JP2008122240A - 電気抵抗測定用コネクター装置および回路基板の電気抵抗測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 被検査回路基板が大面積でサイズの小さい多数の被検査電極を有するものでも、所要の電気的接続が確実に達成され、所期の電気抵抗の測定が高い精度で確実に行われる電気抵抗測定用コネクター装置および回路基板の電気抵抗測定装置の提供。
【解決手段】 矩形における互いに対角する頂点位置に位置する2つの電流供給用電極および当該矩形における互いに対角する他の頂点位置に位置する2つの電圧測定用電極が配置されてなる接続用電極組を有するコネクター板と、第1の異方導電性エラストマーシートと、複合導電性シートと、第2の異方導電性エラストマーシートとを具え、複合導電性シートは、電流供給用電極および電圧測定用電極に対応して貫通孔が形成された絶縁性シートと、絶縁性シートの貫通孔に配置された剛性導体とからなり、剛性導体の各々が、絶縁性シートに対して厚み方向に移動可能とされている。
【選択図】 図1
【解決手段】 矩形における互いに対角する頂点位置に位置する2つの電流供給用電極および当該矩形における互いに対角する他の頂点位置に位置する2つの電圧測定用電極が配置されてなる接続用電極組を有するコネクター板と、第1の異方導電性エラストマーシートと、複合導電性シートと、第2の異方導電性エラストマーシートとを具え、複合導電性シートは、電流供給用電極および電圧測定用電極に対応して貫通孔が形成された絶縁性シートと、絶縁性シートの貫通孔に配置された剛性導体とからなり、剛性導体の各々が、絶縁性シートに対して厚み方向に移動可能とされている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、回路基板における配線の電気抵抗を測定するために用いられる電気抵抗測定用コネクター装置およびこの電気抵抗測定用コネクター装置を具えた回路基板の電気抵抗測定装置に関する。
近年、電子部品やこれを内蔵した電子機器における信号伝送の高速化の要請に伴って、BGAやCSPなどのLSIパッケージを構成する回路基板やこれらの半導体装置が搭載される回路基板として、電極間における配線の電気抵抗が低いものが要求されている。そのため、このような回路基板の電気的検査においては、その電極間における配線の電気抵抗の測定を高い精度で行うことが極めて重要である。
従来、回路基板の電気抵抗の測定においては、例えば、図26に示すように、被検査回路基板90の互いに電気的に接続された2つの被検査電極91,92の各々に対し、電流供給用プローブPA,PDおよび電圧測定用プローブPB,PCを押圧して接触させ、この状態で、電流供給用プローブPA,PDの間に電源装置93から電流を供給し、このときに電圧測定用プローブPB,PCによって検出される電圧信号を電気信号処理装置94において処理することにより、当該被検査電極91,92間の電気抵抗の大きさを求める四端子法が採用されている。
従来、回路基板の電気抵抗の測定においては、例えば、図26に示すように、被検査回路基板90の互いに電気的に接続された2つの被検査電極91,92の各々に対し、電流供給用プローブPA,PDおよび電圧測定用プローブPB,PCを押圧して接触させ、この状態で、電流供給用プローブPA,PDの間に電源装置93から電流を供給し、このときに電圧測定用プローブPB,PCによって検出される電圧信号を電気信号処理装置94において処理することにより、当該被検査電極91,92間の電気抵抗の大きさを求める四端子法が採用されている。
しかしながら、上記の方法においては、電流供給用プローブPA,PDおよび電圧測定用プローブPB,PCを被検査電極91,92に対して相当に大きい押圧力で接触させることが必要であり、しかも、当該プローブは金属製であってその先端は尖頭状とされているため、プローブが押圧されることによって被検査電極91,92の表面が損傷してしまい、当該回路基板は使用することが不可能なものとなってしまう。このような事情から、電気抵抗の測定は、製品とされるすべての回路基板について行うことができず、いわゆる抜き取り検査とならざるを得ないため、結局、製品の歩留りを大きくすることはできない。
このような問題を解決するため、従来、被検査電極に接触する接続用部材が導電性エラストマーにより構成された電気抵抗測定装置が提案されており、具体的には、(i)電流供給用電極および電圧測定用電極上に、それぞれの電極に対応して導電路形成部が形成された異方導電性エラストマーシートが配置されてなる電気抵抗測定装置(特許文献1参照。)、(ii)同一の被検査電極に電気的に接続される電流供給用電極および電圧測定用電極の両方の表面に接するよう設けられた、異方導電性エラストマーシートよりなる共通の弾性接続用部材を有する電気抵抗測定装置(特許文献2参照。)、(iii )表面に複数の検査電極が形成された検査用回路基板と、この検査用回路基板の表面に設けられた導電性エラストマーシートよりなる弾性接続用部材とを有し、被検査電極が接続部材を介して複数の検査電極に電気的に接続された状態で、それらの検査電極のうち2つを選択し、その一方を電流供給用電極とし、他方を電圧測定用電極として電気抵抗を測定する電気抵抗測定装置(特許文献3参照。)などが知られている。
このような電気抵抗測定装置によれば、被検査回路基板の被検査電極に対し、弾性接続用部材を介して、電流供給用電極および電圧測定用電極が対接されることによって電気的接続が達成されるため、当該被検査電極を損傷させることなく電気抵抗の測定を行うことができる。
このような電気抵抗測定装置によれば、被検査回路基板の被検査電極に対し、弾性接続用部材を介して、電流供給用電極および電圧測定用電極が対接されることによって電気的接続が達成されるため、当該被検査電極を損傷させることなく電気抵抗の測定を行うことができる。
しかしながら、上記(i)および上記(ii)の構成の電気抵抗測定装置によって、電極間における電気抵抗の測定を行う場合には、以下のような問題がある。
近年、回路基板においては、高い集積度を得るために電極のサイズおよびピッチもしくは電極間距離が小さくなる傾向がある。而して、上記(i)および上記(ii)の構成の電気抵抗測定装置においては、電気抵抗を測定すべき被検査回路基板における被検査電極の各々に、弾性接続用部材を介して電流供給用電極および電圧測定用電極の両方を同時に電気的に接続させる必要がある。従って、小さいサイズの被検査電極が高密度で配置された被検査回路基板についての電気抵抗の測定を行うための電気抵抗測定装置においては、小さなサイズの被検査電極の各々に対応して、当該被検査電極が占有する領域と同等若しくはそれ以下の面積の領域内に、互いに離間した状態で電流供給用電極および電圧測定用電極を形成すること、すなわち被検査電極よりも更に小さいサイズの電流供給用電極および電圧測定用電極を極めて小さい距離で離間した状態で形成することが必要である。
また、回路基板の製造方法としては、生産性を向上させるために、一つの基板材料によって、複数の回路基板が連結されてなる回路基板連結体を製造し、その状態で、当該回路基板連結体における各回路基板についての電気的検査を一括して行い、その後、回路基板連結体を切断することにより、分離された複数の回路基板を製造する方法が採用されている。
近年、回路基板においては、高い集積度を得るために電極のサイズおよびピッチもしくは電極間距離が小さくなる傾向がある。而して、上記(i)および上記(ii)の構成の電気抵抗測定装置においては、電気抵抗を測定すべき被検査回路基板における被検査電極の各々に、弾性接続用部材を介して電流供給用電極および電圧測定用電極の両方を同時に電気的に接続させる必要がある。従って、小さいサイズの被検査電極が高密度で配置された被検査回路基板についての電気抵抗の測定を行うための電気抵抗測定装置においては、小さなサイズの被検査電極の各々に対応して、当該被検査電極が占有する領域と同等若しくはそれ以下の面積の領域内に、互いに離間した状態で電流供給用電極および電圧測定用電極を形成すること、すなわち被検査電極よりも更に小さいサイズの電流供給用電極および電圧測定用電極を極めて小さい距離で離間した状態で形成することが必要である。
また、回路基板の製造方法としては、生産性を向上させるために、一つの基板材料によって、複数の回路基板が連結されてなる回路基板連結体を製造し、その状態で、当該回路基板連結体における各回路基板についての電気的検査を一括して行い、その後、回路基板連結体を切断することにより、分離された複数の回路基板を製造する方法が採用されている。
然るに、検査対象である回路基板連結体は、その面積が相当に大きく、また、被検査電極の数も極めて多いものであり、特に多層回路基板を製造する場合には、その製造プロセスにおける工程数が多く、加熱処理による熱履歴を受ける回数が多いため、被検査電極が所期の配置位置から位置ずれした状態で形成されることが少なくない。このように、大面積で、多数の被検査電極を有し、当該被検査電極が所期の配置位置から位置ずれした状態で形成された被検査回路基板について、上記(i)および上記(ii)の構成の電気抵抗測定装置によって電気抵抗の測定を行う場合には、被検査電極の各々に、電流供給用電極および電圧測定用電極の両方を同時に電気的に接続させることは極めて困難である。
具体的な一例を挙げて説明すると、図27に示すように、直径Lが300μmの被検査電極Tに係る電気抵抗を測定する場合には、当該被検査電極Tに電気的に接続される電流供給用電極Aおよび電圧測定用電極Vの離間距離Dは150μm程度であるが、図28(イ)および(ロ)に示すように、被検査回路基板の位置合わせにおいて、電流供給用電極Aおよび電圧測定用電極Vに対する被検査電極Tの位置が、図27に示す所期の位置から電流供給用電極Aおよび電圧測定用電極Vが並ぶ方向(図において左右方向)に75μmずれたときには、電流供給用電極Aおよび電圧測定用電極Vのいずれか一方と被検査電極Tとの電気的接続が達成されず、所要の電気抵抗測定を行うことができない。
具体的な一例を挙げて説明すると、図27に示すように、直径Lが300μmの被検査電極Tに係る電気抵抗を測定する場合には、当該被検査電極Tに電気的に接続される電流供給用電極Aおよび電圧測定用電極Vの離間距離Dは150μm程度であるが、図28(イ)および(ロ)に示すように、被検査回路基板の位置合わせにおいて、電流供給用電極Aおよび電圧測定用電極Vに対する被検査電極Tの位置が、図27に示す所期の位置から電流供給用電極Aおよび電圧測定用電極Vが並ぶ方向(図において左右方向)に75μmずれたときには、電流供給用電極Aおよび電圧測定用電極Vのいずれか一方と被検査電極Tとの電気的接続が達成されず、所要の電気抵抗測定を行うことができない。
また、電流供給用電極および電圧供給用電極の各々を、互いに電気的に絶縁された状態で一の被検査電極に同時に電気的に接続するためには、隣接する電極間に必要な絶縁性が確保された状態で当該電極の各々に対する電気的な接続を達成することができる性能、すなわち分解能の高い異方導電性エラストマーシートを用いることが必要となる。そして、分解能の高い異方導電性エラストマーシートを得るためには、当該異方導電性エラストマーシートの厚みを小さくすることが肝要である。
然るに、厚みの小さい異方導電性エラストマーシートにおいては、被検査電極の各々における高さレベルのバラツキを吸収して当該電極の各々に対する電気的な接続を達成することができる性能、すなわち凹凸吸収能が低い、という問題がある。具体的には、異方導電性エラストマーシートの凹凸吸収能は、当該異方導電性エラストマーシートの厚みの20%程度であり、例えば厚みが100μmの異方導電性エラストマーシートにおいては、電極の高さレベルのバラツキが20μm程度の接続対象体に対しても安定な電気的接続を達成することができるが、厚みが50μmの異方導電性エラストマーシートにおいては、電極の高さレベルのバラツキが10μmを超える接続対象体に対しては、安定な電気的接続を達成することが困難となる。
然るに、厚みの小さい異方導電性エラストマーシートにおいては、被検査電極の各々における高さレベルのバラツキを吸収して当該電極の各々に対する電気的な接続を達成することができる性能、すなわち凹凸吸収能が低い、という問題がある。具体的には、異方導電性エラストマーシートの凹凸吸収能は、当該異方導電性エラストマーシートの厚みの20%程度であり、例えば厚みが100μmの異方導電性エラストマーシートにおいては、電極の高さレベルのバラツキが20μm程度の接続対象体に対しても安定な電気的接続を達成することができるが、厚みが50μmの異方導電性エラストマーシートにおいては、電極の高さレベルのバラツキが10μmを超える接続対象体に対しては、安定な電気的接続を達成することが困難となる。
一方、上記(iii )の電気抵抗測定装置によれば、被検査電極の各々に対応して、電流供給用電極および電圧測定用電極を形成することが不要であるため、電気抵抗を測定すべき被検査回路基板が、大面積で、多数の被検査電極を有し、かつ、小さいサイズの被検査電極が高密度で配置されてなるものであっても、当該被検査電極に対する位置ずれの許容度が大きく、また、当該電気抵抗測定装置の作製が容易である。
しかしながら、このような電気抵抗測定装置は、いわば擬似四端子法による測定装置であるため、測定誤差範囲が大きいものであり、従って、電極間における電気抵抗の低い回路基板について、その電気抵抗の測定を高い精度で行うことは困難である。
しかしながら、このような電気抵抗測定装置は、いわば擬似四端子法による測定装置であるため、測定誤差範囲が大きいものであり、従って、電極間における電気抵抗の低い回路基板について、その電気抵抗の測定を高い精度で行うことは困難である。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その第1の目的は、電気抵抗を測定すべき被検査回路基板が、大面積で、サイズの小さい多数の被検査電極を有するものであっても、当該被検査回路基板に対する所要の電気的接続を確実に達成することができ、しかも、所期の電気抵抗の測定を高い精度で確実に行うことができる電気抵抗測定用コネクター装置およびこの電気抵抗測定用コネクター装置を具えた回路基板の電気抵抗測定装置を提供することにある。
本発明の電気抵抗測定用コネクター装置は、絶縁性基板およびその表面に電気抵抗を測定すべき被検査回路基板における複数の被検査電極のパターンに対応するパターンに従って配置された複数の接続用電極組を有し、当該接続用電極組の各々が、矩形における互いに対角する頂点位置に位置する2つの電流供給用電極および当該矩形における互いに対角する他の頂点位置に位置する2つの電圧測定用電極が、互いに離間して配置されてなるコネクター板と、このコネクター板上に配置された第1の異方導電性エラストマーシートと、この第1の異方導電性エラストマーシート上に配置された複合導電性シートと、この複合導電性シート上に配置された第2の異方導電性エラストマーシートとを具えてなり、 前記複合導電性シートは、前記電流供給用電極および前記電圧測定用電極に対応するパターンに従って厚み方向に伸びる複数の貫通孔が形成された絶縁性シートと、この絶縁性シートの貫通孔の各々に、当該絶縁性シートの両面から突出するよう配置された複数の剛性導体とからなり、当該剛性導体の各々が、当該絶縁性シートに対して厚み方向に移動可能とされていることを特徴とする。
本発明の電気抵抗測定用コネクター装置においては、複合導電性シートの剛性導体の各々は、絶縁性シートの貫通孔に挿通された胴部の両端に、当該絶縁性シートの貫通孔の径より大きい径を有する端子部が形成されてなることが好ましい。
また、コネクター板の絶縁性基板の裏面に、電流供給用電極および電圧測定用電極のいずれか一方に電気的に接続された複数の中継電極が配置されていることが好ましい。
このような電気抵抗測定用コネクター装置においては、複数の電流供給用電極に電気的に接続された中継電極を有することが好ましい。
また、コネクター板の絶縁性基板の裏面に、電流供給用電極および電圧測定用電極のいずれか一方に電気的に接続された複数の中継電極が配置されていることが好ましい。
このような電気抵抗測定用コネクター装置においては、複数の電流供給用電極に電気的に接続された中継電極を有することが好ましい。
本発明の回路基板の電気抵抗測定装置は、上記の電気抵抗測定用コネクター装置を具えてなることを特徴とする。
本発明の電気抵抗測定用コネクター装置によれば、コネクター板の接続用電極組における2つの電流供給用電極が、矩形における互いに対角する頂点位置に位置され、かつ、2つの電圧測定用電極が、当該矩形における互いに対角する他の頂点位置に位置されることにより、当該矩形における辺方向に被検査電極が位置ずれした場合であっても、当該被検査電極は、少なくとも1つの電流供給用電極および少なくとも1つの電圧測定用電極の両方に同時に電気的に接続されるようになる。
また、複合導電性シートの剛性導体の各々は、絶縁性シートに対してその厚み方向に移動可能とされているため、被検査電極によって厚み方向に加圧されたときには、複合導電性シートの一面に配置された第1の異方導電性エラストマーシートおよび当該複合導電性シートの他面に配置された第2の異方導電性エラストマーシートは、剛性導体が絶縁性シートの厚み方向に移動することによって互いに連動して圧縮変形するため、両者の有する凹凸吸収能の合計が電気抵抗測定用コネクター装置の凹凸吸収能として発現されるので、高い凹凸吸収能を得ることができる。そして、所要の凹凸吸収能を得るために必要な厚みは、第1の異方導電性エラストマーシートおよび第2の異方導電性エラストマーシートの合計の厚みによって確保すればよく、個々の異方導電性エラストマーシートとしては、厚みが小さいものを用いることができるので、高い分解能を得ることができる。
従って、本発明の電気抵抗測定用コネクター装置によれば、電気抵抗を測定すべき被検査回路基板が、大面積で、サイズの小さい多数の被検査電極を有するものであっても、当該被検査回路基板に対する所要の電気的接続を確実に達成することができ、しかも、所期の電気抵抗の測定を高い精度で確実に行うことができる。
また、複合導電性シートの剛性導体の各々は、絶縁性シートに対してその厚み方向に移動可能とされているため、被検査電極によって厚み方向に加圧されたときには、複合導電性シートの一面に配置された第1の異方導電性エラストマーシートおよび当該複合導電性シートの他面に配置された第2の異方導電性エラストマーシートは、剛性導体が絶縁性シートの厚み方向に移動することによって互いに連動して圧縮変形するため、両者の有する凹凸吸収能の合計が電気抵抗測定用コネクター装置の凹凸吸収能として発現されるので、高い凹凸吸収能を得ることができる。そして、所要の凹凸吸収能を得るために必要な厚みは、第1の異方導電性エラストマーシートおよび第2の異方導電性エラストマーシートの合計の厚みによって確保すればよく、個々の異方導電性エラストマーシートとしては、厚みが小さいものを用いることができるので、高い分解能を得ることができる。
従って、本発明の電気抵抗測定用コネクター装置によれば、電気抵抗を測定すべき被検査回路基板が、大面積で、サイズの小さい多数の被検査電極を有するものであっても、当該被検査回路基板に対する所要の電気的接続を確実に達成することができ、しかも、所期の電気抵抗の測定を高い精度で確実に行うことができる。
本発明の回路装置の電気抵抗測定装置によれば、上記の電気抵抗測定用コネクター装置を有するため、電気抵抗を測定すべき被検査回路基板が、大面積で、サイズの小さい多数の被検査電極を有するものであっても、当該被検査回路基板に対する所要の電気的接続を確実に達成することができ、しかも、所期の電気抵抗の測定を高い精度で確実に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〈電気抵抗測定用コネクター装置〉
図1は、本発明の電気抵抗測定用コネクター装置の一例における構成を示す説明用断面図であり、図2は、図1に示す電気抵抗測定用コネクター装置の要部を拡大して示す説明用断面図である。この電気抵抗測定用コネクター装置10は、コネクター板11と、このコネクター板11の表面上に配置された第1の異方導電性エラストマーシート18と、この第1の異方導電性エラストマーシート18上に配置された複合導電性シート20と、この複合導電性シート20上に配置された第2の異方導電性エラストマーシート19とにより構成されている。
〈電気抵抗測定用コネクター装置〉
図1は、本発明の電気抵抗測定用コネクター装置の一例における構成を示す説明用断面図であり、図2は、図1に示す電気抵抗測定用コネクター装置の要部を拡大して示す説明用断面図である。この電気抵抗測定用コネクター装置10は、コネクター板11と、このコネクター板11の表面上に配置された第1の異方導電性エラストマーシート18と、この第1の異方導電性エラストマーシート18上に配置された複合導電性シート20と、この複合導電性シート20上に配置された第2の異方導電性エラストマーシート19とにより構成されている。
コネクター板11は、図3にも示すように、絶縁性基板12を有し、この絶縁性基板12の表面には、複数の接続用電極組13が、電気抵抗を測定すべき回路基板の一面に形成された一面側被検査電極2(図3において一点鎖線で示す)のパターンに対応するパターンに従って配置されている。この接続用電極組13の各々は、2つの矩形の電流供給用電極14および2つの矩形の電圧測定用電極15の合計4つの電極よりなり、これらの4つの電極は、電流供給用電極14の各々が、矩形における互いに対角する頂点位置に位置され、かつ、電圧測定用電極15の各々が、当該矩形における互いに対角する他の頂点位置に位置されるよう、互いに離間して配置されている。
また、絶縁性基板12の裏面には、複数の中継電極16が適宜のパターンに従って配置され、これらの中継電極16の各々には、絶縁性基板11に形成された配線部17によって、電流供給用電極14および電圧測定用電極15のいずれか一方が電気的に接続されている。
また、絶縁性基板12の裏面には、複数の中継電極16が適宜のパターンに従って配置され、これらの中継電極16の各々には、絶縁性基板11に形成された配線部17によって、電流供給用電極14および電圧測定用電極15のいずれか一方が電気的に接続されている。
絶縁性基板12を構成する材料としては、ポリイミド樹脂、ガラス繊維補強型ポリイミド樹脂、ガラス繊維補強型エポキシ樹脂、ガラス繊維補強型ビスマレイミドトリアジン樹脂などを用いることができる。また、絶縁性基板12は、単層構成のものであっても多層構成のものであってもよい。
絶縁性基板12の厚みは、例えば50〜1000μmであることが好ましく、より好ましくは100〜500μmである。
絶縁性基板12の厚みは、例えば50〜1000μmであることが好ましく、より好ましくは100〜500μmである。
電流供給用電極14、電圧測定用電極15、中継電極16および配線部17を構成する材料としては、銅、ニッケル、金またはこれらの金属の積層体などを用いることができる。
また、電流供給用電極14、電圧測定用電極15、中継電極16および配線部17は、プリント配線板を製造するために一般に用いられる方法によって、形成することができる。
また、電流供給用電極14、電圧測定用電極15、中継電極16および配線部17は、プリント配線板を製造するために一般に用いられる方法によって、形成することができる。
接続用電極組13における電流供給用電極14と電圧測定用電極15との間の離間距離は、20〜100μmであることが好ましく、より好ましくは30〜80μmである。この離間距離が過小である場合には、電流供給用電極14と電圧測定用電極15との間に必要な絶縁性を確保することが困難となることがあり、また、当該コネクター板11の製造が困難となることがある。一方、この離間距離が過大である場合には、被検査電極に対する位置ずれの許容度が小さくなり、電流供給用電極14および電圧測定用電極15の両方を被検査電極に確実に電気的に接続することが困難となることがある。
この例における第1の異方導電性エラストマーシート18および第2の異方導電性エラストマーシート19は、いずれも絶縁性の弾性高分子物質中に、磁性を示す導電性粒子Pが、厚み方向に並ぶよう配向して連鎖が形成された状態で、かつ、当該導電性粒子Pによる連鎖が面方向に分散した状態で含有されてなるものである。
第1の異方導電性エラストマーシート18および第2の異方導電性エラストマーシート19を形成する弾性高分子物質としては、架橋構造を有する高分子物質が好ましい。このような弾性高分子物質を得るために用いることのできる硬化性の高分子物質形成材料としては、種々のものを用いることができ、その具体例としては、ポリブタジエンゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴムなどの共役ジエン系ゴムおよびこれらの水素添加物、スチレン−ブタジエン−ジエンブロック共重合体ゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体などのブロック共重合体ゴムおよびこれらの水素添加物、クロロプレン、ウレタンゴム、ポリエステル系ゴム、エピクロルヒドリンゴム、シリコーンゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムなどが挙げられる。これらの中では、耐久性、成形加工性および電気特性の観点から、シリコーンゴムを用いることが好ましい。
シリコーンゴムとしては、液状シリコーンゴムを架橋または縮合したものが好ましい。液状シリコーンゴムは、その粘度が歪速度10-1secで105 ポアズ以下のものが好ましく、縮合型のもの、付加型のもの、ビニル基やヒドロキシル基を含有するものなどのいずれであってもよい。具体的には、ジメチルシリコーン生ゴム、メチルビニルシリコーン生ゴム、メチルフェニルビニルシリコーン生ゴムなどを挙げることができる。
また、シリコーンゴムは、その分子量Mw(標準ポリスチレン換算重量平均分子量をいう。以下同じ。)が10,000〜40,000のものであることが好ましい。また、得られる異方導電性エラストマーシートに良好な耐熱性が得られることから、分子量分布指数(標準ポリスチレン換算重量平均分子量Mwと標準ポリスチレン換算数平均分子量Mnとの比Mw/Mnの値をいう。以下同じ。)が2以下のものが好ましい。
第1の異方導電性エラストマーシート18および第2の異方導電性エラストマーシート19を形成する弾性高分子物質としては、架橋構造を有する高分子物質が好ましい。このような弾性高分子物質を得るために用いることのできる硬化性の高分子物質形成材料としては、種々のものを用いることができ、その具体例としては、ポリブタジエンゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴムなどの共役ジエン系ゴムおよびこれらの水素添加物、スチレン−ブタジエン−ジエンブロック共重合体ゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体などのブロック共重合体ゴムおよびこれらの水素添加物、クロロプレン、ウレタンゴム、ポリエステル系ゴム、エピクロルヒドリンゴム、シリコーンゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムなどが挙げられる。これらの中では、耐久性、成形加工性および電気特性の観点から、シリコーンゴムを用いることが好ましい。
シリコーンゴムとしては、液状シリコーンゴムを架橋または縮合したものが好ましい。液状シリコーンゴムは、その粘度が歪速度10-1secで105 ポアズ以下のものが好ましく、縮合型のもの、付加型のもの、ビニル基やヒドロキシル基を含有するものなどのいずれであってもよい。具体的には、ジメチルシリコーン生ゴム、メチルビニルシリコーン生ゴム、メチルフェニルビニルシリコーン生ゴムなどを挙げることができる。
また、シリコーンゴムは、その分子量Mw(標準ポリスチレン換算重量平均分子量をいう。以下同じ。)が10,000〜40,000のものであることが好ましい。また、得られる異方導電性エラストマーシートに良好な耐熱性が得られることから、分子量分布指数(標準ポリスチレン換算重量平均分子量Mwと標準ポリスチレン換算数平均分子量Mnとの比Mw/Mnの値をいう。以下同じ。)が2以下のものが好ましい。
第1の異方導電性エラストマーシート18および第2の異方導電性エラストマーシート19に含有される導電性粒子Pとしては、後述する方法により当該粒子を容易に厚み方向に並ぶよう配向させることができることから、磁性を示す導電性粒子が用いられる。このような導電性粒子の具体例としては、鉄、コバルト、ニッケルなどの磁性を有する金属の粒子若しくはこれらの合金の粒子またはこれらの金属を含有する粒子、またはこれらの粒子を芯粒子とし、当該芯粒子の表面に金、銀、パラジウム、ロジウムなどの導電性の良好な金属のメッキを施したもの、あるいは非磁性金属粒子若しくはガラスビーズなどの無機物質粒子またはポリマー粒子を芯粒子とし、当該芯粒子の表面に、ニッケル、コバルトなどの導電性磁性金属のメッキを施したものなどが挙げられる。
これらの中では、ニッケル粒子を芯粒子とし、その表面に導電性の良好な金のメッキを施したものを用いることが好ましい。
芯粒子の表面に導電性金属を被覆する手段としては、特に限定されるものではないが、例えば化学メッキまたは電解メッキ法、スパッタリング法、蒸着法などが用いられている。
これらの中では、ニッケル粒子を芯粒子とし、その表面に導電性の良好な金のメッキを施したものを用いることが好ましい。
芯粒子の表面に導電性金属を被覆する手段としては、特に限定されるものではないが、例えば化学メッキまたは電解メッキ法、スパッタリング法、蒸着法などが用いられている。
導電性粒子Pとして、芯粒子の表面に導電性金属が被覆されてなるものを用いる場合には、良好な導電性が得られることから、粒子表面における導電性金属の被覆率(芯粒子の表面積に対する導電性金属の被覆面積の割合)が40%以上であることが好ましく、さらに好ましくは45%以上、特に好ましくは47〜95%である。
また、導電性金属の被覆量は、芯粒子の0.5〜50質量%であることが好ましく、より好ましくは2〜30質量%、さらに好ましくは3〜25質量%、特に好ましくは4〜20質量%である。被覆される導電性金属が金である場合には、その被覆量は、芯粒子の0.5〜30質量%であることが好ましく、より好ましくは2〜20質量%、さらに好ましくは3〜15質量%である。
また、導電性金属の被覆量は、芯粒子の0.5〜50質量%であることが好ましく、より好ましくは2〜30質量%、さらに好ましくは3〜25質量%、特に好ましくは4〜20質量%である。被覆される導電性金属が金である場合には、その被覆量は、芯粒子の0.5〜30質量%であることが好ましく、より好ましくは2〜20質量%、さらに好ましくは3〜15質量%である。
また、導電性粒子Pの数平均粒子径は、3〜20μmであることが好ましく、より好ましくは5〜15μmである。この数平均粒子径が過小である場合には、後述する製造方法において、導電性粒子Pを厚み方向に配向させることが困難となることがある。一方、この数平均粒子径が過大である場合には、分解能の高い異方導電性エラストマーシートを得ることが困難となることがある。
また、導電性粒子Pの粒子径分布(Dw/Dn)は、1〜10であることが好ましく、より好ましくは1.01〜7、さらに好ましくは1.05〜5、特に好ましくは1.1〜4である。
また、導電性粒子Pの形状は、特に限定されるものではないが、高分子物質形成材料中に容易に分散させることができる点で、球状のもの、星形状のものあるいはこれらが凝集した2次粒子であることが好ましい。
また、導電性粒子Pとして、その表面がシランカップリング剤などのカップリング剤や潤滑剤で処理されたものを適宜用いることができる。カップリング剤や潤滑剤で粒子表面を処理することにより、得られる異方導電性エラストマーシートの耐久性が向上する。
また、導電性粒子Pの粒子径分布(Dw/Dn)は、1〜10であることが好ましく、より好ましくは1.01〜7、さらに好ましくは1.05〜5、特に好ましくは1.1〜4である。
また、導電性粒子Pの形状は、特に限定されるものではないが、高分子物質形成材料中に容易に分散させることができる点で、球状のもの、星形状のものあるいはこれらが凝集した2次粒子であることが好ましい。
また、導電性粒子Pとして、その表面がシランカップリング剤などのカップリング剤や潤滑剤で処理されたものを適宜用いることができる。カップリング剤や潤滑剤で粒子表面を処理することにより、得られる異方導電性エラストマーシートの耐久性が向上する。
このような導電性粒子Pは、異方導電性エラストマーシート中に体積分率で10〜40%、特に15〜35%となる割合で含有されていることが好ましい。この割合が過小である場合には、厚み方向に十分に高い導電性を有する異方導電性エラストマーシートが得られないことがある。一方、この割合が過大である場合には、得られる異方導電性エラストーシートは脆弱なものとなりやすく、異方導電性エラストマーシートとして必要な弾性が得られないことがある。
また、第1の異方導電性エラストマーシート18および第2の異方導電性エラストマーシート19の各々の厚みは、20〜100μmであることが好ましく、より好ましくは25〜70μmである。この厚みが過小である場合には、十分な凹凸吸収能が得られないことがある。一方、この厚みが過大である場合には、高い分解能が得られないことがある。
第1の異方導電性エラストマーシート18は、以下のようにして製造することができる。
先ず、図4に示すように、それぞれシート状の一面側成形部材30および他面側成形部材31と、目的とする第1の異方導電性エラストマーシート16の平面形状に適合する形状の開口32Kを有すると共に当該第1の異方導電性エラストマーシート16の厚みに対応する厚みを有する枠状のスペーサー32とを用意すると共に、硬化されて弾性高分子物質となる液状の高分子物質形成材料中に導電性粒子が含有されてなる導電性エラストマー用材料を調製する。
そして、図5に示すように、他面側成形部材31の成形面(図5において上面)上にスペーサー32を配置し、他面側成形部材31の成形面上におけるスペーサー32の開口32K内に、調製した導電性エラストマー用材料18Bを塗布し、その後、この導電性エラストマー用材料18B上に一面側成形部材30をその成形面(図5において下面)が導電性エラストマー用材料18Bに接するよう配置する。
以上において、一面側成形部材30および他面側成形部材31としては、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂などよりなる樹脂シートを用いることができる。
また、一面側成形部材30および他面側成形部材31を構成する樹脂シートの厚みは、50〜500μmであることが好ましく、より好ましくは75〜300μmである。この厚みが50μm未満である場合には、成形部材として必要な強度が得られないことがある。一方、この厚みが500μmを超える場合には、後述する導電性エラストマー用材料層に所要の強度の磁場を作用させることが困難となることがある。
先ず、図4に示すように、それぞれシート状の一面側成形部材30および他面側成形部材31と、目的とする第1の異方導電性エラストマーシート16の平面形状に適合する形状の開口32Kを有すると共に当該第1の異方導電性エラストマーシート16の厚みに対応する厚みを有する枠状のスペーサー32とを用意すると共に、硬化されて弾性高分子物質となる液状の高分子物質形成材料中に導電性粒子が含有されてなる導電性エラストマー用材料を調製する。
そして、図5に示すように、他面側成形部材31の成形面(図5において上面)上にスペーサー32を配置し、他面側成形部材31の成形面上におけるスペーサー32の開口32K内に、調製した導電性エラストマー用材料18Bを塗布し、その後、この導電性エラストマー用材料18B上に一面側成形部材30をその成形面(図5において下面)が導電性エラストマー用材料18Bに接するよう配置する。
以上において、一面側成形部材30および他面側成形部材31としては、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂などよりなる樹脂シートを用いることができる。
また、一面側成形部材30および他面側成形部材31を構成する樹脂シートの厚みは、50〜500μmであることが好ましく、より好ましくは75〜300μmである。この厚みが50μm未満である場合には、成形部材として必要な強度が得られないことがある。一方、この厚みが500μmを超える場合には、後述する導電性エラストマー用材料層に所要の強度の磁場を作用させることが困難となることがある。
次いで、図6に示すように、加圧ロール33および支持ロール34よりなる加圧ロール装置35を用い、一面側成形部材30および他面側成形部材31によって導電性エラストマー用材料18Bを挟圧することにより、当該一面側成形部材30と当該他面側成形部材31との間に、所要の厚みの導電性エラストマー用材料層18Aを形成する。この導電性エラストマー用材料層18Aにおいては、図7に拡大して示すように、導電性粒子Pが均一に分散した状態で含有されている。
その後、一面側成形部材30の裏面および他面側成形部材31の裏面に、例えば一対の電磁石を配置し、当該電磁石を作動させることにより、導電性エラストマー用材料層18Aの厚み方向に平行磁場を作用させる。その結果、導電性エラストマー用材料層18Aにおいては、当該導電性エラストマー用材料層18A中に分散されている導電性粒子Pが、図8に示すように、面方向に分散された状態を維持しながら厚み方向に並ぶよう配向し、これにより、それぞれ厚み方向に伸びる複数の導電性粒子Pによる連鎖が、面方向に分散した状態で形成される。
そして、この状態において、導電性エラストマー用材料層18Aを硬化処理することにより、弾性高分子物質中に、導電性粒子Pが厚み方向に並ぶよう配向した状態で、かつ、当該導電性粒子Pによる連鎖が面方向に分散された状態で含有されてなる第1の異方導電性エラストマーシート18が製造される。
その後、一面側成形部材30の裏面および他面側成形部材31の裏面に、例えば一対の電磁石を配置し、当該電磁石を作動させることにより、導電性エラストマー用材料層18Aの厚み方向に平行磁場を作用させる。その結果、導電性エラストマー用材料層18Aにおいては、当該導電性エラストマー用材料層18A中に分散されている導電性粒子Pが、図8に示すように、面方向に分散された状態を維持しながら厚み方向に並ぶよう配向し、これにより、それぞれ厚み方向に伸びる複数の導電性粒子Pによる連鎖が、面方向に分散した状態で形成される。
そして、この状態において、導電性エラストマー用材料層18Aを硬化処理することにより、弾性高分子物質中に、導電性粒子Pが厚み方向に並ぶよう配向した状態で、かつ、当該導電性粒子Pによる連鎖が面方向に分散された状態で含有されてなる第1の異方導電性エラストマーシート18が製造される。
以上において、導電性エラストマー用材料層18Aの硬化処理は、平行磁場を作用させたままの状態で行うこともできるが、平行磁場の作用を停止させた後に行うこともできる。
導電性エラストマー用材料層18Aに作用される平行磁場の強度は、平均で0.02〜2.5テスラとなる大きさが好ましい。
導電性エラストマー用材料層18Aの硬化処理は、使用される材料によって適宜選定されるが、通常、加熱処理によって行われる。具体的な加熱温度および加熱時間は、導電性エラストマー用材料層18Aを構成する高分子物質用材料などの種類、導電性粒子Pの移動に要する時間などを考慮して適宜選定される。
導電性エラストマー用材料層18Aに作用される平行磁場の強度は、平均で0.02〜2.5テスラとなる大きさが好ましい。
導電性エラストマー用材料層18Aの硬化処理は、使用される材料によって適宜選定されるが、通常、加熱処理によって行われる。具体的な加熱温度および加熱時間は、導電性エラストマー用材料層18Aを構成する高分子物質用材料などの種類、導電性粒子Pの移動に要する時間などを考慮して適宜選定される。
また、第2の異方導電性エラストマーシート19は、第1の異方導電性エラストマーシート18と同様の方法によって製造することができる。
複合導電性シート20は、それぞれ厚み方向に伸びる複数の貫通孔21Hがコネクター板11における電流供給用電極14およひ電圧測定用電極15のパターンに対応するパターンに従って形成された絶縁性シート21と、この絶縁性シート21の各貫通孔21Hに当該絶縁性シート21の両面の各々から突出するよう配置された複数の剛性導体22とにより構成されている。
剛性導体22の各々は、絶縁性シート21の貫通孔21Hに挿通された円柱状の胴部22aと、この胴部22aの両端の各々に一体に連結されて形成された、絶縁性シート21の表面に露出する端子部22bとにより構成されている。剛性導体22における胴部22aの長さは、絶縁性シート21の厚みより大きく、また、当該胴部22aの径は、絶縁性シート21の貫通孔21Hの径より小さいものとされており、これにより、当該剛性導体22は、絶縁性シート21の厚み方向に移動可能とされている。また、剛性導体22における端子部22bの径は、絶縁性シート21の貫通孔21Hの径より大きいものとされている。
剛性導体22の各々は、絶縁性シート21の貫通孔21Hに挿通された円柱状の胴部22aと、この胴部22aの両端の各々に一体に連結されて形成された、絶縁性シート21の表面に露出する端子部22bとにより構成されている。剛性導体22における胴部22aの長さは、絶縁性シート21の厚みより大きく、また、当該胴部22aの径は、絶縁性シート21の貫通孔21Hの径より小さいものとされており、これにより、当該剛性導体22は、絶縁性シート21の厚み方向に移動可能とされている。また、剛性導体22における端子部22bの径は、絶縁性シート21の貫通孔21Hの径より大きいものとされている。
絶縁性シート21を構成する材料としては、液晶ポリマー、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリアミド樹脂等の樹脂材料、ガラス繊維補強型エポキシ樹脂、ガラス繊維補強型ポリエステル樹脂、ガラス繊維補強型ポリイミド樹脂等の繊維補強型樹脂材料、エポキシ樹脂等にアルミナ、ポロンナイトライド等の無機材料をフィラーとして含有した複合樹脂材料などを用いることができる。
また、電気抵抗測定用コネクター装置10を高温環境下で使用する場合には、絶縁性シート21として、線熱膨張係数が3×10-5/K以下のものを用いることが好ましく、より好ましくは1×10-6〜2×10-5/K、特に好ましくは1×10-6〜6×10-6/Kである。このような絶縁性シート21を用いることにより、当該絶縁性シート21の熱膨張による剛性導体22の位置ずれを抑制することができる。
また、絶縁性シート21の厚みは、10〜200μmであることが好ましく、より好ましくは15〜100μmである。
また、絶縁性シート21の貫通孔21Hの径は、20〜300μmであることが好ましく、より好ましくは30〜150μmである。
また、電気抵抗測定用コネクター装置10を高温環境下で使用する場合には、絶縁性シート21として、線熱膨張係数が3×10-5/K以下のものを用いることが好ましく、より好ましくは1×10-6〜2×10-5/K、特に好ましくは1×10-6〜6×10-6/Kである。このような絶縁性シート21を用いることにより、当該絶縁性シート21の熱膨張による剛性導体22の位置ずれを抑制することができる。
また、絶縁性シート21の厚みは、10〜200μmであることが好ましく、より好ましくは15〜100μmである。
また、絶縁性シート21の貫通孔21Hの径は、20〜300μmであることが好ましく、より好ましくは30〜150μmである。
剛性導体22を構成する材料としては、剛性を有する金属材料を好適に用いることができ、特に、後述する製造方法において絶縁性シートに形成される金属薄層よりもエッチングされにくいものを用いることが好ましい。このような金属材料の具体例としては、ニッケル、コバルト、金、アルミニウムなどの単体金属またはこれらの合金などを挙げることができる。
剛性導体22における胴部12aの径は、18μm以上であることが好ましく、より好ましくは25μm以上である。この径が過小である場合には、当該剛性導体22に必要な強度が得られないことがある。また、絶縁性シート21の貫通孔21Hの径と剛性導体22における胴部12aの径との差は、1μm以上であることが好ましく、より好ましくは2μm以上である。この差が過小である場合には、絶縁性シート21の厚み方向に対して剛性導体22を移動させることが困難となることがある。
剛性導体22における端子部22bの径と絶縁性シート21の貫通孔21Hの径との差は、5μm以上であることが好ましく、より好ましくは10μm以上である。この差が過小である場合には、剛性導体22が絶縁性シート21から脱落する恐れがある。
剛性導体22における端子部12bの厚みは、5〜50μmであることが好ましく、より好ましくは8〜40μmである。
絶縁性シート21の厚み方向における剛性導体22の移動可能距離、すなわち剛性導体22における胴部22aの長さと絶縁性シート21の厚みとの差は、3〜150μmであることが好ましく、より好ましくは5〜100μm、さらに好ましくは10〜50μmである。剛性導体22の移動可能距離が過小である場合には、十分な凹凸吸収能を得ることが困難となることがある。一方、剛性導体22の移動可能距離が過大である場合には、絶縁性シート21の貫通孔21Hから露出する剛性導体22の胴部22aの長さが大きくなり、検査に使用したときに、剛性導体22の胴部22aが座屈または損傷するおそれがある。
剛性導体22における胴部12aの径は、18μm以上であることが好ましく、より好ましくは25μm以上である。この径が過小である場合には、当該剛性導体22に必要な強度が得られないことがある。また、絶縁性シート21の貫通孔21Hの径と剛性導体22における胴部12aの径との差は、1μm以上であることが好ましく、より好ましくは2μm以上である。この差が過小である場合には、絶縁性シート21の厚み方向に対して剛性導体22を移動させることが困難となることがある。
剛性導体22における端子部22bの径と絶縁性シート21の貫通孔21Hの径との差は、5μm以上であることが好ましく、より好ましくは10μm以上である。この差が過小である場合には、剛性導体22が絶縁性シート21から脱落する恐れがある。
剛性導体22における端子部12bの厚みは、5〜50μmであることが好ましく、より好ましくは8〜40μmである。
絶縁性シート21の厚み方向における剛性導体22の移動可能距離、すなわち剛性導体22における胴部22aの長さと絶縁性シート21の厚みとの差は、3〜150μmであることが好ましく、より好ましくは5〜100μm、さらに好ましくは10〜50μmである。剛性導体22の移動可能距離が過小である場合には、十分な凹凸吸収能を得ることが困難となることがある。一方、剛性導体22の移動可能距離が過大である場合には、絶縁性シート21の貫通孔21Hから露出する剛性導体22の胴部22aの長さが大きくなり、検査に使用したときに、剛性導体22の胴部22aが座屈または損傷するおそれがある。
上記の複合導電性シート20は、例えば以下のようにして製造することができる。
先ず、図9に示すように、絶縁性シート21の一面に易エッチング性の金属層23Aが一体的に積層されてなる積層材料20Bを用意し、この積層材料20Bにおける金属層23Aに対してエッチング処理を施してその一部を除去することにより、図10に示すように、金属層23Aに所要のパターンに従って複数の開口23Kを形成する。次いで、図11に示すように、積層材料20Bにおける絶縁性シート21に、それぞれ金属層23Aの開口23Kに連通して厚み方向に伸びる貫通孔21Hを形成する。そして、図12に示すように、絶縁性シート21の貫通孔21Hの内壁面および金属層23Aの開口縁を覆うよう、易エッチング性の筒状の金属薄層23Bを形成する。このようにして、それぞれ厚み方向に伸びる複数の貫通孔21Hが形成された絶縁性シート21と、この絶縁性シート21の一面に積層された、それぞれ絶縁性シート21の貫通孔21Hに連通する複数の開口23Kを有する易エッチング性の金属層23Aと、絶縁性シート21の貫通孔21Hの内壁面および金属層23Aの開口縁を覆うよう形成された易エッチング性の金属薄層23Bとを有してなる複合積層材料20Aが製造される。
以上において、絶縁性シート21の貫通孔21Hを形成する方法としては、レーザー加工法、ドリル加工法、エッチング加工法などを利用することができる。
金属層23Aおよび金属薄層23Bを構成する易エッチング性の金属材料としては、銅などを用いることができる。
また、金属層23Aの厚みは、目的とする剛性導体22の移動可能距離などを考慮して設定され、具体的には、3〜75μmであることが好ましく、より好ましくは5〜50μm、さらに好ましくは8〜25μmである。
また、金属薄層23Bの厚みは、絶縁性シート21の貫通孔21Hの径と形成すべき剛性導体22における胴部22aの径とを考慮して設定される。
また、金属薄層23Bを形成する方法としては、無電解メッキ法などを利用することができる。
先ず、図9に示すように、絶縁性シート21の一面に易エッチング性の金属層23Aが一体的に積層されてなる積層材料20Bを用意し、この積層材料20Bにおける金属層23Aに対してエッチング処理を施してその一部を除去することにより、図10に示すように、金属層23Aに所要のパターンに従って複数の開口23Kを形成する。次いで、図11に示すように、積層材料20Bにおける絶縁性シート21に、それぞれ金属層23Aの開口23Kに連通して厚み方向に伸びる貫通孔21Hを形成する。そして、図12に示すように、絶縁性シート21の貫通孔21Hの内壁面および金属層23Aの開口縁を覆うよう、易エッチング性の筒状の金属薄層23Bを形成する。このようにして、それぞれ厚み方向に伸びる複数の貫通孔21Hが形成された絶縁性シート21と、この絶縁性シート21の一面に積層された、それぞれ絶縁性シート21の貫通孔21Hに連通する複数の開口23Kを有する易エッチング性の金属層23Aと、絶縁性シート21の貫通孔21Hの内壁面および金属層23Aの開口縁を覆うよう形成された易エッチング性の金属薄層23Bとを有してなる複合積層材料20Aが製造される。
以上において、絶縁性シート21の貫通孔21Hを形成する方法としては、レーザー加工法、ドリル加工法、エッチング加工法などを利用することができる。
金属層23Aおよび金属薄層23Bを構成する易エッチング性の金属材料としては、銅などを用いることができる。
また、金属層23Aの厚みは、目的とする剛性導体22の移動可能距離などを考慮して設定され、具体的には、3〜75μmであることが好ましく、より好ましくは5〜50μm、さらに好ましくは8〜25μmである。
また、金属薄層23Bの厚みは、絶縁性シート21の貫通孔21Hの径と形成すべき剛性導体22における胴部22aの径とを考慮して設定される。
また、金属薄層23Bを形成する方法としては、無電解メッキ法などを利用することができる。
そして、この複合積層材料20Aに対してフォトメッキ処理を施すことにより、絶縁性シート21の貫通孔21Hの各々に剛性導体22を形成する。具体的に説明すると、図13に示すように、絶縁性シート21の一面に形成された金属層23Aの表面および絶縁性シート21の他面の各々に、形成すべき剛性導体22における端子部22bのパターンに対応するパターンに従ってそれぞれ絶縁性シート21の貫通孔21Hに連通する複数のパターン孔24Hが形成されたレジスト膜24を形成する。次いで、金属層23Aを共通電極として電解メッキ処理を施して当該金属層23Aにおける露出した部分に金属を堆積させると共に、金属薄層23Bの表面に金属を堆積させて絶縁性シート21の貫通孔21H内およびレジスト膜24のパターン孔24H内に金属を充填することにより、図14に示すように、絶縁性シート21の厚み方向に伸びる剛性導体22を形成する。
このようにして剛性導体22を形成した後、金属層23Aの表面からレジスト膜24を除去することにより、図15に示すように、金属層23Aを露出させる。そして、エッチング処理を施して金属層23Aおよび金属薄層23Bを除去することにより、複合導電性シート20が得られる。
このようにして剛性導体22を形成した後、金属層23Aの表面からレジスト膜24を除去することにより、図15に示すように、金属層23Aを露出させる。そして、エッチング処理を施して金属層23Aおよび金属薄層23Bを除去することにより、複合導電性シート20が得られる。
上記の電気抵抗測定用コネクター装置10においては、図16に示すように、電気抵抗を測定すべき被検査回路基板1の一面に、コネクター板11における各接続用電極組13が当該被検査回路基板1の各一面側被検査電極2上に位置するよう配置され、適宜の手段によって押圧されることにより、被検査回路基板1の一面側被検査電極2が、第2の異方導電性シート19、複合導電性シート20および第1の異方導電性エラストマーシート18を介して、コネクター板11における接続用電極組13における電極に電気的に接続される。
このような状態において、電流供給用電極14を介して被検査回路基板1の被検査電極間に定電流を供給すると共に、被検査回路基板1における一面側被検査電極2に電気的に接続された電圧測定用電極15のうち1つの電圧測定用電極15を指定し、この指定された電圧測定用電極15に電気的に接続された一面側被検査電極2に係る電気抵抗の測定が行われる。そして、指定する電圧測定用電極15を順次変更することにより、全ての一面側被検査電極2に係る電気抵抗の測定が行われる。
このような状態において、電流供給用電極14を介して被検査回路基板1の被検査電極間に定電流を供給すると共に、被検査回路基板1における一面側被検査電極2に電気的に接続された電圧測定用電極15のうち1つの電圧測定用電極15を指定し、この指定された電圧測定用電極15に電気的に接続された一面側被検査電極2に係る電気抵抗の測定が行われる。そして、指定する電圧測定用電極15を順次変更することにより、全ての一面側被検査電極2に係る電気抵抗の測定が行われる。
このような電気抵抗測定用コネクター装置10によれば、コネクター板11における各接続用電極組13には、2つの電流供給用電極14が、矩形における互いに対角する頂点位置に位置され、かつ、2つの電圧測定用電極15が、当該矩形における互いに対角する他の頂点位置に位置されているため、当該矩形における辺方向(図3において左右方向および上下方向)に、一面側被検査電極2が位置ずれした場合であっても、当該一面側被検査電極2は、少なくとも1つの電流供給用電極14および少なくとも1つの電圧測定用電極15の両方に同時に電気的に接続されるようになる。
具体的な例を挙げて説明すると、図17(イ)に示すように、一面側被検査電極2の中心位置が、接続用電極組13の中心位置から、当該図において右方に位置ずれした場合には、それぞれ図において右側に位置された電流供給用電極14および電圧測定用電極15の両方に同時に電気的に接続されるようになる。
また、図17(ロ)に示すように、一面側被検査電極2の中心位置が、接続用電極組13の中心位置から、当該図において左方に位置ずれした場合には、それぞれ図において左側に位置された電流供給用電極14および電圧測定用電極15の両方に同時に電気的に接続されるようになる。
また、図17(ハ)に示すように、一面側被検査電極2の中心位置が、接続用電極組13の中心位置から、当該図において上方に位置ずれした場合には、それぞれ図において上側に位置された電流供給用電極14および電圧測定用電極15の両方に同時に電気的に接続されるようになる。
また、図17(ニ)に示すように、一面側被検査電極2の中心位置が、接続用電極組13の中心位置から、当該図において下方に位置ずれした場合には、それぞれ図において下側に位置された電流供給用電極14および電圧測定用電極15の両方に同時に電気的に接続されるようになる。
具体的な例を挙げて説明すると、図17(イ)に示すように、一面側被検査電極2の中心位置が、接続用電極組13の中心位置から、当該図において右方に位置ずれした場合には、それぞれ図において右側に位置された電流供給用電極14および電圧測定用電極15の両方に同時に電気的に接続されるようになる。
また、図17(ロ)に示すように、一面側被検査電極2の中心位置が、接続用電極組13の中心位置から、当該図において左方に位置ずれした場合には、それぞれ図において左側に位置された電流供給用電極14および電圧測定用電極15の両方に同時に電気的に接続されるようになる。
また、図17(ハ)に示すように、一面側被検査電極2の中心位置が、接続用電極組13の中心位置から、当該図において上方に位置ずれした場合には、それぞれ図において上側に位置された電流供給用電極14および電圧測定用電極15の両方に同時に電気的に接続されるようになる。
また、図17(ニ)に示すように、一面側被検査電極2の中心位置が、接続用電極組13の中心位置から、当該図において下方に位置ずれした場合には、それぞれ図において下側に位置された電流供給用電極14および電圧測定用電極15の両方に同時に電気的に接続されるようになる。
また、複合導電性シート20の剛性導体22の各々は、絶縁性シート21に対してその厚み方向に移動可能とされているため、一面側被検査電極2によって厚み方向に加圧されたときには、第1の異方導電性エラストマーシート18および第2の異方導電性エラストマーシート19は、剛性導体22が絶縁性シート21の厚み方向に移動することによって互いに連動して圧縮変形し、これにより、両者の有する凹凸吸収能の合計が電気抵抗測定用コネクター装置10の凹凸吸収能として発現されるので、高い凹凸吸収能を得ることができる。そして、所要の凹凸吸収能を得るために必要な厚みは、第1の異方導電性エラストマーシート18および第2の異方導電性エラストマーシート19の合計の厚みによって確保すればよく、個々の異方導電性エラストマーシートとしては、厚みが小さいものを用いることができるので、高い分解能を得ることができる。
従って、上記の電気抵抗測定用コネクター装置10によれば、被検査回路基板1との電気的接続作業において、一面側被検査電極2に対する位置ずれの許容度が大きく、また、分解能および凹凸吸収性が共に高いものであるため、被検査回路基板1が大面積でサイズの小さい多数の一面側被検査電極2を有するものであっても、当該一面側被検査電極2に対する電流供給用電極14および電圧測定用電極15の両方の電気接続を確実に達成することができ、しかも、電流供給用電極14および電圧測定用電極15の間の所要の電気的絶縁状態が確保されるので、被検査回路基板1についての電気抵抗を高い精度で測定することができる。
本発明において、電気抵抗を測定すべき被検査回路基板1としては、図18(イ)に示すように、一面に形成された一面側被検査電極2のみを有し、当該一面側被検査電極2間に形成された回路4aのみを有するもの、図18(ロ)に示すように、一面に形成された一面側被検査電極2および他面に形成された他面側被検査電極3を有し、一面側被検査電極2と他面側被検査電極3との間に形成された回路4bのみを有するもの、図18(ハ)に示すように、一面に形成された一面側被検査電極2および他面に形成された他面側被検査電極3を有し、一面側被検査電極2間に形成された回路4aおよび一面側被検査電極2と他面側被検査電極3との間に形成された回路4bの両方を有するもののいずれであってもよい。
〈回路基板の電気抵抗測定装置〉
図19は、本発明に係る回路基板の電気抵抗測定装置の一例における構成を示す説明図であり、図20は、図19に示す回路基板の電気抵抗測定装置の要部を拡大して示す説明図である。
この回路基板の電気抵抗測定装置は、電気抵抗を測定すべき被検査回路基板1の一面(図19において上面)側に配置される上部側アダプター40と、被検査回路基板1の他面(図19において下面)側に配置される下部側アダプター50とが、上下に互いに対向するよう配置されて構成されている。
図19は、本発明に係る回路基板の電気抵抗測定装置の一例における構成を示す説明図であり、図20は、図19に示す回路基板の電気抵抗測定装置の要部を拡大して示す説明図である。
この回路基板の電気抵抗測定装置は、電気抵抗を測定すべき被検査回路基板1の一面(図19において上面)側に配置される上部側アダプター40と、被検査回路基板1の他面(図19において下面)側に配置される下部側アダプター50とが、上下に互いに対向するよう配置されて構成されている。
上部側アダプター40においては、被検査回路基板1の一面側(図19において上側)に配置される、例えば図1に示す構成の電気抵抗測定用コネクター装置10が設けられ、この電気抵抗測定用コネクター装置10の裏面(図19において上面)には、第1の上部側異方導電性シート44を介して一面側検査用回路基板41が配置されている。この一面側検査用回路基板41の表面(図19において下面)には、電気抵抗測定用コネクター装置10における中継電極16のパターンに対応するパターンに従って、複数の検査電極42が配置され、当該一面側検査用回路基板41の裏面(図19において上面)には、後述する電極板48の標準配列電極49の配列パターンに対応するパターンに従って端子電極43が配置されおり、この端子電極43の各々は対応する検査電極42に、電気的に接続されている。
一面側検査用回路基板41の裏面上には、第2の上部側異方導電性シート45を介して電極板48が設けられている。この電極板48は、その表面(図19において下面)に、例えばピッチが2.54mm、1.8mmまたは1.27mmの標準格子点上に配置された複数の標準配列電極49を有し、これらの標準配列電極49の各々は、第2の上部側異方導電性シート45を介して一面側検査用回路基板41の端子電極43に電気的に接続されると共に、電極板48の内部配線(図示せず)を介してテスター59に電気的に接続されている。
この例における第1の上部側異方導電性シート44は、いわゆる偏在型異方導電性シートであって、電気抵抗測定用コネクター装置10の中継電極16のパターンに対応するパターンに従って配置された厚み方向に伸びる複数の導電路形成部(図示省略)と、これらの導電路形成部の間に介在されてこれらを相互に絶縁する絶縁部(図示省略)とにより構成され、導電路形成部は、絶縁性の弾性高分子物質中に導電性粒子が厚み方向に並ぶよう配向した状態で含有されてなり、絶縁部は、導電性粒子が全くあるいは殆ど含有されていない絶縁性の弾性高分子物質よりなる。
また、第2の上部側異方導電性シート45は、いわゆる分散型の異方導電性シートであって、弾性高分子物質中に、導電性粒子が厚み方向に並ぶよう配向して連鎖を形成した状態で、かつ、当該導電性粒子による連鎖が面方向に分散した状態で含有されてなる。
これらの第1の上部側異方導電性シート44および第2の上部側異方導電性シート45を構成する弾性高分子物質および導電性粒子としては、電気抵抗測定用コネクター装置10における第1の異方導電性エラストマーシート18を構成する弾性高分子物質および導電性粒子として例示したものの中から、適宜選択して用いることができる。
また、第2の上部側異方導電性シート45は、いわゆる分散型の異方導電性シートであって、弾性高分子物質中に、導電性粒子が厚み方向に並ぶよう配向して連鎖を形成した状態で、かつ、当該導電性粒子による連鎖が面方向に分散した状態で含有されてなる。
これらの第1の上部側異方導電性シート44および第2の上部側異方導電性シート45を構成する弾性高分子物質および導電性粒子としては、電気抵抗測定用コネクター装置10における第1の異方導電性エラストマーシート18を構成する弾性高分子物質および導電性粒子として例示したものの中から、適宜選択して用いることができる。
下部側アダプター50においては、他面側検査用回路基板51が設けられ、この他面側検査用回路基板51の表面(図19において上面)には、被検査回路基板1の他面側被検査電極3の配置パターンに対応するパターンに従って、1つの他面側被検査電極3に対して、互いに離間して配置された電流供給用検査電極52aおよび電圧測定用検査電極52bよりなる検査電極対が、他面側被検査電極3が占有する領域と同等の面積の領域内に位置するよう配置されている。他面側検査用回路基板51の裏面には、後述する電極板60の標準配列電極61の配列パターンに対応するパターンに従って電流供給用端子電極53aおよび電圧測定用端子電極53bが配置されており、これらの電流供給用端子電極53aおよび電圧測定用端子電極53bの各々は、対応する電流供給用検査電極52aおよび電圧測定用検査電極52bに電気的に接続されている。
他面側検査用回路基板51の表面上には、異方導電性エラストマー層55が一体的に形成されている。この異方導電性エラストマー層55には、検査電極対の各々を構成する電流供給用検査電極52aおよび電圧測定用検査電極52bの両方の表面(図19において上面)に接する共通の導電路形成部56が形成され、隣接する導電路形成部56の間には、これらを相互に絶縁する絶縁部57が形成されている。導電路形成部56は、絶縁性の弾性高分子物質中に導電性粒子が厚み方向に並ぶよう配向した状態で含有されてなり、絶縁部57は、導電性粒子が全くあるいは殆ど含有されていない絶縁性の弾性高分子物質よりなる。また、この例の異方導電性エラストマー層55においては、導電路形成部56の表面(図31において上面)が絶縁部57の表面から突出した状態で形成されている。
他面側検査用回路基板51の裏面(図19において下面)には、下部側異方導電性シート62を介して電極板60が設けられている。
電極板60および下部側異方導電性シート62は、上部側アダプター40における電極板48および第2の上部側異方導電性シート45に対応するものであり、電極板60は、その表面(図19において上面)に、例えばピッチが2.54mm、1.8mmまたは1.27mmの標準格子点上に配置された複数の標準配列電極61を有し、これらの標準配列電極61の各々は、下部側異方導電性シート62を介して他面側検査用回路基板51の電流供給用端子電極53aまたは電圧測定用端子電極53bに電気的に接続されると共に、電極板60の内部配線(図示せず)を介してテスター59に電気的に接続されている。下部側異方導電性シート62は、いわゆる分散型の異方導電性シートであって、弾性高分子物質中に、導電性粒子が厚み方向に並ぶよう配向して連鎖を形成した状態で、かつ、当該導電性粒子による連鎖が面方向に分散した状態で含有されてなる。
電極板60および下部側異方導電性シート62は、上部側アダプター40における電極板48および第2の上部側異方導電性シート45に対応するものであり、電極板60は、その表面(図19において上面)に、例えばピッチが2.54mm、1.8mmまたは1.27mmの標準格子点上に配置された複数の標準配列電極61を有し、これらの標準配列電極61の各々は、下部側異方導電性シート62を介して他面側検査用回路基板51の電流供給用端子電極53aまたは電圧測定用端子電極53bに電気的に接続されると共に、電極板60の内部配線(図示せず)を介してテスター59に電気的に接続されている。下部側異方導電性シート62は、いわゆる分散型の異方導電性シートであって、弾性高分子物質中に、導電性粒子が厚み方向に並ぶよう配向して連鎖を形成した状態で、かつ、当該導電性粒子による連鎖が面方向に分散した状態で含有されてなる。
異方導電性エラストマー層55における導電路形成部56は、その厚み方向における導電性が、厚み方向と直角な面方向における導電性より高いことが好ましく、具体的には、面方向の電気抵抗値に対する厚み方向の電気抵抗値の比が1以下、特に0.5以下であるような電気的特性を有するものであることが好ましい。
この比が1を超える場合には、導電路形成部56を介して電流供給用検査電極52aと電圧測定用検査電極52bとの間に流れる電流が大きくなるため、高い精度で電気抵抗を測定することが困難となることがある。
このような観点から、導電路形成部56における導電性粒子の充填率が5〜50体積%であることが好ましい。
このような異方導電性エラストマー層55は、適宜の方法例えば特開2000−74965号公報に記載された方法によって形成することができる。
また、異方導電性エラストマー層55および下部側異方導電性シート62を構成する弾性高分子物質および導電性粒子としては、電気抵抗測定用コネクター装置10における第1の異方導電性エラストマーシート18を構成する弾性高分子物質および導電性粒子として例示したものの中から、適宜選択して用いることができる。
この比が1を超える場合には、導電路形成部56を介して電流供給用検査電極52aと電圧測定用検査電極52bとの間に流れる電流が大きくなるため、高い精度で電気抵抗を測定することが困難となることがある。
このような観点から、導電路形成部56における導電性粒子の充填率が5〜50体積%であることが好ましい。
このような異方導電性エラストマー層55は、適宜の方法例えば特開2000−74965号公報に記載された方法によって形成することができる。
また、異方導電性エラストマー層55および下部側異方導電性シート62を構成する弾性高分子物質および導電性粒子としては、電気抵抗測定用コネクター装置10における第1の異方導電性エラストマーシート18を構成する弾性高分子物質および導電性粒子として例示したものの中から、適宜選択して用いることができる。
他面側検査用回路基板51における電流供給用検査電極52aと電圧測定用検査電極52bとの間の離間距離は10μm以上であることが好ましい。この離間距離が10μm未満である場合には、導電路形成部56を介して電流供給用検査電極52aと電圧測定用検査電極52bとの間に流れる電流が大きくなるため、高い精度で電気抵抗を測定することが困難となることがある。
一方、この離間距離の上限は、各検査電極のサイズと、関連する他面側被検査電極3の寸法およびピッチによって定まり、通常は500μm以下である。この離間距離が過大である場合には、他面側被検査電極3の1つに対して両検査電極を適切に配置することが困難となることがある。
一方、この離間距離の上限は、各検査電極のサイズと、関連する他面側被検査電極3の寸法およびピッチによって定まり、通常は500μm以下である。この離間距離が過大である場合には、他面側被検査電極3の1つに対して両検査電極を適切に配置することが困難となることがある。
以上のような回路基板の電気抵抗測定装置においては、次のようにして被検査回路基板1における任意の一面側被検査電極2とこれに対応する他面側被検査電極3との間の電気抵抗が測定される。
被検査回路基板1を、上部側アダプター40および下部側アダプター50の間における所要の位置に配置し、この状態で、上部側アダプター40を下降させると共に、下部側アダプター50を上昇させることにより、被検査回路基板1の一面に、電気抵抗測定用コネクター装置10における第1の異方導電性エラストマーシート19が圧接されると共に、被検査回路基板1の他面に、他面側検査用回路基板51の表面上に形成された異方導電性エラストマー層55が圧接された状態となる。この状態が測定状態である。
被検査回路基板1を、上部側アダプター40および下部側アダプター50の間における所要の位置に配置し、この状態で、上部側アダプター40を下降させると共に、下部側アダプター50を上昇させることにより、被検査回路基板1の一面に、電気抵抗測定用コネクター装置10における第1の異方導電性エラストマーシート19が圧接されると共に、被検査回路基板1の他面に、他面側検査用回路基板51の表面上に形成された異方導電性エラストマー層55が圧接された状態となる。この状態が測定状態である。
この測定状態において、電気抵抗測定用コネクター装置10における電流供給用電極14と他面側検査用回路基板51における電流供給用検査電極52aとの間に一定の値の電流を供給すると共に、一面側被検査電極2に電気的に接続された電圧測定用電極15のうち1つの電圧測定用電極15を指定し、当該指定された1つの電圧測定用電極15と、当該電圧測定用電極15に電気的に接続された一面側被検査電極2に対応する他面側被検査電極3に電気的に接続された検査電極対における電圧測定用検査電極52bとの間の電圧を測定し、得られた電圧値に基づいて、当該指定された電圧測定用電極15に電気的に接続された一面側被検査電極2とこれに対応する他面側被検査電極3との間の電気抵抗値が取得される。
そして、指定する電圧測定用電極15を順次変更することにより、全ての一面側被検査電極2とこれに対応する他面側被検査電極3との間の電気抵抗の測定を行うことができる。
そして、指定する電圧測定用電極15を順次変更することにより、全ての一面側被検査電極2とこれに対応する他面側被検査電極3との間の電気抵抗の測定を行うことができる。
以上において、被検査回路基板1における1つの一面側被検査電極2に、電気抵抗測定用コネクター装置10の接続用電極組13における2つの電圧測定用電極15が電気的に接続された場合には、図21に示すように、当該一面側被検査電極2とこれに対応する他面側被検査電極3との間には、2つの電圧測定用回路C1,C2が形成されることになる。このような場合には、電圧測定用回路C1による電気抵抗値および電圧測定用回路C2による電圧値のうちその値が高いものが採用され、当該電圧値に基づいて一面側被検査電極2とこれに対応する他面側被検査電極3との間の電気抵抗値が取得される。
以上のような構成の回路基板の電気抵抗測定装置によれば、その上部側アダプター40に、一面側被検査電極2に対する位置ずれの許容度が大きく、かつ、分解能および凹凸吸収性が共に高い電気抵抗測定用コネクター装置10が設けられていることにより、被検査回路基板1が大面積でサイズの小さい多数の一面側被検査電極2を有するものであっても、当該一面側被検査電極2に対する電流供給用電極14および電圧測定用電極15の両方の電気接続を確実に達成することができ、しかも、電流供給用電極14および電圧測定用電極15の間の所要の電気的絶縁状態が確保されるので、被検査回路基板1についての電気抵抗を高い精度で測定することができる。
図22は、本発明に係る回路基板の電気抵抗測定装置の他の例における構成を示す説明図であり、図23は、図22に示す回路基板の電気抵抗測定装置の要部を拡大して示す説明図である。
この回路基板の電気抵抗測定装置は、電気抵抗を測定すべき被検査回路基板1の一面(図22において上面)側に配置される上部側アダプター40と、被検査回路基板1の他面(図22において下面)側に配置される下部側アダプター50とが、上下に互いに対向するよう配置されて構成されており、上部側アダプター40は、図19に示す電気抵抗測定装置における上部側アダプターと同様の構成である。
この回路基板の電気抵抗測定装置は、電気抵抗を測定すべき被検査回路基板1の一面(図22において上面)側に配置される上部側アダプター40と、被検査回路基板1の他面(図22において下面)側に配置される下部側アダプター50とが、上下に互いに対向するよう配置されて構成されており、上部側アダプター40は、図19に示す電気抵抗測定装置における上部側アダプターと同様の構成である。
下部側アダプター50においては、被検査回路基板1の他面側(図22において下側)に配置される、例えば図1に示す構成の電気抵抗測定用コネクター装置10が設けられ、この電気抵抗測定用コネクター装置10の裏面(図22において下面)には、第1の下部側異方導電性シート64を介して他面側検査用回路基板51が配置されており、この他面側検査用回路基板51の裏面上には、第2の下部側異方導電性シート65を介して電極板60が設けられている。この電極板60は、図19に示す電気抵抗測定装置の下部側アダプターにおける電極板と同様の構成である。
他面側検査用回路基板51の表面(図22において上面)には、電気抵抗測定用コネクター装置10における中継電極16のパターンに対応するパターンに従って、複数の検査電極52が配置され、当該他面側検査用回路基板51の裏面(図22において下面)には、電極板60の標準配列電極61の配列パターンに対応するパターンに従って端子電極53が配置されおり、この端子電極53の各々は対応する検査電極52に、電気的に接続されている。
他面側検査用回路基板51の表面(図22において上面)には、電気抵抗測定用コネクター装置10における中継電極16のパターンに対応するパターンに従って、複数の検査電極52が配置され、当該他面側検査用回路基板51の裏面(図22において下面)には、電極板60の標準配列電極61の配列パターンに対応するパターンに従って端子電極53が配置されおり、この端子電極53の各々は対応する検査電極52に、電気的に接続されている。
この例における第1の下部側異方導電性シート64は、いわゆる偏在型異方導電性シートであって、電気抵抗測定用コネクター装置10の中継電極16のパターンに対応するパターンに従って配置された厚み方向に伸びる複数の導電路形成部(図示省略)と、これらの導電路形成部の間に介在されてこれらを相互に絶縁する絶縁部(図示省略)とにより構成され、導電路形成部は、絶縁性の弾性高分子物質中に導電性粒子が厚み方向に並ぶよう配向した状態で含有されてなり、絶縁部は、導電性粒子が全くあるいは殆ど含有されていない絶縁性の弾性高分子物質よりなる。
また、第2の下部側異方導電性シート65は、いわゆる分散型の異方導電性シートであって、弾性高分子物質中に、導電性粒子が厚み方向に並ぶよう配向して連鎖を形成した状態で、かつ、当該導電性粒子による連鎖が面方向に分散した状態で含有されてなる。
これらの第1の下部側異方導電性シート64および第2の下部側異方導電性シート65を構成する弾性高分子物質および導電性粒子としては、電気抵抗測定用コネクター装置10における第1の異方導電性エラストマーシート18を構成する弾性高分子物質および導電性粒子として例示したものの中から、適宜選択して用いることができる。
また、第2の下部側異方導電性シート65は、いわゆる分散型の異方導電性シートであって、弾性高分子物質中に、導電性粒子が厚み方向に並ぶよう配向して連鎖を形成した状態で、かつ、当該導電性粒子による連鎖が面方向に分散した状態で含有されてなる。
これらの第1の下部側異方導電性シート64および第2の下部側異方導電性シート65を構成する弾性高分子物質および導電性粒子としては、電気抵抗測定用コネクター装置10における第1の異方導電性エラストマーシート18を構成する弾性高分子物質および導電性粒子として例示したものの中から、適宜選択して用いることができる。
以上のような回路基板の電気抵抗測定装置においては、次のようにして被検査回路基板1における任意の一面側被検査電極2とこれに対応する他面側被検査電極3との間の電気抵抗が測定される。
被検査回路基板1を、上部側アダプター40および下部側アダプター50の間における所要の位置に配置し、この状態で、上部側アダプター40を下降させると共に、下部側アダプター50を上昇させることにより、被検査回路基板1の一面に、上部側アダプター40の電気抵抗測定用コネクター装置10における第2の異方導電性エラストマーシート19が圧接されると共に、被検査回路基板1の他面に、下部側アダプター50の電気抵抗測定用コネクター装置10における第2の異方導電性エラストマーシート19が圧接された状態となる。この状態が測定状態である。
被検査回路基板1を、上部側アダプター40および下部側アダプター50の間における所要の位置に配置し、この状態で、上部側アダプター40を下降させると共に、下部側アダプター50を上昇させることにより、被検査回路基板1の一面に、上部側アダプター40の電気抵抗測定用コネクター装置10における第2の異方導電性エラストマーシート19が圧接されると共に、被検査回路基板1の他面に、下部側アダプター50の電気抵抗測定用コネクター装置10における第2の異方導電性エラストマーシート19が圧接された状態となる。この状態が測定状態である。
この測定状態において、上部側アダプター40の電気抵抗測定用コネクター装置10における電流供給用電極14と下部側アダプター50の電気抵抗測定用コネクター装置10における電流供給用電極14との間に一定の値の電流を供給すると共に、一面側被検査電極に電気的に接続された電圧測定用電極15のうち1つの電圧測定用電極15を指定し、当該指定された1つの電圧測定用電極15と、当該電圧測定用電極15に電気的に接続された一面側被検査電極2に対応する他面側被検査電極3に電気的に接続された電圧測定用電極15との間の電圧を測定し、得られた電圧値に基づいて、当該指定された電圧測定用電極15に電気的に接続された一面側被検査電極2とこれに対応する他面側被検査電極3との間の電気抵抗値が取得される。
そして、指定する電圧測定用電極15を順次変更することにより、全ての一面側被検査電極2とこれに対応する他面側被検査電極3との間の電気抵抗の測定を行うことができる。
そして、指定する電圧測定用電極15を順次変更することにより、全ての一面側被検査電極2とこれに対応する他面側被検査電極3との間の電気抵抗の測定を行うことができる。
以上において、被検査回路基板1における1つの一面側被検査電極2に、電気抵抗測定用コネクター10の接続用電極組13における2つの電圧測定用電極15が電気的に接続され、当該被検査回路基板1における1つの他面側被検査電極3に、電気抵抗測定用コネクター10の接続用電極組13における2つの電圧測定用電極15が電気的に接続された場合には、図24に示すように、当該一面側被検査電極2とこれに対応する他面側被検査電極3との間には、4つの電圧測定用回路C1,C2,C3,C4が形成されることになる。このような場合には、電圧測定用回路C1、電圧測定用回路C2、電圧測定用回路C3および電圧測定用回路C4の各々による電圧値のうちその値が最も高いものが採用され、当該電圧値に基づいて、一面側被検査電極2とこれに対応する他面側被検査電極3との間の電気抵抗値が取得される。
以上のような構成の回路基板の電気抵抗測定装置によれば、その上部側アダプター40および下部側アダプター50の各々に、一面側被検査電極2に対する位置ずれの許容度が大きく、かつ、分解能および凹凸吸収性が共に高い電気抵抗測定用コネクター装置10が設けられていることにより、被検査回路基板1が大面積でサイズの小さい多数の一面側被検査電極2を有するものであっても、当該一面側被検査電極2に対する電流供給用電極14および電圧測定用電極15の両方の電気接続を確実に達成することができ、しかも、電流供給用電極14および電圧測定用電極15の間の所要の電気的絶縁状態が確保されるので、被検査回路基板1についての電気抵抗を高い精度で測定することができる。
本発明のは、上記の例に限定されず、以下のような種々の変更を加えることが可能である。
(1)電気抵抗測定用コネクター装置10におけるコネクター板11は、図25に示すように、複数の電流供給用電極14に電気的に接続された中継電極16を有するものであってもよい。このような電気抵抗測定用コネクター装置10によれば、コネクター板11における中継電極16の数が少なくなり、従って、当該電気抵抗測定用コネクター装置10が電気的に接続される検査用回路基板における検査電極の数を少なくすることができるので、検査用回路基板の製造が容易となり、また、検査用回路基板の製造コストの低減化を図ることができる。
(2)回路基板の電気抵抗測定装置においては、下部側アダプター50の他面側検査用回路基板51は、1つの他面側被検査電極3に対して、検査電極対を構成する電流供給用検査電極52および電圧測定用検査電極53が電気的に接続された状態を達成することのできるものであれば、種々のものを用いることができる。
また、異方導電性エラストマー層55としては、電流供給用検査電極52および電圧測定用検査電極53の各々に対応して導電路形成部が形成されてなるものを用いることができる。
また、個々の先端に導電性エラストマーが設けられた検査電極や、更に、許容される場合にはプローブピンを検査電極として用いることも可能である。
また、被検査回路基板が片面プリント回路基板である場合には、下部側アダプターを設けることは不要である。
(1)電気抵抗測定用コネクター装置10におけるコネクター板11は、図25に示すように、複数の電流供給用電極14に電気的に接続された中継電極16を有するものであってもよい。このような電気抵抗測定用コネクター装置10によれば、コネクター板11における中継電極16の数が少なくなり、従って、当該電気抵抗測定用コネクター装置10が電気的に接続される検査用回路基板における検査電極の数を少なくすることができるので、検査用回路基板の製造が容易となり、また、検査用回路基板の製造コストの低減化を図ることができる。
(2)回路基板の電気抵抗測定装置においては、下部側アダプター50の他面側検査用回路基板51は、1つの他面側被検査電極3に対して、検査電極対を構成する電流供給用検査電極52および電圧測定用検査電極53が電気的に接続された状態を達成することのできるものであれば、種々のものを用いることができる。
また、異方導電性エラストマー層55としては、電流供給用検査電極52および電圧測定用検査電極53の各々に対応して導電路形成部が形成されてなるものを用いることができる。
また、個々の先端に導電性エラストマーが設けられた検査電極や、更に、許容される場合にはプローブピンを検査電極として用いることも可能である。
また、被検査回路基板が片面プリント回路基板である場合には、下部側アダプターを設けることは不要である。
1 被検査回路基板
2 一面側被検査電極
3 他面側被検査電極
4a,4b 回路
10 電気抵抗測定用コネクター装置
11 コネクター板
12 絶縁性基板
13 接続用電極組
14 電流供給用電極
15 電圧測定用電極
16 中継電極
17 配線部
18 第1の異方導電性エラストマーシート
18A 導電性エラストマー用材料層
18B 導電性エラストマー用材料
19 第2の異方導電性エラストマーシート
20 複合導電性シート
20A 複合積層材料
20B 積層材料
21 絶縁性シート
21H 貫通孔
22 剛性導体
22a 胴部
22b 端子部
23A 金属層
23B 金属薄層
23K 開口
24 レジスト膜
24H パターン孔
30 一面側成形部材
31 他面側成形部材
32 スペーサー
32K 開口
33 加圧ロール
34 支持ロール
35 加圧ロール装置
40 上部側アダプター
41 一面側検査用回路基板
42 検査電極
43 端子電極
44 第1の上部側異方導電性シート
45 第2の上部側異方導電性シート
48 電極板
49 標準配列電極
50 下部側アダプター
51 他面側検査用回路基板
52 検査電極
53 端子電極
52a 電流供給用検査電極
52b 電圧測定用検査電極
53a 電流供給用端子電極
53b 電圧測定用端子電極
55 異方導電性エラストマー層
56 導電路形成部
57 絶縁部
59 テスター
60 電極板
61 標準配列電極
62 下部側異方導電性シート
64 第1の下部側異方導電性シート
65 第2の下部側異方導電性シート
90 被検査回路基板
91,92 被検査電極
PA,PD 電流供給用プローブ
PB,PC 電圧測定用プローブ
A 電流供給用電極
V 電圧測定用電極
T 被検査電極
P 導電性粒子
C1,C2,C3,C4 電圧測定用回路
2 一面側被検査電極
3 他面側被検査電極
4a,4b 回路
10 電気抵抗測定用コネクター装置
11 コネクター板
12 絶縁性基板
13 接続用電極組
14 電流供給用電極
15 電圧測定用電極
16 中継電極
17 配線部
18 第1の異方導電性エラストマーシート
18A 導電性エラストマー用材料層
18B 導電性エラストマー用材料
19 第2の異方導電性エラストマーシート
20 複合導電性シート
20A 複合積層材料
20B 積層材料
21 絶縁性シート
21H 貫通孔
22 剛性導体
22a 胴部
22b 端子部
23A 金属層
23B 金属薄層
23K 開口
24 レジスト膜
24H パターン孔
30 一面側成形部材
31 他面側成形部材
32 スペーサー
32K 開口
33 加圧ロール
34 支持ロール
35 加圧ロール装置
40 上部側アダプター
41 一面側検査用回路基板
42 検査電極
43 端子電極
44 第1の上部側異方導電性シート
45 第2の上部側異方導電性シート
48 電極板
49 標準配列電極
50 下部側アダプター
51 他面側検査用回路基板
52 検査電極
53 端子電極
52a 電流供給用検査電極
52b 電圧測定用検査電極
53a 電流供給用端子電極
53b 電圧測定用端子電極
55 異方導電性エラストマー層
56 導電路形成部
57 絶縁部
59 テスター
60 電極板
61 標準配列電極
62 下部側異方導電性シート
64 第1の下部側異方導電性シート
65 第2の下部側異方導電性シート
90 被検査回路基板
91,92 被検査電極
PA,PD 電流供給用プローブ
PB,PC 電圧測定用プローブ
A 電流供給用電極
V 電圧測定用電極
T 被検査電極
P 導電性粒子
C1,C2,C3,C4 電圧測定用回路
Claims (5)
- 絶縁性基板およびその表面に電気抵抗を測定すべき被検査回路基板における複数の被検査電極のパターンに対応するパターンに従って配置された複数の接続用電極組を有し、当該接続用電極組の各々が、矩形における互いに対角する頂点位置に位置する2つの電流供給用電極および当該矩形における互いに対角する他の頂点位置に位置する2つの電圧測定用電極が、互いに離間して配置されてなるコネクター板と、このコネクター板上に配置された第1の異方導電性エラストマーシートと、この第1の異方導電性エラストマーシート上に配置された複合導電性シートと、この複合導電性シート上に配置された第2の異方導電性エラストマーシートとを具えてなり、
前記複合導電性シートは、前記電流供給用電極および前記電圧測定用電極に対応するパターンに従って厚み方向に伸びる複数の貫通孔が形成された絶縁性シートと、この絶縁性シートの貫通孔の各々に、当該絶縁性シートの両面から突出するよう配置された複数の剛性導体とからなり、当該剛性導体の各々が、当該絶縁性シートに対して厚み方向に移動可能とされていることを特徴とする電気抵抗測定用コネクター装置。 - 複合導電性シートの剛性導体の各々は、絶縁性シートの貫通孔に挿通された胴部の両端に、当該絶縁性シートの貫通孔の径より大きい径を有する端子部が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の電気抵抗測定用コネクター装置。
- コネクター板の絶縁性基板の裏面には、電流供給用電極および電圧測定用電極のいずれか一方に電気的に接続された複数の中継電極が配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気抵抗測定用コネクター装置。
- 複数の電流供給用電極に電気的に接続された中継電極を有することを特徴とする請求項3に記載の電気抵抗測定用コネクター装置。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電気抵抗測定用コネクター装置を具えてなることを特徴とする回路基板の電気抵抗測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006306632A JP2008122240A (ja) | 2006-11-13 | 2006-11-13 | 電気抵抗測定用コネクター装置および回路基板の電気抵抗測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006306632A JP2008122240A (ja) | 2006-11-13 | 2006-11-13 | 電気抵抗測定用コネクター装置および回路基板の電気抵抗測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008122240A true JP2008122240A (ja) | 2008-05-29 |
Family
ID=39507144
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006306632A Withdrawn JP2008122240A (ja) | 2006-11-13 | 2006-11-13 | 電気抵抗測定用コネクター装置および回路基板の電気抵抗測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2008122240A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101846706A (zh) * | 2010-05-18 | 2010-09-29 | 宁波大学 | 一种动态测量高分子薄片高阻的方法 |
| JP2019197042A (ja) * | 2018-03-16 | 2019-11-14 | ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company | 界面における電気接触抵抗を測定するためのシステム及び方法 |
-
2006
- 2006-11-13 JP JP2006306632A patent/JP2008122240A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101846706A (zh) * | 2010-05-18 | 2010-09-29 | 宁波大学 | 一种动态测量高分子薄片高阻的方法 |
| JP2019197042A (ja) * | 2018-03-16 | 2019-11-14 | ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company | 界面における電気接触抵抗を測定するためのシステム及び方法 |
| JP7286348B2 (ja) | 2018-03-16 | 2023-06-05 | ザ・ボーイング・カンパニー | 界面における電気接触抵抗を測定するためのシステム及び方法 |
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