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JP2008188117A - シート装置 - Google Patents

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JP2008188117A
JP2008188117A JP2007023350A JP2007023350A JP2008188117A JP 2008188117 A JP2008188117 A JP 2008188117A JP 2007023350 A JP2007023350 A JP 2007023350A JP 2007023350 A JP2007023350 A JP 2007023350A JP 2008188117 A JP2008188117 A JP 2008188117A
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seat back
seat
cushion
gear
seat cushion
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JP2007023350A
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Koichi Nakaya
耕一 中矢
Hiroshi Okiyama
浩 沖山
Mitsunari Nakano
光成 中野
Akihiro Kobayashi
明宏 小林
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

【課題】シートバックの回動角度調節にタウメルナックル35を採用したシート装置では、シートバック側の外歯歯車42に対するシートクッション側の内歯歯車41の歯数比を小さくすると、シートバックが起立位置から後方へ回動するとき、外歯歯車42が内歯歯車41の軸心O回りを数回公転移動する。これでは、シートクッションをシートバックの回動に連動させて円滑にチルトさせることができない。
【解決手段】外歯歯車42に対する内歯歯車41の歯数比を4/3以上に設定する。これにより、シートバックが起立状態から後方へ回動するとき、外歯歯車42の軸心が内歯歯車41の軸心O回りを巡ってを前方へ移動し、回動途中で後戻りしないようにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、シートバックの前傾又は後傾に伴って、シートクッションの所定部を移動させるようにしたシート装置に関する。
車両用シートに関し、シートバックの後方への傾動に応じてシートクッションの前端部を前方且つ斜め上方に移動させることにより、シートクッションの座面の傾きを変えるようにした、所謂連動チルトは知られている(特許文献1,2参照)。この連動チルトでは、シートバックの揺動中心回りに回転するアームとシートクッションのチルト機構とがリンク機構によって繋がれている。また、シートバックの後方への傾動に伴ってシートバックの後端部が上昇し、シートバックを水平になるまで倒すとシートバック及びシートクッションが互いに面一の平坦状態になるシート装置も知られている(特許文献3参照)。また、自動車用シートのリクライニングナックルに内歯歯車と外歯歯車とを組み合わせてなるタウメル機構を利用し、シートバックの後傾姿勢を保持し易くすることも知られている(特許文献4参照)。
特開平06−245837号公報 特開昭62−192114号公報 実開平05−1337号公報 特開平06−62852公報
上記タウメル機構を利用したナックルの場合、図16に示すように、例えば内歯歯車AをシートクッションフレームBに設け、外歯歯車CをシートバックフレームDに設けるという構成にすることができる。かかる構成においては、外歯歯車Cが内歯歯車Aに噛み合って右回りに回転すると、外歯歯車Cの軸心は内歯歯車Aの軸心Oの回りを巡って(公転して)a→b→cというように変位していき、それに伴って、シートバックが後方へ回動していく。図例は、わかりやすくするために、外歯歯車Cに対する内歯歯車Aの歯数比を9/8にしたものであり、外歯歯車Cの軸心が内歯歯車Aの軸心O回りを一回公転すると、シートバックは後方へ約45度傾動する。外歯歯車Cの軸心が内歯歯車Aの軸心O回りを公転するということは、シートバックには定まった揺動中心がなく、シートバックが回動するとき、その下端部が変動するということである。この場合、シートバックの下端部は上記公転の軌道の直径に相当する距離だけ前後に移動する。
通常はシートバック回動操作力の軽減のために歯数比が上記9/8よりもさらに小さくされるから、例えばシートバックが後方へ45度傾動する間に、外歯歯車Cの軸心が内歯歯車Aの軸心O回りを数回公転することになる。
従って、シートバック下端部にアームを設けて、これとシートクッションのチルト機構とをリンク機構によって繋いだ連動チルトにあっては、上記公転によるシートバック下端部の前後動のためにシートクッションのチルト動がギクシャクする。つまり、上記アームの先端は一定の軌跡での円運動をすることができず、上記公転によって後戻りを繰り返しながら移動していく。この後戻りの繰り返しにより、シートクッションも例えばチルト→停止→チルト→停止を繰り返すような動きになり、乗員に違和感ないしは不快感を与える結果となる。
そこで、本発明は、タウメル機構を利用したナックルを有するシート装置において、シートバックの回動にシートクッションの一部ないしは全体を連動させるにあたり、シートクッション側の動きが円滑になるようにすることを防止することを課題とする。
本発明は、このような課題を解決すべく、タウメル機構の外歯歯車に対する内歯歯車の歯数比を大きくし、これにより、シートバックの回動に応じてシートクッションが円滑に動作するようにした。
すなわち、請求項1に係る発明は、シートバックを、基準起立位置から前方及び後方の少なくとも一方へ回動させて保持する角度調節部と、
シートクッションの所定部を上下又は前後に移動させるためのクッション作動機構と、
上記シートバックの回動に応じて上記シートクッションの所定部が上下又は前後に移動するように、上記シートバックの所定部位と上記クッション作動機構とを連係する連動機構とを備えたシート装置において、
上記角度調節部は、上記シートクッション及びシートバックのいずれか一方に設けられた内歯歯車と、他方に設けられ上記内歯歯車に噛み合って該内歯歯車の内周側を転動する外歯歯車とを備えたタウメル機構によって構成され、上記外歯歯車に対する上記内歯歯車の歯数比が4/3以上に設定されていることを特徴とする。
従って、シートバックが回動すると、その動きが連動機構によってクッション作動機構に伝達されて、シートクッションの所定部が上下又は前後に移動する。この場合、シートバック側に角度調節部の外歯歯車が設けられているときは、この外歯歯車の軸心がシートクッション側の内歯歯車の軸心回りを公転し(巡り)、また、シートバック側に内歯歯車が設けられているときは、この内歯歯車の軸心がシートクッション側の外歯歯車の軸心回りを公転することになる。
そこで、シートバックが回動するときの、シートバック側歯車の軸心がシートクッション側歯車の軸心回りを公転移動する公転移動角と、この公転移動に伴って外歯歯車が内歯歯車に対して相対的に傾く角度、つまり、シートバック回動角との関係を検討する。外歯歯車に対する内歯歯車の歯数比が4/3のときは、外歯歯車が内歯歯車の内周を3/4周したとき、つまり公転移動角が270度になったときに、外歯歯車の周囲の歯のうち内歯歯車に最初に噛み合っていた歯が再び内歯歯車に噛み合った状態になる。このときに外歯歯車が内歯歯車に対して相対的に傾く角度(シートバック回動角)は90度である。
すなわち、上記歯数比が4/3であれば、シートバック回動角が90度であるときの公転移動角は270度である。また、シートバック回動角が60度であれば公転移動角は180度になる。
ここに、シートバック側歯車の軸心は、シートクッション側歯車の軸心回りを巡って公転移動し、その公転移動角が180度を超えると当初の位置に戻りはじめる。公転移動角が180度になったときにシートバックの回動角が60度になるから、換言すれば、この回動角が60度になるまでは、当該軸心の後戻りは生じないことになる。
すなわち、本発明では上記歯数比が4/3以上に設定されているから、シートバックが基準起立位置(例えば鉛直に対し5〜20°程度後傾した状態)から横倒し(水平)に近い状態になるまで後方へ回動しても、シートバック側歯車の軸心の後戻りを生じない。よって、シートバックの回動に伴ってシートクッションの所定部が上下又は前後に移動していくとき、該所定部の移動が途中で止まったり、或いは逆戻りすることはなくなり、乗員に違和感ないしは不快感を与えることが防止される。
上記歯数比は3/2以上にすることが好ましい。これにより、シートバックの回動角が90度になるときの上記公転移動角は180度以下となり、シートバックを仮に垂直起立状態から後方へ回動させて横倒し(水平)にしても、上記シートバック側歯車の軸心が後戻りすることはなくなる。また、シートバック側歯車の軸心が移動するときに公転によって脇に逸れる距離も小さくなる。つまり、公転移動角が180度のとき、シートバック側歯車の軸心は、当初位置から反対側の位置へ行くまでに当該公転の半径に相当する距離だけ脇に逸れるが、公転移動角が小さくなると、その逸れ量が小さくなり、シートクッションの円滑な作動に有利になる。
請求項2に係る発明は、請求項1において、
上記シートバックを回動させるための操作力入力部を備え、
上記角度調節部は、上記操作力入力部から操作力が入力されて上記シートバックを回動させることを特徴とする。
すなわち、上記角度調節部は、乗員がシートバック回動の位置決めロックを解除した後に、シートバックとシートクッションとのヒンジ部にあるスプリングの付勢に抗して、シートバックを背中で押して傾動角度を調節するようなものではなく、操作入力部(電動モータ又は手動の操作力入力ノブ(ダイヤル))から操作力が入力されて、シートバックを回動させて位置決め保持するものであり、よって、シートバックの傾動操作性が良くなる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2において、
上記連動機構は、上記クッション作動機構を作動させるためのシート前後方向に揺動するリンクを備え、該リンクが上記シートバックの所定部位に連結されていることを特徴とする。
従って、簡単な構成でシートバックの回動をクッション作動機構に伝達することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1において、
上記角度調節部は、上記シートバックを基準起立位置から後方へ回動させるように設けられ、
上記角度調節部の内歯歯車と外歯歯車とは、上記シートバックが基準起立位置から所定の最大後傾位置まで後方へ回動するときは、該内歯歯車及び外歯歯車のうち上記シートバック側に設けられた歯車の軸心が上記シートクッション側に設けられた歯車の軸心回りを巡って前方へ移動するように組み合わされ、
上記シートバックの所定部位は、該シートバックが基準起立位置にあるときに上記シートバック側に設けられた歯車の軸心よりも下方に位置するように設けられていることを特徴とする。
従って、シートバックが後方へ回動するとき、シートクッションを作動させるためのシートバックの所定部位は、当該シートバックの回動に伴う回転自体によって前方へ移動するだけでなく、シートバック側歯車の軸心の上記公転移動によっても前方へ移動することになる。そのため、シートバックの後方傾動時の当該所定部位の前方移動量が大きくなり、シートクッションの所定部を移動させ易くなる。
以上のように本発明によれば、シートバックの回動に応じてシートクッションの所定部が上下又は前後に移動するように、該シートバックの所定部位とクッション作動機構とを連動機構によって連係させたシート装置において、シートバックの角度調節部にタウメル機構を採用し、該タウメル機構の外歯歯車に対する内歯歯車の歯数比を4/3以上に設定したから、シートバック回動時のシートバック側歯車の軸心の後戻りが抑制され、乗員に違和感ないしは不快感を与えないように、シートクッションの所定部に円滑な動きをさせる上で有利になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<実施形態1>
(シート装置の全体構成)
図1は、本発明に係るシート装置を、自動車に設置されるリクライニング・タイプのシート1に適用した実施形態を示し(尚、以下の説明では、自動車の前後左右を単に前後左右という)、このシート1は、乗員の着座するシートクッション2がベースフレーム3(図2参照)を介して車体フロアに取り付けられ、そのシートクッション2の前端下部に格納可能にオットマン4(足載せ台)が配設される一方、該シートクッション2の後端付近から上方に延びるようにシートバック5が配設されていて、そのシートバック5の上端にはヘッドレスト6が取り付けられている。
図2には、上記シートクッション2のクッション体を省略してそのフレーム構造を示し、該シートクッション2の左右両側部には例えば鋼板のプレス成型品であるサイドフレーム20,20が設けられ、それらの前端部及び後端部がそれぞれパイプ部材21,22により連結されるとともに、前後方向の中間部位には線材からなるスプリング23,23が左右に架け渡されている。また、上記前端部のパイプ部材21にはアーム24,24を介して、オットマン4のフレームである板部材25が揺動可能に取り付けられている。
上記左右のクッションサイドフレーム20,20の下方外側にそれぞれ近接して、ベースフレーム3のサイドフレーム30,30が配置されている。このベースサイドフレーム30,30もプレス成型品であり、それらは前後の連結板31,31やパイプ部材32によって互いに連結されている。
また、ベースサイドフレーム30の後端部には湾曲して上方に延びる立上り部30aが形成され、そこにはナックル35(角度調節部)を介して、シートバック5のフレームの下端部が回動可能に取り付けられている。
上記シート装置には、シートバック5の回動に連動してシートクッション2の座面の傾きを変化させるチルト機構が設けられている。この点は後に詳しく説明する。
(ナックル(角度調節部))
図3及び図4に示すようにナックル35には、シートクッションサイドフレームの後端立上り部30aに形成された内歯歯車41と、シートバックのフレーム下端部51に形成された外歯歯車42とを噛み合わせてなるタウメル機構が採用されている。外歯歯車42に対する内歯歯車41の歯数比は4/3以上(図例は約4/3)になっている。以下、具体的に説明する。
図4に示すように、シートクッション側の立上り部30aには、内歯歯車41とその内側の軸受筒43とが同心状に形成され、内歯歯車41と軸受筒43との間がシート幅方向外側に開口している。シート左右の立上り部30aの軸受筒43にシート幅方向に延びる回転軸44が嵌められて回転可能に支持されている。
シートバックフレーム下端部51には環状の外歯歯車42がシート幅方向中央側へ突出した形に設けられている。この環状外歯歯車42が上記立上り部30aの内歯歯車41と軸受筒43との間にシート幅方向の外側から挿入されている。シートバックフレーム下端部51よりも外側では、回転軸44にカバー45が固定され、該カバー45が環状外歯歯車42の内側を覆っている。カバー45の中央には支持筒46が形成され、該支持筒46が軸受筒43の外周側にシート幅方向の外側から回転可能に嵌められている。
図3に示すように、外歯歯車42は、内歯歯車41よりも歯数が少ないことから、内歯歯車41に一部噛み合うことにより、該内歯歯車41に対して偏心している。この外歯歯車42の内周面と支持筒46との間を偏心領域と名付ける。この偏心領域には一対の円弧状くさび47,47と円弧状作動体48とが挿入されている。くさび47,47は、スプリング49によって互いに離反する方向に付勢されており、その付勢により、偏心領域における外歯歯車42の内周面と支持筒46との間隔が狭くなっていく箇所に押し込まれ、外歯歯車42の内周面及び支持筒46の外周面に食い込んだ状態になっている。これにより、外歯歯車42は、その偏心量が大きくなって内歯歯車41との噛合い部に強く押され、回転不能のロック状態になっている。すなわち、シートバック5はシートクッション2に対して回動しないように保持された状態である。
作動体48は、カバー45の支持筒46の外周面側に一体に設けられて、上記偏心領域におけるくさび47,47の反対側に配置されており、両端面がくさび47,47の端面に相対している。回転軸44を一方向に回転させると、作動体48が回転軸44と共に同方向に回転して一方のくさび47に当たり、そのことによって該一方のくさび47が同方向に回転して上記食い込みが外れる(上記ロックが解除される)。これに伴って外歯歯車42が内歯歯車41との噛合い位置を変えながら回転していくことになる。尚、この回転により、他方のくさび47のロックも解除状態になる。回転軸44を他方向に回転させた場合も同様である。
このように回転軸44を回転させることにより、シートバック5は、シートクッション2に対してロックが解除され、外歯歯車42の回転により前方又は後方へ回動することになる。そのとき、シートバック側の外歯歯車42は回転軸44の軸心(内歯歯車41の軸心)に対して偏心していて、該軸心回りを公転する形になる。シートバック5が60度回動するときの外歯歯車42の公転移動角は180度である。
また、本実施形態では、シートバック5が基準起立位置(鉛直に対し5〜20°の間の所定角度だけ後傾した状態)に存するときに、図5に示すように、シートクッション側の内歯歯車41の軸心Oに対して、シートバック側外歯歯車42の軸心が最もシート後方側へ偏心した位置Aに存するようにタウメル機構が構成されている。従って、シートバック5が基準起立位置から後方へ回動するときは、外歯歯車42の軸心は内歯歯車41の軸心回りを巡って前方へ移動する(A→A’)。本実施形態では、外歯歯車42の軸心は、シートバック5が最大後傾位置(鉛直に対して後方へ約80度傾いた状態)になった時点で最もシート前方側へ偏心したB位置に至る。
よって、外歯歯車42の軸心は、シートバック5が基準起立位置から最大後傾位置まで後方へ回動するときは内歯歯車41の軸心回りを巡って前方へのみ移動し、最大後傾位置から基準起立位置まで戻るときは内歯歯車41の軸心回りを巡って後方へのみ移動することになる。
(角度調節部の操作力)
図4に示すように、回転軸44はその一端がカバー45よりも外側へ突出し、この突出部にウォーム歯車61が固定されている。このウォーム歯車61に対して、図6にも示すように、電動モータ62の出力軸(操作力入力部)によって回転駆動されるウォーム63が噛み合っている。従って、電動モータ62の作動によってナックル35に操作力が入力され、これにより回転軸44が回転し、シートバック5が回動することになる。電動モータ62は、シートクッションサイドフレームの後端立上り部30aに支持されており、シート1や室内に付設した操作スイッチ(図示省略)によって乗員により操作される。なお、電動モータ62は車体パネル等の車体構造物に設置してもよい。
(チルト機構)
図6に示すように、シートクッション2の左側のサイドフレーム20の内側(右側)に隣接して、シートクッション2をチルト(揺動)させるチルト機構7と、このチルトを上記シートバック5の回動に連動させる連動機構8とが一体的に設けられており、シートバック5を図6に示す基準起立位置から所定角度だけ後傾したリクライニング位置(図7参照)まで回動させるときに、その後傾に連れてシートクッション2の前部を上昇させて、座面の後側への傾斜を強めるようにしている。尚、上記所定角度は、例えばシート1に着座した乗員が仮眠するのに好適なシートバック5の傾斜角度(例えば鉛直に対して40度前後傾斜した角度)として予め設定することができる。
まず、チルト機構7について説明すると、図6に示すようにクッションサイドフレーム20の前部には下方への突出部20aが形成されていて、この突出部20aがリンク70及び揺動レバー71を介してベースサイドフレーム30の前部に高さ調節可能に連結されている。また、クッションサイドフレーム20の後端部にも下方への突出部20bが形成され、この突出部20bは、ベースサイドフレーム30に取り付けられた支持ピン(左右方向の軸)37の周りに回動可能に支持されている。
こうしてクッションサイドフレーム20が後側の下方突出部20bを支持する支持ピン37の周りに回動することで、シートクッション2は、その前部が上下に揺動(チルト)することになるが、シートクッション2の前部が揺動してもその後端は殆ど移動せず(この例では下方突出部20bの揺動により僅かに前後動する)、シートクッション2の前部についても、その上下の移動量に対して前後の移動量が小さくなっている。
より詳しくは、上記クッションサイドフレーム20の前側の下方突出部20aは、ピン72を介してリンク70の上端部に回動可能に連結され、該リンク70の下端部はピン73を介して、揺動レバー71の一方の端部に回動可能に連結されている。この揺動レバー71は「く」の字状の平板部材であり、その屈曲部位に揺動軸74が貫通状態で固定されている。この揺動軸74は図2に示すように左右方向に延びていて、両端部がそれぞれベースサイドフレーム30,30に回動可能に支持されている。
上記揺動レバー71の一方の側は、揺動軸74から概略前方に延びて上下に揺動するようになっていて、その端部に連結されたリンク70が揺動軸74よりも前方に位置しており、その分は、揺動レバー71からクッションサイドフレーム20への力の作用点が前方に位置付けられている。このことは、シートクッション2の前部への力の作用点が、その後部の軸支部位(支持ピン37)から遠くなっていることを意味し、これにより、相対的に小さな力でシートクッション2の前部を上下動させることができる。
上記のようにリンク70を介してクッションサイドフレーム20を動作させる揺動レバー71の一方の側(以下、出力側ともいう)は、シートバック5が基準起立位置にあるときには、揺動軸74から前方斜め下方に延びている。そのため、その出力側の端部にリンク70を介して連結されたクッションサイドフレーム20の前部は相対的に下方に位置しており、このときにシートクッション2の座面は、乗員の着座姿勢に対応して予め設定された適切な傾斜状態になっている。以下、このときはシートクッション2が基準位置にあるという。
また、この実施形態では、リンク70や揺動レバー71の後方においてクッションサイドフレーム20とベースサイドフレーム30との間には上下に伸びるようにコイルばね75が配設されており、その引張力によってクッションサイドフレーム20の前部を常時、下方に付勢している。この付勢力はリンク70を介して揺動レバー71の出力側に下向きに作用し、該揺動レバー71を図6における反時計回りに常時回動付勢している。
一方、図示しないが、ベースサイドフレーム30の内側には、シートクッション2が基準位置にあるときにクッションサイドフレーム20と係合して、その下方への移動を阻止するようにストッパ部が設けられている。このため、上記のようにコイルばね75の引張力によって下方に付勢されていても、クッションサイドフレーム20の前部はシートクッション2の基準位置に相当する位置よりも下方へは移動し得ない。すなわち、シートクッション2の基準位置ではその前部が最下位置にある。
上記したように「く」の字状とされた揺動レバー71の他方の側は、この実施形態では揺動軸74から概略上方に延びていて、その端部にはピン76を介して、連動機構8の第2連動リンク81の前端部が回動可能に連結されており、この連動機構8を介してシートバック5の駆動部66の回動変位が伝達されるようになっている(以下、揺動レバー71の他方の側を入力側ともいう)。そして、詳しくは後述するが、シートバック5が基準起立位置からリクライニング位置まで後傾するときには、上記第2連動リンク81を介して入力側が後方に引かれることで、揺動レバー71は、コイルばね75の引張力による回動付勢力に抗して図の時計回りに回動する。
そうして揺動レバー71が回動すると、その出力側は上方へ移動し、リンク70を介してクッションサイドフレーム20の前部を押し上げることになる。図7は、シートバック5がリクライニング位置まで後傾した状態を示し、このときにはシートクッション2の前部が最も高い位置(最上位置)にあって、その座面が相対的に大きく後方へ傾斜しており、このことで、後傾したシートバック5に上体を預けた乗員の尻部を適切に保持して、その前ずれを防ぐことができる。このときのシートクッション2の位置を以下、チルト位置というものとする。
以上、述べたように、この実施形態のチルト機構7では、シートバック5の回動に伴う第2連動リンク81の前後方向の移動を「く」の字状の揺動レバー71により効率良く上下方向の移動に変換して、シートクッション2の前部を上下動させるようにしており、コンパクトな構成でもって、シートクッション2前部の上下の移動量を十分に大きくすることができる。
また、揺動レバー71の入力側の端部を揺動軸74よりも上方に位置付けて、これをシートバック5の後傾側への回動に伴い第2連動リンク81により後方へ引くようにしており、これにより該揺動レバー71の入力側は後方へ、即ち揺動軸74から離れるように変位することになるから、両者の干渉を阻止し易く、このこともチルト機構7をコンパクトに構成する上で好ましい。
(連動機構)
次に連動機構8について説明する。この実施形態の連動機構8は、シートバック5のフレーム下端部51に設けられた駆動部(シートバックの所定部位)66から上記チルト機構7の揺動レバー71までを連結する第1及び第2の2つの連動リンク80,81からなる。第1連動リンク80の一端部(シートバック側の端部)はピン82を介して、上記駆動部66に回動可能に連結される一方、該第1連動リンク80の他端部(チルト機構側の端部)はピン83を介して第2連動リンク81の後端部に回動可能に連結されている。そして、該第2連動リンク81の前端部は、上記したようにチルト機構7の揺動レバー71の入力側の端部にピン76を介して回動可能に連結されている。
シートバック5の駆動部66は、該シートバック5が基準起立位置にあるときに上記外歯歯車42の軸心よりも下方に位置するように設けられている。従って、シートバック5が基準起立位置から後方へ回動するときは駆動部66は前方へ移動することになる。
−第1連動リンクの長穴−
この実施形態では、上記第1連動リンク80にはその長手方向に長い長穴80aが形成され、この長穴80aが、ベースサイドフレーム30に取り付けられた支持ピン38と回動可能に且つスライド移動可能に係合している。このため、第1連動リンク80は、その一端部(ピン82)がシートバック5の回動に連れて回動支軸52の周りを回動するときに、長穴80aと支持ピン38との係合状態が維持されるよう、その動作が規制されることになり、この結果として、第1連動リンク80は、支持ピン38の周りの回動とそれに沿ったスライド移動とのいずれか一方が主体となるよう、その動作形態が切り換わる。
例えばシートバック5が基準起立位置(図6)とリクライニング位置(図7)との間で回動するときには、第1連動リンク80の一端部(ピン82)の移動方向(図6に矢印a1で示す)が長穴80aの延びる方向と大きく異なるため、該第1連動リンク80は支持ピン38の周りの回動を主とする動作をすることになり、その他端部に連結されている第2連動リンク81の後端部は、図6に矢印a2で示すように概ね前後方向に移動することになる。これにより当該第2連動リンク81全体が前後方向に移動する。
一方、シートバック5が、図7のリクライニング位置を越えてさらに大きく後傾すると、同図に矢印a3で示すように、第1連動リンク80の一端部(ピン82)の移動方向は長穴80aの延びる上下方向と概ね一致することになるので、該第1連動リンク80は支持ピン38に対し長穴80aをスライドさせて、概ね上下方向に移動するようになる。そして、図8に示すようにシートバック5が略横倒しになったフルフラット位置では、第1連動リンク80の長穴80aの最下端に支持ピン38が位置するようになる。
そうしてシートバック5がリクライニング位置(図7)とフルフラット位置(図8)との間で回動するときに、第1連動リンク80の他端部(ピン83)は、図7に矢印a4で示すように概ね上下方向に移動することになり、ここに後端部を連結されている第2連動リンク81は、その前端部のピン76の周りを回動するが、前後には殆ど移動しない。
つまり、シートバック5を基準起立位置から後傾させていくとき、リクライニング位置まではシートバック5の後傾に連れて第1連動リンク80が回動主体の動作をし、これにより第2連動リンク81を介してチルト機構7が動作されて、シートクッション2の座面の傾きが変化する。一方、リクライニング位置を超えてシートバック5が後傾すると、第1連動リンク80は上下のスライド移動が主体の動作をするようになり、チルト機構7は動作しなくなるので、シートクッション2はチルト位置に維持される。
−第2連動リンクの長穴−
この実施形態では、上記のように揺動レバー71の出力側に連結される第2連動リンク81の前端部にも長穴81aが形成され、この長穴81aに連結用のピン76が回動可能に且つスライド移動可能に嵌入されている。図6等に示すように長穴81aは前後方向に長く延びており、このことで第2連動リンク81の前端部は揺動レバー71の入力側の端部に回動可能に且つ概略前後方向にスライド移動可能に連結されている。
上記長穴81aの存在により、上記したようにシートバック5の回動に連れて第2連動リンク81が前後に移動しても、それが揺動レバー71に伝達されず、チルト機構7が動作しないことがある。すなわち、シートバック5が基準起立位置にあるときには、図6に示すように第2連動リンク81の長穴81aの前端にピン76が位置しており、そこから該第2連動リンク81が前方に移動しても、そこに形成された長穴81a内でピン76が相対的に後側にスライドするのみで、このピン76が第2連動リンク81から前方へ押されることはない。
また、基準位置にあるときのシートクッション2は、クッションサイドフレーム20を介してストッパ部により下方への移動を阻止された状態になっており、このことで揺動レバー71は図6等における反時計回りの回動を阻止されている。よって、シートバック5が基準起立位置(図6)とそこから前傾した位置(図9)との間で回動するときには、これに応じて第1連動リンク80が回動し、第2連動リンク81が前後に移動しても、その動作は揺動レバー71には伝わらず、シートクッション2は基準位置に維持されたままとなる。
これに対し、シートバック5が基準起立位置(図6)とリクライニング位置(図7)との間にあるときには、シートクッション2も基準位置とチルト位置との間にあるので、クッションサイドフレーム20に作用するコイルばね75の引張力がリンク70を介して揺動レバー71に作用し、これを図6等における反時計回りに回動付勢している。このため、シートバック5がリクライニング位置から基準起立位置に戻るときには、第2連動リンク81の前方への移動に連れて、その長穴81aの前端から離れないようにピン76が前方へ移動することになり、これに連れて揺動レバー71が回動する。
一方、シートバック5がリクライニング位置に向かって後傾するときには、第2連動リンク81が、その前端部の長穴81aに係合されているピン76を引きながら後方へ移動することになり、揺動レバー71はコイルばね75の引張力による回動付勢力に抗して、図6等の時計回りに回動するようになる。
換言すれば、この実施形態では、シートバック5が基準起立位置から前傾するときに、その回動変位がチルト機構7に伝わらないよう、第2連動リンク81のチルト機構7側の連結部に長穴81aを設けており、そのままではシートバック5がリクライニング位置から基準起立位置へ戻るときにも、その回動変位が伝わり難くなってしまうものであるが、シートクッション2の前部をコイルばね75の引張力によって常時、下方に付勢することで、それ自体が基準位置に戻るように構成しており、結果として、リクライニング位置から戻るシートバック5の回動変位は、チルト機構7に伝達されることになる。
(シートの動作)
次に、この実施形態に係るシート1の動作を説明する。まず、図6に示す基準起立位置からシートバック5を後傾させるときには、スイッチ操作によって電動モータ62を作動させることにより、回動用ウォーム歯車61によって回転軸44を回転させる。この回転軸44の回転により、作動体48が軸受筒43回りに回転してくさび47,47の食い込みが外れる。それにより、シートバック側の外歯歯車42が回転してシートクッション側の内歯歯車41に対する噛合い位置を変えていく。すなわち、シートバック5が後方へ回動する。
シートバック側の外歯歯車42はシートクッション側の内歯歯車41に対して偏心しているが、内歯歯車41に対する外歯歯車42の歯数比が4/3以上に設定されているから、シートバック5が基準起立位置からリクライニング位置まで後方へ回動しても、外歯歯車42の軸心は内歯歯車41の軸心回りを巡って前方へ移動するだけであり、後戻りは生じない。従って、シートバック側の駆動部66は、シートバック5の後方への回動に伴って、回動軸44の周りを巡って前方へ移動する。
上記駆動部66の前方への移動に連れて、第1連動リンク80が支持ピン38の周りを前後に微小揺動することなく円滑に反時計回りに回動する。それに伴って、第2連動リンク81が後方に移動して、揺動レバー71の入力側を後方に引っ張る。これにより該揺動レバー71が図6等の時計回りに回動し、リンク70を介してクッションサイドフレーム20の前部を押し上げることで、コイルばね75の引張力に抗してシートクッション2の前部が上昇する。このように、シートクッション2の前部が上昇するときには、その上昇が途中で止まったり、或いは逆戻りすることはなくなり、乗員に違和感ないしは不快感を与えることが防止される。
こうしてシートバック5の後傾に連れてシートクッション2の前部が上昇し、その座面の後傾が徐々に強まることで、シートバック5の後傾度合に対応して乗員の尻部を適切に保持できるようになる。そして、図7に示すようにシートバック5がリクライニング位置になり、乗員が上体をシートバック5に預けて仮眠し易いように傾斜したときには、シートクッション2はチルト位置にてその座面が比較的きつく傾斜した状態になり、乗員の尻部の前ずれを防ぐことができる。
そうして座面が比較的きつく傾斜するよう、シートクッション2の前部を最上位置まで上昇させたときでも、該シートクッション2の後端は殆ど移動しておらず(この例では僅かながら、むしろ後方に移動している)、上記のようにリクライニングしたシートバック5の下端との間に大きな隙間ができることはないから、そのような隙間に乗員の尻部が挟まれて、居住性が損なわれる虞れはない。
そして、さらにシートバック5が後傾すると、今度は第1連動リンク80が支持ピン38に対し長穴80aをスライドさせて、概ね上方に移動するようになり、これにより、第2連動リンク81がその前端部(ピン76)の周りを図の反時計回りに(上向きに)回動し、前後には殆ど移動しないようになる。こうしてシートバック5がフルフラット位置(図8)に至るまで揺動レバー71は揺動することなく、シートクッション2はチルト位置に維持される。
このように、シートバック5がリクライニング位置を越えて後傾するときには、その回動変位がチルト機構7へ伝達されなくなり、シートクッション2がチルト位置に維持されるようになるから、シートバック5が大きく後傾しても座面の傾斜がきつくなり過ぎることはなく、乗員の居住性が悪化したり、リクライニング・レバー等の操作をし難くなったりすることはない。
上記のようにリクライニング位置を越えて後傾したシートバック5が基準起立位置まで戻るとき、まずリクライニング位置までは上記と同様にシートバック5が回動しても、第2連動リンク81がその前端部(ピン76)の周りを回動するのみで、揺動レバー71は揺動しない。一方、リクライニング位置から基準起立位置までは、シートバック5の回動に連れて第1連動リンク80が支持ピン38の周りを図6等の時計回りに回動すると、これにより第2連動リンク81が前方に移動し、揺動レバー71がコイルばね75の引張力による回動付勢力によって図の反時計回りに回動される。
よって、シートバック5がリクライニング位置から基準起立位置に向かい徐々に起き上がるのに連れて、シートクッション2の前部がコイルばね75の引張力によって徐々に下方に移動し、その座面の傾斜が徐々に緩くなる。これにより、シートクッション2の座面は、上記した後傾時と同様にシートバック5の後傾度合に対応する適切な傾斜状態になる。
基準起立位置に戻ったシートバック5がさらに前傾側に回動するときには、上記のようにリクライニング位置から戻るときと同様に、その回動に連れて第1連動リンク80が支持ピン38の周りを回動し、これにより第2連動リンク81が前方に移動することになるが、このとき既にシートクッション2は基準位置にあり、その前部はそれ以上、下方へ移動できないので、揺動レバー71は回動せず、その入力側のピン76は第2連動リンク81前端部の長穴81aに沿って相対的に後側へスライドするようになる。
つまり、シートバック5の回動変位は連動機構8における第2連動リンク81の長穴81aにて吸収され、チルト機構7には伝達されないようになる。そして、反対にシートバック5が前傾位置から基準起立位置まで回動するときにも、その回動変位は上記と同様に第2連動リンク81の長穴81aにて吸収され、チルト機構7へは伝達されない。
<実施形態2>
本実施形態は図10乃至図14に示す。基準起立位置にあるときのシートバック5のフレーム下端部51より下方へ突出した駆動部66を設けている。また、連動機構8は1つの連動リンク85によって構成している。チルト機構7についてもその構成を変えている。他の構成は実施形態1のものと略同じであり、以下、同じ部材には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図10を参照すると、この例ではチルト機構7の揺動レバー77が上記実施形態のような「く」の字状ではなく、一端(図の上端)に揺動軸74が固定され、他端(図の下端)が入力側及び出力側を兼ねるリンクによって構成されている。また、この揺動レバー77にピン73によって連結されるリンク70は、上記実施形態のものと比べて軸方向の長さが長いものである。さらに、両者を連結するピン73に対して、上記連動リンク85の前端部が長穴85aを介して回動可能に且つスライド移動可能に連結されている。
上記連動リンク85は、上記実施形態における第1、第2連動リンク80,81を一体化したように前後に長い「へ」の字状とされ、その後端側の屈曲部位がベースサイドフレーム30の上方突出部30aの側方を上方へ延びていて、その上端部にピン86を介してシートバック5側の駆動部66が回動可能に連結されている。この駆動部66には長穴66aが形成されていて、この長穴66aに、上記連動リンク85の後端部に取り付けられたピン86が回動可能に且つスライド移動可能に係合している。
そして、図10に示す基準起立位置から図11に示すリクライニング位置までシートバック5が後傾(リクライニング)するときには、駆動部66との連結部(ピン86)がシートバック5の回動に連れて回転軸44の周りを図の時計回りに回動することにより、連動リンク85は前方へ移動し、これにより揺動レバー77の下端部が揺動軸74の周りに図の時計回りに回動するとともに、リンク70を介してクッションサイドフレーム20の前部が押し上げられて、シートクッション2は、その前部が最上位置となるチルト位置に位置付けられる。
次いでシートバック5がリクライニング位置(図11)を越えてさらに後傾するときには、連動リンク85の後端部のピン86が駆動部66の長穴66aに沿ってスライド移動するようになり、シートバック5の回動に連れて駆動部66が回転軸44の周りを回動しても、連動リンク85はその前端部(ピン73)の周りを回動するのみとなって、揺動レバー77やリンク70を動作させることはない。そのため、シートバック5が図12に示すフルフラット位置に至るまで、シートクッション2はチルト位置に維持されるようになる。
一方、シートバック5が基準起立位置(図10)から前傾するときには、その回動に連れて駆動部66が回転軸44の周りを図の反時計回りに回動し、これとの連結部(ピン86)が後方斜め上方に移動するのに伴い、連動リンク85は、その前端部も含めて後方へ移動することになる。但し、そうして後方へ移動する連動リンク85の前端部の長穴85a内では、これに対し相対的に前側へピン73がスライドすることになり、このピン73が後側へ引かれることはないので、揺動レバー77やリンク70は動作しない。このため、図13に示すようにシートクッション2は基準位置に維持される。
そうして所定角度、前傾した状態からシートバック5がさらに前傾側へ回動し、駆動部66が回転軸44の周りをさらに回動するときには、ピン86によって連動リンク85の後端部がさらに後方斜め上方に引き上げられることになるが、その前端部の長穴85a内ではピン73が既に前端に位置しているので、当該連動リンク85の後方斜め上方への移動に連れてピン73も後方斜め上方へ引き上げられ、これにより揺動レバー77が揺動軸74の周りを図の反時計回りに回動する。
その揺動レバー77の回動により、リンク70を介してクッションサイドフレーム20の前部が引き下げられて、図14に示すようにシートクッション2の座面が沈み込むことになる。よって、シートバック5を、シートクッション2との干渉を生じることなく、その背面が略水平な前伏位置になるまで大きく前傾させることができる。
尚、この例では、上述したように、連動リンク85がシートバック5側の駆動部66及びチルト機構7側の揺動レバー77にそれぞれ長穴66a、85aを介して連結されており、このことで、基準起立位置(図10)から前伏位置(図14)までシートバック5が90°以上(第1の設定角度)、前傾側に回動する間に、チルト機構7によりシートクッション2は概略15°くらい(第2の設定角度)しか回動しない。つまり、シートクッション2の基準位置よりも下向きのチルト角度が小さいので、それを車体フロアから大きく離して配置する必要はなく、レイアウトの自由度は高いといえる。
また、図11、12等から分かるように、連動リンク85が「へ」の字状とされているため、シートバック5が大きく後傾したときでも、連動リンク85が上方へ突出することはなく、シートクッション2のクッション体等との干渉を容易に避けられる。
そうして、本実施形態の場合も、シートバック5が基準起立位置から後方へ回動するとき、ナックル35の外歯歯車の軸心は前方へ移動するだけであるから、シートクッション2はギクシャクすることなく円滑にチルトする。
<実施形態3>
本実施形態は本発明をオットマン回動機構に適用したものであり、図15に示されている。オットマン回動機構90のための駆動部66は、実施形態2と同じく、シートバックが基準起立位置にあるときのシートバックフレーム下端部51より下方へ突出したものである。オットマン91は基板92の片面に足載せ用クッション93を設けたものである。オットマン回動機構90は、オットマン91の基板92の一端をシートクッション2のベースサイドフレーム30の前端にシート幅方向の支持ピン94で回動自在に連結してなる。
連動機構8は1つのリンク87によって構成されている。すなわち、リンク87は、前後方向に延び、その前端がオットマン91の基板92にシート幅方向の連結ピン88によって連結され、その後端が駆動部66にシート幅方向の連結ピン89によって連結されている。前端の連結ピン88は基板92に形成した長穴(基板92の基端側から先端側に延びる長穴)92aを移動自在に設けられている。また、リンク87は、その中間部にリンク長手方向の長穴87aを備え、この長穴87aがベースサイドフレーム30に設けられたシート幅方向の規制ピン30Aに相対移動自在に係合している。
従って、シートバック5を後方へ回動させると、それに伴う駆動部66の回動により、リンク87が前方へ移動し、それに応じてオットマン91がシートクッション2の前端で垂下した状態から前方へ回転して上昇する。本実施形態の場合も、シートバック5が基準起立位置から後方へ回動するとき、ナックル35の外歯歯車の軸心は前方へ移動するだけであるから、オットマン91はギクシャクすることなく円滑に回転上昇する。
<その他の実施形態>
上記実施形態では内歯歯車41をシートクッション側に設け、外歯歯車42をシートバック側に設けたが、逆に内歯歯車41をシートバック側に設け、外歯歯車42をシートクッション側に設けてもよい。
実施形態1に係る自動車用シートの外観を示す斜視図である。 同形態のクッション体を省略してシートクッションのフレーム構造を示す斜視図である。 同形態のナックルの構造を示す断面図である。 図3のA−A線断面図である。 同形態のナックルの外歯歯車の軸心が内歯歯車の軸心O回りを巡って移動することを示す説明図である。 同形態のシート装置の各機構の関係を示す側面図である。 リクライニング時の図6相当図である。 フルフラット時の図6相当図である。 シートバック前傾時の図6相当図である。 実施形態2に係る図6相当図である。 同図7相当図である。 同図8相当図である。 同図9相当図である。 シートバック前伏時の図10相当図である。 実施形態3に係る図6相当図である。 本発明の課題の説明図である。
符号の説明
1 シート(シート装置)
2 シートクッション
5 シートバック
7 チルト機構(クッション作動機構)
8 連動機構
35 ナックル(角度調節部)
41 内歯歯車
42 外歯歯車
44 回転軸
62 電動モータ(操作力入力部)
66 駆動部(シートバックの所定部位)
90 オットマン回動機構(クッション作動機構)
91 オットマン(足載せ台)

Claims (4)

  1. シートバックを、基準起立位置から前方及び後方の少なくとも一方へ回動させて保持する角度調節部と、
    シートクッションの所定部を上下又は前後に移動させるためのクッション作動機構と、
    上記シートバックの回動に応じて上記シートクッションの所定部が上下又は前後に移動するように、上記シートバックの所定部位と上記クッション作動機構とを連係する連動機構とを備えたシート装置において、
    上記角度調節部は、上記シートクッション及びシートバックのいずれか一方に設けられた内歯歯車と、他方に設けられ上記内歯歯車に噛み合って該内歯歯車の内周側を転動する外歯歯車とを備えたタウメル機構によって構成され、上記外歯歯車に対する上記内歯歯車の歯数比が4/3以上に設定されていることを特徴とするシート装置。
  2. 請求項1において、
    上記シートバックを回動させるための操作力入力部を備え、
    上記角度調節部は、上記操作力入力部から操作力が入力されて上記シートバックを回動させることを特徴とするシート装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    上記連動機構は、上記クッション作動機構を作動させるためのシート前後方向に揺動するリンクを備え、該リンクが上記シートバックの所定部位に連結されていることを特徴とするシート装置。
  4. 請求項1において、
    上記角度調節部は、上記シートバックを基準起立位置から後方へ回動させるように設けられ、
    上記角度調節部の内歯歯車と外歯歯車とは、上記シートバックが基準起立位置から所定の最大後傾位置まで後方へ回動するときは、該内歯歯車及び外歯歯車のうち上記シートバック側に設けられた歯車の軸心が上記シートクッション側に設けられた歯車の軸心回りを巡って前方へ移動するように組み合わされ、
    上記シートバックの所定部位は、該シートバックが基準起立位置にあるときに上記シートバック側に設けられた歯車の軸心よりも下方に位置するように設けられていることを特徴とするシート装置。
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