JP2008180858A - 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度や湿度等の環境変動や、記録媒体と当該記録媒体上の未定着トナー像との間の静電的な変動によって発生するオフセットトナーの増加を有効に防止することが可能な定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】加熱及び加圧により未定着トナー像を前記記録媒体上に定着する定着装置において、前記加熱回転体51と前記加圧部材52の少なくとも一方を直接的又は間接的に接地し、前記加熱回転体と前記加圧部材の直接的又は間接的に接地された部材の接地電流を検知する接地電流検知手段55と、前記接地電流検知手段の検知結果に基づいて、定着条件又はクリーニング条件のいずれか一方又は両方を制御する制御手段80とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】加熱及び加圧により未定着トナー像を前記記録媒体上に定着する定着装置において、前記加熱回転体51と前記加圧部材52の少なくとも一方を直接的又は間接的に接地し、前記加熱回転体と前記加圧部材の直接的又は間接的に接地された部材の接地電流を検知する接地電流検知手段55と、前記接地電流検知手段の検知結果に基づいて、定着条件又はクリーニング条件のいずれか一方又は両方を制御する制御手段80とを備えた。
【選択図】図1
Description
この発明は、電子写真方式等を採用したプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置において用いられ、記録媒体上に担持された未定着トナー像を加熱・加圧することにより、当該記録媒体上にトナー像を定着する定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
従来、この種の電子写真方式等を採用したプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置においては、感光体ドラム等の像担持体上に画像情報に基づいてトナーが付着した可視像を形成し、当該可視像としてのトナー像を記録媒体上に転写した後、未定着トナー像を記録媒体上に定着するために定着装置が用いられている。
この定着装置としては、加熱回転体としての加熱ロールと、加圧回転体としての加圧ロールとを互いに圧接させ、これら加熱ロールと加圧ロールとが圧接するニップ部に、未定着トナー像を担持した記録媒体を挟持した状態で搬送しつつ、加熱・加圧することにより、当該未定着トナー像を記録媒体上に定着するように構成したものが、広く用いられている。
このような定着装置で多く用いられている加熱ロールは、アルミニウムなどの熱伝導性の高い金属からなる中空の芯金と、当該芯金の内部に配設されたヒータとを備えており、芯金の表面には、離型性を向上させるために、フッ素樹脂等が被覆されている。また、加圧ロールは、金属製の芯金の表面に弾性層を被覆し、更に当該弾性層の表面に離型性の良いフッ素樹脂系チューブ等を被覆したものが多く使用されている。
上記の如く構成された定着装置では、未定着トナー像を担持した記録媒体が、加熱ロールと加圧ロールのニップ部を通過するときに、記録媒体上に担持された未定着トナー像の一部が、加熱ロールの表面に付着する現象である、所謂“オフセット" 現象が生じることが知られている。
このように、トナーのオフセット現象が発生すると、記録媒体上に定着される画像に欠損を生じたり、加熱ロールの表面にオフセットしたトナーが、次に搬送されてくる記録媒体上に付着して、当該記録媒体上の画像を汚損するという問題点を有していた。
そこで、かかる問題点を解決し得る技術としては、例えば、特開平6−110350号公報等に開示されているものが、既に提案されている。
この特開平6−110350号公報に係る定着用ローラは、回転体に当接してニップ部を形成し、該ニップ部によって、未定着のトナーを担持した転写材を挟持搬送することにより、該転写材上にトナーを定着させてなる定着用ローラにおいて、表面側に同心状の複数の層状部を有し、これら層状部のうち表面側の最上層を導電性被覆層によって形成するとともに、該導電性被覆層を除く層状部のうちの少なくとも1層を絶縁層によって形成することにより、該絶縁層の内側に対して、前記導電性被覆層を電気的にフロート状態となるように保持してなるように構成したものである。
また、上記特開平6−110350号公報に係る定着装置は、上記記載の回転体と、上記記載の定着ローラと、前記回転体と定着ローラとの間にバイアス電圧を印加するバイアス電源と、を備え、該バイアス電源によって、前記ニップ部を通過する転写材上のトナーに対し、該トナーを前記転写材に押し付ける方向に反発電界を形成するように構成したものである。
上記定着装置の具体的な構成としては、例えば、図8に示すように、加圧ローラ102の芯金102bをダイオード104を介して接地するとともに、加熱ローラ101の芯金101あには、バイアス電源103により負極性のバイアス電圧を印加するように構成したものが提案されている。
そして、上記特開平6−110350号公報に係る定着装置の場合には、図8に示すように、上記の如く構成することにより、負帯電トナーTを記録用紙Pに引き付ける電界を発生させ、加熱ロール101にトナーTが静電的にオフセットすることを防止している。
しかしながら、上記特開平6−110350号公報に係る定着装置の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記加熱ロール101にオフセットするトナーTの量は、当該加熱ロール101の表面に被覆されるフッ素樹脂等からなる離型層101bの改良などにより、加熱ロール101の表面温度等のファクターよりも、加熱ロール101と加圧ロール102間のニップ部において、記録用紙Pと加熱ロール101との間に作用する電界の強度に依存しているため、ニップ部に進入してくる記録用紙Pと未定着トナー像Tの電位の影響を強く受ける。
ところで、上記加熱ロール101と加圧ロール102間のニップ部に進入してくる記録用紙Pと未定着トナー像Tの電位は、温度や湿度などの環境によって大きく変動するため、環境が変動しても常にトナーのオフセットを防止するには、温度や湿度等の環境や、記録用紙Pと未定着トナー像Tの電位の影響など、諸条件の変動に応じて、加熱ローラ101の芯金101aに印加する負極性のバイアス電圧等のオフセット防止条件を適宜変更する必要がある。
しかしながら、上記特開平6−110350号公報に係る定着装置の場合には、加熱ローラ101の芯金101aに、一定の負極性のバイアス電圧を印加するように構成されているため、温度や湿度等の環境変動に応じて、常にトナーTのオフセットを防止することができないという問題点を有していた。
また、上記特開平6−110350号公報に係る定着装置において、仮に、温度や湿度等の環境変動に応じて、加熱ローラ101の芯金101aに印加するバイアス電圧を制御するように構成した場合には、環境センサーが別途必要となり、コストアップを招くばかりか、上述したように、加熱ロール101と加圧ロール102間のニップ部に進入してくる記録用紙Pと未定着トナー像Tの電位は、温度や湿度などの環境条件以外に、記録用紙P上の未定着トナー像Tの電位量にも大きく依存しているにもかかわらず、当該記録用紙P上の未定着トナー像Tの電位量に依存したオフセット防止条件の制御を行なうことができないという問題点を有していた。
仮に、上記記録用紙P上に転写される未定着トナー像Tを形成するための画像情報に基づいて、加熱ローラ101の芯金101aに印加するバイアス電圧を制御するように構成した場合であっても、当該未定着トナー像Tを担持した記録用紙Pの静電的な条件は、記録用紙P上に未定着トナー像Tを転写する転写バイアス等の条件によって変化するものであるため、加熱ロール101と記録用紙P上の未定着トナー像Tとの間の静電的な条件を直接計測して制御しなければ、当該記録用紙P上の未定着トナー像Tの電位量に依存したオフセット防止条件の制御を行なうことができないという問題点を有していた。
また、上記先行技術による限り、記録用紙P上の未定着トナー像Tの電位量を直接計測することができなかった。
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、記録媒体上に未定着トナー像を定着させる定着装置において、温度や湿度等の環境変動や、記録媒体と当該記録媒体上の未定着トナー像との間の静電的な変動に応じて、環境センサー等を用いることなく、オフセットトナーの増加により発生する画像欠陥を有効に防止することが可能な定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することにある。
すなわち、請求項1に記載された発明は、加熱源を有し、無端状の周面が周回移動する加熱回転体と、
前記加熱回転体の周面に圧接され、該加熱回転体との間を通過する記録媒体を前記加熱回転体の周面に押圧する加圧部材とを有し、
未定着トナー像又は未定着インク像を担持する前記記録媒体を前記加熱回転体と前記加圧部材との間に挟持して搬送し、加熱及び加圧により前記未定着トナー像を前記記録媒体上に定着する定着装置において、
前記加熱回転体と前記加圧部材の少なくとも一方を直接的又は間接的に接地し、
前記加熱回転体と前記加圧部材の直接的又は間接的に接地された部材の接地電流を検知する接地電流検知手段と、
前記接地電流検知手段の検知結果に基づいて、定着条件又はクリーニング条件のいずれか一方又は両方を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする定着装置である。
前記加熱回転体の周面に圧接され、該加熱回転体との間を通過する記録媒体を前記加熱回転体の周面に押圧する加圧部材とを有し、
未定着トナー像又は未定着インク像を担持する前記記録媒体を前記加熱回転体と前記加圧部材との間に挟持して搬送し、加熱及び加圧により前記未定着トナー像を前記記録媒体上に定着する定着装置において、
前記加熱回転体と前記加圧部材の少なくとも一方を直接的又は間接的に接地し、
前記加熱回転体と前記加圧部材の直接的又は間接的に接地された部材の接地電流を検知する接地電流検知手段と、
前記接地電流検知手段の検知結果に基づいて、定着条件又はクリーニング条件のいずれか一方又は両方を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする定着装置である。
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の定着装置において、
前記制御手段は、前記接地電流検知手段の検知結果に基づいて、前記加熱回転体の表面に未定着トナー像又は未定着インク像が付着するのを抑制するように、前記定着条件又はクリーニング条件のいずれか一方又は両方を制御することを特徴とする定着装置である。
前記制御手段は、前記接地電流検知手段の検知結果に基づいて、前記加熱回転体の表面に未定着トナー像又は未定着インク像が付着するのを抑制するように、前記定着条件又はクリーニング条件のいずれか一方又は両方を制御することを特徴とする定着装置である。
さらに、請求項3に記載された発明は、請求項1に記載の定着装置において、
前記定着条件が加熱回転体の温度であることを特徴とする定着装置である。
前記定着条件が加熱回転体の温度であることを特徴とする定着装置である。
又、請求項4に記載された発明は、請求項1に記載の定着装置において、
前記加圧部材が加熱源を備え、
前記定着条件が前記加圧部材の温度又は、前記加圧部材と前記加熱回転体の温度であることを特徴とする定着装置である。
前記加圧部材が加熱源を備え、
前記定着条件が前記加圧部材の温度又は、前記加圧部材と前記加熱回転体の温度であることを特徴とする定着装置である。
更に、請求項5に記載された発明は、請求項1に記載の定着装置において、
前記加熱回転体と前記加圧部材とのいずれか一方又は両方に、前記加熱回転体へのトナーのオフセットを防止するバイアス電圧を印加する電圧印加手段を備え、
前記定着条件が、前記加熱回転体と前記加圧部材のいずれか一方又は両方のバイアス電圧であることを特徴とする定着装置である。
前記加熱回転体と前記加圧部材とのいずれか一方又は両方に、前記加熱回転体へのトナーのオフセットを防止するバイアス電圧を印加する電圧印加手段を備え、
前記定着条件が、前記加熱回転体と前記加圧部材のいずれか一方又は両方のバイアス電圧であることを特徴とする定着装置である。
また、請求項6に記載された発明は、請求項1に記載の定着装置において、
前記定着条件が、前記記録媒体と前記加熱回転体又は前記加圧部材との接触時間であることを特徴とする定着装置である。
前記定着条件が、前記記録媒体と前記加熱回転体又は前記加圧部材との接触時間であることを特徴とする定着装置である。
さらに、請求項7に記載された発明は、請求項1に記載の定着装置において、
前記加熱回転体と前記加圧部材のいずれか一方又は両方に、クリーニング手段を備え、
前記定着条件がクリーニング手段の条件であることを特徴とする定着装置である。
前記加熱回転体と前記加圧部材のいずれか一方又は両方に、クリーニング手段を備え、
前記定着条件がクリーニング手段の条件であることを特徴とする定着装置である。
又、請求項8に記載された発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
この発明によれば、記録媒体上に未定着トナー像を定着させる定着装置において、温度や湿度等の環境変動や、記録媒体と当該記録媒体上の未定着トナー像との間の静電的な変動に応じて、環境センサー等を用いることなく、オフセットトナーの増加により発生する画像欠陥を有効に防止することが可能な定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することができる。
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
第1の実施形態
図2はこの発明の第1の実施形態に係る定着装置を適用した画像形成装置としての電子写真方式を採用した中高速のモノクロ複合機を示す概略構成図である。なお、このモノクロ複合機は、画像読取装置を備えており、複写機、プリンター、ファクシミリとしての機能を兼ね備えた画像形成装置として構成されているが、画像読取装置を備えずに、図示しないパーソナルコンピュータ等から出力される画像データに基づいて画像を形成するプリンターとして構成されていても勿論よい。
図2はこの発明の第1の実施形態に係る定着装置を適用した画像形成装置としての電子写真方式を採用した中高速のモノクロ複合機を示す概略構成図である。なお、このモノクロ複合機は、画像読取装置を備えており、複写機、プリンター、ファクシミリとしての機能を兼ね備えた画像形成装置として構成されているが、画像読取装置を備えずに、図示しないパーソナルコンピュータ等から出力される画像データに基づいて画像を形成するプリンターとして構成されていても勿論よい。
図2において、1はモノクロ複合機の本体を示すものであり、この複合機本体1の上部には、図示しない原稿を一枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)2と、当該自動原稿搬送装置2によって搬送される原稿の画像を読み取る画像読取装置3が配設されている。この画像読取装置3は、プラテンガラス4上に載置された図示しない原稿を光源5によって照明し、原稿からの反射光像を、フルレートミラー6及びハーフレートミラー7、8及び結像レンズ9からなる縮小光学系11を介してCCD等からなる画像読取素子10上に走査露光して、この画像読取素子10によって原稿の画像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るように構成されている。
上記画像読取装置3によって読み取られた原稿の画像は、画像データとしてモノクロ複合機本体1の内部に設けられた画像処理装置12(IPS)に送られ、この画像処理装置12では、原稿の画像データに対して、必要に応じて、シェーディング補正、位置ズレ補正、ガンマ補正、枠消し等の所定の画像処理が施される。また、この画像処理装置12は、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データに対しても、必要に応じて、所定の画像処理を行なうようになっている。
そして、上記画像処理装置12で所定の画像処理が施された画像データは、画像露光手段としてのROS(RaserOutputScanner)13に送られ、このROS13では、ポリゴンミラー14や図示しないf−θレンズ等によって、画像データに応じてレーザ光LBによる画像露光が行われる。
ところで、上記モノクロ複合機本体1の内部には、図2に示すように、画像データに応じてトナー像を形成する画像形成部100が配設されており、この画像形成部100には、モノクロ複合機本体1内の中央部よりやや左側寄りに、像担持体としての感光体ドラム15が矢印方向に沿って所定のプロセススピードで回転可能に設けられている。この感光体ドラム15としては、OPC等からなる感光体層を表面に備えた導電性ドラムが用いられるが、当該感光体ドラム15は、比較的直径が大きく設定されている。上記画像形成部100は、感光体ドラム15と、当該感光体ドラム15の周囲に配設されるスコロトロン16や、現像装置17、クリーニング装置44などから構成されている。
上記感光体ドラム15の表面は、図1及び図2に示すように、一次帯電用の2連のスコロトロン16によって所定の電位に帯電された後、当該感光体ドラム15の上部に配設されたROS(RaserOutputScanner)13によって、画像データに応じた画像露光が施され、静電潜像が形成される。上記感光体ドラム15の表面に形成された静電潜像は、現像装置17によって、トナーのみからなる一成分現像剤や、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を用いて現像され、画像データに応じたトナー像が形成される。
この第1の実施形態では、比較的高速に大量の画像形成が可能となっており、現像装置17の斜め上方には、当該現像装置17にトナーや現像剤等を供給するための直径の大きなトナーカートリッジ18が配設されている。このトナーカートリッジ18は、大容量に設定されており、大量のトナーを供給可能となっているばかりか、画像形成動作中であっても、当該トナーカートリッジ18の交換が可能となっており、大量のプリントを画像形成動作を停止することなく行うことが可能となっている。
また、上記感光体ドラム15上に形成されたトナー像は、図2に示すように、所定のタイミングで複数の給紙カセット19〜22から供給される所望サイズの被画像形成部材としての記録用紙30上に、転写手段としての転写ロール23によって転写されるとともに、搬送ベルト24によって定着手段としての定着装置25へと搬送される。上記転写ロール23は、搬送ベルト24の内部に配設されており、当該搬送ベルト24を張架する3つの張架ロール26、27、28のうち、上流側の張架ロール26の近傍に配設されている。なお、上記感光体ドラム15からトナー像が転写された記録用紙30は、図3に示すように、搬送ベルト24上に空気圧等によって吸引された状態で、当該搬送ベルト24によって定着装置25まで搬送される。
上記記録用紙30は、図2に示すように、複合機本体1の内部に配設された給紙カセット19〜22から、給紙ロール31、リタードロール32及びフィードロール33によって、1枚ずつ捌かれた状態で、搬送ロール34を介してレジストロール35まで搬送される。そして、上記記録用紙30は、所定のタイミングで回転駆動されるレジストロール35によって、感光体ドラム15上に形成されるトナー像と同期した状態で、当該感光体ドラム15の転写位置へと搬送され、転写ロール23によってトナー像が転写された後、定着装置25へと搬送されるようになっている。
上記複数の給紙カセット19〜22のうち、特に、給紙カセット19、20は大容量の給紙カセットとなっており、数1000枚の記録用紙30を連続して給紙することが可能となっている。
また、上記定着装置25によってトナー像が定着された記録用紙30は、図2に示すように、片面プリントの場合には、そのまま排出ロール36によって、複合機本体1の側面に設けられた図示しない排出トレイ上に排出される。また、上記記録用紙30の両面印刷時、つまり記録用紙30の裏面に再度画像を形成する再画像形成時の場合は、片面に画像が形成された記録用紙30を、そのまま排出ロール36によって排出トレイ上に排出せずに、切り替えゲート37によって記録用紙30の搬送方向を下方へと切り替えて、3つのロール38が互いに接触したトリロール39を介して、反転ロール40を備えた用紙搬送反転部41へと一旦導入する。そして、上記用紙搬送反転部41へと導入された記録用紙30は、反転ロール40の回転方向を反転することによって送り出されるとともに、マイラーフィルム等からなる切り替えゲート42によって、自動的に搬送方向が再画像形成用の被画像形成部材搬送経路としての両面印刷時用の用紙搬送経路60へと切り替えられて、当該両面印刷時用の用紙搬送経路60を介して表裏を反転させた状態で、再度、レジストロール35まで搬送され、記録用紙30の裏面に画像が形成されるようになっている。なお、上記両面印刷時用の用紙搬送経路60には、用紙搬送用の搬送ロール61が複数配設されている。
なお、図2中、44は、感光体ドラム15の表面をクリーニングするクリーニングブレード45等を備えたクリーニング装置を示している。また、図2中、46は補助帯電用のコロトロンを、47はクリーニング前コロトロンをそれぞれ示している。
図1は上記モノクロ複合機に適用された本発明の実施の形態1に係る定着装置を示す断面構成図である。
この定着装置25は、図1に示すように、中心軸回りに矢印A方向に沿って回転が可能に支持された加熱ロール51(加熱回転体)と、この加熱ロール51と平行に圧接されて回転する加圧ロール52(加圧回転体)と、加熱ロール51の周面に当接された加熱ロール用のクリーニング装置70とで、その主要部が構成されている。
上記加熱ロール51は、導電性を有する金属製の円筒状芯金51aと、円筒状芯金51aに積層された表面離型層51bとで構成されており、図示しないフランジにより画像形成装置の本体フレームに支持され、回転駆動されるものとなっている。また、加熱ロール51の内部にはハロゲンヒータ53が配置され、定着に必要な熱の供給が行われる。上記円筒状芯金51aは、百MΩオーダーの大きな抵抗56を介して電気的に接地されて、当該円筒状芯金51aの電位が略一定に保持されているとともに、記録媒体Pとの間に放電が生じた時などに生じる電界を緩和するように構成されている。また、接地線には、加熱ロール51の接地電流を検知する接地電流検知手段としての電流計55が、大きな抵抗56と直列に接続されている。
加熱ロール51の円筒状芯金51aの材質としては、熱伝導性や剛性に優れたアルミニウムや鉄、あるいはステンレス等の金属を用いることができる。本実施の形態では、アルミニウムを芯金51aとして用い、厚さ30μmの表面離型層51bを設けている。この表面離型層51bとしては、炭化ケイ素粉末を分散したPTFE樹脂を、芯金51aの周面に粉体塗装した後、焼き付けて形成したものを使用している。そして、加熱ロール51は、その外径が65mmに設定されている。
一方、加圧ロール52は、金属製の円筒状芯金52aと、該芯金52aの表面に形成されたスポンジや合成ゴムなどの耐熱性を有する弾性層52bと、さらに弾性層52bの表面を被覆するように設けられたフッ素樹脂からなる離型層52cとで構成されている。この実施の形態では、厚さ12mmのシリコーンゴムを弾性層52bとし、厚さが30μmで、カーボンの粉末を分散することによって導電性としたPFA樹脂チューブを被覆して離型層52cとしている。また、接地された導電ブラシ54を加圧ロール52の表面に当接させることにより、当該加圧ロール52の表面を電気的に接地している。上記加熱ロール51の周面に対向する位置には、加熱ロール用のクリーニング装置70が配置されている。
この加熱ロール用のクリーニング装置70は、長尺のクリーニングウェブ59と、このクリーニングウェブ59を送り出す送出しロール60と、クリーニングウェブ59を巻き取る巻取りロール61と、クリーニングウェブ59を加熱ロール51の周面で当接させる当接ロール62とから構成されている。
ところで、この実施の形態では、加熱源を有し、無端状の周面が周回移動する加熱回転体と、前記加熱回転体の周面に圧接され、該加熱回転体との間を通過する記録媒体を前記加熱回転体の周面に押圧する加圧部材とを有し、未定着トナー像又は未定着インク像を担持する前記記録媒体を前記加熱回転体と前記加圧部材との間に挟持して搬送し、加熱及び加圧により前記未定着トナー像を前記記録媒体上に定着する定着装置において、前記加熱回転体と前記加圧部材の少なくとも一方を直接的又は間接的に接地し、前記加熱回転体と前記加圧部材の直接的又は間接的に接地された部材の接地電流を検知する接地電流検知手段と、前記接地電流検知手段の検知結果に基づいて、定着条件又はクリーニング条件のいずれか一方又は両方を制御する制御手段とを備えるように構成されている。
また、この実施の形態では、前記制御手段は、前記接地電流検知手段の検知結果に基づいて、前記加熱回転体の表面に未定着トナー像又は未定着インク像が付着するのを抑制するように、前記定着条件又はクリーニング条件のいずれか一方又は両方を制御するように構成されている。
すなわち、この実施の形態では、図1に示すように、加圧部材としての加圧ロール52の表面が、導電ブラシ54を介して直接接地されているとともに、加熱回転体としての加熱ロール51は、電流計55及び大きな抵抗56を介して間接的に接地されている。また、加熱ロール51の芯金51aには、接地電流を検知する接地電流検知手段としての電流計55が接続されており、当該加熱ロール51の芯金51aからアースに流れる接地電流を検知するように構成されている。
ところで、加熱ロール51と加圧ロール52は、図3に示すように、これら加熱ロール51と加圧ロール52とが圧接するニップ部Nによって、未定着トナー像Tを担持した記録媒体としての記録用紙Pを挟持した状態で搬送することにより、未定着トナー像Tを記録用紙P上に加熱及び加圧して、定着するように構成されている。
その際、上記記録用紙P上には、図2に示すように、所定の転写プロセスによって、感光体ドラム15上に形成されたトナー像Tが、転写ロール23が形成する転写電界により、転写されるように構成されている。転写ロール23としては、例えば、金属製の芯金の外周に導電性の弾性体層を被覆したものが用いられ、当該転写ロール23によって形成される転写電界は、温度や湿度等の環境依存性を有している。そのため、低温低湿環境下や高温高湿環境下など、いかなる環境下においても、感光体ドラム15からトナー像Tを記録用紙P上に転写可能となるように、転写ロール23に印加される直流の転写バイアスは、定電流制御されるように構成されている。
また、上記転写ロール23としては、種々の材質のものを使用可能であるが、当該転写ロール23としては、例えば、朝一番等の機内が暖められていない低温環境下等において、高抵抗となる材質のものが用いられる。その結果、特に、冬季の朝一番等の機内が暖められていない低温環境下等においては、転写ロール23が高抵抗となり、当該転写ロール23に高電圧が印加されて、転写電流によって感光体ドラム15からトナー像Tが転写された記録用紙Pが、非常に高い電荷量を保持して、帯電した状態となる。
一般に、上記モノクロ複合機等の画像形成装置においては、負帯電極性のトナーTが使用されているため、転写ロール23に印加される転写バイアスは、逆極性の正極性となる。記録用紙Pは、非常に高い電荷量を保持した状態で、感光体ドラム15から分離されて、定着装置25のニップ部へと侵入することとなる。
未定着トナー像Tが転写された記録用紙Pの静電的な状態を、更に詳細に検討すると、記録用紙Pは、図3に示すように、低温環境下等においては、非常に高い電荷量を保持して、帯電した状態となっており、当該記録用紙Pが有する電荷量は、未定着トナー像Tが有する電荷量と、ある程度バランスしているが、記録用紙Pは、絶縁体であると同時に、誘電体としても機能し、非常に高い電荷量を保持した状態となっている。
一方、加熱ロール51の円筒状芯金51aは、百MΩオーダーの大きな抵抗56を介して電気的に接地されており、当該円筒状芯金51aの表面には、表面離型層51bとして、炭化ケイ素粉末を分散したPTFE樹脂が被覆されている。
ところが、上記円筒状芯金51aの表面に被覆された表面離型層51bは、厚さが30μmと薄く、記録用紙Pが非常に高い電荷量を保持した状態となっているため、未定着トナー像Tを担持した記録用紙Pが、加熱ロール51及び加圧ロール52と接触すると、
記録用紙Pの表面側から加熱ロール51の円筒状芯金51aへと接地電流が流れるとともに、記録用紙Pの表面側からは、加圧ロール52の表面へと接地電流が流れることになる。
記録用紙Pの表面側から加熱ロール51の円筒状芯金51aへと接地電流が流れるとともに、記録用紙Pの表面側からは、加圧ロール52の表面へと接地電流が流れることになる。
このとき、記録用紙Pの表面側から加熱ロール51の円筒状芯金51aへと接地電流Iは、未定着トナー像Tを担持した記録用紙Pと、電極として機能する加熱ロール51の円筒状芯金51aとの間に作用する電界Eの状態によって決定される。この電界Eの状態は、温度や湿度等の環境条件下における、未定着トナー像Tが有する電荷量と、記録用紙P自体が有する電荷量とに依存して決定される。つまり、上記加熱ロール51の円筒状芯金51aに流れる接地電流Iが大きい場合には、温度や湿度等の環境条件下における、未定着トナー像Tが有する電荷量と、記録用紙P自体が有する電荷量とが大きく、結果的に、当該未定着トナー像Tを担持した記録用紙Pと、加熱ロール51の円筒状芯金51aとの間に作用する電界が大きく、トナーのオフセットが発生し易い状態にあることを意味する。
そこで、この実施の形態では、図1に示すように、接地電流Iを電流計55によって検知し、制御手段80は、当該電流計55によって検知された接地電流Iの検知結果に基づいて、検知された接地電流Iを所定の閾値と比較し、検知された接地電流Iが所定の閾値を超えている場合には、トナー像が加熱ロール51の表面にオフセットし難い条件となるように、定着条件又はクリーニング条件を制御するように構成されている。
制御手段80は、例えば、電流計55によって検知された接地電流Iの検知結果に基づいて、SSR82を介して加熱ロール51の定着温度を所定温度(例えば、15℃)だけ上昇させ、トナー像Tを十分溶融させることにより、記録用紙Pに対する定着性を向上させ、加熱ロール51の表面にトナーがオフセットするのを回避するようになっている。
実験例
次に、本発明者は、図2に示すような画像形成装置において、図1に示すような定着装置を試作して装着し、トナーのオフセット状態を確認する実験を行った。
次に、本発明者は、図2に示すような画像形成装置において、図1に示すような定着装置を試作して装着し、トナーのオフセット状態を確認する実験を行った。
ここで、加熱ロール51としては、様々な文字画像をA4サイズの用紙に換算して約91万枚印字したロールを用いた。
上記定着装置25を図2に示すような画像形成装置にセットして、文字画像をO.5万枚印字した。この直後、両面印字モードで表裏とも画像密度50%の全面ハーフトーン画像をA3サイズの用紙に5枚、表裏合計10枚印字した後、白紙を通紙して白紙の表裏での汚れを観察した。その結果、白紙の汚れは観察されなかった。また、画像密度50%の全面ハーフトーン画像をA3サイズの用紙に5枚印字した際、接地電流をモニターした。全面ハーフトーン画像を5枚印字した際の表面5枚の平均接地電流(接地から定着ロールヘの電流の向きを正とする)は、1.8×10-8Aであった。この定着装置を一昼夜の間室温状態に放置して立ち上げ、その直後に、前述同様両面ハーフトーン画像5枚と白紙1枚を印字した。その結果、白紙の裏面に筋上の汚れが発生した。この際の全面ハーフトーン画像を5枚印字した際の表面5枚の平均接地電流は、4.1×10-8Aと前回の0.5万枚通紙した直後の値より大きな値を示した。
これは、記録媒体Pと加熱ロール51との間の電界強度が大きくなったことを示しており、トナーがより多く加熱ロール51にオフセットし、これが加圧ロール52に転移して白紙の裏面を汚した結果である。ここで、加熱ロール51の制御温度を15℃高くし、前述同様に、両面ハーフトーン画像5枚と白紙1枚を印字した。
その結果、今回は白紙の汚れは観察されなかった。これは、加熱ロールの制御温度を高くし、定着時の記録媒体Pとトナー像Tとの接着力を増し、静電的な力によるオフセットを軽減したためである。このように、接地電流をモニターし、その値により静電的なオフセットの発生を検知して対策をとることで記録媒体Pの画像欠陥を最小限に抑えることができる。
第2の実施形態
図4はこの発明の第2の実施形態を示すものであり、前記第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この第2の実施形態では、前記第1の実施形態の構成において、加熱ロールがバイアス電圧印加手段80を介して接地されている以外は、第1の実施形態と同様に構成されている。
図4はこの発明の第2の実施形態を示すものであり、前記第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この第2の実施形態では、前記第1の実施形態の構成において、加熱ロールがバイアス電圧印加手段80を介して接地されている以外は、第1の実施形態と同様に構成されている。
すなわち、この第2の実施形態では、図4に示すように、加熱ロール51の芯金51aにバイアス電圧印加手段90によってバイアス電圧が印加されている。バイアス電圧は、通常は−50Vに設定されており、必要に応じて制御手段によって−150Vに変更可能な構成を採用している。本実施形態に用いた加熱ロール51は、第1の実施形態で使用したものと同じものを用いた。
前記第1の実施形態と同様、定着装置25を画像形成装置にセツトして、文字画像を0.5万枚印字した。この直後、両面印字モードで表裏とも画像密度50%の全面ハーフトーン画像をA3サイズの用紙に5枚、表裏合計10枚印字した後、白紙を通紙して白紙の表裏での汚れを観察した。その結果、白紙の汚れは観察されなかった。また、画像密度50%の全面ハーフトーン画像をA3サイズの用紙に5枚印字した際、接地電流をモニターした。全面ハーフトーン画像を5枚印字した際の表面5枚の平均接地電流(接地から加熱ロール51ヘの電流の向きを正とする)は、−1.7×10-6Aであった。この実験の際における加熱ロールへの印加バイアス電圧は、すべて−50Vで固定した。この定着装置25を一昼夜室温に放置して立ち上げ、その直後に、前述と同様に両面ハーフトーン画像5枚と白紙1枚を印字した。その結果、白紙の裏面に筋状の汚れが発生した。この際の全面ハーフトーン画像を5枚印字した際の表面5枚の平均接地電流は、−0.9×10-6Aと前回の0.5万枚通紙直後の値より正極性側にシフトしていた。これは、第1の実施形態と同様、記録媒体Pと加熱ロール51間の電界強度が大きくなったことを示し、トナーがより多く加熱ロール51にオフセットし、これが加圧ロール52に転移して白紙の裏面を汚した結果である。ここで次に、加熱ロール51の接地バイアス電圧を−150Vに変更し、前述同様に、両面ハーフトーン画像5枚と白紙1枚を印字した。
その結果、今回は白紙の汚れは観察されなかった。これは、加熱ロール51の接地バイアス電圧を負側に大きくしたため、負極性に帯電したトナーTと加熱ロール51が静電的に反発する力(クーロン力)が大きくなり、静電的な力によってオフセットするトナーが減少したためである。このように、接地電流をモニターし、その値により静電的なオフセットの発生を検知して対策をとることで、記録媒体Pの画像欠陥を最小限に抑えることができる。
第3の実施形態
図5はこの発明の第3の実施形態を示すものであり、前記第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この第3の実施形態では、前記第1の実施形態の構成において、加熱ロール用のクリーニング装置70のクリーニングウェブ59を加熱ロール51の周面で当接させる当接ロール73が導電性シリコーンゴムからなるとともに、この当接ロール59にバイアス電圧を印加するバイアス電源91が接続されている以外は、第1の実施形態と同様である。
図5はこの発明の第3の実施形態を示すものであり、前記第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この第3の実施形態では、前記第1の実施形態の構成において、加熱ロール用のクリーニング装置70のクリーニングウェブ59を加熱ロール51の周面で当接させる当接ロール73が導電性シリコーンゴムからなるとともに、この当接ロール59にバイアス電圧を印加するバイアス電源91が接続されている以外は、第1の実施形態と同様である。
この第3の実施形態では、加熱ロール用のクリーニング装置70の当接ロール63に、バイアス電源91によってバイアス電圧が印加されている。バイアス電圧は、通常+50Vに設定され、必要に応じて十150Vに変更可能な構成をとっている。本実施形態に用いた加熱ロールは、第1の実施形態で使用したものと同じものを用いた。
次に、第1の実施形態と同様、定着装置25を画像形成装置にセットして、文字画像を0.5万枚印字した。この直後、両面印字モードで表裏とも画像密度50%の全面ハーフトーン画像をA3サイズの用紙に5枚、表裏合計10枚印字した後、白紙を通紙して白紙の表裏での汚れを観察した。その結果、白紙の汚れは観察されなかった。また、画像密度50%の全面ハーフトーン画像をA3サイズの用紙に5枚印字した際、接地電流をモニターした。全面ハーフトーン画像を5枚印字した際の表面5枚の平均接地電流(接地から加熱ロール51ヘの電流の向きを正とする)は、1.2×10-8Aであった。この定着装置25を一昼夜室温に放置して立ち上げ、その直後に、前述した同様に両面ハーフトーン画像5枚と白紙1枚を印字した。
その結果、白紙の裏面に筋上の汚れが発生した。この際の全面ハーフトーン画像を5枚印字した際の表面5枚の平均接地電流は、4.2×10-8Aと一昼夜放置した前の値より大きな値を示した。これは、第1の実施形態と同様、記録媒体Pと加熱ロール51間の電界強度が大きくなったことを示し、トナーがより多く加熱ロール51にオフセットし、これが加圧ロール52に転移して白紙の裏面を汚した結果である。
なお、この一連の実験でのクリーニング装置70における当接ロール13は、電気的にフロート状態で行った。ここで次に、加熱ロール用クリーニング装置70のクリーニングウェブを加熱ロール51の周面で当接させる当接ロール73に+150Vのバイアス電圧を印加し、前述同様、両面ハーフトーン画像5枚と白紙1枚を印字した。その結果、今回は白紙の汚れは観察されなかった。これは、加熱ロールクリーニング装置70の当接ロール73に負極性に帯電したトナーを引き付ける電界を発生させるようにバイアス電圧を印加したため、トナーのクリーニング装置70によるクリーニング性能が高くなり、加圧ロール52ヘのオフセットトナーの移行が少なくなり、画像欠陥が観察されなくなったものである。このように、接地電流をモニターし、その値により静電的なオフセットの発生を検知して、対策をとることで記録媒体の画像欠陥を最小限に抑えることができる。
第4の実施形態
図6はこの発明の第4の実施形態を示すものであり、前記第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この第4の実施形態では、前記第1の実施形態の構成において、加熱ロール用のクリーニング装置70のクリーニングウェブの送り速度が変更可能なこと以外は、第1の実施形態と同様である。
図6はこの発明の第4の実施形態を示すものであり、前記第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この第4の実施形態では、前記第1の実施形態の構成において、加熱ロール用のクリーニング装置70のクリーニングウェブの送り速度が変更可能なこと以外は、第1の実施形態と同様である。
第1の実施形態と同様、定着装置25を画像形成装置にセットして、文字画像を0.5万枚印字した。この直後、両面印字モードで表裏とも画像密度50%の全面ハーフトーン画像をA3サイズの用紙に5枚、表裏合計10枚印字した後、白紙を通紙して白紙の表裏での汚れを観察した。その結果白紙の汚れは観察されなかった。また、画像密度50%の全面ハーフトーン画像をA3サイズの用紙に5枚印字した際、接地電流をモニターした。全面ハーフトーン画像を5枚印字した際の表面5 枚の平均接地電流(接地から加熱ロール51ヘの電流の向きを正とする)は、+0.8×10-8Aであった。この定着装置25を一昼夜室温に放置して立ち上げ、その直後に、前述と同様に両面ハーフトーン画像5枚と白紙1枚を印字した。
その結果、白紙の裏面に筋上の汚れが発生した。この際の全面ハーフトーン画像を5枚印字した際の表面5枚の平均接地電流は、3.7×10-8Aと一昼夜放置した前の値より大きな値を示した。これは、第1の実施形態と同様、記録媒体Pと加熱ロール51間の電界強度が大きくなったことを示し、トナーがより多く加熱ロール51にオフセットし、これが加圧ロール52に転移して白紙の裏面を汚した結果である。
ここで次に、加熱ロール用クリーニング装置70のクリーニングウェブの送り速度を2倍に増速して、前述と同様に、両面ハーフトーン画像5枚と白紙1枚を印字した。その結果、今回は白紙の汚れは観察されなかった。これは、加熱ロール用クリーニング装置70のクリーニングウェブの送り速度を増速したため、トナーのクリーニング装置70によるクリーニング性能が高くなり、加圧ロール52ヘのオフセットトナーの移行が少なくなり、画像欠陥が観察されなくなったものである。このように、接地電流をモニターし、その値により静電的なオフセットの発生を検知して対策をとることで、記録媒体の画像欠陥を最小限に抑えることができる。
第5の実施形態
図7はこの発明の第5の実施形態を示すものであり、前記第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この第5の実施形態では、前記第1の実施形態の構成において、加熱部材に接続されたいた電流計が、加圧部材の表面に接触配置された導電性ブラシと接地部との間に接続されていること以外は、第1の実施形態と同様である。尚、第1の実施形態と同様な構成については、同様な符号を用い、ここでは詳細な説明を省略する。
図7はこの発明の第5の実施形態を示すものであり、前記第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この第5の実施形態では、前記第1の実施形態の構成において、加熱部材に接続されたいた電流計が、加圧部材の表面に接触配置された導電性ブラシと接地部との間に接続されていること以外は、第1の実施形態と同様である。尚、第1の実施形態と同様な構成については、同様な符号を用い、ここでは詳細な説明を省略する。
更に説明すると、この第5の実施形態では、図7に示すように、加圧部材としての加圧ロール52の表面が、導電ブラシ54を介して間接的に接地されているとともに、導電性ブラシ54と接地部との間に電流計55が接続されている。また、加熱ロール51は、大きな抵抗56を介して直接接地されている。そして、上記加圧ロール52の表面に流れる接地電流は、接地電流検知手段としての電流計55によって検知されるように構成されている。
そして、上記第5の実施形態において、前記第1の実施形態と同様、定着装置25を画像形成装置にセットして、文字画像を0.5万枚印字した。この直後、両面印字モードで表裏とも画像密度50%の全面ハーフトーン画像をA3サイズの用紙に5枚、表裏合計10枚印字した後、白紙を通紙して白紙の表裏での汚れを観察した。その結果、白紙の汚れは観察されなかった。また、画像密度50%の全面ハーフトーン画像をA3サイズの用紙に5枚印字した際、接地電流をモニターした。全面ハーフトーン画像を5枚印字した際の表面5枚の平均接地電流(接地から加圧ロール52ヘの電流の向きを正とする)は、+5.4×10-7Aであった。この定着装置25を一昼夜室温に放置して立ち上げ、その直後に、前述と同様に両面ハーフトーン画像5枚と白紙1枚を印字した。
その結果、白紙の裏面に筋状の汚れが発生した。この際の全面ハーフトーン画像を5枚印字した際の表面5枚の平均接地電流は、7.3×10-7Aと一昼夜放置した前の値より大きな値を示した。これは、第1の実施形態と同様、記録媒体Pと加熱ロール51間の電界強度が大きくなったことを示し、トナーがより多く加熱ロール51にオフセットし、これが加圧ロール52に転移して白紙の裏面を汚した結果である。
ここで次に、加熱ロール用クリーニング装置70のクリーニングウェブの送り速度を2倍に増速して、前述と同様に、両面ハーフトーン画像5枚と白紙1枚を印字した。その結果、今回は白紙の汚れは観察されなかった。これは、加熱ロール用クリーニング装置70のクリーニングウェブの送り速度を増速したため、トナーのクリーニング装置70によるクリーニング性能が高くなり、加圧ロール52ヘのオフセットトナーの移行が少なくなり、画像欠陥が観察されなくなったものである。このように、接地電流をモニターし、その値により静電的なオフセットの発生を検知して対策をとることで、記録媒体の画像欠陥を最小限に抑えることができる。
25:定着装置、51:加熱ロール、52:加圧ロール、55:電流計、P:記録媒体、T:トナー像。
Claims (8)
- 加熱源を有し、無端状の周面が周回移動する加熱回転体と、
前記加熱回転体の周面に圧接され、該加熱回転体との間を通過する記録媒体を前記加熱回転体の周面に押圧する加圧部材とを有し、
未定着トナー像又は未定着インク像を担持する前記記録媒体を前記加熱回転体と前記加圧部材との間に挟持して搬送し、加熱及び加圧により前記未定着トナー像を前記記録媒体上に定着する定着装置において、
前記加熱回転体と前記加圧部材の少なくとも一方を直接的又は間接的に接地し、
前記加熱回転体と前記加圧部材の直接的又は間接的に接地された部材の接地電流を検知する接地電流検知手段と、
前記接地電流検知手段の検知結果に基づいて、定着条件又はクリーニング条件のいずれか一方又は両方を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
前記制御手段は、前記接地電流検知手段の検知結果に基づいて、前記加熱回転体の表面に未定着トナー像又は未定着インク像が付着するのを抑制するように、前記定着条件又はクリーニング条件のいずれか一方又は両方を制御することを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
前記定着条件が加熱回転体の温度であることを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
前記加圧部材が加熱源を備え、
前記定着条件が前記加圧部材の温度又は、前記加圧部材と前記加熱回転体の温度であることを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
前記加熱回転体と前記加圧部材とのいずれか一方又は両方に、前記加熱回転体へのトナーのオフセットを防止するバイアス電圧を印加する電圧印加手段を備え、
前記定着条件が、前記加熱回転体と前記加圧部材のいずれか一方又は両方のバイアス電圧であることを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
前記定着条件が、前記記録媒体と前記加熱回転体又は前記加圧部材との接触時間であることを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
前記加熱回転体と前記加圧部材のいずれか一方又は両方に、クリーニング手段を備え、
前記定着条件がクリーニング手段の条件であることを特徴とする定着装置。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2007013524A JP2008180858A (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007013524A JP2008180858A (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008180858A true JP2008180858A (ja) | 2008-08-07 |
Family
ID=39724816
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007013524A Withdrawn JP2008180858A (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2008180858A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010128429A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Canon Inc | 像加熱装置及びこの像加熱装置に用いられる加熱回転部材 |
| JP2013231808A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Canon Inc | 像加熱装置 |
| JP2017219790A (ja) * | 2016-06-10 | 2017-12-14 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
| JP2018159832A (ja) * | 2017-03-23 | 2018-10-11 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
-
2007
- 2007-01-24 JP JP2007013524A patent/JP2008180858A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010128429A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Canon Inc | 像加熱装置及びこの像加熱装置に用いられる加熱回転部材 |
| JP2013231808A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Canon Inc | 像加熱装置 |
| JP2017219790A (ja) * | 2016-06-10 | 2017-12-14 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
| JP2018159832A (ja) * | 2017-03-23 | 2018-10-11 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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