JP2008101664A - 等速ジョイント外輪の誘導加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】等速ジョイント外輪のカップ部内径面に形成された硬化層の部分のみを効率よく誘導加熱して、十分に焼戻し処理できるようにすることである。
【解決手段】ステム部11aを誘導加熱するコイル2aを、ステム部11aの外径側で円周方向に周回するように配置するとともに、カップ部11bを誘導加熱するコイル2bがカップ部11bの外径側で軸方向に周回するようして、このコイル2bをカップ部11bの円周方向で3つに分割し、分割したコイル2bをカップ部11bの円周方向で間隔を開けて凹溝14の外径側に配置することにより、凹溝14の内径側に設けられたローラ案内面12aに形成された硬化層の部分のみを効率よく誘導加熱して、十分に焼戻し処理できるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】ステム部11aを誘導加熱するコイル2aを、ステム部11aの外径側で円周方向に周回するように配置するとともに、カップ部11bを誘導加熱するコイル2bがカップ部11bの外径側で軸方向に周回するようして、このコイル2bをカップ部11bの円周方向で3つに分割し、分割したコイル2bをカップ部11bの円周方向で間隔を開けて凹溝14の外径側に配置することにより、凹溝14の内径側に設けられたローラ案内面12aに形成された硬化層の部分のみを効率よく誘導加熱して、十分に焼戻し処理できるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、等速ジョイントの外輪を誘導加熱で焼戻し処理する等速ジョイント外輪の誘導加熱装置に関する。
等速ジョイントの外輪には、転動体が転動する複数のトラック溝が内径面の円周方向に間隔をあけて設けられたカップ部と、カップ部の底から軸方向に延び、外径面の一部にセレーション等の歯型部が形成されたステム部とを有するものがある。転動体はボールやトラニオンのローラとされ、軸方向に伸縮するトリポード型等速ジョイントの外輪は、本発明の実施形態を説明する図2(b)に示すように、円筒状カップ部11bの内径面に120°の位相で軸方向に延びる3本の横長形状断面のトラック溝12が形成され、その両側の側面にローラが転動するローラ案内面12aが設けられている。向かい合ったローラ案内面12aは大内径部13aによって結ばれ、各トラック溝12は小内径部13bによって接続されている。
このような等速ジョイントの外輪は、ステム部外径面やカップ部内径面のトラック溝のローラ案内面に硬化層を形成するために焼入れ処理が施され、こののち、焼入れ処理で形成された硬化層近傍の応力を解放するために焼戻し処理が施されるが、焼戻し処理を誘導加熱で行うことがある(例えば、特許文献1参照)。
このような誘導加熱による等速ジョイント外輪の焼戻し処理では、図3(a)、(b)に示すような丸形のソレノイドコイル21や、図4(a)、(b)に示すようなヘアピンコイル22が用いられ、受け台23に載せた等速ジョイントの外輪24をソレノイドコイル21やヘアピンコイル22の中に移動させ、これらのコイル21、22に高周波電流を流すことにより、外輪24を誘導加熱している。外輪24の外周側を螺旋状に覆うソレノイドコイル21を用いる場合は、そのまま外輪24の全周を均等に加熱できるが、外輪24の外周側で軸方向に延びるヘアピンコイル22を用いる場合は、外輪24を載せた受け台23を回転させて、外輪24の全周を均等に加熱するようにしている。なお、各コイル21、22に流されるコイル電流の大きさや周波数は、外輪24の種類や形状によって適宜設定される。
上述した等速ジョイント外輪を外周側から全周を加熱して焼戻し処理する従来の誘導加熱装置は、焼入れ処理で形成された硬化層が外径面の全周にあるステム部では、周方向にわたって均一に焼戻し処理できるが、トラック溝のローラ案内面の硬化層が内径面の周方向一部にあるカップ部は、硬化層が形成されていない周方向部分も余分に加熱され、特に、図2(b)に示したように、向かい合ったローラ案内面12aが大内径部13aによって結ばれたトリポード型等速ジョイントの外輪11は、大内径部13aが加熱され過ぎて、大内径部13aの外径面に酸化膜が発生し、焼戻し処理後の塗装の密着性等に悪影響を及ぼす問題がある。また、このような酸化膜の発生を防止しようとして、焼戻し温度を下げると、硬化層の焼戻し処理が不十分となる。
そこで、本発明の課題は、等速ジョイント外輪のカップ部内径面に形成された硬化層の部分のみを効率よく誘導加熱して、十分に焼戻し処理できるようにすることである。
上記の課題を解決するために、本発明は、転動体が転走する複数のトラック溝が内径面の円周方向に間隔をあけて設けられたカップ部と、カップ部の底から軸方向に延びるステム部とを有する等速ジョイントの外輪を、誘導加熱で焼戻し処理する等速ジョイント外輪の誘導加熱装置において、前記ステム部を誘導加熱するコイルを、ステム部の外径側で円周方向に周回するように配置し、前記カップ部を誘導加熱するコイルを、カップ部の外径側で軸方向に周回するように配置して、カップ部の円周方向部位での誘導加熱度合いに差を付与する手段を設けた構成を採用した。
すなわち、ステム部を誘導加熱するコイルを、ステム部の外径側で円周方向に周回するように配置し、カップ部を誘導加熱するコイルを、カップ部の外径側で軸方向に周回するように配置して、カップ部の円周方向部位での誘導加熱度合いに差を付与する手段を設けることにより、等速ジョイント外輪のカップ部内径面に形成された硬化層の部分のみを効率よく誘導加熱して、十分に焼戻し処理できるようにした。
前記カップ部の円周方向部位での誘導加熱度合いに差を付与する手段としては、前記軸方向に周回するコイルを前記カップ部の円周方向で複数に分割し、この分割した複数のコイルをカップ部の円周方向で間隔を開けて配置する手段を採用することができる。
前記ステム部を誘導加熱するコイルと、前記カップ部を誘導加熱するコイルとを、同一電源に並列または直列に接続することにより、1台の高周波電源で誘導加熱できるので、従来の誘導加熱装置と同程度の価格に抑えることができる。
本発明の等速ジョイント外輪の誘導加熱装置は、ステム部を誘導加熱するコイルを、ステム部の外径側で円周方向に周回するように配置し、カップ部を誘導加熱するコイルを、カップ部の外径側で軸方向に周回するように配置して、カップ部の円周方向部位での誘導加熱度合いに差を付与する手段を設けたので、等速ジョイント外輪のカップ部内径面に形成された硬化層の部分のみを効率よく誘導加熱して、十分に焼戻し処理することができ、余分な加熱によるカップ部外径面での酸化膜の発生も防止することができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。この等速ジョイント外輪の誘導加熱装置は焼戻し処理用のものであり、図1および図2(a)、(b)に示すように、上下の固定治具1a、1bで位置決め固定した等速ジョイント外輪11のステム部11aの外径側で円周方向に周回するように配置されたコイル2aと、カップ部11bの外径側で軸方向に周回し、3つに分割されて円周方向に120°の位相で配置されたコイル2bとを備え、これらのコイル2a、2bが同一の高周波電源(図示省略)に並列または直列に接続されて、それぞれステム部11aとカップ部11bを誘導加熱するようになっている。
前記等速ジョイント外輪11は、転動体がトラニオンのローラとされたトリポード型のものであり、カップ部11bが円筒状とされ、その内径面に120°の位相で軸方向に延びる3本の横長形状断面のトラック溝12が形成され、その両側の側面のローラが転動するローラ案内面12aに、事前の焼入れ処理で硬化層が形成されている。向かい合ったローラ案内面12aは大内径部13aによって結ばれ、各トラック溝12は小内径部13bによって接続されており、カップ部11bの外径面には、各トラック溝12の間に相当する円周方向部位で軸方向に延びる凹溝14が形成されている。また、ステム部11aの一部には、セレーションの歯型部15が形成されており、その全周にわたって硬化層が形成されている。
前記ステム部11aの外径側で円周方向に周回するコイル2aは、ステム部11aの硬化層を全周にわたって均一に誘導加熱する。また、軸方向に周回する3つに分割されたコイル2bは、カップ部11bの外径側で凹溝14が形成された部位に配置され、各凹溝14の内径側に位置する各トラック溝12のローラ案内面12aの部分のみを軸方向に均一に誘導加熱する。したがって、焼入れ処理で硬化層が形成されたステム部11aの外径面とカップ部11bの各ローラ案内面12aの部分が、効率よく均一に焼き戻し処理される。
上述した実施形態では、カップ部を誘導加熱する軸方向に周回するコイルを円周方向で分割し、カップ部の外径側の円周方向で間隔を開けて配置したが、これらのコイルを円周方向で分割せずに、その周回密度を円周方向で変化させて、カップ部の円周方向部位での誘導加熱度合いに差を付与することもできる。
1a、1b 固定治具
2a、2b コイル
11 等速ジョイント外輪
11a ステム部
11b カップ部
12 トラック溝
12a ローラ案内面
13a 大内径部
13b 小内径部
14 凹溝
15 歯型部
2a、2b コイル
11 等速ジョイント外輪
11a ステム部
11b カップ部
12 トラック溝
12a ローラ案内面
13a 大内径部
13b 小内径部
14 凹溝
15 歯型部
Claims (3)
- 転動体が転走する複数のトラック溝が内径面の円周方向に間隔をあけて設けられたカップ部と、カップ部の底から軸方向に延びるステム部とを有する等速ジョイントの外輪を、誘導加熱で焼戻し処理する等速ジョイント外輪の誘導加熱装置において、前記ステム部を誘導加熱するコイルを、ステム部の外径側で円周方向に周回するように配置し、前記カップ部を誘導加熱するコイルを、カップ部の外径側で軸方向に周回するように配置して、カップ部の円周方向部位での誘導加熱度合いに差を付与する手段を設けたことを特徴とする等速ジョイント外輪の誘導加熱装置。
- 前記カップ部の円周方向部位での誘導加熱度合いに差を付与する手段が、前記軸方向に周回するコイルを前記カップ部の円周方向で複数に分割し、この分割した複数のコイルをカップ部の円周方向で間隔を開けて配置したものである請求項1に記載の等速ジョイント外輪の誘導加熱装置。
- 前記ステム部を誘導加熱するコイルと、前記カップ部を誘導加熱するコイルとを、同一電源に並列または直列に接続した請求項1または2に記載の等速ジョイント外輪の誘導加熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006283485A JP2008101664A (ja) | 2006-10-18 | 2006-10-18 | 等速ジョイント外輪の誘導加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006283485A JP2008101664A (ja) | 2006-10-18 | 2006-10-18 | 等速ジョイント外輪の誘導加熱装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008101664A true JP2008101664A (ja) | 2008-05-01 |
Family
ID=39436149
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006283485A Pending JP2008101664A (ja) | 2006-10-18 | 2006-10-18 | 等速ジョイント外輪の誘導加熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2008101664A (ja) |
-
2006
- 2006-10-18 JP JP2006283485A patent/JP2008101664A/ja active Pending
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