JP2008111460A - オートテンショナ - Google Patents
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Abstract
【課題】軸方向の長さが短く、また、シリンダ内の作動油が漏れにくく、さらに、ロッドの移動が円滑なオートテンショナを提供する。
【解決手段】有底のシリンダ9内に作動油を溜め、外向きのフランジ部10を有するスリーブ11をシリンダ9内に設け、スリーブ11内にロッド13を軸方向に摺動可能に挿入し、ロッド13とスリーブ11とでシリンダ9内を圧力室14とリザーバ室15に区画し、ロッド13とスリーブ11の摺動面間に圧力室14とリザーバ室15を連通させるリーク隙間25を形成し、圧力室14の容積を拡大する方向にロッド13を付勢するリターンスプリング17を設け、フランジ部10に圧力室14とリザーバ室15を連通させる通路26を形成し、その通路26に、リザーバ室側から圧力室側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ29を設け、オイルシール18でシリンダ9内の作動油を密封する構成をオートテンショナに採用する。
【選択図】図2
【解決手段】有底のシリンダ9内に作動油を溜め、外向きのフランジ部10を有するスリーブ11をシリンダ9内に設け、スリーブ11内にロッド13を軸方向に摺動可能に挿入し、ロッド13とスリーブ11とでシリンダ9内を圧力室14とリザーバ室15に区画し、ロッド13とスリーブ11の摺動面間に圧力室14とリザーバ室15を連通させるリーク隙間25を形成し、圧力室14の容積を拡大する方向にロッド13を付勢するリターンスプリング17を設け、フランジ部10に圧力室14とリザーバ室15を連通させる通路26を形成し、その通路26に、リザーバ室側から圧力室側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ29を設け、オイルシール18でシリンダ9内の作動油を密封する構成をオートテンショナに採用する。
【選択図】図2
Description
この発明は、オルタネータ等の自動車補機を駆動するベルトの張力保持に用いられるオートテンショナに関する。
自動車の補機、たとえばオルタネータやカーエアコンやウォータポンプなどは、その回転軸がエンジンのクランクシャフトにベルトで連結されており、そのベルトを介してエンジンで駆動される。このベルトの張力を適正範囲に保つために、一般に、支点軸を中心として揺動可能に設けたプーリアームと、そのプーリアームに回転可能に取り付けたテンションプーリと、そのテンションプーリをベルトに押さえ付ける方向にプーリアームを付勢するオートテンショナとからなる張力調整装置が使用される。
この張力調整装置に組み込まれるオートテンショナとして、有底のシリンダ内にスリーブを挿入し、そのスリーブ内にプランジャを軸方向に摺動可能に挿入してシリンダ内を圧力室とリザーバ室に区画し、そのプランジャに、プランジャと一体に移動するロッドを設け、そのロッドを圧力室の容積が拡大する方向に付勢するリターンスプリングを設けたものが知られている(特許文献1、2)。このオートテンショナは、リターンスプリングの付勢力がベルトの張力とつり合う位置までロッドが移動することにより、ベルトの張力変動を吸収し、ベルトの張力を適正範囲に保つ。
また、プランジャとスリーブの摺動面間には、圧力室とリザーバ室を連通させるリーク隙間が形成され、圧力室の容積が縮小する方向にロッドが移動すると、圧力室内の作動油がリーク隙間を通ってリザーバ室に流れる。このとき、リーク隙間を流れる作動油の流量が制限されてダンパ作用が生じるので、ロッドがゆっくりと移動し、ベルトを安定した状態に保ちながらその緊張を吸収する。
また、プランジャには、圧力室とリザーバ室を連通させる貫通孔が形成され、その貫通孔の圧力室側の開口には、リザーバ室側から圧力室側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブが設けられ、圧力室の容積が拡大する方向にロッドが移動すると、チェックバルブを通じてリザーバ室側から圧力室側に作動油が流れる。そのため、圧力室の容積が拡大する方向にロッドが速やかに移動し、ベルトの弛みを迅速に吸収する。
特開平10−19099号公報
特開平10−306860号公報
しかし、このオートテンショナは、プランジャとチェックバルブが軸方向に並んで配置されているので、軸方向の長さが長く、狭いスペースに設置するのが難しかった。
そこで、この発明の発明者は、オートテンショナの軸方向の長さを短くするために、有底のシリンダ内に作動油を溜め、外向きのフランジ部を下端に有するスリーブを前記シリンダ内に設け、そのスリーブ内にロッドを軸方向に摺動可能に挿入し、そのロッドと前記スリーブとで前記シリンダ内を圧力室とリザーバ室に区画し、前記ロッドと前記スリーブの摺動面間に前記圧力室と前記リザーバ室を連通させるリーク隙間を形成し、前記圧力室の容積を拡大する方向に前記ロッドを付勢するリターンスプリングを設け、前記フランジ部に前記圧力室と前記リザーバ室を連通させる通路を形成し、その通路に、リザーバ室側から圧力室側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブを設け、そのチェックバルブを前記ロッドに対して軸直角方向に重なるように配置したオートテンショナを考案した。
このオートテンショナは、チェックバルブをロッドに対して軸直角方向に重なるように配置したので、チェックバルブをロッドに対して軸方向に並べて配置した場合よりも、チェックバルブとロッドが軸直角方向に重なり合う分、軸方向の長さを短く抑えることができ、狭いスペースにも設置しやすい。
しかし、このオートテンショナは、シリンダ内の作動油を密封するため、ロッドのシリンダからの突出部分に、シリンダの外周に対向する筒状のダストカバーを固定し、そのダストカバーの内周と摺動するOリングをシリンダの外周に設ける構成を採用することができるが、このようにすると、オートテンショナの姿勢を傾けたときに、シリンダの外周とダストカバーの内周の間に作動油が溜まりやすく、その溜まった作動油が、Oリングとシリンダの摺動面間から漏れるおそれがある。また、Oリングの摺動面の周長が長いので、ロッドが軸方向に移動するときの摺動抵抗が大きく、ロッドが円滑に移動しにくい。
この発明が解決しようとする課題は、軸方向の長さが短く、また、シリンダ内の作動油が漏れにくく、さらに、ロッドの移動が円滑なオートテンショナを提供することである。
上記の課題を解決するために、前記ロッドを摺動可能に貫通させる環状のオイルシールを前記シリンダ内周に嵌め合わせ、そのオイルシールで前記シリンダ内の作動油を密封するようにした。
この発明のオートテンショナは、オイルシールの摺動面がシリンダの内周よりも内径側にあるので、オートテンショナを傾けたときに、シリンダ内の作動油がロッドとオイルシールの摺動面間に溜まりにくく、作動油が漏れにくい。また、オイルシールの摺動面の周長が短いので、ロッドが軸方向に移動するときの摺動抵抗が小さく、ロッドが円滑に移動しやすい。
図1、図2に、自動車補機を駆動するベルト1の張力調整装置を示す。この張力調整装置は、ベルト1に接触するテンションプーリ2と、テンションプーリ2を回転可能に支持するプーリアーム3とを有し、プーリアーム3は、図2に示すエンジンブロック4に固定した支点軸5に揺動可能に支持されている。
プーリアーム3には、この発明の実施形態に係るオートテンショナ6の一端が連結軸7を中心として回転可能に連結され、オートテンショナ6の他端は、エンジンブロック4に固定した連結軸8に回転可能に連結されている。オートテンショナ6は、プーリアーム3を付勢してテンションプーリ2をベルト1に押さえ付けている。
図2に示すように、オートテンショナ6は有底のシリンダ9を有し、シリンダ9内に作動油が溜められている。また、シリンダ9内には、外向きのフランジ部10を下端に有するスリーブ11が設けられ、フランジ部10は、シリンダ9の内周に形成されたシリンダ9の底側を小径とする段部12に載せられている。スリーブ11内には、ロッド13が軸方向に摺動可能に挿入され、このロッド13とスリーブ11によってシリンダ9内が圧力室14とリザーバ室15に区画されている。
ロッド13は、大径軸部13Aと、大径軸部13Aの下端に連なる小径軸部13Bとからなり、小径軸部13Bの外周にウエアリング16が嵌め込まれている。ロッド13は、ウエアリング16とフランジ部10の間に組み込まれたリターンスプリング17によって、圧力室14の容積を拡大する方向に付勢されている。
シリンダ9の開放端の内周には、ロッド13の大径軸部13Aを摺動可能に貫通させる環状のオイルシール18が嵌め合わされ、オイルシール18は、シリンダ9の内周に係止した菊形止め輪19でシリンダ9から抜け止めされている。オイルシール18は、図3に示すように、断面L状の環状の芯金20をゴム材料21で覆って形成され、ガータスプリング22で大径軸部13Aの外周に締め付けられている。
ロッド13のシリンダ9からの突出部分には、図2に示すように、連結軸7を介してプーリアーム3に連結される連結片23が固定され、連結片23には、シリンダ9の外周に対向する筒状のダストカバー24が固定されている。
ロッド13とスリーブ11の摺動面間には、図4に示すように、圧力室14とリザーバ室15を連通させるリーク隙間25が形成されている。リーク隙間25は微小であり、圧力室14からリザーバ室15に流れる作動油の流量を制限する。
フランジ部10には、圧力室14とリザーバ室15を連通させる通路26が、図5に示すように周方向に間隔をおいて形成されている。通路26には、図4に示すように、フランジ部10の圧力室14側の面に接離可能に設けられたリング状の弁体27と、弁体27をフランジ部10に向けて付勢するバルブスプリング28とからなるチェックバルブ29が設けられている。チェックバルブ29は、リザーバ室15側から圧力室14側への作動油の流れは許容するが、圧力室14側からリザーバ室15側への作動油の流れは禁止する。
チェックバルブ29は、図4に示すように、弁体27の内径がロッド13の外径よりも大きく、軸方向にみてロッド13と重ならないようになっている。また、バルブスプリング28は、シリンダ9の内周に圧入される筒部30と、筒部30の下端に沿って内径側に折り曲げられた爪部31とからなり、爪部31は、図5に示すように、周方向に一定の間隔をおいて複数形成されている。
また、チェックバルブ29は、図4の2点鎖線に示すように、ロッド13が圧力室14の容積を小さくする側のストロークエンドにある状態で、ロッド13に対して軸直角方向に重なるように配置されている。
つぎに、このオートテンショナ6の動作例を説明する。
ベルト1の張力が大きくなると、その張力がプーリアーム3、連結片23を順に介してロッド13に伝達し、圧力室14の圧力が高まる。圧力室14の圧力がリザーバ室15の圧力よりも高くなると、図4に示すように、圧力室14内の作動油がリーク隙間25を通ってリザーバ室15に流れる。このとき、チェックバルブ29が閉じているので作動油はフランジ部10の通路26を流れない。こうして作動油がリーク隙間25を流れることによりロッド13が移動し、ベルト1の張力とリターンスプリング17の付勢力とがつり合う位置までテンションプーリ2が移動する。このとき、リーク隙間25を流れる作動油の流量が制限されているので、テンションプーリ2はゆっくりと移動し、ベルト1を安定した状態に保ちながらその緊張を吸収する。
一方、ベルト1の張力が小さくなると、リターンスプリング17の付勢力によってロッド13が移動し、圧力室14の容積が拡大することで、圧力室14の圧力が低くなる。圧力室14の圧力がリザーバ室15の圧力よりも低くなるとチェックバルブ29が開き、図6に示すように、リザーバ室15内の作動油がフランジ部10の通路26を通って圧力室14に流れる。このとき、ベルト1の張力とリターンスプリング17の付勢力とがつり合う位置までテンションプーリ2は速やかに移動し、ベルト1の弛みを迅速に吸収する。
このオートテンショナ6は、ロッド13が圧力室14の容積を縮小する側のストロークエンドにある状態でチェックバルブ29をロッド13に対して軸直角方向に重なるように配置したので、チェックバルブ29をロッド13に対して軸方向に並べて配置したものよりも、チェックバルブ29とロッド13が軸直角方向に重なり合う分、軸方向の長さを短く抑えることができ、狭いスペースにも設置しやすい。
また、このオートテンショナ6は、オイルシール18のロッド13との摺動面がシリンダ9の内周よりも内径側にあるので、オートテンショナ6を傾けたときに、シリンダ9内の作動油がロッド13とオイルシール18の摺動面間に溜まりにくく、作動油が漏れにくい。
また、オイルシール18の摺動面の周長が短いので、シリンダ9内の作動油を密封するためにダストカバー24の内周と摺動するOリングをシリンダ9の外周に設けた場合に比べて、ロッド13が軸方向に移動するときの摺動抵抗が小さく、ロッド13が円滑に移動しやすい。
上記実施形態では、ロッド13が圧力室14の容積を小さくする側のストロークエンドにある状態でのみ、ロッド13に対して軸直角方向に重なるようにチェックバルブ29を配置しているが、チェックバルブ29は、ロッド13が圧力室14の容積を小さくする側のストロークエンドから、圧力室14の容積を大きくする側のストロークエンドに至る過程において、常時、ロッド13に対して軸直角方向に重なるように配置してもよい。要は、ロッドが圧力室の容積を小さくする側のストロークエンドにある状態で、チェックバルブがロッドに対して軸直角方向に重なればよい。
9 シリンダ
10 フランジ部
11 スリーブ
13 ロッド
14 圧力室
15 リザーバ室
17 リターンスプリング
18 オイルシール
25 リーク隙間
26 通路
29 チェックバルブ
10 フランジ部
11 スリーブ
13 ロッド
14 圧力室
15 リザーバ室
17 リターンスプリング
18 オイルシール
25 リーク隙間
26 通路
29 チェックバルブ
Claims (1)
- 有底のシリンダ(9)内に作動油を溜め、外向きのフランジ部(10)を有するスリーブ(11)を前記シリンダ(9)内に設け、そのスリーブ(11)内にロッド(13)を軸方向に摺動可能に挿入し、そのロッド(13)と前記スリーブ(11)とで前記シリンダ(9)内を圧力室(14)とリザーバ室(15)に区画し、前記ロッド(13)と前記スリーブ(11)の摺動面間に前記圧力室(14)と前記リザーバ室(15)を連通させるリーク隙間(25)を形成し、前記圧力室(14)の容積を拡大する方向に前記ロッド(13)を付勢するリターンスプリング(17)を設け、前記フランジ部(10)に前記圧力室(14)と前記リザーバ室(15)を連通させる通路(26)を形成し、その通路(26)に、リザーバ室(15)側から圧力室(14)側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ(29)を設け、そのチェックバルブ(29)を前記ロッド(13)に対して軸直角方向に重なるように配置し、前記ロッド(13)を摺動可能に貫通させる環状のオイルシール(18)を前記シリンダ(9)の内周に嵌め合わせ、そのオイルシール(18)で前記シリンダ(9)内の作動油を密封したオートテンショナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006293809A JP2008111460A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | オートテンショナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006293809A JP2008111460A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | オートテンショナ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008111460A true JP2008111460A (ja) | 2008-05-15 |
Family
ID=39444080
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006293809A Pending JP2008111460A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | オートテンショナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2008111460A (ja) |
-
2006
- 2006-10-30 JP JP2006293809A patent/JP2008111460A/ja active Pending
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