JP2008162562A - ブレーキ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ホイールシリンダ圧の制御性を向上させる。
【解決手段】ブレーキ制御装置20は、複数のホイールシリンダ23をフィードバック制御により共通の制御液圧に制御し得る液圧制御系と、複数のホイールシリンダ23の各々に対応して設けられており、開弁されている場合には対応するホイールシリンダ23に液圧制御系から制御液圧が供給され、閉弁されている場合には対応するホイールシリンダ23に液圧を保持する複数のABS保持弁51〜54と、ABS保持弁51〜54による保持圧よりも低圧に制御液圧が減圧される場合に、制御液圧にまで該保持圧が追従して減圧されるように該保持圧を制御液圧へ解放するリターンチェック弁81〜84と、を備える。液圧制御系は、リターンチェック弁81〜84による減圧がなされるときの制御液圧の応答性への影響を軽減すべく制御液圧の減圧制御の制御ゲインを変更する。
【選択図】図1
【解決手段】ブレーキ制御装置20は、複数のホイールシリンダ23をフィードバック制御により共通の制御液圧に制御し得る液圧制御系と、複数のホイールシリンダ23の各々に対応して設けられており、開弁されている場合には対応するホイールシリンダ23に液圧制御系から制御液圧が供給され、閉弁されている場合には対応するホイールシリンダ23に液圧を保持する複数のABS保持弁51〜54と、ABS保持弁51〜54による保持圧よりも低圧に制御液圧が減圧される場合に、制御液圧にまで該保持圧が追従して減圧されるように該保持圧を制御液圧へ解放するリターンチェック弁81〜84と、を備える。液圧制御系は、リターンチェック弁81〜84による減圧がなされるときの制御液圧の応答性への影響を軽減すべく制御液圧の減圧制御の制御ゲインを変更する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両に設けられた車輪に付与される制動力を制御するブレーキ制御装置に関する。
例えば特許文献1には、いわゆるブレーキバイワイヤによるブレーキ制御装置が開示されている。ブレーキバイワイヤでは運転者のブレーキ操作を検出して電子制御により運転者の要求制動力を発生させる。このブレーキ制御装置においては、一対の増圧リニア制御弁及び減圧リニア制御弁により各ホイールシリンダ圧を共通に制御することが可能であり、ホイールシリンダごとにリニア制御弁を設けるのと比べてコスト低減という観点から見て好ましい。
特開2006−123889号公報
ところで、例えば車両の挙動を安定化させたり、あるいは車両の乗り心地をより向上させたりするために各車輪の制動力配分を変更することが望ましい場合がある。これは、ホイールシリンダ圧を個別に異ならせることにより実現され、そのために例えば各ホイールシリンダの上流に設けられている保持弁が個別に開閉される。その結果、各ホイールシリンダに共通の増圧制御弁及び減圧制御弁によるホイールシリンダ圧の制御性に影響が生じる可能性がある。
そこで、本発明は、複数のホイールシリンダのうちの少なくとも1つの液圧を他のホイールシリンダと異ならせる場合におけるホイールシリンダ圧の制御性を改善することが可能となるブレーキ制御技術を提供することを目的とする。
本発明のある態様のブレーキ制御装置は、作動液の供給により複数の車輪の各々に制動力を付与する複数のホイールシリンダと、複数のホイールシリンダをフィードバック制御により共通の制御液圧に制御し得る液圧制御系と、複数のホイールシリンダの各々に対応して設けられており、開弁されている場合には対応するホイールシリンダに液圧制御系から制御液圧が供給され、閉弁されている場合には対応するホイールシリンダに液圧を保持する複数の保持弁と、保持弁による保持圧よりも低圧に制御液圧が減圧される場合に、制御液圧にまで該保持圧が追従して減圧されるように該保持圧を制御液圧へ解放する保持圧減圧手段と、を備え、液圧制御系は、保持圧減圧手段による減圧がなされるときの制御液圧の応答性への影響を軽減すべく制御液圧の減圧制御の制御ゲインを変更する。
この態様によれば、一部の保持弁を閉弁してホイールシリンダに液圧を保持しつつ、他のホイールシリンダの液圧を液圧制御系により制御することにより、各輪の制動力配分を変更することができる。例えば運転者がブレーキ操作を弱めることにより制御液圧が保持圧よりも低圧に制御されるときには、良好な制動状態を保つために保持圧を制御液圧に追従させて減圧することが望ましい場合がある。この場合、保持圧は例えば保持圧減圧手段により制御液圧へと解放されることにより減圧される。保持圧の減圧が必要とされる状況と必要とされない状況とでは制御液圧の特に減圧制御の際の応答性が異なる。減圧制御の対象となる容積が異なるからである。このため、液圧制御系によるフィードバック制御の制御ゲインを適宜変更することにより、保持圧減圧手段による減圧がなされるときの制御液圧の応答性への影響を軽減することが可能となる。これにより、ブレーキ制御液圧の制御性を改善することができる。
液圧制御系は、開弁されている保持弁の数に応じて制御ゲインを切り替えて減圧制御を実行するものであって、いずれかの保持弁による保持圧が制御液圧を超えているときには当該いずれかの保持弁が開弁されているものとして制御ゲインを切り替えてもよい。
液圧制御系による制御対象容積は、開弁されている保持弁の数によって異なる。例えば4輪すべての保持弁が開弁されていれば制御対象容積は4輪すべてのホイールシリンダであり、前輪2輪の保持弁だけが開弁されていれば制御対象容積は前輪2輪のホイールシリンダである。よって、開弁されている保持弁の数に応じて前記制御ゲインを切り替えることにより、制御対象容積の増減に応じて制御系における指令値を適切に増減させることができる。よって、ブレーキ制御液圧の制御性を向上させることができる。
加えて、いずれかの保持弁による保持圧が制御液圧を超えている場合には当該保持圧が保持圧減圧手段を通じて制御液圧へと解放される。これは、当該保持圧が保持されているホイールシリンダが減圧制御の対象容積に加わっていることに実質的に等しい。このため、当該保持圧を保持する保持弁が開弁されているものとして、つまり当該保持圧を保持する保持弁も開弁されている保持弁の1つとして数に入れて制御ゲインを切り替えることにより、減圧遅れを軽減してブレーキ制御液圧の制御性をより向上させることができる。
液圧制御系は、いずれの保持弁による保持圧も制御液圧を超えているときにはすべての保持弁が開弁されている場合に用いられる制御ゲインに切り替えて減圧制御を実行してもよい。
いずれの保持弁による保持圧も制御液圧を超えているときには減圧制御の際の制御液圧の制御性への影響が比較的大きい。すべての保持弁が開弁されている場合に用いられる制御ゲインに切り替えるということは、保持弁の閉弁を要する制御を実行する前の制御ゲインに戻すということに相当する。これにより、減圧遅れを軽減してブレーキ制御液圧の制御性を向上させることができる。
保持圧減圧手段は、保持圧が制御液圧を超える場合に保持圧を制御液圧まで緩和するよう保持弁の各々に並列に設けられている複数のチェック弁であってもよい。
このようにチェック弁を各保持弁に並列に設けることにより、保持弁の閉弁状態を維持したままチェック弁を通じて保持圧を機械的に自動的に減圧することができる。これは、保持弁の開閉制御をシンプルにすることができるという点で好ましい。また、保持圧が制御液圧を超える場合に保持圧を制御液圧まで緩和するようにしているので、制御液圧から保持圧が過度に乖離することが抑制される。制御液圧は運転者からの要求制動力の増減を反映して制御されているから、制御液圧から保持圧が乖離するのを抑えることにより良好な制動状態を保つことができる。
液圧制御系は、複数の保持弁の開閉状態により変動する制御対象容積に応じて制御ゲインを切り替えて制御液圧を制御してもよい。
液圧制御系は複数の保持弁の開閉状態すなわち開弁数に応じて例えば制御対象容積が増大するときにはフィードバック制御の制御ゲインを増大させる一方、制御対象容積が減少するときにはフィードバック制御の制御ゲインを減少させるように制御ゲインを切り替えてもよい。このようにすれば、制御対象容積の増減に応じてフィードバック制御の制御ゲインが切り替えられる。これにより、保持弁の開閉状態に合わせて制御系における指令値を増減させることができるので、保持弁の開閉によるブレーキ制御液圧の制御性の変動を緩和して制御性の向上を図ることができる。
本発明によれば、ホイールシリンダ圧の制御性を向上させることが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るブレーキ制御装置20を示す系統図である。同図に示されるブレーキ制御装置20は、車両用の電子制御式ブレーキシステム(ECB)を構成しており、車両に設けられた4つの車輪に付与される制動力を制御する。本実施形態に係るブレーキ制御装置20は、例えば、走行駆動源として電動モータと内燃機関とを備えるハイブリッド車両に搭載される。このようなハイブリッド車両においては、車両の運動エネルギを電気エネルギに回生することによって車両を制動する回生制動と、ブレーキ制御装置20による液圧制動とのそれぞれを車両の制動に用いることができる。本実施形態における車両は、これらの回生制動と液圧制動とを併用して所望の制動力を発生させるブレーキ回生協調制御を実行することができる。
ブレーキ制御装置20は、図1に示されるように、各車輪に対応して設けられたディスクブレーキユニット21FR,21FL、21RRおよび21RLと、マスタシリンダユニット27と、動力液圧源30と、液圧アクチュエータ40とを含む。
ディスクブレーキユニット21FR,21FL、21RRおよび21RLは、車両の右前輪、左前輪、右後輪、および左後輪のそれぞれに制動力を付与する。本実施形態におけるマニュアル液圧源としてのマスタシリンダユニット27は、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル24の運転者による操作量に応じて加圧されたブレーキフルードをディスクブレーキユニット21FR〜21RLに対して送出する。動力液圧源30は、動力の供給により加圧された作動流体としてのブレーキフルードを、運転者によるブレーキペダル24の操作から独立してディスクブレーキユニット21FR〜21RLに対して送出することが可能である。液圧アクチュエータ40は、動力液圧源30またはマスタシリンダユニット27から供給されたブレーキフルードの液圧を適宜調整してディスクブレーキユニット21FR〜21RLに送出する。これにより、液圧制動による各車輪に対する制動力が調整される。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RL、マスタシリンダユニット27、動力液圧源30、および液圧アクチュエータ40のそれぞれについて以下で更に詳しく説明する。各ディスクブレーキユニット21FR〜21RLは、それぞれブレーキディスク22とブレーキキャリパに内蔵されたホイールシリンダ23FR〜23RLを含む。そして、各ホイールシリンダ23FR〜23RLは、それぞれ異なる流体通路を介して液圧アクチュエータ40に接続されている。なお以下では適宜、ホイールシリンダ23FR〜23RLを総称して「ホイールシリンダ23」という。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RLにおいては、ホイールシリンダ23に液圧アクチュエータ40からブレーキフルードが供給されると、車輪と共に回転するブレーキディスク22に摩擦部材としてのブレーキパッドが押し付けられる。これにより、各車輪に制動力が付与される。なお、本実施形態においてはディスクブレーキユニット21FR〜21RLを用いているが、例えばドラムブレーキ等のホイールシリンダ23を含む他の制動力付与機構を用いてもよい。
マスタシリンダユニット27は、本実施形態では液圧ブースタ付きマスタシリンダであり、液圧ブースタ31、マスタシリンダ32、レギュレータ33、およびリザーバ34を含む。液圧ブースタ31は、ブレーキペダル24に連結されており、ブレーキペダル24に加えられたペダル踏力を増幅してマスタシリンダ32に伝達する。動力液圧源30からレギュレータ33を介して液圧ブースタ31にブレーキフルードが供給されることにより、ペダル踏力は増幅される。そして、マスタシリンダ32は、ペダル踏力に対して所定の倍力比を有するマスタシリンダ圧を発生する。
マスタシリンダ32とレギュレータ33との上部には、ブレーキフルードを貯留するリザーバ34が配置されている。マスタシリンダ32は、ブレーキペダル24の踏み込みが解除されているときにリザーバ34と連通する。一方、レギュレータ33は、リザーバ34と動力液圧源30のアキュムレータ35との双方と連通しており、リザーバ34を低圧源とすると共に、アキュムレータ35を高圧源とし、マスタシリンダ圧とほぼ等しい液圧を発生する。レギュレータ33における液圧を以下では適宜、「レギュレータ圧」という。なお、マスタシリンダ圧とレギュレータ圧とは厳密に同一圧にされる必要はなく、例えばレギュレータ圧のほうが若干高圧となるようにマスタシリンダユニット27を設計することも可能である。
動力液圧源30は、アキュムレータ35およびポンプ36を含む。アキュムレータ35は、ポンプ36により昇圧されたブレーキフルードの圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギ、例えば14〜22MPa程度に変換して蓄えるものである。ポンプ36は、駆動源としてモータ36aを有し、その吸込口がリザーバ34に接続される一方、その吐出口がアキュムレータ35に接続される。また、アキュムレータ35は、マスタシリンダユニット27に設けられたリリーフバルブ35aにも接続されている。アキュムレータ35におけるブレーキフルードの圧力が異常に高まって例えば25MPa程度になると、リリーフバルブ35aが開弁し、高圧のブレーキフルードはリザーバ34へと戻される。
上述のように、ブレーキ制御装置20は、ホイールシリンダ23に対するブレーキフルードの供給源として、マスタシリンダ32、レギュレータ33およびアキュムレータ35を有している。そして、マスタシリンダ32にはマスタ配管37が、レギュレータ33にはレギュレータ配管38が、アキュムレータ35にはアキュムレータ配管39が接続されている。これらのマスタ配管37、レギュレータ配管38およびアキュムレータ配管39は、それぞれ液圧アクチュエータ40に接続される。
液圧アクチュエータ40は、複数の流路が形成されるアクチュエータブロックと、複数の電磁制御弁を含む。アクチュエータブロックに形成された流路には、個別流路41、42,43および44と、主流路45とが含まれる。個別流路41〜44は、それぞれ主流路45から分岐されて、対応するディスクブレーキユニット21FR、21FL,21RR,21RLのホイールシリンダ23FR、23FL,23RR,23RLに接続されている。これにより、各ホイールシリンダ23は主流路45と連通可能となる。
また、個別流路41,42,43および44の中途には、ABS保持弁51,52,53および54が設けられている。各ABS保持弁51〜54は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされた各ABS保持弁51〜54は、ブレーキフルードを双方向に流通させることができる。つまり、主流路45からホイールシリンダ23へとブレーキフルードを流すことができるとともに、逆にホイールシリンダ23から主流路45へもブレーキフルードを流すことができる。ソレノイドに通電されて各ABS保持弁51〜54が閉弁されると、個別流路41〜44におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
また、各ABS保持弁51、52、53及び54には並列にリターンチェック弁81、82、83及び84が設けられている。各リターンチェック弁81〜84は、主流路45から各ホイールシリンダ23に向かうブレーキフルードの流れを遮断する。一方、ホイールシリンダ圧が主流路45における液圧よりも高圧である場合に機械的に開弁されてホイールシリンダ23から主流路45へのブレーキフルードの流れが許容され、ホイールシリンダ圧と主流路45における液圧とが等しくなると機械的に閉弁される。
このリターンチェック弁81〜84により、ABS保持弁51〜54が閉弁されてホイールシリンダ圧が保持されているときに主流路45における制御液圧が当該保持圧を下回った場合に、ABS保持弁51〜54の閉弁状態を維持したまま自動的に保持圧を主流路45の液圧まで減圧することができる。ABS保持弁51〜54を開弁することなく機械的に自動的に保持圧を減圧することができるので、ABS保持弁51〜54の開閉制御をシンプルにすることができるという点で好ましい。
更に、ホイールシリンダ23は、個別流路41〜44にそれぞれ接続された減圧用流路46,47,48および49を介してリザーバ流路55に接続されている。減圧用流路46,47,48および49の中途には、ABS減圧弁56,57,58および59が設けられている。各ABS減圧弁56〜59は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングをそれぞれ有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。各ABS減圧弁56〜59が閉状態であるときには、減圧用流路46〜49におけるブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されて各ABS減圧弁56〜59が開弁されると、減圧用流路46〜49におけるブレーキフルードの流通が許容され、ブレーキフルードがホイールシリンダ23から減圧用流路46〜49およびリザーバ流路55を介してリザーバ34へと還流する。なお、リザーバ流路55は、リザーバ配管77を介してマスタシリンダユニット27のリザーバ34に接続されている。
主流路45は、中途に分離弁60を有する。この分離弁60により、主流路45は、個別流路41および42と接続される第1流路45aと、個別流路43および44と接続される第2流路45bとに区分けされている。第1流路45aは、個別流路41および42を介して前輪用のホイールシリンダ23FRおよび23FLに接続され、第2流路45bは、個別流路43および44を介して後輪用のホイールシリンダ23RRおよび23RLに接続される。
分離弁60は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。分離弁60が閉状態であるときには、主流路45におけるブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されて分離弁60が開弁されると、第1流路45aと第2流路45bとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。
また、液圧アクチュエータ40においては、主流路45に連通するマスタ流路61およびレギュレータ流路62が形成されている。より詳細には、マスタ流路61は、主流路45の第1流路45aに接続されており、レギュレータ流路62は、主流路45の第2流路45bに接続されている。また、マスタ流路61は、マスタシリンダ32と連通するマスタ配管37に接続される。レギュレータ流路62は、レギュレータ33と連通するレギュレータ配管38に接続される。
マスタ流路61は、中途にマスタカット弁64を有する。マスタカット弁64は、マスタシリンダ32から各ホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路上に設けられている。マスタカット弁64は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされたマスタカット弁64は、マスタシリンダ32と主流路45の第1流路45aとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。ソレノイドに規定の制御電流が通電されてマスタカット弁64が閉弁されると、マスタ流路61におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
また、マスタ流路61には、マスタカット弁64よりも上流側において、シミュレータカット弁68を介してストロークシミュレータ69が接続されている。すなわち、シミュレータカット弁68は、マスタシリンダ32とストロークシミュレータ69とを接続する流路に設けられている。シミュレータカット弁68は、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により開弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。シミュレータカット弁68が閉状態であるときには、マスタ流路61とストロークシミュレータ69との間のブレーキフルードの流通は遮断される。ソレノイドに通電されてシミュレータカット弁68が開弁されると、マスタシリンダ32とストロークシミュレータ69との間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。
ストロークシミュレータ69は、複数のピストンやスプリングを含むものであり、シミュレータカット弁68の開放時に運転者によるブレーキペダル24の踏力に応じた反力を創出する。ストロークシミュレータ69としては、運転者によるブレーキ操作のフィーリングを向上させるために、多段のバネ特性を有するものが採用されると好ましい。
レギュレータ流路62は、中途にレギュレータカット弁65を有する。レギュレータカット弁65は、レギュレータ33から各ホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路上に設けられている。レギュレータカット弁65も、ON/OFF制御されるソレノイドおよびスプリングを有しており、規定の制御電流の供給を受けてソレノイドが発生させる電磁力により閉弁状態が保証され、ソレノイドが非通電状態にある場合に開とされる常開型電磁制御弁である。開状態とされたレギュレータカット弁65は、レギュレータ33と主流路45の第2流路45bとの間でブレーキフルードを双方向に流通させることができる。ソレノイドに通電されてレギュレータカット弁65が閉弁されると、レギュレータ流路62におけるブレーキフルードの流通は遮断される。
液圧アクチュエータ40には、マスタ流路61およびレギュレータ流路62に加えて、アキュムレータ流路63も形成されている。アキュムレータ流路63の一端は、主流路45の第2流路45bに接続され、他端は、アキュムレータ35と連通するアキュムレータ配管39に接続される。
アキュムレータ流路63は、中途に増圧リニア制御弁66を有する。また、アキュムレータ流路63および主流路45の第2流路45bは、減圧リニア制御弁67を介してリザーバ流路55に接続されている。増圧リニア制御弁66と減圧リニア制御弁67とは、それぞれリニアソレノイドおよびスプリングを有しており、何れもソレノイドが非通電状態にある場合に閉とされる常閉型電磁制御弁である。増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67は、それぞれのソレノイドに供給される電流に比例して弁の開度が調整される。
増圧リニア制御弁66は、各車輪に対応して複数設けられた各ホイールシリンダ23に対して共通の増圧用制御弁として設けられている。また、減圧リニア制御弁67も同様に、各ホイールシリンダ23に対して共通の減圧用制御弁として設けられている。つまり、本実施形態においては、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67は、動力液圧源30から送出される作動流体を各ホイールシリンダ23へ給排制御する1対の共通の制御弁として設けられている。このように増圧リニア制御弁66等を各ホイールシリンダ23に対して共通化すれば、ホイールシリンダ23ごとにリニア制御弁を設けるのと比べて、コストの観点からは好ましい。
なお、ここで、増圧リニア制御弁66の出入口間の差圧は、アキュムレータ35におけるブレーキフルードの圧力と主流路45におけるブレーキフルードの圧力との差圧に対応し、減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧は、主流路45におけるブレーキフルードの圧力とリザーバ34におけるブレーキフルードの圧力との差圧に対応する。また、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67のリニアソレノイドへの供給電力に応じた電磁駆動力をF1とし、スプリングの付勢力をF2とし、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧に応じた差圧作用力をF3とすると、F1+F3=F2という関係が成立する。従って、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67のリニアソレノイドへの供給電力を連続的に制御することにより、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の出入口間の差圧を制御することができる。
ブレーキ制御装置20において、動力液圧源30および液圧アクチュエータ40は、本実施形態における制御部としてのブレーキECU70により制御される。ブレーキECU70は、CPUを含むマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に各種プログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートおよび通信ポート等を備える。そして、ブレーキECU70は、上位のハイブリッドECU(図示せず)などと通信可能であり、ハイブリッドECUからの制御信号や、各種センサからの信号に基づいて動力液圧源30のポンプ36や、液圧アクチュエータ40を構成する電磁制御弁51〜54,56〜59,60,64〜68を制御する。
また、ブレーキECU70には、レギュレータ圧センサ71、アキュムレータ圧センサ72、および制御圧センサ73が接続される。レギュレータ圧センサ71は、レギュレータカット弁65の上流側でレギュレータ流路62内のブレーキフルードの圧力、すなわちレギュレータ圧を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。アキュムレータ圧センサ72は、増圧リニア制御弁66の上流側でアキュムレータ流路63内のブレーキフルードの圧力、すなわちアキュムレータ圧を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。制御圧センサ73は、主流路45の第1流路45a内のブレーキフルードの圧力を検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。各圧力センサ71〜73の検出値は、所定時間おきにブレーキECU70に順次与えられ、ブレーキECU70の所定の記憶領域に所定量ずつ格納保持される。
分離弁60が開状態とされて主流路45の第1流路45aと第2流路45bとが互いに連通している場合、制御圧センサ73の出力値は、増圧リニア制御弁66の低圧側の液圧を示すと共に減圧リニア制御弁67の高圧側の液圧を示すので、この出力値を増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67の制御に利用することができる。また、増圧リニア制御弁66および減圧リニア制御弁67が閉鎖されていると共に、マスタカット弁64が開状態とされている場合、制御圧センサ73の出力値は、マスタシリンダ圧を示す。更に、分離弁60が開放されて主流路45の第1流路45aと第2流路45bとが互いに連通しており、各ABS保持弁51〜54が開放される一方、各ABS減圧弁56〜59が閉鎖されている場合、制御圧センサの73の出力値は、各ホイールシリンダ23に作用する作動流体圧、すなわちホイールシリンダ圧を示す。
さらに、ブレーキECU70に接続されるセンサには、ブレーキペダル24に設けられたストロークセンサ25も含まれる。ストロークセンサ25は、ブレーキペダル24の操作量としてのペダルストロークを検知し、検知した値を示す信号をブレーキECU70に与える。ストロークセンサ25の出力値も、所定時間おきにブレーキECU70に順次与えられ、ブレーキECU70の所定の記憶領域に所定量ずつ格納保持される。なお、ストロークセンサ25以外のブレーキ操作状態検出手段をストロークセンサ25に加えて、あるいは、ストロークセンサ25に代えて設け、ブレーキECU70に接続してもよい。ブレーキ操作状態検出手段としては、例えば、ブレーキペダル24の操作力を検出するペダル踏力センサや、ブレーキペダル24が踏み込まれたことを検出するブレーキスイッチなどがある。
上述のように構成されたブレーキ制御装置20は、ブレーキ回生協調制御を実行することができる。ブレーキ制御装置20は制動要求を受けて制動を開始する。制動要求は、例えば運転者がブレーキペダル24を操作した場合など、車両に制動力を付与すべきときに生起される。制動要求を受けてブレーキECU70は要求制動力を演算し、要求制動力から回生による制動力を減じることによりブレーキ制御装置20により発生させるべき制動力である要求液圧制動力を算出する。ここで、回生による制動力は、ハイブリッドECUからブレーキ制御装置20に供給される。そして、ブレーキECU70は、算出した要求液圧制動力に基づいて各ホイールシリンダ23FR〜23RLの目標液圧を算出する。ブレーキECU70は、ホイールシリンダ圧が目標液圧となるように、フィードバック制御則により増圧リニア制御弁66や減圧リニア制御弁67に供給する制御電流の値を決定する。
その結果、ブレーキ制御装置20においては、ブレーキフルードが動力液圧源30から増圧リニア制御弁66を介して各ホイールシリンダ23に供給され、車輪に制動力が付与される。また、各ホイールシリンダ23からブレーキフルードが減圧リニア制御弁67を介して必要に応じて排出され、車輪に付与される制動力が調整される。本実施形態においては、動力液圧源30、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67、制御圧センサ73、及びブレーキECU70等を含んで液圧制御系が構成されている。この液圧制御系によりいわゆるブレーキバイワイヤによる制動力制御が行われる。この液圧制御系は、マスタシリンダユニット27からホイールシリンダ23へのブレーキフルードの供給経路に並列に設けられている。
このとき、ブレーキECU70は、レギュレータカット弁65を閉状態とし、レギュレータ33から送出されるブレーキフルードがホイールシリンダ23へ供給されないようにする。更にブレーキECU70は、マスタカット弁64を閉状態とするとともにシミュレータカット弁68を開状態とする。これは、運転者によるブレーキペダル24の操作に伴ってマスタシリンダ32から送出されるブレーキフルードがホイールシリンダ23ではなくストロークシミュレータ69へと供給されるようにするためである。ブレーキ回生協調制御中は、レギュレータカット弁65及びマスタカット弁64の上下流間には、回生制動力の大きさに対応する差圧が作用する。
なお、本実施形態に係るブレーキ制御装置20は、回生制動力を利用せずに液圧制動力だけで要求制動力をまかなう場合にも、当然ホイールシリンダ圧制御系統により制動力を制御することができる。ブレーキ回生協調制御を実行しているか否かにかかわらず、ホイールシリンダ圧制御系統により制動力を制御する制御モードを以下では適宜「リニア制御モード」と称する。あるいは、ブレーキバイワイヤによる制御と呼ぶ場合もある。
リニア制御モードにおいては、通常はABS保持弁51〜54は開弁されており各ホイールシリンダ圧は共通の液圧に制御されている。ところが、ABS保持弁51〜54を適宜開閉させることにより少なくとも1つのホイールシリンダ圧を他のホイールシリンダ圧とは異ならせる場合がある。また、ホイールシリンダごとに液圧を異ならせる場合もあり得る。このような場合として、例えばいわゆるEBD(Electronic Brake−force Distribution、制動力配分)制御またはABD(Automatic Brake Differential、オートマチック・ブレーキ・ディファレンシャル)制御が実行される場合が挙げられる。
EBD制御及びABD制御はともに、車両の挙動を安定化させたり、あるいは車両の乗り心地をより向上させることを目的とする制御である。EBD制御は、例えば後輪側のABS保持弁53及び54を閉弁して後輪側のホイールシリンダ圧を保持することにより、前輪と後輪の制動力配分を変化させる制御である。ABD制御は、主として車両の旋回中に左右の車輪でABS保持弁51〜54の開閉状態を異ならせて左右の制動力配分を変化させる制御である。本実施形態ではブレーキECU70はリニア制御モードにおいてEBD制御またはABD制御のいずれかを実行することも可能であるし、両者を併用して同時に実行することも可能である。なお、以下では便宜上EBD制御及びABD制御を総称して単にEBD制御という。
EBD制御においてはブレーキECU70は、EBD制御を開始すべきタイミングを演算し当該タイミングでEBD制御を開始する。ブレーキECU70は、EBD制御の開始とともに例えば後輪側のABS保持弁53及び54を閉弁する。このときABS減圧弁56〜59は閉弁されているから、後輪側のホイールシリンダ23RL及び23RRにはブレーキフルードが密閉されて液圧が保持される。これに対して、前輪側のABS保持弁51及び52は開弁されたままとなっているから、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67への制御に応じて前輪側のホイールシリンダ圧は主流路45における液圧に等しく制御される。
以下では便宜上、ABS保持弁51〜54の閉弁によりホイールシリンダ23に保持される液圧を「保持圧」と呼び、特にABS保持弁51〜54の閉弁時における保持圧を「保持開始圧」と呼ぶことがある。また、主流路45における液圧及びこの液圧に等しく制御されるホイールシリンダ圧を「制御液圧」と呼び、主流路45における液圧を特に「保持弁上流圧」と呼ぶことがある。ABS保持弁51〜54が開弁されているホイールシリンダ23に保持弁上流圧が導入されるから、保持弁上流圧と制御液圧とは等しい。
図2は、EBD制御中のホイールシリンダ圧の時間変化の一例を示す図である。図2に示されるように、EBD制御開始とともに後輪側のホイールシリンダ圧は保持開始圧に保持される一方、前輪側のホイールシリンダ圧すなわち制御液圧は要求制動力に応じて制御されて変動する。このようにして前輪側のホイールシリンダ圧と後輪側のホイールシリンダ圧とを異ならせて前輪と後輪の制動力配分を変化させることができる。
また以下では、ブレーキECU70、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67等からなる液圧制御系による液圧の制御対象となるホイールシリンダ23や主流路45等の容積、言い換えれば、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67により作動液の給排が可能である容積を、以下では適宜、制御対象容積と称する。また、開状態とされたABS保持弁51〜54の数を、ABS保持弁51〜54の開弁数と適宜言うこととする。
閉弁されているABS保持弁51〜54に対応するホイールシリンダ23に関しては、ABS保持弁51〜54により主流路45との作動液の流通が遮断されるから増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67により液圧を制御することができない。よって、本実施形態に係る液圧制御系による制御対象容積はABS保持弁51〜54の開弁数に応じて変動する。ABS保持弁51〜54の開弁数が増加すれば制御対象容積は増大し、逆に、ABS保持弁51〜54の開弁数が減少すれば制御対象容積は減少する。
このような状況下で一定の制御則により増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67を制御した場合には、ABS保持弁51〜54の開閉に伴う制御対象容積の変動により制御液圧の制御性が異なってしまう。例えば増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67による液圧のフィードバック制御の制御ゲインが4輪のホイールシリンダ圧を共通に制御するのに最適な制御ゲインに設定されている場合には、いくつかのABS保持弁51〜54が閉弁され制御対象容積が減少することにより最適な制御状態よりも制御ゲインが過大となってしまう可能性がある。
そこで、本実施形態においては、制御対象容積に応じて液圧制御の制御ゲインを切り替えて保持弁上流圧すなわち制御液圧を制御する。具体的には、ブレーキECU70は、ABS保持弁51〜54の開閉状態に応じて制御対象容積が増大するときには増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67の制御ゲインを増大させる一方、制御対象容積が減少するときには制御ゲインを減少させるように制御ゲインを切り替える。なお、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67のいずれか一方の制御ゲインを変更するようにしてもよい。
本実施形態においては、以下の開閉状態のそれぞれについて異なる制御ゲインの値が設定されている。開閉状態としては、全ABS保持弁51〜54が閉じている場合、ABS保持弁51〜54の開弁数が1である場合、ABS保持弁51〜54の開弁数が2である場合、ABS保持弁51〜54の開弁数が3である場合、すべてのABS保持弁51〜54が開いている場合がある。
より詳細には、ABS保持弁51〜54の開弁数が1である場合は、前輪側のABS保持弁51、52のいずれか一方のみが開いている場合と、後輪側のABS保持弁53、54のいずれか一方のみが開いている場合との2つの場合に分けられる。ABS保持弁51〜54の開弁数が2である場合は、前輪側のABS保持弁51、52の双方が開いている場合と、後輪側のABS保持弁53、54の双方が開いている場合と、前輪側のABS保持弁51、52の一方と後輪側のABS保持弁53、54の一方とが開いている場合との3つの場合に分けられる。ABS保持弁51〜54の開弁数が3である場合は、前輪側のABS保持弁51、52の双方と後輪側のABS保持弁53、54の一方と開いている場合と、前輪側のABS保持弁51、52の一方と後輪側のABS保持弁53、54の双方とが開いている場合との2つの場合に分けられる。
このように前輪側のABS保持弁51、52の開弁と後輪側のABS保持弁53、54の開弁とを区別しているのは、前輪側のホイールシリンダ23FR、23FLの容積と後輪側のホイールシリンダ23RR、23RLの容積とが異なるためである。例えば、後輪側のホイールシリンダ23RR、23RLの容積は、前輪側のホイールシリンダ23FR、23FLの容積の半分程度とされる。その結果、例えば、前輪側のABS保持弁51、52が開状態とされている場合と後輪側のABS保持弁53、54が開状態とされている場合とでは、開弁数はともに2つと同じであるが、制御対象容積は異なるのである。
結局、本実施形態においては、上述の合計9つの開閉状態のそれぞれについて異なる制御ゲインの値が予め設定されて、ブレーキECU70に記憶されている。制御ゲインは、それぞれの開閉状態における制御対象容積とホイールシリンダ圧との関係を考慮して定めることができる。制御ゲインの値が制御対象容積に比例するように定めてもよい。この場合、制御ゲインは、制御性等の観点から適宜調整されて定められてもよい。
図3は、本実施形態に係る制御ゲインの一例を示す図である。図3の縦軸はフィードバック制御の制御ゲインを示し、横軸はホイールシリンダ圧を示す。図3には例として制御対象容積が4輪すべての場合、前輪2輪の場合、及び前輪1輪の場合の3つの場合の制御ゲインが示されている。図3に示されるように、本実施形態においては液圧制御系による制御対象となるホイールシリンダの数が多いほどすなわち制御対象容積が大きいほど、制御ゲインは大きい値に設定されている。4輪のホイールシリンダ圧が制御対象である場合の制御ゲインのほうが、前輪の2輪が制御対象である場合の制御ゲインよりも大きく設定されている。また、前輪の2輪が制御対象である場合の制御ゲインのほうが、前輪の一方だけが制御対象である場合の制御ゲインよりも大きく設定されている。
なお図3においてはホイールシリンダ圧が小さいほど制御ゲインが大きくなるように設定されている。これは、ホイールシリンダ圧が比較的低い場合のほうが比較的高い場合よりもホイールシリンダ23への流入液量に対する液圧の増加割合が小さいからである。また、図3においては制御ゲインがホイールシリンダ圧に応じて連続的に変化するように設定されているが、所定の液圧範囲に対して1つの制御ゲインが割り当てられるというように離散的に制御ゲインが設定されていてもよい。
本実施形態においては、EBD制御が実行されていない通常のリニア制御モードにおいてはすべてのABS保持弁51〜54が開弁されているから、液圧制御系は4輪のホイールシリンダ圧が制御対象である場合の制御ゲインを用いてホイールシリンダ圧を制御する。ブレーキECU70は、EBD制御が開始されるとともにABS保持弁51〜54の開弁数つまり制御対象容積に応じて設定されている制御ゲインへと制御ゲインを減少させてホイールシリンダ圧を制御する。その後は、ブレーキECU70は、ABS保持弁51〜54の開閉による制御対象容積の増減に応じて制御ゲインを切り替えてホイールシリンダ圧を制御する。EBD制御の終了とともに、ブレーキECU70は、通常のリニア制御モードにおける制御ゲインすなわち4輪のホイールシリンダ圧が制御対象である場合の制御ゲインへと制御ゲインを戻す。
本実施形態においては、ブレーキECU70はホイールシリンダ圧を例えばPD制御により制御する。よって、ブレーキECU70は、比例ゲインと微分ゲインの値をABS保持弁51〜54の開閉状態に応じて変更する。なお、PD制御に代えてPID制御を採用する場合には、積分ゲインも変更するようにすればよい。
以上のように、本実施形態によれば、EBD制御等の実行中にABS保持弁51〜54の開閉状態に応じてフィードバック制御の制御ゲインが変更されて、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67が制御される。これにより、ブレーキ制御液圧の制御性を向上させることができる。
ところで、本実施形態においては、EBD制御中に保持開始圧よりも低圧に制御液圧が減圧制御される場合がある。例えば運転者がブレーキペダル24への踏込操作をEBD制御開始時よりも弱めたときに制御液圧が保持開始圧よりも低圧に制御される場合がある。このとき保持されているホイールシリンダ圧は、リターンチェック弁81〜84を通じて主流路45へと解放されて制御液圧に等しくなるよう減圧される。また、ブレーキECU70は、運転者の要求制動力に応じて減圧リニア制御弁67を通じて制御液圧を減圧制御する。
よって、EBD制御中に保持開始圧よりも制御液圧が低圧となったときには、制御液圧が保持開始圧よりも高圧である場合に比べて、減圧リニア制御弁67による減圧制御の制御対象容積が大きくなることになる。一方、制御液圧が再度増圧されて保持圧よりも高圧となったときには、リターンチェック弁81〜84を通じた減圧は行われないから減圧制御の対象容積は元に戻ることになる。
制御液圧が保持開始圧よりも高圧である場合には、減圧リニア制御弁67による減圧制御の対象は、ABS保持弁51〜54が開弁されているホイールシリンダ23である。例えば後輪側のホイールシリンダ圧が保持されている場合には、前輪側のホイールシリンダ23FR及び23FLが減圧制御の対象となる。この場合、制御液圧のほうが保持圧よりも高圧となっているため、リターンチェック弁81〜84を通じた保持圧の減圧は生じないからである。これに対して、制御液圧が保持開始圧よりも低圧となったときには、液圧が保持されているホイールシリンダ23も減圧リニア制御弁67による減圧制御の対象に加わることになる。リターンチェック弁81〜84を通じて保持圧が主流路45へと解放されるからである。これにより保持圧はその時点における制御液圧にまで減圧されることになる。
このように制御液圧の値に応じて制御対象容積が異なる場合がある。このため、例えば状況によらず一定の制御側を用いる場合には、制御対象容積が大きくなった場合には制御遅れが生じてしまうおそれがある。あるいは制御対象容積が小さくなった場合には過剰な応答が生じてしまうおそれがある。制御対象容積が変動するEBD制御等の実行中において、より安定した制御性を実現できることが望ましい。
そこで、本実施形態においては、ブレーキECU70は、制御液圧の応答性への影響を軽減すべく制御液圧の減圧制御の制御ゲインを変更する。ブレーキECU70は、制御液圧の変動に伴う制御対象容積の変化に応じて減圧制御の制御ゲインを増減させる。ブレーキECU70は、基本的にはABS保持弁51〜54の開弁数に応じて制御ゲインを切り替えて減圧リニア制御弁67を制御する。このときブレーキECU70は、いずれかのABS保持弁51〜54による保持圧が制御液圧を超えているときには、当該いずれかのABS保持弁51〜54が開弁されているものとして制御ゲインを切り替える。
また、上述のように本実施形態においては、ブレーキECU70は、制御液圧の増圧制御の際にも減圧制御の際にも制御対象容積に応じて増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67の制御ゲインを切り替えて制御することが可能である。本実施形態では、増圧制御の場合には、制御液圧が変動しても制御対象容積は変わらない。液圧が保持されるべきホイールシリンダ23に対する主流路45からのブレーキフルードの流入は、ABS保持弁51〜54及びリターンチェック弁81〜84により遮断されているからである。
よって、本実施形態においては、ブレーキECU70は、制御液圧を増圧する場合には単純にABS保持弁51〜54の開弁数に応じて制御ゲインを切り替えて増圧リニア制御弁66を制御すればよい。制御液圧が保持開始圧よりも低圧となったとしても増圧制御用の制御ゲインを切り替える必要はない。ブレーキECU70は、制御液圧が保持開始圧よりも低圧となったときには、増圧制御と減圧制御とでABS保持弁51〜54の開弁数が異なるものとして制御ゲインを切り替える。
図4は、EBD制御を実行したときのホイールシリンダ圧の時間変化の一例を示す図である。図4を参照して、本実施形態に係るブレーキ液圧制御の一例を説明する。図4には、EBD制御により後輪側のABS保持弁53及び54が閉弁されて後輪側のホイールシリンダ23RR及び23RLに液圧が保持される場合を一例として示す。図4の縦軸はホイールシリンダ圧を示し、横軸は時間を示す。図4には前輪側のホイールシリンダ圧及び後輪側のホイールシリンダ圧のそれぞれの時間変化が示されている。
図4に示されるように、EBD制御が開始されるまでは、前輪側も後輪側もホイールシリンダ圧は共通の制御液圧に制御される。図4においては点Oから点Aまでの区間である。本実施形態においては通常のリニア制御モードでは4輪すべてのホイールシリンダ圧が共通に制御されるからである。EBD制御を開始すべきタイミングが到来すると、ブレーキECU70はEBD制御を開始する。このときブレーキECU70は、後輪側のABS保持弁53及び54を閉弁する。これにより後輪側のホイールシリンダ圧に液圧が保持される。またブレーキECU70は、増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67のそれぞれのフィードバック制御用の制御ゲインを通常の制御ゲインからEBD制御用の制御ゲインに切り替える。ここで通常の制御ゲインとは、通常のリニア制御モードで用いられる4輪すべてを液圧制御対象とする場合に最適に設定されている制御ゲインである。EBD制御用の制御ゲインは上述のようにABS保持弁51〜54の開弁数に応じて複数設定されており、ここでは前輪2輪を液圧制御対象とする場合に最適に設定されている制御ゲインに切り替えられる。
後輪側のABS保持弁53及び54が閉弁されると、前輪側ホイールシリンダ圧が保持開始圧よりも高圧に制御されている間は、後輪側ホイールシリンダ圧は保持圧Paに一定に保持される。図4においては点Aから点Bまでの区間である。保持圧Paは保持開始時の後輪側ホイールシリンダ圧である。このときは前輪側ホイールシリンダ圧すなわち制御液圧が保持開始圧よりも高圧であるから、増圧制御についても減圧制御についても制御対象容積は前輪側の2つのホイールシリンダ23FR及び23FLとなる。よって、ブレーキECU70は、制御液圧を増圧制御するときも減圧制御するときも前輪2輪を制御対象とする場合の制御ゲインを用いて液圧を制御する。
例えば運転者がブレーキペダル操作を緩めることにより、前輪側ホイールシリンダ圧が減圧されて保持開始圧Paよりも低圧となった場合には、リターンチェック弁83及び84を通じて後輪側ホイールシリンダ圧も前輪側ホイールシリンダ圧に追従して減圧される。図4においては点Bから点Cまでの区間である。このように後輪側のABS保持弁53及び54が閉弁されているにもかかわらず保持圧が減圧される場合に、ブレーキECU70は、減圧制御用の制御ゲインをEBD制御開始前の4輪用の制御ゲインに回復させる。これは、閉弁されているABS保持弁53及び54が開弁されているものとして制御ゲインを切り替えることに相当する。
運転者が再びブレーキペダル24を踏み増すことにより前輪側ホイールシリンダ圧が増圧されると、前輪側ホイールシリンダ圧は運転者のブレーキ操作に応じて増圧制御されるが後輪側ホイールシリンダ圧は増圧開始時の保持圧Pcに一定に保持される。ABS保持弁53及び54が継続して閉弁されているからである。図4においては点C以降の区間である。このときブレーキECU70は、制御ゲインを前輪2輪用の制御ゲインに再度切り替える。
本実施形態においては、保持圧が保持開始圧よりも減圧された場合には、ブレーキECU70は、減圧された保持圧の値を保持開始圧として更新してもよい。図4の例に則していえば、点Bから点Cまでの区間においては保持圧が減圧されるにつれて保持開始圧を実際の保持圧に随時更新してもよい。点C以降の区間においては、保持開始圧として保持圧Pcに更新してもよい。
本実施形態においては保持開始圧を制御ゲイン切替のための閾値として使用しているので、このように実際の保持圧を保持開始圧として更新することにより、制御ゲインの切替をより適切なタイミングで行うことが可能となる。例えば図4における点C以降の区間においては、仮に制御ゲインの切替用の閾値を保持開始圧Paに固定している場合には、保持開始圧Paと前輪側ホイールシリンダ圧との比較によって実際の保持圧の値Pcとは無関係に制御ゲインが切り替えられることになる。これに対して、閾値を実際の保持圧Pcに更新した場合には、実際の保持圧Pcと前輪側ホイールシリンダ圧との比較によって制御ゲインが切り替えられる。保持されている後輪側ホイールシリンダ圧が減圧制御対象に含まれるか否かは、制御液圧が実際の保持圧Pcより低圧であるか否かによって決まる。このため、実際の保持圧を保持開始圧として更新し、実際の保持圧を制御ゲインの切替用の閾値として用いることが望ましい。要するに本実施形態においては、液圧制御系は、いずれかのホイールシリンダにおける保持圧が制御液圧を超えている場合に、当該保持圧を保持しているABS保持弁が開弁されているものとして制御ゲインを切り替える。
なお、保持開始圧Pa及び減圧後の保持圧Pcは、本実施形態では制御圧センサ73により測定することができる。保持開始圧PaはEBD制御開始時点における制御圧センサ73の測定値であり、保持圧Pcは再増圧の開始時点(図4の点C)における制御圧センサ73の測定値である。
しかし、ここでいう実際の保持圧は、保持圧の測定値である必要はなく推定値であってもよい。本実施形態に係るブレーキ制御装置20は、保持されている後輪側ホイールシリンダ圧を直接測定する手段を有していないので、ブレーキECU70は保持圧を推定して制御ゲインの切替用の閾値として用いてもよい。図5に示されるように、例えば車両制動力を確保するためにABS保持弁53及び54をパルス的に開弁して保持圧を緩やかに増加させる場合がある。図5は、EBD制御を実行したときのホイールシリンダ圧の時間変化の他の例を示す図である。図4と同様に図5の縦軸はホイールシリンダ圧を示し、横軸は時間を示す。ブレーキECU70は、保持弁開弁直前の保持圧、制御液圧、保持弁の開弁時間、及び保持弁特性等に基づいてパルス増圧後の保持圧を推定することができる。ブレーキECU70は、パルス増圧後の保持圧の推定値を保持開始圧として更新してもよい。
図6は、本実施形態に係る制御ゲインの切替処理を説明するためのフローチャートである。上述のように後輪側に液圧を保持するEBD制御を例に挙げて、本実施形態に係る切替処理の具体例を説明する。図6に示される処理は、例えばリニア制御モードによるブレーキ制御中に所定の周期でブレーキECU70により実行される。図6に示される処理が開始されると、まずブレーキECU70は、EBD制御中であるか否かを判定する(S1)。EBD制御中ではないと判定された場合には(S1のNo)、ブレーキECU70は、通常の制御ゲインで増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67を制御する(S2)。すなわち、通常のリニア制御モードの液圧制御を4輪用の制御ゲインで実行する。
EBD制御中であると判定された場合には(S1のYes)、ブレーキECU70は更に前回の処理の際にもEBD制御中であったか否かを判定する(S3)。前回の処理においてはEBD制御中ではなかった場合には(S3のNo)、ブレーキECU70は、現時点のホイールシリンダ圧Pwcを保持開始圧Pstとして設定して記憶する(S5)。この場合はEBD制御が今回の処理で開始されたということであるから、制御圧センサ73の測定値であるホイールシリンダ圧Pwcを保持開始圧Pstとして記憶する。
前回の処理においてもEBD制御中であった場合には(S3のYes)、ブレーキECU70は、現時点のホイールシリンダ圧Pwcと前回の処理終了時に記憶されている保持開始圧Pstとのうち小さいほうの値を保持開始圧として設定して記憶する(S4)。これにより、制御液圧Pwcのほうが高圧であるために保持圧が保持開始圧Pstのまま維持されている場合にはそのまま保持開始圧Pstの値は維持されてブレーキECU70に記憶される。逆に制御液圧Pwcのほうが低圧となった場合には保持開始圧Pstが制御液圧Pwcの値に更新される。
次いでブレーキECU70は、制御液圧Pwcが保持開始圧Pst以下か否かを判定する(S6)。制御液圧Pwcのほうが保持開始圧Pstよりも高圧である場合には(S6のNo)、ブレーキECU70は、EBD制御用の制御ゲインに切り替えて増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67を制御する(S7)。ここでEBD制御用の制御ゲインとは前輪2輪を制御対象とする場合の制御ゲインを意味する。この例では、制御液圧Pwcのほうが保持開始圧Pstよりも高圧であれば、増圧制御及び減圧制御ともに制御対象は前輪2輪のみとなるからである。
一方、制御液圧Pwcのほうが保持開始圧Pst以下である場合には(S6のYes)、ブレーキECU70は更に制御液圧Pwcの目標圧Prefが制御液圧Pwc以下であるか否かを判定する(S8)。目標圧Prefのほうが制御液圧Pwcよりも大きい場合には(S8のNo)、ブレーキECU70は増圧制御を実行することになり制御対象は前輪2輪のみとなるので、ブレーキECU70は、EBD制御用の制御ゲインに切り替えて増圧リニア制御弁66を制御する(S7)。目標圧Prefのほうが制御液圧Pwc以下である場合には(S8のYes)、ブレーキECU70は減圧制御を実行することになり制御対象は4輪となるので、ブレーキECU70は、通常の制御ゲインで減圧リニア制御弁67を制御する(S9)。
更にブレーキECU70は、後輪側のABS保持弁53及び54のパルス的な開弁による保持圧の増圧、いわゆる保持圧のパルス増が必要か否かを判定する(S10)。パルス増が必要か否かは、並行して実行されているEBD制御処理の中で車両の制動力をドライバのペダル踏み増しに応じて増大させるために必要か否かという観点でブレーキECU70により判定される。パルス増が必要であると判定された場合には(S10のYes)、ブレーキECU70はABS保持弁53及び54をごく短時間だけ開弁して保持圧を増圧する(S11)。この場合、ブレーキECU70は、増圧された保持圧の値を推定し、この保持圧の推定値を保持開始圧Pstとして更新して次回の処理のために記憶する。パルス増が必要ではないと判定された場合には(S10のNo)、ブレーキECU70はそのまま処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、ブレーキECU70は、液圧の制御対象となる容積に応じて適切な制御ゲインに切り替えて増圧リニア制御弁66及び減圧リニア制御弁67を制御する。このため、EBD制御のように制御対象容積が変化する場合であってもブレーキ液圧を良好に制御することができる。なお、ブレーキECU70は、単純にABS保持弁51〜54の開弁数に応じて制御ゲインを選択することと、保持圧と制御液圧との関係に応じて制御ゲインを選択することとを組み合わせて実行するようにしてもよいし、いずれか一方のみを実行するようにしてもよい。
なお、ブレーキECU70は、保持圧と制御液圧との関係に応じて最適な制御ゲインを選択するようにしてもよい。上述の一例では、4輪用の制御ゲインと前輪2輪用の制御ゲインとの切替を説明しているが本発明はこれに限られない。例えば、第1のホイールシリンダ及び第2のホイールシリンダに液圧が異なる値に保持され、残りのホイールシリンダは制御液圧Pwcで制御されている場合を考える。第1のホイールシリンダは保持圧P1に保持され、第2のホイールシリンダは保持圧P1よりも高圧の保持圧P2に保持されているものとする。このとき制御液圧Pwcが保持圧P1よりも高圧かつ保持圧P2よりも低圧である場合には、減圧制御の対象容積は第1のホイールシリンダ以外の3輪のホイールシリンダとなる。よって、ブレーキECU70は、3輪用の制御ゲインに切り替えて減圧制御を実行する。このように、ホイールシリンダごとに異なる保持圧に保持されている場合には、上述の実施形態のように必ずしも4輪用の制御ゲインに回復させずに、制御対象容積に応じた制御ゲインに切り替えるようにしてもよい。
20 ブレーキ制御装置、 23 ホイールシリンダ、 51〜54 ABS保持弁、 66 増圧リニア制御弁、 67 減圧リニア制御弁、 70 ブレーキECU、 81〜84 リターンチェック弁。
Claims (5)
- 作動液の供給により複数の車輪の各々に制動力を付与する複数のホイールシリンダと、
前記複数のホイールシリンダをフィードバック制御により共通の制御液圧に制御し得る液圧制御系と、
前記複数のホイールシリンダの各々に対応して設けられており、開弁されている場合には対応するホイールシリンダに前記液圧制御系から前記制御液圧が供給され、閉弁されている場合には対応するホイールシリンダに液圧を保持する複数の保持弁と、
前記保持弁による保持圧よりも低圧に前記制御液圧が減圧される場合に、前記制御液圧にまで該保持圧が追従して減圧されるように該保持圧を前記制御液圧へ解放する保持圧減圧手段と、を備え、
前記液圧制御系は、前記保持圧減圧手段による減圧がなされるときの前記制御液圧の応答性への影響を軽減すべく前記制御液圧の減圧制御の制御ゲインを変更することを特徴とするブレーキ制御装置。 - 前記液圧制御系は、開弁されている前記保持弁の数に応じて前記制御ゲインを切り替えて前記減圧制御を実行するものであって、いずれかの保持弁による保持圧が前記制御液圧を超えているときには当該いずれかの保持弁が開弁されているものとして前記制御ゲインを切り替えることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
- 前記液圧制御系は、いずれの保持弁による保持圧も前記制御液圧を超えているときにはすべての保持弁が開弁されている場合に用いられる制御ゲインに切り替えて前記減圧制御を実行することを特徴とする請求項2に記載のブレーキ制御装置。
- 前記保持圧減圧手段は、前記保持圧が前記制御液圧を超える場合に前記保持圧を前記制御液圧まで緩和するよう前記保持弁の各々に並列に設けられている複数のチェック弁であることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
- 前記液圧制御系は、前記複数の保持弁の開閉状態により変動する制御対象容積に応じて制御ゲインを切り替えて前記制御液圧を制御することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
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2007
- 2007-01-05 JP JP2007000574A patent/JP2008162562A/ja active Pending
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