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JP2008179270A - ブレーキペダル反力発生装置 - Google Patents

ブレーキペダル反力発生装置 Download PDF

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JP2008179270A JP2007014546A JP2007014546A JP2008179270A JP 2008179270 A JP2008179270 A JP 2008179270A JP 2007014546 A JP2007014546 A JP 2007014546A JP 2007014546 A JP2007014546 A JP 2007014546A JP 2008179270 A JP2008179270 A JP 2008179270A
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pressure
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Tetsuya Miyazaki
徹也 宮崎
Takahiro Okano
隆宏 岡野
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】良好なブレーキフィーリングを安定して実現することのできるブレーキペダル反力発生装置を提供する。
【解決手段】ブレーキペダル反力発生装置において、可変絞り機構100は、マスタシリンダからの作動液の供給流量が所定の流量を超えたときに、ストロークシミュレータ69との間の流路面積を変化させる機能をもつ。可変絞り機構100は、作動液を通すための貫通路106が形成された可動子104を有し、当該貫通路106中に絞り部分が形成される。可動子104はケース体102の内部に摺動可能に設けられ、ケース体102に形成された連通口112の一部をふさぐことで、流路面積を変化させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、運転者のブレーキ操作に対する反力を創出するブレーキペダル反力発生装置に関し、特にストロークシミュレータを備えたブレーキペダル反力発生装置に関する。
ブレーキ装置では、運転者に良好なブレーキフィーリングを与えるためにストロークシミュレータが用いられることがある。たとえば特許文献1は、マスタシリンダとストロークシミュレータとの間にシミュレータ制御弁を設けた構成を開示する。シミュレータ制御弁への供給電流を変更することにより、マスタシリンダからストロークシミュレータへの流入抵抗を変更し、これにより操作力と操作ストロークとの関係が制御される。
特開2003−112617号公報
バキュームブースタを備えたブレーキ制御装置では、ブレーキペダル操作速度が大きくなると、ブレーキペダルの踏力が大きくなるように制御される。一方、電子制御式ブレーキシステム(ECB)を採用したブレーキ制御装置では、バキュームブースタを用いず、代わりにマスタシリンダとストロークシミュレータとの間にオリフィスが設けられることがある。その場合、ブレーキペダルの踏力アップ量(ΔF)と、ブレーキペダル操作速度(V)との関係は、オリフィスの流量式にしたがうこととなり、具体的には、ΔFがVに比例する。この関係の下では、ブレーキペダル操作速度が小さいとき、運転者は踏力アップ量が大きく、ブレーキペダルが重いと感じ、一方でブレーキペダル操作速度が大きくなると、踏力アップ量が小さく、ブレーキペダルが軽いと感じることが経験的に分かっている。特に、ブレーキペダルの早踏み時において、ブレーキペダル操作速度の小さい踏み込み初期にブレーキペダルが重いと、ペダルが張り付いたような感覚を運転者に与え、違和感を生じさせる。したがって、ブレーキペダル操作速度に応じて、適切な踏力アップ量を創出する技術が望まれる。
特許文献1は、操作力と操作ストロークとに応じて緊急操作状態であることを取得することを目的としているのであって、ブレーキペダル速度とブレーキペダルの踏力アップ量との関係について考慮するものではない。また特許文献1のように、電流駆動のシミュレータ制御弁により流入抵抗を変化させることは、コストアップにつながるとともに、フィードバック制御による応答遅れが生じる可能性もある。
そこで、本発明は、良好なブレーキフィーリングを安定して実現することのできるブレーキペダル反力発生装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のブレーキペダル反力発生装置は、マスタシリンダからの作動液の供給流路に接続された可変絞り機構と、前記可変絞り機構に連通するストロークシミュレータとを備えて、運転者のブレーキ操作に対する反力を創出する。前記可変絞り機構は、マスタシリンダからの作動液の供給流量が所定の流量を超えたときに流路面積を変化させる。この態様によると、可変絞り機構が作動液の供給流量に応じて流路面積を変化させることで、良好なブレーキフィーリングを安定して実現することが可能となる。
前記可変絞り機構は、前記ストロークシミュレータとの間の流路面積を変化させてもよい。ストロークシミュレータに直接連通する流路の面積を変化可能に構成することで、ストロークシミュレータにより発生される反力を適切に制御することが可能となる。なお、可変絞り機構は、マスタシリンダ側の流路面積を変化させてもよい。
前記可変絞り機構は、作動液を通すための貫通路が形成された可動子を有し、当該貫通路中に絞り部分が形成されていてもよい。可動子中の貫通路に絞り部分を形成することで、作動液の流量に応じて可動子の前後に差圧を発生させ、可動子を動かすことが可能となる。
前記可動子はケース体の内部に摺動可能に設けられ、ケース体に形成された連通口の一部をふさぐことで、流路面積を変化させてもよい。これにより、比較的シンプルな構造で可変絞り機構を構成することが可能となる。
前記可変絞り機構は、ケース体内部において前記可動子を所定位置に付勢するための付勢手段を有し、前記所定位置から前記連通口までの間が所定距離に設定されていてもよい。この所定距離は0より大きい距離に設定され、したがって運転者がブレーキペダルをある程度踏み込むまで、可動子が所定位置から連通口までの間を移動するようにする。これにより、可動子が連通口の一部をふさぐまで、運転者は比較的軽くブレーキペダルを踏み込むことができ、ブレーキペダル踏み込み直後に、ペダル反力が急に大きくなる状況を回避できる。前記付勢手段はバネであって、前記所定距離は、バネ係数に応じて設定されてもよい。
本発明によれば、良好なブレーキフィーリングを安定して実現することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るブレーキ制御装置20を示す系統図である。同図に示されるブレーキ制御装置20は、車両用の電子制御式ブレーキシステム(ECB)を構成しており、車両に設けられた4つの車輪に付与される制動力を制御する。本実施形態に係るブレーキ制御装置20は、例えば、走行駆動源として電動モータと内燃機関とを備えるハイブリッド車両に搭載される。このようなハイブリッド車両においては、車両の運動エネルギを電気エネルギに回生することによって車両を制動する回生制動と、ブレーキ制御装置20による液圧制動とのそれぞれを車両の制動に用いることができる。本実施形態における車両は、これらの回生制動と液圧制動とを併用して所望の制動力を発生させるブレーキ回生協調制御を実行することができる。
ブレーキ制御装置20は、図1に示されるように、各車輪に対応して設けられたディスクブレーキユニット21FR、21FL、21RRおよび21RLと、マスタシリンダユニット10と、動力液圧源30と、液圧アクチュエータ40とを含む。
ディスクブレーキユニット21FR、21FL、21RRおよび21RLは、車両の右前輪、左前輪、右後輪、および左後輪のそれぞれに制動力を付与する。本実施形態におけるマニュアル液圧源としてのマスタシリンダユニット10は、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル24の運転者による操作量に応じて加圧されたブレーキフルードをディスクブレーキユニット21FR〜21RLに対して送出する。動力液圧源30は、動力の供給により加圧された作動流体としてのブレーキフルードを、運転者によるブレーキペダル24の操作から独立してディスクブレーキユニット21FR〜21RLに対して送出することが可能である。液圧アクチュエータ40は、動力液圧源30またはマスタシリンダユニット10から供給されたブレーキフルードの液圧を適宜調整してディスクブレーキユニット21FR〜21RLに送出する。これにより、液圧制動による各車輪に対する制動力が調整される。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RL、マスタシリンダユニット10、動力液圧源30、および液圧アクチュエータ40のそれぞれについて以下で更に詳しく説明する。各ディスクブレーキユニット21FR〜21RLは、それぞれブレーキディスク22とブレーキキャリパに内蔵されたホイールシリンダ23FR〜23RLを含む。そして、各ホイールシリンダ23FR〜23RLは、それぞれ異なる流体通路を介して液圧アクチュエータ40に接続されている。なお以下では適宜、ホイールシリンダ23FR〜23RLを総称して「ホイールシリンダ23」という。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RLにおいては、ホイールシリンダ23に液圧アクチュエータ40からブレーキフルードが供給されると、車輪と共に回転するブレーキディスク22に摩擦部材としてのブレーキパッドが押し付けられる。これにより、各車輪に制動力が付与される。なお、本実施形態においてはディスクブレーキユニット21FR〜21RLを用いているが、例えばドラムブレーキ等のホイールシリンダ23を含む他の制動力付与機構を用いてもよい。
マスタシリンダユニット10は、本実施形態では液圧ブースタ付きマスタシリンダであり、液圧ブースタ31、マスタシリンダ32、レギュレータ33、およびリザーバ34を含む。液圧ブースタ31は、ブレーキペダル24に連結されており、ブレーキペダル24に加えられたペダル踏力を増幅してマスタシリンダ32に伝達する。動力液圧源30からレギュレータ33を介して液圧ブースタ31にブレーキフルードが供給されることにより、ペダル踏力は増幅される。そして、マスタシリンダ32は、ペダル踏力に対して所定の倍力比を有するマスタシリンダ圧を発生する。
マスタシリンダ32とレギュレータ33との上部には、ブレーキフルードを貯留するリザーバ34が配置されている。リザーバ34における液圧は例えば大気圧である。マスタシリンダ32は、ブレーキペダル24の踏み込みが解除されているときにリザーバ34と連通する。一方、レギュレータ33は、リザーバ34と動力液圧源30のアキュムレータ35との双方と連通しており、リザーバ34を低圧源とすると共に、アキュムレータ35を高圧源とし、マスタシリンダ圧とほぼ等しい液圧を発生する。
動力液圧源30は、アキュムレータ35およびポンプ36を含む。アキュムレータ35は、ポンプ36により昇圧されたブレーキフルードの圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギ、例えば14〜22MPa程度に変換して蓄えるものである。ポンプ36は、駆動源としてモータ36aを有し、その吸込口がリザーバ34に接続される一方、その吐出口がアキュムレータ35に接続される。また、アキュムレータ35は、マスタシリンダユニット10に設けられたリリーフバルブ35aにも接続されている。アキュムレータ35におけるブレーキフルードの圧力が異常に高まって例えば25MPa程度になると、リリーフバルブ35aが開弁し、高圧のブレーキフルードはリザーバ34へと戻される。
上述のように、ブレーキ制御装置20は、ホイールシリンダ23に対するブレーキフルードの供給源として、マスタシリンダ32、レギュレータ33およびアキュムレータ35を有している。そして、マスタシリンダ32にはマスタ配管37が、レギュレータ33にはレギュレータ配管38が、アキュムレータ35にはアキュムレータ配管39が接続されている。これらのマスタ配管37、レギュレータ配管38およびアキュムレータ配管39は、それぞれ液圧アクチュエータ40に接続される。
液圧アクチュエータ40は、複数の流路が形成されるアクチュエータブロックと、複数の電磁制御弁を含む。アクチュエータブロックに形成された流路には、個別流路41、42、43および44と、主流路45とが含まれる。個別流路41〜44は、それぞれ主流路45から分岐されて、対応するディスクブレーキユニット21FR、21FL、21RR,21RLのホイールシリンダ23FR、23FL、23RR、23RLに接続されている。これにより、各ホイールシリンダ23は主流路45と連通可能となる。
また、個別流路41、42、43および44の中途には、ABS保持弁51、52、53および54が設けられている。各ABS保持弁51〜54は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされた各ABS保持弁51〜54は、ブレーキフルードを双方向に流通させることができる。つまり、主流路45からホイールシリンダ23へとブレーキフルードを流すことができるとともに、逆にホイールシリンダ23から主流路45へもブレーキフルードを流すことができる。ソレノイドに通電されて各ABS保持弁51〜54が閉弁されると、個別流路41〜44におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
更に、ホイールシリンダ23は、個別流路41〜44にそれぞれ接続された減圧用流路46、47、48および49を介してリザーバ流路55に接続されている。減圧用流路46,47,48および49の中途には、ABS減圧弁56,57,58および59が設けられている。各ABS減圧弁56〜59は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。各ABS減圧弁56〜59が閉状態であるときには、減圧用流路46〜49におけるブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されて各ABS減圧弁56〜59が開弁されると、減圧用流路46〜49におけるブレーキフルードの流通が許容され、ブレーキフルードがホイールシリンダ23から減圧用流路46〜49およびリザーバ流路55を介してリザーバ34へと還流する。なお、リザーバ流路55は、リザーバ配管77を介してマスタシリンダユニット10のリザーバ34に接続されている。
主流路45は、中途に分離弁60を有する。この分離弁60により、主流路45は、個別流路41および42と接続される第1流路45aと、個別流路43および44と接続される第2流路45bとに区分けされている。第1流路45aは、個別流路41および42を介して前輪用のホイールシリンダ23FRおよび23FLに接続され、第2流路45bは、個別流路43および44を介して後輪用のホイールシリンダ23RRおよび23RLに接続される。
分離弁60は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。分離弁60が閉状態であるときには、主流路45におけるブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されて分離弁60が開弁されると、第1流路45aと第2流路45bとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。
また、液圧アクチュエータ40においては、主流路45に連通するマスタ流路61およびレギュレータ流路62が形成されている。より詳細には、マスタ流路61は、主流路45の第1流路45aに接続されており、レギュレータ流路62は、主流路45の第2流路45bに接続されている。また、マスタ流路61は、マスタシリンダ32と連通するマスタ配管37に接続される。レギュレータ流路62は、レギュレータ33と連通するレギュレータ配管38に接続される。
マスタ流路61は、中途にマスタカット弁64を有する。マスタカット弁64は、マスタシリンダ32から各ホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路上に設けられている。マスタカット弁64は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされたマスタカット弁64は、マスタシリンダ32と主流路45の第1流路45aとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。ソレノイドに規定の制御電流が通電されてマスタカット弁64が閉弁されると、マスタ流路61におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
レギュレータ流路62は、中途にレギュレータカット弁65を有する。レギュレータカット弁65は、レギュレータ33から各ホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路上に設けられている。レギュレータカット弁65も、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされたレギュレータカット弁65は、レギュレータ33と主流路45の第2流路45bとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。ソレノイドに通電されてレギュレータカット弁65が閉弁されると、レギュレータ流路62におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
液圧アクチュエータ40には、マスタ流路61およびレギュレータ流路62に加えて、アキュムレータ流路63も形成されている。アキュムレータ流路63の一端は、主流路45の第2流路45bに接続され、他端は、アキュムレータ35と連通するアキュムレータ配管39に接続される。
アキュムレータ流路63は、中途に増圧リニア制御弁66を有する。また、アキュムレータ流路63および主流路45の第2流路45bは、減圧リニア制御弁67を介してリザーバ流路55に接続されている。増圧リニア制御弁66と減圧リニア制御弁67とは、それぞれリニアソレノイドおよびスプリングを有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67は、それぞれのソレノイドに供給される電流に比例して弁の開度が調整される。
増圧リニア制御弁66は、各車輪に対応して複数設けられた各ホイールシリンダ23に対して共通の増圧用制御弁として設けられている。また、減圧リニア制御弁67も同様に、各ホイールシリンダ23に対して共通の減圧用制御弁として設けられている。つまり、本実施形態においては、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67は、動力液圧源30から送出される作動流体を各ホイールシリンダ23へ給排制御する1対の共通の制御弁として設けられている。このように増圧リニア制御弁66等を各ホイールシリンダ23に対して共通化すれば、ホイールシリンダ23ごとにリニア制御弁を設けるのと比べて、コストの観点からは好ましい。
ブレーキ制御装置20において、動力液圧源30および液圧アクチュエータ40は、本実施形態における制御部としてのブレーキECU70により制御される。ブレーキECU70は、CPUを含むマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に各種プログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートおよび通信ポート等を備える。そして、ブレーキECU70は、上位のハイブリッドECU(図示せず)などと通信可能であり、ハイブリッドECUからの制御信号や、各種センサからの信号に基づいて動力液圧源30のポンプ36や、液圧アクチュエータ40を構成する電磁制御弁51〜54,56〜59,60,64〜67を制御する。
また、ブレーキECU70には、レギュレータ圧センサ71、アキュムレータ圧センサ72、および制御圧センサ73が接続される。レギュレータ圧センサ71は、レギュレータカット弁65の上流側でレギュレータ流路62内のブレーキフルードの圧力、すなわちレギュレータ圧を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。アキュムレータ圧センサ72は、増圧リニア制御弁66の上流側でアキュムレータ流路63内のブレーキフルードの圧力、すなわちアキュムレータ圧を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。制御圧センサ73は、主流路45の第1流路45a内のブレーキフルードの圧力を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。各圧力センサ71〜73の検出値は、所定時間おきにブレーキECU70に順次与えられ、ブレーキECU70の所定の記憶領域に所定量ずつ格納保持される。
分離弁60が開状態とされて主流路45の第1流路45aと第2流路45bとが互いに連通している場合、制御圧センサ73の出力値は、増圧リニア制御弁66の低圧側の液圧を示すと共に減圧リニア制御弁67の高圧側の液圧を示すので、この出力値を増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の制御に利用することができる。また、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67が閉鎖されていると共に、マスタカット弁64が開状態とされている場合、制御圧センサ73の出力値は、マスタシリンダ圧を示す。更に、分離弁60が開放されて主流路45の第1流路45aと第2流路45bとが互いに連通しており、各ABS保持弁51〜54が開放される一方、各ABS減圧弁56〜59が閉鎖されている場合、制御圧センサの73の出力値は、各ホイールシリンダ23に作用する作動流体圧、すなわちホイールシリンダ圧を示す。
さらに、ブレーキECU70に接続されるセンサには、ブレーキペダル24に設けられたストロークセンサ25も含まれる。ストロークセンサ25は、ブレーキペダル24の操作量としてのペダルストロークを検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。ストロークセンサ25の出力値も、所定時間おきにブレーキECU70に順次与えられ、ブレーキECU70の所定の記憶領域に所定量ずつ格納保持される。なお、ストロークセンサ25以外のブレーキ操作状態検出手段をストロークセンサ25に加えて、あるいは、ストロークセンサ25に代えて設け、ブレーキECU70に接続してもよい。ブレーキ操作状態検出手段としては、例えば、ブレーキペダル24の操作力を検出するペダル踏力センサや、ブレーキペダル24が踏み込まれたことを検出するブレーキスイッチなどがある。
上述のように構成されたブレーキ制御装置20は、ブレーキ回生協調制御を実行することができる。ブレーキ制御装置20は制動要求を受けて制動を開始する。制動要求は、例えば運転者がブレーキペダル24を操作した場合など、車両に制動力を付与すべきときに生起される。制動要求を受けてブレーキECU70は要求制動力を演算し、要求制動力から回生による制動力を減じることによりブレーキ制御装置20により発生させるべき制動力である要求液圧制動力を算出する。ここで、回生による制動力は、ハイブリッドECUからブレーキ制御装置20に供給される。そして、ブレーキECU70は、算出した要求液圧制動力に基づいて各ホイールシリンダ23FR〜23RLの目標液圧を算出する。ブレーキECU70は、ホイールシリンダ圧が目標液圧となるように、フィードバック制御則により増圧リニア制御弁66や減圧リニア制御弁67に供給する制御電流の値を決定する。
その結果、ブレーキ制御装置20においては、ブレーキフルードが動力液圧源30から増圧リニア制御弁66を介して各ホイールシリンダ23に供給され、車輪に制動力が付与される。また、各ホイールシリンダ23からブレーキフルードが減圧リニア制御弁67を介して必要に応じて排出され、車輪に付与される制動力が調整される。本実施形態においては、動力液圧源30、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67等を含んでホイールシリンダ圧制御系統が構成されている。ホイールシリンダ圧制御系統は、マスタシリンダユニット10からホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路に並列に設けられている。
このとき、ブレーキECU70は、レギュレータカット弁65を閉状態とし、レギュレータ33から送出されるブレーキフルードがホイールシリンダ23へ供給されないようにする。更にブレーキECU70は、マスタカット弁64を閉状態とする。これにより、運転者によるブレーキペダル24の操作に伴ってマスタシリンダ32から送出されるブレーキフルードがホイールシリンダ23ではなくペダル反力発生装置80へと供給される。ブレーキ回生協調制御中は、レギュレータカット弁65及びマスタカット弁64の上下流間には、回生制動力の大きさに対応する差圧が作用する。
本実施形態のブレーキ制御装置20において、ペダル反力発生装置80がマスタ配管37にシミュレータ流路78により接続されている。ペダル反力発生装置80は、運転者のブレーキ操作に対する反力を創出する。ペダル反力発生装置80は、マスタシリンダ32からのブレーキフルードの供給流路であるシミュレータ流路78に接続された可変絞り機構100と、連通路114により可変絞り機構100に連通するストロークシミュレータ69とを備える。可変絞り機構100は、ブレーキフルードの流量に応じて流路面積を変化させる流量感応型の絞り機構であり、ストロークシミュレータ69は、可変絞り機構100から供給されるブレーキフルードをうけて、運転者によるブレーキペダル24の踏み込み操作に対する反力を創出する。
図2は、ブレーキペダルの踏力アップ量(ΔF)とブレーキペダル操作速度(V)との関係を示す。特性曲線Aは、従来のオリフィスを利用したときに導出される関係を示し、オリフィスの流量式にしたがって、ΔFはVに比例する。一方、特性曲線Bは、ユーザの要望などから経験的に求められる理想的なΔFとVとの関係を概念的に示す。
特性曲線AおよびBを比較すると、ブレーキペダル操作速度に応じてオリフィスにより演出される踏力のアップ量は、ブレーキペダル操作速度の小さいときは(V<V)所望の踏力アップ量よりも大きく、一方ブレーキペダル操作速度の大きいときには(V>V)所望の踏力アップ量よりも小さいことになる。そのため、ブレーキペダル24の早踏みを行う運手者は、ブレーキペダル操作速度の小さいとき、すなわち踏み込み初期にはブレーキペダル24が重く、張り付くように感じ、一方、ブレーキペダル操作速度が大きいときにはブレーキペダル24が軽く感じることになる。
したがって、良好なブレーキフィーリングを実現するためのペダル反力発生装置80の特性としては、オリフィス使用時よりもブレーキペダル踏み込み初期における踏力アップ量を低減して、ブレーキペダル24の張り付き感を低減させ、また運転者がブレーキペダル24をさらに踏み込んでブレーキペダル操作速度が大きくなったときに、適度な大きさの踏み込み感を与えられることが望ましい。したがって本実施形態のブレーキ制御装置20では、ペダル反力発生装置80が、ペダル踏み込み初期における踏力アップ量を低減させ、またペダル操作速度が大きいときに踏力アップ量を大きくさせるように作用する。なお、ペダル反力発生装置80は、これらのいずれか一方の作用を実現するものであってもよい。
図3(a)〜図3(b)は、可変絞り機構100の内部構造を示す。可変絞り機構100は、ケース体102に収容された可動子104およびバネ110を含んで構成される。ケース体102は、内部を筒状に形成され、可動子104は、ケース体内部を摺動可能である。ケース体102は、その一端面において連通口103からシミュレータ流路78と接続しており、また側面において連通口112から連通路114と接続している。連通路114には、ペダル反力を創出するストロークシミュレータ69が接続されている。バネ110は、連通口103が形成されていない側のケース体端面と可動子104の底面に接触してケース体102内部に配置され、可動子104を、連通口103が形成された端面に押しつける向きに付勢する。これにより、運転者からのブレーキ操作がない状態では、可動子104がバネ110により端面に押しつけられた状態を維持する。
図3(a)は、可動子104がバネ110により端面に押しつけられた状態を示す。バネ110は、可動子104を所定位置に置くように付勢する手段として機能する。可動子104には、シミュレータ流路78からのブレーキフルードをケース体102内部に導き、さらに連通口112から連通路114を介してストロークシミュレータ69に供給する貫通路106が形成される。貫通路106には絞り108が形成される。
本実施形態において、運転者によるブレーキペダル24の操作がなされると、ブレーキペダル24のストロークに応じて加圧されたマスタシリンダ圧が連通口103から可動子104に作用する。ブレーキフルードは貫通路106を通ってケース体102内部に流入する。このとき、貫通路106中の絞り108により可動子104の前後に差圧が発生する。この差圧が所定値を超えると、可動子104がバネ110の付勢力に抗して連通口112の方向に摺動される。なお、可動子104が端面に押しつけられた位置から、連通口112の縁に到達するまでの距離は0より大きい所定距離に設定され、この距離を、無効ストロークSTとよぶ。ここでは、無効ストロークSTを、可動子104がケース体端面に押しつけられた状態における可動子104の底面の位置から、連通口112の縁部までの距離とする。
図3(b)は、可動子104が連通口112の一部を塞いだ状態を示す。このとき、可動子104は、端面当接位置から、無効ストロークSTを超えて移動させられている。このように、可動子104が無効ストロークST以上動くと、連通口112の一部が塞がれて流路面積が変化する。なお流路面積とは、流路における断面積を意味する。具体的には、連通口112の開口面積が狭められ、結果として連通路114が絞られる。可動子104の移動量は、可動子104の前後に発生する差圧とバネ力により定められる。
このように、可動子104の移動量は、ブレーキフルードの流量に応じて決定され、ブレーキフルードの供給流量が所定の流量を超えたときに無効ストロークST以上となる。このとき連通口112の一部が塞がれることで、連通路114の流路面積が変化し、ブレーキフルードの流入抵抗が大きくなる。このように、可変絞り機構100は、可動子104およびバネ110による比較的単純な構造で、ブレーキフルードの流量感応型の絞り機構を実現する。また、可変絞り機構100は、電磁弁を利用したフィードバック制御とは異なり、可動子104が動くことで絞りを直接変化させるため、ブレーキペダル速度の変化に対して高速に応答できる。
無効ストロークSTは、バネ110のバネ定数kに応じて設定される。可動子104の前後に発生する差圧はブレーキフルードの供給流量に対応するが、ブレーキペダル24の早踏み操作時の初期段階において、差圧Pとなるまで運転者にペダル張り付き感を感じさせないようにするためには、可動子104の端面当接位置におけるバネ110による初期荷重をL、流路面積をAとすると、無効ストロークが、
ST>=(P・A−L)/k
となるように設定されることが好ましい。
図4は、ペダルストロークとペダル踏力との関係を示す。特性曲線Cは、ペダルストロークとペダル踏力との関係の静特性を示す。
特性曲線Dは、運転者がペダルを早く踏み込んだときの特性曲線である。この例では、ペダルストロークがSを超えるまで、ペダル踏力の増加量は低く維持されている。これは、前後の差圧により可動子104が連通口112の方向に移動しているが、まだ無効ストロークSTの範囲内にあり、連通口112に到達していないためである。一方、ペダルストロークがSを超えると、可動子104が連通口112に到達して、連通路114を徐々に絞っていく。これにより、流路抵抗が増大し、ペダル踏力の増加量は大きくなる。
以上のように、可動子104が連通口112に到達するまでは、ペダル踏力の増加量を抑えることができ、したがって早踏み初期段階において、運転者に違和感を与えさせないブレーキ操作を実現させることができる。一方、可動子104が連通口112に到達すると、ペダル踏力の増加量を大きくでき、適度なブレーキフィーリングを運転者に提供することができる。
なお、運転者がブレーキペダル24を比較的緩やかに踏み込むとき、可動子104の前後の差圧がPに到達せず、可動子104が連通口112に到達しなければ、特性曲線Eに示すようなペダルストロークとペダル踏力との関係が成立する。緩やかにブレーキペダル24を踏み込む場合には、連通口112を絞ることでペダル踏力の増加量を大きくする必要性もないため、ブレーキペダル速度に応じた好適なブレーキフィーリングを実現することができる。
本発明の一実施形態に係るブレーキ制御装置を示す系統図である。 ブレーキペダルの踏力アップ量(ΔF)とブレーキペダル操作速度(V)との関係を示す図である。 可変絞り機構の内部構造を示す図である。 ペダルストロークとペダル踏力との関係を示す図である。
符号の説明
10・・・マスタシリンダユニット、20・・・ブレーキ制御装置、24・・・ブレーキペダル、32・・・マスタシリンダ、33・・・レギュレータ、69・・・ストロークシミュレータ、70・・・ブレーキECU、78・・・シミュレータ流路、80・・・ペダル反力発生装置、100・・・可変絞り機構、102・・・ケース体、103・・・連通口、104・・・可動子、106・・・貫通路、108・・・絞り、110・・・バネ、112・・・連通口、114・・・連通路。

Claims (6)

  1. 運転者のブレーキ操作に対する反力を創出するブレーキペダル反力発生装置であって、
    マスタシリンダからの作動液の供給流路に接続された可変絞り機構と、
    前記可変絞り機構に連通するストロークシミュレータとを備え、
    前記可変絞り機構は、マスタシリンダからの作動液の供給流量が所定の流量を超えたときに、流路面積を変化させることを特徴とするブレーキペダル反力発生装置。
  2. 前記可変絞り機構は、前記ストロークシミュレータとの間の流路面積を変化させることを特徴とする請求項1に記載のブレーキペダル反力発生装置。
  3. 前記可変絞り機構は、作動液を通すための貫通路が形成された可動子を有し、当該貫通路中に絞り部分が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のブレーキペダル反力発生装置。
  4. 前記可動子はケース体の内部に摺動可能に設けられ、ケース体に形成された連通口の一部をふさぐことで、流路面積を変化させることを特徴とする請求項3に記載のブレーキペダル反力発生装置。
  5. 前記可変絞り機構は、ケース体内部において前記可動子を所定位置に付勢するための付勢手段を有し、前記所定位置から前記連通口までの間が所定距離に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のブレーキペダル反力発生装置。
  6. 前記付勢手段はバネであり、前記所定距離は、バネ係数に応じて設定されることを特徴とする請求項5に記載のブレーキペダル反力発生装置。
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