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JP2008194932A - 積層体 - Google Patents

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JP2008194932A
JP2008194932A JP2007031991A JP2007031991A JP2008194932A JP 2008194932 A JP2008194932 A JP 2008194932A JP 2007031991 A JP2007031991 A JP 2007031991A JP 2007031991 A JP2007031991 A JP 2007031991A JP 2008194932 A JP2008194932 A JP 2008194932A
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JP2007031991A
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Shingo Koda
真吾 幸田
Yoshihisa Fujii
芳尚 藤井
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Tosoh Corp
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Tosoh Corp
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Abstract

【課題】本発明の目的は、酸化チタンにより着色することができかつ離型性が改善された積層体を、有機溶剤を含有するシリコーン化合物のコーティング工程を必要としなくとも製造可能とすることにある。
【解決手段】基材の少なくとも片面に下記の要件を満たす(A)層、該(A)層上に下記の要件を満たす(B)層が積層されてなることを特徴とする積層体を製造し、用いる。
(A)層:酸化チタンを0.1〜20重量%含むオレフィン系重合体からなる層。
(B)層:オレフィン系重合体93〜99.99重量%、ポリジメチルシロキサン0.01〜7重量%から構成される離型性樹脂組成物からなる層。
【選択図】 なし

Description

本発明は離型フィルム用樹脂組成物を含む積層体に関するものである。更に詳しくは、粘着剤などに対する優れた離型性を損なわず着色することができ、しかも基材との接着性に優れた積層体に関するものである。
離型フィルムは、未使用時の接着材料の接着面を保護するために接着面上に積層され、使用時には接着面を損傷することなく容易に剥離される剥離面を備えるフィルム状材料であり、粘着テープやラベルなどの台紙として広く使用されている。離型フィルムは通常、基材と、その基材の少なくとも一方の表面上に設けられた離型剤を含んでなる離型層とを備えている。基材には、紙、プラスチックフィルム等が使用され、離型剤には、シリコーン化合物、長鎖アルキル基含有化合物等が使用される。このような離型フィルムにおいて、離型剤が基材と十分密着していない場合、離型フィルムからテープやラベルを剥離した際にテープやラベルの粘着剤表面に離型剤が転写し、テープやラベルの粘着性を悪化させる場合がある。
このため、離型フィルムの製造方法としては、基材にビニル基含有ポリジメチルシロキサンなどの離型剤をコーティングした後、離型剤を硬化させる方法が一般的である。しかしながら、本方法では離型剤を均一に塗布するため有機溶剤が大量に用いられることや、離型剤を硬化させる際基材が高温に晒されるため、ピンホールが発生するなどといった問題が生じていた。
このため、コーティングする方法ではなく基材となるプラスチックに離型性を付与する方法が提案されている。
そこで、本発明者は、コーティングする方法ではなく基材となるプラスチックに離型性を付与する方法として、オレフィン系重合体に特定のエポキシ当量を示すポリジメチルシロキサンを少量配合した樹脂組成物、および該オレフィン系重合体表面を酸化処理した離型フィルムを提案した(特許文献1参照)。
この方法によれば、オレフィン系重合体とポリジメチルシロキサンの密着が良好であるものの、該樹脂組成物に酸化チタンを含む顔料を添加した場合、離型性が悪化し満足する性能が得られないといった問題が生じた。そのため、一般にオレフィン系重合体に顔料を添加した材料が用いられている布粘着テープなどの基体として、該樹脂組成物からなる離型フィルムを使用することが困難であった。
特開2004−297398号公報
本発明は、上記のような状況を鑑みなされたものであって、有機溶剤を含有するシリコーン化合物のコーティング工程を必要としなくとも、酸化チタンにより着色することができ、かつ離型性が改善された積層体を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、基材の少なくとも片面に酸化チタンを含むオレフィン系重合体からなる層を設け、さらにその層上にオレフィン系重合体とポリジメチルシロキサンからなる層を形成した積層体が粘着剤との離型性に優れ、かつ基材との高い接着強度が発現することを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、基材の少なくとも片面に下記の要件を満たす(A)層、該(A)層上に下記の要件を満たす(B)層が積層されてなることを特徴とする積層体に関するものである。
(A)層:酸化チタンを0.1〜20重量%含むオレフィン系重合体からなる層。
(B)層:オレフィン系重合体93〜99.99重量%、ポリジメチルシロキサン0.01〜7重量%から構成される離型性樹脂組成物からなる層。
また、本発明は、(B)層に用いられる離型性樹脂組成物が、オレフィン系重合体93〜99.99重量%、ポリジメチルシロキサン0.01〜7重量%からなる組成物100重量部に対し、分子内に錫および/またはチタンを含む硬化触媒が0.001〜1重量部配合されてなることを特徴とする積層体に関するものである。
また、本発明は、(B)層表面が、コロナ放電処理、フレーム処理又はプラズマ処理から選ばれる少なくとも1種以上の処理方法により酸化されていることを特徴とする積層体に関するものである。
さらに、本発明は、基材が紙、又は合成樹脂及び/又は天然材料からなる、織布若しくは又は不織布から選ばれる1種以上であることを特徴とする積層体に関するものである。
以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明の積層体を構成する基材としては合成高分子フィルム又はシート、織布、不織布、紙、金属箔等が挙げられる。合成高分子フィルム又はシートとして、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミド、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成高分子からなるフィルム又はシート等が挙げられる。更に、これら高分子フィルム又はシートは、その表面がアルミニウムやアルミナ、シリカなどにより蒸着されたものでもよく、また、表面がウレタン系インキ等を用い印刷されたものであってもよい。織布、不織布としては、ポリエステルやポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂製のもの、あるいはスフなどの天然材料を原料したものが挙げられる。紙としては、クラフト紙、クルパック紙、上質紙、グラシン紙、板紙等が挙げられる。この中で、紙、又は合成樹脂及び/又は天然材料からなる、織布若しくは不織布が、得られた積層体の易裁断性に優れるため好ましい。また、これらの基材の表面は、イソシアネート系化合物、ウレタン系化合物、ポリエチレンイミン系化合物などのアンカーコート剤が塗布されていてもよい。
本発明の(A)層及び(B)層にて用いられるオレフィン系重合体は、エチレン、プロピレン、1−ブテンなど炭素数2〜12のα−オレフィンの単独重合体もしくはビニル化合物との共重合体を示す。例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−へキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・メタクリル酸エステル共重合体等のエチレン系重合体、ポリプロピレン、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体などのプロピレン系重合体、ポリ1−ブテン、ポリ1−ヘキセン、ポリ4−メチル−1−ペンテン等が挙げられ、これらオレフィン系重合体は、1種単独又は2種以上の組み合わせで用いてもよい。このようなオレフィン系重合体の中では、押出ラミネート成形に供した場合に基材との接着性に優れ、またフィルム成形性やコストパフォーマンスに優れるため、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−へキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体が特に好ましい。
本発明の(A)層及び(B)層に用いるオレフィン重合体は、フィルム成形性や押出ラミネート成形に供した場合に基材との接着性に優れることから、JIS K6922−1(1997年)によるメルトマスフローレート(以下、MFRと記す)が0.1〜100g/10分の範囲にあることが好ましい。
また、本発明の(A)層及び(B)層に用いるオレフィン系重合体は、JIS K6922−1(1997年)で測定した密度が880〜970kg/mの範囲にあると離型性に優れるため好ましい。密度が低すぎると粘着剤塗布工程において離型フィルムの耐熱性が不足し、粘着剤と離型フィルムの接着強度が上昇することがある。一方、密度が高すぎるとフィルムの剛性が高くなり過ぎる場合がある。
本発明の(A)層に用いられる酸化チタンは、組成式 TiOで表されるチタンの酸化物であり、主に白色の顔料として用いられるものである。また、他の顔料と混合し、調色剤として用いられることもある。
このような酸化チタンは、石原産業株式会社より商品名タイペーク、テイカ株式会社より商品名TITANIXなどが市販されている。また、このような酸化チタンは、オレフィン系樹脂に高濃度添加されたマスターバッチとして、東京インキ株式会社より商品名PEX6800Whiteなどが市販されている。
本発明を構成する(A)層は、酸化チタンが0.1〜20重量%含むオレフィン系重合体からなる材料から形成されるものである。酸化チタンが0.1重量%未満の場合、着色料としての機能を発現することができないため好ましくなく、20重量%以上ではフィルム成形性に劣るため好ましくない。
また本発明を構成する(A)層には、必要に応じて、他の顔料や酸化防止剤、滑剤、中和剤、ブロッキング防止剤、界面活性剤、スリップ剤を添加してもよい。
本発明の(A)層に用いる酸化チタンとオレフィン系重合体は、通常用いられる樹脂の混合装置により製造することができる。例えば、単軸押出機、二軸押出機、バンバリ−ミキサー、加圧ニーダ−、回転ロールなどの溶融混練装置、ヘンシェルミキサー、Vブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーなどが挙げられる。溶融混練装置を用いる場合、溶融温度はオレフィン系重合体の融点〜350℃程度が好ましい。
本発明の(B)層にて用いられるポリジメチルシロキサンは、特に限定されるものではないが、押出成形性の点から、25℃における粘度が50cSt以上を示すものが好ましい。
本発明にて用いられるポリジメチルシロキサンは、一部の側鎖および/または末端のメチル基が他の官能基で置換されたものでもよい。このような官能基は特に限定されるものではなく、ビニル基、水酸基、アルコキシ基、アミノ基、エポキシ基、ポリエーテル基、アラルキル基、カルビノール基、メルカプト基、カルボキシル基、フェニル基、水素などを例示することができる。このようなポリジメチルシロキサンの中で、下記構造式(1)で表され、Rが炭素数1以上30以下のアルキル基、フェニル基、炭素数3以上30以下のフルオロアルキル基、炭素数6以上30以下の脂肪酸アミド基、メタクリル基及びエポキシ基からなる群より選ばれる一種以上の官能基であると離型性に優れるため好ましく、なかでもメチル基、フェニル基、エポキシ基が最も好ましい。
Figure 2008194932
(式中、mは10以上の整数、nは1以上の整数である。ここで官能基Rは分子中にランダムに導入されていてもよい。)
炭素数1以上30以下のアルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等、炭素数3以上30以下のフルオロアルキル基としてはフルオロエチル基、フルオロブチル基等、炭素数6以上30以下の脂肪酸アミド基としてはステアリン酸アミド基、オレイン酸アミド基、パルミチン酸アミド基、エルカ酸アミド基等が挙げられる。
また、Rがエポキシ基を含む構造の場合、ポリジメチルシロキサンのエポキシ当量が500g/mol以上50000g/mol以下を示すものであると離型性に優れるため好ましい。
このようなポリジメチルシロキサンとしては、メチル基以外の官能基を有さない未変性ポリジメチルシロキサン(ストレートシリコーンオイルと称されることがある)、フェニル基変性ポリジメチルシロキサン、メタクリル変性ポリジメチルシロキサン、フルオロ基変性ポリジメチルシロキサン、長鎖アルキル基変性ポリジメチルシロキサン、高級脂肪酸エステル変性ポリジメチルシロキサン、脂肪酸アミド変性ポリジメチルシロキサン、エポキシ変性ポリジメチルシロキサンなどが挙げられる。これらのポリジメチルシロキサンは、1種を単独で用いても、また、2種以上を混合して用いてもよい。
このようなポリジメチルシロキサンは、例えば信越化学工業株式会社から商品名信越シリコーンKF−96、KF−50、KF−54、KF−1001、KF−102等が、東レダウコーニング株式会社から商品名SH200などが市販されている。
本発明の(B)層を構成するオレフィン系重合体およびポリジメチルシロキサンに対し、さらに分子内に錫および/またはチタンを含む硬化触媒を併用すると、オレフィン系重合体とポリジメチルシロキサンからなるニ成分系の組成物に比べ、離型性が向上し、高価なポリジメチルシロキサンの配合量を低減することが可能となるため好ましい。その作用は明らかになっていないが、フィルム表面の酸化処理によりポリジメチルシロキサンに生成した官能基を反応させ架橋させる効果があると考えられる。
本発明にて用いられる硬化触媒の具体例としては、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジマレエート、ジオクチル錫ジラウレート、オクチル酸錫などの有機錫化合物、テトライソプロポキシチタン、テトラブトキシチタンなどのアルコキシチタン系化合物、テトライソプロピルチタネートやテトラノルマルブチルチタネートなどのチタネート化合物などの有機チタン化合物が挙げられる。この中で、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジマレエートなどのブチル錫系化合物、ジオクチル錫ジラウレート、オクチル酸錫などのオクチル錫系化合物が離型性改良効果が高いため好ましく、中でもジオクチル錫ジラウレートが押出加工性とのバランスに優れるため特に好ましい。
本発明の(B)層を構成する樹脂組成物における配合は、オレフィン系重合体93〜99.99重量%、ポリジメチルシロキサン0.01〜7重量%である。また、オレフィン系重合体93〜99.99重量%、ポリジメチルシロキサン0.01〜7重量%からなる組成物100重量部に対し、分子内に錫および/またはチタンを含む硬化触媒が0.001〜1重量部配合される場合、離型性を改善する効果が高いため好ましく、最も好ましくは、分子内に錫および/またはチタンを含む硬化触媒が0.01〜0.5重量部である。
ポリジメチルシロキサンが0.01重量%未満の場合、積層体の離型性が劣るため好ましくなく、7重量%を超える場合はフィルム成形性に劣るため好ましくない。また(B)層を構成する樹脂組成物には、酸化チタンが含まれない方が離型性に優れるため好ましい。
また、(B)層に用いるオレフィン系重合体は、必要に応じて酸化防止剤、滑剤、中和剤、ブロッキング防止剤、界面活性剤、スリップ剤等、通常オレフィン系樹脂に使用される添加剤を離型性を損なわない範囲で添加したものであっても構わない。
本発明の(B)層に用いる離型性樹脂組成物は、通常用いられる樹脂の混合装置により製造することができる。例えば、単軸押出機、二軸押出機、バンバリ−ミキサー、加圧ニーダ−、回転ロールなどの溶融混練装置、ヘンシェルミキサー、Vブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーなどが挙げられる。溶融混練装置を用いる場合、溶融温度はオレフィン系重合体の融点〜350℃程度が好ましい。
本発明の積層体の(B)層表面は、テープやラベルの粘着剤表面への離型剤転写を抑制するため、酸化されているものが好ましい。さらに該酸化により剥離強度が低下し離型性を向上させることができる。
(B)層表面を酸化する際の酸化処理方法としては、クロム酸処理、硫酸処理、空気酸化、オゾン処理、コロナ放電処理、フレーム処理、プラズマ処理等が挙げられ、ポリオレフイン樹脂表面に酸化物を効果的に形成させるためコロナ放電処理、フレーム処理、プラズマ処理が特に好ましい。
コロナ放電処理は、プラスチックフィルムやシート表面の連続処理技術として広く使用されているものであり、コロナ放電処理機により発生したコロナ雰囲気にフィルムを通過させることにより行われる。コロナ放電密度として、1〜100W・分/mであることが粘着剤の再粘着性に優れ好ましい。
フレーム処理は、天然ガスやプロパン等を燃焼させたときに生じる火炎にフィルム表面を接することで処理が行われる。
プラズマ処理は、アルゴン、ヘリウム、ネオン、水素、酸素、空気等の単体又は混合気体をプラズマジェットで電子的に励起せしめた後、帯電粒子を除去し、電気的に中性とした励起不活性ガスをフィルム表面に吹き付けることにより行われる。
本発明を構成する(A)層および(B)層の厚みは、本発明の目的が達成される限りにおいて特に限定はなく、柔軟性に優れ、破損などの問題が小さいことから、それぞれ1μm〜5mmの厚みであることが好ましく、経済性の観点から、それぞれ1μm〜100μmの範囲が最も好適である。
本発明の積層体は、カレンダー成形機、プレス成形機、押出ラミネート成形機等を用いて製造することが可能である。押出ラミネート成形においては、共押出ラミネート法、タンデムラミネート法が経済性の観点から最も好適である。
押出ラミネート加工に供する際、(A)層に用いるオレフィン系重合体および(B)層に用いる離型性樹脂組成物の押出樹脂温度は200〜350℃の範囲にあることが好ましく、さらに好ましくは240〜340℃の範囲である。(A)層に用いるオレフィン系重合体および(B)層に用いる離型性樹脂組成物の押出樹脂温度が200℃未満であると、得られた積層体において、基材/(A)層間および(A)層/(B)層間の接着強度が低くなることがある。一方、(A)層に用いるオレフィン系重合体および(B)層に用いる離型性樹脂組成物の押出樹脂温度が350℃を超えると、樹脂が劣化するので、目的とする性能が得られないことがある。
本発明の積層体は、ラベル、シール用の剥離紙、粘着テープ用基材等の広範囲にわたる産業用資材として極めて有用である。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
以下に、物性、加工性の測定方法と評価方法を示す。
(1)メルトマスフローレート(MFR)
JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(2)密度
JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(3)離型性
実施例により得られた積層体の離型フィルム側表面に巾50mm、長さ150mmの布粘着テープ(ニチバン社製 商品名No.102N)を貼付し、線圧5kg/cm、速度5m/分の条件でゴムロール間を通過させた後、40℃の雰囲気で7日間放置し、離型性測定用試料を得た。その後、クラフト粘着テープと離型フィルムとの剥離強度を引張試験機(島津製作所(株)社製、商品名オートグラフDCS−100)にて測定した。剥離速度は500mm/分である。
(4)再粘着性
上記離型性試験により離型フィルム表面から剥離した巾50mmの布粘着テープを、アルミニウム板(東洋アルミニウム(株)製 商品名A1N30H−H18、厚み0.1mm)に5kg/cmの線圧で貼付した。23℃の雰囲気にて1日放置した後、クラフト粘着テープとアルミニウム板の接着強度を引張試験機(島津製作所製 オートグラフDCS−100)にて測定した。剥離速度は300mm/分である。粘着テープの粘着剤表面が離型フィルムにより汚染された場合、粘着テープの接着強度が低下し、粘着テープとしての性能を損なう。すなわち、接着強度が高いほど再粘着性に優れる。
実施例1
オレフィン系重合体として、MFRが3g/10分、密度が924kg/mである低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン205、以下LDPE−Aと記す場合がある)99重量%、ポリジメチルシロキサンとしてストレートシリコーンオイル(信越化学工業(株)製 商品名信越シリコーンKF−96、粘度10,000cSt、以下、B−1と記す場合がある)を1重量%になるよう配合し、ニ軸押出機(東洋精機製 ラボプラストミル)にて溶融混練し(B)層に用いる離型性樹脂組成物のペレットを得た。
基材として50W・分/mの条件でコロナ処理を施した上質紙(北越製紙(株)製 商品名キンマリSW 坪量50g/m)のコロナ処理面に、(A)層としてLDPE−A(東ソー(株)製 商品名ペトロセン205)90重量%、酸化チタンのマスターバッチ(東京インキ(株)製 商品名PEX6800 White、LDPE40重量%および酸化チタン60重量%から構成される)を10重量%からなるペレットを90mmφのスクリューを有する押出ラミネーターの押出機へ供給し、320℃の温度でTダイより押出し、15μmの厚さになるようラミネートした。
さらに、(A)層表面上に、(B)層として、上記方法により得た離型性樹脂組成物を90mmφのスクリューを有する押出ラミネーターの押出機へ供給し、320℃の温度でTダイより押出し、20μmの厚さになるようラミネートした後、(B)層表面に15W・分/mの条件でコロナ処理を施し、積層体を得た。
得られた積層体を20時間40℃に保温されたオーブン中に保管した後、離型性、再粘着性、基材との接着性を測定し、その測定結果を表1に示した。
Figure 2008194932
実施例2
(B)層として、LDPE−Aを99重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPE−Aを99.5重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を0.5重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表1に示した。
実施例3
(B)層として、LDPE−Aを99重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPE−Aを99重量%、ポリジメチルシロキサンとして、エポキシ当量3500g/mol、粘度17000cStであるエポキシ変性ポリジメチルシロキサン(信越化学工業(株)製 商品名信越シリコーンKF−1001、以下、B−2と記す場合がある)を1重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表1に示した。
実施例4
(B)層として、LDPE−Aを99重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPE−Aを99重量%、ポリジメチルシロキサン(B−2)を0.5重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表1に示した。
実施例5
(B)層として、LDPE−Aを99重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPE−Aを98.5重量%、ポリジメチルシロキサン(B−2)を1.5重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表1に示した。
実施例6
(B)層として、LDPE−Aを99重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPE−Aを99重量%、ポリジメチルシロキサンとして、メチルフェニルシリコーンオイル(信越化学工業(株)製 商品名信越シリコーンKF−50、粘度3,000cSt、以下、B−3と記す場合がある)を1重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表2に示した。
Figure 2008194932
実施例7
(B)層として、LDPE−Aを99重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPE−Aを98.98重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%、硬化触媒としてジラウリン酸ジオクチル錫を0.02重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表2に示した。
実施例8
(B)層として、LDPE−Aを99重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、オレフィン系重合体として、MFRが7.5g/10分、密度が902kg/mであるエチレン・1−オクテン共重合体(ダウケミカル製 商品名アフィニティPT1450、以下LLDPEと記す場合がある)を99重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表2に示した。
実施例9
(A)層として、LDPE−A90重量%、酸化チタンのマスターバッチを10重量%の代わりに、LDPE−Aを45重量%、高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ニポロンハード2000、MFRが15g/10分、密度960kg/m、以下HDPEと記す場合がある)を45重量%、酸化チタンのマスターバッチを10重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果を表2に示した。
比較例1
(A)層として、LDPE−A90重量%、酸化チタンのマスターバッチを10重量%の代わりに、LDPE−Aを100重量%とし、かつ(B)層として、LDPE−Aを99重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPE−Aを89重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%、酸化チタンのマスターバッチを10重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果を表3に示すが、剥離強度が高く離型性に劣っていた。
Figure 2008194932
比較例2
LDPE−Aを89.5重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を0.5重量%、酸化チタンのマスターバッチを10重量%とした以外は、比較例1と同様にして積層体を得た。評価結果を表3に示すが、剥離強度が高く離型性に劣っていた。
比較例3
(B)層として、LDPE−Aを99重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPE−Aを100重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果を表3に示すが、剥離強度が高すぎて剥離強度を測定することができず、離型性に劣っていた。
比較例4
(B)層として、LDPE−Aを99重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPE−Aを92重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を8重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体の製造を試みたが、押出不良のため積層体を得ることができなかった。
比較例5
(B)層として、LDPE−Aを89重量%、ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%、酸化チタンのマスターバッチを10重量%の代わりに、LDPE−Aを89重量%、ポリジメチルシロキサン(B−2)を1重量%、酸化チタンのマスターバッチを10重量%とした以外は比較例1と同様にして積層体を得た。評価結果を表3に示すが、剥離強度が高く離型性に劣っていた。

Claims (6)

  1. 基材の少なくとも片面に下記の要件を満たす(A)層、該(A)層上に下記の要件を満たす(B)層が積層されてなることを特徴とする積層体。
    (A)層:酸化チタンを0.1〜20重量%含むオレフィン系重合体からなる層。
    (B)層:オレフィン系重合体93〜99.99重量%、ポリジメチルシロキサン0.01〜7重量%から構成される離型性樹脂組成物からなる層。
  2. (B)層に用いられる離型性樹脂組成物が、オレフィン系重合体93〜99.99重量%、ポリジメチルシロキサン0.01〜7重量%からなる組成物100重量部に対し、分子内に錫および/またはチタンを含む硬化触媒が0.001〜1重量部配合されてなることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
  3. ポリジメチルシロキサンが下記構造式で表されるものであり、Rがメチル基、フェニル基のいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載の積層体。
    Figure 2008194932
    (式中、mは10以上の整数、nは1以上の整数である。)
  4. ポリジメチルシロキサンが、官能基当量が500g/mol以上50000g/mol以下であるエポキシ基を有するポリジメチルシロキサンであることを特徴とする請求項1または2に記載の積層体。
  5. (B)層表面が、コロナ放電処理、フレーム処理又はプラズマ処理から選ばれる少なくとも1種以上の処理方法により酸化されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層体。
  6. 基材が紙、又は天然材料もしくは合成樹脂からなる、織布若しくは不織布から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の積層体。
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