素子の下部電極220となる。図10は発光部となる有機EL層221部分の1例を示す断面模式図である。図10において、透明電極である下部電極220の上にホール注入層2211が50nm、ホール輸送層2212が40nm、発光層2213が20nm、電子輸送層2214が20nm、電子注入層2215が0.5nmの厚さで形成される。
有機EL層221は2211から2215の5層の有機層によって形成される。上部電極222はAlのスパッター膜が150nm程度形成される。上部電極222には一定電位が印加され、下部電極にはTFTを介してデータ信号に応じた電圧供給されてデータ信号に応じた電流が有機EL層221に流れる。
有機EL層221は表示領域10に形成される。表示領域10のTFTはポリシリコン膜112で形成される。表示領域10の周辺に形成される駆動部TFTはSELAX膜111で形成され、SELAX膜のした側にはアンダーコート、さらにその下には本発明による金属下地膜113が形成されることは実施例1と同様である。
以上のように、本発明を有機EL表示装置に適用することによって、キャリア移動度の大きいTFTを用いて高性能な駆動回路を基板上に歩留り良く形成することが出来、高性能な有機EL表示装置を実現することが出来る。
実施例1の表示装置の概略平面図である。 画素部および駆動部におけるTFTの断面図である。 本発明の構成の一部断面図である。 本発明の構成の一部を形成する工程図である。 本発明のTFTを製作する工程の前半部である。 本発明のTFTを製作する工程の後半部である。 本発明によるTFTの他の構成である。 液晶表示装置の断面図である。 有機EL表示装置の平面図である。 有機EL表示装置の発光層の断面図である。
符号の説明
10…表示領域、 11…走査信号駆動回路、 12…データ信号駆動回路、 101…TFT基板、 102…窒化シリコン膜、 103…酸化シリコン膜、 104…ゲート絶縁膜、 105…ゲート電極、 106…層間絶縁膜、 107…パッシベーション膜、108…S/D配線 109…平坦化膜、 110…画素電極、 111…SELAX膜、 112…ポリシリコン膜、 113…金属下地膜、 114…a−Si膜、115…ソース/ドレイン層 116…LDD領域、 201…カラーフィルタ基板、1051…カラーフィルタ基板。

Claims (15)

  1. 基板には画素電極と画素部TFTを含む画素が多数形成された表示領域と前記表示領域の外側には駆動部TFTを含む走査駆動回路またはデータ信号駆動回路が形成された表示装置であって、
    前記画素部TFTの半導体膜はポリシリコン膜によって形成され、前記駆動部TFTの半導体膜は擬似単結晶シリコン膜によって形成され、
    前記駆動部TFTの下側には絶縁膜が形成され、前記絶縁膜の下側には前記金属下地膜が形成されていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記絶縁膜は窒化シリコン膜と酸化シリコン膜の2層膜によって形成されている請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記金属膜の幅は前記擬似単結晶シリコン膜の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記金属膜の幅は前記擬似単結晶シリコン膜の幅よりも20μm以上大きいことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記金属膜の膜厚は50nm以上で500nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記金属膜はMo、W、Ti、またはMo−W合金またはこれらの金属の合金で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  7. 前記駆動部TFTは前記走査信号駆動回路およびデータ信号駆動回路の双方に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  8. 画素電極および画素部TFTからなる画素がマトリクス状に形成された表示領域と、前記表示領域の外側に駆動部TFTを含む走査駆動回路またはデータ信号駆動回路が形成されたTFT基板と、前記TFT基板の前記画素に対応してカラーフィルタが形成されたカラーフィルタ基板と、前記TFT基板と前記カラーフィルタ基板との間に液晶を挟持した液晶表示装置であって、
    前記画素部TFTの半導体膜はポリシリコン膜によって形成され、前記駆動部TFTの半導体膜は擬似単結晶シリコン膜によって形成され、
    前記駆動部TFTの下側には絶縁膜が形成され、前記絶縁膜の下側には前記金属下地膜が形成されていることを特徴とする表示装置。
  9. 前記絶縁膜は窒化シリコン膜と酸化シリコン膜の2層膜によって形成されている請求項8に記載の表示装置。
  10. 前記金属膜の幅は前記擬似単結晶シリコン膜の幅よりも大きいことを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
  11. 前記金属膜の幅は前記擬似単結晶シリコン膜の幅よりも20μm以上大きいことを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
  12. 有機EL発光層を含む発光部と前記発光部への電流の供給を制御する画素部TFTと、前記表示領域の外側に駆動部TFTを含む走査駆動回路またはデータ信号駆動回路が形成された基板を有する有機EL表示装置であって、
    前記画素部TFTの半導体膜はポリシリコン膜によって形成され、前記駆動部TFTの半導体膜は擬似単結晶シリコン膜によって形成され、
    前記駆動部TFTの下側には絶縁膜が形成され、前記絶縁膜の下側には前記金属下地膜が形成されていることを特徴とする表示装置。
  13. 前記絶縁膜は窒化シリコン膜と酸化シリコン膜の2層膜によって形成されている請求項12に記載の表示装置。
  14. 前記金属膜の幅は前記擬似単結晶シリコン膜の幅よりも大きいことを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
  15. 前記金属膜の幅は前記擬似単結晶シリコン膜の幅よりも20μm以上大きいことを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
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